JP2004080527A - 発振器およびそれを用いた電子装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多段に接続された3つの負性抵抗回路2、11、12と、初段の負性抵抗回路2に接続された共振回路としての水晶振動子X1とを備える。3つの負性抵抗回路2、11、12は、いずれもコルピッツ回路から誘導性インピーダンス手段を除いた回路であり、前段のトランジスタのコレクタから次段のトランジスタのベースに信号を伝える形で多段接続されており、初段の負性抵抗回路2のトランジスタQ1のベースを共振回路に相当する水晶振動子X1を介して高周波的に接地し、最終段の負性抵抗回路12のトランジスタQ4のコレクタを高周波的に接地している。
【効果】各負性抵抗回路の負性抵抗が大きくなくても、それを3段に接続することによって全体としての負性抵抗が大きくなるために、価格上昇を招くことなく発振器の発振余裕度を増大するとともに、電源投入後の発振開始時間を短くすることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発振器および電子装置、例えば携帯電話のRF回路に含まれるPLL回路部分の基準信号源として用いられる発振器およびそれを用いた電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
基準信号源として用いられる発振器としては、例えば水晶振動子を共振子として利用し、トランジスタを負性抵抗素子として利用するものが広く知られている。
【0003】
図14に従来の発振器の回路図を示す。図14において、発振器1は、負性抵抗回路2、誘導性インピーダンス手段である水晶振動子X1、およびDCカット用のコンデンサC4で構成されている。このうち、負性抵抗回路2は、トランジスタQ1、コンデンサC1、C2、C3、抵抗R1、R2、R3で構成されている。
【0004】
ここで、トランジスタQ1のコレクタは、直流電源+Vccに接続されるとともに、コンデンサC3を介してグランドに接続されている。コンデンサC3はトランジスタQ1のコレクタを高周波的に接地させるための発振周波数におけるインピーダンスの小さいコンデンサである。トランジスタQ1のエミッタは抵抗R1とコンデンサC1をそれぞれ介してグランドに接続されている。トランジスタQ1のベースはコンデンサC1を介してエミッタに接続されている。トランジスタQ1のベースはまた、抵抗R2を介して直流電源+Vccに接続されるとともに抵抗R3を介してグランドに接続されている。さらに、トランジスタQ1のベースは水晶振動子X1を介してグランドに接続され、エミッタはコンデンサC4を介して出力端子Poに接続されている。
【0005】
このように構成された発振器1は、基本的にはコレクタ接地、エミッタ出力のコルピッツ型の発振器である。トランジスタQ1のコレクタ・ベース間の誘導性インピーダンス手段として水晶振動子X1が、ベース・エミッタ間の容量素子としてコンデンサC1が、コレクタ・エミッタ間の容量素子としてコンデンサC2が利用され、これらの値によって発振周波数がほぼ決定される。なお、コンデンサC4はDCカット用のコンデンサで、抵抗R1、R2、R3はトランジスタQ1のバイアス条件を決めるための抵抗である。従って、負性抵抗回路2は、コルピッツ回路から誘導性インピーダンス手段を除いた回路であるとみなせる。
【0006】
また、図15に、従来の別の発振器の回路図を示す。図15において、図14と同一もしくは同等な部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0007】
図15において、発振器3は、負性抵抗回路4、水晶振動子X1、バッファ回路5、およびDCカット用のコンデンサC4で構成されている。このうち、負性抵抗回路4は、発振器1の負性抵抗回路2からトランジスタQ1のコレクタを高周波的に接地させるためのコンデンサC3を取り除いたものである。また、負性抵抗回路4においては、トランジスタQ1のコレクタと抵抗R2とは接続されておらず、直流電源+Vccにも接続されていない。トランジスタQ1のベースは水晶振動子X1を介してグランドに接続されているが、エミッタは出力端とはなっていない。
【0008】
