JP2004328257A - ピアース型圧電発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】周波数安定度及び発振動作特性に優れた圧電発振器を提供する。。
【解決手段】発振用トランジスタのベース・コレクタ間に圧電振動子を挿入接続し、前記発振用トランジスタのベース・接地間に分割容量を接続し、該分割容量の接続中点を前記発振用トランジスタのエミッタとエミッタ抵抗との接続点に接続し、前記発振用トランジスタのコレクタ・電源間に容量性負荷を挿入接続した構成を有するよう構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は圧電発振器に関し、安定な発振動作及び周波数安定度が高い圧電発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、圧電発振器の中でも優れた周波数安定度を有する水晶発振器としてピアース型発振器が知られている。
図7は、従来のピアース型水晶発振器の回路図である。
同図に示す水晶発振器100は、発振用のトランジスタ101のベース・コレクタ間に容量102及び水晶振動子103から成る直列回路を挿入接続すると共に、トランジスタ101のベースに適宜バイアスするよう抵抗104と抵抗105から成るベースバイアス回路を接続し、更にトランジスタ101のベース・接地間に容量106を挿入接続し、トランジスタ101のコレクタ・電源Vcc間に抵抗107及び容量108から成る並列回路を挿入接続し、トランジスタ101のエミッタ・接地間に容量109及び抵抗110から成る並列回路を挿入接続したものである。
このようなピアース型発振器については例えば、「トラ技ORIGINAL No.8 CQ出版1992年1月1日発行P.83」等に開示がある。
【0003】
図8は、容量108の容量値Ccgが1pF、10pF、43pF、100pF、10000pFのときの水晶振動子を除いた回路構成部分に於ける回路容量Cc1の周波数特性のシミュレーション結果を示すものである。
同図に示すようにCcgが大きい程、回路容量Cc1の周波数依存性が高い。
即ち、水晶発振器100は、容量108の値が大きい程、回路容量の変動に対する周波数変動量が大きいという特性を有する。
従って、水晶発振器100の場合、回路容量の変動に対して安定した周波数出力を得るためには容量108の値を小さく設定する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水晶発振器100は、容量108を小さな容量値に設定するほど負性抵抗が小さくなるので安定した発振動作が得られない場合があった。
即ち、図9は、容量108の値Ccgが1pF、10pF、43pF、100pF、10000pFのときの負性抵抗の周波数特性のシミュレーション結果を示すものである。
同図から容量108の値が小さいほど負性抵抗の値も小さくなることが判る。
従って、水晶発振器100は、回路容量の変動に対する周波数変動特性の安定化と、負性抵抗を十分に確保することによる発振動作の安定化とを両立させた回路設定が不可能であると問題が生じる場合があった。
本発明は、上述したような問題を解決するためになされたものであって、発振動作及び周波数安定度に優れたピアース型圧電発振器を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明に係わる請求項1記載の発明は、発振用トランジスタのベース・コレクタ間に圧電振動子を挿入接続し、前記発振用トランジスタのベース・接地間に分割容量を接続し、該分割容量の接続中点を前記発振用トランジスタのエミッタとエミッタ抵抗との接続点に接続し、前記発振用トランジスタのコレクタ・電源間に容量性負荷を挿入接続した構成を有することを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、発振用トランジスタのベース・接地間に分割容量を挿入接続し、該分割容量の接続中点と前記発振用トランジスタのエミッタとエミッタ抵抗との接続点に接続し、該発振用トランジスタにバッファ用トランジスタをカスコード接続し、該バッファ用トランジスタのコレクタと前記発振用トランジスタのベースとの間に水晶振動子を挿入接続し、前記バッファ用トランジスタのコレクタ・電源間に容量性負荷を挿入接続した構成を有することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明に加え、前記容量性負荷がインダクタンスと容量素子との並列回路から得られるものであることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明に基づくピアース型水晶発振器の一実施例を示すものである。
