JP2004313653A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】大当たり判定の結果が大当たりとなることの信頼度を表示するか否かを選択可能な遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機1のハンドル7の左上に表示ボタン77が、遊技領域4に表示ランプ78が設けられている。リーチ状態中に特別図柄表示画面に「ボタンを押せ!」と表示される。メッセージが表示後、所定時間内に遊技者が表示ボタン77を押すと、大当たりとなる信頼度が高い場合には表示ランプ78が点灯する。ここで、大当たりであるかはずれであるか毎に、信頼度を表示するか否かの抽選が行われる。大当たりである場合に点灯しないこともあれば、はずれであっても点灯することもある。また、メッセージが表示されて表示ボタン77の押下が有効となるチャンスは変動パターンにより決められており、1回又は複数回訪れる(第3の実施の形態)。
【選択図】 図1
【解決手段】パチンコ機1のハンドル7の左上に表示ボタン77が、遊技領域4に表示ランプ78が設けられている。リーチ状態中に特別図柄表示画面に「ボタンを押せ!」と表示される。メッセージが表示後、所定時間内に遊技者が表示ボタン77を押すと、大当たりとなる信頼度が高い場合には表示ランプ78が点灯する。ここで、大当たりであるかはずれであるか毎に、信頼度を表示するか否かの抽選が行われる。大当たりである場合に点灯しないこともあれば、はずれであっても点灯することもある。また、メッセージが表示されて表示ボタン77の押下が有効となるチャンスは変動パターンにより決められており、1回又は複数回訪れる(第3の実施の形態)。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、パチコン機等の遊技機に関するものであり、詳細には、遊技者が操作するスイッチを設けている遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機では、大当たり判定の結果を複数の図柄を変動、停止させることにより報知している。そして、大当たりである場合には、全ての図柄が同じ図柄となる。そこで、最後の図柄のみが変動しており、他の図柄が全て同じ図柄で停止している場合(リーチ状態)には、遊技者は大当たりとなることへの期待が高まる。そこで、大当たりが発生する前の大当たり判定の結果報知においてリーチを集中的に発生させたり、特定のキャラクターを画面に表示させたり、特定のランプを点灯させたり、特定の音声を発生させたりして、通常の演出と差異を持たせたり、大当たり判定の保留球数を示すランプの報知様態を変化させたりして、その大当たり判定結果が大当たりである可能性が高いか低いか、即ち、信頼度を遊技者に知らせる遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、パチンコ機等の遊技機では、遊技者が操作可能なスイッチを設けているものがある。このスイッチを遊技者が操作することにより、大当たり判定の結果を報知するための特別図柄の変動を停止させたり(例えば、特許文献2)、大当たりとなる確率についての2種の遊技モードを選択したりすることを提案していた(例えば、特許文献3)。
【0004】
【特許文献1】
特許3101646号
【特許文献2】
特開平7−100255
【特許文献3】
特開平7−289702
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の遊技機では、大当たりの信頼度の報知について言えば、遊技者の意思とは無関係に、遊技機側から一方的に大当たりの信頼度が報知されていた。つまり、全ての図柄が停止するまでは、大当たりとなるか否かを知りたくない遊技者であっても、一方的に報知されてしまい、信頼度を知ってしまうという問題点があった。また、逆に、大当たり判定の結果をいち早く知りたい遊技者にとっては、信頼度が表示されない場合には、全ての図柄が停止するまで大当たりとなるか否かが判らないため、全ての図柄が停止するまでの時間が非常に長く感じられるという問題点があった。すなわち、大当たりとなるか否かの信頼度を知りたい遊技者と知りたくない遊技者との希望に対して対応できていないという問題点があった。
【0006】
また、上記の遊技機では、スイッチの操作は、遊技機の遊技内容に直接係わるものであり、信頼度の表示と遊技者が操作するスイッチの機能は、各々単独に存在する、完成された仕様であった。そのため、両者を結びつける思想は一切なかった。
【0007】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、遊技者が操作するスイッチを設けており、遊技者がスイッチを操作することにより、大当たり判定の結果が大当たりとなることの信頼度を表示するか否かを選択可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の遊技機では、遊技球の発射を調整する発射ハンドルと、当該発射ハンドルを操作することにより発射された遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示される図柄表示手段と、遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示される図柄表示手段と、前記遊技盤上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞を検出する遊技球検出手段と、当該遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して乱数値を取得する乱数取得手段と、当該乱数取得手段により取得された乱数値に基づいて当たり外れを判定する当たり判定手段と、前記図柄表示手段に、図柄を変動表示した後に前記当たり判定手段の判定結果を示す図柄を確定表示する図柄表示制御手段と、遊技者が操作可能なスイッチと、当たりとなる信頼度を報知する報知手段と、前記スイッチが操作されると、前記報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる報知制御手段とを備えている。
【0009】
この構成の遊技機では、発射ハンドルは遊技球の発射を調整し、図柄表示手段は、発射ハンドルを操作することにより発射された遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示し、遊技球検出手段は、遊技盤上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞を検出し、乱数取得手段は、遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して乱数値を取得し、当たり判定手段は、乱数取得手段により取得された乱数値に基づいて当たり外れを判定し、図柄表示制御手段は、図柄表示手段に、図柄を変動表示した後に当たり判定手段の判定結果を示す図柄を確定表示し、スイッチは遊技者が操作可能であり、報知手段は、当たりとなる信頼度を報知し、報知制御手段は、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる。
【0010】
また、請求項2に係る発明の遊技機では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記報知制御手段は、前記図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、前記スイッチが操作されると、前記報知手段に当たりとなる信頼度を報知させることを特徴とする構成となっている。
【0011】
この構成の遊技機では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、報知制御手段は、図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる。
【0012】
また、請求項3に係る発明の遊技機では、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記所定の図柄は、当たりを示す図柄と予め定められている所定の組み合わせの図柄の内、最後の図柄が揃っていないリーチ状態を示す図柄であることを特徴とする構成となっている。
【0013】
この構成の遊技機では、請求項2に記載の発明の作用に加えて、所定の図柄は、当たりを示す図柄と予め定められている所定の組み合わせの図柄の内、最後の図柄が揃っていないリーチ状態を示す図柄とする。
【0014】
また、請求項4に係る発明の遊技機では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記報知手段による当たりとなる信頼度の報知を、前記スイッチが操作された後に、どのタイミングで行うかの設定をする報知タイミング設定手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0015】
この構成の遊技機では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加えて、報知タイミング設定手段は、報知手段による当たりとなる信頼度の報知を、スイッチが操作された後に、どのタイミングで行うかの設定をする。
【0016】
また、請求項5に係る発明の遊技機では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記当たり判定手段が当たりと判定している場合には、前記報知制御手段は、必ず当たりとなることを前記報知手段に報知させることを特徴とする構成となっている。
【0017】
この構成の遊技機では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加えて、当たり判定手段が当たりと判定している場合には、報知制御手段は、必ず当たりとなることを報知手段に報知させる。
【0018】
また、請求項6に係る発明の遊技機では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合もあることを特徴とする構成となっている。
【0019】
この構成の遊技機では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合もある。
【0020】
また、請求項7に係る発明の遊技機では、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされた場合には、必ず当たりとなることを特徴とする構成となっている。
【0021】
この構成の遊技機では、請求項6に記載の発明の作用に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされた場合には、必ず当たりとなる。
【0022】
また、請求項8に係る発明の遊技機では、請求項6又は7に記載の発明の構成に加えて、前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合にも、当たりとなる場合があることを特徴とする構成となっている。
【0023】
この構成の遊技機では、請求項6又は7に記載の発明の作用に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合にも、当たりとなる場合がある。
【0024】
また、請求項9に係る発明の遊技機では、請求項1乃至8の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記報知手段は、前記図柄表示手段及び発光手段の少なくとも一つであることを特徴とする構成となっている。
【0025】
この構成の遊技機では、請求項1乃至8の何れかに記載の発明の作用に加えて、報知手段は、図柄表示手段及び発光手段の少なくとも一つである。
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の「第1の実施の形態」〜「第6の実施の形態」における、遊技球の入賞に基づいて図柄ゲームを行うパチンコ機1について、図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1は、パチンコ機1の正面図である。図2は、遊技盤2の正面図である。
【0026】
図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、発射ハンドル7の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤2が設けられている。この遊技盤2は略正方形であり、前面にはガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、発射機に遊技球を供給し、かつ賞品球を受ける上皿5が設けられている。そして、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が、下皿6の上にはスピーカー48がそれぞれ設けられている。さらに、スピーカ48の左側には、本発明の要部であり「スイッチ」として機能する表示ボタン77が設けられている。本発明のパチンコ機1では、遊技者が表示ボタン77を押下すると、大当たりの信頼度が報知される。
【0027】
また、図2に示すように、遊技盤2前面中央に位置する遊技領域4の略中央には、LCDから構成された特別図柄表示画面28や各種ランプ、LEDを備えた特別図柄表示装置8が設けられている。この特別図柄表示装置8の左右上方には電飾風車9,10がそれぞれ設けられ、また、特別図柄表示装置8の左側方には普通図柄始動ゲート12が設けられている。また、特別図柄表示装置8の下側には特別図柄始動電動役物15が設けられており、さらにその特別図柄始動電動役物15の下方に、大入賞口16が設けられている。そして、特別図柄始動電動役物15の左右には普通入賞口19,20がそれぞれ設けられており、大入賞口16の左右にも普通入賞口17,18がそれぞれ設けられている。
【0028】
また、特別図柄表示装置8の下部には、遊技盤2の表面から遊技盤2の奥方向に向かって遊技球を暫時載置可能なステージ21が略水平に設けられ、また、特別図柄表示装置8の左右両肩にはワープ口22,23がそれぞれ設けられている。これらのワープ口22,23を通過した遊技球は特別図柄表示装置8の内部(ワープゾーン)を通ってステージ21へ現出するようになっており、ステージ21に現出した遊技球が、ステージ21の直下に設けられている特別図柄始動電動役物15に向かって落下しやすくなるように、ステージ21に若干の勾配が設けられている。
【0029】
また、特別図柄表示画面28の上方には、7セグメントLEDから構成される普通図柄表示部24が設けられており、1桁の数字や1文字のアルファベット等の図柄を表示できるようになっている。なお、遊技盤2には、上記以外に、種々の電飾用LED62や電飾ランプ63(図3参照)、その他のLED、風車および多数の障害釘等が設けられている。また、遊技領域の右側には、本発明の要部である表示ランプ78が備えられている。この表示ランプ78は通常は消灯しており、遊技者が表示ボタン77を押下した場合に、大当たりとなる信頼度が高い場合に点灯もしくは点滅する。
【0030】
次に、特別図柄表示装置8の構造およびそこに表示される画面について説明する。特別図柄表示画面28には、左から、特別図柄表示部L1,特別図柄表示部L3,特別図柄表示部L2の順に、3つの特別図柄表示部が横一列に配置されている。この特別図柄表示部L1〜L3には、数字の「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」の10種類の図柄が上から下方向にスクロールするように変動表示され、特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2、特別図柄表示部L3の順に停止するようになっている。なお、停止した時に特別図柄表示部L1〜L3に表示されている図柄が全て同じ図柄で揃った場合(例えば、「7,7,7」のように3つ揃った場合)には、「大当たり」となり大入賞口16が開放される大当たり遊技状態が生起される。全て同じ図柄で揃わなかった場合には「はずれ」となる。したがって、特別図柄表示部L1及びL2が停止した段階で同じ図柄が表示される場合(リーチ状態)には、「大当たり」となる可能性があるために遊技者は「大当たり」への期待感が高まる。
【0031】
なお、この特別図柄表示部L1〜L3の配置、停止表示させる順序、スクロールの方向などは任意に変更できる。また、特別図柄表示画面28上には、特別図柄表示部L1〜L3の背景に画像やキャラクターやメッセージ等も表示されるようになっている。さらに、特別図柄表示部L1〜L3には特別図柄が常に表示されているわけではなく、これらの表示に代えて画像やキャラクターやメッセージ等も表示できるようになっている。なお、特別図柄表示装置8は、その裏面に図柄表示基板44(図3参照)を備えている。
【0032】
次に、パチンコ機1の電気的構成について、図3を参照して説明する。図3は、パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部40は、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47およびサブ統合基板58から構成されている。この制御部40は、パチンコ機1(図1参照)の裏側(背面側)に設けられている。
