JP2004329390A - プロジェクタおよび避難誘導システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のプロジェクタは、出口のある室内に設けられ、通信回線と接続されており、プロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体を回動自在に支持する支持部と、前記プロジェクタ本体を回動駆動するための回動駆動部と、を備える。前記プロジェクタ本体は、画像を投写表示するための画像投写表示部と、前記通信回線を介して送られてくる所定の情報を受信する受信部と、前記受信部が前記所定の情報を受信した場合に、前記回動駆動部を制御して、前記プロジェクタ本体を回動させ、前記画像投写表示部を制御して、前記出口の方向に所定の画像を投写表示させる制御部と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、災害発生時に、避難誘導に利用可能なプロジェクタおよび避難誘導システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像を投写表示するための装置として、プロジェクタがある。プロジェクタは、例えば、会議、学会、授業、プレゼンテーションなどの利用目的で、人の多く集まる、室内で使用されることが多い。
一方、このように、室内に人が多く集まっている場合に、その建物のどこかで、火災などの災害が発生した場合には、その建物の管理者は、室内から人を速やかに避難させる必要がある。このために、管理者は、例えば、非常ベルを鳴らしたり、館内放送をしたり、各室内を回り拡声器等によって緊急事態である旨を連絡するなどして、室内にいる人を避難誘導する。
【0003】
ところで、このような災害発生時の避難誘導に関し、従来においては、関連する技術として、例えば、下記の特許文献1に記載のものが挙げられる。この技術は、カラオケボックスなどで、火災などの緊急事態が発生した場合には、各室内に備えられたモニタに緊急事態である旨の表示と避難等の誘導画面が表示されるようになっていた。
【0004】
【特許文献1】
特許第2950195号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術においては、災害が発生した場合には、室内にいる人は、どの出口から避難すればよいか、または、出口を出た後どのように避難すればよいか、などが明確にわからないという問題があった。
【0006】
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、災害が発生した場合には、どの出口から避難すればよいか、または、出口を出た後どのように避難すればよいか、などを明示して室内にいる人を速やかに避難誘導し得ることが可能なプロジェクタおよび避難誘導システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1のプロジェクタは、出口のある室内に設けられ、通信回線と接続されているプロジェクタであって、
プロジェクタ本体と、
前記プロジェクタ本体を回動自在に支持する支持部と、
前記プロジェクタ本体を回動駆動するための回動駆動部と、
を備え、
前記プロジェクタ本体は、
画像を投写表示するための画像投写表示部と、
前記通信回線を介して送られてくる災害発生情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記災害発生情報を受信した場合に、前記回動駆動部を制御して、前記プロジェクタ本体を回動させ、前記画像投写表示部を制御して、前記出口の方向に所定の画像を投写表示させる制御部と、
を備えたことを要旨とする。
【0008】
このように、このプロジェクタは、プロジェクタ本体と、プロジェクタ本体を回動自在に支持する支持部と、プロジェクタ本体を回動駆動するための回動駆動部とを備えている。また、プロジェクタ本体は、画像を投写表示するための画像投写表示部と、通信回線を介して送られてくる所定の情報を受信する受信部と、制御部とを備えている。そして、この制御部は、受信部が所定情報を受信した場合に、回動駆動部を制御して、プロジェクタ本体を回動させ、画像投写表示部を制御して、出口の方向に所定の画像を投写表示させる。
【0009】
従って、火災などの災害があった場合には、外部から通信回線を介して、受信部は所定の情報を受信し、その後、プロジェクタ本体は出口の方向へ回動され、所定の画像が投写表示されるので、プロジェクタが設置された室内にいる人は、出口を認識することができ、速やかに避難することができる。
【0010】
上述の本発明の第1のプロジェクタにおいて、
前記室内は、複数の出口を有し、
前記制御部は、
受信した前記災害発生情報が、災害位置を示す災害位置情報を含む場合には、前期災害位置情報に基づいて、予め設定された前記室内からの複数の避難経路の中から、最優先避難経路を決定し、
前記最優先避難経路に基づいて、前記複数の出口の中から一つの出口を選択し、
選択した前記出口の方向に前記所定の画像を投写表示させてもよい。
【0011】
このようにすれば、プロジェクタの設置された室内が複数の出口を有していた場合でも、プロジェクタの設置された室内にいる人は、避難すべき出口の方向へ所定の画像が投写されるので、速やかに避難することができる。
【0012】
前記室内は、複数の出口を有し、
前記制御部は、
受信した前記災害発生情報が、前記室内からの最優先避難経路の情報を含む場合には、
前記最優先避難経路に基づいて、前記複数の出口から一つの出口を選択し、
選択した前記出口の方向に前記所定の画像を投写表示させてもよい。
【0013】
このようにすれば、プロジェクタの設置された室内が複数の出口を有していた場合でも、プロジェクタの設置された室内にいる人は、避難すべき出口に所定の画像が投写されるので、速やかに避難することができる。
【0014】
