JP2004327092A - 機器のスイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部への水や埃の侵入を防止する。また、操作部を分りやすいようにし、操作性を向上させる。
【解決手段】シート部材52の外面に設けたスイッチボタン部66に、シート部材52とは別のボタン部材71を接合または結合する。これにより、操作部を独立したボタン部材71で形成できる。したがって、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する。しかもボタン部材71の周囲はシート部材52で覆われていて空隙がなく、ボタン部材71の周囲から水や埃が内部に侵入することもない。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水を使用する炊飯器,ポット,食器乾燥機,ジューサー・ミキサー,IH加熱コンロなどの家電機器を含む機器のスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の機器のスイッチ装置は、例えば図10に示すように、機器の外郭正面に設けられた操作パネル101の内面側に操作基板たる基板102を備え、前記操作パネル101に設けた穴部103に対応して、押し釦式のスイッチ104を基板102の表面側に装着しており、スイッチ104の可動部104Aを覆って、前記穴部103から外方に突出して設けたボタン105を押すことにより、可動部104Aが押し込まれてスイッチ104の内部接点が切替わるようになっている。
【0003】
図10に示すようなスイッチ装置の構造は、操作パネル101と別部材のボタン105を設けているために、操作パネル101の表面側において、ボタン105の表面部である操作部が容易に分かりやすく、またスイッチ104に対する操作感も良好であるといった利点がある。しかし、操作パネル101の穴部103に独立したボタン105が出没するように設けられているので、ボタン105の周囲に穴部103による空隙が生じ、この空隙からスイッチボタン装置の内部に水や埃などが侵入する虞れがある。そのため、電装部である基板102を保護するために、操作パネル101と基板102との間に防水シートを介在させなければならず、内部構造が複雑で大きくなる。特に、水を使用する機器である炊飯器,ポット,食器乾燥機,ジューサー・ミキサー,IH加熱コンロなどの家電機器においては、こうした水の侵入を防止する構造が要求されていた。
【0004】
一方、こうした問題に対処するために、例えば特許文献1には、樹脂シートすなわちシート部材を操作パネルの外面に形成し、このシート部材の裏側にある基板上のスイッチに対応するスイッチボタン部を印刷形成したものが知られている。この場合のシート部材は、PET(ポリエチレンテレフタレート)や、PC(ポリカーボネート)あるいはPVC(ポリ塩化ビニル)などの弾性変形可能な部材からなり、その外面に凸状または段差状のスイッチボタン部を形成して、操作部を兼用するスイッチボタン部を分りやすくすると共に、操作感を良くするようにしている。しかし、スイッチボタン部とシート部材が一体的に形成されているので、図10に示す構造のものに比べて、シート部材に対する操作部の独立感が得られず、スイッチボタン部による操作感も良くない。
【0005】
また、AS,ABS,PS,PCなどの透光性樹脂からなる操作パネルを射出成形する際には、操作パネルの外面にPET,PC,PVCなどのシート部材を一体形成して、操作パネルの外面を3次元形状に形成しており、その場合はシート部材で形成するスイッチボタン部の下側には透光性樹脂の存在しない孔が設けられていて、シート部材のスイッチボタン部を押すと、内部の基板に設けたスイッチが透光性樹脂に邪魔されることなく押されるようになっている。しかし、スイッチボタン部を形成するシート部材は三次元形状であるため、スイッチボタン部とスイッチとの距離寸法にバラツキを生じやすい。そのため、スイッチ操作が重くなったり、逆に軽く押すだけで簡単にスイッチのオン・オフが切替わるなどの操作上の違和感を生じる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−244694号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した諸事情を考慮してなされたものであり、内部への水や埃の侵入を防止しつつも、操作部に独立感をもたせてこの操作部を分りやすいようにし、しかも操作性を向上させることができる機器のスイッチ装置を提供することをその目的とする。
【0008】
また本発明の第2の目的は、シート部材の内部にあるスイッチとスイッチボタン部との間の距離寸法を安定化させ、操作上の違和感を生じないようにした機器のスイッチ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明では、スイッチ部にシート部材とは別の成形部材を接合または結合することにより、使用者が指で直接触れる操作部を独立した成形部材により形成することができる。したがって、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する。しかも成形部材の周囲はシート部材があって空隙がなく、成形部材の周囲から水や埃が内部に侵入することもない。そのため、防水シートなどを内部に介在させる必要もなく、内部構造を小型にできる。
【0010】
また、スイッチ部に形成した部分を成形部材の外周端の位置決めとして、スイッチ部に位置ずれなく成形部材を確実に接合または結合することができる。
