JP2004324727A - 電気自動車のブリーザ構造 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明は、第1ケースと第2ケースとからなるミッションケースの内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室を設けることを目的としている。
【構成】このため、第1ケースと第2ケースとでミッションケースを形成し、ミッションケースの一側に変速部を設けるとともに他側に作動部を設け、第2ケースとの接合面を変速部の第1ケースの一方側に設けるとともに第1ケースの他方側に取付フランジを設け、取付フランジにモータを取り付け、ミッションケースにブリーザ室を設けた電気自動車のブリーザ構造において、モータが配設されるモータ室と変速部の変速機が配設される変速室とを区画する区画壁を第1ケースに設け、区画壁とモータとの間に空間部を形成し、区画壁からモータ側に壁部を立設させて取付フランジと変速機の出力軸との間に現出する空間部にブリーザ室を設けている。
【選択図】 図1
【構成】このため、第1ケースと第2ケースとでミッションケースを形成し、ミッションケースの一側に変速部を設けるとともに他側に作動部を設け、第2ケースとの接合面を変速部の第1ケースの一方側に設けるとともに第1ケースの他方側に取付フランジを設け、取付フランジにモータを取り付け、ミッションケースにブリーザ室を設けた電気自動車のブリーザ構造において、モータが配設されるモータ室と変速部の変速機が配設される変速室とを区画する区画壁を第1ケースに設け、区画壁とモータとの間に空間部を形成し、区画壁からモータ側に壁部を立設させて取付フランジと変速機の出力軸との間に現出する空間部にブリーザ室を設けている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電気自動車のブリーザ構造に係り、特に第1ケースと第2ケースとからなるミッションケースの内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室を設ける電気自動車のブリーザ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車は、内燃機関を搭載する自動車の燃料の代わりに蓄電池を搭載するとともに、内燃機関の代わりに制御装置と電動式モータとを搭載するものである。
【0003】
そして、電動式モータは、磁界に置かれた導体間に印加電圧を加えて電流を通電することによって、電気エネルギを機械エネルギに変換し、電磁力によるトルクを発生して回転するものである。このとき、前記電動式モータの回転力は、電動式モータの出力軸からこの出力軸に駆動結合する変速機の入力軸側へ伝達され、変速機において適切な出力の変速が行われる。
【0004】
前記電気自動車に搭載される電動式モータは、高回転モータを採用するため、モータ及びモータケース内は高温高圧状態に成り易く、しかも長期に渡る運転の場合には、温度と気圧の上昇に伴い空気中の水分がケース内部で凝結して結露し、熱や水分に弱い電動式モータに悪影響を与えることから、ケース内に、例えばケース外部と連通するブリーザ室が設けられている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−48250号公報 (第2−3頁、図1)
【特許文献2】
特開平10−325456号公報 (第2−5頁、図1−2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の電気自動車のブリーザ構造において、トランスミッション(「減速機」あるいは「ミッション」とも換言できる。)のブリーザ室は、オイル吹き性能を満足するためには、オイル飛沫が直接かからず、かつ大きな容量を必要とするものであり、レイアウト上困難であるという不都合がある。
【0007】
また、電気自動車用ミッションの場合、マニュアルトランスミッションあるいはオートマチックトランスミッションのような変速装置を持たないため、外形形状がコンパクト化されており、ブリーザ室の容量を確保するのが大変に困難であるという不都合がある。
【0008】
更に、エンジン取付面からトランスミッションまでの間の空間において、マニュアルトランスミッションの場合はクラッチが占めているとともに、オートマチックトランスミッションの場合にはトルクコンバータが占めており、ブリーザ室を設けることができないという不都合がある。
【0009】
更にまた、電気自動車の場合には、クラッチやトルクコンバータを設ける必要がないため、上記の空間が無駄となり、改善が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、第1ケースと第2ケースとでミッションケースを形成し、前記ミッションケースの一側に変速部を設けるとともに他側に作動部を設け、前記第2ケースとの接合面を前記変速部の前記第1ケースの一方側に設けるとともに前記第1ケースの他方側に取付フランジを設け、該取付フランジにモータを取り付け、前記ミッションケースにブリーザ室を設けた電気自動車のブリーザ構造において、前記モータが配設されるモータ室と前記変速部の変速機が配設される変速室とを区画する区画壁を前記第1ケースに設け、前記区画壁とモータとの間に空間部を形成し、前記区画壁からモータ側に壁部を立設させて前記取付フランジと前記変速機の出力軸との間に現出する前記空間部にブリーザ室を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
