JP2004316315A - ユニット式建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納空間の使い勝手がよく、かつ建物全体の高さを抑えて建設コストの増大を防止できるユニット式建物を提供すること。
【解決手段】1階に配置された中間床ユニット20の内部を中間床21で上下に仕切り、仕切られた下側の空間を車庫1Eとし、上側の空間を収納空間30とする。そして、中間床ユニット20と階段ユニット15とを隣接して配置し、かつ収納空間30と階段1Gの踊り場1H空間とを連通する。従って、建物内に車庫1Eおよび収納空間30を設けても、建物全体の高さが高くなることなく、建設コストの増大を防止することができるとともに、階段1Gの踊り場1Hから収納空間30に出入りできるので、物品の搬出入を容易に実施することができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニット式建物に係り、特に建物内部に車庫および収納空間を備えたユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、住宅等において敷地の有効利用の観点から、内部に自動車等の車両を駐車するための車庫を備えた建物や、内部に大きな収納空間を備えた建物が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に記載のユニット式建物では、車庫部分を構成する建物ユニットの下梁のうち、一方の方向に沿った2本の下梁が省略され、この下梁が省略された部分を土間とすることで、車両の出入りが容易にでき、車庫としての利用が可能になっている。そして、省略された下梁の上方に柱を連結する中間梁を設けるとともに、この中間梁に中間床を支持させることで、この中間床の上側空間を収納空間として利用できるようになっている。
【0004】
一方、特許文献2に記載の収納付き建物では、3階建ての建物の2階部分を収納階とし、この収納階に至る階段を設け、この階段の踊り場に面して収納室の出入り口が設けられている。このような収納付き建物では、収納階を大きな収納空間として有効に活用できるとともに、階段の踊り場から収納室に出入りできるので、物品の搬入、搬出が円滑に実施できるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特許第2755508号公報
【特許文献2】
特許第2549242号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のユニット式建物では、上階の床に設けた開口から収納空間に人が出入りする、あるいは物品を搬出入するため、収納空間を利用しづらいという問題がある。
また、特許文献2に記載の収納付き建物では、物品の搬出入は容易に実施できるものの、3階建ての2階部分を収納空間としているため、通常の2階建ての建物よりも建物全体の高さが高くなってしまい、建設コストが増加するという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、収納空間の使い勝手がよく、かつ建物全体の高さを抑えて建設コストの増大を防止できるユニット式建物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の建物は、次の構成を採用する。
本発明を図面を参照して説明すると、請求項1に記載のユニット式建物は、4本の柱11と、これらの柱の上端同士を連結する4本の上梁12と、柱の下端同士を連結する4本の下梁13とから、略直方体状に形成された骨組み14を有する建物ユニット10を、水平および上下の各方向に複数組み合わせて形成されたユニット式建物1であって、前記建物ユニットのうちの1階に配置される建物ユニットは、前記柱の上下方向中間位置に中間床21が架設された中間床ユニット20と、この中間床ユニットに隣接配置されるとともに2階に達する階段1Gが設けられた階段ユニット15とを含んで構成されており、前記中間床の下側には、車両を駐車する車庫1Eが設けられるとともに、当該中間床の上側には、物品を収納する収納空間30が設けられ、この収納空間と前記階段の踊り場1H空間とが連通され、前記中間床ユニットにおいて、4本の下梁のうちの前記車庫を横切る下梁が省略されるとともに、前記骨組みが補強手段27,29により補強されていることを特徴とする。
【0009】
このような本発明によれば、1階に配置された中間床ユニットの内部を中間床で上下に仕切り、仕切られた下側の空間を車庫とし、上側の空間を収納空間とすることにより、建物全体の高さが高くなることなく、建物内に車庫および収納空間を設けることができ、建設コストの増大を防止することができる。また、中間床ユニットと階段ユニットとが隣接して配置され、収納空間と階段の踊り場空間とが連通されているので、階段の踊り場から収納空間に出入りでき、物品の搬出入を容易に実施することができる。この際、踊り場としては、階段の途中部分に設けられ所定の広がりを有する部分に限らず、階段の段部や上下階(1階および2階)の廊下等に接続された部分が含まれる。すなわち、踊り場空間とは、階段室内の所定領域のみならず、階段室に連続した周辺空間内の所定領域をも意味するものである。
さらに、中間床ユニットの下梁のうち、車庫を横切る下梁を省略したので、下梁が邪魔にならずに車両の出入りを容易にすることができる。そして、通常、敷地地盤面から上方に突出した基礎上に建物ユニットを固定して構築されるユニット式建物では、中間床の下側までの高さに基礎の立ち上がり寸法分を合わせて車庫の天井高さとすることができるので、天井高さを高くでき、各種の車体寸法を有する車両(例えば、ハイルーフ車等)に対応できる。この際、車庫の天井高さを高くする代わりに、中間床の架設位置を下げることも可能で、このようにすれば、収納空間の天井高さを高くでき、収納空間をさらに利用しやすく、かつ収納容量を拡大することができる。
また、中間床ユニットの下梁の一部が省略されていても、骨組みを補強する補強手段を有していることで、中間床ユニットの剛性や強度が低下することなく、建物の構造耐力上、所定の性能を確保することができる。
【0010】
