JP2004324257A - 防災用開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通常時は管理用シャッター装置として使用される防災用シャッター装置において、管理用シャッター装置として機能するために備えられている開閉機11、商用電源を非常時においても有効に活用するとともに、より安全性の向上も期待できるように、火災発生等の非常時における防災信号の発生に基づくシャッターカーテン1の閉鎖動作中に、障害物感知装置12が障害物16を感知したとき、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11への供給電源を商用電源に切り替える電源切替手段14Jを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災等による防災信号の発生に基づき開放状態の開閉体を閉鎖動作させることにより防災区画を形成する防災用開閉装置に係り、例えば、防災用シャッター装置、防火扉、防火戸等に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
従来より、火災発生等の非常時に防火性、耐火性を有するシャッターカーテンを閉鎖動作させることにより防災区画を形成し、これにより、火炎や煙等を遮断するようにしている防災用シャッター装置が知られている。
【0003】
この防災用シャッター装置の一例として、シャッターカーテンを開放動作、閉鎖動作させる開閉機と、この開閉機に対して電力を供給する商用電源と、この開閉機の駆動を制御する制御手段と、この制御手段に対して電力を供給するバッテリとを備え、これらの開閉機と商用電源とにより、日常的なシャッターカーテンの開放動作と閉鎖動作とを行わせる管理用シャッター装置としての機能をも付加されているシャッター装置が知られている。
【0004】
この防災用シャッター装置は、通常時においては、商用電源からの電力供給による開閉機の駆動によりシャッターカーテンを開放動作、閉鎖動作させることで、建物の開口部を全開放、全閉鎖させる管理用シャッター装置として使用され、また、防災訓練が行われた場合には、訓練終了後において、一度全閉鎖させたシャッターカーテンを商用電源からの電力供給による開閉機の逆駆動により再度全開放させるために使用される。
【0005】
一方、この防災用シャッター装置は、火災発生等の非常時においては、ブレーキにより全開放状態に保持されていたシャッターカーテンが、バッテリから電力が供給される制御手段の制御動作によるブレーキの解除により、自重降下で閉鎖動作することによって、建物の出入口を全閉鎖し、防災区画を形成する防災用シャッター装置として使用される。
【0006】
さらに、この防災用シャッター装置には、通常時及び非常時において障害物感知制御機能を備えたものがある(例えば、特許文献1。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−200745号公報(段落番号0018〜0037、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような管理用シャッター装置を兼ねている防災用シャッター装置においては、前述したように、第1電源としてのバッテリだけでなく、第2電源としての商用電源と、この商用電源からの電力供給により駆動する開閉機が備えられているので、火災発生等による防災モード時においても、これらの装置、動力資源を有効に活用することが好ましい。
【0009】
本発明の目的は、管理用開閉装置として機能するために備えられている装置、動力資源を非常時においても有効に活用するとともに、より安全性の向上も期待できる防災用開閉装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る防災用開閉装置は、第1電源と、この第1電源よりも大きな出力を有する第2電源と、この第2電源を用いて開閉体に開放動作と閉鎖動作のうち、少なくとも開放動作を行わせる開閉機と、開放状態に保持された前記開閉体を、防災信号の発生に基づき、前記第1電源を用いて閉鎖動作させる制御を実行する制御手段とを含んで構成され、この制御手段は、前記防災信号の発生に基づく前記開閉体の閉鎖動作中に前記開閉体を開放動作させるべき事象が発生したとき、前記第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、前記開閉機への供給電源を前記第2電源に切り替える電源切替手段を備えており、この電源切替手段により切り替えられた前記第2電源からの電力供給により前記開閉体を開放動作させる制御を前記開閉機に対して実行することを特徴とするものである。
【0011】
この防災用開閉装置によると、制御手段が、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生したとき、第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機への供給電源を第2電源に切り替えるための電源切替手段を備えており、この電源切替手段により切り替えられた第2電源からの電力供給により開閉体を開放動作させる制御を開閉機に対して実行するため、非常時において、第2電源からの電力供給が可能であれば、この電力供給により開閉機が逆駆動し、この結果、開閉体を開放動作させることができ、日常時においては管理用開閉装置として機能するために備えられている開閉機、第2電源を非常時においても有効に活用することができるとともに、非常時における開閉体の閉鎖動作中の安全性がより向上することが期待できる。
【0012】
ここで、管理用開閉装置とは、防災用シャッター装置においては管理用シャッター装置のことをいい、防火扉においては管理用扉のことをいい、防火戸においては管理用戸のことをいう。
【0013】
また、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生したとき、たとえ第2電源が停電であったとしても、その後の停電の復旧により第2電源からの電力供給が可能な状態になれば、この電力供給により開閉機が逆駆動し、この結果、開閉体を開放動作させることができ、このような場合においても、日常時においては管理用開閉装置として機能するために備えられている開閉機、第2電源を非常時においても有効に活用することができるとともに、非常時における開閉体の閉鎖動作中の安全性がより向上することが期待できる。
【0014】
ここで、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象とは、例えば、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中における、以下のような事象をいう。
【0015】
開閉体の閉鎖方向に障害物が存在し、防災用開閉装置に備えられている障害物感知装置がこの障害物を感知したときや、避難しようとしている人間が開閉体を通り抜けるために、防災用開閉装置に備えられている強制的に開閉体を開放方向に動作させる開閉体強制開放指示スイッチを押下したとき等がある。
【0016】
また、第1電源及び第2電源は、ともに直流電源でもよく、交流電源でもよく、どちらか一方が直流電源で、他方が交流電源でもよく、任意である。
【0017】
なお、直流電源は、火災検知器から出力される防災信号(例えば、定格電圧がDC24(V))そのものを電源とするものでもよく、防災信号に用いるバッテリとは別に、開閉装置側で独自に装備しているバッテリを電源とするものでもよく、任意である。
【0018】
本発明においては、第2電源は第1電源よりも大きな出力を有するものとなっているが、この第2電源は、開閉体を開放動作、閉鎖動作させる開閉機を正逆駆動させるのに十分な出力を有していることが好ましい。
【0019】
なお、第1電源には、前述した直流電源、交流電源のように電力を供給するもののほか、例えば開閉機に備えられているブレーキを解除、復帰させるために、電力の供給によらない機械的な作用のみをブレーキに対して与える機構も含まれる。
【0020】
また、防災信号の発生に基づき、開放状態に保持された開閉体を閉鎖動作させるためにブレーキを解除させる方法は、火災に対応して溶融するヒューズをブレーキに設けておき、このヒューズの溶融断によってブレーキを解除させるというものでもよく、手動による場合、すなわち、手動閉鎖装置等を用いて、または手動にて直接ブレーキを解除する場合を含む。なお、この手動による場合の制御としては、例えば手動操作された際に、防災信号を受けたときと同じような処理、例えば防災用開閉装置自体が備える第1電源に相当するバッテリからの電力の供給を可能とし、かつ防災信号に相当する擬似的な信号を発生させる等の処理を行う。
【0021】
以上の本発明において、制御手段は、第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する電源監視手段を備えてもよい。
【0022】
前述したように、本発明に係る防災用開閉装置には、制御手段が電源切替手段を備えており、この電源切替手段は、第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機への供給電源を第2電源に切り替えるものとなっているが、第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する電源監視手段を制御手段に備えることにより、防災信号の発生に基づく開閉体の開放動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生した時点で、第2電源からの電力供給が不可能であることが判定できれば、もう一方の電源である第1電源を用いて開閉体を開放動作させる以外の動作を行わせることができる。
【0023】
ここで、開閉体を開放動作させる以外の動作とは、例えば、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生した旨の情報を外部に報知させること等をいう。
【0024】