【0011】
さらに、成形部材を押したり戻したりしたときに、スイッチ部の周囲にある例えば屈曲させた変形部が変形して、成形部材の押込み量若しくは戻り量を大きく確保することができる。そのため、スイッチ部の内方にスイッチがある場合に、このスイッチの内部接点を確実に切替えできるスイッチ操作を行なうことができる。また、成形部材を押したときのクリック感が損なわれず、操作性をさらに向上することができる。
【0012】
本発明の請求項2の発明では、スイッチ部にシート部材とは別の成形部材を接合または結合することにより、使用者が指で直接触れる操作部を独立した成形部材により形成することができる。したがって、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する。しかも成形部材の周囲はシート部材があって空隙がなく、成形部材の周囲から水や埃が内部に侵入することもない。そのため、防水シートなどを内部に介在させる必要もなく、内部構造を小型にできる。
【0013】
また、透明な成形部材の外表面から、この成形部材に対応するスイッチ部の機能が表示部を通して容易に視認できる。そのため、スイッチ部の外周囲ではなく、成形部材内の近傍に機能表示を行なうことができ、シート部材の外表面側から見た表示の煩雑さを解消できる。しかも厚みのある成形部材の下側に表示部が設けられているので、奥行き間のある見易い表示となり、使用性も向上する。
【0014】
さらに、明るい環境下では成形部材が受光エネルギーを蓄える一方で、暗い環境下では成形部材が自己発光する。そのため、特に暗い環境下において、操作部の位置を容易に確認でき、使用性がさらに向上する。
【0015】
本発明の請求項3の発明では、シート部材の外面に設けたスイッチ部に、シート部材とは別の成形部材を接合または結合することにより、使用者が指で直接触れる操作部を独立した成形部材により形成することができる。したがって、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する。しかも成形部材の周囲はシート部材があって空隙がなく、成形部材の周囲から水や埃が内部に侵入することもない。そのため、防水シートなどを内部に介在させる必要もなく、内部構造を小型にできる。
【0016】
ところで、シート部材に凸状のスイッチ部を形成して、これを操作部と兼用させたものでは、プレス(エンボス)成形時に凸状部を形成する関係で、この凸状部の高さを0.1mm〜1mm程度にしか形成できない。その理由は、凸状部をそれ以上に高く形成すると、凸状部の周囲が切れたり、成形時における高さの寸法バラツキが多くなるからである。しかし本発明のように、シート部材とは別の成形部材を接合または結合する構造では、こうした問題はなく、成形部材の厚みを変えるだけで、操作部の高さを任意に変えることができる。特に使用性と外観性を考慮した場合、成形部材の上面がシート部材よりも所定範囲内の0.2mm以上,4mm以下(好ましくは0.5mm以上,3mm以下)に突出するようにすれば、健常者にとっては使用感が良く、視覚に障害のある人にとっても、指で触れることにより操作部の位置を容易に判別できる。
【0017】
本発明の請求項4の発明では、スイッチ部にシート部材とは別の成形部材を接合または結合することにより、使用者が指で直接触れる操作部を独立した成形部材により形成することができる。したがって、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する。しかも成形部材の周囲はシート部材があって空隙がなく、成形部材の周囲から水や埃が内部に侵入することもない。そのため、防水シートなどを内部に介在させる必要もなく、内部構造を小型にできる。
【0018】
また、シート部材は三次元形状をなす成形物の外面に接合されるものの、スイッチ部には二次元面である略平坦面が形成され、そこに成形部材が接合または結合されるので、成形物の内部に略同一高さで取付けられたスイッチとスイッチ部との間の寸法距離が安定し、スイッチ操作が重くなったり、軽く押すだけで簡単にスイッチのオン・オフが切替わるなどの操作上の違和感が生じなくなる。
【0019】
本発明の請求項5の発明では、スイッチ部にシート部材とは別の成形部材を接合または結合することにより、使用者が指で直接触れる操作部を独立した成形部材により形成することができる。したがって、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する。しかも成形部材の周囲はシート部材があって空隙がなく、成形部材の周囲から水や埃が内部に侵入することもない。そのため、防水シートなどを内部に介在させる必要もなく、内部構造を小型にできる。
【0020】
また、成形物に形成した孔の下側にシート部材があって、このシート部材に設けたスイッチ部に成形部材が接合または結合されるので、成形物の孔と成形部材の周囲との間に隙間が形成でき、操作部に独立感をもたせることができる。しかも、成形部材は成形物の外面よりも高く突出して形成されるので、例えば長い爪の指でも成形部材に確実に触れて操作性を向上することができる。
【0021】
【発明の実施形態】
以下、本発明における機器のスイッチ装置の一実施例を、添付図面を参照しながら説明する。なお、本実施例における機器は、特に水を使用する家電機器である炊飯器である。
【0022】
