JP2004327824A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】SiCを構成材料とし、第1の電極から第2の電極までの間のドリフト層に該ドリフト層とは導電型の異なる複数の埋め込み層を設けた半導体装置であって、埋め込み層は孤立の円形であり、埋め込み層の幅wと間隔sとの関係を1≦s/w≦2,1μm≦s≦3μm、又は2≦s/w≦3,1μm≦s≦2μmの範囲に設定した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力用の半導体装置に係わり、特にドリフト層内に埋め込み層を設けた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電力用の半導体装置において、絶縁耐圧をより向上させるために、第1の電極と第2の電極との間のドリフト層内に埋め込み層を設ける構造が採用されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
埋め込み層の代表的構造を、図1に示すショットキーダイオードの例を参照して説明する。n型基板11上にn− 型ドリフト層12が形成され、ドリフト層12上の一部にはショットキー接続によるアノード13が形成され、基板11の下面にはカソード14が形成されている。そして、ドリフト層12内には、p+ 型の埋め込み層15が複数層形成されている。
【0004】
アノード側にショットキーコンタクトを持つとすると、オン状態においては、カソード14から注入された電子は埋め込み層15間のn− 層12を流れてアノード13に流れ出る。オフ状態にいては、アノード電圧を0Vから徐々に上げると、初めにアノード13から空乏層が伸び、第1層目(アノード側から1,2,3…と数える)に空乏層が届くと、その空乏層内の電界分布はほぼ固定され、これ以上のカソード電圧の増加は第1層目の埋め込み層から下に空乏層が伸び始める。この空乏層が第2層目の埋め込み層に到達すると第1層と第2層間にできた電界分布はほぼ固定され、これ以上のアノード電圧の増加は、次の埋め込み層の下側に空乏層を作るというように繰り返され、一番下の埋め込み層の下側に空乏層が作成されるまでアノード電圧は増加できる。即ち、耐圧向上をはかることができる。
【0005】
ところが、この種の装置にあっては次のような問題があった。即ち、埋めこみ層を持つn− エピタキシャル構造において、埋め込み層の表面形状によってオン抵抗や耐圧が変わってくる。一般的には、電流が流れる方向と垂直な面において埋め込み層の面積を大きくすると耐圧は高くなるが、その分だけオン抵抗が大きくなると考えられる。しかし、埋め込み層の表面形状がオン抵抗や耐圧にどのように影響するか述べたものはなく、それ故、埋め込み層の最適形状は分からないのか現状である。
【0006】
また、埋め込み層の形状を決めるのに、拡散電位による空乏層の存在を考慮する必要があるが、これらがどのように影響を及ぼすのか報告されていない。従って、これを考慮した場合の埋め込み層の最適形状も不明であった。
【0007】
一方、連続形状で作成した場合、埋め込み層の上にエピタキシャル層を成長させた場合、下にうずもれたパターンの認識は正確にはできない。このため、埋め込み層レイヤーと上位のレイヤーの位置合わせが容易にはできなかった。位置合わせを行うには各レイヤーの端をエッチングして位置合わせマークが表面に出るようにするしかなかった。
【0008】
また、動特性でオフ状態からオン状態に遷移したとき、正常に電流が流れず、一時的にオン抵抗が急激に増加する現象が見つかっている。この原因は、埋め込み層の電位がn− 層からの少数キャリアの注入により低下し、空乏層幅が延びて埋め込み層間を空乏層でピンチオフしてしまい、電流が流れにくくなっているためである。図12に示すように、従来構造ではオフからオンに変化したときに、オン電圧が0V近辺にならず異常に高い値を示している。これでは実用化は不可能に近い特性である。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−330496号公報
【0010】
【特許文献1】
特開2000−101082号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来、ドリフト層内に埋め込み層を設けた構造は提案されているものの、埋め込み層を如何なる形状にすれば望ましいかは未だ認識されていない。特に、半導体素子形成材料としてSiC材料を用いた場合においては、埋め込み層の形状や寸法に関する文献も殆どなく、オン抵抗及び耐圧の両方を満足させることはできなかった。
【0012】
