JP2004335711A - 光起電力素子 - Google Patents

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篤志 塩崎
Hideichiro Sugiyama
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

【課題】光電気変換効率が高く、且つ、長時間にわたり特性に変化が少なく信頼性の高い光起電力素子を提供する。
積層型光起電力素子を提供する。
【解決手段】pin接合を3組直列に設ける光起電力素子において、光入射側からi型非晶質半導体111を有する第1のpin接合と、次にi型微結晶半導体108,105を有する第2と第3のpin接合とにより構成され、i型微結晶半導体108を有する第2のpin接合で発生する光電流が隣接する第1および第3のpin接合で発生する光電流より0.8mA/cm以上少ないことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のpin接合を有し、電流バランスを特定の関係にすることにより変換効率を高め、長期の使用に対して安定な太陽電池、センサー等の光起電力素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気機器の独立電源としてや、系統電力の代替えエネルギー源として様々な光起電力素子がすでに利用されている。しかしながら、特に系統電力の代替えとしては発電量当りの価格が依然高く、現在まだ盛んに研究や開発がなされている段階である。
【0003】
薄膜型光起電力素子は、結晶シリコンと同様に、非晶質シリコン薄膜でも置換型ドーピングによる構造敏感性が報告されて以来、注目を浴びている(非特許文献1参照。)。たとえば、特許文献1などに知られるように盛んに研究されてきており、近年、非特許文献2に報告されているように、光電気変換効率も13%に達してきている。
【0004】
また、従来より研究や開発は進められていたが、結晶シリコンや非晶質シリコンに比べ実用化が遅れていた微結晶シリコンが、良好な光電気変換効率が得られ、光劣化が全く見られないという報告が非特許文献3においてなされて以来、盛んに研究されてきている。最近では、非特許文献4や特許文献2において、光電気変換効率10.7%が報告されている。
【0005】
さらに特許文献3や特許文献4などのように、非晶質半導体を主とするpin接合と微結晶半導体を主とするpin接合を複数組重ねることでさらなる変換効率の向上を目指す提案もなされている。
【0006】
特許文献1では、複数のpin接合の光電流を比較したとき、特性が最も良いpin接合の光電流を最も少なくすることが示されている。また、特許文献5では保護部材を設けたあとで劣化率の小さいpin接合の光電流を最も少なくすることが示されている。さらに、特許文献4では、i型非晶質半導体を有するpin接合とi型微結晶半導体を有するpin接合を積層する光起電力素子において、i型微結晶半導体を有するpin接合で発生する光電流を最少とする技術が示されている。
【0007】
これらの従来の知見からは、光入射側からi型非晶質半導体を有する第1のpin接合と、i型微結晶半導体を有する第2のpin接合と、i型微結晶半導体を有する第3のpin接合とをこの順に有する光起電力素子を作製する場合、第2と第3のpin接合では光入射側の第2のpin接合のほうが一般的に薄くてよく、光で励起されるキャリアの走行性がわずかではあるが良く、この第2のpin接合で発生する光電流を最少にする構成が容易に考えられる。しかしながらその度合いについては何ら定量的な知見は示されていない。さらにpin接合を5組設ける場合については何ら提案がなされていない。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第5,298,086号明細書
【特許文献2】
特開平11−330520号公報
【特許文献3】
特開平11−243218号公報
【特許文献4】
特開平11−243219号公報
【特許文献5】
米国特許第6,153,823号明細書
【非特許文献1】
W.E.Spear、P.G.Lecomber「Solid State Commun.」第17巻、1193頁、1975年
【非特許文献2】
J.Yang、A.Banerjee、S.Guha「Appl. Phys. Lett.」第70巻、22号の2、2975頁、1997年
【非特許文献3】
J.Meier、P.Torres、R.Platz、H.Keppner、A.Shah等「Mat. Res. Soc. Symp. Proc.」第420巻、3頁、1996年
【非特許文献4】
