JP2004332494A - 鉄筋交差部分の結束機 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄筋の交差部分に対して結束線を輪状に巻回するとき、結束線の誘導を全長にわたって確実に行うことができ、結束線による鉄筋の交差部分に対する巻回のミス発生がないと共に、結束線の捩じりが確実に行える鉄筋交差部分の結束機を提供する。
【解決手段】後部側に結束線Aを先端側に送り込むと共に引きも戻すことのできる送り込み機構10を設けたケーシング本体2の先端部に、送り込まれた結束線Aを輪状にする一対の結束線誘導部材7、8を設け、この結束線誘導部材7、8が、開閉動自在で常時開状態になる弾性が付勢され、その内周面に結束線の誘導溝13が設けられ、閉状態で先端が互いに当接するように形成され、この両結束線誘導部材7、8とケーシング本体2に取り付けたトリガー6を連動し、上記ケーシング本体2の先端部で両結束線誘導部材7、8間の対応位置に、結束線Aを誘導溝13に誘導すると共に、結束線Aの先端の把持手段と結束線Aの途中を切断する手段を備えた捩じり機構9が設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、コンクリートに埋設する鉄筋の鉄筋交差部分を結束線で結束するために用いる結束機に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート構造物の構築において、コンクリートに埋設するために配筋した鉄筋は、その交差部分を針金のような結束線で結束する必要があり、このような結束は多数箇所になるため、これを手作業で行うと極めて重労働になり、能率も悪く作業コストもかかることになるため、このような結束作業を能率良く省力的に行うことができる電動式の結束機がすでに提案されている。
【0003】
従来の電動式の結束機は、ケーシング本体の後部側に、結束線を先端側に送り込むと共に引き戻すことのできる送り込み機構を設け、このケーシング本体の先端に、弧状に屈曲するフック状の結束線誘導部材を前方に突出するよう固定し、この結束線誘導部材の内周面に結束線の導通溝を設け、上記ケーシング本体の先端部に、巻回した結束線を、巻回した状態のままで回転して結束線を捩じる捩じり装置と、結束線を所定の長さに切断する切断装置とを設けた構造になっている。
【0004】
このような結束機は、結束線誘導部材を鉄筋の交差部分に対して引っかけるように配置した状態で、送り込み機構を作動させて結束線を導通溝内に送り込み、鉄筋の交差部分に対して結束線を輪状に三回巻付けてその先端を把持した後、結束線の途中を切断し、捩じり装置が回転することにより、巻回した状態のままで結束線を捩じることにより、鉄筋の交差部分を結束することになる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2731812号公報(明細書第1頁、図1〜図10)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような結束機は、フック状の結束線誘導部材を採用しているため、導通溝の先端と捩じり装置の間が空間となり、導通溝から捩じり装置への結束線の誘導が不確実となり、結束線の先端に曲がりが生じていると、捩じり装置に結束線を送り込むことができない事態が発生するという問題がある。
【0007】
また、結束線を鉄筋の交差部分に三回巻付け、結束線を引き戻すことなく巻回した状態のままで捩じる構造になっているので、結束線の消費長さが長くなり、結束線の消費コストが高くつくという問題もある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、鉄筋の交差部分に対して結束線を輪状に巻回するとき、結束線の誘導を全長にわたって確実に行うことができ、結束線による鉄筋の交差部分に対する巻回のミス発生がないと共に、結束線を引き戻した後に捩じることにより、結束線による結束強度を確保することができると同時に結