JP2004330954A - バンパ分離方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回収目的部品たるバンパをリサイクル品として対応し易い状態で効率的に分離する方法を提供する。
【解決手段】車体2からバンパ1を分離するに際し、バンパ延伸方向の係止幅に亘ってバンパ1を係止する端部4aと固定された端部4bとを有するベルト4を用い、主ガード部終端部分3からコーナ部1aを介して副ガード部5に至るバンパ延在部分E内の1箇所以上で、ベルト4の係止端部4aを係止する第1工程と、このベルト4の係止端部4aと固定端部4bとの両端部間に張力を保った状態で、係止端部4a側のコーナ部1aの上下方向位置を、固定端部4bに対して上方に移動させる第2工程とを順次行う。この固定端部4bの上方移動には、車長方向の軸線回りに車体を反転させる反転機10を用いると工程効率上有利である。
【選択図】図4
【解決手段】車体2からバンパ1を分離するに際し、バンパ延伸方向の係止幅に亘ってバンパ1を係止する端部4aと固定された端部4bとを有するベルト4を用い、主ガード部終端部分3からコーナ部1aを介して副ガード部5に至るバンパ延在部分E内の1箇所以上で、ベルト4の係止端部4aを係止する第1工程と、このベルト4の係止端部4aと固定端部4bとの両端部間に張力を保った状態で、係止端部4a側のコーナ部1aの上下方向位置を、固定端部4bに対して上方に移動させる第2工程とを順次行う。この固定端部4bの上方移動には、車長方向の軸線回りに車体を反転させる反転機10を用いると工程効率上有利である。
【選択図】図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば廃車などの自動車車体からバンパを分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、廃棄された自動車を解体する場合には、タイヤ、バッテリーなど取り外しが容易な部品のみを取り外した後に、プレスしてシュレッダーにより裁断し、産業廃棄物として処理するのが一般的であった。ところで、近年、環境問題や資源の有効利用等の観点から、廃棄される自動車部品を産業廃棄物として処理することなく回収してリサイクルすることが求められている。
【0003】
この傾向は、プラスチック等の樹脂部品においても同様で、解体に際してリサイクル可能な破損の少ない状態でこれら樹脂部品を取り外すことが行われている。
【0004】
特に、自動車のバンパはウレタン等の合成樹脂によって形成されているものが多く、このような樹脂製バンパを廃棄された自動車からあらかじめ分離回収することにより、シュレッダーダストの発生を削減することができる。
【0005】
この種のバンパ分離方法として、従来、解体工程の作業性を損なわぬように汎用的な工場設備を利用し、解体中の廃車の前または後からバンパを牽引することにより取り外すものが知られている。(例えば、特許文献1。)
【0006】
【特許文献1】
特開2000−142512号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、バンパはその延伸方向に沿って複数のボルトにより固定されており、特許文献1の方法による場合は、全ボルトに牽引荷重が分散するため、バンパの密着強度に抗してこれを取り外すには強大な牽引力が必要となる。(例えば、一般車の場合、バンパの密着強度を上回るには、4t程度の牽引力相当の荷重が必要とされる。)
【0008】
しかしながら、特に近年バンパの薄肉化が顕著であり、かかる大荷重はバンパのスムーズな取り外しを妨げる要因ともなり得る。即ち、大荷重の牽引を、特許文献1のようにバンパの一点に集中させて行うと、この一点に応力が集中するため、このまま牽引を続けるとバンパ自体が変形したり破断したりするおそれがある。そして、このようにして回収されたバンパは破損が多くリサイクル用途には不利であり、作業工程に要した強大な牽引力の割に回収品の歩留りが劣ることになる。
【0009】
さらに、特許文献1のものは、大型汎用品を含む多点設備をバンパ分離の目的に特化して独自に組合せたものであるため、新たな大型装置の構築を要することになり、既存汎用品の有効利用という所期の効果が相殺されるきらいがある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑み、回収目的部品たるバンパをリサイクル品として対応し易い状態で効率的に分離する方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、車体の車幅方向に延伸された正面部と、この正面部両端の各コーナ部を介してホイールアーチまたはその近傍まで車長方向に延伸された一対の側面部とから成るバンパを車体から分離するに際し、バンパを係止する係止端部と固定端部とを有する係止手段を用い、正面部両端のいずれかの端部からその隣のコーナ部を介して側面部に至るバンパ延在部分内の少なくとも1箇所を、係止手段の係止端部を用いて係止する第1工程と、この係止手段の係止端部と固定端部との両端部間に張力を保った状態で、各コーナ部のうち係止端部側のものの上下方向位置を、固定端部に対して上方に移動させる第2工程とを順次行う。