上述の本発明の第1のプロジェクタにおいて、
前記制御部は、
受信した前記災害発生情報が、災害位置を示す災害位置情報を含む場合には、
前記災害位置情報に基づいて、予め設定された前記室内からの複数の避難経路の中から、最優先避難経路を決定し、
前記プロジェクタ本体を回動させるのに先立って、
前記画像投写表示部を制御して、前記画像として、前記最優先避難経路を示す画像を投写表示させてもよい。
【0015】
このようにすれば、プロジェクタの設置された室内にいる人は、避難すべき最優先の経路を認識することができるので、速やかに避難することができる。
【0016】
上述の本発明の第1のプロジェクタにおいて、
前記制御部は、
受信した前記災害発生情報が、前記室内からの最優先避難経路の情報を含む場合には、
前記プロジェクタ本体を回動させるのに先立って、
前記画像投写表示部を制御して、前記画像として、前記最優先避難経路を投写表示させてもよい。
【0017】
このようにすれば、プロジェクタが設置された室内にいる人は、避難すべき最優先の経路を認識することができ、速やかに避難することができる。
【0018】
上述の最優先避難経路の情報を有している本発明の第1のプロジェクタにおいて、
前記室内は、複数の出口を有し、
前記制御部は、
前記最優先避難経路に基づいて、前記複数の出口の中から一つの出口を選択し、
選択した前記出口の方向に前記所定の画像を投写表示させてもよい。
【0019】
このようにすれば、プロジェクタが設置された室内が複数の出口を有していた場合でも、プロジェクタが設置された室内にいる人は、避難すべき出口に所定の画像が投写されるので、速やかに避難することができる。
【0020】
係る本発明の第1のプロジェクタにおいて、
前記制御部は、
前記出口の方向に、前記所定の画像を投写表示する場合に、
前記所定の画像として、出口を示す画像または、出口後の避難誘導画像を投写表示してもよい。
【0021】
このようにすれば、出口の場所及び出口を出た後にどのように避難すればよいか認識することができので、速やかに避難することができる。
【0022】
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第2のプロジェクタは、室内に設けられ、通信回線と接続されているプロジェクタであって、
画像を投写表示するための画像投写表示部と、
前記通信回線を介して送られてくる災害発生情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記災害発生情報を受信し、該災害発生情報が、災害の位置を示す災害位置情報を含む場合には、
前記災害位置情報に基づいて、予め設定された前記室内からの複数の避難経路の中から、最優先避難経路を決定し、
前記画像投写表示部を制御して、前記画像として、前記最優先避難経路を投写表示させる制御部と、を備えたことを要旨とする。
【0023】
このようにすれば、プロジェクタが設置された室内にいる人は、避難すべき最優先の経路を認識することができ、速やかに避難することができる。
【0024】
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第3のプロジェクタは、 室内に設けられ、通信回線と接続されているプロジェクタであって、
画像を投写表示するための画像投写表示部と、
前記通信回線を介して送られてくる災害発生情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記災害発生情報を受信し、前記室内からの最優先避難経路の情報を含む場合には、
前記画像投写表示部を制御して、前記画像として、前記最優先避難経路を投写表示させる制御部と、を備えたことを要旨とする。
【0025】
このようにすれば、プロジェクタが設置された室内にいる人は、避難すべき最優先の経路を認識することができ、速やかに避難することができる。
【0026】
上述の本発明の第1、第2、第3のいずれかのプロジェクタにおいて、
外部から電力が得られない場合に、
前記プロジェクタ内に、電力を供給し得る補助電源を備えてもよい。
【0027】
このようにすれば、外部から電力が得られない場合には、補助電源によりプロジェクタ内に電力が供給されるので、災害発生時に、停電になった場合でも、このプロジェクタは画像を投写表示できる。
【0028】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の避難誘導システムは、上述の本発明の第1、第2、第3のいずれかのプロジェクタと、前記通信回線を介して接続されたサーバとを備える避難誘導システムであって、
前記サーバは、
災害発生情報を検出する検出部と、
前記通信回線を介して、検出した前記災害発生情報を、前記プロジェクタに送信する送信部と、
を備えたことを要旨とする。
【0029】
このようにすれば、サーバは、検出した災害発生情報を送信することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例としてのプロジェクタ100は、ある建物のある部屋の天井に設置されている。図1は、本発明の一実施例としての通信回線と接続されたプロジェクタ100の概略構成を示す説明図、図2は、本実施例であるプロジェクタ100を側方から示した側面図である。
図2に示すように、本実施例のプロジェクタ100は、プロジェクタ本体200と、プロジェクタ本体200を回動させる回動モータユニット10と、回動モータユニット10を支持する支持アーム20と、を備えている。
このうち、回動モータユニット10は、天井に固定された支持アーム20により、支持される。また、回動モータユニット10は、プロジェクタ本体200の上部に設けられ、内部に回動モータ30を備えており、プロジェクタ本体200を、回動モータ30の回転軸を中心として時計回りまたは、反時計回りに回動できるようになっている。さらに、支持アーム20を介して回動モータユニット10及びプロジェクタ本体200へ、外部から電力が供給されている。
