JP2009228381A - ヒンジ用ダンパ装置及びダンパ付きヒンジ - Google Patents

ヒンジ用ダンパ装置及びダンパ付きヒンジ Download PDF

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Abstract

【課題】 筐体側固定部材と本体部材との間に長期間にわたってガタが発生することのないダンパ付きスライドヒンジを提供する。
【解決手段】筐体に取り付けられる筐体側固定部材21、この筐体側固定部材21に着脱可能に、かつ位置調節可能に取り付けられる本体部材24、及びこの本体部材24に回動可能に取り付けられ、かつ扉に取り付けられる扉側連結部材(図示せず)を有するスライドヒンジ1と、ホルダ31及びこのホルダ31に設けられたダンパ組立体32とを備えたダンパ付きスライドヒンジにおいて、ホルダ31に収容凹部31aを形成する。この収容凹部31aに本体部材24を隙間Sをもって挿入する。ホルダ31を筐体側固定部材21に固定する。ホルダ31にダンパ組立体32を介して作用する扉の慣性力を筐体側固定部材21によって受け止めさせる。
【選択図】図8

Description

この発明は、スライドヒンジ等のヒンジに用いられるダンパ装置及びそのダンパ装置が取り付けられたダンパ付きヒンジに関する。
一般に、スライドヒンジは、第1固定部材と、この第1固定部材に着脱可能に取り付けられた本体部材と、この本体部材に一対のリンクを介して回動可能に連結された第2固定部材とを有している。第1固定部材が筐体に取り付けられ、第2固定部材が扉に取り付けられる。この結果、扉が筐体にスライドヒンジを介して開閉回動可能に取り付けられる。しかも、本体部材と第2固定部材とを連結する一対のリンクの少なくとも一方は、扉が閉位置とそこから所定の角度(例えば、30°)だけ離れた位置との間に位置しているときには、扉を閉位置に向かって回動付勢する。これにより、扉が閉位置まで回動させられるとともに、閉位置に維持されるようになっている。
扉は、閉位置に達した時点ではスライドヒンジによって高速に加速されている。このため、扉が閉位置において筐体に突き当たると、大きな衝突音が発生するという問題があった。
そこで、下記特許文献1に記載のものにおいては、スライドヒンジの本体部材にダンパ装置が取り付けられている。ダンパ装置は、扉の回動速度を低速に抑える。したがって、扉が筐体に高速で衝突して大きな衝突音が発生することを防止する。
特開2006-169777号公報
上記従来のスライドヒンジにおいては、ダンパ装置が本体部材に設けられているので、扉の回動付勢力が本体部材によって受け止められ、さらに第1固定部材によって受け止められる。つまり、本体部材と第1固定部材との間で力の伝達が行われる。ところが、本体部材が第1固定部材に位置調節可能に設けられているため、本体部材と第1固定部材との間の連結構造が複雑になっており、それらの間の固定強度が比較的弱い。このため、本体部材に力が作用すると、本体部材と第1固定部材との間に早期にガタが発生し、この結果扉が筐体に対してガタツクという問題があった。
上記の問題を解決するために、第1の発明は、第1固定部材、この第1固定部材に着脱可能に取り付けられた本体部材、及びこの本体部材に回動可能に連結された第2固定部材を有するヒンジに取り付けられるヒンジ用ダンパ装置であって、ホルダと、このホルダに直線移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材と上記ホルダとの間に設けられ、上記可動部材の一方向への移動速度を低速に抑えるダンパ機構を有し、上記ホルダには、上記可動部材を上記一方向へ移動させる力を上記第1固定部材に伝達する伝達部が設けられていることを特徴としている。
この場合、上記ホルダには、上記第1固定部材が取り付けられる取付部が設けられていることが望ましい。
上記第1固定部材の両端部が上記本体部材から互いに逆方向へ突出している場合には、上記ホルダが上記本体部材を跨いだ状態で上記第1固定部材に取り付けられるよう、上記取付部が上記本体部材を跨ぐ上記ホルダの両端部にそれぞれ設けられていることが望ましい。
上記ホルダには上記本体部材を収容する収容凹部が形成されていることが望ましい。
上記ホルダには、上記収容凹部の両側部から互いに逆向きに延び、上記第1固定部材の両端部をそれぞれ収容する二つの第2収容凹部が形成され、上記第2収容凹部に上記取付部が設けられていることが望ましい。
上記取付部に上記伝達部が設けられていることが望ましい。
上記ホルダが、基部と、この基部に着脱可能に取り付けられた本体部とを有し、上記基部に上記伝達部が設けられ、上記本体部に上記可動部材が設けられていることが望ましい。
上記問題を解決するために、第2の発明は、第1固定部材と、この第1固定部材に着脱可能に取り付けられた本体部材と、この本体部材に回動可能に連結された第2固定部材と、ホルダ、このホルダに直線移動可能に設けられた可動部材、及びこの可動部材と上記ホルダとの間に設けられ、上記可動部材の一方向への移動速度を低速に抑えるダンパ機構を有するダンパ装置とを備えたダンパ付きヒンジにおいて、上記ホルダには、上記可動部材を上記一方向へ移動させる力を上記第1固定部材に伝達する伝達部が設けられていることを特徴としている。
上記ホルダには、上記第1固定部材に取り付けられる取付部が設けられていることが望ましい。
上記第1固定部材の両端部が上記本体部材から互いに逆方向へ突出している場合には、上記ホルダが上記本体部材を跨いだ状態で上記第1固定部材に取り付けられるよう、上記取付部が上記本体部材を跨ぐ上記ホルダの両端部にそれぞれ設けられていることが望ましい。
