JP2004320257A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2値データで表現された擬似中間調画像を縮小する際に、間引き処理による黒筋/白筋の発生を容易に防止できる画像処理装置を提供する。
【解決手段】注目画素(X,Y)の8近傍の画素(図3(a))の内、注目画素(X,Y)の画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数「3」と、間引き画素(X−1,Y+n)(n=−1,0,1)を除き、注目画素の8近傍の画素(図3(b))の内、前記画素値「1」を有する画素の個数「5」との差の絶対値が2以上であるため、注目画素の画素値を、間引き画素(X−1,Y)の画素値「0」に置き換える(図3(c))。
【選択図】 図3
【解決手段】注目画素(X,Y)の8近傍の画素(図3(a))の内、注目画素(X,Y)の画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数「3」と、間引き画素(X−1,Y+n)(n=−1,0,1)を除き、注目画素の8近傍の画素(図3(b))の内、前記画素値「1」を有する画素の個数「5」との差の絶対値が2以上であるため、注目画素の画素値を、間引き画素(X−1,Y)の画素値「0」に置き換える(図3(c))。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに間引き処理を施す画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像処理装置は、一般に、画像を構成している複数の画素の中から適宜の画素を間引くことによって、画像を容易に縮小している。
しかしながら、白黒の交番で中間調を表わしているような擬似中間調の画像において、画素を単純に間引く場合、元の画像では黒画素を隔てて配置されていた白画素同士、又は白画素を隔てて配置されていた黒画素同士の連結が生じて白筋又は黒筋が発生し、画質が劣化することがある。
このため、従来の画像処理装置は、間引く画素をランダムに決定して画質の劣化を防止していた(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62−152085号公報
【特許文献2】
特開昭64−86673号公報
【特許文献3】
特開2001−285626号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1,2,3に開示されている画像処理装置は、画像の劣化を防止するように、かつランダムに、間引くべき画素を決定する処理が煩雑であり、更に、乱数を発生させる手段を必要とするため、装置の構成が複雑になるという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる問題を解決するためになされたものであり、注目画素の画素値と同一の画素値を有する画素の個数に着目し、間引き処理前の前記個数と間引き処理後の前記個数とに基づいて、間引き処理後の注目画素の画素値を決定することにより、間引くべき画素の決定が簡易でありながら、白画素又は黒画素の連結を防止できる簡易な構成の画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る画像処理装置は、2値画像を構成している複数の画素の内、1又は複数の画素を間引くことによって画像を縮小する画像処理装置において、注目画素の近傍の画素の内、注目画素が有する画素値に等しい画素値を有する画素の個数を計数して第1画素数とする手段と、間引くべき画素を除き、注目画素の近傍の画素の内、前記画素値を有する画素の個数を計数して第2画素数とする手段と、前記第1画素数と前記第2画素数との差に応じて、前記注目画素が有すべき新たな画素値を決定する決定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
第1発明にあっては、第1画素数が、間引き処理を行なう前の画像における注目画素の近傍の白(注目画素の画素値が「0」の場合)又は黒(画素値が「1」の場合)の濃度に対応し、第2画素数が、間引き処理を行なった後の画像における注目画素の近傍の白又は黒の濃度に対応する。画像処理装置は、第1画素数と第2画素数との差、即ち間引き処理前後の白濃度/黒濃度の差に応じて、注目画素の間引き処理前後の画素値を、間引き処理前の画素値と同じ画素値にしたり、異なる画素値にしたりする。
【0008】
白画素/黒画素の連結による白筋/黒筋の発生は、間引き処理前の画像領域と間引き処理後の画像領域とにおける白濃度/黒濃度の過大な変化である。このため、画像処理装置は、間引き処理前の注目画素の近傍と間引き処理後の注目画素の近傍とにおける白濃度/黒濃度を略一定に保つことによって、白筋/黒筋の発生を防止する。
以上のような場合、間引くべき画素の決定方法自体に制限はない(例えば、単純に所定の個数置きに間引くべき画素を決定しても良い)ため、間引くべき画素の決定は簡易である。また、乱数を発生させる手段も必要がない。
なお、注目画素は、例えば、間引くべき一の画素の同一ラインの前画素又は後画素(次画素)である。
【0009】
第2発明に係る画像処理装置は、注目画素の近傍の画素は、少なくとも前記注目画素の8近傍の画素を含むことを特徴とする。
【0010】
第2発明にあっては、間引き処理前の注目画素の近傍と間引き処理後の注目画素の近傍とが、ともに8近傍以上である。即ち、注目する画像領域が3×3以上のマトリクスであるため、注目画素の上下左右を含む全周囲の画素を参照して注目画素の画素値を決定することになる。この結果、画像処理装置は、白筋/黒筋の発生を更に防止する。
【0011】
第3発明に係る画像処理装置は、前記決定手段は、前記第1画素数と前記第2画素数との差が所定数以上である場合、前記注目画素の画素値を、前記間引くべき画素の画素値に置き換え、前記所定数未満である場合、前記注目画素の画素値を、該画素値のままにする手段を備えることを特徴とする。
【0012】
第3発明にあっては、例えば、間引き処理前の画像データにおいて、間引くべき一の画素と同じラインの後画素(又は前画素)を注目画素とし、その近傍の画素について、注目画素と同じ画素値を有する画素の個数を計数する(第1画素数の計数)。また、間引き処理後の画像データにおいて、前記注目画素の近傍の画素について、注目画素と同じ画素値を有する画素の個数を計数する(第2画素数の計数)。
間引き処理前後夫々の計数結果(第1画素数及び第2画素数)の差が大きく異なる場合、間引き処理により白画素又は黒画素の連結が生じる(白筋又は黒筋が発生する)。これを防ぐため、間引き処理前後夫々の計数結果が所定数以上異なる場合、注目画素の画素値を前記間引くべき一の画素の画素値で置き換える。
【0013】
第4発明に係る画像処理装置は、前記決定手段は、前記第1画素数と前記第2画素数との差が所定数以上である場合、前記注目画素の画素値を、他の画素値に変換し、前記所定数未満である場合、前記注目画素の画素値を、該画素値のままにする手段を備えることを特徴とする。
【0014】
第4発明にあっては、第1画素数の計数と、第2画素数の計数とを行なう。
間引き処理前後夫々の計数結果(第1画素数及び第2画素数)の差が大きく異なる場合、間引き処理により白画素又は黒画素の連結が生じる。これを防ぐため、間引き処理前後夫々の計数結果が所定数以上異なる場合、注目画素の画素値を反転(画素値「0」を「1」に、画素値「1」を「0」に)する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
本実施の形態の画像処理装置は、2値(「0」又は「1」)の画素値で表現された擬似中間調画像に対して、主走査方向のライン、及び/又は副走査方向のライン(以下、カラムという)を、画像の縮小率に応じて1又は複数だけ間引く間引き処理を行ない、縮小擬似中間調画像を得るよう構成されている。
本実施の形態においては、本発明の画像処理装置を備え、原稿を読み取って記録シートに画像を形成するコピー機を例示するが、本発明の画像処理装置を、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機等が備える構成であっても良い。
【0016】
また、コンピュータ(パーソナルコンピュータ又はサーバ等)を画像処理装置として用い、注目画素の近傍の画素の内、注目画素が有する画素値に等しい画素値を有する画素の個数を計数して第1画素数とする手段、間引くべき画素を除き、注目画素の近傍の画素の内、前記画素値を有する画素の個数を計数して第2画素数とする手段、及び決定手段等を、コンピュータのハードウェア要素を用いてソフトウェア的に実現する構成であっても良い。
【0017】
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置である画像処理部1を備えるコピー機の構成を示すブロック図である。
図中100は、コピー機の制御中枢であるCPUであり、CPU100は、バスを介して、ROM101、RAM102、コピー機の動作状態又はユーザに対する入力指示等を表示する表示部103、及び表示部103を見ながらユーザがコピー機を操作するための各種ファンクションキーを備える操作部104等のコピー機各部に接続されている。
【0018】
