JP2004330091A - 粉砕装置 - Google Patents

粉砕装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004330091A
JP2004330091A JP2003129969A JP2003129969A JP2004330091A JP 2004330091 A JP2004330091 A JP 2004330091A JP 2003129969 A JP2003129969 A JP 2003129969A JP 2003129969 A JP2003129969 A JP 2003129969A JP 2004330091 A JP2004330091 A JP 2004330091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crushing
crushed
space
rotors
pushing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003129969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3602121B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Imanishi
芳行 今西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SETTSU GIKEN KK
Original Assignee
SETTSU GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SETTSU GIKEN KK filed Critical SETTSU GIKEN KK
Priority to JP2003129969A priority Critical patent/JP3602121B2/ja
Publication of JP2004330091A publication Critical patent/JP2004330091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3602121B2 publication Critical patent/JP3602121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

【課題】被粉砕物に対する粉砕刃の干渉の仕方を変えて、確実な粉砕機能がえられるようにした粉砕装置を提供する。
【解決手段】2つの粉砕ロータ1,2が互いに反対方向に回転し、両粉砕ロータ1,2はロータ間空間5が一方向に向って広くなるように拡開して配置され、ロータ間空間5の非噛み込み側に被粉砕物9の粉砕空間部10が形成され、粉砕空間部10は、ロータ間空間5が広く設定された側の被粉砕物9の投入開口11と、投入開口11と反対側でロータ間空間5が狭く設定された側の粉砕片27の排出開口12とを有し、粉砕空間部10を挟んで両粉砕ロータ1,2と対向した箇所に規制部材13が配置され、被粉砕物9を粉砕空間部10に押し込む押し込み手段16とが設けられている。したがって、被粉砕物9は規制部材13の規制と上記押し込みを受けながら粉砕空間部10で確実に粉砕される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製あるいは非金属製部品等を粉砕する粉砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の装置は、外周部に粉砕刃が設けられた回転式の2つの粉砕ロータが所定の間隔で互いに反対方向に回転が付与された状態で配置され、上記粉砕ロータの粉砕刃に対して、被粉砕物を粉砕ロータの回転軸に略直交する方向から押し付けたり両粉砕ロータ間に挿入したりするようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−146699号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置では、上記のような方向から被粉砕物を粉砕刃に押し付ける形式であるため、粉砕刃に対する押付け力を十分に付与しなければ、粉砕刃が被粉砕物に噛み込みにくくなり、上記押付け力が不足すると、完全な粉砕機能が果たされないこととなる。