【0033】
パチンコ機1の主制御を司る主基板41には、プログラムにしたがって各種の処理を行うCPUユニット50が設けられている。このCPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、フラグやカウンタ等の演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム、各種データの初期値、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したROM53とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。また、CPUユニット50には割込信号発生回路57が接続され、この割込信号発生回路57は、例えば、0.002秒(以下、「2ms」と略す。)毎にCPU51に割込信号を与えるようになっている。CPU51は、この割込信号が入力される毎にROM53に記憶さている制御プログラムを実行し、この制御プログラムにしたがってパチンコ機1の制御を行う。
【0034】
また、主基板41にはI/Oインターフェース54が設けられており、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板等のサブ基板と接続している。さらに、音基板43、図柄表示基板44および電飾基板46は、サブ統合基板58を介して主基板41に接続されている。払出制御基板45は賞品球払出装置49の制御を行い、中継基板47はスイッチやソレノイドの配線の中継を行っている。また、サブ統合基板58は音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46の総合的な制御を行っており、音基板43はパチンコ機1の効果音の発生を制御し、図柄表示基板44は特別図柄表示画面28および普通図柄表示部24に表示される図柄の制御を行い、電飾基板46はパチンコ機1の各電飾の発光態様を制御している。なお、サブ統合基板58にはCPU581、ROM583およびRAM582が設けられ、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45および電飾基板46にも図示外のRAMおよびROMが内蔵されており、CPU43a〜46aや図示外の入力インターフェース等がそれぞれ搭載されている。また、主基板41のI/Oインターフェース54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
【0035】
電飾基板46には、電飾風車9,10、4個のLEDから構成された普通図柄記憶数表示LED59、4個のLEDから構成された特別図柄記憶数表示LED60、電飾用のLED62、電飾ランプ63および表示ランプ78が接続されている。また、図柄表示基板44には、特別図柄表示装置8、および普通図柄表示部24が接続され、音基板43には、スピーカー48が接続され、払出制御基板45には、賞品球払出装置49が接続されている。さらに、中継基板47には、大入賞口の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド70、電動役物の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド71、特別図柄始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート12を通過した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16内のVゾーンに入賞した遊技球を検出するVスイッチ74、大入賞口16に入賞した遊技球数を計数するためのカウントスイッチ75、普通入賞口17,18,19,20に入賞した入賞球を検出する入賞口スイッチ76が接続されている。
【0036】
また、電源基板42は、主基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46およびサブ統合基板58に各々接続されて、直流の安定化された電力が供給されるようになっている。なお、電源基板42には、交流24Vが供給されている。電源基板42には、図示外のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コンデンサからなる平滑回路、レギュレータICからなる安定化回路等が設けられており、安定化された直流の12Vおよび5V等を供給できるようになっている。なお、図3では、特に図示しないが、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47およびサブ統合基板58は、すべてアースラインで接続されている。さらに、サブ統合基板58には、信頼度表示を行うための表示ボタン77、信頼度表示をするタイミングの設定を行うディップスイッチ79(「第6の実施の形態」参照)が接続されている。
【0037】
次に、パチンコ機1の動作の詳細について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。パチンコ機1の制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメインルーチン処理は、割込信号発生回路57(図3参照)が発生する割込信号を、CPU51が感知した際に、CPU51において実行される。割込み信号は一定の間隔(例えば、2ms)毎に発生されるので、メインルーチン処理は2ms毎に繰り返し実行されることになる。なお、1回のメインルーチン処理は、2ms以内に終了するように構築されている。図4は、メインルーチン処理のフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
【0038】
割込信号の感知によってメインルーチン処理が開始されると、まずコマンド出力処理が行われる(S10)。このコマンド出力処理では、制御コマンドが、I/Oインターフェース54を介してサブ統合基板58に出力される。制御コマンドとは、例えば、特別図柄作動保留球数を示す特別図柄作動保留コマンド、普通図柄作動保留球数を示す普通図柄作動保留コマンド、大当たり判定結果を報知する際に使用される変動パターン指定コマンド、特別図柄指定コマンド、全図柄停止コマンド、普通当たりの判定結果を報知する際に使用される普通図柄変動パターン指定コマンド、普通図柄指定コマンド、普通図柄全図柄停止コマンド、大当たり遊技状態の際に使用される大入賞口開放表示コマンド、大入賞口閉鎖表示コマンド、大当たり開始画面表示コマンド、大当たり終了画面表示コマンド等である。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメインルーチン処理においてRAM52のコマンド関係情報記憶エリア(図示外)に出力コマンドとして記憶された制御コマンドである。
【0039】
次に、スイッチ読込処理が行われる(S11)。このスイッチ読込処理は、普通図柄始動ゲート12、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、普通入賞口17,18,19,20等への遊技球の入賞を検出するものである。具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16のVゾーンに設けられているVスイッチ74、大入賞口16に設けられているカウントスイッチ75、普通入賞口17,18,19,20等の入賞口からの遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ76が用いられる。入賞と判断された場合には、RAM52に記憶された各スイッチに対応したフラグに「1」が記憶されて「ON」とされる。
【0040】
なお、スイッチ読込処理を行っているメインルーチン処理はCPU51が割込信号を受信する間隔、すなわち2ms毎に実行されている。そこで、遊技球がスイッチを通過する速度と遊技球の大きさを考慮すると、1球の遊技球がスイッチを通過する間にスイッチ読込処理は複数回実施される。よって、1球の遊技球の入賞が連続した複数回のスイッチ読込処理で検出されることになる。そこで、例えばスイッチ読込処理の連続した3回の実行において「非検出」・「検出」・「検出」の状態となった場合に初めて遊技球が通過したと判断する。なお、スイッチ読込処理の開始時には、各ゲートに遊技球が通過したか否かや各入賞口に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶するRAM52の入賞球フラグ記憶エリア(図示外)の全てのフラグがリセットされる。
【0041】
スイッチ読込処理が終了すると、次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。このカウンタ更新処理では、本メインルーチン処理で使用される種々のカウンタ、例えば、普通当たり判定カウンタ、大当たり判定カウンタ、特別図柄選択カウンタ、変動パターン決定カウンタ等の値が更新される。大当たり判定カウンタは、大当たりとなるか否かを判定するための乱数を取得するために使用される。大当たりカウンタLC2の最大値は「314」、最小値は「0」であり、1割込毎(2ms毎)に「1」加算され「315」以上となった際に「0」へ戻る。
【0042】
カウンタ更新処理が終了すると、特別電動役物処理が行われる(S13)。この特別電動役物処理では、大入賞口16の開閉、特別図柄表示画面28への図柄の表示、各種ランプの点滅、効果音の出力等の大当たり遊技状態の動作の制御が行われる。この特別電動役物処理は、RAM52に記憶されている大当たり遊技状態フラグに「1」が記憶されて「ON」となっている場合に実行される。この大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技状態中であるか否かを示しており、大当たりの報知が終了した際にS14の特別図柄処理でセットされる。そして、次のメインルーチン処理の実施時にこの特別電動役物処理で大当たり遊技状態の動作が開始される。また、大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技状態の動作を終了させる際に「0」が記憶されて「OFF」となる。
【0043】
特別電動役物処理が終了すると、特別図柄処理(S14)が行われる。特別図柄処理では、大当たりの判定、特別図柄表示部L1〜L3を用いた大当たり判定結果の報知の制御が行われる。大当たり判定では、スイッチ読込処理(S11)において特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の入賞を検出した場合に、まず、大当たり判定カウンタの値が大当たり乱数として、RAM52の大当たり関係情報記憶エリア(図示外)に記憶される(乱数取得処理)。そして、その大当たり乱数の値が大当たりとして決められている特定の値、例えば「7」であれば、大当たりと判定される(大当たり判定処理)。そして、大当たり判定処理で行われた判定結果を特別図柄表示部L1〜L3を用いて遊技者に報知するために、サブ統合基板58へ、特別図柄表示画面でのキャラクターの動きや図柄変動の制御、効果音や各種ランプの制御のパターンを示す変動パターンの指定(変動パターン指定コマンド)、特別図柄表示部L1〜L3へ表示する図柄の指定(図柄指定コマンド)、特別図柄表示部L1〜L3の全図柄停止の指示(全図柄停止コマンド)が行われる(特別図柄制御処理)。なお、サブ統合基板58ではこれらのコマンドを受信すると、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与えて、様々な演出を行いながら、大当たり判定結果の報知を行う。
【0044】
特別図柄処理が終了すると、次いで普通電動役物処理が行われる(S15)。この普通電動役物処理では、普通当たりとなり、その結果が普通図柄表示部24に表示された後に、遊技球が特別図柄始動電動役物15へ入賞しやすくなるように、特別図柄始動電動役物15に設けられた一対の開閉部材(いわゆるチューリップ)の開閉(普通当たり状態の動作)の制御が行われる。次の普通図柄処理(S16)では、普通図柄当たりの判定、普通図柄当たりの判定結果の普通図柄表示部24への報知の指示等が行われる。
【0045】
普通図柄処理が終了すると、賞品球の払い出しを行う払出制御が行われ(S17)、次いでエラーチェックが行われる(S18)。パチンコ機1にエラーが発生している場合には、特別図柄表示装置8にエラー表示を行わせたり、電飾ランプ63にエラー時の点灯・点滅パターンを行わせたり、スピーカー48からエラー音を発音させたりするため、S10のコマンド出力処理にてサブ統合基板58送信するためのエラーコマンドがコマンド関係情報記憶エリアに記憶される。次いで、情報出力処理が行われる(S19)。この情報出力処理では、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報、確率変動情報、時間短縮情報等の各種の情報が出力ポート55を介して出力される。情報出力処理が終わるとメインルーチンの処理は終了する。そして、割込信号発生回路57から割込信号を受信すると、繰り返しメインルーチン処理が実行される。
【0046】
ある遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞し、大当たりと判定された場合のパチンコ機1の動作を例に挙げて、メインルーチン処理の一連の流れを説明する。遊技者が、遊技盤2の下側に設けられた発射ハンドル7を操作して遊技球を遊技領域4に発射すると、遊技球は遊技領域4を流下する。そして、その遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞すると、スイッチ読込処理において、遊技球の特別図柄始動電動役物15への入賞が検出され、特別図柄始動電動役物15に対応するフラグが「ON」とされる(S11)。そして、特別図柄処理(S14)にて大当たり判定が行われ、特別図柄表示部L1〜L3の図柄の変動が開始される。そして、メインルーチン処理が繰り返し実施される中で、特別図柄表示部L1〜L3が順次停止し、大当たり図柄が表示される。この際に、大当たり遊技状態フラグに「1」が記憶され、「ON」とされるので(S14)、次に実施されるメインルーチン処理の特別電動役物処理(S13)で、大入賞口16の開放を行い、大当たり遊技状態の動作を開始する。そして、メインルーチン処理が繰り返し実施される中で、特別電動役物処理(S13)で所定条件にしたがって大当たり遊技状態の動作が実施される。そして、大当たり遊技状態が終了する際には、大当たり遊技状態フラグに「0」を記憶して「OFF」とされ、この遊技球に係る一連の動作が終了する。
【0047】
本発明では、遊技者が表示ボタン77を押下することにより、押下時に報知中である大当たり判定の結果が大当たりとなるかの信頼度が表示される。表示ボタン77の押下による信頼度表示の制御は、サブ統合基板58のCPU581において、大当たり判定の結果報知の制御と一緒に行われている。大当たり判定の結果報知の制御は、CPU581においてサブ統合基板処理にて行われており、主基板41から送信される制御コマンドを受けて、さらに種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与える。尚、本発明の信頼度表示の実施には様々な様態が考えられる。そこで、本発明の実施の形態を「第1の実施の形態」「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」、「第5の実施の形態」、「第6の実施の形態」として説明する。
【0048】
まず、各実施の形態に共通するサブ統合基板58のRAM582およびROM583の記憶エリアについて説明する。図5は、サブ統合基板58のROM583の記憶エリアを示す概念図である。図6は、サブ統合基板58のRAM582の記憶エリアを示す概念図である。
【0049】
図5を参照して、ROM583の記憶エリアについて説明する。図5に示すように、ROM583には、パチンコ機1のリセットが行われる際に各記憶エリアに記憶される初期値を記憶する初期設定記憶エリア5831、CPU581がパチンコ機1を制御するための各種制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア5832、サブ統合基板58から音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア5833、大当たり判定の結果報知の演出を決めている変動パターンに関する情報が記憶されている変動パターン記憶エリア5834、信頼度表示のための種々のテーブル等が記憶されている信頼度表示用記憶エリア5835等が設けられている。さらに、ROM583には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
【0050】
