JP2004329456A - 遊技機のヒンジ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】外枠等のベース部材に対して前枠等の開閉部材を容易に装着させることができるような構成の遊技機のヒンジ機構を提供する。
【解決手段】本発明に係る遊技機の下部ヒンジ機構10は、外枠1に固設されて軸部23を有する下部固定金具20と、前枠2に固設されて板状部32に軸孔33aとガイド孔33bとが形成された下部揺動金具30と、板状部32に設けられて軸部23と係合可能な弾性を有する軸係合部材40とを備え、軸部23が板状部32のガイド孔33b内に導入されると軸係合部材40のガイド部42に当接し、軸部23がガイド孔33bに沿って軸孔33aへ移動するときに軸係合部材40が軸部23に押し広げられるように弾性変形し、軸部23が軸孔33aに位置すると軸係合部材40が復元し軸係合部41が軸部23と係合して、軸部23のガイド孔33bへの移動が規制されるように構成されている。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベース部材と開閉部材との間に配設されて、ベース部材と開閉部材とを相対的に揺動開閉自在に接続するヒンジ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなヒンジ機構は遊技機に多用されており、その一例として、パチンコ機における外枠と前枠との間に配設されるヒンジ機構があげられる。パチンコ機のヒンジ機構は、外郭方形状の開口を有する外枠とこの開口面域に合わせた開閉搭載用の前枠との互いの正面左側上下に配設された上下一対のヒンジ機構からなる。
【0003】
上下のヒンジ機構はそれぞれ、図22に示すように、水平に配設された第1板状部501に軸支持孔502が形成された第1ヒンジ部材500と、水平に配設された第2板状部506から上方に突出する支軸507が固設された第2ヒンジ部材505とから構成される。このような構成の上下一対のヒンジ機構において、軸支持孔502内に支軸507を嵌入させて第1および第2ヒンジ部材500,505を水平に相対回動自在に接続させることにより、外枠に対して前枠を揺動開閉および着脱可能に支持するように構成している。
【0004】
ところが、上記のような従来のヒンジ機構では、外枠に対して前枠を装着しようとするときに、上下両方のヒンジ機構の軸支持孔502と支軸507とをともに位置合わせして(軸心を一致させて)係合させなければならず、作業が容易でないという問題があった。特に、遊技施設内での装着にあっては、外枠が遊技島に固定されて移動不能であるとともに、前枠には遊技盤や裏セット盤、制御装置等が組み込まれて相当な重量(例えば、15〜20kg)を有しており、さらにヒンジ機構が重心位置と離れた側方に位置しているため、上下2カ所の位置決めを行う装着作業が極めて困難であるという問題があった。
【0005】
このような問題に鑑みて、例えば、図23に示すように、第1ヒンジ部材500′の板状部501に外側面から軸支持孔502に繋がる導入開口503を形成し、第2ヒンジ部材505′の支軸507の左右を平面状にカットして平面部507a,507aを形成し、支軸507の左右平面部507a,507aの幅が導入開口503の幅より僅かに狭くなるように構成することが知られている。
【0006】
この構成では、支軸507の左右平面部507a,507aを導入開口503を通過させることにより支軸507を側方から軸支持孔502内に挿入させることができ、この状態で第1および第2ヒンジ部材500′,505′を水平に相対回動させれば、左右平面部507a,507aが軸支持孔502内に回動自在に保持される。このように構成すれば、軸支持孔502と支軸507とを上下に位置合わせすることなく支軸507を横方向に移動させて軸支持孔502内に嵌入させることができるため、外枠に前枠を取り付ける作業が簡単となる。
【0007】
【特許文献1】特開2001−259195号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この構成の場合は、軸支持孔502の導入開口503と支軸507の左右平面部507a,507aとが対向する位置まで前枠を揺動させると支軸507が軸支持孔502から外れ出て、前枠が外れるという問題がある。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、外枠等のベース部材に対して前枠等の開閉部材を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず開閉部材をベース部材から外れることなくしっかりと保持することができるような構成の遊技機のヒンジ機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明に係る遊技機のヒンジ機構(例えば、実施形態における下部ヒンジ機構10)は、遊技機の側部上下に配設されて開閉部材(例えば、実施形態における前枠2)をベース部材(例えば、実施形態における外枠1)に対して揺動開閉自在にヒンジ接続させる上下一対のヒンジ機構における少なくとも一方のヒンジ機構であって、ベース部材もしくは開閉部材のいずれか一方に固設された軸部を有する第1ヒンジ部材(例えば、実施形態における下部固定金具20)と、ベース部材もしくは開閉部材の他方に固設され、水平に突出する板状部を有して、板状部に軸部と係合する軸孔と軸孔に繋がって延びるガイド孔とからなるU字状の軸収容孔が形成された第2ヒンジ部材(例えば、実施形態における下部揺動金具30)と、板状部に設けられ、軸部が軸孔に位置するときに軸部と係合可能な弾性を有する軸係合部材とを備えて構成される。
【0011】
そして、軸係合部材に、軸部と係合可能な軸係合部と軸係合部に繋がって延びるガイド部とが形成されており、軸部が板状部のガイド孔内に導入されるとガイド部に当接し、軸部がガイド孔に沿って軸孔へ移動するときに軸係合部材が軸部に押し広げられるように弾性変形し、軸部が軸孔に位置すると軸係合部材が復元し軸係合部が軸部と係合して、軸部のガイド孔への移動が規制されるように構成されている。
【0012】
このような構成の遊技機のヒンジ機構によれば、軸部がガイド孔に沿って軸孔へ移動するときに軸係合部材が軸部に押し広げられるように弾性変形し、軸部が軸孔に位置すると軸係合部材が復元し軸係合部が軸部と係合して、軸部のガイド孔への移動が規制されるため、ベース部材に対して開閉部材を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず開閉部材をベース部材から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係るヒンジ機構を備えた遊技機の代表例としてパチンコ機PMを図1に示しており、まず、この図面を参照しながらパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMの正面図である。
【0014】
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成される開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設された上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10を利用して横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して外枠1と係合された閉鎖状態で遊技に供される。
【0015】
