JP2004320332A - 通信装置、登録プログラム、及び、登録方法 - Google Patents
通信装置、登録プログラム、及び、登録方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通信を行う時に、装置Aの利用者が装置Bの名前を設定し、装置Aが、保持している名前とアドレスの組から、装置Bのアドレスを検索するようにすると、装置Bのアドレスが変化する場合には利用できないし、また、名前とアドレスの組を登録することも、厄介である。
【解決手段】カメラA104は、電話機A101の識別情報を検出し、電話機A101の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索サーバ107に登録する。カメラB105は、電話機B102の通信相手である電話機A101の識別情報を元に、アドレス検索サーバ107に、カメラA104のアドレス検索を要求する。
【選択図】 図1
【解決手段】カメラA104は、電話機A101の識別情報を検出し、電話機A101の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索サーバ107に登録する。カメラB105は、電話機B102の通信相手である電話機A101の識別情報を元に、アドレス検索サーバ107に、カメラA104のアドレス検索を要求する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置、登録プログラム、及び、登録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットに接続される各種装置間での通信では、各装置のIPアドレスを使用して通信を行う。例えば、装置Aと装置Bとの間で通信を行う場合は、装置AのIPアドレスであるアドレスAと装置BのIPアドレスであるアドレスBを使用する。インターネットにおける通信プロトコルの一つであるTCPでは、始めに一方の装置(ここでは装置Aとする)から、もう一方の装置(ここでは装置Bとする)に対して接続要求を出す。接続要求には、アドレスAとアドレスBを入れる必要がある。自らのアドレスであるアドレスAは、通常通信を可能にする段階で保持しているので、接続要求に入れることは容易である。一方、通信相手のアドレスであるアドレスBは、何らかの手段によって獲得しなければならない。従来、アドレスBを獲得する方法としては次のような方法があった。
【0003】
通信を行う度に、装置の利用者がアドレスBを設定する(第1の方法)。
【0004】
装置Bに名前を付け、装置Bの名前とアドレスBを、利用者が装置Aに登録する。名前とアドレスBの組は装置Aに保持される。通信を行う時は、装置の利用者が名前を設定する。装置Aは、保持している名前とアドレスの組から、アドレスBを検索する(第2の方法)。
【0005】
通信を行う時に、装置の利用者が装置Bのドメイン名を設定する。装置Aは、DNSを用いてドメイン名からアドレスBを検索する(第3の方法)。
【0006】
ドメイン名にもとづきDNS(Domaine Name Service)サーバからIPアドレスを取得することは、たとえば、特開2000−200236号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例には次のような問題点があった。
【0008】
まず、第1の方法では、通信を行う度に利用者がアドレスを設定するのは厄介である。IPアドレスは、IPv4でも32bit、IPv6では128bitである。これを毎回設定するには手間がかかる。さらに、利用者はどのようにしてアドレスを知るかという問題もある。例えば、カメラとカメラでデータを交換するといった通信の場合、一般にカメラには固定のIPアドレスが付与されることは少なく、IPアドレスは通信をする度に変わり得る。この場合、利用者が相手のアドレスを知ることは困難である。
【0009】
第2の方法も、アドレスが変化する場合には利用できない。また、名前とアドレスの組を登録することも、第1の方法ほどではないが厄介である。
【0010】
第3の方法は、利用者がアドレスを設定する必要がないという点で簡便である。また、アドレスが変化しても常にドメイン名に対する現在のIPアドレスを検索できるダイナミックDNSにより、アドレスが変化しても利用可能である。しかし、ドメインを使用するためにはドメインを取得する必要がある。ドメインの取得には、様々なコストがかかるので、前述のカメラのように一般的な利用者が使用する装置のためにドメインを取得することは難しい。
【0011】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、装置のアドレスが変化する場合でも、ドメイン登録をすることなく容易に送信相手の装置のアドレスを取得して通信を行うことを可能にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の通信装置は、ローカルネットワークを介して接続される他の通信装置の識別情報を検出する検出手段と、前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置に登録する登録手段とを有することを特徴とする。
【0013】
前記検出手段は、前記他の通信装置の識別情報と共に、前記他の通信装置の通信相手の識別情報を検出し、前記登録手段は、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、前記アドレス検索装置に登録すると共に、前記通信相手の識別情報に対応して前記アドレス検索装置に登録されているアドレス情報を検索する。前記登録手段は、検索されたアドレス情報の相手と接続する。前記登録手段は、検索されたアドレス情報の相手との接続が確立すると、前記アドレス検索装置に登録した前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、削除する。
【0014】
また、本発明の通信装置は、第一通信装置とローカルネットワークを介して通信する第三通信装置であって、第二広域ネットワークを介して第四通信装置と通信する広域通信手段と、前記第一通信装置からのアドレス検索要求に対して、前記第四通信装置のアドレスと第三通信装置自体のアドレスを返信するアドレス要求返信手段とを備える。
【0015】
また、本発明のアドレス検索装置は、第一通信装置のアドレスを第二通信装置からの要求により検索するアドレス検索装置であって、第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスと、前記第一通信装置のアドレスとを、前記第一通信装置から受信し、前記第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスを、前記第二通信装置から受信する受信手段と、前記受信手段で前記第一通信装置から受信した前記第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスをキーとして前記第一通信装置のアドレスを検索できるように、前記第一通信装置のアドレスを格納するアドレス格納手段と、前記受信手段で前記第二通信装置から受信した前記第三通信装置のアドレスをキーとして、前記アドレス格納手段に格納されている前記第一通信装置のアドレスを検索し、前記検索で検索された前記第一通信装置のアドレスを返信する検索結果返信手段とを備える。
【0016】
また、本発明のアドレス検索プログラムは、第一通信装置のアドレスを第二通信装置からの要求により検索するアドレス検索プログラムであって、第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスと、前記第一通信装置のアドレスとを、前記第一通信装置から受信し、前記第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスを、前記第二通信装置から受信し、前記第一通信装置から受信した前記第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスをキーとして前記第一通信装置のアドレスを検索できるように、前記第一通信装置のアドレスを格納し、前記第二通信装置から受信した前記第三通信装置のアドレスをキーとして、前記格納した第一通信装置のアドレスを検索し、前記検索で検索された第一通信装置のアドレスを返信する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、本形態のアドレス交換に関わる装置とネットワークの構成例を示す図である。なお、図1の構成図では、通信装置が、電話機と、カメラの形態を説明するが、電話機ではなく、パーソナルコンピュータや、その他の通信装置にも、本発明は、適用できるし、また、カメラではなく、プリンタや、その他の通信装置にも、本発明は、適用できる。
【0019】
同図において101と102は電話機である。101は利用者Aが利用する電話機であるとし電話機Aと呼ぶ。電話機Aは、第三通信装置の例である。102は利用者Bが利用する電話機であるとし電話機Bと呼ぶ。電話機Bは、第四通信装置の例である。103は、電話機A101と電話機B102を結ぶ電話回線である。電話回線103は、アナログ電話回線、デジタル電話回線、携帯電話回線などの広域ネットワークである。
【0020】
104と105はデジタルカメラである。104は利用者Aが利用するデジタルカメラであるとしカメラAと呼ぶ。カメラAは第一通信装置の例である。105は利用者Bが利用するデジタルカメラであるとしカメラBと呼ぶ。カメラBは第二通信装置の例である。カメラA104とカメラB105ともネットワークインタフェースを備える。106はインターネットであり、カメラA104とカメラB105の双方がネットワークインタフェースを用いて接続されている。カメラA104とカメラB105は、インターネット106を通して、撮影した画像データを交換することができる。インターネット106は、広域ネットワークである。インターネット106は、一部に、電話回線、あるいは、無線インターネットを含んでもよい。
【0021】
107は、アドレス検索サーバであり、インターネット106に接続されている。108と109はBluetoothのような無線ネットワークである。電話機A101、電話機B102、カメラA104、カメラB105とも無線ネットワークインタフェースを備えている。本形態では、電話機A101とカメラA104は、近距離に位置しているものとし、同一の無線ネットワーク108で接続されている。また同様に、電話機B102とカメラB105とは、同一の無線ネットワーク109で接続されている。無線ネットワーク108、109は、ローカルネットワークである。
【0022】
図12は、本形態におけるデジタルカメラ104、105のハードウェア構成を示す図である。同図において1201はCPUであり以下に説明するプログラムを実行する。1202はRAMであり、上記プログラムの動作に必要な領域を実現する。1203はROMであり、上記プログラムを格納すると共に、他の動作に必要な永続的データを保持する。1204はネットワークインタフェースであり、インターネット106に接続するためのネットワークインタフェースと、電話機A101あるいは電話機B102に接続するための無線ネットワークインタフェースを含む。
