JP2004317081A - 空気冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器内の流路での水分の氷結・付着による流路閉塞及びこれによる性能低下の防止を可能とした空気冷凍機を提供する。
【解決手段】主圧縮機11、冷却器12、熱交換器13、膨張機14、冷凍処理室15及びサイクロン分離器16を備え、主圧縮機11から冷却器12、熱交換器13、及び膨張器14を通過して、冷凍処理室15に至り、さらにここからサイクロン分離器16を経て、熱交換器13を再度通過した後、主圧縮機11に戻る空気の循環流路Iを備えた空気冷凍機1において、主圧縮機11の吐出圧における露点が0℃以下の乾燥空気を、起動時の一定の間、及び主圧縮機11の吸込圧の異常低下時に、熱交換器13から主圧縮機11に戻る循環流路Iの部分に供給することが可能な乾燥空気供給流路IIと、循環流路Iの部分の圧力が大気圧を超えると、この部分の空気を大気放出して、大気圧以下に保つ放気流路IIIとが設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被処理物を冷凍処理するための空気冷凍機に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、低温空気を被処理物に直接触れさせて、この被処理物を冷凍処理する冷凍機は公知である(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3111065号公報(段落[0010]、[0015]、図1)
【特許文献2】
特開2000−121185号公報(第4頁、図1)
【0004】
上記特許文献1には、閉じた流路に冷媒ガス、例えば空気を循環させるようにした冷凍機が開示されている。この冷凍機では、冷凍処理室(冷熱消費設備20)での被処理物の冷凍処理の際に生じる水分固化成分が回収冷媒ガス中に混在し、そのまま寒冷回収熱交換器内に流入すると、この水分固化成分による上記寒冷回収熱交換器の閉塞が生じ、冷凍機の正常な運転ができなくなる。このため、この水分固化成分を除去する除湿手段としてフィルタが冷凍処理室の二次側に設けられている。そして、上記寒冷回収熱交換器に向かう冷媒空気から上記水分固化成分を上記フィルタにより除去し、上記水分固化成分による上記寒冷回収熱交換器の閉塞が防止されるようになっている。また、このフィルタにより、回収された冷媒空気中の粉塵も捕集され、清浄な冷媒空気が上記寒冷回収熱交換器を経て、圧縮機に導かれるようになっている。
【0005】
上記特許文献2には、閉じていない流路に冷媒ガスとしての空気を流すようにした冷凍機が開示されている。この冷凍機では、全熱交換器を通して冷却した空気を昇圧した後、冷却して、圧縮機により圧縮し、吐出された空気を空気冷却器、熱回収熱交換器、タービン、除雪器を経由させた後、冷凍処理室(倉庫1)に供給するようにして、冷凍処理室に供給される前に上記除雪器により空気中に浮遊する雪を除去している。その後、冷凍処理室から回収された空気は熱回収熱交換器、全熱交換器を経由する過程で、冷凍処理室に向かう空気を冷却するための冷熱源となり、大気中に放出されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した冷凍機において、空気中の水分が析出して、氷結する現象は冷凍処理室や、タービンの出口側のみで発生するのではなく、特許文献1に記載の冷凍機における上記寒冷回収熱交換器や特許文献2に記載の冷凍機における上記熱回収熱交換器の内部の流路及びその近傍の流路でも、特に稼働初期の段階で氷結が発生することはある。通常、水分は表面張力によりこれらの流路の壁面に付着して下流に向かって流れるが、この水分が氷結すると、上記壁面に氷がこびり付き、流路閉塞により、その断面が狭くなる。このため、熱交換器での圧損が大きくなり、冷凍機の性能低下等を招くという問題がある。
本発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされたもので、熱交換器内の流路での水分の氷結・付着による流路閉塞及びこれによる性能低下の防止を可能とした空気冷凍機を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1発明は、主圧縮機、冷却器、熱交換器、膨張機及び冷凍処理室を備えるとともに、上記主圧縮機から上記冷却器、上記熱交換器、及び上記膨張器を通過して、上記冷凍処理室を経て、上記熱交換器を再度通過した後、上記主圧縮機に戻る空気の循環流路を備えた空気冷凍機において、上記主圧縮機の吐出圧における露点が0℃以下の乾燥空気を、起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に、上記熱交換器から上記主圧縮機に戻る上記循環流路の部分に供給することが可能な乾燥空気供給流路と、上記循環流路の部分の圧力が大気圧を超えると、この部分の空気を大気放出して、この圧力を大気圧以下に保つ放気流路とを設けた構成とした。
