JP2004316452A - 往復動型圧縮機 - Google Patents

往復動型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004316452A
JP2004316452A JP2003107833A JP2003107833A JP2004316452A JP 2004316452 A JP2004316452 A JP 2004316452A JP 2003107833 A JP2003107833 A JP 2003107833A JP 2003107833 A JP2003107833 A JP 2003107833A JP 2004316452 A JP2004316452 A JP 2004316452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reciprocating compressor
thrust
compressor according
bearing
needle roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003107833A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Takazawa
修 高沢
Hiroshi Kanai
宏 金井
Shunichi Furuya
俊一 古屋
Hironobu Deguchi
裕展 出口
Sakae Hayashi
栄 林
Daniel Damson
ダムソン ダニエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Valeo Climate Control Corp filed Critical Zexel Valeo Climate Control Corp
Priority to JP2003107833A priority Critical patent/JP2004316452A/ja
Priority to EP04008622A priority patent/EP1467097A3/en
Publication of JP2004316452A publication Critical patent/JP2004316452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/44Needle bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements
    • F04B27/1063Actuating-element bearing means or driving-axis bearing means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/30Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for axial load mainly
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/49Bearings with both balls and rollers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/54Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
    • F16C19/545Systems comprising at least one rolling bearing for radial load in combination with at least one rolling bearing for axial load

