JP2004321109A - 鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置 - Google Patents

鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロール状回転ブラシのブラシ毛に「くせ」あるいは「磨耗」が生じても短期間でロール状回転ブラシ全体を新品に交換する必要のない鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置を提供する。
【解決手段】シャフトの一の端部近傍を保持する一の保持部材と、前記シャフトの他の端部近傍を保持する他の保持部材とで保持して回転可能に構成された鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置において、前記一の保持部材と前記他の保持部材間とでなす距離を軸方向で二等分に分割する線と、前記搬送手段における搬送経路の中心線とが平面視で所定距離をもって離間して構成し、かつ、シャフトの一の端部近傍を前記他の保持部材に、シャフトの他の端部近傍を前記一の保持部材に装着可能に構成した。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鶏卵あるいは球状果菜類の表面に付着している汚れ、塵埃または水分等の表面付着物を除去する表面付着物除去装置に関し、さらに詳しくは、鶏卵または球状果菜類の表面に付着している表面付着物をブラシで除去する鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置の一例として、鶏舎で産卵された鶏卵の表面に付着している鶏糞等の汚れを除去して清浄化する鶏卵の洗浄装置が公知である。前記鶏卵の洗浄装置Tは、図5および図6に示すように、大略、次の(a)〜(g)で構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
(a)鶏卵EをX方向に沿って所定ピッチを形成して搬送する複数のバー1aと前記複数のバー1aをチェーン1bで所定の間隔をもって多数連結して構成されたバーコンベア1。
(b)前記バーコンベア1にて順次搬送される鶏卵Eの直下に配置されるとともに、鶏卵Eを横向けの状態で例えば、6列の複列状態で収容する波型の凹部2a〜2fにて搬送経路を形成し、かつ、搬送経路の上流側から下流側に向かって上り勾配を形成することにより温水を鶏卵Eの搬送経路の下流側から上流側に向けて案内する樋2。
(c)鶏卵Eの搬送経路の下流側上方に設けられ、かつ、前記鶏卵Eに対して温水を噴出する温水供給装置3。
(d)前記温水供給装置3の近傍に設けられ、かつ、鶏卵Eの表面に付着している水分を吹き飛ばす水切り用空気を噴出するブロワ4。
(e)前記バーコンベア1の搬送方向Xに対して直交する方向に設けられ、かつ、シャフト5aと該シャフト5aの半径方向に植毛されたブラシ毛5bとから構成され、鶏卵Eをブラシの毛先で擦って該鶏卵Eの表面に付着している汚れを除去する複数のロール状回転ブラシ5。
(f)ケーシング6の両側壁に設けられているとともに、前記ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの端部5cおよび5dを保持する左右一対の軸受け7aおよび7b。
(g)装置T全体を被うケーシング6。
【0003】
前記構成からなる鶏卵の洗浄装置Tにおいて、鶏卵Eの表面に付着している鶏糞等が除去され、当該鶏卵Eが清浄化されるまでのプロセスは次のとおりである。
(1)前記鶏卵の洗浄装置に供給された鶏卵Eは、バーコンベア1のバー1aとバー1aとの間に1個ずつ積載されるとともに、前記樋2の凹部2a〜2fに等間隔で例えば、6列の複列状態で収容され、該バーコンベア1の駆動により前記樋2の凹部2a〜2f内を転がりながらX方向に搬送される。
(2)前記バーコンベア1にて搬送されてきた鶏卵Eに対して温水供給装置3から約40℃〜50℃の温水が噴出され、前記温水により当該鶏卵Eの卵殻表面が湿潤状態となる。
(3)前記温水供給装置3から噴出された温水は前記樋2の凹部2a〜2fに沿って流れ、前記鶏卵Eは常に温水と接触することになるので表面に付着している汚れが落ちやすい状態となる。
