JP2007071507A - 密閉型空気冷媒冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、装置内の配管に充填される冷媒と大気空気とを直接接触させない機構を有し、装置内の配管に充填される冷媒として、乾燥空気、または乾燥窒素などを用いる密閉型空気冷媒冷凍装置を提供することである。
【解決手段】
本発明の密閉型空気冷媒冷凍装置は、装置内の配管に充填される冷媒と大気空気とを直接接触させない機構を有する。また、装置内の配管に充填される冷媒として、当該配管の内部で最低温度になった場合においても結露しない程度に除湿された乾燥空気、または乾燥窒素などを用いる。
【選択図】図3A

Description

本発明は、密閉型空気冷媒冷凍装置に関し、特に装置内の配管に充填される冷媒と大気空気とを直接接触させない機構を有し、装置内の配管に充填される冷媒として乾燥空気、または乾燥窒素を用いる密閉型空気冷媒冷凍装置に関する。
従来の空気冷媒冷凍装置の多くは開放型であり、直接大気中から装置内に冷媒とする空気を吸入し、当該空気を冷媒として直接冷却するシステムであった。図1に従来の開放型空気冷媒冷凍装置(直接冷却)の概略構成を示す。従来の開放型空気冷媒冷凍装置(直接冷却)1は、大気中から吸入した冷媒用空気を圧縮するためのコンプレッサ3、コンプレッサ3により圧縮された空気を大気温度と熱交換させる第1熱交換器5、第1熱交換器により温度を下げられた空気冷媒を、冷凍倉庫から排出される低温の空気冷媒と熱交換させることにより、さらに低温にする第2熱交換器6、第2熱交換器6により低温化された空気冷媒を断熱膨張させて降温させる膨張タービン4を備えている。コンプレッサ3および膨張タービン4は、モータ2の回転軸に固定されることにより回動する。図1に示されているように、従来の開放型空気冷媒冷凍装置1においては、大気中から取り込まれた冷媒としての空気が直接冷却されて、冷却された当該空気冷媒により、当該装置を構成する冷凍倉庫等の冷却対象7を保冷する。通常、冷却対象7は扉7aを備えており、当該扉を介して冷却物の搬入および搬出を行う。このため、冷却対象7内部の空気は、外気との間で適宜入替えが生じる。
特に空気冷媒が膨張タービン4から放出された直後においては、空気冷媒中に含まれていた水分が結露して、空気冷媒を運ぶための配管内壁表面に霜や氷が付着する。このため、配管内にフィルタ(除霜器)8を取り付けて霜や氷を除去すると伴に、デフロスト、すなわち、フィルタに付着した霜や氷によりフィルタが目詰まりをした場合、又は目詰まりを防止するために、冷却対象7への冷却運転を止めて当該フィルタ(除霜器)8に蓄積される霜や氷を除去する必要があった。この結果、冷凍倉庫内に保管されている冷却対象物に常時冷風を供給できない時間帯が発生し,冷凍倉庫内に保管する冷却対象物として、特定の医薬品や生体など常に冷却を必要とするものに対しては使用に不向きであるといった問題があった。
上記した技術に関連して、以下に示すような報告がなされている。
非特許文献1に開示されている「Guidelines for the Application and Design of Air Cycle Systems for Heating, Ventilating, and Air Conditioning in Buildings」では、図2に示される密閉型の空気冷媒冷凍装置10が提案されている。空気冷媒冷凍装置10では、装置の起動前に、開閉バルブ19を介して、密閉型空気冷媒循環ライン18に大気中から冷媒となる空気が取り込まれる。そして、大気中から吸入した冷媒用空気を圧縮するためのコンプレッサ13、コンプレッサ13により圧縮された空気を大気温度と熱交換させる第1熱交換システム15、第1熱交換システム15により温度を下げられた空気冷媒を、冷凍倉庫17から排出される低温の空気冷媒と熱交換させることにより、さらに低温にする第2熱交換システム16、第2熱交換システム16により低温化された空気冷媒を断熱膨張させて、ー75℃近辺にまで降温させる膨張タービン12を備えている。コンプレッサ13および膨張タービン12は、電気モータ11の駆動力により回転する。図2に示されているように、非特許文献1に報告されている密閉型空気冷媒冷凍装置においては、大気中から取り込まれた空気冷媒を密閉型空気冷媒循環ライン18に密閉して、運転環境に対応した任意の圧力に設定した後、冷却された当該冷媒により、第3熱交換システム14を介して冷凍倉庫17を保冷する。このため、当該装置が設置される動作環境(設置される場所の大気圧、および気圧変動)に影響されずに安定した冷却をすることの出来る密閉型空気冷媒冷凍装置10を実現する。
"Guidelines for the Application and Design of Air Cycle Systems for Heating, Ventilating, and Air Conditioning in Buildings" Andrew J.Gigiel, Eric Granryd, Peter Novak, Jan−Erik Nowacki, Carmen Stadtlander, Marcel J.E. Verschoor. Edited by: Marcel J.E. Verschoor; Department of Refrigeration and Heat Pump Techonology:TNO−MEP P.O.Box 342 7300 AH APELDOORN The Netherlands,November 2001.
