JP2007105347A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御基板の不正な交換や改造を有効に防止する。
【解決手段】遊技機は、制御基板33を収納する基板ケース30と、本体(筐体)に固定される取付部材50と、基板ケース30に設置されて筒状部42を有する受入部材40と、基部81から突起部82が突出する係止部材80とを備える。係止部材80は、取付部材50の所定面を挟んで受入部材40と対向する位置に配置されたうえで、筒状部42に突出部82が挿入されない第1位置から筒状部42に突出部82が挿入される第2位置まで移動させられる。係止部材80が第2位置に保持されることで受入部材40(基板ケース30)が取付部材50に装着される。
【選択図】図3

Description

本発明は、各種の電子部品が実装された基板(以下「制御基板」という)をスロットマシンやパチンコ機といった遊技機に固定する技術に関する。
この種の遊技機においては、ROM(Read Only Memory)などの電子部品が実装された制御基板の不正な交換や改造を防止する必要がある。このような不正を防止する技術として、例えば特許文献1には、遊技機の筐体に設置された取付台に対し、制御基板を収納したケースを固定する構成が開示されている。この構成においては、キーの回転に連動する棒状の部材を備えたキーボックスが取付台に設置される。棒状の部材は、施錠の状態においては基板ケースの取り外しを阻害する位置に移動し、開錠の状態においては基板ケースの取り外しが可能となる位置に移動する。
特開平11−169536号公報(図3)
しかしながら、この構成においては、何らかの方法でキーを入手しさえすれば、何らの痕跡も残すことなく基板ケースを取付台から取り外すことが可能であるから、不正を防止するための方策としては実効性に欠けるという問題がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、制御基板の不正な交換や改造を有効に防止するという課題の解決を目的としている。
本発明の構成を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために図面の参照符号を括弧書にて各要素に付記するが、これによって本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係る遊技機(S)は、機器が収納される本体(B)と、前記機器を制御する制御基板(33)が収納される基板ケース(30)と、前記基板ケース(30)を前記本体(B)に固定するために前記本体(B)内に固定された取付部材(50)とを具備し、前記基板ケース(30)は、内周面に凸型または凹型の係合部(423)を備えた挿入孔(420)を有する受入部材(40)を備え、前記受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入される突出部(82)を有する係止部材(80)が、前記取付部材(50)の所定面を挟んで前記受入部材(40)と対向する位置に配置され、前記突出部(82)には、前記受入部材(40)の前記係合部(423)に嵌り合う被係合部(821)が設けられ、前記突出部(82)が前記受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入されない第1位置から前記挿入孔(420)に挿入される第2位置まで前記係止部材(80)が前記受入部材(40)側に移動されると、前記係合部(423)と前記被係合部(821)とが相互に嵌り合うことで前記受入部材(40)が前記係止部材(80)によって前記取付部材(50)に取り付けられて前記基板ケース(30)が前記本体(B)に固定されることを特徴とする。なお、本発明における本体(B)とは、例えばスロットマシンの筐体(10)または前面扉(20)やパチンコ機の遊技盤である。
この構成においては、取付部材(50)を挟んで受入部材(40)とは反対側に配置された係止部材(80)が第1位置から第2位置に移動することで基板ケース(30)が取付部材(50)(さらには本体(B))に装着される。したがって、基板ケース(30)側からの接触によって係止部材(80)を第1位置に移動させて基板ケース(30)の固定を解除することは困難である。また、受入部材(40)と基板ケース(30)との連結の破壊によって基板ケース(30)を取付部材(50)から取り外すといった不正が実施された場合には破壊の痕跡が残るから、不正の事実を容易に発見することができる。加えて、本発明においては、係止部材(80)が第2位置に移動した状態で突出部(82)が受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入されるから、取付部材(50)に対する基板ケース(30)の装着の強度(特に係止部材(80)の移動の方向と略垂直な方向の外力に対する強度)を充分に確保することができる。
また、本発明においては、受入部材(40)の挿入孔(420)の内周面に係合部(423)が形成されるとともに係止部材(80)の突出部(82)の外周面に被係合部(821)が形成される。この構成によれば、突出部(82)を挿入孔(420)に挿入することによって係合部(423)と被係合部(821)とが嵌り合う(相互に引っ掛かる)から、受入部材(40)や係止部材(80)とは別個の用語によって受入部材(40)と係止部材(80)との相対的な位置を保持する構成と比較して、部品の総点数の削減や組立て作業の容易化によって製造のコストが低減される。なお、本発明の具体的な態様において、前記受入部材(40)は、凸型の前記係合部(423)を有し、前記係止部材(80)は、外周面に凹型の前記被係合部(821)を有する。もっとも、これとは逆に、受入部材(40)が凹型の係合部(423)を有し、係止部材(80)が外周面に凸型の被係合部(821)を有する態様も採用される。
前記取付部材(50)は、前記第2位置に移動した前記係止部材(80)と嵌り合う支持部(63,64)を含む。この態様によれば、係止部材(80)が係合部(423)および支持部(63,64)の双方によって第2位置に確実に保持されるから、係止部材(80)を第1位置に移動させて基板ケース(30)を取り外そうとする不正を有効に防止することができる。