【0031】
プロジェクタ本体200は、図1に示すように、制御部210と、光変調装置としての液晶パネル240と、制御部210により制御され、外部から入力される画像信号VSに従って、液晶パネル240を駆動する画像投写表示部230と、光源ランプ275を備える光源ランプ機構270と、光源ランプ275から照射され、液晶パネル240で変調された光をスクリーンSCR上に投写する投写光学系250と、を備えている。
【0032】
また、プロジェクタ本体200は、通信回線を介して、センサ500やサーバ510と接続されている。
さらに、プロジェクタ本体200は、サーバ510から通信回線を介して所定の情報が送られてきた場合にそれを受信する受信部220と、注意誘発画像、建物全体マップ、フロアマップ、出口を示す画像、出口後の避難誘導画像、火災マークなどの所定の画像を画像データとして、避難経路情報などの所定の情報を情報データとして、それぞれ記憶している記憶部290と、停電などで、外部から電力が供給されなくなった場合にプロジェクタ100の各部位に電力を供給する補助電源280と、を備えている。
【0033】
制御部210は、CPUやROM、RAM等のメモリを含むコンピュータで構成されており、ROM内に格納された種々のプログラムに従って、プロジェクタ100の各動作の制御を行う。例えば、光源ランプ機構270、回動モータ30、画像投写表示部230、受信部220、記憶部290の各動作を制御する。特に、回動モータ30を制御する場合には、ROM内に記憶された回動制御プログラム1若しくは回動制御プログラム2に基づいて制御する。
【0034】
一方、センサ500は、災害が発生すると、それを検知し、サーバ510に検知結果を送信する。サーバ510は、検出部(図示せず)と、送信部(図示せず)と、を備えており、検出部は、センサ500から送信されてくる検知結果に基づいて災害発生情報を検出し、送信部は、その検出した災害発生情報に基づいた所定の情報を通信回線を介して、プロジェクタ100の受信部220に送信する。例えば、火災などが発生した場合には、センサ500は、煙や熱などにより火災発生を検知し、その検知結果をサーバ510に送信する。送信部は、検知結果が送信されてきたセンサ500の位置から災害位置を把握し、災害位置情報または、災害発生情報を、通信回線を介して、プロジェクタ100の受信部220に送信する。火災が発生した場合に人為的に非常ベルなどが押された場合には、サーバ510は、通信回線を介してその信号を検知し、それに基づいて災害発生情報を検出する。
【0035】
次に、図3は、図1のプロジェクタ100が設置されている部屋の見取り図である。図3において、プロジェクタ100が投写している方向が北側である。この部屋には、中央にプロジェクタ100が設置されており、北側と南側にそれぞれ、出口1、出口2が設けられている。また、部屋の北側には、プロジェクタ100から投写された画像を映し出すスクリーンSCRが設けられている。さらに、出口1付近、出口2付近には、それぞれプロジェクタ100から投写された画像を映し出すことができる補助スクリーン900、補助スクリーン910が設けられている。
【0036】
制御部210は、回動駆動部10を制御してプロジェクタ本体200を回動駆動させる場合には、後述する所定の条件に応じて、回動モード1若しくは、回動モード2のどちらか一方のモードを選択する。制御部210は、回動モード1を選択した場合には、上述のROM内に記憶された回動制御プログラム1を読み出して、回動モード1を実行する。回動モード1が実行されると、スクリーンSCRに垂直に投写している状態の位置に対して、プロジェクタ本体200は、時計回りに45°の位置に回動される。制御部210が、回動モード2を選択した場合には、上述のROM内に記憶された回動制御プログラム2を読み出して、回動モード2を実行する。回動モード2が実行されると、スクリーンSCRに垂直に投写している状態の位置に対して、プロジェクタ本体200は、反時計回りに135°の位置に回動される。
【0037】
以下、図4を用いて、本発明のプロジェクタ100の動作を説明する。
図4は、図1のプロジェクタにおける災害発生時の割り込み動作の流れを示すフローチャートである。
【0038】
プロジェクタ100がスクリーンSCRに画像を投写表示している間に、通信回線を介して、受信部220が、災害位置情報を有する災害発生情報を受信すると、図4に示す割り込み動作が開始される。
【0039】
まず、制御部210は、画像信号VSに基づいて、画像投写表示部230を制御して、投写している画像の投写を停止させる。そして、代わりの画像として、制御部210は、記憶部290に記憶されている注意誘発画像の画像データを読み出し、画像投写表示部230を制御して、注意誘発画像を投写させる(ステップS20)。ここで、注意誘発画像は、室内にいる人に災害が発生した旨などを知らせる画像である。例えば、受信した災害発生情報が火災発生の情報であるとすると、図5に示すようにスクリーンSCRに「火災が発生しました!!」、「これから、避難情報を掲載します。落ち着いて、行動して下さい。」などの注意誘発画像を投写表示させる。
【0040】
次に、制御部210は、注意誘発画像をスクリーンSCRに投写表示させてから、制御部210に設けられたタイマー(図示せず)により、5秒間待機し(ステップS30)、その後、災害発生情報に含まれる災害位置情報に基づいて、建物全体マップに、災害位置を示した画像を投写表示させる(ステップS40)。例えば、図6に示すように、建物全体のマップ上に現在位置と火災位置を示した画像を投写表示させる。つまり、制御部210は、記憶部290から建物全体マップ及び、火災マークの画像データをそれぞれ読み出して、建物全体マップの画像において、災害位置情報に基づいた火災位置に火災マークを重畳し、その重畳して得られた画像を投写表示させる。この結果、室内にいる人は、図6に示すような建物全体マップに、災害位置を示した画像を見ることにより、建物全体は4階建てであり、現在位置が3階であり、火災位置も同じ3階であることがわかる。