【0023】
デジタルカメラ104、105は、本実施形態の通信装置であり、ローカルネットワーク(無線ネットワーク108、109)を介して接続される他の通信装置(例えば、電話機A101、あるいは、電話機B102)の識別情報を検出するネットワークインタフェース1204(本形態では、無線ネットワークインタフェース)を有し、CPU1201は、前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録する。なお、他の通信装置(電話機A101、B102)の識別情報は、他の通信装置の電話番号、あるいは、その他の識別情報である。本形態では、本実施形態の通信装置であるデジタルカメラ104、105と、他の通信装置(電話機A101、102)を接続するローカルネットワークとして、無線ネットワーク108、109を採用したが、ローカルネットワークとして、有線ネットワークを採用してもよい。
【0024】
また、本形態では、ネットワークインタフェース1024は、前記他の通信装置の識別情報と共に、前記他の通信装置の通信相手(電話機A101の通信相手は、電話機B102)の識別情報を検出し、CPU1201は、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録すると共に、前記通信相手の識別情報に対応して前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録されているアドレス情報を検索する。CPU1201は、検索されたアドレス情報の相手と接続する。また、CPU1201は、検索されたアドレス情報の相手との接続が確立すると、前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録した前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、削除する。
【0025】
また、電話機A101、B102も、図12示の構成を有する。電話機A101、B102のネットワークインタフェース1204は、ローカルネットワーク108、109、及び、電話回線(広域ネットワーク)103を接続する。電話機A101、B102も、通信装置であり、電話機A101は、第一通信装置(カメラA104)とローカルネットワーク(108)を介して通信する第三通信装置であって、第二広域ネットワーク(103)を介して第四通信装置(電話機B102)と通信する広域通信手段(ネットワークインタフェース1204の電話回線インタフェース)と、前記第一通信装置(カメラA104)からのアドレス検索要求に対して、前記第四通信装置(電話機B102)のアドレスと第三通信装置(電話機A101)自体のアドレスを返信するアドレス要求返信手段(ネットワークインタフェース1204の無線インタフェース)とを備える。
【0026】
また、アドレス検索サーバ107も、図12示の構成を有する。アドレス検索サーバ107のネットワークインタフェースは、インターネット106を接続する。アドレス検索サーバ107は、第一通信装置(カメラA104)のアドレスを第二通信装置(カメラB105)からの要求により検索するアドレス検索装置であって、第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(電話回線103)におけるアドレス(電話番号)と、前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスとを、前記第一通信装置(カメラA104)から受信し、前記第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(電話回線103)におけるアドレス(電話番号)を、前記第二通信装置(カメラB105)から受信する受信手段(ネットワークインタフェース1204)と、前記受信手段で前記第一通信装置(カメラA104)から受信した前記第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(電話回線103)におけるアドレスをキーとして前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを検索できるように、前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを格納するアドレス格納手段(RAM1202)と、前記受信手段(ネットワークインタフェース1204)で前記第二通信装置(カメラB105)から受信した前記第三通信装置(電話機A101)のアドレスをキーとして、前記アドレス格納手段(RAM1202)に格納されている前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを検索し、前記検索で検索された前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを返信する検索結果返信手段(CPU1201)とを備える。
【0027】
図2は、本形態におけるアドレス交換方法の概略を示す図である。まず、利用者Aから利用者Bに電話をかける。利用者Aは、電話機B 102を識別する電話番号Bを電話機A 101に入力する。これにより、電話回線103を通して電話機Aから電話機Bへの呼び出しが行なわれる(201)。この時、呼び出し信号と共に、電話機Aを識別する電話番号Aが、電話機Bへ送信される。利用者Bが呼び出しを受けると、電話機Aと電話機Bの間で通話が開始される(202)。
【0028】
通話中に、カメラA104で撮影し保持されている画像データをカメラB105に転送することを利用者Aと利用者Bが合意すると、それぞれカメラAとカメラBに対して接続操作を行う。カメラAに対する接続操作が行われると、カメラAは無線ネットワークに接続されている装置全てに対して電話番号要求を出す(203)。この要求に対して、電話回線を通して通話が行っている装置は、自身の電話番号と通話先の電話番号を返信する。この例では、電話機Aが、電話番号Aと電話番号Bを返信する。
【0029】
カメラAは、二つの電話番号を受信すると、通話先の電話番号(電話番号B)をキーとして、アドレス検索サーバ107に対してアドレス検索を行う(204)。この際、カメラAに接続している側の電話番号(電話番号A)と自身のIPアドレス(アドレスA)の送信する。アドレス検索サーバ107は、検索に先立ち、カメラA側の電話機Aの電話番号(電話番号A)をキーとして、IPアドレス(アドレスA)を値とするレコードをアドレステーブルに登録する。即ち、キーは、電話機A101の電話番号Aであり、レコードは、カメラAのアドレスAである。次に、保持しているアドレステーブルから、検索キーである電話番号Bをキーに持つレコードを検索する。この例では、電話番号Bをキーとするレコードは存在しない。そこで、アドレス検索サーバは、検索結果がない旨をカメラAに返信する。
【0030】
一方、カメラBでも同様の電話番号要求205とアドレス検索206が行われる。カメラBは、電話番号要求205により、電話機Bから電話番号Aと電話番号Bを獲得する。また、アドレス検索206の検索キーは、電話番号Aである。アドレス検索サーバ107は、カメラB側の電話機Bの電話番号(電話番号B)をキーとして、IPアドレス(アドレスB)を値とするレコードをアドレステーブルに登録する。ここで、アドレス検索206は、先に説明したアドレス登録205より後にアドレス検索サーバ107で処理される。従って、この場合は、電話番号Aをキーとしたレコードが検索される。そこで、レコードの値であるIPアドレスAをカメラBに返信する。カメラBからのアドレス検索が、カメラAからのアドレス検索よりも先に届いた場合は、AとBが入れ替わるだけで効果は同じである。アドレス検索サーバは、アドレス検索を順次排他的に処理するので、いずれかのアドレス検索を処理する時には、もう一方のアドレス検索の処理が終わっていることが保証される。
【0031】
カメラBは、受信したIPアドレスAを用いて、インターネット106を通して、カメラAに接続要求を出す(207)。カメラAが応答することで接続が確立し、以後カメラAとカメラBとの間でデータ通信が可能になる。接続が確立すると、カメラAは、アドレス検索サーバ107に対して、電話番号Aをキーとするレコードの削除を要求する(208)。同様に、カメラBも、アドレス検索サーバに対して、電話番号Bをキーとするレコードの削除を要求する(209)。アドレス検索サーバは、当該レコードがあれば、そのレコードを削除する。
【0032】
以上の通信による処理で、通話を行っている電話機それぞれに無線ネットワークで接続された装置間での通信に必要なIPアドレスを交換することができる。すなわち、既に確立されている通信回路がある場合に、その通信回路に接続された装置(ここでは電話機Aと電話機B)に、それぞれ局所的に接続されている機器同士(ここではカメラAとカメラB)においては、利用者がアドレス等を入力することなく接続を確立することができる。本形態にように、カメラ間で画像データを交換する前に、電話で通話が行われているというケースは多く想定できるので、このような場合に有効である。
【0033】
本発明の通信装置であるカメラA104、B105は、ローカルネットワーク108、109を介して接続される他の通信装置(電話機A101、B102)の識別情報を検出し(203、205)、前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録する(204、206)登録方法を実行する。なお、他の通信装置(電話機A101、B102)の識別情報は、他の通信装置の電話番号、あるいは、その他の識別情報である。
【0034】
ここで、203、205では、前記他の通信装置の識別情報と共に、前記他の通信装置の通信相手の識別情報(電話機A101の通信相手は、電話機B102)を検出し、204、206では、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、前記アドレス検索装置に登録すると共に、前記通信相手の識別情報に対応して前記アドレス検索装置に登録されているアドレス情報を検索する。そして、207で、検索されたアドレス情報の相手と接続する。検索されたアドレス情報の相手との接続が確立すると、前記アドレス検索装置に登録した前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、削除する(208、209)。
【0035】
次に、各装置の処理の概要について説明する。なお、以下に説明する処理は、これらの処理を実現するソフトウェアを装置に保持し、装置に組み込まれたプロセッサを用いて実現することとして説明するが、専用回路で実現するなど任意の実現手段を用いることができる。
【0036】
図3は、電話機Aおよび電話機Bの処理の概要を示すフローチャートである。なお、電話機は、通信処理など他の処理も行っているが、ここではアドレス交換に関わる処理に限定して説明する。
【0037】
まず電話機が起動すると、ステップ301で、アドレス交換に関わる記憶領域を初期化する。そして、ステップ302に移る。図6は、記憶領域を説明する図である。同図において、601は自らの電話番号を保持する領域である。自らの電話番号は、電話機の設置時にEPROM等の不揮発性記憶領域に保持するよう設定されるので、ここから読み出して設定する。602は、通話先の電話番号を保持する領域である。初期化時は空とする。