束線の消費長さを短くすることができ、結束線の消費コスト削減を実現できる鉄筋交差部分の結束機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、ケーシング本体の後部側に、結束線を先端側に送り込む送り込み機構を設け、上記ケーシング本体の先端部に、送り込まれた結束線を輪状にする一対の結束線誘導部材を設け、この結束線誘導部材が、開閉動自在で常時開状態になる弾性が付勢され、ケーシング本体への枢止部から延びる先端側が相手側に向けて弧状に屈曲し、その内周面に結束線の誘導溝が設けられ、閉状態で先端が互いに当接して誘導溝の先端が導通するように形成され、この両結束線誘導部材とケーシング本体に取り付けたトリガーを、トリガーを引いた状態で両結束線誘導部材が閉じるように連動し、上記ケーシング本体の先端部で両結束線誘導部材間の対応位置に、巻回した結束線を把持しつつ捩じる捩じり機構を設け、この捩じり機構が、ケーシング本体で回転可能に保持されて駆動源で回転が付与される回転部材に、両結束線誘導部材に設けた誘導溝の根元側を導通させる導通溝と、導通溝に送り込まれた結束線の先端側を把持する把持手段と、導通溝に対する結束線の入り側の位置で結束線の途中を切断する切断手段とを設けて形成され、上記ケーシング本体に、上記把持手段で先端側が把持された結束線を引き戻す手段を設けた構成を採用したものである。
【0010】
上記上記両結束線誘導部材の内周面にそれぞれ設けた誘導溝が、第1の誘導溝と第2の誘導溝からなり、両結束線誘導部材の閉状態で第1の誘導溝同士及び第2の誘導溝同士が先端で導通するように設けられ、捩じり機構の導通溝が、ケーシング本体に設けた結束線の導出孔から送り出された結束線を、一方結束線誘導部材の第1の誘導溝に導く第1の導通溝と、他方結束線誘導部材の第1の誘導溝から送り出された結束線を、一方結束線誘導部材の第2の誘導溝に導く第2の導通溝と、他方結束線誘導部材の第2の誘導溝から送り出された結束線を、把持手段の位置に導く第3の導通溝とで形成され、上記第1の導通溝と対応する位置に結束線の切断手段が、また、上記第3の導通溝と対面する位置に結束線の把持手段が設けられ、この第3の導通溝の端部位置に、結束線の先端を検出すると送り込み機構を停止させ、把持手段が結束線の先端を把持するように作動させるスイッチ機構が配置され、上記ケーシング本体に、上記把持手段で先端側が把持された結束線を引き戻す手段を設けた構造とすることができる。
【0011】
上記ケーシング本体は、後端側の下部に握りハンドルとその上部に結束線の巻き取りリール機構が設けられ、トリガーがハンドルの前方位置に取付けられ、ばねで常時開放位置に復帰する弾性が付勢され、このトリガーと両結束線誘導部材がワイヤーで結合し、トリガーを引くと両結束線誘導部材が閉じるようになっていると共に、トリガーを引くと始動スイッチがオンになり、送り込み機構が送り込み作動することになる。
【0012】
また、ケーシング本体には、リール機構から引き出した結束線を先端側の導出孔に誘導するための誘導路が設けられ、この誘導路の途中に結束線の送り込み機構が配置され、この送り込み機構は、複数のローラで結束線を両側から挟み、ローラをモータで正逆駆動することにより、結束線の送り出しと引き戻しが行えるようになっており、従って、送り込み機構は結束線を引き戻す手段を兼用しており、引き戻した結束線が所定の張度に達すると、ばねに抗して送り込み機構が移動することでスイッチが押され、引き戻しが停止するようになっている。
【0013】
上記捩じり機構は、ケーシング本体で保持した回転部材と、この回転部材を駆動するモータの間にクラッチを設け、結束線の切断後にクラッチが結合することでモータにより回転部材に回転を与えるようになっている。
【0014】