炊飯器全体の構成を示す図1において、1は炊飯器の外郭をなす本体、2は本体1の前面上部に備えた操作パネルであり、本体1の内部には有底筒状の内鍋3が着脱可能に設けられる。内鍋3は被調理物である水や米を収容するもので、この内鍋3を加熱するための電熱ヒータや誘導加熱コイルなどの加熱手段4が、内鍋3の外底面から側面下部にかけて対向配置されている。また5は、内鍋3の温度を検出するサーミスタなどの温度検出手段であり、この温度検出手段5からの温度情報に基づいて、後述する制御手段41が加熱手段4の通断電や加熱出力などを制御するようになっている。
【0023】
7は内鍋3の上面開口部を覆う蓋であって、この蓋7は本体1の後方上部にあるヒンジ(図示せず)を中心として開閉可能に設けられる。また操作パネル2の内方には、表示手段11や操作手段12(図2参照)の主たる構成部品を実装するプリント基板8が設けられる。なお、実施例中の操作パネル2およびプリント基板8は本体1に設けられているが、蓋7の前方に設けてもよい。
【0024】
図2は、前記操作パネル2の正面図である。同図において、操作パネル2は使用者に動作内容を知らしめる表示手段11と、使用者が指に触れて操作する操作手段12とを備えている。表示手段11は、液晶表示器としてのLCD表示器13と、動作中の工程をランプで表示する工程表示部たる工程表示LED14とにより構成される。またLCD表示器12の下側には、押しボタン式のメニュースイッチ15,予約スイッチ16および切スイッチ17と、回動可能でかつ押動可能な選択開始スイッチ18が、操作手段12として各々配置されている。
【0025】
メニュースイッチ15は、これを押す毎に、設定されている調理機能すなわち炊飯コースの変更を可能にする炊飯コース変更メニューと、同じく設定されている調理機能である精米度の変更を可能にする精米度変更メニューと、カウントされている現在時刻の調整を可能にする時計調整メニューが順に呼出され、この時計調整メニューが呼出されている状態でメニュースイッチ15を押すと、再度炊飯コース変更メニューに戻るようになっている。また予約スイッチ16は、制御手段41に記憶されている一乃至複数の予約時刻を呼出して、その調整を可能にするものである。この予約時刻の呼出しを、例えば前記メニュースイッチ15により行なわせて、スイッチ数の削減を図ることも可能であるが、予約炊飯機能はとりわけ毎日使用する可能性が高いので、メニュースイッチ15を何度も押して呼出す手間を省くために、本実施例のように予約呼出手段である予約スイッチ16を、他のスイッチから独立させて専用に設けるのが好ましい。さらに切スイッチ17は、これを押すと全ての動作が中止して切状態に移行するものである。
【0026】
選択開始スイッチ18は、回転操作により炊飯器が保有する複数種の機能の中から特定の調理機能を選択する選択手段としての機能を備えていると共に、その選択した機能による動作を押動操作により開始する動作開始手段としての機能をも備えており、操作パネル2の表面に形成した開口部20に回転ダイヤル21が露出した状態で設けられている。ここで図3や図4も参照しながら、選択開始スイッチ18の構成をより詳細に説明すると、円筒状の前記回転ダイヤル21は軸体であるダイヤル軸22を中心として回動可能に支持され、その外周円筒面は使用者の指による摩擦力が作用しやすいように凹凸状に形成されている。また、回転ダイヤル21の両側面より延設するダイヤル軸22は、プリント基板8に取付けられた一対の可動軸受23に軸支される。この可動軸受23の基部には、可動軸受23ひいてはダイヤル軸22を弾性的に上方に持ち上げて、回転ダイヤル21を操作パネル2側に付勢させるスプリングばねなどの弾性手段24が設けられる。一方、ダイヤル軸22に対向した操作パネル2の下側面には、ダイヤル軸22の上方への動きを規制する軸受25が取付け固定される。これにより回転ダイヤル21は、操作パネル2の上面より僅かに上方に突出した位置で押動可能に支持される。なお本実施例の回転ダイヤル21は、操作パネル2の正面から見て上下方向に回動可能に設けられているが、左右方向に回動可能となるように設けてもよい。
【0027】
操作スイッチ18内部のダイヤル軸22の一側には回転板27が設けられており、この回転板27の両側に対向するようにして、回転ダイヤルの21の回転位置を検出する回転位置センサ28がプリント基板8上に取付けられる。回転位置センサ27は、具体的には光センサやホール素子などを利用して構成され、回転ダイヤル21の回転数をカウントすると共に、回転ダイヤル21の回転方向を判定して、その検出信号を制御手段41に送出するものである。また29は、プリント基板8上に実装されるスイッチ本体30に対向して、ダイヤル軸22に設けられたスイッチ押体であり、弾性手段24の付勢力に逆らって回転ダイヤル21を指で押すと、スイッチ押体29によりスイッチ本体30が押され、内部にあるスイッチ接点(図示せず)がオン状態に切り替わり、回転ダイヤル21から指を離して押動操作を解除すると、弾性手段24の付勢力によって回転ダイヤル21並びにスイッチ押体29は元の位置に復帰し、スイッチ本体30からスイッチ押体29が離れて、スイッチ本体30のスイッチ接点がオフ状態に切り替わるようになっている。
【0028】
再度図2に戻って、表示手段11の構成を説明すると、前記LCD13の外周に沿って操作パネル2には、選択開始スイッチ18にて選択が可能な各炊飯コースを「白米」,「無洗米」,「おかゆ」,「雑炊」,およびレトルト米飯などの「温め」なる文字で各々示した第1の被指示部33と、同じく選択開始スイッチ18にて選択が可能な米の精米度を精白米である「精白」,7分搗きである「7分」,5分搗きである「5分」,3分搗きである「3分」,「玄米」なる文字で各々示した第2の被指示部34が印刷形成される。また、LCD51とは別に、予約動作中に点灯する予約ランプ14aと、炊飯中に点灯する炊飯ランプ14bと、保温中に点灯する保温ランプ14cが、前記工程表示LED14として各々設けられている。