【0038】
ステップ302では、通話が開始されたかどうかを判定する。通話が開始された場合は、ステップ303に移る。通話が開始されない場合は、ステップ302を繰り返す。通話の開始は二通りの場合がある。一つは、自電話機側から発呼して、この呼び出しに通話先が応じた場合である。もう一つは、通話先となる電話機から呼び出しを受け、自電話機で応じた場合である。電話機の通話制御部から、これらの状態変化のイベントを受け取ることで判定を行える。
【0039】
ステップ303では、通話先番号を記憶領域に保持する。そして、ステップ304に移る。通話先番号も通話制御部から受け取ることが可能である。自電話機から発呼した場合は、通話先電話番号を入力しているので取得可能である。通話先から呼び出された場合は、通話先の電話番号が呼び出し信号と共に送信されるので、この番号を取得可能である。呼び出し信号と共に電話番号が送信されないこともあるが、この場合は電話番号を保持しない。図7は、通話先の電話番号(702)が06−●●●●−△△△△だった場合(電話番号06−●●●●−△△△△を発呼した場合、あるいは、電話番号06−●●●●−△△△△からの呼び出しに応じた場合)の記憶領域の例である。
【0040】
ステップ304では、通話が終了したかどうかを判定する。通話が終了した場合は、ステップ307に移る。通話が終了していない場合は、ステップ305を繰り返す。通話の終了は、電話機の通話制御部からイベントを受け取ることで判定できる。
【0041】
ステップ305では、無線ネットワークインタフェースを通して電話番号が要求されたかどうかを判定する。要求された場合は、ステップ306に移る。要求されていない場合は、ステップ304に戻る。
【0042】
ステップ306では、記憶領域701と702に保持されている二つの電話番号を、無線ネットワークインタフェースを通して返信する。そして、ステップ304に戻る。なお、記憶領域702が空の場合でも、空のデータを返信する。
【0043】
ステップ307では、記憶領域の通話先番号を空にする。そして、ステップ302に戻る。この例では、記憶領域は図6の状態に戻る。
【0044】
なお、処理の終了については特に規定しないが、いずれのステップにおいても終了可能である。
【0045】
図4は、カメラAおよびカメラBの処理の概要を示すフローチャートである。なお、カメラは、撮影処理、通信処理など他の処理も行っているが、ここではアドレス交換に関わる処理に限定して説明する。ここで、図4のフローチャートは、CPU1201が読出すことができるように、ROM1203に記憶されたプログラムの一部を示す。CPU1201は、このプログラムをROM1203から読出して、装置の各構成要素を制御して、以下の動作を行う。以下、このプログラムをROM1203から読出して実行するCPU1201の制御の元に動作するカメラA104、B105の動作を説明する。
【0046】
まずカメラが起動すると、ステップ401で、アドレス交換に関わる記憶領域を初期化する。そして、ステップ402に移る。図8は、記憶領域を説明する図である。同図において、801は自らのIPアドレスを保持する領域である。本形態では、起動時にIPアドレスを設定しているが、インターネットへの接続時にIPアドレスを取得して設定することも可能である。802は、ローカルなネットワーク(ここでは無線ネットワークAおよびB)で接続する電話機の電話番号を保持する領域である。803は、前記電話機の接続先の電話番号を保持する領域である。802と803は、初期化時は空とする。
【0047】
ステップ402では、インターネットを通して他の機器と接続する要求があったかどうかを判定する。要求があった場合は、ステップ403に移る。要求がない場合は、ステップ402を繰り返す。本形態では、カメラに備えられた接続開始ボタンを利用者が押すと、接続要求がイベントとして発行されるので、このイベントの有無で判定する。
【0048】
ステップ403では、無線ネットワークインタフェースを通して、無線ネットワークに接続されている全装置に、電話番号要求を送信する。そして、ステップ404に移る。一般的に、無線ネットワークではブロードキャスト送信が可能であるので、全装置に同時に要求を送信できる。
【0049】
ステップ404では、一定時間内に応答があったかどうかを判定する。応答があった場合は、ステップ405に移る。応答がなかった場合は、ステップ402に戻る。応答がなかった場合は、接続に失敗するので、エラーメッセージを表示する。また、応答があっても、通話先電話番号データが空である場合も、応答がなかった場合と同様にエラーとして処理する。
【0050】
ステップ405では、ローカルネットワークに接続されている電話機の電話番号と通話先の電話番号を記憶領域に保持する。そして、記憶領域の全データを順次入れたアドレス検索要求を、アドレス検索サーバ107に送信する。このアドレス検索要求の検索キーは、通話先の電話番号である。また、このアドレス検索要求には、ローカルネットワークに接続されている電話機の電話番号と自身のIPアドレスが含める。また、通話先の電話番号を含む検索要求メッセージと、ローカルネットワークに接続されている電話機の電話番号と自身のIPアドレスの登録要求メッセージを分けてもよい。そして、ステップ406に移る。アドレス検索サーバのIPアドレスは、カメラの製造時に予め設定しておいてもよいし、購入後に設定してもよい。図9は、ステップ405を実行後の記憶領域の例である。902は、ローカルネットワークに接続されている電話機の電話番号を保持する領域である。903は、通話先の電話番号を保持する領域である。
【0051】
ステップ406では、アドレス検索サーバからの返信データにより、検索が成功したかどうかを判定する。成功した場合は、ステップ407に移る。成功しなかった場合は、ステップ408に移る。成功しなかった場合は、ステップ402に戻るようにしてもよい。
【0052】
ステップ407では、アドレス検索サーバからの返信データに保持されていた相手先のIPアドレスを用いて、インターネット106を介してTCPの接続要求を送信する。そして、ステップ408に移る。
【0053】
ステップ408では、一定時間内に接続が確立したかどうかを判定する。確立した場合はステップ409に移る。確立しなかった場合はステップ402に戻る。確立しなかった場合は、接続に失敗した旨のエラーを表示する。接続の確立がしたかどうかは、ネットワークインタフェースからのイベントで判定できる。
【0054】
ステップ409では、アドレス検索サーバ107に、記憶領域902の保持されている電話番号をキーとするレコードの削除要求を送信する。そして、ステップ410に移る。
【0055】
ステップ410では、接続が終了したかどうかを判定する。終了した場合は、ステップ402に戻る。終了していない場合は、ステップ410を繰り返す。接続終了は、ネットワークインタフェースからのイベントで判定できる。
【0056】
なお、処理の終了については特に規定しないが、いずれのステップにおいても終了可能である。
【0057】
以上のように、本発明の通信装置であるカメラA104、B105(ないし、CPU1201)は、ローカルネットワーク108、109を介して接続される他の通信装置(電話機A101、B105)の識別情報(電話番号)を検出し(ステップ403、404)、前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録する(ステップ405)登録方法、登録プログラムを実行する。なお、他の通信装置(電話機A101、B102)の識別情報は、他の通信装置の電話番号、あるいは、その他の識別情報である。
【0058】
ここで、ステップ403では、前記他の通信装置の識別情報と共に、前記他の通信装置の通信相手(電話機A101の通信相手は、電話機B102)の識別情報を検出し、ステップ405では、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録すると共に、前記通信相手の識別情報に対応して前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録されているアドレス情報を検索する。そして、ステップ407は、検索されたアドレス情報の相手と接続する。検索されたアドレス情報の相手との接続が確立すると(ステップ408)、前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録した前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、削除する(ステップ409)。
【0059】
次に、図5を用いて、アドレス検索サーバ107の処理について説明する。本形態では、以下の処理は汎用計算機で実現するソフトウェアで実現するが、その全部または一部を専用の論理回路等で実現してもよい。このソフトウェアは、アドレス検索サーバ107のROM1203に格納されたアドレス検索プログラムである。アドレス検索サーバ107のCPU1201は、このアドレス検索プログラムをROM1203から読出して、以下の処理を実現する。
【0060】
アドレス検索サーバ107を起動すると、ステップ501で記憶領域を初期化する。そして、ステップ502に移る。図10は、記憶領域の例を示す図である。記憶領域には、登録されたキーと値の組で構成されるレコードが列挙して保持される。図10の各行がレコードに相当する。列1001は、キーとなる電話番号に対応する。列1002は、値となるIPアドレスに対応する。初期化にあたっては、ディスク装置で実現される永続的記憶領域に格納されているレコードを記憶領域に読み込む。
【0061】
ステップ502では、ネットワークインタフェースを介して送られてくる要求が到着順に入るキューに要求が残っているかを判定する。要求がある場合は、ステップ503に移る。要求がない場合は、ステップ502を繰り返す。
【0062】
ステップ503では、要求のタイプが何かを判定する。要求が検索である場合はステップ504に移る。要求が削除である場合は、ステップ508に移る。要求のタイプは、要求を行う通信データのヘッダに含まれるので、この値により判定可能である。
【0063】
ステップ504では、要求データの本体に含まれる最初のデータ(IPアドレス)を値とし、2番目のデータ(電話番号)をキーとするレコードを記憶領域に追加する。要求データの本体に含まれる最初のデータは、当該要求の送信元のIPアドレスであり、2番目のデータは、当該要求の送信元と同じローカルネットワークに接続された装置の電話番号である。そして、ステップ505に移る。
【0064】
ステップ505では、要求データの本体に含まれる3番目のデータ(電話番号)をキーとするレコードを、記憶領域から検索する。レコードが存在する場合は、ステップ506に移る。レコードが存在しない場合は、ステップ507に移る。
【0065】
ステップ506では、ステップ505で検索されたレコードの値であるIPアドレスを含むデータを当該要求データの送信元に返信する。そして、ステップ502に戻る。
【0066】
ステップ507では、検索要求に合うレコードは存在しない旨を示すデータを当該要求データの送信元に返信する。これは、返信データのヘッダに規定の値を入れることで表現する。そして、ステップ502に戻る。
