JP2000000162A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2000000162A
JP2000000162A JP16895498A JP16895498A JP2000000162A JP 2000000162 A JP2000000162 A JP 2000000162A JP 16895498 A JP16895498 A JP 16895498A JP 16895498 A JP16895498 A JP 16895498A JP 2000000162 A JP2000000162 A JP 2000000162A
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lid
steam
rice
pot
rice cooker
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JP16895498A
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Hiroshi Morota
博 諸田
Kazuyoshi Sekiya
一芳 関谷
Yoshimitsu Kato
善光 加藤
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯時に蒸気口部から吹きこぼれや飛び散り
が生じることを防止する。これにより、加熱量を増やし
て炊き上がりを向上させることも可能にする。 【解決手段】 蓋体に31にある蒸気口部51は、流入口61
から蒸気口部51内の蒸気通路空間60内の上方へ向けて延
びた蒸気通路筒62と、この蒸気通路筒62の根元部に位置
するおねば戻し孔63を有する。このおねば戻し孔63は、
蒸気通路筒62よりも開口面積が小さく蒸気通路空間60か
ら鍋6の上部開口部側に通じるものである。このおねば
戻し孔63および蒸気通路筒62を囲んで吹き上げ防止リブ
81を設ける。これにより、蒸気口部51内に溜まったおね
ばや水分が、おねば戻し孔63から流入する蒸気により泡
立てられて吹き上げられることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器に関わり、
特に、鍋内で発生した蒸気を放出させる蒸気口部の構造
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】炊飯器では、一般的
に、米および水を収容する鍋を内部に収容するとともに
この鍋を下側から加熱する加熱源を設けた炊飯器本体の
上部に、鍋の上部開口部を開閉自在に覆う蓋体を設けて
おり、この蓋体に、鍋内で発生した蒸気を放出させる蒸
気口部を設けている。
【0003】炊飯器において、ご飯の炊き上がりの善し
悪しを決める大きな要因の一つとして、沸騰時の加熱む
らがある。沸騰時に鍋に加える加熱量が大きければ、鍋
内の湯の対流で加熱むらは小さく抑えられる。しかし、
加熱を強くしすぎると、蒸気口部から水分やおねば(澱
粉が溶けた湯水)が吹きこぼれたり、飛び散ったりす
る。これを防止するためには、炊飯時の沸騰時近傍や沸
騰後に加熱量を弱くして、蒸気の放出力を抑える必要が
ある。そのため、加熱不足になり、加熱むらが生じやす
い。この加熱むらにより、加熱源に近い鍋の底部や側面
下部はご飯が柔らかくなりすぎ、加熱源から遠いご飯上
層部や中層部(特に中層部の中心)はご飯が硬くなり、
炊きむらが多くなって炊き上がりが悪くなっている。ま
た、近年は、着脱自在の内蓋を蓋体の下面に設けずにこ
の蓋体の下面により鍋の上部開口部を直接覆う炊飯器が
主流になっているが、このような内蓋なしの炊飯器で
は、内蓋着脱の手間や内蓋清掃の必要がなく使い勝手が
よい反面、内蓋による吹きこぼれや飛び散り抑制の効果
がなくなり、さらに加熱を抑える必要が生じている。
【0004】また、米に対する水の量は、鍋に印された
水位線を目安に目視により行うが、水位線位置のばらつ
き、水位線に対する水加減のばらつきや誤り、米の計量
のばらつきや誤り、あるいは、ユーザーの好みに応じて
柔らかめに炊きたいとの希望から水を多めにするなどの
理由で、通常よりも米に対する水の量が多めになる場合
がある。この場合は、水が多いため吹きこぼれが生じ易
い。したがって、ある程度水が多めに入ることを想定し
て沸騰時近傍や沸騰後の加熱量を設定することが必要と
なるので、さらに加熱量が少なくなり、炊きむらの原因
になっていた。
【0005】このような問題の解決策、すなわち吹きこ
ぼれや飛び散りを生じることなく加熱量を増やして炊き
上がりのよい炊飯を行える方法として、炊飯沸騰時に鍋
内から上昇してきたおねばを蒸気口部内に蓄え、蒸らし
時にこのおねばを鍋内に戻す方法がある。蒸気口部内に
蓄えたおねばを鍋内に戻す構造としては、おねばが蓄え
られる空間の底部に、鍋内に通じる小さなおねば戻し孔
を開口形成し、鍋内の圧力が低下する蒸らし時にそのお
ねば戻し孔からおねばを戻すものがある。しかし、この
構造では、炊飯時におねば戻し孔から蒸気が吹き上げら
れ、蒸気口部内に蓄えられたおねばが泡立てられるた
め、吹きこぼれや飛び散り防止の効果は小さい。おねば
戻し孔を非常に小さくすれば吹き上げはおさまるが、お
ねば戻し孔が詰まりやすくなり、おねばが鍋内に戻らな
くなるおそれがある。さらに、これを解決する手段とし
て、シリコーンゴムなどからなる弁と炊飯時の蒸気圧を
利用し、炊飯沸騰時には弁によりおねば戻し孔を塞ぎ、
むらし時に開くようにする構成も採られている。しか
し、この構成では、部品点数が増えてコスト高になるだ
けでなく、弁が確実に動作しにくい問題がある。弁によ
りおねば戻し孔が塞がれない場合には、吹きこぼれや飛
び散りが生じ、一方、おねば戻し孔が塞がれたままで
は、炊飯が終了して蓋体を開けたときに蒸気口部内に溜
まったままの大量のおねばが外に流れ出す。特に、何度
も炊飯して弁が古くなると、前述のような弁の作動不良
の可能性が大きくなる。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、炊飯時に蒸気口部から吹きこぼれや飛び
散りが生じることを防止でき、したがって、加熱量を増
やすことができて炊き上がりをよくできる炊飯器を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、鍋と、この鍋の上部開口部を開閉自在に
覆う蓋体と、この蓋体の下面から上面に通じ前記鍋内で
発生した蒸気を放出させる蒸気口部とを備え、この蒸気
口部は、その内部を形成する蒸気通路空間と、蒸気口部
における蓋体の下面側の流入口から前記蒸気通路空間内
上方へ向けて延びた蒸気通路筒と、この蒸気通路筒の根
元部に位置し、かつ前記蒸気通路空間から鍋の上部開口
部側に通じ前記蒸気通路筒よりも開口面積が小さいおね
ば戻し孔と、このおねば戻し孔および前記蒸気通路筒を
囲む縦壁とを有するものである。
【0008】炊飯時、鍋内で発生した蒸気は、蓋体の蒸