CPU100は、ROM101に予め記憶してある制御プログラム及びデータに従って各部を制御し、このとき発生するデータ又は外部から入力されるデータ(例えば、ユーザが操作部104を用いて入力した画像の縮小率)等をRAM102に一時記憶して、各種処理を実行する。
なお、画像の縮小率が、ユーザによって指定されるのみならず、コピー機によって自動的に決定され、RAM102に記憶されるよう構成しても良い。
【0019】
読取部105は、例えば光源及びCCD等を用いてなる光学読取方式のスキャナ装置で構成されている。CPU100は、コピー機にセットされた原稿を読取部105で読み取って多値画像データを生成し、生成された多値画像データを第1CODEC(符号化・復号器)106で符号化して符号コードとなす。
画像メモリ107は、例えばDRAMを用いてなる符号メモリであり、CPU100に制御されて、符号コード(即ち第1CODEC106で符号化された多値画像データ)を記憶する。
【0020】
CPU100は、画像データを用いて記録シートに画像を記録する場合に、画像メモリ107から符号コードを読み出し、読み出した符号コードを第2CODEC108で復号して、復号された多値画像データを画像処理部1へ入力する。
RAM102に縮小率が記憶されている場合、CPU100は、多値画像データの内、間引くべき画素(以下、間引き画素という)を含むライン及びカラムの位置を算出して、算出結果である間引き位置のデータを画像処理部1へ入力する。例えば、主走査方向に縮小率99%で縮小する場合、100本のカラム毎に1本のカラムを間引くよう、間引くべきカラムの位置を算出して画像処理部1へ入力する。
【0021】
画像処理部1は、CPU100に制御されて、入力された多値画像データを、2値画像データである画像データに変換し、画像を縮小する場合は前記画像データに対し間引き処理を行ない、間引き処理によって縮小された画像データを出力する。CPU100は、画像処理部1から出力された画像データをページメモリ109に記憶(展開)する。
以上のようにして、コピー機は、画像メモリ107からの読み込みとページメモリ109への書き込みとを、第2CODEC108及び画像処理部1を介して同時的に行なう。
【0022】
記録部110は、例えばドラム状の感光体及び転写チャージャ等を用いてなる電子写真方式のプリンタ装置で構成されており、CPU100に制御されて、ページメモリ109から読み出された画像データに基づく画像を、トナーを用いて記録シートに形成し、画像が形成された記録シートを排出する。
【0023】
図2は、画像処理部1の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の画像処理部1は、多値画像データを2値化して2値画像データを生成する図示しない2値化処理部、制御部10、及び画像記憶部11等を備え、第2CODEC108から入力された多値画像データを前記2値化処理部で2値化してなる画像データを全部、画像記憶部11に記憶する。また、画像処理部1は、CPU100から入力された間引き位置のデータを、図示しない記憶部に記憶する。
【0024】
また、制御部10は、前記記憶部に記憶された間引き位置のデータに基づいて間引き画素を求め、また、画像記憶部11に記憶された画像データを走査し、求められた間引き画素の走査方向の後画素を注目画素とし、該注目画素の画素値と、注目画素の8近傍の画素の画素値夫々とを第1比較部12へ入力させる。
第1比較部12は、入力された2個の画素値を比較して、等しい場合は画素値が等しいことを示す信号をカウンタ13へ入力し、異なる場合は信号の入力を行なわない。カウンタ13は、入力された信号の個数を計数して、計数結果を制御部10へ入力する。制御部10は、入力された計数結果を第1画素数又は第2画素数として個数記憶部14に記憶させる。また、制御部10は、個数記憶部14に記憶された第1画素数及び第2画素数を読み出して算出部15へ入力する。
【0025】
算出部15は、入力された第1画素数及び第2画素数の差を求め、その絶対値を第2比較部16へ入力する。第2比較部16は、入力された値と所定数2とを比較して、入力された値が2以上である場合は、入力された値が2以上であることを示す第1信号を制御部10へ入力し、入力された値が2未満である場合は、入力された値が2未満であることを示す第2信号を制御部10へ入力する。
制御部10は、第1信号を入力された場合は、画像記憶部11に記憶されている注目画素の画素値を、間引き画素の画素値に置き換え、第2信号を入力された場合は、注目画素の画素値をそのままにしておくことによって、注目画素の画素値を決定する。
【0026】
制御部10は、画像記憶部11に記憶してある全ての画素に対して画素値を決定した後、間引き処理を行ない、間引き処理後の画像データをページメモリ109へ入力する。
なお、画像記憶部11には、全部の画像データではなく、最低限、一の注目画素に対する第1画素数及び第2画素数の計数に必要なだけの画像データを記憶し、該画像データが記憶された場合に、第1画素数及び第2画素数の計数並びに注目画素の画素値の決定等の画像処理を行ない、該画像処理が終了した場合に、次の注目画素に対する第1画素数及び第2画素数の計数に必要なだけの画像データを記憶するよう構成してあっても良い。この場合、画像記憶部11の記憶容量を低減することができる。
【0027】
また、2値化処理部を画像処理部1の外部に備える構成であっても良い。この場合、CPU100は、間引き処理を行なうとき、第2CODEC108から出力された多値画像データを、2値化処理部に2値化させてから、2値化された画像データを画像処理部1へ入力する。また、間引き処理を行なわないとき、CPU100は、2値化処理部で2値化された画像データを、画像処理部1を介さず直接的に、ページメモリ109へ入力する。
【0028】
図3及び図4は、画像処理部1の主走査方向及び副走査方向の画像処理手順を説明する模式図である。
図3において、白抜矢符で示されているカラムは、間引くべきカラムである。また、注目画素(X,Y)は、間引き画素(X−1,Y)の主走査方向の後画素である。
画像処理部1は、注目画素(X,Y)の8近傍の画素(X+m,Y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を用いる。
【0029】
画像処理部1は、注目画素(X,Y)の8近傍の画素の内、注目画素(X,Y)が有する画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「3」)を第1画素数とする(図3(a))。
次いで、画像処理部1は、間引き画素(X−1,Y+n)を除き、注目画素の8近傍の画素(X+o,Y+n)(o=−2,0,1。ただしo=n=は除く)の内、注目画素(X,Y)が有する画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「5」)を第2画素数とする(図3(b))。
【0030】
本実施の形態においては、画像処理部1は、第1画素数と第2画素数との差の絶対値が所定数「2」以上である場合、注目画素(X,Y)の画素値を、間引き画素(X−1,Y)の画素値に置き換える。また、第1画素数と第2画素数との差の絶対値が所定数「2」未満である場合、画像処理部1は、注目画素(X,Y)の画素値を、該画素値のままにする。
図3の場合、第1画素数「3」と第2画素数「5」との差の絶対値は「2」であるため、画像処理部1は、注目画素(X,Y)の画素値「1」を、間引き画素(X−1,Y)の画素値「0」に置き換える(図3(c))。
【0031】
図4において、白抜矢符で示されているラインは、間引くべきラインである。また、注目画素(x,y)は、間引き画素(x,y−1)の副走査方向の後画素である。
画像処理部1は、注目画素(x,y)の8近傍の画素(x+m,y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を用いる。
画像処理部1は、注目画素(x,y)の8近傍の画素の内、注目画素(x,y)が有する画素値「0」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「4」)を第1画素数とする(図4(a))。
【0032】
次いで、画像処理部1は、間引き画素(x+m,y−1)を除き、注目画素の8近傍の画素(x+m,y+o)(o=−2,0,1。ただしm=o=0は除く)の内、注目画素(x,y)が有する画素値「0」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「4」)を第2画素数とする(図4(b))。
図4の場合、第1画素数「4」と第2画素数「4」との差の絶対値は「0」であるため、画像処理部1は、注目画素(x,y)の画素値「0」を、このままにする(図4(c))。
【0033】
図4に示す注目画素(x,y)が、図3に示す注目画素(X,Y)に等しい場合、即ち、注目画素(x,y)(注目画素(X,Y))の主走査方向及び副走査方向の前画素が夫々間引き画素である場合、注目画素(x,y)は、まず、主走査方向の画像処理において、画素値が「1」から「0」に置き換えられ、次に、副走査方向の画像処理において、画素値が「0」のままになる。