前枠2の各部には、パチンコ遊技を展開する遊技展開部材として、前枠2の前側面域に合わせてガラス扉5及び上球皿6が左側部に設けられたヒンジ機構(図示せず)を利用してともに横開き開閉及び着脱が可能に組付けられる一方、上球皿6の下部に下球皿7、操作ハンドル8及び打球発射装置(図示せず)等が装備されている。
【0016】
前枠2の裏側には、この前枠2と一体成形された収容枠(図示せず)に所定のゲージ設定で構成された遊技盤9が着脱可能にセット保持され、収容枠の裏側に球貯留部や賞球払出機構等を有する裏機構盤(図示せず)が開閉及び着脱可能に装備されている。裏機構盤の各部には主制御基板やターミナル基板、音声基板等の各種基板や電子部品などが取り付けられ、各機器が図示しないワイヤーハーネスで接続されている。
【0017】
なお、パチンコ機PMは、外枠1が遊技施設内の遊技島AMに固定されて、全体が所要の後傾角度(例えば、1度以内の後傾角)で縦向きに保持される。そして、パチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5および上球皿6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、上球皿6に貯留された遊技球が打球発射装置により1球ずつ遊技盤9の遊技領域に打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
【0018】
以上のように概要構成されるパチンコ機PMにあって、前述したように、上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10により前枠2が外枠1に揺動(横開き)開閉および着脱可能に取り付けられている。以下、これらの各ヒンジ機構について図を追加参照しながら説明する。
【0019】
まず、図2〜図13を参照しつつ、本発明に係るヒンジ機構である下部ヒンジ機構10について説明する。ここで、図2は下部ヒンジ機構10を外枠側と前枠側とに分離した状態を示す斜視図、図3は下部ヒンジ機構10の分解斜視図、図4は下部ヒンジ機構10の分解平面図、図5は下部ヒンジ機構10に構成される係合補助部材40を下面側から見た状態を示す平面図、図6は図5中の矢印VI−VIに沿った左側断面図である。
【0020】
また、図7は下部ヒンジ機構10を外枠側と前枠側とに分離した状態を示す平面図、図8は下部ヒンジ機構10に構成される下部固定金具20と下部揺動金具30との連結途中を示す平面図、図9は下部ヒンジ機構10の正面図、図10は下部ヒンジ機構10の左側面図(部分断面図)、図11は下部固定金具および係合補助部材の変形例を示す斜視図、図12は下部固定金具の変形例を示す平面図、そして図13は下部ヒンジ機構10に構成される軸部23付近を示す拡大正面図(部分断面図)である。
【0021】
下部ヒンジ機構10は、図2〜図4に示すように、外枠1の左側下部に固設された下部固定金具20と、前枠2の左側下部に固設されて下部固定金具20とヒンジ接続される下部揺動金具30と、下部揺動金具30の下面側に取り付けられた係合補助部材40とを主体に構成される。
【0022】
下部固定金具20は、外枠1の左内側面に固定される固定側基部21と、この固定側基部21から直角に折り曲げられて前方へ水平に突出する固定側板状部22とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。固定側基部21には複数の基部固定孔21a,21a(図4を参照)が孔開け形成されており、リベット12,12(図2を参照)やネジ等の締結手段をこれら複数の基部固定孔21a,21aに通過させて外枠1へ締結固定させることで、固定側基部21すなわち下部固定金具20が外枠1の左側下部(左内側面)に固設される。
【0023】
固定側板状部22の右方には板状部固定孔22aが形成されており、板状部固定ネジ13を板状部固定孔22aに通過させて外枠1へネジ固定させることで、固定側板状部22が外枠1の下部(幕板)上面側に固定されるようになっている。固定側板状部22の前端部近傍には、上方に突出する軸部23がカシメ締結により固着されており、下部固定金具20と下部揺動金具30とがヒンジ接続された状態で、軸部23を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動するように構成される。なお、固定側板状部22は、下部固定金具20と下部揺動金具30とをヒンジ接続させる際に、前枠2(下部揺動金具30および係合補助部材40)を下部固定金具20上に仮置きしておくための仮置き部としても機能している。
【0024】
下部揺動金具30は、前枠2の裏面側に固定される揺動側基部31と、この揺動側基部31から直角に折り曲げられて前方へ水平に突出する揺動側板状部32とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。揺動側基部31には複数の固定孔31a,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔31a,…に通過させて前枠2へ締結固定させることで、揺動側基部31すなわち下部揺動金具30が前枠2の左側下部(裏面側)に固設される。
【0025】
揺動側板状部32の前端部には、下部固定金具20の軸部23より僅かに大きい径(幅)を有する軸収容孔33がU字状に形成されている。軸収容孔33は、軸部23と係合可能な軸孔33aと、軸孔33aから揺動側板状部32の前端部まで繋がって形成されたガイド孔33bとからなり、軸部23を揺動側板状部32の前方からガイド孔33bに通過させると、軸部23が軸孔33aに達して係合するようになっている。これにより、下部固定金具20の軸部23が下部揺動金具30の軸孔33aに位置して係合することで、下部固定金具20と下部揺動金具30とがヒンジ接続され、軸部23を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。
【0026】
揺動側板状部32における軸収容孔33の後方には、係合補助部材40を取り付けるための第1部材取付孔35がネジ溝を有して形成されおり、図6および図8に示すように、第1部材取付ネジ15がネジ固定されるようになっている。さらに、軸収容孔33の左右には、係合補助部材40を取り付けるための第2部材取付孔36および第3部材取付孔37がネジ溝を有して形成されおり、図6および図8に示すように、第2部材取付ネジ16および第3部材取付ネジ17がそれぞれネジ固定されるようになっている。
【0027】
なお、図9および図10に示すように、下部揺動金具30が固設される前枠2の左下端部には逃げ部39が形成されており、下部固定金具20と下部揺動金具30とをヒンジ接続させたときに下部固定金具20の軸部23が前枠2と干渉しないようになっている。
【0028】
係合補助部材40は、ポリプロピレン(PP)やポリアセタール(POM)、ポリエチレン−テレフタラート(PET)等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により板状に一体的に成形される。係合補助部材40の中央前部には、下部固定金具20の軸部23と係合可能な軸係合部41が形成されている。軸係合部41は軸部23の形状に合わせた円弧状に形成され、図4に示すように、平面視において軸係合部41の前部内側面が軸収容孔33(ガイド孔33b)の内方に位置するようになっている。そして、図9、図10および図13に示すように、軸部23が下部揺動金具30の軸孔33aに位置するときに軸部23と係合し、軸部23の下部揺動金具30におけるガイド孔33bへの相対移動、すなわち下部揺動金具30の下部固定金具20とのヒンジ接続を解除する方向への移動を規制するようになっている。