上記回転部材の内部には、把持手段と切断手段を作動させるためのモータと、このモータによる回転で先ず把持手段を作動させ、結束線の引き戻し後に切断手段を作動させるカム機構が設けられ、切断手段による結束線の切断後に上記クラッチが結合作動し、結束線の捩じり工程に移行することになり、結束線の捩じりが完了すると、カム機構が初期の位置に戻り、把持手段と切断手段は待機位置に戻り、同時にクラッチが離開して回転部材もスタート位置に自動的に戻ることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0016】
図1と図2のように、鉄筋交差部分の結束機1は、横長のケース状に形成されたケーシング本体2の後端側の下部に設けた握りハンドル3と、その上部に設けた結束線の巻き取りリール4と、上記ハンドル3の前方位置に始動スイッチ5を押すために設けたトリガー6と、上記ケーシング本体2の先端部に送り込まれた結束線を輪状にするよう設けた一対の結束線誘導部材7、8と、ケーシング本体2の先端側内部で両結束線誘導部材7、8の対応位置に設けられ、巻回した結束線Aを把持しつつ捩じる捩じり機構9と、ケーシング本体2の後端側の位置に設けられ、リール4から引き出した結束線Aを捩じり機構9に向けて送り出すと共に、結束線Aを引き戻すための送り込み機構10を備えている。
【0017】
上記した一対の結束線誘導部材7、8は、ケーシング本体2の先端に設けたヘッド11に対して、その軸心を挟む上下の位置に取付けられ、ヘッド11への枢止軸12から延びる先端側が相手側に向けて90°の角度で弧状に屈曲し、その内周面に長さ方向に沿って結束線Aの誘導溝13が設けられ、開閉動自在となるよう枢止軸12の部分に組み込んだ巻ばね(図示省略)により常時開状態になる弾性が付勢され、閉状態で先端が互いに当接して誘導溝13の先端が導通するようになっている。
【0018】
上記ヘッド11の先端面で外周部には、両結束線誘導部材7、8と直角の配置となり、交差する鉄筋Bに両結束線誘導部材7、8を外嵌して閉じた状態で、図5のように、ヘッド11の先端面を鉄筋Bに対して位置決めするために、一対の突起14が設けてある。
【0019】
両結束線誘導部材7、8の内周面に設けた上記の誘導溝13は、図3と図4のように、それぞれ第1の誘導溝33aと第2の誘導溝13bからなり、両結束線誘導部材7、8の閉状態で第1の誘導溝13a同士及び第2の誘導溝13b同士が先端で導通するように設けられている。
【0020】
上記トリガー6は、ばね15で常時開放位置に復帰する弾性が付勢され、このトリガー6と上記両結束線誘導部材7、8の根元側端部がワイヤー16で結合され、トリガー6を引くと両結束線誘導部材7、8が閉じると共に、始動スイッチ5がオンになようになっている。
【0021】
上記捩じり機構9は、ケーシング本体2で回転可能に保持されてモータ17で回転が付与される回転部材18の先端側に、図5と図7のように、両結束線誘導部材7、8に設けた誘導溝13の13aと13bの根元側を導通させる導通溝19の各導通溝19a、19b、19cと、導通溝19a、19b、19cに送り込まれた結束線Aの先端側を把持する把持手段20と、導通溝19a、19b、19cに対する結束線Aの入り側の位置で、結束線Aの引き戻し後に結束線Aの途中を切断する切断手段21とを設けて形成されている。
【0022】
上記誘導溝19は、図6乃至図8のように、ケーシング本体2のヘッド11に設けた結束線Aの導出孔22から送り出された結束線Aを、一方結束線誘導部材7の第1の誘導溝13aに導く第1の導通溝19aと、他方結束線誘導部材8の第1の誘導溝13aから送り出された結束線Aを、一方結束線誘導部材7の第2の誘導溝13bに導く第2の導通溝19bと、他方結束線誘導部材8の第2の誘導溝13bから送り出された結束線Aを、把持手段20の位置に導く第3の導通溝19cとで形成されている。
【0023】
具体的には、円筒状に形成された回転部材18の先端側内部で略中央部の位置に、矩形状となる第1の案内板23と第2の案内板24を対向するように固定し、第1の案内板23の第2の案内板24と反対側の面に第1の導通溝19が形成され、第2の案内板24の第1の案内板23と対向する面に第2の導通溝19bが形成され、更に第2の案内板24の第1の案内板23と反対側の面に、結束線Aを把持手段20の位置に導く第3の導通溝19cが形成されている。
