JP2004321326A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】球払出装置の着脱操作が容易な遊技機を提供する。
【解決手段】機構セット盤Ｇにおける球貯留排出経路部１４の下流側に設けた取付部３５における球払出装置４１ａ，４１ｂを背面側から抱持する一対の第１抱持部３７，３７に、第１の係合部３８ａ，３８ａを形成する。また、前記球払出装置４１ａ，４１ｂを正面側から抱持する一対の第２抱持部５４，５４を有するカバー部材５１を備え、第２抱持部５４，５４の夫々に、第１抱持部３７，３７の第１の係合部３８ａ，３８ａと係脱自在に係合し得る第２の係合部５４ａ，５４ａを形成する。そして、前記第１の係合部３８ａ，３８ａと第２の係合部５４ａ，５４ａとを係合させることで、前記球払出装置４１ａ，４１ｂを前記取付部３５および前記カバー部材５１の間に挟持するようにした。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機に関し、更に詳細には、機裏側の機構セット盤に配設した球貯留排出経路部の下流側に球払出装置を配設して、該球貯留排出経路部からの遊技球を球通出経路部に通出させるようにした遊技機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
代表的な遊技機の一例であるパチンコ機は、遊技媒体としてのパチンコ球を機前側に設けた遊技領域に打ち出して、所要のパチンコゲームを行なうよう構成されている。そして、この種のパチンコ機の裏側には、機構セット盤が配設されており、該機構セット盤にパチンコ機全体を制御する主制御装置等の各種制御装置や、パチンコゲームに供されるパチンコ球の流通経路として機能する球貯留排出経路部等が取付けられている。また、前記機構セット盤における前記球貯留排出経路部の下方には、該球貯留排出経路部の球通路に球入口が連通するよう球払出装置が配設されており、パチンコゲームにおいて所定の条件が成立（セーフ球の発生）すると、該球払出装置が駆動されて球貯留排出経路部に貯留されたパチンコ球（遊技球）を所定数だけ機前側に設けた上球皿または下球皿へ給出するよう構成されている。なお、貸球用のカードおよびカードユニットを利用して球貯留排出経路部のパチンコ球を貸出し得るタイプのパチンコ機（一般に「カード式パチンコ遊技機」ともいう）では、前述した賞球の払出しとは別に、遊技者による球貸し操作に応答して前記球払出装置が駆動されて、該球貯留排出経路部から所定数のパチンコ球（遊技球）が貸球として上球皿へ給出される。
【０００３】
ところで、前記球払出装置を前記機構セット盤に取り付ける取付手段として、該球払出装置の各隅角部を前後方向に貫通するよう複数の通孔を形成し、各通孔に後方側からネジを挿通すると共に、該ネジを機構セット盤に穿設したネジ孔に螺挿する手段が知られている（例えば、特許文献１参照）。また、球払出装置を前記機構セット盤に組付ける別の取付手段として、該機構セット盤における球払出装置の設置部奥側に、複数の係合突部を突設すると共に、該球払出装置における機構セット盤との対向面に、各係合突部と係脱可能に係合する係合片を対応する箇所に形成し、各係合突部と係合片とを係合させることで、球払出装置を機構セット盤に取着する手段も提案されている（例えば、特許文献２参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００１−３４０５８１号公報
【特許文献２】
特開２００１−１７７０１号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
前記機構セット盤に前記球払出装置をネジで固定する場合には、両部材を確実に固定でき、前記球貯留排出経路部の球通路に球払出装置の球入口を良好に整列させることができる利点がある。しかしながら、前記球払出装置を機構セット盤に対して着脱するに際しては、別途ドライバ等の工具を使用してネジの締め付け、緩み外しを行なう必要があり、該球払出装置の交換作業が非常に煩雑となる欠点がある。ここで、前述のように機構セット盤の係合突部と球払出装置の係止片とを係脱することで、該球払出装置を取り付ける構成を採用した場合にはこのような不都合は生じない。しかし、前記係合突部および係止片の夫々は、前記機構セット盤と球払出装置における夫々の対向面側に形成されているため、作業者が両部材の係合状態を確認しながら作業することは困難であり、作業効率が悪い欠点がある。このため、前記球払出装置の着脱作業に長時間を要したり、前記係合突部や係止片に無理な力が掛かって損傷する問題が指摘される。
【０００６】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、球払出装置の着脱操作が容易な遊技機を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る遊技機は、
機裏側の機構セット盤（Ｇ）に配設されて遊技球を通出案内する球貯留排出経路部（１４）の下流側に、該球貯留排出経路部（１４）から供給される遊技球を所定数単位で球通出経路部（２５）に通出させる球払出装置（４１ａ，４１ｂ）を配設した遊技機において、
前記機構セット盤（Ｇ）における球貯留排出経路部（１４）の下流側に設けられ、前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）を背面側から抱持する一対の第１抱持部（３７，３７）を備え、前記第１抱持部（３７，３７）の夫々に第１の係合部（３８ａ，３８ａ）を形成してなる取付部（３５）と、