また、主走査方向の画像処理において、注目画素の画素値が「1」から「0」に置き換えられ、副走査方向の画像処理において、画素値が「0」から「1」に置き換えられた場合、注目画素の画素値は「1」になる。即ち、本実施の形態においては、注目画素に関し、主走査方向及び副走査方向の両方の前画素が間引き画素である場合、副走査方向の画像処理の結果が優先される。
【0034】
なお、画像処理部1は、主走査方向の画像処理の結果を優先するよう構成しても良いし、主走査方向の画像処理の結果及び副走査方向の画像処理の結果の内、一方を選択するよう構成しても良い。
また、8近傍に限らず、例えば24近傍の画素(5×5のマトリクス)を用いる構成であっても良い
【0035】
図5は、画像処理部1の画像処理の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、第2CODEC108から画像処理部1へ入力された多値画像データを用いてなる2値の画像データを、画像記憶部11に記憶させる(S11)。
【0036】
次に、制御部10は、画像記憶部11に記憶された画像データに対する主走査方向の処理を開始し(S12)、画像データを主走査方向へ走査して、走査した画素が、間引くべきカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定し(S13)、間引き画素である場合(S13でYES)、該間引き画素の主走査方向の後画素を注目画素(X,Y)とする(S14)。この場合、間引き画素の位置は、(X−1,Y)となる。ただし、S14にて、間引き画素の主走査方向の後画素も、間引くべきカラムに位置する間引き画素である場合、制御部10は、前記後画素を間引き画素とし、該間引き画素の主走査方向の更なる後画素を注目画素とする(不図示)。
【0037】
次いで、制御部10は、注目画素の8近傍の画素の位置(X+m,Y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を求め(S15)、注目画素(X,Y)及び8近傍の画素(X+m,Y+n)の画素値を用いて、画素数計数処理を行なうサブルーチン(図6参照)を実行する(S16)。
画素数計数処理を行なうサブルーチンの実行終了後、制御部10は、前記サブルーチンのS36で求めた計数結果Cを、第1画素数C1として、個数記憶部14に記憶させる(S17)。
【0038】
次いで、制御部10は、全ての間引き画素を除き、注目画素の8近傍の画素の位置(図3の例の場合、除くべき間引き画素は(X−1,Y+n)、8近傍の画素(X+o,Y+n)、o=−2,0,1。ただしo=n=0は除く)を求め(S18)、注目画素(X,Y)及び8近傍の画素(X+o,Y+n)の画素値とを用いて、画素数計数処理を行なうサブルーチン(図6参照)を実行する(S19)。
画素数計数処理を行なうサブルーチンの実行終了後、制御部10は、前記サブルーチンのS36で求めた計数結果Cを、第2画素数C2として、個数記憶部14に記憶させる(S21)。
【0039】
更に、制御部10は、個数記憶部14に記憶された第1画素数C1及び第2画素数C2を読み出し、読み出した第1画素数C1及び第2画素数C2の差の絶対値を算出部15に算出させ、算出結果が2以上であるか否かを第2比較部16に判定させ(S22)、判定結果(第1信号又は第2信号)を取得する。算出結果が2以上であるという判定結果(第1信号)を取得した場合(S22でYES)、制御部10は、画像記憶部11に記憶されている注目画素(X,Y)の画素値を、S14で用いた間引き画素(X−1,Y)の画素値で置換する(S23)。
【0040】
S23の処理の終了後、又は、第1画素数C1及び第2画素数C2の差の絶対値が2未満であるという判定結果(第2信号)を取得した場合(S22でNO)、制御部10は、処理をS13へ戻して、注目画素(X,Y)が間引くべき画素でないため注目画素(X,Y)の主走査方向の後画素を走査し、走査した画素が、間引くべきカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
【0041】
走査した画素が、間引くべきカラムに位置する間引き画素ではない場合(S13でNO)、制御部10は、前記走査した画素で画像データが終了するか否かを判定する(S24)。ただし、S13にて、前記走査した画素が、間引くべきラインに位置する間引き画素である場合、該間引き画素の主走査方向の後画素も間引き画素であるため、制御部10は、前記走査した画素が位置するラインを読み飛ばし、次のラインがある場合は次のラインを走査し、次のラインがない場合は、S24にて、前記走査した画素で画像データが終了する(S24でYESである)と判定する(不図示)。
【0042】
前記走査した画素で画像データが終了しない場合(S24でNO)、制御部10は、処理をS13へ戻して、前記走査した画素の主走査方向の後画素を走査し、走査した画素が、間引くべきカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
【0043】
前記走査した画素で画像データが終了する場合(S24でYES)、制御部10は、副走査方向の画像処理が終了したか否か、即ち、後述するS26の処理を実行したか否かを判定し(S25)、副走査方向の画像処理が終了していない(S26の処理を実行していない)場合(S25でNO)、画像記憶部11に記憶された画像データに対する副走査方向の処理を開始し(S26)、処理をS13へ戻して、画像データを副走査方向へ走査して、走査した画素が、間引くべきラインに位置する間引き画素であるか否かを判定する。以下、制御部10は、S13〜S24の処理を、カラムをラインとし、主走査方向を副走査方向とし、注目画素(x,y)に対する間引き画素(x,y−1)として実行する。即ち、制御部10は、主走査方向の画像処理を90度回転させたようにして副走査方向の画像処理を行なう。
【0044】
副走査方向の画像処理が終了した(S26の処理を実行した)場合(S25でYES)、制御部10は、画像記憶部11に記憶されている画像データの内、間引くべきライン及びカラムに位置する画素以外の画素を、主走査方向に順に読み出して、ページメモリ109へ入力することによって間引き処理を行ない(S27)、その完了後、画像処理を終了する。
なお、その4近傍に間引き画素がない画素を注目画素とした場合、第1画素数C1と第2画素数C2とが等しくなるため、注目画素の画素値は必ず該画素値のままになる。本実施の形態では、間引き画素の後画素のみを注目画素とすることによって、画像処理の処理時間の短縮を図っている。
【0045】
図6は、画像処理部1の画素数計数処理の手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
制御部10は、カウンタ13を制御して、計数結果Cを0とする(S31)。
次いで、制御部10は、画像記憶部11から注目画素(X,Y)の画素値と該注目画素(X,Y)の8近傍の画素の内の一の画素(A,B)の画素値とを読み出して、第1比較部12へ入力する(S32)。
【0046】
第1比較部12は、入力された2個の画素値を比較して該画素値が等しいか否かを判定し(S33)、画素値が等しい場合(S33でYES)、画素値が等しいことを示す信号をカウンタ13へ入力し、また、画素値が異なる場合(S33でNO)、前記信号を出力しない。
カウンタ13は、画素値が等しいことを示す信号が入力された場合(S33でYESの場合)、計数結果Cを1だけ増加させ(S34)、画素値が等しいことを示す信号が入力されない場合(S33でNOの場合)、計数結果Cをそのままにする。
【0047】
制御部10は、注目画素(X,Y)の画素値と8近傍の全ての画素の画素値との比較を完了したか否か判定し(S35)、完了していない場合は(S35でNO)、処理をS32へ戻して、画像記憶部11から注目画素(X,Y)の画素値と該注目画素(X,Y)の8近傍の画素の内の他の画素(A,B)の画素値とを読み出して、第1比較部12へ入力する。
8近傍の全ての画素の画素値との比較を完了した場合(S35でYES)、制御部10は、カウンタ13から計数結果Cを取得し(S36)、画素計数処理を終了する。
【0048】
以上のような画像処理部1は、間引き処理を行なう前の画像における注目画素の8近傍の白(注目画素の画素値が「0」の場合)又は黒(画素値が「1」の場合)の濃度に対応する第1画素数C1と、間引き処理を行なった後の画像における注目画素の8近傍の白又は黒の濃度に対応する第2画素数C2とを用いる。この場合、画像処理装置は、第1画素数C1と第2画素数C2との差の絶対値に応じて、即ち間引き処理前後の白濃度/黒濃度の変化に応じて、前記絶対値が所定数2以上である場合、即ち白濃度/黒濃度の変化が大きい場合、白濃度/黒濃度の変化を減少することによって間引き処理による白画素又は黒画素の連結(白筋又は黒筋の発生)を防止するため、注目画素の画素値を、間引き画素の画素値で置き換える。
【0049】
以上のような画像処理部1は、間引き画素の決定方法自体に制限がないため、間引くべき画素の決定は簡易である。また、乱数を発生させる手段も必要がない。
なお、注目画素の画素値と間引き画素の画素値とが等しい場合は、画素値を置き換えても白画素又は黒画素の連結が生じるため、他の手段(例えば注目画素の画素値を反転(「0」を「1」にしたり「1」を「0」にしたり)する手段)を用いることが望ましい。
【0050】
実施の形態 2.