【0024】
図8のように、第1の案内板23の第1の導通溝19aは、導出孔22から送り出された結束線Aを、一方結束線誘導部材7の第1の誘導溝13aに導くために、後端側の一方側縁の入り口19a1 から先端側の他方側縁の出口19a2 に達する波形の弧状に形成され、この第1の誘導溝19aの出口19a2 側の後半部開放面は、第1の案内板23に後端を枢着し、枢止部分に組み込んだ巻ばね(図示省略)により常時閉状態になる弾性が付勢された蓋板25で開閉可能に閉鎖され、導出孔22から送り出された結束線Aが第1の導通溝19aから自然状態で離脱しないようにしていると共に、結束線Aの引き戻し時には、緊張した結束線Aが第1の誘導溝19aから離脱するのを許容するよう、緊張した結束線Aで押し開かれ、第1の誘導溝19aから離脱した結束線Aは、第1の案内板23に取り付けたローラ50に係合することにより、結束線Aの途中が切断手段21の位置を通過する状態になる。
【0025】
また、第2の案内板24の第2の導通溝19bは、第2の案内板24の先端側から後端側に向けて凹入する円弧状の溝に形成され、第3の導通溝19cは、第2の案内板24の一方の側縁寄りの位置に先端側から後端側に向けて凹入するよう部分的に設けた円弧状溝19c1 と、この円弧状溝19c1 の内寄りの位置に設けた凹溝19c2 の組み合わせによって形成され、凹溝19c2 の部分に、送り込まれた結束線Aの先端を検出する先端検出スイッチ26が配置される。
【0026】
上記回転部材18の先端側内部で、第1の案内板23との間に形成された空間に結束線Aの切断手段21が組み込まれ、同じく回転部材18の先端側内部で、第2の案内板24との空間に結束線Aの把持手段20が組み込まれている。
【0027】
上記切断手段21は、回転部材18と第1の案内板23との空間に収まるブロック体27の先端面に切断刃物28を軸29bで揺動可能に枢着し、上記第1の案内板23の先端部に結束線Aの受け部材29を固定し、切断刃物28に設けた刃先28aと第1の案内板23の先端縁に形成した受け刃23aの間において、結束線Aの途中を切断し、受け部材29の傾斜受け面29aと切断刃物28の刃先28aにおける径斜面とで結束線Aの切断端部を把持するようになっている。
【0028】
前記把持手段20は、回転部材18と第2の案内板24との空間に収まる把持部材30を回転部材18に対して軸31で揺動可能に枢着し、第3の導通溝19cの円弧状溝19c1 の部分において、把持部材30の先端部に設けた把持部30aと第2の案内板24とで結束線Aの先端側を把持するようになっている。
【0029】
上記切断手段21のブロック体27には、切断刃物28と把持部材30をそれぞれ別個に作動させるためのカム機構32が設けられている。
【0030】
このカム機構32は、ブロック体27で回転可能に支持したカム軸33の先端に、切断刃物28を移動させるための第1のカム34を固定し、上記カム軸33の途中に把持部材30を移動させるための第2のカム35を固定し、把持部材30に、蓋板25と第1の案内板23及び第2の案内板24に設けた長孔36、37を貫通するよう突設した突軸38を第2のカム35の周面に対応させ、上記カム軸33を回転部材18の内部に組み込んだモータ39と回転伝達機構40を介して連動した構造を有し、モータ39によるカム軸33の回転で、最初に、第2のカム35により把持部材30が作動して結束線Aの先端側を把持し、結束線Aの引き戻し後に第1のカム34で切断刃物28を作動させ、結束線Aの途中を切断することになる。
【0031】
上記捩じり機構9は、ケーシング本体2で保持した回転部材18と、この回転部材18を駆動するモータ17の間に、上記カム軸33と連動したクラッチ機構41を設け、結束線Aの切断後にクラッチ42が結合することでモータ17により回転部材18に回転を与えるようになっている。
【0032】