なお、取付部材(50)の支持部(63,64)やその他の部材によって係止部材(80)が第2位置に保持される態様においては、受入部材(40)の係合部(423)や係止部材(80)の被係合部(821)が適宜に省略される。この態様に係る遊技機(S)は、機器が収納される本体(B)と、前記機器を制御する制御基板(33)が収納される基板ケース(30)と、前記基板ケース(30)を前記本体(B)に固定するために前記本体(B)内に固定された取付部材(50)とを具備し、前記基板ケース(30)は、挿入孔(420)を有する受入部材(40)を備え、前記受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入される突出部(82)を有する係止部材(80)が、前記取付部材(50)の所定面を挟んで前記受入部材(40)と対向する位置に配置され、前記取付部材(50)は、前記係止部材(80)が嵌り合う支持部(63,64)を含み、前記突出部(82)が前記受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入されない第1位置から前記挿入孔(420)に挿入される第2位置まで前記係止部材(80)が前記受入部材(40)側に移動されると、前記支持部(63,64)と前記係止部材(80)とが相互に嵌り合うことで前記受入部材(40)が前記係止部材(80)によって前記取付部材(50)に取り付けられて前記基板ケース(30)が前記本体(B)に固定されることを特徴とする。この態様によっても、係合部(423)や被係合部(821)を利用した態様と同様の作用および効果が奏される。
取付部材(50)が支持部(64)を含む遊技機(S)の好適な態様において、前記支持部(64)は、前記係止部材(80)側に突出する支持用突起部(630)と、前記支持用突起部(630)の側面に形成された第1爪部(631)および第2爪部(632)とを含み、前記第1爪部(631)は、前記係止部材(80)が前記第1位置にあるときに当該係止部材(80)と嵌り合い、前記第2爪部(632)は、前記係止部材(80)が前記第2位置にあるときに当該係止部材(80)と嵌り合う。この態様においては、第1爪部(631)を係止部材(80)に係合させることで係止部材(80)を取付部材(50)に仮止めすることができるから、例えば裏蓋などの別個の部材によって係止部材(80)を押さえなくても係止部材(80)が抜け落ちることはない。したがって、取付部材(50)を本体(B)に対して簡素に取り付けることができる。この態様においては、前記第2爪部(632)が、前記支持用突起部(630)の側面に対向する部分(A)を含む構成も採用される。この構成によれば、第2爪部(632)と支持用突起部(630)との間隙に係止部材(80)の部分(例えば周縁部845)が挟まれるから、取付部材(50)に対して係止部材(80)を強固に保持することが可能となる(図18の部分(b)参照)。
本発明の具体的な態様において、前記受入部材(40)は、筒口が前記挿入孔(420)とされた筒状部(42)を含み、前記突出部(82)の外周面は、前記係止部材(80)が前記第2位置にあるときに前記筒状部(42)の内周面に対向し、前記係止部材(80)は、当該係止部材(80)が前記第2位置にあるときに前記筒状部(42)の外周面に対向するガード部(83)を含む。この態様によれば、係止部材(80)が第2位置にあるときにガード部(83)が筒状部(42)の外周面に対向するから、筒状部(42)への不正な接触やこれによる筒状部(42)の変形を防止することができる。
前記突出部(82)の先端部分は、前記係止部材(80)の移動の方向に対して傾斜する面(822)を含む。この態様によれば、突出部(82)の先端面を押圧する外力が傾斜面(822)によって分散されるから、突出部(82)の先端面の押圧によって係止部材(80)を第1位置に押し戻すといった不正を防止することができる(例えば図21参照)。なお、突出部(82)の先端部分は全部が傾斜面(822)とされていてもよいし部分的に傾斜面(822)とされていてもよい。さらに別の態様において、前記受入部材(40)のうち前記挿入孔(420)の内側には、前記突出部(82)の突出の方向からみて当該突出部(82)と重なり合う接触防止部(425)が形成されている。この態様によれば、突出部(82)の先端面に対する接触が接触防止部(425)によって阻害されるから、突出部(82)の先端面の押圧によって係止部材(80)を第1位置に押し戻す不正を有効に防止することができる。
係止部材(80)を第1位置から第2位置に移動するための構成は任意であるが、例えばネジの回転によって係止部材(80)を移動させる構成が採用される。この構成において、前記係止部材(80)は、内周面に雌ネジが形成された筒状の雌ネジ部(85)を含み、前記雌ネジに噛み合うネジ(N)の回転に伴なって前記第1位置から前記第2位置に移動する。この構成の好適な態様において、前記雌ネジ部(85)には、前記係止部材(80)の移動の方向に沿って溝部(851)が形成される。この態様によれば、雌ネジ部(85)が溝部(851)の形成によって径方向に弾性変形しやすい形態となっているから、例えば雌ネジ部(85)に噛み合っているネジ(N)に外力が作用すると雌ネジ部(85)は弾性変形してネジ(N)から外れる。したがって、雌ネジ部(85)に噛み合うネジ(N)を途中まで外したうえで当該ネジ(N)に外力を作用させることで係止部材(80)を第1位置に押し戻そうとする不正を有効に防止することができる(例えば図20参照)。
さらに別の態様において、前記係止部材(80)は、前記第1位置にあるときに、前記取付部材(50)のうち前記受入部材(40)との対向面(PL)から突出しない(例えば図15参照)。この態様によれば、係止部材(80)が取付部材(50)に取り付けられた状態において、係止部材(80)の各突出部(82)の軸方向とは略垂直な方向に基板ケース(30)を移動(スライド)させたうえで取付部材(50)に対する目標の位置に配置することが可能となる。この態様においては、前記係止部材(80)が移動する方向と略垂直な方向に沿って、前記取付部材(50)に対する所定の位置まで前記基板ケース(30)を案内する(換言すると、基板ケース(30)の所定の方向への移動を拘束する)案内部材(70)が好適に採用される。
本発明の具体的な態様において、前記基板ケース(30)は、前記受入部材(40)を支持する連結部(352)を有し、前記取付部材(50)によって前記本体(B)に固定された前記基板ケース(30)は、前記連結部(352)の破壊によって前記取付部材(50)から分離される。この態様によれば、基板ケース(30)が取付部材(50)から不正に取り外された場合に、連結部(352)が破壊された痕跡によって当該不正を迅速かつ確実に発見することができる。