【0041】
次に、制御部210は、建物全体マップに、災害位置を示した画像をスクリーンSCRに投写表示してから、5秒間待機し(ステップS50)、その後、災害位置情報に基づいて、プロジェクタ100の設置されたフロアのフロアマップに災害位置を示した画像を投写表示させる(ステップS60)。例えば、図7に示すように、フロアマップ上に現在位置と火災位置を示した画像を投写表示させる。つまり、制御部210は、記憶部290からフロアマップ及び、火災マークの画像データをそれぞれ読み出して、フロアマップの画像において、災害位置情報に基づく火災位置に火災マークを重畳し、その重畳して得られた画像を投写表示させる。この結果、室内にいる人は、図7に示すようなフロアマップに、災害位置を示した画像を見れば、同じフロアには会議室が会議室1〜4まで存在し、現在位置が会議室1であり、火災位置が会議室4であることがわかる。また、会議室1には、出口1が北に出口2が南にあり、フロアには、非常口1が北に非常口2が南にあることがわかる。
【0042】
次に、制御部210は、災害位置情報に基づいて、室内にいる人が避難できるように、複数の避難経路から最優先避難経路を決定する(ステップS70)。
【0043】
図8を用いて、複数の避難経路から最優先避難経路を決定する場合(ステップS70)の一例を以下に示す。
図8は、図7と同様のフロアマップであり、会議室1にプロジェクタ100は設置されている。プロジェクタ100が設置された会議室1は、北に出口1が、南に出口2が設けられている。また、図8のフロアマップは、図の点線で示されているように各ブロックに分けられている。南北の方向を「行」、東西の方向を「列」とし、図8のように「行」には、北からアルファベットをA、B、C、D、E、Fのように割り当て、「列」には、西から数字を、1、2、3、4、5、6、7のように割り当てる。そして、例えば、非常口1に隣接し、その南に位置するブロックは、A行7列とし、非常口2に隣接し、その北に位置するブロックはF行2列とする。以下、簡略のため、例えばA行7列をA7と表記する。また、会議室1〜4は、それぞれ1ブロックとする。
【0044】
プロジェクタ100が設置された会議室1には、出口1から非常口1及び、非常口2へそれぞれ最短である避難経路2つと、出口2から非常口1及び、非常口2へそれぞれ最短である避難経路2つの、合計4つの避難経路が存在する。この各避難経路の情報は、情報データとして記憶部290に記憶されている。避難経路1は、出口1から出発し、A3、A4、A5、A6、A7を通って、非常口1へ避難する経路である。これを、仮に(出口1、A3、A4、A5、A6、A7、非常口1)と表記する。以下同様に避難経路2〜避難経路4を表記すると、避難経路2は、(出口1、A3、A2、A1、B1、C1、D1、E1、F1、非常口2)であり、避難経路3は、(出口2、D2、D3、D4、D5、D6、D7、C7、B7、A7、非常口1)であり、避難経路4は、(出口2、D2、D1、E1、F1、非常口2)である。
【0045】
各ブロックには、それぞれ、距離情報が与えられており、それらは情報データとして記憶部290に記憶されている。ここでは、会議室を除く各ブロックには、距離情報として、すべて「10」が与えられている。制御部210は、これら各ブロックの距離情報に基づいて、各避難経路の距離を求める。すなわち、避難経路1の距離は、出口から非常口まで5ブロック分であるので、制御部210は、そのブロック分の和を求め、「50」と換算する。同様に、避難経路2の距離は、8ブロック分であるので、「80」と換算し、避難経路3の距離は、9ブロック分であるので、「90」と換算し、避難経路4の距離は、4ブロック分であるので、「40」と換算する。
【0046】
火災が特定のブロックで発生すると、制御部210は、火災が発生したブロックとそれに隣接するブロックとを通行禁止ブロックと設定する。制御部210は、4つの経路のうち、設定した通行禁止ブロックを一つでも含む避難経路は、最優先避難経路を決定する際の選択枝から外す。次に、制御部210は、各避難経路の距離を比較し、この比較の結果、一番距離の短い(すなわち、一番換算値の小さい)避難経路を、最優先避難経路と判断する。
【0047】
例えば、火災が会議室4で発生した場合を考える。制御部210は、会議室4に隣接するブロックであるD4、D5、D6、D7、E4、E7、F4、F5、F6、F7を通行禁止ブロックとして設定する。4つの避難経路のうち、避難経路3は、通行禁止ブロックであるD4、D5、D6、D7を含んでいる。従って、制御部210は、最優先避難経路を決定する際には、避難経路3を選択枝から外す。次に、制御部210は、避難経路1、避難経路2、避難経路4の距離を、それぞれ、「50」、「80」、「40」と換算しているので、避難経路の距離の数値が一番小さい、避難経路4を最優先避難経路として決定する。従って、火災が会議室4で発生した場合には、避難経路4、つまり会議室1の出口2から出発し、D2、D1、E1、F1を通って、非常口2から避難する経路、が最優先避難経路となる。
【0048】
制御部210は、決定した最優先避難経路に基づいて、避難すべき出口を決定する(ステップS80)。避難すべき出口は、最優先避難経路が決定されると、一意的に決定される。例えば、上述の最優先避難経路が避難経路4に決定されると、出口2が避難すべき出口と決定される。
【0049】