前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）を正面側から抱持する一対の第２抱持部（５４，５４）を備え、前記第２抱持部（５４，５４）の夫々に、前記第１抱持部（３７，３７）の第１の係合部（３８ａ，３８ａ）と係脱自在に係合し得る第２の係合部（５４ａ，５４ａ）を形成してなるカバー部材（５１）とからなり、
前記第１の係合部（３８ａ，３８ａ）と第２の係合部（５４ａ，５４ａ）とを係合させることで、前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）を前記取付部（３５）および前記カバー部材（５１）の間に挟持するようにしたことを特徴とする。
【０００８】
また、前記取付部（３５）およびカバー部材（５１）の少なくとも一方に、前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）の移動を規制する移動規制部（３６ｃ，３７，５２ａ，５３，５４）を形成し、該取付部（３５）とカバー部材（５１）との間に挟持した球払出装置（４１ａ，４１ｂ）を定位置に位置決めすることもできる。
【０００９】
更に、前記取付部（３５）を、前記機構セット盤（Ｇ）に取着されて前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）と当接する第１の挟持面（３６ｂ）と、該第１の挟持面（３６ｂ）の左右両側縁から前記カバー部材（５１）側に延出する第１抱持部（３７，３７）とから構成し、各第１抱持部（３７，３７）の端部近傍に前記第１の係合部（３８ａ，３８ａ）としての孔部（３８ａ，３８ａ）を夫々形成するようにしてもよい。
【００１０】
更にまた、前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）の前記機構セット盤（Ｇ）に対向する外壁面（４２）に位置決め部（４２ａ）を突設すると共に、前記取付部（３５）の第１の挟持面（３６ｂ）における該位置決め部（４２ａ）と整列する位置に、該位置決め部（４２ａ）と係脱可能な前記移動規制部（３６ｃ）としての切欠部（３６ｃ）を設け、該第１の外壁面（４２）を第１の挟持面（３６ｂ）に当接させた際に位置決め部（４２ａ）が切欠部（３６ｃ）に係合して球払出装置（４１ａ，４１ｂ）の上下および左右方向の移動を規制することも可能である。
【００１１】
そして、前記カバー部材（５１）を、前記取付部（３５）に配置した前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）に対向する第２の挟持面（５２ｂ）と、該第２の挟持面（５２ｂ）の外周縁から前記取付部（３５）側に延出し、該球払出装置（４１ａ，４１ｂ）を囲繞する外壁部（５３）と、該外壁部（５３）の左右側部から前記取付部（３５）側に延出する前記第２抱持部（５４，５４）とから構成し、各第２抱持部（５４，５４）の端部近傍に、前記取付部（３５）の孔部（３８ａ，３８ａ）に係脱可能に係合する第２の係合部（５４ａ，５４ａ）としての爪部（５４ａ，５４ａ）を夫々形成するようにしてもよい。
【００１２】
なお、前記取付部（３５）は金属板部材であって、該取付部（３５）における前記第１抱持部（３７，３７）のカバー部材（５１）に近接する端部側を外側に向けて折曲げ形成した折曲部（３８）に前記孔部（３８ａ，３８ａ）を形成すると共に、前記第２抱持部（５４，５４）の爪部（５４ａ，５４ａ）を、前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）から離間する方向に突出することもできる。
【００１３】
また、前記球払出装置（４１ａ，４１ｂ）を、前記機構セット盤（Ｇ）に近接して配設される第１球払出装置（４１ａ，４１ｂ）、および該第１球払出装置（４１ａ，４１ｂ）と同一構造を有して前後に重ね合わせられて、前記カバー部材（５１）に近接して配設される第２球払出装置（４１ａ，４１ｂ）から構成し、該カバー部材（５１）に該第２球払出装置（４１ａ，４１ｂ）から排出される遊技球を前記球通出経路部（２５）に向けて案内する案内樋（５６）を形成するようにしてもよい。
【００１４】
更に、前記第１および第２球払出装置（４１ａ，４１ｂ）の夫々に、前後への重ね合わせ時に密着する一方の外壁面（４２）に第１の位置決め部（４２ａ）を突設すると共に、他方の外壁面（４３）に該第１の位置決め部（４２ａ）が整合する第２の位置決め部（４３ａ，４３ｂ）を凹設して、両球払出装置（４１ａ，４１ｂ）を、前記第１の位置決め部（４２ａ）と前記第２の位置決め部（４３ａ，４３ｂ）とを整合させて前後に重ね合わせた姿勢で前記取付部（３５）に取り付けるよう構成することも可能である。
【００１５】
【作用】
本発明に係る遊技機によれば、機構セット盤に設けた取付部の第１抱持部に形成した第１の係合部と、カバー部材の第２抱持部に形成した第２の係合部とを係合することで、該取付部とカバー部材との間に球払出装置を挟持することができ、該球払出装置の着脱作業が容易になる。また、取付部またはカバー部材に移動規制手段を形成して球払出装置の移動を規制することで、確実に遊技球を払い出すことが可能となる。更に、取付部の第１の係合部とカバー部材の第２の係合部とを係脱可能としたので、ネジ止め等の煩雑な作業を要することなくカバー部材を取付部に取り付けることができる。