また、埋め込み層を持つ構造のこの種のデバイスは、埋め込み層が電気的にフローティングであるがために、スイッチング動作において、オフ状態又は逆バイアス印加時に、埋め込み層に小数キャリアが注入することで、埋め込み層とその周辺のドリフト層間の電位差が大きくなり、埋め込み層からドリフト層へ伸びる空乏層幅が大きくなる。そのため、埋め込み層間における電流の導通可能な幅が狭められることで電流値が低下する問題がある。また、隣り合う埋め込み層から伸びる空乏層がつながると、電流は流れなくなる問題がある。スイッチング特性において、オフ状態からオン状態へデバイスのオン速度が低下若しくはオンしない特性になる問題がある。
【0013】
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、埋め込み層の表面形状を最適化することができ、高い耐圧と低いオン抵抗の両方を満足し得る半導体装置を提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、埋め込み層を電気的にフローティングにならないように電位を印加することことができ、オフ状態からオン状態へスイッチング速度の向上をはかり、且つオン抵抗の低下をはかり得る半導体装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(構成)
上記課題を解決するために本発明は、次のような構成を採用している。
【0016】
即ち本発明は、SiCを構成材料とし、第1の電極から第2の電極までの間のドリフト層に該ドリフト層とは導電型の異なる複数の埋め込み層を設けた半導体装置であって、前記埋め込み層の平面形状は孤立の円形であり、埋め込み層の幅wと間隔sとの関係は、寸法率s/wと間隔s(μm)が1≦s/w≦2,1≦s≦3、又は2<s/w≦3,1≦s≦2であることを特徴とする。
【0017】
また本発明は、炭化珪素(SiC)を構成材料とし、第1の電極から第2の電極までの間のドリフト層に該ドリフト層とは導電型の異なる埋め込み層を設けた半導体装置であって、前記埋め込み層は孤立形状の抜きパターンをメッシュ又は交互に配置して構成され、且つ次の(a)〜(c)のいずれかの構成を有することを特徴とする。
(a)埋め込み層に抵抗分割にて電圧が印加されること。
(b)埋め込み層に前記カソードにつながる抵抗を通して電圧が印加されること。
(c)前記埋め込み層と該埋め込み層に近接するアノード側のドリフト層の一部が電気的に短絡されていること。
【0018】
ここで、本発明の望ましい実施態様としては次のものがあげられる。
(1) ドリフト層はn− 型であり、埋め込み層はp+ 型であること。
(2) 整流素子構造において、第1の電極はカソードであり、第2の電極はショットキー接合によるアノードであること。
(3) 整流素子において、埋め込み層数+1個の抵抗を2つの電極の間に直列につなぎ、電圧分圧して埋め込み層に電位を印加すること。
(4) 整流素子において、埋め込み層数と同じ個数の抵抗を最上部の埋め込み層とアノードの間に抵抗を直列接続して、埋め込み層に抵抗分圧した電位を印加すること。
【0019】
(5) スイッチング素子において、表面にスイッチング構造を持ち、第1の電極がソースであり、第2の電極がドレインであること。
(6) スイッチング素子において、ソースとドレイン間に抵抗分割で電位を印加すること。
(7) スイッチング素子において、ドレインと埋め込み層間に抵抗を通して電位を印加すること。
(8) 埋め込み層に電位を与える構造を持つこと。
(9) p+ 埋め込み層の周辺のn− 層と同じ電位を埋め込み層に印加すること。
【0020】
(10)抵抗をアクティブエリアの端又は内部に作ること。
(11)抵抗を付けるための構造が垂直又は傾きを持つこと。
(12)抵抗をp型半導体で作成すること。
(13)抵抗をp型ポリシリコンシリコンで作成すること。
(14)埋め込み層とその上のn− 層を電気的に接続すること。
(15)埋め込み層の端をp型イオン注入層で抵抗層を形成すること。
(16)埋め込み層の端に高抵抗p型ポリシリコンを形成すること。
【0021】
(17)埋め込み層の端に埋め込み層とその上のn− 層を跨いでコンタクト層を形成すること。
【0022】
(18)ストライプ形状の埋め込み層に交差したストライプ形状の埋め込み層コンタクト領域を形成すること。
(19)ストライプ形状の埋め込み層に交差してある長さを持ち交互に位置する埋め込み層コンタクト領域を形成すること。
(20)ストライプ形状の埋め込み層1本毎に埋め込み層コンタクト領域を形成すること。
(21)埋め込み層コンタクト領域が交互に位置すること。
(22)ストライプ形状の埋め込み層を枡目の埋め込み層コンタクト形状を持つこと。
(23)ストライプ形状の埋め込み層を長方形の埋め込み層コンタクト形状を持つこと。