このように、制御手段が電源監視手段を備えることにより、日常時においては管理用開閉装置として機能するために備えられている開閉機、第2電源を使用することができない状態にあっても、もう一方の電源である第1電源を有効に活用して、非常時における開閉体の閉鎖動作中の安全性がより向上することが期待できる。
【0025】
また、以上の本発明において、制御手段は、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生し、電源監視手段が第2電源からの電力供給が不可能であると判定したとき、開閉体を開放動作させる制御を開閉機に対して実行しない開閉体開放動作阻止手段を備えてもよい。
【0026】
第2電源からの電力供給が不可能であるとき、もう一方の電源である第1電源からの電力供給により開閉機を逆駆動させ、開閉体を開放動作させてもよいが、この第1電源が開閉機を逆駆動させるのに十分な電力を供給するものではない場合には、この開閉体開放動作阻止手段の作動により開閉体の開放動作を阻止させ、第1電源からの電力供給により前述した開閉体の開放動作以外の動作をさせることが好ましい。
【0027】
また、開閉体開放動作阻止手段により開閉体の開放動作が阻止された後、停電の復旧等により、電源監視手段が、第2電源からの電力供給が可能であると判定したときには、制御手段が、開閉体の開放動作の阻止を解除させる制御を開閉体開放動作阻止手段に対して実行すれば、第2電源からの電力供給により開閉機が逆駆動し、開閉体を開放動作させることができるので、日常時においては管理用開閉装置として機能するために備えられている開閉機をこの第2電源を用いてより有効に活用することができるとともに、非常時における開閉体の閉鎖動作中の安全性がより向上することが期待できる。
【0028】
以上の本発明において、制御手段は、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生し、電源監視手段が第2電源からの電力供給が不可能であると判定したときであって、開閉体が開放動作不能状態にあるとき、第1電源を用いて開閉体が開放動作不能状態にあることを外部に報知する開閉体開放動作不能状態報知手段を備えてもよい。
【0029】
防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生したときにおいて、例えば、開閉体の閉鎖方向に障害物が存在したときにおいて、第2電源からの電力供給が不可能であり、もう一方の電源である第1電源が開閉体を開放動作させるのに十分な電力を供給できるものではなく、開閉体を開放動作させることができない場合には、開閉機を逆駆動させることには使用されない第1電源を用いて開閉体が障害物を感知したまま開放動作不能状態にあることを外部に報知することが好ましい。
【0030】
したがって、制御手段に開閉体開放動作不能状態報知手段を備えることにより、火災発生等の非常時にもかかわらず、開閉体が開放動作不能状態にあることが外部である建物の防災センターや警備会社へ報知される。そして、防災責任者や警備員が、開閉体が開放動作不能状態となっている防災用開閉装置の設置場所へ急行し、開閉体の閉鎖方向に存在する障害物を除去した後、開閉体を手動操作により閉鎖動作させることができるので、火災発生等の非常時におけるより高い安全性の確保を図ることができるようになる。
【0031】
また、開閉体が開放動作不能状態にあるということは、本来なら開閉体を開放方向へ動作させるべき状態にあるのに、開閉体を開放動作させることができないという状態にあることである。このような状態においては、例えば、障害物(場合によっては人間)が開閉体に挟まれているような状態が発生したか、または発生しているおそれがあるので、制御手段に開閉体開放動作不能状態報知手段を備えることにより、開閉体が開放動作不能状態にあることを外部に知らせることができるので、火災発生等の非常時におけるより高い安全性の確保を図ることができるようになる。
【0032】
さらに、開閉体が開放動作不能状態にあるということは、結果として、開閉体の未閉鎖状態が続いているということでもあり、この場合には、開閉体を隔てた一方の空間で発生した炎や煙が、床や壁と未閉鎖状態となっている開閉体とで形成された隙間を通じて、他方の空間へ流出してしまうおそれがあるので、制御手段に開閉体開放動作不能状態報知手段を備えることにより、開閉体が開放動作不能状態にあるということに加えて、開閉体の未閉鎖状態が続いていることも外部に知らせることができるという付随的効果が得られる。
【0033】
したがって、制御手段は、開閉体開放動作不能状態報知手段に加えて、第1電源を用いて開閉体が未閉鎖状態であることを外部に報知する開閉体未閉鎖状態報知手段を備えてもよい。また、開閉体開放動作不能状態報知手段に替えて、開閉体未閉鎖状態報知手段のみを制御手段に備えるようにしてもよい。
【0034】
外部に報知する条件としては、さらに、開閉体が例えば半閉鎖状態よりも、より全閉鎖状態に近い状態にあるような(例えば、障害物を斜めにしても取り出す余地がない等、障害物を除けにくくなるような閉鎖状態になっている場合)、所定の閉鎖状態にあるときに報知することとしてもよい。
【0035】
開閉体が所定の閉鎖状態にあることを把握するためには、例えば、開閉体が閉鎖動作を開始してからの経過時間を用いるものでもよく、直接または間接(例:巻取軸の回転量)の開閉体移動距離を用いるものでもよく、ガイドレール等に設けた、開閉体の位置を示すスイッチやセンサ等を用いるものでもよく、任意である。
【0036】
なお、報知とは、開閉体が開放動作不能状態等である旨の情報を、ブザー、ベル、サイレン等の音響の連続により通知するものでもよく、黄色燈、赤色燈等のような光の点滅により通知するものでもよく、人間の声やコンピュータの合成音からなるアナウンスをあらかじめ録音したものにより通知するものでもよく、有線や無線による信号によって制御装置やコンピュータ等へ送信するものでもよく、任意である。
【0037】
以上の本発明において、制御手段は、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生し、電源監視手段が第2電源からの電力供給が不可能であると判定したとき、開閉体を開放動作させるべき事象の発生がなくなるまで開閉体を停止させ、開閉体を開放動作させるべき事象の発生がなくなったとき、電源切替手段により切り替えられた第1電源からの電力供給により開閉体を閉鎖動作させる制御を実行してもよい。
【0038】
これによると、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生し、電源監視手段が第2電源からの電力供給が不可能であると判定したとき、開閉体が開放動作不能状態にあっても、制御手段が、開閉体を開放動作させるべき事象の発生がなくなるまで開閉体を停止させ、その後、開閉体を開放動作させるべき事象の発生がなくなったとき、電源切替手段により切り替えられた第1電源からの電力供給により開閉体を閉鎖動作させる制御を実行することにより、開閉体を全閉鎖状態又は略全閉鎖状態にすることが可能となり、火災発生等の非常時におけるより高い安全性の確保を図ることができるようになる。
【0039】
以上の本発明において、電源監視手段は、防災信号の発生後における第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する防災信号発生後電源監視手段となっていることが好ましい。
【0040】
これによると、電源監視手段が、防災信号の発生後における第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する防災信号発生後電源監視手段となっているため、防災信号の発生の有無にかかわらず第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを常時監視する場合と比較して、第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかをより少ない消費電力で監視することができる。
【0041】
なお、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象のうち、閉鎖動作中の開閉体の閉鎖方向に障害物が存在したという障害物感知装置からの感知信号に基づき、制御手段が開閉体を開放動作させる制御を開閉機に対して実行する事象において、開閉体は、障害物が存在したときの感知信号が解除されるまで開放動作を行ってもよく、全開放状態になるまで開放動作を行ってもよく、あらかじめ設定された時間だけ開放動作を行ってもよく、あらかじめ設定された距離だけ開放動作を行ってもよく、あらかじめ設定されたモータ、開閉機、巻取軸の回転量だけ開放動作を行ってもよく、任意である。
【0042】
さらに、以上の発明において、電源監視手段は、防災信号の発生後であって、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生した後において、第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する開閉体開放動作要求事象発生後電源監視手段となっていることがより好ましい。
【0043】
これによると、電源監視手段を、防災信号の発生後であって、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生した後において、第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視するものとすることにより、前述した防災信号の発生後に開閉機への第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する防災信号発生後電源監視手段と比較して、開閉機への第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかをさらにより少ない消費電力で監視することができる。
【0044】
防災用開閉装置において、防災信号の発生後に大きな出力を有する電源を必要とするのは、前述したように、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生したために、開閉機を逆駆動させる場合であり、その他の装置である制御手段等が作動するのに必要な電源は小さな出力の電源で十分である。
