JP2004327513A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2004327513A JP2003116473A JP2003116473A JP2004327513A JP 2004327513 A JP2004327513 A JP 2004327513A JP 2003116473 A JP2003116473 A JP 2003116473A JP 2003116473 A JP2003116473 A JP 2003116473A JP 2004327513 A JP2004327513 A JP 2004327513A
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Motoyasu Fukuda
元保 福田
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Abstract

【課題】製造後に信号配線間の接続関係を容易に変更できるようにし、製造後における信号配線間の接続関係の変更に要するコストの削減と時間の短縮を図ることができるようにした半導体装置を提供する。
【解決手段】信号配線1に入力された信号SAを信号配線2に転送させるようにする場合には、強誘電体キャパシタ4に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせ、信号配線1に信号SAが入力された場合、トランジスタ3がON状態となるようにする。信号配線1に入力された信号SAを信号配線2に転送させないようにする場合には、強誘電体キャパシタ4に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせ、信号配線1に信号SAが入力されても、トランジスタ3がON状態とならないようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体装置においては、異なる層に形成される信号配線同士の接続は、ビア(コンタクトホール、スルーホール)を介して行われていた。
【0003】
【特許文献1】特開平05−267470号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
異なる層に形成される信号配線同士の接続をビアを介して行う従来の半導体装置では、製造後、何らかの理由により、接続していた信号配線を外したい、あるいは、別の信号配線と接続したいという場合、収束イオンビーム加工により信号配線を切断したり、引き直したりするか、あるいは、新しいマスク又はレチクルを作製して半導体装置を製造しなおす必要があった。これには、コストと時間がかかるという問題点があった。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑み、製造後に信号配線間の接続関係を容易に変更することができるようにし、製造後における信号配線間の接続関係の変更に要するコストの削減と時間の短縮を図ることができるようにした半導体装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の半導体装置の原理説明図である。図1中、1、2は信号配線、3はトランジスタであり、一方の被制御電極3Dを信号配線1に接続し、他方の被制御電極3Sを信号配線2に接続している。4は強誘電体キャパシタであり、一方の電極4Aをトランジスタ3の制御電極3Gに接続し、他方の電極4Bを信号配線1に接続している。5は強誘電体キャパシタ4の分極方向を制御する分極方向制御回路である。
【0007】
即ち、本発明の半導体装置は、信号配線1、2と、一方の被制御電極3Dを信号配線1に接続し、他方の被制御電極3Sを信号配線2に接続したトランジスタ3と、一方の電極4Aをトランジスタ3の制御電極3Gに接続し、他方の電極4Bを信号配線1に接続した強誘電体キャパシタ4と、強誘電体キャパシタ4の分極方向を制御する分極方向制御回路5を備えるというものである。
【0008】
本発明の半導体装置は、分極方向制御モードと通常動作モードを有している。分極方向制御モードは、強誘電体キャパシタ4に分極方向を矢印X1で示す方向の残留分極を持たせるか、あるいは、分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせるためのモードである。通常動作モードは、本発明の半導体装置を本来の目的で使用するモードである。
【0009】
図2は本発明の半導体装置の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。(A)は信号配線1の電圧を示している。(B)は強誘電体キャパシタ4に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ4の電極4Bの電荷量及び電圧、トランジスタ3のゲート電圧、信号配線2の電圧を示している。(C)は強誘電体キャパシタ4に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ4の電極4Bの電荷量及び電圧、トランジスタ3のゲート電圧、信号配線2の電圧を示している。
【0010】
即ち、強誘電体キャパシタ4に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせた場合において、例えば、信号配線1に信号SAが入力され、信号配線1の電圧が接地電圧GNDから電源電圧VDDに上昇すると、強誘電体キャパシタ4の電極4Bの電圧が大きく上昇し、強誘電体キャパシタ4の分極方向が反転する。この結果、トランジスタ3のゲート電圧は大きく上昇し、トランジスタ3はON状態となり、信号配線1に入力された信号SAはトランジスタ3を介して信号配線2に転送される。
【0011】
そして、信号配線1から信号配線2への信号SAの転送が終了すると、信号配線1の電圧は電源電圧VDDから接地電圧GNDに下降する。この結果、強誘電体キャパシタ4に対する再書き込みが行われ、強誘電体キャパシタ4の残留分極は元の状態とされる。