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

【課題】往復動圧縮機にあって、フロントヘッドとスラストフランジ間に介在のスラストベアリングの耐荷重性の向上を図る。
【解決手段】外部の駆動力にて回転されるシャフト8と、該シャフト8の回転運転を軸方向に直線往復動される往復動機構を備え、この往復動機構によってピストンを往復動させる圧縮において、前記往復動機構を構成する−部品であるスラストフランジ16とフロントヘッド5との間にスラストベアリング18を介在するが、このスラストベアリング18を半径方向に2列に設けること。そして、スラストベアリング18とフロントヘッド5との間に半径方向で外方に向かって拡大する隙間46を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特にCOを冷媒として用いる超臨界冷凍サイクルに適した往復動型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷媒としてCO(二酸化炭素)を用いる超臨界冷凍サイクルにおいては、フロン系冷媒を用いる冷凍サイクルに比べて圧力が10倍程高くなる。このために、ピストンから反力のスラスト方向成分を斜板、スラストフランジを介して受け止めるスラストベアリングはフロン系冷媒用の圧縮機のものより大きい。例えば特許文献1に示すような、ピストンから受ける荷重を対処するため充分なる大きさのスラストベアリングが採用されていた。
【0003】
【特許文献1】特開2001−32769
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
スラストベアリングが大きいことから、主に圧縮機の径方向寸法を大きいものとしていた。このスラストベアリングは、ニードルローラが半径方向に1列で構成されている。しかし、近年の圧縮機の小型化および高速化への要求を満足させるためには、小径のスラストベアリングの採用を余儀なくされるが、単純に小径化すると耐荷重性が低下することになる。
【0005】
したがって、耐荷重性を向上させるには、例えばニードルローラの長さを長くすることが考えられるが、周速の内外輪差が大きくなり、実験ではニードルローラ及びレース板に摩擦が生じ、耐摩擦性が低下することになり、特に高速回転時の耐久性が悪化する原因となっていた。また、前記スラストベアリング近傍で径方向内側にラジアルベアリングが配されている関係から、スラストベアリングの径方向寸法の拡大にも、該ラジアルベアリングに突き当たってしまい、難しかった。
【0006】
シャフトシールは、高い圧力に耐えなければならず、該シャフトシールは、フロントヘッドの内側から装着することが考えられ、前述した特許文献1では、シャフトシールの組立てのため、シャフトシールのハウジングよりも内径の大きなラジアルベアリングを使用しなければならなかった。即ち、ラジアルベアリングはフロントヘッドに圧入された状態にあるため、該ラジアルベアリングの内径を通してシャフトシールを挿入して組付を行うためである。このため、ラジアルベアリングも大型となっていた。シャフトシールにはメカニカルシールが使用される。
【0007】
このため、この発明は、耐荷重性の向上を図ることを目的とし、あわせて小型化を達成することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る往復動圧縮機は、外部の駆動力にて回転されるシャフトと、このシャフトの回転運動を軸方向に直線往復動させる往復動機構を備え、この往復動機構によってピストンを往復動させる圧縮機において、前記往復動機構を構成するスラストフランジとフロントヘッドとの間に介在のスラストベアリングを半径方向に複数列設けることにある(請求項1)。これにより、複数列のスラストベアリングで、耐荷重性が向上するものであると共に、分担して荷重を受けることから各スラストベアリングを小型化でき、薄型化が図れるものである。
【0009】
そして、スラストベアリングは、半径方向に2列とし(請求項2)、スラストベアリングは、少なくともニードルローラより構成されることにある(請求項3)。
【0010】
半径方向内側のニードルローラの長さと半径方向外側のニードルローラとの長さを等しくしても良いが(請求項4)、半径方向内側のニードルローラの長さが半径方向外側のニードルローラの長さより長くすれば(請求項5)、外側のニードルローラの質量を小さくすることができ、それにより働く遠心力が大きくなることを抑え、保持器の摩耗を防ぐことができる。また、逆に半径方向内側のニードルローラの長さが半径方向外側のニードルローラの長さより短くすれば(請求項6)、内側と外側の周速を等しくできて、内側のニードルローラに起因するレース板の摩擦を低減することができる。
【0011】
さらに、スラストベアリングと該スラストベアリングを受けるフロントヘッドの間に半径方向で外方に向かって拡大する隙間を設けるようにしたことにある(請求項7)。したがって、負荷増大に伴って半径方向外側のスラストベアリングにかかる荷重が増加するが、フロントヘッド間の隙間方向(フロントヘッド側)へスラストベアリングが傾倒して、内側と外側のスラストベアリングとへかかる荷重を均一化することができる。
【0012】
前記隙間は、半径方向外側のニードルローラの径を半径方向内側のニードルローラの径よりも小さくして形成しても良いし(請求項8)、また、ニードルベアリングのフロント又はリア側に配されるレース板の一方又は双方にあって、半径方向外側の厚みを半径方向内側の厚みより薄くして形成しても良いし(請求項9)、さらに、スラストベアリングの突当面であるフロントヘッドに形成された傾斜より形成しても良い(請求項10)。
【0013】
