JP2004333258A - 制御棒案内管脱着用ガイド装置および制御棒案内管脱着方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御棒案内管の脱着を可能とし、かつ作業を円滑に行える制御棒案内管脱着用ガイド装置を提供する。
【解決手段】沸騰水型原子炉の点検等に際し、制御棒駆動機構ハウジング8の上端に挿入支持されている制御棒案内管6の脱着時に使用する制御棒案内管脱着用ガイド装置11であって、制御棒駆動機構ハウジングに下端から挿入し得る縦長な支持棒13,15と、この支持棒の上端に設けられ、制御棒駆動機構ハウジングの上端部内に挿入されている制御棒案内管の下端のカップリング部10の位置まで昇降可能で、その内周面にカップリング部10の外周面を摺動可能にガイドし得る円筒状のガイド部材12とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰水型原子炉における点検時等に適用される制御棒案内管脱着用ガイド装置および同制御棒案内管脱着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、改良型沸騰水型原子炉等においては、定期点検等の際に、制御棒案内管を脱着する際、この制御棒案内管が制御棒駆動機構ハウジングと干渉し、取外しに手間がかかる場合があった。
【0003】
すなわち、制御棒案内管は、その下端にカップリングとして一体的に設けられた下向き尖鋭の楔状の挿入ガイド部を有しており、この挿入ガイド部が制御棒駆動機構ハウジングの上端開口部に形成されている凸部と干渉する場合があった。
【0004】
また、制御棒駆動機構ハウジング内からのドレン作業も含め、全体的に制御棒案内管の脱着等の取扱いに手間がかかっていた。
【0005】
なお、従来技術としては、制御棒案内管シール装置として、チューブを用いたもの(特許文献1参照)、またターンテーブルを利用するようにしたもの(特許文献2参照)、あるいは閉止フランジおよびチューブを利用するもの(特許文献3参照)等がある。
【0006】
しかし、制御棒案内管が制御棒駆動機構ハウジングと干渉し、取外しに手間がかかる場合を想定したものは、知られていない。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−324174号公報
【0008】
【特許文献2】
特開2000−329892号公報
【0009】
【特許文献3】
特開平9−243783号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来、沸騰水型原子炉等の制御棒案内管を脱着する際、この制御棒案内管が制御棒駆動機構ハウジングと干渉し、取外しに手間がかかる場合があった。
【0011】
また、制御棒駆動機構ハウジング内からのドレン作業も含め、全体的に制御棒案内管の脱着等の取扱いに手間がかかっていた。
【0012】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、制御棒案内管の脱着を可能とし、かつ作業を円滑に行える制御棒案内管脱着用ガイド装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、請求項1に係る発明では、沸騰水型原子炉の点検等に際し、制御棒駆動機構ハウジングの上端に挿入支持されている制御棒案内管の脱着時に使用する制御棒案内管脱着用ガイド装置であって、前記制御棒駆動機構ハウジングに下端から挿入し得る縦長な支持棒と、この支持棒の上端に設けられ、前記制御棒駆動機構ハウジングの上端部内に挿入されている制御棒案内管の下端のカップリング部の位置まで昇降可能で、その内周面に前記カップリング部の外周面を摺動可能にガイドし得る円筒状のガイド部材とを備えたことを特徴とする制御棒案内管脱着用ガイド装置を提供する。
【0014】
請求項2に係る発明では、前記ガイド部材は、前記支持棒の上端に対して上下動可能に支持されており、その支持高さがネジ具により調整可能とされ、もしくはスプリングにより上向きに付勢されて上端当接位置までの挿入高さが自在に設定されている請求項1記載の制御棒案内管脱着用ガイド装置を提供する。
【0015】
請求項3に係る発明では、前記支持棒は、前記制御棒駆動機構ハウジングの下端位置に当接し得る制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジを有するとともに、この制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジの下方に延在して前記制御棒駆動機構ハウジング内からの水抜きが可能なドレン孔を有する請求項1記載の制御棒案内管脱着用ガイド装置を提供する。
【0016】
請求項4に係る発明では、前記制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジの上面には、前記ドレン孔に連通する漏斗状のドレンガイド面が形成されている請求項3記載の制御棒案内管脱着用ガイド装置を提供する。