また、両粉砕ロータ間に被粉砕物を投入して、被粉砕物を噛み込むようにして粉砕するものは、両粉砕ロータやその回転軸の軸受に作用する負荷は著しく高くなり、設備費用が高額になるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、被粉砕物に対する粉砕刃の干渉の仕方を変えて、従来、減容できなかった特性の被粉砕物、例えば、各種のパーツが組合わさってできている電動モータやコンプレッサ等に適用可能な粉砕装置の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の粉砕装置は、外周部に粉砕刃が設けられた回転式の2つの粉砕ロータが所定の間隔で互いに反対方向に回転が付与された状態で配置され、上記両粉砕ロータ間で被粉砕物を粉砕する粉砕装置であって、上記両粉砕ロータは、両粉砕ロータの外周部間に形成されるロータ間空間が一方向に向って広くなるように拡開した状態で配置され、上記ロータ間空間の非噛み込み側に被粉砕物の粉砕空間部が形成され、上記粉砕空間部は、上記ロータ間空間が広く設定された側の被粉砕物の投入開口と、上記投入開口と反対側で上記ロータ間空間が狭く設定された側の粉砕片の排出開口とを有し、上記粉砕空間部を挟んで両粉砕ロータと対向した箇所に配置され、粉砕ロータの回転によって被粉砕物が粉砕空間部から出るのを規制する規制部材と、上記投入開口から投入された被粉砕物を粉砕空間部に押し込む押し込み手段とが設けられていることを要旨とする。
【0007】
すなわち、本発明の粉砕装置は、上記両粉砕ロータは、両粉砕ロータの外周部間に形成されるロータ間空間が一方向に向って広くなるように拡開した状態で配置され、上記ロータ間空間の非噛み込み側に被粉砕物の粉砕空間部が形成され、上記粉砕空間部は、上記ロータ間空間が広く設定された側の被粉砕物の投入開口と、上記投入開口と反対側で上記ロータ間空間が狭く設定された側の粉砕片の排出開口とを有し、上記粉砕空間部を挟んで両粉砕ロータと対向した箇所に配置され、粉砕ロータの回転によって被粉砕物が粉砕空間部から出るのを規制する規制部材と、上記投入開口から投入された被粉砕物を粉砕空間部に押し込む押し込み手段とが設けられている。
【0008】
このように、上記ロータ間空間の非噛み込み側に形成された上記粉砕空間部は、被粉砕物が投入される側が大きな開口状態の投入開口であり、他方、粉砕片が排出される側が小さな開口状態の排出開口である。そして、そのような形状の粉砕空間部内に被粉砕物が強制的に押し込まれて、非噛み込み側の上記粉砕空間部において、被粉砕物は粉砕刃によって強力に粉砕される。この粉砕の過渡期には、粉砕空間部において被粉砕物を粉砕空間部から排除する方向の力が粉砕刃から被粉砕物に作用するのであるが、上記規制部材によって被粉砕物が粉砕空間部から出ることができない状態とされているので、粉砕刃は確実に被粉砕物に作用して粉砕がなされる。換言すると、上記規制部材によって被粉砕物の退避移動を禁止した状態にしておいて被粉砕物に粉砕刃を確実に作用させ、被粉砕物を効率よく粉砕できるのである。
【0009】
とくに、被粉砕物は粉砕ロータの長手方向に形成された上記粉砕空間部に投入されるので、この投入された時点において被粉砕物は両粉砕ロータの粉砕刃と規制部材との3箇所から粉砕動作や規制機能を受けることとなり、さらに、粉砕空間部は被粉砕物が押し込まれるに連れて粉砕空間部の断面積が狭くなるような形態になっているので、押し込みとともに被粉砕物に付与される破壊力は増大され、より強力な粉砕力がえられる。すなわち、被粉砕物がテーパ型空間のような粉砕空間部内に押し込まれて行き、そこで規制部材の規制を受けながら粉砕刃による強制的な粉砕を受けることとなる。したがって、確実な粉砕機能がえられるとともに、押し込み手段の押し込み力はわずかな力でよく、高い動作信頼性がえられる。また、非噛み込み側で粉砕動作を行うので、両粉砕ロータに作用する力学的な負荷を小さくすることができ、設備構造の簡素化や設備費用の軽減に有効である。そして、従来の被粉砕物はもとより、従来、減容できなかった特性の被粉砕物、例えば、各種のパーツが組合わさってできている電動モータやコンプレッサ等に対しても適用可能となる。
【0010】
本発明の粉砕装置において、上記押し込み手段は、被粉砕物を投入開口側から排出開口に向かって押し込むものである場合には、被粉砕物が押し込まれて行くに連れて粉砕空間部の断面積が小さくなるので、押し込みとともに被粉砕物に付与される破壊力は増大され、より強力な粉砕力がえられる。したがって、被粉砕物が押し込まれて行くに連れて粉砕がより確実に進行する。このような粉砕動作により、被粉砕物は嵩張らない小容積の状態になり、搬送や資源の分別,再生利用等にとって好適である。さらに、鋳物材料のような場合には、再溶解等が行いやすくなる。
【0011】