【0045】
したがって、開閉機への第2電源からの電力供給が可能、不可能かを監視するのは、防災信号の発生後であって、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中にこの開閉体を開放動作させるべき事象が発生した直後から行えば十分であるので、電源監視手段は、防災信号の発生後であって、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中にこの開閉体を開放動作させるべき事象が発生した後において、開閉機への第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する開閉体開放動作要求事象発生後電源監視手段となっていることがより好ましい。
【0046】
以上の発明において、第1電源は補助電源であり、第2電源は商用電源であることが好ましい。
【0047】
これによると、防災信号の発生に基づく開閉体の閉鎖動作中に開閉体を開放動作させるべき事象が発生したとき、第2電源が開閉機を逆駆動させるのに十分大きな出力を有する商用電源となっているので、開閉機の逆駆動を長時間に亘って安定して行うことができる。また、第1電源が、開閉機以外の装置である制御手段等を作動させるのに十分な出力を有する補助電源となっているので、仮に火災等による停電が発生しても、制御手段等へ電力を安定して供給することができる。
【0048】
ここで、補助電源とは、商用電源以外の電源を指し、商用電源により充電されたバッテリ電源でもよく、自家発電装置の電源でもよく、任意であるが、巻取軸を逆回転させるのに十分な電力を開閉機へ供給できる出力の大きな電源であることが好ましい。
【0049】
また、以上の発明において、開閉体開放動作阻止手段は、開閉体が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態にあるときには、開閉体を開放動作させる制御を開閉機に対して実行しないことが好ましい。
【0050】
例えば、防災信号の発生に基づきシャッターカーテンが自重降下で閉鎖動作する防災用シャッター装置においては、シャッターカーテンが完全に又は略完全に閉鎖された状態にあるとき、制御手段が床を障害物として感知してしまうと、これによる感知信号に基づき制御手段がシャッターカーテンを開放動作させる制御を開閉機に対して実行してしまうため、一度閉鎖された状態にある箇所は再度開口することになり、この箇所から火炎や煙が侵入し、建物内に防災区画が形成されなくなるおそれがある。
【0051】
したがって、開閉体開放動作阻止手段は、感知信号に基づき開閉体の閉鎖動作を停止させる制御を開閉機に対して実行したとき、開閉体が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態にある場合には、開閉機に対して開閉体を開放動作させる制御を実行しないこととすることにより、制御手段が開閉体の閉鎖方向の端縁部を障害物として感知することはなくなり、開閉体は全閉鎖状態又は略全閉鎖状態に保持され、建物内に防災区画が形成されることになる。
【0052】
ここで、開閉体が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態にあるかどうかを検知する方法は、例えば、防災用シャッター装置においては、シャッターカーテンのガイドレール近傍に設けられたリミットスイッチによる検知でもよく、モータ、開閉機、巻取軸の回転量による検知でもよく、任意である。
【0053】
以上の本発明に係る防災用開閉装置は、例えば、建物の内部に防災区画を形成するために設置される防災用シャッター装置や、建物の出入口等の開口部を閉鎖することにより防災区画を形成するために設置される防火扉や防火戸等に適用できる。
【0054】
さらに、以上の発明において、開閉機が開放動作させる開閉体は、防災用シャッターカーテンであり、開閉機は、この防災用シャッターカーテンを開放状態に保持するブレーキを含んで構成され、このブレーキの前記防災信号の発生に基づく解除により、防災用シャッターカーテンは自重降下による閉鎖動作を行うものでもよい。
【0055】
本発明に係る防災用開閉装置は、前述した任意なものに適用できるが、その一例として、開閉機が開放動作させる開閉体を防災用シャッターカーテンとし、開閉機はこの防災用シャッターカーテンを開放状態に保持するブレーキを含んで構成されるものとし、このブレーキの防災信号の発生に基づく解除により、防災用シャッターカーテンは自重降下による閉鎖動作を行う防災用シャッター装置に適用できる。
【0056】
以上の発明において、制御手段と、この制御手段に備えられている電源切替手段、電源監視手段、開閉体開放動作阻止手段、開閉体開放動作不能状態報知手段(開閉体未閉鎖状態報知手段を含む)等を作動させるための電源は、第1電源でもよく、第2電源でもよく、任意であるが、これらの制御手段に対しては大きな電力を必要としないので、第2電源よりも出力の小さな第1電源であることが好ましい。さらには、この第1電源は、消費電力の小さな補助電源の一例であるバッテリ電源であることがより好ましい。これらの制御手段への供給電源をバッテリ電源とすることにより、停電のために商用電源からの電力供給が途絶えたときでも、停電直後から停電復旧までの間は、バッテリ電源による防災用開閉装置の制御を常時行うことができ、また、防災用開閉装置に対して消費される電力も少なくすることができる。
【0057】
また、以上の発明において、制御手段と、この制御手段に備えられている電源切替手段、電源監視手段、開閉体開放動作阻止手段、開閉体開放動作不能状態報知手段(開閉体未閉鎖状態報知手段を含む)等は、リレーを結線したワイヤードロジック方式によるものでもよく、マイクロプログラム制御方式によるものでもよく、任意である。
【0058】
なお、本発明に係る防災用開閉装置に障害物感知装置を備える場合において、障害物を感知する方法は、開閉体に障害物が接触したことにより障害物を感知する負荷感知方式によるものでもよく、センサーから発せられた光、超音波等を障害物がさえぎることにより障害物を感知するビームセンサ方式によるものでもよく、任意である。
【0059】
また、以上の発明において、ブレーキを復帰又は解除させる方式は、ブレーキの解除状態を維持するためには電力の供給を必要とし、ブレーキの復帰状態を維持するためには電力の供給を必要としない方式、言い換えると、電力の供給を断つことにより機械的にブレーキが復帰し、電力の供給により機械的にブレーキが解除する方式でもよく、この方式とは逆に、ブレーキの復帰状態を維持するためには電力の供給を必要とし、ブレーキの解除状態を維持するためには電力の供給を必要としない方式でもよく、また、ブレーキを復帰状態又は解除状態へ移行させるためだけに電力の供給を必要とする方式でもよく、任意である。
【0060】
なお、このブレーキを復帰、解除させるのに必要な電力は、第1電源からの供給によるものを使用してもよく、第2電源からの供給によるものを使用してもよく、火災検知器から出力される防災信号(例えば、定格電圧がDC24(V))そのものを使用してもよく、任意であるが、第1電源よりも大きな出力を有する第2電源からの電力供給が可能な状態にあれば、この第2電源からの電力を優先的に用いてブレーキを復帰、解除してもよい。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は、本発明に係る防災用開閉装置となっている防災用シャッター装置の一実施形態を示す図である。はじめにこの防災用シャッター装置の全体構造を、シャッター装置の全体を示す正面図である図1によって説明する。
【0062】
室内空間10Aの左右両側の壁や柱等である建物躯体7には、シャッターカーテン1の幅方向両側の端部が挿入されたガイドレール4が配設され、ガイド部材であるこれらのガイドレール4に案内されてシャッターカーテン1は、上下を移動する動作である開放動作、閉鎖動作を行う。
【0063】
シャッターカーテン1は、シャッターカーテン1の大部分の面積を占めるカーテン本体1Aと、このカーテン本体1Aにおけるシャッターカーテン1の閉鎖方向の先端部に取り付けられた金属性の座板1Bとを有し、カーテン本体1Aの全部又は略全部は耐火性のシートで形成されている。また、この座板1Bにおけるシャッターカーテン1の閉鎖方向の先端部には、シャッターカーテン1の閉鎖方向に存在する障害物を感知するための障害物感知スイッチ1Cが取り付けられている。
【0064】
また、シャッターカーテン1の左右端部には抜け止め部材1Dが取り付けられており、シャッターカーテン1の左右端部は、建物躯体7に設けられた左右のガイドレール4の内部に抜け止め部材1Dによって抜け止めされながら、スライド自在に挿入されている。
【0065】
このシャッターカーテン1の上端部は、天井部材8で室内空間10Aから仕切られている天井裏空間10Bにおいて、左右一対のブラケット3の間に水平に架設されている巻取軸2に結合され、この巻取軸2は、シャッターケース6の内部に収納配置されている。左右一対のブラケット3のうち一方のブラケット3には、図2に示すモータ11Bとブレーキ11Cを有する開閉機11が取り付けられ、この開閉機11は巻取軸2とチェーン、スプロケット等からなる動力伝動手段5を介して連結されている。また、この開閉機11には、シャッターカーテン1が全開放状態又は略全開放状態であるかを検知する図2に示す全開リミットスイッチ11Dと、シャッターカーテン1が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態であるかを検知する図2に示す全閉リミットスイッチ11Eが設けられている。
【0066】
図2に示す開閉機11のモータ11Bの正逆駆動による巻取軸2の正逆回転により、巻取軸2によるシャッターカーテン1の繰り出し、巻き取りがなされ、これにより、シャッターカーテン1は開放動作、閉鎖動作を行い、シャッターカーテン1が全閉鎖状態となったときには、障害物感知スイッチ1Cは室内空間10Aの閉鎖面となっている床面9に接地する。
