JP2004331140A - 伸縮物の保持具及び保持方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伸縮自在に形成されると共に伸張方向に付勢された伸縮物を保持する伸縮物の保持具10であって、長尺状の樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着することによって予め環状に形成されてなり、前記伸縮物の伸張方向に装着され、該伸縮物を縮小状態で保持する。前記樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着した溶着部分の溶着力は、伸縮物自体の伸張力では剥離せず、手による剥離力では剥離する溶着力である。前記樹脂帯の一部により形成され、前記溶着部分から延出する延出部11を備える。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、伸縮自在に形成されると共に、伸張方向に付勢された伸縮物を縮小状態で保持する伸縮物の保持具、及び、伸縮物の保持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
伸縮自在に形成されると共に、伸張方向に付勢された伸縮物としては種々の物が挙げられる。例えば、工作機械等の産業機械の部品や自動車用の部品として頻繁に利用されるショックアブソーバや圧縮コイルスプリングは、それ自体が伸縮自在で、伸張方向に付勢された伸縮物である。これらの伸縮物は工作機械等の産業機械の部品や自動車用の部品として、組付け工場へ、あるいは、単体にて販売するために卸売店や小売店に、伸張状態のままで輸送されていた。また、一旦倉庫へ収納するに際しても、伸張状態にて倉庫へ収納されていた。
【0003】
以上の従来技術は、一般的な事項であり、本出願人は、これを特定する文献を特に知見していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、伸縮物を伸張状態のままとすると、かさばったままで輸送され、あるいは倉庫に収納されることから取扱いが煩雑となる。これによって一度に輸送できる量や、収納できる量が限定されてしまい、一定量を輸送するために必要な輸送手段の搭載量の規模や、収納するために必要な倉庫の規模をかさばった分だけ大とせざるを得なかった。この結果、輸送コスト、収納コストが増大してしまうことがあった。
【0005】
これらの問題は伸縮物を伸張状態のままとすることよって発生していた。ここで、伸縮物は伸縮自在に形成されていることから縮小状態とすることもでき、また、縮小状態で保持することができれば、伸張状態で発生していた種々の問題は回避できることになる。
【0006】
そこで、伸縮物を縮小状態で保持するためには、例えば、ダンボール箱等の梱包に用いられる、樹脂により長尺の帯状に形成された樹脂帯を採用することが考えられる。この樹脂帯を採用した一般的な梱包方法としては、ダンボール箱等に巻回して、一部同士を重ね合わせて、この重ね合わせ部分を溶着するものである。
【0007】
そして、このような樹脂帯を採用して伸縮物を縮小状態で保持する場合には、伸縮物を縮小状態で維持しつつ巻回して、樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着することが単に考えられる。しかしながら、このような態様では、伸縮物を縮小状態で維持して樹脂帯を伸縮物に巻回し、さらに、樹脂帯に適度な引張力を加えつつ、樹脂帯の重ね合わせた部分を溶着しなければならず、作業がはなはだ煩雑となる。
【0008】
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、簡単な作業によって、伸縮物を縮小状態で適確に保持できる保持具、及び、保持方法の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る伸縮物の保持具は、「伸縮自在に形成されると共に伸張方向に付勢された伸縮物を保持する伸縮物の保持具であって、長尺状の樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着することによって予め環状に形成されてなり、前記伸縮物の伸張方向に装着され、該伸縮物を縮小状態で保持すること」を、上述の課題を解決するための主要な手段とする。
【0010】
ここで、伸縮物として、ショックアブソーバや圧縮コイルスプリングを例示するが、これに限らず、伸縮自在であって、伸張方向に付勢するものであれば伸縮物に包含する。
【0011】
本発明に係る伸縮物の保持具は、伸縮物に巻回してから溶着するものではなく、長尺状の樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着することにより、予め環状に形成したものであることから、伸縮物の伸張方向に装着するだけで良い。よって、簡単な作業によって伸縮物を縮小状態で保持できる保持具を実現できる。