そして、スラストベアリングは、半径方向内側と外側に配されるニードルローラと球状体とより構成しても良いし(請求項11)、また、ニードルローラと球状体との数を半径方向外側の方が半径方向内側よりも多くしても良いし(請求項12)、半径方向に複数列設けられるスラストベアリングが一体化されて構成しても良く(請求項13)、さらに、独立して分離して設けても良いものである(請求項14)。ラジアルベアリングは、スラストフランジに嵌合された後にラジアルベアリングの挿入部分にシャフトと共に挿入されて取付られ、該ラジアルベアリングの挿入部分を嵌め合い隙間としたことにある(請求項15)。これにより、シャフトシールをフロントヘッドの内側から取付るに際しても、ラジアルベアリングが挿入の妨げにならない。即ち、ラジアルベアリングはフロントヘッドに予め装着されていず、ラジアルベアリングの内径を通してシャフトシールを装着する必要がないからである。したがって、ラジアルベアリングの径を縮小することができる。
【0014】
また、ラジアルベアリングとしてソリッド型を用いれば(請求項16)、薄く、複数列のスラストベアリングを用いるための径方向のスペースの確保に寄与することができる。さらに、ラジアルベアリングはシエル型であり、外側レースがスリーブに圧入固定された状態でフロントヘッドのラジアルベアリングの挿入部分に挿入されるようにしても良い(請求項17)。この圧縮機に用いられる冷媒は二酸化炭素である(請求項18)。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1,図2において、往復動型圧縮機1は、CO(二酸化炭素)等の冷媒を作動流体とする超臨界冷凍サイクルに用いられるもので、この圧縮機1は、シリンダブロック2と、このシリンダブロック2のリア側(図中、右側)をバルブプレート3を介して組付られたリアヘッド4と、シリンダブロック2のフロント側(図中、左側)を閉塞するように組み付けられたフロントヘッド5とを有して構成されているもので、これらフロントヘッド5、シリンダブロック2、バルブプレート3及びリアヘッド4は、複数の締付ボルト6により軸方向に締結され、圧縮機全体のハウジングを構成している。
【0016】
フロントヘッド5をシリンダブロック2に組付けることにより画成されるクランク室7には、一端がフロントヘッド5から突出して図示しない電磁クラッチのアマチュアに固定されるシャフト8が収容されている。このシャフト8は、ラジアルベアリング10、スラストベアリング11及び下記するラジアルベアリング19により支持されている。12はシャフト8とフロントヘッド5との間に設けられたシャフトシールである。
【0017】
シリンダブロック2には、前記シャフトを中心とする円周上に等間隔に配された複数(6個)のシリンダボア13が形成されている。そして、シリンダボア13内には、片頭ピストン14が往復摺動可能に挿入されている。
【0018】
シャフト8には、クランク7室内において、該シャフト8と一体に回転するスラストフランジ16が固定されている。このスラストフランジ16は、フロントヘッド5に対し下記するスラストベアリング18及びラジアルベアリング19を介して回転自在に支持されている。
【0019】
また、スラストフランジ16は、該スラストフランジ16に形成の長穴23と斜板21に突設のピン22とより成るリンク機構20を介して該斜板21と連結されている。この斜板21は、中心に貫通孔25を有し、前記シャフト8が挿入されると共に、該シャフト8に形成の長穴26に前記斜板21の貫通孔25の径方向に突設のピン27が挿入されている。したがって、斜板21はスラストフランジ16の回転に伴って同期して一体に回転されると共に、クランク室7の圧力により長穴26内を動きながら前記ピン27を支点としてシャフト8との角度が変化される。
【0020】
さらに斜板21は、その周縁部分を前後に挟み込むように設けられた一対のシュー28を介して片頭ピストン14のクランク室7に突出している尾部に係留されている。したがって、シャフト8が回転して斜板21が回転すると、その回転運動が、シュー28を介して片頭ピストン14の直線往復運動に変換され、この片頭ピストン14の往復動により、シリンダボア13内において、片頭ピストン14とバルブプレート3との間に形成される圧縮室30内の容積が変化されるようになっている。
【0021】
バルブプレート3には、それぞれのシリンダボア13に対応して吸入孔31と吐出孔32が形成され、また、リアヘッド4には、圧縮室30に供給する作動流体を貯留する吸入室34と、圧縮室30から吐出された作動流体を貯留する吐出室35とが画成されている。吸入室34は、吐出室35の周囲に連続して形成され、図示しない吸入口に継ながり、また吸入孔31を介して圧縮室30と連通し、また吐出室35は、吐出孔32を介して圧縮室30と連通すると共に、吐出口38に継ながっている。
【0022】
吸入孔31はバルブプレート3のフロント側に設けられた吸入弁36によって開閉され、また吐出孔32はバルブプレート3のリア側に設けられた吐出弁37によって開閉されるようになっている。
【0023】
このような構成の往復動型圧縮機1において、シャフト8が回転すると、シャフト8の回転力はスラストフランジ16、リンク機構20を経て斜板21に伝わり、該斜板21が回転される。この斜板21の回転により、シュー28を介してピストン14が直線往復運動される。ピストン14がシリンダボア13内を往復運動すると、圧縮室30の容積が変化し、この容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次行われ、斜板21の傾斜角度に応じた容量の高圧の作動流体が吐出口38より冷凍サイクルに吐出される。
【0024】