K.Yamamoto、A.Nakajima、Y.Tawada、M.Yoshimi、Y.Okamoto、S.Igari「Pro. Of 2nd World Con. Photovoltaic Energy Conversion」1284頁、1998年
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来技術にもかかわらず現在の光起電力素子は特に系統電力の代替えとしては発電量当りの価格が依然高く、より高い光電変換効率が求められ、より安価な作製方法が求められ続けている。
【0010】
本発明の目的は、変換効率が高く、安価に製造でき、軽くて、総合的に優れた光起電力素子の最適な構成を提案するものである。
【0011】
また、本発明の別の目的は、長期間の使用において、変換効率をほぼ一定に維持させた光起電力素子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の手段は、pin接合を3組以上直列に設ける光起電力素子において、pin接合の数をnとした時、光入射側から2番目乃至n−1番目に位置する中間のpin接合のうち少なくとも1つがi型微結晶半導体を有するpin接合であり、各pin接合で発生する光電流のうち、該中間のi型微結晶半導体を有するpin接合で発生する光電流が最も少なく、かつ、隣接するpin接合で発生する光電流より0.8mA/cm以上少ないことを特徴とする。
【0013】
特に、pin接合を3組直列に設ける光起電力素子において、光入射側からi型非晶質半導体を有する第1のpin接合と、次にi型微結晶半導体を有する第2と第3のpin接合とにより構成され、前記第2のi型微結晶半導体を有するpin接合で発生する光電流が隣接する第1および第3のpin接合で発生する光電流より0.8mA/cm以上少ないことが望ましい。
【0014】
また、pin接合を5組直列に設ける光起電力素子において、光入射側からi型非晶質半導体を有する第1と第2のpin接合と、次にi型微結晶半導体を有する第3と第4と第5のpin接合とにより構成され、前記第3または第4のi型微結晶半導体を有するpin接合で発生する光電流が第1から第5のpin接合の中で最も少なく、かつ、隣接する第2と第4または第3と第5のpin接合で発生する光電流より0.8mA/cm以上少ないことが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、如何にして変換効率が高く、光劣化が少なく、信頼性があり、作製が容易である光起電力素子を達成すべきか鋭意研究してきた結果、従来の知見からは得られない下記の発明を見出したのである。
【0016】
これまで半導体層や反射防止層や透明電極層や裏面反射層などの鋭意検討によりAM1.5の太陽光下で利用できる光電流は全体で30mA/cm程度にまで達している。もちろんこれ以上の光電流が得られても本件は適用可能である。従来知られているように、pin接合を複数積層すると各接合は直列接続と考えてよく、光起電力素子としての電圧は概略各接合の電圧の和となり、電流は概略各接合の最少の電流で律速される。従って、各接合で発生する光電流は概略利用できる光電流全体をpin接合の数で割った値付近で最適と考えられる。つまりpin接合が3つの場合は約10mA/cmとなり、5つの場合は約6mA/cmとなる。
【0017】
さらに、一般的には非晶質半導体よりは微結晶半導体の方が特性はよく、厚いよりも薄いほうが特性は良くなるので、光入射側からi型非晶質半導体を有する第1のpin接合と、i型微結晶半導体を有する第2のpin接合とi型微結晶半導体を有する第3のpin接合とをこの順に設ける構成では、第2のpin接合で発生する光電流を最も少なくする技術が従来から知られている。この場合でも第2のpin接合で発生する光電流を少なくしすぎると、光起電力素子としての発生電流が減り、変換効率の低下につながり、なるべく電流差を設けない構成が一般的であった。
【0018】
しかしながら本発明者等は鋭意検討した結果、各接合で発生する光電流に差を設けたほうが、電流はやや低下するものの、曲線因子や開放電圧が上昇する影響のほうが大きく、変換効率としては有利な構成となることを見出したものである。この原因は現象が単純な比例関係ではなく、特に第1と第3のpin接合で発生する過剰なキャリアの影響により、電流の律速となる第2のpin接合でのキャリアの走行性が増し、曲線因子が著しく向上するという予想外の効果によるものと考えられる。過剰キャリアのクーロン力の影響や、キャリアの再結合確率が過剰キャリア量で高くなるなどが考えられるが定かではない。また本発明者等は、電流差は0.8mA/cm以上で著しい効果が得られることも見出した。
【0019】