【００１６】
また、第１球払出装置および第２球払出装置を相互に密着させれば、一方の球払出装置の作動時の振動が他方の球払出装置に伝わって、相互の球払出装置の球詰まりを好適に解消し得る。なお、第１球払出装置と第２球払出装置とは同一構成であるから部品の共通化が可能であり、製造コストを低廉に抑えることができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお、本実施例では、遊技機としてパチンコ機を例に挙げて説明するが、遊技機としてはアレンジボール機やパチンコ式スロットマシン機等であってもよい。
【００１８】
（パチンコ機について）
そこで、先ず本実施例に係るパチンコ機について、図２を参照して要約説明する。本実施例のパチンコ機Ｐは、その基本的な概略構成として、外枠Ａの開口前面側に対して中枠Ｂが、連結支持手段Ｅおよび施錠手段（図示せず）を利用して着脱および開放可能に組付けられている。そして中枠Ｂの内外部分には、横開き式のガラス扉を組付けた前枠や、ガラス扉の下部において中枠Ｂに対して着脱および開放可能に組付けられる開閉セット板の前側に上球皿が組付けられると共に、該開閉セット板の後側に電動式の球送り装置（何れも図示せず）等がセットされている。また、前記中枠Ｂの下部に下球皿および打球発射装置Ｈ等が設置されると共に、裏側にパチンコ機Ｐの各種構成部品を取り付ける機構セット盤Ｇ等が装備され、更に該中枠Ｂの後側に設けた保持枠１０の正面内部に、所要の遊技領域を構成した遊技盤が着脱交換可能にセットされる。一方、貸球の払出し制御に必要とされる球貸ユニットＫが、パチンコ機Ｐの側方（外枠Ａの隣接部位）に設置されて各電子制御部と接続されている。
【００１９】
（機構セット盤について）
前記機構セット盤Ｇは、中枠Ｂ裏側に位置する前記遊技盤セット用の保持枠１０の裏側に着脱可能に装備され、該保持枠１０に対応し得る方形サイズに樹脂成形された本体の中央部に遊技盤裏面の点検用の窓口１２が開口され、この窓口１２の上部から右側部に亘る外周囲部に球貯留排出経路部１４等が配設される。そして、この球貯留排出経路部１４の下側に、カセット形態とされる電動制御式の第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂが、後述する取付部３５およびカバー部材５１を介して配設される。また、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂの下方に、前記上球皿または下球皿へ連通する球通出経路部２５（図５参照）が形成され、前記球貯留排出経路部１４に貯留された所定数のパチンコ球（遊技球）が、これら球払出装置４１ａ，４１ｂの作動により貸球または賞球として球通出経路部２５に給出される。
【００２０】
なお、機構セット盤Ｇのその他の構成として、前記窓口１２の下方に、球抜き装置，賞球満杯検出装置および貸球用の検出スイッチ（何れも図示せず）等が夫々設置され、そして本体の上方隅端部にターミナル基板１５（集中基盤ともいう）が設置されている。また前記窓口１２の下方背面には、パチンコ機Ｐを全体的に制御するメイン基板を収容した主制御装置１６や、前記打球発射装置Ｈを制御する発射制御装置１７、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂを制御する払出制御装置１８等の各種部品が設置固定される。なお、以下の説明において、前・後および左・右とは、図２に示すようにパチンコ機Ｐを裏面側から見た状態で指称するものとする。
【００２１】
（球貯留排出経路部について）
図２または図３に示す如く、前記球貯留排出経路部１４は、機構セット盤Ｇの上部に上方開口状態で設置される球容器２２（「球タンク」とも云う）と、この球容器２２底面の下流端に開口された球出口（図示せず）に合わせた下部に取着される斜状レール形の整流路部２３と、左右蛇行状に形成されて前記整流路部２３の下流端に連絡するように取着される球送出路部２４とから構成され、相当量（例えば５００個程度）のパチンコ球を貯留球として一時的に貯留し得るようになっている。また、実施例のパチンコ機Ｐでは、前記球送出路部２４は、上側の球案内部材２６と下側の球通出ユニット２７とに分割され、夫々が機構セット盤Ｇに独立して着脱可能に装着される。
【００２２】
なお、前記整流路部２３は、図３に示すように、幅方向中央部で上方へ突出しかつ長手方向へ延在する仕切板２１により、パチンコ球を２列の整列状態で球送出路部２４へ送出案内する第１整流路２３ａおよび第２整流路２３ｂを前後に並設した「２条タイプ」に構成されている。また、前記球送出路部２４には、前記球案内部材２６内から球通出ユニット２７内に亘り、前記第１整流路２３ａに連通する第１球送出路２８および前記第２整流路２３ｂに連通する第２球送出路２９が前後に並列的に画成してある。すなわち、第１整流路２３ａおよび第２整流路２３ｂを夫々流下したパチンコ球は、整列されながら対応の第１球送出路２８および第２球送出路２９に流入し、球通出ユニット２７の下部に開口する第１球送出口２８ａおよび第２球送出口２９ａ（図５参照）から、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂに通入するようになっている。なお、前記第１球送出路２８および第２球送出路２９は左右蛇行状に形成されると共に、前記球通出ユニット２７において両球送出路２８，２９の経路途中から分岐して外部に連通する球抜き路（図示せず）が形成されている。