本実施の形態の画像処理部1が備える制御部10は、画像記憶部11に記憶された画像データを主走査方向へ走査する。このとき、制御部10は、間引き画素以外の画素であって、該画素の4近傍の画素の内、主走査方向の前画素又は副走査方向の前画素が間引き画素である画素を注目画素とする。即ち、制御部10は、主走査方向及び副走査方向の一方又は両方に間引き画素が隣り合っている画素のみを注目画素とし、副走査方向の走査は行なわない。このことによって、処理時間の短縮を図っている。
なお、実施の形態1と同様に、画像記憶部11に記憶された画像データを主走査方向へ走査し、次いで、副走査方向へ操作して、間引き画素の後画素を注目画素とするよう構成してあっても良い。
【0051】
また、制御部10は、第2比較部16から、第2比較部16へ入力された第1画素数及び第2画素数の差の絶対値が所定数2以上であることを示す第1信号を入力された場合、画像記憶部11に記憶されている注目画素の画素値を反転することによって、注目画素の画素値を決定する。また、制御部10は、前記絶対値が2未満であることを示す第2信号を入力された場合、注目画素の画素値をそのままにしておくことによって、注目画素の画素値を決定する。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0052】
図7は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置である画像処理部1の画像処理手順を説明する模式図である。
図7において、白抜矢符で示されているカラム及びラインは、間引くべきカラム及びラインである。注目画素(X,Y)は、間引き画素(X−1,Y)の主走査方向の後画素であり、また、間引き画素(X,Y−1)の副走査方向の後画素でもある。
画像処理部1は、注目画素(X,Y)の8近傍の画素(X+m,Y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を用いる。
【0053】
画像処理部1は、注目画素(X,Y)の8近傍の画素の内、注目画素(X,Y)が有する画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「3」)を第1画素数とする(図7(a))。
次いで、画像処理部1は、間引き画素(X−1,Y+n)及び(X+m,Y−1)を除き、注目画素の8近傍の画素(x+o,y+p)(o,p=−2,0,1。ただしo=p=0は除く)の内、注目画素(X,Y)が有する画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「5」)を第2画素数とする(図7(b))。
【0054】
本実施の形態においては、画像処理部1は、第1画素数と第2画素数との差の絶対値が所定数「2」以上である場合、注目画素(X,Y)の画素値を反転する(即ち、注目画素(X,Y)の画素値「0」又は「1」を他の画素値「1」又は「0」に変換する)。また、第1画素数と第2画素数との差の絶対値が所定数「2」未満である場合、画像処理部1は、注目画素(X,Y)の画素値を、該画素値のままにする。
図7の場合、第1画素数「3」と第2画素数「5」との差の絶対値は「2」であるため、画像処理部1は、注目画素(X,Y)の画素値「1」を画素値「0」に変換する(図7(c))。
【0055】
図7に示す注目画素(X,Y)は、注目画素(X,Y)の主走査方向及び副走査方向の前画素が夫々間引き画素であるが、主走査方向の画像処理と副走査方向の画像処理とを同時的に行なっているため、主走査方向の画像処理結果及び副走査方向の画像処理結果の内、一方が優先されることがなく、また、2個の画像処理結果の内、一方を選択する必要がない。
【0056】
図8は、本発明の実施の形態2に係る画像処理部1の画像処理の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、第2CODEC108から画像処理部1へ入力された多値画像データを用いてなる2値の画像データを、画像記憶部11に記憶させる(S51)。
【0057】
次に、制御部10は、画像記憶部11に記憶された画像データを、主走査方向へ走査して(S52)、走査した画素が、間引くべきライン又はカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定し(S53)、間引き画素である場合(S53でYES)、S52へ処理を戻し、前記間引き画素の主走査方向の後画素を走査して、走査した画素が、間引くべきカラム又はラインに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
走査した画素が、間引くべきライン又はカラムに位置する間引き画素ではない場合(S53でNO)、前記画素が、主走査方向又は副走査方向の逆方向に、間引き画素に隣接しているか否か(前記画素の主走査方向又は副走査方向の前画素が、間引くべきカラム又はラインに位置する間引き画素であるか否か)を判定する(S54)。
【0058】
前記走査した画素が、間引き画素に隣接している場合(S54でYES)、前記画素を注目画素(X,Y)とする(S55)。
次いで、制御部10は、注目画素の8近傍の画素の位置(X+m,Y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を求め(S56)、注目画素(X,Y)及び8近傍の画素(X+m,Y+n)の画素値とを用いて、図6に示す画素数計数処理を行なうサブルーチンを実行する(S57)。
画素数計数処理を行なうサブルーチンの実行終了後、制御部10は、前記サブルーチンのS36で求めた計数結果Cを、第1画素数C1として、個数記憶部14に記憶させる(S58)。
【0059】
次いで、制御部10は、全ての間引き画素を除き、注目画素の8近傍の画素の位置(図7の例の場合、除くべき間引き画素は(X−1,Y+n)及び(X+m,Y−1)、8近傍の画素の位置(X+o,Y+p)、o,p=−2,0,1。ただしo=p=0は除く)を求め(S59)、注目画素(X,Y)及び8近傍の画素(X+o,Y+p)の画素値とを用いて、画素数計数処理を行なうサブルーチン(図6参照)を実行する(S61)。
画素数計数処理を行なうサブルーチンの実行終了後、制御部10は、前記サブルーチンのS36で求めた計数結果Cを、第2画素数C2として、個数記憶部14に記憶させる(S62)。
【0060】
更に、制御部10は、個数記憶部14に記憶された第1画素数C1及び第2画素数C2を読み出し、読み出した第1画素数C1及び第2画素数C2の差の絶対値を算出部15に算出させ、算出結果が2以上であるか否かを第2比較部16に判定させ(S63)、判定結果(第1信号又は第2信号)を取得する。算出結果が2以上であるという判定結果(第1信号)を取得した場合(S63でYES)、制御部10は、画像記憶部11に記憶されている注目画素(X,Y)の画素値を反転する(S64)。
【0061】
S64の処理の終了後、又は、第1画素数C1及び第2画素数C2の差の絶対値が2未満であるという判定結果(第2信号)を取得した場合(S63でNO)、制御部10は、処理をS52へ戻して、注目画素(X,Y)が間引くべき画素でないため注目画素(X,Y)の主走査方向の後画素を走査し、走査した画素が、間引くべきライン又はカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
【0062】
走査した画素が、間引き画素に隣接していない場合(S54でNO)、制御部10は、前記走査した画素で画像データが終了するか否かを判定し(S65)、前記走査した画素で画像データが終了しない場合(S65でNO)、制御部10は、処理をS52へ戻して、前記走査した画素の主走査方向の後画素を走査し、走査した画素が、間引くべきライン又はカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
前記走査した画素で画像データが終了する場合(S65でYES)、制御部10は、画像記憶部11に記憶されている画像データの内、間引くべきライン及びカラムに位置する画素以外の画素を、主走査方向に順に読み出して、ページメモリ109へ入力することによって間引き処理を行ない(S66)、その完了後、画像処理を終了する。
【0063】
以上のような画像処理部1は、間引き処理を行なう前の画像における注目画素の8近傍の白又は黒の濃度に対応する第1画素数C1と、間引き処理を行なった後の画像における注目画素の8近傍の白又は黒の濃度に対応する第2画素数C2とを用いる。この場合、画像処理装置は、第1画素数C1と第2画素数C2との差の絶対値に応じて、即ち間引き処理前後の白濃度/黒濃度の変化に応じて、前記絶対値が所定数2以上である場合、即ち白濃度/黒濃度の変化が大きい場合、白濃度/黒濃度の変化を減少することによって間引き処理による白画素又は黒画素の連結(白筋又は黒筋の発生)を防止するため、注目画素の画素値を反転する。
【0064】
以上のような画像処理部1は、間引き画素の決定方法自体に制限がないため、間引くべき画素の決定は簡易である。また、乱数を発生させる手段も必要がない。
なお、注目画素と、注目画素に隣り合う間引き画素とが、例えば1本の実線の中央部を構成している場合、注目画素を反転させることによって実線が途切れるため、他の手段(例えば注目画素の画素値と間引き画素の画素値とを置換する手段)を用いることが望ましい。
【0065】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置は、間引き処理前における同一の画素値を有する画素の個数(第1画素数)と間引き処理後における前記画素値を有する画素の個数(第2画素数)との差に基づいて、間引き処理後の注目画素の画素値を決定する。第1画素数と第2画素数との差が所定数以上である場合、注目画素の画素値は、間引くべき一の画素に置き換えられたり、前記画素値を反転させられたりして決定される。
【0066】
以上のような画像処理装置は、間引き処理前後における注目画素の近傍の白濃度/黒濃度を略一定に保つことができる。このため、間引き処理前後における注目画素の近傍の白濃度/黒濃度の大幅な変化(即ち白画素/黒画素の連結)による白筋/黒筋の発生を防止することができる。
また、間引き処理自体は、単純に画素を間引いていく処理である。このため、間引くべき画素を決定する処理、又は乱数を発生させる手段等が不要である。
即ち、本発明の画像処理装置によれば、間引き処理後の画像の画質を、簡易な構成で向上することができる。
【0067】
