JP2004333101A - 冷蔵庫 - Google Patents

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誠 及川
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巧 及川
Hideto Kuyama
秀人 久山
Taisuke Ogawa
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Abstract

【課題】冷蔵庫に保存する食品のマイナスイオンによる鮮度保持を行うにおいて、マイナスイオン発生器を連続で運転しなくても効果が得られるようにする。
【解決手段】制御装置4により、扉開閉検出装置3が冷蔵庫扉2の開いたことを検出した時にマイナスイオン発生器1をオンさせる制御を行うことで、雑菌が外気と共に入り込みやすい期間だけマイナスイオン発生器を作動させて雑菌を死滅させる。これにより、庫内食品の鮮度保持効果を保持しつつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を節約し、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばす。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイナスイオン発生装置を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、庫内にマイナスイオン発生器を備えた冷蔵庫では、一定時間連続作動させたのではマイナスイオン発生器の寿命がすぐに到来するため、一定時間間隔でオン/オフ制御することによってマイナスイオン発生器の寿命を確保するようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−42645号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2003−121050号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の冷蔵庫用マイナスイオン発生器制御技術では、例えば人が就寝している夜間でも一定時間間隔でマイナスイオン発生器が作動するが、その時間帯では冷蔵庫扉が開かれることはほとんどなく、したがって雑菌の庫内への侵入の機会もきわめて少ないにもかかわらずマイナスイオン発生器を作動させており、マイナスイオン発生器の作動によって無駄に電力消費する問題点があり、またマイナスイオン発生器の寿命がすぐに到来してしまう問題点があった。
【0006】
本発明はこのような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、冷蔵庫に保存する食品のマイナスイオンによる鮮度保持を行うにおいて、マイナスイオン発生器を連続で運転しなくても効果が得られ、連続運転に比べて電気代を抑えることができ、またマイナスイオン発生器の寿命を延ばすことができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の冷蔵庫は、冷蔵庫の庫内に設置されたマイナスイオン発生器と、前記冷蔵庫の扉開閉検出装置と、前記マイナスイオン発生器をオン/オフ制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が開いたことを検出した時に前記マイナスイオン発生器をオンさせることを特徴とするものである。
【0008】
請求項1の発明の冷蔵庫では、扉開閉検出装置が冷蔵庫扉が開いたことを検出した時にマイナスイオン発生器をオンさせる制御を行うことで、雑菌が外気と共に入り込みやすい期間だけマイナスイオン発生器を作動させて雑菌を死滅させる。これにより、庫内食品の鮮度保持効果を保持しつつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑え、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばす。
【0009】