また、請求項2に記載のユニット式建物は、請求項1に記載の建物において、前記中間床ユニットは、互いの長辺が接するように複数並べて設置され、これらの中間床ユニットの並設方向一端側に前記車庫の出入口1Fが設けられるとともに、他端側に隣接して前記階段ユニットが配置されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、中間床ユニットを互いの長辺が接するように並べ、その並設方向一方側の端部に車庫の出入口を設けることで、出入口の開口幅寸法を中間床ユニットの長辺寸法に対応したものにできる。従って、中間床ユニットの長辺寸法を所定の範囲(例えば、4〜6m)で適宜設定すれば、自動車1台および二輪車を並べて駐車できる車庫や、自動車2台を並べて駐車できる車庫等、必要に応じた間口寸法を有する車庫が形成でき、設計の自由度を向上させることができる。この際、建物ユニットの短辺寸法は、トレーラ等の輸送制限により、所定の寸法(例えば、2.5m)以上に大きくできないため、短辺側に出入口を設けるよりも、長辺側に出入口を設けることが望ましい。
さらに、必要とされる車庫の奥行き寸法に応じて、中間床ユニットの短辺寸法および設置個数を適宜設定すればよく、この点からも設計の自由度が向上する。
また、階段ユニットを車庫の出入口と反対側で中間床ユニットに隣接して配置したことで、中間床ユニットの長辺中間部分には柱がなく、任意の位置に階段を設置しても、踊り場空間と収納空間とを連通する開口等の邪魔にならないので、建物内部の間取り設計の自由度を向上させることができる。
【0011】
さらに、請求項3に記載のユニット式建物は、請求項2に記載のユニット式建物において、前記階段ユニットに隣接し、前記並設された中間床ユニットと反対側に前記建物ユニットからなる居室ユニット16が配置されるとともに、前記中間床ユニットの前記並設方向と交差する側方に玄関1Aが設けられた建物ユニットが配置されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、階段ユニットを挟んで車庫の反対側に居室ユニットを配置したので、間口方向の長さが短く、奥行き方向の長さが長い長方形状の敷地でも、1階部分に車庫および居室を配置することができる。この際、例えば居室ユニットを、その長辺と中間床ユニットの長辺とが同一寸法で、かつ同一方向となるように設定することで、建物ユニットの規格化を促進して、製造および現場施工の効率化を図ることができる。
また、中間床ユニットの側方に玄関を配置することで、車庫の出入口側に面した道路等と近い位置に玄関を配置でき、人が出入りする際の利便性を向上させることができる。この際、玄関が設けられた建物ユニットの長辺が中間床ユニットに接するようにすれば、建物全体の間口方向寸法を短くでき、前述したような長方形状の敷地でも、建物を効率よく配置することができる。
さらに、中間床ユニット、階段ユニット、居室ユニット、および玄関が設けられた建物ユニットの高さ寸法を共通化し、これらの建物ユニットの上面を略同一高さレベルに揃えることで、建物の2階以上の部分を通常の建物ユニットから構成することができ、さらに製造および現場施工の効率化を図ることができる。
【0012】
また、請求項4に記載のユニット式建物は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、前記補強手段は、前記柱間に架設され前記中間床を支持する中間梁22と、この中間梁の途中位置および前記骨組みの間を連結する斜材26とを備えて構成されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、中間床ユニットの省略された下梁の上方で中間床を支持する位置に中間梁を設け、この中間梁の途中位置を斜材で中間床ユニットの骨組みに連結することで、中間梁に沿った方向についての中間床ユニットの水平剛性および強度を確保できる。従って、下梁が省略された中間床ユニットが配置されていても、建物全体としての構造耐力上のバランスを保ち、所定の構造性能を確保することができる。この際、斜材の設置位置としては、中間梁の上側あるいは下側のいずれでもよい。すなわち、中間梁の上側に斜材を設置した場合には、骨組みの柱および上梁の接合部分に斜材を連結することが好ましく、このようにすることで、補強部材としての斜材からの力を骨組みに良好に伝達することができるとともに、車庫側に斜材が露出せず、車庫の利便性を向上させることができる。また、中間梁の下側に斜材を設置する場合には、柱に斜材を連結すればよく、このようにすることで、収納空間側に斜材が露出せず、収納空間の利便性を向上させることができる。
【0013】
また、請求項5に記載のユニット式建物は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、前記補強手段は、前記中間床ユニットの省略された下梁の上方で、前記柱間に架設され前記中間床を支持する中間梁22と、この中間梁および前記上梁の間をトラス状に連結する複数の斜材28とを備えて構成されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、中間床ユニットの省略された下梁の上方で中間床を支持する位置に中間梁を設け、この中間梁と上梁との間を複数の斜材でトラス状に連結する、すなわち、上梁、中間梁、および斜材でラチス梁を形成することで、中間梁に沿った方向についての中間床ユニットの水平剛性および強度を確保できる。従って、前述と同様に、下梁が省略された中間床ユニットが配置されていても、建物全体としての構造耐力上のバランスを保ち、所定の構造性能を確保することができる。また、複数の斜材が中間梁の上側に設置されることになるので、車庫側に斜材が露出せず、車庫の利便性を向上させることができる。
【0014】
また、請求項6に記載のユニット式建物は、請求項2に記載のユニット式建物において、前記階段ユニットに隣接し、前記並設された中間床ユニットと反対側に前記建物ユニットからなる居室ユニットが配置されるとともに、前記中間床ユニットの内部に前記車庫と隣接して玄関が設けられていることを特徴とする。
このような本発明によれば、階段ユニットを挟んで車庫の反対側に居室ユニットを配置したので、間口方向の長さが短く、奥行き方向の長さが長い長方形状の敷地でも、1階部分に車庫および居室を配置することができる。