さらに、pin接合を5組直列に設ける光起電力素子において、光入射側からi型非晶質半導体を有する第1と第2のpin接合と、次にi型微結晶半導体を有する第3と第4と第5のpin接合とにより構成され、前記第3または第4のi型微結晶半導体を有するpin接合で発生する光電流が第1から第5のpin接合の中で最も少なく、かつ、隣接する第2と第4または第3と第5のpin接合で発生する光電流より0.8mA/cm以上少なくすることにより、3組の場合と同じように電流の減少を上回る曲線因子の向上が得られ、結果として高い変換効率が得られることを見出したものである。これも隣接するpin接合で発生する過剰なキャリアの影響により、キャリアの走行性が増し、曲線因子が著しく向上するという予想外の効果が加わったためと考えられる。5組構成の場合、光電流を最少にするpin接合は光入射側から第3のpin接合でも第4のpin接合でもどちらも同様の効果が得られた。ただし、第2のi型非晶質半導体を有するpin接合を最少にしても効果は得られなかった。これは第2のpin接合の厚みを厚くする必要があり、隣接するpin接合の過剰キャリアの効果よりも厚いことによる膜質の低い接合を律速にする不具合のほうが勝るためと考えられる。
【0020】
また、pin接合を7組設ける構成では、電流差を設けることによる電流低下のほうが大きく、第2から第6番目のpin接合の中でi型微結晶半導体を有するpin接合を0.8mA/cm以上律速とする構成が効率向上にあまり寄与しない事も判明した。このため本発明は、特に3組構成もしくは5組構成の場合に優れた効果が得られるものである。
【0021】
なお、本発明における上記電流差は、0.8mA/cm以上2mA/cm以下が好ましく、より好ましくは0.8mA/cm以上1.6mA/cm以下であり、0.8mA/cm以上1.4mA/cm以下が特に好ましい。上記の電流差が2mA/cmを超える場合には、短絡電流が著しく低下し、変換効率の向上が見込めなくなる。
【0022】
本発明の光起電力素子を作製するにあたっては、枚葉式でもロールツーロール方式でもよい。保護部材まで設けた光起電力素子の断面の一例を図1に模式図で示すが、途中までは帯状の基板に連続的に作製することも可能である。
【0023】
たとえば、長さ200mの帯状のステンレス製の基板101に図2と類似のスパッタリング装置により反射層102を設け、さらに透明抵抗層103を設ける。透明抵抗層103は図2と類似のスパッタリング装置や水溶液からの電気析出法装置により堆積する。透明抵抗層103の表面は数百nmの凸凹があった方が光を散乱でき変換効率は向上する。作製条件で凸凹を形成してよく、また平坦な表面をウェットエッチングして凸凹を大きくしてもよい。
【0024】
透明抵抗層103まで形成した基板上に図2に示すプラズマCVD装置により半導体層を形成する。送り出し室201から成膜室202〜208と巻き取り室209までは不図示の真空ポンプで所定の圧力まで排気することができる。成膜室202〜208には温度制御装置を内蔵した天板を設けており、帯状の基板に接することで基板の温度を所望の温度に制御することができる。各成膜室間には必要に応じてガスの混合を防止するガスゲートを設けている。また、高周波電力を供給するカソード電極210〜219は内部にガス供給路を設けており、基板の対向面の穴から原料ガスを供給することができる。たとえば、成膜室202へは原料ガスとしてシランとホスフィンと水素を供給し、成膜室203〜207へは原料ガスとしてシランと水素を供給し、成膜室208へは原料ガスとしてシランとジボランと水素を供給する。また、成膜室202〜208の内側にはグロー放電の発生領域を制御するための内チャンバーを設けてある。
【0025】
半導体層の形成にあたっては、まず不図示の排気バルブの開度を調整し所定の圧力に調整する。この状態で帯状の基板を所定の速度で搬送しながら、電極210〜219に高周波電力を供給し、成膜室202でn型非晶質シリコン104を、成膜室203〜207でi型微結晶シリコン105を、成膜室208でp型微結晶シリコンを順次作製し、もっとも基板側のi型微結晶シリコンを有するpin接合が作製できる。一度、この装置からロール状の基板を取り出し、再度送り出し室201に取り付け、同じ順序で次のpin接合107、108、109をそれぞれ作製し、中間のi型微結晶シリコンを有するpin接合が作製できる。この時、同じ装置を使用してもよいし、同様の別の装置を使用してもよい。また、装置の長さは長くなるが成膜室の数を増やし、連続的に作製してもよい。
【0026】
さらに図2と同様の装置により次のpin接合110、111、112をそれぞれ作製し、光入射側のi型非晶質シリコンを有するpin接合を完成する。i型非晶質半導体とi型微結晶半導体を作成する条件は異なるため、異なる装置を用いるほうが一般的である。この場合も、装置の長さは長くなるが成膜室をつなげて連続的に作製してもよい。なお、i型微結晶シリコン105、108とドープ層104、106、107、109との間には薄い非晶質シリコンの中間層を、成膜室203や207を用いて、i型非晶質シリコン111と同様な方法により設けてもよい。