本発明の粉砕装置において、上記投入開口と押し込み手段との間に被粉砕物の挿入空間が設けられている場合には、上記挿入空間に被粉砕物を挿入することにより、ただちに被粉砕物が粉砕空間部内に投入されるので、被粉砕物を挿入空間に投入すれば、その後は粉砕空間部における確実な粉砕動作がえられる。
【0012】
本発明の粉砕装置において、上記押し込み手段は進退駆動手段に結合され、上記進退駆動手段の最前進位置は少なくとも押し込み手段が粉砕空間部内に進入した位置であり、最後退位置は上記挿入空間が形成される位置である場合には、被粉砕物は押し込み手段によって完全に粉砕される位置まで強制的に押し込まれるので、確実な粉砕動作がえられる。そして、押し込み手段の最後退位置は挿入空間が形成される位置であり、被粉砕物の挿入空間が確保される。さらに、上記進退駆動手段による進退動作の反復により、被粉砕物の投入,粉砕,粉砕片の排出,挿入空間の形成のサイクルが実行されて、短時間で多数の被粉砕物を処理することができる。
【0013】
本発明の粉砕装置において、少なくとも上記排出開口の近傍に粉砕片の飛散を防止する防護部材が配置されている場合には、上記防護部材により排出開口付近で発生しやすい粉砕片の飛散が防止され、高い安全性で粉砕装置を稼動できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0015】
図1〜図5は、本発明の装置の一実施の形態を示す。この装置は、断面円形の2つの両粉砕ロータ1,2の外周部に粉砕刃3,4が設けられ、両粉砕ロータ1,2は互いに反対方向に回転するようになっている。両粉砕ロータ1,2の外周部間に、ロータ間空間5が、一方向に向って広くなるように拡開した状態で形成されている。このような拡開したロータ間空間5をえるために、両粉砕ロータ1,2の回転軸7,8が傾斜した姿勢で配置されている。
【0016】
図3に示すように、粉砕ロータ1の回転方向は反時計方向であり、粉砕ロータ2の回転方向は時計方向であり、この場合、両回転軸7,8の中心を結ぶ結合線6の右側が非噛み込み側であり、左側が噛み込み側である。上記非噛み込み側のロータ間空間5が粉砕空間部10となっている。図2は、上述のようにして形成された粉砕空間部10の空間形状を示す斜視図である。ロータ間空間5が広く設定された側が被粉砕物9の投入開口11に、ロータ間空間5が狭く設定された側が被粉砕物9の粉砕片の排出開口12になっている。同図に示された矢印線Aは、被粉砕物9が投入される方向を示している。
【0017】
なお、上記の投入開口11や排出開口12の開口形状は、両粉砕ロータ1,2の軸方向の長さやロータ間空間5の拡開角度等により決定する。これは粉砕装置の特質上、両開口11,12は、それぞれ被粉砕物9が投入される空間部分、あるいは粉砕片が排出される空間部分である。また、被粉砕物9としては、金属製あるいは非金属製の部品等いろいろなものが対象になるが、ここでは電動モータやコンプレッサ等のように各種のパーツが組合わさってできた機械製品である。
【0018】
上記粉砕刃3,4の刃先は、非噛み込み側の粉砕空間部10に投入された被粉砕物9に対して切削作用をするものである。しかし、非噛み込み側の被粉砕物9は粉砕刃3,4のひっかかりによって、粉砕空間部10から排出されようとするので、それを防止して確実な粉砕動作をえるために、規制部材13が設けられている。上記規制部材13は、強度剛性の高い厚板部材で構成されており、両粉砕ロータ1,2と規制部材13との間に粉砕空間部10が挟まれた態様となっている。したがって、両粉砕ロータ1,2の回転により粉砕空間部10から出ようとする被粉砕物9は、規制部材13の規制面14に押し付けられるので、粉砕刃3,4は規制状態にある被粉砕物9に対して確実に切削作用が働き、粉砕動作が開始される。
【0019】
上記粉砕空間部10に被粉砕物9を押し込むために、押し込み手段が設けられている。上記押し込み手段は、進退動作をする長尺な形状の押し込み部材16によって構成されている。上記押し込み部材16の断面形状は、図2に示した粉砕空間部10の断面形状と略相似形もしくは図示していないが、上記粉砕空間部10内に進入して被粉砕物9を粉砕空間部10内に押し込める形状、たとえば長方形の厚板部材の形状とされており、同部材16の外形は、両粉砕ロータ1,2の外周部の形状に沿った凹型の円弧面17,18と平たい頂面19によって形成されている。そして、上記形状の押し込み部材16の断面積は、粉砕空間部10の断面積よりも小さく設定されており、被粉砕物9を粉砕空間部10に押し込みながら粉砕空間部10内に進入できるようになっている。
【0020】