また、中間床ユニットの内部に玄関を配置することで、車庫の出入口側に面した道路等と近い位置に玄関を配置でき、人が出入りする際の利便性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下の説明にあたって、同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0016】
〔第1実施形態〕
図1ないし図6には、本発明の第1実施形態に係るユニット式建物としての住宅1が示され、図7ないし図13には、住宅1を構成する建物ユニット10が示されている。すなわち、図1〜図4は、住宅1の1階、中2階、2階、および3階の平面図であり、図5、図6は、それぞれ図1に示す矢視V−V線断面図、および矢視VI−VI線断面図である。また、図7〜図13は、建物ユニット10を示す斜視図である。
【0017】
図1ないし図7において、住宅1は、略直方体状の骨組み14(図7)を有する複数の建物ユニット10を水平および上下に組み合わせて構成された3階建ての戸建て住宅である。そして、住宅1は、基礎2の上に1階を構成する建物ユニット10が固定され、これら1階の建物ユニット10の上に2階および3階を構成する建物ユニット10を順次載置し、互いに固定して形成されている。また、3階の建物ユニット10の上側を適宜な防水構造を備えた屋根3(本実施形態では、陸屋根)で覆うとともに、建物外側に沿った各建物ユニット10の側面を外壁4で覆うことで、外部と区画された住宅1の内部空間が形成されている。さらに内部空間を床材5や天井材6で上下に区切って各フロアを形成し、この各フロアの内部を間仕切壁7等で仕切ることで生活空間としての居室や廊下等が形成されている。
【0018】
建物ユニット10は、図7に示すように、立設された4本の柱11と、これら柱11の上端同士を連結する4本の上梁12と、柱11の下端同士を連結する下梁13とから略直方体状に形成された骨組み14を備え、予め工場で製造された後に建設現場まで運搬され、前述の通り組み合わせられる。そして、通常、建物ユニット10の対向する一対の下梁13同士の間には、複数の根太材5Aが架設され、この根太材の上に床材5が張られており、一対の上梁12同士の間には、複数の野縁材6Aが架設され、これらの野縁材の下側に天井材6が張られている。また、建物ユニット10には、必要に応じて外壁4や、間仕切り壁7、窓枠、ドア枠等の仕上げ材、浴槽や洗面台、便器等の衛生器具、およびキッチンの調理台等が予め取り付けられている。
【0019】
図1に示す住宅1の1階部分には、図中下方右側に玄関1A、その図中上方にトイレ1B、納戸1Cが設けられ、その図中左側に居室1Dが設けられている。玄関1Aの図中左側には、2台の自動車Aを並べて駐車できる車庫1Eが設けられており、この車庫1Eの出入口1Fが図中下方に向かって開口して形成されている。この車庫1Eの床面は、土間とされており、敷地または前面道路と略同一高さで連続している。また、居室1Dおよび車庫1Eの間には、2階へ通じる階段1Gが設けられている。
図3に示す2階部分には、階段1Gと連続して3階へ通じる階段2Hが設けられ、この階段2Hの図中下方にリビングルーム2Aが、図中上方にダイニングルーム2Bがそれぞれ設けられている。このダイニングルーム2Bの図中右側に浴室2C、洗面室2D、およびトイレ2Eが図中上下に並んで設けられている。また、リビングルーム2Aおよびトイレ2Eの図中下側には、バルコニ2F,2Gがそれぞれ設けられている。
図4に示す3階部分には、階段2Hに連続して図中右側に延びる廊下3Aが設けられ、この廊下3Aの図中上方に主寝室3Bが設けられ、図中下方に2つの副寝室3C,3Dが左右に並んで設けられている。これらの主寝室3B、廊下3A、および副寝室3Dの図中右側には、2階の浴室2C、洗面室2D、トイレ2E、およびバルコニ2Gの上方を覆うルーフバルコニ3Eが設けられ、副寝室3C,3Dの図中下側には、バルコニ3Fが設けられている。
【0020】
図2、5、6に示すように、1階の車庫1Eの上方には、後述する中間床21が設けられており、この中間床21の上側空間は、1、2階間の中2階として利用可能であり、物品を収納するための収納空間30になっている。この中間床21の床面は、1階および2階の床面の略中間となる高さに位置し、階段1Gの踊り場1Hと略同一面となっている。収納空間30の出入口31は、図2中上方左側で、踊り場1Hに開口して設けられており、踊り場1Hから収納空間30に出入りできるようになっている。
また、階段1Gの踊り場1H床下には、階段下収納空間が設けられており、車庫1Eの奥側の壁に設けられた搬入口1Iから、物品を搬出入可能になっている。この階段下収納空間は、自動車Aや自転車用の備品や屋外で使用するレジャー用品等を収納するのに好適である。
【0021】
また、図5、6に示すように、車庫1Eの床面(土間)から中間床21の下面までの距離、すなわち、車庫1Eの天井高H1は、本実施形態において、1.8m〜2.3mの範囲に設定されている。そして、中間床21の床面から2階の床下面までの距離、すなわち、収納空間30の天井高H2は、本実施形態において、1.0m〜1.5mの範囲に設定されている。これらの車庫1Eの天井高H1と収納空間30の天井高H2とは、中間床21を設ける高さ位置に応じて適宜設定可能であり、車庫1Eの天井高H1を高くしたい場合には、中間床21を高い位置に架設することで対応できるようになっている。
さらに、図1、6に示すように、車庫1Eの出入口1Fの間口寸法Wは、本実施形態において、自動車Aを2台並べて駐車できる寸法として、5.0m〜6.0mの範囲に設定されている。なお、間口寸法Wは、5.0m〜6.0mの範囲に限らず、車庫1Eに駐車する自動車Aの大きさや台数等に応じて、間口寸法Wを5.0m以下に設定することもできる。
【0022】
以上の間取りを有する住宅1における建物ユニット10の配置としては、図1、2に示す1階部分において、図中上方左側の居室1D部分から図中下方に向かう建物前後方向(奥行き方向)に関して、6個の建物ユニット10が配置されている。これら6個の建物ユニット10は、図中左右方向(建物左右方向、間口方向)に沿った互いの長辺を対向して隣接配置されている。また、玄関1Aおよびトイレ1Bの部分には、それぞれ1個ずつの建物ユニット10が、その長辺を建物前後方向に沿わせて配置されている。さらに、納戸1Cの部分には、他と比べて平面寸法が小さい建物ユニット10が配置されている。これらの1階を構成する各建物ユニット10の高さ寸法は、略同一とされており、それぞれの上面位置は、略同一平面内に設けられるようになっている。
【0023】
また、1階部分の建物ユニット10のうち、階段1Gが設けられた建物ユニット10は、予め工場において階段1Gが取り付けられるとともに、階段1G部分の天井材6に開口が設けられた階段ユニット15となっている。そして、居室1Dが設けられた2個の建物ユニット10が居室ユニット16で、玄関1Aが設けられた建物ユニット10が玄関ユニット17となっており、床材5や天井材6、間仕切り壁7、外壁4等が予め取り付けられている。さらに、車庫1Eおよび収納空間30部分の3個の建物ユニット10は、上下方向中間位置に中間床21が架設された中間床ユニット20となっている。
【0024】
図3に示す2階部分においては、1階部分の各建物ユニット10の直上に2階を構成する建物ユニット10が載置されている。すなわち、図中左側には、6個の建物ユニット10が互いの長辺を対向して隣接配置されている。また、図中右側には、長辺を建物前後方向に沿わせた2個の建物ユニット10と、他と比べて平面寸法が小さい建物ユニット10とが配置されている。これらの2階を構成する建物ユニット10のうち、階段2Hが設けられた建物ユニット10は、予め工場において階段2Hが取り付けられるとともに、階段2H部分の床材5および天井材6に開口が設けられた階段ユニット18となっている。
【0025】
図4に示す3階部分においては、2階のダイニングルーム2B、階段2H、リビングルーム2A、およびバルコニ2Fを構成する建物ユニット10の直上に、3階を構成する6個の建物ユニット10が載置されている。これらの建物ユニット10は、下階と同様に、互いの長辺を対向して隣接配置されている。これらの3階を構成する建物ユニット10のうち、階段2Hが設けられた階段ユニット18の直上に位置する建物ユニット10は、階段2H部分の床材5に開口が設けられた階段直上ユニット19となっている。
【0026】
中間床ユニット20としては、図8〜12に示すように、各々構成が相違する中間床ユニット20A〜20Eの中から適宜選択したものが採用できる。本実施形態の住宅1においては、図1に示す車庫1E部分を構成する3個の中間床ユニット20は、それぞれ図中下側から上側に向かって順に、中間床ユニット20E(図12)、中間床ユニット20A(図8)、および中間床ユニット20C(図10)となっている。
以下、各中間床ユニット20A〜20Eについて説明する。なお、各中間床ユニット20A〜20Eにおいて、前述の建物ユニット10に設けられていた、下梁13に支持される根太材5Aおよび床材5と、上梁12に支持される野縁材6Aおよび天井材6とが設けられていない。
【0027】
図8に示す中間床ユニット20Aは、建物ユニット10を構成する4本の下梁13のうち、車庫1Eを横切り、長辺に沿って対向する2本の下梁13が省略されている。そして、中間床21を支持する柱11の中間位置には、長辺に沿って互いに対向する2本の中間梁22と、短辺に沿って互いに対向する2本の中間梁23とが柱11間に架設されている。また、長辺に沿った2本の中間梁22同士の間には、複数の根太材24が架設され、これらの根太材24の上側に中間床21を形成する床材25が張られている。さらに、長辺に沿った2本の中間梁22、すなわち省略された下梁13の上方に架設された中間梁22には、2本の斜材26が取り付けられている。これらの斜材26は、中間梁22の途中位置である端部側と、骨組み14としての柱11および上梁12の接合部分との間を連結するものである。以上の中間梁22および斜材26によって、中間床ユニット20Aの補強手段27が構成されている。
【0028】
図9に示す中間床ユニット20Bは、前述の中間床ユニット20Aと同様に、長辺に沿って対向する2本の下梁13が省略され、柱11の中間位置にそれぞれ2本ずつの中間梁22,23が架設されている。そして、省略された下梁13の上方に架設された中間梁22と、その上方の上梁12とは、複数(本実施形態では6本)の斜材28で連結されている。これらの斜材28は、中間梁22および上梁12の間をトラス状に連結しており、上梁12、中間梁22、および斜材28でラチス梁が形成されている。以上の中間梁22および斜材28によって、中間床ユニット20Bの補強手段29が構成されている。
【0029】
図10に示す中間床ユニット20Cは、建物ユニット10を構成する4本の下梁13のうち、車庫1Eを横切るとともに、長辺に沿った1本の下梁13が省略されている。すなわち、中間床ユニット20Cは、車庫1Eの奥側に設置するのに適しており、その際、省略されない下梁13を車庫1Eの奥側端縁に沿って配置することが好ましい。そして、中間床ユニット20Cでは、前述の中間床ユニット20Aと同様に、柱11の中間位置にそれぞれ2本ずつの中間梁22,23が架設されており、省略された下梁13の上方に架設された中間梁22は、柱11および上梁12の接合部分と2本の斜材26で連結されている。
【0030】
図11に示す中間床ユニット20Dは、前述の中間床ユニット20Cと同様に、長辺に沿った1本の下梁13が省略されている。そして、中間床ユニット20Dでは、前述の中間床ユニット20Bと同様に、柱11の中間位置にそれぞれ2本ずつの中間梁22,23が架設されており、省略された下梁13の上方に架設された中間梁22は、その上方の上梁12と複数の斜材28でトラス状に連結されている。
【0031】
図12に示す中間床ユニット20Eは、前述の中間床ユニット20A,Bと同様に、長辺に沿って対向する2本の下梁13が省略され、柱11の中間位置にそれぞれ2本ずつの中間梁22,23が架設されている。そして、省略された2本の下梁13のうち、一方側の下梁13の上方に架設された中間梁22は、柱11および上梁12の接合部分と2本の斜材26で連結され、他方側の下梁13の上方に架設された中間梁22は、その上方の上梁12と複数の斜材28でトラス状に連結されている。
【0032】
図13に示す中間床ユニット20Fは、建物ユニット10を構成する4本の下梁13のうち、車庫1Eを横切るとともに、長辺に沿った1本の下梁13が省略されている。すなわち、中間床ユニット20Fは、車庫1Eの奥側に設置するのに適しており、その際、省略されない下梁13を車庫1Eの奥側端縁に沿って配置することが好ましい。そして、中間床ユニット20Fでは、省略されない下梁13と上梁12とを連結する間柱11Aが設けられ、この間柱11Aに、省略されない下梁13上方の中間梁22が支持されている。また、中間床ユニット20Fでは、前述の中間床ユニット20Aと同様に、省略された下梁13の上方の中間梁22は、柱11および上梁12の接合部分と2本の斜材26で連結されている。
【0033】
以上のような構成の中間床ユニット20A〜20Fから適宜選択して、車庫1Eおよび収納空間30を構成することができるようになっている。すなわち、本実施形態においては、車庫1Eの奥側に中間床ユニット20Cを配置したが、中間床ユニット20Dを配置してもよく、また、中間床ユニット20A,B,Eを配置してもよい。例えば、車庫1Eの奥側に中間床ユニット20A,B,Eを配置した場合について、図14に基づいて説明する。図14(A),(B)は、中間床ユニット20を示す側面図である。
【0034】
図14(A)において、車庫1Eの奥側に中間床ユニット20A,Eを配置した場合、階段ユニット15と対向する中間床ユニット20A,Eの側面には、中間梁22および斜材26が設けられているため、斜材26を避けた位置に収納空間30の出入口31を設ける必要がある。中間床ユニット20A,Eの側面においては、図示するような位置に開口32,33を形成できる、すなわち、柱11、中間梁22、および斜材26に囲まれた、三角形状の開口32と、2本の斜材26の間で中間梁22および上梁12の間の開口33とが形成可能になっている。そして、これらの開口32,33に対応した位置および形状の出入口31を設けることで、収納空間30に階段1Gの踊り場1Hから出入りすることができるようになっている。
【0035】
図14(B)において、車庫1Eの奥側に中間床ユニット20Bを配置した場合も前述と同様に、中間床ユニット20Bの側面に設けられた斜材28を避けた位置に出入口31を設ける必要がある。中間床ユニット20Bの側面においては、図示するような位置に開口34を形成できる、すなわち、中間梁22、および斜材28に囲まれた、三角形状の開口34を形成可能になっている。そして、これらの開口34に対応した位置および形状の出入口31を設けることで、収納空間30に階段1Gの踊り場1Hから出入りすることができるようになっている。
【0036】
また、上記した開口32〜34は、収納空間30の出入口31部分に形成するものに限らず、収納空間30の内部における通路としても利用可能である。例えば、図9に示す中間床ユニット20Bを並列配置して収納空間30および車庫1Eを構成した場合では、中間床ユニット20B同士が対向する側面部分を通過する必要がある。この際、図14(B)に示す開口34を通過可能な通路として利用することで、並設された中間床ユニット20Bの互いの収納空間30を連続した空間として利用できるようになっている。
【0037】
また、車庫1Eの奥側に中間床ユニット20C,D,Fを配置した場合、階段ユニット15と対向する中間床ユニット20C,D,Fの側面には、斜材等が設けられていないため、収納空間30の出入口31を設けやすくなる。
【0038】
従って、本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) 住宅1の1階に配置された中間床ユニット20の内部を中間床21で上下に仕切り、仕切られた下側の空間を車庫1Eとし、上側の空間を収納空間30とすることにより、建物全体の高さが高くなることなく、建物内に車庫1Eおよび収納空間30を設けることができ、建設コストの増大を防止することができる。
【0039】
(2) 中間床ユニット20と階段ユニット15とが隣接して配置され、収納空間30と階段1Gの踊り場1H上方の空間とが連通されているので、階段1Gの踊り場1Hから収納空間30に出入りでき、物品の搬出入を容易に実施することができる。
【0040】
(3) 車庫1Eの土間から上方に突出した基礎2上に中間床ユニット20を載置し、中間床21の下側に車庫1Eを設けることで、基礎2の立ち上がり寸法分を合わせて車庫1Eの天井高H1とすることができるので、天井高H1を高くでき、車体寸法の大きい(車高の高い)自動車A等に対応できる。
【0041】
(4) 車庫1Eの天井高H1と収納空間30の天井高H2とが中間床21を設ける高さ位置に応じて適宜設定可能であり、車庫1Eの天井高H1を高くする場合には、中間床21を高い位置に架設し、収納空間30の天井高H2を高くする場合には、中間床21を低い位置に架設することで対応できるので、車庫1Eや収納空間30の利便性を向上させることができる。この際、中間床21の架設位置を変更するだけでよく、建物ユニット10の骨組み14に変更を加える必要がないので、製造効率を低下させることがない。
【0042】
(5) 車庫1E部分の中間床ユニット20を互いの長辺が接するように並べて、その長辺側に出入口1Fを設けることで、中間床ユニット20の長辺寸法を適宜設定することによって、必要に応じた間口寸法Wを有する車庫1Eが形成でき、設計の自由度を向上させることができる。
【0043】
(6) 階段ユニット15を車庫1Eの出入口1Fと反対側で中間床ユニット20に隣接して配置したことで、中間床ユニット20の長辺中間部分には柱11がなく、任意の位置に収納空間30の出入口31を設置することができるので、建物内部の間取り設計の自由度を向上させることができる。
【0044】
(7) 階段ユニット15を挟んで車庫1Eの反対側に居室1Dを配置し、車庫1Eの側方に玄関を配置することで、間口方向の長さが短く、奥行き方向の長さが長い長方形状の敷地においても、1階部分に車庫1Eおよび居室1Dを効率よく配置することができる。この際、居室ユニット16と中間床ユニット20とを互いの長辺が同一寸法かつ同一方向となるように設置したので、建物ユニット10の規格化を促進して、製造および現場施工の効率化を図ることができる。また、玄関ユニット17の長辺が中間床ユニット20側に沿って配置されているので、建物全体の間口方向寸法を短くでき、狭隘な敷地においても、建物を効率よく配置することができる。
【0045】
(8) 1階を構成する中間床ユニット20、階段ユニット15、居室ユニット16、および玄関ユニット17等の高さ寸法を共通化し、これらの建物ユニット10の上面を略同一高さレベルに揃えることで、建物の2階以上の部分を通常の建物ユニット10から構成することができ、さらに製造および現場施工の効率化を図ることができる。
【0046】
(9) 中間床ユニット20の省略された下梁13の上方で中間床21を支持する位置に中間梁22を設け、この中間梁22と斜材26,28とで補強手段27,29を構成することで、中間梁22に沿った方向についての中間床ユニット20の水平剛性および強度を確保できる。従って、下梁13が省略された中間床ユニット20が配置されていても、建物全体としての構造耐力上のバランスを保ち、所定の構造性能を確保することができる。
【0047】
(10) 中間床ユニット20において、中間梁22の上側に斜材26,28を設け、この斜材26,28で骨組み14と中間梁22とを連結することで、車庫1E側に斜材26,28が露出せず、車庫1Eの利便性を向上させることができる。この際、収納空間30側に斜材26,28が露出することとなるが、斜材26,28と、柱11、上梁12、中間梁22等との間に開口32,33、34を形成することで、これらの開口32,33,34を出入口31や通路として利用できるので、収納空間30の利便性を損なうことなく、効率よく利用することができる。
【0048】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、図15ないし図20に基づいて説明する。
図15および図16は、本発明の第2実施形態に係るユニット式建物としての住宅50を示す、1階、および中2階の平面図である。図17ないし図19は、中間床ユニット60を示す斜視図であり、図20は、住宅50を構成する補強ユニット70を示す斜視図である。
【0049】
図15、16において、住宅50は、建物ユニット10を水平および上下に組み合わせて構成された戸建て住宅であり、各建物ユニット10が互いの長辺を隣接させて住宅50の奥行き方向(図中、上下方向)に一列に並べて配置されている。
図15に示す住宅50の1階部分には、図中下方右側に玄関1A、その図中左側に車庫1Eが設けられ、この車庫1Eの出入口1Fが図中下方に向かって開口して形成されている。また、住宅50の図中上方に居室1Dが設けられ、この居室1Dおよび車庫1Eの間には、2階へ通じる階段1Gが設けられている。
図16に示す中2階における車庫1Eの上方には、中間床61が設けられており、この中間床61の上側空間は、物品を収納するための収納空間30になっている。収納空間30は、玄関1Aの上部空間に隣接し、2つの建物ユニット10に跨って設けられている。
【0050】
車庫1Eの天井高H1や収納空間30の天井高H2は、前述の第1実施形態と略同様に設定されている。
また、車庫1Eの間口寸法は、本実施形態において、自動車Aを1台駐車できる寸法として、2.0m〜4.0mの範囲に設定されている。
【0051】
以上の間取りを有する住宅50における建物ユニット10の配置としては、奥行き方向に関して、6個の建物ユニット10が一列に配置されている。これら6個の建物ユニット10は、間口方向に沿った互いの長辺を対向して隣接配置されている。これらの1階を構成する各建物ユニット10の高さ寸法は、略同一とされており、それぞれの上面位置は、略同一平面内に設けられるようになっている。そして、車庫1Eおよび収納空間30部分の2個の建物ユニット10は、上下方向中間位置に中間床61が架設された中間床ユニット60となっており、車庫1Eの出入口1F部分を構成する建物ユニット10は、出入口1F上方にラチス梁77(図20)が設けられた補強ユニット70となっている。
【0052】
中間床ユニット60としては、図17〜19に示すように、各々構成が相違する中間床ユニット60A〜60Eの中から適宜選択したものが採用できる。本実施形態の住宅1においては、車庫1E部分を構成する2個の中間床ユニット60は、それぞれ図15中下側が中間床ユニット60A(図17)で、階段ユニット15に隣接した側が中間床ユニット60B(図18)となっている。
以下、各中間床ユニット60A〜60Cについて説明する。なお、各中間床ユニット60A〜60Cにおいて、前述の建物ユニット10に設けられていた、下梁13に支持される根太材5Aおよび床材5と、上梁12に支持される野縁材6Aおよび天井材6とが適宜省略されている。
【0053】
図17に示す中間床ユニット60Aは、図15中、玄関1Aと車庫1Eとを仕切る位置に間柱11Aが上梁12に連結されて立設され、これらの間柱11A同士の下端が下梁13で連結されている。そして、中間床ユニット60Aの長辺方向の下梁13のうち、車庫1Eを横切る部分、および玄関1Aのドアに掛かる部分の下梁13が省略されている。車庫1Eの上方で柱11および間柱11Aの中間位置間には、長辺に沿って中間梁62が架設され、短辺に沿って中間梁63が架設され、これらの中間梁62,63で中間床61が支持されている。また、長辺に沿った中間梁62同士の間には、根太材(不図示)が架設され、これらの根太材に中間床61を形成する床材65が張られている。さらに、長辺に沿った中間梁62の一方には、2本の斜材66が取り付けられ、他方には、複数(本実施形態では4本)の斜材68が取り付けられている。これらの斜材66,68は、前述の第1実施形態における斜材26,28と同様の構成を備え、中間梁62および斜材66,68によって、補強手段67(図18),68が構成されている。
【0054】
図18に示す中間床ユニット60Bは、建物ユニット10を構成する4本の下梁13のうち、車庫1Eを横切るとともに、長辺に沿った1本の下梁13が省略され、玄関1A部分の下梁13は省略されていない。すなわち、中間床ユニット60Bは、車庫1Eの奥側に設置するのに適しており、その際、省略されない下梁13を車庫1Eの奥側端縁に沿って配置することが好ましい。そして、中間床ユニット60Bでは、前述の中間床ユニット60Aと同様に、柱11および間柱11Aの中間位置に中間梁62,63が架設されており、省略された下梁13の上方に架設された中間梁62には、2本の斜材66が取り付けられている。また、省略されない下梁13の上方に架設された中間梁62には、斜材66が取り付けられていない。
【0055】
図19に示す中間床ユニット60Cは、前述の中間床ユニット60Bと略同様の構成を備えており、玄関1A部分の長辺に沿った1本の下梁13が省略されている点が相違する。すなわち、玄関1Aが建物奥側に配置され、省略された下梁13を跨ぐ部分の床レベルを1階床面よりも低い位置に設ける必要がある場合には、中間床ユニット60Bに代えて中間床ユニット60Cを用いることが望ましい。
【0056】
また、図20に示す補強ユニット70は、長辺方向の2本の下梁13が省略され、建物奥側に間柱11Aが上梁12に連結されて立設されている。そして、車庫1Eの出入口1F側の長辺に沿って、柱11同士の中間位置間には、中間梁72が架設されている。また、車庫1E部分の建物奥側における柱11および間柱11Aの中間位置間にも、長辺に沿って中間梁72が架設されている。これらの中間梁72と、上梁12との間には、複数の斜材76がトラス状に架設されている。すなわち、上梁12、中間梁72、および斜材76によって、ラチス梁77が構成されている。すなわち、補強ユニット70は、ラチス梁77によって補強され、長辺方向についての水平剛性が高められており、住宅50に地震等の水平力が作用しても、この水平力に十分抵抗できるだけの剛性、および強度が確保されている。
【0057】
従って、本実施形態によれば、前述の(1)〜(6)、(8)〜(10)の効果と略同様の効果に合わせて、次のような効果が得られる。
(11) 階段ユニット15を挟んで車庫1Eの反対側に居室ユニット16を配置したので、間口方向の長さが短く、奥行き方向の長さが長い長方形状の敷地でも、1階部分に車庫1Eおよび居室1Dを配置することができる。また、中間床ユニット60の内部に玄関1Aを配置することで、車庫1Eの出入口1F側に面した道路等と近い位置に玄関1Aを配置でき、人が出入りする際の利便性を向上させることができる。
【0058】
(12) 補強ユニット70の省略された下梁13の上方に中間梁72を設け、この中間梁72と斜材76、上梁12とでラチス梁77を構成することで、中間梁72に沿った長辺方向についての補強ユニット70の水平剛性および強度を確保できる。従って、中間床ユニット60や補強ユニット70の下梁13が省略されていても、建物全体としての構造耐力上のバランスを保ち、所定の構造性能を確保することができる。
【0059】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前述の各実施形態では、ユニット式建物を戸建ての住宅1,50としたが、これに限らず、共同住宅用や事務所用、店舗用に建築されるユニット式建物等でもよい。また、ユニット式建物を3階建てとしたが、これに限らず、2階建てや4階以上の階数を備えるユニット式建物でもよい。
【0060】
また、前述の各実施形態で説明した間取りに限らず、1階部分にリビングルームやダイニングルーム、寝室等が設けられていてもよく、また、1階に居室が設けられていなくてもよい。さらに、玄関が車庫の側方以外の位置に設けられていてもよく、例えば、車庫の奥側や、車庫と隣接しない位置に玄関が設けられていてもよい。
また、前述の各実施形態では、階段ユニット15に予め工場において階段1Gが取り付けられることとしたが、これに限らず、建設現場において階段を形成してもよい。
【0061】
また、前述の各実施形態では、階段1Gの折り返し部分を踊り場1Hとし、この踊り場1Hから収納空間30に出入りする構成としたが、これに限らず、階段の途中部分や上下階の床面に対応した位置に出入口を設けて、収納空間に出入りできるようにしてもよい。
【0062】
また、前述の各実施形態では、車庫1Eの天井高H1を1.8m〜2.3mの範囲に設定したが、車庫1Eの天井高H1を1.9m〜2.1mの範囲に設定することもできる。このようにすることで、通常、人が立って歩くのに支障がない天井高さを確保するとともに、収納空間の天井高さも確保することができる。
また、前述の各実施形態では、収納空間30の天井高H2を1.0m〜1.5mの範囲に設定したが、収納空間30の天井高H2を1.2m〜1.3mの範囲に設定することもできる。このようにすることで、通常、人が屈んで入ることができる天井高さを確保するとともに、収納空間下方の車庫の天井高さも確保でき、かつ、建物全体の高さが高くなることを防止できる。
【0063】
【発明の効果】
本発明の建物によれば、次のような効果が得られる。
請求項1に記載のユニット式建物によれば、1階に配置された中間床ユニットの内部を中間床で上下に仕切り、仕切られた下側の空間を車庫とし、上側の空間を収納空間とすることにより、建物全体の高さが高くなることなく、建物内に車庫および収納空間を設けることができ、建設コストの増大を防止することができる。また、中間床ユニットと階段ユニットとが隣接して配置され、収納空間と階段の踊り場空間とが連通されているので、階段の踊り場から収納空間に出入りでき、物品の搬出入を容易に実施することができる。さらに、中間床ユニットの下梁のうち、車庫を横切る下梁を省略したので、下梁が邪魔にならずに車両の出入りを容易にすることができるとともに、骨組みを補強する補強手段を有していることで、中間床ユニットの剛性や強度が低下することなく、建物の構造耐力上、所定の性能を確保することができる。
【0064】
請求項2に記載のユニット式建物によれば、中間床ユニットを互いの長辺が接するように並べ、その並設方向一方側の端部に車庫の出入口を設けることで、出入口の開口幅寸法を中間床ユニットの長辺寸法に対応したものにできる。従って、中間床ユニットの長辺寸法を所定の範囲で適宜設定すれば、必要に応じた間口寸法を有する車庫が形成でき、設計の自由度を向上させることができる。
【0065】
請求項3に記載のユニット式建物によれば、階段ユニットを挟んで車庫の反対側に居室ユニットを配置したので、間口方向の長さが短く、奥行き方向の長さが長い長方形状の敷地でも、1階部分に車庫および居室を配置することができる。この際、例えば居室ユニットを、その長辺と中間床ユニットの長辺とが同一寸法で、かつ同一方向となるように設定することで、建物ユニットの規格化を促進して、製造および現場施工の効率化を図ることができる。
【0066】
請求項4に記載のユニット式建物によれば、中間床ユニットの省略された下梁の上方で中間床を支持する位置に中間梁を設け、この中間梁の途中位置を斜材で中間床ユニットの骨組みに連結することで、中間梁に沿った方向についての中間床ユニットの水平剛性および強度を確保できる。従って、下梁が省略された中間床ユニットが配置されていても、建物全体としての構造耐力上のバランスを保ち、所定の構造性能を確保することができる。
【0067】
請求項5に記載のユニット式建物によれば、中間床ユニットの省略された下梁の上方で中間床を支持する位置に中間梁を設け、この中間梁と上梁との間を複数の斜材でトラス状に連結する、すなわち、上梁、中間梁、および斜材でラチス梁を形成することで、中間梁に沿った方向についての中間床ユニットの水平剛性および強度を確保できる。
【0068】
請求項6に記載のユニット式建物によれば、階段ユニットを挟んで車庫の反対側に居室ユニットを配置したので、間口方向の長さが短く、奥行き方向の長さが長い長方形状の敷地でも、1階部分に車庫および居室を配置することができる。また、中間床ユニットの内部に玄関を配置することで、車庫の出入口側に面した道路等と近い位置に玄関を配置でき、人が出入りする際の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る住宅の1階を示す平面図である。
【図2】前記住宅の中2階を示す平面図である。
【図3】前記住宅の2階を示す平面図である。
【図4】前記住宅の3階を示す平面図である。
【図5】図1に示す矢視V−V線断面図である。
【図6】図1に示す矢視VI−VI線断面図である。
【図7】前記住宅を構成する建物ユニットを示す斜視図である。
【図8】前記住宅を構成する中間床ユニットを示す斜視図である。
【図9】図8とは異なる中間床ユニットを示す斜視図である。
【図10】図8、9とは異なる中間床ユニットを示す斜視図である。
【図11】図8〜10とは異なる中間床ユニットを示す斜視図である。
【図12】図8〜11とは異なる中間床ユニットを示す斜視図である。
【図13】図8〜12とは異なる中間床ユニットを示す斜視図である。
【図14】(A)、(B)は、前記中間床ユニットを示す側面図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る住宅の1階を示す平面図である。
【図16】前記住宅の中2階を示す平面図である。
【図17】前記住宅を構成する中間床ユニットを示す斜視図である。
【図18】図17とは異なる中間床ユニットを示す斜視図である。
【図19】図17、18とは異なる中間床ユニットを示す斜視図である。
【図20】前記住宅を構成する補強ユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1,50 住宅(ユニット式建物)
1A 玄関
1D 居室
1E 車庫
1F 出入口
1G 階段
1H 踊り場
10 建物ユニット
11 柱
12 上梁
13 下梁
14 骨組み
15 階段ユニット
16 居室ユニット
20,20A〜20E,60,60A〜60C 中間床ユニット
21,61 中間床
22,62 中間梁
26,66 斜材
27,67 補強手段
28,68 斜材
29,69 補強手段
30 収納空間

Claims (6)

  1. 4本の柱と、これらの柱の上端同士を連結する4本の上梁と、柱の下端同士を連結する4本の下梁とから、略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを、水平および上下の各方向に複数組み合わせて形成されたユニット式建物であって、
    前記建物ユニットのうちの1階に配置される建物ユニットは、前記柱の上下方向中間位置に中間床が架設された中間床ユニットと、この中間床ユニットに隣接配置されるとともに2階に達する階段が設けられた階段ユニットとを含んで構成されており、
    前記中間床の下側には、車両を駐車する車庫が設けられるとともに、当該中間床の上側には、物品を収納する収納空間が設けられ、この収納空間と前記階段の踊り場空間とが連通され、
    前記中間床ユニットにおいて、4本の下梁のうちの前記車庫を横切る下梁が省略されるとともに、前記骨組みが補強手段により補強されていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物において、
    前記中間床ユニットは、互いの長辺が接するように複数並べて設置され、これらの中間床ユニットの並設方向一端側に前記車庫の出入口が設けられるとともに、他端側に隣接して前記階段ユニットが配置されていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項2に記載のユニット式建物において、
    前記階段ユニットに隣接し、前記並設された中間床ユニットと反対側に前記建物ユニットからなる居室ユニットが配置されるとともに、前記中間床ユニットの前記並設方向と交差する側方に玄関が設けられた建物ユニットが配置されていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、
    前記補強手段は、前記中間床ユニットの省略された下梁の上方で、前記柱間に架設され前記中間床を支持する中間梁と、この中間梁の途中位置および前記骨組みの間を連結する斜材とを備えて構成されていることを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のユニット式建物において、
    前記補強手段は、前記中間床ユニットの省略された下梁の上方で、前記柱間に架設され前記中間床を支持する中間梁と、この中間梁および前記上梁の間をトラス状に連結する複数の斜材とを備えて構成されていることを特徴とするユニット式建物。
  6. 請求項2に記載のユニット式建物において、
    前記階段ユニットに隣接し、前記並設された中間床ユニットと反対側に前記建物ユニットからなる居室ユニットが配置されるとともに、前記中間床ユニットの内部に前記車庫と隣接して玄関が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
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