以上のような構成と作用を有する往復動型圧縮機1にあって、この発明に係る構成は、前述したスラストフランジ16をスラスト方向で支えるスラストベアリング18並びにそれを支える突当面を持つフロントヘッド5及び前述したラジアルベアリング19にあります。即ち、スラストベアリング18は、図2,図3,図4に示すような構成で、スラストベアリング18aとスラストベアリング18bとが半径方向にて2列に設けられている。従って、従来例のものに比べて、スラストベアリング18の径方向の寸法(長さ)は長くなり、半径方向内側のスラストベアリング18aがシャフト8方向に拡大することになる。
【0025】
このスラストベアリング18は、ニードルローラ42a,42bが採用され、保持器43にて適宜な間隔を持って配されている。そして、このニードルローラ42a,42bを挟むようにしてレース板44a,44bが配されている。半径方向内側と半径方向外側のニードルローラ42a,42bは、その直径rとrとは等しい寸法となっていると共に、長さlとlも等しい寸法となっている。またレース板44bの半径方向内側の厚みTiと半径方向外側の厚みToも等しい寸法となっている。この2つのニードルローラ42a,42bによって荷重を分担することから、スラストフランジ16から受ける耐荷重性を向上させることになる。
【0026】
前記ニードルローラ42a,42bの長さlとlについては、半径方向外側のニードルローラ42bの長さlを半径方向内側のニードルローラ42aの長さlよりも短くすれば、外側のニードルローラ42bの質量が小さくなり、遠心力を低減でき、保持器が摩耗することを抑えることができる。
【0027】
逆に半径方向内側のニードルローラ42aの長さlを半径方向外側のニードルローラ42bの長さlよりも短くすれば、ニードルローラのすべりによる摩擦を抑制できる。即ち、個々のニードルローラに発生する内外周速差は長さlと長さlとが等しい場合、半径方向内側のニードルローラの方が大きくなる。内外周速差はニードルローラのすべりを起こすので、長さl<長さlとすることで、ニードルローラ42aの内外周速差とニードルローラ42bの内外周速差を等しくすることができ、ニードルローラ42aの摩擦も抑制できる。この長さに関し、どちらを採用するかは、製品別に定められる。なお、ニードルローラ42a,42bの径rとr及びレース板44a,44bの厚みについては、荷重を均等に受ける発明に係わっていて、下記に説明する。
【0028】
ラジアルベアリング19は、前記スラストフランジ16の環状の基部16aの外周と前記フロントヘッド5の間に介在されたソリッド型のもので、内側のレース板19aが前記基部16aの外側に軽圧入され、その外側にニードルローラ19bが、そして最も外側に外側レース板19cが嵌め込まれている。そしてニードルローラ19bと外側レース板19cとは分離しないように保持されている。
【0029】
即ち、往復動圧縮機1の組立時に、スラストフランジ16はシャフト8に圧入して取付られ、フロントヘッド5の内側から該フロントヘッド5に形成のシャフト用穴40に挿入される。その挿入に先立って、ラジアルベアリング19の内側レース板19a、ニードルローラ19b、外側レース板19cと共にスラストフランジ16の基部16aに外嵌し、フロントヘッド5に形成のラジアルベアリングの挿入部分40aに緩嵌される。なお、シャフトシールの固定環12bもラジアルベアリング19の組付前にラジアルベアリングの挿入部分40aを通ってフロントハウジングに取付られる。シャフトシール固定環12aはラジアルベアリング19を内側レース板19aに外嵌後、シャフト8に装着した状態で挿入部分40aを通ってシャフトシール固定環12bに突き当てられる。
【0030】
ラジアルベアリングの挿入部分40aは、前記したように2列のスラストベアリング18により半径方向でシャフト方向に拡大することから、該シャフト8間の寸法を短くしている。しかし、ラジアルベアリング19は、ソリッド型が用いられることから、薄いが充分にラジアル方向荷重を受けることができ、スラストベアリング18の径方向のスペースを確保する効果が得られている。
【0031】
また、ラジアルベアリング19をスラストフランジ16に取付けた上でフロントヘッド5に組付けるのは、シャフトシール12をフロントヘッド5の内側から組付ける必要上、ラジアルベアリングの挿入部分40aに先にシエル型ラジアルベアリング19を圧入して組付けてしまうと、その内径が減少し、該シャフトシール12が挿入できなくなるのを防ぐことによる。従来はシエル型ラジアルベアリングをラジアルベアリング挿入部分40aに圧入していたので、その内径をシャフトシール12の外径よりも大きくする必要があり、大型化となっていた。即ち、ラジアルベアリング19はフロントヘッド5のラジアルベアリングの挿入部分40aと、嵌合して取付られる構成で、該ラジアルベアリングの挿入部分40aは、所定量の嵌め合い隙間となっている。
【0032】
さらに、図14のように、スラストフランジ16の基部16aをリアヘッド側へ移行できれば、基部を充分な内厚に作り出すことができ、この場合にはフロントヘッド5のラジアルベアリングの挿入部分40aとシャフト8との間隙が広がり、ラジアルベアリング19をソリッド型のみならず、図示のようなシエル型の設置を可能とするものである。即ち、内側レース板19a、ニードルローラ19b、外側レース板19cより構成のラジアルベアリング19にスリーブ39が外嵌している。また、シャフトに直接ニードルローラ19bを転動させる構成とすれば、内側レース板19aを削除することも可能である。
【0033】
図5乃至図7において、スラストフランジ16からの荷重をスラスト軸受18の半径方向内側と外側とが常に均等に加えられるように、半径方向外側のニードルローラ42bの長さが短いスラストベアリング18を用い、該スラストベアリング18を受けるフロントヘッド5との間に半径方向で外方に向かって拡大する隙間46(無負荷時)を設けている。図5の例では、隙間46はフロントヘッド4の突当面に形成の傾斜47によりフロントヘッド5に嵌合固定されているスラストベアリング18との間に形成されている。この傾斜47は連続的か段階的かは問わない。
【0034】