【0012】
このものは、第1工程において、係止手段の係止端部により、上記のバンパ延在部分、即ち、正面部の車幅方向の一端部からその隣のコーナ部を経由して側面部全体に至る、車両の両側面に対応する一対の延在部分のどちらか一方において1以上の任意の箇所で係止する。このため、これに続く第2工程において、延在部分内のコーナ部を係止手段の固定端部に対して上方に移動する際に、係止手段の係止端部と固定端部との両端部間の張力が、バンパ延在部分終端(ホイールアーチ近傍で終了するバンパ側面部端)側のボルトや樹脂クリップ、タッピングスクリュなどのバンパ固定部材に対して集中的に作用して、この固定部分でバンパを引き剥がす。さらに、この終端側の固定部分での取り外し後もコーナ部の上方移動が続くことにより、先に取り外された固定部材より延在方向に一つ内側にある固定部材に対して、係止手段の張力が集中的に作用して、同様にこの固定部分でバンパを引き剥がす。そして、このコーナ部の上方移動が続くことで、反対側のコーナ部方向に固定部材の固定が順次断たれ、これにより最終的にバンパが完全に引き剥がされる。
【0013】
このものでは、固定部材により多数点で固定されたバンパに対して終端側の固定部材から順次係止手段の張力を集中的に作用させてその固定を断つため、作用させる張力の分散を防ぐことができる。即ち、上記従来例のものと対比すると原理上、固定部材点数の逆数(例えば、固定部材の総数が、10本の樹脂クリップ及び2本のタッピングスクリュから成る計12個の場合には1/12を意味する。)に相当する比較的小さな張力でバンパを分離することができる。そして、このように小さな力を効率的に用いるため、バンパの破損が抑制され、リサイクル用途への対応が有利となる。
【0014】
上記のような分離方法は通常用いられるバンパに有効であることはもちろんであり、特に一体型バンパに対する効果は大きい。一体型パンパは、バンパの各箇所で所定の強度が保たれているため、上記のバンパ延在部分内であれば、係止する場所や箇所数を問わず、確実な分離が行われる。
【0015】
ところが、緩衝効果や修理及び交換の利便性の観点から、分割部品として構成される正面部と各側面部とを連結してバンパ完成品とする、いわゆる分割型バンパを用いる場合がある。
【0016】
このような分割型バンパに対しては、上記した係止箇所のうちの少なくとも一部をバンパ延在部分の正面部端部に位置させることにより、バンパ分離が確実となる。即ち、係止箇所がもともと1箇所のみである場合は、そのまま正面部端部のみを既定の係止箇所とすることにより、変形し易い分割構成の連結部分に係止手段の張力が集中的に作用せず、本発明によるバンパ分離への支障が避けられる。
【0017】
また、係止箇所が複数に亘る場合も、必ずそれらのうちの一部、即ち1箇所以上は、延在部分中の正面部端部に割り当てるようにする。これにより、側面部の係止箇所からの張力により、連結部分でバンパの切断や変形が生じても、原形を留めたままの正面部での係止箇所が残っているので、これがバンパの分離進行を補うことになる。
【0018】
この場合、上記した係止手段の係止端部を、バンパ延伸方向の係止幅に亘ってバンパを係止するものとすることにより、係止箇所への張力の集中がさらに緩和され、薄肉化傾向のバンパに対しても変形や破断などの破損をさらに抑制することができる。なお、このような係止端部として、バンパの周胴部に巻回可能なベルトや平帯状フックなどを具体例とすることができる。
【0019】
また、第2工程において、車長方向の軸線回りに車体を反転させることで、係止端部側のコーナ部の上下方向位置を、固定端部に対して上方に移動させるようにすると、車体を反転させて行う他の回収部品、即ち、タイヤやアンダーフロアなどの解体工程に組み込んでバンパの分離を行うことができる。また、特に、係止手段の固定端部を車長方向の外側に設置する場合、係止端部で係止されるバンパ部分には捻りモーメントが生じて、これによりバンパの分離が行われる。
【0020】
即ち、これにより、工程効率の向上を実現でき、さらに、この際に、車体反転機を用いることにより良好な作業性が確保できることは言うまでもない。
