JP2004331989A - ポリエステル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエステルは、(I)テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸およびエチレングリコールを主たる成分とするジオールから誘導される構成単位と、(II)テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸および炭素原子数が3〜10のアルキレン鎖を有するポリアルキレングリコールから誘導される構成単位とからなり、ポリアルキレングリコールからから誘導される構成単位の割合が、ジオールから誘導される全構成単位に対して0.001ないし10重量%の範囲にある。
【選択図】 なし
Description
た。
(I)テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸およびエチレングリコールを主たる成分とするジオールから誘導される構成単位と、
(II)テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸および炭素原子数が3〜10のアルキレン鎖を有するポリアルキレングリコールから誘導される構成単位とからなり、
前記ポリアルキレングリコールから誘導される構成単位の割合が、ジオールから誘導される全構成単位に対して0.001ないし10重量%の範囲にあることを特徴としている。
本発明に係るポリエステルは、
(I)テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸およびエチレングリコールを主たる成分とするジオールから誘導される構成単位と、
(II)テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸および炭素原子数が3〜10のアルキレン鎖を有するポリアルキレングリコールから誘導される構成単位とからなり、
前記ポリアルキレングリコールからから誘導される構成単位の割合が、ジオールから誘導される全構成単位に対して0.001ないし10重量%の範囲にある。
以下、ジカルボン酸およびジオールについて説明する。
ジカルボン酸は、テレフタル酸またはそのエステル誘導体(たとえば低級アルキルエステル、フェニルエステルなど)から誘導される構成単位を主たる成分としている。
このようなテレフタル酸以外のジカルボン酸として具体的には、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸類;
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸類;
シクロへキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸類などが挙げられる。
[ジオール]
ジオールは、エチレングリコールを主たる成分とし、炭素原子数が3〜10のアルキレン鎖を有するポリアルキレングリコールを特定の割合で含有している。
炭素原子数が3〜10のアルキレン鎖を有するポリアルキレングリコールは、従来公知のポリアルキレングリコールであり、このようなポリアルキレングリコールは、炭素数3〜10のアルキレングリコールを、公知の方法により共縮合させて得られる。
このポリアルキレングリコールは、重合度(n)が5ないし50、好ましくは10ないし45の範囲にあることが好ましい。
ジオールは、エチレングリコールおよび炭素原子数が3〜10のアルキレン鎖を有し、重合度(n)が5〜50のポリアルキレングリコール以外のジオールを15モル%以下の量で含有していてもよい。
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチレングリコール(プロピレングリコール)、ブタンジオール、ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリコール、ポリエチレングリコールなどの脂肪族グリコール類;
シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコール類;
ビスフェノール類、ハイドロキノンなどの芳香族ジオール類などが挙げられる。
さらに本発明に係るポリエステルは、必要に応じて、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメタン、ペンタエリスリトールなどの多官能化合物から誘導される構成単位を少量、たとえば2モル%以下の割合で含んでいてもよい。
このようなポリエステルは、実質上線状であり、このことは該ポリエステルが、o-クロロフェノールに溶解することによって確認される。
本発明に係るポリエステルは、必要に応じて、通常ポリエステルに添加される添加剤、例えば着色剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、滑剤を含有していてもよい。
このような本発明に係るポリエステルは、結晶化速度が速いので、たとえばボトルを成形する場合には、プリフォームの口栓部またはボトルの口栓部を加熱・結晶化する時間を短くすることができ口栓部の機械的強度および耐熱性に優れたボトルを効率よく製造することができる。
本発明に係るプリフォームは、上記のようなポリエステルをたとえば射出成形、押出成形することにより得られる。
延伸ボトルは、ヒートセットすることにより、耐熱性およびガスバリアー性が向上する。
本発明の方法によると、二軸延伸ブロー成形およびヒートセットにより、ボトル胴部の透明性が低下することが少ないため、透明性、ガスバリヤー性および耐熱性に優れたポリエステル製二軸延伸ボトルを製造することができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお実施例において、各特性は以下のように測定した。
