JP2004328133A - カラーカメラ用色分解光学系 - Google Patents

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Shizuka Ishibashi
静 石橋
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Abstract

【課題】隣接した3本の独立したカラーラインセンサーを1個のパッケージに内蔵するカラーラインセンサーを使用して、自然界の予測不可能な動きを高画質で撮影するためのカラーラインセンサーカメラは従来存在しなかった。
本発明は、この課題を解決するための色分解光学系を提供するものである。
【解決手段】特定の色光成分のみを反射し、他の成分は透過する特性を持つダイクロイックミラーを3層に積層し、これを2等辺直角3角形のプリズムの2等辺に構成する。このとき、反射する色の順序は、第1の辺はR,G,Bとすると第2の辺は、B,G,Rとなるように構成する。また、各層の間には、一定の厚さを確保するための光学材を配置する。
入射光軸は、長辺に直角にかつ第1の辺の中央部付近に入射する。
出射光は、長辺に直角にかつ第2の辺の中央部付近から得られる。
この出射光は、R,G,Bに色分解され、かつ一定の間隔を置いて得られる。
この出射光を3本の独立したカラーラインセンサーをパッケージに内蔵するカラーラインセンサーに結像させる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビジョンカメラに属し、かつセンサーにラインセンサーまたはエリアセンサーを使用したものに関するものであって、カラーカメラに必要な特性を具備した色分解光学系に関するものである。
本発明で述べるセンサーとは、CCDまたはMOSなどの固体画像センサーを意味する。
【0002】
【従来の技術】
画像を撮影する方法として、エリアセエンサにより撮影対象の部分を面で捉え、1枚の画像として同一タイミングで露光し撮影する方法と、ラインセンサにより1ラインのみを同時に捉え、カメラまたは被写体を移動することにより、撮影したデータを一旦メモリに蓄積し、1枚の静止画として表示する方法がある。本発明はこれらに必要な色分解光学系の構造に関する。
本発明は、これらのいずれにも応用が可能であるが、説明の簡単のため、主としてラインセンサを用いた場合について説明する。
【0003】
ラインセンサーはセンサーとしての最小単位である画素が一列に並んだ構造をしており、カラー画像とするためには、何らかの方法で入射光を3色に分解する機能が必要である。代表的なカラーラインセンサーは、独立したラインセンサーが隣接して3本並んでおり、これらの3本は、夫々赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルターが画素の上に構成されており、カラーテレビカメラに必要な信号が得られるように動作する。例えばスキャナー、ファクシミリなどに多用されている。この場合は、固定した印刷物などに対してラインセンサーが等速で移動する構造となっており、隣接したラインセンサーから得られる画像データは時間差をもって同一個所を撮影することになる。
従って、メモリ等により時間差を補正することが可能であり、3色の画像を完全に重ね合わせることが可能である。
【0004】
これに対して、本発明が対象とする被写体は、屋外などの自然物体や人物などであり、不規則に変形し、予測不可能な移動をするために、時間差を持って補正することが不可能な対象物の場合に本発明の効果を発揮する。
従来の方法によって、隣接する3色型のカラーラインセンサーでこれらの自然物体を撮影すると、3色が完全に重ね合わせることができないために、画像に乱れが生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した画像の乱れはレンズを含む光学系の光軸が3色とも同一の位置にあるのに対し、カラーラインセンサーは、3色が異なる位置に光軸を持っているためである。従って、何らかの方法によって、入射光の光軸とカラーラインセンサーの光軸を一致させれば問題が解決される。
このときに問題となるのは、カラーラインセンサーの3色の光軸が非常に接近していることである。
現在多用されているカラーラインセンサの具体的な寸法例をあげると、3本の間隔は中心から中心までの距離が約10〜60μm程度である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記に鑑み研究の結果、次の手段によりこの問題を解決した。
(1)第1及び第2のダイクロイックミラーを有し、レンズの光軸に対して、反射面が45°の傾斜を持ちかつ光軸が中央部に入射する位置に第1のダイクロイックミラーを配置し、更に別の第2のダイクロイックミラーを第1のダイクロイックミラーと直角になるように配置し、第1のダイクロイックミラーによって反射された入射光が、更に第2のダイクロイックミラーによって反射され、レンズからの入射光と平行に出射するような位置関係にある光学系において、第1及び第2のダイクロイックミラーは、3種類のダイクロイックミラーが夫々の間隔がスペーサーによって狭小な一定に保たれ、夫々のダイクロイックミラーはカラーテレビジョンカメラに必要な3原色に相当する特性を持ち、第2のダイクロイックミラーからの出射光は、該3原色が一定の間隔を持っており、更に第一のダイクロイックミラーの反射の色順と第2のダイクロイックミラーの反射の色順は逆になることを特徴とするカラーカメラ用色分解光学系