【0023】
(24)整流素子の場合、アノード側から数えてm層目の埋め込み層に印加する電位をVim、埋め込み層総数をM、アノードとカソード間の電位差をVac、アノード電位をVa としたとき、Vm =Va +{m×Vac/(M+1)}となる電位を埋め込み層に印加する構造を持つこと。
【0024】
(26)n− 層厚5μm、n− 不純物濃度2×1016cm−3の埋め込み層構造において、埋め込み層幅0.58μm、埋め込み層間隔1.4μmを持つこと。
(27)n− 層厚5μm、n− 不純物濃度2×1016cm−3の埋め込み層構造において、埋め込み層幅0.6μm、埋め込み層間隔1.6μmを持つこと。
(28)n− 層厚5μm、n− 不純物濃度2×1016cm−3の埋め込み層構造において、埋め込み層幅1μm、埋め込み層間隔2μmを持つこと。
【0025】
(29)埋め込み層でない領域が四角形状でメッシュ状に配置する構造を持つこと。
(30)埋め込み層でない領域が四角形状で交互に配置する構造を持つこと。
(31)埋め込み層でない領域が丸形状で交互に配置する構造を持つこと。
(32)埋め込み層でない領域が六角で交互に配置する構造形状を持つこと。
(33)埋め込み層コンタクト領域が枡形状を持つこと。
【0026】
(34)SIT構造においてソースがストライプ形状を持つこと。
(35)SIT構造においてソースが四角形状でメッシュ状に配置する構造を持つこと。
(36)SIT構造においてソースが四角形状で交互に配置する構造を持つこと。 (37)SIT構造においてソースが丸形状で交互に配置する構造を持つこと。 (38)SIT構造においてソースが六角形状で交互に配置する構造を持つこと。
【0027】
(作用)
本発明によれば、ドリフト層内に埋め込み層を有する構造において、埋め込み層の形状を孤立円形とし、埋め込み層の幅wと間隔sとの関係を、1≦s/w≦2,1μm≦s≦2μmを満たすように設定することにより、導電面積率(=埋め込み層以外の表面積/埋め込み層表面積)をできるだけ大きくすると共に、耐圧の向上をはかることができ、これにより高い耐圧と低いオン抵抗の両方を満足することが可能となる。
【0028】
また本発明によれば、埋め込み層を孤立形状の抜きパターンをメッシュ又は交互に配置して構成し、埋め込み層に抵抗分割にて電圧を印加、カソードにつながる抵抗を通して電圧を印加、又は埋め込み層と該埋め込み層に近接するアノード側のドリフト層の一部を電気的に短絡することにより、従来とは異なり埋め込み層はフローティングではなくなり所定の電位が印加されることになり、これによりオフ状態からオン状態へのスイッチング速度が向上し、動特性の問題が改善される。
【0029】
【発明の実施の形態】
発明の実施形態を説明する前に、本発明の基本的な考え方について説明しておく。
【0030】
耐圧を保証するためには埋め込み層間隔sを狭くする必要があり、オン抵抗を低減するには埋め込み層間隔sの幅wに対する割合をできるだけ大きくする必要がある。埋め込み層の表面形状は色々考えられるが、埋め込み層にはオン抵抗に寄与する電流は流れず、埋め込み層以外の領域に電流は流れる。故に、埋め込み層と埋め込み層の間のn− 層のオン抵抗は、埋め込み層が無い場所よりも高くなってしまう。そこで、電圧を保障する範囲内で導電面積率(=埋め込み層以外の表面積/埋め込み層表面積)をできるだけ大きくすることがオン抵抗の低減につながるが、どの表面形状が最も優れているか不明である。
【0031】
埋め込み形状として、ストライプ,四角,丸,六角形などが考えられ、個別形状の並び方としてメッシュ、交互などが考えられるが、本発明ではどの形状が最も抵抗値を下げる最適形状かを、導電面積率を求めることで導き出す。また、拡散電位によってできる空乏層が導電に影響を及ぼすので、この空乏層を考慮して、導電面積率が最も高くなる最適の形状を見付ける。
【0032】
また、先に説明したように、埋め込み層を持つ構造のこの種のデバイスは、埋め込み層が電気的にフローティングであるがために、スイッチング特性において、オフ状態からオン状態へデバイスのオン速度が低下若しくはオンしない特性になる問題がある。そこで本発明では、埋め込み層が電気的にフローティングにならないように電位を印加することで、動特性の改善をはかる。そのための埋め込み層への外部からの電位印加の方法とその構造を提供する。さらに、オン抵抗を低下させるために有効な埋め込み層の形状を提供する。
【0033】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
【0034】
(第1の実施形態)