【0067】
ステップ508では、要求データの本体に含まれる電話番号をキーとするレコードを記憶領域から削除する。このようなレコードが存在しない場合は何もしない。そして、ステップ502に戻る。
【0068】
なお、処理の終了については特に規定しないが、装置を終了する場合は、記憶領域の全レコードを永続的記憶領域に格納してから終了する。また、記憶領域に保持されているレコードは、登録から一定時間が経過すると、削除要求がなくても削除する。
【0069】
アドレス検索サーバ107のROM1203に格納されたアドレス検索プログラムは、第一通信装置(カメラA104)のアドレスを第二通信装置(カメラB105)からの要求により検索するアドレス検索プログラムであって、第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(103)におけるアドレスと、前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスとを、前記第一通信装置(カメラA104)から受信し、前記第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(103)におけるアドレスを、前記第二通信装置(カメラB105)から受信し、前記第一通信装置(カメラA104)から受信した前記第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(103)におけるアドレスをキーとして前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを検索できるように、前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを格納し(ステップ504)、前記第二通信装置(カメラB105)から受信した前記第三通信装置(電話機A101)のアドレスをキーとして、前記格納した第一通信装置(カメラA104)のアドレスを検索し(ステップ505)、前記検索で検索された第一通信装置(カメラA104)のアドレスを返信する(ステップ507)。
【0070】
以上の各装置を用いることで、図2を用いて説明したアドレス交換方法が実現される。
【0071】
(他の形態)
上記形態においては、カメラがステップ404で電話番号を取得した時に、通話先の電話番号が空の倍にはエラーとしていたが、これに限定されるものではない。エラーとせずに、アドレス検索(交換)サーバ107に、ローカルネットワークを通して接続している電話機の電話番号と自身のIPアドレスを登録する要求を出し、その後他からの接続を待つ状態としてもよい。この登録後に、通信相手のカメラからの検索要求がアドレス検索(交換)サーバ107に送られると、以後は上記形態の処理で接続が確立される。しかし、登録前に通信相手のカメラから検索要求が送られると、検索要求に対しては該当レコードがない旨返信される。そこで、カメラは、ステップ406で該当レコードがない旨を受信した場合も、一定時間はステップ405でアドレス検索をリトライするように、上記形態の処理を変更することで、登録を待って接続することが可能になる。
【0072】
発呼側の電話機(図2では、電話機A101)は、必ず、被呼側の電話機(図2では、電話機B102)の電話番号がわかるので、被呼側の電話機B102と同じローカルネットワーク109に接続されたカメラB105が、カメラB105のアドレスと電話機B102の識別情報(電話番号)をアドレス検索サーバ107に登録すれば、発呼側の電話機A101と同じローカルネットワーク108に接続されたカメラA104は、必ず、カメラB105のアドレスを検索することができる。
【0073】
また、上記形態においては、同一の無線ネットワークに電話機とカメラだけが接続されている場合について説明したが、他の装置が接続されていてもよい。例えば、カメラAが接続されている無線ネットワークに、ネットワークインタフェースを持つプリンタ(プリンタAと呼ぶ)も接続されている例を考える。この場合、カメラAとプリンタAで同時期に接続要求が起きる可能性がある。両装置で接続要求があると、両装置からアドレス検索サーバに対して検索要求が送られる。カメラBからの検索要求が、それらより後にアドレス検索サーバに送られると、結果としてはカメラAとプリンタAの両方のIPアドレスが検索されることになる。こうした場合に対応するため、本発明の他の形態では、各装置の情報、例えば装置のタイプや装置名も検索要求に入れて送信し、レコードにも装置情報を保持する。そして、検索要求に対しては装置情報も返信する。各装置(例えば、カメラB)は、返信を受けて、複数の候補があった場合は、装置情報を表示して、利用者に選択するようなユーザインタフェースを設けて、接続先を選択する。
【0074】
また、上記形態においては、同一の無線ネットワークに電話機が1台だけ接続されている場合について説明したが、2台以上接続されていてもよい。例えば、カメラAが接続されている無線ネットワークに、電話機A1とA2が接続されている例を考える。この場合、電話機A1と電話機A2が共に通話中である場合が考えられる。この場合、電話番号要求を送信すると、電話機A1と電話機A2とから返信が返る。そこで、複数の返信があった場合は、カメラAにおいて、それらの電話番号をカメラAで表示して選択するインタフェースを設ける。あるいは、返信に、各電話機の情報、例えば装置名も入れるようにし、その装置名を表示してもよい。
【0075】
また、上記形態では、インターネットを通して通信する第一通信装置と第二通信装置をカメラとし、第三通信装置と第四通信装置は電話回線を通して通信する電話機とする場合について説明したが、これに限定されるものではない。特に、第一通信装置と第二通信装置間のネットワークと、第三通信装置と第四通信装置間のネットワークとは、同一のネットワークでも構わない。例えば、電話機の代わりにパーソナルコンピュータ(PC)を第三通信装置と第四通信装置とする。利用者Aと利用者Bは、PC(それぞれPC A、PC Bとする)上で動作するインスタントメッセージングソフトを起動して、お互いに通信することができる。この時、PC AおよびPC B共に通信先のPCのIPアドレスを保持している。カメラAが、PC Aと同一のローカルネットワーク(IPネットワークにおけるサブネット)に接続されている場合、上記形態における電話番号要求の代わりに、インスタントメッセージ通信先のIPアドレス要求を出す。以後は、このIPアドレス(識別情報)を上記形態における電話番号と同様に処理することで、上記形態と同様の効果を得られる。
【0076】
また、上記形態では、第三通信装置と第四通信装置に種類は一つである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、任意の種類の装置が用いられてもよい。上記形態では、カメラは、電話機に対して電話番号要求を、PCに対してインスタントメッセージ通信先IPアドレスをそれぞれ要求していたが、これらを一般化した通信先アドレス要求をローカルネットワーク内の全装置に対して送信する。これに対し、他の装置と何らかの通信を行っている装置は、通信相手のアドレスを返信する。この時に、通信のタイプを示すデータを付与する。カメラに対して、複数の装置から通信相手のアドレスが送られて来た時は、通信タイプを表示することで、利用者が通信先を選択する際の参考情報となる。
【0077】
なお、上記形態では、電話機、PC、カメラのように一つの機器から構成される装置について説明したが、これに限らず、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよい。また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成される。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。
【0078】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、ROM以外にも、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CDーROM、CDーR、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
【0079】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0080】
更に、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信相手のアドレスを容易に取得することができるという効果が得られる。
【0082】
さらに、アドレスが接続ごとに変化しても、通信相手のアドレスを容易に取得することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に関わる装置とネットワークを示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるアドレス交換手順を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における電話機のアドレス交換処理を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるカメラのアドレス交換処理を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるアドレス検索サーバの処理を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における電話機の記憶領域の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における電話機の記憶領域の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるカメラの記憶領域の例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるカメラの記憶領域の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態におけるアドレス検索サーバの記憶領域の例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるアドレス検索サーバの記憶領域の例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるカメラのハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
101 電話機A
102 電話機B
103 電話回線
104 カメラA
105 カメラB
106 インターネット
107 アドレス検索サーバ
108 無線ネットワークA
109 無線ネットワークB
