JP2004325490A - 画像印字装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ要望トナー消費量に応じた課金カウントができるようにすることで、トナー消費量に応じた課金を行える画像印字装置を提供すること。
【解決手段】印字動作の種類に応じた課金を行なう画像印字装置において、・ユーザが設定を行なう1つ以上のユーザ設定入力手段・前記入力手段から得られた情報を用いて印字モードを決定する印字モード判断手段・トナー消費量を計算するトナー消費量計算手段・前記プリントモード判断手段で決定したモードと、前記消費量決定手段からの情報から課金すべきカウンタのIDを決定する、カウンタID決定手段・1ページの印字動作が完了する毎に所定IDの課金カウンタをカウントアップする課金カウンタ書き込み手段・同一印字モードに対して複数のカウンタを持ち前記書き込み手段によってカウントアップ指示が来た時にカウントアップを行なった値を保持する課金カウンタ値記憶手段を有する構成の画像印字装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、課金を行なうカウンタを有する画像印字装置に関するものであり、特に具体的に言えば、複写機や複写機能を有するマルチファンクション機(コピー、プリンタ、ファックス)の分野において適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機などにおいてはメカニカルなハードカウンタを機内に装備し、出力用紙1枚毎にカウントを行っていた。しかしハードカウンタの場合には、それを配置するスペース的な問題で、カウンタ種類に制限があった。一方、近年では複写機もスタンドアロンの機械も減少傾向にあり、ネットワークに接続し、コピー、プリンタ、ファックスなどのマルチファンクションの機械が主流となってきている。それにともない課金カウントを行なうべき種類も増大してきており、ハードカウンタでは対応できない状況にある。そこで最近では、バックアップバッテリを装着したSRAMや、書き込み可能なEEPROMのような不揮発性メモリを用いた、いわゆるソフトカウンタが課金カウンタとして利用されるようになっている。ソフトカウンタの場合、メカニカルなカウンタに比べてスペースを取ることがなく基板上にRAMやROMを実装できるスペースがあればよい。しかもメモリの容量にもよるが、ある程度多数のカウンタを有することが可能となった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、現在のカウンタは印字モードや用紙サイズによる分類しか行なっていない。具体的に言えば、カラーモードがフルカラー/モノカラー/白黒のいずれか、あるいは印字面が片面/両面のいずれか、あるいは用紙サイズがラージサイズ/スモールサイズのいずれか、あるいは機能がコピー/プリント/ファックスのいずれであるか、またはこれらの組み合わせの種類のものまでである。
【0004】
一方、市場へのカラー化が急速に広まっている中で、更にユーザのニーズに答えるために、より多くのカウンタ種類を有する必要が生じてくると考えられる。具体的に言えば、今となっては当たり前となったコンビニエンスストアのカラー複写機などを例に考えればよくわかるであろう。カラーモードが、カラー/白黒、用紙サイズが、ラージ/スモール程度でしか料金設定されていない。つまり、画質はそれほどのクオリティを望まないが、安く取りたいといった、同一モードの印字動作であるが、トナー消費量を減少させるような設定にユーザがあえて設定しても料金が同一のため、安く取れないという構成となっている。
【0005】
メカニカルカウンタに比べれば飛躍的に管理できるカウンタ種類は増大したが、ユーザ要望からすれば更に改善すべき問題を含んでいる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、印字動作モードとしては、同一なものでもカウンタ種類を複数個持つ構成とし、トナー消費量に応じた課金が出来る構成にするものである。
【0007】
より詳細な説明を行なうと、図4に示すように、ユーザが設定を行なう1つ以上のユーザ設定入力手段と、前記入力手段から得られた情報を用いて印字モードを決定する印字モード判断手段と、トナー消費量を計算するトナー消費量計算手段と、前記プリントモード判断手段で決定したモードと、前記消費量決定手段からの情報から課金すべきカウンタのIDを決定する、カウンタID決定手段と、1ページの印字動作が完了する毎に所定IDの課金カウンタをカウントアップする課金カウンタ書き込み手段と、同一印字モードに対して図5や図6に示すような複数のカウンタを持ち前記書き込み手段によってカウントアップ指示が来た時にカウントアップを行なった値を保持する課金カウンタ値記憶手段を有する構成とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例の概略をまずは図4のブロック図を用いて説明する。4−1のユーザ設定入力手段は、画像印字装置の操作パネルや、あるいは、ネットワークを介して接続されているPCのプリントドライバ画面に相当するものである。4−2、4−3、4−4、4−5は、画像印字装置全体を制御するCPU内部に存在するものであり、4−6は不揮発性のメモリ、具体的にはSRAMかEEPROMか、あるいはその両者を示すものである。4−6については、更にカウンタの構成を図5および図6で示す。図5は同一モードでの複数種類のカウンタとして、通常印字モード/省トナーモード毎にカウンタを持つ例である。これは、PCからのプリンタドライバにより指定される設定により分類されることを想定している。図6は、同一モードでの複数種類のカウンタとして、濃度レベルの設定値毎にカウンタを持つ例である。これは、印字装置の操作パネルから指定される設定により分類されることを想定している。
【0009】
次に本発明の実施例にかかわる画像印字装置の全体構成を、図1を参照しながら説明する。リーダー部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダー部200は、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330とで構成される。
【0010】
制御装置110は、リーダー部200、プリンタ部300と電気的に接続され、さらにネットワーク400を介して、ホストコンピュータ401,402と接続されている。このコンピュータがユーザからの設定を入力する手段となり、通常印字モードか、省トナーモードかを指定する。制御装置110は、リーダー部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。また、リーダー部200から読み取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク400を介してホストコンピュータへ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータからネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。本発明の課金カウンタのカウントアップに関する判断処理やカウントアップ指示処理もこの制御装置で行なわれる。