次に、制御部210は、避難出口を決定してから、5秒間待機し(ステップS90)、その後、ステップS70で決定した最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示する(ステップS100)。つまり、制御部210は、記憶部290から、ステップS70で決定した最優先避難経路の情報に基づいた避難経路の画像データを読み出して、上述のフロアマップに火災位置を示した画像において、最優先避難経路の情報に基づく位置に避難経路の画像を重畳し、その重畳して得られた画像を投写表示させる。例えば、上述の図8における避難経路4が最優先避難経路として決定された場合には、図9のようにスクリーンSCRに投写表示される。従って、室内にいる人は、図9に示すような最優先避難経路の画像を見ると、どの出口から出て、どの非常口まで避難すればよいかが分かる。
【0050】
次に、制御部210は、最優先避難経路を投写してから、10秒間待機し(ステップS110)、その後、ステップS80で決定した避難出口の情報に応じて、回動モータ30を制御してプロジェクタ本体200を回動駆動させる(ステップS120)。例えば、ステップS80おいて、避難出口が出口1と決定された場合には、制御部210は、上述した回動モード1を選択して実行する。従って、この場合、プロジェクタ本体200は、スクリーンSCRに垂直に投写している状態の位置に対して、時計回りに45°の位置に回動される。一方、ステップS80において、避難出口が出口2と決定された場合には、制御部210は、上述した回動モード2を選択して実行する。従って、この場合、プロジェクタ本体200は、スクリーンSCRに垂直に投写している状態の位置に対して、反時計回りに135°の位置に回動される。
【0051】
次に、制御部210は、プロジェクタ本体200を回動駆動させた後、図10に示すような出口を示す画像を投写表示させる(ステップS130)。ステップS120で、制御部210が、回動モード1を実行した場合には、補助スクリーン900に出口を示す画像を投写表示させる。ステップS120で、制御部210が、回動モード2を実行した場合には、補助スクリーン910に出口を示す画像を投写表示させる。この結果、室内にいる人は、図10に示すような出口を示す画像を見れば、出口を認識することができる。
【0052】
次に、制御部210は、出口を示す画像を投写表示させてから、2秒間待機し(ステップS140)、図11に示すような、出口後の避難誘導画像を投写表示させる(ステップS150)。ステップS120で、制御部210が、回動モード1を実行した場合には、補助スクリーン900に出口後の避難誘導画像を投写表示させる。ステップS120で、制御部210が、回動モード2を実行した場合には、補助スクリーン910に出口後の避難誘導画像を投写表示させる。この結果、室内にいる人は、図11に示すような、出口後の避難誘導画像を見れば、出口を出た後は、右に避難すればよいことがわかる。
【0053】
次に、制御部210は、出口後の避難誘導画像を投写表示させてから、2秒間待機し(ステップS160)、その後、ステップS130の処理にリターンされる。
以下、同様にして、出口を示す画像と出口後の避難誘導画像が、交互に投写表示されることになる。
【0054】
ところで、災害発生に伴い、停電が起き、プロジェクタ100に外部から電力が供給されなくなった場合には、補助電源280により、プロジェクタ100の各部位に電力が供給される。補助電源としては、例えば、蓄電池等の種々の電池を適用することができる。
【0055】
以上のように本実施例のプロジェクタ100においては、制御部210が画像投写表示部230を制御して、画像を投写表示させている場合に、プロジェクタ100の受信部220が、サーバ510の送信部(図示せず)から通信回線を介して送信されてくる災害発生情報を受信すると、割り込み動作として、注意誘発画像、建物全体マップに災害位置を示した画像、フロアマップに災害位置を示した画像、最優先避難経路を示す画像、出口を示す画像、出口後の避難誘導画像、などを投写表示する。従って、プロジェクタ100が設置された室内にいる人は、災害が起ったこと、建物内での相対的な現在位置、建物内での相対的な災害位置、フロア内での相対的な現在位置、フロア内での相対的な災害位置、現在位置するフロアの相対的な非常口の位置、避難すべき出口、及び避難すべき最優先の経路、などを知ることができるので、速やかに避難することができる。
【0056】
その後、制御部210は、プロジェクタ本体200を出口に回動駆動させ、出口を示す画像及び出口後の避難誘導画像を投写表示させる。従って、プロジェクタ100が設置された室内にいる人は、避難すべき出口、出口を出た後の避難経路を知ることができ、速やかに避難することができる。また、複数の出口がある場合には、最優先避難経路に基づく避難出口を投写表示する。従って、プロジェクタ100が設置された室内にいる人は、優先して避難すべき出口を知ることができるので、速やかに避難することができる。
【0057】
さらに、受信部220が災害の位置を示す災害位置情報を受信した場合に、その災害位置情報に基づいて、制御部210は、予め設定された前記室内からの複数の避難経路の中から、最優先避難経路を決定する。従って、サーバ510が最優先避難経路を決定する処理を行わなくてよいので、サーバ510の演算処理量を軽減することができる。
【0058】
なお、本発明の実施の形態では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
【0059】
変形例1:本発明の上述の実施例では、制御部210は、災害発生情報に含まれる災害位置情報に基づいて、最優先避難経路を決定し、その最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させた後、プロジェクタ本体200を回動させているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、制御部210は、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させた後、プロジェクタ本体200を回動させずに、そのまま最優先避難経路を投写表示させていてもよい。また、最優先避難経路を投写表示させた後、プロジェクタ本体200を回動させずに、次に他の画像を投写表示させてもよい。