気口部を通って放出される。より詳しく説明すると、蒸
気およびおねばが蒸気口部の流入口から蒸気通路筒内を
上昇して蒸気口部内の蒸気通路空間に流入する。また、
少量であるが、おねば戻し孔からも蒸気およびおねばが
蒸気通路空間に流入する。ここで、蒸気と水分およびお
ねばとが分離されて、蒸気のみが外部へ放出される。一
方、水分やおねばは、蒸気通路空間の下方に蓄えられ、
炊飯後の蒸らし時におねば戻し孔を通って鍋内に戻る。
そして、おねば戻し孔および蒸気通路筒を縦壁が囲んで
いるために、蒸気口部内に溜まったおねばや水分が、お
ねば戻し孔から流入する蒸気により泡立てられて吹き上
げられることが防止される。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の第1実施例
について図1から図3を参照しながら説明する。図3に
おいて、1は器体の本体としての炊飯器本体で、この炊
飯器本体1は、ほぼ筒状の外枠2と、この外枠2の下面
開口を覆って固定された底板3とにより外殻が形成され
ている。外枠2の上部内周側には筒状の内枠上部4が形
成されており、この内枠上部4の下面開口を覆ってFR
−PET樹脂製の下部内枠5が固定されている。これら
内枠上部4および下部内枠5は、鍋6が内部に挿脱自在
に収容される鍋収容部7を形成している。この鍋6は、
上面が開口しているが、上端部にはほぼ水平に外周側へ
張り出した取手部8がフランジ状に形成されている。そ
して、この取手部8が前記内枠上部4の上端に載ること
により、鍋6が鍋収容部7に支持されるようになってい
る。
【0010】また、鍋6の外面の底部から側面下部に
は、電磁誘導により発熱する発熱体としての磁性金属材
料からなる発熱層9が設けられている。その磁性金属材
料としてはフェライト系のステンレスを使用してある。
製造時には、鍋6をプレス加工により成形し、脱脂をし
てから内面をブラスト処理した後、アルミニウム粉末を
溶射、焼結する。そして、発熱層9を溶湯鍛造により鍋
6と一体に成形する。一方、この鍋6の外面形状とほぼ
相似形状をなす前記下部内枠5の外側には加熱手段であ
る加熱コイル10が設けられている。この加熱コイル10
は、下部内枠5の外側面に鍋6の側面下部から底面にか
けての面部の発熱層9に対向する状態に螺旋状に巻き付
けて固定されている。そして、この加熱コイル10には高
周波電流が供給され、これにより、加熱コイル10に交番
磁界が発生してこの磁界中にある発熱層9に渦電流が発
生し、この渦電流がジュール熱に変換されることで発熱
層9が発熱して鍋6が加熱されるようになっている。ま
た、加熱コイル10を外側から覆って下部内枠5に固定す
るコイルカバー11が下部内枠5に固定されている。この
コイルカバー11は、酸化鉄などを主体にした高透磁率の
材料粉末をプラスチック材料に混ぜた材料からなる。こ
れにより、磁束の漏れを防止して発熱層9を効率よく遊
動加熱する構成になっている。
【0011】さらに、前記下部内枠5の下部中央には鍋
温度センサ16が設けられている。この鍋温度センサ16
は、前記鍋6の外面底部に押し当たってこの鍋6の温度
を検出するものである。また、底板3の下側には、電源
コード17を巻き取って収納するコードリール18が設けら
れている。また、炊飯器本体1内の前部には、前記加熱
コイル10に所定の高周波電流を供給するインバータ回路
などを構成する加熱基板21が設けられているとともに、
放熱器22が設けられている。高周波電流を発生させるた
めに加熱基板21に搭載された整流素子およびスイッチン
グ素子は、鍋6の加熱時に発熱するので、前記放熱器22
に熱伝導性シリコーンを挟んで固定し、放熱して冷却す
るようにしている。また、同じ炊飯器本体1内の前部に
は、電源基板23および操作表示基板24も設けられてい
る。この操作表示基板24には、マイクロコンピュータと
ともに炊飯器の各種設定や動作のための各種スイッチ25
および炊飯器の設定や動作状態を示す各種表示器26が搭
載されている。そして、外枠2の前面には、操作表示基
板24に対向して操作パネル27が設けられている。
【0012】31は前記炊飯器本体1の上側に開閉自在に
設けられた蓋体である。この蓋体31は、その後部に位置
するヒンジ部32により前記外枠2に回動自在に支持され
ている。そして、蓋体31は、その上面外殻を形成する外
蓋33と、この外蓋33の下側に固定された枠状の外蓋カバ
ー34と、この外蓋カバー34の下側に固定された蓋下面部
材35とを主たる構成要素としている。この蓋下面部材35
は、蓋体22の下面を構成する部材であり、前記鍋6の上
部開口部を覆うものである。なお、蓋下面部材35の上側
には遮熱板36が設けられている。
【0013】前記ヒンジ部32は、外枠2に外蓋カバー34
を軸支する左右方向の回転軸であるヒンジ軸41を有して
いるとともに、このヒンジ軸41に巻装されて取り付けら
れたねじりコイルばねからなるヒンジスプリング42を蓋
開手段として備えている。このヒンジスプリング42は、
外枠2に対して蓋体31を開く方向に付勢するものであ
る。一方、蓋体31の前部には、係止手段としてのクラン
プ43が設けられている。このクランプ43は、外枠2の前
側上部に設けられた係合受け部44に係合して蓋体31を閉
じた状態に保持するものである。なお、クランプ43の操
作用の開閉ボタン部45は、外蓋33の上面に露出してい
る。
【0014】また、前記蓋下面部材35の外周側には、シ
リコーンゴムなどの弾性体からなる環状の蓋パッキン46
が設けられている。この蓋パッキン46は、蓋パッキンホ
ルダ47に保持されており、この蓋パッキンホルダ47を介
して前記外蓋カバー34に着脱自在に取り付けられるもの
である。また、蓋下面部材35の裏面つまり上面には、こ
の蓋下面部材を加熱する蓋加熱手段としてのコードヒー
タからなる蓋ヒータ48が両面粘着テープ付きのアルミニ
ウム箔により貼り付けて設けられている。
【0015】さらに、蓋体31の中央部には、この蓋体31
の下面から上面へ通じ炊飯時などに鍋6内で発生した蒸
気を外部へ放出させるための蒸気口部51が設けられてい
る。つぎに、この蒸気口部51の構成について、図1およ
び図2に基づいて説明する。前記蓋下面部材35には、鍋
6の上部開口部の内径の中心に対応する位置に開口孔52
が形成されている。また、外蓋33の中央部には、直径約
60mmの蒸気口体収容部53が一体に形成されている。この
蒸気口体収容部53は、外蓋33の上面部から下方へ延出
し、上側で穴をなすものである。また、蒸気口体収容部
53の下部中央には、前記蓋下面部材35の開口孔52に上か
ら対向する開口孔54が形成されている。なお、これら開
口孔52,54の周辺部には、蒸気口体収容部53の下端部と
蓋下面部材35の上面との間に介在してその隙間を密閉状
態にシールするシリコーンゴムなどの弾性体からなる環
状の蒸気口パッキン55が取り付けられている。
【0016】そして、前記蒸気口体収容部53の中に蒸気
口体56が上側から着脱自在に収容されている。この蒸気
