JP2004332578A - 水ポンプ用軸受 - Google Patents

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雅彦 山崎
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Abstract

【課題】耐水性に加えて、高温、高速回転での使用に十分耐え得る長寿命の水ポンプ用軸受を提供する。
【解決手段】特定の芳香族エステル油または特定の芳香族チオエーテル油の少なくとも1種を含む基油を含有するグリースを封入してなることを特徴とする水ポンプ用軸受。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種車両のラジエータ等に付設される水ポンプに組み込まれる軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のラジエータには、冷却水を循環させるための水ポンプが取り付けられている。図1に示されるように、この水ポンプ1は、冷却水をインペラ2の回転により循環させるものであって、インペラ2は図示は省略されるエンジンとベルトで連結するプーリー3の回転によりシャフト4を介して駆動される。シャフト4には、ころ列5及びボール列6とを備える水ポンプ用軸受7が被嵌される。また、インペラ2が配置された水路8側と水ポンプ用軸受7側とは、メカニカルシール9により防水構造をもって区画されている。更に、水ポンプ用軸受7側には、水路8側からの漏水があった場合に備えて、ドレン穴10が形成されている。
【0003】
この水ポンプ用軸受7はグリース潤滑が一般的であるが、長期の使用により軸受内部への水の侵入は免れず、その結果グリースが軟化流出して潤滑性能が低下し、寿命に至ることもある。従って、水ポンプ用軸受7に封入されるグリースは耐水性を備えることが要求されており、一般的にリチウム石鹸−鉱油系のグリースが使用されている。また、耐水性を更に向上させるために、ポリオキシアルキレン誘導体と無水マレイン酸との共重合体、もしくはその加水分解物や加水分解物の塩からなる添加剤を含有したグリースも使用されている(特許文献1参照)。本出願人も、耐水性に加えて、高温、高速回転での使用に十分耐え得る水ポンプ用軸受を提供するために、ウレア化合物を増ちょう剤として含有するグリースを封入した水ポンプ用軸受を提案している(特許文献2参照)。
【特許文献1】
特開平4−46997号公報
【特許文献2】
特開平10−8958号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の傾向として、車室空間をより広くする要望が高く、そのためにエンジンルーム内の部品の集積化や小型化が余儀なくされ、その結果エンジンルーム内の温度の上昇を招いている。また、回転部品はより高速回転される傾向にあり、エンジンルーム内の温度の上昇を助長するとともに、使用軸受が高温に晒されることとなる。
【0005】
水ポンプ用軸受7も他の回転部品と同様に、使用温度の高温化や回転速度の高速化の傾向にある。また、高速回転に対応するためにベルトが強化され、それに伴い水ポンプ用軸受7には高荷重がかかる。場合によっては、軌道面の剥離や焼き付き等が発生することがある。従って、水ポンプ用軸受7に封入されるグリースには、耐水性だけではなく、高温、高速回転での使用に十分耐え得る性能が要求されてきているが、従来のグリースではこれらの要求に十分に応え得るものではない。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、耐水性に加えて、高温、高速回転での使用に十分耐え得る長寿命の水ポンプ用軸受を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、特定の芳香族エスエル油または芳香族チオエーテル油を含む基油を含有するグリースを封入した水ポンプ用軸受は、耐水性とともに高温、高速回転での潤滑性能に優れることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、上記の目的を達成するために、本発明は、下記一般式(I)で表される芳香族エステル油、一般式(II)または一般式(III)で表される芳香族チオエーテル油の少なくとも1種を含む基油を含有するグリースを封入してなることを特徴とする水ポンプ用軸受を提供する。
【0009】
【化2】
Figure 2004332578
【0010】
(式中、R、R、R、R、Rは炭素数4〜24のアルキル基を示し、同一でも異なっていてもよい。)
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の水ポンプ用軸受について詳細に説明する。
【0012】
本発明において、水ポンプ用軸受の種類に制限は無く、図1に示したボールアンドローラ型の他、ローラアンドローラ型、もしくはその外の構造であってもよい。そして、潤滑のために、下記に示すグリースが封入される。
【0013】