更に、画像処理装置は、注目画素の8近傍以上の画素(注目画素を中心とする3×3以上のマトリクス)に関して第1画素数及び第2画素数を計数する。このため、注目画素の上下左右を含む全周囲の画素を参照して間引き処理後の注目画素の画素値を決定することができる。この結果、白筋/黒筋の発生を確実に防止することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像処理装置である画像処理部を備えるコピー機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像処理部の主走査方向の画像処理手順を説明する模式図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る画像処理部の副走査方向の画像処理手順を説明する模式図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る画像処理部の画像処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1,2に係る画像処理部の画素数計数処理の手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係る画像処理装置である画像処理部の画像処理手順を説明する模式図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る画像処理部の画像処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 CPU
101 ROM
107 画像メモリ
108 第2CODEC
109 ページメモリ
1 画像処理部
10 制御部
11 画像記憶部
12 第1比較部
13 カウンタ
14 個数記憶部
15 算出部
16 第2比較部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに間引き処理を施す画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像処理装置は、一般に、画像を構成している複数の画素の中から適宜の画素を間引くことによって、画像を容易に縮小している。
しかしながら、白黒の交番で中間調を表わしているような擬似中間調の画像において、画素を単純に間引く場合、元の画像では黒画素を隔てて配置されていた白画素同士、又は白画素を隔てて配置されていた黒画素同士の連結が生じて白筋又は黒筋が発生し、画質が劣化することがある。
このため、従来の画像処理装置は、間引く画素をランダムに決定して画質の劣化を防止していた(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62−152085号公報
【特許文献2】
特開昭64−86673号公報
【特許文献3】
特開2001−285626号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1,2,3に開示されている画像処理装置は、画像の劣化を防止するように、かつランダムに、間引くべき画素を決定する処理が煩雑であり、更に、乱数を発生させる手段を必要とするため、装置の構成が複雑になるという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる問題を解決するためになされたものであり、注目画素の画素値と同一の画素値を有する画素の個数に着目し、間引き処理前の前記個数と間引き処理後の前記個数とに基づいて、間引き処理後の注目画素の画素値を決定することにより、間引くべき画素の決定が簡易でありながら、白画素又は黒画素の連結を防止できる簡易な構成の画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る画像処理装置は、2値画像を構成している複数の画素の内、1又は複数の画素を間引くことによって画像を縮小する画像処理装置において、注目画素の近傍の画素の内、注目画素が有する画素値に等しい画素値を有する画素の個数を計数して第1画素数とする手段と、間引くべき画素を除き、注目画素の近傍の画素の内、前記画素値を有する画素の個数を計数して第2画素数とする手段と、前記第1画素数と前記第2画素数との差に応じて、前記注目画素が有すべき新たな画素値を決定する決定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
第1発明にあっては、第1画素数が、間引き処理を行なう前の画像における注目画素の近傍の白(注目画素の画素値が「0」の場合)又は黒(画素値が「1」の場合)の濃度に対応し、第2画素数が、間引き処理を行なった後の画像における注目画素の近傍の白又は黒の濃度に対応する。画像処理装置は、第1画素数と第2画素数との差、即ち間引き処理前後の白濃度/黒濃度の差に応じて、注目画素の間引き処理前後の画素値を、間引き処理前の画素値と同じ画素値にしたり、異なる画素値にしたりする。
【0008】
白画素/黒画素の連結による白筋/黒筋の発生は、間引き処理前の画像領域と間引き処理後の画像領域とにおける白濃度/黒濃度の過大な変化である。このため、画像処理装置は、間引き処理前の注目画素の近傍と間引き処理後の注目画素の近傍とにおける白濃度/黒濃度を略一定に保つことによって、白筋/黒筋の発生を防止する。
以上のような場合、間引くべき画素の決定方法自体に制限はない(例えば、単純に所定の個数置きに間引くべき画素を決定しても良い)ため、間引くべき画素の決定は簡易である。また、乱数を発生させる手段も必要がない。
なお、注目画素は、例えば、間引くべき一の画素の同一ラインの前画素又は後画素(次画素)である。
【0009】
第2発明に係る画像処理装置は、注目画素の近傍の画素は、少なくとも前記注目画素の8近傍の画素を含むことを特徴とする。
【0010】
第2発明にあっては、間引き処理前の注目画素の近傍と間引き処理後の注目画素の近傍とが、ともに8近傍以上である。即ち、注目する画像領域が3×3以上のマトリクスであるため、注目画素の上下左右を含む全周囲の画素を参照して注目画素の画素値を決定することになる。この結果、画像処理装置は、白筋/黒筋の発生を更に防止する。
【0011】
第3発明に係る画像処理装置は、前記決定手段は、前記第1画素数と前記第2画素数との差が所定数以上である場合、前記注目画素の画素値を、前記間引くべき画素の画素値に置き換え、前記所定数未満である場合、前記注目画素の画素値を、該画素値のままにする手段を備えることを特徴とする。
【0012】
第3発明にあっては、例えば、間引き処理前の画像データにおいて、間引くべき一の画素と同じラインの後画素(又は前画素)を注目画素とし、その近傍の画素について、注目画素と同じ画素値を有する画素の個数を計数する(第1画素数の計数)。また、間引き処理後の画像データにおいて、前記注目画素の近傍の画素について、注目画素と同じ画素値を有する画素の個数を計数する(第2画素数の計数)。
間引き処理前後夫々の計数結果(第1画素数及び第2画素数)の差が大きく異なる場合、間引き処理により白画素又は黒画素の連結が生じる(白筋又は黒筋が発生する)。これを防ぐため、間引き処理前後夫々の計数結果が所定数以上異なる場合、注目画素の画素値を前記間引くべき一の画素の画素値で置き換える。
【0013】
第4発明に係る画像処理装置は、前記決定手段は、前記第1画素数と前記第2画素数との差が所定数以上である場合、前記注目画素の画素値を、他の画素値に変換し、前記所定数未満である場合、前記注目画素の画素値を、該画素値のままにする手段を備えることを特徴とする。
【0014】
第4発明にあっては、第1画素数の計数と、第2画素数の計数とを行なう。
間引き処理前後夫々の計数結果(第1画素数及び第2画素数)の差が大きく異なる場合、間引き処理により白画素又は黒画素の連結が生じる。これを防ぐため、間引き処理前後夫々の計数結果が所定数以上異なる場合、注目画素の画素値を反転(画素値「0」を「1」に、画素値「1」を「0」に)する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
本実施の形態の画像処理装置は、2値(「0」又は「1」)の画素値で表現された擬似中間調画像に対して、主走査方向のライン、及び/又は副走査方向のライン(以下、カラムという)を、画像の縮小率に応じて1又は複数だけ間引く間引き処理を行ない、縮小擬似中間調画像を得るよう構成されている。
本実施の形態においては、本発明の画像処理装置を備え、原稿を読み取って記録シートに画像を形成するコピー機を例示するが、本発明の画像処理装置を、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機等が備える構成であっても良い。
【0016】
また、コンピュータ(パーソナルコンピュータ又はサーバ等)を画像処理装置として用い、注目画素の近傍の画素の内、注目画素が有する画素値に等しい画素値を有する画素の個数を計数して第1画素数とする手段、間引くべき画素を除き、注目画素の近傍の画素の内、前記画素値を有する画素の個数を計数して第2画素数とする手段、及び決定手段等を、コンピュータのハードウェア要素を用いてソフトウェア的に実現する構成であっても良い。
【0017】
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置である画像処理部1を備えるコピー機の構成を示すブロック図である。
図中100は、コピー機の制御中枢であるCPUであり、CPU100は、バスを介して、ROM101、RAM102、コピー機の動作状態又はユーザに対する入力指示等を表示する表示部103、及び表示部103を見ながらユーザがコピー機を操作するための各種ファンクションキーを備える操作部104等のコピー機各部に接続されている。
【0018】
CPU100は、ROM101に予め記憶してある制御プログラム及びデータに従って各部を制御し、このとき発生するデータ又は外部から入力されるデータ(例えば、ユーザが操作部104を用いて入力した画像の縮小率)等をRAM102に一時記憶して、各種処理を実行する。
なお、画像の縮小率が、ユーザによって指定されるのみならず、コピー機によって自動的に決定され、RAM102に記憶されるよう構成しても良い。
【0019】
読取部105は、例えば光源及びCCD等を用いてなる光学読取方式のスキャナ装置で構成されている。CPU100は、コピー機にセットされた原稿を読取部105で読み取って多値画像データを生成し、生成された多値画像データを第1CODEC(符号化・復号器)106で符号化して符号コードとなす。
画像メモリ107は、例えばDRAMを用いてなる符号メモリであり、CPU100に制御されて、符号コード(即ち第1CODEC106で符号化された多値画像データ)を記憶する。
【0020】
CPU100は、画像データを用いて記録シートに画像を記録する場合に、画像メモリ107から符号コードを読み出し、読み出した符号コードを第2CODEC108で復号して、復号された多値画像データを画像処理部1へ入力する。