口体56は、上面を開口したバケット57と、このバケット
57の上部開口を覆って着脱自在に取り付けられた蒸気口
キャップ58と、この蒸気口カバー58に取り付けられた蒸
気口カバー59とが主たる構成部品である。バケット57と
蒸気口キャップ58は、その内部に蒸気通路空間60を形成
するものである。
【0017】前記バケット57の下部中央には、蒸気口部
51における蓋体21の下面側の流入口をなす係合筒61が下
方へ垂下させて形成されている。この係合筒61は、前記
蒸気口体収容部53の開口孔54を貫通して前記環状の蒸気
口パッキン55内に嵌合するものである。また、バケット
57の中央には、係合筒61と同軸に位置して前記蒸気通路
空間60で上方へ延びる直径5〜12mmのパイプ状の蒸気通
路筒62が形成されている。この蒸気通路筒62の上端まで
のバケット57の内部の容量は約20〜60mlである。また、
蒸気通路筒66の根元部には、2×2mm程度の大きさのお
ねば戻し孔63が開口形成されている。すなわち、おねば
戻し孔63は、蒸気通路筒62よりも開口面積が十分小さく
なっている。そして、おねば戻し孔63は、蒸気通路筒62
よりも外周側でかつ係合筒61よりも内周側に位置してお
り、前記蒸気通路空間60から鍋6の上部開口部側に通じ
るものである。
【0018】また、前記バケット57の上部外側面には、
高さ2.5mm程度の螺旋状の4本の凸部66が形成されてい
る。一方、前記蒸気口キャップ58の外周部には下方へ延
びる筒状の縦リブ67が形成されており、この縦リブ67の
下部内側面の4箇所に幅10mm、長さ2mm程度に延びた爪
部68が形成されている。そして、バケット57の凸部66に
蒸気口キャップ58の爪部68を引っ掛けて回転させながら
締め込むことにより、バケット57と蒸気口キャップ58が
結合されるようになっている。その際、バケット57の上
部開口部の面が蒸気口キャップ58の上部下面に押し当て
られ、これにより、バケット57と蒸気口キャップ58が密
閉される。このような結合の構成であれば、炊飯時に発
生する蒸気の熱でバケット57や蒸気口キャップ58が熱収
縮して直径が変化しても密閉状態が保たれるので、蒸気
漏れはしない。そのため、パッキンなども不要である。
バケット57と蒸気口キャップ58の分離は、バケット57に
対して蒸気口キャップ58を逆向きに回すのみでよく、分
離することにより、ユーザは容易にバケット57の内部ま
で洗うことができる。
【0019】前記蒸気口キャップ58の中央部には、上側
で穴をなすほぼ円環状の窪部71が形成されており、この
窪部71の内側が膨出部71aをなしている。前記蒸気口カ
バー59は、蒸気口キャップ58の窪部71の上面の開口を塞
ぎ、この窪部71内におねば分離空間72を形成するもので
ある。そして、蒸気口カバー59の中央部には蒸気放出口
73が開口形成されており、この蒸気放出口73の下側の周
囲の角部は、炊飯時の蒸気の結露防止のためにC面カッ
トが施されてテーパ面74になっている。一方、前記膨出
部71aの上面の周囲の角部は、前記蒸気口キャップ58の
テーパ面74が上から当たるテーパ面75になっている。ま
た、膨出部71aの側面部および窪部71の下面部にはそれ
ぞれ通孔76,77が開口形成されている。さらに、蒸気口
カバー59の外周部には下方へ延びる縦リブ78が形成され
ており、この縦リブ78の下側先端部に形成された爪部79
が前記蒸気口キャップ58の通孔77に係合していることに
より、この蒸気口キャップ58に蒸気口カバー59が取り付
けられている。そして、爪部79における窪部71の下面へ
の引っ掛かり部には、上下方向において1〜3mm程度の
隙間80があり、この隙間80により、蒸気口カバー59は蒸
気口キャップ58に対して所定範囲のみ上下に可動になっ
ている。
【0020】さらに、前記蒸気口キャップ58には、その
窪部71の下面から下方へ延出した筒状の縦壁としての吹
き上げ防止リブ81が形成されている。この吹き上げ防止
リブ81は、前記バケット57の蒸気通路筒62およびおねば
戻し孔63を外周側から囲んでいる。吹き上げ防止リブ81
の下端とバケット57の底部との間の隙間82は0.2〜1mm
程度で、接触せずかつ離れすぎない距離にしてある。ま
た、吹き上げ防止リブ81の下端部には、2×2mm程度の
スリット83が形成してある。このスリット83は、おねば
戻し孔63から最も離れる位置に設けてある。本実施例の
場合、前述のように凸部66および爪部68が4つある関係
上、蒸気口キャップ58とバケット57との嵌合は90°間隔
で4通り可能なので、最低でも45°離れるようにしてあ
る。そして、吹き上げ防止リブ81は、その内周側にある
蒸気通路筒62との間に吹き上げ空間84を形成するもので
ある。
【0021】なお、前記蒸気口キャップ58の上面には飾
りリング86が貼着されている。つぎに、前記の構成につ
いてその作用を説明する。炊飯に際しては、被調理物で
ある米と水を鍋6に入れ、この鍋6を炊飯器本体1の鍋
収容部7に収容する。そして、加熱コイル10への高周波
電流の供給により鍋6の発熱層9が発熱し、鍋6内の被
調理物が加熱されて炊飯が行われる。さらに、炊飯後に
は、やはり加熱コイル10による電磁誘導加熱によって鍋
6内のご飯が所定温度に保たれる。また、炊飯時および
保温時、蓋ヒータ48により蓋下面部材35が加熱され、蓋
体31の下面への結露が防止される。
【0022】炊飯中、鍋6内で発生した蒸気は、蓋体31
の蒸気口部51を通って外部へ放出される。より詳しく説
明すると、おねばの溶けた蒸気の泡が係合筒61から蒸気
通路筒62内を上昇してバケット57内の蒸気通路空間60に
流入し、さらに通孔76を通過しておねば分離空間72内に
入る。このとき同時に、より少量ではあるが、おねば戻
し孔63から吹き上げ空間84へも前記泡が侵入する。吹き
上げ空間84に侵入した泡は、小さく通過しにくいスリッ
ト83を通ることなく、吹き上げ空間84の上部へ向かい、
通孔76からおねば分離空間72内に入る。このようにして
2つの経路からおねば分離空間72内に入った泡のうち、
比重の大きいおねばおよび水分は、通孔77を通ってバケ
ット57内の下部で吹き上げ防止リブ81の外周側に収容さ
れる。一方、蒸気は、蒸気口カバー59を持ち上げ、これ
により開放された蒸気放出口73から炊飯器本体1外へ放
出される。このようにしておねばおよび水分と蒸気とが
分離される。そして、炊飯が進み蒸らしになると、鍋6
内での蒸気発生が少なくなることにより、バケット57内
に溜まったおねばおよび水分は、スリット83を通り抜け
て吹き上げ防止リブ81の内周側へ入り、さらにおねば戻
し孔63を通って鍋6内に戻る。これとともに、蒸気口カ
バー59は自重により下へ戻り、これにより蒸気放出口73
が密閉状態になって熱の放出が防止される。これによ
り、保温時における蒸気口部51内の冷えが防止され、蒸
気口部51付近への露付きおよび鍋6内のご飯への露垂れ
が防止される。
【0023】前記実施例の構成によれば、おねば戻し孔