【0027】
このようにして作製するとき、それぞれのi型半導体105、108、111の作製条件を、基板と電極間の距離を変えたり、材料ガス濃度や流量を変えたり、基板温度を変えたり、圧力を変えたり、シランと水素の比を変えたり、または高周波電力や成膜する成膜室の数を調節することにより、それぞれのpin接合で発生する光電流を調節できる。このようにして各pin接合で発生する光電流のうち、i型微結晶シリコン108を有する第2のpin接合で発生する光電流を最少に調節する。
【0028】
なお、pin接合の作製にはマイクロ波からラジオ波までのさまざまな高周波電力が使用できる。また、pin接合の表面は透明抵抗層の凸凹を反映して凹凸を有する場合が多い。また、i型半導体はp型やn型に比べ厚くする必要があり、成膜室203〜207のように複数の成膜室を用いたほうが作製速度を早くできる。この時さらに、各成膜室の条件を適宜調整することによって、膜質を最適化することも可能である。
【0029】
この試料の上にさらに別の真空装置で反射防止機能を兼ねた透明電極層113を作製することが好ましい。
【0030】
次に、帯状の試料を適当な大きさに切断し、短絡防止のため端部の透明電極層を電解エッチングし、表面に櫛型の集電電極114を設け、取り出し電極(不図示)を付け、裏面補強部材115として鋼板を用い、更に、表面の光入射面の上に、表面フィルム117としてのフッ化物重合体薄膜と表面封止部材116としての熱可塑性透明有機樹脂とを接着して設け、これを透明性保護部材とし、光起電力素子を完成する。
【0031】
この時の光入射側から順に第1のpin接合、第2のpin接合、第3のpin接合により発生する光電流は、例えば分光感度とJISのAM1.5太陽光スペクトルから算出できる。
【0032】
次に本発明の構成要素について個別に説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
【0033】
(基板)
基板101は、半導体層を介して一方の下部電極も兼ねるが、金属や合金あるいはその積層品、反射層を形成してあるカーボンシート、導電層が形成してある樹脂フィルムなどが使用可能である。これらは、ロール状で利用できるため連続作製に好適である。また用途によってはシリコン等の結晶基板、ガラスやセラミックスの板に反射層や導電層を設けて用いる事もできる。基板の表面は研磨や洗浄をしても良いが、そのまま用いても良い。また表面に凹凸を有したものも使用可能である。また、ステンレススティール(SUS430)のような磁性体を用いると磁石を内蔵したローラで位置を正確に制御しつつ搬送することも可能である。なお、ガラスなどの透光性基板を使用して、基板上に透明電極層を堆積して光起電力素子を作成する場合は、透光性基板側から光を入射することも可能である。
【0034】
(反射層)
反射層102は、反射率の高い基板を用いる場合は改めて設ける必要はない。基板101にステンレススティールやカーボンシートなどを使用するときはスパッタリング等によりアルミニウムや銀などを形成する。
【0035】
(透明抵抗層)
透明抵抗層103は、スパッタリング法や真空蒸着法や化学的気相成長法やイオンプレーティング法やイオンビーム法やイオンビームスパッタ法などで作製できる。また、硝酸基や酢酸基やアンモニア基などと金属イオンからなる水溶液中からの電気析出法や浸漬法でも作製できる。抵抗層の性質は基板まで光を透過させるため透明度が高いことが望ましい。また、半導体層の欠陥を通じて流れる電流を抑制するため適度の抵抗を持つことが望ましい。具体的には透過率が90%以上で、導電率が10−8(1/Ωcm)以上、10−1(1/Ωcm)以下であることが望ましい。材料としては酸化亜鉛や酸化インジウムや酸化錫またはその含有物などが利用できる。
【0036】
透明抵抗層の作製条件を制御することにより表面に数百nmの大きさの凹凸を作製することができるが、平坦な場合は酢酸水溶液等でウェットエッチングして凸凹にしてもよい。たとえばスパッタリングの場合は基板温度を高くし、堆積速度を遅くし、厚みを厚くすることで凸凹を大きくできる。また水溶液の電気析出法では亜鉛濃度を濃くし、厚みを厚くすることで凸凹を大きくできる。
【0037】
(n型およびp型半導体)