【0012】
これに対して、強誘電体キャパシタ4に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせた場合には、信号配線1に信号SAが入力され、信号配線1の電圧が接地電圧GNDから電源電圧VDDに上昇しても、強誘電体キャパシタ4の電極4Bの電圧は大きく上昇せず、強誘電体キャパシタ4の分極方向に反転が生じない。この結果、トランジスタ3のゲート電圧は大きく上昇せず、トランジスタ3はOFF状態を維持し、信号配線1に入力された信号SAは信号配線2に転送されない。
【0013】
そして、信号配線1から信号配線2への信号SAの転送が終了すると、信号配線1の電圧は電源電圧VDDから接地電圧GNDに下降する。この結果、強誘電体キャパシタ4に対する再書き込みが行われ、強誘電体キャパシタ4の残留分極は元の状態とされる。
【0014】
このように、本発明によれば、信号配線1に信号SAが入力されると、強誘電体キャパシタ4の分極方向により、トランジスタ3のゲート電圧に違いが生じ、トランジスタ3は、ON状態となるか、OFF状態を維持する。したがって、信号配線1に入力された信号SAを信号配線2に転送させる場合と転送させない場合の2つの状態を選択的に実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図3〜図19を参照して、本発明の第1実施形態〜第4実施形態及び本発明の実施形態の使用例について説明する。
【0016】
(第1実施形態・・図3〜図6)
図3は本発明の第1実施形態の要部を示す回路図である。図3中、6は信号入力ノード、7は信号配線、8は信号入力ノード6と信号配線7との間を接続状態又は非接続状態とするためのスイッチ素子、9は信号配線7とは異なる層に形成された信号配線である。
【0017】
10はスイッチ素子をなすNMOSトランジスタであり、ドレインを信号配線7に接続し、ソースを信号配線9に接続している。11は強誘電体キャパシタであり、一方の電極11AをNMOSトランジスタ10のゲートに接続し、他方の電極11Bを信号配線7に接続している。
【0018】
12は強誘電体キャパシタ11の分極方向を制御する分極方向制御回路であり、13は分極方向制御電圧発生回路である。分極方向制御電圧発生回路13は、出力端13Aに電圧値を電源電圧VDD又は接地電圧GNDとする分極方向制御電圧VAを出力し、出力端13Bに電圧値を電源電圧VDD又は接地電圧GNDとする分極方向制御電圧VBを出力するものである。
【0019】
14は分極方向制御電圧発生回路13の出力端13Aと信号配線7との間を接続状態又は非接続状態とするためのスイッチ素子、15はスリーステイトゲート、16は分極方向制御電圧線、17はモード信号MODEを発生するモード信号発生回路である。モード信号MODEは、分極方向制御モード時には電圧値を電源電圧VDDとされ、通常モード時には電圧値を接地電圧GNDとされる。
【0020】
モード信号MODEの電圧値が電源電圧VDDの時(分極方向制御モード時)は、スイッチ素子8はOFF状態、スイッチ素子14はON状態、スリーステイトゲート15は活性状態となる。モード信号MODEの電圧値が接地電圧GNDの時(通常モード時)は、スイッチ素子8はON状態、スイッチ素子14はOFF状態、スリーステイトゲート15は非活性状態(出力をハイインピーダンスとする状態)となる。
【0021】
図4、図5は本発明の第1実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートであり、図4は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせる場合、図5は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせる場合を示している。
【0022】
即ち、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせる場合には、図4に示すように、初期状態では、モード信号MODE、信号配線7及び分極方向制御電圧VA、VBの電圧値を接地電圧GNDとし、次に、モード信号MODEの電圧値を電源電圧VDDとし、スイッチ素子8をOFF状態、スイッチ素子14をON状態、スリーステイトゲート15を活性状態とする。
【0023】
同時に、分極方向制御電圧VA、VBの電圧値を電源電圧VDDとし、信号配線7及び分極方向制御電圧線16の電圧値を電源電圧VDDとする。次に、分極方向制御電圧VAの電圧値を接地電圧GNDに下降し、分極方向制御電圧線16の電圧値を接地電圧GNDに下降させる。このようにすると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量は負となり、強誘電体キャパシタ11は、分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持つことになる。
【0024】
これに対して、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせる場合には、図5に示すように、初期状態では、モード信号MODE、信号配線7及び分極方向制御電圧VA、VBの電圧値を接地電圧GNDとし、次に、モード信号MODEの電圧値を電源電圧VDDとし、スイッチ素子8をOFF状態、スイッチ素子14をON状態、スリーステイトゲート15を活性状態とする。
【0025】
同時に、分極方向制御電圧VAの電圧値を電源電圧VDDとし、信号配線7の電圧値を電源電圧VDDとする。次に、分極方向制御電圧VAの電圧値を接地電圧GNDに下降し、分極方向制御電圧線16の電圧値を接地電圧GNDに下降させる。このようにすると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量は正となり、強誘電体キャパシタ11は、分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持つことになる。