また、ケーシング本体2には、リール機構4から引き出した結束線Aをヘッド11の導出孔22に誘導するための誘導路43が設けられ、この誘導路43の途中に結束線Aの送り込み機構10が配置され、この送り込み機構10は、複数のローラ44で結束線Aを両側から挟み、ローラ44をモータ45で正逆駆動することにより、結束線Aの送り出しと引き戻し手段を兼ねるようになっており、図示詳細を略したが、引き戻した結束線Aが所定の張度に達すると、ばねに抗して送り込み機構10が移動することでスイッチが押され、引き戻しが停止するようになっている。
【0033】
なお、リール機構4は、ケーシング本体2に対して固定となる外ケース内にリールを回転可能に収納し、外ケースに対して回り止めとなるクラッチ板を圧力調整可能となるばねでリールに押し当て、結束線の引出し時にリールが惰性回転して結束線に弛みが発生しないようにしていると共に、送り込み機構10で引き戻された結束線Aを巻き取るようになっている。
【0034】
また、図示省略したが、各モータ類は別途用意した電池や商用電源と電気的に接続し、対応するスイッチによりこれらを制御するようになっていると共に、上記したケーシング本体2は、内部に収納した捩じり機構9、クラッチ機構41、送り込み機構10ごとに分割可能となるよう組み立て、上記各機構のメンテナンスや交換が簡単に低コストで行うことができるようにするのが好ましい。
【0035】
この発明の鉄筋交差部分の結束機は、上記のような構成であり、次に、この結束機を用いた鉄筋交差部分の結束方法を説明する。
【0036】
図1は、結束機1の作業前の状態を示し、トリガー6の開放により一対の結束線誘導部材7、8は拡開し、捩じり機構9は、第1の導通溝19aが両結束線誘導部材7、8の第1の誘導溝13aと、また第2の導通溝19bが両結束線誘導部材7、8の第2の誘導溝13bと対応する位相で停止し、切断刃物28と把持部材30は共に開位置にあり、クラッチ機構41はクラッチ42が離開した位相にあり、更に、リール機構4から引き出されて送り込み機構10を通過した結束線Aの先端は、誘導路43を通ってヘッド11の導出孔22から捩じり機構9の第1の導通溝19aに臨んでいる。
【0037】
このような結束機1のハンドル3を握って保持し、拡開した両結束線誘導部材7、8を先端の離開部分から結束せんとする鉄筋Bの交差部分に外嵌し、ヘッド11の先端を手前の鉄筋Bに当接させ、この状態でトリガー6を引くと、図2のように、ワイヤー16を介して連動した両結束線誘導部材7、8が閉じて先端が互いに当接し、両者の第1の誘導溝13aと13a及び第2の誘導溝13bと13bが連通する。
【0038】
上記トリガー6を引くと、始動スイッチ5がオンとなり、送り込み機構10が送り出し作動して結束線Aをリール機構4から引き出して送り出し、ヘッド11の導出孔22から捩じり機構9の第1の導通溝19aに送り出された結束線Aは、この第1の導通溝19a内を進み、一方結束線誘導部材7の第1の誘導溝13a、他方結束線誘導部材8の第1の誘導溝13a、第2の導通溝19b、一方結束線誘導部材7の第2の誘導溝13b、他方結束線誘導部材8の第2の誘導溝13bで順次誘導されることにより、鉄筋Bの交差部分の外側を囲む二重の輪状に形成され、第3の導通溝19cに進入した結束線Aの先端がタッチスイッチ26に当接すると、送り込み機構10が停止して結束線Aの送り出しが完了する。
【0039】
上記タッチスイッチ26が結束線Aの先端を検出すると、捩じり機構9に設けたモータ39によるカム軸33の回転により、先ず、第2のカム35で把持部材30が作動し、この把持部材30と第2の案内板24とで第3の導通溝19cに位置する結束線Aの先端側を把持する。
【0040】
結束線Aの先端側が把持されると、送り込み機構10が逆転して引き戻し手段となり、結束線Aをリール機構4側に引き戻すことになり、結束線Aはこの引き戻しによって両結束線誘導部材7、8の第1及び第2の誘導溝13a、13b内に位置していた部分が縮径することで誘導溝13a、13b内から離脱し、鉄筋Bの交差部分に対して巻き付いた状態になる。