次に、図6を参照してRAM582の記憶エリアについて説明する。図6に示すように、RAM582には、サブ統合基板処理の中で使用される各種カウンタを記憶するカウンタ記憶エリア5821、サブ統合基板処理の中で使用される各種フラグを記憶するフラグ記憶エリア5822、大当たり判明の結果報知を行うために主基板から受け取った制御コマンド等を記憶しておく特別図柄関係記憶エリア5823等が設けられている。さらに、RAM582には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
【0051】
次に、「第1の実施の形態」について説明する。第1の実施の形態では、リーチ状態である時に表示ボタン77が押下された場合に、大当たり判定の結果が「大当たり」であれば、表示ランプ78が点灯する。具体的には、図7及び図8のフローチャートを用いて以下に詳述する。図7は、サブ統合基板処理のCPU581で実施されるサブ統合基板処理のフローチャートである。図8は、サブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【0052】
図7に示すサブ統合基板処理では、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与える。ここでは、大当たり判定の結果報知に関する特別図柄表示画面28の制御を中心に説明し、普通当たりの判定結果を報知する際に使用されるコマンド、大当たり遊技状態の際に使用されるコマンド等についての説明は、発明の要部に深く関らないので省略する。
【0053】
図7に示すサブ統合基板処理は、サブ統合基板58に電源が投入されて、RAM582やROM583の動作確認や各種フラグやカウンタ等の初期値設定等の初期処理が終了した後に実行される。まず、主基板41から変動パターン指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S201)。
【0054】
変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S201:YES)、指定された変動パターンに従い、大当たり判定の結果を報知する。そこで、当該変動パターンで指定されている特別図柄変動時間やリーチ動作を行うか否か等の演出条件に加えて、特定のキャラクターを特別図柄表示画面28に表示させるか、キャラクターにどのような動きをさせるか等の付加演出条件を抽選により決定し、変動パターンコマンドに付加する後続コマンドを作成する(S202)。そして、変動パターンコマンドを音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に送信し(S203)、後続コマンドを音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S204)。そして、特別図柄表示部L1〜L3の変動を開始してからの特別図柄表示部L2が停止するまでの時間(特別図柄表示部L1及びL2の2図柄が停止している状態となるまでの時間)を計測するために、変動パターン毎に決められている時間を変動時間カウンタに記憶する(S205)。なお、この変動時間カウンタは、特別図柄表示部L1〜L3がリーチ状態であるか否かを後に判断するためのに使用され、図示外の時間管理プログラムにおいて、所定時間毎(例えば、1ms毎)に減算されている。そして、S215へ進む。
【0055】
変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S201:NO)、第1特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S206)。この第1特別図柄指定コマンドは、変動パターン指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第1特別図柄指定コマンドを受信したら(S206:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S207)。そして、S215へ進む。
【0056】
また、第1特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S206:NO)、第2特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S208)。この第2特別図柄指定コマンドは、第1特別図柄指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第2特別図柄指定コマンドを受信したら(S208:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S209)。そして、S215へ進む。
【0057】
また、第2特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S208:NO)、第3特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S210)。この第3特別図柄指定コマンドは、変動パターン指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第3特別図柄指定コマンドを受信したら(S210:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S211)。そして、S215へ進む。
【0058】
また、第3特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S210:NO)、全図柄停止コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S212)。この全図柄停止コマンドは、特別図柄表示部L1〜L3を停止させる際に主基板41から送信されてくる。そこで、全図柄停止コマンドを受信したら(S212:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S213)。そして、S215へ進む。
【0059】
また、全図柄停止コマンドを受信していない場合には(S212:NO)、その他のコマンド処理を行う(S214)。主基板41からは、上記の変動パターン指定コマンド、第1特別図柄指定コマンド、第2特別図柄指定コマンド、第3特別図柄指定コマンド、全図柄指定コマンドの他に、特別図柄作動保留コマンド、普通図柄作動保留コマンド、普通図柄変動パターン指定コマンド、普通図柄指定コマンド、普通図柄全図柄停止コマンド、大入賞口開放表示コマンド、大入賞口閉鎖表示コマンド、大当たり開始画面表示コマンド、大当たり終了画面表示コマンドが送信されてくる。ここでは、これらのコマンドを受信した際に行われる処理、例えば音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へのコマンド送信等が実施され、S215へ進む。
【0060】
S215では、本発明の要部である信頼度表示処理が行われる(S215)。この信頼度表示処理について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。まず、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S301)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S301:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理のS201へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S301:YES)、リーチ状態であるか否かの判断が行われる(S302)。この判断は、変動時間カウンタの値が「0」となっており、全図柄停止コマンドをまだ受信していないか(特別図柄表示部L1及びL2のみ停止していること)、及び、特別図柄表示部L1及びL2の図柄が同じかにより判断される。リーチ状態でなければ(S302:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理のS201へ戻る。
【0061】
リーチ状態であれば(S302:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S303)。大当たりでなければ信頼度表示は行わないので(S303:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理のS201へ戻る。大当たりであれば(S303:YES)、信頼度表示を行うので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S304)、サブ統合基板処理のS201へ戻る。
【0062】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77が押下され、そのリーチが大当たりとなる場合には、表示ランプ78が点灯する。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際(図7、S212:YES)に消灯される。
【0063】
次に、「第2の実施の形態」について説明する。第2の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「ボタンを押せ!」等の表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば、5秒間の間に表示ボタン77が押下された場合に、大当たりであれば表示ランプ78を点灯させる。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段とを備えている。具体的には、図9乃至図11のフローチャートを用いて以下に詳述する。図9は、サブ統合基板処理のCPU581で実施されるサブ統合基板処理のフローチャートである。図10は、サブ統合基板処理の中で行われるメッセージ処理のフローチャートである。図11は、サブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【0064】
図9に示すサブ統合基板処理では、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与える。ここでは、大当たり判定の結果報知に関する特別図柄表示画面28の制御を中心に説明し、普通当たりの判定結果を報知する際に使用されるコマンド、大当たり遊技状態の際に使用されるコマンド等についての説明は、発明の要部に深く関らないので省略する。
【0065】
図9に示すサブ統合基板処理は、サブ統合基板58に電源が投入されて、RAM582やROM583の動作確認や各種フラグやカウンタ等の初期値設定等の初期処理が終了した後に実行される。まず、主基板41から変動パターン指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S221)。S221〜S234までのコマンド受信に対する処理は、「第1の実施の形態」のサブ統合基板処理のS201〜S214の処理と同様の流れである(図7参照)。
【0066】
変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S221:YES)、指定された変動パターンに従い、大当たり判定の結果を報知する。そこで、当該変動パターンで指定されている特別図柄変動時間やリーチ動作を行うか否か等の演出条件に加えて、特定のキャラクターを特別図柄表示画面28に表示させるか、キャラクターにどのような動きをさせるか等の付加演出条件を抽選により決定し、変動パターンコマンドに付加する後続コマンドを作成する(S222)。そして、変動パターンコマンドを音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に送信し(S223)、後続コマンドを音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S224)。そして、特別図柄表示部L1〜L3の変動を開始してからの特別図柄表示部L2が停止するまでの時間(特別図柄表示部L1及びL2の2図柄が停止している状態となるまでの時間)を計測するために、変動パターン毎に決められている時間を変動時間カウンタに記憶する(S225)。なお、この変動時間カウンタは、特別図柄表示部L1〜L3がリーチ状態であるか否かを後に判断するためのに使用される。そして、S235へ進む。
【0067】
変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S221:NO)、第1特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S226)。この第1特別図柄指定コマンドは、変動パターン指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第1特別図柄指定コマンドを受信したら(S226:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S227)。そして、S235へ進む。
【0068】
また、第1特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S226:NO)、第2特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S228)。この第2特別図柄指定コマンドは、第1特別図柄指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第2特別図柄指定コマンドを受信したら(S228:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S229)。そして、S235へ進む。
【0069】
また、第2特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S228:NO)、第3特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S230)。この第3特別図柄指定コマンドは、変動パターン指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第3特別図柄指定コマンドを受信したら(S230:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S231)。そして、S235へ進む。
【0070】
また、第3特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S230:NO)、全図柄停止コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S232)。この全図柄停止コマンドは、特別図柄表示部L1〜L3を停止させる際に主基板41から送信されてくる。そこで、全図柄停止コマンドを受信したら(S232:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S233)。そして、S235へ進む。
【0071】
また、全図柄停止コマンドを受信していない場合には(S232:NO)、その他のコマンド処理を行う(S234)。主基板41からは、上記の変動パターン指定コマンド、第1特別図柄指定コマンド、第2特別図柄指定コマンド、第3特別図柄指定コマンド、全図柄指定コマンドの他に、特別図柄作動保留コマンド、普通図柄作動保留コマンド、普通図柄変動パターン指定コマンド、普通図柄指定コマンド、普通図柄全図柄停止コマンド、大入賞口開放表示コマンド、大入賞口閉鎖表示コマンド、大当たり開始画面表示コマンド、大当たり終了画面表示コマンドが送信されてくる。ここでは、これらのコマンドを受信した際に行われる処理、例えば音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へのコマンド送信等が実施され、S235へ進む。
【0072】
S235では、本発明の要部であるメッセージ処理が行われ(S235)、信頼度表示処理が行われる(S236)。このメッセージ処理については、図10に示すフローチャートを参照し、信頼度表示処理については、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0073】
まず、メッセージ処理では、特別図柄表示画面28に表示ボタン77の押下を促すメッセージの表示や、表示ボタン77の押下が有効となる有効時間の管理が行われる。ここでは、表示フラグ、有効フラグ、有効時間カウンタが使用される。表示フラグは、表示ボタン77の押下を促すメッセージを表示したか否かの情報が記憶される。メッセージが表示されると、「1」が記憶されて「ON」となる。まだメッセージの表示がなされていない場合には「0」が記憶されて「OFF」となっている。なお、表示フラグが「ON」とされた場合には、サブ統合基板処理において、その大当たり判定結果の報知の全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)、「OFF」される。有効時間カウンタは、メッセージ表示後に表示ボタン77の押下を有効とする時間を計測するために使用する時間カウンタである。有効フラグは、有効時間中である場合には「1」が記憶されて「ON」となっており、有効時間外では「0」が記憶されて「OFF」となっている。