【0017】
請求項5に係る発明では、沸騰水型原子炉の点検等に際し、制御棒駆動機構ハウジングの下端を開口させた状態で、当該制御棒駆動機構ハウジング内にその下端側から請求項1から4までのいずれかに記載の制御棒案内管脱着用ガイド装置を挿入し、前記円筒状のガイド部材を前記制御棒駆動機構ハウジングの上端部内に挿入して制御棒案内管の下端のカップリング部の外周側を垂直方向に摺動支持して前記カップリングの上下方向に沿う脱着を行うことを特徴とする制御棒案内管脱着方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図5および図7を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態による制御棒案内管脱着用ガイド装置を一部断面として示す構成図であり、図2は、同制御棒案内管脱着用ガイド装置の脱着時の状態を示す説明図である。図3は、同制御棒案内管脱着用ガイド装置のガイド部材を拡大して示す断面図である。図4は、図1のA矢視図であり、図5は、図1のB矢視図である。図7は、本発明が適用される沸騰水型原子炉を示す全体構成図である。
【0019】
図7に示すように、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器1内に炉心シュラウド2が配置され、炉心シュラウド2内には燃料棒3および制御棒4等が装荷されて炉心5が形成されている。制御棒4は、炉心5の下方から制御棒案内管6によりガイドされ、制御棒案内管6は原子炉圧力容器1の底部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング8により支持されている。制御棒駆動機構ハウジング8の下端には制御棒駆動用モータ9が設けられている。制御棒案内管6の下端部は、炉内に突出している制御棒駆動機構ハウジング8の上端部に、後述する制御棒案内管カップリング10を介して接続されており、原子炉点検時等における制御棒案内管6の脱着に際しては、この制御棒案内管カップリング10を離脱させて制御棒案内管6を上方に引上げるようになっている。
【0020】
図1は、制御棒案内管カップリング10の部位を拡大して示すとともに、本実施形態による制御棒案内管脱着用ガイド装置11を制御棒駆動機構ハウジング8に装着した状態を示している。
【0021】
この図1に示すように、制御棒案内管カップリング10は、制御棒案内管6の下端に一体的に設けられた下向き尖鋭の楔状の挿入ガイド部10aを有しており、この挿入ガイド部10aが制御棒駆動機構ハウジング8の上端開口部における下方拡大の凸部としての段差部8aに挿入されている。詳細には、挿入ガイド部10aの上側にはリング状の凹部10bが形成されており、この凹部10bの上側に位置する基部10cが制御棒駆動機構ハウジング8の上端開口部の内周面に接合した状態となっている。上述した従来技術における上方への抜き外しが困難となる可能性は、この制御棒案内管カップリング10の挿入ガイド部10aが、制御棒駆動機構ハウジング8の上端開口部における下方拡大の段差部8aに引掛り、すなわち凹部と凸部とが干渉し、抜き外しに手間が掛かることを想定している。
【0022】
本実施形態の制御棒案内管脱着用ガイド装置11は、この制御棒案内管カップリング10における挿入ガイド部10aの抜き外しを容易に行えるようにするとともに、制御棒駆動機構ハウジング8内からのドレン作業を容易かつ確実に行えるようにし、かつ制御棒案内管脱着用ガイド装置11全体の脱着等の取扱いを容易に行なえるようにするものである。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の制御棒案内管脱着用ガイド装置11は、制御棒駆動機構ハウジング8内に下方から挿入されるロッド状のものであり、上端部に、制御棒案内管6における挿入ガイド部10aの抜き外しを容易に行うためのガイド部材12を有する。このガイド部材12は、支持棒としての中空なスタンドパイプ13の上端に連結されている。スタンドパイプ13の下端には、制御棒駆動機構ハウジング8の下端フランジ部8bに当接して閉止する制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14が設けられている。制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14の下方には、スタンドパイプ13の下端に同軸的に連通接続されたドレンパイプ15が設けられている。すなわち、本実施形態の制御棒案内管脱着用ガイド装置11は概略的に、下方から上方に向ってドレンパイプ15、制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14、スタンドパイプ13およびガイド部材12が順次に連結された構成となっている。
【0024】