【0041】
このとき、結束線Aにおいて、捩じり機構9の第1の導通溝19a内に位置していた部分は第1の導通溝19a内から離脱して途中がローラに係合し、把持部材30で把持された先端側は、捩じり機構9側に残っており、送り込み機構10による結束線Aの引き戻しが所定の張度に達すると、送り込み機構10はばねに抗して移動することでスイッチが押され、モータ45への通電切れにより引き戻しが停止することになる。
【0042】
引き戻された結束線Aが所定の張度に達した時点で、回転するカム軸33の第1のカム34により切断刃物28が作動し、結束線Aは、ローラ50と一方結束線誘導部材7の第1の誘導溝13aの間に位置する部分が、上記切断刃物28に設けた刃先28aと、第1の案内板23の先端部に形成した受け刃23aとで切断され、これと同時に、結束線Aの切断端部が、受け部材29の傾斜受け面29aと切断刃物28の刃先28aにおける傾斜面とで把持され、結束線Aのリール機構4側は緊張が解かれると、送り込み機構10が初期の位置に戻ることで、切り離された側の端部は第1の導通溝19a内から引き戻されて無くなり、鉄筋Bの交差部分を巻締めた結束線Aの両端が捩じり機構9で把持された状態となる。
【0043】
結束線Aの切断と同時に、カム軸33の回転によってクラッチ機構41のクラッチ42が係合し、このクラッチ機構41を介してモータ17で捩じり機構9を数回転させる。
【0044】
捩じり機構9が回転すると、結束線Aは、鉄筋Bの交差部分に巻回した部分に対して、捩じり機構9の第1の誘導溝19a内に位置する切断側端分と把持部材30で把持されていた先端側が捩じられることになり、これにより、結束線Aの鉄筋Bの交差部分に巻回した2回巻きの部分が縮径して鉄筋Bの交差部分に巻回し、結束線Aの両端側が数回捩じられることにより、図9に示すように、鉄筋Bの交差部分が結束線Aによって結束されることになる。
【0045】
捩じり機構9が所定回数だけ回転すると、モータ39は反転してカム軸33が逆転し、把持部材30と切断刃物28が初期の位置に戻ることで、把持部材30は開放位置に移動して結束線Aの先端側の把持を解き、切断刃物28が結束線Aの切断側の把持を解き、同時にクラッチ機構41はクラッチ42が離開して捩じり機構9が停止し、この捩じり機構9が初期の位置に戻る。
【0046】
この状態で、トリガー6の引き圧を解くと、両結束線誘導部材7、8は拡開し、鉄筋Bの交差部分から結束機1を離反させることにより、結束作業が完了することになり、上記のように、ヘッド11の先端面を鉄筋Bの交差部分に押し当て、トリガー6を引き圧するごとに、結束線Aによる鉄筋Bの交差部分の結束が連続して行えることになる。
【0047】
図9のように、鉄筋Bの交差部分を結束した結束線Aは、鉄筋Bの交差部分を二回巻きして、その両端が捩じられた状態に仕上がり、鉄筋Bの交差部分をしっかりと結束することができるので、常に均一で強固な結束力が得られると共に、結束線Aを二回巻きして引き戻した後両端を捩じることにより、結束線Aの使用量を従来の4〜5分の1程度に減少させることができ、線材の消費に対するコスト低減が可能になる。
【0048】
なお、図示例では、鉄筋Bの交差部分に結束線Aを二回巻きする例を示したが、両結束線誘導部材7、8に設ける誘導溝と捩じり機構9の導通溝の数を増やすことにより、結束線Aを三回巻き以上の構造にすることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、ケーシング本体の先端部に、開閉動自在で常時開状態になる弾性が付勢され、ケーシング本体への枢止部から延びる先端側が相手側に向けて弧状に屈曲し、その内周面に結束線の誘導溝を有し、閉状態で先端が互いに当接して誘導溝の先端が導通する一対の結束線誘導部材を設け、この両結束線誘導部材とケーシング本体に取り付けたトリガーを、トリガーを引いた状態で両結束線誘導部材が閉じるように連動し、上記ケーシング本体の先端部で両結束線誘導部材間の対応位置に、巻回した結束線を把持しつつ捩じる捩じり機構を設けたので、鉄筋の交差部分の外側に対して輪状に配置する結束線の全長を確実に誘導することができ、結束線の輪状の配置に失敗の発生がなくなり、結束作業の能率向上が図れると共に、結束線のロスの発生をなくすことができる。