グリースの基油は、下記一般式(I)で表される芳香族エステル油を含む基油(以下、「特定の芳香族エステル油」という)、あるいは一般式(II)または一般式(III)で表される芳香族チオエーテル油を含む基油(以下、「特定の芳香族チオエーテル油」という)を含有する。
【0014】
【化3】
Figure 2004332578
【0015】
式中、R、R、R、R、Rは炭素数4〜24のアルキル基を示し、同一でも異なっていてもよい。
【0016】
特定の芳香族エステル油は、所謂ポリオールエステル油やジエステル油と比べて加水分解安定性に優れ、耐熱性に優れるという利点を有する。また、フタル酸エステル油に比べても耐熱性に優れ、ピロメリット酸エステル油と比べても低温流動性に優れるという利点を有する。このような点から、特定の芳香族エステル油は、基油全量の70質量%以上を占めることが好ましく、特に80質量%以上を占めることが好ましい。また、特定の芳香族エステル油のみ(即ち、含有量100質量%)で基油を構成することもできる。更に、特定の芳香族エステル油は、アルキル基の異なるものを単独で、もしくは混合して用いることができる。
【0017】
特定の芳香族チオエーテル油も同様に、所謂ポリオールエステル油やジエステル油と比べて加水分解安定性に優れ、耐熱性に優れるという利点を有する。また、特定の芳香族チオエーテル油は、上記一般式からもわかるように、分子構造中に硫黄化合物が含有されており、分子が極性を持つため、金属表面やセラミック表面、樹脂表面に吸着しやすい。そのため、良好な潤滑性を発揮し、その上、潤滑条件が厳しくなると、所謂トライボケミカル反応により分解し、鋼材表面において鋼材中に含まれる鉄との間で硫化鉄を生成し、この硫化鉄が極圧剤として作用する。しかも、一般的な極圧剤と異なり、耐熱性に優れるため、これら諸特性が長期間にわたり持続する。このような点から、特定の芳香族チオエーテル油は、基油全量の70質量%以上を占めることが好ましく、特に80質量%以上を占めることが好ましい。また、特定の芳香族チオエーテル油のみ(即ち、含有量100質量%)で基油を構成することもできる。更に、特定の芳香族チオエーテル油は、それぞれ単独でも、混合して用いてもよい。
【0018】
特定の芳香族エステル油及び特定の芳香族チオエーテル油と組み合わせ可能な潤滑油としては、鉱油及び合成油が好ましい。具体的には、鉱油としてはパラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油を挙げることができ、各種精製度のものが使用できるが、耐熱性を考慮して、粘度指数で90以上になるように精製したものが好ましい。また、合成油としてはポリ−α−オレフィン油等の合成炭化水素油、ジフェニルエーテル油、トリフェニルエーテル油、テトラフェニルエーテル油等のエーテル油、ジエステル油、ポリオールエステル油またはこれらのコンプレックスエステル油等のエステル油、シリコン油等を使用することができる。中でも、高温、高速での潤滑性能並びに潤滑寿命を考慮すると、ポリオールエステル油、ジフェニルエーテル油、ポリ−α−オレフィン油が好ましい。
【0019】
また、特定の芳香族エステル油と特定の芳香族チオエーテル油とを併用することもできる。
【0020】
また、基油は、40℃における動粘度が45〜300mm/sであることが好ましく、50〜200mm/sであることがより好ましく、90〜150mm/sであることが特に好ましい。40℃における動粘度が45mm/s未満では耐熱性に劣るようになり、300mm/sを超えると回転トルクの上昇を招いたり、他の基油成分を増す必要があることから耐熱性等に影響する。
【0021】
増ちょう剤は特に制限されることはなく、例えばアルミニウム、バリウム、カルシウム、リチウム、ナトリウム等の金属石けん、リチウムコンプレックス、カルシウムコンプレックス、アルミニウムコンプレックス等の複合金属石けん、ウレア、ジウレア、トリウレア、テトラウレア、ポリウレア等のウレア化合物、あるいは、シリカゲル、カーボンブラック、ベントナイト、カルシウムスルホネート等を適宜使用できる。また、下記一般式(IV)で表されるジウレア化合物を用いることにより、耐熱性をより向上させることができる。
−NHCONH−R−NHCONH−R (IV)
尚、式中、R、Rは炭素数6〜18のアルキル基を示し、同一でも異なっていてもよく、Rは炭素数6〜15の芳香族基を示す。ここで、R,Rに芳香族基が含まれると、90〜150℃でのグリースの経時硬化が大きくなり、流動性が減少してころ列側に十分にグリースが行きわたらなくなり、焼付きの原因になる可能性があるので好ましくない。
【0022】
また、増ちょう剤の配合量は制限されるものではないが、混和ちょう度が180〜350程度のグリースが得られる量が好適である。混和ちょう度が180未満では、グリースが硬すぎてグリース封入が困難になりやすく、混和ちょう度が350を超えるとグリースが柔らか過ぎて流出するおそれがある。
【0023】