【００２３】
また、前記第１球送出路２８の底面に開口する第１球送出口２８ａおよび第２球送出路２９の底面に開口する第２球送出口２９ａの夫々に臨む位置に、パチンコ球の通出を規制し得る通出規制部材３１が配設され、両球送出路２８，２９と前記球抜き路との分岐点に、パチンコ球の流下する通路を切り換える通出切換部材３２が設置され、各部材３１，３２の把持部を介して前側から切り換え操作し得るよう構成されている。このうち、前記通出規制部材３１は、常には前記第１および第２球送出口２８ａ，２９ａを開放してパチンコ球の通出を許容すると共に、該通出規制部材３１の切り換え操作により、第１球送出路２８および第２球送出路２９の一部を閉塞してパチンコ球の通出を同時に規制するものである。また、前記通出切換部材３２は、常には前記球通出ユニット２７を流下するパチンコ球の前記球抜き路への通出を規制して各球払出装置４１ａ，４１ｂ側に向けて通出案内すると共に、該通出切換部材３２の切り換え操作により、該球抜き路を開放すると共に各球払出装置４１ａ，４１ｂ側への通出を規制してパチンコ球を機外へ排出するよう構成されている。
【００２４】
（球払出装置）
前記第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂは、前後に重ね合わせ得る同一構造に形成されたものであって、図４に示す如く、略矩形箱体状に形成された合成樹脂製のケース内に、図示しない電動式の球払出し機構部等が収容されて、夫々の球払出装置４１ａ，４１ｂを単一のユニットとして取扱い得るようになっている。ここで、前記第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂは、第２球払出装置４１ｂにおける後面部（一方の外壁面）４２を第１球払出装置４１ａにおける前面部（他方の外壁面）４３に重ね合わせた姿勢で、第１球払出装置４１ａの後面部（一方の外壁面）４２が前記機構セット盤Ｇに近接するよう前記取付部３５に取り付けられる。
【００２５】
また、図４に示す如く、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂの４つの角部における下方に位置する２つの角部と上方に位置する一つの角部には、各球払出装置４１ａ，４１ｂの前端部から後端部近傍まで延在する第１凹部（第２の位置決め部）４３ａが凹設されると共に、上方に位置する残りの角部には、所要長さだけ前方から後方に延在する第２凹部（第２の位置決め部）４３ｂが凹設されている。また、前記第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂにおける後面部４２における４つの隅角部近傍には、前記第１凹部４３ａおよび第２凹部４３ｂの夫々と整合する位置に、各凹部４３ａ，４３ｂに挿入可能な円形突部（第１の位置決め部）４２ａが夫々突設されている。すなわち、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂは、両球払出装置４１ａ，４１ｂを前後方向の縦列状態で同一向きに相互に密着した際に、各第１および第２凹部４３ａ，４３ｂと、各円形突部４２ａとが係合して上下、左右方向の位置決めがなされる。
【００２６】
なお、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂを前記取付部３５とカバー部材５１とで挟持した際に、該第１球払出装置４１ａに形成された第１球通路４６が、前記球通出ユニット２７の第１球送出口２８ａに連通し、前記第２球払出装置４１ｂに形成された第２球通路４７が、該球通出ユニット２７の第２球送出口２９ａに連通する。すなわち、前記払出制御装置１８からの賞球払出制御信号に応じて前記第１球払出装置４１ａが駆動されたときには、前記第１球送出路２８を通出するパチンコ球を賞球として払い出すと共に、貸球払出制御信号に応じて前記第２球払出装置４１ｂが駆動されたときには、前記第２球送出路２９を通出するパチンコ球を貸球として払い出すよう構成されている。なお、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂの側部には、球抜き用の操作部（図示せず）が形成されており、該操作部を操作することで前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂに貯留されたパチンコ球を排出させるようになっている。
【００２７】
（取付部について）
前記取付部３５は、図６に示すように、金属板部材を折曲成形して形成された部材であって、前記機構セット盤Ｇに取着される取着部３６と、該取着部３６の左右両側縁部からカバー部材５１側に延出する一対の延出部（第１抱持部、移動規制部）３７，３７とから略コ字状に形成され、図９に示すように、該取着部３６の前面（第１の挟持面）３６ｂに、前記第１球払出装置４１ａの後面部４２が当接するよう構成される。すなわち、前記取着部３６の前面３６ｂに前記第１球払出装置４１ａの後面部４２を当接させた際に、前記延出部３７，３７により該第１球払出装置４１ａが抱持される（図１または図９参照）。なお、前記取着部３６の前面３６ｂにおける上下方向の略中央位置には、左右方向に所要間隔離間する位置に第１通孔３６ａ，３６ａが穿設されており、該第１通孔３６ａ，３６ａに前側から挿通させたネジ（図示せず）を前記機構セット盤Ｇに螺挿することで、前記取付部３５を固定している。
【００２８】