pin接合の作成には高周波からマイクロ波までの電力を利用するCVD装置などが利用できる。真空室内に材料ガスとしてSiH、PH、Hなどを供給し、電力を投入して、これによりn型アモルファスシリコン層104、107、110が形成できる。さらにSiH、BF、Hなどを用い、p型微結晶シリコン層106、109、112が形成できる。この半導体層は非単結晶として、アモルファスやマイクロクリスタル(微結晶)に制限されず、nipの構成もpinでも可能である。またpin接合の数も3つ以上でよく、前述の例で説明した3つに限定されるものではない。また、インライン方式の装置で連続的に作製することも可能である。
【0038】
(i型微結晶半導体)
例示した図1の105、108はi型微結晶半導体である。SiHとHなどにより作製するが、水素ガスの希釈率が重要であり、10倍〜500倍ほどの希釈が必要で、より好ましくは300倍程度の希釈が必要である。良好な微結晶半導体は非晶質半導体に比べ、バンドギャップが狭く、開放電圧は0.4V〜0.6Vと低くなるものの、800nm〜1100nmの波長の光に対してもある程度の吸収係数を持ち、太陽光をより多く利用できる。結晶粒径は10nm〜100nmであり、断面の形状も一様に見える非晶質半導体に比べ、柱状構造が明らかに確認できる。また作製温度は100℃〜300℃の低温で作製することにより良好なキャリア走行性が得られ光起電力素子としての曲線因子が改善する。高周波電力密度も微結晶化の重要な要素であり、堆積速度にも影響する。好ましくは0.2W/cm〜5W/cmである。また、大面積に渡り均質な微結晶半導体を得るためには電極間距離と圧力も重要である。電極間距離は3mm〜20mm、圧力は200Paから2000Paが適当である。高周波電力の周波数は13.56MHz〜3GHzまで使用できる。
【0039】
3組構成の場合、光入射側の第2のpin接合のi型微結晶半導体の厚みは好ましくは1.5μm〜3.0μmである。第3のpin接合のi型微結晶半導体の厚みは3.0μm〜5.0μmが適当である。
【0040】
5組構成の場合は、光入射側の第3のpin接合のi型微結晶半導体の厚みは1.5μm〜2.0μmが適当である。第4のpin接合のi型微結晶半導体の厚みは2.0μm〜3.0μmが適当である。第5のpin接合のi型微結晶半導体の厚みは2.5μm〜4.0μmが適当である。
【0041】
本発明における第2と第3のpin接合の微結晶半導体層108と105は基本的に同じでよいが、作製条件を変えてもよい。また、複数の成膜室を同じ条件で作製してもよいが、より好適となるよう作製条件を変えてもよい。たとえば基板側の膜を作製するときは水素希釈率を多くし、光入射側の膜を作製するときは水素希釈率を低くしてもよい。なお、微結晶半導体とn型半導体およびp型半導体のそれぞれの間に薄い非晶質または微結晶の中間層を設けてもよい。
【0042】
(i型非晶質半導体)
第1のpin接合のi型非晶質半導体111も、微結晶半導体と同様な方法で作製できるが、水素ガスの希釈率が10倍程度に低くてよく、高周波電力密度も0.1W/cmほどで作製する。膜質は断面形状が一様に観察できる。開放電圧は0.8V〜1.1Vであり、800nm以下の光を吸収できる。
【0043】
3組構成の場合のi型非晶質半導体の厚みは0.2μm〜0.4μmが適当である。また5組構成の場合、光入射側の第1のi型非晶質半導体の厚みは0.05〜0.1μmが適当であり、第2のi型非晶質半導体の厚みは0.4〜0.6μmが適当である。
【0044】
(反射防止層)
反射防止層113は、上記半導体層104〜112を介した基板とは反対側の上部電極を兼ね、低抵抗であることが望ましい。酸化インジウムや酸化錫や酸化チタンや酸化亜鉛やその混合物などを原材料にし、抵抗加熱や電子ビームによる真空蒸着法やスパッタリング法、CVD法、スプレー法、浸積法等で作製できる。また、光入射面とする上で、良好な反射防止効果を得るために反射防止層の膜厚は、主に反射を防止したい光の波長に比べ、反射防止膜の屈折率の4倍分の1程度が良い。たとえば屈折率が2で最も透過したい波長が500nmとすると、膜厚は約63nm程度が望ましい。また屈折率の異なる材料を積層する構成でも良い。
【0045】
(集電電極)
反射防止層113の上には電流を効率よく集電するために、格子状の集電電極114を設けてもよい。集電電極114の形成方法としては、マスクパターンを用いたスパッタリング、抵抗加熱、CVD法や、全面に金属膜を蒸着した後で不必要な部分をエッチングで取り除きパターニングする方法、光CVDにより直接グリッド電極パターンを形成する方法、グリッド電極パターンのネガパターンのマスクを形成した後にメッキする方法、導電性ペーストを印刷する方法などがある。
【0046】
なお、必要に応じて起電力を取り出すために出力端子を基板101と集電電極114に取り付けてもよい。
【0047】
(表面封止材)