図3は、制御棒案内管6における挿入ガイド部10aの抜き外しを容易に行うためのガイド部材12を拡大して示している。この図3に示すように、ガイド部材12は上端が開口した円筒状のもので、その円筒状周壁12aの外周面が制御棒駆動機構ハウジング8の上端部直下の大径な内周面に密接状態で嵌合する外径を有するものとされ、かつその円筒状周壁12aの内周面は制御棒駆動機構ハウジング8の最上端部の小径な内周面と一致する内径を有するものとされている。
【0025】
したがって、制御棒駆動機構ハウジング8内に制御棒案内管カップリング10が挿入されている状態で、この制御棒駆動機構ハウジング8内の上端位置までガイド部材12が下方から挿入された場合には、ガイド部材12の内周面が制御棒案内管6の下端の楔状の挿入ガイド部10aの外周面と接する状態となり、制御棒案内管6の軸心を垂直方向に維持し、軸心の傾斜を防止することが可能となる。
【0026】
すなわち、制御棒駆動機構ハウジング8の内径部をガイドとして制御棒案内管カップリング10の芯出しを行い、制御棒案内管カップリング10の凹部が制御棒駆動機構ハウジング8の先端凸部に嵌り込まないようにする機能が得られる。
【0027】
これにより、検査時等において制御棒案内管6を上方に引き抜く際、あるいは下方に挿入する際に、制御棒案内管カップリング10が制御棒駆動機構ハウジング8の上端開口部における下方拡大の段差部8aに引掛ることが防止され、脱着操作が極めて円滑に行えるようになる。
【0028】
このガイド部材12は、スタンドパイプ13の上端に、スリーブ16を介して摺動可能に嵌合されている。そして、スリーブ16は、スタンドパイプ13の上端に設けた雄ネジ17に螺合する調整用ナット18の上に載置されている。そして、この調整用ナット18をスタンドパイプ13に対して回転させることにより、スリーブ16を介してガイド部材12が昇降し得るようになっている。したがって、この調整用ナット18の回転による昇降動作により、ガイド部材12を高さ方向に予め位置調整することができ、これにより、制御棒駆動機構ハウジング8と制御棒案内管6との干渉が回避され、ガイド部材12を制御棒駆動機構ハウジング8の長さに容易かつ的確に対応することができる。
【0029】
なお、スタンドパイプ13は上下方向に通孔する中空状のものであり、上端に設けられたガイド部材12の底面部12bから、制御棒案内管6内に溜まった炉水を下方に抜くためのドレン機能も兼ねている。このスタンドパイプ13内を流下する炉水は、下記のドレンパイプ15にその上端から流入し、ドレンパイプ15の下端に接続される下記のホース等により排出される。すなわち、ガイド部材12が挿入される制御棒駆動機構ハウジング8内には炉水が流下することはない。これにより、被曝低減が十分に考慮され、作業の安全性も確保される。
【0030】
また、図1に示すように、本実施形態では、スタンドパイプ13とドレンパイプ15とが着脱可能な連結構造とされている。すなわち、ドレンパイプ15の上端には大径なスリーブ19が設けられ、このスリーブ19にスタンドパイプ13の下端部が同軸上にて着脱可能に挿入し得るようになっている。そして、これらスリーブ19とスタンドパイプ13の各周壁には相互に連通する取付孔が穿設されており、これらの取付孔に把手付きのインサートピン20が挿脱可能に挿入できるようになっている。スタンドパイプ13およびドレンパイプ15の長さを合計した支持棒全体としての長さは、約6m50cm程度となり、全体を1本構造とした場合には、取扱いが不自由であるのに対し、支持棒をスタンドパイプ13およびドレンパイプ15とからなる連結可能な分割構造を採用することにより、支持棒としての短縮化が図られ、取扱いが容易となる一方、インサートピン20で連結して長尺化することにより制御棒案内管6の脱着作業時には十分な長さに設定することができる。
【0031】
ドレンパイプ15は、中空管として構成されており、下端にはホース接続用の接続部21が設けられ、この接続部に図示省略の排水用ホースを接続してドレン抜きが行えるようになっている。ドレンパイプ15の下端における接続部の上側部内には、図示省略のボール弁が設けられ、必要時の弁開操作によってドレン抜きを行えるようになっている。なお、ドレンパイプ15の下端を直接把持して制御棒駆動機構ハウジング8への挿脱操作を行うことが可能であるが、ドレンパイプ15の下端部には、側部下方に向って突出する手持ち操作用のハンドル22が設けられ、さらに操作が行い易い構成となっている。
【0032】
このような構成により、制御棒案内管6の脱着時において、ドレンパイプ15下端部およびハンドル22を取扱いガイドとして使用するとともに、制御棒駆動機構ハウジング8中に溜まった原子炉水のドレンを行うことができる。特に、制御棒駆動機構ハウジング8は、原子炉圧力容器1の下方に多数本隣接して設けられており、従来では既存のガイドロッド23のみを器具挿入用として適用していたが、これらガイドロッド23自体も多数本存在し、作業が必ずしも容易に行えない場合があった。これに対し本実施形態においては、制御棒駆動機構ハウジング8の軸心と同一軸心位置に支持棒としてのドレンパイプ15が配置され、このドレンパイプ15自体を直接制御棒ハウジング内に向けて挿入し、また下降取り外しを行うことができるため、作業が極めて容易に行えるようになる。