【0074】
まず、図10に示すように、表示フラグが「ON」であるか否かにより、すでにメッセージを表示したか否かの判断が行われる(S401)。表示フラグが「OFF」であり、メッセージがまだ表示されていない場合には(S401:NO)、リーチ状態であるか否かの判断が行われる(S402)。メッセージを表示するのはリーチ状態である場合なので、変動時間カウンタの値が「0」となっており、全図柄停止コマンドをまだ受信しておらず(特別図柄表示部L1及びL2のみ停止している)、さらに、特別図柄表示部L1及びL2の図柄が同じとなり、リーチ状態となっていれば(S402:YES)、図柄表示基板44へメッセージ表示を指示するコマンドを送信して(S403)、有効時間カウンタに所定の有効時間(例えば、5秒)を記憶し(S404)、有効フラグを「ON」とし(S405)、表示フラグを「ON」とする(S406)。そして、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。リーチ状態でない場合には(S402:NO)、メッセージ表示を行わないので、なにもせずにそのままサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。なお、有効時間カウンタは図示外の時間管理プログラムにおいて、所定時間毎(例えば、1ms毎)に減算されている。なお、負の値は取らないように、「0」となった場合には、それ以上の減算はなされないように制御されている。
【0075】
また、S401において、表示フラグが「ON」であった場合には(S401:YES)、有効時間が終了したか否かの判断が行われる(S407)。S404でセットされた有効時間カウンタの値が「0」となっている場合には、有効時間は終了しているので(S407:YES)、有効フラグを「OFF」して(S408)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。また、有効時間カウンタの値が「0」より大きく、有効時間中である場合には(S407:NO)、なにもせずにそのままサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0076】
次に、信頼度表示処理では、図11に示すように、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S311)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S311:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S311:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S312)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S312:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0077】
有効フラグが「ON」であり有効中であれば(S312:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S313)。大当たりでなければ信頼度表示は行わないので(S313:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。大当たりであれば(S313:YES)、信頼度表示を行うので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S314)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0078】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に表示ボタン77が押下されると、そのリーチが大当たりとなる場合には、表示ランプ78が点灯する。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際(図9、S232:YES)に消灯される。
【0079】
次に、「第3の実施の形態」について説明する。第3の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「ボタンを押せ!」等の表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば、5秒間の間に表示ボタン77が押下された場合に、抽選により表示ランプ78を点灯させるか否かが決定され、点灯させると決定された場合に表示ランプ78が点灯する。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段とを備えている。
【0080】
本実施の形態においても、図9に示す「第2の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様に、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与え、メッセージ処理及び信頼度表示処理が行われる。そこで、サブ統合基板処理の全体の流れは、図9に示す「第2の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様なので説明を省略し、「第2の実施の形態」と異なる処理を行っているメッセージ処理及び信頼度表示処理について図14及び図15のフローチャート、図12及び図13の表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選で使用するテーブルの概念図を参照して詳述する。
【0081】
図12は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、はずれの場合に表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選を行うためのはずれ時表示決定テーブル5835aの概念図である。図13は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、大当たりの場合に表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選を行うための大当たり時表示決定テーブル5835bの概念図である。図14は、サブ統合基板処理の中で行われるメッセージ処理のフローチャートである。図15は、サブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【0082】
まず、図12及び図13に示す表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選で使用するテーブルについて説明する。図12は、はずれの場合に表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選を行うためのはずれ時表示決定テーブル5835aの概念図であり、図13は、大当たりの場合に表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選を行うための大当たり時表示決定テーブル5835bの概念図である。はずれ時表示決定テーブル5835a、大当たり時表示決定テーブル5835b共に、表示カウンタ欄及び表示欄を設けており、表示カウンタ欄の「0」〜「99」の値に対応して、表示欄に「1」又は「0」が記憶されている。表示欄の「1」は表示ランプ78を点灯させることを示し、「0」は表示ランプ78を点灯させないことを示している。図示外のカウンタ更新プログラムでは、表示カウンタの値が所定時間毎(例えば、1ms毎)に「1」ずつ加算されて更新され、「99」以上となった場合には、「0」へ戻り、「0」〜「99」の値を取るように制御されている。そして、信頼度表示処理において、この表示カウンタの値に対応した表示欄の値が参照され、表示ランプ78を点灯させるか否かの判断が行われる。
【0083】
図12に示す例では、はずれ時表示決定テーブル5835aの表示カウンタ欄の値「0」〜「98」に対応して、表示欄に「0」が記憶されており、表示カウンタ欄の値「99」に対応して、表示欄に「1」が記憶されている。すなわち、はずれの場合であっても1%の割合で表示ランプ78が点灯することになる。
【0084】
図13に示す例では、大当たり時表示決定テーブル5835bの表示カウンタ欄の値「0」〜「2」に対応して、表示欄に「0」が記憶されており、表示カウンタ欄「3」から「99」に対応して、表示欄に「1」が記憶されている。即ち、大当たりの場合であっても3%の割合で表示ランプ78が点灯しないことがある。
【0085】
次に、「第3の実施の形態」のメッセージ処理について図14のフローチャートを参照して説明する。メッセージ処理では、特別図柄表示画面28に表示ボタン77の押下を促すメッセージの表示や、表示ボタン77の押下が有効となる状態(有効状態)の管理が行われる。「第3の実施の形態」では、有効状態が何回生起されるかが決められており、複数回繰り返されることもある。
【0086】
ここでは、表示フラグ、有効フラグ、有効時間カウンタ、実施回数カウンタが使用される。表示フラグは、表示ボタン77の押下を促すメッセージの表示状態についての情報が記憶される。まだ1度も有効状態となっていない場合には「0」が記憶されている。有効状態中である場合には「1」が記憶されている。変動パターンにより決められた有効状態の回数、全ての実施が終了した場合には「9」が記憶される。有効状態が終了し、まだ全ての有効状態の実施が終了していない場合には、有効状態待ちとして「2」が記憶される。なお、表示フラグは、サブ統合基板処理において、その大当たり判定結果の報知の全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)、「0」に初期化される。有効時間カウンタは、メッセージ表示後に表示ボタン77の押下を有効とする時間を計測するために使用する時間カウンタである。次回待ち時間カウンタは、次回の有効状態を生起させるまでの時間を計測するために使用する時間カウンタである。有効フラグは、有効状態中である場合には「1」が記憶されて「ON」となっており、有効状態でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となっている。実施回数カウンタは、有効状態が実施された回数を計数するカウンタであり、サブ統合基板処理において、変動パターンコマンドを受信した際に(図9、S221:YES)、「0」に初期化される。
【0087】
まず、図14に示すように、リーチ状態であるか否かの判断が行われる(S421)。この判断は、変動時間カウンタの値が「0」となっており、全図柄停止コマンドをまだ受信していないか(特別図柄表示部L1及びL2のみ停止していること)、及び、特別図柄表示部L1及びL2の図柄が同じかにより判断される。リーチ状態でなければ(S421:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0088】
リーチ状態であれば(S421:YES)、表示ボタン77の押下が有効となる有効状態を変動パターンにより決められている回数実施し、終了したか否かの判断が行われる(S422)。表示フラグが「9」でなければ、有効状態の実施は終了していないので(S422:NO)、次いで、有効状態中であるか否かの判断が行われる(S423)。表示フラグが「1」でなければ、有効状態中でないので(S423:NO)、表示フラグが「2」であるか否かにより、有効状態待ちであるか否かの判断が行われる(S424)。表示フラグが「2」でなく、有効状態待ちでなければ(S424:NO)、変動パターンから有効状態実施回数を決定し(S425)、図柄表示基板44へメッセージ表示を指示するコマンドを送信して(S426)、実施回数カウンタに「1」を加算して(S427)、有効時間カウンタに所定の有効時間(例えば、5秒)を記憶し(S428)、有効フラグを「ON」とし(S429)、表示フラグを「1」とする(S430)。そして、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0089】
また、S423において実施状態中である場合には(S423:YES)、有効時間が終了したか否かの判断が行われる(S431)。S428又はS440でセットされた有効時間カウンタの値が「0」となっている場合には、有効時間は終了しているので(S431:YES)、有効フラグを「OFF」する(S432)。そして、有効状態を変動パターンにより決められている回数実施したかの判断が、実施回数カウンタの値により行われる(S433)。実施回数カウンタの値が変動パターンにより決められている回数となった場合には(S433:YES)、表示フラグに所定回数の実施が終了したことを示す「9」を記憶する(S436)。実施回数カウンタの値が変動パターンにより決められている回数となっていない場合には(S433:NO)、次回待ち時間カウンタに所定時間(例えば、10秒)を記憶し(S434)、表示フラグに「2」を記憶する(S435)。そして、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。また、S431において、有効時間カウンタの値が「0」となっておらず、有効時間が終了していない場合には(S431:NO)、そのままサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0090】
S424において、表示フラグが「2」であり、有効状態待ちであると判断された場合には(S424:YES)、次回待ち時間カウンタの値が「0」であるか否かにより、メッセージを表示し、有効状態とするか否かの判断が行われる(S437)。次回待ち時間カウンタが「0」となっていない場合には(S437:NO)、メッセージを表示しないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。次回待ち時間カウンタが「0」となっている場合には(S437:YES)、図柄表示基板44へメッセージ表示を指示するコマンドを送信して(S438)、実施回数カウンタに「1」を加算して(S439)、有効時間カウンタに所定の有効時間(例えば、5秒)を記憶し(S440)、有効フラグを「ON」とし(S441)、表示フラグを「1」とする(S442)。そして、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0091】
また、S422において、表示フラグが「9」であり、実施終了となっている場合には(S422:YES)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0092】
次に、信頼度表示処理について図15のフローチャートを参照して説明する。まず、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S321)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S321:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S321:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S322)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S322:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。有効フラグが「ON」であり、有効中であれば(S322:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S323)。
【0093】
大当たりでない場合には(S323:NO)、はずれ時表示決定テーブル5835a及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S324)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S324:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S324:YES)、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S325)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0094】