【0008】
第2発明は、第1発明の構成に加えて、上記乾燥空気供給流路を、補助圧縮機と、ここからの圧縮空気を通過させるドライヤと、このドライヤを通過した圧縮空気を減圧する減圧弁と、上記起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に開くように設けられた開閉弁とを介設して形成した構成とした。
【0009】
第3発明は、第1発明の構成に加えて、上記乾燥空気供給流路を、補助圧縮機と、ここからの圧縮空気を通過させるドライヤと、このドライヤを通過した圧縮空気を減圧して溜めておく空気槽と、上記起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に開くように設けられた開閉弁とを介設して形成した構成とした。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、第1発明に係る空気冷凍機1を示し、この空気冷凍機1は、主圧縮機11、冷却器12、熱交換器13、膨張機14、冷凍処理室15及びサイクロン分離器16を含む循環流路Iを備えている。この循環流路Iにおいて、冷媒ガスである空気は、主圧縮機11から冷却器12を経た後、熱交換器13に至り、ここを通過した後、膨張機14、さらに冷凍処理室15を経て、熱交換器13を再度通過した後、主圧縮機11に戻り、循環を繰返す。なお、図示する実施形態では、主圧縮機11及び膨張機14は、駆動源としてモータ17を共有している。
【0011】
また、循環流路Iにおける主圧縮機11と熱交換器13との間の部分には、図示しない乾燥空気供給源に接続した乾燥空気供給流路IIが合流しており、この乾燥空気供給流路IIには、圧力スイッチ21及びこの圧力スイッチ21からの圧力信号により開閉される開閉弁22が設けられている。さらに、熱交換器13と圧力スイッチ21との間の乾燥空気供給流路IIの部分からは、逆止弁23が介設された放気流路IIIが分岐している。この逆止弁23は、放気流路IIIの分岐点から大気側に向かう流体の流れのみを許容し、かつ上記分岐点の圧力が一定値以上、例えば大気圧以上になったときにのみ上記流体の流れを許容する安全弁の働きをするものである。
なお、放気流路IIIの分岐点は、上述した位置に限定されるものでなく、熱交換器13から主圧縮機11の吸込み部に至る循環流路Iの流路部分に位置していてもよい。
【0012】
そして、上記構成からなる空気冷凍機1において、空気冷凍機1の起動時、予め設定した一定時間だけ開閉弁22が開かれる。これにより、起動前に循環流路I内に入っていた空気が、乾燥空気供給流路IIからの乾燥空気で、即ち定常運転状態にある主圧縮機11の吐出圧において露点が0℃以下になる乾燥空気で置換される。具体的には、水蒸気の蒸気圧が0.006228kg/cm、吐出圧を3ataとすると、大気圧における蒸気圧が0.006228/3=0.002076kg/cm(大気圧露点−15℃)である空気で循環流路I内が置換されることになる。
【0013】
その後、主圧縮機11は定常運転状態に移行し、冷媒ガスとしての空気は、例えば、略大気圧、約30℃で圧縮機11に吸込まれ、圧縮されて、約2atg、約160℃で主圧縮機11から吐出され、冷却器12、熱交換器13を経て、約2atg、約−30℃となる。即ち、この空気は熱交換器13内の高圧側流路を通過して約2atg、約−30℃となる。さらに、この空気は、膨張機14により膨張させられて略大気圧、約−80℃の極低温の状態となって、例えば食品のような被処理物が収容された冷凍処理室15に導かれる。この冷凍処理室15内は大気圧の状態になっており、ここで、この極低温の空気により被処理物が冷却され、冷凍させられる一方、空気は略大気圧、約−40℃の状態に変化し、空気混入物分離手段として設けられたサイクロン分離器16に導かれる。
【0014】