63および蒸気通路筒62を囲む吹き上げ防止リブ81を設
け、バケット57内で吹き上げ防止リブ81の外周側におね
ばおよび水分が溜まるので、バケット57内に溜まったお
ねばや水分がおねば戻し孔63から蒸気口部51内に侵入す
る蒸気により泡立てられて吹き上げられることはなく、
したがって、炊飯時における蒸気口部51からのおねばや
水分の吹き零れや飛び散りを抑制できる。この効果は、
水量を増やして炊飯を行ったときにも同様に得られる。
これにより、従来よりも大きな加熱量で炊飯を行うこと
が可能になり、炊きむらを小さく抑えて炊き上がりをよ
くすることも可能になる。
【0024】また、シリコーンゴムなどからなる弁を用
いておねば戻し孔63を開閉することにより、このおねば
戻し孔63からの吹き上げを防止する構成に比べ、構造が
単純になって安価にできるとともに、動作が確実なもの
になり、耐久性も向上する。
【0025】なお、前記第1実施例では、吹き上げ防止
リブ81が蒸気通路筒62の全周を囲うものになっていた
が、吹き上げ防止リブ81はおねば戻し孔63を囲っていれ
ばよく、蒸気通路筒62の全周を囲うものである必要はな
い。図4に示す本発明の第2実施例は、吹き上げ防止リ
ブ81を蒸気通路筒62の周囲に部分的にのみ設けた場合の
例である。この場合、バケット57に対する蒸気口キャッ
プ58の取付可能な方向性が規制されている必要はある。
【0026】つぎに、本発明の炊飯器の第3実施例につ
いて、図5から図8を参照しながら説明する。なお、前
記第1実施例と対応する部分には同一符号を付して、そ
の説明を省略する。同一符号を付してあって、下記に特
に説明されていない部分に対しては、前記第1実施例の
説明がそのまま適用されるものである。91は、コイルカ
バー11の外側に設けられ磁束の漏れを防止するフェライ
トコアである。また、92は、外枠2に枢着されたハンド
ルで、このハンドル92は、炊飯器本体1を持ち運ぶため
のものである。また、本第3実施例の炊飯器では、炊飯
器本体1内の後部に加熱基板21および放熱器22を設けて
いるが、この放熱器22に対向させて冷却ファン93を設け
ている。
【0027】また、本第3実施例の炊飯器では、外蓋カ
バー34が蓋体31のほぼ全体に渡る大きさのものになって
いるが、外蓋33の蒸気口体収容部53が貫通する開口孔94
が外蓋カバー34に形成されている。また、本第3実施例
の炊飯器は、蓋体31の下面に着脱自在に取り付けられ鍋
6の上部開口部を覆う内蓋95を有している。この内蓋95
の外周部には、蓋パッキン46が蓋パッキンホルダ47とと
もに組み付けられており、詳しくは図示していないが、
この蓋パッキンホルダ47において、内蓋95が外蓋カバー
34に係止されるようになっている。さらに、内蓋95に
は、蒸気口体56の係合筒61が対向する蒸気通孔95aが開
口形成されている。
【0028】また、外枠2に蓋体31を回動自在に支持す
るヒンジ部32のヒンジ軸41は、外枠の後側上部に形成さ
れた軸受部96と、外蓋カバー34に形成され前記外枠2の
軸受部96の左右両側に位置する一対の軸受アーム部97を
貫通して支持されている。また、ヒンジ軸41に巻装され
た一対のねじるコイルばねからなるヒンジスプリング42
は、外枠2の軸受部96に形成された収容スペース98にそ
れぞれ収容されており、一端部は、下方へ延出した本体
側腕部99になっていて外枠2の後部内面に形成されたば
ね引っ掛け部100に係合している。一方、ヒンジスプリ
ング42の他端部は、前方へ延出した蓋体側腕部101にな
っており、外蓋カバー34に上方へ突出させて形成された
ばね引っ掛け部102に係合している。これにより、蓋体3
1は、外枠2に対して開く方向への力を受けるようにな
っている。なお、両ヒンジスプリング42の蓋体側腕部10
1は互いに反対側に位置している。
【0029】また、前記外枠2の収容スペース98の後壁
部の上部には、その上縁へ抜けるスリット106が形成さ
れている。これらのスリット106は、蓋体31を回動させ
て開けたときに前記両ヒンジスプリング42の蓋体側腕部
101がそれぞれ入るものである。特に、両スリット106の
外側の縁は、それぞれ鉛直線に対して傾斜した傾斜部10
7になっている。これらの傾斜部107は、前記両ヒンジス
プリング42の蓋体側腕部101の延長線上に位置してお
り、蓋体31が開くのに伴い前記蓋体側腕部101が接触す
るものである。傾斜部107の傾斜の方向は、下方へ向か
って互いに近付く方向つまり内側へ向かう方向である。
一方、ヒンジスプリング42の蓋体側腕部101は、自然状
態にあってはヒンジ軸41と直交する平面に位置するもの
なので、蓋体31を開けていくときその開き角度が大きく
なるほど、ヒンジスプリング42の蓋体側腕部101はスリ
ット106の傾斜部107により強く押圧されることになる。
【0030】また、本第3実施例では、蓋体31を閉じた
状態に保持するための係止手段としてのクランプ111を
外枠2の方に組み込んでいる。すなわち、このクランプ
111の上部に一体形成された係止爪部112が、外蓋カバー
34の前側下端部に形成された係合受け部113に係合する
ことにより、ヒンジスプリング42の力に抗して蓋体31が
閉じた状態に保持されるようになっている。クランプ11
1は、図示していない左右方向の回転軸により外枠2に
枢着されているが、圧縮ばね114により係止爪部112が係
合受け部113に係合する方向への力が付与されている。
また、クランプ111の前面下部には開閉ボタン部115が一
体形成されている。
【0031】さらに、本第3実施例では、外枠2ではな
く外蓋33の前部に操作表示基板116および操作パネル117
を設けている。各種スイッチ25および各種表示器を搭載
した操作表示基板116は、外蓋33の上面に形成された凹
部118内に収納されており、この凹部118の上面を操作パ
ネル117が覆っている。この操作パネル117の中央部には
透明部117aがあり、時刻や選択されている炊飯コース
(炊飯モード)を表示する表示器であるLCD119が覗
けるようになっている。また、LCD119の傍らには、
炊飯や保温の動作行程を示す行程表示LED120が設け
られている。また、操作パネル117の周辺部には、炊飯
器の各種の動作や設定を行うための操作手段である押し
ボタン式のキー121,122,123,124,125,126,127,128,129
が設けられている。これらのキー121,…,129は、操作表
示基板116上のスイッチ25を操作するためのものであ
る。そのうち、時計キー121、時キー122、分キー123、
保温選択キー124およびメニューキー125はLCD119の
前方に配設されている。一方、切キー126、保温キー12
7、炊飯キー128および予約キー129はLCD119の両側方
で操作パネル117の左右両側部にそれぞれ配設されてい
る。
【0032】前記切キー126は、各種動作を停止させる
ときに使用するものである。前記炊飯キー128は、炊飯
を開始させるときに使用するものである。前記保温キー