請求項2の発明の冷蔵庫は、冷蔵庫の庫内に設置されたマイナスイオン発生器と、前記冷蔵庫の扉が開かれた時にファンを回転させて冷気を庫内の食品と外気との間に流して庫内の食品が外気に直接触れるのを遮断するエアカーテン装置と、前記マイナスイオン発生器をオン/オフ制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記エアカーテン装置の作動と連動して前記マイナスイオン発生器を作動させることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発明の冷蔵庫では、冷蔵庫扉が開かれ、エアカーテン装置が作動している間、これに連動してマイナスイオン発生器を作動させることで、雑菌が外気と共に入り込みやすい期間だけエアカーテンによって外気の入り込みによる庫内温度の上昇を抑えると共にマイナスイオン発生器を作動させて雑菌を死滅させる。これにより、庫内食品の鮮度保持効果を高めつつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑え、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばす。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の冷蔵庫において、前記制御装置は、前記扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が閉じられたことを検出した後、一定時間前記マイナスイオン発生器を継続して作動させることを特徴とするものであり、冷蔵庫扉が閉じられた後も一定時間継続してマイナスイオン発生器を作動させることで、扉開放時に庫内に入り込んだ雑菌をできる限り死滅させる。これにより、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑え、またマイナスイオン発生器の寿命を延ばし、かつ庫内食品の鮮度保持効果を保持する。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1の冷蔵庫において、前記制御装置は、前記扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が開かれたことを検出した時には前記マイナスイオン発生器をオンさせ、当該扉の開状態が一定時間以上継続した時には前記マイナスイオン発生器をオフさせることを特徴とするものであり、通常の使用では扉開放時間は数10秒間と短いものであり、それを超える長時間の扉開放時には異常な使用状態と見なしてマイナスイオン発生器を無制限に長時間連続作動させる無駄をなくし、電力消費を抑制すると共に、マイナスイオン発生器の寿命を延ばす。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1の冷蔵庫において、前記制御装置は、前記扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が開かれたことを検出した時には前記マイナスイオン発生器をその後の当該扉の開閉状態に関わりなく一定時間継続してオンさせることを特徴とするものであり、マイナスイオン発生器の制御を単純化し、かつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑え、かつマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばす。
【0014】
請求項6の発明は、複数のマイナスイオン発生器を配置することを特徴とするものであり、冷蔵空間に隅々までマイナスイオンを行き渡らせることが可能となり、冷蔵空間全体の雑菌を死滅させることができ、これにより、庫内食品の鮮度保持効果を大幅に上げることできる。さらに、複数のマイナスイオン発生器をそれぞれ異なる運転モードで運転制御することを特徴とするものであり、必要なときに必要な場所に必要なマイナスイオンを発生させることができより電気代を抑え、マイナスイオン発生器の実質寿命を延ばす。
【0015】
請求項7の発明は、請求項6において、少なくとも1つのマイナスイオン発生器を、扉開閉検出装置が冷蔵庫扉が開いたことを検出した時にオンさせる制御を行うことで、雑菌が外気と共に入り込みやすい期間だけマイナスイオン発生器を作動させて雑菌を死滅させる。これにより、庫内食品の鮮度保持効果を保持しつつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑え、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばす。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1及び図2は本発明の1つの実施の形態の冷蔵庫10を示している。この冷蔵庫10の冷蔵室には、マイナスイオン発生器1、冷蔵室扉2、冷蔵室扉スイッチ3が備えられている。そしてこの冷蔵庫10の適所、例えば、底部や背部には冷凍、冷蔵サイクル制御を行う冷凍サイクル制御装置と共に、マイナスイオン発生器1のオン/オフを制御する制御装置4が備えられている。
【0017】
冷蔵室扉スイッチ3は、冷蔵室扉2の開閉動作により作動して開/閉信号を制御装置4に入力する。制御装置4は、図3に示す条件によりマイナスイオン発生器1をオン/オフ制御する。