上記ホルダには、上記本体部材を収容する収容凹部が形成されていることが望ましい。
上記ホルダには、上記収容凹部の両側部から互いに逆向きに延び、上記第1固定部材の両端部をそれぞれ収容する二つの第2収容凹部が形成され、上記第2収容凹部に上記取付部が設けられていることが望ましい。
上記取付部に上記伝達部が設けられていることが望ましい。
上記ホルダが、基部と、この基部に着脱可能に取り付けられた本体部とを有し、上記基部に上記伝達部が設けられ、上記本体部に上記可動部材が設けられていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、扉からダンパに作用する力が第1固定部材によって受け止められ、本体部材に伝達されることがない。したがって、本体部材と第1固定部材との間にガタが発生することを防止し、扉が筐体に対してガタツクような事態を未然に防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係るダンパ付きスライドヒンジ(ダンパ付きヒンジ)1が用いられた筐体A及び扉Bを示し、図2はその要部を拡大して示す。筐体Aは、その前面部が開口した四角形の箱状をなしており、その前面部の一側部(左側部)には、扉Bがスライドヒンジ1,1を介して水平方向へ開閉回動可能に設けられている。扉Bは、筐体Aの前面に突き当たってその開口部を閉じた閉位置と、この閉位置から100°程度離れた開位置との間を回動可能である。
次に、この発明の第1実施の形態たるスライドヒンジ1について図1〜図20を参照して説明する。なお、スライドヒンジ1の構成をより理解し易くするために、スライドヒンジ1の構成については、スライドヒンジ1が筐体A及び扉Bに取り付けられた状態で、しかも筐体Aの上下左右方向及び前後方向をできる限り用いて説明するものとする。勿論、スライドヒンジ1の構成は、説明中の上下左右及び前後に限定されるものではない。
スライドヒンジ1は、特に図11に示すように、ヒンジ部(ヒンジ)2と、ダンパ部(ダンパ装置)3とを有している。なお、図1の下側に配置されたスライドヒンジ1については、ダンパ部3が省略されている。
ヒンジ部2は、特に図12及び図20に示すように、筐体側固定部材(第1固定部材)21と、この筐体側固定部材21に第1連結部材22及び第2連結部材23を介して着脱可能に取り付けられた本体部材24と、この本体部材24に一対のリンク25A,25B(図5参照)を介して回動可能に連結された扉側固定部材(第2固定部材)26とを有している。
筐体側固定部材21は、略長方形の平板状をなす基板部21aを有しており、その長手方向を上下方向に向け、その幅方向を前後方向に向け、その厚さ方向を左右方向に向けた状態で配置されている。基板部21aの前側に位置する側面の中央部には、前方へ向かって突出する突出板部21bが一体に形成されている。筐体側固定部材21は、基板部21aの上下の両端部を及び突出板部21bを左右方向に貫通する三本のねじ(図示せず)により、筐体Aの左右方向の一側部(この実施の形態では左側部)内面に固定されている。
基板部21aの右方を向く面(以下、上面と称し、左方を向く面を下面と称する。)の長手方向における中央部には、第1連結部材22がその長手方向を前後方向に向けた状態で配置されている。第1連結部材22は、基板部21aに形成された挿通孔21cを貫通するボルト27A及びこのボルト27Aに螺合されたナット27Bによって基板部21aに固定されている。基板部21aの上面には、その長手方向(上下方向)に延びる断面三角形状の突条21dが多数形成されており、この突条21dには、第1連結部材22に形成された多数の突条(図示せず)が嵌り込んでいる。これにより、第1連結部材22が基板部21aに一本のボルト27Aだけで一定の姿勢を維持することができるように強固に固定されている。
ボルト27Aが挿通される挿通孔21cは、上下に長い長孔として形成されており、ボルト27Aは、挿通孔21cの長手方向へ移動可能に挿通されている。したがって、第1連結部材22は、ボルト27Aが挿通孔21c内を移動することができる範囲内において上下方向へ位置調節可能である。勿論、位置調節後にボルト27Aを締め付けることにより、第2連結部材22が基板部21aに固定されている。
第2連結部材23は、その長手方向を前後方向に向けて配置されている。図5に示すように、第2連結部材23の前後方向の両端部には、第1係止軸23a及び第2係止軸23bがそれぞれ設けられている。第1係止軸23aが第1連結部材22の前端部に形成された第1係止凹部22aに係脱可能に係合するとともに、第2係止軸23bが第1連結部材22の後端部に形成された第2係止凹部22bに係脱可能に係合することにより、第2連結部材23が第1連結部材22に着脱可能に取り付けられている。
本体部材24は、上下方向に互いに対向して配置された長方形状をなす一対の側板部24a,24b(図8参照)と、この一対の側板部24a,24bの一方の側部(右側の側部;図8において上側の側部)どうしを連結する天板部24cとにより断面略「コ」字状に形成されている。そして、本体部材24は、その開放された部分を筐体側固定部材21側に向けるとともに、その長手方向を前後方向に向けた状態で配置されている。