(4)複数のロール状回転ブラシ5が同一方向に回転駆動することで該ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部が鶏卵Eの表面に接して何度も擦るので、鶏卵Eの表面に付着している汚れが除去される。そして、前記汚れを洗い流した汚水が前記樋2a〜2fを介して鶏卵Eの搬送経路の下流側から上流側に向けて排水される。
(5)前記ロール状回転ブラシ5による洗浄が終わると、鶏卵Eの表面に付着している水分がブロワ4から噴出された水切り用空気により吹き飛ばされて当該鶏卵Eの清浄化が終了する。その後、前記清浄化された鶏卵Eは次工程に搬送される。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第3047575号公報(第3頁、第1−4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記鶏卵の洗浄装置Tにおいて、ロール状回転ブラシ5本体の支持構造および該ロール状回転ブラシ5と鶏卵Eとの接触状態について着目すると、前記ロール状回転ブラシ5は、一般的に、鶏卵の洗浄装置Tにおける搬送経路の中心線に対して左右対称に配置されている。そして、該ロール状回転ブラシ5における前記シャフト5aの一の端部はケーシング6の一方の側壁に設けられた図示しない一の軸受けに保持され、また、前記シャフトの他の端部はケーシング6の他方の側壁に設けられた図示しない他の軸受けに保持されているとともに、図示しない駆動手段によって回転可能に構成されている。
【0006】
また、ロール状回転ブラシ5と鶏卵Eとの接触状態については、前記ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bが鶏卵Eの鋭端部から鈍端部にかけて満遍なく接触するように、おおよそ、該ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部がバーコンベア1のバー1aに触れる程度の高さに予め調節されている。
【0007】
ところが、図7(a)の正面図および図7(b)の側面図に示すように、鶏卵Eは所謂「卵型」であるため、ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部が鶏卵Eに対して均等に接触することはない。すなわち、該鶏卵Eの鋭端部hおよび鈍端部iには前記ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部が接触するが、該鶏卵Eの胴部jには前記ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部が接触せずに毛の腹部で接触することになる。
【0008】
特に、前記ロール状回転ブラシ5における鶏卵Eの胴部jと接触する部分においては、鶏卵Eに対してブラシ毛5bが一定の姿勢のままでを押し付ける状態、すなわち、常にブラシ毛5bの腹部で鶏卵Eの胴部jを押し付ける状態となる。このような状態であってもロール状回転ブラシ5が新品のうちは、鶏卵Eが該ロール状回転ブラシ5を通過する度にブラシ毛自身が元の姿勢に戻ろうとする反発力を備えているため、鶏卵Eの胴部に固くこびりついている汚れを除去する効率が低下することはない。
【0009】
しかしながら、前記鶏卵の洗浄装置Tは、鶏卵の洗浄を繰り返すうちに次のような問題が生じる。
(1)ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部が鶏卵Eの表面に接して何度も擦るので、前記ロール状回転ブラシ5のブラシ面には一定の間隔で「くせ」が付いてしまう。いったん、ロール状回転ブラシ5のブラシ面に前述のような「くせ」が付いてしまうと、常にブラシ毛5bの腹の部分で鶏卵Eを擦ることになるため、鶏卵Eの胴部に固くこびりついている付着物を効果的に除去することができなくなってしまう。
(2)ロール状回転ブラシ5のブラシ面の「くせ」の付いていない部分を使用する目的で、該ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部を前記他の軸受けに、シャフト5aの他の端部を前記一の軸受けに装着しても、前記ロール状回転ブラシ5は、鶏卵の洗浄装置Tにおける搬送経路の中心線に対して左右対称に配置されているため、結局、鶏卵Eは該ロール状回転ブラシ5のブラシ面の既に「くせ」が付いている部分と接触することになってしまう。
(3)「くせ」が付いていない部分はまだ十分に使用可能であるにもかかわらず、短期間でロール状回転ブラシ5全体の交換を余儀なく迫られ、不経済である。
【0010】