埋め込み層の表面形状として、図2に示すように、ストライプ(a)、四角メッシュ(b)、四角交互(c)、丸(d)、六角(e)について検討する。埋め込み層パターンの最小間隔をsとし、最小幅をwとする。sとwをパラメータとして、各形状の導電面積率の解析式を求めた。各形状の解析式は、sとwの比率で決まることが判明した。
【0035】
【表1】
【0036】
ここで、拡散電位によって形成される空乏層は埋め込み層の間に存在し、電流経路を狭め抵抗値を上げるので、より厳密な導電面積率を求めるために、この空乏層面積を考慮して求める。拡散電位Vbiは、
Vbi=kT ln(nn0pp0/ni)
ここで、
k: ボルツマン係数
T: 絶対温度
nn0: n型層の多数キャリア密度
pp0: p型層の多数キャリア密度
ni : 真性キャリア密度
となる。
【0037】
拡散電位によって作成される1次元の空乏層幅は、p+ とn− 層のジャンクションなので空乏層はn− 層のみに伸びると近似することができるので、
wbi=√{2εVbi/(qNn)}
ここで、
Nn :n− 層のネット不純物濃度
である。
【0038】
拡散電位による空乏層の表面積は、電導面積を減らし、その値は、埋め込み形状の周辺長に1次元の空乏層幅をかけたものと仮定した場合の形状別の空乏層面積を以下に示す。
【0039】
【表2】
【0040】
形状によって空乏層面積が異なる。また、拡散電位を決める多数キャリア密度と真性キャリア密度は、バンドギャップエネルギーによって変化するので、バンドギャップエネルギーが異なる材料もまた空乏層面積に影響を及ぼす。材料別のバンドギャップエネルギーと比誘電率は、
【表3】
である。
【0041】
材料からくるバンドギャップエネルギーとn− 層の不純物濃度によって空乏層面積に影響を及ぼすので、(表1)に示す導電面積率に補正をかけて計算するのはより正確な値を得られる。
【0042】
(表1)に示す公式を用いて、埋め込み層間隔w=0.5,1,5μmのときの横軸に寸法率(間隔/幅)、縦軸に導電面積率を、それぞれ図3(a)〜(c)に示す。いずれも4H−SiCの場合であり、(a)は埋め込み幅wが0.5μm、(b)はwが1μm、(c)はwが5μmである。構造条件は、4H−SiCを用いた場合であり、埋め込み層1層で上のn− 層と下のn− 層は共に不純物濃度が2×1016cm−3で厚さ5μmである。
【0043】
何れの場合においても、丸形状が最も導電面積率が高く、次に四角と六角形が同じ値を示し、ストライプが最も低い値となった。寸法率が小さいところでは導電面積率が0になっているのは、埋め込み層間隔が、拡散長より小さくなる領域で、埋め込み層間が空乏層で埋まってしまい、電流が流れるパスがなくなることを意味する。
【0044】
横軸に寸法率(s/w)、縦軸に理想値を基準に正規化した耐圧、オン抵抗をそれぞれ図4(a)(b)に示す。寸法率が増加すると耐圧は減少し、減少するとオン抵抗は上昇する。なお、オン抵抗に関して、s=0.6μmの場合は極めて高いオン抵抗を示したために、図4(b)には記していない。
【0045】
また、正規化した耐圧とオン抵抗の関係を図4(c)に示す。耐圧とオン抵抗が共に良好な値を示すのが最適な構造となり、以下に上位3つの具体値を示す。この条件は、エピタキシャル層の不純物濃度を2×1016cm−3、単位エピタキシャル層厚を5μm、埋め込み1層の構造である。
【0046】
【表4】
【0047】
各埋め込み層と表面パターンとの整合性について、ストライプではなく、四角,丸,六角の孤立形状を適用すると、位置合わせがずれても問題ないので整合性は取れる。また、孤立形状であればチップのダイシングで埋め込み層に接触しても電気的には他の埋め込み層とは孤立しているため、リーク発生と耐圧劣化の問題は解決できる。そのため、連続形状のように埋め込み層とチップ端の間隔を大きくとる必要は無くチップ面積少、コスト低下につながる。また、位置合わせ不要のため、位置合わせマークの作成と特別なプロセスの必要性が無くなり、コストを低下できる。
【0048】
また、孤立形状の埋め込み層を適用すると、ダイシング位置を考慮する必要が無くなることで、チップ面積を無視してウエハー全面に埋め込み層を作ることができる。そのため、埋め込み層ありのウエハーを大量生産することができ、コストが大きく低下する可能性があり、従来技術のコストより低くできる可能性がある。
【0049】
このように本実施形態によれば、埋め込み層を孤立の円形とすることにより、導電面積率を大きくしてオン抵抗を小さくすることができる。より具体的には、埋め込み層の形状として導電面積率が最も高くなる丸形状に関し、図4(a)から、1≦s/w≦2では、sが3μm以下で十分大きな正規化耐圧(Vbr>0.75)が得られた。さらに、2<s/w≦3では、sが2μm以下で十分大きな正規化耐圧(Vbr>0.75)が得られた。また、図4(b)から、s/wが1以上であれば、sが1μm以上でRon≦2の低いオン抵抗が得られた。従って、円形の埋め込み層の幅w及び間隔sの望ましい範囲は、1≦s/w≦2,1≦s≦3、又は2<s/w≦3,1≦s≦2である。