大当たりである場合には(S323:YES)、大当たり時表示決定テーブル5835b及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S326)。具体的には、表示カウンタの値に対応して大当たり時表示決定テーブル5835bに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S326:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S326:YES)、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S327)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0095】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に表示ボタン77が押下されると、そのリーチが大当たりとなる場合には、表示ランプ78が点灯する。また、メッセージ表示は変動パターンにより予め決定されている回数行われる。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)消灯される。
【0096】
次に、「第4の実施の形態」について説明する。第4の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「これから5秒の間にボタンを10回押せ!」等の表示ボタン77の連続押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば5秒間の間に表示ボタン77が所定回数(例えば、10回)押下された場合に、抽選により表示ランプ78を点灯させるか否かが決定され、点灯させると決定された場合に表示ランプ78が点灯する。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段と、所定時間内に所定回数の操作が行われたか否かを判定する操作判定手段とを備えている。
【0097】
本実施の形態においても、図9に示す「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様に、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与え、メッセージ処理及び信頼度表示処理が行われる。また、図14に示す「第3の実施の形態」のメッセージ処理と同様に有効状態の管理が行われる。そこで、サブ統合基板処理の全体の流れは、図9に示す「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様なので説明を省略し、メッセージ処理の全体の流れは、図14に示す「第3の実施の形態」のメッセージ処理と同様なので説明を省略し、「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」と異なる処理を行っている信頼度表示処理について図16のフローチャートを参照して詳述する。
【0098】
まず、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S341)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S341:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S341:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S342)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S342:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。有効フラグが「ON」であり、有効中であれば(S342:YES)、押下カウンタに「1」が加算され(S343)、押下カウンタが所定回数(例えば、10回)以上となったか否かの判断が行われる(S344)。この押下カウンタは、有効フラグが「ON」となった際(図14、S429、S441参照)に「0」が記憶されてクリアされる。所定回数以上押下されていない場合には(S344:NO)、信頼度を表示しないので、何もせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。所定回数以上押下された場合には(S344:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S345)。
【0099】
大当たりでない場合には(S345:NO)、図12に示すはずれ時表示決定テーブル5835a及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S346)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S346:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S346:YES)、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S347)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0100】
大当たりである場合には(S345:YES)、図13に示す大当たり時表示決定テーブル5835b及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S348)。具体的には、表示カウンタの値に対応して大当たり時表示決定テーブル5835bに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S348:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S348:YES)、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S349)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0101】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の連続押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に所定回数以上表示ボタン77が押下されると、そのリーチが大当たりとなる場合には、表示ランプ78が点灯する。また、メッセージ表示は変動パターンにより予め決定されている回数行われる。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)消灯される。遊技者は所定時間内に所定回数表示ボタン77を押下しないと表示ランプ78が点灯しないので、所定時間内に何度も表示ボタン77を押下する。これにより、遊技者は遊技への参加を体感し、楽しみが増す。
【0102】
次に、「第5の実施の形態」について説明する。第5の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「ボタンを押せ!」等の表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば5秒間の間に表示ボタン77が押下された場合に、抽選により表示ランプ78を点灯させるか否かが決定され、点灯させると決定された場合に大当たりとなる信頼度が表示される。この信頼度の表示は、「第1の実施の形態」〜「第4の実施の形態」のように表示ランプ78の点灯又は消灯のみにより行われるのではなく、信頼度が高いか低いかを遊技者が識別できるように行う。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段と、信頼度が高いか低いかの程度を識別可能に報知する信頼度程度表示手段とを備えている。
【0103】
具体的には、図17に示すように、表示ランプ78を10個設け(表示ランプ78a〜表示ランプ78j)、表示ランプ78aのみが点灯していたら10%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78bが点灯していたら20%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78cの3つが点灯していたら30%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78dの4つが点灯していたら40%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78eの5つが点灯していたら50%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78fの6つが点灯していたら60%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78f、78gの7つが点灯していたら70%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78f、78g、78hの8つが点灯していたら80%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78f、78g、78h、78iの9つが点灯していたら90%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78f、78g、78h、78i、78jの全てが点灯していたら100%の信頼度で大当たりとなるというように、表示ランプ78の点灯数により、信頼度が高いか低いかを識別させる。
【0104】
本実施の形態においても、図9に示す「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様に、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与え、メッセージ処理及び信頼度表示処理が行われる。また、図10に示す「第2の実施の形態」のメッセージ処理と同様に有効状態の管理が行われる。そこで、サブ統合基板処理の全体の流れは、図9に示す「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様なので説明を省略し、メッセージ処理の全体の流れは、図10に示す「第2の実施の形態」のメッセージ処理と同様なので説明を省略し、「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」及び「第4の実施の形態」と異なる処理を行っている信頼度表示処理について図20のフローチャート、図18及び図19の信頼度の値を決定するためのテーブルの概念図を参照して詳述する。
【0105】
図18は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、はずれの場合に信頼度の値を決定するためのはずれ時信頼度テーブル5835cの概念図である。図19は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835dに記憶されている、大当たりの場合に0信頼度の値を決定するための大当たり時信頼度テーブル5835dの概念図である。図20は、サブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【0106】
まず、図18及び図19に示す信頼度の値を決定するためのテーブルについて説明する。図18は、はずれの場合に信頼度の値を決定するためのはずれ時信頼度テーブル5835cの概念図であり、図19は、大当たりの場合に信頼度の値を決定するための大当たり時信頼度テーブル5835dの概念図である。はずれ時信頼度テーブル5835c、大当たり時信頼度テーブル5835d共に、信頼度カウンタ欄及び信頼度欄を設けており、信頼度カウンタ欄の「0」〜「9」までの値に対応して、表信頼度欄に信頼度の値が記憶されている。図示外のカウンタ更新プログラムでは、信頼度カウンタの値が所定時間毎(例えば、1ms毎)に「1」ずつ加算されて更新され、「9」以上となった場合には、「0」へ戻り、「0」〜「9」までの値を取るように制御されている。そして、信頼度表示処理において、この信頼度カウンタの値に対応した信頼度欄の値が参照される。
【0107】
図18に示す例では、はずれ時信頼度テーブル5835cの信頼度カウンタ欄の値「0」に対応して、信頼度欄に「0%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「1」に対応して、信頼度欄に「10%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「2」に対応して、信頼度欄に「20%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「3」に対応して、信頼度欄に「30%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「4」に対応して、信頼度欄に「40%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「5」に対応して、信頼度欄に「50%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「6」に対応して、信頼度欄に「60%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「7」に対応して、信頼度欄に「70%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「8」に対応して、信頼度欄に「80%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「9」に対応して、信頼度欄に「90%」が記憶されている。したがって、はずれであるにもかかわらず「100%」で信頼度が表示されることはない。
【0108】
図19に示す例では、大当たり時信頼度テーブル5835dの信頼度カウンタ欄の値「0」に対応して、信頼度欄に「50%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「1」に対応して、信頼度欄に「60%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「2」に対応して、信頼度欄に「70%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「3」に対応して、信頼度欄に「80%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「4」に対応して、信頼度欄に「80%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「5」に対応して、信頼度欄に「90%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「6」に対応して、信頼度欄に「90%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「7」に対応して、信頼度欄に「100%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「8」に対応して、信頼度欄に「100%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「9」に対応して、信頼度欄に「100%」が記憶されている。したがって、はずれの場合よりも高い信頼度で信頼度が表示されることが多い。
【0109】
次に、「第5の実施の形態」の信頼度表示処理について図20のフローチャートを参照して説明する。まず、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S361)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S361:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S361:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S362)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S362:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。有効フラグが「ON」であり有効中であれば(S362:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S363)。
【0110】
大当たりでない場合には(S363:NO)、はずれ時表示決定テーブル5835a及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S364)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S364:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S364:YES)、信頼度の値が決定される(S365)。具体的には、信頼度カウンタの値に対応してはずれ時信頼度テーブル5835cに記憶されている値にしたがって、表示ランプ78a〜78jを点灯させる。そして、表示ランプ78a〜78jを点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S366)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0111】