【0029】
係合補助部材40の前端部には、軸係合部41と繋がるガイド部42が形成されている。ガイド部42は、軸係合部41から前方に向かうにつれて左右に広がるとともに係合補助部材40の前端部まで延びて形成され、図4に示すように、平面視においてガイド部42の内側面が軸収容孔33(ガイド孔33b)の内方に位置するようになっている。そして、下部固定金具20の軸部23が揺動側板状部32のガイド孔33b内に導入されるとガイド部42に当接し、図8に示すように、軸部23がガイド孔33bに沿って後方へ相対移動するときに、ガイド部42が軸部23に押圧されて係合補助部材40が左右に押し広げられるように弾性変形する。また、ガイド部42の前端部には導入部43が形成されており、下部固定金具20の軸部23をガイド部42(および軸収容孔33)に導入し易いようになっている。
【0030】
係合補助部材40の中央後部には、軸係合部41に繋がって後方へ延びるスリット部44およびスリット部44の後端部に繋がる円形孔部45が形成されており、係合補助部材40が弾性変形し易いようになっている。また、円形孔部45は、第1部材取付ネジ15(皿ネジ)の頭部を収容可能な円孔状に形成されており、図5および図6に示すように、第1部材取付ネジ15を円形孔部45に通過させて揺動側板状部32の第1部材取付孔35にネジ固定することで、係合補助部材40の中央後部が揺動側板状部32(下部揺動金具30)の下面側に取付固定される。さらに、スリット部44の後端部に繋がって円形孔部45が形成されているため、係合補助部材40が弾性変形する際に破損するのが防止される。
【0031】
係合補助部材40における軸係合部41の左右には、係合補助部材40を揺動側板状部32の下面側に取り付けるための左固定孔46および右固定孔47が形成されている。左固定孔46は、第2部材取付ネジ16(皿ネジ)の頭部を収容可能な長孔状に形成されており、図5および図6に示すように、第2部材取付ネジ16を左固定孔46に通過させて揺動側板状部32の第2部材取付孔36にネジ固定することで、係合補助部材40の左前部が揺動側板状部32(下部揺動金具30)の下面側に取付固定される。
【0032】
右固定孔47は、左固定孔46と同様に、第3部材取付ネジ17(皿ネジ)の頭部を収容可能な長孔状に形成されており、図5および図6に示すように、第3部材取付ネジ17を右固定孔47に通過させて揺動側板状部32の第3部材取付孔37にネジ固定することで、係合補助部材40の右前部が揺動側板状部32(下部揺動金具30)の下面側に取付固定される。これにより、左固定孔46および右固定孔47が長孔状に形成されているため、係合補助部材40が揺動側板状部32の下面側に取り付けられた状態で、係合補助部材40の左右前部がそれぞれ円形孔部45の中心付近を揺動軸として揺動(弾性変形)可能となる。
【0033】
なお、本実施形態において、下部固定金具を外枠1に構成される左枠板1a、底板1bおよび幕板1c(図11を参照)をそれぞれ連結する連結部品として機能させるようにしてもよい。具体的には、図11および図12に示すように、下部揺動金具30とヒンジ接続可能な下部固定金具70が、左枠板1aの下端部内側面に固定される第1固定側基部71aと、第1固定側基部71aから直角に折り曲げられて底板1bの左端部上面に固定される第2固定側基部71bと、第2固定側基部71bから直角に折り曲げられて幕板1cの左端部裏面に固定される第3固定側基部71cと、第3固定側基部71cから直角に折り曲げられて前方へ水平に突出する固定側板状部72とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。
【0034】
第1固定側基部71aはリベット74,74等の締結手段を用いて左枠板1aの下端部内側面に固定され、また、第2固定側基部71bはリベット75,75や皿ネジ76等の締結手段を用いて底板1bの左端部上面に固定され、さらに、第3固定側基部71cは皿ネジ77等の締結手段を用いて幕板1cの左端部裏面に固定される。これにより、外枠1に構成される左枠板1a、底板1bおよび幕板1cが下部固定金具70を用いてそれぞれ連結される。
【0035】
固定側板状部72の後部は皿ネジ78,78を用いて幕板1cの左端部上面に固定されており、固定側板状部72の前端部近傍には上方に突出する軸部73がカシメ締結により固着されている。そして、前述の実施形態における下部固定金具20と同様に、下部固定金具70と下部揺動金具30とがヒンジ接続された状態で、軸部73を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動するように構成される。また同様に、固定側板状部72は、下部固定金具70と下部揺動金具30とをヒンジ接続させる際に、前枠2(下部揺動金具30および係合補助部材40)を下部固定金具70上に仮置きしておくための仮置き部としても機能している。
【0036】
このようにすれば、下部揺動金具30とヒンジ接続される下部固定金具70が、外枠1に構成される左枠板1a、底板1bおよび幕板1cをそれぞれ連結する連結部品としての機能を有するため、別途連結部品を設ける必要がないことから、パチンコ機PMの部品点数を少なくすることができ、パチンコ機PMの製造コストを低減させることができる。
【0037】
また、本実施形態において、図11に示すように、係合補助部材90の大きさを下部揺動金具30における揺動側板状部32の大きさに合わせるようにしてもよい。このようにすれば、係合補助部材90の下面側の面積が大きくなるため、前枠2(下部揺動金具30および係合補助部材90)を下部固定金具2の固定側板状部22上へより容易に仮置きすることができる。
【0038】
続いて、上部ヒンジ機構100について図14〜図18を参照して説明する。ここで、図14は上部ヒンジ機構100に構成される上部固定金具110と上部揺動金具130とをヒンジ接続させる以前の状態を示す斜視図、図15は上部固定金具110を分解してその構成を詳細に示す斜視図、図16は図14中のXVI矢視で示す平面図、図17は上部固定金具110と上部揺動金具130とがヒンジ接続された状態の平面図、そして図18は上部固定金具110と上部揺動金具130との接続過程を(a)、(b)、(c)の順に時系列で表す説明図である。上部ヒンジ機構100は、外枠1の左側上部に固設された上部固定金具110と、前枠2の左側上部に固設されて上部固定金具110とヒンジ接続される上部揺動金具130とを主体に構成される。
【0039】
上部固定金具110は、外枠1の左上方角部に固定される固定側基部111と、この固定側基部111から前方に向けて水平に突出する固定側板状部117と、固定側板状部117に取り付けられた弾性部材120とを有して構成される。固定側板状部117は、固定側基部111に繋がって前方に延びる導入部114および突出部112からなり、その基部側から前方に延びてガイド孔113および軸支持孔115が穿設されている。導入部114は、固定側基部111と突出部112との間において側面視凹状の段差を形成しガイド孔113における右側縁が導入部114に繋がっている。なお、ガイド孔113と軸支持孔115は一体に繋がり、ガイド孔113の前端半円状部が軸支持孔115を形成する。
【0040】