【0067】
本実施形態に係る防災用シャッター装置が管理用シャッター装置として使用される通常時においては、図1に示す自動開閉スイッチ15に設けられている自動閉鎖スイッチ15A及び自動開放スイッチ15Bの操作によってモータ11Bの正逆駆動が行われ、また、停止スイッチ15Cの操作によってモータ11Bの正逆駆動の停止が行われ、これにより、シャッターカーテン1は閉鎖動作、開放動作及び停止動作を行う。
【0068】
一方、火災発生時等の非常時においては、ブレーキ11Cにより開放状態に保持されたシャッターカーテン1は、防災信号の発生に基づき自重による閉鎖動作を行うが、もし、この閉鎖動作中のシャッターカーテン1を強制的に開放させる場合には、自動開放スイッチ15Bを操作する。
【0069】
図1に示すように、シャッターケース6の内部には、前述した開閉機11等のほかに、第2電源となっている商用電源からの電流を充電するバッテリ電源装置13と、このバッテリ電源装置13に備えられている図2に示すバッテリ13Bからの電力を図2に示す制御手段14Bへ供給する電力供給回路14Aと、開閉機11に備えられている図2に示すブレーキ11Cにより開放状態に保持されたシャッターカーテン1を防災信号の発生に基づき、第1電源となっているバッテリ13Bを用いて少なくとも閉鎖動作させる制御を実行する制御手段14Bとを有する自動閉鎖装置14が設けられている。
【0070】
バッテリ電源装置13では、商用電源からの電流がバッテリ13Bへ充電され、このバッテリ13Bからの電力が自動閉鎖装置14の電力供給回路14Aを経由して制御手段14Bへ供給される。
【0071】
図2に示すように、自動閉鎖装置14には、開閉機11へ電力を供給する電源をバッテリ13B又は商用電源のいずれかに任意に切り替えることができる電源切替手段14Jが備えられている。
【0072】
通常時において、電源切替手段14Jは、開閉機11へ電力を供給する電源が常時商用電源となるように作動しており、この商用電源から供給される電力により開閉機11に備えられているモータ11Bが正逆駆動するようになっているが、火災発生時等の非常時において、電源切替手段14Jは、図示しないスイッチを操作することにより、開閉機11へ電力を供給する電源をバッテリ13B又は商用電源のいずれかに任意に切り替えることができるものとなっている。
【0073】
また、自動閉鎖装置14には、火災発生時等の非常時において、防災信号の発生後であって、シャッターカーテン1を開放動作すべき事象が発生した後、例えば、後述するように、閉鎖動作中のシャッターカーテン1の閉鎖方向に障害物が存在し、シャッターカーテン1における閉鎖方向の先端部が障害物と当接した後や、自動開放スイッチ15Bを操作した後において、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視するシャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kが備えられている。
【0074】
さらに、この防災用シャッター装置には、送信機12Aと、受信機12Bと、受光部12Cとから構成される図2に示す障害物感知装置12が取り付けられている。前述したように、座板1Bにおけるシャッターカーテン1の閉鎖方向の先端部には障害物感知スイッチ1Cが設けられているので、図1に示すように、床面9の上に障害物16がある場合には、シャッターカーテン1の閉鎖動作中に障害物感知スイッチ1Cが障害物16と当接することにより、座板1Bにおけるシャッターカーテン1の開放方向の先端部に設けられている送信機12Aから、光信号12Dがシャッターケース6の内部に設けられている受光部12Cに向けて送信される。そして、受光部12Cが光信号12Dを受光することにより、シャッターカーテン1の閉鎖方向に障害物16が存在した旨の感知信号がシャッターケース6の内部に設けられている受信機12Bに伝達される。そして、受信機12Bへ伝達された感知信号は、制御手段14Bに備えられているシャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kへ伝達され、この後、制御手段14Bは、後述するように、障害物16を感知したときに応じた制御を開閉機11に対して実行する。
【0075】
図2は、本実施形態に係る防災用シャッター装置の機能を示すブロック線図である。なお、図2において、点線は。各電源から供給される電力の流れを示したものであり、実線は、制御の流れを示したものである。
【0076】
前述したように、この防災用シャッター装置は、開閉機11と、障害物感知装置12と、バッテリ電源装置13と、自動閉鎖装置14と、自動開閉スイッチ15とを含んで構成されている。
【0077】
開閉機11は、モータ11Bの駆動制御及びブレーキ11Cの解除、復帰を実行する開閉機駆動制御回路11Aと、巻取軸2を正逆回転させるために正逆駆動するモータ11Bと、このモータ11Bの駆動を停止させるためのブレーキ11Cと、シャッターカーテン1が全開放状態又は略全開放状態であるかどうかを巻取軸2の回転量により判定する全開リミットスイッチ11Dと、シャッターカーテン1が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態であるかどうかを巻取軸2の回転量により判定する全閉リミットスイッチ11Eとを含んで構成されている。
【0078】
障害物感知装置12は、図1に示す障害物感知スイッチ1Cが床面9の上にある障害物16と当接することにより感知信号となっている光信号12Dを受光部12Cに向けて送信する送信機12Aと、この送信機12Aから送信された光信号12Dを受光する受光部12Cと、この受光部12Cから伝達された感知信号を受信する受信機12Bとを含んで構成されている。
【0079】
バッテリ電源装置13は、商用電源からの電流をバッテリ13Bへ充電する充電回路13Aと、この充電回路13Aにより商用電源からの電流が充電されるバッテリ13Bと、火災検知により発生した防災信号に基づき、シャッターカーテン1を開放状態に保持しているブレーキ11Cを解除させる制御を制御手段14Bのブレーキ解除回路14Cに対して実行する制御回路13Cとから構成されている。
【0080】
自動閉鎖装置14は、電力供給回路14Aと、制御手段14Bとを含んで構成されており、さらに、制御手段14Bは、ブレーキ解除回路14Cと、ブレーキ電動作動手段14Dと、ブレーキ復帰回路14Eと、シャッターカーテン開放動作指示回路14Fと、シャッターカーテン開放動作停止指示回路14Gと、ブレーキ再解除タイマー回路14Hと、シャッターカーテン開放動作阻止手段14Iと、電源切替手段14Jと、シャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kと、図示しないマイクロプロセッサ、RAMやROM等のメモリ、タイマーとを含んで構成されている。
【0081】
電力供給回路14Aは、バッテリ電源装置13のバッテリ13Bからの電力を制御手段14Bへ供給する。
【0082】
ブレーキ解除回路14Cは、シャッターカーテン1を開放状態に保持している開閉機11のブレーキ11Cを電動により解除させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。
【0083】
ブレーキ電動作動手段14Dは、ブレーキ解除回路14C及びブレーキ復帰回路14Eからの制御の実行で、ブレーキ11Cを電動により解除、復帰させる。
【0084】
ブレーキ復帰回路14Eは、ブレーキ解除回路14Cにより解除状態となっているブレーキ11Cを電動により復帰させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。
【0085】
シャッターカーテン開放動作指示回路14Fは、復帰状態となっているブレーキ11Cを解除させる制御をブレーキ解除回路14Cに対して実行するとともに、障害物感知装置12の受信機12Bから感知信号が伝達されている間、シャッターカーテン1を開放動作(反転上昇)させるために開閉機11のモータ11Bを逆駆動させる制御を開閉機11の開閉機駆動制御回路11Aに対して実行する。
【0086】
シャッターカーテン開放動作停止指示回路14Gは、受信機12Bから感知信号が伝達されなくなったとき、解除状態となっているブレーキ11Cを復帰させる制御をブレーキ復帰回路14Eに対して実行するとともに、開放動作中のシャッターカーテン1を停止させるために、逆駆動中の開閉機11のモータ11Bを停止させる制御を開閉機11の開閉機駆動制御回路11Aに対して実行する。
【0087】
ブレーキ再解除タイマー回路14Hは、再復帰状態となっているブレーキ11Cを図示しないタイマーにより設定された時間経過後に再解除させる制御をブレーキ解除回路14Cに対して実行する。
【0088】
シャッターカーテン開放動作阻止手段14Iは、開閉機11の全閉リミットスイッチ11Eからシャッターカーテン1が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態である旨の信号が伝達されたときには、シャッターカーテン1を開放動作させない制御をシャッターカーテン開放動作指示回路14Fに対して実行する。
【0089】
電源切替手段14Jは、火災発生等の非常時における開閉機11を逆駆動させるための電源を商用電源又はバッテリ13Bに切り替えるものであり、受信機12Bから障害物16の感知信号が伝達されたときには、この電源切替手段14Jは、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11への供給電源を商用電源に切り替える。
【0090】
シャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kは、防災信号の発生後であって、シャッターカーテン1の開放動作を要求させる事象の発生後、すなわち、シャッターカーテン1の閉鎖動作中において、シャッターカーテン1の閉鎖方向に存在する障害物16を感知した後や、自動開放スイッチ15Bを操作した後において、開閉機11への商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する。そして、防災信号の発生に基づくシャッターカーテン1の閉鎖動作中にシャッターカーテン1を開放動作させるべき事象が発生したとき、このシャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kは、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11への供給電源を商用電源に切り替える制御を電源切替手段14Jに対して実行する。
【0091】
自動開閉スイッチ15は、前述したように、自動閉鎖スイッチ15Aと、自動開放スイッチ15Bと、停止スイッチ15Cとから構成され、通常時においては、自動閉鎖スイッチ15A及び自動開放スイッチ15Bの操作によって、モータ11Bの正逆駆動を行うことができ、また、停止スイッチ15Cの操作によって、モータ11Bの正逆駆動の停止を行うことができるので、シャッターカーテン1を閉鎖動作、開放動作させることができる。一方、火災発生時等の非常時においては、ブレーキ11Cにより開放状態に保持されたシャッターカーテン1は防災信号の発生に基づき自重による閉鎖動作を行うが、もしこの閉鎖動作中のシャッターカーテン1を強制的に開放させたい場合には、自動開放スイッチ15Bを操作する。
【0092】
本実施形態では、障害物感知スイッチ1C及び障害物感知装置12の送信機12Aは、通常時及び非常時において、乾電池からの電力供給により動作するものである。また、障害物感知装置12の受光部12C及び受信機12B、制御手段14Bは、通常時及び非常時において、基本的にバッテリ電源装置13のバッテリ13Bからの電力供給により動作するものである。なお、これらの装置は、非常時においては、火災検知器から出力される防災信号(例えば、定格電圧がDC24(V))そのものを利用することによって動作させてもよい。
【0093】
次に、図1及び図2により、火災検知による防災信号の発生に基づくこの防災用シャッター装置の動作を以下に説明する。
【0094】
図2に示すように、まず、火災検知により発生した防災信号がバッテリ電源装置13の制御回路13Cに伝達される。そして、制御回路13Cが開閉機11のブレーキ11Cを解除させる制御をブレーキ解除回路14Cに対して実行し、その後、ブレーキ解除回路14Cはブレーキ11Cを電動により解除させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。
【0095】
ブレーキ電動作動手段14Dは、ブレーキ11Cに対してバッテリ13Bからの電力供給を開始する。この結果、ブレーキ11Cが解除され、シャッターカーテン1は自重降下による閉鎖動作を行う。
【0096】
図1に示すように、シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中に、シャッターカーテン1の座板1Bにおけるシャッターカーテン1の閉鎖方向の下端部に設けられている障害物感知スイッチ1Cが、シャッターカーテン1の閉鎖方向に存在する障害物16と当接すると、障害物を感知した旨の信号が障害物感知装置12の送信機12Aへ伝達され、この送信機12Aは光信号12Dを障害物感知装置12の受光部12Cへ向けて送信する。光信号12Dを受光した受光部12Cは受信機12Bへ感知信号を伝達する。
【0097】
受信機12Bは、この感知信号を制御手段14Bのシャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14K及びブレーキ復帰回路14Eへ伝達する。
【0098】
受信機12Bから感知信号が伝達されたシャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kは、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11への供給電源を商用電源に切り替える制御を電源切替手段14Jに対して実行する。
【0099】
この結果、電源切替手段14Jは、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11への供給電源を商用電源に切り替える。
【0100】
感知信号が伝達されたブレーキ復帰回路14Eは、自重降下中によるシャッターカーテン1の閉鎖動作を停止させるために、開閉機11のブレーキ11Cを電動により復帰させるための制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。
【0101】
ブレーキ電動作動手段14Dは、バッテリ13Bからの電力供給により解除状態が維持されているブレーキ11Cに対して、バッテリ13Bからの電力供給を切断する。この結果、ブレーキ11Cが復帰され、シャッターカーテン1は閉鎖動作を停止する。
【0102】
シャッターカーテン1が閉鎖動作を停止した後、シャッターカーテン開放動作指示回路14Fは、復帰したブレーキ11Cを再解除させるための制御をブレーキ解除回路14Cに対して実行する。
【0103】
ブレーキ解除回路14Cは、ブレーキ11Cを電動により解除させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。
【0104】
ブレーキ電動作動手段14Dは、バッテリ13Bからの電力供給をブレーキ11Cに対して開始する。この結果、ブレーキ11Cが解除される。
【0105】
この後、シャッターカーテン開放動作指示回路14Fは、シャッターカーテン1の開放動作を指示する制御を開閉機11の開閉機駆動制御回路11Aに対して実行する。この結果、開閉機駆動制御回路11Aは、シャッターカーテン1を開放動作させるために開閉機11のモータ11Bを逆駆動させる。
【0106】
以下の説明は、電源切替手段14Jによる開閉機11への供給電源の切替処理が行われたとき、商用電源からの電力供給が可能である場合を前提として説明する。
【0107】
シャッターカーテン開放動作指示回路14Fは、障害物感知装置12の受信機12Bから感知信号が伝達されている間、言い換えると、障害物感知スイッチ1Cが障害物16を感知しなくなるまで、又は開閉機11の全開リミットスイッチ11Dが作動するまで、シャッターカーテン1の開放動作を指示する制御を継続する。
【0108】
障害物感知装置12の受信機12Bからの感知信号が伝達されなくなるか、開閉機11の全開リミットスイッチ11Dの作動によりシャッターカーテン1が全開放状態又は略全開放状態であることが検知されると、シャッターカーテン開放動作停止指示回路14Gは、シャッターカーテン1の開放動作の停止を指示する制御を開閉機駆動制御回路11Aに対して実行し、この結果、開閉機駆動制御回路11Aは、開閉機11のモータ11Bの逆駆動を停止させる。また、シャッターカーテン開放動作停止指示回路14Gは、モータ11Bの逆駆動が停止した後に、ブレーキ11Cを再復帰させるための制御をブレーキ復帰回路14Eに対して実行する。
【0109】
ブレーキ復帰回路14Eは、ブレーキ11Cを電動により復帰させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。
【0110】
ブレーキ電動作動手段14Dは、バッテリ13Bからの電力供給により解除状態が維持されているブレーキ11Cに対して、バッテリ13Bからの電力供給を切断する。この結果、ブレーキ11Cが復帰され、シャッターカーテン1は開放動作を停止する。
【0111】
この後、ブレーキ再解除タイマー回路14Hにより、ブレーキ11Cは、復帰となっている状態を図示しないタイマー設定された時間だけ継続する。
【0112】
タイマー設定された時間が経過した後、ブレーキ解除回路14Cは、復帰状態にあるブレーキ11Cを電動により解除させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。
【0113】
ブレーキ電動作動手段14Dは、バッテリ13Bからの電力供給をブレーキ11Cに対して開始する。この結果、ブレーキ11Cが解除され、シャッターカーテン1は、再び自重降下による閉鎖動作を行う。
【0114】
その後、開閉機11の全閉リミットスイッチ11Eの作動により、自重降下による閉鎖動作中のシャッターカーテン1が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態になったことが検知されると、この全閉リミットスイッチ11Eは、ブレーキ11Cを電動により復帰させる制御を開閉機駆動制御回路11Aに対して実行する。
【0115】
開閉機駆動制御回路11Aは、バッテリ13Bからの電力供給により解除状態が維持されているブレーキ11Cに対して、バッテリ13Bからの電力供給を切断する。この結果、ブレーキ11Cが復帰され、シャッターカーテン1は閉鎖動作を停止する。
【0116】
また、全閉リミットスイッチ11Eが作動すると、シャッターカーテン開放動作阻止手段14Iは、障害物感知スイッチ1Cが床面9を障害物と感知してしまうことによるシャッターカーテン1の開放動作をさせない制御をシャッターカーテン開放動作指示回路14Fに対して実行する。
【0117】
なお、障害物感知装置12の受信機12Bから感知信号が伝達されたシャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kは、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視し続ける。
【0118】
図3から図6は、本発明の一実施形態に係る防災用シャッター装置において、防災信号の発生に基づき、シャッターカーテン1が自重降下による閉鎖動作を行う際に、制御手段14Bが開閉機11に対して行う制御を示すフローチャート図である。
【0119】
まず、シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中において、シャッターカーテン1の閉鎖方向に障害物が存在しなかった場合の制御を説明する。
【0120】
なお、以下の説明におけるかっこ書きの記載事項のうち、「使用電源:」の記載がされているかっこ書きの記載事項は、各ステップにおいて装置、制御手段等を動作させるのに使用される電源(バッテリ13B又は商用電源)を示すものである。