したがって、本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ロール状回転ブラシのブラシ毛に「くせ」が付いてしまっても短期間でロール状回転ブラシ全体を新品に交換する必要のない鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、鶏卵あるいは球状果菜類を所定のピッチをもって複列状態で搬送する搬送手段と、シャフトと該シャフトの半径方向に植毛されたブラシ毛とから構成されたロール状回転ブラシとを備え、前記ロール状回転ブラシが前記搬送手段の搬送方向に対して略直交する方向で、かつ、前記ブラシ毛先端部が鶏卵あるいは球状果菜類の表面に接している状態で設けられているとともに、前記シャフトの一の端部近傍を保持する一の保持部材と、前記シャフトの他の端部近傍を保持する他の保持部材とで保持して回転可能に構成された鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置において、前記一の保持部材と前記他の保持部材間とでなす距離を軸方向で二等分に分割する線と、前記搬送手段における搬送経路の中心線とが平面視で所定距離をもって離間して構成し、かつ、シャフトの一の端部近傍を前記他の保持部材に、シャフトの他の端部近傍を前記一の保持部材に装着可能に構成としたものである。
【0012】
また、前記一の保持部材と前記他の保持部材間とでなす距離を軸方向で二等分に分割する線と、前記搬送手段における搬送経路の中心線との離間距離を、前記搬送手段における所定のピッチの略1/4で構成することが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1〜図4は、本発明にかかる鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置の実施形態を説明する図である。なお、本明細書では、前記鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置の処理対象物を鶏卵で説明する。
【0014】
図1と図5とを比較すれば明らかなように、本発明の鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置T(以下、単に装置Tという。)と、前記従来技術で説明した鶏卵の洗浄装置Tとは基本構成が同じであり、同一の構成部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0015】
図2は前記装置Tにおけるバーコンベア1と樋2の斜視図であり、前記従来技術で説明した鶏卵の洗浄装置Tと同様に、鶏卵Eがバーコンベア1のバー1aとバー1aとの間に1個ずつ位置するようになっている。そして、所定のピッチPで6列分形成された樋2の凹部2a〜2fに鶏卵Eが横向きの状態で6個収容され、前記バーコンベア1の駆動によって前記鶏卵Eがバー1aに押される状態で前記凹部2a〜2f内を転がりながらX方向に搬送される構成となっている。なお、凹部2cと凹部2dとの間のCL1は樋2の中心線、つまり、搬送経路の中心線である。
【0016】
前記装置Tの複数のロール状回転ブラシ5には、図示しないモータ、チェーンおよびスプロケット等の駆動手段および動力伝達手段にて回転可能に構成されている。また、前記複数のロール状回転ブラシ5は個々に図示しない高さ調節機構によって鶏卵Eとロール状回転ブラシ5との高さを調節可能に構成されている。なお、ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの材質としては、公知のポリエチレンやナイロンにSic(炭化珪素)を含浸させたものが選ばれる。
【0017】
前記装置Tの温水供給装置3には、図示しない湯の温度および供給量を制御する温水ボイラが備えてある。なお、前記温水供給装置3から噴出する流体については、常温の水よりも温水のほうが汚れを落としやすいこと、そして、鶏卵の表面温度をある程度高い状態にすると次工程の乾燥工程で鶏卵が乾きやすくなること、また、卵殻から雑菌の侵入を防ぐという理由から温水(湯)が望ましいが、前記温水に替えて殺菌効果の高いオゾン水を用いてもよい。
【0018】