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置、登録プログラム、及び、登録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットに接続される各種装置間での通信では、各装置のIPアドレスを使用して通信を行う。例えば、装置Aと装置Bとの間で通信を行う場合は、装置AのIPアドレスであるアドレスAと装置BのIPアドレスであるアドレスBを使用する。インターネットにおける通信プロトコルの一つであるTCPでは、始めに一方の装置(ここでは装置Aとする)から、もう一方の装置(ここでは装置Bとする)に対して接続要求を出す。接続要求には、アドレスAとアドレスBを入れる必要がある。自らのアドレスであるアドレスAは、通常通信を可能にする段階で保持しているので、接続要求に入れることは容易である。一方、通信相手のアドレスであるアドレスBは、何らかの手段によって獲得しなければならない。従来、アドレスBを獲得する方法としては次のような方法があった。
【0003】
通信を行う度に、装置の利用者がアドレスBを設定する(第1の方法)。
【0004】
装置Bに名前を付け、装置Bの名前とアドレスBを、利用者が装置Aに登録する。名前とアドレスBの組は装置Aに保持される。通信を行う時は、装置の利用者が名前を設定する。装置Aは、保持している名前とアドレスの組から、アドレスBを検索する(第2の方法)。
【0005】
通信を行う時に、装置の利用者が装置Bのドメイン名を設定する。装置Aは、DNSを用いてドメイン名からアドレスBを検索する(第3の方法)。
【0006】
ドメイン名にもとづきDNS(Domaine Name Service)サーバからIPアドレスを取得することは、たとえば、特開2000−200236号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例には次のような問題点があった。
【0008】
まず、第1の方法では、通信を行う度に利用者がアドレスを設定するのは厄介である。IPアドレスは、IPv4でも32bit、IPv6では128bitである。これを毎回設定するには手間がかかる。さらに、利用者はどのようにしてアドレスを知るかという問題もある。例えば、カメラとカメラでデータを交換するといった通信の場合、一般にカメラには固定のIPアドレスが付与されることは少なく、IPアドレスは通信をする度に変わり得る。この場合、利用者が相手のアドレスを知ることは困難である。
【0009】
第2の方法も、アドレスが変化する場合には利用できない。また、名前とアドレスの組を登録することも、第1の方法ほどではないが厄介である。
【0010】
第3の方法は、利用者がアドレスを設定する必要がないという点で簡便である。また、アドレスが変化しても常にドメイン名に対する現在のIPアドレスを検索できるダイナミックDNSにより、アドレスが変化しても利用可能である。しかし、ドメインを使用するためにはドメインを取得する必要がある。ドメインの取得には、様々なコストがかかるので、前述のカメラのように一般的な利用者が使用する装置のためにドメインを取得することは難しい。
【0011】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、装置のアドレスが変化する場合でも、ドメイン登録をすることなく容易に送信相手の装置のアドレスを取得して通信を行うことを可能にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の通信装置は、ローカルネットワークを介して接続される他の通信装置の識別情報を検出する検出手段と、前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置に登録する登録手段とを有することを特徴とする。
【0013】
前記検出手段は、前記他の通信装置の識別情報と共に、前記他の通信装置の通信相手の識別情報を検出し、前記登録手段は、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、前記アドレス検索装置に登録すると共に、前記通信相手の識別情報に対応して前記アドレス検索装置に登録されているアドレス情報を検索する。前記登録手段は、検索されたアドレス情報の相手と接続する。前記登録手段は、検索されたアドレス情報の相手との接続が確立すると、前記アドレス検索装置に登録した前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、削除する。
【0014】
また、本発明の通信装置は、第一通信装置とローカルネットワークを介して通信する第三通信装置であって、第二広域ネットワークを介して第四通信装置と通信する広域通信手段と、前記第一通信装置からのアドレス検索要求に対して、前記第四通信装置のアドレスと第三通信装置自体のアドレスを返信するアドレス要求返信手段とを備える。
【0015】
また、本発明のアドレス検索装置は、第一通信装置のアドレスを第二通信装置からの要求により検索するアドレス検索装置であって、第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスと、前記第一通信装置のアドレスとを、前記第一通信装置から受信し、前記第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスを、前記第二通信装置から受信する受信手段と、前記受信手段で前記第一通信装置から受信した前記第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスをキーとして前記第一通信装置のアドレスを検索できるように、前記第一通信装置のアドレスを格納するアドレス格納手段と、前記受信手段で前記第二通信装置から受信した前記第三通信装置のアドレスをキーとして、前記アドレス格納手段に格納されている前記第一通信装置のアドレスを検索し、前記検索で検索された前記第一通信装置のアドレスを返信する検索結果返信手段とを備える。
【0016】
また、本発明のアドレス検索プログラムは、第一通信装置のアドレスを第二通信装置からの要求により検索するアドレス検索プログラムであって、第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスと、前記第一通信装置のアドレスとを、前記第一通信装置から受信し、前記第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスを、前記第二通信装置から受信し、前記第一通信装置から受信した前記第三通信装置の第二広域ネットワークにおけるアドレスをキーとして前記第一通信装置のアドレスを検索できるように、前記第一通信装置のアドレスを格納し、前記第二通信装置から受信した前記第三通信装置のアドレスをキーとして、前記格納した第一通信装置のアドレスを検索し、前記検索で検索された第一通信装置のアドレスを返信する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は、本形態のアドレス交換に関わる装置とネットワークの構成例を示す図である。なお、図1の構成図では、通信装置が、電話機と、カメラの形態を説明するが、電話機ではなく、パーソナルコンピュータや、その他の通信装置にも、本発明は、適用できるし、また、カメラではなく、プリンタや、その他の通信装置にも、本発明は、適用できる。
【0019】
同図において101と102は電話機である。101は利用者Aが利用する電話機であるとし電話機Aと呼ぶ。電話機Aは、第三通信装置の例である。102は利用者Bが利用する電話機であるとし電話機Bと呼ぶ。電話機Bは、第四通信装置の例である。103は、電話機A101と電話機B102を結ぶ電話回線である。電話回線103は、アナログ電話回線、デジタル電話回線、携帯電話回線などの広域ネットワークである。
【0020】
104と105はデジタルカメラである。104は利用者Aが利用するデジタルカメラであるとしカメラAと呼ぶ。カメラAは第一通信装置の例である。105は利用者Bが利用するデジタルカメラであるとしカメラBと呼ぶ。カメラBは第二通信装置の例である。カメラA104とカメラB105ともネットワークインタフェースを備える。106はインターネットであり、カメラA104とカメラB105の双方がネットワークインタフェースを用いて接続されている。カメラA104とカメラB105は、インターネット106を通して、撮影した画像データを交換することができる。インターネット106は、広域ネットワークである。インターネット106は、一部に、電話回線、あるいは、無線インターネットを含んでもよい。
【0021】
107は、アドレス検索サーバであり、インターネット106に接続されている。108と109はBluetoothのような無線ネットワークである。電話機A101、電話機B102、カメラA104、カメラB105とも無線ネットワークインタフェースを備えている。本形態では、電話機A101とカメラA104は、近距離に位置しているものとし、同一の無線ネットワーク108で接続されている。また同様に、電話機B102とカメラB105とは、同一の無線ネットワーク109で接続されている。無線ネットワーク108、109は、ローカルネットワークである。
【0022】
図12は、本形態におけるデジタルカメラ104、105のハードウェア構成を示す図である。同図において1201はCPUであり以下に説明するプログラムを実行する。1202はRAMであり、上記プログラムの動作に必要な領域を実現する。1203はROMであり、上記プログラムを格納すると共に、他の動作に必要な永続的データを保持する。1204はネットワークインタフェースであり、インターネット106に接続するためのネットワークインタフェースと、電話機A101あるいは電話機B102に接続するための無線ネットワークインタフェースを含む。
【0023】
デジタルカメラ104、105は、本実施形態の通信装置であり、ローカルネットワーク(無線ネットワーク108、109)を介して接続される他の通信装置(例えば、電話機A101、あるいは、電話機B102)の識別情報を検出するネットワークインタフェース1204(本形態では、無線ネットワークインタフェース)を有し、CPU1201は、前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録する。なお、他の通信装置(電話機A101、B102)の識別情報は、他の通信装置の電話番号、あるいは、その他の識別情報である。本形態では、本実施形態の通信装置であるデジタルカメラ104、105と、他の通信装置(電話機A101、102)を接続するローカルネットワークとして、無線ネットワーク108、109を採用したが、ローカルネットワークとして、有線ネットワークを採用してもよい。
【0024】
また、本形態では、ネットワークインタフェース1024は、前記他の通信装置の識別情報と共に、前記他の通信装置の通信相手(電話機A101の通信相手は、電話機B102)の識別情報を検出し、CPU1201は、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録すると共に、前記通信相手の識別情報に対応して前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録されているアドレス情報を検索する。CPU1201は、検索されたアドレス情報の相手と接続する。また、CPU1201は、検索されたアドレス情報の相手との接続が確立すると、前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録した前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、削除する。