127は、停止状態から保温を開始させるときに使用する
ものである。前記予約キー129は、予約炊飯の設定を行
うときに使用するものである。前記時計キー121は、時
計合わせのときに使用するものである。前記時キー122
および分キー123は、時計合わせおよび予約炊飯の時刻
合わせに使用するものである。前記保温選択キー124
は、保温時のご飯の温度を通常の70〜76℃とそれより少
し低い60〜70℃とに切り替えるのに使用するものであ
る。前記メニューキー125は、白米の通常炊飯、硬め炊
飯、柔らかめ炊飯、玄米炊飯およびお粥炊飯などの炊飯
コースを切り替えるのに使用するものである。これらの
キー121,…,129のうち、加熱源である加熱コイル10や蓋
ヒータ48に電流を流し加熱動作を直接伴うものは、炊飯
キー128および保温キー127である。これら両キー127,12
8は、蓋体31を閉めるときに手が触れやすい蓋体31の前
側中央部付近を避けて前述のように右側と左側に位置さ
せてある。
【0033】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。蓋体31を閉じた状態でクランプ111の開閉ボタ
ン115を押すと、クランプ111が回動してその係止爪部11
2が外枠2の係合受け部113から外れ、蓋体31に対する係
止が解除される。そうすると、ヒンジスプリング42の力
により蓋体31が後上方へ回転して開き始める。なお、開
閉ボタン115から指を離せば、圧縮ばね114の力によりク
ランプ111は元の位置へ戻る。ヒンジスプリング42の力
により開く蓋体31は次第に速度を増していくが、途中ま
で開くと、ヒンジスプリング42の蓋体側腕部101が外枠
2のスリット106に入り、さらにその傾斜部107に接触す
る。これにより蓋体31の回転に対して抵抗が与えられる
が、さらに蓋体31が回転して開いていくと、傾斜部107
に沿って蓋体側腕部101が押し当たりながら滑り、ヒン
ジスプリング42の軸方向の長さが縮まって、接触抵抗が
増大していく。そして、蓋体31の回転に対する抵抗はさ
らに大きくなり、蓋体31は、全開位置に達してゆっくり
と止まる。一方、蓋体31を閉めるには、この蓋体31をヒ
ンジスプリング42の力に抗して手動で前下方へ回転させ
る。それに伴い、最終的にクランプ111の係止爪部112が
蓋体31の係合受け部113に係合し、ヒンジスプリング42
の力に抗して蓋体31が閉じた状態に保持される。この状
態では、ヒンジスプリング42の蓋体側腕部101は外枠2
のスリット106から抜けている。
【0034】本炊飯器のように閉じた状態への係止を解
除するとスプリング42の力により自動的に開く蓋体31は
使い勝手がよく、ジャー炊飯器などで一般的に用いられ
ている。しかし、ヒンジスプリング42の力が強すぎる
と、蓋体31を開けたとき、蓋体31の回転の勢いで炊飯器
本体1の前方部が跳ね上がる問題がある。炊飯器本体1
が跳ね上がるとユーザへの印象が悪いのみならず、炊飯
器本体1に収容された収容物や、炊飯器本体1や蓋体31
を構成する機器や部品が衝撃で破損したり故障を生じた
りするおそれがある。一方、これを避けるためにヒンジ
スプリング42の力を弱くすると、蓋体31が完全に開かず
に途中で止まってしまったり、蓋体31が完全に開いた後
に蓋体31の位置が定まらずに蓋体31が遊動してしまう問
題が発生する。特に蓋体31が完全に開かない場合は欠陥
製品となるので、設計上、ヒンジスプリング42の強さの
公差の下限値でも蓋体31が確実に開くようにヒンジスプ
リング42の強さを設定しなければならない。また、ヒン
ジ部32周辺の摩擦や蓋体31の重心位置のばらつきがある
が、これらを考慮しても蓋体31が確実に開くようにして
おく必要がある。さらに、蓋体31が古くなり、摩擦が弱
くなったりヒンジスプリング42が弱くなっても蓋体31が
確実に開くようにしておく必要がある。以上のことか
ら、ヒンジスプリング42の強さは、本来蓋体31を開ける
のに必要な強さよりも十分に強くする必要があるため、
前述のような炊飯器本体1の跳ね上がりを避けることは
難しい。特に炊飯器本体1に対して蓋体31が重い場合に
は難しい。ヒンジスプリング42の強さやヒンジ部32周辺
の摩擦や蓋体31の重心位置を高い精度で管理すれば、あ
る程度炊飯器本体1の跳ね上がりは抑えられるが、生産
上管理が難しく、しかも本質的改善にはならない。
【0035】以上のような炊飯器本体1の跳ね上がりの
問題を解決するために、オイルダンパーなどの緩衝装置
を用いる構成も従来採られている。しかし、これらの構
成は、いずれも部品点数や製造工程が増え、コストアッ
プに繋がるものである。また、炊飯器本体1の小型化、
軽量化の点でも不利である。
【0036】これに対して、本第3実施例の炊飯器の構
成によれば、炊飯器本体1の外枠2にスリット106を形
成するとともに、これらのスリット106の片側の縁を傾
斜部107にし、蓋体31が開くのに伴ってヒンジスプリン
グ42の蓋体側腕部101を傾斜部107に押し当てる構成とし
たことにより、開く蓋体31をゆっくりと止めることがで
き、炊飯器本体1が持ち上がって跳ね上がることを防止
できる。これにより、蓋体31の開き動作に品位をもたせ
ることができて使用感が向上するとともに、蓋体31が開
くときの衝撃がなくなることにより、炊飯器本体1や蓋
体31を構成する機器や部品に破損や故障が生じることを
防止できる。また、傾斜部107は高い精度を必要としな
いので、設計や管理が容易である。また、蓋体31をゆっ
くりと止めるための専用部品を何も必要としないので、
専用部品を用いる場合に比べて大幅なコストダウンとな
り、しかも大型化や重量の増大もきたさない。
【0037】さらに、設計上傾斜部107の角度を調整す
れば、接触抵抗は容易に変えることができる。
【0038】図9および図10は本発明の炊飯器の第4
実施例を示すもので、この第4実施例は、外枠2の後壁
部のスリット106ではなく、ヒンジスプリング42の収容
スペース98の側壁部131の後部に、ヒンジスプリング42
の蓋体側腕部101が押し当たる傾斜部132をそれぞれ形成
したものである。側壁部131の内面に形成されたこれら
傾斜部132は、後端においてスリット106に通じている。
本第4実施例の傾斜部132によっても、前記第3実施例
の傾斜部107によるのと同様の作用効果が得られる。
【0039】なお、前記第3実施例および第4実施例に
おいて、傾斜部107,132は一定角度ではなく、曲面状に
して変化を付けてもよい。
【0040】さらに、前記第3実施例および第4実施例
のように傾斜部107,132により蓋体31の開きを制動する
構成は、ジャー炊飯器に限らず、カセットテープレコー
ダー、ジャー湯沸かし器、食器乾燥機、電子レンジ、ご
み箱など、開閉する蓋体をヒンジスプリングにより開く
方向へ付勢する各種器体に応用できる。
【0041】ところで、前記第3実施例のように、炊飯
や保温や時計合わせなどの設定や動作を行う操作スイッ