本発明の目的は、装置内の配管に充填される冷媒と大気空気とを直接接触させない機構を有し、装置内の配管に充填される冷媒として水分を含まない乾燥空気、または冷媒中の水分を取り除いた窒素雰囲気等を用いる密閉型空気冷媒冷凍装置を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する括弧付き符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の密閉型空気冷媒式冷却装置(20,30,40)は、モータ(2)と、モータの第1の軸方向に接続されたコンプレッサ(3)と、モータの第2の軸方向に接続された膨張タービン(4)と、コンプレッサの出口と膨張タービンの入口、および膨張タービンの出口とコンプレッサの入口とを接続することにより密閉ループを形成する冷媒循環配管(21)と、冷媒循環配管のコンプレッサの出口と膨張タービンの入口との間に設置される第1熱交換器(5)と、冷媒循環配管のコンプレッサの出口と膨張タービンの入口との間の第1熱交換器よりも膨張タービンの入口側に設置されて、膨張タービンの出口とコンプレッサの入口とを接続する冷媒循環配管との間で熱交換する第2熱交換器(6)と、膨張タービンの出口とコンプレッサの入口とを接続する冷媒循環配管の膨張タービンの出口と第2熱交換器との間に熱的に接続されて、冷凍対象物を保冷する冷凍庫(2)とを備え、冷媒循環配管には、冷媒循環配管の内部で最低温度になった場合においても結露しない程度に除湿された冷媒が密封される。
また、本発明の密閉型空気冷媒式冷却装置(20,30,40)において、冷媒は、乾燥空気である。ここで、乾燥空気とは、冷媒循環配管の内部で最低温度になった場合においても結露しない程度に除湿された冷媒としての空気である。
また、本発明の密閉型空気冷媒式冷却装置(20,30,40)において、冷媒は、乾燥窒素である。ここで、乾燥窒素とは、冷媒循環配管の内部で最低温度になった場合においても結露しない程度に除湿された冷媒としての窒素雰囲気である。
また本発明の密閉型空気冷媒式冷却装置(20,30)において、さらに、膨張タービン(4)の出口とコンプレッサ(3)の入口とを接続する冷媒循環配管(21)の膨張タービンの出口と第2熱交換器(6)との間に、ブライン配管(23、24)との間で熱交換を行うためのブライン熱交換器(22)を備え、冷凍庫(7)は、ブライン熱交換器を介して冷却される。
また、本発明の密閉型空気冷媒式冷却装置(40)は、膨張タービン(4)の出口とコンプレッサ(3)の入口とを接続する冷媒循環配管(21)の膨張タービンの出口と第2熱交換器(6)との間の一部を冷凍庫(7)の内部に配設することにより、冷凍対象物を保冷する。
本発明により、装置内の配管に充填される冷媒と大気空気とを直接接触させない機構を有し、装置内の配管に充填される冷媒として乾燥空気、または乾燥窒素を用いる密閉型空気冷媒冷凍装置を提供することができる。
これにより、空気冷媒中に含まれる水分の結露した霜や氷を取り除くためのフィルタの設置が不要となり、装置の製造コストの低減が実現される。また、当該フィルタから霜や氷などを除去するための、保守コストや保守時間が削減される。さらに、本願の装置においては、常時冷却を継続できることにより、特定の医薬品や生体などのように常に冷却環境下に保管しなければならない冷却物にも対応することが出来る密閉型空気冷媒冷凍装置を実現できる。
添付図面を参照して、本発明による密閉型空気冷媒冷凍装置を実施するための最良の形態を以下に説明する。
本発明の密閉型空気冷媒冷凍装置は、装置内の配管に充填される冷媒と大気空気とを直接接触させない機構を有する。また、装置内の配管に充填される冷媒として、冷媒循環配管の内部で最低温度になった場合においても結露しない程度に除湿された乾燥空気、または乾燥窒素等を用いる。これにより、従来の空気冷媒冷凍機において空気冷媒の冷却中に生じていた、空気冷媒に含まれる水分の結露により発生する霜や氷を除去するためのフィルタの設置が不要となる。また、空気冷媒冷凍装置の製造コストおよび保守費用の低減が実現する。さらに、本願の空気冷媒冷凍装置においては、デフロストのために冷却対象7への冷却運転を停止することがなく、常時運転をすることができる。このため、特定の医薬品の他、生体など常に冷却環境下において保存を必要とする冷却物に対しても連続冷却が可能となり信頼性が向上する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置の概略構成を図3Aおよび図3Bに示す。