【0033】
また、図1および図4に示すように、スタンドパイプ13の下端は、ドレンパイプ15の上端に着脱可能に連結されている。このドレンパイプ15の上端には、制御棒駆動機構ハウジング8の下端ハウジング部8bに当接し得る制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジが14設けられている。この制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14は、制御棒駆動機構ハウジング8の下端ハウジング部8bに複数のボルト24により連結されている。このような制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14にて原子炉水の外部下方への漏洩が防止される。
【0034】
この制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14の上面中央部には、漏斗状の窪みからなるドレンガイド面25が形成されている。このドレンガイド面25には、炉水中に含まれるクラッドが流れ込み易くなし、クラッド等は制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14の中央部に集められるようになる。このドレンガイド面25の底部位置には、ドレンパイプ15の周壁に穿設したドレンガイド孔26が連通し、このドレンガイド孔26はドレンパイプ15内のドレン孔に連通している。したがって、制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14の中央部に集められたクラッド等は、炉水とともにドレンパイプ15内を経て排出することができる。
【0035】
図2は、制御棒案内管脱着用ガイド装置11の脱着時の状態を示している。この図2に示すように、本実施形態においては、制御棒案内管脱着用ガイド装置を搭載し得るジャッキ部27、および支持台28を有する作業台車29を適用して脱着作業を行うことができる。
【0036】
すなわち、沸騰水型原子炉の点検等に際し、制御棒駆動機構ハウジング8の下端を開口させた状態で、当該制御棒駆動機構ハウジング8内にその下端側から制御棒案内管脱着用ガイド装置11を挿入し、円筒状のガイド部材12を制御棒駆動機構ハウジング8の上端部内に挿入して制御棒案内管カップリング10の外周側を垂直方向に摺動支持して、カップリングの上下方向に沿う脱着を行うものである。
【0037】
なお、図6は本発明の他の実施形態を示している。この他の実施形態では、図6に示すように、スタンドパイプ13の上端に支持フランジ30が設けられ、この支持フランジ30の上面とガイド部材12との間にはスプリング、例えば圧縮コイルスプリング31が設けられ、これによりガイド部材12が上方に向って付勢されている。なお、スタンドパイプ13とガイド部材12とは連結軸32によって上下方向に移動自在であり、図示しないストッパによりガイド部材12の上方への抜け止めが施されている。
【0038】
このような構成によると、当初はスプリング31によってガイド部材12が上方に突出した状態にあり、制御棒駆動機構ハウジング8への挿入した場合にはガイド部材12が当接位置で停止するので、スプリング31の収縮により移動距離が自由に吸収され、これにより上下方向の摺動可能な範囲内において、ガイド部材12の先端を制御棒駆動機構ハウジング8の先端に自由な挿入高さにおいて接触させることができ、全長調整を不要とすることができる。
【0039】
以上の実施形態によれば、制御棒案内管6の軸心を垂直方向に維持し、軸心の傾斜を防止することが可能となるので、制御棒駆動機構ハウジング8内径部をガイドとして制御棒案内管カップリング部の芯出しを行い、制御棒案内管カップリング部凹部が制御棒駆動機構ハウジング8の先端凸部に嵌り込まないようにする機能が得られ、制御棒案内管カップリング10が制御棒駆動機構ハウジング8の上端開口部における下方拡大の段差部8aに引掛ることが防止され、脱着操作が極めて円滑に行えるようになる。
【0040】
また、ガイド部材12が挿入される制御棒駆動機構ハウジング8内には炉水が流下することはないため、被曝低減が十分に考慮され、作業の安全性も確保され、さらに、支持棒をスタンドパイプ13およびドレンパイプ15とからなる連結可能な分割構造を採用することにより、支持棒としての短縮化が図れ、取扱いが容易となる一方、インサートピン20で連結して長尺化することにより制御棒案内管6の脱着作業時には十分な長さに設定することができる。
【0041】
また、制御棒案内管6の脱着時において、ドレンパイプ15下端部およびハンドル22を取扱いガイドとして使用するとともに、制御棒駆動機構ハウジング8中に溜まった原子炉水のドレンを行うことができる。さらに、制御棒駆動機構ハウジング8の軸心と同一軸心位置に支持棒としてのドレンパイプ15が配置され、このドレンパイプ15自体を直接制御棒ハウジング内に向けて挿入し、また下降取り外しを行うことができるため、作業が極めて容易に行えるようになる。