大当たりである場合には(S363:YES)、大当たり時表示決定テーブル5835b及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S367)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S367:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S367:YES)、信頼度の値が決定される(S368)。具体的には、信頼度カウンタの値に対応して大当たり時信頼度テーブル5835dに記憶されている値にしたがって、表示ランプ78a〜78jを点灯させる。そして、表示ランプ78a〜78jを点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S369)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0112】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に表示ボタン77が押下されると、抽選により信頼度の数値が決定され、表示ランプ78a〜78jが信頼度の数値にしたがって点灯する。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)消灯される。
【0113】
次に、「第6の実施の形態」について説明する。第6の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「ボタンを押せ!」等の表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば5秒間の間に表示ボタン77が押下された場合に、抽選により表示ランプ78を点灯させるか否かが決定され、点灯させると決定された場合に表示ランプ78が点灯する。なお、本実施の形態では、ディップスイッチ79により表示ランプ78を点灯させるタイミングを設定できる。設定1では、表示ボタン77の押下後すぐに信頼度を表示し、設定2では、表示ボタン77の押下後所定時間(例えば、3秒)経過後に信頼度を表示するものとする。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段とを備えている。
【0114】
なお、本実施の形態においても、図9に示す「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」、「第5の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様に、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与え、メッセージ処理及び信頼度表示処理が行われる。また、図10に示す「第2の実施の形態」及び「第5の実施の形態」のメッセージ処理と同様に有効状態の管理が行われる。そこで、サブ統合基板処理の全体の流れは、図9に示す「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様なので説明を省略し、メッセージ処理の全体の流れは、図10に示す「第2の実施の形態」のメッセージ処理と同様なので説明を省略し、「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」及び「第5の実施の形態」と異なる処理を行っている信頼度表示処理について図21のフローチャートを参照して詳述する。
【0115】
信頼度表示処理では、信頼度表示待ちフラグ及び信頼度表示待ち時間カウンタが使用される。信頼度表示待ちフラグは、初期値では「0」が記憶されて「OFF」となっており、設定2であり表示ボタン77の押下後所定時間経過後に信頼度を表示するために経過時間を計測している間、「1」が記憶されて「ON」となり、信頼度が表示された際に「0」が記憶されて「OFF」となる。信頼度表示待ち時間カウンタは、設定2である場合に、表示ボタン77が押下されてからの経過時間を計測するための時間カウンタであり、図示外のカウンタ更新プログラムにおいて、所定時間毎(例えば1ms毎)に減算される。。
【0116】
まず、図21に示すように、信頼度表示待ち状態であるか否かの判断が、信頼度表示待ちフラグが「ON」であるか否かにより行われる(S381)。信頼度表示待ちフラグが「OFF」であり、信頼度表示待ちでなければ(S381:NO)、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S382)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S382:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S382:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S383)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S383:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。有効フラグが「ON」であり有効中であれば(S383:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S384)。
【0117】
大当たりでない場合には(S384:NO)、図12に示すはずれ時表示決定テーブル5835a及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S385)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S385:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S385:YES)、設定が2であるか否かの判断が行われる(S386)。設定が2でなければ(S386:NO)、すぐに信頼度を表示するので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S389)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。設定が2であれば(S386:YES)、すぐには信頼度を表示せず、所定時間経過後に表示するので、信頼度表示待ち時間カウンタに所定時間(例えば、3秒)を記憶し(S387)、信頼度表示待ちフラグに「1」を記憶して「ON」として(S388)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0118】
大当たりである場合には(S384:YES)、図13に示す大当たり時表示決定テーブル5835b及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S390)。具体的には、表示カウンタの値に対応して大当たり時表示決定テーブル5835bに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S390:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S390:YES)、設定が2であるか否かの判断が行われる(S391)。設定が2でなければ(S391:NO)、すぐに信頼度を表示するので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S394)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。設定が2であれば(S391:YES)、すぐには信頼度を表示せず、所定時間経過後に表示するので、信頼度表示待ち時間カウンタに所定時間(例えば、3秒)を記憶し(S392)、信頼度表示待ちフラグに「1」を記憶して「ON」として(S393)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0119】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に表示ボタン77が押下されると、ディップスイッチの設定に従い、押下後すぐに、又は所定時間経過後に抽選により信頼度の数値が決定され、表示ランプ78が点灯する。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)消灯される。
【0120】
また、S381において、信頼度表示待ちフラグが「ON」であり、信頼度表示待ちである場合には(S381:YES)、信頼度を表示するタイミングであるか否かの判断が行われる(S395)。信頼度表示待ち時間カウンタの値が「0」であり、信頼度を表示するタイミングである場合には(S395:YES)、信頼度を表示するので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S396)、信頼度表示待ちフラグに「0」を記憶し、「OFF」とされ(S397)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度表示待ち時間カウンタの値がまだ「0」となっておらず、信頼度を表示するタイミングでない場合には(S395:NO)、そのままサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0121】
なお、特別図柄表示装置8の特別図柄表示画面28が、本発明の「図柄表示手段」に相当し、始動口スイッチ75が「遊技球検出手段」に相当し、表示ボタン77が「スイッチ」に相当し、表示ランプ78が「表示手段」に相当し、「第6の実施の形態」におけるディップスイッチ79が「報知タイミング設定手段」に相当する。
【0122】
また、メインルーチン処理のS14の特別図柄処理において実施される乱数取得処理を行う主基板41のCPU51が、本発明の「乱数取得手段」をして機能し、大当たり判定処理を行う主基板41のCPU51が、本発明の「当たり判定手段」をして機能し、特別図柄制御処理を行う主基板41のCPU51が、本発明の「図柄表示制御手段」として機能する。また、図8の信頼度表示処理のS304の処理、図11の信頼度表示処理のS314の処理、図15の信頼度表示処理のS325及びS327の処理、図16の信頼度表示処理のS347及びS349の処理、図20の信頼度表示処理のS366及びS369の処理、図21の信頼度表示処理のS396、S389及びS394の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が、本発明の「報知制御手段」として機能する。
【0123】
以上説明したように、遊技者が表示ボタン77を押下されることにより大当たりとなる信頼度を表示ランプ78に報知している。このようにして、信頼度を知りたい遊技者は、表示ボタン77を押下することにより信頼度を知ることができ、知りたくない遊技者は、表示ボタン77を押下しないので、知りたくもないのに信頼度を報知されてしまうことはない。したがって、遊技機側が一方的に信頼度を報知する従来の信頼度報知とは異なり、表示ボタン77の操作により、信頼度を表示させるか否かを選択することができる。
【0124】
尚、本発明は、以上詳述した「第1の実施の形態」〜「第6の実施の形態」に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、上記実施形態では遊技機として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、遊技機はパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。
【0125】
上記実施の形態では、「報知手段」として表示ランプ78を使用しているが、報知手段はこれに限らず、電飾用のLED62、電飾ランプ63等の他のLEDや電飾ランプを使用しても良い。また、特別図柄表示画面28内に表示したり、特別図柄表示装置8とは別に液晶画面を設けてそこに表示してもよい。また、「第5の実施の形態」において、表示ランプ78a〜78jを使用して信頼度の高低を識別できるようにしたが、特別図柄表示画面28に具体的な数値、例えば10%、20%、30%といった割合を表示したりしてもよい。また、特別図柄表示画面とは別の液晶画面を遊技領域4に設けて、そこに表示してもよい。また、、表示ランプ78の点灯色を白、黄色、オレンジ、赤というように段階を持たせて表現したり、表示ランプ78の光の強さに変化を持たせて表現したり、表示ランプ78を点滅させて、信頼度が高いほど点滅速度が速くなるようにして表現したりしてもよい。
【0126】
また、上記実施の形態では、全図柄停止コマンドを受信した際に表示ランプ78を消灯させているが、表示ランプ78を消灯させるタイミングはこれに限らず、大当たり遊技状態が終了する際や点灯後所定時間経過後であってもよく、また、長時間点灯させるのではなく、表示ランプ78を瞬間的に点灯又は点滅させるだけにしてもよい。
【0127】
また、「スイッチ」として押しボタン形式の表示ボタン77を使用しているが、スイッチはこれに限らず、触れることによりOFF−ONの切換が行われるタッチスイッチ等他のスイッチでもよい。また、設置場所も図1に示すようなハンドルの左上でなくてもよく、遊技者が操作できる位置であればよい。また、遊技機に固定されている必要はなく、赤外線通信等により遊技機本体と通信するスイッチや、遊技機本体とケーブルで繋がれているスイッチであってもよい。
【0128】
また、上記「第1の実施の形態」では、リーチ状態である時のみ、表示ボタン77の押下を有効としたが、これはリーチ状態である場合に限らず、報知すべき大当たり判定の結果が存在する際にはいつでも有効としてもよい。また、報知すべき大当たり判定の結果が存在しない場合には、「今は抽選中のものはありません。」等のメッセージを表示するようにしてもよい。また、特別図柄表示部L1のみが停止しており、特定の図柄、例えば「1」又は「9」が表示されている場合に有効としてもよい。または、大当たり判定の結果報知中に所定の入賞口に遊技球が入賞した場合に有効としてもよい。
【0129】
また、「第2の実施の形態」〜「第6の実施の形態」では、リーチ状態である場合に、表示ボタン77の押下を促すメッセージを表示したが、メッセージ表示のタイミングは、リーチ状態である場合に限らない。特別図柄表示部L1〜L3の変動開始後すぐにメッセージを表示してもよい。また、特別図柄表示部L1のみが停止しており、特定の図柄、例えば「3」又は「5」が表示されている場合にメッセージを表示するようにしてもよい。または、大当たり判定の結果報知中に所定の入賞口に遊技球が入賞した場合にメッセージを表示するようにしてもよい。
【0130】
また、「第2の実施の形態」〜「第6の実施の形態」では、メッセージ処理において、表示ボタン77の押下が有効となるタイミングは、メッセージを表示したと同時である(メッセージの表示をした後、すぐに有効時間カウンタのセット及び有効フラグの「ON」が行われている)が、表示ボタン77の押下を有効とするタイミングはこれに限らず、メッセージ表示後所定時間(例えば、3秒)経過後に、有効状態としてもよい。また、特定のキャラクターが特別図柄表示画面28に出現したら有効状態としたり、特定のキャラクターが特別図柄表示画面28に表示されている間を有効状態としたり、特定のランプが点灯している間を有効状態としたり、所定の入賞口に遊技球が入賞したら有効状態としたりしてもよい。
【0131】
また、「第1の実施の形態」〜「第5の実施の形態」において、表示ボタン77押下後すぐに信頼度を表示しているが、信頼度表示のタイミングはこれに限らず、表示ボタン77押下後、所定時間経過後に表示したり、特定のキャラクターが特別図柄表示画面28に出現したら評したり、ボタン押下後初めて所定の入賞口に遊技球が入賞したら表示したりしてもよい。
【0132】
また、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」のメッセージ処理において、有効状態を実施する回数は変動パターン毎に決定されているが、実施回数の決定は、変動パターンに拠るものに限らず、抽選により決定してもよい。また、リーチ状態となり、初めてメッセージ処理が実施された際に(S421:YES、S422:NO、S423:NO、S424:NO)、すぐに1回目のメッセージ表示を行っているが、ここではメッセージ表示を行わずに次回待ち時間カウンタに待ち時間をセットして、所定時間経過後に1回目のメッセージ表示を行ってもよい。また、「第2の実施の形態」〜「第6の実施の形態」において、有効時間や信頼度表示待ち時間は、固定の時間としているが、変動パターン毎に決めてもよいし、メッセージ表示時に抽選により決定してもよい。
【0133】
