JP2004333410A - プロービング試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロービング試験効率の低下及びプローブ寿命の低下を防止することができるとともに、ICチップの電極サイズ及び電極間ピッチの狭小化、電極配置パターンの多様化に対応できるプロービング試験装置を提供する。
【解決手段】導電部22を絶縁シート21内に電極33の幅pw及びプローブ13の先端面の径ndより小さいピッチhpで配設してなる異方導電性シート20を試験対象のICチップの電極33とプローブ13との間に介挿することにより、プローブ13の先端面は1つ以上の導電部22を介して電極33に電気的に接続される。また、導電部22に導電性粒子23を充填し、導電性粒子23の径を電極33の厚さptより小さく、かつその上の酸化皮膜34の厚さctより大きくすることで、導電性粒子23が酸化皮膜34を破壊し、電極33を貫通することなく電極33内にめり込み、電極33と接触する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロービング装置に関し、さらに詳しくは、プローブとICチップとの間に異方導電性シートを介在させたプロービング試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリコンウエハ上に作りこまれたICチップの電気的特性を測定するために、ICチップの電極位置に対応して配置された複数のプローブ(探針)を備えたプローブカードが使用されている。プローブカードは、テスタ(コンピュータが内蔵されICチップの機能や直流・交流特性を電気的に測定する装置)に接続されたプローバにセットされ、テスタとICチップとの間で電気信号をやり取りしてプロービング試験を行う。
【0003】
図6に示した直針式のプローブカード10は、タングステン等の硬質な線材によって形成された複数のプローブ13を備え、各プローブ13の一端はプローブ固定板12に固定されるとともに、配線基板11に電気的に接続されており、他端はプローブ固定板12にスペーサ14を介して接続された位置決めプレート15を貫通して突出している。プローブ13の径は、150〜250μm程度が一般的である。シリコンウエハ30内に形成されたICチップ31に電気信号を入出力する電極33は、アルミニウム等を主成分として形成されており、その表面は酸化し、絶縁性であって硬い酸化皮膜(アルミナ皮膜)が電極を覆っている。プロービング試験時には、プローブ13に所定値以上の針圧をかけ、電極33を覆う酸化皮膜を押圧して擦ることにより、酸化皮膜が破壊されてプローブ13の先端面と電極33とが接触する。
【0004】
近年の電子部品の小型高機能化と多様化に伴って、電極サイズ及び電極間ピッチの狭小化と、電極配置の多様化が年々進んでおり、上記の径のプローブ13では対応できず限界が訪れているのが現状である。このような事情を鑑みて、プローブ13の先端面の径を20〜40μm程度に絞り込む試みがなされている。図7は、プローブ13の先端面が測定対象のアルミニウム電極33を覆う酸化皮膜34に圧接した様子を示す。ここで示したプローブ13は、先端面が現在最も小径である20μmにまで絞り込まれている。測定対象のアルミニウム電極33は、その狭小化に伴い厚さが約1μmであり、表面に形成される絶縁性の酸化皮膜34は厚さが約0.1μmである。また、この電極33直下のシリコンウエハ30内にはICチップを構成する半導体集積回路の一部が形成されている場合がある。
【0005】
ところが、このような厚さ約1μmの電極33の表面を覆う厚さ約0.1μmの薄い酸化皮膜34を除去するために、先端面の径が20μmの大きさのプローブ13で酸化皮膜34を押圧して破壊しようとしているので、プローブ13には過度の針圧が要される。この針圧を確保するためには、プローブ13の径はやはり前述の150〜250μm程度にする必要があり、これ以上プローブ13の径を微細化することは好ましくない。従って、このままでは今後要求されるであろう20〜60μmの電極間ピッチで配置されたアルミニウム電極に対応することができないのが現状である。
【0006】
また、たとえ上記のプローブ13で電極33表面の酸化皮膜34を破壊して取り除くことができたとしても、取れた酸化皮膜34の屑がプローブ13の先端面と電極33との間に挟まり、良好な電気的導通状態を安定して維持することが困難となり、プロービング試験の信頼性と効率を損なうこととなる。さらに、酸化皮膜34の屑はプローブ13の先端面に付着し、電極33へのプロービング(針当て)回数の増加とともにプローブ13の先端面に堆積してプロービング試験の続行が不可能となる。このため、プローブ13を定期的に清掃研磨する専用のクリーニング装置が必要となり、試験効率の低下とプローブ13の寿命の低下を招くこととなる。前述したプローブ13によって酸化皮膜34を破壊する効果を向上させるために、プローブ13の先端面に局所的な凹凸を設けて面を粗くすることも考えられるが、このようにすると取れた酸化皮膜34の屑がさらにプローブ13の先端に付着しやすくなり、益々試験効率の低下とプローブ13の寿命の低下を招くこととなる。