【0021】
そして、これらの場合、車体の反転時と同一またはこの反転時より前若しくは後のうちの少なくともいずれかの時点において、車体の上昇工程を行うことにより、バンパ分離作業のための作業空間を充分に確保することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明バンパ分離方法の第1工程を示す概略図である。工程に先立ち、解体される自動車のリヤバンパ1と後部車体2との間をバールなどの適当な工具を用いて離間させ、コーナ部1aに隣接する主ガード部終端部分3に生じた空隙にベルト4を通し、その一端部4aを巻き付けて固定する。一方、ベルト4の他端部は床面に固定する。このときベルト4の他端部の固定はバンパ1に固定される一端部4aに対して仰角及び水平面内傾角がともに45度となるような車長方向外側場所が最適である。これは、ベルト4の一端部4aのバンパ固定部分に生じる捻りモーメントの効果が最大になるからである。
【0023】
なお、ベルト4を巻き付ける箇所は主ガード部終端部分3とコーナ部1aと副ガード部5とで形成されるバンパ延在部分Eの範囲内であればどこでも良く、即ち、主ガード部終端部分3以外のコーナ部1aや副ガード部5でも良く、また、固定手段として、ベルト4以外にもフック等を用いても良いが、少なくともバンパ1の固定部分は、その延伸方向に平帯状の係止幅を確保する必要がある。これは、バンパ1の限られた一点に応力が集中する場合に、特に近年薄肉化傾向にあるバンパがその応力集中点で変形したり破断したりするおそれがあり、これへの対策のためである。また、バンパに対して平帯状に面接触するため、滑り防止の点で効果がある。特に、図1に示すものでは、ベルト4の張力が増すほど結び目4bが強固に緊締されることになり、滑り防止がさらに効果的となる。なお、ベルト4の他端部の固定場所は床面に限定されるものでなく、別の支持体などを適宜用いても良い。
【0024】
図2乃至図4は、本発明バンパ分離方法の第2工程を示す概略図である。図中の反転機10は、作業台車11に載せた(あるいは自走で搬送した)4ドアセダンタイプの自動車12の屋根部13とアンダーフロア14の両角部を反転機10の車体保持フレーム10aで保持するものである。この反転機10の車体保持フレーム10aは、支柱10bに設けた支持体10cに回動自在に支持されており、駆動部(図示せず)の駆動によって図3及び図4において時計方向(紙面右回り)に0〜約90度の範囲で回動自在である。なお、支持体10cは支柱10bの側面に設けた上下方向ガイド10dにより上下方向に昇降自在である。なお、この種の反転機10としては、例えば特開平10−297883号公報に開示されている自動車車体の姿勢変更装置を用いることができ、解体する自動車12の解体作業に多く利用される。
【0025】
そして、本実施の形態においても、反転機10を用いた解体工程に組み込んでバンパの分離を行う。即ち、アンダーフロア14の切断作業などを行う作業者に対して正面を向かせるため、自動車12を水平位置から車長方向の軸線回りに約90度反転させて横向きにする。この際に、上記したように第1工程でベルト4の一端部4aをバンパ1に固定すると共に他端部4bを床面に固定した状態にし、この自動車12の屋根部13とアンダーフロア14の両角部を車体保持フレーム10aで保持したまま、支持体10cを上昇させながら車体保持フレーム10aを回動させて水平位置から約90度反転させる。
【0026】
なお、支持体10cを上昇させる工程と、車体保持フレーム10aを回動させて水平位置から約90度反転させる工程とは、必ずしも同時並行で行う必要はなく、作業性を優先して反転工程時の前後に上昇工程を設定してもよい。
【0027】
例えば、図4に示す工程側面図は、反転工程を最初に行った後の上昇工程中の状態を示す。本図中では、上昇途上の自動車12からバンパ1の大半が引き剥がされた状態であるが、上昇工程が進行するに伴ってバンパ1の分離も進み、最終的な上昇工程完了時にはバンパ1が自動車12から完全に剥落するか、あるいは、自動車12への付着を維持しているとしても、ごく僅かな外力(例えば、作業者による人力)で分離可能な状態となる。
【0028】
いずれの場合においても、即ち、反転工程に対して上昇工程を同時に行う場合も、前後して行う場合も、第2工程においては、コーナ部1aがベルト4の床面固定端部4bに対して上方に離間する際に、ベルト4の両端部4a、4bの間に生じる張力が、バンパ1と車体2とを連結させる多数の固定部材(図外のボルトや樹脂クリップ、タッピングスクリュ)のうち、バンパ延伸方向終端側のものから集中的に作用して、これらの固定部分でバンパ1を引き剥がす。さらに、この終端側の固定部材での取り外し後もコーナ部1aの上方移動が続くことにより、先に取り外された固定部材より一つ内側の固定部材に対して、ベルト4の張力が集中的に作用して、同様にこの固定部材でバンパ1を引き剥がす。そして、このコーナ部1aの上方移動が続くことで、これらによる固定がコーナ部1b方向に順次断たれ、内側のバンパビーム1cを残した状態で、最終的にバンパ1が完全に引き剥がされる。