図1に示すような往復動型圧縮機1では、片頭ピストン14のストローク量の増大ならびに回転数の増加により、スラストフランジ16に加えられる荷重が増加し、特に外側のスラストベアリング18bに片寄りが生じ、荷重の不均等から外側のニードルローラ42bの摩耗が早まることになるが、スラストベアリング18がフロント側に荷重に比して傾倒して荷重を二列のスラストベアリング18a,18bで均等に受けさせることができる。したがって、荷重を均等に分担することから、耐摩耗性の向上が図られる。
【0035】
図6の例では、レース板44bの半径方向外側の厚みToを半径方向内側の厚みTiよりも薄くしたことで、隙間46が形成される。これによっても前記例と同様な作用効果が得られる。なお図示しないが、フロント側のレース板44aに形成しても良く、また、双方のレース板44a,44bに形成しても良いことは勿論である。
【0036】
図7の例では、半径方向外側のニードルローラ42bの径rを半径方向内側のニードルローラ42aの径rより小さくしたことで、隙間46が形成される。これによっても前記例と同様な作用効果が得られる。
【0037】
図8乃至図10において、スラストベアリング18の変形例が示され、図8の例では保持器43は一体、フロント側のレース板44aが一体となっており、リア側のレース板44b,44bが別体となっている。
【0038】
図9の例では、保持器43、フロント側のレース板44a,44aが別体となっており、リア側のレース板44bは一体となっている。49は分離板である。図10の例では、保持器43、フロント側のレース板44a,44a及びリア側のレース板44b,44bが別体となっている。同じく分離板49を有している。
【0039】
また図11において、スラストベアリング18の半径方向内側と外側に配されるニードルローラ42a,42bの数を外側の方が多くしている。即ち、内側24個に対し、外側は36個である。これにより、外側の耐荷重量を増加させることができる。
【0040】
図12,図13において、スラストベアリング18の半径方向外側を球状体51に変更したもので、図12では、内側のニードルローラ42aが24個に対し、外側も同数の24個、図13では、内側のニードルローラ42aに対し、外側の球状体51は36個となっている。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、複数列のスラストベアリングによりスラストフランジからの荷重を受けることができる。即ち、荷重を分担することから、各スラストベアリングを小型化でき、薄型化が図れる効果が得られる(請求項1)。半径方向内側と外側にニードルローラを設けた例では、外側の長さを内側の長さよりも短くすることで、外側のニードルローラにかかる遠心力を小さくして保持器の摩耗を防ぐことができる。また、逆に半径方向内側のニードルローラの長さを外側のニードルローラの長さよりも短くすることで、周速は速いが摩耗が抑制される(請求項5,6)。
【0042】
スラストベアリングと該スラストベアリングを受けるフロントヘッドの間に隙間を持たせることで、スラストフランジに加わる荷重の大小により、フロントヘッド側に傾倒させて内側と外側とにかかる荷重を均一化することができる(請求項7)。その隙間は、半径方向外側のニードルローラの径を半径方向内側のニードルローラの径よりも小さくして形成しても良いし(請求項8)、またニードルベアリングのフロント又はリア側に配されるレース板の一方又は双方にあって、半径方向外側の厚みを半径方向内側の厚みより薄くして形成しても良いし(請求項9)、さらに、スラストベアリングの突当面であるフロントヘッドに形成の斜面により形成しても良い(請求項10)。
【0043】
ラジアルベアリングをスラストフランジに取付けて、フロントヘッドのラジアルベアリングの挿入部分に配するようにしたので(請求項15)、シャフトシールを装着した後にラジアルベアリングが取付られ、あるいはシャフトシールとラジアルベアリングと同時に取付られ、該シャフトシールの挿入の障害とはならず、またソリッド型を用いれば(請求項16)、小径化のみならず複数列のスラストベアリングの径方向のスペースを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が用いられる往復動圧縮機の断面図である。
【図2】同上の要部拡大断面図である。
【図3】同上のスラストベアリングの上方半分のみが図示された平面図である。
【図4】同上のスラストベアリングの拡大断面図である。
【図5乃至図7】スラストベアリングとフロントヘッドとの間に隙間を形成するための三つの変形例を示す拡大断面図である。
【図8乃至図10】スラストベアリングが一体され、または別体化されて成る拡大断面図である。
【図11】スラストベアリングの内側のニードルローラの数より外側のニードルローラの数が多い上方半分のみが図示された平面図である。
【図12】スラストベアリングの内側がニードルローラで、外側が球状体より成る上方半分のみが図示された平面図である。
【図13】スラストベアリングの内側がニードルローラで、外側が前記ニードルローラの数より多い球状体より成る上方半分のみが図示された平面図である。
【図14】ラジアルベアリングとしてシエル型を用いた例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 往復動型圧縮機
2 シリンダブロック
3 バルブプレート
4 リアヘッド
5 フロントヘッド
7 クランク室
8 シャフト
13 シリンダボア
14 片頭ピストン
16 スラストフランジ
18 スラストベアリング
19 ラジアルベアリング
21 斜板
22 ピン
23 長穴
25 貫通孔
27 ピン
28 シュー
30 圧縮室
31 吸入孔
32 吐出孔
42a,42b ニードルローラ
43 保持器
44a,44b レース板
46 隙間
47 斜板
51 球状体