本体部材24内には、第2連結部材23が収容されており、本体部材24は、第2連結部材23に前後方向及び左右方向へ位置調節可能に連結されている。すなわち、天板部24cの後端部には、前後方向に延びる長孔24dが形成されている。この長孔24dには、調節ボルト28が挿通されており、調節ボルト28は、第2連結部材23の後端部に形成されたねじ孔23dに螺合されている。したがって、本体部材24は、調節ボルト28が長孔24c内を前後方向へ移動することができる範囲内において前後方向へ位置調節可能であり、位置調節後にボルト28を締め付けることによって本体部24が第2連結部材23に固定されている。
天板部24cの長手方向の中央部には、前後方向に延びる長孔24eが形成されている。この長孔24eには、調節ボルト29の頭部29aが前後方向へは移動可能に、かつ回動可能に、しかも上下方向及び左右方向へは移動不能に係合している。調節ボルト29は、長孔24eを貫通して第2連結部材23の前端部に形成されたねじ孔23cに螺合されている。したがって、調節ボルト29を正逆方向へ適宜に回動させると、本体部材24の前端部が左右方向へ移動する。つまり、調節ボルト29を正逆方向へ回動させることにより、本体部材24の前端部の左右方向の位置を適宜調節することができる。
このように、本体部材24は、第2連結部材23に前後方向及び左右方向へ位置調節可能に連結されている。しかも、本体部材24は、第1連結部材22に第2連結部材23を介して連結されており、第1連結部材22は筐体側固定部材21に対して上下方向へ位置調節可能である。したがって、本体部材24は、筐体側固定部材21に対して上下左右及び前後方向へ位置調節可能であり、着脱可能である。なお、本体部材24が筐体側固定部材21に取り付けられた状態においては、図11及び図12から分かるように、基板部21aの上下方向の両端部が本体部材24の両側板部24a,24bからそれぞれ上下方向に突出している。
特に図5に示すように、本体部材24の前端部には、一対のリンク25A,25Bの各一端部(後端部)が上下方向に延びる軸線を中心として水平方向へ回動可能に連結されている。一対のリンク25A,25Bの各他端部は、扉側固定部材26に上下方向に延びる軸線を中心として水平方向へ回動可能に連結されている。これにより、扉側固定部材26が本体部材24に水平方向へ回動可能に連結されている。図2に示すように、扉側固定部材26は、扉Bに固定されている。この結果、扉Bが筐体Aにヒンジ部2を介して水平方向へ回動可能に連結されている。
一対のリンク25A,25Bの少なくとも一方のリンクは、弾性を有しており、扉Bが閉位置とそこから所定の角度(例えば30°)だけ開位置側に離れた中立位置との間に位置しているときには、扉Bを閉位置側へ回動付勢する。そして、この回動付勢力によって扉Bを閉位置まで回動させるとともに、閉位置に維持する。また、当該一方のリンクは、扉Bが中立位置と開位置との間に位置しているときには、扉Bを開位置側へ回動付勢する。そして、この回動付勢力によって扉Bを開位置まで回動させるとともに、開位置に維持する。勿論、公知の他のスライドヒンジと同様に、一対のリンクを剛体とし、一方のリンクと連結部材との間にリンクを回動付勢するコイルばね等の付勢手段を設けてもよい。
次に、ダンパ部3について説明すると、ダンパ部3は、特に図11及び図12に示すように、ホルダ31とダンパ組立体32とを有している。
ホルダ31は、硬質の樹脂を成形してなるものであり、略直方体状に形成されている。そして、ホルダ31は、その長手方向を前後方向に向け、その幅方向を上下方向に向けたその厚さ方向を左右方向に向けた状態で、筐体Aの左側部内面と対向して配置されている。ホルダ31は、樹脂以外の材質で形成してもよく、また直方体以外の形状に形成してもよい。
筐体Aの左側部内面と対向するホルダ31の端面、つまり左方を向く端面(以下、下面と称し、右方を向く面を上面と称する。)には、ホルダ31の前面から後端側へ向かって延びる収容凹部31aが形成されている。この収容凹部31aは、ホルダ31の上下方向の中央部から下端部に至る範囲に配置されている。収容凹部31aには、本体部材24がその前端部を除いて収容されている。特に図8に示すように、収容凹部31aは、その内面と本体部材24の外面との間に隙間Sが形成されるような大きさに設定されている。この隙間Sは、本体部材24を上下左右及び前後の各方向へ最大に位置調節したとしても、本体部材24が収容凹部31aの内面に接触することがないように、その大きさが設定されている。収容凹部31aは、本体部材24のほぼ全部を収容可能な大きさにしてもよい。
ホルダ31の下側に位置する側面には、下方に向かって突出する突出部31bが形成されている。この突出部31bは、基板部21aの下端部と水平方向に対向するように配置されている。突出部31bの基板部21aと対向する面は、ホルダ31の下面と同一平面を構成しており、当該面には、凹部(第2収容凹部)33が形成されている。この凹部33の上端部は、収容凹部31aに連通している。凹部33には、本体部材24から下方に突出する基板部21aの下端部が収容されている。凹部33の内側面は、基板部21aの下端部の前側、下側及び後側の各側面とほぼ接触している。これによって、基板部21aの下端部に対するホルダ31の位置決めがなされている。