【0012】
この保持具が保持する伸縮物は、それ自体が伸張方向に付勢するものであるために、伸縮性の高い素材を用いて保持具を形成すると、伸縮物の伸張力で保持具までもが伸張してしまう虞がある。このため、保持具の素材としては伸縮性の低い素材が好適である。例えば、保持具の素材にはPP樹脂が好適である。
【0013】
また、このような素材を用いて形成することにより、伸縮物を縮小状態で保持した場合でも保持具の伸張を防ぐことができる。よって、所定の寸法(以下、「定寸」と称す)で保持具を形成しておけば、縮小状態で保持する伸縮物の寸法を定寸とすることができる。
【0014】
本発明に係る伸縮物の保持具を、「前記樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着した溶着部分の溶着力は、伸縮物自体の伸張力では剥離せず、手による剥離力では剥離する溶着力であることを特徴とする」ものとしてもよい。
【0015】
樹脂帯を溶着した部分の溶着力は、当然、伸縮物の伸張力、換言すれば、樹脂帯の長尺方向にかかる伸張力では剥離しない程度にしておかなければならないが、樹脂帯の重ね合わせた方向では手でめくるように引張ることによって剥離する程度の溶着力とすることにより、はさみやカッター等の工具を用いなくても、溶着部分を剥離させることができる。これによって伸縮物から保持具を工具無しで取り外すことができ、利便性の高い保持具を実現できる。
【0016】
本発明に係る伸縮物の保持具を、「前記樹脂帯の一部により形成され、前記溶着部分から延出する延出部を備えることを特徴とする」ものとしてもよい。
【0017】
本発明に係る伸縮物の保持具は溶着部分から延出する延出部を備えることから、この延出部を手で引張ることができ、溶着部分を剥離させ易くなる。よって、手作業による伸縮物からの保持具の取り外し作業を簡便化することができ、より一層、利便性の高い保持具とすることができる。
【0018】
このように、溶着部分から延出する延出部は、手により引張るために備えるものである。このため、延出部の長さは、最低限、手で掴んで力を込めてめくるように引張ることができるだけの長さが必要であるが、あまりに長すぎて輸送中に引っかかって溶着部分が剥離することもあってはならない。そこで、延出部の長さとしては、一例として、20mm以上、好ましくは30mm以上、さらに好ましくは50mm以上、また、200mm以下、好ましくは100mm以下、さらに好ましくは70mm以下を挙げる。
【0019】
本発明に係る伸縮物の保持方法は、「伸縮自在に形成されると共に、伸張方向に付勢された伸縮物を縮小状態にて維持し、該縮小状態の伸縮物に、長尺状の樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着することによって予め環状に形成されてなる保持具を、前記伸縮物の伸張方向に装着し、装着の後に前記伸縮物の縮小状態の維持を解除して、伸縮物を縮小状態で保持することを特徴とすること」を、上述の課題を解決するための手段とする。
【0020】
予め用意された環状に形成されてなる保持具を用いて、伸縮物を縮小状態に保持する方法としては、治具等によって伸縮物を縮小状態に維持するのが第1段階としてあり、第2段階としては保持具を伸縮物の伸張方向に装着する。このとき、伸縮物に溝を備え、その溝に保持具を収容して装着すれば保持具が外れにくくなるので好適である。
【0021】
第3段階として、治具等による伸縮物の縮小状態の維持を解除する。伸縮物はそれ自体が伸張方向に付勢するものであるため、その伸張力によって伸張して保持具を突っ張る。保持具は伸縮物の伸張方向に装着されているために伸縮物の伸張を抑制し、これによって伸縮物が縮小状態で保持される。このことから、簡単な作業によって、伸縮物を縮小状態で適確に保持できる保持方法を提供できる。
【0022】
なお、伸縮性の低い素材を使って定寸に形成された保持具を用いた場合には、伸縮物を縮小状態で定寸に保持することが可能となる。このように、予め定寸に形成された保持具を用いることにより、伸縮物を縮小状態で簡単かつ適確に、しかも定寸に保持できる保持方法を実現できる。
【0023】
このようにすることによって、輸送、収納が容易になる。また、定寸に保持できることから、組付けの際の組付け寸法に従って定寸に形成された保持具を用い、伸縮物を縮小状態で組付け寸法に保持すれば、伸縮物を組付ける場合に、保持具で保持したまま組付けて、組付けの後に保持具を外すといったこともできる。例えば、自動車部品のショックアブソーバを、組付け寸法に従って定寸に形成された保持具を用いて、縮小状態で保持してから組付け工場へ輸送し、組付け工場にて自動車車体に組付けた後、保持具を外して縮小状態を解除するといったことができる。これによって、伸縮物の流通ばかりでなく、組付け作業に際しての利便性も高めることができる。