固定側基部111は、外枠1の左上部に形成された上部取付面に固着される上辺部111aと、上辺部111aと直交し外枠1の左外側面に形成された側部取付面に固着される側辺部111bと、上辺部111aおよび側辺部111bと直交し外枠1の前端面に当接する前辺部111cとからなる。上部固定金具110は、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよびプレス成形して図示する形状に形成したのち、上記直交する三辺111a,111b,111cで外枠1の左上方角部に位置決めされ、ネジ等の固定手段を利用して外枠1に固定される。
【0041】
固定側基部111の前辺部111cに繋がって前方に向けて突出する導入部114および突出部112に形成されるガイド孔113は、図15に示すように、基部側でその溝幅が広く、中間部から先端側に向けてテーパ状に狭くなるように形成されており、溝先端部には、後述するように上部揺動金具130の支軸135を嵌合支持する半円状の軸支孔115が形成されている。また、固定側基部111と突出部112との間に形成される側面視凹状の段差は、ガイド孔113を挟む左右で前後の幅が相違して形成されて右側(導入部114が形成される側)の方が広くなっている。なお、ガイド孔113の右側縁に位置する側面視凹状の段差が支軸135を受容する導入部114を形成している。
【0042】
導入部114の側縁部には面取り部114sが形成されており、揺動金具130側の支軸135をこの導入部114上に容易に受容させることができるように構成されている。また、導入部114の奥部(ガイド孔113の後部)には弾性部材120を固定するためのピン孔114cが穿設されるとともに、このピン孔114cと隣接して弾性部材120の位置決めおよび回転支持用の位置決め突起114bがエンボス成形されている。
【0043】
弾性部材120は、ガイド孔113の後部に固定される固定片部121、側面視逆U字状に折り曲げられた屈曲部122、屈曲部122から前方に水平に延びる平坦部123、平坦部から上方に折り曲げられて前後方向に傾斜した斜面を形成する斜辺部124、斜辺部124から水平に折り返されて先端で支軸135の側面と係合可能な支軸部125などから構成される。
【0044】
固定片部121には、位置決め突起114bと係合して弾性部材120の取付角度位置を規定するとともに、弾性部材120に水平方向に作用する力で弾性部材120が回転しないようにモーメントを受ける切り欠き部121bが形成されている。弾性部材120は、例えば、所定板厚のバネ用ステンレス鋼鋼板やバネ鋼板等をプレス成形により図示する形状に構成し、切り欠き部121bを位置決め突起114bに係合させて取付位置及び取付角度を規定したうえ、固定ピン127をピン孔114cに圧入固定することで上部固定金具110に片持ち状態で固定される。なお、屈曲部122には、この弾性部材のバネ状数を適宜な値に調整するため、必要に応じて適宜な幅寸法のスリット状の溝部122aが形成される。
【0045】
弾性部材120は、図18(a)に示すように、屈曲部122から先端側がガイド孔113を覆ってその内部に配設される。このとき、平坦部123の上面は導入部114の上面より下方に位置するとともに、斜辺部124は導入部114と突出部112とを繋ぐ立設部の陰に位置し、前端の支軸部125は突出部112の上下面の間に位置して配設される。すなわち、弾性部材120の自由端側は右側方(支軸135の導入方向)から直視できない位置に保護されるように配設されており、支軸135の導入時にこれが弾性部材120の側面に衝突等してこの部材を変形、破損させるおそれがないように構成されている。
【0046】
一方、上部固定金具110にヒンジ接続される上部揺動金具130は、前枠2の裏面側に固定される揺動側基部131、この揺動側基部131から直角に折り曲げられて前方に水平に突出する揺動側板状部132、および揺動側板状部132の前端部に固着されて下方に突出する支軸135からなり、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ成形して図示する形状に形成した後、前枠2の左上部裏面にネジ等の締結手段を利用して固定される。
【0047】
なお、下部固定金具20における固定側板状部22の上面と上部固定金具110における突出部112の上面の間隔(上下の支持面の間隔)、および下部揺動金具30の下面側に取り付けられた係合補助部材40の下面と上部揺動金具130における揺動側板状部132の下面との間隔(上下の被支持面の間隔)は、略同一となるように設定されており、上下の固定金具110,20がそれぞれ揺動金具130,30を揺動自在に支持して、前枠2全体を開閉自在に支持するように構成されている。
【0048】
一方、上部揺動金具130における支軸135の突出高さは、突出部112の上面と導入部114の上面との段差よりも幾分大きめに設定されている。換言すれば、下部固定金具20上に下部揺動金具30を支持させたときに、支軸135の下端面が導入部114の上面よりも低くなるように設定されている。これにより、支軸135を導入部114からガイド孔113内に位置させたときに支軸135をガイド孔113内に保持し、これが導入部114側に外れ出ることがない。
【0049】
また、上部揺動金具130の支軸135の長さより下部固定金具20の軸部23の長さが長く設定されている。これにより、支軸135を導入部114からガイド孔113内に位置させるときに下部揺動金具30が下部固定金具20の軸部23から抜けにくくなるため、上部固定金具110と上部揺動金具130とを容易にヒンジ接続させることができる。
【0050】
なお、本実施形態において、図15中の二点鎖線で示すように、支軸135をガイド孔113に案内するガイド部材128を導入部114に設けてもよい。このようにすれば、支軸135をガイド孔113に係合させるときに支軸135がガイド部材128に案内されてガイド孔113内に誘導されるため、前枠2の連結操作をより容易かつ軽快に行うことができる。また、ガイド部材128の左側端部を延長して屈曲部122の右側縁を保護するように構成し、あるいは、屈曲部122と固定片121部を覆うように構成することにより、支軸135が弾性部材120に当接することを防止してより耐久性の高い蝶番装置とすることができる。
【0051】
また、本実施形態において、図17中の二点鎖線で示すように、固定側基部111おける上辺部111aを前方に突出成形して庇部118を形成し、前枠2を閉鎖した状態で庇部118が上部揺動金具130の上方に突出して位置するようにしてもよい。このようにすれば、閉鎖状態では前枠2が持ち上げられたときに庇部118が上部揺動金具130の上動を規制して上下の蝶番装置のヒンジ結合を維持させることができる。これにより、前枠2が閉鎖された状態でヒンジ結合を解除させようとする不正行為を有効に防止し、公正な遊技に供することができる。
【0052】
以上のように構成される上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10のヒンジ接続について説明する。外枠1と前枠2とが分離した状態から、上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10により前枠2を外枠1に揺動(横開き)開閉および着脱可能に取り付けるには、まず、下部ヒンジ機構10において、下部ヒンジ機構10に構成される下部固定金具20と下部揺動金具30とをヒンジ接続させる。
【0053】
下部固定金具20と下部揺動金具30とをヒンジ接続させるには、まず、下部揺動金具30を下部固定金具20における軸部23の右方に位置させて、下部揺動金具30における軸収容孔33の向きを軸部23へ向ける(前枠2を外枠1に対して略直角に向ける)。そして、下部揺動金具30を軸部23に向けて左方へ移動させ、下部揺動金具30のガイド孔33bに軸部23を通過させてガイド孔33bに繋がる軸孔33aと軸部23とを係合させる。