特に図9に示すように、凹部33の前側(図9において左側)に位置する内側面(伝達部)33aの図9における下端部(左端部)には、第1係合凸部33bが形成されている。この第1係合凸部33bは、基板部21aの下端部の前側面に形成された切欠き21e(図11及び図12参照)を通って基板部21aの下側(図9における下側)に入り込み、基板部21aの下面に係合している。凹部33の後側(図9において右側)に位置する内側面33cの図9における下端部には、第2係合凸部33dが形成されている。この第2係合凸部33dは、基板部21aの下端部の後側面に形成された切欠き部(図示せず)を通って基板部21aの下側に入り込み、基板部21aの下面に係合している。第1及び第2係合凸部33b,33dが基板部21aの下面に係合する一方、凹部33の内面に形成された当接部(図示せず)が基板部21aの上面に突き当たっており、第1及び第2係合凸部33b,33dと当接部とが基板部21aを図9の上下方向に挟持している。これにより、突出部31bが基板部21aの下端部に連結固定され、ひいてはホルダ31の下部が基板部21aの下端部に連結固定されている。
特に図8及び図17に示すように、ホルダ31の下面には、凹部(第2収容凹部)34が形成されている。この凹部34は、収容凹部31aより上側に配置されている。凹部34の下端部(図8において右端部)は、収容凹部31aに連通している。凹部34には、本体部材24から上方へ突出した基板部21aの上端部が収容されている。凹部34の内側面は、基板部21aの上端部の前側、上側及び後側の各側面とほぼ接触している。これによって、基板部21aの上端部に対するホルダ31の位置決めがなされている。
凹部34の前側の内側面(伝達部)34aには、上記凹部33の第1係合凸部33bに相当する係合凸部34bが形成されている。この係合凸部34bは、基板部21aの上端部の前側面に形成された切欠き(図17参照)を通って基板部21aの下側に入り込み、基板部21aの下面に係合している。また、凹部34の内面には、凹部33に形成された当接部に相当する当接部が形成されている。この当接部と係合凸部34bとによって基板部21aの上端部を挟持することにより、ホルダ31の上部が基板部21aの上端部に連結固定されている。
凹部33に基板部21aの下端部が嵌り込むことによって基板部21aに対するホルダ31の下部の位置決めがなされるとともに、第1及び第2係合凸部33b,33d及び当接部によってホルダ31の下部が基板部31の下端部に連結固定されることから明らかなように、凹部33、第1、第2係合凸部33b,33d及び当接部により、ホルダ31の下部を基板部21aの下端部に取り付けるための取付部が構成されている。また、凹部34に基板部21aの上端部が嵌り込むことによって基板部21aに対するホルダ31の上部の位置決めがなされるとともに、係合凸部34b及び当接部によってホルダ31の上部が基板部21aの上端部に連結固定されることから明らかなように、凹部34、係合凸部34b及び当接部により、ホルダ31の上部を基板部21aの上端部に取り付けるための取付部が構成されている。つまり、この実施の形態では、ホルダ31を筐体側固定部材21に取り付けるために二つの取付部が形成されているのである。また、この実施の形態では取付部の一部を構成する凹部33,34の内側面33a,34aが、後述するように力の伝達部になっているので、伝達部が取付部に設けられている。
第2係合凸部33dが形成された突出部31bの後側壁部31cは、その基端部(図9において上端部)が弾性変形することにより、図9の矢印A,B方向へ回動可能である。後側壁部31cの外面に形成された摘み部31dを図9の上方へ押すと、後側壁部31cが矢印A方向へ回動する。それに伴って、第2係合凸部33dが図9の右方(後方)へ移動する。後側壁部31cをさらに回動させると、第2係合凸部33dが基板部21aから後方離間し、第2係合凸部33dと基板部21aとの係合が解除する。この状態では、ホルダ31が第1係合凸部33b及び係合凸部34bと基板部21aとの各係合箇所を中心として図9の反時計方向へ回動可能になる。そして、第2係合凸部33dが基板部21aから図9の上方へ移動するまでホルダ31を反時計方向へ回動させた後、ホルダ31を図9において左方へ移動させると、第1係合凸部33b及び係合凸部34bが基板部21aから前方(図9の左方)へ離間し、それらの係合が解除する。その結果、ホルダ31と基板部21aとの係合が解除し、ホルダ31を筐体側固定部材21から取り外すことができる。
逆に、ホルダ31を筐体側固定部材21に固定する場合には、ホルダ31の後端部を基板部21aから図9の上方へ若干離間させた状態で第1係合凸部33b及び係合凸部34bを基板部21aにそれぞれ係合させる。その後、第1係合凸部33b及び係合凸部34bと基板部21aとの各係合箇所を中心としてホルダ31を図9の時計方向へ回動させる。すると、第2係合突出部33dから図9の下方へ続いて形成された傾斜面33eが基板部21aの下端部の後側面に突き当たる。その状態でホルダ31を同方向へさらに回動させると、後側壁部31cが傾斜面33eによって図9の矢印A方向へ回動させられる。その後、ホルダ31をさらに回動させると、第2係合凸部33dが基板部21aを乗り越え、切欠きと対向する。すると、後側壁部31cがそれ自体の弾性によって元の状態に復帰し、第2係合凸部33dが基板部21aの下面に係合する。これによって、ホルダ31が筐体側固定部材21に固定状態で取り付けられる。
なお、ホルダ31の天板部には、その上面から収容凹部31aに達する二つの貫通孔31f、31gが形成されている。特に図3及び図10から明らかなように、一方の貫通孔31fは、調節ボルト28を回転操作するためのドライバ等のねじ回し工具を挿通するためのものであり、貫通孔31gは、ボルト27A及び調節ボルト29をそれぞれ回転操作するためのドライバ等のねじ回し工具を挿通するためのものである。