【0050】
(第2の実施形態)
今まで述べた孤立形状は、埋め込み層を孤立形状で作成し、他の領域はn− 層になっている。ここで、p+ 埋め込み層とn− 層形状を反転させた場合の構造を提案する。この場合の形状について、図5(a)〜(d)に示す。(a)は四角メッシュ、(b)は四角交互、(c)は丸交互、(d)は六角形交互の形状の場合である。拡散電位による空乏層を考慮にいれない場合、導電面積率は下記の(表5)のようになり、その寸法率依存は図6のようになる。拡散電位による空乏層の面積を(表6)に、その導電面積率の解析式を(表7)に示す。
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
また、埋め込み層間隔に対する導電面積率対寸法率を、図7(a)〜(c)にそれぞれ示す。(a)はビルトイン電位を考慮した場合でw=0.5μmの電導面積率の寸法依存、(b)はw=1μmの電導面積率の寸法依存性、(c)はw=5μmの電導面積率の寸法依存性である。
【0055】
この場合、ストライプが最も導電面積率が高く、次に四角(メッシュと交互は同じ)、次に六角形が高く、最も低いのは丸であった。ストライプの伝導面積率が最も高く抵抗が最も低くなることが期待され、従ってp+ 埋め込み層とn− 層形状を反転させた構造においては、ストライプ形状とすればよい。
【0056】
動特性改善構造のための埋め込み層コンタクト領域を含んだ構造の丸、六角形の場合の上面図を図8(a)〜(d)に示す。図8で(a)はメッシュ構造のコンタクト領域を持ちその四角の中に四角を構造に並べる伝導層を持つ埋め込み層の構造、(b)はメッシュ構造のコンタクト領域を持ちその四角の中にメッシュ形状の埋め込み層を持つ構造、(c)はメッシュ構造のコンタクト領域を持ちその四角の中に丸が交互に並ぶ伝導層を持つ埋め込み層の構造、(d)はメッシュ構造のコンタクト領域を持ちその四角の中に六角形が交互に並ぶ伝導層を持つ埋め込み層の構造である。図中21は埋め込み層コンタクト領域、22はp+ 層、23はn− 層を示している。
【0057】
この形状は、埋め込み層形状以外に、SIT(Static Induction Transistor)のゲート領域とソース領域(伝導領域)にも適用できる。埋め込み層との対応は、埋め込み層は導電領域ではないので、SITのゲートに対応し、埋め込み層の間隔形状(n− 形状)は導電領域なのでSITのソース形状(導電形状)に対応する。
【0058】
図9に大略的なSITの断面形状を示す。図中の31はn+ 型基板、32はn− 層、33はゲート、34はソースを示している。図10にその上面図を示す。図10の(a)はストライプの場合、(b)は四角メッシュの場合、(c)は四角交互の場合、(d)は丸交互の場合、(e)は六角形交互の場合である。この場合、ゲートがストライプ形状の導電面積率が最も高いので、抵抗が最も小さくなる。
【0059】
ゲートは、ショットキーコンタクトを持つニッケル等の金属で形成されている。ソース電圧を0V、ドレイン電圧をソース電圧よりも高くする。ゲート電圧がしきい値以下の時、ソース領域を挟んで存在する2つのゲートからn−層に伸びた空乏層は、ソース領域でつながり、ソースとドレインを空乏層で遮ることで、ソースとドレイン間の電流経路を断ち、デバイス状態はオフ状態になる。ゲート電圧がしきい値以上の場合、ソースを挟んだ2つのゲートから伸びた空乏層の伸びは後退をし、2つの空乏層は離れる。これにより、ソースとドレイン間がn− を通してつながることで、電流が流れ、オン状態となる。
【0060】
ここで、ゲートをショットキーコンタクト金属ではなく、p+ 層で形成すれば、JFETになる。動作原理はSITと同じである。
【0061】
(第3の実施形態)
動特性においてオフからオンになるときに電流が増加せずオン抵抗が急増する問題の解決方法として、埋め込み層に電圧印加を行う。半導体素子は前記図1に示すような構造とし、埋め込み層は孤立長方形とした。
【0062】
具体的方法として、図11(a)に示すように、カソードとアノード間に2つの抵抗R1とR2を直列に接続し、2つの抵抗の接続ノードから埋め込み層に電圧を供給する。図中の42はn− 層、43はショットキーコンタクト、45はp+ 埋め込み層である。供給する電圧値は、埋め込み層の理想電圧値になるようにR1とR2の比率を決める。その関係式は、
Vu=1/(1+R1/R2)×Va
Vu:埋め込み層への印加電位
Va:アノード電圧
となる。
【0063】