上述の如く発明したことにより、ミッションケースの第1ケースの区画壁からモータ側に壁部を立設させて取付フランジと変速機の出力軸との間に現出する空間部にブリーザ室を形成することによって、ミッションケース内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室を設けている。
【0012】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】
図1〜図8はこの発明の実施例を示すものである。図1〜図3において、2は電気自動車(図示せず)のミッションケースである。
【0014】
このミッションケース2は、図1〜図3に示す如く、第1ケース4と第2ケース6とで形成され、前記ミッションケース2の一側に変速部8を設けるとともに、他側に作動部10を設けている。
【0015】
また、前記第2ケース6との接合面4aを前記変速部8の前記第1ケース4の一方側(図1において右側)に設けるとともに、前記第1ケース4の他方側(図1において左側)に取付フランジ12を設け、該取付フランジ12に図示しないモータを取り付けている。
【0016】
つまり、図1〜図3に示す如く、第1ケース4の他方側(図1において左側)において、取付フランジ12を形成した際に、この取付フランジ12のモータ側にモータ取付面14を形成し、このモータ取付面14を利用して前記モータを取り付けるものである。
【0017】
更に、図1に示す如く、前記モータが配設されるモータ室(図示せず)と前記変速部8の変速機16が配設される変速室17とを区画する区画壁18を第1ケース4に設け、前記区画壁18とモータとの間に空間部20を形成する。
【0018】
このとき、前記変速部8の変速機16は、図1に示す如く、第1ケース4の区画壁18と第2ケース6とによって包囲され、第1ケース4の区画壁18を貫通して前記モータ側に連絡する出力軸22と、この出力軸22を第1ケース4の区画壁18部分で軸支する第1軸受部24と、出力軸22を前記第2ケース6部分で軸支する第2軸受部26と、前記出力軸22に一体的に設けられ、前記作動部10の図示しないファイナルギヤに噛合する第1ギヤ28と、出力軸22に設けられた第2ギヤ30と、出力軸22に対して平行に配設される軸部32とを有している。
【0019】
前記出力軸22は、一端側が第1ケース4の区画壁18を貫通して前記モータ側に連絡することにより、モータからの駆動力を入力する入力軸として機能するとともに、形成した第1ギヤ28を介して作動部10に駆動力を出力する出力軸としても機能しており、この実施例においては、「出力軸」として説明した。
【0020】
前記第1ケース4の区画壁18からモータ側に壁部34を立設させて前記取付フランジ12と前記変速機16の出力軸22との間に現出する前記空間部20にブリーザ室36を設ける構成とする。
【0021】
この壁部34は、上側を取付フランジ12に沿って立設され、下側を出力軸22の第1軸受部24に沿って立設され、作動部10側(図4で左側)を取付フランジ12近傍から出力軸22の第1軸受部24方向に鉛直方向に立設され、変速部8側を水平方向に出力軸22の第1軸受部24から取付フランジ12とを連結するように立設される。
【0022】
詳述すれば、図1及び図3、図4に示す如く、第1ケース4の区画壁18からモータ側に壁部34を立設させた際に、この壁部34から第1ケース4の取付フランジ12の内側部位までを覆う被覆プレート38を固定ボルト40によって固定して設け、前記取付フランジ12と前記変速機16の出力軸22との間に現出する前記空間部20の一部を被覆プレート38と区画壁18の壁部34とによって区画し、この被覆プレート36の内側部位と第1ケース4の内面部位とによって前記ブリーザ室36を形成するものである。
【0023】
このとき、前記第1ケース4のブリーザ室36部分の区画壁18には、図1に示す如く、前記第1、第2ケース4、6を取り付ける取付ボルト42の取付位置への干渉を回避するように、前記変速機16側に膨出させて膨出部43を形成する。
【0024】
また、前記ブリーザ室36を、図3及び図4に示す如く、前記変速部8の一側、つまり前記作動部10から離間する側に偏寄させて設ける。
【0025】
更に、図3〜図5に示す如く、前記ブリーザ室36と前記変速部8の変速機16の変速室17とを連絡するブリーザ取り出し孔44を設ける。
【0026】
このとき、このブリーザ取り出し孔44を、図3及び図4に示す如く、ブリーザ室36内の出力軸22近傍側に設ける。
【0027】
そして、図1及び図5に示す如く、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24にオイルを供給するオイル溜まり部46を第1軸受部24の周囲に設け、前記ブリーザ取り出し孔44の変速室側開口部44−1と、前記オイル溜まり部46との間に防壁部48を設ける。
【0028】
つまり、前記第1ケース4の変速機16側において、図1及び図5、図7に示す如く、出力軸22の第1軸受部24にオイルを供給するオイル溜まり部46を設け、このオイル溜まり部46に貯留されたオイルが前記ブリーザ取り出し孔44から第1ケース4のモータ側に設けたブリーザ室36に流出するのを防止するために、ブリーザ取り出し孔44の変速室側開口部44−1とオイル溜まり部46との間に防壁部48を設けるものである。
【0029】