本発明は、以上に説明した各態様に係る遊技機(S)に採用される制御基板ユニット(U)としても採用される。この制御基板ユニット(U)は、機器を制御する制御基板(33)が収納される基板ケース(30)と、前記機器が収納される本体(B)に前記基板ケース(30)を固定するために前記本体(B)内に固定された取付部材(50)とを具備し、前記基板ケース(30)は、内周面に凸型または凹型の係合部(423)を備えた挿入孔(420)を有する受入部材(40)を備え、前記受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入される突出部(82)を有する係止部材(80)が、前記取付部材(50)の所定面を挟んで前記受入部材(40)と対向する位置に配置され、前記突出部(82)には、前記受入部材(40)の前記係合部(423)に嵌り合う被係合部(821)が設けられ、前記突出部(82)が前記受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入されない第1位置から前記挿入孔(420)に挿入される第2位置まで前記係止部材(80)が前記受入部材(40)側に移動されると、前記係合部(423)と前記被係合部(821)とが相互に嵌り合うことで前記受入部材(40)が前記係止部材(80)によって前記取付部材(50)に取り付けられて前記基板ケース(30)が前記本体(B)に固定されることを特徴とする。
また、他の態様に係る制御基板ユニット(U)は、機器を制御する制御基板(33)が収納される基板ケース(30)と、前記機器が収納される本体(B)に前記基板ケース(30)を固定するために前記本体(B)内に固定された取付部材(50)とを具備し、前記基板ケース(30)は、挿入孔(420)を有する受入部材(40)を備え、前記受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入される突出部(82)を有する係止部材(80)が、前記取付部材(50)の所定面を挟んで前記受入部材(40)と対向する位置に配置され、前記取付部材(50)は、前記係止部材(80)が嵌り合う支持部を含み、前記突出部(82)が前記受入部材(40)の挿入孔(420)に挿入されない第1位置から前記挿入孔(420)に挿入される第2位置まで前記係止部材(80)が前記受入部材(40)側に移動されると、前記支持部と前記係止部材(80)とが相互に嵌り合うことで前記受入部材(40)が前記係止部材(80)によって前記取付部材(50)に取り付けられて前記基板ケース(30)が前記本体(B)に固定されることを特徴とする。以上の各態様に係る制御基板ユニット(U)によっても、本発明の遊技機(S)と同様の作用および効果が奏される。
<A−1:スロットマシンSの全体の構成>
図1は、本発明の実施の形態に係るスロットマシンSの外観を示す斜視図である。同図に示すように、スロットマシンSは、各種の機器が収納される本体Bを有する。本体Bは、前面が開口した箱状の筐体10と筐体10の前面に配置された前面扉20とから構成される。前面扉20は片側が蝶番によって筐体10に固定されて開閉される。なお、以下では筐体10からみて前面扉20側を「前面側」と表記し、前面扉20からみて筐体10側を「背面側」と表記する。また、前面扉20に向かって右側を「右方」と表記し、その反対側を「左方」と表記する。
前面扉20には、操作部OPとパネル表示部DPと演出表示部TPと受皿部BPとが配置される。操作部OPには、遊技者によって操作される各種の操作子が配置される。パネル表示部DPには、リールの図柄を遊技者に視認させるための略長方形状のリール窓211や遊技の進行に関する情報が表示される表示器212が配置される。演出表示部TPは遊技の演出のための表示を実行する機器である。受皿部BPは、メダル払出口221から排出されたメダルを貯めるメダル受皿222を含む。
図2は、スロットマシンSの前面扉20を開いた状態を示す斜視図である。同図に示されるように、本体Bの内部(筐体10の内側)には、横方向に配列する3個のリールRを含む各種の機器が収納される。各リールRは回転可能に軸支された環状の部材であり、各々の外周面にはその円周方向に沿って複数の図柄が印刷されている。遊技者は各リール窓211を介して各リールRの図柄を視認することができる。図1の操作部OPは、ベットボタン231とスタートレバー232と3個のストップボタン233とを含む。スロットマシンSの遊技は、メダル投入口24に対するメダルの投入またはベットボタン231の操作によって開始される。3個のリールRは、スタートレバー232の操作を契機として回転し始め、各々に対応したストップボタン233への操作を契機として停止する。
図2のうち筐体10を部分的に破断した箇所に図示されるように、筐体10の背面側の板材(以下「背面板」という)11には制御基板ユニットUが設置される。この制御基板ユニットUはメイン基板を保持する機構である。メイン基板は、プログラムの実行によってスロットマシンSの各部を制御する制御装置(例えばCPU)や、制御装置によって実行されるプログラムおよびその実行に際して使用されるデータが記憶された記憶装置(例えばROM)など様々な電子部品が実装された回路基板である。
<A−2:制御基板ユニットUの概略的な構成>
図3は、制御基板ユニットUを分解した様子を示す斜視図である。図2および図3に示すように、制御基板ユニットUは、基板ケース30と取付部材50と案内部材70と4個の係止部材80とを含む。基板ケース30はメイン基板33を支持するための部材である。本実施形態の基板ケース30は、上カバー311と下カバー312との間隙の空間にメイン基板33が収納される構造となっている。上カバー311と下カバー312とは固着部(図示略)によって固定され、この固着部を破壊しない限り各々を分離できない。このように、上カバー311と下カバー312とが分離された場合には破壊の痕跡が残るから、メイン基板33に対する不正な接触の有無を目視で明瞭に確認することができる。図3に示すように、基板ケース30のうち右側の側端面には4個の受入部材40が連結される。各受入部材40は基板ケース30を取付部材50に装着するための部材である。
図3の取付部材50および案内部材70は基板ケース30を本体B(筐体10)に固定するための部材であり、筐体10の背面板11にネジによって固定される。案内部材70は、背面板11から前面側に突出する2個のガイド体71および72を含む。これらのガイド体71および72は、基板ケース30の高さに相当する間隔をあけて上下方向に配置される。基板ケース30は、取付部材50に装着されていない状態において、ガイド体71および72に上下を挟まれた姿勢のまま横方向にスライドされ得る。また、ガイド体71および72の各々のうち基板ケース30に対向する位置には係合孔Hが形成されている。