また、前記取着部３６の前面３６ｂにおける各隅部には、前記第１球払出装置４１ａに形成した前記各円形突部４２ａと前後方向に整列する位置に切欠部（移動規制部）３６ｃが夫々形成されており、該切欠部３６ｃに対応の円形突部４２ａが係合することで、該第１球払出装置４１ａの上下および左右方向への移動を規制している。図６，図８および図９に示すように、前記両延出部３７，３７の前記カバー部材５１に近接する端部側は、一旦外側に向けて折曲げられた後に前方に延在する鈎状の折曲部３８，３８とされており、該折曲部３８，３８に左右方向に貫通する孔部（第１の係合部）３８ａ，３８ａが開設されている。すなわち、前記取付部３５に取り付けた前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂの左右側面と、前記折曲部３８との間に生ずる隙間を介して、後述する係合フック（第２抱持部、移動規制部）５４が挿脱され、前記孔部３８ａに後述する爪部（第２の係合部）５４ａが係合するよう構成される。なお、前記取付部３５の左側に位置する延出部３７には、前記第１球払出装置４１ａに形成した前記球抜き用の操作部と対応する位置に第２通孔３６ｂが穿設されて、該第２通孔３６ｂを介して該操作部を操作し得るよう構成される。また、前記取付部３５とカバー部材５１との間に第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂを挟持した際に、該球払出装置４１ａ，４１ｂの上面の第１および第２球通路４６，４７と、前記球通出ユニット２７の底面の第１および第２球送出口２８ａ，２９ａとが近接するように、前記取付部３５の配設位置が設定してある。
【００２９】
（カバー部材について）
前記カバー部材５１は、図５または図７に示すように、前記取付部３５に配置した第２球払出装置４１ｂに後面（第２の挟持面）５２ｂが対向する保護部５２と、該保護部５２の外周縁から前記取付部３５側に延出する外壁部（移動規制部）５３と、該外壁部５３における左右の縁部から該取付部３５側に延出して弾性変形すると共に、第２球払出装置４１ｂの左右方向への移動を規制する係合フック５４，５４とからなり、前記第２球払出装置４１ｂを前側から抱持するよう構成される。なお、前記外壁部５３は、前記第２球払出装置４１ｂの外周囲を囲繞し得る寸法に設定されて、該第２球払出装置４１ｂの上下および左右方向への移動を規制している。また、前記保護部５２の後面５２ｂにおける前記第２球払出装置４１ｂに形成した前記第１および第２凹部４３ａ，４３ｂと対応する位置には、各凹部４３ａ，４３ｂに挿入可能な突部（移動規制部）５２ａが夫々形成されており（図５参照）、各突部５２ａを凹部４３ａ，４３ｂの夫々に挿入することで、第２球払出装置４１ｂの上下、左右方向の移動が規制されるようになっている。
【００３０】
図８または図９に示すように、前記係合フック５４，５４の夫々は、前記取付部３５とカバー部材５１との間に挟持した前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂから離間する方向に拡がるよう形成される。更に、前記係合フック５４，５４の後端部には、第２球払出装置４１ｂを抱持した際に、該第２球払出装置４１ｂから離間する方向に突出して、前記延出部３７の孔部３８ａ，３８ａと係合可能な爪部（第２の係合部）５４ａ，５４ａが形成されている。すなわち、前記取付部３５における折曲部３８と第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂとの間の隙間に前記係合フック５４を挿入した際に、該折曲部３８に爪部５４ａが当接して該係合フック５４が弾性変形すると共に、該爪部５４ａが孔部３８ａに到達すると該係合フック５４が原形に復帰して該爪部５４ａが孔部３８ａに係合するようになっている。なお、前記カバー部材５１の下部には、前記第２球通路４７を通出したパチンコ球を前記球通出経路部２５に向けて案内する案内部５６を形成してある（図５参照）。
【００３１】
ここで、前記取付部３５の孔部３８ａ，３８ａと、カバー部材５１の爪部５４ａ，５４ａとを係合した際に、該取付部３５の取着部３６の前面３６ｂに第１球払出装置４１ａの後面部４２が当接すると共に、カバー部材５１における保護部５２の後面５２ｂに第２球払出装置４１ｂの前面部４３が当接する寸法に、前記延出部３７，３７と係合フック５４，５４との寸法が設定される。
【００３２】
【実施例の作用】
次に、本実施例に係る遊技機の作用につき説明する。先ず、前記取付部３５の第１通孔３６ａ，３６ａに前側から挿通したネジを、前記機構セット盤Ｇに螺挿することで該取付部３５を機構セット盤Ｇに固定する。そして、前記第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂを前後に重ね合わせた状態で、該第１球払出装置４１ａの各円形突部４２ａを取付部３５の対応する各切欠部３６ｃに夫々係合させる。この状態で、前記第２球払出装置４１ｂの前側から前記カバー部材５１を前記取付部３５に近接させると、該取付部３５における延出部３７，３７にカバー部材５１における係合フック５４，５４の爪部５４ａ，５４ａが当接して、該係合フック５４，５４が第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂ側に弾性変形する。更にカバー部材５１を取付部３５に近接させて延出部３７，３７の孔部３８ａ，３８ａに係合フック５４，５４の爪部５４ａ，５４ａが到達すると、当該係合フック５４，５４が原形に復帰し、該孔部３８ａ，３８ａに爪部５４ａ，５４ａが係合する。これにより、前記取付部３５とカバー部材５１との間に、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂが重ね合わされた状態で挟持される。