更にまた、前記ブリーザ取り出し孔44のブリーザ室側開口部44−2の近傍には、図4に示す如く、前記第1ケース4のケース取付ボス部50を設ける。このケース取付ボス部50は、図1に示す如く、内部に第1、第2ケース4、6を取り付ける前記取付ボルト42が位置することとなる。
【0030】
前記第2ケース6には、図6に示す如く、後述するパーキングレバー54を取り付けるレバー取付ボス部51を設け、該レバー取付ボス部51を前記オイル溜まり部46側に延出させて前記作動部10のファイナルギヤ(図示せず)で撹拌するオイルを集めるガイドとして機能させるものである。
【0031】
また、前記第1ケース4のブリーザ室36部分の区画壁18を、図1に示す如く、前記変速部8の変速室17側に膨出させて膨出部43を形成する際には、図5及び図8に示す如く、膨出部43の変速室17側の膨出面部43−1と、作動部10の作動室(図示せず)側の面部10−1と、前記膨出面部43−1と面部10−1とを連絡する傾斜面部53とを設け、前記膨出部43の作動室側の側面である傾斜面部53を作動室側に傾斜させて設けるものである。
【0032】
なお、符号52は、前記ブリーザ室36に連絡するブリーザパイプ、54はパーキングレバーである。
【0033】
次に作用を説明する。
【0034】
前記ブリーザ室36を形成する際には、先ず、前記第1ケース4の区画壁18からモータ側に壁部34を立設させておき、図1に示す如く、壁部34から第1ケース4の取付フランジ12の内側部位までを覆う被覆プレート38を固定ボルト40によって固定する。
【0035】
そして、前記取付フランジ12と前記変速機16の出力軸22との間に現出する前記空間部20の一部を被覆プレート38と区画壁18の壁部34とによって区画し、この被覆プレート36の内側部位と第1ケース4の内面部位とによって前記ブリーザ室36を区画形成する。
【0036】
このとき、前記ブリーザ室36は、図3及び図4に示す如く、前記変速部8の一側、つまり前記作動部10から離間する側に予め偏寄させておく。
【0037】
また、前記ブリーザ室36には、図1及び図5に示す如く、前記変速機16側に膨出させた膨出部43を設けて、前記第1、第2ケース4、6を取り付ける取付ボルト42の取付位置への干渉を回避している。
【0038】
更に、前記ブリーザ室36と前記変速部8の変速機16の変速室17内部とを連絡するブリーザ取り出し孔44を、図4に示す如く、ブリーザ室36内の出力軸22近傍側に穿設しておく。
【0039】
更にまた、前記ブリーザ取り出し孔44の変速室側開口部44−1と、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24にオイルを供給する前記オイル溜まり部46との間に、図5及び図7に示す如く、防壁部48を現出させる。
【0040】
また、前記ブリーザ取り出し孔44のブリーザ室側開口部44−2の近傍には、図4に示す如く、前記第1ケース4のケース取付ボス部50を形成しておく。
【0041】
更に、前記第2ケース6に設けたレバー取付ボス部51を、図6に示す如く、前記オイル溜まり部46側に延出させ、前記作動部10のファイナルギヤ(図示せず)で撹拌するオイルを集めるガイドとして機能させる。
【0042】
更にまた、前記第1ケース4のブリーザ室36部分の区画壁18を前記変速部8の変速室17側に膨出させて膨出部43を形成し、図5及び図8に示す如く、膨出部43の変速室17側の膨出面部43−1と、作動部10の作動室(図示せず)側の面部10−1と、前記膨出面部43−1と面部10−1とを連絡する傾斜面部53とによって、前記膨出部43の作動室側の側面である傾斜面部53を作動室側に傾斜させている。
【0043】
これにより、前記第1ケース4の区画壁18からモータ側に壁部34を立設させて前記取付フランジ12と前記変速機16の出力軸22との間に現出する前記空間部20に設けたブリーザ室36によって、従来クラッチやトルクコンバータが配設された空間部20をブリーザ室36として利用することができ、前記ミッションケース2内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室36を設けることができ、実用上有利である。
【0044】
また、前記ブリーザ室36を前記変速機16側に膨出させて膨出部43を形成したことにより、膨出部43によって大きい容量のブリーザ室36を確保することができ、ブリーザ性能を向上し得る。
【0045】
更に、前記ブリーザ室36を、前記変速部8の一側、つまり前記作動部10から離間する側に偏寄させて設けたことにより、前記作動部10のファイナルギヤで撹拌されたオイルが導入され難い位置にブリーザ室36を設けることができる。
【0046】
更にまた、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24にオイルを供給するオイル溜まり部46を第1軸受部24の周囲に設け、前記ブリーザ取り出し孔44の変速室側開口部44−1と、前記オイル溜まり部46との間に防壁部48を設けたことにより、前記膨出部43を利用して出力軸22の軸受部である第1軸受部24の周囲に前記オイル溜まり部46を設けることができ、このオイル溜まり部46の容積を確保することができるとともに、前記防壁部48でオイル溜まり部46のオイルがブリーザ室36内に進入するの防止することができるものである。
【0047】