【0018】
すなわち、扉スイッチ3の開信号を入力すると(ステップS1)、この開信号が継続中のものか、今入力されたものか判定する(ステップS3)。そして、今開したものと判定すると、一定時間(例えば、10分間)タイマーAをスタートさせ、マイナスイオン発生器1をオンさせる(ステップS5,S7)。この後、タイマーAのタイムカウントが10分間に到達するまでは、ステップS9でYESに分岐し、マイナスイオン発生器1を継続して作動させ続ける(ステップS1−S3−S9−S7)。
【0019】
そして、冷蔵室扉2が開かれたままで扉開信号が10間継続すれば、ステップS9でNOに分岐し、マイナスイオン発生器1を停止させる(ステップS1−S3−S9−S17)。
【0020】
一方、扉スイッチ3の閉信号(開信号が無くなる)が入力されると、制御装置4はステップS1でNOに分岐し、閉信号が継続中のものか、今閉じたものか判定する(ステップS11)。この判定で、今閉じたものと判定されると、別の一定時間(例えば、10分間)タイマーBをスタートさせる。これ以後も扉2が閉じられた状態が継続すると、マイナスイオン発生器1を10分間だけ作動させ続ける(ステップS1−S11−S15−S7)。そして扉2を閉じた後タイマーBが10分間経過でタイムアップすると、マイナスイオン発生器1を停止させる(ステップS1−S11−S15−S17)。
【0021】
こうして、第1の実施の形態の冷蔵庫用マイナスイオン発生器制御装置によれば、冷蔵室扉2が開かれればマイナスイオン発生器1を作動させることで、外気と共に庫内に侵入する雑菌、カビ等をマイナスイオン発生器1にて除去することにより冷蔵室内の食品の鮮度を維持することができ、またマイナスイオン発生器1の作動は一定時間に限定することによって連続運転に比べて電気代を抑えることができ、またその実質寿命を延ばすことができる。
【0022】
また、本実施の形態では、冷蔵室扉2が継続して10分間以上開き続けば異常な使用とみなし、マイナスイオン発生器1を強制的に停止させることにより、無駄に長時間マイナスイオン発生器1を作動させることによる電力の消費を抑制することができる。
【0023】
また本実施の形態の冷蔵庫によれば、いったん開かれた冷蔵室扉2が閉じられると、別のタイマーBによって10分間継続してマイナスイオン発生器1を作動させるので、扉開時に侵入した雑菌、カビ類が庫内に残っていても、マイナスイオン発生器1の作動によって除去することができ、食品の鮮度保持ができる。しかもマイナスイオン発生器1の作動時間は必要時だけに限られるので、連続運転に比べて電気代を抑えることができ、またその実質寿命を延ばすことができる。
【0024】
なお、この実施の形態にあって、制御の簡素化のためには、単純に冷蔵室扉2が開いている間だけマイナスイオン発生器1を作動させ、扉2が閉じられるとマイナスイオン発生器1を停止させる制御にすることができる。
【0025】
また、図4のフローチャートに示すように、扉2がいったん開かれるとタイマーAを作動させてマイナスイオン発生器1を扉2のその後の開閉状態に関係なく一定時間(例えば10分間)だけ作動させる制御にすることもできる(ステップS21〜S27)。冷蔵庫10の扉2の開き時間は通常の使用では長くても数10秒であり、それ以上の長い時間継続して開き続けられるのは通常の使用ではないとみなせるので、マイナスイオン発生器1による食品鮮度の保持と共に、その作動時間を限定することで無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0026】
なお、タイマーA、タイマーBの制限時間は10分間に限られず、冷蔵庫の特性に即して長短変更が可能である。
【0027】
次に、本発明の第2の実施の形態の冷蔵庫用マイナスイオン発生器制御装置について、図5及び図6を用いて説明する。第2の実施の形態の特徴は、冷蔵庫10の庫内に設置されたマイナスイオン発生器1と、冷蔵庫10の扉2が開かれた時にファン5を回転させて冷気を庫内の食品と外気との間に流して庫内の食品が外気に直接触れるのを遮断するエアカーテン7を作るエアカーテン機能と、マイナスイオン発生器1をオン/オフ制御する制御装置4とを備え、この制御装置4により、エアカーテン用のファン5の作動と連動してマイナスイオン発生器1を作動させる。
【0028】
これにより、第2の実施の形態では、エアカーテン機能により扉開放時の外気の流入による庫内温度の上昇を抑え、かつマイナスイオン発生器1の作動により雑菌、カビ類の侵入を抑えることができ、食品鮮度の保持が効果的に行える。加えて、マイナスイオン発生器1を連続運転する場合に比べて電気代を抑えることができる。
【0029】