o-クロロフェノール溶媒を用いて8g/dlの試料溶液を調製し、25℃で測定した溶液粘度から算出した。
ジーエルサイエンス株式会社製ガス透過率測定装置GPM−250を用いて、23℃、相対湿度60%の条件下で測定した。
測定に使用したフィルムは、以下のようにして作製した。
延伸フィルム(2):金型温度290℃のプレス成形機を用いて0.1mm厚のフィルムを
作製し、このフィルムを冷却金型温度0℃の条件で急冷して非晶フィルム(1)とした。次
いで、この非晶フィルム(1)を該フィルムを形成するポリエステルのガラス転移温度(T
g)よりも15℃高い温度で3×3倍に同時二軸延伸を行い、延伸フィルム(2)とした。
ヒートセットボトル(4):シリンダ温度280℃の射出成形機を用いて金型温度10℃で
プリフォームを成形し、次にこのプリフォームを該プリフォームを形成するポリエステルのTgより15℃高い温度で縦3倍、横3倍に逐次二軸延伸することによりボトル成形を行い、さらにボトル胴部を200℃で1分間ヒートセットして二軸延伸ボトルを得た。このボトルから、胴部切片を切り出してヒートセットボトル(4)とした。
乾燥ポリマーをシリンダー温度280℃の射出成形機を用いて金型温度10℃の条件で
5mm厚の角板を成形し、成形物の透明性をヘイズ値(白色光の光線乱反射率)で比較した。
パーキンエルマー社製示差走査型熱量計(DSC)を使用して測定した。乾燥ポリマーをサンプルパンに10mg秤量し、290℃で5分間加熱して溶融し、次いで320℃/分の冷却速度で50℃まで急冷して5分間放置し、非晶性試料を作製する。この試料を320℃/分の昇温速度で140℃まで加熱し、該温度に保持した。試料は、この温度で結晶化して時間−発熱曲線を与え、この時間−発熱曲線から総発熱量を求めた。総発熱量の1/2の熱量を生じるのに要する時間(秒)をもって半結晶化時間とした。
ように評価した。
上記のようにして得られた内容積が1.5リットルの二軸延伸ボトルを、40℃、湿度90%の条件下に1週間放置した後、ボトル内に90℃の熱水を10分間充填して、充填前後の内容量を測定した。
充填前後の内容量から、収縮率(%)を次式により求めた。
○ … 0≦収縮率(%)<0.5
× … 0.5≦収縮率(%)
[ボトル外観]
上記のようにして得られた内容積が1.5リットルの二軸延伸ボトルの下(底部側)から83mmの高さのボトル側面のヘイズ(白色光の構成乱反射率)を測定した。
このヘイズ値(%)から、ボトル外観を下記のように評価した。
× … 5≦ヘイズ値(%)
(B)ジオール成分として(B-1)エチレングリコール 68重量部および(B-2)平
均分子量1000のポリテトラメチレングリコール 1.9重量部とを用い固有粘度(IV
)が0.775dl/gのポリエステルを得た。
得られたポリエステルのヘイズ、Tg、半結晶化時間、炭酸ガス透過係数を上記のようにして測定した。結果を表1に示す。
施例1と同様にして固有粘度(IV)が0.780dl/gのポリエステルを得た。
得られたポリエステルのヘイズ、Tg、半結晶化時間、炭酸ガス透過係数を上記のようにして測定した。結果を表1に示す。
得られたポリエステルのヘイズ、Tg、半結晶化時間、炭酸ガス透過係数を上記のようにして測定した。結果を表1に示す。
(A)ジカルボン酸成分として(A-1)テレフタル酸 166重量部と、
(B)ジオール成分として(B-1)エチレングリコール 68重量部とを用い固有粘度
(IV)が0.775dl/gのポリエステルを得た。
得られたポリエステルのヘイズ、Tg、半結晶化時間、炭酸ガス透過係数を上記のようにして測定した。結果を表1に示す。
(A)ジカルボン酸成分として(A-1)テレフタル酸 166重量部と、
(B)ジオール成分として(B-1)エチレングリコール 68重量部および(B-2)平
均分子量1000のポリテトラメチレングリコール 8.5重量部とを用い固有粘度(IV
)が0.776dl/gのポリエステルを得た。
得られたポリエステルのヘイズ、Tg、半結晶化時間、炭酸ガス透過係数を上記のようにして測定した。結果を表1に示す。
Claims (3)
- (I)テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸およびエチレングリコールを主たる成分とするジオールから誘導される構成単位と、
(II)テレフタル酸を主たる成分とするジカルボン酸および炭素原子数が3〜10のアルキレン鎖を有するポリアルキレングリコールから誘導される構成単位とからなり、
前記ポリアルキレングリコールから誘導される構成単位の割合が、ジオールから誘導される全構成単位に対して0.001ないし10重量%の範囲にあることを特徴とするポリエステル。 - 前記ポリアルキレングリコールの重合度(n)が5ないし50の範囲にある請求項1に記載のポリエステル。
- 前記ポリアルキレングリコールがポリテトラメチレングリコールである請求項1または2に記載のポリエステル。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012155124A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toyo Kohan Co Ltd | 光反射板、光反射板の製造方法およびそれを用いた照明用部材 |
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JP2012155124A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toyo Kohan Co Ltd | 光反射板、光反射板の製造方法およびそれを用いた照明用部材 |
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