また、前記ブリーザ取り出し孔44のブリーザ室側開口部44−2の近傍に前記第1ケース4のケース取付ボス部50を設けたことにより、このケース取付ボス部50によってブリーザ室36に取り入れられたブリーザからオイルを除去することができ、ブリーザ室36に設けられた大気開放孔からオイルが流出するの防止することができる。
【0048】
更に、前記第2ケース6にパーキングレバー54を取り付けるレバー取付ボス部51を設け、該レバー取付ボス部51を前記オイル溜まり部46側に延出させて前記作動部10のファイナルギヤ(図示せず)で撹拌するオイルを集めるガイドとして機能させることにより、レバー取付ボス部51によってオイル溜まり部46に多くのオイルを集めることができ、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24を効率的に潤滑することができるものである。
【0049】
更にまた、前記膨出部43の作動室側の側面である傾斜面部53を作動室側に傾斜させて設けたことにより、この傾斜面部53によって膨出部43内部のブリーザ室36の容積を増大させることができるとともに、この傾斜面部53がオイルガイドの機能を果たすので、前記オイル溜まり部46により多くのオイルを集めることができ、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24を効率的に潤滑することができる。
【0050】
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0051】
例えば、この発明の実施例においては、平板状の被覆プレート36を使用してブリーザ室36を形成する構成としたが、取付フランジ12のモータ取付面14側に突出させた被覆プレート62を使用する特別構成とすることも可能である。
【0052】
すなわち、図9に示す如く、被覆プレート62において取付部位を除く中央部位を、取付フランジ12のモータ取付面14側に突出させ、被覆プレート62の内側にブリーザ室64を形成するものである。
【0053】
さすれば、被覆プレート62の変形のみでブリーザ室64の容量を拡大することができ、大容量のブリーザ室64を確保することができ、ブリーザ性能を向上し得るとともに、スペースを有効利用が図れ、実用上有利である。
【0054】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、第1ケースと第2ケースとでミッションケースを形成し、ミッションケースの一側に変速部を設けるとともに他側に作動部を設け、第2ケースとの接合面を変速部の第1ケースの一方側に設けるとともに第1ケースの他方側に取付フランジを設け、取付フランジにモータを取り付け、ミッションケースにブリーザ室を設けた電気自動車のブリーザ構造において、モータが配設されるモータ室と変速部の変速機が配設される変速室とを区画する区画壁を第1ケースに設け、区画壁とモータとの間に空間部を形成し、区画壁からモータ側に壁部を立設させて取付フランジと変速機の出力軸との間に現出する空間部にブリーザ室を設けたので、従来クラッチやトルクコンバータが配設された空間部をブリーザ室として利用することができ、前記ミッションケース内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す電気自動車のブリーザ構造における図3のI−I線による拡大断面図である。
【図2】ミッションケースの平面図である。
【図3】ミッションケースの正面図である。
【図4】ミッションケースの第1ケースにおいて、取付フランジ側からみた状態の要部斜視図である。
【図5】ミッションケースの第1ケースにおいて、第2ケース側からみた状態の要部拡大斜視図である。
【図6】第2ケースに形成されるレバー取付ボス部を示す概略説明図である。
【図7】ミッションケースの第1ケースにおいて、第2ケース側からみたブリーザ取り出し孔の概略拡大斜視図である。
【図8】図5のVIII−VIII線による概略断面説明図である。
【図9】この発明の他の第1の実施例を示すブリーザ室部分の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 ミッションケース
4 第1ケース
4a 接合面
6 第2ケース
8 変速部
10 作動部
10−1 面部
12 取付フランジ
14 モータ取付面
16 変速機
17 変速室
18 区画壁
20 空間部
22 出力軸
24 第1軸受部
26 第2軸受部
34 壁部
36 ブリーザ室
38 被覆プレート
43 膨出部
43−1 膨出面部
44 ブリーザ取り出し孔
44−1 変速室側開口部
44−2 ブリーザ室側開口部
46 オイル溜まり部
48 防壁部
50 ケース取付ボス部
51 レバー取付ボス部
53 傾斜面部
【発明の属する技術分野】
この発明は電気自動車のブリーザ構造に係り、特に第1ケースと第2ケースとからなるミッションケースの内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室を設ける電気自動車のブリーザ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車は、内燃機関を搭載する自動車の燃料の代わりに蓄電池を搭載するとともに、内燃機関の代わりに制御装置と電動式モータとを搭載するものである。
【0003】
そして、電動式モータは、磁界に置かれた導体間に印加電圧を加えて電流を通電することによって、電気エネルギを機械エネルギに変換し、電磁力によるトルクを発生して回転するものである。このとき、前記電動式モータの回転力は、電動式モータの出力軸からこの出力軸に駆動結合する変速機の入力軸側へ伝達され、変速機において適切な出力の変速が行われる。