チ25を蓋体31の前部に設けた炊飯器の特徴の一つとし
て、操作部が見やすく使い勝手がよいことが挙げられ
る。一方、クランプ111による係止を解除すると、スプ
リング42などの力により自動的に開く蓋体31も使い勝手
がよい。そのため、これら両構成を組み合わせた炊飯器
の蓋体31は広く用いられている。ユーザが開けた蓋体31
を閉じるときには、普通、蓋体31の操作部がある上面の
前側中央部付近を手前に引きながら蓋体31を閉じる。蓋
体31が開いている状態では、当然、蓋体31の操作部はユ
ーザから見えない本体後方へ向いているので、手前に引
くときに操作部であるスイッチ操作用のキー121,…,129
に手が触れてこのキー121,…,129を押してしまうおそれ
がある。そのため、ユーザは、キー121,…,129を押さな
いように気を付けながら蓋体31を閉じる必要がある。ま
た、誤ってキー121,…,129を押してしまった場合には、
必要に応じてその操作を解除する必要がある。しかし、
キー121,…,129を押してしまったことに気付かず、しか
も、操作されたのが炊飯や保温などの直接加熱動作を伴
う機能のキー127,128であった場合には、空炊きになる
おそれもあり、問題である。
【0042】これに対して、前記第3実施例の炊飯器で
は、加熱を行う炊飯キー128および保温キー127を蓋体31
の前部でその中央部ではなく左右両側部に配置したの
で、つまり、これらのキー127,128の操作性を損なうこ
となく蓋体31を閉めるときには手が触れにくい位置に配
置したので、蓋体31を閉じるときに誤って炊飯キー128
または保温キー127を押してしまうおそれは少ない。し
たがって、蓋体31を開閉するときの安全性が向上する。
また、ユーザが炊飯キー128または保温キー127を押さな
いように特に気を付ける必要がないので、操作性も向上
する。
【0043】なお、キー121,…,129の配置は前記第3実
施例の通りのものである必要はなく、蓋体31を閉めると
きに炊飯や保温など、加熱を行うキー127,128が手の触
れにくい位置にあればよい。
【0044】つぎに、本発明の炊飯器の第5実施例につ
いて、図11および図12を参照しながら説明する。な
お、前記第2実施例から第4実施例の説明の場合と同
様、第1実施例と共通する部分には同一符号を付して、
その説明を省略する。同一符号を付してあって、下記に
特に説明されていない部分に対しては、前記第1実施例
の説明がそのまま適用されるものである。本第5実施例
の炊飯器では、前記第1実施例と同様、炊飯器本体1の
外枠2の前面に操作パネル27を配設している。この操作
パネル27も、前記第3実施例の炊飯器と同様、中央部の
透明窓27aと行程表示LED120と押圧操作される時計キ
ー121、時キー122、分キー123、メニューキー125、切キ
ー126、保温キー127、炊飯キー128および予約キー129を
有している。これらの作用は、前記第3実施例のものと
同じである。操作パネル27は、透明性のあるAS樹脂な
どを材料として使用している。そして、操作パネル27の
表面は、シルク印刷により文字やイラストなどを色塗り
した100〜300μm程度の弾性を有するポリエステルやポ
リカーボネート樹脂などの透明合成樹脂からなる表面シ
ート141により覆っている。透明窓27aは、表面シート14
1に形成されており、その下にあるLCD119を見せるた
めのものであり、さらにその横に行程表示LED120が
見えるようになっている。キー121,…,129は透明窓27a
の周囲にあり、表面シート141におけるキー121,…,129
の部分を押すと、その下にある押圧部材142を介して、
操作表示基板24に搭載されたタクトスイッチ25が押さ
れ、炊飯や保温の設定や開始などが行えるようになって
いる。これらのLCD119や行程表示LED120やタクト
スイッチ25は、同一の操作表示基板24に半田付けされて
いる。
【0045】前記LCD119に対向して操作表示基板24
には白色の反射ケース143が搭載されている。この反射
ケース143は、開口部をLCD119側に向けてある。ま
た、操作表示基板24に半田付けされたオレンジ色の高輝
度LED144が反射ケース143内の側部に収容されてい
る。この高輝度LED144の発光部144aは、LCD119よ
りも操作表示基板24に近い位置にあるが、LCD119の
投影面よりも若干外側に位置している。また、高輝度L
ED144の発光部144aは、LCD119に対して横向きに設
けられており、高輝度LED144の光軸144bはLCD119
とほぼ平行になっている。また、高輝度LED144の裏
側にある前記反射ケース143の内底面145は、勾配が付け
てあり、高輝度LED144の光軸144aに対して若干傾斜
している。この勾配は、反射ケース143の内底面145が高
輝度LED144の発光部144aに若干向く方向性のもので
ある。また、LCD119の裏側の反射ケース143の中に
は、ポリエステルあるいはポリカーボネートなどからな
る光透過性を有する白色半透明の2枚の拡散シート146,
147が設けられている。これらの拡散シート146,147は、
光を拡散させるために小さな多数の凹凸を表面に形成し
てある。高輝度LED144の発光部144aは、拡散シート1
46,147よりも裏側つまり操作表示基板24側にあり、これ
らの拡散シート146,147が操作パネル27側から高輝度L
ED144の発光部144aを覆っている。また、一方の拡散
シート146は、LCD119と所定の距離を隔てて平行に配
設されており、他方の拡散シート147は、一方の拡散シ
ート146よりも奥側つまり反射ケース143の内底面145側
に斜めにして入れてある。この拡散シート147の傾斜
は、高輝度LED144の光軸144aが拡散シート147と交わ
るような方向性のものである。したがって、拡散シート
147は、LCD119に対しても非平行である。
【0046】前記高輝度LED144は、操作表示基板24
の回路電圧と同じ5Vで、キー121,…,129が押されてか
ら所定時間(1〜5分間)点灯するようになっている。
高輝度LED144が点灯すると、その光は、まず反射ケ
ース143の勾配の付いた内底面145と、奥側の斜めになっ
た拡散シート147によって拡散される。斜めになった拡
散シート147を通り抜けた光は、手前側のLCD119と平
行になった拡散シート146でさらに拡散され、LCD119
を裏側から均等に照らす。高輝度LED144の真上の方
向つまり操作パネル27との最短距離の方向に直接発せら
れた光は、ほとんど拡散されることなく手前側に到達す
るが、この部分にはLCD119がないので、LCD119が
部分的に明るくなることはない。
【0047】ところで、背面に照明用の光源を設けたL
CD、いわゆるバックライトLCDは、暗い所のみなら
ず明るい所でも表示がたいへん見やすく、様々な機器で
使用されている。バックライトの代表的なものには、E
L方式、冷陰極管方式、LED方式がある。EL方式や