グリースには、従来より公知の各種添加剤を添加することができる。特に,酸化防止剤や防錆剤、極圧剤、油性剤等を添加することで、潤滑剤膜の耐久性を向上させることができる。これらの添加剤は何れも公知のもので構わないが、以下に特に好ましい化合物を例示する。また、これら添加剤の配合量は、全体としてグリース全量の20質量%以下が好ましい。
【0024】
酸化防止剤としては、含窒素化合物系酸化防止剤とフェノール系酸化防止剤との混合物が好ましい。含窒素化合物系酸化防止剤としては、フェニルαナフチルアミン、ジフェニルアミン、フェニレンジアミン、オレイルアミドアミン、フェノチアジン等がある。フェノール系酸化防止剤としては、p−tert−ブチル−フェニルサリシレート、2,6−ジ−tert−ブチル−p−フェニルフェノール、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−オクチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス−6−tert−ブチル−m−クレゾール)、テトラキス〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−tert−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、n−オクタデシル−β−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオネート、2−n−オクチル・チオ−4,6−ジ(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチル)フェノキシ−1,3,5−トリアジン、4,4′−チオビス−〔6−tert−ブチル−m−クレゾール〕、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等のヒンダードフェノールがある。
【0025】
防錆剤としては、有機系スルホン酸金属塩又はエステル類が好ましく、これらを単独もしくは混合して使用することができる。有機系スルホン酸塩としては、例えばジノニルナフタレンスルホン酸及び重質アルキルベンゼンスルホン酸等が使用され、その金属塩としてカルシウムスルホネート、バリウムスルホネート、ナトリウムスルホネート等がある。エステル類としてソルビタン誘導体では多塩基カルボン酸及び多価アルコールの部分エステルとしてソルビタンモノラウレート、ソルビタントリラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート等がある。アルキル・エステル型ではポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等がある。
【0026】
極圧剤としては、MoS等の固体潤滑剤、硫黄系、燐系、硫黄−燐系有機化合物、ジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン、ジアルキルジチオリン酸モリブデン、ジアルキルジチオリン酸亜鉛等が好ましく、これらを単独もしくは混合して使用することができる。
【0027】
油性剤としては、高級脂肪酸としてオレイン酸、ステアリン酸等、高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、オレイルアルコール等、アミンではステアリルアミン、セチルアミン等、リン酸エステルではリン酸トリクレジル等が好ましく、これらを単独もしくは混合して使用することができる。
【0028】
以上に加えて、粘度指数向上剤や摩耗防止剤等を含有してもよい。これらは、何れも公知のもので構わない。
【0029】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0030】
(実施例1〜14、比較例1〜14)
表1〜表4に示す配合にてグリースを調製した。尚、表中のTOTMはトリメリット酸エステル(旭電化製「T−90」、「T−120」)、ADTは一般式(II)で表され、R、Rがともに炭素数8、9、10、11、12のアルキル基を有する芳香族チオエーテル油の混合物(100mm/s、40℃)、ADEはアルキルジフェニルエーテル(松村石油研究所製「LB−100」)、PAOは合成炭化水素油(モービル製「モービルSHF402」と「モービルSHF1002」との混合油)、POEはポリオールエステル油(ユニケマ製「RRIOLUBE」)である。増ちょう剤のジウレア化合物は表記のアミンと、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート(何れも東京化成製試薬)との反応生成物であり、表記の配合量はグリース全量に対する値である。また、全てのグリースに、酸化防止剤としてアミン系酸化防止剤(イルガノックスL57)を1質量%、防錆としてナフテン酸亜鉛を1質量%添加してある。
【0031】
そして、各グリースを図1に示す水ポンプ用軸受(NSK製型番RWF35;軸径15mm、外径35mm、ローラ・アンド・ボールタイプ)に封入し、下記の(1)高温寿命試験及び(2)冷却水混入耐久試験に供した。試験結果を、同表に併記する。