【0004】
前記電気自動車に搭載される電動式モータは、高回転モータを採用するため、モータ及びモータケース内は高温高圧状態に成り易く、しかも長期に渡る運転の場合には、温度と気圧の上昇に伴い空気中の水分がケース内部で凝結して結露し、熱や水分に弱い電動式モータに悪影響を与えることから、ケース内に、例えばケース外部と連通するブリーザ室が設けられている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−48250号公報 (第2−3頁、図1)
【特許文献2】
特開平10−325456号公報 (第2−5頁、図1−2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の電気自動車のブリーザ構造において、トランスミッション(「減速機」あるいは「ミッション」とも換言できる。)のブリーザ室は、オイル吹き性能を満足するためには、オイル飛沫が直接かからず、かつ大きな容量を必要とするものであり、レイアウト上困難であるという不都合がある。
【0007】
また、電気自動車用ミッションの場合、マニュアルトランスミッションあるいはオートマチックトランスミッションのような変速装置を持たないため、外形形状がコンパクト化されており、ブリーザ室の容量を確保するのが大変に困難であるという不都合がある。
【0008】
更に、エンジン取付面からトランスミッションまでの間の空間において、マニュアルトランスミッションの場合はクラッチが占めているとともに、オートマチックトランスミッションの場合にはトルクコンバータが占めており、ブリーザ室を設けることができないという不都合がある。
【0009】
更にまた、電気自動車の場合には、クラッチやトルクコンバータを設ける必要がないため、上記の空間が無駄となり、改善が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、第1ケースと第2ケースとでミッションケースを形成し、前記ミッションケースの一側に変速部を設けるとともに他側に作動部を設け、前記第2ケースとの接合面を前記変速部の前記第1ケースの一方側に設けるとともに前記第1ケースの他方側に取付フランジを設け、該取付フランジにモータを取り付け、前記ミッションケースにブリーザ室を設けた電気自動車のブリーザ構造において、前記モータが配設されるモータ室と前記変速部の変速機が配設される変速室とを区画する区画壁を前記第1ケースに設け、前記区画壁とモータとの間に空間部を形成し、前記区画壁からモータ側に壁部を立設させて前記取付フランジと前記変速機の出力軸との間に現出する前記空間部にブリーザ室を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
上述の如く発明したことにより、ミッションケースの第1ケースの区画壁からモータ側に壁部を立設させて取付フランジと変速機の出力軸との間に現出する空間部にブリーザ室を形成することによって、ミッションケース内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室を設けている。
【0012】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】
図1〜図8はこの発明の実施例を示すものである。図1〜図3において、2は電気自動車(図示せず)のミッションケースである。
【0014】
このミッションケース2は、図1〜図3に示す如く、第1ケース4と第2ケース6とで形成され、前記ミッションケース2の一側に変速部8を設けるとともに、他側に作動部10を設けている。
【0015】
また、前記第2ケース6との接合面4aを前記変速部8の前記第1ケース4の一方側(図1において右側)に設けるとともに、前記第1ケース4の他方側(図1において左側)に取付フランジ12を設け、該取付フランジ12に図示しないモータを取り付けている。
【0016】
つまり、図1〜図3に示す如く、第1ケース4の他方側(図1において左側)において、取付フランジ12を形成した際に、この取付フランジ12のモータ側にモータ取付面14を形成し、このモータ取付面14を利用して前記モータを取り付けるものである。
【0017】
更に、図1に示す如く、前記モータが配設されるモータ室(図示せず)と前記変速部8の変速機16が配設される変速室17とを区画する区画壁18を第1ケース4に設け、前記区画壁18とモータとの間に空間部20を形成する。
【0018】
このとき、前記変速部8の変速機16は、図1に示す如く、第1ケース4の区画壁18と第2ケース6とによって包囲され、第1ケース4の区画壁18を貫通して前記モータ側に連絡する出力軸22と、この出力軸22を第1ケース4の区画壁18部分で軸支する第1軸受部24と、出力軸22を前記第2ケース6部分で軸支する第2軸受部26と、前記出力軸22に一体的に設けられ、前記作動部10の図示しないファイナルギヤに噛合する第1ギヤ28と、出力軸22に設けられた第2ギヤ30と、出力軸22に対して平行に配設される軸部32とを有している。
【0019】
前記出力軸22は、一端側が第1ケース4の区画壁18を貫通して前記モータ側に連絡することにより、モータからの駆動力を入力する入力軸として機能するとともに、形成した第1ギヤ28を介して作動部10に駆動力を出力する出力軸としても機能しており、この実施例においては、「出力軸」として説明した。
【0020】