【0054】
このとき、軸部23はガイド孔33b内に導入されると係合補助部材40のガイド部42に当接し、図8に示すように、軸部23がガイド孔33bに沿って後方へ相対移動するときに、ガイド部42が軸部23に押圧されて係合補助部材40が左右に押し広げられるように弾性変形する。そして、図9、図10および図13に示すように、軸部23が軸孔33aに位置すると、係合補助部材40が復元して係合補助部材40の軸係合部41が軸部23と係合し、軸部23の下部揺動金具30におけるガイド孔33bへの相対移動、すなわち下部揺動金具30の下部固定金具20とのヒンジ接続を解除する方向への移動が規制される。
【0055】
このようにして、下部固定金具20の軸部23が上部揺動金具30の軸孔33aおよび係合補助部材40の軸係合部41と係合して軸部23の側部が保持された状態で、下部固定金具20と下部揺動金具30とが容易にヒンジ接続され、軸部23を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。そのため、外枠1に対して前枠2を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。なお、前枠2は下部ヒンジ機構10の下部固定金具20で支持された状態となる。また、下部ヒンジ機構10における前枠2の外枠1に対する揺動軸は、上部ヒンジ機構100における前枠2の外枠1に対する揺動軸と共通になっている。
【0056】
次に、上部ヒンジ機構100において、上部ヒンジ機構100に構成される上部固定金具110と上部揺動金具130とをヒンジ接続させる。上部固定金具110と上部揺動金具130とをヒンジ接続させるには、まず、下部ヒンジ機構10で支持されている前枠2を傾動させて上部揺動金具130を上部固定金具110の右側方から接近させ、支軸135を導入部114の方向に移動させる。
【0057】
このとき、支軸135の下端面の高さは、下部固定金具20上に下部揺動金具30を支持させた状態で導入部114の上面よりも幾分低くなるように設定されており、支軸135は導入部114の側縁部に形成された面取り部114sに案内されて導入部114に乗り上げるように進入する。これにより下部ヒンジ機構10で片支持されていた前枠2の上端側が上部固定金具110により支承され、前枠2のふらつき(自由傾動)が抑制される。
【0058】
次に、前枠2を直立方向に傾動させて支軸135を導入部114に通過させてガイド孔113内へ進入させ、支軸135をガイド孔113内に位置させる。このとき、ガイド孔113の左側縁は導入部114の上面よりも高く形成されているため、前枠2が直立位置を超えて左方向に傾動しようとした場合(例えば前枠2が勢いよく左方に傾動された場合)であっても、支軸135の外周面がガイド孔113の左側縁に当接して移動が規制され、支軸135がガイド孔113内に保持される。このように支軸135がガイド孔113内に入ると、面取り部114sに案内されて導入部114に乗り上げた支軸135がガイド孔113内で下動し、ガイド孔113内に係止保持され、導入部114を通って戻ることができない状態となる(図18(a)参照)。
【0059】
続いて、支軸135がガイド孔113に沿って突出部112の前端方向に移動するように前枠2を傾動させる。このとき、ガイド孔113は平面視における幅が基部側で広く、中間部から先端側に向けて狭くなるテーパ状に形成されているため、支軸135はガイド孔113の左右側縁に案内されるように軸支持孔115に向けて移動する。また、この移動過程において、支軸135の下端部が弾性部材120の斜辺部124に当接して押圧し、弾性部材120を下方に弾性変形させつつ前方に移動する(図18(b)参照)。
【0060】
そして、支軸135が軸支持孔115内に位置するまで前進移動したときに、支軸135の下端部と弾性部材120の上面との当接が解除され、弾性部材120は弾性力により係合前の形状に復帰する。これにより支軸135はガイド孔113の前端部に形成された軸支持孔115と弾性部材120の先端部に形成された支軸部125との間に挟持され、支軸135が回転自在に保持される(図17および図18(c)参照)。
【0061】
この結果、上部揺動金具130の支軸135が上部固定金具110の軸支持孔115内に位置して弾性部材120の支軸部125と係合し、軸支持孔115および支軸部125に支軸135の側部が保持された状態で、上部固定金具110と上部揺動金具130とがヒンジ接続され、支軸135を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。なお、前述したように、上部ヒンジ機構100における前枠2の外枠1に対する揺動軸は、下部ヒンジ機構10における前枠2の外枠1に対する揺動軸と共通になっている。
【0062】
このようにして連結された上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10により、前枠2の重量が略均等に支持された状態で、前枠2が外枠1に揺動(横開き)開閉可能に装着される。なお、上述から分かるように、上部ヒンジ機構100において上部揺動金具130を上部固定金具110にヒンジ接続させる方向が前後方向であり、下部ヒンジ機構10において下部揺動金具30を下部固定金具20にヒンジ接続させる方向が左右方向であって、上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10の接続方向がそれぞれ異なるため、前枠2が無理に一方向へ引っ張られて上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10のヒンジ接続が解除され、前枠2が外枠1から不用意に取り外されることを防止することができる。
【0063】
なお、前枠2を外枠1から取り外すには、まず、上部ヒンジ機構100において上部固定金具110と上部揺動金具130とを分離し、次に、下部ヒンジ機構10において下部固定金具20と下部揺動金具30とを分離すればよい。上部固定金具110と上部揺動金具130とを分離するには、前枠2を外枠1に対して所定角度開放させた状態で、前枠2をそのまま上方に引き上げて揺動させるようにすればよい。また、下部固定金具20と下部揺動金具30とを分離するには、上部固定金具110および上部揺動金具130の場合と同様に前枠2を上方に引き上げるようにすればよい。
【0064】
以上に説明した本実施形態によるパチンコ機PMによれば、下部ヒンジ機構10において、下部固定金具20の軸部23が下部揺動金具30のガイド孔33bに沿って軸孔33aへ相対移動するときに軸係合部材40が軸部23に押し広げられるように弾性変形し、軸部23が軸孔33aに位置すると軸係合部材40が復元し軸係合部41が軸部23と係合して、軸部23のガイド孔33bへの相対移動、すなわち下部揺動金具30の下部固定金具20とのヒンジ接続を解除する方向への移動が規制されるため、外枠1に対して前枠2を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0065】
また、上部ヒンジ機構100において、上部揺動金具130の支軸135を上部固定金具110の導入部114からガイド孔113内に側方から進入させ、次に支軸135を前方に移動させるという簡単な操作で、支軸135が上部固定金具110の軸支持孔115内に位置して回転自在に且つ外れることなく保持されるため、外枠1に対して前枠2を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0066】