【0032】
(1)高温寿命試験
グリースを封入した水ポンプ用軸受を下記条件で回転させ、焼き付きにより回転不能になるか、軌道面に剥離が生じて異常振動が発生するまでの時間を計測した。
・雰囲気温度:130℃
・回転数:12000rpm(実施例8〜14、比較例8〜14は10000rpm)
・負荷:太軸端面から15mmの部分にアジアル荷重100kgf(実施例8〜14、比較例8〜14は140kgf)
【0033】
(2)冷却水混入耐久試験
グリースを封入した水ポンプ用軸受を下記条件で回転させ、焼き付きにより回転不能になるか、軌道面に剥離が生じて異常振動が発生するまでの時間を計測した。
・雰囲気温度:90℃
・回転数:10000rpm(実施例8〜14、比較例8〜14は8000rpm)
・負荷:太軸端面から15mmの部分にアジアル荷重120kgf(実施例8〜14、比較例8〜14は140kgf)
・冷却水:市販クーラントを2倍希釈したもの
・冷却水混合量:初期0.3ml、その後20時間毎に0.15mlを注射器にて注入
【0034】
【表1】
Figure 2004332578
【0035】
【表2】
Figure 2004332578
【0036】
【表3】
Figure 2004332578
【0037】
【表4】
Figure 2004332578
【0038】
表1〜4に示すように、特定の芳香族エスエル油を含む基油または特定の芳香族チオエーテル油を含む基油を含有するグリースを用いることにより、潤滑寿命の延長効果が認められた。
【0039】
(特定の芳香族エステル油を含有する基油の動粘度の検証)
実施例1の配合に従い、基油の動粘度のみを変えてグリースを調製し、上記の(1)高温寿命試験を行った。結果を図2にグラフ化して示すが、基油の動粘度が45〜300mm/s(40℃)の範囲で長寿命となることがわかる。特に90〜150mm/s(40℃)の範囲が好ましい。
【0040】
(特定の芳香族チオエーテル油の含有量の検証)
実施例14の配合に、ADTとPAOとを、基油粘度が100mm/s(40℃)となるように調整しながら配合比を変え、グリースを調製した。尚、何れのグリースにも酸化防止剤としてアミン系酸化防止剤(イルガノックスL57)を1質量%、防錆としてナフテン酸亜鉛を1質量%添加してある。そして、上記の(1)高温寿命試験に供した。結果を図3にグラフ化して示すが、特定の芳香族チオエーテル油の含有量が70質量%以上であれば長寿命化に対する効果が大きく、80質量%以上が特に好ましいことがわかる。
【0041】
(特定の芳香族チオエーテル油を含有する基油の動粘度の検証)
実施例8の配合に従い、基油の動粘度のみを変えてグリースを調製し、上記の(1)高温寿命試験を行った。結果を図4にグラフ化して示すが、基油の動粘度が45〜300mm/s(40℃)の範囲で長寿命となることがわかる。特に90〜150mm/s(40℃)の範囲が好ましい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水ポンプ用軸受は、耐水性に優れることは勿論のこと、高温、高速回転での使用に十分耐え得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】水ポンプ用軸受の一例を示す概略断面図である。
【図2】実施例で得られた、芳香族エステル油含有基油の動粘度と高温耐久時間との関係を示すグラフである。
【図3】実施例で得られた、基油組成と高温耐久時間との関係を示すグラフである。
【図4】実施例で得られた、芳香族チオエーテル油含有基油の動粘度と高温耐久時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 水ポンプ
2 インペラ
3 プーリー
4 シャフト
5 ころ列
6 ボール列
7 水ポンプ用軸受
8 水路
9 メカニカルシール
10 ドレン穴

Claims (3)

  1. 下記一般式(I)で表される芳香族エステル油、一般式(II)または一般式(III)で表される芳香族チオエーテル油の少なくとも1種を含む基油を含有するグリースを封入してなることを特徴とする水ポンプ用軸受。
    Figure 2004332578
    (式中、R、R、R、R、Rは炭素数4〜24のアルキル基を示し、同一でも異なっていてもよい。)
  2. 基油の動粘度が45〜300mm/s(40℃)であることを特徴とする請求項1記載の水ポンプ用軸受。
  3. グリースが、増ちょう剤として下記一般式(IV)で表されるジウレア化合物を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の水ポンプ用軸受。
    −NHCONH−R−NHCONH−R (IV)
    (式中、R、Rは炭素数6〜18のアルキル基を示し、同一でも異なっていてもよく、Rは炭素数6〜15の芳香族基を示す。)
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