【0060】
変形例2:本発明の上述の実施例では、制御部210は、災害発生情報に含まれる災害位置情報に基づいて、最優先避難経路を決定し、その最優先避難経路に基づいて、複数の出口から一つの出口を決定し、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させた後、プロジェクタ本体200を決定した出口の方向へ、回動させているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、制御部210は、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示することなく、プロジェクタ本体200を決定した出口の方向へ、回動させてもよい。
【0061】
変形例3:本発明の上述の実施例では、制御部210は、災害発生情報に含まれる災害位置情報に基づいて、最優先避難経路を決定し、その最優先避難経路に基づいて、複数の出口から一つの出口を決定し、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させた後、プロジェクタ本体200を決定した出口の方向へ、回動させているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、本発明のプロジェクタ100が設置された部屋は、出口が一つでもよく、この場合には、制御部210は、最優先避難経路を決定し、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させた後、プロジェクタ本体200をその出口の方向へ、回動させてもよい。
【0062】
変形例4:本発明の上述の実施例及び、変形例1、変形例2、変形例3では、制御部210は、災害発生情報に含まれる災害位置情報に基づいて、最優先避難経路を決定しているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、サーバ510は、複数の避難経路を情報記憶部(図示せず)に記憶していて、検出部(図示せず)で検出した災害位置情報に基づいて、情報記憶部に記憶されている複数の避難経路の中から最優先避難経路を決定する。そして、送信部(図示せず)は、決定された最優先避難経路の情報を含む災害発生情報を、プロジェクタ100の受信部220へ、通信回線を介して送信し、それをプロジェクタ100の受信部220で受信されるようにしてもよい。この場合、制御部210は、プロジェクタ100の受信部220で受信した最優先避難経路の情報に基づいて、複数の出口の中から避難すべき出口を決定し、かつ最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させた後、決定した出口の方向へ、プロジェクタ本体200を回動させてもよい。また、制御部210は、プロジェクタ100の受信部220で受信した最優先避難経路の情報に基づいて、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させ、プロジェクタ本体200を回動させずに、そのまま継続して最優先避難経路を投写表示させていてもよい。また、制御部210は、プロジェクタ100の受信部220で受信した最優先避難経路の情報に基づいて、複数の出口の中から避難すべき出口を決定し、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させずに、決定した出口の方向へ、プロジェクタ本体200を回動させてもよい。また、本発明のプロジェクタ100が設置された部屋は、出口が一つでもよく、この場合には、制御部210は、プロジェクタ100の受信部220で受信した最優先避難経路の情報に基づいて、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させた後、その出口の方向へ、プロジェクタ本体200を回動させてもよい。上述のように、サーバ510が最優先避難経路を決定すると、制御部210は、最優先避難経路を判断する必要がないので、演算処理量を軽減することができる。
【0063】
一方、プロジェクタ100の記憶部290に記憶されている種々の画像データ及び、情報データを、サーバ510が情報記憶部に記憶していてもよい。そして、災害位置情報に基づいて、最優先避難経路を決定したサーバ510は、情報記憶部に記憶されたこれらのデータを処理してもよい。その後、その処理したデータを、通信回線を介して、プロジェクタ100の受信部220に送信してもよい。例えば、情報記憶部は、画像データとして、フロアマップ、災害マークなどの所定の画像を記憶していてもよい。この場合には、サーバ510は、情報記憶部に記憶されたフロアマップにおいて、災害位置情報に基づく災害位置に災害マークを重畳し、その重畳して得られた画像を、通信回線を介して、プロジェクタ100の受信部220に、送信してもよい。また、サーバ510は、情報記憶部に記憶されたフロアマップにおいて、決定した最優先避難経路の情報に基づく位置に避難経路の画像を重畳し、その重畳して得られた画像を、通信回線を介して、プロジェクタ100の受信部220に、送信してもよい。その後、制御部210は、受信したこれらの画像を、スクリーンSCRに投写表示させてもよい。このようにすれば、プロジェクタ100の記憶部290にフロアマップなどの所定の画像を記憶する必要がないので、記憶部290は、大容量の記憶媒体を用いる必要がない。
【0064】