同図に示す水晶発振器1は、発振用のトランジスタ2のベース・コレクタ間に容量3及び水晶振動子4から成る直列回路を挿入接続し、トランジスタ2のベースに適宜バイアスする為の抵抗5と抵抗6とから成るベースバイアス回路を接続すると共にベース・接地間に容量7と容量8とから成る直列回路を接続し、更に該直列回路の接続中点とトランジスタ2のエミッタとエミッタ抵抗9との接続中点とを接続し、トランジスタ2のコレクタと電源ラインとの間に抵抗10と容量11とから成る並列回路を挿入接続し、電源ライン・接地間にバイパス容量12を接続すると共に、電源ラインを抵抗13を介して電源Vccに接続するよう構成したものである。
【0009】
図2(a)、(b)は水晶発振器1の等価回路を示すものである。
即ち、図2(a)に示す等価回路は、トランジスタ2を定電流源14として更に、トランジスタ2のベース・エミッタ間のトランジスタ抵抗(接合容量)を抵抗15、トランジスタ容量(接合容量)を容量16としたものである。
更に同図2(b)は、同図(a)における抵抗10及び容量11から成る並列回路を抵抗17及び容量18から成る直列回路19に変換すると共に、容量8及び抵抗9から成る並列回路を抵抗20及び容量21から成る直列回路22に等価変換し、更に、水晶振動子4を抵抗23とインダクタンス24とを直列接続した等価回路25に変換すると共に、容量7と容量16及び容量15とから成る並列回路を容量26及び抵抗27から成る直列回路28に変換したものである。
【0010】
また、上記等価回路に於いて以下の算出手順に基づき負性抵抗Rc2及び回路容量Cc2の値は下記の式(8)、式(9)にて得られる。
尚、等価回路における各回路要素の値は、容量7をCbe、容量8をCeg、抵抗9をReg、抵抗10をRcg、容量11をCcg、抵抗15をRπ、容量16をCπ、抵抗17をr、容量18をc、回路19のインピーダンスをz、抵抗20をr、容量21をc、回路22のインピーダンスをz、抵抗23をrxt、インダクタンス24をLxt、回路25のインピーダンスをzxt、容量26をc、抵抗27をr、回路28のインピーダンスをzとして更に、相互コンダクタンスg、直列回路19の端子間電圧をV及び端子間に流れる電流をi、直列回路22の端子間電圧をV及び端子間に流れる電流をi、直列回路25の端子間電圧をVxt及び端子間に流れる電流をi、直列回路28の端子間電圧をVとする。
【0011】
【数1】
Figure 2004328257
式(1)を電流とインピーダンスとで表すと式(2)の通りである。
【数2】
Figure 2004328257
【0012】
式(2)から以下の算出手順に従い式(3)に示すインピーダンスの関係式がえら得る。
【数3】
Figure 2004328257
【0013】
【数4】
Figure 2004328257
【0014】
式(3)に式(4)〜式(7)を代入し以下の算出手順に基づき式(8)、式(9)を得ることができる。
【数5】
Figure 2004328257
【0015】
次に上記関係式に基づいて回路容量及び負性抵抗の周波数特性についてシミュレーションした結果について説明する。
尚、シミュレーションに用いた回路パラメータは、コレクタ電流を1mA、g=0.0384、Rπ=2604Ω、電流増幅率を100、Cπ=3pF、Cbe=20pF、Ceg=43pF、Reg=1kΩ、Ccg=43pF又は可変、Rcg=1kΩとした。
【0016】
先ず、図3に示す回路容量の周波数特性のシミュレーション結果について説明する。
図3は、本発明に基づく水晶発振器に於いて、Ccg=1pF、10pF、43pF、100pF、10000pFのときの回路容量Cc2の周波数特性を示すものである。
同図に示すように回路容量Cc2は、Ccgが大きい値であるほど周波数依存性が高い特性を呈することから、水晶発振器1は、Ccgの値が小さい程、回路容量Cc2の変動に対して高い周波数安定度が得られるものであることが判る。
一方、図4に示す負性抵抗Rc2の周波数特性から、本発明に基づく水晶発振器はCcg=10pF、43pF、100pFの場合は従来の場合と比較して約倍の値の負性抵抗(ピーク値)が得られると共に、Ccg=1pFの場合であっても負性抵抗が得られる。
従って、周波数安定度を図る為にCcgの値を十分に小さく設定しても安定した発振動作を維持することができる。
【0017】