図3は、図1のA−Aにおける断面図であり、前記装置Tのロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cは、ケーシング6の一方の側壁に設けられた一の軸受け7aに保持され、また、前記シャフト5aの他の端部5dは、ケーシング6の他方の側壁に設けられた他の軸受け7bに保持されている。そして、図示のとおり、該ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cおよび他の端部5dを保持している一の軸受け7aと他の軸受け7bとでなす距離Lが形成されている。
【0019】
また、前記ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cおよび他の端部5dを保持している一の軸受け7aと他の軸受け7bとでなす距離Lを軸方向で二等分に分割する線CL2に対して、前記装置Tの樋2の中心線、つまり、搬送経路の中心線CL1が所定の距離dだけオフセットされている。なお、前記オフセット距離dは樋2の凹部2a〜2fのピッチPの略1/4程度とするのがよい。より好ましくは1/4である。
【0020】
本実施例では、ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cおよび他の端部5dを保持している一の軸受け7aと他の軸受け7bとでなす距離Lを二等分に分割する線とは、図3に示すように、軸受け7aと軸受け7bとでなす内側の距離を軸方向で二等分に分割する線であると定義する。
【0021】
つぎに、前記構成からなる装置Tを下記の諸条件に設定して鶏卵Eの卵殻表面に付着している付着物を除去する実験例を説明する。
(1)ロール状回転ブラシ5のブラシ面は、φ180mm×480mmとし、ブラシ毛の太さを0.25mm、ブラシ毛の長さを60mm、ブラシ毛5bの材質はポリエチレンとする。
(2)ロール状回転ブラシ5の数量を4本とし、それぞれのロール状回転ブラシ5の回転数は1300回転/毎分と設定する。
(3)ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部は、バーコンベア1のバー1aに触れる程度の高さに調節しておく。
(4)樋2の凹部2a〜2fのピッチPを80mm、前記ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cおよび他の端部5dを保持している一の軸受け7aと他の軸受け7bとでなす距離Lを540mm、前記オフセット距離dを20mm(樋2の凹部2a〜2fのピッチの1/4の距離)とする。
(5)温水供給装置3から噴出する流体については、40℃〜50℃に維持された温水を使用する。
(6)洗浄対象物である鶏卵Eについては、鶏舎で集卵されたMサイズからLLサイズの鶏卵Eを用いるものとする。
【0022】
前記装置Tを前述の条件に設定したのち、前記装置Tによって鶏卵Eの表面に付着している鶏糞等が除去され、当該鶏卵Eが清浄化されるまでのプロセスを説明する。
(1)前記装置Tに供給されたMサイズからLLサイズの鶏卵Eは、バーコンベア1のバー1aとバー1aとの間に1個ずつ積載されるとともに、前記樋2の凹部2a〜2fに等間隔で例えば、6列の複列状態で収容され、該バーコンベア1の駆動により前記樋2の凹部2a〜2f内を転がりながらX方向に搬送される。
(2)前記バーコンベア1にて搬送されてきた鶏卵Eに対して温水供給装置3から約40℃〜50℃の温水が噴出され、前記温水により当該鶏卵Eの卵殻表面が湿潤状態となる。
(3)前記温水供給装置3から噴出された温水は前記樋2の凹部2a〜2fに沿って流れ、前記鶏卵Eは常に温水と接触することになるので表面に付着している汚れが落ちやすい状態となる。
(4)複数のロール状回転ブラシ5が同一方向に回転駆動することで該ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部が鶏卵Eの表面に接して何度も擦るので、鶏卵Eの卵殻表面に付着している汚れが除去される。そして、前記汚れを洗い流した汚水が前記樋2a〜2fを介して鶏卵Eの搬送経路の下流側から上流側に向けて排水される。
(5)前記ロール状回転ブラシ5による汚れの除去が終わると、鶏卵Eの表面に付着している水分がブロワ4から噴出された水切り用空気により吹き飛ばされて乾燥し、当該鶏卵Eの清浄化が終了する。
(6)一定期間、前述の(1)〜(5)のプロセスを繰り返していくうちにロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bの先端部が鶏卵Eの表面に接して何度も擦るので、前記ロール状回転ブラシ5のブラシ面には一定の間隔で「くせ」が付いてしまい、鶏卵Eの胴部に固くこびりついている汚れの除去効率が徐々に低下してくる。