【0029】
LCD13は、現在選択されている炊飯コースに対応して第1の被指示部33を指示する三角形の指示マークからなるコース指示部35と、現在選択されている精米度に対応して第2の被指示部34を指示する四角形の指示マークからなる精米度指示部36と、現在時刻若しくは予約時刻のいずれかを表示する時刻表示部37と、機器の通電累積時間を表示する使用時間表示部38をそれぞれ独立して備えている。本実施例では、コース指示部35が三角形の指示マークで形成され、精米度指示部36が四角形の指示マークで形成されているが、数字や文字などを使用してもよく、その形態は任意に設定すればよい。
【0030】
次に、電気的および機能的な構成を図5のブロック図に基づき説明する。同図において、41は例えば前記プリント基板8に実装されたマイクロコンピュータや周辺の入出力手段などからなる制御手段で、この制御手段41の入力側ポートには、操作手段12を構成するメニュースイッチ15,予約スイッチ16,切スイッチ17,選択開始スイッチ18が接続されると共に、内鍋3の温度を検出する温度検出手段5が接続される。なお、ここでの温度検出手段5は、蓋7の下面の温度を検出する蓋温度検出手段を含めたものでもよい。また制御手段41の出力側ポートには、内鍋3を加熱する加熱手段4の他に、表示手段11を構成するLCD13や工程表示LED14が接続される。
【0031】
制御手段41は、回転ダイヤル21を押すことで、同じ回転ダイヤル21で選択された炊飯コースや精米度に関する調理機能を設定し、その調理機能の動作を実行制御する調理機能制御手段42と、こうした調理機能の動作に間接的に作用する例えば現在時刻の計時や予約動作を制御する調理付帯機能制御手段43と、炊飯器としての使用累積時間をカウントして、前記LCD13の使用時間表示部38に表示させる使用累積時間計時手段44とを備えている。調理機能制御手段42は、温度検出手段4にて検出される内鍋3や蓋7の下面の温度に基づき、加熱手段4の通断電や加熱出力を調整して、内鍋3内の被調理物を炊き上げる炊飯制御手段45と、炊き上がった被調理物を所定温度に維持する保温制御手段46とを備えており、操作手段11にて選択および設定された炊飯コースと精米度とにより、内鍋3への加熱条件(加熱および加熱停止に関する時間や温度などの条件)が独自に設定されるようになっている。例えば、「白米」の炊飯コースで「精白」の精米度を選択し設定した場合は、内鍋3に精白米を投入したときに最適な炊き上りになるように、独自の加熱条件が設定される。なお、実施例中の調理機能である炊飯コースや精米度はあくまでも一例に過ぎず、任意に設ければよい。
【0032】
また調理付帯機能制御手段43は、現在時刻を計時してLCD13の時刻表示部37に表示させる時計機能としての現在時刻計時手段47と、予め記憶した予約時刻が現在時刻に一致すると、炊飯が終了して保温に移行するように調理機能制御手段42を制御する予約炊飯機能としての予約制御手段48とを備えている。そして、これらの現在時刻および予約時刻の変更や、予約動作の開始に関する各指示が、いずれも共通する選択開始スイッチ18により行なえるようになっている。なお、実施例中の付帯機能である時計機能や予約炊飯機能はあくまでも一例に過ぎず、任意に設ければよい。
【0033】
図6〜図8は、使用者が直接指で触れる操作部とその周辺の構成を示す断面図である。図6において、ここでの操作パネル2は、透光性樹脂からなる樹脂体51によりその本体が構成され、樹脂体51の曲面状に形成された外面には、例えば射出成形によりシート部材52が一体的に設けられる。シート部材52は、PET,PC,PVCなどの材料で、材厚が100〜300μmの指で押すと撓む程度の弾性変形可能な透光性シートにより構成される。
【0034】
また、別な変形例である図7には、樹脂体51の曲面状に形成された内面に、例えば射出成形によりシート部材52を一体的に設けている。さらに別な変形例である図8には、樹脂体51の上面に凹部53を形成し、接着テープである両面テープ54により、凹部53の底面にシート部材52を貼り付けている。なお、図6や図7に示す樹脂体51は、例えばAS,ABS,PC,アクリルなどの透光性を有する樹脂で形成されるが、図8に示す樹脂体51は、こうした透光性を有する樹脂の他に、例えばPPやABSなどの非透光性樹脂を使用してもよい。
【0035】
ここで先ず、図8に示す構成について説明すると、シート部材52の裏面適所には、例えば「炊飯」,「予約」,「切」,「メニュー」,「保温」などの、後述するスイッチボタン部66の機能を示す印刷表示部65が設けられる。例えば図8に示すものでは、予約スイッチ16としての機能である「予約」の印刷表示部65が、シート部材52の裏面に設けられている。また、この印刷表示部65に対応して、シート部材52の外面にスイッチボタン部66が設けられる。
【0036】
スイッチボタン部66の裏側には、基板であるプリント基板8の上面に実装されたスイッチ本体67の可動部68が設けられている。スイッチ本体67の内部には、可動部68を上方に付勢する弾性部材(図示せず)が設けられており、この弾性部材の付勢力に抗して可動部68を上方より押し込むと、スイッチ本体67に内蔵する内部接点(図示せず)のオン・オフが切替わるようになっている。そして、後述する樹脂部材71を指で押したときに、スイッチボタン部66の裏面が可動部68に直接触れるように、スイッチボタン部66の下側には樹脂体51の存在しない孔55が設けられる。シート部材52は孔55の上面を隙間なく覆っており、これにより水や埃が内部に侵入することを防いでいる。
