JP2009156139A - 斜板式圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】斜板を支持する軸受けの潤滑性を向上して長寿命化を図り、かつ上記軸
受けの転がり抵抗を低減する。
【解決手段】ハウジング2内のクランク室7に駆動軸4の回転によって回転するジャーナル9と、このジャーナル9にラジアル軸受け21およびスラスト軸受け22を介して相対回転自在に支持される斜板10とを配置するとともに、上記各軸受け21,22の各一端がクランク室7に開口して、ラジアル軸受け21の他端とクランク室7とを室20を介して連通するオイル通路29を設けた。
【選択図】図1
受けの転がり抵抗を低減する。
【解決手段】ハウジング2内のクランク室7に駆動軸4の回転によって回転するジャーナル9と、このジャーナル9にラジアル軸受け21およびスラスト軸受け22を介して相対回転自在に支持される斜板10とを配置するとともに、上記各軸受け21,22の各一端がクランク室7に開口して、ラジアル軸受け21の他端とクランク室7とを室20を介して連通するオイル通路29を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、クランク室内のジャーナルに相対回転自在に支持される斜板を備えた斜板式圧縮機に関する。
この種の従来の斜板式圧縮機としては、特許文献1に開示されているものがある。
この斜板式圧縮機100は、図6に示されているように、ハウジング101、および電動モータ102を収容するモータハウジング103を備えている。ハウジング101は、シリンダブロック101aと、シリンダブロック101aの一端側に配置され、モータハウジング103に連結されるフロントヘッド101bと、シリンダブロック101aの他端側に弁体104を介して配置されたリアヘッド101cとが組み付けされることによって主に構成されている。
ハウジング101の中心には、電動モータ102で駆動される駆動軸106が配置されている。駆動軸106は、ラジアル軸受け121,122などを介してハウジング101に回転自在に支持されている。
シリンダブロック101a内には、駆動軸106を中心とする円周上に複数のシリンダボア107が形成されており、この各シリンダボア107内にはピストン108がそれぞれ摺動自在に配置されている。
フロントヘッド101b内には、複数のシリンダボア107に連通するクランク室109が形成されている。このクランク室109には、駆動軸106と一体に回転するジャーナル110が配置されている。このジャーナル110にラジアル軸受け123およびスラスト軸受け124を介して斜板111が回転自在に支持されている。そして、電動モータ102の駆動により駆動軸106が回転すると、ジャーナル110が回転して斜板111が揺動することにより、各ピストン108がシリンダボア107内を往復移動するように構成されている。クランク室109では、冷媒ガス中のオイルがピストン108の往復動や斜板111の揺動などによって掻き回されることによりミスト状とされ、これが潤滑油として利用される。
リアヘッド101c内には、図示しない冷凍サイクルのエバポレータの出口側に接続される吸入室112と冷凍サイクルの凝縮器の入口側に接続される吐出室113がそれぞれ形成されている。これら吸入室112と吐出室113は、各シリンダボア107に弁体104を介して仕切られている。双方の室112,113を仕切る弁体104の箇所には、吸入弁付きの吸入孔114と吐出弁付きの吐出孔115がそれぞれ形成されている。
上記構成において、冷凍サイクル内の冷媒は、エバポレータの出口側から斜板式圧縮機100内の吸入室112に供給されるとともに、吸入室112の冷媒は、ピストン108の吸入工程で吸入孔114よりシリンダボア107内に吸入される。シリンダボア107内に供給された冷媒は、ピストン108の圧縮工程で圧縮され、高温高圧とされて吐出孔115より吐出室113に吐出された後、吐出室113内の高温高圧の冷媒は、斜板式圧縮機100外に排出され、冷凍サイクルの凝縮器の入口側に供給される。
特開2001−200784号公報
しかしながら、上記従来例では、斜板111を支持するラジアル軸受け123の一端がクランク室109に開口しているが、ラジアル軸受け123の他端が斜板111で塞がれており、ラジアル軸受け123を収納する空間がいわば袋小路状になっているので、クランク室109で潤滑油として利用される冷媒ガス中のミスト状オイルがラジアル軸受け123内に流入しにくく、その結果、ラジアル軸受け123の潤滑が不足するため異物による異常摩耗、発熱や焼付が発生して使用寿命が比較的短くなるとともに、ラジアル軸受け123の転がり抵抗が比較的大きいという問題があった。同様に、スラスト軸受け124の一端(外周側端部)が開口しているが、スラスト軸受け124の他端(内周側端部)がジャーナル110で塞がれているので、クランク室109内のミスト状オイルがスラスト軸受け124内に流入しにくく、その結果、スラスト軸受け124の潤滑性が不足するとともに、スラスト軸受け124の転がり抵抗が比較的大きいという問題があった。