【0026】
図6は本発明の第1実施形態の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。(A)は信号配線7の電圧を示している。(B)は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量及び電圧、NMOSトランジスタ10のゲート電圧、信号配線9の電圧を示している。(C)は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向の残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量及び電圧、NMOSトランジスタ10のゲート電圧、信号配線9の電圧を示している。
【0027】
即ち、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向の分極を持たせた場合において、例えば、信号配線7に信号SAが入力され、信号配線7の電圧が接地電圧GNDから電源電圧VDDに上昇すると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電圧が大きく上昇し、強誘電体キャパシタ11の分極方向が反転する。この結果、NMOSトランジスタ10のゲート電圧は大きく上昇し、NMOSトランジスタ10はON状態となり、信号配線7に入力された信号SAは、NMOSトランジスタ10を介して信号配線9に転送される。
【0028】
そして、信号配線7から信号配線9への信号SAの転送が終了すると、信号配線7の電圧は電源電圧VDDから接地電圧GNDに下降する。この結果、強誘電体キャパシタ11に対する再書き込みが行われ、強誘電体キャパシタ11の残留分極は元の状態とされる。
【0029】
これに対して、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせた場合には、信号配線7に信号SAが入力され、信号配線7の電圧が接地電圧GNDから電源電圧VDDに上昇しても、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電圧は大きく上昇せず、強誘電体キャパシタ11の分極方向に反転が生じない。この結果、NMOSトランジスタ10のゲート電圧は大きく上昇せず、NMOSトランジスタ10はOFF状態を維持し、信号配線7に入力された信号SAは信号配線9に転送されない。
【0030】
そして、信号配線7から信号配線9への信号SAの転送が終了すると、信号配線7の電圧は電源電圧VDDから接地電圧GNDに下降する。この結果、強誘電体キャパシタ11に対する再書き込みが行われ、強誘電体キャパシタ11の残留分極は元の状態とされる。
【0031】
このように、本発明の第1実施形態によれば、信号配線7に信号SAが入力されると、強誘電体キャパシタ11の分極方向により、NMOSトランジスタ10のゲート電圧に違いが生じ、NMOSトランジスタ10はON状態となるか、あるいは、OFF状態を維持することになる。
【0032】
即ち、信号配線7に入力された信号SAを信号配線9に転送させる場合と転送させない場合の2つの状態を選択的に実現することができ、製造後に信号配線7、9間の接続関係を容易に変更することができる。したがって、製造後における信号配線7、9間の接続関係の変更に要するコストの削減と時間の短縮を図ることができる。
【0033】
(第2実施形態・・図7〜図10)
図7は本発明の第2実施形態の要部を示す回路図である。本発明の第2実施形態は、図3に示す本発明の第1実施形態が備えるスイッチ素子8を設けないようにすると共に、図3に示す本発明の第1実施形態が備える分極方向制御回路12と回路構成が異なる分極方向制御回路18を設け、その他については、図3に示す本発明の第1実施形態と同様に構成したものである。
【0034】
分極方向制御回路18は、図3に示す分極方向制御回路12が備える分極方向制御電圧発生回路13と回路構成の異なる分極方向制御電圧発生回路19を設けると共に、図3に示す分極方向制御回路12が備えるスイッチ素子14を設けないようにし、その他については、図3に示す分極方向制御回路12と同様に構成したものである。
【0035】
分極方向制御電圧発生回路19は、その出力端19Aに電圧値を電源電圧VDD又は負電圧−VDDとする分極方向制御電圧VAを出力するものであり、出力端19Aはスリーステイトゲート15の入力端に接続されている。
【0036】
図8、図9は本発明の第2実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートであり、図8は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせる場合、図9は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせる場合を示している。
【0037】
即ち、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせる場合には、図8に示すように、初期状態では、モード信号MODE及び信号配線7の電圧値を接地電圧GNDとし、次に、モード信号MODEの電圧値を電源電圧VDDとし、スリーステイトゲート15を活性状態とする。
【0038】
同時に、分極方向制御電圧VAの電圧値を負電圧−VDDとし、分極方向制御電圧線16の電圧値を負電圧−VDDとする。次に、分極方向制御電圧VAの電圧値を接地電圧GNDに上昇させ、分極方向制御電圧線16の電圧値を接地電圧GNDに上昇させる。このようにすると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量は負となり、強誘電体キャパシタ11は、分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持つことになる。
【0039】