RAM102に縮小率が記憶されている場合、CPU100は、多値画像データの内、間引くべき画素(以下、間引き画素という)を含むライン及びカラムの位置を算出して、算出結果である間引き位置のデータを画像処理部1へ入力する。例えば、主走査方向に縮小率99%で縮小する場合、100本のカラム毎に1本のカラムを間引くよう、間引くべきカラムの位置を算出して画像処理部1へ入力する。
【0021】
画像処理部1は、CPU100に制御されて、入力された多値画像データを、2値画像データである画像データに変換し、画像を縮小する場合は前記画像データに対し間引き処理を行ない、間引き処理によって縮小された画像データを出力する。CPU100は、画像処理部1から出力された画像データをページメモリ109に記憶(展開)する。
以上のようにして、コピー機は、画像メモリ107からの読み込みとページメモリ109への書き込みとを、第2CODEC108及び画像処理部1を介して同時的に行なう。
【0022】
記録部110は、例えばドラム状の感光体及び転写チャージャ等を用いてなる電子写真方式のプリンタ装置で構成されており、CPU100に制御されて、ページメモリ109から読み出された画像データに基づく画像を、トナーを用いて記録シートに形成し、画像が形成された記録シートを排出する。
【0023】
図2は、画像処理部1の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の画像処理部1は、多値画像データを2値化して2値画像データを生成する図示しない2値化処理部、制御部10、及び画像記憶部11等を備え、第2CODEC108から入力された多値画像データを前記2値化処理部で2値化してなる画像データを全部、画像記憶部11に記憶する。また、画像処理部1は、CPU100から入力された間引き位置のデータを、図示しない記憶部に記憶する。
【0024】
また、制御部10は、前記記憶部に記憶された間引き位置のデータに基づいて間引き画素を求め、また、画像記憶部11に記憶された画像データを走査し、求められた間引き画素の走査方向の後画素を注目画素とし、該注目画素の画素値と、注目画素の8近傍の画素の画素値夫々とを第1比較部12へ入力させる。
第1比較部12は、入力された2個の画素値を比較して、等しい場合は画素値が等しいことを示す信号をカウンタ13へ入力し、異なる場合は信号の入力を行なわない。カウンタ13は、入力された信号の個数を計数して、計数結果を制御部10へ入力する。制御部10は、入力された計数結果を第1画素数又は第2画素数として個数記憶部14に記憶させる。また、制御部10は、個数記憶部14に記憶された第1画素数及び第2画素数を読み出して算出部15へ入力する。
【0025】
算出部15は、入力された第1画素数及び第2画素数の差を求め、その絶対値を第2比較部16へ入力する。第2比較部16は、入力された値と所定数2とを比較して、入力された値が2以上である場合は、入力された値が2以上であることを示す第1信号を制御部10へ入力し、入力された値が2未満である場合は、入力された値が2未満であることを示す第2信号を制御部10へ入力する。
制御部10は、第1信号を入力された場合は、画像記憶部11に記憶されている注目画素の画素値を、間引き画素の画素値に置き換え、第2信号を入力された場合は、注目画素の画素値をそのままにしておくことによって、注目画素の画素値を決定する。
【0026】
制御部10は、画像記憶部11に記憶してある全ての画素に対して画素値を決定した後、間引き処理を行ない、間引き処理後の画像データをページメモリ109へ入力する。
なお、画像記憶部11には、全部の画像データではなく、最低限、一の注目画素に対する第1画素数及び第2画素数の計数に必要なだけの画像データを記憶し、該画像データが記憶された場合に、第1画素数及び第2画素数の計数並びに注目画素の画素値の決定等の画像処理を行ない、該画像処理が終了した場合に、次の注目画素に対する第1画素数及び第2画素数の計数に必要なだけの画像データを記憶するよう構成してあっても良い。この場合、画像記憶部11の記憶容量を低減することができる。
【0027】
また、2値化処理部を画像処理部1の外部に備える構成であっても良い。この場合、CPU100は、間引き処理を行なうとき、第2CODEC108から出力された多値画像データを、2値化処理部に2値化させてから、2値化された画像データを画像処理部1へ入力する。また、間引き処理を行なわないとき、CPU100は、2値化処理部で2値化された画像データを、画像処理部1を介さず直接的に、ページメモリ109へ入力する。
【0028】
図3及び図4は、画像処理部1の主走査方向及び副走査方向の画像処理手順を説明する模式図である。
図3において、白抜矢符で示されているカラムは、間引くべきカラムである。また、注目画素(X,Y)は、間引き画素(X−1,Y)の主走査方向の後画素である。
画像処理部1は、注目画素(X,Y)の8近傍の画素(X+m,Y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を用いる。
【0029】
画像処理部1は、注目画素(X,Y)の8近傍の画素の内、注目画素(X,Y)が有する画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「3」)を第1画素数とする(図3(a))。
次いで、画像処理部1は、間引き画素(X−1,Y+n)を除き、注目画素の8近傍の画素(X+o,Y+n)(o=−2,0,1。ただしo=n=は除く)の内、注目画素(X,Y)が有する画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「5」)を第2画素数とする(図3(b))。
【0030】
本実施の形態においては、画像処理部1は、第1画素数と第2画素数との差の絶対値が所定数「2」以上である場合、注目画素(X,Y)の画素値を、間引き画素(X−1,Y)の画素値に置き換える。また、第1画素数と第2画素数との差の絶対値が所定数「2」未満である場合、画像処理部1は、注目画素(X,Y)の画素値を、該画素値のままにする。
図3の場合、第1画素数「3」と第2画素数「5」との差の絶対値は「2」であるため、画像処理部1は、注目画素(X,Y)の画素値「1」を、間引き画素(X−1,Y)の画素値「0」に置き換える(図3(c))。
【0031】
図4において、白抜矢符で示されているラインは、間引くべきラインである。また、注目画素(x,y)は、間引き画素(x,y−1)の副走査方向の後画素である。
画像処理部1は、注目画素(x,y)の8近傍の画素(x+m,y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を用いる。
画像処理部1は、注目画素(x,y)の8近傍の画素の内、注目画素(x,y)が有する画素値「0」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「4」)を第1画素数とする(図4(a))。
【0032】
次いで、画像処理部1は、間引き画素(x+m,y−1)を除き、注目画素の8近傍の画素(x+m,y+o)(o=−2,0,1。ただしm=o=0は除く)の内、注目画素(x,y)が有する画素値「0」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「4」)を第2画素数とする(図4(b))。
図4の場合、第1画素数「4」と第2画素数「4」との差の絶対値は「0」であるため、画像処理部1は、注目画素(x,y)の画素値「0」を、このままにする(図4(c))。
【0033】
図4に示す注目画素(x,y)が、図3に示す注目画素(X,Y)に等しい場合、即ち、注目画素(x,y)(注目画素(X,Y))の主走査方向及び副走査方向の前画素が夫々間引き画素である場合、注目画素(x,y)は、まず、主走査方向の画像処理において、画素値が「1」から「0」に置き換えられ、次に、副走査方向の画像処理において、画素値が「0」のままになる。
また、主走査方向の画像処理において、注目画素の画素値が「1」から「0」に置き換えられ、副走査方向の画像処理において、画素値が「0」から「1」に置き換えられた場合、注目画素の画素値は「1」になる。即ち、本実施の形態においては、注目画素に関し、主走査方向及び副走査方向の両方の前画素が間引き画素である場合、副走査方向の画像処理の結果が優先される。
【0034】
なお、画像処理部1は、主走査方向の画像処理の結果を優先するよう構成しても良いし、主走査方向の画像処理の結果及び副走査方向の画像処理の結果の内、一方を選択するよう構成しても良い。
また、8近傍に限らず、例えば24近傍の画素(5×5のマトリクス)を用いる構成であっても良い
【0035】
図5は、画像処理部1の画像処理の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、第2CODEC108から画像処理部1へ入力された多値画像データを用いてなる2値の画像データを、画像記憶部11に記憶させる(S11)。
【0036】
次に、制御部10は、画像記憶部11に記憶された画像データに対する主走査方向の処理を開始し(S12)、画像データを主走査方向へ走査して、走査した画素が、間引くべきカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定し(S13)、間引き画素である場合(S13でYES)、該間引き画素の主走査方向の後画素を注目画素(X,Y)とする(S14)。この場合、間引き画素の位置は、(X−1,Y)となる。ただし、S14にて、間引き画素の主走査方向の後画素も、間引くべきカラムに位置する間引き画素である場合、制御部10は、前記後画素を間引き画素とし、該間引き画素の主走査方向の更なる後画素を注目画素とする(不図示)。
【0037】
次いで、制御部10は、注目画素の8近傍の画素の位置(X+m,Y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を求め(S15)、注目画素(X,Y)及び8近傍の画素(X+m,Y+n)の画素値を用いて、画素数計数処理を行なうサブルーチン(図6参照)を実行する(S16)。
画素数計数処理を行なうサブルーチンの実行終了後、制御部10は、前記サブルーチンのS36で求めた計数結果Cを、第1画素数C1として、個数記憶部14に記憶させる(S17)。
【0038】
次いで、制御部10は、全ての間引き画素を除き、注目画素の8近傍の画素の位置(図3の例の場合、除くべき間引き画素は(X−1,Y+n)、8近傍の画素(X+o,Y+n)、o=−2,0,1。ただしo=n=0は除く)を求め(S18)、注目画素(X,Y)及び8近傍の画素(X+o,Y+n)の画素値とを用いて、画素数計数処理を行なうサブルーチン(図6参照)を実行する(S19)。