図3に示すように、基板ケース30の上面と下面との各々にはその長手方向に沿って2個ずつの突起Pが形成されている(図10から図12参照)。基板ケース30が各ガイド体71および72に沿って右方にスライドされて所定の位置(以下「目標位置」という)に到達すると、この基板ケース30の上面および下面の左方に位置する各突起Pがガイド体71および72の係合孔Hに係合する。なお、基板ケース30の各突起Pが案内部材70の係合孔Hに係合した状態では、基板ケース30のスライド方向以外の方向(例えば前方側)への移動が拘束される。
基板ケース30が目標位置に到達すると各受入部材40は取付部材50と重なり合う。基板ケース30は、この目標位置にてひとつの受入部材40が取付部材50に固定されることで筐体10に固定される。各係止部材80は、ひとつの受入部材40を取付部材50に固定するための部品である。ひとつの受入部材40が係止部材80によって取付部材50に固定されると、受入部材40と基板ケース30との連結を破壊しない限り基板ケース30を取付部材50から分離できない状態となる。このように、基板ケース30を取り外すとその痕跡が残るから、メイン基板33に対する不正な接触の有無を目視で明瞭に確認することができる。なお、本実施形態においては、受入部材40と係止部材80とからなる複数(ここでは4個)の対が配置される。この構成によれば、基板ケース30と取付部材50との固着と分離とが4回にわたって繰り返されるから、基板の検査など正当な理由で基板ケース30を分離する要求にも容易に対応することができる。
<A−3:係止部材80の具体的な構成>
次に、図4から図6を参照して係止部材80の具体的な形態を説明する。なお、これらの図面においてはひとつの係止部材80のみが図示されているが、総ての係止部材80は同様の形態である。図4から図6に示すように、係止部材80は平面的な形状が略長円である板状の基部81を含む。この基部81の中央部には貫通孔811が形成される。基部81の長手方向(以下では図4から図6に示すように「x方向」と表記する)に沿って貫通孔811を挟む各位置には当該基部81の表面からこれに略垂直な方向(以下では図4から図6に示すように「y方向」と表記する)に突出する突出部82が設置される。各突出部82は、横断面が略円形とされた長尺状の部分である。突出部82の側面には当該側面の他の部分よりも窪んだ凹部821が形成される。また、図4および図5に示すように、突出部82の先端は部分的に傾斜面822となっている。この傾斜面822は、y方向に対して傾斜した平面状の部分である。
係止部材80は、各突出部82の側面に間隔をあけて対向するガード部83を含む。このガード部83は、y方向からみて基部81の外周縁と略重なり合うように円弧状に湾曲した部分である。また、基部81の短手方向(以下では図4から図6に示すように「z方向」と表記する)に沿って当該基部81を挟む各位置には係合部84が設置される。ひとつの係合部84は、図4から図6に示すように、基部81の周縁に間隔をあけて対向する対向部841を含む略U字状(略コ字状)の部分である。各係合部84の対向部841には当該対向部841を厚さ方向に貫通するスリット843が形成されている。また、図4および図6に示すように、対向部841のうち突出部82とは反対側の周縁部845は他の部分よりも肉厚が薄く成形されている。
図6に示すように、基部81のうち各突出部82とは反対側の表面には、基部81の貫通孔811に連通する円筒状の雌ネジ部85が形成される。雌ネジ部85の内周面にはネジ溝(雌ネジ)が形成されている。図6に示すように、この雌ネジ部85のうち周方向に所定の間隔をあけた3箇所にはy方向(突出部82の軸方向)に沿う溝部851が形成されている。各溝部851は、雌ネジ部85の壁部をその厚さ方向に貫通する部分である。このような溝部851が形成された雌ネジ部85は、溝部851が形成されない構成(完全な円筒状とされた構成)と比較して径方向に弾性変形し易い。
また、図4から図6に示すように、基部81のうち各突出部82とは反対側の表面には、x方向に沿って雌ネジ部85を挟む各位置に側面部86が形成される。各側面部86は、基部81のうち円弧状の各周縁に沿って当該基部81から突出する部分である。なお、以上に説明した係止部材80の各要素(基部81、突出部82、ガード部83、係合部84、雌ネジ部85、側面部86)は射出成形など様々な加工技術によって一体に形成される。係止部材80の材料としてはプラスチックなどが採用され、耐衝撃性があって接着し難い樹脂材料(例えばポリアセタールやポリアミド)が特に好適である。
<A−4:取付部材50の具体的な構成>
次に、図7から図9を参照して取付部材50の具体的な形状を説明する。図7は取付部材50を基板ケース30側(前面側)からみた平面図であり、図8は取付部材50を基板ケース30とは反対側(背面側)からみた平面図である。図7および図8に示すように、取付部材50は、筐体固定部51とサブユニット固定部53とケース装着部60とを含む。
筐体固定部51には2個の貫通孔511が形成される。これらの貫通孔511を通るネジが筐体10に嵌め込まれることによって取付部材50が筐体10に固定される。また、筐体固定部51は、基板ケース30を上下方向に挟む2個のガイド体513および515を含む。ガイド体513および515の各々のうち基板ケース30の側面と対向すべき位置には係合孔Hが形成されている。基板ケース30が目標位置に到達すると、この基板ケース30の上面および下面の右方に位置する各突起Pがガイド体513および515の係合孔Hに係合する。
図3および図7に示すように、サブユニット固定部53にはサブユニット55が固定される。図7に示すように、サブユニット55は、サブ基板56とケース57とシリンダ錠58とを含む。サブ基板56には、シリンダ錠58の回転に連動して導通状態(オン状態/オフ状態)が切り替わる接点スイッチ561と、接点スイッチ561の導通状態に応じた信号(以下「設定信号」という)を外部に出力するためのコネクタ562とが実装される。設定信号は、スロットマシンSの動作モードを通常モードおよび設定モードの何れかに指定する信号である。通常モードは遊技者が遊技するときのモードであり、設定モードは内部抽選の当選確率をスロットマシンSの管理者が設定(変更)するモードである。設定信号が指定する動作モードは、シリンダ錠58に鍵を差し込んで回転させるたびに通常モードおよび設定モードの一方から他方に循環的に切り替わる。
図7に示すように、ケース57は、サブ基板56やシリンダ錠58を収容する箱状の主ケース部571と主ケース部571の側面から左方に突出してコネクタ562を被覆するコネクタケース572とが一体に形成された形状となっている。コネクタ562の端子はコネクタケース572の側面から外部に露出する。