これに対して、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせる場合には、図9に示すように、初期状態では、モード信号MODE及び信号配線7の電圧値を接地電圧GNDとし、次に、モード信号MODEの電圧値を電源電圧VDDとし、スリーステイトゲート15を活性状態とする。
【0040】
同時に、分極方向制御電圧VAの電圧値を電源電圧VDDとし、分極方向制御電圧線16の電圧値を電源電圧VDDとする。次に、分極方向制御電圧VAの電圧値を接地電圧GNDに下降し、分極方向制御電圧線16の電圧値を接地電圧GNDに下降させる。このようにすると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量は正となり、強誘電体キャパシタ11は、分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持つことになる。
【0041】
図10は本発明の第2実施形態の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。(A)は信号配線7の電圧を示している。(B)は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量及び電圧、NMOSトランジスタ10のゲート電圧、信号配線9の電圧を示している。(C)は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向の残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量及び電圧、NMOSトランジスタ10のゲート電圧、信号配線9の電圧を示している。
【0042】
本発明の第2実施形態によっても、本発明の第1実施形態の場合と同様に、信号配線7に信号SAが入力されると、強誘電体キャパシタ11の分極方向により、NMOSトランジスタ10のゲート電圧に違いが生じ、NMOSトランジスタ10はON状態となるか、あるいは、OFF状態を維持することになる。
【0043】
即ち、信号配線7に入力された信号SAを信号配線9に転送させる場合と転送させない場合の2つの状態を選択的に実現することができ、製造後に信号配線7、9間の接続関係を容易に変更することができる。したがって、製造後における信号配線7、9間の接続関係の変更に要するコストの削減と時間の短縮を図ることができる。
【0044】
(第3実施形態・・図11〜図14)
図11は本発明の第3実施形態の要部を示す回路図である。本発明の第3実施形態は、図7に示す本発明の第2実施形態が備える分極方向制御回路18と回路構成が異なる分極方向制御回路20を設け、その他については、図7に示す本発明の第2実施形態と同様に構成したものである。
【0045】
分極方向制御回路20において、21は分極方向制御電圧発生回路であり、出力端21Aに電圧値を電源電圧VDD又は負電圧−VDDとする分極方向制御電圧VAを出力するものである。22は分極方向制御電圧線である。
【0046】
23はモード信号MODEを発生するモード信号発生回路、24はモード信号線である。モード信号MODEは、分極方向制御モード時には電圧値を電源電圧VDDとされ、通常モード時には電圧値を接地電圧GNDとされる。
【0047】
25はスイッチ素子をなすNMOSトランジスタであり、ドレインを分極方向制御電圧線22に接続し、ソースを強誘電体キャパシタ11の電極11Aに接続し、ゲートをモード信号線24に接続している。
【0048】
図12、図13は本発明の第3実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートであり、図12は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせる場合、図13は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせる場合を示している。
【0049】
即ち、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせる場合には、図12に示すように、初期状態では、モード信号MODE及び信号配線7の電圧値を接地電圧GNDとし、次に、モード信号MODEの電圧値を電源電圧VDDとし、NMOSトランジスタ25をON状態とする。
【0050】
同時に、分極方向制御電圧VAの電圧値を負電圧−VDDとし、分極方向制御電圧線22の電圧値を負電圧−VDDとする。次に、分極方向制御電圧VAの電圧値を接地電圧GNDに上昇させ、分極方向制御電圧線22の電圧値を接地電圧GNDに上昇させる。このようにすると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量は負となり、強誘電体キャパシタ11は、分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持つことになる。
【0051】
これに対して、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせる場合には、図13に示すように、初期状態では、モード信号MODE及び信号配線7の電圧値を接地電圧GNDとし、次に、モード信号MODEの電圧値を電源電圧VDDとし、NMOSトランジスタ25をON状態とする。
【0052】
同時に、分極方向制御電圧VAの電圧値を電源電圧VDDとし、分極方向制御電圧線22の電圧値を電源電圧VDDとする。次に、分極方向制御電圧VAの電圧値を接地電圧GNDに下降し、分極方向制御電圧線22の電圧値を接地電圧GNDに下降させる。このようにすると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量は正となり、強誘電体キャパシタ11は、分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持つことになる。
【0053】