(2)第2のダイクロイックミラーの反射率をわずかに、例えば5〜10%程度低下させその分が透過し、該透過した入射光が、結像するための結像板を有することを特徴とする上記(1)記載のカラーカメラ用色分解光学系
(3)第1のダイクロイックミラーと第2のダイクロイックミラーの空間を透明な光学材で満たし、レンズからの入射面が光軸と直角になり、入射面と第1及び第2ダイクロイックミラー面と合わせて直角2等辺3角形となるように構成したことを特徴とする上記(1)または(2)記載のカラーカメラ用色分解光学系
(4)第1及び第2のダイクロイックミラーを適度な厚みを持つ平面ガラスにより構成し、ダイクロイックミラー面が内側になるように構成したことを特徴とする上記(1)及び(2)記載のカラーカメラ用色分解光学系
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に関わる部分を全体的に表したものである。被写体の光軸1は、レンズ2によってラインセンサー6に結像されるが、光学プリズム5の壁面3及び壁面4によってカラーカメラに必要な3原色、R(赤)、G(緑)、B(青)に分解されかつラインセンサー6の上で、3本の独立したカラーセンサーが近接して配置されており、この各々のカラーセンサー上に、上に述べたR,G,Bに分解された画像が結像する。ちなみに図1はラインセンサーの長手方向から見た状態を示している。
【0008】
図2は、ダイクロイックミラー部分を拡大した図である。プリズム5の壁面3及び壁面4には、詳細に見ると微細加工がされてある。
壁面3は3種類のダイクロイックミラーから構成されており、R光の反射は層3−1、G光の反射は層3−2、B光の反射は層3−3によってなされる。ダイクロイックミラーとは、光の干渉を利用して、入射光を特定の波長域について、反射又は透過の特性となるように膜厚の異なる層を多重化して構成したものである。ダイクロイックミラーそのものは、本発明に直接の関係はないので、詳細な説明は割愛する。
また、各ダイクロイックミラーの間には、一定の厚みの光学材が配置されている。
ダイクロイックミラーは、反射する成分以外は透過することが特徴である。従って、層3−1ではRを反射し、G、Bを透過する。また、層3−2では、G光を反射し、B光を透過する。層3−3では、B光を反射する。
このとき層3−3は、ダイクロイックミラーでもよいが簡単のために、全光反射ミラーとしてもよい。
【0009】
かくして壁面3からは、R、G、B、夫々が光路長の異なる状態で反射され、壁面4に入射する。壁面4では、壁面3で生じた光路長の差を補正し、同一の光路長とする機能がある。壁面4も同様にダイクロイックミラー構成となっており、層4−1はR、層4−2はG、層4−3はBを夫々反射する。夫々の層の間には、壁面3と同じ厚みの光学材が配置されている。
このとき、層4−1はダイクロイックミラーの代わりに全光反射ミラーでもよい。壁面4からのR、G、B光は、カラーセンサー6上の隣接した3本のセンサーに入射する。このとき、光軸1から出発した光は、壁面3によってR、G、Bに分解され、壁面4によって光路長が同一になるよう修正されて、R光1−1、G光1−2、B光1−3として隣接した3本のカラーセンサー6に入射する。
カラーセンサー6には、それぞれの色成分のみを透過するフィルターが装着されているので、入射時には同一の光軸上にあった3原色R、G、B光が、カラーセンサー上に分離されて結像される。結果として被写体の同一地点が、R、G、B光に分解されて、カラーセンサー上に同じでタイミングで入射し、正しいカラー画像を得ることが出来る。
壁面3と壁面4で反射される色の順序は、上の説明とは反対でも良い。結果的にカラーラインセンサと同じ順序に色の順序が得られればよい。
【0010】
図3は、カラーカメラに必要な一般的な分光特性を示したものであり、前述したR光1−1はR7を、G光1−2はG8を、B光1−3はB9を夫々意味する。
ここで、カラーラインセンサーの構造について説明する。
図4は、カラーラインセンサーの概要を示す図である。センサー6は、ラインセンサーとして、3本の独立したセンサー部から構成され、R受光部10、G受光部11、B受光部12からなっている。R受光部とG受光部並びにG受光部とB受光部とは例えば40μmの距離をおいて平行に配置されている。このセンサー対して図2で示したR光1−1、G光1−2、B光1−3が入射するように配置する。前述ののR光1−1とG光1−2並びにG光1−2とB光1−3とは夫々例えば40μmとなるように設計する。当然であるが、レンズ2による焦点は、カラーラインセンサーに結像するように全体の寸法を設計する。
【0011】