一方、バッファ回路5は、トランジスタQ2、コンデンサC5、C6、抵抗R4、R5で構成されている。ここで、トランジスタQ2のコレクタは、抵抗R4を介して直流電源+Vccに接続されるとともに、コンデンサC4を介して出力端子Poに接続されている。トランジスタQ2のエミッタは負性抵抗回路4のトランジスタQ1のコレクタに接続されている。トランジスタQ2のベースは、抵抗R5を介して直流電源+Vccに接続され、コンデンサC4を介してグランドに接続されるとともに、負性抵抗回路4の抵抗R2の一端に接続されている。なお、抵抗R4、R5はトランジスタQ2のバイアス条件を決めるための抵抗であり、コンデンサC5は電源ノイズ対策用のバイパスコンデンサである。
【0009】
このように構成された発振器3は、コルピッツ型の発振回路とベース接地のバッファ回路をカスケード接続したものとなっている。負性抵抗回路4には、トランジスタQ1のコレクタを高周波的に接地するコンデンサC3が備わっていないので、発振器3には厳密にはコルピッツ発振回路が構成されていない。しかし、トランジスタQ1のコレクタはバッファ回路5を介して擬似的に接地されているといえるため、発振器3には擬似的にコルピッツ回路が構成されているとみなせる。発振回路の出力はトランジスタQ1のコレクタからトランジスタQ2のエミッタに入力され、トランジスタQ2のコレクタから出力される。
【0010】
発振器3においては、バッファ回路5と負性抵抗回路4の直流電流経路をカスケード接続しているために、バッファ回路を備えるにもかかわらず消費電流の低減を図ることができる。また、擬似的なコルピッツ回路を実現して、電流経路をそのまま信号経路としても利用しているために、トランジスタQ1のコレクタの高周波的な接地のためのコンデンサ(Cp)や、バッファ回路と発振回路の間の電流経路に高周波信号が流れないようにするための高周波チョークコイルや、負性抵抗回路4のトランジスタQ1の他の端子からバッファ回路5のトランジスタQ2へ別途信号を伝えるための配線や結合コンデンサなどが不要となり、部品点数が少なくて済む。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記の発振器では水晶振動子を共振子として利用している。水晶振動子は年々小型化が進んでおり、そのために水晶ブランクの電極面積が減少し、等価直列抵抗が増大する傾向にある。そして、水晶振動子の等価直列抵抗が増大すると発振回路の発振余裕度が減少するという問題がある。
【0012】
また、例えばTDMA方式のデジタル携帯電話の端末においては、消費電流を抑えるために必要なときにのみ発振器に通電するということが行われている。その場合には、発振器の電源投入後の発振開始時間を短くする必要がある。
【0013】
発振余裕度を保つ方法として、負性抵抗回路の負性抵抗値を大きくするということが考えられる。また、発振器の発振開始時間を短くする方法としても、発振回路の負性抵抗値を大きくするということがある。そして、そのためには相互コンダクタンスの大きなトランジスタを使えばよい。ところが、相互コンダクタンスの大きいトランジスタは一般的に高価であり、発振器の価格上昇を招くという問題がある。
【0014】
そこで、本発明は上記の問題点を解決することを目的とするもので、価格上昇を招くことなく負性抵抗値を大きくすることのできる発振器およびそれを用いた電子装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の発振器は、多段に接続された複数の負性抵抗回路と、初段の前記負性抵抗回路に接続された共振回路とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の発振器は、前記複数の負性抵抗回路がいずれもコルピッツ回路から誘導性インピーダンス手段を除いた回路であり、前段のトランジスタのコレクタから次段のトランジスタのベースに信号を伝える形で多段接続されており、初段の前記負性抵抗回路のトランジスタのベースを前記共振回路を介して高周波的に接地し、最終段の前記負性抵抗回路のトランジスタのコレクタを高周波的に接地したことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の発振器は、前記複数の負性抵抗回路の直流電流経路を互いに並列に接続するとともに、前記複数の負性抵抗回路間の電源側および接地側にそれぞれチョーク素子を設けたことを特徴とする。
【0018】
あるいは、本発明の発振器は、前記複数の負性抵抗回路の直流電流経路をカスケードに接続するとともに、前記複数の負性抵抗回路間の直流電流経路にチョーク素子を設けたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の発振器は、最終段の前記負性抵抗回路に接続してバッファ回路を設けるとともに、少なくとも最終段の前記負性抵抗回路と前記バッファ回路の直流電流経路を互いに並列に接続したことを特徴とする。