そこで、本発明は、斜板を支持する軸受けの潤滑性を向上して長寿命化を図ることができるとともに、前記軸受けの転がり抵抗を低減できる斜板式圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、ハウジング内に複数のシリンダボアとこれに連通するクランク室とが設けられ、前記クランク室に駆動軸の回転によって回転するジャーナルと、このジャーナルにラジアル軸受けおよびスラスト軸受けを介して相対回転自在に支持される斜板とが配置され、この斜板の揺動によって複数のピストンが前記シリンダボア内を往復移動する斜板式圧縮機において、前記ラジアル軸受けおよび前記スラスト軸受けの各一端が前記クランク室に開口するとともに、前記ラジアル軸受けおよび前記スラスト軸受けの少なくとも一方の他端と前記クランク室とを連通するオイル通路を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の斜板式圧縮機であって、前記オイル通路は、前記ラジアル軸受けおよび前記スラスト軸受けの各他端と前記クランク室とを連通することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の斜板式圧縮機であって、前記オイル通路は、前記ジャーナルを貫通するとともに、前記オイル通路の一端が、前記ジャーナルの内周面にて前記クランク室に開口することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、斜板を支持するラジアル軸受けおよびスラスト軸受けの各一端がクランク室に開口するとともに、ラジアル軸受けおよびスラスト軸受けの少なくとも一方の他端がオイル通路を介してクランク室と連通されているので、クランク室内から冷媒ガス中のミスト状オイルが上記少なくとも一方の軸受け内に流入して循環する。そして、上記少なくとも一方の軸受けは、一対の受け部材の間に複数のボールや円柱体などの回転体が設けられており、これらの回転体間に隙間が形成されているので、この隙間を上記ミスト状オイルが流通して軸受け内部を潤滑する。これにより、該軸受けの潤滑性を向上して長寿命化を図ることができるとともに、該軸受けの転がり抵抗を低減できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ラジアル軸受けおよびスラスト軸受けの各他端とクランク室とがオイル通路を介して連通されているので、クランク室内から冷媒ガス中のミスト状オイルがラジアル軸受けおよびスラスト軸受けに流入して循環することにより、該両方の軸受けの潤滑性を向上して長寿命化を図ることができるとともに、該両方の軸受けの転がり抵抗を低減できる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、クランク室内のミスト状オイルが、ラジアル軸受けおよびスラスト軸受けの少なくとも一方の一端より流入して該軸受け内を潤滑した後、ミスト状オイルが、ジャーナルを貫通するオイル通路を介してジャーナルの内周面よりクランク室に流出する。また、クランク室内のミスト状オイルが、オイル通路の一端より流入して上記少なくとも一方の軸受けの他端に導かれ、該軸受け内を潤滑した後、ミスト状オイルが、上記少なくとも一方の軸受けの一端よりクランク室に流出する。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は本発明の第1実施形態を示し、図1は斜板式圧縮機1の断面図、図2は斜板式圧縮機1の要部を拡大して示す断面図である。
図1および図2は本発明の第1実施形態を示し、図1は斜板式圧縮機1の断面図、図2は斜板式圧縮機1の要部を拡大して示す断面図である。
図1および図2に示すように、斜板式圧縮機1は、ハウジング2を有する。このハウジング2は、シリンダブロック2aと、シリンダブロック2aの一端側に配置されたフロントヘッド2bと、シリンダブロック2aの他端側に弁体3を介して配置されたリアヘッド2cとが組み付けされることによって主に構成されている。
ハウジング2の中心には、図示しないエンジンによりプーリ31を介して駆動される駆動軸4が配置されている。
シリンダブロック2a内には、駆動軸4を中心とする円周上に複数のシリンダボア5が形成されており、この各シリンダボア5内にはピストン6がそれぞれ摺動自在に配置されている。
フロントヘッド2b内には、複数のシリンダボア5に連通するクランク室7が形成されている。このクランク室7には、駆動軸4が貫通するロータ8とジャーナル9と円環状の斜板10が配置されている。ロータ8は駆動軸4に固定され、駆動軸4と一体に回転される。ジャーナル9は、連結リンク11を介してロータ8に固定されている。斜板10の外周部は、シュー12を介してピストン6の係合部6aが係合されている。そして、エンジンの駆動により駆動軸4が回転すると、ジャーナル9が回転して斜板10が揺動することにより、各ピストン6がシリンダボア5内を往復移動するように構成されている。