【0029】
このものでは、多数点の固定部材で固定されたバンパ1に対して終端側の固定部材からベルト4の張力を集中的に作用させてその固定を断つため、バンパ分離に要する張力の分散を防ぐことができる。即ち、理想的にはベルト4による張力の作用は、取り外す固定部材に対しての荷重が支配的となり、さらに、各固定部材の固定を断つたびに次に取り外す固定部材に対して荷重対象を変えてゆくため、原理上は固定部材1個分を取り外すのに要する比較的小さな張力のみでバンパ1を完全に分離することができる。そして、このように比較的小さな力を効率的に用いるため、全体としてバンパ1の破損が抑制され、リサイクル用途への対応が有利となる。
【0030】
なお、上記のようにベルト4の係止箇所を主ガード部終端部分3の1箇所のみに留める必要はなく、これに加え、例えば副ガード部5に係止箇所を追加することにより、確実な分離作業を行うことができる。
【0031】
また、本実施の形態においては、一体型のリアバンパ1を想定して、分離作業を行ったが、例えば特開平9−104298号公報に開示されている分割型バンパを対象とするときは、係止箇所がもともと1箇所のみである場合は、そのまま主ガード部終端部分3のみを既定の係止箇所とすることにより、変形し易い分割構成の連結部分に係止手段の張力が集中的に作用せず、本発明によるバンパ分離への支障が避けられる。また、係止箇所が複数に亘る場合は、必ずそれらのうちの一部、即ち1箇所以上は、主ガード部終端部分3に割り当てると共に、残りの係止箇所を隣接する副ガード部5に配分するようにする。これにより、この副ガード部5における係止箇所からの張力により、コーナ部1aに対応する連結部分でバンパ1の切断や変形が生じるおそれがあっても、原形を留めたままの主ガード部終端部分3の係止箇所がバンパの分離進行を補うことになる。そして、上記方法による分離作業が中断するという事態が避けられる。さらに、この場合、副ガード部5を除いたバンパ残余部分、即ち、終端部分3に連なる主ガード部全体及び反対側のコーナ部1bを介してこれに連なる副ガード部(図示せず)の分離を確実に行うためには、図外の該副ガード部に上記と同様に係止箇所を設けておくことが好ましい。
【0032】
なお、本実施の形態では4ドアセダンタイプの自動車車体からバンパを分離するものとしたが、この種の自動車に限定されることはなく、例えば、ミニバンタイプ、2ボックスタイプ、3ドアや5ドアの自動車等においても本発明に係るバンパの分離方法を適用することができる。
【0033】
また、本実施の形態においては、リヤバンパ1のみの分離を行ったが、フロントバンパに対しても本発明を適用できることはもちろん、フロント及びリアの両バンパの分離を同時に行うものとしても良い。
さらに、上記のベルト4は本発明を実施できる範囲の適当な長さを備えるものとしたが、ベルト4の両端部4a、4bの間の張力を確実に維持するため、ベルト4として、ラッシングベルトや固定ストラップ付きキャリアベルトを用いたりすることも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、主ガード部の終端部分と副ガード部のいずれかを係止した係止手段の張力を、バンパ延伸方向終端側の固定部材から集中的に作用させて固定を断つものである。そして、係止手段側のコーナ部の上昇を続けることにより、固定部材による固定が反対側のコーナ部方向に順次断たれるため、バンパの完全分離に要する力が比較的小さなもので足り、分離する際のバンパ破損が抑制されるので、リサイクル品としての回収効率が良い。
【0035】
さらに、上記したコーナ部の上昇に車体反転を利用すると、バンパの分離を他の作業工程中に組み入れることが容易になり、工程効率の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1工程を示す概略斜視図
【図2】本発明の第2工程を示す正面図
【図3】本発明の第2工程を示す第1側面図
【図4】本発明の第2工程を示す第2側面図
【符号の説明】
1 バンパ
1a 1b コーナ部
2 車体
3 主ガード部終端部分(正面部端部)
4 ベルト(係止手段)
4a ベルト係止端部
4b ベルト固定端部
5 副ガード部(側面部)
10 車体反転機