【００３３】
機外部から前記球容器２２に供給されたパチンコ球は、前記球整流路部２３の第１整流路２３ａおよび第２整流路２３ｂを通過して前記球案内部材２６や球通出ユニット２７に順次流入し、前記第１および第２球送出路２８，２９を介して前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂまでの経路に貯留される。そして、前記払出制御装置１８からの賞球払出制御信号に応じて前記第１球払出装置４１ａが駆動されたり、貸球払出制御信号に応じて前記第２球払出装置４１ｂが駆動されることで、貯留したパチンコ球を球通出経路部２５を介して上球皿や下球皿に給出される。なお、前記カバー部材５１に案内部５６を形成してあるから、前記第２球通路４７を通出した遊技球は、該案内部５６を介して確実に球通出経路部２５に通出できる。
【００３４】
ここで、前記取付部３５とカバー部材５１は、該カバー部材５１の係合フック５４，５４を弾性変形させ、前記孔部３８ａ，３８ａと爪部５４ａ，５４ａとを係合させるだけで取り付けられるから、簡単な操作で両部材３５，５１の間に球払出装置４１ａ，４１ｂを挟持固定し得る。また、前記カバー部材５１の係合フック５４，５４を外側に拡がるよう形成したので、前記延出部３７，３７と係合フック５４，５４とが強固に固定されて、前記取付部３５からカバー部材５１が脱落することは防止される。更に、前記取付部３５とカバー部材５１との間に第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂを挟持した際に、該球払出装置４１ａ，４２ａの上面の第１および第２球通路４６，４７と、球通出ユニット２７の底面の第１および第２球送出口２８ａ，２９ａとを近接して隙間を小さくしてあるから、該隙間で球詰まり等することなく、第１および第２球送出路２８，２９から対応する第１および第２球通路４６，４７に、パチンコ球を良好に流通させ得る。
【００３５】
そして、前記第１球払出装置４１ａの４つの隅角部近傍に設けた各円形突部４２ａを前記取付部３５の対応する各切欠部３６ｃに夫々係合するよう構成してあるから、該第１球払出装置４１ａの上下および左右方向への移動が規制される。また、前記第２球払出装置４１ｂの第１および第２凹部４３ａ，４３ｂに前記カバー部材５１の対応する各突部５２ａが挿入されると共に、該第２球払出装置４１ｂをカバー部材５１の外壁部５３が囲繞するよう構成してあるから、該第２球払出装置４１ｂの上下および左右方向への移動も規制され、第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂを確実に所定位置に配置し得るようになる。すなわち、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂの移動を規制することで、前記球通出ユニット２７の第１および第２球送出路２８，２９の夫々に、該球払出装置４１ａ，４１ｂの球通路４６，４７を常に整列させ得るから、球詰まりや球の払い出し不良等の不具合を生ずることはなく、パチンコ球を安定して払い出すことができる。
【００３６】
次に、前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂを交換するに際して、前記カバー部材５１の係合フック５４，５４を左右から挟持して弾性変形させて前記孔部３８ａ，３８ａと爪部５４ａ，５４ａとの係合を解除した状態で、該カバー部材５１を引き出すことにより、該カバー部材５１を取り外すことができる。このとき、前記係合フック５４，５４を外側に向けて拡がるよう形成し、かつ取付部３５の折曲部３８，３８を外側に向けて折曲げて前記第１および第２球払出装置４１ａ，４１ｂとの間に隙間が生ずるようにしてあるから、該係合フック５４，５４と球払出装置４１ａ，４１ｂとの間隙を無くすように当該係合フック５４，５４を容易に弾性変形させることができ、短時間の作業時間で取り外し作業を完了することができる。また、前記爪部５４ａ，５４ａを球払出装置４１ａ，４１ｂから離間する方向に突出させてあるので、係合フック５４，５４を挟持して弾性変形させることで前記孔部３８ａ，３８ａと該爪部５４ａ，５４ａとの係合を容易に解除することができ、短時間でカバー部材５１を取り外し得る。
【００３７】
このように、前記カバー部材５１における係合フック５４，５４の爪部５４ａ，５４ａと取付部３５における延出部３７，３７の孔部３８ａ，３８ａとを係合させたり係合解除することで、前記第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂの夫々を着脱することができるから、ドライバ等の工具を使用する必要はなく、作業時間を短縮することが可能となる。また、ネジ等を使用しないので、部品点数を減少させて作業性の向上を図ると共に、コストを低減し得る。
【００３８】
