JP3379899B2 - 自動車リサイクル部品の取外し用フック及びその回収方法 - Google Patents
自動車リサイクル部品の取外し用フック及びその回収方法Info
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Description
パネル等の自動車リサイクル部品を、天井走行クレー
ン、片持ちクレーン、ホイストクレーン、チェーンブロ
ック等の巻上装置を用いて強引に上方へ引上げることで
使用済み自動車(以下「廃車体」と称す。)からリサイ
クル部品を取外して回収する際に用いる自動車リサイク
ル部品の取外し用フックおよびその回収方法に関する。
ルメントパネル等の部品をリサイクルする場合、部品と
してのリサイクル、材料としてのリサイクルまたはサー
マルリサイクル等が考えられる。部品としてリサイクル
する場合は、手解体により丁寧に部品を回収している。
しかし、材料またはサーマルリサイクルを目的とした部
品回収は、現実問題として殆ど行われていない。
ば、液類等の事前選別品やエンジン・足廻り部品を回収
した後、シュレッダー処理またはプレス処理しているの
が殆どである。事前選別品は、1995年に厚生省が各
都道府県・政令市に通達した「シュレッダーダスト処理
される自動車及び電気機械器具の事前選別ガイドライ
ン」の範囲内である。
では、ボディー等の鉄、事前選別品およびシュレッダー
処理後に手選別等で回収した非鉄金属以外はすべてシュ
レッダーダスト中に混入するので、シュレッダーダスト
中には、樹脂、ガラス、ゴム、木、繊維、液、金属、泥
石等が混在している。そのため、リサイクルを目的とし
てシュレッダーダストから特定の材料を選別しようとし
た場合、設備が大掛かりとなる。
回収する場合は、効率が悪く、また、重筋作業であり作
業環境も良くない。
回収する方法もあるが、自動車解体機は設備費が高く、
小さな部品が回収しにくいという欠点がある。
車リサイクル部品の取外し性を飛躍的に向上し得る自動
車リサイクル部品の取外し用フックおよびその回収方法
を提供することにある。
ル部品の取外し用フック(以下「部品取外し用フック」
と称す。)は、フック本体をJ字状に形成するととも
に、その断面を全体にわたって四角形に構成し、その上
向きの先端をフック本体の内面側から外面側に向けて斜
め下方に切り落とした鋭利な形状とし、巻上装置に連結
される係合孔の中心がフック本体の後端部の内面側にあ
ることを特徴とする。
外し用フックを非鉄金属部品回収装置のクレーン等の巻
上装置のフックとして取付け、該フックの先端を取外し
部品の下面に引っ掛け、強引に引上げることで廃車体か
ら自動車リサイクル部品を回収することを特徴とする。
ともに、その断面を全体に渡って四角形に構成し、先端
を鋭利な形状とし、巻上装置に連結されるワイヤーロー
プの係合孔の中心がフック本体の後端部の内面側にある
ので、自動車リサイクル部品に対する係止が強固なもの
となる。
装置のクレーン等の巻上装置のフックとして取付け、イ
ンストルメントパネル等の自動車リサイクル部品(以下
「回収部品」と称す。)の下面に引っ掛け、強引に引上
げることで、エンジンルームを含む廃車体内のインスト
ルメントパネル、ドアライニング等の樹脂部品、ブロ
ア、ヒーターコア、エバポレーター等の部品およびハー
ネスが安価なコストで効率よく回収できる。
の正面図、図1(b)は同フック1の先端部を示す一部
斜視図で、本発明における部品取外し用フック1におい
ては、フック本体2をJ字状に形成するとともに、その
断面を全体に渡って四角形に構成し、その先端部3を内
面側2Aから外面側2Bに向けて下向き角で切り落とし
てその先端3を鋭利な形状とし、巻上装置に連結される
係合部の係合孔4の中心をフック本体2の後端部の内面
側2Aにおいた形状として構成したものである。係合孔
4はフック14に係合し易いように長孔としてもよい。
度が使い易く、60度がよい。フック本体の四角形の幅
は、15〜100mmの間の寸法が使い易く、32mm
がよい。長さは、200〜600mmの間の寸法が使い
易く、350mmがよい。係合部の係合孔4の中心とフ
ック本体2の中心との距離は、5〜150mmの間の寸
法が使い易く、25mmがよい。先端部3と内面側2A
の距離は、100〜400mmの間の寸法が使い易く、
200mmがよい。
方形を標準としているが、回収部品5に引っ掛けること
ができる箇所が大部分狭いため、フック本体2の強度を
確保するために正方形から内外面側2A,2Bの若干長
い長方形としてもよい。
2の後端部の内面側2Aにおいた形状としているので、
部品取外し用フック1を吊り上げようとした場合、フッ
ク先端3に回収部品5から部品取外し用フック1が外れ
ようとする方向の回転モーメントがかかりにくく係止を
強固なものとすることができる。また、フック先端3を
鋭角状としているので、回収部品5の下面に対し、その
内方へ喰い込むことで係止を強固なものとすることがで
きる。
ハーネスおよびヒーターコア等の回収部品5を回収する
場合、事前にインストルメントパネル内部にあるステア
リングメンバーを外した方が効率的に部品回収作業がで
きることがある。先端3を鋭利な構成としたので、例え
ば、インストルメントパネル等に係止した状態で引上げ
ると、その先端3がインストルメントパネル内部の部材
を破断するように侵入、作用するため容易にインストル
メントパネルやステリングメンバー等の取外しを行うこ
とができる。さらに、回収部品5の下面に先端3を潜り
込ませ易く、効率的に回収部品5を取外して回収するこ
とができる。その結果、狭い所にある小さな部品も回収
できる。
インストルメントパネル内部に配設されている部品やハ
ーネス等が強固にフック本体2に係合する。さらに、断
面が四角形であるので、ハーネスをフック本体2に巻き
付けて引上げる時には、ハーネスが締まりがってとな
り、効率良くハーネスを引上げ回収することができ、こ
の場合、内面側が平面であり、角が面取りされていない
か、あるいは丸くなっていないことが重要である。外面
側も平面で角が面取りされていないか、あるいは丸くな
っていない方が効果は高い。
た非鉄金属部品回収装置の正面図である。支柱11に片
持ち形の旋回アーム12を回動自在に取付け、該アーム
12には電動ホイストクレーン13を走行自在に設け、
このクレーン13の吊りチェーン17の先端部のフック
14に部品取外し用フック1の後端部の係合孔4を挿着
している。フック先端3の位置合わせは、旋回アーム1
2と走行用モーター15および上下用モーター16で行