前記第1ケース4の区画壁18からモータ側に壁部34を立設させて前記取付フランジ12と前記変速機16の出力軸22との間に現出する前記空間部20にブリーザ室36を設ける構成とする。
【0021】
この壁部34は、上側を取付フランジ12に沿って立設され、下側を出力軸22の第1軸受部24に沿って立設され、作動部10側(図4で左側)を取付フランジ12近傍から出力軸22の第1軸受部24方向に鉛直方向に立設され、変速部8側を水平方向に出力軸22の第1軸受部24から取付フランジ12とを連結するように立設される。
【0022】
詳述すれば、図1及び図3、図4に示す如く、第1ケース4の区画壁18からモータ側に壁部34を立設させた際に、この壁部34から第1ケース4の取付フランジ12の内側部位までを覆う被覆プレート38を固定ボルト40によって固定して設け、前記取付フランジ12と前記変速機16の出力軸22との間に現出する前記空間部20の一部を被覆プレート38と区画壁18の壁部34とによって区画し、この被覆プレート36の内側部位と第1ケース4の内面部位とによって前記ブリーザ室36を形成するものである。
【0023】
このとき、前記第1ケース4のブリーザ室36部分の区画壁18には、図1に示す如く、前記第1、第2ケース4、6を取り付ける取付ボルト42の取付位置への干渉を回避するように、前記変速機16側に膨出させて膨出部43を形成する。
【0024】
また、前記ブリーザ室36を、図3及び図4に示す如く、前記変速部8の一側、つまり前記作動部10から離間する側に偏寄させて設ける。
【0025】
更に、図3〜図5に示す如く、前記ブリーザ室36と前記変速部8の変速機16の変速室17とを連絡するブリーザ取り出し孔44を設ける。
【0026】
このとき、このブリーザ取り出し孔44を、図3及び図4に示す如く、ブリーザ室36内の出力軸22近傍側に設ける。
【0027】
そして、図1及び図5に示す如く、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24にオイルを供給するオイル溜まり部46を第1軸受部24の周囲に設け、前記ブリーザ取り出し孔44の変速室側開口部44−1と、前記オイル溜まり部46との間に防壁部48を設ける。
【0028】
つまり、前記第1ケース4の変速機16側において、図1及び図5、図7に示す如く、出力軸22の第1軸受部24にオイルを供給するオイル溜まり部46を設け、このオイル溜まり部46に貯留されたオイルが前記ブリーザ取り出し孔44から第1ケース4のモータ側に設けたブリーザ室36に流出するのを防止するために、ブリーザ取り出し孔44の変速室側開口部44−1とオイル溜まり部46との間に防壁部48を設けるものである。
【0029】
更にまた、前記ブリーザ取り出し孔44のブリーザ室側開口部44−2の近傍には、図4に示す如く、前記第1ケース4のケース取付ボス部50を設ける。このケース取付ボス部50は、図1に示す如く、内部に第1、第2ケース4、6を取り付ける前記取付ボルト42が位置することとなる。
【0030】
前記第2ケース6には、図6に示す如く、後述するパーキングレバー54を取り付けるレバー取付ボス部51を設け、該レバー取付ボス部51を前記オイル溜まり部46側に延出させて前記作動部10のファイナルギヤ(図示せず)で撹拌するオイルを集めるガイドとして機能させるものである。
【0031】
また、前記第1ケース4のブリーザ室36部分の区画壁18を、図1に示す如く、前記変速部8の変速室17側に膨出させて膨出部43を形成する際には、図5及び図8に示す如く、膨出部43の変速室17側の膨出面部43−1と、作動部10の作動室(図示せず)側の面部10−1と、前記膨出面部43−1と面部10−1とを連絡する傾斜面部53とを設け、前記膨出部43の作動室側の側面である傾斜面部53を作動室側に傾斜させて設けるものである。
【0032】
なお、符号52は、前記ブリーザ室36に連絡するブリーザパイプ、54はパーキングレバーである。
【0033】
次に作用を説明する。
【0034】
前記ブリーザ室36を形成する際には、先ず、前記第1ケース4の区画壁18からモータ側に壁部34を立設させておき、図1に示す如く、壁部34から第1ケース4の取付フランジ12の内側部位までを覆う被覆プレート38を固定ボルト40によって固定する。
【0035】
そして、前記取付フランジ12と前記変速機16の出力軸22との間に現出する前記空間部20の一部を被覆プレート38と区画壁18の壁部34とによって区画し、この被覆プレート36の内側部位と第1ケース4の内面部位とによって前記ブリーザ室36を区画形成する。
【0036】
このとき、前記ブリーザ室36は、図3及び図4に示す如く、前記変速部8の一側、つまり前記作動部10から離間する側に予め偏寄させておく。
【0037】
また、前記ブリーザ室36には、図1及び図5に示す如く、前記変速機16側に膨出させた膨出部43を設けて、前記第1、第2ケース4、6を取り付ける取付ボルト42の取付位置への干渉を回避している。
【0038】
更に、前記ブリーザ室36と前記変速部8の変速機16の変速室17内部とを連絡するブリーザ取り出し孔44を、図4に示す如く、ブリーザ室36内の出力軸22近傍側に穿設しておく。
【0039】
更にまた、前記ブリーザ取り出し孔44の変速室側開口部44−1と、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24にオイルを供給する前記オイル溜まり部46との間に、図5及び図7に示す如く、防壁部48を現出させる。