表面封止材116は、光起電力素子の凹凸を樹脂で被覆し、変換体を温度変化、湿度、衝撃などの過酷な外部環境から守りかつ表面フィルムと変換体との接着を確保するために必要である。したがって、耐候性、接着性、充填性、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性が要求される。これらの要求を満たす樹脂としてはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、ポリビニルブチラール樹脂などのポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。
【0048】
(表面フィルム)
表面樹脂フィルム117は、太陽電池モジュールの最表層に位置するため耐候性、耐汚染性、機械強度をはじめとして、太陽電池モジュールの屋外暴露における長期信頼性を確保するための性能が必要である。本発明に好適に用いられる材料としてはフッ素樹脂、アクリル樹脂などがある。
【0049】
(裏面補強部材)
裏面補強材115の具体例として用いた被覆フィルムは、光起電力素子の導電性基板101と外部との電気的絶縁を保つために必要である。材料としては、導電性基板101と充分な電気絶縁性を確保でき、しかも長期耐久性に優れ熱膨張、熱収縮に耐えられる、柔軟性を兼ね備えた材料が好ましい。好適に用いられるフィルムとしては、ナイロン、ポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
【0050】
裏面補強材としては、前記被覆フィルムの他に、太陽電池モジュールの機械的強度を増すために、あるいは、温度変化による歪、ソリを防止するために、例えば、鋼板、プラスチック板、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)板を用いてもよい。この機械的強度が大きい裏面補強部材の場合には、屋根材などの建材に適用することができる。
【0051】
(光電流の測定法)
pin接合を3組設けた場合、光電流は、例えば、分光感度とJISのAM1.5太陽光スペクトルから算出できる。分光感度の測定装置の1例としては日本分光株式会社製のYQ−250BXが使用できる。第1のpin接合の分光感度を測定するときはハロゲンランプの光をフィルターを通して長波長成分からなるバイアス光として照射し、第2と第3のpin接合に十分な光電流を発生させておき単色光を入射したときの応答から求まる。第2のpin接合の分光感度も中間域の波長をカットするフィルターを通したバイアス光を照射しながら単色光を入射し、応答を測定する。第3のpin接合の分光感度も短波長域のバイアス光を照射しながら単色光を入射したときの応答を測定することで可能である。この時p側がプラスになるよう適当なバイアス電位を印加することで正確な測定が可能である。
【0052】
これ以外にも、多数の試料の作成が必要ではあるが、膜厚を変化させた場合の短絡電流の変化から各pin接合で発生する光電流を見積もることも可能である。律速するpin接合以外の接合の光電流を変化させても短絡電流は変化しないことを利用するものである。例えばpin接合が5組や7組と増加した場合、上述のバイアス光を利用する分光感度測定で分離できない時に特に有用である。
【0053】
【実施例】
以下、本発明を実施例に従って説明する。
【0054】
(実施例1)
本実施例においては以下に詳細を示すが、図1の断面模式図に示す構成の光起電力素子をロールツーロール方式で作成し、切断した後保護部材を設けた。
【0055】
基板101には長さ100m、厚さ0.15mmの形状で、一般的にダル仕上げと呼ばれる凹凸を付けたロール状のSUS430を使用した。図2と同様の装置で電極部に幅方向48cm、搬送方向24cmの銀と酸化亜鉛のターゲットを設置した直流マグネトロンスパッタ装置に設置し、圧力が2mPa以下になるまで排気した。この後アルゴンガスを各々の成膜室に30cc/min供給し、圧力を0.3Paに保持した。基板を送り出し室から巻き取り室に連続的に搬送しながら、裏側から200℃に加熱して、3.5W/cmの直流電力を印加し800nmの厚みの銀の反射層102と2μmの酸化亜鉛の透明抵抗層103を形成した。表面には約300nmの凸凹が形成でき、反射や散乱の効果により、光を有効に利用できる。
【0056】
このロール状の試料を図2に示す装置の送り出し室201に設置し、20mPaまで真空ポンプで排気した後、各成膜室を表1の条件に設定し、基板を100mm/minの速度で搬送してi型微結晶半導体を有する第3のpin接合104、105、106を作製した。
【0057】
【表1】
Figure 2004335711
【0058】