また、R1+R2が低すぎれば、カソードとアノード間にリーク電流が流れ、オフ時の消費電力が増加するので十分高い抵抗値の設定が必要である。この抵抗によるリーク電流値Irは、
Ir=Va/(R1+R2)
となる。
【0064】
さらに、R1+R2が高すぎると、オフ時に、抵抗を当して埋め込み層に注入される電荷量が、n− 層の多数キャリアが埋め込み層に注入する量より低くなり、埋め込み層の電位が十分に理想電位に近くならないので、オフからオンへの特性が改善されない可能性が出てくる。故に、埋め込み層の電位が十分に理想電位に近づくように抵抗値を選択する必要がある。オフ時の埋め込み層の理想電位は、その層の上部で支えられる電圧の合計になる。上部から下に向かって、埋め込み層で分割されるm番目のn− 層の不純物濃度と厚さと支えられる電圧をそれぞれ、Nm,tm,Vm で表す。このときmは1からn− 層の分割数までとなる。埋め込み層の総数をMとすると、
Vm =qN tm 2/(2ε)
ここで、
q:単一電子の電荷
ε:誘電率
となり、上からm番目の埋め込み層の理想電位Vumは、
【数1】
となる。
【0065】
シミュレーションによる比較結果を図12に示す。図11(a)の構成からR1,R2を除去した構成を用いて従来構造の動特性を調査した。図12は、従来構造と図11(a)に示す動特性改善構造のトランジェント特性を示す。オフからオンに移行した後の出力電圧Voutの値が、従来では100V以上になり改善構造では0V近辺になり、改善構造で動特性が大きく改善されていることが分かる。
【0066】
従来構造では、オフからオンへの遷移特性で、Voutの電圧が一旦異常に高くなってゆっくりと低下している。これは、オン抵抗が一時的に大きく増加していることによる。これに対し、本実施形態構造について図11(a)の回路構成でシミュレーションを行った結果、オン状態のVoutは安定して低く正常な動特性を示していることから、提案構造で確実に改善されていることが証明された。
【0067】
図11(b)は、図11(a)の構成からR1を削除したものであり、埋め込み層とカソード間を抵抗R2を通してつないで埋め込み層への電位印加を行う構造を示す。オフ状態の時、リーク電流がカソード→R2→埋め込み層→埋め込み層上部のn− 層→アノードに流れるため、R2の抵抗は許容されるリーク値に収めるために高くする。また、R2の抵抗値が高すぎると、スイッチング特性に問題が出るので、許容されるスイッチング特性を満たすように設定する。図11(c)は、埋め込み層とその上部のn− 層を電気的に接続することで、埋め込み層に電位を与える構造である。
【0068】
図11(a)〜(c)の何れの構成においても、埋め込み層はフローティングではなくなり所定の電位が印加されることになり、従ってオフ状態からオン状態へのスイッチング速度を高め、動特性の向上をはかることができる。
【0069】
抵抗印加方式の具体的なデバイス構造について、図13及び図14を参照して説明する。
【0070】
図13は、デバイスを作成するアクティブ領域の端に斜めの側面を作り、その側面に抵抗層としてp型ポリシリコン又はp層を作成して埋め込み層に電圧を印加する例である。図中51はn+ 型基板、52はn− 層、55はp+ 層、57は抵抗層、58はメタルコンタクトである。抵抗層57としてのp型ポリシリコン又はp層は、p+ 埋め込み層55とは電気的に接続され、n− 層52には物理的に接触しているが電気的に接続されないのでn− 層52とは絶縁され埋め込み層52に電圧を印加できる。下部において、メタルコンタクトを作成しn+ を介してアノード電圧が印加される。垂直な構造はエッチングで作成される。p型ポリシリコンの場合はLPCVDによって、p層の場合はイオン注入で作成される。抵抗層57の上部を0Vにバイアスすれば図11(a)の印加方式になり、上部の0Vバイアスをなくせば図11(b)の印加方式になる。
【0071】
本実施形態のように、勾配があるとポリシリコンを付け易い、又はp層をイオン注入で作成し易いという利点がある。勾配構造もエッチングで作成することができる。
【0072】
図14は、デバイスを作成するアクティブ領域の中にトレンチ構造を作成し、その上にショットキーコンタクト59を蒸着で付けて、ショットキーダイオードを作成した構造である。下部において、メタルコンタクト58を作成しn+ 層51を介してカソード電圧が印加される。トレンチ構造はエッチングで作成される。p型ポリシリコンの場合はLPCVDによって、p層の場合はイオン注入で作成される。抵抗層57の上部を0Vにバイアスすれば図11(a)の印加方式になり、上部の0Vバイアスをしなければ図11(b)の印加方式になる。
【0073】