上記押し込み部材16は、静止部材26に固定された進退駆動手段である油圧シリンダ28によって進退動作をするようになっていて、油圧シリンダ28のピストンロッド29が押し込み部材16に結合されている。また、規制部材13は、静止部材26に強固に取付けられている(図8参照)。押し込み部材16の長手方向は、上記投入開口11から排出開口12に向う方向と合致させてある。上記長手方向は、上記油圧シリンダ28の進退方向と一致させてある。押し込み部材16の最前進位置は、押し込み部材16が粉砕空間部10内に進入および被粉砕物9を排出した位置であり、また、同部材16の最後退位置は、同部材16が投入開口11から離隔した位置である。そして、この最後退位置に押し込み部材16が停止することにより、投入開口11と押し込み部材16との間に被粉砕物9の挿入空間20が形成されている。なお、図示の例では、押し込み部材16だけが進退するようになっているが、押し込み部材16と規制部材13とが一体になって進退するようにすることもできる。なお、進退駆動手段は、上記油圧シリンダ28に限定されるものではなく、回転はずみ車に枢着されたクランクアームによって進退動作をさせる形式のクランク機構とすることもできる。
【0021】
図4および図5に示されている符号21は、粉砕片の飛散を防止する防護部材である。粉砕片の飛散は排出開口12から飛び出ることが多いので、少なくとも排出開口12の近傍に配置されている。防護部材21は両粉砕ロータ1,2の噛み込み側に両粉砕ロータ1,2に接触しないようにして挿入されたもので、その断面形状は上記押し込み部材16の断面形状と略同じである。すなわち、両粉砕ロータ1,2の外周面に沿った円弧面22,23と頂面24と取付け面25によって外形形状が構成され、上記取付け面25が静止部材26に強固に固定されている。これにより、上記防護部材21により排出開口12付近で発生しやすい粉砕片の飛散が防止され、高い安全性で粉砕装置を稼動できる。
【0022】
図4および図5にしたがって粉砕装置の動作を説明する。
【0023】
図4(A)は、挿入空間20に挿入された被粉砕物9が粉砕空間部10内に入った状態である。ここで押し込み部材16で被粉砕物9が粉砕空間部10の下方に押し込まれて行くと、(B)に示すように、被粉砕物9は規制面14で規制されながら両粉砕ロータ1,2で粉砕が開始され、所定の細かさに粉砕された粉砕片27が排出開口12から排出される。さらに、押し込みが進行すると、(C)に示すように、被粉砕物9は粉砕されて排出開口12から排出される。その後、(A)の状態に復帰する。押し込み部材16が押し込まれて行くときに、粉砕空間部10内の被粉砕物9は両粉砕ロータ1,2と規制部材13との間に位置して、被粉砕物9が粉砕空間部10から出て行こうとすることが抑制される。
【0024】
図5(A)(B)および(C)は、押し込み部材16が進退動作を繰り返す状態を示している。
【0025】
上記ロータ間空間5の非噛み込み側に形成された上記粉砕空間部10は、被粉砕物9が投入される側が大きな開口状態の投入開口11であり、他方、粉砕片27が排出される側が小さな開口状態の排出開口12である。そして、そのような形状の粉砕空間部10内に被粉砕物9が強制的に押し込まれて、非噛み込み側の粉砕空間部10において、被粉砕物9は粉砕刃3,4によって強力に粉砕される。この粉砕の過渡期には、粉砕空間部10において被粉砕物9を粉砕空間部10から排除する方向の力が粉砕刃3,4から被粉砕物9に作用するのであるが、上記規制部材13の規制面14によって被粉砕物9が粉砕空間部10から出ることができない状態とされているので、粉砕刃3,4は確実に被粉砕物9に作用して粉砕がなされる。換言すると、規制部材13によって被粉砕物9の退避移動を禁止した状態にしておいて被粉砕物9に粉砕刃3,4を確実に作用させ、被粉砕物9を効率よく粉砕できるのである。
【0026】
とくに、被粉砕物9は粉砕ロータ1,2の長手方向に形成された粉砕空間部10に投入されるので、この投入された時点において被粉砕物9は両粉砕ロータ1,2の粉砕刃3,4と規制面14との3箇所から粉砕動作や規制機能を受けることとなり、さらに、粉砕空間部10は被粉砕物9が押し込まれるに連れて粉砕空間部10の断面積が狭くなっているので、押し込みとともに被粉砕物9に付与される破壊力は増大され、より強力な粉砕力がえられる。すなわち、被粉砕物9がテーパ型空間のような粉砕空間部10内に押し込まれて行き、そこで規制部材13の規制を受けながら粉砕刃3,4による強制的な粉砕を受けることとなる。したがって、確実な粉砕機能がえられるとともに、押し込み部材16の押し込み力はわずかな力でよく、高い動作信頼性がえられる。
【0027】