【0007】
一方、図8に示すような、導電性粒子102を充填した複数の導電部101を電極33の位置に合わせて配置した異方導電性シート100が知られている(特許文献1,2参照)。各導電部101は、絶縁部103によって互いにシートの平面方向には絶縁されている。異方導電性シート100は、シートの厚み方向にのみ導電性を付与し、検査用回路基板110の検査用電極111とシリコンウエハ30上の電極33とを電気的に導通させることができる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−67941号公報
【特許文献2】
特開2001−67942号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この異方導電性シート100を前述したプローブカード10と電極33との間に介在させたとしても上記の問題を解決できる訳ではない。この場合、導電部101と電極33とを一対一に対応させるために、電極33の位置に正確に合わせて導電部101を配置する必要があるので、電極サイズ及び電極間ピッチの狭小化と電極配置の多様化への対応は容易でなく、電極33の配置パターンに応じて異方導電性シート100を作成することが要される。さらに、導電部101に充填された導電性粒子102の径が大きいので、電極33を押圧したとき電極33を厚さ方向に突き破ってしまうことがあり、電極33下のシリコンウエハ30内に半導体集積回路が形成されている場合には、その回路にダメージを与える。
【0010】
本発明は上記問題点を考慮してなされたものであり、プロービング試験効率の低下及びプローブ寿命の低下を防止することができるとともに、ICチップの電極サイズ及び電極間ピッチの狭小化、電極配置パターンの多様化に対応できるプロービング試験装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のプロービング試験装置は、上端及び下端が露出した状態で絶縁シートに埋設された複数の導電部を備え、厚さ方向にのみに導電性が付与された異方導電性シートと、試験対象のICチップの電極に対応して配置されたプローブを有するプローブカードとを備えたプロービング試験装置において、前記複数の導電部は、前記電極の幅及び前記プローブの先端面の径より小さいピッチで配置され、前記プローブの先端面を前記異方導電性シートを介して前記電極に圧接したとき、前記プローブの先端面が1つ以上の前記導電部を介して前記電極に電気的に接続されることを特徴とするものである。
【0012】
なお、前記複数の導電部には導電性粒子が含有され、当該導電性粒子の径を前記電極の厚さより小さく、かつ前記電極の上に形成される酸化皮膜の厚さより大きくして、前記プローブの先端面を前記異方導電性シートを介して前記電極に圧接したとき、当該導電性粒子が前記酸化皮膜を破壊することにより、前記プローブが前記電極に電気的に接続されるとともに、当該導電性粒子が前記電極を厚さ方向に突き破ることをなくすることが好ましい。
【0013】
また、前記複数の導電部間のピッチは3〜20μm、前記各導電部の径は1〜10μm、前記各導電性粒子の径は0.2〜0.6μmであることが好ましい。
【0014】
さらに、前記異方導電性シートの未使用部分を試験対象の前記ICチップ上に供給し、かつ前記異方導電性シートの使用済部分を前記ICチップ上から排出するシート給送手段を設けることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1において、プロービング試験装置2は、主としてテスタ3、プローバ4、プローブカード10、両端がそれぞれ一対のローラ5に巻き付けられた異方導電性シート20、シリコンウエハ30を搬送するウエハ搬送テーブル6により構成されている。
【0016】
テスタ3は、コンピュータを内蔵し、シリコンウエハ30に作りこまれた複数の半導体ICチップの機能や直流・交流特性をプログラムによって電気的に試験するための周知の装置であって、プローバ4に連結している。プローバ4にはプローブカード10がセットされ、プローブカード10はプローバ4に制御されて、試験対象となるICチップの位置に合わせて上下・水平方向へ移動する。また、プローバ4は、テスタ3からの電気信号をプローブカード10が備えるプローブ(探針)13に与えたり、プローブ13がICチップから得た電気信号をテスタ3に戻したりする。
【0017】
異方導電性シート20は、その両端が一対のローラ5に巻き付けられ、プローブカード10の下方に延在するように配置されている。ローラ5には充分な長さの異方導電性シート20が巻き付けられており、ローラ5の巻き取り動作によって異方導電性シート20の使用済部分が巻き取られ、異方導電性シート20の新しい未使用部分がプローブカード10下方の所定の位置に送られる。このように、ローラ5は、異方導電性シート20を給送するシート給送手段として機能する。