ジャーナル9および斜板10間には、ラジアル軸受け21およびスラスト軸受け22が介在することにより、斜板10がジャーナル9に相対回転自在に支持されている。また、ジャーナル9および斜板10間には、ベアリング取付用逃げ部としての室20が形成され、この室20の左右両側にラジアル軸受け21およびスラスト軸受け22がそれぞれ配置されている。ラジアル軸受け21では、一対の円環状の受け部材23、24の間に複数のボール25が設けられている。スラスト軸受け22では、一対の円環状の受け部材26、27の間に複数の円柱体28が設けられている。ラジアル軸受け21の一端21aがクランク室7に開口し、ラジアル軸受け21の他端21bが室20に面している。一方、スラスト軸受け22の一端22aがクランク室7に開口し、スラスト軸受け22の他端22bがジャーナル9で塞がれる。
ジャーナル9には、ジャーナル9を貫通する複数本のオイル通路29が設けられている。オイル通路29の一端29aが、ジャーナル9の内周面9aにてクランク室7に開口している。オイル通路29の他端29bが、室20に開口することにより、室20およびオイル通路29を介してラジアル軸受け21の他端21bとクランク室7とが連通されている。
リアヘッド2c内には、図示しない冷凍サイクルのエバポレータの出口側に接続される吸入室13と冷凍サイクルの凝縮器の入口側に接続される吐出室14がそれぞれ形成されている。これら吸入室13と吐出室14は、各シリンダボア5に弁体3を介して仕切られている。双方の室13,14を仕切る弁体3の箇所には、吸入弁付きの吸入孔15と吐出弁付きの吐出孔16がそれぞれ形成されている。
リアヘッド2c内には、図示しない冷凍サイクルのエバポレータの出口側に接続される吸入室13と冷凍サイクルの凝縮器の入口側に接続される吐出室14がそれぞれ形成されている。これら吸入室13と吐出室14は、各シリンダボア5に弁体3を介して仕切られている。双方の室13,14を仕切る弁体3の箇所には、吸入弁付きの吸入孔15と吐出弁付きの吐出孔16がそれぞれ形成されている。
また、シリンダブロック2aおよびフロントヘッド2bには、駆動軸4の両端が挿入される軸挿入孔32,33が形成され、軸挿入孔32,33内にそれぞれ設けられるラジアル軸受け34およびスラスト軸受け35などによって回転自在に支持されている。
上記構成において、エンジンの駆動により駆動軸4が回転すると、この回転力により斜板10が揺動し、複数のピストン6がシリンダボア5内を往復動する。すると、冷凍サイクル内の冷媒は、エバポレータの出口側から吸入ポート(図示せず)より斜板式圧縮機1内の吸入室13に供給される。この供給された吸入室13の冷媒は、ピストン6の吸入工程(上死点から下死点に移動する工程)で吸入孔15よりシリンダボア5内に吸入される。シリンダボア5内に供給された冷媒は、ピストン6の圧縮工程で圧縮され、高温高圧とされて吐出孔16より吐出室14に吐出される。吐出室14に吐出された高温高圧の冷媒は、吐出ポート(図示せず)より斜板式圧縮機1外に排出され、冷凍サイクルの凝縮器の入口側に供給される。
上記のように駆動軸4の回転力により斜板10が揺動し、複数のピストン6がシリンダボア5内を往復動する際に、クランク室7では、ピストン6の往復動や斜板10の揺動などによって冷媒ガス中のオイルが掻き回されてミスト状とされ、これが潤滑油として利用される。上記ミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の一端21aよりラジアル軸受け21内へ流入して複数のボール25間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の他端21bより室20およびオイル通路29を介して流通してジャーナル9の内周面9aよりクランク室7に流出する。また、クランク室7内のミスト状オイルが、オイル通路29の一端29aより流入して室20を介してラジアル軸受け21の他端21bに導かれるとともに、ラジアル軸受け21内に流入して複数のボール25間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の一端21aよりクランク室7に流出する。
第1実施形態によれば、クランク室7内から冷媒ガス中のミスト状オイルがラジアル軸受け21内に流入して循環するので、ラジアル軸受け21の潤滑性を向上して長寿命化を図ることができるとともに、ラジアル軸受け21の転がり抵抗を低減できる。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態を示し、斜板式圧縮機1Aの断面図である。なお、本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Aは、上記第1実施形態にかかる斜板式圧縮機1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
図3は本発明の第2実施形態を示し、斜板式圧縮機1Aの断面図である。なお、本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Aは、上記第1実施形態にかかる斜板式圧縮機1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Aでは、図3に示すように、ジャーナル9を貫通する複数本のオイル通路29の他端29bが、スラスト軸受け22の他端22bに面することにより、オイル通路29を介してスラスト軸受け22の他端22bとクランク室7とが連通されている。