【0037】
スイッチボタン部66の上面には、例えばウレタン,エポキシ,エラストマなどの樹脂部材で形成したボタン部材71が設けられる。このボタン部材71は、例えば両面テープや接着剤などでスイッチボタン部66の上面に接合されるか、さもなければポッティングなどの溶解樹脂をスイッチボタン部66の上面に塗布し、これを加熱硬化させて結合させ、使用者が指で触れやすいように凸状の操作部を形成する。
【0038】
スイッチボタン部66には、予めボタン部材71の位置決め部となる段差72が形成され、ボタン部材71の端部を段差72に突き当てて、スイッチボタン部66の上面にボタン部材71を接合または結合するようになっている。図8に示す例では、スイッチボタン部66の周囲に設けられ、シート部材52の上面より膨出した弾性変形部73を、段差72と兼用して形成している。このようにすると、スイッチボタン部66の上下動を可能にする弾性変形部73が、ボタン部材71の位置決めとしても作用する。なお、段差72の形状は意匠性や使用性を考慮して任意の形状に形成すればよい。例えば、ボタン部材71の形状に対応してスイッチボタン部66を凹状に形成しても、段差72と同様の機能を発揮できる。この場合、弾性変形部73は段差72と別に形成してもよい。また、弾性変形部73の断面形状も、例えばU字状またはV字状、さもなければ逆U字状または逆V字状など、要するに指を押す力によってスイッチボタン部66が上下動する屈曲部分が、シート部材52の任意の位置に形成されていればよい。
【0039】
樹脂部材としてのボタン部材71は、不透明なものであってもよいが、シート部材52に印刷表示部65が形成されている場合には、ボタン部材71を透明若しくは半透明状の部材で形成し、スイッチ機能を表示する印刷表示部65がボタン部材71を通して視認できるようにするのが好ましい。また、ここでのボタン部材71は、シート部材52よりも0.2mm以上,4mm以下、好ましくは0.5mm以上,3mm以下に突出するように接合または結合される。さらにボタン部材71は、明るい環境下ではエネルギーを蓄え、暗い環境下では自己発光する蓄光材を含有するのが好ましい。
【0040】
次に、図6に関する構成を説明する。なお、図8と共通する部分の説明は重複するので省略する。同図において、ここでの樹脂体51は透光性樹脂からなると共に、平坦ではない三次元形状の外面を有しており、この樹脂体51の外面に操作パネル2を成形する際にシート部材52が一体的に接合される。したがって、図8に示すような両面テープ54は設けられていない。
【0041】
また、スイッチボタン部66には略二次元状の平坦面75が形成されており、この平坦面75の上面にボタン部材71が接合または結合されるようになっている。平坦面75は、スイッチ本体67の可動部68上面と一定の間隔を保って形成されており、これによりスイッチ操作が重くなったり、軽く押すだけで簡単にスイッチ本体67のオン・オフが切替わるなどの操作上の違和感を防止している。
【0042】
次に、図7に関する構成を説明する。なお、前記図6や図8と共通する部分の説明は重複するので省略する。ここでの樹脂体51は透光性樹脂からなり、操作パネル2の外面を形成していると共に、操作パネル2の内面にシート部材52を接合している。そして、シート部材52に形成したスイッチボタン部66の上側には、樹脂体51が存在しないように孔55を設けている。スイッチボタン部66に設けられるボタン部材71の上面は、操作パネル2の外面となる樹脂体51の外面と面一でも良いが、操作性の向上を図るために、樹脂体51の外面よりも0.3〜2mm程度突出させてもよい。
【0043】
次に、図9のフローチャートを参照しながら、上記構成についてその作用を説明する。同図において、本体1への通電は行われているが、調理機能制御手段42による炊飯や保温,若しくは予約制御手段48による予約動作が行なわれていない切状態のときに(ステップS1)、制御手段41は予約スイッチ16が押されたか否かを監視すると共に(ステップS2)、メニュースイッチ15が押されたか否かを監視する(ステップS3)。
【0044】
例えばステップS2において、予約スイッチ16を押してオンすると、予約ランプ14aが消灯状態から点滅状態に切り替わると共に、それまで現在時刻を表示していた時刻表示部37は、予約制御手段48に記憶されていた予約時刻を表示するようになる。ここで、使用者が予約時刻を変更(可変調整)したい場合には、回転ダイヤル21を上方向または下方向に回転させる。制御手段41は回転ダイヤル21の回転位置と回転方向を回転位置センサ28からの検出信号により読み取っており(ステップS4)、回転ダイヤル21を上方向に回すと、時刻表示部37に表示される予約時刻が一定の単位時間(例えば10分単位)毎に進み、逆に回転ダイヤル21を上方向に回すと、時刻表示部37に表示される予約時刻が一定の単位時間(例えば10分単位)毎に戻る(ステップS5)。回転ダイヤル21をどの程度回せば、予約時刻が単位時間毎に切り替わるのかについては、実際の回転ダイヤル21の操作性などを考慮して、制御手段41内の制御プログラムで適宜決定すればよい。そして、時刻表示部37に所望の予約時刻が表示されるようになったら、一定時間(例えば20秒)以内に回転ダイヤル21を指で押して、操作開始スイッチ18内部のスイッチ本体30をオンにすれば(ステップS6,S7)、時刻表示部37に表示される予約時刻が記憶され、この予約時刻に炊飯が終了するように、予約制御手段48による予約炊飯動作が開始する(ステップS8)。このとき、予約ランプ14aは点滅状態から点灯状態に切り替わる。