さらに、上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10の接続方向がそれぞれ異なるため、前枠2が無理に一方向へ引っ張られて上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10のヒンジ接続が解除され、前枠2が外枠1から不用意に取り外されることを防止することができる。
【0067】
次に、上部ヒンジ機構の第二実施形態について図19〜図21を参照して説明する。ここで、図19は第二実施形態における上部ヒンジ機構200の分解斜視図、図20は上部ヒンジ機構200に構成される上部揺動金具210と上部固定金具220との連結途中を示す平面図(部分断面図)、そして図21は上部揺動金具210と上部固定金具220との連結過程を(a)、(b)の順に時系列で表す説明図(側断面図)である。なお、本実施形態の上部ヒンジ機構200は、上述した第一実施形態における上部ヒンジ機構100の装置構成のみ異なり、他の装置構成は同様であるため同一部位に同一番号を付して重複説明を省略する。
【0068】
第二実施形態における上部ヒンジ機構200は、前枠2の左側上部に固設された上部揺動金具210と、外枠1の左側上部に固設されて上部揺動金具210とヒンジ接続される上部固定金具220と、上部固定金具220の下面側に取り付けられたガイド部材240と、上部固定金具220の上面側に取り付けられた飾り部材250と、飾り部材250に取り付けられた軸係合部材260とを主体に構成される。
【0069】
上部揺動金具210は、前枠2の裏面側に固定される揺動側基部211と、この揺動側基部211から直角に折り曲げられて前方に水平に突出する揺動側板状部212とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。揺動側基部211には複数の固定孔211a,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔211a,…に通過させて前枠2へ締結固定させることで、揺動側基部211すなわち上部揺動金具210が前枠2の左側上部裏面側に固設される。
【0070】
揺動側板状部212の前端部近傍には、上方に突出する軸部213がカシメ締結により固着されており、上部揺動金具210と上部固定金具220とがヒンジ接続された状態で、軸部213を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動するように構成される。軸部213の上端部には、半球形に凹んだ係合溝213aが形成されており(図20および図21を参照)、軸係合部材260の軸係合部261と係合するように構成されている。
【0071】
上部固定金具220は、外枠1の左上面および左側面に固定される固定側基部221と、この固定側基部221から前方へ水平に突出する第1固定側板状部225と、第1固定側板状部225の前端部から下方へ段差状に折り曲げられて前方へ水平に突出する第2固定側板状部231を主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。固定側基部221には複数の固定孔222,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔222,…に通過させて外枠1へ締結固定させることで、固定側基部221すなわち上部固定金具220が外枠1の左上面および左側面に固設される。
【0072】
第1固定側板状部225の左右には、ガイド部材240を取り付けるためのガイド部材取付孔226,226が孔あけ形成されており、ガイド部材240を第1固定側板状部225に取り付けるための皿ネジ(図示せず)の頭部に合わせた形状となっている。
【0073】
第2固定側板状部231の前端部近傍には、上部揺動金具210の軸部213より僅かに大きい径を有する軸孔232が孔開け形成されており、軸部213と係合するように構成されている。これにより、上部揺動金具210の軸部213が上部固定金具220の軸孔232に位置して係合することで、上部揺動金具210と上部固定金具220とがヒンジ接続され、軸部213を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。
【0074】
第2固定側板状部231の後部には、軸孔232に繋がるガイド孔233が後方へ延びて形成されている。ガイド孔233は、軸孔232から後方に向かうにつれて幅が広がるとともに、第2固定側板状部231の後端部と第1固定側板状部225の前端部とに繋がる壁部235まで延びて形成され、上部揺動金具210の軸部213を第2固定側板状部231の後方(壁部235と外枠1との間隙部)からガイド孔233に通過させると、軸部213が軸孔232へ達するようになっている。
【0075】
第2固定側板状部231の左右には、飾り部材250を取り付けるための飾り部材取付孔234,234が孔開け形成されおり、飾り部材250を第2固定側板状部231に取り付けるための皿ネジ(図示せず)の頭部に合わせた形状となっている。
【0076】
なお、図20および図21に示すように、上部固定金具220が固設される外枠1の左上部下面側には切り欠き部239が形成されており、上部揺動金具210と上部固定金具220とを上部固定金具220の右側からヒンジ接続させるときに、上部揺動金具210が外枠1と干渉しないようになっている。
【0077】
ガイド部材240は、ポリカーボネート(PC)やABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により図示する形状に一体的に形成される。ガイド部材240の左右には、ガイド部材240を第1固定側板状部225に取り付けるためのガイド部材取付部241,241が取付孔241a,241aを有して形成されており、皿ネジ(図示せず)を第1固定側板状部225の上方からガイド部材取付孔226に通過させて、ガイド部材取付部241にそれぞれネジ固定することで、ガイド部材240が第1固定側板状部225の下面側に取り付けられて、第2固定側板状部231と外枠1との間に位置するようになっている。
【0078】
ガイド部材240の前側部には、左右一対の左ガイド部242および右ガイド部243がガイド部材240の前端から左右後方にそれぞれ延びて形成されており、左右のガイド部242,243に沿って上部揺動金具210の軸部213を前方に移動させたときに、軸部213が第2固定側板状部231のガイド孔233へ導かれるように構成されている。すなわち、図20に示すように、左右のガイド部242,243は、左ガイド部242に沿って軸部213を前方に移動させても軸部213がガイド孔233へ導かれるとともに、右ガイド部243に沿って軸部213を前方に移動させても軸部213がガイド孔233へ導かれるようになっている。
【0079】
これにより、図20に示すように、上部揺動金具210の軸部213を上部固定金具220の左右どちら側からでも上部固定金具220の軸孔232と係合させることができるため、パチンコ機PMの設置場所等を考慮した作業性に応じて、外枠1に対して前枠2を左右どちら側からでも容易に装着させることができる。
【0080】
飾り部材250は、ポリカーボネート(PC)やポリアセタール(POM)等の硬質樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により箱状に一体的に形成され、図21(a),(b)に示すように、上部固定金具220における第2固定側板状部231の上方を覆うように構成される。これにより、上部揺動金具210の軸部213や、上部固定金具220の軸孔232およびガイド孔233が外部から見て飾り部材250に覆われた状態となり、パチンコ機PMの美感が向上するとともに、軸部213等に対する不正行為の抑止が期待できる。