ケース装着部60は、基板ケース30が装着される平板状の部分である。図7に示すように、このケース装着部60には、各々が別個の受入部材40に対応する4個の貫通孔61が上下方向に配列して形成される。ひとつの貫通孔61を横方向に挟む各位置にはケース装着部60を厚さ方向に貫通する開口部62が形成される。各開口部62は、係止部材80の基部81(あるいはガード部83や側面部86)の円弧状の外形に対応するように半円形状となっている。
図8に示すように、ケース装着部60の背面側には、各貫通孔61を上下方向に挟む各位置に第1支持部63が形成される。図9は、図8におけるIX−IX線からみた断面図である。図9に示すように、ひとつの第1支持部63は、ケース装着部60の背面から略垂直な方向に突出する支持用突起部630と、この支持用突起部630の先端側の側面から貫通孔61とは反対側に突出する第1爪部631と、支持用突起部630の側面のうち第1爪部631よりも基端側の位置から貫通孔61とは反対側に突出する第2爪部632とが一体に形成された形状となっている。図9に示すように、第2爪部632は縦断面がフック状(略J字状)となるように成形されている。すなわち、第2爪部632は、支持用突起部630の側面に対向する部分Aを含む。
また、図8に示すように、ケース装着部60の背面側には、開口部62を上下方向に挟む各位置(すなわち開口部62の周縁)に第2支持部64が形成される。この第2支持部64は、ケース装着部60の背面から略垂直な方向に突出する突起部640とこの突起部640の側面から開口部62側に突出する爪部641とが一体に形成された形状となっている。以上に説明したように、ケース装着部60の背面側には、2個の第1支持部63と4個の第2支持部64とに上下を包囲された空間が画定される。この空間はひとつの係止部材80が収納される場所(以下「係止部材収納部R」という)である。
<A−5:基板ケース30(受入部材40)の具体的な構成>
次に、図10から図12を参照して基板ケース30における各受入部材40の近傍の構造を説明する。図10は基板ケース30を前面側からみた平面図であり、図11は基板ケース30のうち各受入部材40の近傍を特に拡大して示す斜視図である。また、図12は、基板ケース30を背面側からみた斜視図である。
これらの図面に示すように、基板ケース30を構成する上カバー311の右方の側端面には、この側端面から略垂直に突出して各受入部材40を上下方向に挟むフレーム部351が形成される。各受入部材40とその上下に位置する各フレーム部351とは連結部352を介して連結される。なお、本実施形態におけるフレーム部351と連結部352と受入部材40とは上カバー311と一体に形成される。
図10ないし図12に示すように、ひとつの受入部材40は、ひとつの筒状の部分(以下「第1筒状部」という)41とこの第1筒状部41を横方向に挟む2個の筒状の部分(以下「第2筒状部」という)42とが、各々の軸方向を略平行な方向に向けた姿勢で相互に連結された形状となっている。各第2筒状部42の中心軸の間隔はひとつの係止部材80における各突出部82の中心軸の間隔と略等しい寸法である。各第2筒状部42の筒口(以下「挿入孔」という)420には係止部材80の各突出部82が挿入される。
図12に示すように、各第2筒状部42のうち背面側の部分にはその軸方向に沿って3箇所の溝部421が形成されている。各溝部421に挟まれた第2筒状部42の内周面のうち最も背面側の位置には第2筒状部42の内側に突出する爪部423が形成されている(図17参照)。この爪部423は、係止部材80の突出部82に形成された凹部821に係合する部分である。
図10および図11に示すように、各第2筒状部42の挿入孔420は接触防止部425によって部分的に閉塞されている。本実施形態における接触防止部425は、第2筒状部42の円形の挿入孔420のうち第1筒状部41寄りの部分を閉塞する略半円状の部分である。各第2筒状部42の挿入孔420には係止部材80の突出部82が挿入されるから、接触防止部425は、突出部82の中心軸の方向からみて当該突出部82と重なり合う部分であるということもできる。
また、図3および図10に示すように、基板ケース30のうち右方の側端面には窪み部37が形成される。この窪み部37は、他の部分と比較して窪んだ部分であり、取付部材50のコネクタケース572が隙間なく嵌まり込むように寸法および形状が選定されている。窪み部37の底面には、メイン基板33と電気的に接続されたコネクタ371の端子が露出する。コネクタ371の端子は、取付部材50のコネクタケース572が窪み部37に嵌まり込んだ状態においてサブユニット55のコネクタ562の端子に対して電気的に接続される。接点スイッチ561によって生成された設定信号はコネクタ562およびコネクタ371を経由してメイン基板33に供給される。
<B:制御基板ユニットUを組み立てる手順>
次に、制御基板ユニットUを組み立てる手順について説明する。
まず、取付部材50のサブユニット固定部53にサブユニット55が固定される。次いで、図13に示されるように、突出部82を前面側に向けた姿勢で各係止部材80が取付部材50の背面側から各係止部材収納部Rに配置される。図14は図13のXIV−XIV線からみた断面図である。図14に示されるように、各係止部材80は、取付部材50の第1支持部63のうち第1爪部631が各対向部841のスリット843に係合した状態に留まる。係止部材80がこの位置(以下「第1位置」という)にある段階においては、第1支持部63の第2爪部632や第2支持部64の爪部641は係止部材80に係合しない。
図15は、図13のXV−XV線からみた断面図である。同図に示されるように、係止部材80が第1位置にある段階では、この係止部材80の何れの部位も、取付部材50のケース装着部60のうち基板ケース30の受入部材40に対向する表面PLから前面側には突出しない。すなわち、係止部材80の突出部82やガード部83の何れの部分も表面PLに対して背面側に位置する。
次に、以上の手順で4個の係止部材80が装着された取付部材50を、筐体固定部51の各貫通孔511に挿入されたネジによって筐体10の背面板11に固定する。さらに、図3に示すように、背面板11のうち取付部材50から左方に離間した位置に案内部材70を固定する。そして、メイン基板33を収容した基板ケース30が案内部材70のガイド体71および72の間隙に配置される。この段階において、基板ケース30は未だ取付部材50から左方に離間した位置にある。