E 延在部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば廃車などの自動車車体からバンパを分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、廃棄された自動車を解体する場合には、タイヤ、バッテリーなど取り外しが容易な部品のみを取り外した後に、プレスしてシュレッダーにより裁断し、産業廃棄物として処理するのが一般的であった。ところで、近年、環境問題や資源の有効利用等の観点から、廃棄される自動車部品を産業廃棄物として処理することなく回収してリサイクルすることが求められている。
【0003】
この傾向は、プラスチック等の樹脂部品においても同様で、解体に際してリサイクル可能な破損の少ない状態でこれら樹脂部品を取り外すことが行われている。
【0004】
特に、自動車のバンパはウレタン等の合成樹脂によって形成されているものが多く、このような樹脂製バンパを廃棄された自動車からあらかじめ分離回収することにより、シュレッダーダストの発生を削減することができる。
【0005】
この種のバンパ分離方法として、従来、解体工程の作業性を損なわぬように汎用的な工場設備を利用し、解体中の廃車の前または後からバンパを牽引することにより取り外すものが知られている。(例えば、特許文献1。)
【0006】
【特許文献1】
特開2000−142512号公報(図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、バンパはその延伸方向に沿って複数のボルトにより固定されており、特許文献1の方法による場合は、全ボルトに牽引荷重が分散するため、バンパの密着強度に抗してこれを取り外すには強大な牽引力が必要となる。(例えば、一般車の場合、バンパの密着強度を上回るには、4t程度の牽引力相当の荷重が必要とされる。)
【0008】
しかしながら、特に近年バンパの薄肉化が顕著であり、かかる大荷重はバンパのスムーズな取り外しを妨げる要因ともなり得る。即ち、大荷重の牽引を、特許文献1のようにバンパの一点に集中させて行うと、この一点に応力が集中するため、このまま牽引を続けるとバンパ自体が変形したり破断したりするおそれがある。そして、このようにして回収されたバンパは破損が多くリサイクル用途には不利であり、作業工程に要した強大な牽引力の割に回収品の歩留りが劣ることになる。
【0009】
さらに、特許文献1のものは、大型汎用品を含む多点設備をバンパ分離の目的に特化して独自に組合せたものであるため、新たな大型装置の構築を要することになり、既存汎用品の有効利用という所期の効果が相殺されるきらいがある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑み、回収目的部品たるバンパをリサイクル品として対応し易い状態で効率的に分離する方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、車体の車幅方向に延伸された正面部と、この正面部両端の各コーナ部を介してホイールアーチまたはその近傍まで車長方向に延伸された一対の側面部とから成るバンパを車体から分離するに際し、バンパを係止する係止端部と固定端部とを有する係止手段を用い、正面部両端のいずれかの端部からその隣のコーナ部を介して側面部に至るバンパ延在部分内の少なくとも1箇所を、係止手段の係止端部を用いて係止する第1工程と、この係止手段の係止端部と固定端部との両端部間に張力を保った状態で、各コーナ部のうち係止端部側のものの上下方向位置を、固定端部に対して上方に移動させる第2工程とを順次行う。
【0012】
このものは、第1工程において、係止手段の係止端部により、上記のバンパ延在部分、即ち、正面部の車幅方向の一端部からその隣のコーナ部を経由して側面部全体に至る、車両の両側面に対応する一対の延在部分のどちらか一方において1以上の任意の箇所で係止する。このため、これに続く第2工程において、延在部分内のコーナ部を係止手段の固定端部に対して上方に移動する際に、係止手段の係止端部と固定端部との両端部間の張力が、バンパ延在部分終端(ホイールアーチ近傍で終了するバンパ側面部端)側のボルトや樹脂クリップ、タッピングスクリュなどのバンパ固定部材に対して集中的に作用して、この固定部分でバンパを引き剥がす。さらに、この終端側の固定部分での取り外し後もコーナ部の上方移動が続くことにより、先に取り外された固定部材より延在方向に一つ内側にある固定部材に対して、係止手段の張力が集中的に作用して、同様にこの固定部分でバンパを引き剥がす。そして、このコーナ部の上方移動が続くことで、反対側のコーナ部方向に固定部材の固定が順次断たれ、これにより最終的にバンパが完全に引き剥がされる。