電極210〜219は搬送方向80cmであり、基板と電極の距離は10mmに保持した。基板の温度は基板の裏側に接する天板の温度を150℃に制御し、圧力はスロットルバルブの開度を調整して600Paに制御した。これにより、成膜室202ではn型非晶質半導体104が30nmの厚みに作製でき、成膜室203と207ではi型非晶質半導体の中間層(不図示)が10nmの厚みに作製でき、成膜室204〜206ではi型微結晶半導体105が4.5μmの厚みに作製でき、成膜室208ではp型微結晶半導体106が10nmの厚みに作製できる。
【0059】
次に巻き取り室からロール状の試料を取り出し、再び図2の装置の送り出し室に取り付けた。真空ポンプで排気した後、各成膜室を表2の条件に設定し、基板を160mm/minの速度で搬送してi型微結晶半導体を有する第2のpin接合107、108、109を作製した。
【0060】
【表2】
Figure 2004335711
【0061】
基板の温度は基板の裏側に接する天板の温度を150℃に制御し、圧力はスロットルバルブの開度を調整して600Paに制御した。これにより、成膜室202ではn型非晶質半導体107が30nmの厚みに作製でき、成膜室203と207ではi型非晶質半導体の中間層(不図示)が10nmの厚みに作製でき、成膜室204〜206ではi型微結晶半導体108が2.4μmの厚みに作製でき、成膜室208ではp型微結晶半導体109が10nmの厚みに作製できる。
【0062】
次に巻き取り室からロール状の試料を取り出し、再び図2の装置の送り出し室に取り付けた。真空ポンプで排気した後、各成膜室を表3の条件に設定し、基板を400mm/minの速度で搬送してi型非晶質半導体を有する第1のpin接合110、111、112を作製した。
【0063】
【表3】
Figure 2004335711
【0064】
基板の温度は基板の裏側に接する天板の温度を200℃に制御し、圧力はスロットルバルブの開度を調整して300Paに制御した。これにより、成膜室202ではn型非晶質半導体110が20nmの厚みに作製でき、成膜室204〜206ではi型非晶質半導体111が250nmの厚みに作製でき、成膜室208ではp型微結晶半導体112が10nmの厚みに作製できる。
【0065】
次に、図2と同様の装置で電極部に幅方向48cm、搬送方向24cmの酸化スズを3wt%含む酸化インジウムのターゲットを設置した直流マグネトロンスパッタ装置に設置し、圧力が2mPa以下になるまで排気した。この後、各々の成膜室にアルゴンガスを30cc/minと、酸素を0.2cc/min供給し、圧力を0.3Paに保持した。基板を送り出し室から巻き取り室に連続的に搬送しながら、裏側から200℃に加熱して、0.4W/cmの直流電力を印加し70nmの厚みの透明電極層113を形成した。
【0066】
以上のようにして作製したロール状の試料を長さ24cmに切断した。pHが1.2に調整された常温(25℃)の硫酸と水酸化カリウムの混合水溶液(硫酸2.0%、水酸化カリウム0.7%、純水97.3%)の電解質溶液槽に入れ、セル基板側を負極に、セル基板の外周2mmのみに対向する電極を正極とし、電極間距離0.5mmで正電圧4.2Vを印加時間1秒とし、セル基板の外周2mmのみ透明電極層113をエッチングした。これはセル基板端部での短絡防止のためである。引き続き、対向電極を一様な形状に変え、セル基板側を正極とし、電極間距離40mmの下、正電圧4.2Vを印加時間25msとしパルス的に80回印加し電解処理を行った。これはセル基板内の欠陥による短絡部の透明電極層をエッチングするためである。なお、硫酸と水酸化カリウムの混合水溶液の電気電導度は、70.0mS/cm(25℃)とし、また対向電極面積は基板面積と同様とした。その後、セル基板を電解質溶液槽内から取り出し、純水でセル表面の電解質溶液を十分に洗い流した後、温風オーブンで150℃の温度で30分乾燥を行った。
【0067】
この表面に集電電極114としてカーボンコーティングした銅ワイヤーを圧着し、この集電電極114に導電性接着剤にて錫箔のテープを取り付け、プラス側の出力端子とした。最後にマイナス側端子として銅タブをステンレス基板にステンレス半田を用いて取り付けた。なお、プラス側端子は絶縁体を介して裏面に回し、後述する裏面被覆材の穴から出力を取り出せるようにした。
【0068】
光電気変換部の受光面側にEVAシートと片面をコロナ放電処理した無延伸のETFEフィルムを、裏側にEVAシートとナイロンフィルムとガルバリウム鋼板をETFE/EVA/光電気変換部/EVA/ナイロン/EVA/鋼板という順に重ねた。この際にETFEの外側に、はみ出したEVAのための離型用テフロン(登録商標)フィルムを介してアルミニウムメッシュを配置した。この積層体を真空ラミネート装置を用いて加圧脱気しながら150℃で30分加熱することにより、アルミニウムメッシュにより表面に凹凸が形成された光起電力素子を得た。
【0069】