上記構成において、クランク室7内のミスト状オイルが、スラスト軸受け22の一端22aよりスラスト軸受け22内へ流入し、複数の円柱体28間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、スラスト軸受け22の他端22bよりオイル通路29を流通してジャーナル9の内周面9aよりクランク室7に流出する。また、クランク室7内のミスト状オイルが、オイル通路29の一端29aより流入してスラスト軸受け22の他端22bに導かれ、スラスト軸受け22内に流入して複数の円柱体28間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、スラスト軸受け22の一端22aよりクランク室7に流出する。
第2実施形態によれば、クランク室7内から冷媒ガス中のミスト状オイルがスラスト軸受け22内に流入して循環するので、スラスト軸受け22の潤滑性を向上して長寿命化を図ることができるとともに、スラスト軸受け22の転がり抵抗を低減できる。
(第3実施形態)
図4は本発明の第3実施形態を示し、斜板式圧縮機1Bの断面図である。なお、本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Bは、上記第1実施形態
にかかる斜板式圧縮機1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
図4は本発明の第3実施形態を示し、斜板式圧縮機1Bの断面図である。なお、本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Bは、上記第1実施形態
にかかる斜板式圧縮機1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Bでは、図4に示すように、ジャーナル9を貫通する複数本のオイル通路29の他端29bが、室20およびスラスト軸受け22の他端22bに面することにより、オイル通路29を介してラジアル軸受け21の他端21bおよびスラスト軸受け22の他端22bとクランク室7とが連通されている。
上記構成において、クランク室7内のミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の一端21aよりラジアル軸受け21内へ流入して複数のボール25間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の他端21bより室20およびオイル通路29を介して流通してジャーナル9の内周面9aよりクランク室7に流出する。同様に、クランク室7内のミスト状オイルが、スラスト軸受け22の一端22aよりスラスト軸受け22内へ流入し、複数の円柱体28間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、スラスト軸受け22の他端22bよりオイル通路29を流通してジャーナル9の内周面9aよりクランク室7に流出する。
また、クランク室7内のミスト状オイルが、オイル通路29の一端29aより流入し、室20を介してラジアル軸受け21の他端21bに導かれるとともに、スラスト軸受け22の他端22bに導かれる。次いで、ミスト状オイルが、ラジアル軸受け21内に流入して複数のボール25間の隙間を流通して内部を潤滑するとともに、スラスト軸受け22内に流入して複数の円柱体28間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の一端21aおよびスラスト軸受け22の一端22aよりクランク室7に流出する。
第3実施形態によれば、クランク室7内から冷媒ガス中のミスト状オイルがラジアル軸受け21およびスラスト軸受け22内に流入して循環するので、ラジアル軸受け21およびスラスト軸受け22の潤滑性を向上して長寿命化を図ることができるとともに、ラジアル軸受け21およびスラスト軸受け22の転がり抵抗を低減できる。
(第4実施形態)
図5は本発明の第4実施形態を示し、斜板式圧縮機1Cの断面図である。なお、本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Cは、上記第1実施形態
にかかる斜板式圧縮機1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
図5は本発明の第4実施形態を示し、斜板式圧縮機1Cの断面図である。なお、本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Cは、上記第1実施形態
にかかる斜板式圧縮機1と同様の構成要素を備えている。よって、それら同様の構成要素には共通の符号を付すとともに、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる斜板式圧縮機1Cでは、図5に示すように、斜板10の内周側に形成される突出部10aに、この突出部10aを貫通する複数本のオイル通路30が設けられている。オイル通路30の一端30aが、斜板10の突出部10aの外周面にてクランク室7に開口している。オイル通路30の他端30bは室20に開口し、室20およびオイル通路30を介してラジアル軸受け21の他端21bとクランク室7とが連通されている。