被粉砕物9を投入開口11側から排出開口12に向かって押し込むものであるから、被粉砕物9が押し込まれて行くに連れて粉砕空間部10の断面積が小さくなるので、押し込みとともに被粉砕物9に付与される破壊力は増大され、より強力な粉砕力がえられる。したがって、被粉砕物9が押し込まれて行くに連れて粉砕がより確実に進行する。このような粉砕動作により、被粉砕物9は嵩張らない小容積の状態になり、搬送や資源の分別,再生利用等にとって好適である。さらに、鋳物材料のような場合には、再溶解等が行いやすくなる。
【0028】
上記の粉砕動作は、一例であり、被粉砕物9の種類によって種々な粉砕現象が生じる。例えば、ガラスのように割れやすい被粉砕物9である場合には、押し込み部材16の進出長さが粉砕空間部10の中間付近で完全に粉砕されるので、油圧シリンダー28のストロークは短く設定してもよい。一方、鋼板のように割れにくいものや種々な部品が組み合わさっている被粉砕物9の場合には、押し込み部材16が粉砕空間部10の排出開口12の外側に突き出るように油圧シリンダ28のストロークを設定してある。図1,図4(C),図5(C),図6(C),図7の各図に示すように、押し込み部材16が上記排出開口12の外側に突き出た位置までの最前進位置となるように、油圧シリンダー28のストロークが設定してある。このような押し込み部材16の最前進位置とすることにより、割れにくい柔軟性のある被粉砕物9であっても、上記ロータ間空間5が狭く設定された排出開口12の箇所において粉砕動作が確保でき、粉砕しにくい被粉砕物9であっても確実な粉砕が可能となる。
【0029】
上記挿入空間20に被粉砕物9を挿入することにより、ただちに被粉砕物9が粉砕空間部10内に投入されるので、被粉砕物9を挿入空間20に投入すれば、その後は粉砕空間部10における確実な粉砕動作がえられる。
【0030】
図6は、本発明の粉砕装置の第2の実施の形態を示す。
【0031】
図4および図5に示した実施の形態は、押し込み部材16が上下方向に進退して、粉砕片27が略真下に排出される配置形式のものであるが、図6に示す実施の形態は、図4および図5に示した装置全体がほぼ水平方向に配置されている場合である。それ以外は、上記実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0032】
上記のように略水平方向の装置配置により、周辺の機器類等との干渉等が回避できて、良好な粉砕装置の配置が実現する。また、工場の床面に沿った被粉砕物の処理ラインを形成する場合においては、粉砕装置が略水平方向に配置されていることにより、粉砕工程の前後の工程との連携性がとりやすくなる。それ以外は、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0033】
図7および図8は、本発明の粉砕装置の第3の実施の形態を示す。
【0034】
この実施の形態は、上述の粉砕装置を具体的に完成させた場合の構造を示している。進退駆動手段は、上記のように、静止部材26に固定された油圧シリンダ28によって構成され、そのピストンロッド29が押し込み部材16に結合されている。上記油圧シリンダ28のストローク方向は、ロータ間空間5の長手方向に略沿った方向とされている。
【0035】
静止部材26に固定されたケーシング36には両粉砕ロータ1,2やそれらを回転させるギヤ式の駆動機構37が設けられている。上記駆動機構37は、電動モータ38,同モータ38で駆動される傘歯車39,回転軸8に取付けられ上記傘歯車39にかみ合っている傘歯車40,回転軸7に取付けられ上記傘歯車40にかみ合っている傘歯車41等から構成された通常の機構である。上記電動モータ38の出力で両粉砕ロータ1,2が互いに反対方向に回転する。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0036】
上記構成により、規制部材13や押し込み部材16の強固な支持と円滑な進退動作がえられる。また、駆動機構37により両粉砕ロータ1,2が正常に回転する。さらに、上記油圧シリンダ28の最前進位置は押し込み部材16を粉砕空間部10内に進入させる位置であり、最後退位置は挿入空間20が形成される位置である。したがって、被粉砕物9は押し込み部材16によって完全に粉砕される位置まで強制的に押し込まれるので、確実な粉砕動作がえられる。そして、押し込み部材16の最後退位置は挿入空間20が形成される位置であり、被粉砕物9の挿入空間20が確保される。さらに、上記油圧シリンダ28による進退動作の反復により、被粉砕物9の投入,粉砕,粉砕片27の排出,挿入空間20の形成のサイクルが実行されて、短時間で多数の被粉砕物9を処理することができる。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0037】