次に、本発明の第3の実施の形態の冷蔵庫用マイナスイオン発生器制御装置について、図7及び図8を用いて説明する。第3の実施の形態の特徴は、冷蔵庫30の庫内に複数のマイナスイオン発生器31,32が設置されている。
【0030】
冷蔵庫の縦断側面図を示す図7において、冷蔵庫本体30は前面が開口する矩形箱状をなすものであり、外箱33と内箱34との間に発泡ウレタン等の断熱材35を充填することに基づいて形成されている。また、内箱の内面には合成樹脂製の仕切板(冷蔵室底板)36が固定されている。この仕切板36は冷蔵庫本体30内の上部に冷蔵室(貯蔵室)37、下部に野菜室38を形成するものであり、冷蔵室37の前端部には冷蔵室扉39が回動可能に装着されている。
【0031】
冷蔵室37の天井面42と内箱34との間には冷気通路が形成され、冷蔵室用冷却器43からの冷気をファン44により、冷蔵室背面のダクトに導入させ、それぞれの吹出口から冷蔵室37内に循環させるとともに、天井部の冷気通路からも冷気を冷蔵室扉39側に循環させる構成となっている。この天井部に第1のマイナスイオン発生器31が配設されている。冷蔵室37の最上段の循環冷気は、第1のマイナスイオン発生器31を通過した後、冷蔵室上部空間から下部空間へ至るようになっている。
【0032】
仕切板36の下方には所定の間隔をおいて支持板40が固定されている。仕切板36の前端側は開口しており、仕切板36と支持板40との間に形成される冷気通路(循環通路)41に対して冷蔵室37側より冷気を導くようになっている。そして、冷気通路41には、第2のマイナスイオン発生器32が配設されている。支持板40の後端側は野菜室38に対し開口しており、冷蔵室37側より冷気通路41に導入された循環冷気は、第2のマイナスイオン発生器32を通過した後、野菜室38へ至るようになっている。
【0033】
野菜室38の前端部には野菜室扉46が前後方向へスライド可能に装着されている。また、断熱仕切板47の下方には冷凍室48が形成されている。この冷凍室38は上方の野菜室38及び冷蔵室37に対して熱的に隔絶されたものであり、冷凍室48の前端部には上扉49及び下扉50が前後方向へスライド可能に装着されている。冷凍室への冷気循環は、冷凍室用冷却器51及びファン52により行われる。
【0034】
冷蔵庫本体30の下端部には機械室53が形成されており、機械室53内には冷凍サイクルのコンプレッサ54が配設されている。このコンプレッサ54はコンプモータ55により駆動されるものであり、コンプモータ55は、制御装置56に電気的に接続されている。また、第1及び第2のマイナスイオン発生器31,32及びファン44,52は制御装置56と電気的に接続されており、この制御装置56により冷凍サイクルの運転制御(コンプモータの周波数制御),ファン44,52のオン/オフ制御,マイナスイオン発生器31,32のオン/オフ制御が行われる。
【0035】
冷蔵室扉スイッチ57は、冷蔵室扉39の開閉動作により作動して開/閉信号を制御装置56に入力する。
【0036】
次に動作について説明する。冷蔵庫本体30の冷蔵室扉39等に設けられた操作パネル(図示せず)のマイナスイオンボタン58を操作すると、第1,第2のマイナスイオン発生器31,32がそれぞれの運転モードに従って動作する。
【0037】
第1のマイナスイオン発生器31は、冷蔵室扉39の開/閉信号、すなわち、扉スイッチ57の開信号を入力すると、一定時間(例えば、10分間)タイマーAをスタートさせ、マイナスイオン発生器31をオンさせる。この後、タイマーAのタイムカウントが10分間に到達するまでは、マイナスイオン発生器を継続して動作させ続ける。また、扉開閉動作に関係なく、タイマーBにより一定間隔(例えば、25分間隔に10分間)だけ動作させることにより、マイナスイオン発生器31による冷蔵室37空間の食品鮮度の保持が可能になる。
【0038】
第2のマイナスイオン発生器32は、冷蔵室ファン44のオン/オフ信号、すなわち、ファン44のオン信号を入力すると、ファン44のオン期間中、第2のマイナスイオン発生器32をオンさせる。これにより、野菜室38空間の食品鮮度の保持が可能になる。
【0039】
すなわち、2つのマイナスイオン発生器31,32で冷蔵空間(冷蔵室37,野菜室38)にマイナスイオンを発生させることにより、冷蔵空間に隅々までマイナスイオンを行き渡らせることが可能となり、冷蔵空間全体の雑菌を死滅させることができ、これにより、庫内食品の鮮度保持効果を大幅に上げることが可能となる。
【0040】
また、上述したように、第1,第2マイナスイオン発生器31,32をそれぞれ異なる運転モードで動作することで、必要なときに必要なマイナスイオンを発生させることが可能となる。すなわち、第1のマイナスイオン発生器31については、冷蔵室扉37を開けたときに動作させることで、庫外からの雑菌の侵入を防ぐことができると共に、扉を開けた人にマイナスイオン風を当てることができ、リフレッシュ効果を与えることも可能となる。