変形例5:本発明の上述の変形例3では、プロジェクタ100が設置された部屋は、出口が一つであり、制御部210は、災害発生情報に含まれる災害位置情報に基づいて、最優先避難経路を決定し、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させた後、プロジェクタ本体200をその出口の方向へ、回動させているが、本発明は、これに限られたものではない。プロジェクタ100の受信部220が、災害発生情報を受信すると、制御部210は、最優先避難経路をスクリーンSCRに投写表示させることなく、すぐに、プロジェクタ本体200をその出口の方向へ、回動させてもよい。
【0065】
本発明の上述の実施例では、制御部210が画像投写表示部230を制御して、画像を投写表示させている際に、災害発生情報を受信した場合を想定しているが、本発明は、これに限られるものではない。制御部210が投写表示させていない状態、例えば、プロジェクタ100の電源がオフの状態の時でも、通信回線から災害発生の情報があった場合には、電源駆動部(図示せず)が駆動され、図4に示すような処理を行うようにしてもよい。この場合には、電源がオフの時でも、受信部220と、制御部210には、外部から電力が供給されており、受信部220に通信回線を介して、災害発生の情報が送信されてきた場合には、制御部210は、電源駆動部を駆動し、プロジェクタ100の各制御装置に外部からの電力を供給させる。
【0066】
本発明の上述の実施例では、最優先避難経路を判断する場合に、避難経路の距離を各ブロックに割り当てられた距離情報の和を求めることにより、換算しているが、本発明は、これに限られるものではない。各ブロックに距離情報を割り当てる場合、各ブロックへ、行方向の距離情報と列方向の距離情報とを割り当て、避難経路の進行方向に基づいて、各ブロックで行方向の距離情報若しくは列方向の距離情報のどちらか一方の距離情報を選択し、選択した距離情報の和を求めて、換算するようにしてもよい。例えば、図8に示す避難経路1の場合、出口1を出る時、つまりA3ブロックに進行する時は、進行方向が列方向なので、A3ブロックの距離情報は、A3ブロックに割り当てられた列方向の距離情報を選択する。次に、A4に進行する場合には、進行方向が行方向なので、A4ブロックの距離情報は、A4ブロックに割り当てられた行方向の距離情報を選択する。このようにしてA7ブロックまでの選択した距離情報の和を求めて、換算する。また、各ブロックの避難経路の距離情報は、すべて「10」が与えられているが、これに限られず、各ブロックで異なっていてもよい。また、あらかじめ、各避難経路に距離の数値を与えてもよい。さらに、避難経路の距離の数値が一番小さい避難経路が、複数ある場合には、複数の避難経路のうちから任意に一つの避難経路を選び、それを最優先避難経路としてよいし、火災現場からできるだけ遠い経路を選び、それを最優先避難経路としてもよい。
【0067】
本発明の上述の実施例では、制御部210が最優先避難経路を決定する場合に、4つの避難経路の中から最優先避難経路を決定しているが、本発明は、これに限られるものではない。考えられる避難経路すべての避難経路を計算して、記憶部290に記憶させておいてもよい。その場合には、制御部210は、その避難経路の中から、最優先避難経路を決定してもよい。
【0068】
本発明の上述の実施例では、最優先避難経路の画像を投写表示する場合には、最優先避難経路のみを点滅させて、目立たせるようにしてもよい。
【0069】
本発明の上述の実施例では、災害発生の情報は、火災発生の情報であるが、これに限られるものではない。例えば、地震発生の情報であってもよい。
【0070】
本発明の上述の実施例では、プロジェクタ100は投写表示する注意誘発画像は、人の注意を引くように書かれていることが望ましい。例えば、赤色背景で、黄色の文字で書かれていてもよし、これに限られず種々の態様が考えられる。背景がフラッシュしていてもよいし、文字が点滅していてもよい。
【0071】
本発明の上述の実施例では、補助スクリーン900、補助スクリーン910は、映写幕でもよい。しかし、これに限られることなく、画像を映し出すことができれば良く、例えば、略滑らかな白い壁であってもよい。
【0072】
本発明の上述の実施例では、検出部(図示せず)は、サーバ510に備えられているが、これに限られるものではない。検出部(図示せず)がセンサ500に備えられ、その検出結果をサーバ510に通信回線を介して送信してもよい。また、この場合には、検出結果をサーバ510に送信せずに、直接プロジェクタ100に送信してもよい。さらに、サーバ510は、センサ500を備えていて、災害発生をセンサ500で検知し、その検知結果に基づいて災害発生情報を検出し、その情報をプロジェクタ100に送信してもよい。
【0073】
本発明の上述の実施例では、通信回線を介して、種々のやりとりを行っているが、通信回線は、例えば、専用線でもよい。また、LANやWANなどでもよい。なお、専用線、LAN、WANは、災害発生時の断線などを考慮すれば、無線が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例としての通信回線と接続されたプロジェクタ100の概略構成を示す説明図である。
【図2】本実施例であるプロジェクタ100を側方から示した側面図である。
【図3】本実施例であるプロジェクタ100が設置されている部屋の見取り図である。
【図4】図1のプロジェクタにおける災害発生時の割り込み動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明プロジェクタ100が投写する注意誘発画像を示した図である。
【図6】本発明プロジェクタ100が投写する建物全体マップに火災位置を示した図である。
【図7】本発明プロジェクタ100が投写するフロアマップに火災位置を示した図である。
【図8】制御部210が、最優先避難経路を決定する場合の一例を示した図である。
【図9】本発明プロジェクタ100が投写する最優先避難経路の一例を示した図である。
【図10】本発明プロジェクタ100が投写する出口を示す画像を示した図である。