図9は、本発明の粉砕装置の第4の実施の形態を示す。
【0038】
上述の実施の形態では、ロータ間空間5を一方向に向って広くするために、両粉砕ロータ1,2の回転軸7,8を拡開させて配置しているが、この実施の形態では粉砕ロータ1,2の外周部がテーパ型とされている場合である。したがって、この例においては回転軸7,8が平行であり、粉砕ロータ1,2の駆動部の構造を簡素化できる。なお、テーパ型の場合において回転軸7,8に拡開角度を付与してもよい。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、作用効果の面においても、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0039】
図10は、本発明の粉砕装置の第5の実施の形態を示す。
【0040】
この実施の形態は、上記のような油圧シリンダ28に代えて、直線方向に移動をする移動部材30を採用したものである。上記移動部材30に、押し込み部材16と規制部材13とを一体化した状態で取り付けてある。押し込み部材16の進出移動を受ける側の粉砕ロータ1,2,ケーシング36,駆動機構37,電動モータ38,傘歯車39,40,41等は、図7および図8に示されたものと同様である。
【0041】
移動部材30の移動形態は、直線的な進退移動,直線的な一方向移動等いろいろなものが採用できるが、図示の例では、直線的な一方向移動を無端駆動方式で行うようにしている。すなわち、多数の移動部材30を結合軸31を介してチェーン状に連結して環状体32を構成し、左右に配置したスプロケット状の駆動輪33,33に上記環状体32が掛け渡されている。上記駆動輪33,33は、図示していないが、速度制御や停止・始動制御ができる電動モータによって駆動されるようになっている。被粉砕物9が粉砕されるときには、規制部材13に対して図10の下方向に強大な力が作用する。この力を受け止めるために、静止部材26に固定された支持片34上を、移動部材30が滑動するようになっている。なお、支持片34の端部には曲面35が形成してあり、これによって滑らかに移動部材30が支持片34上を通過できるようにしている。それ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0042】
上記構成により、駆動輪33,33の駆動制御により、移動部材30が待機している粉砕ロータ1,2の近くまできて停止し、挿入空間20が確保される。ついで、挿入空間20に被粉砕物9を投入して移動部材30を再移動すると、押し込み部材16が上述のような押し込み機能を果たして、粉砕が進行する。上記のように環状体32によって押し込み部材16が機能するので、押し込み部材16の直線的な一方向移動が確実にえられる。したがって、押し込み部材16が粉砕空間部10の投入開口11から排出開口12の外側へ通過するので、被粉砕物9は確実に粉砕される。
【0043】
さらに、環状体32の採用により、複数箇所で粉砕を行うことができる。すなわち、環状体32の途中に複数の移動部材30を配置してそれぞれに押し込み部材16と規制部材13を取り付け、他方、複数箇所に上記各押し込み部材16や規制部材13と組みをなす状態で粉砕ロータ1,2等を配置しておく。環状体32が停止して各押し込み部材16と粉砕ロータ1,2との間に複数の挿入空間20が形成されると、一斉に被粉砕物9を挿入空間20に投入し、その後の再移動により複数箇所において粉砕がなされる。したがって、粉砕処理の効率を簡単な設備改造により向上させることができ、処理原価の低減を図ることができる。また、駆動輪33を3個または4個にして、移動部材30が上下方向に移動する領域を形成することにより、1つの環状体32に上下方向と水平方向に作動する粉砕装置を装備することができ、粉砕効率の向上や設備レイアウトの合理化等において好都合である。それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0044】