画素数計数処理を行なうサブルーチンの実行終了後、制御部10は、前記サブルーチンのS36で求めた計数結果Cを、第2画素数C2として、個数記憶部14に記憶させる(S21)。
【0039】
更に、制御部10は、個数記憶部14に記憶された第1画素数C1及び第2画素数C2を読み出し、読み出した第1画素数C1及び第2画素数C2の差の絶対値を算出部15に算出させ、算出結果が2以上であるか否かを第2比較部16に判定させ(S22)、判定結果(第1信号又は第2信号)を取得する。算出結果が2以上であるという判定結果(第1信号)を取得した場合(S22でYES)、制御部10は、画像記憶部11に記憶されている注目画素(X,Y)の画素値を、S14で用いた間引き画素(X−1,Y)の画素値で置換する(S23)。
【0040】
S23の処理の終了後、又は、第1画素数C1及び第2画素数C2の差の絶対値が2未満であるという判定結果(第2信号)を取得した場合(S22でNO)、制御部10は、処理をS13へ戻して、注目画素(X,Y)が間引くべき画素でないため注目画素(X,Y)の主走査方向の後画素を走査し、走査した画素が、間引くべきカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
【0041】
走査した画素が、間引くべきカラムに位置する間引き画素ではない場合(S13でNO)、制御部10は、前記走査した画素で画像データが終了するか否かを判定する(S24)。ただし、S13にて、前記走査した画素が、間引くべきラインに位置する間引き画素である場合、該間引き画素の主走査方向の後画素も間引き画素であるため、制御部10は、前記走査した画素が位置するラインを読み飛ばし、次のラインがある場合は次のラインを走査し、次のラインがない場合は、S24にて、前記走査した画素で画像データが終了する(S24でYESである)と判定する(不図示)。
【0042】
前記走査した画素で画像データが終了しない場合(S24でNO)、制御部10は、処理をS13へ戻して、前記走査した画素の主走査方向の後画素を走査し、走査した画素が、間引くべきカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
【0043】
前記走査した画素で画像データが終了する場合(S24でYES)、制御部10は、副走査方向の画像処理が終了したか否か、即ち、後述するS26の処理を実行したか否かを判定し(S25)、副走査方向の画像処理が終了していない(S26の処理を実行していない)場合(S25でNO)、画像記憶部11に記憶された画像データに対する副走査方向の処理を開始し(S26)、処理をS13へ戻して、画像データを副走査方向へ走査して、走査した画素が、間引くべきラインに位置する間引き画素であるか否かを判定する。以下、制御部10は、S13〜S24の処理を、カラムをラインとし、主走査方向を副走査方向とし、注目画素(x,y)に対する間引き画素(x,y−1)として実行する。即ち、制御部10は、主走査方向の画像処理を90度回転させたようにして副走査方向の画像処理を行なう。
【0044】
副走査方向の画像処理が終了した(S26の処理を実行した)場合(S25でYES)、制御部10は、画像記憶部11に記憶されている画像データの内、間引くべきライン及びカラムに位置する画素以外の画素を、主走査方向に順に読み出して、ページメモリ109へ入力することによって間引き処理を行ない(S27)、その完了後、画像処理を終了する。
なお、その4近傍に間引き画素がない画素を注目画素とした場合、第1画素数C1と第2画素数C2とが等しくなるため、注目画素の画素値は必ず該画素値のままになる。本実施の形態では、間引き画素の後画素のみを注目画素とすることによって、画像処理の処理時間の短縮を図っている。
【0045】
図6は、画像処理部1の画素数計数処理の手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
制御部10は、カウンタ13を制御して、計数結果Cを0とする(S31)。
次いで、制御部10は、画像記憶部11から注目画素(X,Y)の画素値と該注目画素(X,Y)の8近傍の画素の内の一の画素(A,B)の画素値とを読み出して、第1比較部12へ入力する(S32)。
【0046】
第1比較部12は、入力された2個の画素値を比較して該画素値が等しいか否かを判定し(S33)、画素値が等しい場合(S33でYES)、画素値が等しいことを示す信号をカウンタ13へ入力し、また、画素値が異なる場合(S33でNO)、前記信号を出力しない。
カウンタ13は、画素値が等しいことを示す信号が入力された場合(S33でYESの場合)、計数結果Cを1だけ増加させ(S34)、画素値が等しいことを示す信号が入力されない場合(S33でNOの場合)、計数結果Cをそのままにする。
【0047】
制御部10は、注目画素(X,Y)の画素値と8近傍の全ての画素の画素値との比較を完了したか否か判定し(S35)、完了していない場合は(S35でNO)、処理をS32へ戻して、画像記憶部11から注目画素(X,Y)の画素値と該注目画素(X,Y)の8近傍の画素の内の他の画素(A,B)の画素値とを読み出して、第1比較部12へ入力する。
8近傍の全ての画素の画素値との比較を完了した場合(S35でYES)、制御部10は、カウンタ13から計数結果Cを取得し(S36)、画素計数処理を終了する。
【0048】
以上のような画像処理部1は、間引き処理を行なう前の画像における注目画素の8近傍の白(注目画素の画素値が「0」の場合)又は黒(画素値が「1」の場合)の濃度に対応する第1画素数C1と、間引き処理を行なった後の画像における注目画素の8近傍の白又は黒の濃度に対応する第2画素数C2とを用いる。この場合、画像処理装置は、第1画素数C1と第2画素数C2との差の絶対値に応じて、即ち間引き処理前後の白濃度/黒濃度の変化に応じて、前記絶対値が所定数2以上である場合、即ち白濃度/黒濃度の変化が大きい場合、白濃度/黒濃度の変化を減少することによって間引き処理による白画素又は黒画素の連結(白筋又は黒筋の発生)を防止するため、注目画素の画素値を、間引き画素の画素値で置き換える。
【0049】
以上のような画像処理部1は、間引き画素の決定方法自体に制限がないため、間引くべき画素の決定は簡易である。また、乱数を発生させる手段も必要がない。
なお、注目画素の画素値と間引き画素の画素値とが等しい場合は、画素値を置き換えても白画素又は黒画素の連結が生じるため、他の手段(例えば注目画素の画素値を反転(「0」を「1」にしたり「1」を「0」にしたり)する手段)を用いることが望ましい。
【0050】
実施の形態 2.
本実施の形態の画像処理部1が備える制御部10は、画像記憶部11に記憶された画像データを主走査方向へ走査する。このとき、制御部10は、間引き画素以外の画素であって、該画素の4近傍の画素の内、主走査方向の前画素又は副走査方向の前画素が間引き画素である画素を注目画素とする。即ち、制御部10は、主走査方向及び副走査方向の一方又は両方に間引き画素が隣り合っている画素のみを注目画素とし、副走査方向の走査は行なわない。このことによって、処理時間の短縮を図っている。
なお、実施の形態1と同様に、画像記憶部11に記憶された画像データを主走査方向へ走査し、次いで、副走査方向へ操作して、間引き画素の後画素を注目画素とするよう構成してあっても良い。
【0051】
また、制御部10は、第2比較部16から、第2比較部16へ入力された第1画素数及び第2画素数の差の絶対値が所定数2以上であることを示す第1信号を入力された場合、画像記憶部11に記憶されている注目画素の画素値を反転することによって、注目画素の画素値を決定する。また、制御部10は、前記絶対値が2未満であることを示す第2信号を入力された場合、注目画素の画素値をそのままにしておくことによって、注目画素の画素値を決定する。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0052】
図7は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置である画像処理部1の画像処理手順を説明する模式図である。
図7において、白抜矢符で示されているカラム及びラインは、間引くべきカラム及びラインである。注目画素(X,Y)は、間引き画素(X−1,Y)の主走査方向の後画素であり、また、間引き画素(X,Y−1)の副走査方向の後画素でもある。
画像処理部1は、注目画素(X,Y)の8近傍の画素(X+m,Y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を用いる。
【0053】
画像処理部1は、注目画素(X,Y)の8近傍の画素の内、注目画素(X,Y)が有する画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「3」)を第1画素数とする(図7(a))。
次いで、画像処理部1は、間引き画素(X−1,Y+n)及び(X+m,Y−1)を除き、注目画素の8近傍の画素(x+o,y+p)(o,p=−2,0,1。ただしo=p=0は除く)の内、注目画素(X,Y)が有する画素値「1」に等しい画素値を有する画素の個数を計数し、その計数結果(この場合「5」)を第2画素数とする(図7(b))。
【0054】
本実施の形態においては、画像処理部1は、第1画素数と第2画素数との差の絶対値が所定数「2」以上である場合、注目画素(X,Y)の画素値を反転する(即ち、注目画素(X,Y)の画素値「0」又は「1」を他の画素値「1」又は「0」に変換する)。また、第1画素数と第2画素数との差の絶対値が所定数「2」未満である場合、画像処理部1は、注目画素(X,Y)の画素値を、該画素値のままにする。
図7の場合、第1画素数「3」と第2画素数「5」との差の絶対値は「2」であるため、画像処理部1は、注目画素(X,Y)の画素値「1」を画素値「0」に変換する(図7(c))。
【0055】
図7に示す注目画素(X,Y)は、注目画素(X,Y)の主走査方向及び副走査方向の前画素が夫々間引き画素であるが、主走査方向の画像処理と副走査方向の画像処理とを同時的に行なっているため、主走査方向の画像処理結果及び副走査方向の画像処理結果の内、一方が優先されることがなく、また、2個の画像処理結果の内、一方を選択する必要がない。
【0056】
図8は、本発明の実施の形態2に係る画像処理部1の画像処理の手順を示すフローチャートである。
制御部10は、第2CODEC108から画像処理部1へ入力された多値画像データを用いてなる2値の画像データを、画像記憶部11に記憶させる(S51)。
【0057】