【0018】
ウエハ搬送テーブル5は、試験対象のシリコンウエハ30を受入れ位置P1から受け入れ、ステージ位置P2に搬送する。ステージ位置P2にはステージ7が設けられており、シリコンウエハ30はステージ7に積載されて上下方向に移動する。プローブカード10によりプロービング試験が行われる際には、シリコンウエハ30はステージ7により上方のプロービング試験位置P3まで持ち上げられ、ICチップが形成されたシリコンウエハ30の上面は異方導電性シート20の下面に密着する。この状態で、プローブカード20がプローバ4に制御されて下方へ移動し、試験対象のICチップの電極に異方導電性シート20を介して接触してプロービング試験が実施される。プロービング試験が終了すると、プローブカード20は上方に退避するとともに、シリコンウエハ30を積載したステージ7は降下し、シリコンウエハ30が払出し位置P4に搬送される。
【0019】
図2は、前述したプローブカード10、異方導電性シート20、シリコンウエハ30の詳細を示す。プローブカード10は、配線基板11やその中央に配置され複数のプローブ13を固定して支持するプローブ固定板12などを備える。複数のプローブ13は、一端がシリコンウエハ30に形成されたICチップ31の電極33の全てに同時に接触できるように電極33の数だけ設けられており、他端は配線基板11に電気的に接続されている。これらのプローブ13は、タングステンなどの硬質な線材により形成されている。配線基板11は、前述したプローバ4に電気的に接続される。
【0020】
異方導電性シート20は、ポリイミドなどの絶縁材からなる絶縁シート21とその絶縁シート21内に格子状に散在するように埋設された導電部22からなる。導電部22は、絶縁シート21の上面から下面に亘る小孔に例えばニッケル合金で形成された球粒子形の導電性粒子23が充填されることにより構成され、導電部22の上端及び下端は絶縁シート21から露出している。具体的な大きさとして、導電部22の径hdは、約1〜10μm、導電性粒子23の径は、約0.2〜0.6μmであることが好ましい。また、異方導電性シート20の厚さは、約5〜50μmであることが好ましい。さらに、互いに隣接した2つの導電部22間のピッチhpは、約3〜20μmであることが好ましい。異方導電性シート20は、各導電部22が導電シート20により互いに絶縁されているため、シートの面内のいずれの方向にも導通せず、厚さ方向にのみ導電するようになっている。
【0021】
シリコンウエハ30には、多数のICチップ31が作り込まれ、それぞれ一定間隔で配列されている。各ICチップ31には、ロジックやメモリなどからなる集積回路部32に電気信号を入出力するための電極33が形成されている。電極33は、アルミニウムを主成分として形成されており、例えばICチップ31の両端に配列されている。ここで用いるICチップ31の互いに隣接した2つの電極33間のピッチppは、約20〜60μmである。
【0022】
図3(A)は、プローブカード10が異方導電性シート20を介してシリコンウエハ30に圧接した様子を示す。図3(B)は、図3(A)の線分A−Aに沿う断面を示す。このとき、シリコンウエハ30は前述のステージ7によって持ち上げられて異方導電性シート20の下面に密着している。また、プローブカード10はプローバ4に制御され、各プローブ13が試験対象のICチップ31が備える電極33の位置に合うように異方導電性シート20の上面まで降下している。プローブカード10のプローブ固定板12には、スペーサ14を介して位置決めプレート15が接続されており、各プローブ13は位置決めプレート15を貫通して突出している。位置決めプレート15から突出した各プローブ13の先端が電極33上の異方導電性シート20上面に接触している。
【0023】
図4(A)は、図3(B)のプローブ13の先端付近の詳細を示す。一例として、異方導電性シート20には、約5μmのピッチhpで導電部22が埋設されており、径hdが約2μmの導電部22内には、径が約0.3μmの導電性粒子23が充填されている。異方導電性シート20の厚さstは、約5μmである。また、プローブ13の先端面の径ndは約20μm、電極33の幅pwはこれより大きく約30μm、電極33の厚さptは約1μm、その上面を覆うアルミナの酸化皮膜34の厚さctは0.1μmである。
【0024】
導電部22は、プローブ13の先端面の径ndおよび電極33の幅pwより十分に小さいピッチhpで異方導電性シート20内に配設されているため、異方導電性シート20とプローブ13との接触面と、異方導電性シート20と酸化皮膜34との接触面とには必ず1つ以上の導電部22が介在する。従って、ローラ5により給送された異方導電性シート20をプローブ13と電極33に対して位置合わせすることなくプローブ13と電極33の間に介挿するだけで、プローブ13と電極33を覆う酸化皮膜34に少なくとも1つ以上の導電部22が接触するので、多様な電極配置に対応することができる。図4(A)に示した状態でプローブ13が下方へ押圧されると、導電部22に密に充填された硬質の導電性粒子23によって酸化皮膜34が破壊される。