上記押し込み部材16の断面形状と粉砕空間部10の空間断面形状とを近似した状態にしておくことにより、押し込み部材16が粉砕空間部10内に進入すると、粉砕空間部10が押し込み部材16により略閉塞される状態になる。したがって、被粉砕物9の粉砕片27が投入開口11側へ逆向きに飛散するようなことが防止でき、新たに投入されてきた被粉砕物9と異常な干渉をしたりすることが防止できる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明の粉砕装置によれば、上記ロータ間空間の非噛み込み側に形成された上記粉砕空間部は、被粉砕物が投入される側が大きな開口状態の投入開口であり、他方、粉砕片が排出される側が小さな開口状態の排出開口である。そして、そのような形状の粉砕空間部内に被粉砕物が強制的に押し込まれて、非噛み込み側の上記粉砕空間部において、被粉砕物は粉砕刃によって強力に粉砕される。この粉砕の過渡期には、粉砕空間部において被粉砕物を粉砕空間部から排除する方向の力が粉砕刃から被粉砕物に作用するのであるが、上記規制部材によって被粉砕物が粉砕空間部から出ることができない状態とされているので、粉砕刃は確実に被粉砕物に作用して粉砕がなされる。換言すると、上記規制部材によって被粉砕物の退避移動を禁止した状態にしておいて被粉砕物に粉砕刃を確実に作用させ、被粉砕物を効率よく粉砕できるのである。
【0046】
とくに、被粉砕物は粉砕ロータの長手方向に形成された上記粉砕空間部に投入されるので、この投入された時点において被粉砕物は両粉砕ロータの粉砕刃と規制部材との3箇所から粉砕動作や規制機能を受けることとなり、さらに、粉砕空間部は被粉砕物が押し込まれるに連れて粉砕空間部の断面積が狭くなるような形態になっているので、押し込みとともに被粉砕物に付与される破壊力は増大され、より強力な粉砕力がえられる。すなわち、被粉砕物がテーパ型空間のような粉砕空間部内に押し込まれて行き、そこで規制部材の規制を受けながら粉砕刃による強制的な粉砕を受けることとなる。したがって、確実な粉砕機能がえられるとともに、押し込み手段の押し込み力はわずかな力でよく、高い動作信頼性がえられる。また、非噛み込み側で粉砕動作を行うので、両粉砕ロータに作用する力学的な負荷を小さくすることができ、設備構造の簡素化や設備費用の軽減に有効である。そして、従来、減容できなかった特性の被粉砕物、例えば、各種のパーツが組合わさってできている電動モータやコンプレッサ等に対しても適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉砕装置の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】粉砕空間部の形状を示す斜視図である。
【図3】両粉砕ロータと規制部材の位置関係を示す断面図である。
【図4】粉砕の動作順序を示す作動図である。
【図5】粉砕装置の往復動作を示す作動図である。
【図6】本発明の粉砕装置の第2の実施の形態を示す作動図である。
【図7】本発明の粉砕装置の第3の実施の形態を示す正面図である。
【図8】図7のものの側面図である。
【図9】本発明の粉砕装置の第4の実施の形態を示す正面図である。
【図10】本発明の粉砕装置の第5の実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1,2 粉砕ロータ
3,4 粉砕刃
5 ロータ間空間
6 結合線
7,8 回転軸
9 被粉砕物
10 粉砕空間部
11 投入開口
12 排出開口
A 矢印線
13 規制部材
14 規制面
16 押し込み部材,押し込み手段
17,18 円弧面
19 頂面
20 挿入空間
21 防護部材
22,23 円弧面
24 頂面
25 取付け面
26 静止部材
27 粉砕片
28 油圧シリンダ
29 ピストンロッド
30 移動部材
31 結合軸
32 環状体
33 駆動輪
34 支持片
35 曲面
36 ケーシング
37 駆動機構
38 電動モータ
39,40,41 傘歯車

Claims (5)

  1. 外周部に粉砕刃が設けられた回転式の2つの粉砕ロータが所定の間隔で互いに反対方向に回転が付与された状態で配置され、上記両粉砕ロータ間で被粉砕物を粉砕する粉砕装置であって、上記両粉砕ロータは、両粉砕ロータの外周部間に形成されるロータ間空間が一方向に向って広くなるように拡開した状態で配置され、上記ロータ間空間の非噛み込み側に被粉砕物の粉砕空間部が形成され、上記粉砕空間部は、上記ロータ間空間が広く設定された側の被粉砕物の投入開口と、上記投入開口と反対側で上記ロータ間空間が狭く設定された側の粉砕片の排出開口とを有し、上記粉砕空間部を挟んで両粉砕ロータと対向した箇所に配置され、粉砕ロータの回転によって被粉砕物が粉砕空間部から出るのを規制する規制部材と、上記投入開口から投入された被粉砕物を粉砕空間部に押し込む押し込み手段とが設けられていることを特徴とする粉砕装置。
  2. 上記押し込み手段は、被粉砕物を投入開口側から排出開口に向かって押し込むものである請求項1記載の粉砕装置。
  3. 上記投入開口と押し込み手段との間に被粉砕物の挿入空間が設けられている請求項1または2記載の粉砕装置。