【0013】
このものでは、固定部材により多数点で固定されたバンパに対して終端側の固定部材から順次係止手段の張力を集中的に作用させてその固定を断つため、作用させる張力の分散を防ぐことができる。即ち、上記従来例のものと対比すると原理上、固定部材点数の逆数(例えば、固定部材の総数が、10本の樹脂クリップ及び2本のタッピングスクリュから成る計12個の場合には1/12を意味する。)に相当する比較的小さな張力でバンパを分離することができる。そして、このように小さな力を効率的に用いるため、バンパの破損が抑制され、リサイクル用途への対応が有利となる。
【0014】
上記のような分離方法は通常用いられるバンパに有効であることはもちろんであり、特に一体型バンパに対する効果は大きい。一体型パンパは、バンパの各箇所で所定の強度が保たれているため、上記のバンパ延在部分内であれば、係止する場所や箇所数を問わず、確実な分離が行われる。
【0015】
ところが、緩衝効果や修理及び交換の利便性の観点から、分割部品として構成される正面部と各側面部とを連結してバンパ完成品とする、いわゆる分割型バンパを用いる場合がある。
【0016】
このような分割型バンパに対しては、上記した係止箇所のうちの少なくとも一部をバンパ延在部分の正面部端部に位置させることにより、バンパ分離が確実となる。即ち、係止箇所がもともと1箇所のみである場合は、そのまま正面部端部のみを既定の係止箇所とすることにより、変形し易い分割構成の連結部分に係止手段の張力が集中的に作用せず、本発明によるバンパ分離への支障が避けられる。
【0017】
また、係止箇所が複数に亘る場合も、必ずそれらのうちの一部、即ち1箇所以上は、延在部分中の正面部端部に割り当てるようにする。これにより、側面部の係止箇所からの張力により、連結部分でバンパの切断や変形が生じても、原形を留めたままの正面部での係止箇所が残っているので、これがバンパの分離進行を補うことになる。
【0018】
この場合、上記した係止手段の係止端部を、バンパ延伸方向の係止幅に亘ってバンパを係止するものとすることにより、係止箇所への張力の集中がさらに緩和され、薄肉化傾向のバンパに対しても変形や破断などの破損をさらに抑制することができる。なお、このような係止端部として、バンパの周胴部に巻回可能なベルトや平帯状フックなどを具体例とすることができる。
【0019】
また、第2工程において、車長方向の軸線回りに車体を反転させることで、係止端部側のコーナ部の上下方向位置を、固定端部に対して上方に移動させるようにすると、車体を反転させて行う他の回収部品、即ち、タイヤやアンダーフロアなどの解体工程に組み込んでバンパの分離を行うことができる。また、特に、係止手段の固定端部を車長方向の外側に設置する場合、係止端部で係止されるバンパ部分には捻りモーメントが生じて、これによりバンパの分離が行われる。
【0020】
即ち、これにより、工程効率の向上を実現でき、さらに、この際に、車体反転機を用いることにより良好な作業性が確保できることは言うまでもない。
【0021】
そして、これらの場合、車体の反転時と同一またはこの反転時より前若しくは後のうちの少なくともいずれかの時点において、車体の上昇工程を行うことにより、バンパ分離作業のための作業空間を充分に確保することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明バンパ分離方法の第1工程を示す概略図である。工程に先立ち、解体される自動車のリヤバンパ1と後部車体2との間をバールなどの適当な工具を用いて離間させ、コーナ部1aに隣接する主ガード部終端部分3に生じた空隙にベルト4を通し、その一端部4aを巻き付けて固定する。一方、ベルト4の他端部は床面に固定する。このときベルト4の他端部の固定はバンパ1に固定される一端部4aに対して仰角及び水平面内傾角がともに45度となるような車長方向外側場所が最適である。これは、ベルト4の一端部4aのバンパ固定部分に生じる捻りモーメントの効果が最大になるからである。
【0023】
なお、ベルト4を巻き付ける箇所は主ガード部終端部分3とコーナ部1aと副ガード部5とで形成されるバンパ延在部分Eの範囲内であればどこでも良く、即ち、主ガード部終端部分3以外のコーナ部1aや副ガード部5でも良く、また、固定手段として、ベルト4以外にもフック等を用いても良いが、少なくともバンパ1の固定部分は、その延伸方向に平帯状の係止幅を確保する必要がある。これは、バンパ1の限られた一点に応力が集中する場合に、特に近年薄肉化傾向にあるバンパがその応力集中点で変形したり破断したりするおそれがあり、これへの対策のためである。また、バンパに対して平帯状に面接触するため、滑り防止の点で効果がある。特に、図1に示すものでは、ベルト4の張力が増すほど結び目4bが強固に緊締されることになり、滑り防止がさらに効果的となる。なお、ベルト4の他端部の固定場所は床面に限定されるものでなく、別の支持体などを適宜用いても良い。