【0020】
あるいは、本発明の発振器は、最終段の前記負性抵抗回路に接続してバッファ回路を設けるとともに、少なくとも最終段の前記負性抵抗回路と前記バッファ回路の直流電流経路をカスケードに接続したことを特徴とする。
【0021】
また、本発明の発振器は、初段の前記負性抵抗回路に対して直流電流経路に関して上流側にカスケードに接続されたバッファ回路を設けたことを特徴とする。
【0022】
そして、本発明の電子装置は、上記の発振器を用いたことを特徴とする。
【0023】
このように構成することにより、本発明の発振器においては、価格上昇を招くことなく負性抵抗を大きくして発振余裕度を増大するとともに、電源投入後の発振開始時間を短くすることができる。
【0024】
また、本発明の電子装置においても、本発明の発振器を用いることによって、性能の向上を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1に、本発明の発振器の一実施例の回路図を示す。図1において、図13と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0026】
図1に示した発振器10は、図13の発振器1の全ての構成に加えて、負性抵抗回路11および12、結合用のコンデンサC7およびC11、チョーク素子である高周波チョークコイル(RFC)L1、L2、L3およびL4を備えている。
【0027】
ここで、負性抵抗回路11および12は、負性抵抗回路2と実質的に同じ回路構成、すなわちコルピッツ回路から誘導性インピーダンス手段を除いた回路となっているので、各構成要素の符号およびそれらの間の詳細な接続関係については、図1を参照してもらうこととして説明を割愛する。また、以下の説明では、各負性抵抗回路のトランジスタのコレクタを「負性抵抗回路の直流電流流入点」、トランジスタのエミッタに一端が接続された抵抗の他端を「負性抵抗回路の直流電流流出点」と表現する。
【0028】
発振器10において、負性抵抗回路2の直流電流流入点は高周波チョークコイルL1を介して負性抵抗回路11の直流電流流入点に接続され、負性抵抗回路11の直流電流流入点は高周波チョークコイルL3を介して負性抵抗回路12の直流電流流入点に接続され、負性抵抗回路12の直流電流流入点は直流電源+Vccに接続されている。一方、負性抵抗回路2の直流電流流出点は高周波チョークコイルL2を介して負性抵抗回路11の直流電流流出点に接続され、負性抵抗回路11の直流電流流出点は高周波チョークコイルL4を介して負性抵抗回路12の直流電流流出点に接続され、負性抵抗回路12の直流電流流出点はグランドに接続されている。そして、負性抵抗回路2の直流電流流出点はコンデンサC7を介して負性抵抗回路11のトランジスタQ3のベースに接続され、負性抵抗回路11の直流電流流出点はコンデンサC11を介して負性抵抗回路12のトランジスタQ4のベースに接続されている。
【0029】
負性抵抗回路2において、トランジスタQ1には接地点が存在しない。直流電流流出点は、コンデンサC3を介してトランジスタQ1のコレクタ(直流電流流入点)に接続されているが、コンデンサC3は発振周波数におけるインピーダンスが小さいので、実質的にはトランジスタQ1のコレクタそのものである。そのため、負性抵抗回路2の直流電流流出点には発振信号が乗っている。そして、直流電流流出点はDCカット用のコンデンサC7を介して負性抵抗回路11のトランジスタQ3のベースに接続されている。
【0030】
負性抵抗回路11においても、負性抵抗回路2の場合と同様に、トランジスタQ3には接地点が存在しない。直流電流流出点は実質的にトランジスタQ3のコレクタそのものであり、ベースから入力された発振信号が乗っている。そして、直流電流流出点はDCカット用のコンデンサC11を介して負性抵抗回路12のトランジスタQ4のベースに接続されている。
【0031】
負性抵抗回路12は、高周波的には発振器1における負性抵抗回路2と同じであり、直流電流流入点と直流電流流出点は高周波的には接地されているため、トランジスタQ4はコレクタ接地で動作する。そのため、トランジスタQ4のベースから入力された発振信号はエミッタから出力され、DCカット用のコンデンサC4を介して出力端子Poに接続される。