【0025】
また、電話機A101、B102も、図12示の構成を有する。電話機A101、B102のネットワークインタフェース1204は、ローカルネットワーク108、109、及び、電話回線(広域ネットワーク)103を接続する。電話機A101、B102も、通信装置であり、電話機A101は、第一通信装置(カメラA104)とローカルネットワーク(108)を介して通信する第三通信装置であって、第二広域ネットワーク(103)を介して第四通信装置(電話機B102)と通信する広域通信手段(ネットワークインタフェース1204の電話回線インタフェース)と、前記第一通信装置(カメラA104)からのアドレス検索要求に対して、前記第四通信装置(電話機B102)のアドレスと第三通信装置(電話機A101)自体のアドレスを返信するアドレス要求返信手段(ネットワークインタフェース1204の無線インタフェース)とを備える。
【0026】
また、アドレス検索サーバ107も、図12示の構成を有する。アドレス検索サーバ107のネットワークインタフェースは、インターネット106を接続する。アドレス検索サーバ107は、第一通信装置(カメラA104)のアドレスを第二通信装置(カメラB105)からの要求により検索するアドレス検索装置であって、第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(電話回線103)におけるアドレス(電話番号)と、前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスとを、前記第一通信装置(カメラA104)から受信し、前記第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(電話回線103)におけるアドレス(電話番号)を、前記第二通信装置(カメラB105)から受信する受信手段(ネットワークインタフェース1204)と、前記受信手段で前記第一通信装置(カメラA104)から受信した前記第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(電話回線103)におけるアドレスをキーとして前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを検索できるように、前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを格納するアドレス格納手段(RAM1202)と、前記受信手段(ネットワークインタフェース1204)で前記第二通信装置(カメラB105)から受信した前記第三通信装置(電話機A101)のアドレスをキーとして、前記アドレス格納手段(RAM1202)に格納されている前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを検索し、前記検索で検索された前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを返信する検索結果返信手段(CPU1201)とを備える。
【0027】
図2は、本形態におけるアドレス交換方法の概略を示す図である。まず、利用者Aから利用者Bに電話をかける。利用者Aは、電話機B 102を識別する電話番号Bを電話機A 101に入力する。これにより、電話回線103を通して電話機Aから電話機Bへの呼び出しが行なわれる(201)。この時、呼び出し信号と共に、電話機Aを識別する電話番号Aが、電話機Bへ送信される。利用者Bが呼び出しを受けると、電話機Aと電話機Bの間で通話が開始される(202)。
【0028】
通話中に、カメラA104で撮影し保持されている画像データをカメラB105に転送することを利用者Aと利用者Bが合意すると、それぞれカメラAとカメラBに対して接続操作を行う。カメラAに対する接続操作が行われると、カメラAは無線ネットワークに接続されている装置全てに対して電話番号要求を出す(203)。この要求に対して、電話回線を通して通話が行っている装置は、自身の電話番号と通話先の電話番号を返信する。この例では、電話機Aが、電話番号Aと電話番号Bを返信する。
【0029】
カメラAは、二つの電話番号を受信すると、通話先の電話番号(電話番号B)をキーとして、アドレス検索サーバ107に対してアドレス検索を行う(204)。この際、カメラAに接続している側の電話番号(電話番号A)と自身のIPアドレス(アドレスA)の送信する。アドレス検索サーバ107は、検索に先立ち、カメラA側の電話機Aの電話番号(電話番号A)をキーとして、IPアドレス(アドレスA)を値とするレコードをアドレステーブルに登録する。即ち、キーは、電話機A101の電話番号Aであり、レコードは、カメラAのアドレスAである。次に、保持しているアドレステーブルから、検索キーである電話番号Bをキーに持つレコードを検索する。この例では、電話番号Bをキーとするレコードは存在しない。そこで、アドレス検索サーバは、検索結果がない旨をカメラAに返信する。
【0030】
一方、カメラBでも同様の電話番号要求205とアドレス検索206が行われる。カメラBは、電話番号要求205により、電話機Bから電話番号Aと電話番号Bを獲得する。また、アドレス検索206の検索キーは、電話番号Aである。アドレス検索サーバ107は、カメラB側の電話機Bの電話番号(電話番号B)をキーとして、IPアドレス(アドレスB)を値とするレコードをアドレステーブルに登録する。ここで、アドレス検索206は、先に説明したアドレス登録205より後にアドレス検索サーバ107で処理される。従って、この場合は、電話番号Aをキーとしたレコードが検索される。そこで、レコードの値であるIPアドレスAをカメラBに返信する。カメラBからのアドレス検索が、カメラAからのアドレス検索よりも先に届いた場合は、AとBが入れ替わるだけで効果は同じである。アドレス検索サーバは、アドレス検索を順次排他的に処理するので、いずれかのアドレス検索を処理する時には、もう一方のアドレス検索の処理が終わっていることが保証される。
【0031】
カメラBは、受信したIPアドレスAを用いて、インターネット106を通して、カメラAに接続要求を出す(207)。カメラAが応答することで接続が確立し、以後カメラAとカメラBとの間でデータ通信が可能になる。接続が確立すると、カメラAは、アドレス検索サーバ107に対して、電話番号Aをキーとするレコードの削除を要求する(208)。同様に、カメラBも、アドレス検索サーバに対して、電話番号Bをキーとするレコードの削除を要求する(209)。アドレス検索サーバは、当該レコードがあれば、そのレコードを削除する。
【0032】
以上の通信による処理で、通話を行っている電話機それぞれに無線ネットワークで接続された装置間での通信に必要なIPアドレスを交換することができる。すなわち、既に確立されている通信回路がある場合に、その通信回路に接続された装置(ここでは電話機Aと電話機B)に、それぞれ局所的に接続されている機器同士(ここではカメラAとカメラB)においては、利用者がアドレス等を入力することなく接続を確立することができる。本形態にように、カメラ間で画像データを交換する前に、電話で通話が行われているというケースは多く想定できるので、このような場合に有効である。
【0033】
本発明の通信装置であるカメラA104、B105は、ローカルネットワーク108、109を介して接続される他の通信装置(電話機A101、B102)の識別情報を検出し(203、205)、前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録する(204、206)登録方法を実行する。なお、他の通信装置(電話機A101、B102)の識別情報は、他の通信装置の電話番号、あるいは、その他の識別情報である。
【0034】
ここで、203、205では、前記他の通信装置の識別情報と共に、前記他の通信装置の通信相手の識別情報(電話機A101の通信相手は、電話機B102)を検出し、204、206では、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、前記アドレス検索装置に登録すると共に、前記通信相手の識別情報に対応して前記アドレス検索装置に登録されているアドレス情報を検索する。そして、207で、検索されたアドレス情報の相手と接続する。検索されたアドレス情報の相手との接続が確立すると、前記アドレス検索装置に登録した前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、削除する(208、209)。
【0035】
次に、各装置の処理の概要について説明する。なお、以下に説明する処理は、これらの処理を実現するソフトウェアを装置に保持し、装置に組み込まれたプロセッサを用いて実現することとして説明するが、専用回路で実現するなど任意の実現手段を用いることができる。
【0036】
図3は、電話機Aおよび電話機Bの処理の概要を示すフローチャートである。なお、電話機は、通信処理など他の処理も行っているが、ここではアドレス交換に関わる処理に限定して説明する。
【0037】
まず電話機が起動すると、ステップ301で、アドレス交換に関わる記憶領域を初期化する。そして、ステップ302に移る。図6は、記憶領域を説明する図である。同図において、601は自らの電話番号を保持する領域である。自らの電話番号は、電話機の設置時にEPROM等の不揮発性記憶領域に保持するよう設定されるので、ここから読み出して設定する。602は、通話先の電話番号を保持する領域である。初期化時は空とする。
【0038】
ステップ302では、通話が開始されたかどうかを判定する。通話が開始された場合は、ステップ303に移る。通話が開始されない場合は、ステップ302を繰り返す。通話の開始は二通りの場合がある。一つは、自電話機側から発呼して、この呼び出しに通話先が応じた場合である。もう一つは、通話先となる電話機から呼び出しを受け、自電話機で応じた場合である。電話機の通話制御部から、これらの状態変化のイベントを受け取ることで判定を行える。
【0039】
ステップ303では、通話先番号を記憶領域に保持する。そして、ステップ304に移る。通話先番号も通話制御部から受け取ることが可能である。自電話機から発呼した場合は、通話先電話番号を入力しているので取得可能である。通話先から呼び出された場合は、通話先の電話番号が呼び出し信号と共に送信されるので、この番号を取得可能である。呼び出し信号と共に電話番号が送信されないこともあるが、この場合は電話番号を保持しない。図7は、通話先の電話番号(702)が06−●●●●−△△△△だった場合(電話番号06−●●●●−△△△△を発呼した場合、あるいは、電話番号06−●●●●−△△△△からの呼び出しに応じた場合)の記憶領域の例である。
【0040】
ステップ304では、通話が終了したかどうかを判定する。通話が終了した場合は、ステップ307に移る。通話が終了していない場合は、ステップ305を繰り返す。通話の終了は、電話機の通話制御部からイベントを受け取ることで判定できる。
【0041】
ステップ305では、無線ネットワークインタフェースを通して電話番号が要求されたかどうかを判定する。要求された場合は、ステップ306に移る。要求されていない場合は、ステップ304に戻る。