また実施例では、前後方向の縦列状態で相互に密着して組付けた第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂの何れか一方が故障した場合、故障した球払出装置４１ａ（４１ｂ）のみを新品に交換し、故障していない他方の球払出装置４１ｂ（４１ａ）はそのまま継続使用することができるので、保守・管理費用を低減し得る。第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂは、前記各円形突部４２ａと第１および第２凹部４３ａ，４３ｂとを正しく整合させるだけで、夫々の球払出装置４１ａ，４１ｂを同一向きで正確に組付けることができ、位置決めの容易化および正確化を図り得る。また、第１球払出装置４１ａおよび第２球払出装置４１ｂを前後方向の縦列状態に相互に密着させて重ねて組付けるようにすることにより、一方の球払出装置４１ａ（４１ｂ）に球詰まりが発生した場合は、他方の球払出装置４１ｂ（４１ａ）の作動時の振動が伝わって、球詰まりを好適に解消し得る。そして、第１球払出装置４１ａと第２球払出装置４１ｂとは同一の構成とすることで、部品を共通化して製造コストを低廉に抑えることができると共に、前後に重ね合わせることで、上下および左右方向に無駄なスペースが生ずるのを抑制でき、両球払出装置４１ａ，４１ｂが占有する領域を小さくできる。
【００３９】
【変更例】
なお、球払出装置を挟持する取付部やカバー部材の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。実施例では、取付部にカバー部材側に延出する第１抱持部を形成すると共に、カバー部材に取付部側に延出する第２抱持部を形成するようにしたが、少なくとも何れか一方の抱持部を、他方の部材に向けて延出するよう構成すればよい。例えば、図１０（ａ），（ｂ）に示すように、取付部６０を第１球払出装置４１ａの後面部４２に対向する後面部（第１の挟持面）６２と、該後面部６２の外周囲から前側に延出する側部（第１抱持部）６１，６１とから前方に開口する箱状に形成し、その左右の側部６１，６１に孔部（第１の係合部）６１ａ，６１ａを開設すると共に、カバー部材５１に取付部６０側に延出して孔部６１ａ，６１ａに係合する爪部５４ａ，５４ａを備えた係合フック５４，５４を形成するようにしても、前述の実施例と同様の作用効果を得ることができる。なお、図１０（ａ），（ｂ）において、前記実施例と同一の部材には同一の符号を付してある。
【００４０】
また実施例では、金属板部材からなる取付部を機構セット盤にネジ止めするようにしたが、機構セット盤に取付部を直接形成するようにしてもよい。更に、前記第１および第２抱持部を球払出装置の左右両側に位置させて球払出装置を抱持するようにしたが、上下で抱持するよう構成することも可能である。なお、この場合には、各球払出装置の球通路を塞ぐことがない位置に、前記各抱持部を形成する。また、前記取付部に形成する第１の係合部およびカバー部材に形成する第２の係合部としては、実施例のものに限られるものではなく、第１の係合部と第２の係合部とが係脱可能なものであれば、従来公知の各種手段を採用し得る。更に、前記第１抱持部におけるカバー部材に近接する端部側を外側に折曲げ形成するようにしたが、該第１抱持部をカバー部材に近接するにつれて外側に拡がるよう構成することも可能である。そして、係合フックの爪部を外側に突出させる場合に限らず、内側に向けて突出するようにしてもよい。また、球払出装置に突設する第１の位置決め部は、実施例の如く円形突部に限らず任意の形状とすることができ、また該球払出装置に凹設する第２の位置決め部としても、実施例の形状に限らず該第１の位置決め部が整合する形状であれば任意の形状とすることができる。なお、前記球払出装置の個数は、２つに限られるものではなく、１つあるいは３つ以上であってもよい。
【００４１】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る遊技機によれば、機構セット盤に設けた取付部の第１抱持部に形成した第１の係合部と、カバー部材の第２抱持部に形成した第２の係合部とを係合することで、該取付部とカバー部材との間に球払出装置を挟持することができ、該球払出装置の着脱作業が容易になる。また、取付部またはカバー部材に移動規制手段を形成して球払出装置の移動を規制することで、球払出装置を定位置に位置決めすることができると共に、球払出装置と球貯留排出経路部の夫々の球通路を連通して、確実に遊技球を払い出すことが可能となる。更に、取付部の第１の係合部とカバー部材の第２の係合部とを係脱可能としたので、煩雑な作業を要することなく取付部にカバー部材を取り付けることができる。そして、取付部として金属板部材を用いることで該取付部の剛性が向上して取付部の損傷が防止される。また、第１抱持部の端部を外側に向けて折曲げ形成することで、折曲部と球払出装置との間の隙間で第２抱持部を弾性変形させ得るようになると共に、該第２抱持部の弾性変形に伴い該折曲部に形成した孔部に第２抱持部の爪部を係脱させ得る。更に、前記爪部を球払出装置から離間する方向に突出させることで、該第２抱持部を挟んで弾性変形させることで、前記孔部と爪部との係合を解除して容易にカバー部材を取り外すことができる。
【００４２】
そして、全く同一に構成した第１球払出装置および第２球払出装置を相互に密着させ、この状態で設置部材に組付けるようにしたので、一方の球払出装置の作動時の振動が他方の球払出装置に伝わって、相互の球払出装置の球詰まりを好適に解消し得る利点がある。なお、第１球払出装置と第２球払出装置とは同一構成であるから部品の共通化が可能であり、製造コストを低廉に抑えることができる。また、第１および第２球払出装置を前後に重ね合わせるよう構成することで、該球払出装置が占有する領域を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例に係る取付部とカバー部材とにより第１および第２球払出装置を挾持した状態を示す斜視図である。