冷凍処理室15内で、食品のような被処理物を冷却すると、被処理物から水蒸気が発生したり、冷凍処理室15での人の出入りの際に外部から水蒸気や粉塵が進入する。なかでも、水蒸気については、冷凍処理室15内で氷結し、氷の粒子が発生し、上記粉塵とともに冷媒ガスとしての空気に混在することになる。もしも、この氷の粒子や粉塵が熱交換器13内に流入すれば、熱交換器13内の流路の閉塞を招来し、空気冷凍機1の正常な運転が阻害されることになる。そこで、この空気冷凍機1では、サイクロン分離器16により、気体成分である空気とその他の成分である氷の粒子及び粉塵とが分離され、分離後の清浄な空気のみが熱交換器13へと送り出され、空気から分離された氷の粒子及び粉塵はサイクロン分離器16の下部から外部に排出される。
【0015】
サイクロン分離器16からの空気は、略大気圧、約−40℃で熱交換器13に至り、低圧側流路を通過し、上記高圧側流路内の空気と熱交換して、略大気圧、役30℃となり、主圧縮機11に戻る。さらに、この空気は再度主圧縮機11に吸込まれ、圧縮され、循環流路I内での循環を繰返す。
そして、空気冷凍機1の起動後、主圧縮機11の定常運転中においては、圧縮機11の吸込み圧でもある圧力スイッチ21による検出圧力が低下し、予め設定した圧力、例えば−0.05atgになると、圧力スイッチ21からの信号に基づき開閉弁22が開かれる一方、上記検出圧力が上昇し、予め設定した圧力、例えば0atgになると開閉弁22が閉じられる。また、上述したように放気流路IIIの分岐点での圧力が、例えば0atgを超えると、放気流路IIIから循環流路I内の空気が大気放出され、主圧縮機11の吸込み側における循環流路Iの流路部分は、概ね大気圧に保たれるようになっている。
【0016】
ところで、大気温度を30℃とすると、空気冷凍機1の起動時まで、熱交換器13はこの温度の雰囲気に晒されており、熱交換器13のどの部位も一様にほぼ30℃になっている。そして、空気冷凍機1の起動後、主圧縮機11の定常運転時には、一例として上述したように、熱交換器13における高圧側流路の入口部Aの温度は40℃、その出口Bの温度は−50℃、熱交換器13における低圧側流路の入口部Cの温度は−60℃、その出口部Dの温度は大気温度、即ち30℃となる。
【0017】
このように、空気冷凍機1を起動して、主圧縮機11が定常運転状態に移行してゆく過程で、熱交換器13の出口部Bの温度は30℃から−50℃にまで低下してしまう。上述したように、乾燥空気供給流路IIにより乾燥空気循環流路I内は大気圧露点が−15℃の乾燥空気で置換されており、主圧縮機11の吐出圧の状態にある上記出口部Bでの露点は0℃以下になっている故、この出口部Bの温度が0℃に達した時点では空気中の水分の析出は起こらない。さらにこの出口部Bの温度が低下して、露点に達すると、空気中の水分の析出は発生するが、0℃よりも低い状態下では、析出した水分が液体のまま増大してゆくことはなく、直ちに氷結する。このため、上述した従来の冷凍機の場合のように、析出した水分が表面張力により熱交換器内の壁面にくっ付いて液体の状態のままで下流に向かって流れてゆき、やがて氷結し、流路を閉塞するという現象は発生しない。即ち、析出した水分が直ちに氷結するため、熱交換器13内を流れる空気に含まれる水分は微小な氷の粒子となって流れてゆき、この氷が流路の壁面に付着することはない。従って、この氷の粒子は空気とともに流れて、流路の閉塞を起こすことなく熱交換器13外へと出てゆく。
【0018】
なお、空気冷凍機1の稼働中は、その停止時に比して主圧縮機11の吐出圧が上昇するため、循環流路I内の空気量が一定の場合、主圧縮機11の吸込圧が低下し、主圧縮機11の軸封部等を介して機外から大気が流入してくる可能性がある。その場合、事前に循環流路I内を上述した露点が0℃以下の乾燥空気で置換していても、水蒸気を含む大気が流入することにより、上記出口部Bでの露点が0℃よりも高くなることもあり、単に乾燥空気で置換するだけであれば、熱交換器13において氷により流路の閉塞が生じる可能性がある。
【0019】
このため、空気冷凍機1では、主圧縮機11の吸込圧が運転中ほぼ大気圧に保ち得る構成が採用されており、上記閉塞のおそれはない。具体的には、例えば、主圧縮機11の吸込圧でもある圧力スイッチ21による検出圧力が低下し、−0.05atgになると開閉弁22を開状態にし、上記検出圧力が上昇し、0atgになると開閉弁22を閉状態にするようになっている。そして、この圧力スイッチ21の検出部での圧力がさらに上昇して、大気圧よりも高くなると、主圧縮機11の吸込み側の空気が放気流路IIIにより逆止弁23を介して大気に放出される。
【0020】