【0024】
図2乃至図4は、本発明バンパ分離方法の第2工程を示す概略図である。図中の反転機10は、作業台車11に載せた(あるいは自走で搬送した)4ドアセダンタイプの自動車12の屋根部13とアンダーフロア14の両角部を反転機10の車体保持フレーム10aで保持するものである。この反転機10の車体保持フレーム10aは、支柱10bに設けた支持体10cに回動自在に支持されており、駆動部(図示せず)の駆動によって図3及び図4において時計方向(紙面右回り)に0〜約90度の範囲で回動自在である。なお、支持体10cは支柱10bの側面に設けた上下方向ガイド10dにより上下方向に昇降自在である。なお、この種の反転機10としては、例えば特開平10−297883号公報に開示されている自動車車体の姿勢変更装置を用いることができ、解体する自動車12の解体作業に多く利用される。
【0025】
そして、本実施の形態においても、反転機10を用いた解体工程に組み込んでバンパの分離を行う。即ち、アンダーフロア14の切断作業などを行う作業者に対して正面を向かせるため、自動車12を水平位置から車長方向の軸線回りに約90度反転させて横向きにする。この際に、上記したように第1工程でベルト4の一端部4aをバンパ1に固定すると共に他端部4bを床面に固定した状態にし、この自動車12の屋根部13とアンダーフロア14の両角部を車体保持フレーム10aで保持したまま、支持体10cを上昇させながら車体保持フレーム10aを回動させて水平位置から約90度反転させる。
【0026】
なお、支持体10cを上昇させる工程と、車体保持フレーム10aを回動させて水平位置から約90度反転させる工程とは、必ずしも同時並行で行う必要はなく、作業性を優先して反転工程時の前後に上昇工程を設定してもよい。
【0027】
例えば、図4に示す工程側面図は、反転工程を最初に行った後の上昇工程中の状態を示す。本図中では、上昇途上の自動車12からバンパ1の大半が引き剥がされた状態であるが、上昇工程が進行するに伴ってバンパ1の分離も進み、最終的な上昇工程完了時にはバンパ1が自動車12から完全に剥落するか、あるいは、自動車12への付着を維持しているとしても、ごく僅かな外力(例えば、作業者による人力)で分離可能な状態となる。
【0028】
いずれの場合においても、即ち、反転工程に対して上昇工程を同時に行う場合も、前後して行う場合も、第2工程においては、コーナ部1aがベルト4の床面固定端部4bに対して上方に離間する際に、ベルト4の両端部4a、4bの間に生じる張力が、バンパ1と車体2とを連結させる多数の固定部材(図外のボルトや樹脂クリップ、タッピングスクリュ)のうち、バンパ延伸方向終端側のものから集中的に作用して、これらの固定部分でバンパ1を引き剥がす。さらに、この終端側の固定部材での取り外し後もコーナ部1aの上方移動が続くことにより、先に取り外された固定部材より一つ内側の固定部材に対して、ベルト4の張力が集中的に作用して、同様にこの固定部材でバンパ1を引き剥がす。そして、このコーナ部1aの上方移動が続くことで、これらによる固定がコーナ部1b方向に順次断たれ、内側のバンパビーム1cを残した状態で、最終的にバンパ1が完全に引き剥がされる。
【0029】
このものでは、多数点の固定部材で固定されたバンパ1に対して終端側の固定部材からベルト4の張力を集中的に作用させてその固定を断つため、バンパ分離に要する張力の分散を防ぐことができる。即ち、理想的にはベルト4による張力の作用は、取り外す固定部材に対しての荷重が支配的となり、さらに、各固定部材の固定を断つたびに次に取り外す固定部材に対して荷重対象を変えてゆくため、原理上は固定部材1個分を取り外すのに要する比較的小さな張力のみでバンパ1を完全に分離することができる。そして、このように比較的小さな力を効率的に用いるため、全体としてバンパ1の破損が抑制され、リサイクル用途への対応が有利となる。
【0030】
なお、上記のようにベルト4の係止箇所を主ガード部終端部分3の1箇所のみに留める必要はなく、これに加え、例えば副ガード部5に係止箇所を追加することにより、確実な分離作業を行うことができる。
【0031】