埋め込み層に電位を印加する抵抗層の作成は、アクセプタをイオン注入することでp− 層を作成できる。しかし、この層はカソードとアノード電極間を繋げることでリーク電流になるので、高抵抗が望まれる。イオン注入で抵抗層を作成するとn− 層を反転させるために、n− 層と同じレベルの不純物濃度以上が入ることになる。もし、それ以上の抵抗値が必要な場合は、イオン注入では作成が困難になる。
【0074】
この代替方法として、p型の高抵抗ポリシリコンを抵抗層に使う。ポリシリコンの不純物濃度はn− 層とは無関係に決定できるので任意の抵抗を実現できる。また、p型を使うことでn− 層とは逆バイアスになるのでn− 層からポリシリコンへの電流は流れなく、埋め込み層とは同じp型なので電気的に接続でき、都合がよい。
【0075】
(第4の実施形態)
他の動特性改善構造として、埋め込み層の電位をその上のn− 層と同電位にするためにその間を電気的にショートする構造を提案する。具体的な改善構造例として、埋め込み層の端にメサを作成し、埋め込み層とその上の部分にショートするためのメタル層を形成する構造を、図15に示す。
【0076】
もし、埋め込み層と下側のn− 層とショートした場合、下のn− 層→埋め込み層→上のn− 層→ゲートに微小電流が流れ、逆バイアス印加時のリーク電流になりゆえに消費電力損失になるので好ましくない。よって、埋め込み層と上の層をショートする構造とすることが提案される。
【0077】
本実施形態においても、埋め込み層をフローティングではなくし、埋め込み層に所定の電位を与えることができるため、先の第3の実施形態と同様の効果が得られる。なお、この図では、終端メサ壁面での埋め込み層とその上部との接続構造で、接続材料にフィールドプレート機能を持たせた構造としている。
【0078】
図16は、埋め込み層への電位印加を、トレンチ構造において行うもので、図11(c)の実施形態である。図中の61はn+ 型基板、52はn− 層、65はp+ 層、67は導電物質、68は縁膜性物質、69はショットキーコンタクトである。トレンチ構造内の導電性物質67は例えば金属やポリシリコン等で形成されており、絶縁性物質68は例えば酸化膜で形成されている。導電性物質67は、埋め込み層65と埋め込み層65上のn− 層にまたがる場所に位置することで、埋め込み層とその上のn− 層を電気的に接続する。
【0079】
図15と同じ原理で横型のMOSFETに適用した例を、図17に示す。図中の71は基板、72はn− 層、73はp層、74はソース、75はドレイン、76はゲート、77はメタル層を示している。図16及び図17の構造においても図15と同様の効果が得られる。
【0080】
(第5の実施形態)
動特性改善構造として前記図13,図14に示した埋め込み層の端での電位印加構造の、上面図を例として図18(a)〜(f)に示す。図18(a)はストライプ形状の埋め込み層において、それと交差する方向に、全ての埋め込み層を跨いで、ある間隔をおいて平行に繰る返す埋め込み層コンタクト領域が位置する構造である。図18(b)は、埋め込み層コンタクト構造が任意の数の埋め込み層を跨いで位置する構造である。図18(c)は、埋め込み層1本毎にコンタクト領域を位置させた例である。
【0081】
埋め込み層に欠陥起因の電流リークが存在する場合、図18(a)はその埋め込み層1本が全て不良となってしまうのに対し、図18(b)はそれより不良となる埋め込み層の長さが限られるので、歩留まりの低下を減少できる効力がある。図18(c)はさらにその効力がある。
【0082】
図18(d)は、図18(c)の埋め込み層コンタクト領域を交互に位置させることによって、コンタクト同士の隔離を大きく取ることができるのでプロセスが容易になる効果がある。図18(e)は、ストライプ形状の埋め込み層の場合の埋め込み層コンタクト領域を升目状にしたものである。図18(f)は図18(e)のコンタクト領域を長方形状にした例である。
【0083】
(変形例)
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。
【0084】
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、p+ 埋め込み層やn− 層は、様々な素子との組み合わせが可能である。例えば、ダイオードではショットキーダイオード、ピンダイオードである。表面にMOSFET構造を作成すると、DMOSFET,ACCUFET,UMOSFET,VMOSFET,IGBTであり、その他にSIT,BJT,JFETも作成可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、埋め込み層を孤立の円形とし、埋め込み層の幅Wと間隔Sとの関係を1≦s/w≦2,1μm≦s≦2μmの範囲に設定することにより、埋め込み層の表面形状を最適化することができ、高い耐圧と低いオン抵抗の両方を満足することが可能となる。