特に、図7、図8、図11、図12、図17及び図18に示すように、ホルダ31には、その前面から後方へ向かってほぼ水平に延びる装着孔31eが形成されている。装着孔31eは、その上下方向(図8において左右方向)における中央部が係合凸部34bの上下方向における中央部と上下方向においてほぼ同一に位置するよう、ホルダ31の上部に配置されている。
装着孔31eには、ダンパ組立体32が挿脱可能に挿入されている。ダンパ組立体32は、ケーシング(可動部材)35とロッド36とを有している。ケーシング35には、ロッド36の前端部が前後方向へ移動可能に挿入されている。ロッド36の後端部は、ケーシング35の後端面から後方に突出している。ロッド36は、ケーシング35に対し図12に示す初期位置と、この初期位置から前方へ所定距離だけ離れた限界位置との間を移動可能である。
ケーシング35の内部には、ダンパ機構及び付勢手段(いずれも図示せず)が設けられている。ダンパ機構は、ロッド36のケーシング35に対する前後方向への高速移動を阻止して、その移動速度を低速に抑える。付勢手段は、コイルばね等の弾性部材からなるものであり、ロッド36を限界位置から初期位置へ向かう方向、つまり後方へ付勢している。したがって、ロッド36は、それに軸線方向への外力が作用しない限り、図12に示す初期位置に位置している。
特に図11及び図12に示すように、装着孔31eには、ケーシング35が摺動可能に挿入されている。この場合、ケーシング35は、ロッド36を先にして装着孔31eに挿入されており、ロッド36の後端部が装着孔31eの底面に突き当たっている。ロッド36が初期位置に位置しているときには、ケーシング35の前端部が装着孔31eから前方に突出している。そして、扉Bが開位置側から初期位置の所定角度(例えば20°)だけ手前の当接位置まで閉回動すると、扉Bがケーシング35の前端面に突き当たる。扉Bがさらに閉回動すると、ケーシング35が後方へ押され、ロッド36がケーシング35内に入り込む。そして、扉Bが閉位置に回動すると、ロッド36が限界位置の若干手前の位置までケーシング35内に入り込み、その分だけケーシング35が後方へ移動する。このときにも、ケーシング35の前端部は、装着孔31eから前方へ突出している。
上記構成のダンパ付きスライドヒンジ1が用いられた筐体A及び扉Bにおいて、いま、扉Bが閉じているものとする。このときには、ロッド36が初期位置から限界位置の若干手前の位置に位置し、その分だけケーシング35が後方へ移動させられている。この状態では、ダンパ部3の付勢手段が扉Bをケーシング35を介して開方向へ付勢するが、ヒンジ部2の一対のリンク25A,25Bの少なくとも一方の回動付勢力がダンパ部3の付勢手段の付勢力より大きい。したがって、扉Bは閉位置に維持される。
扉Bを閉位置から例えば開位置まで開いたものとする。すると、ロッド36が付勢手段によって初期位置まで戻される。それに伴ってケーシング35が前方へ移動させられる。このとき、ロッド36及びケーシング35の移動速度がダンパ機構によって低速に抑えられる。
扉Bを開位置から閉回動させる場合において、扉Bが所定の中立位置に達すると、それ以降は扉Bがヒンジ部2の回動付勢力によって閉回動させられる。扉Bは、中立位置から当接位置に達するまではヒンジ部2によって高速で回動させられる。扉Bが当接位置まで回動してケーシング35に突き当たると、ダンパ部3のダンパ機構によって扉Bの回動速度が低速に抑えられる。そして、低速の状態で扉Bが筐体Aに突き当たる。したがって、扉Bが筐体Aに突き当たるときに大きな衝突音が発生することを防止することができる。
また、扉Bが当接位置に回動してケーシング35に突き当たると、扉Bの慣性力がケーシング35及びロッド36を介してホルダ31に伝達される。ホルダ31に伝達された慣性力は、凹部33,34の各内側面(伝達部)33a,34aから基板部21aに伝達される。つまり、扉Bの慣性力は、筐体側固定部材21によって受け止められる。したがって、扉Bの慣性力が本体部材24に伝達されることがない。よって、本体部材24と筐体側固定部材21との間にガタが発生することを防止することができる。しかも、筐体側固定部材21は、筐体Aに3本のボルトによって強固に固定されているので、筐体側固定部材21に扉Bの慣性力が作用したとしても、筐体側固定部材21が3本のボルトによって筐体Aに強固に固定されているので、筐体側固定部材21と筐体Aとの間にガタが発生することもない。
次に、この発明に係るダンパ付きスライドヒンジ(ダンパ付きヒンジ)の第2実施の形態をについて図21〜図37を参照して説明する。
図21〜図24に示すように、第2実施の形態のダンパ付きスライドヒンジ1′は、ヒンジ部(ヒンジ)2′及びダンパ部(ダンパ装置)4を有している。
ヒンジ部2′は、上記実施の形態の第1係合凸部33bが挿入される切欠き21e、第2係合凸部33d及び係合凸部34bが挿入される切欠きが基板部21aに形成されていない点を除いて上記実施の形態のヒンジ部2と同様に構成されている。そこで、ヒンジ部2′の説明は省略する。
ダンパ部4は、ホルダ41とダンパ組立体44とを有しており、ホルダ41は、基部42と本体部43とを有している。
特に図27〜図31に示すように、基部42は、長方形の平板状をなしており、その長手方向を前後方向に向け、幅方向を上下方向に向け、厚さ方向を左右方向に向けて配置されている。しかも、基板部21の上端部に近接して配置されている。基部42の長手方向の中央部で、その上端側には、基部42をその厚さ方向に貫通するボルト挿通孔42aが形成されている。このボルト挿通孔42aに挿通されたねじ(図示せず)を筐体Aの左内側部にねじ込んで締め付けることにより、基部42が筐体Aに固定されている。