Claims (18)

  1. 外部の駆動力にて回転されるシャフトと、このシャフトの回転運動を軸方向に直線往復動させる往復動機構を備え、この往復動機構によってピストンを往復動させる圧縮機において、
    前記往復動機構を構成するスラストフランジとフロントヘッドとの間に介在のスラストベアリングを半径方向に複数列設けることを特徴とする往復動圧縮機。
  2. スラストベアリングは、半径方向に2列としたことを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  3. スラストベアリングは、少なくともニードルローラより構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の往復動圧縮機。
  4. 半径方向内側のニードルローラと半径方向外側のニードルローラとの長さを等しくしたことを特徴とする請求項2又は3記載の往復動圧縮機。
  5. 半径方向内側のニードルローラの長さが半径方向外側のニードルローラの長さより長くしたことを特徴とする請求項2又は3記載の往復動圧縮機。
  6. 半径方向内側のニードルローラの長さが半径方向外側のニードルローラの長さより短くしたことを特徴とする請求項2又は3記載の往復動圧縮機。
  7. スラストベアリングと、該スラストベアリングを受けるフロントヘッドとの間に半径方向で外方に向かって拡大する隙間を設けるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の往復動圧縮機。
  8. 隙間は、半径方向外側のニードルローラの径を半径方向内側のニードルローラの径よりも小さくして形成することを特徴とする請求項7記載の往復動圧縮機。
  9. 隙間は、ニードルベアリングのフロント又はリア側に配されるレース板の一方又は双方にあって、半径方向外側の厚みを半径方向内側の厚みより薄くして形成することを特徴とする請求項7記載の往復動圧縮機。
  10. 隙間は、スラストベアリングの突当面であるフロントヘッドに形成された傾斜より形成されることを特徴とする請求項7記載の往復動圧縮機。
  11. スラストベアリングは、ニードルローラと球状体とより成ることを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  12. 半径方向外側のニードルローラまたは球状体の数が、半径方向内側のニードルローラまたは球状体の数より多いことを特徴とする請求項11記載の往復動圧縮機。
  13. 半径方向に複数列設けられるスラストベアリングが一体化されて構成されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一つに記載の往復動圧縮機。
  14. 半径方向に複数列設けられるスラストベアリングが半径方向に独立して設けられることを特徴とする請求項1から12のいずれか一つに記載の往復動圧縮機。
  15. ラジアルベアリングは、スラストフランジに嵌合された後にフロントヘッドのラジアルベアリングの挿入部分にシャフトと共に挿入されて取付られ、該ラジアルベアリングの挿入部分を嵌め合い隙間としたことを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  16. ラジアルベアリングはソリッド型を用いたことを特徴とする請求項15記載の往復動圧縮機。
  17. ラジアルベアリングはシエル型であり、外側レースがスリーブに圧入固定された状態でフロントヘッドのラジアルベアリングの挿入部分に挿入されることを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  18. 冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
JP2003107833A 2003-04-11 2003-04-11 往復動型圧縮機 Pending JP2004316452A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003107833A JP2004316452A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 往復動型圧縮機
EP04008622A EP1467097A3 (en) 2003-04-11 2004-04-08 Reciprocating compressor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003107833A JP2004316452A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 往復動型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004316452A true JP2004316452A (ja) 2004-11-11