また、以上の説明の他に本発明では、以下に説明する機能を追加することが可能である。ラインセンサーカメラを使用する場合に、被写体の確認、焦点状態の確認が必要となることがある。
エリアセンサーを使用したカメラでは、画像がリアルタイムで監視できるので、これらの確認は比較的容易であるが、ラインセンサーカメラでは、ラインセンサーからの信号を一旦メモリに記録し、画像を構成した後で表示することになるので、被写体の確認、焦点状態の確認は困難である。
そのために、光学的なビューファインダーを設けることが必要である。これは、ラインセンサーに結像する光の一部を利用して目視により確認する。本発明では簡単にこれを実現することができる。
【0012】
図5はその原理を示す図である。
プリズム5にプリズム13を追加することにより、光軸1からの光は、壁面4からの洩れた光が、壁面4を透過し、すりガラス等の結像板14に画像を結像する。
この像を、肉眼16によりレンズ15を通して観察する。
当然であるが、肉眼の変わりに、エリアセンサーを用いたテレビカメラで置きかえることも何ら問題ない。
壁面4は、理想的にはすべての光が反射され、センサー6に入射されるが、必要に応じて反射率をわずかに低下させ、例えば反射率90%、透過率10%程度に設定することにより、性能を大幅に低下させることなく、ビューファインダーを追加することが可能である。プリズム5とプリズム13の接合面は、密着することでダイクロイックミラーを反射しない光が、透過することになる。
【0013】
【実施例】
また、別の実施例としては、プリズムの変わりに薄板ガラスを使用する方法もある。図6は、この方法を示すものである。ガラス17の1面に3種類のダイクロイックミラーを構成し、入射光を3色に分解する。ガラス18の一面に同じく3種類のダイクロイックミラーを構成する。ただし色の順序は、ガラス17とは逆となる。必要に応じてガラス18の透過率を設定することも可能である。
図1に示すような全プリズム方式との差異は、構造的なものの他に、レンズ2との相性の問題もある。レンズ2がプリズム用に設計されているかどうかによって選択することも可能である。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果がある。
現在最も一般的なカラーラインセンサーを使用して、屋外での自然物の撮影が可能なカラーラインセンサーカメラを安価に製作することが可能である。
また被写体の状態を観察するためのビューファインダーを追加することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す図
【図2】反射面の動作を説明する図
【図3】カラーカメラに必要な色特性図
【図4】本発明に使用するカラーラインセンサーの概念図
【図5】本発明の実施例
【図6】本発明の他の実施例
【符号の説明】
1:光軸
1−1:R光
1−2:G光
1−3:B光
2:レンズ
3:壁面
3−1:R反射ダイクロイックミラー
3−2:G反射ダイクロイックミラー
3−3:B反射ダイクロイックミラー
4:壁面
4−1:R反射ダイクロイックミラー
4−2:G反射ダイクロイックミラー
4−3:B反射ダイクロイックミラー
5:プリズム
6:カラーラインセンサーパッケージ
7:R特性
8:G特性
9:B特性
10:Rラインセンサー
11:Gラインセンサー
12:Bラインセンサー
13:プリズム
14:結像板
15:レンズ
16:肉眼
17:ガラス
18:ガラス

Claims (4)

  1. 第1及び第2のダイクロイックミラーを有し、レンズの光軸に対して、反射面が45°の傾斜を持ちかつ光軸が中央部に入射する位置に第1のダイクロイックミラーを配置し、更に別の第2のダイクロイックミラーを第1のダイクロイックミラーと直角になるように配置し、第1のダイクロイックミラーによって反射された入射光が、更に第2のダイクロイックミラーによって反射され、レンズからの入射光と平行にかつ反対方向に出射するような位置関係にある光学系において、第1及び第2のダイクロイックミラーは、3種類のダイクロイックミラーが夫々の間隔が狭小な一定に保たれ、夫々のダイクロイックミラーはカラーテレビジョンカメラに必要な3原色に相当する特性を持ち、第2のダイクロイックミラーからの出射光は、該3原色が一定の間隔を持っていることを特徴とするCCDカラーカメラ用色分解光学系
  2. 第2のダイクロイックミラーの反射率をわずかに低下させ、その分が透過し、該透過した入射光が、結像するための結像板を有することを特徴とする請求項1記載のカラーカメラ用色分解光学系
  3. 第1のダイクロイックミラーと第2のダイクロイックミラーの空間を透明な光学材で満たし、レンズからの入射面が光軸と直角になり、第1及び第2のダイクロイックミラー面と合わせて直角2等辺3角形となるように構成したことを特徴とする請求項1及び2記載のカラーカメラ用色分解光学系
  4. 第1及び第2のダイクロイックミラーを適度な厚みを持つ平面ガラスに構成し、ダイクロイックミラー面が内側になるように構成したことを特徴とする請求項1及び2記載のカラーカメラ用色分解光学系
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