図2は、第2発明に係る空気冷凍機2を示し、上述した空気冷凍機1と互いに共通する部分については、同一番号を付して説明を省略する。
空気冷凍機2における乾燥空気供給流路IIには、圧力スイッチ21に他に、モータ31により駆動される補助圧縮機32、この補助圧縮機32の吸込み側の空気フィルタ33、補助圧縮機32の吐出側の乾燥剤充填式のドライヤ34及び減圧弁35が介設されている。
なお、ドライヤ34には、例えば、シリカゲルのような乾燥剤が充填されている。
【0021】
そして、斯かる構成により、空気冷凍機2の起動時、予め設定した一定時間だけモータ31の電源がオンになるようになっており、上記同様に、起動前に循環流路I内に入っていた空気が、乾燥空気供給流路IIからの乾燥空気で、即ち定常運転状態にある主圧縮機11の吐出圧において露点が0℃以下になる乾燥空気で置換される。さらに、空気冷凍機2の起動後、主圧縮機11の定常運転中においては、圧力スイッチ21による検出圧力が低下し、予め設定した圧力、例えば−0.05atgになると、圧力スイッチ21からの信号に基づきモータ31の電源がオンになる一方、上記検出圧力が上昇し、予め設定した圧力、例えば0atgになるとモータ31の電源がオフとなる。
【0022】
モータ31の電源がオンになっている間、補助圧縮機32により、空気フィルタ33を介して吸込まれた清浄な空気が圧縮され、圧縮空気がドライヤ34へと送り出される。このドライヤ34内の乾燥剤を通して空気を乾燥させる場合、ここを通過する空気の圧損を一定にするためには、必要とする乾燥剤の量は通過する空気の体積流量にほぼ比例する。従って、シリカゲルのような乾燥剤を用いた場合、ここを通過する空気が大気圧であれば多量の乾燥剤が必要となる。このため、空気冷凍機2では、補助圧縮機32により圧縮し、体積を縮小させた空気をドライヤ34に送り込むようにすることにより乾燥剤の量を少なくするとともに、ドライヤ34の小型化が図られている。
【0023】
なお、ここではドライヤ34として乾燥剤充填式のものを示したが、他の形式のドライヤを採用しても、同様に小型化をなし得る。例えば、冷凍式のドライヤは、冷却器に空気を通過させて、その空気を露点温度以下に冷却して空気中の水分をドレンとして分離する形式のものであるが、この形式のものを採用しても、空気の体積を縮小させたうえで、空気をドライヤ中の冷却器に送り込むようにすることで、冷却器の小型化がなされ、ひいては、ドライヤの小型化を成し遂げることができるのである。
【0024】
図3は、第3発明に係る空気冷凍機3を示し、上述した空気冷凍機2と互いに共通する部分については、同一番号を付して説明を省略する。
空気冷凍機3では、上述した減圧弁35に代えて、空気を減圧して溜める空気槽41と開閉弁42とが乾燥空気供給流路IIに介設され、圧力スイッチ21からの圧力信号に基づき開閉弁42が開閉されるようになっている。さらに詳説すれば、モータ31の電源は、空気槽41内の圧力が低下して予め設定した圧力、例えば6atgになるとオンになる一方、空気槽41内の圧力が上昇して予め設定した圧力、例えば8atgになるとオフになる。また、空気冷凍機3の起動時、予め設定した一定時間だけ開閉弁42が開かれる。これにより、起動前に循環流路I内に入っていた空気が、乾燥空気供給流路IIにおける空気槽41からの乾燥空気で、即ち定常運転状態にある主圧縮機11の吐出圧において露点が0℃以下になる乾燥空気で置換される。さらに、空気冷凍機3の起動後、主圧縮機11の定常運転中においては、圧力スイッチ21による検出圧力が低下し、予め設定した圧力、例えば−0.05atgになると、圧力スイッチ21からの信号に基づき開閉弁42が開かれる一方、上記検出圧力が上昇し、予め設定した圧力、例えば0atgになると開閉弁42が閉じられる。
【0025】
上述した乾燥空気については、常時一定量の供給を続ける必要はなく、起動時に多量の供給が必要とされるものである。この乾燥空気を補助圧縮機32から直接循環流路Iに送り込むようにすると、補助圧縮機32は、多量の乾燥空気が必要な起動時に対応し得る大きな容量のものになってしまい、起動時を除けば、その能力を部分的にしか利用できなくなる。空気冷凍機3の場合、空気槽41が設けられており、起動時に必要とされる多量の乾燥空気も空気槽41から供給されるため、またこの空気槽41を乾燥空気で満たしておくのに大容量の圧縮機は必要でないことから、補助圧縮機32を小容量のものにすることができる。
【0026】