う。アーム12は旋回用モーター18で旋回させる。部
品取外し用フック1の上下運動は電動ホイストクレーン
13の操作用ペンダントスイッチ19を操作して、上下
用モーター16で行う。非鉄金属部品回収時に廃車体2
0が浮かび上がらないように廃車体20のサイドシル部
21a、21bに車体固定クランプ22a、22bを取
付けて廃車体20を固定する。車体固定クランプ22
a、22bは作業床23に適宜の間隔で固定した逆U字
状ブロック24a、24bにピン25a、25bまたは
ボルトで取り付ける。
体20の長さ方向と垂直な方向に回転できるようにして
おき、廃車体20をセット・固定する場合は、車体固定
クランプ22a、22bを廃車体20の外方側に回転さ
せておき、車体固定クランプ22a、22bと廃車体2
0が干渉しないようにする。廃車体20の固定は、フロ
アー26に通したチェーン等の索条を用いてもよい。
置10の所定位置に事前処理により、フロントウィンド
ガラスを除去した廃車体20をセットし、車体固定クラ
ンプ22a、22bを廃車体20の内方側に回転させて
固定する。
ーター18、走行用モーター15を操作用ペンダントス
イッチ19の操作により駆動させ、回収部品5の上方に
位置させた後、上下用モーター16を駆動させて、該回
収部品5の下面にフック先端3を位置させることのでき
る高さまで巻下げ停止させる。
操作する作業者によって、フック先端3を回収部品5の
略中央下面に接触させた状態で該フック先端3が自己保
持できる高さまで上下用モーター16を駆動して巻上
げ、安全を確認した後、回収部品5が廃車体20から分
離するまで、さらに巻上げることで取外す。
18を駆動させて、廃車体20の外方へ移動させ、次い
で、作業床23まで上下用モーター16により巻下げ
て、回収部品5をその場に仮置きした後、部品取外し用
フック1をその回収部品5から取外す。前記工程を回収
終了まで繰り返すものである。小さな回収部品5は、部
品取外し用フック1で廃車体5と切り離した後、廃車体
内で回収することもある。
容易にするために、事前選別によりエンジン本体を取り
除いた方がよい。また、旋回アーム12は、手動旋回方
式でもよいが、その場合、回収部品5を引張り上げる際
の安定性を維持するために制動装置を備えることが好ま
しい。
0とは、エンジン・足廻り部品・液類等を事前選別した後
に、ボディにビスやナットまたは締結具により固定され
たインストルメントパネル等の回収部品が残ったものを
示している。
入を容易とするために、タイヤ(足廻り部品)を装着し
た状態で処理した後、その足廻り部品を除去してもよ
い。
等の自動車リサイクル部品の取外し性を飛躍的に向上で
き、回収部品を安価なコストにて回収できる。
をフック本体の内面側に位置させ、フック先端を鋭利な
形状としたことで、回収部品をJ字状のフック本体の内
方に抱き込む形で引張り上げるので、フックが部品から
外れにくく、作業の効率および安全性を高めることがで
きる。
ことで、引上げ時にフック本体の内面側が回収部品に接
触し、フック本体の回転やねじれを防ぐことができる。
面図、図1(b)は同フック1の先端部を示す一部斜視
図である。
属部品回収装置の正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 フック本体をJ字状に形成するととも
に、その断面を全体にわたって四角形に構成し、その上
向きの先端をフック本体の内面側から外面側に向けて斜
め下方に切り落とした鋭利な形状とし、巻上装置に連結
される係合孔の中心がフック本体の後端部の内面側にあ
ることを特徴とする自動車リサイクル部品の取外し用フ
ック。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動車リサイクル部品の
取外し用フックを非鉄金属部品回収装置のクレーン等の
巻上装置のフックとして取付け、該フックの先端を取外
し部品の下面に引っ掛け、強引に引上げることで廃車体
から自動車リサイクル部品を回収することを特徴とする
自動車リサイクル部品の回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05709098A JP3379899B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 自動車リサイクル部品の取外し用フック及びその回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05709098A JP3379899B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 自動車リサイクル部品の取外し用フック及びその回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11255467A JPH11255467A (ja) | 1999-09-21 |
JP3379899B2 true JP3379899B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=13045815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05709098A Expired - Lifetime JP3379899B2 (ja) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | 自動車リサイクル部品の取外し用フック及びその回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3379899B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4046750B2 (ja) * | 2003-05-27 | 2008-02-13 | シャープ株式会社 | 洗濯機の解体方法 |
JP4439544B2 (ja) * | 2003-05-27 | 2010-03-24 | シャープ株式会社 | 洗濯機の解体方法および解体装置 |
-
1998
- 1998-03-09 JP JP05709098A patent/JP3379899B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11255467A (ja) | 1999-09-21 |
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