【0040】
また、前記ブリーザ取り出し孔44のブリーザ室側開口部44−2の近傍には、図4に示す如く、前記第1ケース4のケース取付ボス部50を形成しておく。
【0041】
更に、前記第2ケース6に設けたレバー取付ボス部51を、図6に示す如く、前記オイル溜まり部46側に延出させ、前記作動部10のファイナルギヤ(図示せず)で撹拌するオイルを集めるガイドとして機能させる。
【0042】
更にまた、前記第1ケース4のブリーザ室36部分の区画壁18を前記変速部8の変速室17側に膨出させて膨出部43を形成し、図5及び図8に示す如く、膨出部43の変速室17側の膨出面部43−1と、作動部10の作動室(図示せず)側の面部10−1と、前記膨出面部43−1と面部10−1とを連絡する傾斜面部53とによって、前記膨出部43の作動室側の側面である傾斜面部53を作動室側に傾斜させている。
【0043】
これにより、前記第1ケース4の区画壁18からモータ側に壁部34を立設させて前記取付フランジ12と前記変速機16の出力軸22との間に現出する前記空間部20に設けたブリーザ室36によって、従来クラッチやトルクコンバータが配設された空間部20をブリーザ室36として利用することができ、前記ミッションケース2内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室36を設けることができ、実用上有利である。
【0044】
また、前記ブリーザ室36を前記変速機16側に膨出させて膨出部43を形成したことにより、膨出部43によって大きい容量のブリーザ室36を確保することができ、ブリーザ性能を向上し得る。
【0045】
更に、前記ブリーザ室36を、前記変速部8の一側、つまり前記作動部10から離間する側に偏寄させて設けたことにより、前記作動部10のファイナルギヤで撹拌されたオイルが導入され難い位置にブリーザ室36を設けることができる。
【0046】
更にまた、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24にオイルを供給するオイル溜まり部46を第1軸受部24の周囲に設け、前記ブリーザ取り出し孔44の変速室側開口部44−1と、前記オイル溜まり部46との間に防壁部48を設けたことにより、前記膨出部43を利用して出力軸22の軸受部である第1軸受部24の周囲に前記オイル溜まり部46を設けることができ、このオイル溜まり部46の容積を確保することができるとともに、前記防壁部48でオイル溜まり部46のオイルがブリーザ室36内に進入するの防止することができるものである。
【0047】
また、前記ブリーザ取り出し孔44のブリーザ室側開口部44−2の近傍に前記第1ケース4のケース取付ボス部50を設けたことにより、このケース取付ボス部50によってブリーザ室36に取り入れられたブリーザからオイルを除去することができ、ブリーザ室36に設けられた大気開放孔からオイルが流出するの防止することができる。
【0048】
更に、前記第2ケース6にパーキングレバー54を取り付けるレバー取付ボス部51を設け、該レバー取付ボス部51を前記オイル溜まり部46側に延出させて前記作動部10のファイナルギヤ(図示せず)で撹拌するオイルを集めるガイドとして機能させることにより、レバー取付ボス部51によってオイル溜まり部46に多くのオイルを集めることができ、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24を効率的に潤滑することができるものである。
【0049】
更にまた、前記膨出部43の作動室側の側面である傾斜面部53を作動室側に傾斜させて設けたことにより、この傾斜面部53によって膨出部43内部のブリーザ室36の容積を増大させることができるとともに、この傾斜面部53がオイルガイドの機能を果たすので、前記オイル溜まり部46により多くのオイルを集めることができ、前記出力軸22の軸受部である第1軸受部24を効率的に潤滑することができる。
【0050】
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0051】
例えば、この発明の実施例においては、平板状の被覆プレート36を使用してブリーザ室36を形成する構成としたが、取付フランジ12のモータ取付面14側に突出させた被覆プレート62を使用する特別構成とすることも可能である。
【0052】
すなわち、図9に示す如く、被覆プレート62において取付部位を除く中央部位を、取付フランジ12のモータ取付面14側に突出させ、被覆プレート62の内側にブリーザ室64を形成するものである。
【0053】
さすれば、被覆プレート62の変形のみでブリーザ室64の容量を拡大することができ、大容量のブリーザ室64を確保することができ、ブリーザ性能を向上し得るとともに、スペースを有効利用が図れ、実用上有利である。
【0054】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、第1ケースと第2ケースとでミッションケースを形成し、ミッションケースの一側に変速部を設けるとともに他側に作動部を設け、第2ケースとの接合面を変速部の第1ケースの一方側に設けるとともに第1ケースの他方側に取付フランジを設け、取付フランジにモータを取り付け、ミッションケースにブリーザ室を設けた電気自動車のブリーザ構造において、モータが配設されるモータ室と変速部の変速機が配設される変速室とを区画する区画壁を第1ケースに設け、区画壁とモータとの間に空間部を形成し、区画壁からモータ側に壁部を立設させて取付フランジと変速機の出力軸との間に現出する空間部にブリーザ室を設けたので、従来クラッチやトルクコンバータが配設された空間部をブリーザ室として利用することができ、前記ミッションケース内部に電気自動車に必要な容積のブリーザ室を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す電気自動車のブリーザ構造における図3のI−I線による拡大断面図である。