【0121】
図示しない火災検知器により火災が検知されると(ステップS1)、火災検知器から防災信号(定格電圧:DC24(V))が発生し、この防災信号が制御回路13Cへ伝達される(使用電源:バッテリ13B)(ステップS2)。
【0122】
この制御回路13Cは、ブレーキ11Cを電動により解除させる制御をブレーキ解除回路14Cに対して実行し、その後、ブレーキ解除回路14Cは、ブレーキ11Cを電動により解除させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。この結果、バッテリ13Bからの電力供給によりブレーキ11Cが解除され(使用電源:バッテリ13B)(ステップS3)、シャッターカーテン1は自重降下による閉鎖動作を開始する。
【0123】
バッテリ13Bからの電力供給が継続されている間はブレーキ11Cの解除状態が維持され、シャッターカーテン1は自重降下による閉鎖動作を継続する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS4)。
【0124】
シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中に、シャッターカーテン1の閉鎖方向に図1に示す障害物16が存在しない場合、言い換えると、障害物感知装置12が障害物16を感知しない場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS5−NO)であって、全閉リミットスイッチ11Eが作動しない場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS6−NO)は、シャッターカーテン1は自重降下による閉鎖動作を継続する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS4)。
【0125】
一方、シャッターカーテン1の閉鎖方向に障害物16が存在しない場合、言い換えると、障害物感知装置12が障害物16を感知しない場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS5−NO)であって、シャッターカーテン1が全閉鎖又は略全閉鎖状態になったことにより全閉リミットスイッチ11Eが作動した場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS6−YES)には、全閉リミットスイッチ11Eは、バッテリ13Bがブレーキ11Cへ供給している電力を切断する制御を開閉機駆動制御回路11Aに対して実行し、この結果、バッテリ13Bからの電力供給が断たれることによりブレーキ11Cが復帰し、シャッターカーテン1は閉鎖動作を停止する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS7)。
【0126】
また、全閉リミットスイッチ11Eが作動すると、シャッターカーテン開放動作阻止手段14Iは、障害物感知スイッチ1Cが床面9を障害物と感知してしまうことによるシャッターカーテン1の開放動作をさせない制御をシャッターカーテン開放動作指示回路14Fに対して実行する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS8)。その後、シャッターカーテン1が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態であることが、図示しない外部(火災検知側等)へ報知され(使用電源:バッテリ13B)(ステップS9)、この防災用シャッター装置の制御は終了する。
【0127】
次に、シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中において、シャッターカーテン1の閉鎖方向に障害物が存在した場合の制御を説明する。なお、シャッターカーテン1が自重降下による閉鎖動作を行うまでは(ステップS1〜S4)、前述した制御と同様なので省略する。
【0128】
シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中に、シャッターカーテン1の閉鎖方向に障害物16が存在した場合、言い換えると、障害物感知装置12が障害物16を感知した場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS5−YES)、障害物の感知信号が受信機12Bへ伝達され、この受信機12Bは、シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作を停止させるための制御をブレーキ復帰回路14Eに対して実行する。そして、ブレーキ復帰回路14Eは、バッテリ13Bがブレーキ11Cへ供給している電力を切断する制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行し、この結果、バッテリ13Bからの電力供給が断たれることによりブレーキ11Cが復帰し、シャッターカーテン1は閉鎖動作を停止する。(使用電源:バッテリ13B)(ステップS10)。
【0129】
このとき、シャッターカーテン1が全閉鎖又は略全閉鎖状態となったことにより、全閉リミットスイッチ11Eが作動すると(使用電源:バッテリ13B)(ステップS11−YES)、前述したステップS8及びステップS9の動作を行い、この防災用シャッター装置の制御は終了する。
【0130】
一方、全閉リミットスイッチが作動しない場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS11−NO)には、シャッターカーテン1は図5に示す制御を行う。
【0131】
シャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kは、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11へ電力を供給するルートを商用電源からのルートに切り替える制御を電源切替手段14Jに対して実行する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS12)。
【0132】
このとき、商用電源が停電状態である場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS13−YES)には、シャッターカーテン1は、障害物感知装置12が障害物16を感知している間(使用電源:バッテリ13B)(ステップS21−YES)、その場で停止状態を繰り返し、障害物感知装置12が障害物16を感知しなくなったら(使用電源:バッテリ13B)(ステップS21−NO)、ブレーキ解除回路14Cは、ブレーキ11Cを電動により解除させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。この結果、バッテリ13Bからの電力供給によりブレーキ11Cが解除され(使用電源:バッテリ13B)(ステップS3)、その後、シャッターカーテン1は自重降下による閉鎖動作を再度開始する。
【0133】
なお、商用電源が停電状態である場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS13−YES)であって、シャッターカーテン1が、障害物感知装置12が障害物16を感知している間(使用電源:バッテリ13B)(ステップS21−YES)、その場で停止状態を繰り返しているとき、商用電源からの電力供給が可能となったか否かをさらに判定し、商用電源からの電力供給が可能となったのであれば、商用電源からの電力供給によりシャッターカーテン1を開放動作させるようにしてもよい。商用電源からの電力供給によるシャッターカーテン1の開放動作中に、商用電源からの電力供給が停止となった場合には、バッテリ13Bからの電力供給によるブレーキ11Cの解除で、シャッターカーテン1を自重降下による閉鎖動作をさせる制御(ステップS3以降)へ移行してもよい。そして、シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中に、障害物16が除去されていないために障害物感知装置12が障害物16を再度感知した場合、シャッターカーテン1は、障害物感知装置12が障害物16を感知している間(使用電源:バッテリ13B)(ステップS21−YES)、その場で停止状態を繰り返すようにしてもよい。
【0134】
一方、商用電源が停電状態ではない場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS13−NO)には、シャッターカーテン1の開放動作を行うために、ブレーキ解除回路14Cは、バッテリ13Bからの電力をブレーキ11Cへ供給する制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行し、この結果、復帰状態となっているブレーキ11Cは、バッテリ13Bからの電力供給により解除される(使用電源:商用電源)(ステップS14)。
【0135】
その後、開閉機駆動制御回路11Aは、商用電源からの電力供給により開閉機11のモータ11Bを逆駆動させる制御を実行し、この結果、シャッターカーテン1は開放動作(反転上昇)を開始する(使用電源:商用電源)(ステップS15)。
【0136】
シャッターカーテン1の開放動作中に、シャッターカーテン1の全開放状態又は略全開放状態を検出する全開リミットスイッチ11Dが作動しない場合(使用電源:商用電源)(ステップS16−NO)であって、障害物感知装置12が依然として障害物16を感知し続けている場合(使用電源:商用電源)(ステップS17−YES)には、商用電源からの電力供給によるモータ11Bの逆駆動によってシャッターカーテン1は開放動作を継続する(使用電源:商用電源)(ステップS15)。
【0137】