基部42の下側部でその長手方向の中央部には、係合凹部42bが形成されている。この係合凹部42bには、基板部21aの上端部がほとんど隙間の無い状態で嵌め込まれている。係合凹部42bに基板部21aが嵌め込まれることと、ボルト挿通孔42aにねじが挿通されることにより、基部42の位置及び姿勢が一定に定められている。後述するように、係合凹部42bを区画する側面のうち、後方を向く側面42hが伝達部になっている。
特に図27及び図28に示すように、基部42の前端部には、前方に向かって開放された凹部42cが形成されている。この凹部42cの底面には、係合突起42dが形成されている。この係合突起42dの図31における上面は、基部42の上面と同一平面を構成している。しかも、係合突起42dの厚さは、基部42の厚さの略半分に設定されている。この結果、図31に示すように、凹部42cの底部が階段状になっている。
基部42の後端部には、基部42をその厚さ方向に貫通する長方形状の貫通孔42eが形成されている。この貫通孔42eの後端側の内周面には、係合突起42fが形成されている。この係合突起42fの図31における上面は、基部42の上面と同一平面を構成している。しかも、係合突起42fの厚さは、基部42の厚さの略半分に設定されている。この結果、図31に示すように、貫通孔42eの後端側の内周面が階段状になっている。
特に図27〜図31に示すように、基部42の上面には、係止突起42gが形成されている。この係止突起42gは、その高さが後方へ向かって漸次高くなるように、基部42の上面から非常に小さな角度(例えば3〜5°程度)をもって立ち上がっており、係止突起42gの後端縁の高さ、例えば0.5〜1mm程度になっている。係止突起42gの後端面は、基部42の上面と直交する垂直面になっており、貫通孔42eの前側の内周面と同一平面を構成している。
本体部43は、特に図32〜図37に示すように、断面略四角形の棒状をなしている。本体部43の基部42と対向する面(以下、下面という。)には、二つのフック部43a,43bが形成されている。一方のフック部43aは、本体部43の前端部に配置されており、他方のフック部43bは、本体部43の後端部に配置されている。そして、フック部43a,43bが係合突起42d,42fにそれぞれ係脱可能に係合することにより、本体部43が基部42に着脱可能に取り付けられている。
本体部43は、基部42に次のようにして取り付けることができる。まず、フック部43a,43bをそれぞれ係合突起42d,42fの前方に位置させる。この場合、フック部43bは、貫通孔42eに挿入する。その状態で本体部43の下面を基部42の上面に押し付ける。このとき、本体部43の下面の前端部は、基部42の上面に接触するが、本体部43の下面の後端部は、係止突起42gの頂部に接触している。その状態で本体部43を後方へ移動させると、図26に示すように、フック部43a,43bが係合突起42d,42fにそれぞれ係合する。そして、係合突起42d,42fの先端面(図26において左端面)がフック部43a,43bの各基端部に接触すると、本体部43がそれ以上後方へ移動することができなくなる。それと同時に、係止突起42gが本体部43の下面に形成された凹部43cに入り込むとともに、係止突起42gの後端面が凹部43cの後端側に位置する内側面に当接する。この状態では、所定の大きさ以上の力で前方へ押さない限り、凹部43cの後端側の内側面が係止突起42gを乗り越えることがなく、本体部43が面前方へ移動することがない。この結果、フック部43a,43bと係合突起42d,42fどうしの係合状態が維持され、本体部43が基部42に強固に取り付けられる。
特に図26及び図36に示すように、本体部43の前面には、後方へ向かって延びる装着孔43dが形成されている。この装着孔43dには、ダンパ組立体44が挿入されている。ダンパ組立体44は、ケーシング(可動部材)45及びロッド46を有している。ケーシング45には、ロッド46の前端部が前後方向へ移動可能に挿入されている。ロッド46の後端部は、ケーシング45の後端面から後方に突出している。ロッド46は、図26に示す初期位置と、この初期位置から前方へ所定距離だけ離れた限界位置との間を移動可能である。
ケーシング45の内部には、ダンパ機構及び付勢手段(いずれも図示せず)が設けられている。ダンパ機構は、ロッド46の前後方向への高速移動を阻止して、その移動速度を低速に抑える。付勢手段は、コイルばね等の弾性部材からなるものであり、ロッド46を限界位置から初期位置へ向かう方向、つまり後方へ付勢している。そして、ロッド46にその軸線方向への外力が作用しない限り、ロッド46を図26に示す初期位置に位置させる。
装着孔43dには、ケーシング45が摺動可能に挿入されている。この場合、ケーシング45は、ロッド46を先にして装着孔43dに挿入されており、ロッド46の後端部が装着孔43dの底面に突き当たっている。ロッド46が初期位置に位置しているときには、ケーシング45の前端部が装着孔43dから前方に突出している。そして、扉Bが開位置側から初期位置の所定角度(例えば20°)だけ手前の当接位置まで閉回動すると、扉Bがケーシング45の前端面に突き当たる。扉Bがさらに閉回動すると、ケーシング45が後方へ押され、ロッド46がケーシング45内に入り込む。そして、扉Bが閉位置に回動すると、ロッド46が限界位置の若干手前の位置までケーシング45内に入り込み、その分だけケーシング45が後方へ移動する。このときにも、ケーシング45の前端部は、装着孔43dから前方へ突出している。