以上のようにして作製した光起電力素子についてバイアス電圧1.3Vを印加して分光感度を測定し、JISのAM1.5太陽光スペクトルから発生する光電流を算出した。なお、分光感度は日本分光株式会社製のYQ−250BXを使用した。この例ではロールツーロール法により作製したため長さ方向の特性分布はほとんどなかった。もちろん幅方向の分布はより少ないことが好ましい。さらに、国際的に一般的な規格であるIEC61646、10.18に従った劣化試験(温度:45℃〜50℃、照射光エネルギー密度:100mW/cm)を行った。これらの結果を表4に示す。
【0070】
(実施例2、3)
第2のpin接合のi型微結晶半導体を作成するときのシラン供給量と高周波電力を表4に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして光起電力素子を作成した。シラン供給量と高周波電力を同時に変えているのは、シラン供給量により適切な電力も変化するからである。
【0071】
これらの実施例についても実施例1と同様にバイアス電圧1.3Vを印加して分光感度を測定し、JISのAM1.5太陽光スペクトルから発生する光電流を算出した。さらに、実施例1と同様に劣化試験を行った。これらの結果を表4に示す。
【0072】
(比較例1、2)
第2のpin接合のi型微結晶半導体を作成するときのシラン供給量と高周波電力を表4に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして光起電力素子を作成した。これらについても実施例1と同様に特性を測定した結果を表4に示す。
【0073】
(比較例3)
第2のpin接合のi型微結晶半導体を作製するときのシラン供給量と高周波電力を表4に示すように変えて、さらに第1のi型非晶質半導体を作成するときの搬送速度を425mm/minとした以外は実施例1と同様にして光起電力素子を作成した。これについても実施例1と同様に特性を測定した結果を表4に示す。
【0074】
【表4】
Figure 2004335711
【0075】
表4の結果からわかるように、第2のpin接合で発生する光電流が最少で、隣接するpin接合で発生する光電流との差が0.8mA/cm以上の場合に変換効率が向上しており、また、長時間にわたり特性に変化が少なく信頼性が高い。
【0076】
【発明の効果】
本発明のように光起電力素子を作製することにより、光電気変換効率が向上すると共に、長時間にわたり特性に変化が少なく信頼性が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光起電力素子の一実施例の断面構造を示す概略図である。
【図2】本発明の光起電力素子のpin接合層を作製するために好適な装置の概略図である。
【符号の説明】
101 基板
102 反射層
103 透明抵抗層
104 n型半導体
105 i型微結晶半導体
106 p型半導体
107 n型半導体
108 i型微結晶半導体
109 p型半導体
110 n型半導体
111 i型非晶質半導体
112 p型半導体
113 反射防止層兼透明電極層
114 集電電極
115 裏面補強部材
116 表面封止材
117 表面フィルム
201 送り出し室
202 n層成膜室
203〜207 i層成膜室
208 p層成膜室
209 巻き取り室
210〜219 対向電極(カソード電極)

Claims (3)

  1. pin接合を3組以上直列に設ける光起電力素子において、pin接合の数をnとした時、光入射側から2番目乃至n−1番目に位置する中間のpin接合のうち少なくとも1つがi型微結晶半導体を有するpin接合であり、各pin接合で発生する光電流のうち、該中間のi型微結晶半導体を有するpin接合で発生する光電流が最も少なく、かつ、隣接するpin接合で発生する光電流より0.8mA/cm以上少ないことを特徴とする光起電力素子。
  2. pin接合を3組直列に設ける光起電力素子において、光入射側からi型非晶質半導体を有する第1のpin接合と、次にi型微結晶半導体を有する第2と第3のpin接合とにより構成され、前記第2のi型微結晶半導体を有するpin接合で発生する光電流が隣接する第1および第3のpin接合で発生する光電流より0.8mA/cm以上少ないことを特徴とする光起電力素子。
  3. pin接合を5組直列に設ける光起電力素子において、光入射側からi型非晶質半導体を有する第1と第2のpin接合と、次にi型微結晶半導体を有する第3と第4と第5のpin接合とにより構成され、前記第3または第4のi型微結晶半導体を有するpin接合で発生する光電流が第1から第5のpin接合の中で最も少なく、かつ、隣接する第2と第4または第3と第5のpin接合で発生する光電流より0.8mA/cm以上少ないことを特徴とする光起電力素子。
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