【0042】
ステップ306では、記憶領域701と702に保持されている二つの電話番号を、無線ネットワークインタフェースを通して返信する。そして、ステップ304に戻る。なお、記憶領域702が空の場合でも、空のデータを返信する。
【0043】
ステップ307では、記憶領域の通話先番号を空にする。そして、ステップ302に戻る。この例では、記憶領域は図6の状態に戻る。
【0044】
なお、処理の終了については特に規定しないが、いずれのステップにおいても終了可能である。
【0045】
図4は、カメラAおよびカメラBの処理の概要を示すフローチャートである。なお、カメラは、撮影処理、通信処理など他の処理も行っているが、ここではアドレス交換に関わる処理に限定して説明する。ここで、図4のフローチャートは、CPU1201が読出すことができるように、ROM1203に記憶されたプログラムの一部を示す。CPU1201は、このプログラムをROM1203から読出して、装置の各構成要素を制御して、以下の動作を行う。以下、このプログラムをROM1203から読出して実行するCPU1201の制御の元に動作するカメラA104、B105の動作を説明する。
【0046】
まずカメラが起動すると、ステップ401で、アドレス交換に関わる記憶領域を初期化する。そして、ステップ402に移る。図8は、記憶領域を説明する図である。同図において、801は自らのIPアドレスを保持する領域である。本形態では、起動時にIPアドレスを設定しているが、インターネットへの接続時にIPアドレスを取得して設定することも可能である。802は、ローカルなネットワーク(ここでは無線ネットワークAおよびB)で接続する電話機の電話番号を保持する領域である。803は、前記電話機の接続先の電話番号を保持する領域である。802と803は、初期化時は空とする。
【0047】
ステップ402では、インターネットを通して他の機器と接続する要求があったかどうかを判定する。要求があった場合は、ステップ403に移る。要求がない場合は、ステップ402を繰り返す。本形態では、カメラに備えられた接続開始ボタンを利用者が押すと、接続要求がイベントとして発行されるので、このイベントの有無で判定する。
【0048】
ステップ403では、無線ネットワークインタフェースを通して、無線ネットワークに接続されている全装置に、電話番号要求を送信する。そして、ステップ404に移る。一般的に、無線ネットワークではブロードキャスト送信が可能であるので、全装置に同時に要求を送信できる。
【0049】
ステップ404では、一定時間内に応答があったかどうかを判定する。応答があった場合は、ステップ405に移る。応答がなかった場合は、ステップ402に戻る。応答がなかった場合は、接続に失敗するので、エラーメッセージを表示する。また、応答があっても、通話先電話番号データが空である場合も、応答がなかった場合と同様にエラーとして処理する。
【0050】
ステップ405では、ローカルネットワークに接続されている電話機の電話番号と通話先の電話番号を記憶領域に保持する。そして、記憶領域の全データを順次入れたアドレス検索要求を、アドレス検索サーバ107に送信する。このアドレス検索要求の検索キーは、通話先の電話番号である。また、このアドレス検索要求には、ローカルネットワークに接続されている電話機の電話番号と自身のIPアドレスが含める。また、通話先の電話番号を含む検索要求メッセージと、ローカルネットワークに接続されている電話機の電話番号と自身のIPアドレスの登録要求メッセージを分けてもよい。そして、ステップ406に移る。アドレス検索サーバのIPアドレスは、カメラの製造時に予め設定しておいてもよいし、購入後に設定してもよい。図9は、ステップ405を実行後の記憶領域の例である。902は、ローカルネットワークに接続されている電話機の電話番号を保持する領域である。903は、通話先の電話番号を保持する領域である。
【0051】
ステップ406では、アドレス検索サーバからの返信データにより、検索が成功したかどうかを判定する。成功した場合は、ステップ407に移る。成功しなかった場合は、ステップ408に移る。成功しなかった場合は、ステップ402に戻るようにしてもよい。
【0052】
ステップ407では、アドレス検索サーバからの返信データに保持されていた相手先のIPアドレスを用いて、インターネット106を介してTCPの接続要求を送信する。そして、ステップ408に移る。
【0053】
ステップ408では、一定時間内に接続が確立したかどうかを判定する。確立した場合はステップ409に移る。確立しなかった場合はステップ402に戻る。確立しなかった場合は、接続に失敗した旨のエラーを表示する。接続の確立がしたかどうかは、ネットワークインタフェースからのイベントで判定できる。
【0054】
ステップ409では、アドレス検索サーバ107に、記憶領域902の保持されている電話番号をキーとするレコードの削除要求を送信する。そして、ステップ410に移る。
【0055】
ステップ410では、接続が終了したかどうかを判定する。終了した場合は、ステップ402に戻る。終了していない場合は、ステップ410を繰り返す。接続終了は、ネットワークインタフェースからのイベントで判定できる。
【0056】
なお、処理の終了については特に規定しないが、いずれのステップにおいても終了可能である。
【0057】
以上のように、本発明の通信装置であるカメラA104、B105(ないし、CPU1201)は、ローカルネットワーク108、109を介して接続される他の通信装置(電話機A101、B105)の識別情報(電話番号)を検出し(ステップ403、404)、前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録する(ステップ405)登録方法、登録プログラムを実行する。なお、他の通信装置(電話機A101、B102)の識別情報は、他の通信装置の電話番号、あるいは、その他の識別情報である。
【0058】
ここで、ステップ403では、前記他の通信装置の識別情報と共に、前記他の通信装置の通信相手(電話機A101の通信相手は、電話機B102)の識別情報を検出し、ステップ405では、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録すると共に、前記通信相手の識別情報に対応して前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録されているアドレス情報を検索する。そして、ステップ407は、検索されたアドレス情報の相手と接続する。検索されたアドレス情報の相手との接続が確立すると(ステップ408)、前記アドレス検索装置(アドレス検索サーバ107)に登録した前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、削除する(ステップ409)。
【0059】
次に、図5を用いて、アドレス検索サーバ107の処理について説明する。本形態では、以下の処理は汎用計算機で実現するソフトウェアで実現するが、その全部または一部を専用の論理回路等で実現してもよい。このソフトウェアは、アドレス検索サーバ107のROM1203に格納されたアドレス検索プログラムである。アドレス検索サーバ107のCPU1201は、このアドレス検索プログラムをROM1203から読出して、以下の処理を実現する。
【0060】
アドレス検索サーバ107を起動すると、ステップ501で記憶領域を初期化する。そして、ステップ502に移る。図10は、記憶領域の例を示す図である。記憶領域には、登録されたキーと値の組で構成されるレコードが列挙して保持される。図10の各行がレコードに相当する。列1001は、キーとなる電話番号に対応する。列1002は、値となるIPアドレスに対応する。初期化にあたっては、ディスク装置で実現される永続的記憶領域に格納されているレコードを記憶領域に読み込む。
【0061】
ステップ502では、ネットワークインタフェースを介して送られてくる要求が到着順に入るキューに要求が残っているかを判定する。要求がある場合は、ステップ503に移る。要求がない場合は、ステップ502を繰り返す。
【0062】
ステップ503では、要求のタイプが何かを判定する。要求が検索である場合はステップ504に移る。要求が削除である場合は、ステップ508に移る。要求のタイプは、要求を行う通信データのヘッダに含まれるので、この値により判定可能である。
【0063】
ステップ504では、要求データの本体に含まれる最初のデータ(IPアドレス)を値とし、2番目のデータ(電話番号)をキーとするレコードを記憶領域に追加する。要求データの本体に含まれる最初のデータは、当該要求の送信元のIPアドレスであり、2番目のデータは、当該要求の送信元と同じローカルネットワークに接続された装置の電話番号である。そして、ステップ505に移る。
【0064】
ステップ505では、要求データの本体に含まれる3番目のデータ(電話番号)をキーとするレコードを、記憶領域から検索する。レコードが存在する場合は、ステップ506に移る。レコードが存在しない場合は、ステップ507に移る。
【0065】
ステップ506では、ステップ505で検索されたレコードの値であるIPアドレスを含むデータを当該要求データの送信元に返信する。そして、ステップ502に戻る。
【0066】
ステップ507では、検索要求に合うレコードは存在しない旨を示すデータを当該要求データの送信元に返信する。これは、返信データのヘッダに規定の値を入れることで表現する。そして、ステップ502に戻る。
【0067】
ステップ508では、要求データの本体に含まれる電話番号をキーとするレコードを記憶領域から削除する。このようなレコードが存在しない場合は何もしない。そして、ステップ502に戻る。
【0068】
なお、処理の終了については特に規定しないが、装置を終了する場合は、記憶領域の全レコードを永続的記憶領域に格納してから終了する。また、記憶領域に保持されているレコードは、登録から一定時間が経過すると、削除要求がなくても削除する。
【0069】
アドレス検索サーバ107のROM1203に格納されたアドレス検索プログラムは、第一通信装置(カメラA104)のアドレスを第二通信装置(カメラB105)からの要求により検索するアドレス検索プログラムであって、第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(103)におけるアドレスと、前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスとを、前記第一通信装置(カメラA104)から受信し、前記第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(103)におけるアドレスを、前記第二通信装置(カメラB105)から受信し、前記第一通信装置(カメラA104)から受信した前記第三通信装置(電話機A101)の第二広域ネットワーク(103)におけるアドレスをキーとして前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを検索できるように、前記第一通信装置(カメラA104)のアドレスを格納し(ステップ504)、前記第二通信装置(カメラB105)から受信した前記第三通信装置(電話機A101)のアドレスをキーとして、前記格納した第一通信装置(カメラA104)のアドレスを検索し(ステップ505)、前記検索で検索された第一通信装置(カメラA104)のアドレスを返信する(ステップ507)。