【0050】
また、鉄筋の交差部分に巻回した結束線の両端を捩じることにより、鉄筋の交差部分をしっかりと結束することができるので、常に均一で強固な結束力が得られると共に、結束線を引き戻した後に捩じるようにしたので、線材の使用量を抑えることで線材の消費に対する結束コストの低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る結束機の結束使用前の状態を示す正面図
【図2】この発明に係る結束機の結束時の状態を示す正面図
【図3】(A)は一方結束線誘導部の斜視図、(B)は同平面図
【図4】(A)は他方結束線誘導部の斜視図、(B)は同平面図
【図5】結束機の捩じり機構を示す結束線装填前の拡大した縦断側面図
【図6】結束機の捩じり機構を示す結束線を装填した拡大縦断側面図
【図7】結束機の捩じり機構を示す結束線を装填して結束機の先端を把持した拡大縦断側面図
【図8】結束機の捩じり機構の要部構造を示す分解斜視図
【図9】鉄筋の交差部分を結束線で結束した状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 結束機
2 ケーシング本体
3 握りハンドル
4 リール機構
5 始動スイッチ
6 トリガー
7 結束線誘導部材
8 結束線誘導部材
9 捩じり機構
10 送り込み機構
A 結束線
B 鉄筋

Claims (2)

  1. ケーシング本体の後部側に、結束線を先端側に送り込む送り込み機構を設け、上記ケーシング本体の先端部に、送り込まれた結束線を輪状にする一対の結束線誘導部材を設け、この結束線誘導部材が、開閉動自在で常時開状態になる弾性が付勢され、ケーシング本体への枢止部から延びる先端側が相手側に向けて弧状に屈曲し、その内周面に結束線の誘導溝が設けられ、閉状態で先端が互いに当接して誘導溝の先端が導通するように形成され、この両結束線誘導部材とケーシング本体に取り付けたトリガーを、トリガーを引いた状態で両結束線誘導部材が閉じるように連動し、上記ケーシング本体の先端部で両結束線誘導部材間の対応位置に、巻回した結束線を把持しつつ捩じる捩じり機構を設け、この捩じり機構が、ケーシング本体で回転可能に保持されて駆動源で回転が付与される回転部材に、両結束線誘導部材に設けた誘導溝の根元側を導通させる導通溝と、導通溝に送り込まれた結束線の先端側を把持する把持手段と、導通溝に対する結束線の入り側の位置で結束線の途中を切断する切断手段とを設けて形成され、上記ケーシング本体に、上記把持手段で先端側が把持された結束線を引き戻す手段を設けた鉄筋交差部分の結束機。
  2. 上記両結束線誘導部材の内周面にそれぞれ設けた誘導溝が、第1の誘導溝と第2の誘導溝からなり、両結束線誘導部材の閉状態で第1の誘導溝同士及び第2の誘導溝同士が先端で導通するように設けられ、捩じり機構の導通溝が、ケーシング本体に設けた結束線の導出孔から送り出された結束線を、一方結束線誘導部材の第1の誘導溝に導く第1の導通溝と、他方結束線誘導部材の第1の誘導溝から送り出された結束線を、一方結束線誘導部材の第2の誘導溝に導く第2の導通溝と、他方結束線誘導部材の第2の誘導溝から送り出された結束線を、把持手段の位置に導く第3の導通溝とで形成され、上記第1の導通溝と対応する位置に結束線の切断手段が、また、上記第3の導通溝と対面する位置に結束線の把持手段が設けられ、この第3の導通溝の端部位置に、結束線の先端を検出すると送り込み機構を停止させ、把持手段が結束線の先端を把持するように作動させるスイッチ機構が配置され、上記ケーシング本体に、上記把持手段で先端側が把持された結束線を引き戻す手段を設けた請求項1に記載の鉄筋交差部分の結束機。
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