【0032】
3つの負性抵抗回路2、11、12は、直流電流経路が直流電源+Vccに対して互いに並列に接続されている。ただし、負性抵抗回路2および11の直流電流流入点と直流電流流出点には、いずれも発振信号が乗っている。一方、負性抵抗回路12の直流電流流入点と直流電流流出点は高周波的に接地されている。そのために、負性抵抗回路2、11、12の直流電流流入点同士、直流電流流出点同士の間には高周波チョークコイルL1、L2、L3、L4が必要となっている。
【0033】
このように構成された発振器10においては、負性抵抗回路2、11、12が3段に接続され、初段の負性抵抗回路2に共振回路として誘導性インピーダンス手段である水晶振動子X1が接続された構成となっている。この場合、負性抵抗回路が3段に接続されているため、発振器全体としての負性抵抗が1段のものに比べて大きくなる。そのため、各トランジスタとして相互コンダクタンスの大きいものを使用しなくても、発振器の発振開始時間を短くすることができる。また、負性抵抗が大きくなった分だけ等価直列抵抗の大きい水晶振動子を利用できるため、小型の水晶振動子を使用しても発振余裕度を減少させずに済む。
【0034】
ところで、発振器の構成としては、増幅回路の出力側から入力側へ共振回路を介して正帰還をかける方式も良く知られている。この場合にも、増幅回路を多段にすることによって実質的に発振回路全体としての負性抵抗の値を実質的に大きくできることが、例えば特開2000−323928号公報に開示されている。この場合は、各増幅回路がそれぞれ直流電源およびグランドに接続されている純粋な増幅回路であることからもわかるように、それらは互いに独立しても動作するものであり、文字通り多段に接続された増幅回路の出力側から入力側へ共振回路を介して正帰還をかける構成となっている。
【0035】
それに対して、本発明の発振器10の場合には、各負性抵抗回路が誘導性インピーダンス手段を除いたコルピッツ回路であって純粋な増幅回路ではない点と、負性抵抗回路2と11が高周波的に接地されていないために単独ではコルピッツ回路としても機能しない点よりわかるように、負性抵抗回路2、11、12は3段に接続された状態ではじめて1つの負性抵抗回路として機能する。しかも、出力側から入力側への共振回路を介した帰還回路に相当するものも存在しない。すなわち、発振器10の場合は、文字通り多段に接続された負性抵抗回路に共振回路が接続された構成であって、特開2000−323928号公報に開示されたような多段に接続された増幅回路の出力側から入力側へ共振回路を介して正帰還をかける構成とは明らかに異なる構成となっている。
【0036】
ここで、図2および図3に、本発明の発振器10と従来の発振器3の発振開始時間のSPICEによるシミュレーション結果をそれぞれ示す。図2は発振器10のトランジスタQ1のベースの電圧の時間変化を示し、図3は発振器3のトランジスタQ2のコレクタの電圧の時間変化を示している。なお、両者は電源電圧が異なるために、縦軸の目盛は異なっている。
【0037】
図2と図3を比較してわかるように、従来の発振器3においては約2.0msで発振の振幅がほぼ安定しているのに対して、本発明の発振器10においては約1.2msで発振の振幅がほぼ安定しており、発振器10の方が発振開始時間が短くなっていることがわかる。
【0038】
なお、発振器10においては、直流電流経路が互いに並列に接続された負性抵抗回路を3段に接続する構成を示したが、2段あるいは4段以上であっても発振器10と同様の構成で実現可能であり、発振器10と同様の作用効果を奏するものである。
【0039】
(実施例2)図4に、本発明の発振器の別の実施例の回路図を示す。図4において、図1と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0040】
図4に示した発振器20において、負性抵抗回路2、11、12の構成、負性抵抗回路2と水晶振動子X1の接続関係、3つの負性抵抗回路2、11、12および出力端子PoのコンデンサC7、C11、C4を介する高周波信号に関する接続関係は発振器10と同じである。ただし、3つの負性抵抗回路2、11、12の直流電流経路は全てカスケードに接続されている。すなわち、負性抵抗回路2の直流電流流入点は高周波チョークコイルL5を介して直流電源+Vccに接続され、負性抵抗回路2の直流電流流出点は高周波チョークコイルL6を介して負性抵抗回路11の直流電流流入点に接続され、負性抵抗回路11の直流電流流出点は高周波チョークコイルL7を介して負性抵抗回路12の直流電流流入点に接続され、負性抵抗回路12の直流電流流出点はグランドに接続されている。