【図2】ミッションケースの平面図である。
【図3】ミッションケースの正面図である。
【図4】ミッションケースの第1ケースにおいて、取付フランジ側からみた状態の要部斜視図である。
【図5】ミッションケースの第1ケースにおいて、第2ケース側からみた状態の要部拡大斜視図である。
【図6】第2ケースに形成されるレバー取付ボス部を示す概略説明図である。
【図7】ミッションケースの第1ケースにおいて、第2ケース側からみたブリーザ取り出し孔の概略拡大斜視図である。
【図8】図5のVIII−VIII線による概略断面説明図である。
【図9】この発明の他の第1の実施例を示すブリーザ室部分の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 ミッションケース
4 第1ケース
4a 接合面
6 第2ケース
8 変速部
10 作動部
10−1 面部
12 取付フランジ
14 モータ取付面
16 変速機
17 変速室
18 区画壁
20 空間部
22 出力軸
24 第1軸受部
26 第2軸受部
34 壁部
36 ブリーザ室
38 被覆プレート
43 膨出部
43−1 膨出面部
44 ブリーザ取り出し孔
44−1 変速室側開口部
44−2 ブリーザ室側開口部
46 オイル溜まり部
48 防壁部
50 ケース取付ボス部
51 レバー取付ボス部
53 傾斜面部
Claims (7)
- 第1ケースと第2ケースとでミッションケースを形成し、前記ミッションケースの一側に変速部を設けるとともに他側に作動部を設け、前記第2ケースとの接合面を前記変速部の前記第1ケースの一方側に設けるとともに前記第1ケースの他方側に取付フランジを設け、該取付フランジにモータを取り付け、前記ミッションケースにブリーザ室を設けた電気自動車のブリーザ構造において、前記モータが配設されるモータ室と前記変速部の変速機が配設される変速室とを区画する区画壁を前記第1ケースに設け、前記区画壁とモータとの間に空間部を形成し、前記区画壁からモータ側に壁部を立設させて前記取付フランジと前記変速機の出力軸との間に現出する前記空間部にブリーザ室を設けたことを特徴とする電気自動車のブリーザ構造。
- 前記ブリーザ室の区画壁を、前記変速機側に膨出させて膨出部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気自動車のブリーザ構造。
- 前記ブリーザ室は、前記変速部の一側に偏寄させて設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気自動車のブリーザ構造。
- 前記ブリーザ室と前記変速室とを連通させるブリーザ取り出し孔を設け、前記出力軸の軸受部にオイルを供給するオイル溜まり部を前記軸受部の周囲に設け、前記ブリーザ取り出し孔の変速室側開口部と前記オイル溜まり部との間に防壁部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の電気自動車のブリーザ構造。
- 前記ブリーザ室にブリーザ取り出し孔を設け、前記ブリーザ取り出し孔のブリーザ室側開口部の近傍に前記第1ケースのケース取付ボス部を配設させたことを特徴とする請求項1に記載の電気自動車のブリーザ構造。
- パーキングレバーを第2ケースのレバー取付ボス部に取り付け、該レバー取付ボス部を前記オイル溜まり部側に延出させて前記作動部のファイナルギヤで撹拌するオイルを集めるガイドとして機能させたことを特徴とする請求項4に記載の電気自動車のブリーザ構造。
- 前記膨出部の作動室側の側面を作動室側に傾斜させて設けたことを特徴とする請求項2に記載の電気自動車のブリーザ構造。
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JP2003118328A JP2004324727A (ja) | 2003-04-23 | 2003-04-23 | 電気自動車のブリーザ構造 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011196540A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Fuji Hensokuki Co Ltd | 駆動輪の減速機内に配置した空気抜き構造 |
JP2020063748A (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | 株式会社ユニバンス | 動力伝達装置の潤滑構造 |
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-
2003
- 2003-04-23 JP JP2003118328A patent/JP2004324727A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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