【0045】
なお、上記ステップS4の手順で、予約時刻を変更する必要のない場合には、回転ダイヤル21を回動させずに一定時間以内にそのまま押せば、ステップS8による予約炊飯動作が開始する。またステップS2で予約スイッチ16を押したり、ステップS4で回転ダイヤル21を回動操作した後、回転ダイヤル21を押さないまま一定時間である20秒間放置すると、ステップS7からステップS1に移項して元の切状態に戻り、変更した予約時刻は記憶されないままキャンセルされる。
【0046】
一方、前記ステップS3において、調理群選択手段であるメニュースイッチ15を一度だけ押すと、炊飯コースの変更を可能にする炊飯コース変更メニューに移行し、それまで設定されていた炊飯コースを表示するコース指示部35が、点灯状態から点滅状態に切り替わる。このとき、コース指示部35が点滅指示する炊飯コースを変更したい場合には、回転ダイヤル21を上方向または下方向に回転させる。制御手段41は回転ダイヤル21の回転位置と回転方向を回転位置センサ28からの検出信号により読み取っており(ステップS11)、回転ダイヤル21を上方向または下方向に回すと、コース指示部35の点滅する位置が一方向または他方向に次々と切替わって、選択する炊飯コースが変更する(ステップS12)。例えば本実施例では、コース指示部35が「白米」を点滅指示しているときに、回転ダイヤル21を下方向に回すと、コース指示部35の点滅位置も下方向すなわち「白米」→「無洗米」→「おかゆ」→「雑炊」→「温め」の順に切替わり、再度「白米」に戻る。回転ダイヤル21を上方向に回した場合は、これとは逆回りに選択される炊飯コースが順次移動する。
【0047】
一方、前記ステップS11で回転ダイヤル21を回すことなく、メニュースイッチ15をもう一度押すと(ステップS13)、今度は精米度の変更を可能にする精米度変更メニューに移行し、それまで設定されていた精米度を表示する精米度指示部36が、点灯状態から点滅状態に切り替わる。このとき、設定されている精米度を変更したい場合には、回転ダイヤル21を上方向または下方向に回転させる。制御手段41は回転ダイヤル21の回転位置と回転方向を回転位置センサ28からの検出信号により読み取っており(ステップS14)、回転ダイヤル21を上方向または下方向に回すと、精米度指示部36の点滅する位置が一方向または他方向に次々と切替わって、選択される精米度が変更する(ステップS15)。例えば本実施例では、精米度指示部36が「精白」を点滅指示しているときに、回転ダイヤル21を下方向に回すと、精米度指示部36の点滅位置は右方向すなわち「精白」→「7分」→「5分」→「3分」→「玄米」の順に切替わり、再度「精白」に戻る。回転ダイヤル21を上方向に回した場合は、これとは逆回りに選択される精米度が順次移動する。
【0048】
また、前記ステップS13で回転ダイヤル21を回すことなく、メニュースイッチ15をさらにもう一度押すと(ステップS16)、今度は現在時刻計時手段47でカウントされている現在時刻の調整を可能にする時計調整メニューに移行し、LCD13の時刻表示部37に表示される現在時刻が点滅して、現在時刻の計時カウントが停止する。このとき、ここで回転ダイヤル21を上方向または下方向に回転させると、制御手段41は回転ダイヤル21の回転位置と回転方向を回転位置センサ28からの検出信号により読み取っており(ステップS17)、回転ダイヤル21を上方向に回すと時刻表示部37に表示される現在時刻が進み、回転ダイヤル21を下方向に回すと時刻表示部37に表示される現在時刻が戻って、現在時刻の変更が行なわれる(ステップS18)。
【0049】
こうして、ステップS12で炊飯コースを変更したり、あるいはステップS15で精米度を変更した後、一定時間(例えば20秒)以内に回転ダイヤル21を指で押して、操作開始スイッチ18内部のスイッチ本体30をオンにすれば(ステップS21,S22)、ステップS23に移行して、その選択した炊飯コースや精米度が調理機能制御手段42に記憶設定され、設定内容に従った炊飯動作が開始する。例えば、「白米」の炊飯コースと「精白」の精米度をそれぞれ選択して、回転ダイヤル21を押すと、「白米」を指示するコース指示部35と、「精白」を指示する精白度指示部36が点滅状態から点灯状態に切り替わり、これらの炊飯コースと精米度が記憶設定されると共に、炊飯制御手段45は白米炊飯でかつ精白米に適した加熱パターンで内鍋3内の被調理物に対する炊飯を開始する。このとき、炊飯ランプ14bが点灯して一連の炊飯動作が行なわれ、炊飯が終了すると保温制御手段46による保温動作に移行して、今度は保温ランプ14cが点灯する。
【0050】
なお、前回と同じ炊飯コースと精米度で炊飯を開始したい場合は、メニュースイッチ15を押さずにそのまま回転ダイヤル21を押せば、調理機能制御手段42に記憶設定されている炊飯コースと精米度に従い、前回と同じ加熱パターンで内鍋3内の被調理物に対する炊飯が開始される。いずれにせよ、前回使用した機能と同一条件のまま動作を開始したい場合もあるので、回転ダイヤル21を押した時点で選択した機能が設定記憶され、設定を変える必要のない場合には、回転ダイヤル18を回転させずに、回転ダイヤル21を押して動作を開始させるようにする。さらに、ステップS12で炊飯コースを変更したり、ステップS15で精米度を変更した後、回転ダイヤル21を押さないまま一定時間である20秒間放置すると、ステップS21からステップS1に移行して元の切状態に戻り、変更した炊飯コースや精米度は記憶設定されないままキャンセルされる。