本実施の形態に係わる空気冷媒冷凍装置20、30は、冷媒を密閉して循環させるための密閉型空気冷媒循環ライン21と、密閉型空気冷媒循環ライン21の内部に密閉された冷媒を圧縮するためのコンプレッサ3と、コンプレッサ3により圧縮された空気を大気温度と熱交換させる第1熱交換器5と、第1熱交換器5により温度を下げられた空気冷媒を、冷凍倉庫7から排出される低温の空気冷媒と熱交換させることにより、さらに低温にする第2熱交換器6と、第2熱交換器6により低温化された空気冷媒を断熱膨張させて、ー80℃近辺にまで降温させる膨張タービン4とを備えている。コンプレッサ3および膨張タービン4は、モータ2の回転軸に固定されることにより回動する。本実施の形態の密閉型空気冷媒冷凍装置20、30は、さらに、密閉型空気冷媒循環ライン21上の膨張タービン4の下流位置に、冷却用のブラインと熱交換を行うためのブライン冷却器22を備えている。本実施の形態の空気冷媒冷凍装置20,30は、ブライン冷却器22において、ブラインライン23、24を循環するブラインを冷却する。そして、冷却された当該ブラインが、冷凍倉庫7内部に配設されているブラインライン23、24を循環することにより倉庫内部の温度を下げて、冷凍倉庫7内部に保存されている冷却対象物を保冷する。
本実施の形態においては、装置20、30の起動前に、装置内に設置され、冷媒を循環させるための密閉型空気冷媒循環ライン21内部に冷媒が充填される。密閉型空気冷媒循環ライン21に充填される冷媒として、密閉型空気冷媒循環ライン21の内部で最低温度になった場合においても結露しない程度に除湿された乾燥空気、または乾燥窒素などが用いられる。ここで、密閉型空気冷媒循環ライン21の内部を、通常の空気から、乾燥窒素又は乾燥空気に置換する方法としては、以下の方法が考えられる。つまり、密閉型空気冷媒循環ライン21の低圧側、例えば第2熱交換器6の前で乾燥窒素又は乾燥空気を図示しないバルブから導入して密閉型空気冷媒循環ライン21内を循環させ、密閉型空気冷媒循環ライン21の高圧側、例えば膨張タービン4の入口前で図示しないバルブから乾燥空気又は乾燥窒素と混合された空気を排出する。なお、湿度計を用いて、密閉型空気冷媒循環ライン21内の湿度が密閉型空気冷媒循環ライン21内部におけるの最低温度でも結露しなくなる量となるまで、繰り返し実施するとよい。
なお、本実施の形態に係わる密閉型空気冷媒式冷却装置20、30において、冷凍庫7を、以下のものに適用することができる。
(A)冷凍対象物を凍結するフリーザー。
(B)冷凍対象物を凍結乾燥炉させる凍結乾燥炉。
(C)特定の化学および医療薬品を保冷するための薬品反応炉。
(D)低温実験室。
(E)密閉型空気冷媒式冷却装置が、レフコンテナとして可搬式に構成される場合のコンテナボックス。
(F)密閉型空気冷媒式冷却装置が、車載型の冷却装置として構成される場合の車載型冷凍庫。
(実施の形態1における使用冷媒による冷凍性能の考察)
次に、本実施の形態における冷媒として、「乾燥空気」、または「乾燥窒素」を用いる場合の冷凍能力を、従来の大気中の水分を含んだ空気を冷媒として用いる場合と比較して説明する。
以下に、本実施の形態に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置20、30の冷媒として、「乾燥空気」、または「乾燥窒素」を使用した場合について,−30℃倉庫を対象とした場合の冷凍性能についての検討を示す。
まず、検討条件として、以下のパラメータ値を仮定する(配管圧損は考慮しない)。
倉庫温度:−30[℃]、
コンプレッサ効率:0.80、
タービン効率:0.85、
コンプレッサ入口温度:36[℃]、
膨張タービン入口温度:−24[℃]、
(コンプレッサ/膨張タービン)圧力比:1.99、
また、空気および窒素の物性値として以下の値を用いる。
[空気物性値]
比熱:1.005[kJ/kgK]、
密度:1.293[kg/m]、
比熱比:1.4
[窒素物性値]
比熱:1.040[kJ/kgK]、
密度:1.250[kg/m]、
比熱比:1.4、
ここで、コンプレッサ動力Wc[kW]、タービン動力Wt[kW]、冷凍能力:Wc[kW]、タービン出口温度Tt[℃]は、それぞれ以下の関係で示されることにより、
Figure 2007071507
Figure 2007071507
Figure 2007071507
本実施の形態に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置20、30における成績係数COP(Coefficient of Performance)は、以下の関係で示される。