次に、案内部材70によるガイド(上下方向への移動の拘束)のもとで基板ケース30を右方にスライドさせる。このスライドの途中で取付部材50のコネクタケース572は基板ケース30の窪み部37に嵌まり込んでいく。なお、上述したように各係止部材80は取付部材50の表面PLから突出しないから、基板ケース30の各受入部材40が取付部材50のケース装着部60の前面側に重なり合う位置に到達しても、各受入部材40は係止部材80と干渉することなく右方に進行していく。
基板ケース30が目標位置に到達すると、基板ケース30の側面に形成された各突起Pがガイド体71および72の係合孔Hと取付部材50のガイド体513および515の係合孔Hとに嵌まり込むことによって基板ケース30の移動は停止する。図16は、この段階にある制御基板ユニットUを前面側からみたときの平面図である。同図に示すように、取付部材50のコネクタケース572が基板ケース30の窪み部37に完全に嵌まり込んでコネクタ562とコネクタ371とが電気的に接続される。これによって接点スイッチ561からの設定信号がメイン基板33に入力される状態となるから、スロットマシンSの管理者はシリンダ錠58を適宜に操作することによって動作モードを通常モードおよび設定モードの何れかに適宜に切り替えることができる。また、図16に示す状態においては、取付部材50を筐体10に固定するためのネジ(貫通孔511)が基板ケース30の背面側に隠れる。したがって、基板ケース30を筐体10から取り外さない限り、取付部材50を筐体10から取り外すことはできない。一方、基板ケース30が図16の位置に到達すると、各受入部材40における第1筒状部41の筒口と取付部材50の貫通孔61と係止部材80の貫通孔811および雌ネジ部85とが同軸上に連通する。
次いで、受入部材40の第1筒状部41と取付部材50の貫通孔61と係止部材80の貫通孔811とを貫通するように前面側からネジNが挿入される。このネジNは係止部材80の雌ネジ部85におけるネジ溝と噛み合った状態でドライバなどの工具によって回転させられる。このネジNの回転に連動して係止部材80は受入部材40に近接する方向に(すなわち前方側に向かって)移動していく。図17から図19は、ネジNの回転に連動して係止部材80が移動していく様子を示す断面図である。図17は図16のXVII−XVII線からみた断面図であり、図18は図16のXVIII−XVIII線からみた断面図であり、図19は図16のXIX−XIX線からみた断面図である。図17から図19の各図における部分(a)は、係止部材80の移動している最中の段階を示し、図17から図19の各図における部分(b)は、係止部材80の移動が完了した段階を示す。また、図18の部分(a')は、同図の部分(a)の段階と部分(b)の段階との中途の段階を示す。
図17から図19の各々における部分(a)に示すように、係止部材80は、各突出部82が受入部材40の第2筒状部42における挿入孔420に挿入されない第1位置から、ネジNの回転に伴なって徐々に受入部材40に近づいていく。さらにネジNが回転すると、係止部材80の突出部82は第2筒状部42の挿入孔420に挿入されて前方側に進行する。また、係止部材80のガード部83は第2筒状部42の外周面と対向する。一方、図18の部分(a')に示すように、取付部材50における第1支持部63の第1爪部631が係止部材80のスリット843から外れるとともに、第2爪部632が対向部841に接触することによって第1支持部63の支持用突起部630は内側に弾性変形する。
さらにネジNが回転すると、図17の部分(b)に示すように、第2筒状部42の挿入孔420に挿入された突出部82の先端が接触防止部425に当接した位置(以下「第2位置」という)で係止部材80は停止する。この第2位置に到達すると、図18の部分(b)に示すように、取付部材50の第1支持部63における第2爪部632が係止部材80の対向部841の周縁部845に係合するとともに、図19の部分(b)に示すように、取付部材50の第2支持部64における爪部641が係止部材80の側面部86の周縁に係合する。以上のように第1支持部63と第2支持部64とが係合するから、係止部材80は背面側への移動が制限されて第2位置に保持される。さらに、係止部材80が第2位置に到達すると、図17の部分(b)に示すように、各第2筒状部42の爪部423が突出部82の外周面の凹部821に係合する。この係合によって係止部材80は取付部材50を挟んで受入部材40に装着される。その後にネジNが取り外されても取付部材50や受入部材40に対する係止部材80の係合は維持される。
このように取付部材50と受入部材40とが係止部材80に係合することによって受入部材40が取付部材50に装着され、この結果として基板ケース30が筐体10に固定される。そして、メイン基板33の検査や点検に際して基板ケース30を取り外す必要が生じた場合には、連結部352の破壊によって基板ケース30が受入部材40から分離される。また、その後に基板ケース30を再び筐体10に固定する場合には、前回とは別の受入部材40と係止部材80との対がネジNによって係合される。一方、連結部352の破壊によって不正に基板ケース30が取り外された場合には、この破壊の痕跡が残るから、不正が実施されたことを早期かつ容易に発見することが可能である。
また、連結部352の破壊以外の方法によって基板ケース30を取り外す不正を有効に防止することができる。すなわち、基板ケース30の受入部材40が装着される係止部材80は、取付部材50を挟んで受入部材40とは反対側に保持されるから、前面側からの操作によって係止部材80を第1位置に移動させて基板ケース30の固定を解除することは困難である。また、本実施形態によれば、たとえ特殊な器具を利用した場合であっても、破壊の痕跡を残さずに基板ケース30を取り外すことは困難である。この点について詳述すると以下の通りである。
基板ケース30を不正に取り外すために係止部材80を第1位置に移動させる方法としては例えば図20や図21に示すような方法が想定される。図20に例示された方法は、図17の部分(b)の状態から途中まで引き出したネジNに対して器具T1から背面側への外力を加える(例えばハンマによって打撃する)ことで係止部材80を背面側に移動させようとする方法である。本実施形態においては、雌ネジ部85に複数の溝部851が形成されているから、ネジNに背面側への外力が作用すると雌ネジ部85が径方向に弾性変形し、係止部材80が第2位置に維持されたままネジNのみが雌ネジ部85から外れて背面側に移動する。したがって、図20の方法によっては基板ケース30を不正に取り外すことはできない。このように本実施形態においては、係止部材80の移動に雌ネジ部85とネジNとの締結を利用しつつ、この締結を介してネジ部Nから雌ネジ部85に伝達されようとする応力を溝部85における分散によって遮断することで係止部材80の移動が抑止される。