【0011】
操作部150は、もうひとつのユーザ設定入力手段であり、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像印字装置を操作するためのユーザI/Fを提供する。濃度レベルの設定などはこの操作部により入力される。
【0012】
図2はリーダー部200及びプリンタ部300の概観図である。リーダー部の原稿給送ユニット250は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。
【0013】
222はリーダー画像処理回路部であり、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、スキャナI/F140を介して制御装置110へと出力するところである。352はプリンタ画像処理回路部であり、プリンタI/F145を介して制御装置110から送られる画像信号をレーザドライバへと出力するところである。プリンタ部300のレーザドライバ317はレーザ発光部313、314、315、316を駆動するものであり、プリンタ画像処理部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313、314、315、316を発光させる。このレーザ光はミラー340、341、342、343、344、345、346、347、348、349、350、351によって感光ドラム325、326、327、328に照射され、感光ドラム325、326、327、328にはレーザ光に応じた潜像が形成される。321、322、323、324は、それぞれブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)のトナーによって、潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0014】
用紙カセット360、361及び手差しトレイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ベルト334上に吸着され、搬送される。そして、感光ドラム325、326、327、328に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出さる。このタイミングで、所定IDの課金カウンタがカウントアップされる。排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行なう。また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導く。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト334へ給紙される。
【0015】
<制御装置の説明>
制御装置110の機能を、図3に示すブロック図をもとに説明する。
【0016】
メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成されるCPU112とバスコントローラ113は制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM114からROM I/F115を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行なう。
【0017】
DRAM116はDRAM I/F117によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0018】
Codec118は、DRAM116に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。SRAM119はCodec118の一時的なワーク領域として使用される。Codec118はI/F120を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0019】
Graphic Processor135は、DRAM116に蓄積されたラスターイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行なう。SRAM136はGraphic Processor135の一時的なワーク領域として使用される。Graphic Processor135はI/F137を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0020】
Network Contorller121はI/F122によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ122によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
【0021】
汎用高速バス125には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124とI/O制御部126とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。I/O制御部126には、リーダー部200、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されており、I/Oバス128によって外部I/F回路140,145に接続されている。
【0022】
パネルI/F132は、LCDコントローラ131に接続され、操作部150上の液晶画面に表示を行なうためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行なうためのキー入力I/F130とから構成される。
【0023】
操作部150は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F132を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F520から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0024】
リアルタイムクロックモジュール133は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池134によってバックアップされている。