冷陰極管方式は、バックライト装置を小型化でき、明る
くLCDを光らせられる反面、インバータ回路を必要と
するなどの理由から、たいへんコスト高になる欠点があ
る。このため、製品単価が高く、しかもバックライトの
必要性が非常に高いパソコンや携帯電話などにしか用い
ることができない。炊飯器などの調理器は、これらの製
品に比べると、製品単価が高くなく、必ずしもバックラ
イトを必要とするものではない。そのため、バックライ
トを用いると、バックライトによるメリットアップ以上
にコストアップになってしまうので、ほとんど採用され
ていない。また、これらのバックライトは寿命が数千か
ら1万時間程度しかないため、製品寿命が比較的長い調
理器には不向きである。
【0048】また、数個から数十個の複数のLEDをL
CDの背面に設け、その光をバックライトにする構成が
ある。この構成であれば、比較的安くて長寿命のものを
実現可能であるが、多数のLEDを用いるため、これで
も調理器にはコスト高である。
【0049】さらに、LEDや電球の光を横からLCD
に当てる方式もあるが、光源付近ばかりが明るくなって
LCDの表示が読みにくく、ユーザへの印象も悪い。
【0050】これに対して、本第5実施例の構成によれ
ば、一つのLED144でLCD119の背面を照らすので、
従来よりも大幅に低いコストでバックライトを実現でき
る。しかも、光源のLED144は、EL方式や冷陰極管
方式に比べて長寿命である。また、LED144とLCD1
19の間には拡散シート146,147を配し、さらにLCD119
の投影面の外側にLED144を配置したので、LCD119
全体が均一に光り、見やすい表示とできる。しかも、L
ED144とLCD119の間の拡散シート147を傾けたこと
により、光がより均一にLCD119に当たる。また、L
ED144を反射ケース143に収容したことにより、光の反
射効率が向上し、LCD119より明るく照らせる。さら
に、反射ケース143の内底面145に勾配を付けたことによ
り、光がいっそう均一にLCD119に当たる。以上のよ
うに、安価で長寿命の炊飯器にも適したバックライトを
提供できる。
【0051】なお、第5実施例のようにLCD119を照
明する構成は、ジャー炊飯器に限らず、ジャー湯沸かし
器、食器乾燥機、電子レンジあるいは他の調理器など、
表示にLCD119を用いる機器一般に適用できる。ま
た、前記実施例では、2枚の拡散シート146,147を用い
たが、1枚の拡散シートを折り曲げて使用してもよい
し、3枚以上の拡散シートを用いてもよい。また、拡散
シートの配置も、前記第5実施例のものとは別のものに
してもよい。さらに、LCD119の照明用の光源は、高
輝度LED144に限るものではなく、所定の性能さえ得
られれば普通のLEDでもかまわないし、色もオレンジ
色でなくてもかまわない。
【0052】つぎに、本発明の炊飯器の第6実施例につ
いて、図13を参照しながら説明する。なお、前記第1
実施例と対応する部分には同一符号を付して、その説明
を省略する。同一符号を付してあって、下記に特に説明
されていない部分に対しては、前記第1実施例の説明が
そのまま適用されるものである。また、本第6実施例の
炊飯器は、下記のように鍋6R,6Lを含めていくつかの部
品および部分が左右で対をなしているが、図13におい
て右側のものには参照符号にRの添字を付し、左側のも
のにはLの添字を付す。さらに、右側の鍋6Rを中心とし
た断面図は、前記図3と同一であるが、以下の説明で
は、図3に現われている符号も参照する。
【0053】本第6実施例は、一つの炊飯器本体1に左
右一対の鍋6R,6Lをそれぞれ独立に着脱自在に収容した
ものである。右側の鍋6Rの最大炊飯容量は6合、左側の
鍋6Lの最大炊飯容量は4合で、合わせて10合炊きであ
る。それぞれの鍋6R,6Lの外底部に、磁性金属材料から
なる発熱層9が設けられている。また、鍋6R,6Lの上部
開口部を塞ぐ蓋体31R,31Lも、右側の鍋6Rおよび左側の
鍋6Lに対応して左右一対ある。右側の蓋体31Rと左側の
蓋体31Lは、互いに独立に開閉可能であり、それぞれの
蓋体31R,31Lにある開閉ボタン部45Lを押すと開くように
なっている。また、鍋6R,6Lを電磁誘導加熱するための
加熱装置を構成する加熱コイル10(図13では図示され
ていない)も、両鍋6R,6Lにそれぞれ対応してあり、こ
れらの鍋6R,6Lを互いに独立に加熱できるようになって
いる。すなわち、操作パネル27の裏側にある操作表示基
板24に搭載されたマイクロコンピューターなどにより構
成される加熱制御装置は、両鍋6R,6Lにそれぞれ対応す
る加熱コイル10の通電を互いに独立に制御するようにな
っている。消費電力は、右側の6合炊きの鍋6Rに対して
は800W、左側の4合炊きの鍋6Rに対しては500Wであ
る。出荷時にそれぞれの鍋6R,6Lに対応するように入力
調整を行うことにより、前記消費電力に合わせている。
【0054】また、前記マイクロコンピューターは、炊
飯制御プログラムのみならず、シチューや煮豆などの低
温調理の制御プログラムも記憶している。また、左右の
鍋6R,6Lを独立して炊飯や調理が行えるようにしてい
る。片方の鍋6R,6Lで炊飯や保温を行い、もう片方の鍋6
L,6Rで煮物をすることも可能である。さらに、操作パネ
ル27には、左右の鍋6R,6Lのそれぞれに対応して各種操
作部や表示部が設けられている。
【0055】また、前記加熱コイル10や加熱基板21に搭
載されたインバータ回路などにより構成された加熱装置
は、前記第1実施例と同様ファン冷却装置を有しない構
成である。
【0056】ご飯は、日本人の主食であるので、ほとん
ど毎日毎食、食べる家庭は珍しくない。食事の支度でご
飯を炊くとき、不足がないように少し多めに炊くのが一
般的である。そのため、当然食後にご飯が残ることが多
い。炊飯器にご飯が残ったまま保温しておくと、次の食
事のご飯が炊けないので、ご飯を別の容器に移す必要が
ある。さらに、容器に移したご飯は食べる前に温める必
要があり、手間がかかる。炊飯器を2台用意すれば、こ
のような面倒なことをする必要はないが、炊飯器の設置
場所や購入費用が2倍必要になる。
【0057】ところで、近年ご飯の美味しさと、販売競
争の激化による販売価格低下から、電磁誘導加熱方式に
よる保温釜が炊飯器として一般化してきている。電磁誘
導加熱方式の保温釜は、その原理上、整流素子とスイッ
チング素子を冷却する必要がある。冷却には、アルミニ
ウムなどからなる放熱器を利用する方法と、それをさら
にファンにより冷却する方法がある。前者の方法は、比
較的小容量の1L(5.5合)炊き程度までが限界であ
る。それ以上の大容量炊きのものは、放熱が不十分にな
るので、後者の方法を採用する必要があり、そのため、
ファンの動作音が問題になる。また、ファンの通気口を
設ける必要があるが、そこから水や塵埃あるいはゴキブ
リなどの虫が侵入するおそれがあるので、それに対する
対策が必要である。さらに、前記通気口からの放熱によ