Figure 2007071507
また、10RTに必要な冷媒流量Gは以下の関係で示される。
Figure 2007071507
(Cp:比熱,G:流量,κ:比熱比,ρ:密度)
以上の計算式に,上記した各冷媒の物性値を与えて計算を行うと、図4に示す結果が得られる(但し、乾燥空気の冷凍能力の算出においては、比熱を一定としている)。
また、従来の冷媒である、水分を含む空気を冷媒として使用したときの冷凍能力については、−30[℃]の空気を−62[℃]にするために必要な熱の移動量を算出し、移動量の増加分が冷凍能力の低下に相当すると考えることにより、図5に示す結果が得られる。
つまり、−30[℃]の空気を−62[℃]にするために必要な熱の移動量[単位冷媒流量(1[kg/s])あたり]は、飽和湿り空気および乾燥空気各々において、
飽和湿り空気:−29.57−(−62.29)=32.72 [kW]
乾燥空気 :−30.14−(−62.29)=32.15 [kW]となる。よって、飽和湿り空気の乾燥空気に対する熱量の損失は,
32.72−32.15=0.57 [kW]
となり、乾燥空気を基準に考えると、
0.57/32.15×100=1.78[%]
の冷凍能力の低下となることが判る(余分な熱量を取り去らなければならない)。
以上の検討結果から,従来の冷媒として用いられていた大気中の水分を含んだ空気冷媒を、本実施の形態で用いられる「水分を含まない乾燥空気」、または「水分を取り除いた窒素雰囲気」に置き換えても、冷凍能力としてはほぼ同じである。また、本実施の形態においては、冷媒から水分を除去することにより、空気冷媒を運ぶための配管、および装置の構成部品各々への霜の付着が無くなり、錆びによる装置の機能低下が防止される。これにより、本実施の形態に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置においては、信頼性の向上が実現する。
上記してきたように、本実施の形態においては、従来の空気冷媒冷凍機において空気冷媒の冷却中に生じていた、空気冷媒中に含まれる水分の結露により発生する霜や氷を除去するためのフィルタの設置が不要となる。これにより、空気冷媒冷凍装置の製造コストおよび保守費用の低減が実現する。また、本願の空気冷媒冷凍装置においては、フィルタの清掃等のために装置の運転を停止することがなく、常時運転をすることができる。このため、特定の医薬品の他、生体など常に冷却環境下において保存を必要とする冷却物に対しても連続冷却が可能となり信頼性が向上する。さらに、本実施の形態においては、冷媒として水分を含まないものを使用することにより、装置内における錆びの発生を抑制し、装置そのものの信頼性を向上させることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置の概略構成を図6に示す。本実施の形態に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置40の基本的な構成および動作原理は、実施の形態1のそれらと同様であり、ここではその説明を省略する。但し、本実施の形態においては、実施の形態1に備えられているブライン冷却器22を有しておらず、換わりに、本実施の形態の密閉型空気冷媒循環ライン21が冷凍倉庫7内部に直接配設される。そして、冷凍倉庫7内部に配設される密閉型空気冷媒循環ライン21内部を冷却された空気冷媒が循環することにより倉庫内部の温度を下げて、冷凍倉庫7内部に保存される冷却対象物が保冷される。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、装置40の起動前に、冷媒を循環させるための密閉型空気冷媒循環ライン21内部に冷媒が充填される。装置内の配管に充填される冷媒として、乾燥空気、または乾燥窒素などが用いられる。本実施の形態においては、ブラインを介した冷却を行わずに冷凍倉庫7内部を直接冷却するため、実施の形態1に比較して、さらに製造コストおよび保守費用の低減を実現することができる。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様に、従来の空気冷媒冷凍機において空気冷媒の冷却中に生じていた、空気冷媒中の水分の結露により発生する霜や氷を除去するためのフィルタの設置が不要となる。これにより、空気冷媒冷凍装置の製造コストおよび保守費用の低減が実現する。また、本願の空気冷媒冷凍装置においては、フィルタの清掃等のために装置の運転を停止することがなく、常時運転をすることができる。このため、特定の医薬品の他、生体など常に冷却環境下において保存を必要とする冷却物に対しても連続冷却が可能となり信頼性が向上する。さらに、本実施の形態においては、冷媒として水分を含まないものを使用することにより、装置内における錆びの発生を抑制し、装置そのものの信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態に係わる密閉型空気冷媒式冷却装置40においても、冷凍庫7を、実施の形態1に記載した対象に適用することができる。