【0041】
発振器20においても、発振器10と同様に、負性抵抗回路2のトランジスタQ1と負性抵抗回路11のトランジスタQ3には接地点が存在せず、負性抵抗回路12のトランジスタQ4はコレクタ接地で動作する。そのために、直流電源+Vccと負性抵抗回路2の直流電流流入点の間、負性抵抗回路2の直流電流流出点と負性抵抗回路11の直流電流流入点の間、負性抵抗回路11の直流電流流出点と負性抵抗回路12の直流電流流入点の間には、それぞれ高周波チョークコイルL5、L6、L7が必要となっている。
【0042】
このように構成された発振器20においても、負性抵抗回路2、11、12が3段に接続され、初段の負性抵抗回路2に共振回路として水晶振動子X1が接続された構成は発振器10と同じであるため、発振器10と同様に負性抵抗を大きくして発振器の発振開始時間を短くすることができる。
【0043】
図5に、発振器20の発振開始時間のSPICEによるシミュレーション結果を示す。図5は、発振器20のトランジスタQ1のベースの電圧の時間変化を示している。発振器3や発振器10とは電源電圧が異なるために、縦軸の目盛は異なっている。図5より、発振器20においては約1.6msで発振の振幅が安定しており、従来の発振器3より発振開始時間が短くなっていることがわかる。
【0044】
また、発振器10に比べて高周波チョークコイルを1つ少なくすることができる。また、発振器10に比べて消費電流の低減を図ることができる。
【0045】
そして、発振器10の場合と同様に、直流電流経路が直流電源に対してカスケードに接続された負性抵抗回路を2段あるいは4段以上に接続する構成も実現可能である。
【0046】
(実施例3)図6に、本発明の発振器のさらに別の実施例の回路図を示す。図6において、図1と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0047】
図6に示した発振器30は、まず図1の発振器10から負性抵抗回路11と高周波チョークコイルL3およびL4と、DCカット用のコンデンサC11を省くことによって、負性抵抗回路を2段にしている。なお、負性抵抗回路2と12の直流電流経路が互いに並列に接続されている点に変わりはない。そして、発振器30においては、さらにバッファ回路31が追加されており、バッファ回路31の直流電流経路と負性抵抗回路2および12の直流電流経路も互いに並列に接続されている。
【0048】
バッファ回路31は、トランジスタQ5、コンデンサC16、抵抗R12、R13、R14、R15で構成されている。ここで、トランジスタQ5のコレクタは抵抗R12を介して直流電源+Vccに接続されるとともに、コンデンサC4を介して出力端子Poに接続されている。トランジスタQ5のエミッタは抵抗R13およびコンデンサC16を並列に介してグランドに接続されている。トランジスタQ5のベースは、抵抗R14を介して直流電源+Vccに接続され、抵抗R15を介してグランドに接続されるとともに、コンデンサC15を介して負性抵抗回路12のトランジスタQ4のエミッタに接続されている。なお、抵抗R12、R13、R14、R15はトランジスタQ5のバイアス条件を決めるための抵抗であり、コンデンサC16はトランジスタQ5の高周波的な接地のためのコンデンサである。すなわち、トランジスタQ5はエミッタ接地の増幅回路である。そして、コンデンサC15はDCカット用のコンデンサである。
【0049】
バッファ回路31についても負性抵抗回路と同様に直流電源+Vccに接続されている点を直流電流流入点、一端がトランジスタQ5のエミッタに接続された抵抗R13の他端を直流電流流出点と表現すると、負性抵抗回路12の直流電流流入点とバッファ回路31の直流電流流入点は直接接続されており、間に高周波チョークコイルは存在しない。また、負性抵抗回路12の直流電流流出点とバッファ回路31の直流電流流出点も直接接続されており、間に高周波チョークコイルは存在しない。これは、負性抵抗回路12とバッファ回路31がいずれも直流電流流入点や直流電流流出点に発振信号が乗らない構成となっているからである。
【0050】
このように構成された発振器30においては、負性抵抗回路が2段になった点とバッファ回路が追加された点以外は発振器10と同じであり、発振器10の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0051】