ケーシング45の右方を向く面(図24及び図25において上面)の前端部には、化粧バー45aの基端部が一体に設けられている。この化粧バー45aの先端部は、ケーシング45の上面に沿って後方へ延びている。ケーシング45の上面と化粧バー45aとの間には、本体部43の上壁部が入り込んでおり、当該上壁部の前端部には、化粧バー45aの基端部が前後方向へ移動可能に入り込む切欠き部43eが形成されている。
上記構成のダンパ付きスライドヒンジ1′が用いられた筐体A及び扉Bにおいても、扉Bが閉位置に位置しているときには、ダンパ部4の付勢手段によって扉Bが閉位置に維持される。扉Bを閉位置から開位置まで開くと、ロッド46が付勢手段によって初期位置まで戻され、それに伴ってケーシング45が前方へ移動させられる。また、扉Bがヒンジ部4の回動付勢力により中立位置から当接位置まで回動させられると、ケーシング45に突き当たる。それにより、扉Bの閉方向への回動速度が低速に抑えられる。したがって、この実施の形態のスライドヒンジ1′においても、扉Bが筐体Aに突き当たるときに大きな衝突音が発生することを防止することができる。
また、扉Bがケーシング45に突き当たると、扉Bの慣性力がケーシング45及びロッド46を介して本体部43に伝達され、本体部43の各フック部43a,43bから基部42に伝達される。基部42に伝達された慣性力の一部は、基部42を筺体Aに固定するねじによって受け止められる。慣性力の残りの一部は、係合凹部42bを区画する側面のうちの後方を向く面(伝達部)42hから基板部21aに伝達される。つまり、扉Bの慣性力の一部は、筐体側固定部材21によって受け止められる。したがって、この実施の形態でも、扉Bの慣性力が本体部材24に伝達されることがない。よって、本体部材24と筐体側固定部材21との間にガタが発生することを防止することができる。
さらに、この実施の形態のダンパ付きスライドヒンジ1′は、既存のスライドヒンジにも簡単に適用することができる。すなわち、既存のスライドヒンジに適用する場合には、基部42として既存のスライドヒンジの筐体側固定部材の形状に対応した凹部を有する基部を形成すればよく、他の構成は既存のスライドヒンジの構造と関係なく形成することができるからである。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態は、この発明を回動付勢手段を内蔵するスライドヒンジ1,1′に用いたものであるが、回動付勢手段を有しない他のヒンジにも適用可能である。その場合には、筐体と扉との間に、扉を閉方向に付勢する回動付勢手段が設けられる。そして、この回動付勢手段によって扉が筐体に勢いよく衝突することをダンパ装置によって阻止する。
また、この発明に係るヒンジ用ダンパ装置は、スライドヒンジのみならず、他のヒンジにも適用可能である。
また、上記の実施の形態においては、扉Bの慣性力の作用方向を向き、かつダンパ部3,4に扉Bの慣性力が作用したときに、筐体側固定部材21に突き当たる内側面33a,34a又は凹部42cの側面42hを伝達部としているが、例えばホルダ31を基板部21aの上面にボルト等によって押圧固定する場合には、ホルダ31の基板部21aに対する押圧接触面を伝達部としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、ダンパ組立体32のケーシング35及びダンパ組立体44のケーシング45を扉Bに突き当たる可動部材としているが、ダンパ組立体32のロッド36及びダンパ組立体44のロッド46を扉Bに突き当たる可動部材としてもよい。その場合には、ケーシング35,45がホルダ31,41の装着孔31e,43dの各底部にそれぞれ突き当てられる。
さらに、上記の実施の形態においては、ホルダ31に、ケーシング35、ロッド36、ダンパ機構及び付勢手段を有するダンパ組立体32を取り付けているが、ホルダ31に可動部材を直接設け、この可動部材とホルダ31との間にダンパ機構及び付勢手段を設けてもよい。同様に、ホルダ41に可動部材を直接設け、この可動部材とホルダ41との間にダンパ機構及び付勢手段を設けてもよい。
この発明に係るダンパ付きスライドヒンジが用いられた筺体及び扉を示す斜視図である。 図1の要部の拡大図である。 この発明に係るダンパ付きスライドヒンジの第1実施の形態を示す平面図である。 同実施の形態の側面図である。 図3のX−X線に沿う断面図である。 図3のY−Y線に沿う断面図である。 図3のZ−Z線に沿う断面図である。 図3のα―α線に沿う断面図である。 図6のX部の拡大図である。 同実施の形態の斜視図である。 同実施の形態をヒンジ部とダンパ部とに分解して示す斜視図である。 同実施の形態のヒンジ部及びダンパ部をさらに分解して示す斜視図である。 同実施の形態において用いられているホルダの平面図である。 同ホルダの正面図である。 図13のX−X線に沿う断面図である。 図13のY−Y線に沿う断面図である。 図13のZ−Z線に沿う断面図である。 同ホルダの斜視図である。 同ホルダの図18と異なる方向から見た斜視図である。 同実施の形態において用いられているヒンジ部の分解斜視図である。 この発明に係るダンパ付きスライドヒンジの第2実施の形態を示す平面図である。 同実施の形態の正面図である。 同実施の形態の側面図である。 同実施の形態の斜視図である。 同実施の形態を、本体部及び扉側固定部材を省略して示す側面図である。 図21のX−X線に沿う断面図である。 同実施の形態を、本体部及び扉側固定部材を省略して示す分解斜視図である。 同実施の形態において用いられている基部を示す平面図である。 同基部の正面図である。 同基部の側面図である。 図28のX−X線に沿う断面図である。 同実施の形態において用いられている本体部を示す平面図である。 同本体部の正面図である。 同本体部の左側面図である。 同本体部の下面図である。 図32のX−X線に沿う断面図である。 同本体部の斜視図である。