従来の開放型空気冷媒冷凍装置の概略構成を示す図である。 従来の密閉型空気冷媒冷凍装置の概略構成を示す図である。 実施の形態1に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置の概略構成を示す図である。 実施の形態1に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置の概略構成を示す図である。 実施の形態1に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置におけるー30℃冷却時の使用冷媒による冷凍性能一覧である。 水分を含んだ空気および水分を含まない乾燥空気のー30℃およびー60℃における物理状態一覧である。 実施の形態2に係わる密閉型空気冷媒冷凍装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1…開放型空気冷媒冷凍装置(直接冷却)
2、11…モータ
3、13…コンプレッサ
4、12…膨張タービン
5…第1熱交換器
6…第2熱交換器
7、17…冷凍倉庫
7a…扉
8…除霜フィルタ
9…開放型空気冷媒循環ライン
10…密閉型空気冷媒冷凍装置
14…第3熱交換システム
15…第1熱交換システム
16…第2熱交換システム
18…密閉型空気冷媒循環ライン
19…開閉バルブ
20、30…密閉型空気冷媒冷凍装置(間接冷却)
21…密閉型空気冷媒循環ライン
22…ブライン冷却器
23、24…ブラインライン
40…密閉型空気冷媒冷凍装置(直接冷却)

Claims (5)

  1. モータと、
    前記モータの第1の軸方向に接続されたコンプレッサと、
    前記モータの第2の軸方向に接続された膨張タービンと、
    前記コンプレッサの出口と前記膨張タービンの入口、および前記膨張タービンの出口と前記コンプレッサの入口とを接続することにより密閉ループを形成する冷媒循環配管と、
    前記冷媒循環配管の前記コンプレッサの出口と前記膨張タービンの入口との間に設置される第1熱交換器と、
    前記冷媒循環配管の前記コンプレッサの出口と前記膨張タービンの入口との間の前記第1熱交換器よりも前記膨張タービンの入口側に設置されて、前記膨張タービンの出口と前記コンプレッサの入口とを接続する前記冷媒循環配管との間で熱交換する第2熱交換器と、
    前記膨張タービンの出口と前記コンプレッサの入口とを接続する前記冷媒循環配管の前記膨張タービンの出口と前記第2熱交換器との間に熱的に接続されて、冷凍対象物を保冷する冷凍庫と
    を具備し、
    前記冷媒循環配管には、前記冷媒循環配管の内部で最低温度になった場合においても結露しない程度に除湿された冷媒が密封される密閉型空気冷媒式冷却装置。
  2. 請求項1に記載の密閉型空気冷媒式冷却装置において、
    前記冷媒は、乾燥空気である密閉型空気冷媒式冷却装置。
  3. 請求項1に記載の密閉型空気冷媒式冷却装置において、
    前記冷媒は、乾燥窒素である密閉型空気冷媒式冷却装置。
  4. 請求項1から3までの少なくとも1項に記載の密閉型空気冷媒式冷却装置において、
    さらに、前記膨張タービンの出口と前記コンプレッサの入口とを接続する前記冷媒循環配管の前記膨張タービンの出口と前記第2熱交換器との間に、ブライン配管との間で熱交換を行うためのブライン熱交換器を備え、
    前記冷凍庫は、前記ブライン熱交換器を介して冷却される密閉型空気冷媒式冷却装置。
  5. 請求項1から3までの少なくとも1項に記載の密閉型空気冷媒式冷却装置において、
    前記膨張タービンの出口と前記コンプレッサの入口とを接続する前記冷媒循環配管の前記膨張タービンの出口と前記第2熱交換器との間の一部を前記冷凍庫の内部に配設することにより、前記冷凍対象物を保冷する密閉型空気冷媒式冷却装置。
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