Family

ID=32866792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003107833A Pending JP2004316452A (ja) 2003-04-11 2003-04-11 往復動型圧縮機

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP1467097A3 (ja)
JP (1) JP2004316452A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190033880A (ko) * 2017-09-22 2019-04-01 한온시스템 주식회사 사판식 압축기

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154834A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Toyota Industries Corp ピストン式圧縮機
EP2161463A1 (de) * 2008-09-08 2010-03-10 Ekko Technik AG Axiallager

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB390067A (en) * 1932-09-20 1933-03-30 Joseph Kallai Improvements relating to combined ball and roller bearings
DE3824279C1 (ja) * 1988-07-16 1989-06-22 Hoesch Ag, 4600 Dortmund, De
US5071265A (en) * 1991-01-09 1991-12-10 Zrb Bearing, Inc. Hollow roller bearing assembly for both radial and axial loads
EP1281864A1 (en) * 2001-08-03 2003-02-05 Zexel Valeo Climate Control Corporation A wobble plate arrangement for a compressor
EP1925680A3 (en) * 2001-09-26 2008-06-11 NTN Corporation Multi-row thrust roller bearing

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190033880A (ko) * 2017-09-22 2019-04-01 한온시스템 주식회사 사판식 압축기
KR102138565B1 (ko) * 2017-09-22 2020-07-28 한온시스템 주식회사 사판식 압축기

Also Published As

Publication number Publication date
EP1467097A3 (en) 2005-06-29
EP1467097A2 (en) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2290249B1 (en) Pulley support double row ball bearing
EP1533533A1 (en) Double-row ball bearing for supporting pulley
US5644970A (en) Bearing arrangement in swash plate type compressor with double headed pistons
JP2004301195A (ja) スラストニードル軸受用の保持器及びスラストニードル軸受
JP2004316452A (ja) 往復動型圧縮機
JPH08261147A (ja) 往復動ピストン型圧縮機
KR0158268B1 (ko) 캠플레이트식 양방향 압축기
EP2290239B1 (en) Shoe
JP2004293388A (ja) 揺動斜板型ポンプ
US20070081904A1 (en) Variable displacement type compressor
JP2008095566A (ja) 気体圧縮機
US20140241925A1 (en) Swash plate compressor
JP2008038986A (ja) シェル型ニードル軸受
JP4100022B2 (ja) ころ軸受装置
KR20110093271A (ko) 사판식 압축기
JPH0972278A (ja) 斜板式圧縮機
JP2587484Y2 (ja) 斜板式圧縮機
JP2006125491A (ja) スラストニードル軸受用のレース
KR100694612B1 (ko) 사판식 압축기의 실린더와 사판 경계 스러스트 베어링미끄럼 방지장치
JP2009156139A (ja) 斜板式圧縮機
JPH04148082A (ja) 揺動斜板型圧縮機の軸受装置
JP2005009526A (ja) スラストニードル軸受、ころ及びカーエアコン用コンプレッサ
JP2006144668A (ja) ピストン式圧縮機
JP5347361B2 (ja) 斜板式圧縮機の軸受装置
JP2005188406A (ja) 斜板式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080722