(実施例4)図7に、本発明の発振器のさらに別の実施例の回路図を示す。図7において、図4および図6と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0052】
図7に示した発振器40は、まず図4の発振器20から負性抵抗回路11と高周波チョークコイルL7と、DCカット用のコンデンサC11を省くことによって、負性抵抗回路を2段にしている。なお、負性抵抗回路2と12の直流電流経路がカスケードに接続されている点に変わりはない。そして、発振器40においては、さらに図6の発振器30と同様のバッファ回路31が追加されており、バッファ回路31の直流電流経路は負性抵抗回路12の直流電流経路と並列に接続されている。負性抵抗回路12とバッファ回路31との接続関係は発振器30の場合と全く同じであり、両者の間には高周波チョークコイルは存在しない。
【0053】
このように構成された発振器40においては、負性抵抗回路が2段になった点とバッファ回路が追加された点以外は発振器20と同じであり、発振器20の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0054】
(実施例5)図8に、本発明の発振器のさらに別の実施例の回路図を示す。図8において、図1および図6と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0055】
図8に示した発振器50は、まず図1の発振器10から負性抵抗回路11と高周波チョークコイルL3およびL4と、DCカット用のコンデンサC11を省くことによって、負性抵抗回路を2段にしている。なお、負性抵抗回路2と12の直流電流経路が互いに並列に接続されている点に変わりはない。そして、発振器50においては、さらに図6の発振器30と同様のバッファ回路31が追加されており、バッファ回路31の直流電流経路は負性抵抗回路2および12の直流電流経路に対してカスケードに接続されている。すなわち、負性抵抗回路12の直流電流流出点がバッファ回路31の直流電流流入点に接続されており、バッファ回路31の直流電流流出点はグランドに接続されている。さらに、負性抵抗回路12の直流電流流出点は、バッファ回路31がカスケードに接続されるために直接にはグランドに接続して接地できないので、コンデンサC17を介して高周波的に接地されている。なお、負性抵抗回路12とバッファ回路31がいずれも直流電流流入点や直流電流流出点に発振信号が乗らない構成となっているため、両者の間の直流電流経路には高周波チョークコイルは存在しない。
【0056】
このように構成された発振器50においては、負性抵抗回路が2段になった点とバッファ回路が追加された点以外は発振器10と同じであり、発振器10の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0057】
(実施例6)図9に、本発明の発振器のさらに別の実施例の回路図を示す。図9において、図4および図8と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0058】
図9に示した発振器60は、まず図4の発振器20から負性抵抗回路11と高周波チョークコイルL7と、DCカット用のコンデンサC11を省くことによって、負性抵抗回路を2段にしている。なお、負性抵抗回路2と12の直流電流経路がカスケードに接続されている点に変わりはない。そして、発振器60においては、さらに図8の発振器50と同様のバッファ回路31が追加されており、バッファ回路31の直流電流経路は負性抵抗回路12の直流電流経路とカスケードに接続されている。すなわち、負性抵抗回路12の直流電流流出点がバッファ回路31の直流電流流入点に接続されており、バッファ回路31の直流電流流出点はグランドに接続されている。さらに、負性抵抗回路12の直流電流流出点は、バッファ回路31がカスケードに接続されるために直接にはグランドに接続して接地できないので、コンデンサC17を介して高周波的に接地されている。なお、負性抵抗回路12とバッファ回路31との接続関係は発振器50の場合と全く同じであり、両者の間には高周波チョークコイルは存在しない。
【0059】
このように構成された発振器60においては、負性抵抗回路が2段になった点とバッファ回路が追加された点以外は発振器20と同じであり、発振器20の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0060】