図21に例示された方法は、器具T2の2本の棒状部の各々を第2筒状部42の挿入孔420に挿入させたうえで背面側への外力を加え、これによって突出部82の先端を押圧して係止部材80を第1位置に移動させようとする方法である。本実施形態においては、挿入孔420が接触防止部425によって部分的に閉塞されているから、棒上部を挿入孔420に挿入させることは困難である。加えて、突出部82のうち接触防止部425から露出する部分は係止部材80の移動の方向(前後方向)に対して傾斜する傾斜面822となっているから、器具T2に背面側への外力を作用させたとしても係止部材80を充分に押圧することは困難である。したがって、図21の方法によっても基板ケース30を不正に取り外すことは困難である。
また、係止部材80は突出部82の凹部821が受入部材40の爪部423に係合しているから、第2筒状部42の爪部423を外側に変形させることによって係止部材80との係合を解除して基板ケース30を取り外すという不正も想定される。しかしながら、本実施形態においては、係止部材80のガード部83が第2筒状部42の外周面と対向するから、第2筒状部42への接触がガード部83によって阻害され、さらには、たとえ第2筒状部42への接触が可能であったとしてもその爪部423の弾性変形はガード部83によって制限される。したがって、第2筒状部42への接触によって基板ケース30を取り外す不正も有効に防止される。
さらに、図18の部分(b)に拡大して示すように、係止部材80が第2位置に移動すると、第1支持部63の第2爪部632における部分Aが係止部材80の周縁部845を挟んで支持用突起部630に対向するから、外部からの操作によって第1支持部63の第2爪部632と係止部材80との係合を解除することは困難である。したがって、第1支持部63を変形させることで係止部材80を第1位置に移動させようとする不正も有効に防止される。
加えて、本実施形態においては、係止部材80が第2位置に移動した状態において突出部82が受入部材40の挿入孔420に挿入される。したがって、例えば係止部材80と受入部材40とが単純に係合するだけの構成と比較して、基板ケース30を充分な強度で取付部材50に装着することができる。特に、突出部82の軸方向と垂直な方向(例えば左右方向)の外力に対する強度を充分に確保することができる。
<C:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の形態においては、受入部材40の爪部423と係止部材80の凹部821とが係合する構成を例示したが、受入部材40と係止部材80とを係合させるための構成は任意である。例えば、受入部材40における第2筒状部42の内周面に形成された凹部と係止部材80の突出部82に形成された爪部(凸部)とが係合する構成としてもよい。
(2)変形例2
以上の形態においては、係止部材80が爪部423によって受入部材40に係合するとともに第1支持部63および第2支持部64によって取付部材50に係合する構成を例示したが、係止部材80と受入部材40とが充分な強度で係合するのであれば、係止部材80を取付部材50に係合させる必要は必ずしもない。したがって、取付部材50の第1支持部63や第2支持部64は省略され得る。また、係止部材80が取付部材50に係合する構成においては、係止部材80を受入部材40に係合させる必要は必ずしもない。例えば、案内部材70や取付部材50の係合孔Hに突起Pが係合することによって前方側への受入部材40の移動は制限されるから、係止部材80が受入部材40に係合しない場合であっても、基板ケース30の不正な取り外しを防止することは可能である。
(3)変形例3
以上の形態においては、第2筒状部42の挿入孔420を部分的に閉塞するように接触防止部425が形成された構成を例示したが、この挿入孔420の全部を閉塞するように接触防止部425が形成されてもよい。
(4)変形例4
係止部材80を移動させるためのネジNとしてワンウェイネジを採用してもよい。ワンウェイネジとは、これを締付け方向に回転させる場合に限ってドライバなどの治具と係合し、逆方向に回転させようとしても治具と係合しないように構成されたネジである。この構成によれば、ネジNを係止部材80から取り外すことが困難となるから、基板ケース30を取り外す不正をさらに有効に防止することが可能となる。
なお、係止部材80を第1位置から第2位置に移動させるための手段はネジに限定されない。例えば、受入部材40の第1筒状部41と取付部材50の貫通孔511とに挿入された状態で係止部材80に係合するような治具によって係止部材80を前方側に移動させてもよい(係止部材80が第2位置に到達すると治具は取り外される)。この構成において係止部材80の雌ネジ部85は省略され得る。
(5)変形例5
以上の形態においては係止部材80にガード部83が形成された構成を例示したが、第2筒状部42が外部からの接触によっては弾性変形し難い場合や第2筒状部42への接触が別個の仕組みによって防止される場合、ガード部83は適宜に省略され得る。
(6)変形例6
以上の形態においては第2筒状部42の挿入孔420に係止部材80の突出部82が挿入される構成を例示したが、突出部82が挿入される部分が円筒状である必要は必ずしもない。すなわち、突出部842が挿入される孔(穴)が受入部材40に形成された構成であれば足り、受入部材40の具体的な形態や挿入孔420の形状は任意に変更される。
本発明の実施形態に係るスロットマシンの外観を示す斜視図である。 スロットマシンの前面扉が開かれた状態を示す斜視図である。 制御基板ユニットの分解斜視図である。 係止部材の外観を示す斜視図である。 係止部材の外観を突起部に注目して示す斜視図である。 係止部材の外観を雌ネジ部に注目して示す斜視図である。 取付部材を前面側からみた平面図である。 取付部材を背面側からみた平面図である。 図8のIX−IX線からみた断面図である。 基板ケースの受入部材の近傍を前面側からみた平面図である。 受入部材の近傍を拡大して示す斜視図である。 基板ケースの受入部材の近傍を背面側からみた斜視図である。 取付部材に係止部材が装着された状態を示す斜視図である。 図13のXIV−XIV線からみた断面図である。 図13のXV−XV線からみた断面図である。 基板ケースが目標位置に到達した状態を示す平面図である。 図16のXVII−XVII線からみた断面に着目して係止部材の移動を示す断面図である。 図16のXVIII−XVIII線からみた断面に着目して係止部材の移動を示す断面図である。 図16のXIX−XIX線からみた断面に着目して係止部材の移動を示す断面図である。 係止部材を移動させる不正が防止されることを説明するための断面図である。 係止部材を移動させる不正が防止されることを説明するための断面図である。