【0070】
以上の各装置を用いることで、図2を用いて説明したアドレス交換方法が実現される。
【0071】
(他の形態)
上記形態においては、カメラがステップ404で電話番号を取得した時に、通話先の電話番号が空の倍にはエラーとしていたが、これに限定されるものではない。エラーとせずに、アドレス検索(交換)サーバ107に、ローカルネットワークを通して接続している電話機の電話番号と自身のIPアドレスを登録する要求を出し、その後他からの接続を待つ状態としてもよい。この登録後に、通信相手のカメラからの検索要求がアドレス検索(交換)サーバ107に送られると、以後は上記形態の処理で接続が確立される。しかし、登録前に通信相手のカメラから検索要求が送られると、検索要求に対しては該当レコードがない旨返信される。そこで、カメラは、ステップ406で該当レコードがない旨を受信した場合も、一定時間はステップ405でアドレス検索をリトライするように、上記形態の処理を変更することで、登録を待って接続することが可能になる。
【0072】
発呼側の電話機(図2では、電話機A101)は、必ず、被呼側の電話機(図2では、電話機B102)の電話番号がわかるので、被呼側の電話機B102と同じローカルネットワーク109に接続されたカメラB105が、カメラB105のアドレスと電話機B102の識別情報(電話番号)をアドレス検索サーバ107に登録すれば、発呼側の電話機A101と同じローカルネットワーク108に接続されたカメラA104は、必ず、カメラB105のアドレスを検索することができる。
【0073】
また、上記形態においては、同一の無線ネットワークに電話機とカメラだけが接続されている場合について説明したが、他の装置が接続されていてもよい。例えば、カメラAが接続されている無線ネットワークに、ネットワークインタフェースを持つプリンタ(プリンタAと呼ぶ)も接続されている例を考える。この場合、カメラAとプリンタAで同時期に接続要求が起きる可能性がある。両装置で接続要求があると、両装置からアドレス検索サーバに対して検索要求が送られる。カメラBからの検索要求が、それらより後にアドレス検索サーバに送られると、結果としてはカメラAとプリンタAの両方のIPアドレスが検索されることになる。こうした場合に対応するため、本発明の他の形態では、各装置の情報、例えば装置のタイプや装置名も検索要求に入れて送信し、レコードにも装置情報を保持する。そして、検索要求に対しては装置情報も返信する。各装置(例えば、カメラB)は、返信を受けて、複数の候補があった場合は、装置情報を表示して、利用者に選択するようなユーザインタフェースを設けて、接続先を選択する。
【0074】
また、上記形態においては、同一の無線ネットワークに電話機が1台だけ接続されている場合について説明したが、2台以上接続されていてもよい。例えば、カメラAが接続されている無線ネットワークに、電話機A1とA2が接続されている例を考える。この場合、電話機A1と電話機A2が共に通話中である場合が考えられる。この場合、電話番号要求を送信すると、電話機A1と電話機A2とから返信が返る。そこで、複数の返信があった場合は、カメラAにおいて、それらの電話番号をカメラAで表示して選択するインタフェースを設ける。あるいは、返信に、各電話機の情報、例えば装置名も入れるようにし、その装置名を表示してもよい。
【0075】
また、上記形態では、インターネットを通して通信する第一通信装置と第二通信装置をカメラとし、第三通信装置と第四通信装置は電話回線を通して通信する電話機とする場合について説明したが、これに限定されるものではない。特に、第一通信装置と第二通信装置間のネットワークと、第三通信装置と第四通信装置間のネットワークとは、同一のネットワークでも構わない。例えば、電話機の代わりにパーソナルコンピュータ(PC)を第三通信装置と第四通信装置とする。利用者Aと利用者Bは、PC(それぞれPC A、PC Bとする)上で動作するインスタントメッセージングソフトを起動して、お互いに通信することができる。この時、PC AおよびPC B共に通信先のPCのIPアドレスを保持している。カメラAが、PC Aと同一のローカルネットワーク(IPネットワークにおけるサブネット)に接続されている場合、上記形態における電話番号要求の代わりに、インスタントメッセージ通信先のIPアドレス要求を出す。以後は、このIPアドレス(識別情報)を上記形態における電話番号と同様に処理することで、上記形態と同様の効果を得られる。
【0076】
また、上記形態では、第三通信装置と第四通信装置に種類は一つである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、任意の種類の装置が用いられてもよい。上記形態では、カメラは、電話機に対して電話番号要求を、PCに対してインスタントメッセージ通信先IPアドレスをそれぞれ要求していたが、これらを一般化した通信先アドレス要求をローカルネットワーク内の全装置に対して送信する。これに対し、他の装置と何らかの通信を行っている装置は、通信相手のアドレスを返信する。この時に、通信のタイプを示すデータを付与する。カメラに対して、複数の装置から通信相手のアドレスが送られて来た時は、通信タイプを表示することで、利用者が通信先を選択する際の参考情報となる。
【0077】
なお、上記形態では、電話機、PC、カメラのように一つの機器から構成される装置について説明したが、これに限らず、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよい。また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成される。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。
【0078】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、ROM以外にも、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CDーROM、CDーR、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
【0079】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0080】
更に、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信相手のアドレスを容易に取得することができるという効果が得られる。
【0082】
さらに、アドレスが接続ごとに変化しても、通信相手のアドレスを容易に取得することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に関わる装置とネットワークを示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるアドレス交換手順を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における電話機のアドレス交換処理を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるカメラのアドレス交換処理を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるアドレス検索サーバの処理を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における電話機の記憶領域の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における電話機の記憶領域の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるカメラの記憶領域の例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるカメラの記憶領域の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態におけるアドレス検索サーバの記憶領域の例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるアドレス検索サーバの記憶領域の例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるカメラのハードウェア構成を示す図である。
【符号の説明】
101 電話機A
102 電話機B
103 電話回線
104 カメラA
105 カメラB
106 インターネット
107 アドレス検索サーバ
108 無線ネットワークA
109 無線ネットワークB
Claims (1)
- ローカルネットワークを介して接続される他の通信装置の識別情報を検出し、
前記他の通信装置の識別情報を元に自分のアドレスが検索されるように、前記他の通信装置の識別情報及び自分のアドレスを、アドレス検索装置に登録することを特徴とする通信装置、登録プログラム、及び、登録方法。
Priority Applications (1)
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JP2003110343A JP2004320332A (ja) | 2003-04-15 | 2003-04-15 | 通信装置、登録プログラム、及び、登録方法 |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006311011A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Fuji Xerox Co Ltd | 接続切替プログラム、電子会議システム、接続切替方法 |
JP2010199909A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Seiko Epson Corp | 複数種類の通信モードが利用される通信システム、通信端末、コンピュータープログラム及び通信方法 |
-
2003
- 2003-04-15 JP JP2003110343A patent/JP2004320332A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006311011A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Fuji Xerox Co Ltd | 接続切替プログラム、電子会議システム、接続切替方法 |
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JP2010199909A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Seiko Epson Corp | 複数種類の通信モードが利用される通信システム、通信端末、コンピュータープログラム及び通信方法 |
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