【0086】
また、埋め込み層に対して所定の電位を印加可能な構成としているので、オフ状態からオン状態へのスイッチング速度を向上させて動特性の改善をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】埋め込み層を有する半導体装置の基本構造を示す断面図。
【図2】第1の実施形態に係わる半導体装置を説明するためのもので、埋め込み層の各種形状および配置を示す平面図。
【図3】4H−SiCの場合のビルトインポテンシャルによる空乏層面積を考慮した導電面積率対寸法率(間隔/幅)を示す図。
【図4】正規化耐圧及び正規化オン抵抗対寸法率(間隔/幅)との関係を示す図。
【図5】メッシュ構造のコンタクト領域を持ちその四角の中に四角,丸,六角形のを構造に並べる伝導層を持つ埋め込み層の構造を示す図。
【図6】ビルトイン電位を無視した場合の電導面積率の寸法率依存性を示す図。
【図7】ビルトイン電位を考慮した場合の電導面積率の寸法率依存性を示す図。
【図8】メッシュ構造のコンタクト領域を持ちその四角の中に四角,丸,六角形並べる伝導層を持つ埋め込み層の構造を示す図。
【図9】SIT断面構造を示す図。
【図10】SITゲート構造上面図。
【図11】動特性改善提案の構造を示す図。
【図12】従来構造と動特性改善提案構造のトランジェント特性を示す図。
【図13】チップ端の勾配に抵抗をつける構造を示す図。
【図14】アクティブ領域の中にトレンチ構造で抵抗を付ける構造をショットキーダイオードに適用した構造を示す図。
【図15】動特性改善構造の例(横型MOSFET)を示す図。
【図16】動特性改善構造の例(縦型ダイオード)を示す図。
【図17】マイノリティキャリアの寿命時間制御1(埋め込み層上部領域)
【図18】埋め込み層と各種形状のコンタクト領域との関係を示す図。
【符号の説明】
11,31…n+ 型基板
12,23…n− 型ドリフト層
13…ショットキーコンタクト(アノード)
14…カソード
15,22,45…p+ 型埋め込み層
21…埋め込み層コンタクト領域
32…n− 層
33…ゲート
34…ソース
42…n− 層
43…ショットキーコンタクト
46…導電体
Claims (7)
- 炭化珪素(SiC)を構成材料とし、第1の電極から第2の電極までの間のドリフト層に該ドリフト層とは導電型の異なる複数の埋め込み層を設けた半導体装置であって、
前記埋め込み層の平面形状は孤立の円形であり、埋め込み層の幅wと間隔sとの関係は、寸法率s/wと間隔s(μm)が1≦s/w≦2,1≦s≦3、又は2<s/w≦3,1≦s≦2であることを特徴とする半導体装置。 - 前記ドリフト層はn− 型であり、前記埋め込み層はp+ 型であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 第1の電極はカソードであり、第2の電極はショットキー接合によるアノードであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 炭化珪素(SiC)を構成材料とし、第1の電極から第2の電極までの間のドリフト層に該ドリフト層とは導電型の異なる埋め込み層を設けた半導体装置であって、
前記埋め込み層は孤立形状の抜きパターンをメッシュ又は交互に配置して構成され、該埋め込み層に抵抗分割にて電圧が印加されることを特徴とする半導体装置。 - 炭化珪素(SiC)を構成材料とし、第1の電極としてのアノードから第2の電極としてのカソードまでの間のドリフト層に該ドリフト層とは導電型の異なる埋め込み層を設けた半導体装置であって、
前記埋め込み層は孤立形状の抜きパターンをメッシュ又は交互に配置して構成され、該埋め込み層に前記カソードにつながる抵抗を通して電圧が印加されることを特徴とする半導体装置。 - 炭化珪素(SiC)を構成材料とし、第1の電極としてのアノードから第2の電極としてのカソードまでの間のドリフト層に該ドリフト層とは導電型の異なる埋め込み層を設けた半導体装置であって、
前記埋め込み層は孤立形状の抜きパターンをメッシュ又は交互に配置して構成され、前記埋め込み層と該埋め込み層に近接するアノード側のドリフト層の一部が電気的に短絡されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記孤立形状の抜きパターンは、四角形,円形,六角形であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の半導体装置。
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