符号の説明
S……スロットマシン、U……制御基板ユニット、10……筐体、11……背面板、20……前面扉、30……基板ケース、33……メイン基板(制御基板)、351……フレーム部、352……連結部、40……受入部材、41……第1筒状部、42……第2筒状部、420……挿入孔、423……爪部、425……接触防止部、50……取付部材、61……貫通孔、62……開口部、63……第1支持部、630……支持用突起部、631……第1爪部、632……第2爪部、64……第2支持部、70……案内部材、80……係止部材、81……基部、82……突起部、821……凹部、822……傾斜面、83……ガード部、84……係合部、841……対向部、843……スリット、845……周縁部、85……雌ネジ部、851……溝部、86……側面部、N……ネジ。

Claims (14)

  1. 機器が収納される本体と、
    前記機器を制御する制御基板が収納される基板ケースと、
    前記基板ケースを前記本体に固定するために前記本体内に固定された取付部材とを具備し、
    前記基板ケースは、内周面に凸型または凹型の係合部を備えた挿入孔を有する受入部材を備え、
    前記受入部材の挿入孔に挿入される突出部を有する係止部材が、前記取付部材の所定面を挟んで前記受入部材と対向する位置に配置され、
    前記突出部には、前記受入部材の前記係合部に嵌り合う被係合部が設けられ、
    前記突出部が前記受入部材の挿入孔に挿入されない第1位置から前記挿入孔に挿入される第2位置まで前記係止部材が前記受入部材側に移動されると、前記係合部と前記被係合部とが相互に嵌り合うことで前記受入部材が前記係止部材によって前記取付部材に取り付けられて前記基板ケースが前記本体に固定される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記受入部材は、凸型の前記係合部を有し、
    前記係止部材は、外周面に凹型の前記被係合部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記取付部材は、前記第2位置に移動した前記係止部材と嵌り合う支持部を含む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 機器が収納される本体と、
    前記機器を制御する制御基板が収納される基板ケースと、
    前記基板ケースを前記本体に固定するために前記本体内に固定された取付部材とを具備し、
    前記基板ケースは、挿入孔を有する受入部材を備え、
    前記受入部材の挿入孔に挿入される突出部を有する係止部材が、前記取付部材の所定面を挟んで前記受入部材と対向する位置に配置され、
    前記取付部材は、前記係止部材が嵌り合う支持部を含み、
    前記突出部が前記受入部材の挿入孔に挿入されない第1位置から前記挿入孔に挿入される第2位置まで前記係止部材が前記受入部材側に移動されると、前記支持部と前記係止部材とが相互に嵌り合うことで前記受入部材が前記係止部材によって前記取付部材に取り付けられて前記基板ケースが前記本体に固定される
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 前記支持部は、前記係止部材側に突出する支持用突起部と、前記支持用突起部の側面に形成された第1爪部および第2爪部とを含み、
    前記第1爪部は、前記係止部材が前記第1位置にあるときに当該係止部材と嵌り合い、
    前記第2爪部は、前記係止部材が前記第2位置にあるときに当該係止部材と嵌り合う
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記第2爪部は、前記支持用突起部の側面に対向する部分を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 前記受入部材は、筒口が前記挿入孔とされた筒状部を含み、
    前記突出部の外周面は、前記係止部材が前記第2位置にあるときに前記筒状部の内周面に対向し、
    前記係止部材は、当該係止部材が前記第2位置にあるときに前記筒状部の外周面に対向するガード部を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の遊技機。
  8. 前記突出部の先端部分は、前記係止部材の移動の方向に対して傾斜する面を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の遊技機。
  9. 前記受入部材のうち前記挿入孔の内側には、前記突出部の突出の方向からみて当該突出部と重なり合う接触防止部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の遊技機。
  10. 前記係止部材は、内周面に雌ネジが形成された筒状の雌ネジ部を含み、前記雌ネジに噛み合うネジの回転に伴なって前記第1位置から前記第2位置に移動する
    ことを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の遊技機。
  11. 前記雌ネジ部には、前記係止部材の移動の方向に沿って溝部が形成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
  12. 前記係止部材は、前記第1位置にあるときに、前記取付部材のうち前記受入部材との対向面から突出しない
    ことを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の遊技機。
  13. 前記係止部材が移動する方向と略垂直な方向に沿って、前記取付部材に対する所定の位置まで前記基板ケースを案内する案内部材
    を具備することを特徴とする請求項12に記載の遊技機。
  14. 前記基板ケースは、前記受入部材を支持する連結部を有し、
    前記取付部材によって前記本体に固定された前記基板ケースは、前記連結部の破壊によって前記取付部材から分離される
    ことを特徴とする請求項1から請求項13の何れかに記載の遊技機。
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