【0025】
図4(B)において、酸化皮膜34は導電性粒子23からの加圧力によって破壊され、導電性粒子23は軟質なアルミニウムで形成された電極33内にめり込む。このようにして、導電性粒子23は電極33と接触し、プローブ13と電極33との間を良好な電気的導通状態に保つ。導電性粒子23の径は、酸化皮膜34の厚さctより大きく電極33の厚さptより小さいため、導電性粒子23は電極33を厚さ方向に突き破りにくい。よって、電極33下のシリコンウエハ30内に形成され得る半導体集積回路にダメージを与えることはない。
【0026】
このように、硬質で微小な導電性粒子23が酸化皮膜34の表面を押圧するので、小さな加圧力で酸化皮膜34が破壊される。よって、プローブ13に加えられる針圧は小さくて済むので、径の小さい細い線材でプローブ13を形成することが可能となり、電子部品の小型化に伴う電極33のピッチppの狭小化(例えば30μm)に対応することができるようになる。
【0027】
また、プローブ13は異方導電性シート20を介して電極33と導通するようにしたので、従来のようにプローブ13に高い針圧を与えて直接酸化皮膜34の表面を押圧して擦る必要はない。このため、破壊された酸化皮膜34の屑がプローブ13の先端面に付着することはなく、プローブ13を常に綺麗な状態に保つことができ、プローブ13を定期的に清掃研磨する必要がないので、試験効率が向上するとともに、プローブ13の寿命が大幅に向上する。
【0028】
なお、上記実施形態では、直針式のプローブカード10を用いたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、図5に示す周知のカンチレバー式のプローブカード40を用いてもよい。斜め方向に伸びる複数のプローブ43の一端はプローブ固定板42に固設されるとともに、配線基板41へ電気的に接続されている。プローブ43の他端が直針式のプローブカード10の場合と同様に、異方導電性シート20を圧接することにより、プローブ43は導電部22を介して電極33と導通する。
【0029】
また、上記実施形態では、導電部22を絶縁シート21の全面に亘って格子状に散在するように埋設したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、少なくとも電極33上に導電部22が存在するように、導電部22を絶縁シート21に部分的に埋設してもよい。
【0030】
また、上記実施形態では、異方導電性シート20は一対のローラ5によって給送されるようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、予め所定の大きさに切断された異方導電性シート20を吸着などの手段によって1枚づつ試験位置P3上に供給するとともに、使用済みの異方導電性シート20を排出するようにしてもよい。
【0031】
また、上記実施形態では、導電性粒子23として通常作成し易い球状の粒子を用いたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、角状や線状の粒子を用いてもよく、さらには異方導電性シート20を厚さ方向に貫通する線状材を用いてもよい。
【0032】
さらに、上記実施形態では、導電性粒子23の素材をニッケル合金としたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、カーボンナノチューブを用いてもよい、カーボンナノチューブは非常に硬質で微小な導電性素材であるので導電性粒子23として好適である。また、導電性粒子23は、プロービング試験後に電極33上に残留した場合に、その後のワイヤボンディングで行われる金で形成されたワイヤと電極33との接着に影響を及ぼさない材料が選択されることが望ましい。このため、金はニッケル合金と比べて軟質であるということを考慮した上で、ワイヤと親和性のよい金を含む微粒子を導電性粒子23として用いることも好ましい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプロービング試験装置によれば、導電部を絶縁電極の幅及びプローブの先端面の径より小さいピッチで配置したので、プローブの先端面を異方導電性シートを介して電極に圧接するとき、異方導電性シートをプローブと電極との間に介挿するだけでプローブの先端面が1つ以上の導電部を介して電極に電気的に接続される。これにより、異方導電性シートの電極に対する位置合わせが容易となり、多様な電極配置パターンに対応することができる。
【0034】