【図２】実施例に係る遊技機を示す背面図である。
【図３】実施例に係る機構セット盤に取り付けた取付部から、２基の球払出装置およびカバー部材を取り外した状態を示す斜視図である。
【図４】実施例に係る第１および第２球払出装置を示す斜視図である。
【図５】実施例に係る取付部からカバー部材を取り外した状態を示す側面図である。
【図６】実施例に係る取付部を示す斜視図である。
【図７】実施例に係るカバー部材を示す斜視図である。
【図８】実施例に係る取付部からカバー部材を取り外した状態を示す平面図である。
【図９】実施例に係る取付部とカバー部材とにより第１および第２球払出装置を挾持した状態を示す平面図である。
【図１０】変更例に係る取付部とカバー部材を示すものであって、（ａ）は取付部とカバー部材とを分解して示す斜視図であり、（ｂ）は取付部とカバー部材とで第１および第２球払出装置を挟持した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
１４ 球貯留排出経路部
２５ 球通出経路部
３５ 取付部
３６ｂ 前面（第１の挟持面）
３６ｃ 切欠部（移動規制部）
３７ 延出部（第１抱持部、移動規制部）
３８ 折曲部
３８ａ 孔部（第１の係合部）
４１ａ 第１球払出装置
４１ｂ 第２球払出装置
４２ 後面部（一方の外壁面）
４２ａ 円形突部（第１の位置決め部）
４３ 前面部（他方の外壁面）
４３ａ 第１凹部（第２の位置決め部）
４３ｂ 第２凹部（第２の位置決め部）
５１ カバー部材
５２ａ 突部（移動規制部）
５２ｂ 後面（第２の挟持面）
５３ 外壁面（移動規制部）
５４ 係合フック（第２抱持部、移動規制部）
５４ａ 爪部（第２の係合部）
５６ 案内部
６２ 後面部（第１の挟持面）
Ｇ 機構セット盤

Claims (8)

1. 機裏側の機構セット盤に配設されて遊技球を通出案内する球貯留排出経路部の下流側に、該球貯留排出経路部から供給される遊技球を所定数単位で球通出経路部に通出させる球払出装置を配設した遊技機において、
   前記機構セット盤における球貯留排出経路部の下流側に設けられ、前記球払出装置を背面側から抱持する一対の第１抱持部を備え、前記第１抱持部の夫々に第１の係合部を形成してなる取付部と、
   前記球払出装置を正面側から抱持する一対の第２抱持部を備え、前記第２抱持部の夫々に、前記第１抱持部の第１の係合部と係脱自在に係合し得る第２の係合部を形成してなるカバー部材とからなり、
   前記第１の係合部と第２の係合部とを係合させることで、前記球払出装置を前記取付部および前記カバー部材の間に挟持するようにした
   ことを特徴とする遊技機。
2. 前記取付部およびカバー部材の少なくとも一方に、前記球払出装置の移動を規制する移動規制部を形成し、該取付部とカバー部材との間に挟持した球払出装置を定位置に位置決めするようにした請求項１記載の遊技機。
3. 前記取付部は、前記機構セット盤に取着されて前記球払出装置と当接する第１の挟持面と、該第１の挟持面の左右両側縁から前記カバー部材側に延出する前記第１抱持部とからなり、各第１抱持部の端部近傍に前記第１の係合部としての孔部が夫々形成されている請求項１または２記載の遊技機。
4. 前記球払出装置の前記機構セット盤に対向する第１の外壁面に位置決め部を突設すると共に、前記取付部の第１の挟持面における該位置決め部と整列する位置に、該位置決め部と係脱可能な前記移動規制部としての切欠部を設け、該第１の外壁面を第１の挟持面に当接させた際に位置決め部が切欠部に係合して球払出装置の上下および左右方向の移動を規制するようにした請求項３記載の遊技機。
5. 前記カバー部材は、前記取付部に配置した前記球払出装置に対向する第２の挟持面と、該第２の挟持面の外周縁から前記取付部側に延出し、該球払出装置を囲繞する外壁部と、該外壁部の左右側部から前記取付部側に延出する前記第２抱持部とからなり、各第２抱持部の端部近傍に、前記取付部の孔部に係脱可能に係合する第２の係合部としての爪部が夫々形成されている請求項３または４記載の遊技機。
6. 前記取付部は金属板部材であって、該取付部における前記第１抱持部のカバー部材に近接する端部側を外側に向けて折曲げ形成した折曲部に前記孔部を形成すると共に、前記第２抱持部の爪部を、前記球払出装置から離間する方向に突出するよう構成した請求項５記載の遊技機。
7. 前記球払出装置は、前記機構セット盤に近接して配設される第１球払出装置、および該第１球払出装置と同一構造を有して前後に重ね合わせられ、前記カバー部材に近接して配設される第２球払出装置からなり、該カバー部材に該第２球払出装置から排出される遊技球を前記球通出経路部に向けて案内する案内樋を形成した請求項１〜６の何れかに記載の遊技機。
8. 前記第１および第２球払出装置の夫々に、前後への重ね合わせ時に密着する一方の外壁面に第１の位置決め部を突設すると共に、他方の外壁面に該第１の位置決め部が整合する第２の位置決め部を凹設して、両球払出装置は、前記第１の位置決め部と前記第２の位置決め部とを整合させて前後に重ね合わせた姿勢で前記取付部に取り付けられる請求項７記載の遊技機。

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