以上、トランジスタ2のコレクタ・電源間に容量11と抵抗10とから成る並列回路を挿入接続した構成を用いて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に示す水晶発振器の如くタンク回路を挿入接続した構成であっても構わない。
即ち、図5は、本発明に基づく水晶発振器の他の実施例を示すものである。
同図に示す水晶発振器が図1に示す水晶発振器と異なる点は、トランジスタ2のコレクタ・電源間に容量11及びインダクタンス29から成る並列回路を挿入接続し、更に、当該並列回路の発振周波数に於けるリアクタンスが容量性となるよう設定した所にある。
【0018】
更に、図6は、本発明に基づく水晶発振器の他の実施例を示すものである。
即ち、同図(a)に示す水晶発振器は、図1に示す水晶発振器のトランジスタ2にトランジスタ30をカスコード接続したタイプのものであり、また同図(b)に示す水晶発振器は、図5に示す水晶発振器のトランジスタ2にトランジスタ30をカスコード接続したタイプのものである。
そしてこのような構成の水晶発振器であっても上述した本発明の機能が得られることは明らかである。
【0019】
また更に、容量7としてトランジスタ2のベース・エミッタ間の接合容量を適用しても構わない。
尚、以上本発明を水晶発振器を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、水晶以外の圧電材料から構成された振動子を用いた圧電発振器にも適用できる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上述したように、本発明に基づく水晶発振器は、ベース接地型増幅回路用トランジスタのコレクタ・エミッタ間に並列接続した圧電振動子と、前記トランジスタのエミッタ・接地間に挿入接続した容量及び抵抗から成る並列回路と、前記トランジスタのコレクタ・電源間に挿入接続した容量と抵抗及びインダクタンスから成る並列回路と、前記電源に接続された接地用のバイパス容量とを備えた構成としたので、高周波発振に適し且つ、正常に発振動作することができると云う効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電発振器の一実施例を示すものである。
【図2】本発明に係る圧電発振器の一実施例の等価回路を示すものである。
【図3】本発明に係る圧電発振器の回路容量の周波数特性を示すものである。
【図4】本発明に係る圧電発振器の負性抵抗の周波数特性を示すものである。
【図5】本発明に係る圧電発振器の他の実施例を示すものである。
【図6】本発明に係る圧電発振器の周波数感度特性を示すものである。
【図7】従来の圧電発振器を示すものである。
【図8】従来の圧電発振器の回路容量の周波数特性を示すものである。
【図9】従来の圧電発振器の負性抵抗の周波数特性を示すものである。
【符号の説明】
1水晶発振器、2発振用トランジスタ、3、7、8、11、12、16、18、21、26容量、4水晶振動子、5、6、9、10、13、15、17、20、23、27、30抵抗、14定電流源、19、22、25、28直列回路、24、29インダクタンス、30バッファ用トランジスタ、100水晶発振器、101発振用トランジスタ、102、106、108、109容量、103水晶振動子、104、105、107、110抵抗、

Claims (3)

  1. 発振用トランジスタのベース・コレクタ間に圧電振動子を挿入接続し、前記発振用トランジスタのベース・接地間に分割容量を接続し、該分割容量の接続中点を前記発振用トランジスタのエミッタとエミッタ抵抗との接続点に接続し、前記発振用トランジスタのコレクタ・電源間に容量性負荷を挿入接続した構成を有することを特徴とするピアース型圧電発振器。
  2. 発振用トランジスタのベース・接地間に分割容量を挿入接続し、該分割容量の接続中点と前記発振用トランジスタのエミッタとエミッタ抵抗との接続点に接続し、該発振用トランジスタにバッファ用トランジスタをカスコード接続し、該バッファ用トランジスタのコレクタと前記発振用トランジスタのベースとの間に水晶振動子を挿入接続し、前記バッファ用トランジスタのコレクタ・電源間に容量性負荷を挿入接続した構成を有することを特徴とするピアース型圧電発振器。
  3. 前記容量性負荷がインダクタンスと容量素子との並列回路から得られるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のピアース型圧電発振器。
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