【0051】
また、ステップS18で現在時刻の変更を行なった場合は、メニュースイッチを再度押すことなく、そのまま回転ダイヤル21を指で押して、操作開始スイッチ18内部のスイッチ本体30をオンにすれば(ステップS3,S22)、ステップS23に移行して、時刻表示部37に表示される現在時刻が点滅状態から点灯状態に切り替わり、この変更した現在時刻を基準として現在時刻計時手段47によるカウントが再開する。
【0052】
以上のように本実施例によれば、弾性変形可能なシート部材52の外面にスイッチ部としてのスイッチボタン部66を設け、スイッチボタン部66に形成した部分すなわち段差72内に、シート部材52とは別の成形部材としてのボタン部材71を接合または結合すると共に、スイッチボタン部66の周囲に変形部としての弾性変形部73を形成している。
【0053】
この場合、シート部材52の外面に設けたスイッチボタン部66に、シート部材52とは別のボタン部材71を接合または結合することにより、使用者が指で直接触れる操作部を独立したボタン部材71により形成することができる。したがって、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する。しかもボタン部材71の周囲はシート部材52で覆われていて空隙がなく、ボタン部材71の周囲から水や埃が内部に侵入することもない。そのため、防水シートなどを内部に介在させる必要もなく、操作パネル2の内部構造を小型にできる。
【0054】
また、スイッチボタン部66に形成した段差72をボタン部材71の外周端の位置決めとして、スイッチボタン部66に位置ずれなくボタン部材71を確実に接合または結合することができる。
【0055】
さらに、ボタン部材71を押したり戻したりしたときに、スイッチボタン部66の周囲にある例えば屈曲させた弾性変形部73が変形して、ボタン部材71の押込み量若しくは戻り量を大きく確保することができる。そのため、スイッチボタン部66の内方にスイッチすなわちスイッチ本体67がある場合に、このスイッチ本体67の内部接点を確実に切替えできるスイッチ操作を行なうことができる。また、ボタン部材71を押したときのクリック感が損なわれず、操作性をさらに向上することができる。
【0056】
また本実施例では、スイッチボタン部66にスイッチの機能を示す表示部となる印刷表示部65を設け、この印刷表示部65の上面にシート部材52とは別のボタン部材71を接合または結合すると共に、ボタン部材71は透光性を有すると共に蓄光材を含有している。
【0057】
このようにすると、透明なボタン部材71の外表面から、このボタン部材71に対応するスイッチボタン部66の機能が印刷表示部65を通して容易に視認できる。そのため、スイッチボタン部66の外周囲ではなく、ボタン部材71内の近傍に機能表示を行なうことができ、シート部材52の外表面側から見た表示の煩雑さを解消できる。しかも厚みのあるシート部材52の下側に印刷表示部65が設けられているので、奥行き間のある見易い表示となり、使用性が向上する。
【0058】
さらに、明るい環境下ではボタン部材71が受光エネルギーを蓄える一方で、暗い環境下ではボタン部材71が自己発光する。そのため、特に暗い環境下において、操作部の位置を容易に確認でき、使用性がさらに向上する。
【0059】
ところで、シート部材52に凸状のスイッチボタン部66を形成して、これを操作部と兼用させたものでは、プレス(エンボス)成形時に凸状部を形成する関係で、この凸状部の高さを0.1mm〜1mm程度にしか形成できない。その理由は、凸状部をそれ以上に高く形成すると、凸状部の周囲が切れたり、成形時における高さの寸法バラツキが多くなるからである。しかし本発明のように、シート部材52とは別のボタン部材71を接合または結合する構造では、こうした問題はなく、ボタン部材71の厚みを変えるだけで、操作部の高さを任意に変えることができる。特に使用性と外観性を考慮した場合、ボタン部材71の上面がシート部材52よりも所定範囲内の0.2mm以上,4mm以下(好ましくは0.5mm以上,3mm以下)に突出するようにすれば、健常者にとっては使用感が良く、視覚に障害のある人にとっても、指で触れることにより操作部の位置を容易に判別できる。
【0060】
また本実施例では、透光性樹脂からなる成形物としての樹脂体51の三次元形状をなす外面に、弾性変形可能なシート部材52を接合し、このシート部材52に設けたスイッチボタン部66の下側に孔部である孔55を設けたスイッチボタン装置において、スイッチボタン部66に略平坦面を形成し、この略平坦面の上面にシート部材52とは別の成形部材であるボタン部材71を接合または結合している。
【0061】
この場合も、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する上に、ボタン部材71の周囲から水や埃が内部に侵入することもなく、防水シートなどを内部に介在させる必要もなく、操作パネル2の内部構造を小型にできる。さらに、シート部材52は三次元形状をなす樹脂体51の外面に接合されるものの、シート部材52に設けられたスイッチボタン部66には二次元面である平坦面が形成され、そこにボタン部材71が接合または結合されるので、樹脂体51の内部に略同一高さで取付けられたスイッチ本体67の可動部68とスイッチボタン部66との間の寸法距離が安定し、スイッチ操作が重くなったり、軽く押すだけで簡単にスイッチのオン・オフが切替わるなどの操作上の違和感が生じなくなる。
【0062】