(7)前述のように、鶏卵Eの付着物の除去効率が低下した場合、いったん、装置Tの駆動を停止する。そして、現在、ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cがケーシング6の一方の側壁に設けられた一の軸受け7aに保持され、また、前記シャフト5aの他の端部5dがケーシング6の他方の側壁に設けられた他の軸受け7bに保持されている状態(図3の状態)から、該ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cを他の軸受け7bに、シャフト5aの他の端部5dを一の軸受け7aに装着する(図4の状態)。つまり、シャフト5aの両端部5cおよび5dを左右逆に入れ替えるのである。
(8)その結果、前記ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの両端部5cおよび5dを保持している軸受け7aと軸受け7bとでなす距離L=540mmを軸方向で二等分に分割する線CL2と、搬送経路の中心線CL1とが20mmオフセットしているため、図4に示すように、前記(1)〜(5)のプロセスで発生した該ロール状回転ブラシ5におけるブラシ面の「くせ」Wの付いた部分を確実に避けて「くせ」Wの付いていない部分のブラシ面で当該鶏卵Eの卵殻表面に付着している汚れを除去できることになる。
(9)その後、前記装置Tの運転を再開し、前述の(1)〜(5)のプロセスを継続する。
【0023】
したがって、本発明の装置Tは、ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cおよび他の端部5dを保持している一の軸受け7aと他の軸受け7bとでなす距離Lを軸方向で二等分に分割する線CL2に対して、搬送経路の中心線CL1が所定の距離だけオフセットして構成し、かつ、シャフト5aの一の端部5cを前記他の軸受け7bに、シャフト5aの他の端部5dを前記一の軸受け7aに装着可能に構成しているため、例えば、前記装置Tで鶏卵Eの卵殻表面の汚れの除去を繰り返すうちにロール状回転ブラシ5のブラシ面と鶏卵Eとが接触する部分に一定の間隔で「くせ」が付いてしまった場合、初期に発生した該ロール状回転ブラシ5におけるブラシ面の「くせ」の付いた部分と隣接する「くせ」の付いた部分との間の未使用部分で鶏卵Eの卵殻表面の汚れを除去することができる。
【0024】
その結果、ロール状回転ブラシ5のブラシ毛5bに「くせ」が付いてしまっても短期間でロール状回転ブラシ5全体を新品に交換する必要がなく、経済的である。なお、本発明を採用することで、ロール状回転ブラシ5の交換周期を半年から1年に延ばせることが可能になったことが本発明者の実験で確認されている。
【0025】
ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cおよび他の端部5dを保持している一の軸受け7aと他の軸受け7bとでなす距離を軸方向で二等分に分割する線CL2と、搬送経路の中心線CL1とのオフセット距離を樋2の凹部2a〜2fのピッチPの略1/4に限定した理由は、図3と図4とを比較すれば明らかなように、ロール状回転ブラシ5におけるシャフト5aの一の端部5cを前記他の軸受け7aに、シャフト5aの他の端部5dを前記一の軸受け7bに装着されている状態(図3の装着状態)から、図4に示すように、シャフト5aの両端部5cおよび5dを左右逆に入れ替えた場合、初期(図3の状態)に発生した該ロール状回転ブラシ5のブラシ面の「くせ」Wと隣接する「くせ」Wとの間の未使用部分で鶏卵Eの卵殻表面の汚れを除去することができるからである。さらに、前記オフセット距離を樋2の凹部2a〜2fのピッチPの1/4とした場合、前記未使用部分が鶏卵Eの汚れを除去する部分に位置するため効果的に汚れを除去できるからである。
【0026】
なお、本実施例では、温水を用いて鶏卵の卵殻表面に付着している付着物の除去を行なう例を説明したが、本実施例に限定するものではなく、乾燥状態で鶏卵の卵殻表面に付着している塵埃等の付着物を除去してもよい。
【0027】
また、本明細書では、ロール状回転ブラシのブラシ面に「くせ」が発生した場合に本発明を適用する例で説明したが、これに限定するものではなく、ロール状回転ブラシのブラシ面に「磨耗」が発生した場合でも本発明を適用できることはいうまでもない。