図14は本発明の第3実施形態の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。(A)は信号配線7の電圧を示している。(B)は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量及び電圧、NMOSトランジスタ10のゲート電圧、信号配線9の電圧を示している。(C)は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向の残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量及び電圧、NMOSトランジスタ10のゲート電圧、信号配線9の電圧を示している。
【0054】
本発明の第3実施形態によっても、本発明の第1実施形態の場合と同様に、信号配線7に信号SAが入力されると、強誘電体キャパシタ11の分極方向により、NMOSトランジスタ10のゲート電圧に違いが生じ、NMOSトランジスタ10はON状態となるか、あるいは、OFF状態を維持することになる。
【0055】
即ち、信号配線7に入力された信号SAを信号配線9に転送させる場合と転送させない場合の2つの状態を選択的に実現することができ、製造後に信号配線7、9間の接続関係を容易に変更することができる。したがって、製造後における信号配線7、9間の接続関係の変更に要するコストの削減と時間の短縮を図ることができる。
【0056】
(第4実施形態・・図15〜図18)
図15は本発明の第4実施形態の要部を示す回路図である。本発明の第4実施形態は、図11に示す本発明の第3実施形態が備える分極方向制御回路20と回路構成が異なる分極方向制御回路26を設け、その他については、図11に示す本発明の第3実施形態と同様に構成したものである。
【0057】
分極方向制御回路26は、図11に示す分極方向制御電圧発生回路21と回路構成の異なる分極方向制御電圧発生回路27を設けると共に、分極方向制御電圧発生回路28と、分極方向制御電圧線29と、スイッチ素子をなすNMOSトランジスタ30を設け、その他については、図11に示す分極方向制御回路20と同様に構成したものである。
【0058】
分極方向制御電圧発生回路27は、出力端27Bに電圧値を電源電圧VDD又は接地電圧GNDとする分極方向制御電圧VBを出力するものである。分極方向制御電圧発生回路28は、出力端28Aに電圧値を電源電圧VDD又は接地電圧GNDとする分極方向制御電圧VAを出力するものである。
【0059】
分極方向制御電圧線29は、分極方向制御電圧発生回路28の出力端28Aに接続され、NMOSトランジスタ30は、ドレインを分極方向制御電圧線29に接続し、ソースを強誘電体キャパシタ11の電極11Bに接続し、ゲートをモード信号線24に接続している。
【0060】
図16、図17は本発明の第4実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートであり、図16は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせる場合、図17は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせる場合を示している。
【0061】
即ち、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせる場合には、図16に示すように、初期状態では、モード信号MODE、信号配線7及び分極方向制御電圧VA、VBの電圧値を接地電圧GNDとし、次に、モード信号MODEの電圧値を電源電圧VDDとし、NMOSトランジスタ25、30をON状態とする。
【0062】
同時に、分極方向制御電圧VA、VBの電圧値を電源電圧VDDとし、信号配線7及び分極方向制御電圧線29、22の電圧値を電源電圧VDDとする。次に、分極方向制御電圧VAの電圧値を接地電圧GNDに下降し、分極方向制御電圧線29の電圧値を接地電圧GNDに下降させる。このようにすると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量は負となり、強誘電体キャパシタ11は、分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持つことになる。
【0063】
これに対して、強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持たせる場合には、図16に示すように、初期状態では、モード信号MODE、信号配線7及び分極方向制御電圧VA、VBの電圧値を接地電圧GNDとし、次に、モード信号MODEの電圧値を電源電圧VDDとし、NMOSトランジスタ25、30をON状態とする。
【0064】
同時に、分極方向制御電圧VAの電圧値を電源電圧VDDとし、分極方向制御電圧線29の電圧値を電源電圧VDDとする。次に、分極方向制御電圧VAの電圧値を接地電圧GNDに下降させる。このようにすると、強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量は正となり、強誘電体キャパシタ11は、分極方向を矢印X2で示す方向とする残留分極を持つことになる。
【0065】
図18は本発明の第4実施形態の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。(A)は信号配線7の電圧を示している。(B)は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X1で示す方向とする残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量及び電圧、NMOSトランジスタ10のゲート電圧、信号配線9の電圧を示している。(C)は強誘電体キャパシタ11に分極方向を矢印X2で示す方向の残留分極を持たせた場合の強誘電体キャパシタ11の電極11Bの電荷量及び電圧、NMOSトランジスタ10のゲート電圧、信号配線9の電圧を示している。
【0066】