【0025】
E−IDEインタフェース161は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施例においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ160を接続し、ハードディスク162へ画像データを記憶させたり、ハードディスク162から画像データを読み込む動作を行なう。コネクタ142と147は、それぞれリーダー部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(143,148)とビデオI/F(144,149)とから構成される。
【0026】
スキャナI/F140は、コネクタ142を介してリーダー部200と接続され、また、スキャナバス141によってメインコントローラ111と接続されており、リーダー部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダー部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス141に出力する機能も有する。
【0027】
スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113によって制御される。
【0028】
プリンタI/F145は、コネクタ147を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス146によってメインコントローラ111と接続されており、メインコントローラ111から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス146に出力する機能も有する。
【0029】
DRAM116上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0030】
SRAM151は、バックアップ用電池から供給される電源により、装置全体が電源遮断されても記憶内容を保持できる構成となっているメモリであり、150のバスを介してI/O制御部と接続されている。EEPROM152も同様に150のバスを介してI/O制御部と接続されているメモリである。これらは、課金カウンタ値を記憶する為のメモリであり、どちらか一方を用いる構成でも良いし、両者を用いて、データ破壊などの緊急時に備えた保全機能を強化した構成としても良い。
【0031】
<プリンタI/Fの画像処理部の説明>
プリンタI/F145の画像処理を担う部分についての詳細な説明を行なう。図7はプリンタI/F145の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【0032】
メインコントローラ111から、プリンタバス146を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部702でモアレが除去される。703はUCR&マスキング部で、モアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理された信号はγ補正部704で濃度調整された後フィルタ部705でスムージング又はエッジ処理される。これらの処理を経て、コネクタ147を介してプリンタ部300へと画像が送られる。
【0033】
γ補正部704での調整は、プリンタドライバから指定された省トナーモードに合わせて、高濃度部分を抑制したり、操作パネルから指定された濃度調整レベルに応じたγテーブルに書き換えるなどの処理行い、トナー消費量を減少させるための処理を行なう。
【0034】
<PDL画像出力時のシーケンス>
図8は、本実施例におけるPDL画像出力の手順を示すフローチャートである。なお、図中のS3001〜S3008は各ステップを示す。PDL画像を出力する場合、S3001では、PC401上でユーザが当該PDL画像出力ジョブのプリント設定を行なう。プリント設定内容は、部数、用紙サイズ、片面/両面、ページ出力順序、ソート出力、ステイプル止めの有無等と共に、トナー節約のモードを選択したかどうかの情報も同時に設定する。
【0035】
S3002では、PC401上で印刷指示を与え、それと共にPC401上にインストールされているドライバソフトウェアが、印刷対象となるPC401上のコードデータをいわゆるPDLデータに変換して、S3001で設定したプリント設定パラメータとともに、本画像入出力装置の制御装置110に、ネットワーク400を介してPDLデータを転送する。
【0036】
S3003では、制御装置110のメインコントローラ111のCPU112が、コネクタ122およびNetworkController121を介して転送されたPDLデータを前記プリント設定パラメータに基づいて、画像データに展開(ラスタライズ)する。画像データの展開は、DRAM116上に行われる。画像データの展開が完了するとS3004へ進む。
S3004では、メインコントローラ111がDRAM116上に展開された画像データを、Graphic Processor135に転送する。
【0037】
S3005では、Graphic Processor135が、各種の画像処理を行なう。その一例として、PC401から設定されたプリント設定とは独立な処理を行なう例を挙げる。前記プリント設定パラメータで指定された用紙サイズがA4であるにもかかわらず、プリンタ部300の給紙ユニット360にはA4R用紙しかない場合には、Graphic Processor135で画像を90度回転することによって、出力用紙にあわせた画像出力を行なうことができる。また、プリント設定パラメータで伝達された省トナーモードであるかどうかの情報を用いて、出力γテーブルの書き換えを行なう。画像データの画像処理が完了するとS3006へ進む。
【0038】
S3006では、Graphic Processor135がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送する。メインコントローラ111は転送されてきた画像データをDRAM116上に記憶する。
【0039】
S3007では、メインコントローラ111はプリンタI/F145およびコネクタ147を介して、プリンタ部300を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM116上の画像データを、プリンタ部300へと転送する。
【0040】
S3008では、制御装置110が、プリンタ部300を制御して画像データをプリント出力する。画像データの転送が完了すると、S3009で画像が転写された紙が、機外に正常に排出されるまで待つ。異常処理については、S3009のループを抜けることになるが、ここには図示しない。用紙排出が完了すると、S3010へ進む。