また、本実施の形態においては、一体型のリアバンパ1を想定して、分離作業を行ったが、例えば特開平9−104298号公報に開示されている分割型バンパを対象とするときは、係止箇所がもともと1箇所のみである場合は、そのまま主ガード部終端部分3のみを既定の係止箇所とすることにより、変形し易い分割構成の連結部分に係止手段の張力が集中的に作用せず、本発明によるバンパ分離への支障が避けられる。また、係止箇所が複数に亘る場合は、必ずそれらのうちの一部、即ち1箇所以上は、主ガード部終端部分3に割り当てると共に、残りの係止箇所を隣接する副ガード部5に配分するようにする。これにより、この副ガード部5における係止箇所からの張力により、コーナ部1aに対応する連結部分でバンパ1の切断や変形が生じるおそれがあっても、原形を留めたままの主ガード部終端部分3の係止箇所がバンパの分離進行を補うことになる。そして、上記方法による分離作業が中断するという事態が避けられる。さらに、この場合、副ガード部5を除いたバンパ残余部分、即ち、終端部分3に連なる主ガード部全体及び反対側のコーナ部1bを介してこれに連なる副ガード部(図示せず)の分離を確実に行うためには、図外の該副ガード部に上記と同様に係止箇所を設けておくことが好ましい。
【0032】
なお、本実施の形態では4ドアセダンタイプの自動車車体からバンパを分離するものとしたが、この種の自動車に限定されることはなく、例えば、ミニバンタイプ、2ボックスタイプ、3ドアや5ドアの自動車等においても本発明に係るバンパの分離方法を適用することができる。
【0033】
また、本実施の形態においては、リヤバンパ1のみの分離を行ったが、フロントバンパに対しても本発明を適用できることはもちろん、フロント及びリアの両バンパの分離を同時に行うものとしても良い。
さらに、上記のベルト4は本発明を実施できる範囲の適当な長さを備えるものとしたが、ベルト4の両端部4a、4bの間の張力を確実に維持するため、ベルト4として、ラッシングベルトや固定ストラップ付きキャリアベルトを用いたりすることも可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、主ガード部の終端部分と副ガード部のいずれかを係止した係止手段の張力を、バンパ延伸方向終端側の固定部材から集中的に作用させて固定を断つものである。そして、係止手段側のコーナ部の上昇を続けることにより、固定部材による固定が反対側のコーナ部方向に順次断たれるため、バンパの完全分離に要する力が比較的小さなもので足り、分離する際のバンパ破損が抑制されるので、リサイクル品としての回収効率が良い。
【0035】
さらに、上記したコーナ部の上昇に車体反転を利用すると、バンパの分離を他の作業工程中に組み入れることが容易になり、工程効率の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1工程を示す概略斜視図
【図2】本発明の第2工程を示す正面図
【図3】本発明の第2工程を示す第1側面図
【図4】本発明の第2工程を示す第2側面図
【符号の説明】
1 バンパ
1a 1b コーナ部
2 車体
3 主ガード部終端部分(正面部端部)
4 ベルト(係止手段)
4a ベルト係止端部
4b ベルト固定端部
5 副ガード部(側面部)
10 車体反転機
E 延在部分
Claims (5)
- 車体の車幅方向に延伸された正面部と、該正面部両端の各コーナ部を介してホイールアーチまたは該ホイールアーチ近傍まで車長方向に延伸された一対の側面部とから成るバンパを該車体から分離する方法において、前記バンパを係止する係止端部と固定端部とを有する係止手段を用い、前記正面部両端のいずれかの端部から該端部に隣接するコーナ部を介して前記側面部に至るバンパ延在部分の1箇所以上で、前記係止手段の係止端部を係止する第1工程と、前記係止手段の係止端部と固定端部との両端部間に張力を保った状態で、前記係止端部側のコーナ部の上下方向位置を、前記固定端部に対して上方に移動させる第2工程とを行うことを特徴とするバンパ分離方法。
- 前記バンパが、前記正面部と前記各側面部とをそれぞれ連結して成る分割型バンパであるときに、前記係止箇所の少なくとも一部を前記バンパ延在部分の正面部端部に位置させることを特徴とする請求項1に記載のバンパ分離方法。
- 前記係止手段の係止端部は、前記延伸方向の係止幅に亘って前記バンパを係止することを特徴とする請求項1または2に記載のバンパ分離方法。
- 前記第2工程は、前記車長方向の軸線回りに前記車体を反転させることにより行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバンパ分離方法。
- 前記車体の反転時と同一または該反転時より前若しくは後のうちの少なくともいずれかの時点において、該車体の上昇工程を行うことを特徴とする請求項4に記載のバンパ分離方法。
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