(実施例7)図10に、本発明の発振器のさらに別の実施例の回路図を示す。図10において、図4および図14と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0061】
図10に示した発振器70は、まず図4の発振器20から負性抵抗回路11と高周波チョークコイルL7と、DCカット用のコンデンサC11を省くことによって、負性抵抗回路を2段にしている。また、負性抵抗回路2に相当する部分の直流電流流入点と直流電流流出点の間に設けられていたコンデンサC3は削除されていて、しかもトランジスタQ1のベースが抵抗R2を介してコレクタに接続されていないので、結果的に従来の発振器3における負性抵抗回路4と同じ構成になっている。なお、負性抵抗回路4と12の直流電流経路がカスケードに接続されている点に変わりはない。そして、発振器70においては、図14の発振器3と同様のバッファ回路5が設けられている。バッファ回路5と負性抵抗回路4の接続関係は発振器3の場合と同じであり、バッファ回路5のトランジスタQ2のエミッタが負性抵抗回路4のトランジスタQ1のコレクタに接続されており、また、トランジスタQ2のベースが抵抗R2を介してトランジスタQ1のベースに接続されている。
【0062】
このように構成された発振器70においては、負性抵抗回路とバッファ回路との関係が発振器3と同じであるために、発振器3と同様に擬似的にコルピッツ回路が構成されているとみなせる。この点以外は、負性抵抗回路が2段になった点やバッファ回路を備える点を除けば発振器20と同じであり、発振器20の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0063】
図11に、発振器70の発振開始時間のSPICEによるシミュレーション結果を示す。図11は、発振器70のトランジスタQ1のベースの電圧の時間変化を示している。発振器3や発振器10、20とは電源電圧が異なるために、縦軸の目盛は異なっている。図12より、発振器70においては約1.4msで発振の振幅が安定しており、従来の発振器3より発振開始時間が短くなっていることがわかる。
【0064】
また、発振器70の場合は、高周波チョークコイルを1つしか必要としないこともあって、上記のいずれの発振器よりも部品点数が少なくなるため、小型化と低価格化の面で優れている。
【0065】
なお、図10に示した発振器70のバリエーションとして図12に示す発振器80の構成が考えられる。発振器80は、発振器70におけるバッファ回路5と負性抵抗回路4におけるベース電流を規定する抵抗の構成を、2つの回路で分離しただけである。すなわち、発振器80においては、バッファ回路5におけるトランジスタQ2のベース・エミッタ間に抵抗R16を接続することによってバッファ回路81とし、それに合わせて負性抵抗回路4のトランジスタQ1のコレクタ・ベース間を抵抗R2で接続する構成にしている。
【0066】
発振器80においては、発振器70に比べてトランジスタのベース電流用の抵抗が1つ増えることによってバイアス条件の設定の自由度が増える以外は発振器70との違いはなく、発振器70と同様の作用効果を奏することができる。
【0067】
なお、発振器30、40、50、60、70、80においては、2段の負性抵抗回路とバッファ回路を備えた発振器について説明してきたが、バッファ回路付の発振器であっても負性抵抗回路が2段に限定されるものではなく、3段以上であっても構わないものである。また、負性抵抗回路やバッファ回路の直流電流経路の接続構造は、並列接続やカスケード接続をどのように組み合わせたものであっても構わないものである。
【0068】
図13に、本発明の電子装置の一実施例の斜視図を示す。図13において、電子装置の1つである携帯電話100は、筐体101と、その中に配置されたプリント基板102と、プリント基板102上に基準信号源として実装された本発明の発振器10を備えている。
【0069】
このように構成された携帯電話100においては、本発明の発振器10を用いているため、基準信号源の発振安定性が向上し、発振開始時間が短くなるために性能の向上を図ることができる。
【0070】
なお、図13においては電子装置として携帯電話を示したが、電子装置としては携帯電話に限るものではなく、本発明の発振器を用いたものであれば何でも構わないものである。
【0071】
【発明の効果】