【0024】
本発明に係る伸縮物の保持方法を、「前記樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着した溶着部分の溶着力は、伸縮物自体の伸張力では剥離せず、手による剥離力では剥離する溶着力であることを特徴とする」ものとしてもよい。
【0025】
樹脂帯を溶着した部分の溶着力は、当然、伸縮物の伸張力、換言すれば、樹脂帯の長尺方向の伸張力では剥離しない程度にしておかなければならないが、樹脂帯の重ね合わせた方向では手でめくるように引張ることによって剥離する程度の溶着力とすることにより、はさみやカッター等の工具を用いなくても、溶着部分を剥離させることができる。これによって伸縮物から保持具を取り外すことができることから、利便性の高い保持方法を実現できる。
【0026】
本発明に係る伸縮物の保持方法を、「前記保持具は、前記樹脂帯の一部により形成され、溶着部分から延出する延出部を備えることを特徴とする」ものとしてもよい。
【0027】
このように、予め延出部分を備えて環状に形成された保持具を用いて伸縮物を縮小状態で保持すれば、この延出部を手で引張ることで、溶着部分が剥離し易くなる。例えば、伸縮物を保持している場合この延出部を手でめくるように引張ることにより、溶着部分が剥離し、保持具が伸縮物から外れて、これによって利便性の高い保持方法を実現できる。
【0028】
本発明に係る伸縮物の保持方法を、「前記伸縮物に前記保持具を2重以上で装着することを特徴とする」ものとしても良い。
【0029】
ここで、2重以上で装着するとは、環状に形成された1つの保持具を伸縮物の同一部分に単に2度以上巻回した状態となるように装着する方法、環状の保持具を伸縮物の一端側に引っ掛けた後、他端側にも引っ掛けて折り返し、再び一端側に引っ掛けることによって2重で装着する方法等が挙げられるが、これに限らず、同一部分を単に3重や4重に巻回した状態となるように装着する方法、適宜折り返しを重ねることによって3重や4重に装着する方法等も包含する。
【0030】
本発明に係る伸縮物の保持方法によれば、保持具を伸縮物の伸張方向に装着し、縮小状態で保持するに際して、1重に装着しただけでは強度が不充分となる場合や、保持具が伸張してしまい、定寸に保持できない場合が生じる。そこで、保持具を2重以上で装着する。これにより、1本の保持具に付加される伸縮物の伸張力を分散させて強度を保ち、保持具の伸張を防いで伸縮物を縮小状態で定寸に保持できると共に、確実性の高い保持方法を実現できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明に係る伸縮物の保持具と保持方法の実施形態を、以下に、図面に基づいて説明する。
【0032】
図1、及び、図2に示すのは、本発明に係る伸縮物の保持具10の一例である。本例の保持具10は、専用の治具等を用いて適度に引張し、重ね合わせた部分を溶着することにより予め環状に形成したもので、素材はPP樹脂製である。また、溶着した溶着部分は伸縮物の伸張力では剥離しないが、手による剥離力では剥離する溶着力で溶着されており、樹脂帯の一部により形成され、溶着部分から65mm延出する延出部11を備えている。
【0033】
ここで、保持具10は、定寸に形成できることから、伸縮物を、自動車車体に組付けるための組付け寸法となる縮小状態で保持する寸法とすることもできる。
【0034】
なお、延出部11の形状は、図1、及び、図2に示す平面形状に限らず、形状を適宜変更して、例えば、端部を環状に形成し、手や指を入れて引張り易くする等しても良い。
【0035】
図3は、保持具10を、伸縮自在に形成されると共に、伸張方向に付勢された伸縮物であるショックアブソーバ本体20(以下、「アブソーバ」と称す)に装着するための装着の方法を示すものであり、アブソーバ20は治具(図示しない)によって縮小状態に維持されている。また、図3に示す保持具10は、図1の保持具10と同一のものであり、アブソーバ20に装着するための態様としたものである。
【0036】
本発明に係る伸縮物の保持具10をアブソーバ20に装着し、アブソーバ20を縮小状態で保持する具体的な方法としては、図3に示すアブソーバ20の一端側部21の一端に保持具10を引っ掛け、保持具10を適度な引張力で引張りながら他端側部22の外側を回らせて折り返し、一端側部21の他端に保持具10を引っ掛けることによって略V字状に2重に装着する。
【0037】