以上、第1〜3発明に係る空気冷凍機1〜3では、冷凍処理室以降に空気混入物分離手段として、サイクロン分離器16を設けた例を示したが、本発明はこれに限定するものではない。この空気混入物分離手段としてのサイクロン分離器16を省いたものであってもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、第1発明によれば、主圧縮機の吐出圧における露点が0℃以下の乾燥空気を、起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に、熱交換器から上記主圧縮機に戻る循環流路の部分に供給することが可能な乾燥空気供給流路と、上記循環流路の部分の圧力が大気圧を超えると、この部分の空気を大気放出して、この圧力を大気圧以下に保つ放気流路とを設けた構成としてある。
このため、熱交換器内で空気が冷却され、この空気に含まれている水分が析出する際に、直ちに氷の粒子となって析出し、この氷の粒子が空気とともに流動するようになり、熱交換器内の流路に氷が付着して、流路の閉塞が生じることが防止され、この閉塞による冷凍機性能の低下も防止できるという効果を奏する。
【0028】
第2発明によれば、第1発明の構成に加えて、上記乾燥空気供給流路を、補助圧縮機と、ここからの圧縮空気を通過させるドライヤと、このドライヤを通過した圧縮空気を減圧する減圧弁と、上記起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に開くように設けられた開閉弁とを介設して形成した構成としてある。
このため、第1発明による効果に加えて、乾燥剤の量を少なくするとともに、ドライヤ34の小型化が可能になるという効果を奏する。
【0029】
第3発明によれば、第1発明の構成に加えて、上記乾燥空気供給流路を、補助圧縮機と、ここからの圧縮空気を通過させるドライヤと、このドライヤを通過した圧縮空気を減圧して溜めておく空気槽と、上記起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に開くように設けられた開閉弁とを介設して形成した構成としてある。
このため、第1発明による効果に加えて、補助圧縮機の小型化が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る空気冷凍機の全体構成を示す図である。
【図2】第2発明に係る空気冷凍機の全体構成を示す図である。
【図3】第3発明に係る空気冷凍機の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3 空気冷凍機 11 主圧縮機
12 冷却器 13 熱交換器
14 膨張機 15 冷凍処理室
16 サイクロン分離器 17 モータ
21 圧力スイッチ 22 開閉弁
23 逆止弁 31 モータ
32 補助圧縮機 33 空気フィルタ
34 ドライヤ 35 減圧弁
41 空気槽 42 開閉弁
I 循環流路 II 乾燥空気供給流路
III 放気流路

Claims (3)

  1. 主圧縮機、冷却器、熱交換器、膨張機及び冷凍処理室を備えるとともに、上記主圧縮機から上記冷却器、上記熱交換器、及び上記膨張器を通過して、上記冷凍処理室を経て、上記熱交換器を再度通過した後、上記主圧縮機に戻る空気の循環流路を備えた空気冷凍機において、上記主圧縮機の吐出圧における露点が0℃以下の乾燥空気を、起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に、上記熱交換器から上記主圧縮機に戻る上記循環流路の部分に供給することが可能な乾燥空気供給流路と、上記循環流路の部分の圧力が大気圧を超えると、この部分の空気を大気放出して、この圧力を大気圧以下に保つ放気流路とを設けたことを特徴とする空気冷凍機。
  2. 上記乾燥空気供給流路を、補助圧縮機と、ここからの圧縮空気を通過させるドライヤと、このドライヤを通過した圧縮空気を減圧する減圧弁と、上記起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に開くように設けられた開閉弁とを介設して形成したことを特徴とする請求項1に記載の空気冷凍機。
  3. 上記乾燥空気供給流路を、補助圧縮機と、ここからの圧縮空気を通過させるドライヤと、このドライヤを通過した圧縮空気を減圧して溜めておく空気槽と、上記起動時の一定の間、及び上記主圧縮機の吸込圧の異常低下時に開くように設けられた開閉弁とを介設して形成したことを特徴とする請求項1に記載の空気冷凍機。
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