本発明の発振器によれば、多段に接続された複数の負性抵抗回路と、初段の負性抵抗回路に接続された共振回路とを備えることによって、各負性抵抗回路の負性抵抗を大きくしなくても全体としての負性抵抗を大きくすることができる。そのため、価格上昇を招くことなく発振器の発振開始時間を短くすることができる。また、負性抵抗が大きくなった分だけ等価直列抵抗の大きい水晶振動子を利用できるため、小型の水晶振動子を使用しても発振余裕度を減少させずに済む。
【0072】
また、本発明の電子装置によれば、本発明の発振器を用いることによって、性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発振器の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の発振器の発振開始時間のシミュレーション結果を示す特性図である。
【図3】従来の発振器の発振開始時間のシミュレーション結果を示す特性図である。
【図4】本発明の発振器の別の実施例を示す回路図である。
【図5】図4の発振器の発振開始時間のシミュレーション結果を示す特性図である。
【図6】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路図である。
【図7】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路図である。
【図8】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路図である。
【図9】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路図である。
【図10】本発明の発振器のさらに別の実施例を示す回路図である。
【図11】図10の発振器の発振開始時間のシミュレーション結果を示す特性図である。
【図12】図10の発振器のバリエーションを示す回路図である。
【図13】本発明の電子装置の一実施例を示す斜視図である。
【図14】従来の発振器を示す回路図である。
【図15】従来の別の発振器を示す回路図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60、70、80…発振器
2、4、11、12…負性抵抗回路
5、31、81…バッファ回路
X1…水晶振動子
Q1〜Q4…トランジスタ
C1〜C18…コンデンサ
R1〜R15…抵抗
L1〜L7…高周波チョークコイル
+Vcc…直流電源
Po…出力端子
100…携帯電話
Claims (8)
- 多段に接続された複数の負性抵抗回路と、初段の前記負性抵抗回路に接続された共振回路とを備えたことを特徴とする発振器。
- 前記複数の負性抵抗回路がいずれもコルピッツ回路から誘導性インピーダンス手段を除いた回路であり、前段のトランジスタのコレクタから次段のトランジスタのベースに信号を伝える形で多段接続されており、
初段の前記負性抵抗回路のトランジスタのベースを前記共振回路を介して高周波的に接地し、最終段の前記負性抵抗回路のトランジスタのコレクタを高周波的に接地したことを特徴とする、請求項1に記載の発振器。 - 前記複数の負性抵抗回路の直流電流経路を互いに並列に接続するとともに、前記複数の負性抵抗回路間の電源側および接地側にそれぞれチョーク素子を設けたことを特徴とする、請求項2に記載の発振器。
- 前記複数の負性抵抗回路の直流電流経路をカスケードに接続するとともに、前記複数の負性抵抗回路間の直流電流経路にチョーク素子を設けたことを特徴とする、請求項2に記載の発振器。
- 最終段の前記負性抵抗回路に接続してバッファ回路を設けるとともに、少なくとも最終段の前記負性抵抗回路と前記バッファ回路の直流電流経路を互いに並列に接続したことを特徴とする、請求項3または4に記載の発振器。
- 最終段の前記負性抵抗回路に接続してバッファ回路を設けるとともに、少なくとも最終段の前記負性抵抗回路と前記バッファ回路の直流電流経路をカスケードに接続したことを特徴とする、請求項3または4に記載の発振器。
- 初段の前記負性抵抗回路に対して直流電流経路に関して上流側にカスケードに接続されたバッファ回路を設けたことを特徴とする、請求項2に記載の発振器。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の発振器を用いたことを特徴とする電子装置。
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