【0042】
また、このドレンパイプ15自体を直接制御棒ハウジング内に向けて挿入し、また下降取り外しを行うことができるため、作業が極めて容易に行えるようになる。さらにまた、制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ14は、制御棒駆動機構ハウジング8の下端ハウジング部8bに複数のボルト24により連結されており、この点においても原子炉水の外部下方への漏洩が防止される等の利点が得られる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、制御棒案内管カップリングが制御棒駆動機構ハウジングの上端開口部における下方拡大の段差部に引掛ることが防止され、脱着操作が極めて円滑に行えるようになり、制御棒案内管の脱着作業が円滑かつ確実に行える等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による制御棒案内管脱着用ガイド装置を一部断面として示す構成図。
【図2】本発明の一実施形態による制御棒案内管脱着用ガイド装置の装着時の状態を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態による制御棒案内管脱着用ガイド装置のガイド部材を拡大して示す断面図。
【図4】図1のA矢視図。
【図5】図1のB矢視図。
【図6】本発明の他の実施形態による制御棒案内管脱着用ガイド装置のガイド部材を拡大して示す断面図。
【図7】本発明が適用される沸騰水型原子炉を示す全体構成図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器
2 炉心シュラウド
3 燃料棒
4 制御棒
5 炉心
6 制御棒案内管
8 制御棒駆動機構ハウジング
8a 段差部
8b 下端フランジ部
9 制御棒駆動用モータ
10 制御棒案内管カップリング
11 制御棒案内管脱着用ガイド装置
10a 挿入ガイド部
10b 凹部
10c 基部
12 ガイド部材
12a 円筒状周壁
12b 底面部
13 スタンドパイプ
14 制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジ
15 ドレンパイプ
16 スリーブ
17 雄ネジ
18 調整用ナット
19 スリーブ
20 インサートピン
21 接続部
22 ハンドル
23 ガイドロッド
24 ボルト
25 ドレンガイド面
26 ドレンガイド孔
27 ジャッキ部
28 支持台
29 作業台車
30 支持フランジ
31 圧縮コイルスプリング
32 連結軸

Claims (5)

  1. 沸騰水型原子炉の点検等に際し、制御棒駆動機構ハウジングの上端に挿入支持されている制御棒案内管の脱着時に使用する制御棒案内管脱着用ガイド装置であって、前記制御棒駆動機構ハウジングに下端から挿入し得る縦長な支持棒と、この支持棒の上端に設けられ、前記制御棒駆動機構ハウジングの上端部内に挿入されている制御棒案内管の下端のカップリング部の位置まで昇降可能で、その内周面に前記カップリング部の外周面を摺動可能にガイドし得る円筒状のガイド部材とを備えたことを特徴とする制御棒案内管脱着用ガイド装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記支持棒の上端に対して上下動可能に支持されており、その支持高さがネジ具により調整可能とされ、もしくはスプリングにより上向きに付勢されて上端当接位置までの挿入高さが自在に設定されている請求項1記載の制御棒案内管脱着用ガイド装置。
  3. 前記支持棒は、前記制御棒駆動機構ハウジングの下端位置に当接し得る制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジを有するとともに、この制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジの下方に延在して前記制御棒駆動機構ハウジング内からの水抜きが可能なドレン孔を有する請求項1記載の制御棒案内管脱着用ガイド装置。
  4. 前記制御棒駆動機構ハウジング閉止フランジの上面には、前記ドレン孔に連通する漏斗状のドレンガイド面が形成されている請求項3記載の制御棒案内管脱着用ガイド装置。
  5. 沸騰水型原子炉の点検等に際し、制御棒駆動機構ハウジングの下端を開口させた状態で、当該制御棒駆動機構ハウジング内にその下端側から請求項1から4までのいずれかに記載の制御棒案内管脱着用ガイド装置を挿入し、前記円筒状のガイド部材を前記制御棒駆動機構ハウジングの上端部内に挿入して制御棒案内管の下端のカップリング部の外周側を垂直方向に摺動支持して前記カップリングの上下方向に沿う脱着を行うことを特徴とする制御棒案内管脱着方法。
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