【0041】
さらに、それぞれの運転モードを冷蔵庫の他の運転制御に連動させることで制御を単純化し、かつ、常時継続的にマイナスイオン発生器31,32を作動させておくよりも電気代を抑えることができ、マイナスイオン発生器31,32の寿命を延ばすことができる。
【0042】
上記実施形態では、マイナスイオン発生器を冷蔵室空間に複数配置させたが、冷蔵室空間と冷凍室空間にそれぞれ配置させることによっても同様の効果が得られる。また、配置位置についても、天井面42及び仕切板36に限られるものでなく、例えば、背面ダクト45内に設置するなど冷蔵庫内の配置構成に即して変更が可能である。
【0043】
さらに、上記実施形態では、第1及び第2のマイナスイオン発生器31,32の運転モードを異ならせたが、同一の運転モードにすることでさらに制御を単純化することができる。また、扉の開閉動作に関係なく複数のマイナスイオン発生器を動作させてもよく、例えば、第1,第2のマイナスイオン発生器をファン44に同期させて運転制御させても同様の効果が得られる。
【0044】
さらに、ノンフロン(可燃性冷媒)を使用した冷蔵庫においては、冷媒もれを検知したときに、マイナスイオン発生器の運転を停止させる制御を組み込んでおけば、冷媒漏れ時の防爆制御とすることが可能になり、より安全性が高まる冷蔵庫を提供することができる。
【0045】
なお、上記実施形態のマイナスイオン発生器を、他の脱臭装置と併用させたもの、例えば、空間放電機構によるプラズマ脱臭装置,光触媒脱臭装置とするこでで、脱臭性能を向上させることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、扉開閉検出装置が冷蔵庫扉が開いたことを検出した時にマイナスイオン発生器をオンさせる制御を行うことで、雑菌が外気と共に入り込みやすい期間だけマイナスイオン発生器を作動させて雑菌を死滅させることができ、これにより、庫内食品の鮮度保持効果を保持しつつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑えることができ、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばすことができる。
【0047】
請求項2の発明によれば、冷蔵庫扉が開かれ、エアカーテン装置が作動している間、これに連動してマイナスイオン発生器を作動させることで、雑菌が外気と共に入り込みやすい期間だけエアカーテンによって外気の入り込みによる庫内温度の上昇を抑えると共にマイナスイオン発生器を作動させて雑菌を死滅させることができ、これにより、庫内食品の鮮度保持効果を高めつつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑えることができ、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばすことができる。
【0048】
請求項3の発明によれば、冷蔵庫扉が閉じられた後も一定時間継続してマイナスイオン発生器を作動させることで、扉開放時に庫内に入り込んだ雑菌をできる限り死滅させることができ、これにより、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑えることができ、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばし、かつ庫内食品の鮮度保持効果を保持することができる。
【0049】
請求項4の発明によれば、通常の使用では扉開放時間は数10秒間と短いものであり、それを超える長時間の扉開放時には異常な使用状態と見なしてマイナスイオン発生器を無制限に長時間連続作動させる無駄をなくし、電力消費を抑制すると共に、マイナスイオン発生器の寿命を延ばすことができる。
【0050】
請求項5の発明によれば、冷蔵庫の扉が開かれたことを検出した時にはマイナスイオン発生器をその後の当該扉の開閉状態に関わりなく一定時間継続してオンさせることで、マイナスイオン発生器の制御を単純化し、かつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑えることができ、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばすことができる。
【0051】
請求項6の発明は、複数のマイナスイオン発生器を配置することで、冷蔵空間に隅々までマイナスイオンを行き渡らせることが可能となり、冷蔵空間全体の雑菌を死滅させることができ、これにより、庫内食品の鮮度保持効果を大幅に上げることできる。また、複数のマイナスイオン発生器をそれぞれ異なる運転モードで運転制御することで、必要なときに必要な場所に必要なマイナスイオンを発生させることができより電気代を抑え、マイナスイオン発生器の実質寿命を延ばすことができる。