符号の説明
A 筐体
B 扉
1 ダンパ付きスライドヒンジ(ダンパ付きヒンジ)
1′ ダンパ付きスライドヒンジ(ダンパ付きヒンジ)
2 ヒンジ部(ヒンジ)
2′ ヒンジ部(ヒンジ)
3 ダンパ部(ダンパ装置)
4 ダンパ部(ダンパ装置)
21 筐体側固定部材(第1固定部材)
24 本体部材
26 扉側固定部材(第2固定部材)
31 ホルダ
31a 収容凹部
33 凹部(第2収容凹部)
33a 内側面(伝達部)
34 凹部(第2収容凹部)
34a 内側面(伝達部)
35 ケーシング(可動部材)
41 ホルダ
42 基部
42h 側面(伝達部)
43 本体部
45 ケーシング(可動部材)

Claims (14)

  1. 第1固定部材、この第1固定部材に着脱可能に取り付けられた本体部材、及びこの本体部材に回動可能に連結された第2固定部材を有するヒンジに取り付けられるヒンジ用ダンパ装置であって、
    ホルダと、このホルダに直線移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材と上記ホルダとの間に設けられ、上記可動部材の一方向への移動速度を低速に抑えるダンパ機構を有し、上記ホルダには、上記可動部材を上記一方向へ移動させる力を上記第1固定部材に伝達する伝達部が設けられていることを特徴とするヒンジ用ダンパ装置。
  2. 上記ホルダには、上記第1固定部材が取り付けられる取付部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ用ダンパ装置。
  3. 上記第1固定部材の両端部が上記本体部材から互いに逆方向へ突出しており、上記ホルダが上記本体部材を跨いだ状態で上記第1固定部材に取り付けられるよう、上記取付部が上記本体部材を跨ぐ上記ホルダの両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ用ダンパ装置。
  4. 上記ホルダには上記本体部材を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ用ダンパ装置。
  5. 上記ホルダには、上記収容凹部の両側部から互いに逆向きに延び、上記第1固定部材の両端部をそれぞれ収容する二つの第2収容凹部が形成され、上記第2収容凹部に上記取付部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のヒンジ用ダンパ装置。
  6. 上記取付部に上記伝達部が設けられていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のヒンジ用ダンパ装置。
  7. 上記ホルダが、基部と、この基部に着脱可能に取り付けられた本体部とを有し、上記基部に上記伝達部が設けられ、上記本体部に上記可動部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ用ダンパ装置。
  8. 第1固定部材と、この第1固定部材に着脱可能に取り付けられた本体部材と、この本体部材に回動可能に連結された第2固定部材と、ホルダ、このホルダに直線移動可能に設けられた可動部材、及びこの可動部材と上記ホルダとの間に設けられ、上記可動部材の一方向への移動速度を低速に抑えるダンパ機構を有するダンパ装置とを備えたダンパ付きヒンジにおいて、
    上記ホルダには、上記可動部材を上記一方向へ移動させる力を上記第1固定部材に伝達する伝達部が設けられていることを特徴とするダンパ付きヒンジ。
  9. 上記ホルダには、上記第1固定部材に取り付けられる取付部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のダンパ付きヒンジ。
  10. 上記第1固定部材の両端部が上記本体部材から互いに逆方向へ突出しており、上記ホルダが上記本体部材を跨いだ状態で上記第1固定部材に取り付けられるよう、上記取付部が上記本体部材を跨ぐ上記ホルダの両端部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項9に記載のダンパ付きヒンジ。
  11. 上記ホルダには、上記本体部材を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする請求項10に記載のダンパ付きヒンジ。
  12. 上記ホルダには、上記収容凹部の両側部から互いに逆向きに延び、上記第1固定部材の両端部をそれぞれ収容する二つの第2収容凹部が形成され、上記第2収容凹部に上記取付部が設けられていることを特徴とする請求項11に記載のダンパ付きヒンジ。
  13. 上記取付部に上記伝達部が設けられていることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載のダンパ付きヒンジ。
  14. 上記ホルダが、基部と、この基部に着脱可能に取り付けられた本体部とを有し、上記基部に上記伝達部が設けられ、上記本体部に上記可動部材が設けられていることを特徴とする請求項8に記載のダンパ付きヒンジ。
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