【0081】
飾り部材250の左右には、飾り部材取付部251,251が取付孔251a,251aを有して形成されており、皿ネジ(図示せず)を第2固定側板状部231の下方から第2固定側板状部231の飾り部材取付孔234に通過させて、飾り部材取付部251にそれぞれネジ固定することで、飾り部材250が第2固定側板状部231の上面側に取り付けられるようになっている。
【0082】
飾り部材250の後側部には、逃げ孔部252が壁部235におけるガイド孔233の形状に合わせて形成されており、上部揺動金具210の軸部213が通過するように構成されている。飾り部材250の上部中央には、軸係合部材取付孔253がネジ溝(図示せず)を有して形成されており、軸係合部材260が取り付けられるようになっている。なお、軸係合部材取付孔253の深さは、軸係合部材260の軸係合部261が軸部213の係合溝213aと係合した状態で、軸係合部材260の頭部が軸係合部材取付孔253の内部に位置する深さとなっている。
【0083】
軸係合部材260は、金属製の丸棒からネジ形状に切り出し成形され、飾り部材250の軸係合部材取付孔253にネジ回転可能に取り付けられる(すなわち、軸係合部材260が飾り部材250とともに第2固定側板状部231に取り付けられる)。軸係合部材260の下端部には、枠上部揺動金具210の軸部213に形成された係合溝213aと係合可能な軸係合部261が形成されている。
【0084】
軸係合部261は、係合溝213aの形状に合わせて半球形状に下方へ突出して形成され、軸部213が上部固定金具220の軸孔232に位置するときに軸係合部材260を下方へ移動するようにネジ回転させると、軸係合部261が下方へ移動して係合溝213aと係合し、軸部213の後方への移動、すなわち、軸部213の上部固定金具220におけるガイド孔233への移動を規制して、軸部213の側方(前後左右)にかかる荷重を受け止めるように構成される。
【0085】
これにより、上部揺動金具210の軸部213が上部固定金具220の軸孔232と係合した状態で、軸部213の係合溝213aと係合した軸係合部261により軸部213のガイド孔233への移動が規制されるため、上部揺動金具210の軸部213を上部固定金具220の軸孔232と係合させて、一旦前枠2を外枠1に揺動開閉自在に装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0086】
また、軸係合部261および係合溝213aが半球形状に形成されているため、軸部213を中心軸とした前枠2の揺動を円滑に行うことができる。さらに、軸係合部261と係合する係合溝213aが軸部213の上端部に形成されているため、軸部213が軸孔232と係合した状態で軸係合部261が係合溝213aと係合すると、軸部213、すなわち前枠2の外枠1に対する上動が規制され、前枠2を無理に上動させて下部ヒンジ機構10に構成される下部揺動金具30と下部固定金具20とを不正に分離し、前枠2が外枠1から不正に外されることを防止することができる。
【0087】
軸係合部材260の上端部には、ドライバ等の工具と係合可能な十字溝262が形成されており、ドライバ等の工具を十字溝262に係合させて回転させることで、軸係合部材260を回転させることができるようになっている。これにより、ドライバ等の工具を用いなければ軸係合部材260を回転させることが困難であるため、軸係合部261と係合溝213aとの係合状態が容易に解除されることを防止することができる。なお、十字溝262に限らず、六角穴等の各種工具と係合可能な溝(穴)であればよい。
【0088】
このように構成される上部ヒンジ機構200において、上部揺動金具210と上部固定金具220とをヒンジ接続させるには、まず、前枠2を傾動させて上部揺動金具210を上部固定金具220の左または右側方から接近させ、図20および図21(a)に示すように、上部揺動金具210の軸部213を上部固定金具220の壁部235と外枠1との間に位置させる。
【0089】
続いて、軸部213を上部固定金具220の左側方から接近させた場合には、軸部213を壁部235と外枠1との間に位置するガイド部材240の左ガイド部242に沿って前方に移動させ、第2固定側板状部231におけるガイド孔233の後方に位置させる。一方、軸部213を枠上部固定金具220の右側方から接近させた場合には、軸部213をガイド部材240の右ガイド部243に沿って前方に移動させ、ガイド孔233の後方に位置させる。
【0090】
さらに続いて、前枠2を直立方向に傾動させると、図21(b)に示すように、軸部213は固定側板状部231(壁部235)の後方から(前方へ)飾り部材250の逃げ孔部252およびガイド孔233を通過して軸孔232に位置し、軸部213は軸孔232と係合する。
【0091】
そして、軸係合部材260を下方へ移動するようにネジ回転させると、軸係合部材260の軸係合部261が下方へ移動して係合溝213aと係合し、軸係合部261により軸部213の後方への移動、すなわち、軸部213のガイド孔233への移動が規制されて、軸部213の側方(前後左右)にかかる荷重が受け止められる状態となる。
【0092】
この結果、上部揺動金具210の軸部213が上部固定金具220の軸孔232および軸係合部材260の軸係合部261と係合して軸部213の側部が保持された状態で、上部揺動金具210と上部固定金具220とがヒンジ接続され、軸部213を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。なお、前述したように、上部ヒンジ機構200における前枠2の外枠1に対する揺動軸は、下部ヒンジ機構10における前枠2の外枠1に対する揺動軸と共通になっている。
【0093】
なお、上部揺動金具210と上部固定金具220とを分離するには、軸係合部材260を上方へ移動するようにネジ回転させて軸係合部材260の軸係合部261と軸部213の係合溝213aとの係合状態を解除し、前枠2を後方に傾動させるようにすればよい。
【0094】
以上に説明した上部ヒンジ機構200によれば、軸部213を第2固定側板状部231の後方からガイド孔233に通過させて軸孔232と係合させ、この状態で軸係合部材260の軸係合部261を軸部213の係合溝213aと係合させて軸部213のガイド孔233への移動を規制することで、上部揺動金具210と上部固定金具220とのヒンジ接続が行われるため、外枠1に対して前枠2を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0095】
また、上述から分かるように、上部ヒンジ機構200において上部揺動金具210を上部固定金具220にヒンジ接続させる方向が前後方向であり、下部ヒンジ機構10において下部揺動金具30を下部固定金具20にヒンジ接続させる方向が左右方向であって、上部ヒンジ機構200および下部ヒンジ機構10の接続方向がそれぞれ異なるため、前枠2が無理に一方向へ引っ張られて上部ヒンジ機構100および下部ヒンジ機構10のヒンジ接続が解除され、前枠2が外枠1から不用意に取り外されることを防止することができる。
【0096】
なお、上述の実施形態において、下部ヒンジ機構10がパチンコ機PMに設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、スロットマシン等、ベース部材と、ベース部材に揺動開閉自在にヒンジ接続される開閉部材とを備えた遊技機に設けられていればよい。