【0052】
請求項7の発明は、複数のマイナスイオン発生器を備えた冷蔵庫において、少なくとも1つのマイナスイオン発生器を、扉開閉検出装置が冷蔵庫扉が開いたことを検出した時にオンさせる制御を行うことで、雑菌が外気と共に入り込みやすい期間だけマイナスイオン発生器を作動させて雑菌を死滅させる。これにより、庫内食品の鮮度保持効果を保持しつつ、常時継続的にマイナスイオン発生器を作動させておくよりも電気代を抑え、またマイナスイオン発生器の実質寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の冷蔵庫の扉を開いた状態の正面図。
【図2】上記の実施の形態のマイナスイオン発生器制御装置の機能ブロック図。
【図3】上記の実施の形態のマイナスイオン発生器制御装置によるマイナスイオン発生器制御のフローチャート。
【図4】上記の実施の形態のマイナスイオン発生器制御装置による別のマイナスイオン発生器制御のフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態の冷蔵庫の扉を開いた状態の正面図。
【図6】上記の実施の形態のマイナスイオン発生器制御装置の機能ブロック図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の冷蔵庫縦断側面図。
【図8】上記の実施の形態のマイナスイオン発生器制御装置の機能ブロック図。
【符号の説明】
1 マイナスイオン発生器
2 冷蔵室扉
3 扉スイッチ
4 制御装置
5 ファン
7 エアカーテン
10 冷蔵庫

Claims (7)

  1. 冷蔵庫の庫内に設置されたマイナスイオン発生器と、前記冷蔵庫の扉開閉検出装置と、前記マイナスイオン発生器をオン/オフ制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が開いたことを検出した時に前記マイナスイオン発生器をオンさせることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 冷蔵庫の庫内に設置されたマイナスイオン発生器と、前記冷蔵庫の扉が開かれた時にファンを回転させて冷気を庫内の食品と外気との間に流して庫内の食品が外気に直接触れるのを遮断するエアカーテン装置と、前記マイナスイオン発生器をオン/オフ制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記エアカーテン装置の作動と連動して前記マイナスイオン発生器を作動させることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 前記制御装置は、前記扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が閉じられたことを検出した後、一定時間前記マイナスイオン発生器を継続して作動させることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  4. 前記制御装置は、前記扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が開かれたことを検出した時には前記マイナスイオン発生器をオンさせ、当該扉の開状態が一定時間以上継続した時には前記マイナスイオン発生器をオフさせることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  5. 前記制御装置は、前記扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が開かれたことを検出した時には前記マイナスイオン発生器をその後の当該扉の開閉状態に関わりなく一定時間継続してオンさせることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  6. 冷蔵庫の庫内に設置された複数のマイナスイオン発生器と、前記複数のマイナスイオン発生器をオン/オフ制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記複数のマイナスイオン発生器の運転モードをそれぞれ異なる運転モードに制御することを特徴とする冷蔵庫。
  7. 扉開閉検出装置により前記冷蔵庫の扉が開いたことを検出した時に、前記複数のマイナスイオン発生器のうち少なくとも1つのマイナスイオン発生器をオンさせることを特徴とする請求項6記載の冷蔵庫。
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