なお、商用電源からの電力供給によるシャッターカーテン1の開放動作中に、商用電源からの電力供給が停止となった場合には、バッテリ13Bからの電力供給によるブレーキ11Cの解除で、シャッターカーテン1を自重降下による閉鎖動作をさせる制御(ステップS3以降)へ移行してもよい。そして、シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中に、障害物16が除去されていないために障害物感知装置12が障害物16を再度感知した場合、シャッターカーテン1は、障害物感知装置12が障害物16を感知している間(使用電源:バッテリ13B)(ステップS21−YES)、その場で停止状態を繰り返すようにしてもよい。
【0138】
シャッターカーテン1の開放動作中に、シャッターカーテン1の全開放状態又は略全開放状態を検出する全開リミットスイッチ11Dが作動した場合(使用電源:商用電源)(ステップS16−YES)、又はシャッターカーテン1の全開放状態又は略全開放状態を検出する全開リミットスイッチ11Dが作動しない場合(使用電源:商用電源)(ステップS16−NO)であって、障害物感知装置12が障害物16を感知しなくなった場合(使用電源:商用電源)(ステップS17−NO)には、図6に示すように、開閉機11への商用電源からの電力供給が切断され、モータ11Bの駆動が停止する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS18)。
【0139】
そして、ブレーキ復帰回路14Eは、ブレーキ11Cへのバッテリ13Bからの電力を切断する制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行し、バッテリ13Bからの電力が断たれることによりブレーキ11Cが復帰され、シャッターカーテン1は開放動作を停止する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS19)。
【0140】
その後、ブレーキ再解除タイマー回路14Hによりタイマー設定された時間内は、ブレーキ11Cが復帰状態に保持されるので、シャッターカーテン1は開放動作の停止状態を継続する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS20−NO)。
【0141】
タイマー設定された時間が経過すると(使用電源:バッテリ13B)(ステップS20−YES)、前述した図3に示すように、バッテリ13Bからの電力供給により、ブレーキ11Cが解除され、この結果、シャッターカーテン1は自重降下による閉鎖動作(使用電源:バッテリ13B)(ステップS3)以降の動作を繰り返す。
【0142】
なお、ブレーキ11Cを復帰、解除させるのに必要な電力は、基本的には第1電源であるバッテリ13Bからの供給によるものを使用するが、火災検知器から出力される防災信号(例えば、定格電圧がDC24(V))そのものを使用してもよく、商用電源からの電力供給が可能な状態にあれば、この商用電源からの電力を優先的に使用してブレーキを復帰、解除してもよい。
【0143】
以上説明した本実施形態によると、制御手段14Bが、防災信号の発生に基づくシャッターカーテン1の閉鎖動作中にシャッターカーテン1を開放動作させるべき事象が発生したとき、第2電源となっている商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11への供給電源を商用電源に切り替えるための電源切替手段14Jを備えているため、非常時において、商用電源からの電力供給が可能であれば、この電力供給により開閉機11が逆駆動し、この結果、シャッターカーテン1を開放動作させることができ、日常時においては管理用シャッター装置として機能するために備えられている開閉機11、第2電源である商用電源を非常時においても有効に活用することができるとともに、非常時におけるシャッターカーテン1の閉鎖動作中の安全性がより向上することが期待できる。
【0144】
本実施形態によると、電源監視手段が、防災信号の発生後であって、防災信号の発生に基づくシャッターカーテン1の閉鎖動作中にシャッターカーテン1を開放動作させるべき事象が発生した後において、第2電源である商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視するシャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kとなっているので、防災信号の発生後にシャッターカーテン1への商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する防災信号発生後電源監視手段と比較して、開閉機11への商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかをさらにより少ない消費電力で監視することができる。
【0145】
すなわち、具体的に述べると、防災信号の発生時においては、シャッターカーテン1の閉鎖方向に障害物16が必ずしも存在するとは限らない。また、この障害物16が存在したとしても、防災信号の発生後から障害物感知スイッチ1Cが障害物16に接触するまでは、障害物感知装置12が障害物16を感知するわけではない。このような場合に、電源監視手段が防災信号発生後電源監視手段となっていると、防災信号の発生後から障害物16が感知されるまでの間も、この電源監視手段に対して電力を供給しなければならなくなる。
【0146】
言い換えると、第2電源である商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視するのは、防災信号の発生後であって、防災信号の発生に基づくシャッターカーテン1の閉鎖動作中にシャッターカーテン1を開放動作させるべき事象が発生した後、すなわち、本実施形態でいうと、障害物感知装置12が障害物16を感知した直後から行えば十分である。
【0147】
しかるに、本実施形態においては、電源監視手段がシャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kとなっているので、電源監視手段が防災信号発生後電源監視手段となっている場合と比較して、開閉機11への商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかをさらにより少ない消費電力で監視することができる。
【0148】
さらに、自動閉鎖装置14の制御手段14Bは、障害物16の感知信号に基づきシャッターカーテン1の閉鎖動作を停止させる制御を開閉機11に対して実行したとき、シャッターカーテン1が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態にある場合には、開閉機11に対してシャッターカーテン1を開放動作させる制御を実行しないシャッターカーテン開放動作阻止手段14Iを備えているので、制御手段14Bが、室内空間10Aにおけるシャッターカーテン1の閉鎖方向の端縁部である床面9を障害物として感知することはなくなり、室内空間10Aは全閉鎖状態又は略全閉鎖状態に保持され、建物内に防災区画が形成される。
【0149】
図7及び図8は、本発明に係る防災用開閉装置となっている防災用シャッター装置の他の実施形態を示す図である。
【0150】
この実施形態の全体構造は前述した実施形態と同様の構造であり、相違するのは自動閉鎖装置14の制御手段14Bのみであるので、以下、制御手段14Bで相違する点についてのみ説明する。
【0151】
図7は、本発明の他の実施形態に係る防災用シャッター装置の機能を示すブロック線図である。前述した実施形態と相違するのは、前述した実施形態の自動閉鎖装置14の制御手段14Bがシャッターカーテン開放動作不能状態報知手段14Lをさらに備えていることである。
【0152】
前述した実施形態と同様に、この実施形態は、防災信号の発生に基づくシャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中におけるシャッターカーテン1の閉鎖方向に存在する障害物16の感知に基づき、制御手段14Bがシャッターカーテン1を開放動作させる制御を実行するものである。
【0153】
この制御手段14Bに備えられた電源切替手段14Jは開閉機11を逆駆動させるための電源を商用電源又はバッテリ13Bに切り替えるものであり、受信機12Bから障害物16の感知信号が伝達されたときには、この電源切替手段14Jは商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11への供給電源を商用電源に切り替える。
【0154】
このとき、商用電源が停電状態であり、商用電源からの電力供給が不可能である場合には、シャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kは、シャッターカーテン1を開放動作させる制御は実行せずに、シャッターカーテン1が開放動作不能状態であることを外部に報知する制御をシャッターカーテン開放動作不能状態報知手段14Lに対して実行する。
【0155】
そして、このシャッターカーテン開放動作不能状態報知手段14Lは、シャッターカーテン1が開放動作不能状態であることを、図示しないブザーによる報知方法で外部へ報知する。
【0156】
図8は、図7の実施形態に係る防災用シャッター装置において、防災信号の発生に基づき、シャッターカーテン1が自重降下による閉鎖動作を行う際に、制御手段14Bが開閉機11に対して行う制御のうち、電源切替手段14Jが作動した後の制御の一部を示すフローチャート図であり、前述した図5のフローチャート図とほぼ同様のフローチャート図である。以下、図5のフローチャート図とは異なる処理のみについて説明する。
【0157】
前述した実施形態でも説明したように、シャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kは、商用電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、開閉機11へ電力を供給するルートを商用電源からのルートに切り替える制御を電源切替手段14Jに対して実行する(使用電源:バッテリ13B)(ステップS12)。
【0158】