次に、制御部10は、画像記憶部11に記憶された画像データを、主走査方向へ走査して(S52)、走査した画素が、間引くべきライン又はカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定し(S53)、間引き画素である場合(S53でYES)、S52へ処理を戻し、前記間引き画素の主走査方向の後画素を走査して、走査した画素が、間引くべきカラム又はラインに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
走査した画素が、間引くべきライン又はカラムに位置する間引き画素ではない場合(S53でNO)、前記画素が、主走査方向又は副走査方向の逆方向に、間引き画素に隣接しているか否か(前記画素の主走査方向又は副走査方向の前画素が、間引くべきカラム又はラインに位置する間引き画素であるか否か)を判定する(S54)。
【0058】
前記走査した画素が、間引き画素に隣接している場合(S54でYES)、前記画素を注目画素(X,Y)とする(S55)。
次いで、制御部10は、注目画素の8近傍の画素の位置(X+m,Y+n)(m,n=−1,0,1。ただしm=n=0は除く)を求め(S56)、注目画素(X,Y)及び8近傍の画素(X+m,Y+n)の画素値とを用いて、図6に示す画素数計数処理を行なうサブルーチンを実行する(S57)。
画素数計数処理を行なうサブルーチンの実行終了後、制御部10は、前記サブルーチンのS36で求めた計数結果Cを、第1画素数C1として、個数記憶部14に記憶させる(S58)。
【0059】
次いで、制御部10は、全ての間引き画素を除き、注目画素の8近傍の画素の位置(図7の例の場合、除くべき間引き画素は(X−1,Y+n)及び(X+m,Y−1)、8近傍の画素の位置(X+o,Y+p)、o,p=−2,0,1。ただしo=p=0は除く)を求め(S59)、注目画素(X,Y)及び8近傍の画素(X+o,Y+p)の画素値とを用いて、画素数計数処理を行なうサブルーチン(図6参照)を実行する(S61)。
画素数計数処理を行なうサブルーチンの実行終了後、制御部10は、前記サブルーチンのS36で求めた計数結果Cを、第2画素数C2として、個数記憶部14に記憶させる(S62)。
【0060】
更に、制御部10は、個数記憶部14に記憶された第1画素数C1及び第2画素数C2を読み出し、読み出した第1画素数C1及び第2画素数C2の差の絶対値を算出部15に算出させ、算出結果が2以上であるか否かを第2比較部16に判定させ(S63)、判定結果(第1信号又は第2信号)を取得する。算出結果が2以上であるという判定結果(第1信号)を取得した場合(S63でYES)、制御部10は、画像記憶部11に記憶されている注目画素(X,Y)の画素値を反転する(S64)。
【0061】
S64の処理の終了後、又は、第1画素数C1及び第2画素数C2の差の絶対値が2未満であるという判定結果(第2信号)を取得した場合(S63でNO)、制御部10は、処理をS52へ戻して、注目画素(X,Y)が間引くべき画素でないため注目画素(X,Y)の主走査方向の後画素を走査し、走査した画素が、間引くべきライン又はカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
【0062】
走査した画素が、間引き画素に隣接していない場合(S54でNO)、制御部10は、前記走査した画素で画像データが終了するか否かを判定し(S65)、前記走査した画素で画像データが終了しない場合(S65でNO)、制御部10は、処理をS52へ戻して、前記走査した画素の主走査方向の後画素を走査し、走査した画素が、間引くべきライン又はカラムに位置する間引き画素であるか否かを判定する。
前記走査した画素で画像データが終了する場合(S65でYES)、制御部10は、画像記憶部11に記憶されている画像データの内、間引くべきライン及びカラムに位置する画素以外の画素を、主走査方向に順に読み出して、ページメモリ109へ入力することによって間引き処理を行ない(S66)、その完了後、画像処理を終了する。
【0063】
以上のような画像処理部1は、間引き処理を行なう前の画像における注目画素の8近傍の白又は黒の濃度に対応する第1画素数C1と、間引き処理を行なった後の画像における注目画素の8近傍の白又は黒の濃度に対応する第2画素数C2とを用いる。この場合、画像処理装置は、第1画素数C1と第2画素数C2との差の絶対値に応じて、即ち間引き処理前後の白濃度/黒濃度の変化に応じて、前記絶対値が所定数2以上である場合、即ち白濃度/黒濃度の変化が大きい場合、白濃度/黒濃度の変化を減少することによって間引き処理による白画素又は黒画素の連結(白筋又は黒筋の発生)を防止するため、注目画素の画素値を反転する。
【0064】
以上のような画像処理部1は、間引き画素の決定方法自体に制限がないため、間引くべき画素の決定は簡易である。また、乱数を発生させる手段も必要がない。
なお、注目画素と、注目画素に隣り合う間引き画素とが、例えば1本の実線の中央部を構成している場合、注目画素を反転させることによって実線が途切れるため、他の手段(例えば注目画素の画素値と間引き画素の画素値とを置換する手段)を用いることが望ましい。
【0065】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置は、間引き処理前における同一の画素値を有する画素の個数(第1画素数)と間引き処理後における前記画素値を有する画素の個数(第2画素数)との差に基づいて、間引き処理後の注目画素の画素値を決定する。第1画素数と第2画素数との差が所定数以上である場合、注目画素の画素値は、間引くべき一の画素に置き換えられたり、前記画素値を反転させられたりして決定される。
【0066】
以上のような画像処理装置は、間引き処理前後における注目画素の近傍の白濃度/黒濃度を略一定に保つことができる。このため、間引き処理前後における注目画素の近傍の白濃度/黒濃度の大幅な変化(即ち白画素/黒画素の連結)による白筋/黒筋の発生を防止することができる。
また、間引き処理自体は、単純に画素を間引いていく処理である。このため、間引くべき画素を決定する処理、又は乱数を発生させる手段等が不要である。
即ち、本発明の画像処理装置によれば、間引き処理後の画像の画質を、簡易な構成で向上することができる。
【0067】
更に、画像処理装置は、注目画素の8近傍以上の画素(注目画素を中心とする3×3以上のマトリクス)に関して第1画素数及び第2画素数を計数する。このため、注目画素の上下左右を含む全周囲の画素を参照して間引き処理後の注目画素の画素値を決定することができる。この結果、白筋/黒筋の発生を確実に防止することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像処理装置である画像処理部を備えるコピー機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像処理部の主走査方向の画像処理手順を説明する模式図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る画像処理部の副走査方向の画像処理手順を説明する模式図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る画像処理部の画像処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1,2に係る画像処理部の画素数計数処理の手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係る画像処理装置である画像処理部の画像処理手順を説明する模式図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る画像処理部の画像処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 CPU
101 ROM
107 画像メモリ
108 第2CODEC
109 ページメモリ
1 画像処理部
10 制御部
11 画像記憶部
12 第1比較部
13 カウンタ
14 個数記憶部
15 算出部
16 第2比較部
Claims (4)
- 2値画像を構成している複数の画素の内、1又は複数の画素を間引くことによって画像を縮小する画像処理装置において、
注目画素の近傍の画素の内、注目画素が有する画素値に等しい画素値を有する画素の個数を計数して第1画素数とする手段と、
間引くべき画素を除き、注目画素の近傍の画素の内、前記画素値を有する画素の個数を計数して第2画素数とする手段と、
前記第1画素数と前記第2画素数との差に応じて、前記注目画素が有すべき新たな画素値を決定する決定手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 注目画素の近傍の画素は、少なくとも前記注目画素の8近傍の画素を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記第1画素数と前記第2画素数との差が所定数以上である場合、前記注目画素の画素値を、前記間引くべき画素の画素値に置き換え、前記所定数未満である場合、前記注目画素の画素値を、該画素値のままにする手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記第1画素数と前記第2画素数との差が所定数以上である場合、前記注目画素の画素値を、他の画素値に変換し、前記所定数未満である場合、前記注目画素の画素値を、該画素値のままにする手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003109557A JP2004320257A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003109557A JP2004320257A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004320257A true JP2004320257A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33470677
Family Applications (1)
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JP2003109557A Pending JP2004320257A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004320257A (ja) |
-
2003
- 2003-04-14 JP JP2003109557A patent/JP2004320257A/ja active Pending
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