このように、保持具10をアブソーバ20の伸張方向に装着した後、治具による縮小状態の維持を解除する。アブソーバ20は、それ自体が伸張方向に付勢するものであるため、伸張力によって伸張する。アブソーバ20には保持具10が伸張方向に装着されているため、アブソーバ20は保持具10を突っ張る。保持具10の素材はPP樹脂製であって伸縮性が低く、定寸に形成されていることから、アブソーバ20の伸張を抑制する。これらによってアブソーバ20が縮小状態で定寸に保持されることとなる。なお、保持具10を、自動車車体に組付けるために組付け寸法で形成しておけば、アブソーバ20は縮小状態で組付け寸法に保持される。
【0038】
図4に示すアブソーバ20は保持具10により、上述の装着の方法にて装着され縮小状態で定寸に保持されたものである。
【0039】
ここで、本例の保持具10には延出部11が備えられているが、図4に示すように、保持具10の延出部11が、一端側部21や他端側部22にかからないように配慮しながら、アブソーバ20に装着することが好ましい。これにより、溶着部分12に思わぬ剥離力がかかり難くなると共に、保持具10を外す場合に延出部11を引張り易くなる。
【0040】
さらに、図5に示すように、アブソーバ20の一端側部21には、溝23が2箇所に備えられており、その断面は図6に示すように略方形状となっている。このことから、一端側部21の2箇所の溝23に、保持具10をそれぞれ引っ掛けて装着することにより保持具10を外れ難くする。
【0041】
なお、本例では、一端側部21の端面と他端側部22の端面とに引っ掛けて装着したが、これに限らず、伸縮物の互いに伸縮する部材が保持具10を引っ掛けるための引っ掛部を備えている場合には、引っ掛け部に保持具を引っ掛けて装着することによって伸縮物を縮小状態で保持してもよい。
【0042】
上述のように縮小状態に保持した上で、アブソーバ20を輸送する場合、輸送手段には、縮小状態で定寸に搭載して輸送することができる。
【0043】
保持具10をアブソーバ20から外す方法を説明する。図2に示すように、保持具10の一部により形成され、溶着部分12から延出する延出部11を備えている。前述のように延出部は65mmの長さであるために、手で握って力をこめて溶着の重ね合わせた方向にめくるように引張ることができる。これによって溶着部分12は剥離し、保持具10をアブソーバ20から外すことができる。
【0044】
また、縮小状態で組付け寸法に保持されているアブソーバ20は、保持具10を外すことなくそのまま自動車車体に組付けることができ、組付け後、上述のように保持具10を外すと、アブソーバ20は自動車車体に組付けられたまま縮小状態から伸張状態へと復帰する。
【0045】
図7、及び、図8に本発明に係る伸縮物の保持具と保持方法の別例を示す。
【0046】
図7に示すのは、本発明に係る保持具10を、図3に示すアブソーバ20とは別の形状のアブソーバ20に装着する方法を示すものである。保持具10は前述の例と同様に構成されている。
【0047】
図7に示すように、保持具10を、治具(図示しない)により縮小状態に維持したアブソーバ20の一端側部21と他端側部22の外側を回らせて、伸張方向に1重に巻回した状態になるように装着し、治具による縮小状態の維持を解除する。アブソーバ20は、それ自体が伸張方向に付勢するものであるために、その伸張力によって伸張するのであるが、保持具10によって伸張が抑制されるため、図8に示すように、縮小状態で保持される。なお、保持具10の素材は、PP樹脂製であって伸縮性が低く、定寸に形成されていることから、アブソーバ20は、縮小状態で定寸に保持されることとなる。なお、前述の例と同様に、延出部11が一端側部21や他端側部22にかからないように配慮しながら装着することが好ましい。
【0048】
このことから、図3に示すものとは別の形状のアブソーバ20を輸送するに際しても、縮小状態で定寸に保持して輸送することができる。
【0049】
保持具10をアブソーバ20から外すためには、前述の例と同様に、保持具10の延出部11を、溶着の重ね合わせた方向にめくるように引張ることによって、溶着部分が剥離し、保持具10をアブソーバ20から外すことができる。
【0050】
図9に本発明に係る伸縮物の保持具と保持方法のさらに別の例を示す。
【0051】
図9(a)に示すのは、本発明に係る保持具10を圧縮コイルスプリング30(以下、「スプリング」と称す)に装着する方法を示すものである。保持具10は前述の例と同様に構成されている。
【0052】
図9(a)に示すように、保持具10を、治具(図示しない)により縮小状態に維持したスプリング30の伸張方向に1重に巻回した状態になるように装着し、治具による縮小状態の維持を解除する。スプリング30は、それ自体が伸張方向に付勢するものであるために、その伸張力によって伸張するのであるが、保持具10によって伸張が抑制されるため、図9(b)に示すように、縮小状態で保持される。なお、保持具10の素材は、PP樹脂製であって伸縮性が低く、定寸に形成されていることから、スプリング30は、縮小状態で定寸に保持されることとなる。