この後、本実施形態では、シャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段14Kが商用電源は停電状態であると判定した場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS13−YES)には、シャッターカーテン開放動作不能状態報知手段14Lにより、シャッターカーテン1が開放動作不能状態であることが、図示しないブザーによる報知方法で外部へ報知され(使用電源:バッテリ13B)(ステップS22)。その後、シャッターカーテン1は、障害物感知装置12が障害物16を感知している間(使用電源:バッテリ13B)(ステップS23−YES)、その場で停止状態を繰り返し、障害物感知装置12が障害物16を感知しなくなったら(使用電源:バッテリ13B)(ステップS23−NO)、ブレーキ解除回路14Cは、ブレーキ11Cを電動により解除させる制御をブレーキ電動作動手段14Dに対して実行する。この結果、バッテリ13Bからの電力供給によりブレーキ11Cが解除され(使用電源:バッテリ13B)(ステップS3)、その後、シャッターカーテン1は自重降下による閉鎖動作を再度開始する。
【0159】
なお、商用電源が停電状態である場合(使用電源:バッテリ13B)(ステップS13−YES)であって、シャッターカーテン1が、障害物感知装置12が障害物16を感知している間(使用電源:バッテリ13B)(ステップS23−YES)、その場で停止状態を繰り返しているとき、商用電源からの電力供給が可能となったか否かをさらに判定し、商用電源からの電力供給が可能となったのであれば、商用電源からの電力供給によりシャッターカーテン1を開放動作させるようにしてもよい。商用電源からの電力供給によるシャッターカーテン1の開放動作中に、商用電源からの電力供給が停止となった場合には、バッテリ13Bからの電力供給によるブレーキ11Cの解除で、シャッターカーテン1を自重降下による閉鎖動作をさせる制御(ステップS3以降)へ移行してもよい。そして、シャッターカーテン1の自重降下による閉鎖動作中に、障害物16が除去されていないために障害物感知装置12が障害物16を再度感知した場合、シャッターカーテン1は、障害物感知装置12が障害物16を感知している間(使用電源:バッテリ13B)(ステップS23−YES)、その場で停止状態を繰り返すようにしてもよい。
【0160】
以上の本実施形態によると、商用電源が停電状態であるため、シャッターカーテン1を開放動作させることが不可能である場合において、このシャッターカーテン開放動作不能状態報知手段14Lにより、火災発生等の非常時にもかかわらずシャッターカーテン1が開放動作不能状態であることが外部へ、例えば、建物の防災センターや警備会社へ報知される。そして、防災責任者や警備員が、シャッターカーテン1が開放動作不能状態となっている防災用シャッター装置の設置場所へ急行し、シャッターカーテン1の閉鎖方向に存在する障害物16を除去した後、シャッターカーテン1を手動操作により閉鎖動作させることができるので、火災発生等の非常時におけるより高い安全性の確保を図ることができるようになる。
【0161】
なお、前述したように、報知とは、シャッターカーテンが開放動作不能状態である旨の情報を、ブザー、ベル、サイレン等の音響の連続により通知するものでもよく、黄色燈、赤色燈等のような光の点滅により通知するものでもよく、人間の声やコンピュータの合成音からなるアナウンスをあらかじめ録音したものにより通知するものでもよく、有線や無線による信号によって制御装置やコンピュータ等へ送信するものでもよく、任意である。
【0162】
【発明の効果】
本発明によると、管理用開閉装置として機能するために備えられている装置、動力資源を非常時においても有効に活用できるとともに、非常時における開閉体の閉鎖動作中の安全性がより向上することが期待できるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防災用開閉装置となっている防災用シャッター装置の一実施形態の全体を示す正面図である。
【図2】図1の実施形態の防災用シャッター装置の機能を示すブロック線図である。
【図3】図1の実施形態において、閉鎖動作中のシャッターカーテンの閉鎖方向に障害物が存在したときのシャッター装置の制御を示すフローチャート図である。
【図4】図3で示した制御の続きを示すフローチャート図である。
【図5】図3で示した制御の続きを示すフローチャート図である。
【図6】図5で示した制御の続きを示すフローチャート図である。
【図7】本発明に係る防災用開閉装置となっている防災用シャッター装置の他の実施形態の機能を示すブロック線図である。
【図8】図7の実施形態において、電源切替手段が作動した後の制御の一部を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
11 開閉機
11C ブレーキ
13B バッテリ
14B 制御手段
14I シャッターカーテン開放動作阻止手段
14J 電源切替手段
14K シャッターカーテン開放動作要求事象発生後電源監視手段
14L シャッターカーテン開放動作不能状態報知手段
Claims (10)
- 第1電源と、この第1電源よりも大きな出力を有する第2電源と、この第2電源を用いて開閉体に開放動作と閉鎖動作のうち、少なくとも開放動作を行わせる開閉機と、開放状態に保持された前記開閉体を、防災信号の発生に基づき、前記第1電源を用いて閉鎖動作させる制御を実行する制御手段とを含んで構成され、この制御手段は、前記防災信号の発生に基づく前記開閉体の閉鎖動作中に前記開閉体を開放動作させるべき事象が発生したとき、前記第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかにかかわらず、前記開閉機への供給電源を前記第2電源に切り替える電源切替手段を備えており、この電源切替手段により切り替えられた前記第2電源からの電力供給により前記開閉体を開放動作させる制御を前記開閉機に対して実行することを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項1に記載の防災用開閉装置において、前記制御手段は、前記第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する電源監視手段を備えていることを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項2に記載の防災用開閉装置において、前記制御手段は、前記防災信号の発生に基づく前記開閉体の閉鎖動作中に前記開閉体を開放動作させるべき事象が発生し、前記電源監視手段が前記第2電源からの電力供給が不可能であると判定したとき、前記開閉体を開放動作させる制御を前記開閉機に対して実行しない開閉体開放動作阻止手段を備えていることを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項2又は3に記載の防災用開閉装置において、前記制御手段は、前記防災信号の発生に基づく前記開閉体の閉鎖動作中に前記開閉体を開放動作させるべき事象が発生し、前記電源監視手段が前記第2電源からの電力供給が不可能であると判定したときであって、前記開閉体が開放動作不能状態にあるとき、前記第1電源を用いて前記開閉体が開放動作不能状態にあることを外部に報知する開閉体開放動作不能状態報知手段を備えていることを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項2〜4のいずれかに記載の防災用開閉装置において、前記制御手段は、前記防災信号の発生に基づく前記開閉体の閉鎖動作中に前記開閉体を開放動作させるべき事象が発生し、前記電源監視手段が前記第2電源からの電力供給が不可能であると判定したとき、前記開閉体を開放動作させるべき事象の発生がなくなるまで前記開閉体を停止させ、前記開閉体を開放動作させるべき事象の発生がなくなったとき、前記電源切替手段により切り替えられた前記第1電源からの電力供給により前記開閉体を閉鎖動作させる制御を実行することを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項2〜5のいずれかに記載の防災用開閉装置において、前記電源監視手段は、前記防災信号の発生後における前記第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する防災信号発生後電源監視手段となっていることを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項6に記載の防災用開閉装置において、前記電源監視手段は、前記防災信号の発生後であって、前記防災信号の発生に基づく前記開閉体の閉鎖動作中に前記開閉体を開放動作させるべき事象が発生した後において、前記第2電源からの電力供給が可能、不可能であるかを監視する開閉体開放動作要求事象発生後電源監視手段となっていることを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の防災用開閉装置において、前記第1電源は補助電源であり、前記第2電源は商用電源であることを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項3〜8のいずれかに記載の防災用開閉装置において、前記開閉体開放動作阻止手段は、前記開閉体が全閉鎖状態又は略全閉鎖状態にあるときには、前記開閉体を開放動作させる制御を前記開閉機に対して実行しないことを特徴とする防災用開閉装置。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の防災用開閉装置において、前記開閉機が開放動作させる前記開閉体は防災用シャッターカーテンであり、前記開閉機は、この防災用シャッターカーテンを開放状態に保持するブレーキを含んで構成され、このブレーキの前記防災信号の発生に基づく解除により、前記防災用シャッターカーテンは自重降下による閉鎖動作を行うことを特徴とする防災用開閉装置。
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