S3010では、あらかじめプリントモードと省トナーモードであるかどうかの条件から決定されている所定のカウンタをカウントアップする処理を行なう。カウントアップが正常に行なわれるのと同時に、チェックサムを計算し、カウンタ領域が破壊されていないことのチェックも行なう。この処理が終了すると、プリント出力終了となり、当該PDLジョブが終了となる。
【0041】
<コピー画像出力時のシーケンス>
図9は、本実施例におけるコピー画像出力の手順を示すフローチャートである。なお、図中のS4001〜S4007は各ステップを示す。
【0042】
コピー画像を出力する場合、S4001では、操作部150上でユーザが当該コピー画像出力ジョブのコピー設定を行なう。コピー設定内容は、部数、用紙サイズ、片面/両面、拡大/縮小率、ソート出力、ステイプル止めの有無、濃度調整レベルなどである。
【0043】
S4002では、操作部150上でコピー開始指示を与えると、制御装置110のメインコントローラ111はスキャナI/F140およびコネクタ142を介してリーダー部200を制御し、原稿の画像データの読み込み動作を行なう。まず、原稿給送ユニット250は、載置された原稿を1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、その際同時に原稿のサイズを検知する。検知された原稿のサイズに基づいて原稿を露光走査することにより、画像データを読み取るわけである。読み取られた画像データはDRAM116上に記憶される。従来のコピー機では、前記コピー設定の拡大/縮小率の設定に応じて、すなわち副走査方向の変倍率に応じて光学ユニット213の移動速度を変化させることにより副走査方向の変倍処理を実現していた。しかしながら、本実施例では、前記コピー設定の拡大/縮小率の設定にかかわらず、必ず等倍(100%)で画像データを読み取り、変倍処理については、主走査方向、副走査方向ともに、後述するGraphic Processor135によって行なうものとする。
【0044】
S4003では、メインコントローラ111がDRAM116上の画像データを、Graphic Processor135に転送する。
【0045】
S4004では、Graphic Processor135が、前記コピー設定パラメータに基づいて画像処理を行なう。例えば、拡大400%の設定がなされているときには、Graphic Processor135内のモジュールである画像変倍部を用いて主走査方向、副走査方向、双方への変倍処理を行なう。更に、ユーザが指定した濃度調整レベルに応じたγテーブルの書き換えを行なう。画像データの画像処理が完了するとS4005へ進む。
【0046】
S4005では、Graphic Processor135がメインコントローラ111へ画像処理後の画像データを転送する。メインコントローラ111は転送されてきた画像データをDRAM116上に記憶する。
【0047】
S4006では、メインコントローラ111はプリンタI/F145およびコネクタ147を介して、プリンタ部300を制御しつつ、適切なタイミングでDRAM116上の画像データを、プリンタ部300へと転送する。
【0048】
S4007では、制御装置110が、プリンタ部300を制御して画像データをプリント出力する。画像データの転送が完了すると、S4008で画像が転写された用紙が定着器を通過し、機外に排出されるまで待つ。正常に排出完了するとS4009へ進む。
【0049】
S4009では、あらかじめコピーモードと濃度調整レベルから決定されている所定のカウンタをカウントアップする処理を行なう。カウントアップが正常に行なわれるのと同時に、チェックサムを計算し、カウンタ領域が破壊されていないことのチェックも行なう。この処理が終了すると、プリント出力終了となり、当該コピージョブが終了となる。
【0050】
【発明の効果】
以上、説明したように、同一のプリントモードにおいても、トナーの消費量に応じて、課金カウンタを複数持つことにより、トナー消費量に応じてカウンタ設定を行なうことができ、課金体系の設定の自由度を広げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本装置のリーダー部及びプリンタ部の外観図である。
【図3】本装置の制御装置部のブロック図である。
【図4】本発明の制御を示すブロック図である。
【図5】カウンタ種類一覧の具体例を示す図である。
【図6】カウンタ種類一覧の具体例を示す図である。
【図7】プリンタI/Fの画像処理に関する部分のブロック図である。
【図8】PDL画像出力時のシーケンスを説明する図である。
【図9】コピー画像出力時のシーケンスを説明する図である。

Claims (5)

  1. 印字動作の種類に応じた課金を行なう画像印字装置において、ユーザが設定を行なう1つ以上のユーザ設定入力手段と、前記入力手段から得られた情報を用いて印字モードを決定する印字モード判断手段と、トナー消費量を計算するトナー消費量計算手段と、前記プリントモード判断手段で決定したモードと、前記消費量決定手段からの情報から課金すべきカウンタのIDを決定する、カウンタID決定手段と、1ページの印字動作が完了する毎に所定IDの課金カウンタをカウントアップする課金カウンタ書き込み手段と、同一印字モードに対して複数のカウンタを持ち前記書き込み手段によってカウントアップ指示が来た時にカウントアップを行なった値を保持する課金カウンタ値記憶手段を有する構成の画像印字装置。
  2. 請求項1における画像印字装置において、ユーザ設定入力手段はプリンタドライバ画面であり、トナー消費量決定手段は、プリンタドライバからの省トナーモード指定がされているかどうかを条件に判断し、カウントアップすべきカウンタIDを決定することを特徴とするもの。
  3. 請求項1における画像印字装置において、ユーザ設定入力手段は印字装置の操作パネルであり、トナー消費量決定手段は、操作パネルから指定された濃度レベルを元に判断し、カウントアップすべきカウンタIDを決定することを特徴とするもの。
  4. 請求項1の画像印字装置において、課金カウンタ値記憶手段の同一印字モードでの複数のカウンタは、通常モードと省トナーモードの2種類を持つものであり、プリンタドライバ画面のようなユーザ設定入力手段により、設定することができるものであることを特徴とするもの。
  5. 請求項1の画像印字装置において、課金カウンタ値記憶手段の同一印字モードでの複数のカウンタは、濃度調整レベルの段階数の種類を持つものであり、複写機の操作パネルのようなユーザ設定入力により設定することができるものであることを特徴とするもの。
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