さらに本実施例では、特に図7に示すように、透光性樹脂からなる樹脂体51の内面に、弾性変形可能なシート部材52を接合し、このシート部材52に設けたスイッチボタン部66の上側に孔55を設け、スイッチボタン部66にシート部材52とは別のボタン部材71を接合または結合すると共に、ボタン部材71を樹脂体51の外面よりも突出させている。
【0063】
この場合も、操作部に独立感をもたせることができ、操作部が分りやすいようになると共に、操作性も向上する上に、ボタン部材71の周囲から水や埃が内部に侵入することもなく、防水シートなどを内部に介在させる必要もなく、操作パネル2の内部構造を小型にできる。さらに、樹脂体51に形成した孔55の下側にシート部材52があって、このシート部材52に設けたスイッチボタン部66にボタン部材71が接合または結合されるので、樹脂体51の孔55とボタン部材71の周囲との間に隙間が形成でき、操作部に独立感をもたせることができる。しかも、ボタン部材71は樹脂体51の外面よりも高く突出して形成されるので、例えば長い爪の指でもボタン部材71に確実に触れて操作性を向上することができる。
【0064】
なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で適宜変更が可能である。例えば、印刷表示部65はシート部材54の裏面に印刷形成されるものであるが、印刷以外の手法で表示部を形成してもよく、またシート部材54の表面に形成してもよい。
【0065】
【発明の効果】
本発明における請求項1の発明によれば、内部への水や埃の侵入を防止しつつも、操作部に独立感をもたせてこの操作部を分りやすいようにし、しかも操作性を向上させることができる。また、スイッチ部に位置ずれなく成形部材を確実に接合または結合することができる他に、成形部材の押込み量若しくは戻り量を大きく確保できる。
【0066】
本発明における請求項2の発明によれば、内部への水や埃の侵入を防止しつつも、操作部に独立感をもたせてこの操作部を分りやすいようにし、しかも操作性を向上させることができる。また、シート部材の外表面側から見た表示の煩雑さを解消でき、奥行き間のある見易い表示となる上に、暗い環境下においても操作部の位置を容易に確認できる。
【0067】
本発明における請求項3の発明によれば、内部への水や埃の侵入を防止しつつも、操作部に独立感をもたせてこの操作部を分りやすいようにし、しかも操作性を向上させることができる。また、健常者にとっては使用感が良く、視覚に障害のある人にとっても、操作部の位置を容易に判別できる。
【0068】
本発明における請求項4の発明によれば、内部への水や埃の侵入を防止しつつも、操作部に独立感をもたせてこの操作部を分りやすいようにし、しかも操作性を向上させることができる。また、スイッチとスイッチ部との間の寸法距離が安定するので、操作上の違和感が生じなくなる。
【0069】
本発明における請求項5の発明によれば、内部への水や埃の侵入を防止しつつも、操作部に独立感をもたせてこの操作部を分りやすいようにし、しかも操作性を向上させることができる。また、操作部に独立感をもたせることができると共に、例えば長い爪の指でも成形部材に確実に触れて操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における調理器としての炊飯器全体の概略説明図である。
【図2】同上、操作パネルの正面図である。
【図3】同上、操作スイッチおよびその周辺の断面図である。
【図4】同上、操作スイッチおよびその周辺の断面図である。
【図5】同上、電気的および機能的な構成を示すブロック図である。
【図6】同上、スイッチ装置の一例を示す要部の平面図および断面図である。
【図7】同上、スイッチ装置の別の変形例を示す要部の平面図および断面図である。
【図8】同上、スイッチ装置のさらに別の変形例を示す要部の平面図および断面図である。
【図9】同上、選択開始スイッチに関連する動作手順を示すフローチャートである。
【図10】従来例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
51 樹脂体(成形物)
52 シート部材
55 孔(孔部)
65 印刷表示部(表示部)
66 スイッチボタン部(スイッチ部)
71 ボタン部材(成形部材)
72 段差
73 弾性変形部(変形部)

Claims (5)

  1. スイッチ部を設け、前記スイッチ部に形成した部分に成形部材を接合または結合すると共に、前記スイッチ部に変形部が形成されることを特徴とする機器のスイッチ装置。
  2. スイッチ部を設け、前記スイッチ部に表示部を設け、この表示部の部分に成形部材を接合または結合すると共に、前記成形部材は透光性を有すると共に蓄光材を含有するものであることを特徴とする機器のスイッチ装置。
  3. スイッチ部を設け、このスイッチ部に成形部材を、該成形部材が前記シート部材よりも所定範囲内で突出するように接合または結合したことを特徴とする機器のスイッチ装置。
  4. 成形物の外側にシート部材を接合し、スイッチ部に孔部を設けた機器のスイッチ装置において、前記スイッチ部に略平坦面を形成し、この略平坦面に成形部材を接合または結合したことを特徴とする機器のスイッチ装置。
  5. 成形物の内側にシート部材を接合し、スイッチ部に孔部を設け、前記スイッチ部に成形部材を接合または結合すると共に、前記成形部材を前記成形物よりも突出させたことを特徴とする機器のスイッチ装置。
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