上記構成において、クランク室7内のミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の一端21aよりラジアル軸受け21内へ流入し、複数のボール25間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の他端21bより室20およびオイル通路30を介して流通し、斜板10の突出部10aの外周面よりクランク室7に流出する。また、クランク室7内のミスト状オイルが、オイル通路30の一端30aより流入し、室20を介してラジアル軸受け21の他端21bに導かれ、ラジアル軸受け21内に流入して複数のボール25間の隙間を流通して内部を潤滑した後、ミスト状オイルが、ラジアル軸受け21の一端21aよりクランク室7に流出する。
第4実施形態によれば、クランク室7内から冷媒ガス中のミスト状オイルがラジアル軸受け21内に流入して循環するので、ラジアル軸受け21の潤滑性を向上して長寿命化を図ることができるとともに、ラジアル軸受け21の転がり抵抗を低減できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本発明の第4実施形態では、斜板10に設けられる複数本のオイル通路30の他端30bが、室20に開口する場合を例示したが、上記オイル通路30の他端30bが、スラスト軸受け22の他端22bに面することにより、クランク室7内から冷媒ガス中のミスト状オイルがスラスト軸受け22内に流入して循環するので、スラスト軸受け22の潤滑性を向上できる。さらに、上記オイル通路30の他端30bが、室20およびスラスト軸受け22の他端22bの両方に面することにより、クランク室7内から冷媒ガス中のミスト状オイルがラジアル軸受け21内およびスラスト軸受け22内に流入して循環するので、ラジアル軸受け21およびスラスト軸受け22の両方の潤滑性を向上できる。
1,1A,1B,1C 斜板式圧縮機
2 ハウジング
5 シリンダボア
6 ピストン
7 クランク室
9 ジャーナル
10 斜板
20 室(ベアリング取付用逃げ部)
21 ラジアル軸受け
22 スラスト軸受け
29,30 オイル通路
2 ハウジング
5 シリンダボア
6 ピストン
7 クランク室
9 ジャーナル
10 斜板
20 室(ベアリング取付用逃げ部)
21 ラジアル軸受け
22 スラスト軸受け
29,30 オイル通路
Claims (3)
- ハウジング(2)内に複数のシリンダボア(5)とこれに連通するクランク室(7)とが設けられ、
前記クランク室(7)に駆動軸(4)の回転によって回転するジャーナル(9)と、このジャーナル(9)にラジアル軸受け(21)およびスラスト軸受け(22)を介して相対回転自在に支持される斜板(10)とが配置され、この斜板(10)の揺動によって複数のピストン(6)が前記シリンダボア(5)内を往復移動する斜板式圧縮機(1,1A,1B,1C)において、
前記ラジアル軸受け(21)および前記スラスト軸受け(22)の各一端(21a,22a)が前記クランク室(7)に開口するとともに、
前記ラジアル軸受け(21)および前記スラスト軸受け(22)の少なくとも一方の他端と前記クランク室(7)とを連通するオイル通路(29、30)を設けたことを特徴とする斜板式圧縮機(1,1A,1B,1C)。 - 前記請求項1記載の斜板式圧縮機(1B)であって、
前記オイル通路(29)は、前記ラジアル軸受け(21)および前記スラスト軸受け(22)の各他端(21b,22b)と前記クランク室(7)とを連通することを特徴とする斜板式圧縮機(1B)。 - 前記請求項1または2記載の斜板式圧縮機(1,1A,1B)であって、
前記オイル通路(29)は、前記ジャーナル(9)を貫通するとともに、前記オイル通路(29)の一端(29a)は、前記ジャーナル(9)の内周面(9a)にて前記クランク室(7)に開口することを特徴とする斜板式圧縮機(1,1A,1B)。
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Cited By (1)
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JPS6279973U (ja) * | 1985-11-08 | 1987-05-22 |
-
2007
- 2007-12-26 JP JP2007334328A patent/JP2009156139A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111022281A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-04-17 | 北京工业大学 | 少摩擦副海水淡化高压泵及能量回收一体化单元 |
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