本発明の第4実施形態によっても、本発明の第1実施形態の場合と同様に、信号配線7に信号SAが入力されると、強誘電体キャパシタ11の分極方向により、NMOSトランジスタ10のゲート電圧に違いが生じ、NMOSトランジスタ10はON状態となるか、あるいは、OFF状態を維持することになる。
【0067】
即ち、信号配線7に入力された信号SAを信号配線9に転送させる場合と転送させない場合の2つの状態を選択的に実現することができ、製造後に信号配線7、9間の接続関係を容易に変更することができる。したがって、製造後における信号配線7、9間の接続関係の変更に要するコストの削減と時間の短縮を図ることができる。
【0068】
(本発明の使用例・・図19)
図19は本発明を使用した遅延回路を示す回路図である。図19中、31は入力端子、32は出力端子、33〜36は縦列接続されたバッファ、37〜41は図1に示す回路である。
【0069】
図19に示す遅延回路においては、図1に示す回路37〜41が備える強誘電体キャパシタ4の分極方向を制御することにより、遅延時間をバッファ1段分〜4段分のいずれかとすることができ、また、製造後、図1に示す回路37〜41が備える強誘電体キャパシタ4の分極方向を制御することにより、容易に遅延時間を変更することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、第1の信号配線に入力された信号を第2の信号配線に転送させる場合と転送させない場合の2つの状態を選択的に実現することができ、製造後に第1、第2の信号配線間の接続関係を容易に変更することができるので、製造後における第1、第2の信号配線間の接続関係の変更に要するコストの削減と時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の原理説明図である。
【図2】本発明の半導体装置の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態の要部を示す回路図である。
【図4】本発明の第1実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態の要部を示す回路図である。
【図8】本発明の第2実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明の第3実施形態の要部を示す回路図である。
【図12】本発明の第3実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図13】本発明の第3実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図14】本発明の第3実施形態の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図15】本発明の第4実施形態の要部を示す回路図である。
【図16】本発明の第4実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図17】本発明の第4実施形態の分極方向制御モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図18】本発明の第4実施形態の通常モード時の動作を示すタイミングチャートである。
【図19】本発明を使用した遅延回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1、2・・・信号配線
3・・・トランジスタ
4・・・強誘電体キャパシタ
5・・・分極方向制御回路
6・・・信号入力ノード
7・・・信号配線
8・・・スイッチ素子
9・・・信号配線
10・・・NMOSトランジスタ
11・・・強誘電体キャパシタ
12・・・分極方向制御回路
13・・・分極方向制御電圧発生回路
14・・・スイッチ素子
15・・・スリーステイトゲート
16・・・分極方向制御電圧線
17・・・モード信号発生回路
18・・・分極方向制御回路
19・・・分極方向制御電圧発生回路
20・・・分極方向制御回路
21・・・分極方向制御電圧発生回路
22・・・分極方向制御電圧線
23・・・モード信号発生回路
24・・・モード信号線
25・・・NMOSトランジスタ
26・・・分極方向制御回路
27、28・・・分極方向制御電圧発生回路
29・・・分極方向制御電圧線
30・・・NMOSトランジスタ
31・・・入力端子
32・・・出力端子
33〜36・・・バッファ
37〜41・・・図1に示す回路

Claims (5)

  1. 第1、第2の信号配線と、
    一方の被制御電極を前記第1の信号配線に接続し、他方の被制御電極を前記第2の信号配線に接続したトランジスタと、
    一方の電極を前記トランジスタの制御電極に接続し、他方の電極を前記第1の信号配線に接続した強誘電体キャパシタと、
    該強誘電体キャパシタの分極方向を制御する分極方向制御回路を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1、第2の信号配線は、互いに異なる層に形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記分極方向制御回路は、前記強誘電体キャパシタの一方及び他方の電極にそれぞれ正電圧又は接地電圧を選択的に与える手段を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記強誘電体キャパシタの他方の電極に対する正電圧又は接地電圧の印加は、前記第1の信号配線を介して行われることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記分極方向制御回路は、前記強誘電体キャパシタの一方の電極に正電圧又は負電圧を選択的に与える手段を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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