【0028】
また、本明細書では、前記装置Tの処理対象物を鶏卵で説明したが、これに限定するものではなく、前記処理対象物を鶏卵に替えて例えば、トマト、柿、梨、リンゴ等の球状果菜類であってもよい。そして、これらの球状果菜類の表面に付着している塵埃や消毒剤等の薬品を除去する場合は、鶏卵の処理で用いた温水供給装置は必要なく、乾燥状態で処理を行ない、前記球状果菜類の搬送手段についても本明細書で説明したバーコンベアに替えて本出願人が特開2001−86969号公報にて提案している複数のローラが用いられる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置は、ロール状回転ブラシにおけるシャフトの一の端部および他の端部を保持している一の保持部材と他の保持部材とでなす距離を軸方向で二等分に分割する線に対して、搬送経路の中心線が所定の距離だけオフセットして構成し、かつ、シャフトの一の端部を前記他の保持部材に、シャフトの他の端部を前記一の保持部材に装着可能に構成しているため、例えば、経時変化によってロール状回転ブラシのブラシ面と鶏卵とが接触する部分に一定の間隔で「くせ」が付いてしまった場合であっても、初期に発生した該ロール状回転ブラシ5におけるブラシ面の「くせ」の付いた部分と隣接する「くせ」の付いた部分との間の未使用部分で鶏卵Eの卵殻表面の汚れを除去することができる。その結果、ロール状回転ブラシのブラシ毛に「くせ」が付いてしまっても短期間でロール状回転ブラシ全体を新品に交換する必要がなく、経済的であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置を説明する側面図である。
【図2】本発明の鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置にかかるバーコンベアと樋との関係を説明する斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図(正面図)である。
【図4】ロール状回転ブラシのシャフトの両端部を左右逆に入れ替えたときのブラシ面と鶏卵との接触面の関係を説明する正面図である。
【図5】従来の鶏卵の洗浄装置を説明する側面図である。
【図6】従来の鶏卵の洗浄装置にかかるバーコンベアと樋との関係を説明する図である。
【図7】ブラシ面と鶏卵との接触状態を説明する図であり、(a)は正面図を示し、(b)は側面図を示す。
【符号の説明】
1…バーコンベア、2…樋、3…温水供給装置、4…ブロア、5…ロール状回転ブラシ、6…ケーシング、7a〜7b…軸受け、CL1…搬送経路の中心線、CL2…軸受け間距離の分割線、E…鶏卵、T…鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置、W…「くせ」、X…搬送方向

Claims (2)

  1. 鶏卵あるいは球状果菜類を所定のピッチをもって複列状態で搬送する搬送手段と、シャフトと該シャフトの半径方向に植毛されたブラシ毛とから構成されたロール状回転ブラシとを備え、前記ロール状回転ブラシが前記搬送手段の搬送方向に対して略直交する方向で、かつ、前記ブラシ毛先端部が鶏卵あるいは球状果菜類の表面に接している状態で設けられているとともに、前記シャフトの一の端部近傍を保持する一の保持部材と、前記シャフトの他の端部近傍を保持する他の保持部材とで保持して回転可能に構成された鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置において、前記一の保持部材と前記他の保持部材間とでなす距離を軸方向で二等分に分割する線と、前記搬送手段における搬送経路の中心線とが平面視で所定距離をもって離間して構成し、かつ、シャフトの一の端部近傍を前記他の保持部材に、シャフトの他の端部近傍を前記一の保持部材に装着可能に構成されたことを特徴とする鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置。
  2. 前記一の保持部材と前記他の保持部材間とでなす距離を軸方向で二等分に分割する線と、前記搬送手段における搬送経路の中心線との離間距離を、前記搬送手段における所定のピッチの略1/4で構成したことを特徴とする請求項1に記載の鶏卵あるいは球状果菜類の表面付着物除去装置。
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