また、「第3の実施の形態」〜「第6の実施の形態」において、はずれ時表示決定テーブル5835a及び大当たり時表示決定テーブル5835bにおける表示欄の「1」の割合は図12、図13に示す例に限らない。また、表示カウンタの値も「0」〜「99」に限らず、これ以上であっても以下であってもよい。また、「第6の実施の形態」において、はずれ時信頼度テーブル5835c及び大当たり時信頼度テーブル5835dにおける信頼度の数値は図18、図19に示す例に限らない。さらに、これらのテーブルを複数設け、ディップスイッチ79によりどのテーブルを使用するかを設定するようにしてもよい。
【0134】
また、「第6の実施の形態」では、ディップスイッチ79により行う設定を設定1(ボタン押下後すぐに信頼度表示)と設定2(ボタン押下後3秒経過後に信頼度表示)の2種類設けているが、設定の数や内容はこれに限らず、1秒後、2秒後、8秒後というように所定時間を複数設けてもよい。また、所定時間後に限らず、特定のキャラクターが特別図柄表示画面28に出現したら信頼度を表示する設定や、ボタン押下後初めて所定の入賞口に遊技球が入賞したら信頼度を表示するような設定を設けてもよい。
【0135】
また、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」、「第5の実施の形態」、「第6の実施の形態」においては、「第1の実施の形態」のように表示ボタン77の押下を促すメッセージを表示しない形態で実施してもよい。また、「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」、「第6の実施の形態」においては、「第5の実施の形態」のように信頼度の高低を識別できる形で表示してもよい。また、「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第6の実施の形態」においては、「第4の実施の形態」のように表示ボタン77を所定時間内に所定回数押下させるようにしてもよい。
【0136】
尚、上記実施の形態では、スイッチが操作された場合に信頼度を報知しているが、スイッチの操作が行われない場合に信頼度を報知するようにしてもよい。つまり、通常は信頼度の報知を行い、スイッチの操作が行われた場合には信頼度の報知を行わないようにしてもよい。すなわち、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる報知制御手段に替えて、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知しない非報知制御手段を設けてもよい。その場合には、「信頼度を出すぞ!見たくなければ、ボタンを押せ!」というような、表示ボタン77の押下を促すメッセージを表示するようにしてもよい。
【0137】
また、上記実施の形態では、信頼度の報知は遊技者がスイッチを操作することによってのみ行われているが、遊技者の意思に拠らない遊技機側の一方的な報知と、スイッチの操作による信頼度の報知とを混在させてもよい。
【0138】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1に係る発明の遊技機では、発射ハンドルは遊技球の発射を調整し、図柄表示手段は、発射ハンドルを操作することにより発射された遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示され、遊技球検出手段は、遊技盤上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞を検出し、乱数取得手段は、遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して乱数値を取得し、当たり判定手段は、乱数取得手段により取得された乱数値に基づいて当たり外れを判定し、図柄表示制御手段は、図柄表示手段に、図柄を変動表示した後に当たり判定手段の判定結果を示す図柄を確定表示し、スイッチは遊技者が操作可能であり、報知手段は、当たりとなる信頼度を報知し、報知制御手段は、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させることができる。したがって、遊技者がスイッチを操作することにより当たりとなる信頼度を知ることができる。よって、遊技者は、信頼度を知りたい場合にスイッチを操作し、信頼度を知りたくない場合には、スイッチを操作しないようにすればよいので、遊技者は自らの意思で信頼度を知るか知らないかの選択をすることができる。
【0139】
また、請求項2に係る発明の遊技機では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、報知制御手段は、図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させることができる。したがって、遊技者は図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、スイッチを操作することにより、当たりとなる信頼度を知ることができる。
【0140】
また、請求項3に係る発明の遊技機では、請求項2に記載の発明の効果に加えて、所定の図柄は、当たりを示す図柄と予め定められている所定の組み合わせの図柄の内、最後の図柄が揃っていないリーチ状態を示す図柄とすることができる。したがって、遊技者は図柄表示手段に表示されている図柄がリーチ状態である場合に、スイッチを操作することにより、当たりとなる信頼度を知ることができる。
【0141】
また、請求項4に係る発明の遊技機では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、報知タイミング設定手段は、報知手段による当たりとなる信頼度の報知を、スイッチが操作された後に、どのタイミングで行うかの設定をすることができる。したがって、スイッチが操作されて後にすぐに信頼度を表示したり、所定時間経過後に信頼度を表示したり、図柄表示手段に所定の図柄が表示されたら信頼度を表示したり、所定数の遊技球が所定の入賞口に入賞したら信頼度を表示したりというように信頼度の報知のタイミングを複数設け、どのタイミングで行うかの設定をすることができる。
【0142】
また、請求項5に係る発明の遊技機では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加えて、当たり判定手段が当たりと判定している場合には、報知制御手段は、必ず当たりとなることを報知手段に報知させることができる。したがって、当たりであるのに当たりとならないと報知されることはないので、当たりとならないと報知された場合には、当たりとなることはない。
【0143】
また、請求項6に係る発明の遊技機では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされないようにすることができる。したがって、スイッチが操作されても、信頼度の報知がされないことがあり、遊技者はスイッチを操作しても信頼度が報知されたり、報知されなかったりするので、信頼度の報知がされると、当たりへの期待感が高まる。
【0144】
また、請求項7に係る発明の遊技機では、請求項6に記載の発明の効果に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされた場合には、必ず当たりとすることができる。したがって、当たりとなる信頼度の報知がされたにもかかわらず、はずれとなり、遊技者の当たりへの期待感を損なうことはない。
【0145】
また、請求項8に係る発明の遊技機では、請求項6又は7に記載の発明の効果に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合にも、当たりとすることができる。遊技者は、スイッチを操作しても当たりとなる信頼度が報知されていない場合には、当たりへの期待感を大きくは持たない。しかし、信頼度が報知されなくても当たりとなる場合があるので、当たりとなる信頼度が報知されない場合であっても、小さいながらも最後まで当たりへの期待を持ち続けることができる。また、当たりとなる信頼度が報知されずに、当たりへの期待感が小さい場合に当たりとなると、遊技者の当たりへの期待感はよい方向に裏切られ、当たりとなったことの喜びが一層大きく感じられる効果がある。
【0146】
また、請求項9に係る発明の遊技機では、請求項1乃至8の何れかに記載の発明の効果に加えて、報知手段は、図柄表示手段及び発光手段の少なくとも一つを用いることができる。したがって、図柄表示手段又は発行手段に信頼度を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、パチンコ機1の正面図である。
【図2】図2は、遊技盤2の正面図である。
【図3】図3は、特別図柄表示装置8の正面図である。
【図4】図4は、メインルーチン処理のフローチャートである。
【図5】図5は、サブ統合基板58のROM583の記憶エリアを示す概念図である。
【図6】図6は、サブ統合基板58のRAM582の記憶エリアを示す概念図である。
【図7】図7は、「第1の実施の形態」のサブ統合基板処理のフローチャートである。
【図8】図8は、「第1の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図9】図9は、「第2の実施の形態」〜「第6の実施の形態」のサブ統合基板処理のフローチャートである。
【図10】図10は、「第2の実施の形態」、「第5の実施の形態」、「第6の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われるメッージ処理のフローチャートである。
【図11】図11は、「第2の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図12】図12は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、はずれ時表示決定テーブル5835aの概念図である。
【図13】図13は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、大当たり時表示決定テーブル5835bの概念図である。
【図14】図14は、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われるメッセージ処理のフローチートである。
【図15】図15は、「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図16】図16は、「第4の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図17】図17は、「第5の実施の形態」の遊技盤2の正面図である。
【図18】図18は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、はずれ時信頼度テーブル5835c概念図である。
【図19】図19は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、大当たり時信頼度テーブル5835dの概念図である。
【図20】図20は、「第5の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図21】図21は、「第6の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
4 遊技領域
8 特別図柄表示装置
28 特別図柄表示画面
41 主基板
44 図柄表示基板
58 サブ統合基板
77 表示ボタン
78 表示ランプ
581 CPU
582 RAM
583 ROM
5835 信頼度表示用記憶エリア
5835a はずれ時表示決定テーブル
5835b 大当たり時表示決定テーブル
5835c はずれ時信頼度テーブル
5835d 大当たり時信頼度テーブル
L1 特別図柄表示部
L2 特別図柄表示部
L3 特別図柄表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、パチコン機等の遊技機に関するものであり、詳細には、遊技者が操作するスイッチを設けている遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機では、大当たり判定の結果を複数の図柄を変動、停止させることにより報知している。そして、大当たりである場合には、全ての図柄が同じ図柄となる。そこで、最後の図柄のみが変動しており、他の図柄が全て同じ図柄で停止している場合(リーチ状態)には、遊技者は大当たりとなることへの期待が高まる。そこで、大当たりが発生する前の大当たり判定の結果報知においてリーチを集中的に発生させたり、特定のキャラクターを画面に表示させたり、特定のランプを点灯させたり、特定の音声を発生させたりして、通常の演出と差異を持たせたり、大当たり判定の保留球数を示すランプの報知様態を変化させたりして、その大当たり判定結果が大当たりである可能性が高いか低いか、即ち、信頼度を遊技者に知らせる遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、パチンコ機等の遊技機では、遊技者が操作可能なスイッチを設けているものがある。このスイッチを遊技者が操作することにより、大当たり判定の結果を報知するための特別図柄の変動を停止させたり(例えば、特許文献2)、大当たりとなる確率についての2種の遊技モードを選択したりすることを提案していた(例えば、特許文献3)。
【0004】
【特許文献1】
特許3101646号
【特許文献2】
特開平7−100255
【特許文献3】
特開平7−289702
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の遊技機では、大当たりの信頼度の報知について言えば、遊技者の意思とは無関係に、遊技機側から一方的に大当たりの信頼度が報知されていた。つまり、全ての図柄が停止するまでは、大当たりとなるか否かを知りたくない遊技者であっても、一方的に報知されてしまい、信頼度を知ってしまうという問題点があった。また、逆に、大当たり判定の結果をいち早く知りたい遊技者にとっては、信頼度が表示されない場合には、全ての図柄が停止するまで大当たりとなるか否かが判らないため、全ての図柄が停止するまでの時間が非常に長く感じられるという問題点があった。すなわち、大当たりとなるか否かの信頼度を知りたい遊技者と知りたくない遊技者との希望に対して対応できていないという問題点があった。
【0006】
また、上記の遊技機では、スイッチの操作は、遊技機の遊技内容に直接係わるものであり、信頼度の表示と遊技者が操作するスイッチの機能は、各々単独に存在する、完成された仕様であった。そのため、両者を結びつける思想は一切なかった。
【0007】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、遊技者が操作するスイッチを設けており、遊技者がスイッチを操作することにより、大当たり判定の結果が大当たりとなることの信頼度を表示するか否かを選択可能な遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の遊技機では、遊技球の発射を調整する発射ハンドルと、当該発射ハンドルを操作することにより発射された遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示される図柄表示手段と、遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示される図柄表示手段と、前記遊技盤上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞を検出する遊技球検出手段と、当該遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して乱数値を取得する乱数取得手段と、当該乱数取得手段により取得された乱数値に基づいて当たり外れを判定する当たり判定手段と、前記図柄表示手段に、図柄を変動表示した後に前記当たり判定手段の判定結果を示す図柄を確定表示する図柄表示制御手段と、遊技者が操作可能なスイッチと、当たりとなる信頼度を報知する報知手段と、前記スイッチが操作されると、前記報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる報知制御手段とを備えている。
【0009】
この構成の遊技機では、発射ハンドルは遊技球の発射を調整し、図柄表示手段は、発射ハンドルを操作することにより発射された遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示し、遊技球検出手段は、遊技盤上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞を検出し、乱数取得手段は、遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して乱数値を取得し、当たり判定手段は、乱数取得手段により取得された乱数値に基づいて当たり外れを判定し、図柄表示制御手段は、図柄表示手段に、図柄を変動表示した後に当たり判定手段の判定結果を示す図柄を確定表示し、スイッチは遊技者が操作可能であり、報知手段は、当たりとなる信頼度を報知し、報知制御手段は、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる。