  4. 上記押し込み手段は進退駆動手段に結合され、上記進退駆動手段の最前進位置は少なくとも押し込み手段が粉砕空間部内に進入した位置であり、最後退位置は上記挿入空間が形成される位置である請求項3記載の粉砕装置。
  5. 少なくとも上記排出開口の近傍に粉砕片の飛散を防止する防護部材が配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の粉砕装置。
JP2003129969A 2003-05-08 2003-05-08 粉砕装置 Expired - Fee Related JP3602121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003129969A JP3602121B2 (ja) 2003-05-08 2003-05-08 粉砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003129969A JP3602121B2 (ja) 2003-05-08 2003-05-08 粉砕装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004330091A true JP2004330091A (ja) 2004-11-25
JP3602121B2 JP3602121B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=33505626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003129969A Expired - Fee Related JP3602121B2 (ja) 2003-05-08 2003-05-08 粉砕装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3602121B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108940489B (zh) * 2018-06-20 2020-08-07 准格尔旗永智煤炭有限公司 一种矿山煤炭高效破碎装置
CN112892704A (zh) * 2021-01-18 2021-06-04 胡兰英 一种用于煤炭燃烧后煤渣的粉碎装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3602121B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0826422A1 (en) Crusher and movable blade section for the same
JP2001334156A (ja) ロールクラッシャ
TWI704012B (zh) 雙軸粉碎機
JP3602121B2 (ja) 粉砕装置
KR960010197A (ko) 폐기물 처리방법 및 장치
US20060049291A1 (en) Blade system for a shredding apparatus
JP3893353B2 (ja) 破砕装置
JP6800589B2 (ja) 打撃部材を有する破砕機
JP2004267944A (ja) 二軸剪断式破砕機
JP2011156446A (ja) 石膏ボードの破砕装置
JP2002001147A (ja) 粗砕刃とこれを用いた粉砕装置
KR101245027B1 (ko) 파쇄기
JP3561696B2 (ja) ロールクラッシャとその運転方法
JP3240268B2 (ja) 粉砕機
JP4418640B2 (ja) 破砕装置
JP2004025157A (ja) 一軸破砕機
TR202014784A2 (tr) Hurda öğütme maki̇nesi̇
JP2001038235A (ja) クラッシャー
JP2003260378A5 (ja)
JP2002153764A (ja) ハンマシュレッダの細破砕ハンマ
JP2688562B2 (ja) 破砕装置
JP2005296710A (ja) 粉砕機
JPS629950Y2 (ja)
KR20140131678A (ko) 고철 파쇄기
JP2654734B2 (ja) 金属切屑減容機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20040817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040921

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees