JP2004314236A - 工作機械及び工作機械の工具交換方法 - Google Patents

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    • B23Q3/00Devices holding, supporting, or positioning work or tools, of a kind normally removable from the machine
    • B23Q3/155Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling
    • B23Q3/1552Arrangements for automatic insertion or removal of tools, e.g. combined with manual handling parts of devices for automatically inserting or removing tools
    • B23Q3/15526Storage devices; Drive mechanisms therefor
    • B23Q3/15534Magazines mounted on the spindle

Abstract

【課題】工具交換時における工具や主軸とワークとの干渉を確実に避けることができる工作機械を提供する。
【解決手段】工具交換処理が開始されると、Z軸が同時動作位置まで復帰される(S1)。続いてXY軸に退避位置が設定されているか否かが判断され(S2)、設定されている場合は、退避位置までXY軸が移動される(S4)。退避位置は、ワークを保持するテーブルが現加工位置から次の加工位置に移動する経路に工具等と干渉するものがあるときにその干渉物を回避することができる位置である。続いて、S5では工具交換動作が実行され、その後、次の加工位置にXYB軸が移動される(S6)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工具が装着された主軸ヘッドを加工領域及び交換領域の間で移動させてワークの加工及び工具交換を行う工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の工具を着脱可能に備え、対話式入力による加工プログラムが指定する工具を順に主軸に装着して様々な加工を連続的に行うことができる工作機械がある。このような工作機械では、主軸ヘッドを加工領域から交換領域に移動させて主軸に装着された工具を次に使用される工具と交換する作業を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。この場合、ワークを保持するテーブルを次に使用される工具の加工位置へ移動させる作業は工具の交換作業と並行して行われ、以って作業時間の短縮化が図られている。
【0003】
前記テーブルの移動は、主軸ヘッドが所定の高さ位置(同時動作位置)まで移動された後、開始される。これは、主軸に装着された工具とワークとの衝突を避けるためである。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−48072号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記同時動作位置は、ワークにおいて交換前の工具が加工を行う位置及び交換後の工具が加工を行う位置と工具の関係に基づいて設定される。従って、主軸ヘッドが同時動作位置にあっても、交換前の工具の加工位置から次の工具による加工位置までテーブル(ワーク)が移動される経路に治具やワーク自身の突出部等の干渉物が存在すると、テーブルの移動の際に主軸や工具と干渉物とが衝突してしまう。
【0006】
例えば、図8は対話式入力による加工プログラムの例を示している。この加工プログラムでは、穴径3mmの穴加工が3点あり、加工開始位置はX軸が30mm、Y軸が20mm、2番目の加工位置は加工開始位置からX軸方向に50mm、Y軸方向に0mm離れた位置、3番目の加工位置は2番目の加工位置からX軸方向に0mm、Y軸方向に50mm離れた位置であることが示されている。また、Z軸位置は高さが50mm、加工深さが50mmであることが示されている。
【0007】
図9は、図8の加工プログラムに設定された加工位置を示している。図9において、位置▲1▼〜▲3▼は、それぞれ、加工開始位置、2番目の加工位置、3番目の加工位置を示している。
【0008】
ところで、対話式入力の場合、予め工程の種類に応じて使用する工具が記憶されている。穴加工の場合は、使用される工具として最初にセンタドリル、次にドリルと記憶され、その順序で加工が行われる。従って、図8に示す加工プログラムでは、位置▲1▼〜▲3▼の順でセンタドリルを用いた加工が行われた後、工具交換を行い、再度、位置▲1▼〜▲3▼の順でドリルを用いた加工が行われる。
【0009】
この場合、通常は位置▲3▼で工具交換を行うと同時にテーブルが位置▲1▼へ移動される。しかし、工具が治具等に干渉する場合は、同時動作しないように設定して工具の干渉を回避するしか方法がなかった。これは、対話式入力の加工プログラムでは、加工に必要な項目を入力するだけで加工動作が決定されてしまうためである。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、工具交換時における工具や主軸とワークとの干渉を確実に避けることができる工作機械を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の工作機械は、装着された工具を回転駆動させてワークを加工する主軸ヘッドと、前記ワークの加工を行う加工領域及び前記主軸ヘッドに装着された工具を交換する交換領域の間で前記主軸ヘッドを移動させる主軸ヘッド移動手段と、前記ワークを保持するテーブルと、前記テーブル及び前記主軸ヘッドを、少なくとも前記主軸ヘッドに装着された工具の回転軸と垂直な方向に相対移動させる相対移動手段と、前記交換領域に移動された前記主軸ヘッドに装着されている工具を次に使用する工具に交換する交換手段と、前記加工領域から前記交換領域に前記主軸ヘッドが移動される際に、少なくとも前記主軸ヘッド及び前記主軸ヘッドに装着されている工具が前記テーブルに保持されているワークに干渉することなく前記相対移動手段を駆動可能な移動開始位置まで前記主軸ヘッドを前記工具の回転軸方向に移動させる主軸ヘッド退避手段と、前記主軸ヘッドの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により前記主軸ヘッドが移動開始位置まで移動したことが検出されると、前記相対移動手段を駆動して前記テーブルの現在の位置から次に使用する工具を用いて加工が行われる位置まで相対移動させる相対移動開始手段と、前記交換手段による工具の交換作業時の前記テーブル及び前記主軸ヘッドの相対位置を交換退避位置として設定するための退避位置設定手段とを備え、前記退避位置設定手段により前記交換退避位置が設定されているときは、前記相対移動開始手段は、前記相対移動手段を駆動して前記テーブルの現在の位置から前記交換退避位置まで相対移動させた後、次に使用する工具を用いて加工が行われる位置に相対移動させることを特徴とする。
【0012】
加工領域から交換領域まで主軸ヘッドを移動させて工具の交換作業を行うときに、並行して、前記テーブルの現在の位置から次に使用する工具を用いて加工が行われる位置までテーブル及び主軸ヘッドを相対移動させると、交換作業に掛かる時間を短縮することができる。しかし、テーブルに保持されているワークの形状や主軸ヘッドに装着される工具、交換手段の形状等によっては、現在の位置から次の加工位置までテーブル及び主軸ヘッドを相対移動する際に、工具や交換手段とワークとが干渉することがある。前記交換退避位置は、このような干渉を回避するための位置であり、交換退避位置を設定しておくことにより干渉を避けることができる。
【0013】
本発明の請求項2の工作機械は、前記相対移動開始手段は、前記交換手段による工具交換作業が終了した後、前記相対移動手段を駆動して交換退避位置から次に使用する工具を用いて加工が行われる位置までテーブルを相対移動させることを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、工具の交換作業が行われているときは、テーブル及び主軸の相対位置が交換退避位置にあるため、工具や交換手段とワークとの干渉を確実に防止できる。
【0015】
この場合、前記退避位置設定手段は、前記工具交換手段による工具の交換作業毎の交換退避位置を設定可能に構成されていると良い(請求項3の発明)。
【0016】
前記交換退避位置は、主軸ヘッドに現在装着されている工具及び次に装着される工具と、テーブルに保持されているワークとの組み合わせによって異なる。また、交換退避位置がテーブルの現在の加工位置や次に使用される工具の加工位置から離れていると、その分、テーブル及び主軸ヘッドの相対移動に要する時間が長くなる。上記構成によれば、工具やワークの組み合わせに最適な交換退避位置を設定することができ、交換退避位置への移動に伴う時間を短く抑えることができる。
【0017】
また、移動開始位置を設定するための移動開始位置設定手段を設けることも良い構成である(請求項4)。
【0018】
テーブルに保持されたワークから十分に離間した位置を移動開始位置として設定することにより、テーブル及び主軸ヘッドをテーブルの現在の位置から次の工具による加工位置まで直接的に相対移動させても、主軸ヘッドや主軸ヘッドに装着されている工具とテーブルに保持されているワークとの干渉を避けることができる場合がある。このような場合に、移動開始位置を任意に設定することができると、テーブル及び主軸ヘッドを交換退避位置に移動させなくても済む。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図1ないし図7を参照しながら説明する。
まず、図2及び図3を参照しながら本実施例に係る工作機械1の構成について説明する。まず、工作機械の全体構成を示す図2において、前記工作機械1は、切削屑の飛散を防止するためのスプラッシュガード2の内側に、ワーク3(図6にのみ示す)を保持するテーブル4、ドリルやタップなどの工具5を保持する工具マガジン6、工作機械本体7などを配置して構成されている。
【0020】
前記スプラッシュガード2には、工作機械1の運転状況等を表示するための表示部8、工作機械1に指令を与えたり条件を入力したりするためのボタン類やフロッピーディスクドライブなどを備えた操作パネル9、ワーク3の入出やメンテナンスのためのワーク交換口10、点検ハッチ11などが設けられている。
【0021】
図3は、工作機械本体7の一部を省略して示す側面図である。図3に示すように、工作機械本体7は、コラム12に固定されたZ軸用サーボモータ(以下、Z軸モータとする)13、前記Z軸モータ13によってボールねじ14が回転されることにより上下動される主軸ヘッド15、フレーム16を介して前記コラム12に固定されたマガジン支持台17を中心に構成されている。前記Z軸モータ13は、主軸ヘッド移動手段、主軸ヘッド退避手段として機能する。
【0022】
前記工具マガジン6は、工具5を保持する例えば10個のグリップアーム18を備えており、マガジン軸周りに回転可能に前記マガジン支持台17に固定されている。前記工具マガジン6は、マガジンモータ19により回転される。工具マガジン6、グリップアーム18、マガジンモータ19等は交換手段として機能する。
【0023】
前記主軸ヘッド15は、工具5を保持するための主軸(図示せず)、前記主軸を回転駆動する主軸モータ20、複合カム体21、主軸に対して工具5を脱着可能に保持するクランプ・アンクランプ機構(図示せず)等を備えている。
【0024】
図1に前記工作機械1の概略的な電気的構成を示す。図1に示すように、工作機械1は、CPU24、RAM25、ROM26等を備えるマイクロコンピュータを主体に構成されている。
【0025】
CPU24には、テーブル4をX軸方向(左右方向)に移動させるX軸モータ27(相対移動手段に相当),Y軸方向(前後方向)に移動させるY軸モータ28(相対移動手段に相当)、B軸周りに回転(左右方向を軸に回転)させるB軸モータ29(相対移動手段に相当)、Z軸モータ13、主軸モータ20、マガジンモータ19が接続されている。CPU24は、これらを駆動制御して前記テーブル4に保持されたワーク3に対して所定の工具による加工を行ったり、工具交換作業を実行したりする。
【0026】
また、前記CPU24には表示部8、操作パネル9等が接続されている。操作パネル9はキー入力部(図示せず)を備えており、作業者がキー入力部を操作することによりキー入力信号がCPU24に入力されるようになっている。
【0027】
前記ROM26には、工作機械全体の動作を制御する制御プログラムやワーク加工のためのモータ駆動プログラム、工具交換のためのマガジン旋回プログラム、定数等が格納されている。前記RAM25には、制御実行中の変数やフラグ等が一時記憶されるようになっている。
【0028】
また、CPU24は操作パネル9のフロッピーディスクドライブから読み込んだ加工プログラムやパラメータをRAM25に一旦格納する。前記加工プログラム25は工具交換タイミング及びワーク加工に使用する工具などを指示するためのものであり、表示部2に表示させることにより確認することができる。
【0029】
図4は表示部8の表示画面に表示された対話式入力による加工プログラムで用いられるデータ入力の一例を示している。この表示画面では操作パネル9を操作することにより同時動作位置(Z軸)、退避位置(XY軸)を入力することができる。具体的には、「工具01」のX座標、Y座標、Z座標を入力することにより、主軸に装着されている「工具01」を「工具02」に交換する際の同時動作位置及び退避位置が設定される。同時動作位置及び退避位置はそれぞれ本発明の移動開始位置及び交換退避位置に相当する。従って、操作パネル9は移動開始位置設定手段及び退避位置設定手段として機能する。同時動作位置及び退避位置については後述する。
【0030】
次に、上記工作機械1における工具交換処理について図5及び図6を参照しながら説明する。図5は工具交換処理のフローチャート、図6は工具交換作業の様子を概略的に示したものである。ここでは、工具5を工具5′に交換するものとする。
【0031】
まず、ステップS1では、Z軸を同時動作位置まで復帰させる。この動作は、図6の▲1▼及び▲2▼の工程に相当する。具体的には、▲1▼では、主軸モータ20及びZ軸モータ13を駆動して主軸ヘッド15を上昇させることによりワーク3から工具5を抜き、一旦主軸ヘッド15を停止させる。▲2▼では、主軸モータ20を停止させると共にZ軸モータ13を再駆動して、主軸ヘッド15を同時動作位置まで上昇させる。
【0032】
同時動作位置は、テーブル4に固定されているワーク3及び主軸に取り付けられている工具5に関し、テーブル4を移動させても両者が干渉しない位置であり、パラメータの一つとして与えられる。上述したように、同時動作位置は操作パネル9を介して作業者が入力設定することができる。尚、同時動作位置が未設定のときは、パラメータとして予め登録されている位置(例えば、テーブル4に固定されている任意のワーク3及び主軸に取り付けられている任意の工具5に関し、テーブル4を移動させても両者が干渉しない位置)が使用される。
【0033】
また、主軸ヘッド15が同時動作位置に達したか否かは、Z軸モータ13が備えるロータリーエンコーダ(図示せず)から出力されるカウント値に基づいてCPU24が算出した主軸ヘッド15の位置と同時動作位置とを比較することにより判定される。従って、CPU24及びロータリーエンコーダが位置検出手段に相当する。
【0034】
続いて、ステップS2では、XY軸に退避位置が設定されているか否かが判断される。そして、退避位置が設定されていない場合(NO)は、ステップ3に移行する。
【0035】
ステップS3では、次の加工位置にXYB軸を移動しながら工具交換動作を実行する。具体的には、X軸モータ27、Y軸モータ28、B軸モータ29を適宜駆動してテーブル4の移動を開始すると共に(図6の▲3▼)と、主軸ヘッド15をATC原点まで上昇させる(図6の▲4▼)。ATC原点は、同時動作位置よりも上方に設定されており、主軸ヘッド15がここまで上昇される途中でグリップアーム18により工具5が保持される。そして、マガジンモータ19を駆動して工具マガジン6を回転させ工具5′を保持したグリップアーム18を主軸の下方に位置させる。続いて、主軸ヘッド15を同時動作位置まで下降させる(図6の▲5▼)。この下降の途中で、工具5′は主軸に装着される。従って、同時動作位置からATC原点までが交換領域に相当する。この後、主軸モータ20を駆動して主軸ヘッド15を下降させ、工具5′を用いた加工を開始する(図6の▲6▼)。
【0036】
一方、ステップS2にて、退避位置が設定されていると判断された場合(YES)は、ステップS4に移行する。ステップS4では、X軸モータ27及びY軸モータ28を駆動してテーブル4を退避位置まで移動させる。
【0037】
前記退避位置は、テーブル4が現加工位置から次の加工位置に移動する経路に工具5及び5′やグリップアーム18等と干渉するものがワーク3に存在する場合に、その干渉物を回避することができる位置であり、パラメータの一つとして与えられる。例えば図7に示すように、テーブル4のXY軸の現在位置Pと次の工具による加工位置P′との間に干渉物が存在するときは、そのままXY軸を移動させる経路R1には干渉物が存在する。そこで、テーブル4を一旦退避位置PAまで移動させて干渉物を回避するのである。
【0038】
ステップS5では、工具交換動作を実行する。この場合は、XYB軸は移動されず、図6に示す▲4▼及び▲5▼の工程のみが実行される。そして、ステップS6にて、XYB軸が次の加工位置に移動される。つまり、退避位置PAにあるテーブル4が次の加工位置P′へ移動される。従って、退避位置PAが設定されている場合は、テーブル4は移動経路R2に沿って移動される。この後、主軸モータ20を駆動して主軸ヘッド15を下降させ、工具5′を用いた加工を開始する(図6の▲6▼)。
【0039】
このように本実施例では、対話式入力の加工プログラムにおいて退避位置を設定できるように構成した。従って、テーブル4を現在位置Pから次の工具による加工位置P′へ移動する経路R1に干渉物が存在するときに前記テーブル4を退避位置に移動させて、工具5や主軸ヘッド15等とワークとが干渉することを確実に防止できる。
【0040】
しかも、前記退避位置は、工具の交換作業毎に設定することができる。このため、退避位置に移動させる必要がない交換作業では、退避位置を設定しなくても済み、工具5の交換とテーブル4の移動とを並行して行うことができる。
【0041】
また、本実施例では、同時動作位置(Z軸)を設定できるように構成した。従って、主軸ヘッド15を十分に上昇させてワーク3から離間させることにより、工具5の交換とテーブル4の移動とを同時に行ったときの主軸や工具5等とワーク3との干渉を避けることができる場合に、退避位置を設定しなくても済む。
【0042】
尚、本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が可能である。即ち、XY軸モータは、主軸ヘッドを移動させるものでも良い。また、XY軸モータは、主軸ヘッド及びテーブルをそれぞれ移動させるように構成しても良い。
【0043】
テーブルは、X軸、Y軸、B軸以外の軸に関しても移動又は回転できるように構成しても良い。また、退避位置は、X軸、Y軸以外の軸についても設定できるように構成しても良い。
【0044】
テーブルを現在の加工位置から退避位置を経て次の加工位置へ移動させる経路をとることにより、干渉物との干渉を避けることができる場合には、テーブルの移動と工具交換とを並行して行っても良い。即ち、主軸ヘッドを同時動作位置まで移動させた後、移動経路R2でテーブルを現在の加工位置から次の加工位置へ移動させながら工具交換を行う。このような構成により、テーブルを退避位置へ移動させることにより工具交換処理に要する時間が長引くことを抑えることができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、加工領域から交換領域へ主軸ヘッドを移動して工具の交換を行う際に、前記テーブルを現在位置から交換退避位置に移動させた後、次の加工位置に移動させるように構成したため、テーブルが保持するワークと主軸ヘッドや主軸ヘッドに装着される工具との干渉を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工作機械の概略的な電気的構成を示すブロック図
【図2】工作機械の全体構成を示す斜視図
【図3】工作機械本体の一部を示す側面図
【図4】工具交換作業における退避位置(XY軸)及び同時動作位置(Z軸)を設定するための表示画面の一例を示す図
【図5】工具交換処理を示すフローチャート
【図6】工具交換が行われる様子を説明するための図
【図7】テーブルの現在の加工位置及び次の加工位置並びに退避位置と干渉物の位置関係を説明するための図
【図8】従来技術を説明するための図であり、対話式入力による加工プログラムの一例を示す図
【図9】図8に示す加工プログラムに設定された加工位置を示す図
【符号の説明】
図中、1は工作機械、5は工具、6は工具マガジン(交換手段)、9は操作パネル(移動開始位置設定手段、退避位置設定手段)、13はZ軸モータ(主軸ヘッド移動手段、主軸ヘッド退避手段)、15は主軸ヘッド、18はグリップアーム(交換手段)、19はマガジンモータ(交換手段)、20は主軸モータ、24はCPU(位置検出手段、相対移動開始手段)、27はX軸モータ(相対移動手段)、28はY軸モータ(相対移動手段)、29はB軸モータ(相対移動手段)を示す。

Claims (5)

  1. 装着された工具を回転駆動させてワークを加工する主軸ヘッドと、
    前記ワークの加工を行う加工領域及び前記主軸ヘッドに装着された工具を交換する交換領域の間で前記主軸ヘッドを移動させる主軸ヘッド移動手段と、
    前記ワークを保持するテーブルと、
    前記テーブル及び前記主軸ヘッドを、少なくとも前記主軸ヘッドに装着された工具の回転軸と垂直な方向に相対移動させる相対移動手段と、
    前記交換領域に移動された前記主軸ヘッドに装着されている工具を次に使用する工具に交換する交換手段と、
    前記加工領域から前記交換領域に前記主軸ヘッドが移動される際に、少なくとも前記主軸ヘッド及び前記主軸ヘッドに装着されている工具が前記テーブルに保持されているワークに干渉することなく前記相対移動手段を駆動可能な移動開始位置まで前記主軸ヘッドを前記工具の回転軸方向に移動させる主軸ヘッド退避手段と、
    前記主軸ヘッドの位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により前記主軸ヘッドが移動開始位置まで移動したことが検出されると、前記相対移動手段を駆動して前記テーブルの現在の位置から次に使用する工具を用いて加工が行われる位置まで相対移動させる相対移動開始手段とを備えた工作機械において、
    前記交換手段による工具の交換作業時の前記テーブル及び前記主軸ヘッドの相対位置を交換退避位置として設定するための退避位置設定手段を備え、
    前記退避位置設定手段により前記交換退避位置が設定されているときは、前記相対移動開始手段は、前記相対移動手段を駆動して前記テーブルの現在の位置から前記交換退避位置まで相対移動させた後、次に使用する工具を用いて加工が行われる位置に相対移動させることを特徴とする工作機械。
  2. 前記相対移動開始手段は、前記交換手段による工具交換作業が終了した後、前記相対移動手段を駆動して交換退避位置から次に使用する工具を用いて加工が行われる位置までテーブルを相対移動させることを特徴とする請求項1記載の工作機械。
  3. 前記退避位置設定手段は、前記工具交換手段による工具の交換作業毎の交換退避位置を設定可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の工作機械。
  4. 移動開始位置を設定するための移動開始位置設定手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の工作機械。
  5. 主軸ヘッドに装着された工具を回転駆動させることによりテーブルに保持されたワークの加工を行う加工領域と前記主軸ヘッドに装着された工具を交換する交換領域の間で移動可能な主軸ヘッドを備えた工作機械の工具交換方法であって、
    前記主軸ヘッドを前記加工領域から移動開始位置まで移動する工程と、
    前記テーブル及び前記主軸ヘッドを現在の位置から交換退避位置まで相対移動させる工程と、
    前記主軸ヘッドを前記移動開始位置から前記交換領域に移動する工程と、
    前記主軸ヘッドに装着されている工具を次に使用する工具に交換する工程と、
    前記主軸ヘッドを前記交換領域から前記移動開始位置に移動する工程と、
    前記テーブル及び前記主軸ヘッドを前記交換退避位置から次に使用する工具を用いて加工が行われる位置まで相対移動させる工程とを備えることを特徴とする工作機械の工具交換方法。
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