り保温効率が悪くなる問題もある。その他、大容量炊き
の炊飯器の鍋6は、加熱源である鍋6の底面や側面から
中心部までの距離が遠いため、炊飯時に加熱むらが生じ
やすい。この加熱むらにより、加熱源に近い鍋6の底面
や側面下部はご飯が柔らかくなりすぎ、一方、加熱源か
ら遠いご飯の上層部や中層部(特に中層部の中心)はご
飯が硬くなり、炊きむらが多くなって炊き上がりが悪く
なる。また、大容量の鍋6は、小容量の鍋6と比べて同
一量のご飯を保温したとき、より多くの電力量を使用す
る欠点もある。
【0058】これに対して、本第6実施例の炊飯器で
は、一つの炊飯器本体1に鍋6R,6Lを2つ設けたことに
より、それぞれの鍋6R,6Lの炊飯容量は小さくとも、全
体としては炊飯容量を大きくできる。したがって、大き
な鍋6で一度に炊いたときよりも、加熱むらを小さく抑
えられ、ご飯を美味しく炊ける。また、鍋6R,6Lが小さ
いので、保温消費電力量を少なくでき、省エネルギーを
図れる。
【0059】また、鍋6R,6Lが小さいことにより、電磁
誘導加熱方式であるにもかかわらず、ファン冷却装置が
不要であり、静音化を図れる。そして、ファン冷却装置
のない静かな電磁誘導加熱方式で、従来不可能であった
10合炊きでも美味しくご飯が炊ける。また、ファン冷却
装置のための通気口が不要なので、そこから水や塵埃や
ゴキブリなどの虫が侵入するおそれはない。さらに、通
気口からの熱の放出がないので、よりいっそうの省エネ
ルギーを図れる。
【0060】また、2つの鍋6R,6Lで独立して炊飯でき
るので、ユーザは、残ったご飯を保温したままでも炊飯
することができ、残ったご飯の移し替えや再温めが不要
になる。
【0061】また、2つの鍋6R,6Lの最大炊飯容量が異
なるので、多様な使用方法が可能になる。さらに、炊飯
器本体1内に2つある各鍋収容部7にそれぞれ収容され
る鍋6R,6Lが常に同じになるので、特に電磁誘導加熱方
式の場合、鍋6R,6Lが入れ替わったことによる消費電力
の誤差のおそれがない。
【0062】さらに、白米炊飯以外の調理機能を有する
ことにより、よりいっそう多様な使用方法が可能にな
る。また、2つの鍋6R,6Lを遊ばせることなく、常に有
効に利用可能である。
【0063】以上のように、2つの鍋6R,6Lを備えたこ
とにより、炊飯性能および保温性能を向上できるととも
に、新しい便利な使用が可能で使い勝手のよい炊飯器を
提供できる。
【0064】なお、本発明は、前記各実施例に限定され
るものではなく、種々の変形実施が可能である。例え
ば、前記実施例では、蒸気口部51をなす蒸気口体56が蓋
体31に対して着脱自在の炊飯器を例に採って説明した
が、蓋体31に蒸気口部51を一体的に設けた炊飯器にも本
発明は適用できる。また、前記実施例の炊飯器は、電磁
誘導加熱式のものであったが、鍋6をシーズヒータなど
の電熱線により加熱するものであってもかまわない。ま
た、鍋6の側面を加熱する側面ヒータを備えていてもよ
い。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、内部に蒸気通路空間を
形成する蒸気口部に、この蒸気口部の流入口から蒸気通
路空間内上方へ向けて延びた蒸気通路筒と、この蒸気通
路筒の根元部に位置し、かつ蒸気通路空間から鍋の上部
開口部側に通じるおねば戻し孔を設けた炊飯器におい
て、おねば戻し孔および蒸気通路筒を囲む縦壁を設けた
ので、炊飯時に蒸気口部から水分やおねばの吹きこぼれ
や飛び散りが生じることを防止でき、したがって、炊飯
時の加熱量を増やすことができ、炊き上がりを改善でき
る。また、おねば戻し孔を開閉する弁を設ける場合に比
べ、構造が単純で安価にできるとともに、動作不良の問
題も生じることはなく、耐久性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炊飯器の第1実施例を示す蒸気口部付
近の断面図である。
【図2】同上図1のII−II線断面図である。
【図3】同上炊飯器全体の断面図である。
【図4】本発明の炊飯器の第2実施例を示す断面図で、
断面位置は図2の断面位置に相当する。
【図5】本発明の炊飯器の第3実施例を示す断面図であ
る。
【図6】同上背面図である。
【図7】同上上面図である。
【図8】同上外蓋を除いた上面図である。
【図9】本発明の炊飯器の第4実施例を示す背面図であ
る。
【図10】同上外蓋を除いた上面図である。
【図11】本発明の炊飯器の第5実施例を示す正面図で
ある。
【図12】同上図11のXII−XII線断面図である。
【図13】本発明の炊飯器の第6実施例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
6,6R,6L 鍋 31,31R,31L 蓋体 51 蒸気口部 60 蒸気通路空間 61 係合筒(流入口) 62 蒸気通路筒 63 おねば戻し孔 81 吹き上げ防止リブ(縦壁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 善光 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA02 BA53 CA22 CA73 CB08 CC58

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋と、この鍋の上部開口部を開閉自在に
    覆う蓋体と、この蓋体の下面から上面に通じ前記鍋内で
    発生した蒸気を放出させる蒸気口部とを備え、この蒸気
    口部は、その内部を形成する蒸気通路空間と、蒸気口部
    における蓋体の下面側の流入口から前記蒸気通路空間内
    上方へ向けて延びた蒸気通路筒と、この蒸気通路筒の根
    元部に位置し、かつ前記蒸気通路空間から鍋の上部開口
    部側に通じ前記蒸気通路筒よりも開口面積が小さいおね
    ば戻し孔と、このおねば戻し孔および前記蒸気通路筒を
    囲む縦壁とを有することを特徴とする炊飯器。
JP16895498A 1998-06-16 1998-06-16 炊飯器 Pending JP2000000162A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011250952A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気加熱器
JP2013236725A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Zojirushi Corp 調理器
JP2015097576A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 象印マホービン株式会社 調理器
JP2015226732A (ja) * 2014-06-03 2015-12-17 タイガー魔法瓶株式会社 炊飯器

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