また、導電部に導電性粒子を充填し、導電性粒子の径を電極の厚さより小さく、かつ電極の上に形成される酸化皮膜の厚さより大きくし、プローブの先端面を異方導電性シートを介して電極に圧接したとき、導電性粒子が酸化皮膜を破壊して前記プローブと前記電極を電気的に導通するようにしたので、プローブに高い針圧を与えて直接酸化皮膜の表面を押圧する必要はなくなり、破壊された酸化皮膜の屑がプローブの先端面に付着することもない。これにより、プローブを定期的に清掃研磨する必要はなくなるので、試験効率が向上するとともに、プローブの寿命が大幅に向上する。さらには、プローブに加えられる針圧は小さくて済むので、径の小さい線材でプローブを形成することが可能となり、電子部品の小型化に伴う電極サイズ及び電極間ピッチの狭小化に対応することができる。なおかつ、導電性粒子が前記電極を厚さ方向に突き破ることをなくしたので、電極下のシリコンウエハ内に形成され得る半導体集積回路にダメージを与えることはない。
【0035】
また、複数の導電部間のピッチを3〜20μm、各導電部の径を1〜10μm、各導電性粒子の径を0.2〜0.6μmとしたので、先端面の径が約20μmのプローブにより、厚さ約0.1μmの酸化皮膜で表面が覆われ、厚さが約1μmであって約30μmのピッチで配置された電極のプロービング試験に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プローブ試験装置の構成を示す図である。
【図2】プローブカード、異方導電性シート、シリコンウエハの構成を示す斜視図である。
【図3】(A)は、プロービング試験時のプローブカード、異方導電性シート、シリコンウエハの状態を示す斜視図である。(B)は、(A)のA−A線に沿う断面図である。
【図4】(A)は、プローブの先端付近を示す断面図である。(B)は、破壊された酸化皮膜の付近を示す断面図である。
【図5】直針式のプローブカードの構成を示す断面図である。
【図6】従来のプロービング試験を説明する図である。
【図7】従来のプローブ試験におけるプローブの先端付近を示す断面図である。
【図8】従来の異方導電性シートの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
2 プロービング装置
3 テスタ
4 プローバ
5 ローラ
6 ウエハ搬送テーブル
7 ステージ
10,40 プローブカード
11,41 配線基板
12,42 プローブ固定板
13,43 プローブ
14 スペーサ
15 位置決めプレート
20 異方導電性シート
21 絶縁シート
22 導電部
23 導電性粒子
30 シリコンウエハ
31 ICチップ
32 集積回路部
33 電極
34 酸化皮膜
P1 受入れ位置
P2 ステージ位置
P3 プロービング試験位置
P4 払出し位置

Claims (4)

  1. 上端及び下端が露出した状態で絶縁シートに埋設された複数の導電部を備え、厚さ方向にのみに導電性が付与された異方導電性シートと、試験対象のICチップの電極に対応して配置されたプローブを有するプローブカードとを備えたプロービング試験装置において、
    前記複数の導電部は、前記電極の幅及び前記プローブの先端面の径より小さいピッチで配置され、前記プローブの先端面を前記異方導電性シートを介して前記電極に圧接したとき、前記プローブの先端面が1つ以上の前記導電部を介して前記電極に電気的に接続されることを特徴とするプロービング試験装置。
  2. 前記複数の導電部には導電性粒子が含有され、当該導電性粒子の径を前記電極の厚さより小さく、かつ前記電極の上に形成される酸化皮膜の厚さより大きくして、前記プローブの先端面を前記異方導電性シートを介して前記電極に圧接したとき、当該導電性粒子が前記酸化皮膜を破壊することにより、前記プローブが前記電極に電気的に接続されるとともに、当該導電性粒子が前記電極を厚さ方向に突き破ることをなくすることを特徴とする請求項1記載のプロービング試験装置。
  3. 前記複数の導電部間のピッチは3〜20μm、前記各導電部の径は1〜10μm、前記各導電性粒子の径は0.2〜0.6μmであることを特徴とする請求項2記載のプロービング試験装置。
  4. 前記異方導電性シートの未使用部分を試験対象の前記ICチップ上に供給し、かつ前記異方導電性シートの使用済部分を前記ICチップ上から排出するシート給送手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のプロービング試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007026663A1 (ja) * 2005-08-30 2007-03-08 Jsr Corporation 回路基板の検査装置および回路基板の検査方法並びに異方導電性コネクター

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