【0053】
このことから、スプリング30を輸送するに際しても、縮小状態で定寸に保持して輸送することができる。
【0054】
保持具10をスプリング30から外すためには、前述の例と同様に、保持具10の延出部11を、溶着の重ね合わせた方向にめくるように引張ることによって、溶着部分が剥離し、保持具10をスプリング30から外すことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る伸縮物の保持具及び保持方法は、簡単に使用でき、伸縮物を縮小状態で適確に保持できる保持具と、伸縮物を簡単で適確に縮小状態で保持できる保持方法の提供を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮物の保持具の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】本発明に係る伸縮物の保持方法の一例を示す斜視図である。
【図4】伸縮物を保持した状態を示す斜視図である。
【図5】図4のB矢視図である。
【図6】図5のC矢視図である。
【図7】本発明に係る伸縮物の保持方法の別例を示す斜視図である。
【図8】伸縮物を保持した状態を示す斜視図である。
【図9】(a)は、本発明に係る伸縮物の保持方法のさらに別の例を示す斜視図であり、(b)は、(a)の伸縮物を保持した状態を示す斜視図である
【符号の説明】
10 保持具
11 延出部
12 溶着部分
20 ショックアブソーバ本体(アブソーバ)
21 一端側部
22 他端側部
23 溝
30 圧縮コイルスプリング(スプリング)
Claims (7)
- 伸縮自在に形成されると共に伸張方向に付勢された伸縮物を保持する伸縮物の保持具であって、長尺状の樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着することによって予め環状に形成されてなり、前記伸縮物の伸張方向に装着され、該伸縮物を縮小状態で保持することを特徴とする伸縮物の保持具。
- 前記樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着した溶着部分の溶着力は、伸縮物自体の伸張力では剥離せず、手による剥離力では剥離する溶着力であることを特徴とする請求項1に記載の伸縮物の保持具。
- 前記樹脂帯の一部により形成され、前記溶着部分から延出する延出部を備えることを特徴とする請求項2に記載の伸縮物の保持具。
- 伸縮自在に形成されると共に、伸張方向に付勢された伸縮物を縮小状態にて維持し、該縮小状態の伸縮物に、長尺状の樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着することによって予め環状に形成されてなる保持具を、前記伸縮物の伸張方向に装着し、装着の後に前記伸縮物の縮小状態の維持を解除して、伸縮物を縮小状態で保持することを特徴とする伸縮物の保持方法。
- 前記樹脂帯の一部同士を重ね合わせて溶着した溶着部分の溶着力は、伸縮物自体の伸張力では剥離せず、手による剥離力では剥離する溶着力であることを特徴とする請求項4に記載の伸縮物の保持方法。
- 前記保持具は、前記樹脂帯の一部により形成され、溶着部分から延出する延出部を備えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の伸縮物の保持方法。
- 前記伸縮物に前記保持具を2重以上で装着することを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれか1つに記載の伸縮物の保持方法。
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Cited By (3)
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JP2012206753A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kyb Co Ltd | ホルダ部材 |
WO2017043402A1 (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | Kyb株式会社 | 転倒防止装置 |
JP2017051585A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | Kyb株式会社 | 転倒防止装置 |
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2003
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