【図11】本発明プロジェクタ100が投写する出口後の避難誘導画像を示した図である。
【符号の説明】
VS…映像信号
SCR…スクリーン
10…回動モータユニット
20…支持アーム
30…回動モータ
100…プロジェクタ
200…プロジェクタ本体
210…制御部
220…受信部
230…画像投写表示部
240…液晶パネル
250…投写光学系
270…光源ランプ機構
275…光源ランプ
280…補助電源
290…記憶部
500…センサ
510…サーバ
900…補助スクリーン
910…補助スクリーン
Claims (11)
- 出口のある室内に設けられ、通信回線と接続されているプロジェクタであって、
プロジェクタ本体と、
前記プロジェクタ本体を回動自在に支持する支持部と、
前記プロジェクタ本体を回動駆動するための回動駆動部と、
を備え、
前記プロジェクタ本体は、
画像を投写表示するための画像投写表示部と、
前記通信回線を介して送られてくる災害発生情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記災害発生情報を受信した場合に、前記回動駆動部を制御して、前記プロジェクタ本体を回動させ、前記画像投写表示部を制御して、前記出口の方向に所定の画像を投写表示させる制御部と、
を備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1記載のプロジェクタにおいて、
前記室内は、複数の出口を有し、
前記制御部は、
受信した前記災害発生情報が、災害位置を示す災害位置情報を含む場合には、
前期災害位置情報に基づいて、予め設定された前記室内からの複数の避難経路の中から、最優先避難経路を決定し、
前記最優先避難経路に基づいて、前記複数の出口の中から一つの出口を選択し、
選択した前記出口の方向に前記所定の画像を投写表示させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1記載のプロジェクタにおいて、
前記室内は、複数の出口を有し、
前記制御部は、
受信した前記災害発生情報が、前記室内からの最優先避難経路の情報を含む場合には、
前記最優先避難経路に基づいて、前記複数の出口から一つの出口を選択し、
選択した前記出口の方向に前記所定の画像を投写表示させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1記載のプロジェクタにおいて、
前記制御部は、
受信した前記災害発生情報が、災害位置を示す災害位置情報を含む場合には、
前記災害位置情報に基づいて、予め設定された前記室内からの複数の避難経路の中から、最優先避難経路を決定し、
前記プロジェクタ本体を回動させるのに先立って、
前記画像投写表示部を制御して、前記画像として、前記最優先避難経路を示す画像を投写表示させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1記載のプロジェクタにおいて、
前記制御部は、
受信した前記災害発生情報が、前記室内からの最優先避難経路の情報を含む場合には、
前記プロジェクタ本体を回動させるのに先立って、
前記画像投写表示部を制御して、前記画像として、前記最優先避難経路を投写表示させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項4または請求項5記載のプロジェクタにおいて、
前記室内は、複数の出口を有し、
前記制御部は、
前記最優先避難経路に基づいて、前記複数の出口の中から一つの出口を選択し、
選択した前記出口の方向に前記所定の画像を投写表示させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記制御部は、
前記出口の方向に、前記所定の画像を投写表示する場合に、
前記所定の画像として、出口を示す画像または、出口後の避難誘導画像を投写表示することを特徴とするプロジェクタ。 - 室内に設けられ、通信回線と接続されているプロジェクタであって、
画像を投写表示するための画像投写表示部と、
前記通信回線を介して送られてくる災害発生情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記災害発生情報を受信し、該災害発生情報が、災害の位置を示す災害位置情報を含む場合には、
前記災害位置情報に基づいて、予め設定された前記室内からの複数の避難経路の中から、最優先避難経路を決定し、
前記画像投写表示部を制御して、前記画像として、前記最優先避難経路を投写表示させる制御部と、を備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 室内に設けられ、通信回線と接続されているプロジェクタであって、
画像を投写表示するための画像投写表示部と、
前記通信回線を介して送られてくる災害発生情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記災害発生情報を受信し、前記室内からの最優先避難経路の情報を含む場合には、
前記画像投写表示部を制御して、前記画像として、前記最優先避難経路を投写表示させる制御部と、を備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
外部から電力が得られない場合に、
前記プロジェクタ内に、電力を供給し得る補助電源を備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のプロジェクタと、前記通信回線を介して接続されたサーバとを備える避難誘導システムであって、
前記サーバは、
災害発生情報を検出する検出部と、
前記通信回線を介して、検出した前記災害発生情報を、前記プロジェクタに送信する送信部と、
を備えたことを特徴とする避難誘導システム。
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