【0097】
また、上述の実施形態において、下部ヒンジ機構10がパチンコ機PMの左下部に設けられているが、下部ヒンジ機構10と同様な構成のヒンジ機構が上部ヒンジ機構としてパチンコ機PMの左上部に設けられるようにしてもよい。
【0098】
さらに、上述の実施形態において、下部固定金具20の固定側板状部22に軸部23が形成されるとともに、下部揺動金具30の揺動側板状部32に軸孔33aとガイド孔33bからなる軸収容孔33が形成されて、揺動側板状部32に係合補助部材40が設けられているが、これに限られるものではなく、下部揺動金具の揺動側板状部に軸部が形成されるとともに、下部固定金具の固定側板状部に軸孔とガイド孔からなる軸収容孔が形成されて、固定側板状部に係合補助部材が設けられるようにしてもよい。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による遊技機のヒンジ機構によれば、軸部がガイド孔に沿って軸孔へ移動するときに軸係合部材が軸部に押し広げられるように弾性変形し、軸部が軸孔に位置すると軸係合部材が復元し軸係合部が軸部と係合して、軸部のガイド孔への移動が規制されるため、ベース部材に対して開閉部材を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず開閉部材をベース部材から外れることなくしっかりと保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒンジ機構を備えた遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明に係るヒンジ機構である下部ヒンジ機構を外枠側と前枠側とに分離した状態を示す斜視図である。
【図3】下部ヒンジ機構の分解斜視図である。
【図4】下部ヒンジ機構の分解平面図である。
【図5】下部ヒンジ機構に構成される係合補助部材を下面側から見た状態を示す平面図である。
【図6】図5中の矢印VI−VIに沿った左側断面図である。
【図7】下部ヒンジ機構を外枠側と前枠側とに分離した状態を示す平面図である。
【図8】下部ヒンジ機構に構成される下部固定金具と下部揺動金具との連結途中を示す平面図である。
【図9】下部ヒンジ機構の正面図である。
【図10】下部ヒンジ機構の左側面図(部分断面図)である。
【図11】下部固定金具および係合補助部材の変形例を示す斜視図である。
【図12】下部固定金具の変形例を示す平面図である。
【図13】下部ヒンジ機構に構成される軸部付近を示す拡大正面図(部分断面図)である。
【図14】上部ヒンジ機構に構成される上部固定金具と上部揺動金具とをヒンジ接続させる以前の状態を示す斜視図である。
【図15】上部固定金具を分解してその構成を詳細に示す斜視図である。
【図16】図14中のXVI矢視で示す平面図である。
【図17】上部固定金具と上部揺動金具とがヒンジ接続された状態の平面図である。
【図18】上部固定金具と上部揺動金具との接続過程を(a)、(b)、(c)の順に時系列で表す説明図である。
【図19】第二実施形態における上部ヒンジ機構の分解斜視図である。
【図20】第二実施形態における上部ヒンジ機構に構成される上部揺動金具と上部固定金具との連結途中を示す平面図(部分断面図)である。
【図21】第二実施形態における上部揺動金具と上部固定金具との連結過程を(a)、(b)の順に時系列で表す説明図(側断面図)である。
【図22】従来のヒンジ機構の一例を示す斜視図である。
【図23】従来のヒンジ機構における別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
AM 遊技島
PM パチンコ機
1 外枠(1a 左枠板、1b 底板、1c 幕板)
2 前枠
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 上球皿
7 下球皿
8 操作ハンドル
9 遊技盤
10 下部ヒンジ機構
12 リベット
13 板状部固定ネジ
15 第1部材取付ネジ
16 第2部材取付ネジ
17 第3部材取付ネジ
20 下部固定金具
21 固定側基部(21a 基部固定孔)
22 固定側板状部(22a 板状部固定孔)
23 軸部
30 下部揺動金具
31 揺動側基部(31a 固定孔)
32 揺動側板状部
33 軸収容孔(33a 軸孔、33b ガイド孔)
35 第1部材取付孔
36 第2部材取付孔
37 第3部材取付孔
39 逃げ部
40 係合補助部材
41 軸係合部
42 ガイド部
43 導入部
44 スリット部
45 円形孔部
46 左固定孔
47 右固定孔
70 下部固定金具(別形態)
71a 第1固定側基部
71b 第2固定側基部
71c 第3固定側基部
72 固定側板上部
73 軸部
74 リベット
75 リベット
76 皿ネジ
77 皿ネジ
78 皿ネジ
90 係合補助部材(別形態)
100 上部ヒンジ機構
110 上部固定金具
111 固定側基部(111a 上辺部、111b 側辺部、111c 前辺部)
112 突出部
113 ガイド孔
114 導入部(114b 位置決め突起、114c ピン孔、114s 面取り部)
115 軸支持孔
117 固定側板状部
118 庇部
120 弾性部材
121 固定片部(121b 切り欠き部)
122 屈曲部(122a 溝部)
123 平坦部
124 斜辺部
125 支軸部
127 固定ピン
128 ガイド部材
130 上部揺動金具
131 揺動側基部
132 揺動側板状部
135 支軸
200 上部ヒンジ機構(第二実施形態)
210 上部揺動金具
211 揺動側基部(211a 固定孔)
212 揺動側板状部
213 軸部(213a 係合溝)
220 上部固定金具
221 固定側基部
222 固定孔
225 第1固定側板状部
226 ガイド部材取付孔
231 第2固定側板状部
232 軸孔
233 ガイド孔
234 飾り部材取付孔
235 壁部
239 切り欠き部
240 ガイド部材
241 ガイド部材取付部(241a 取付孔)
242 左ガイド部
243 右ガイド部
250 飾り部材
251 飾り部材取付部(251a 取付孔)
252 逃げ孔部
253 軸係合部材取付孔
260 軸係合部材
261 軸係合部
262 十字溝

Claims (1)

  1. 遊技機の側部上下に配設されて開閉部材をベース部材に対して揺動開閉自在にヒンジ接続させる上下一対のヒンジ機構における少なくとも一方のヒンジ機構であって、
    前記ベース部材もしくは前記開閉部材のいずれか一方に固設された軸部を有する第1ヒンジ部材と、
    前記ベース部材もしくは前記開閉部材の他方に固設され、水平に突出する板状部を有して、前記板状部に前記軸部と係合する軸孔と前記軸孔に繋がって延びるガイド孔とからなるU字状の軸収容孔が形成された第2ヒンジ部材と、
    前記板状部に設けられ、前記軸部が前記軸孔に位置するときに前記軸部と係合可能な弾性を有する軸係合部材とを備え、
    前記軸係合部材に、前記軸部と係合可能な軸係合部と前記軸係合部に繋がって延びるガイド部とが形成されており、
    前記軸部が前記板状部の前記ガイド孔内に導入されると前記ガイド部に当接し、前記軸部が前記ガイド孔に沿って前記軸孔へ移動するときに前記軸係合部材が前記軸部に押し広げられるように弾性変形し、前記軸部が前記軸孔に位置すると前記軸係合部材が復元し前記軸係合部が前記軸部と係合して、前記軸部の前記ガイド孔への移動が規制されるように構成されていることを特徴とする遊技機のヒンジ機構。
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