【0010】
また、請求項2に係る発明の遊技機では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記報知制御手段は、前記図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、前記スイッチが操作されると、前記報知手段に当たりとなる信頼度を報知させることを特徴とする構成となっている。
【0011】
この構成の遊技機では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、報知制御手段は、図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる。
【0012】
また、請求項3に係る発明の遊技機では、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記所定の図柄は、当たりを示す図柄と予め定められている所定の組み合わせの図柄の内、最後の図柄が揃っていないリーチ状態を示す図柄であることを特徴とする構成となっている。
【0013】
この構成の遊技機では、請求項2に記載の発明の作用に加えて、所定の図柄は、当たりを示す図柄と予め定められている所定の組み合わせの図柄の内、最後の図柄が揃っていないリーチ状態を示す図柄とする。
【0014】
また、請求項4に係る発明の遊技機では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記報知手段による当たりとなる信頼度の報知を、前記スイッチが操作された後に、どのタイミングで行うかの設定をする報知タイミング設定手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
【0015】
この構成の遊技機では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加えて、報知タイミング設定手段は、報知手段による当たりとなる信頼度の報知を、スイッチが操作された後に、どのタイミングで行うかの設定をする。
【0016】
また、請求項5に係る発明の遊技機では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記当たり判定手段が当たりと判定している場合には、前記報知制御手段は、必ず当たりとなることを前記報知手段に報知させることを特徴とする構成となっている。
【0017】
この構成の遊技機では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加えて、当たり判定手段が当たりと判定している場合には、報知制御手段は、必ず当たりとなることを報知手段に報知させる。
【0018】
また、請求項6に係る発明の遊技機では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合もあることを特徴とする構成となっている。
【0019】
この構成の遊技機では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合もある。
【0020】
また、請求項7に係る発明の遊技機では、請求項6に記載の発明の構成に加えて、前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされた場合には、必ず当たりとなることを特徴とする構成となっている。
【0021】
この構成の遊技機では、請求項6に記載の発明の作用に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされた場合には、必ず当たりとなる。
【0022】
また、請求項8に係る発明の遊技機では、請求項6又は7に記載の発明の構成に加えて、前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合にも、当たりとなる場合があることを特徴とする構成となっている。
【0023】
この構成の遊技機では、請求項6又は7に記載の発明の作用に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合にも、当たりとなる場合がある。
【0024】
また、請求項9に係る発明の遊技機では、請求項1乃至8の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記報知手段は、前記図柄表示手段及び発光手段の少なくとも一つであることを特徴とする構成となっている。
【0025】
この構成の遊技機では、請求項1乃至8の何れかに記載の発明の作用に加えて、報知手段は、図柄表示手段及び発光手段の少なくとも一つである。
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の「第1の実施の形態」〜「第6の実施の形態」における、遊技球の入賞に基づいて図柄ゲームを行うパチンコ機1について、図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1は、パチンコ機1の正面図である。図2は、遊技盤2の正面図である。
【0026】
図1に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、発射ハンドル7の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤2が設けられている。この遊技盤2は略正方形であり、前面にはガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、発射機に遊技球を供給し、かつ賞品球を受ける上皿5が設けられている。そして、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が、下皿6の上にはスピーカー48がそれぞれ設けられている。さらに、スピーカ48の左側には、本発明の要部であり「スイッチ」として機能する表示ボタン77が設けられている。本発明のパチンコ機1では、遊技者が表示ボタン77を押下すると、大当たりの信頼度が報知される。
【0027】
また、図2に示すように、遊技盤2前面中央に位置する遊技領域4の略中央には、LCDから構成された特別図柄表示画面28や各種ランプ、LEDを備えた特別図柄表示装置8が設けられている。この特別図柄表示装置8の左右上方には電飾風車9,10がそれぞれ設けられ、また、特別図柄表示装置8の左側方には普通図柄始動ゲート12が設けられている。また、特別図柄表示装置8の下側には特別図柄始動電動役物15が設けられており、さらにその特別図柄始動電動役物15の下方に、大入賞口16が設けられている。そして、特別図柄始動電動役物15の左右には普通入賞口19,20がそれぞれ設けられており、大入賞口16の左右にも普通入賞口17,18がそれぞれ設けられている。
【0028】
また、特別図柄表示装置8の下部には、遊技盤2の表面から遊技盤2の奥方向に向かって遊技球を暫時載置可能なステージ21が略水平に設けられ、また、特別図柄表示装置8の左右両肩にはワープ口22,23がそれぞれ設けられている。これらのワープ口22,23を通過した遊技球は特別図柄表示装置8の内部(ワープゾーン)を通ってステージ21へ現出するようになっており、ステージ21に現出した遊技球が、ステージ21の直下に設けられている特別図柄始動電動役物15に向かって落下しやすくなるように、ステージ21に若干の勾配が設けられている。
【0029】
また、特別図柄表示画面28の上方には、7セグメントLEDから構成される普通図柄表示部24が設けられており、1桁の数字や1文字のアルファベット等の図柄を表示できるようになっている。なお、遊技盤2には、上記以外に、種々の電飾用LED62や電飾ランプ63(図3参照)、その他のLED、風車および多数の障害釘等が設けられている。また、遊技領域の右側には、本発明の要部である表示ランプ78が備えられている。この表示ランプ78は通常は消灯しており、遊技者が表示ボタン77を押下した場合に、大当たりとなる信頼度が高い場合に点灯もしくは点滅する。
【0030】
次に、特別図柄表示装置8の構造およびそこに表示される画面について説明する。特別図柄表示画面28には、左から、特別図柄表示部L1,特別図柄表示部L3,特別図柄表示部L2の順に、3つの特別図柄表示部が横一列に配置されている。この特別図柄表示部L1〜L3には、数字の「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」の10種類の図柄が上から下方向にスクロールするように変動表示され、特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2、特別図柄表示部L3の順に停止するようになっている。なお、停止した時に特別図柄表示部L1〜L3に表示されている図柄が全て同じ図柄で揃った場合(例えば、「7,7,7」のように3つ揃った場合)には、「大当たり」となり大入賞口16が開放される大当たり遊技状態が生起される。全て同じ図柄で揃わなかった場合には「はずれ」となる。したがって、特別図柄表示部L1及びL2が停止した段階で同じ図柄が表示される場合(リーチ状態)には、「大当たり」となる可能性があるために遊技者は「大当たり」への期待感が高まる。
【0031】
なお、この特別図柄表示部L1〜L3の配置、停止表示させる順序、スクロールの方向などは任意に変更できる。また、特別図柄表示画面28上には、特別図柄表示部L1〜L3の背景に画像やキャラクターやメッセージ等も表示されるようになっている。さらに、特別図柄表示部L1〜L3には特別図柄が常に表示されているわけではなく、これらの表示に代えて画像やキャラクターやメッセージ等も表示できるようになっている。なお、特別図柄表示装置8は、その裏面に図柄表示基板44(図3参照)を備えている。
【0032】
次に、パチンコ機1の電気的構成について、図3を参照して説明する。図3は、パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御部40は、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47およびサブ統合基板58から構成されている。この制御部40は、パチンコ機1(図1参照)の裏側(背面側)に設けられている。
【0033】
パチンコ機1の主制御を司る主基板41には、プログラムにしたがって各種の処理を行うCPUユニット50が設けられている。このCPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、フラグやカウンタ等の演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム、各種データの初期値、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したROM53とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。また、CPUユニット50には割込信号発生回路57が接続され、この割込信号発生回路57は、例えば、0.002秒(以下、「2ms」と略す。)毎にCPU51に割込信号を与えるようになっている。CPU51は、この割込信号が入力される毎にROM53に記憶さている制御プログラムを実行し、この制御プログラムにしたがってパチンコ機1の制御を行う。
【0034】
また、主基板41にはI/Oインターフェース54が設けられており、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板等のサブ基板と接続している。さらに、音基板43、図柄表示基板44および電飾基板46は、サブ統合基板58を介して主基板41に接続されている。払出制御基板45は賞品球払出装置49の制御を行い、中継基板47はスイッチやソレノイドの配線の中継を行っている。また、サブ統合基板58は音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46の総合的な制御を行っており、音基板43はパチンコ機1の効果音の発生を制御し、図柄表示基板44は特別図柄表示画面28および普通図柄表示部24に表示される図柄の制御を行い、電飾基板46はパチンコ機1の各電飾の発光態様を制御している。なお、サブ統合基板58にはCPU581、ROM583およびRAM582が設けられ、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45および電飾基板46にも図示外のRAMおよびROMが内蔵されており、CPU43a〜46aや図示外の入力インターフェース等がそれぞれ搭載されている。また、主基板41のI/Oインターフェース54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
【0035】
電飾基板46には、電飾風車9,10、4個のLEDから構成された普通図柄記憶数表示LED59、4個のLEDから構成された特別図柄記憶数表示LED60、電飾用のLED62、電飾ランプ63および表示ランプ78が接続されている。また、図柄表示基板44には、特別図柄表示装置8、および普通図柄表示部24が接続され、音基板43には、スピーカー48が接続され、払出制御基板45には、賞品球払出装置49が接続されている。さらに、中継基板47には、大入賞口の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド70、電動役物の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド71、特別図柄始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート12を通過した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16内のVゾーンに入賞した遊技球を検出するVスイッチ74、大入賞口16に入賞した遊技球数を計数するためのカウントスイッチ75、普通入賞口17,18,19,20に入賞した入賞球を検出する入賞口スイッチ76が接続されている。
【0036】
また、電源基板42は、主基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46およびサブ統合基板58に各々接続されて、直流の安定化された電力が供給されるようになっている。なお、電源基板42には、交流24Vが供給されている。電源基板42には、図示外のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コンデンサからなる平滑回路、レギュレータICからなる安定化回路等が設けられており、安定化された直流の12Vおよび5V等を供給できるようになっている。なお、図3では、特に図示しないが、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47およびサブ統合基板58は、すべてアースラインで接続されている。さらに、サブ統合基板58には、信頼度表示を行うための表示ボタン77、信頼度表示をするタイミングの設定を行うディップスイッチ79(「第6の実施の形態」参照)が接続されている。
【0037】
次に、パチンコ機1の動作の詳細について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。パチンコ機1の制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメインルーチン処理は、割込信号発生回路57(図3参照)が発生する割込信号を、CPU51が感知した際に、CPU51において実行される。割込み信号は一定の間隔(例えば、2ms)毎に発生されるので、メインルーチン処理は2ms毎に繰り返し実行されることになる。なお、1回のメインルーチン処理は、2ms以内に終了するように構築されている。図4は、メインルーチン処理のフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
【0038】
割込信号の感知によってメインルーチン処理が開始されると、まずコマンド出力処理が行われる(S10)。このコマンド出力処理では、制御コマンドが、I/Oインターフェース54を介してサブ統合基板58に出力される。制御コマンドとは、例えば、特別図柄作動保留球数を示す特別図柄作動保留コマンド、普通図柄作動保留球数を示す普通図柄作動保留コマンド、大当たり判定結果を報知する際に使用される変動パターン指定コマンド、特別図柄指定コマンド、全図柄停止コマンド、普通当たりの判定結果を報知する際に使用される普通図柄変動パターン指定コマンド、普通図柄指定コマンド、普通図柄全図柄停止コマンド、大当たり遊技状態の際に使用される大入賞口開放表示コマンド、大入賞口閉鎖表示コマンド、大当たり開始画面表示コマンド、大当たり終了画面表示コマンド等である。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメインルーチン処理においてRAM52のコマンド関係情報記憶エリア(図示外)に出力コマンドとして記憶された制御コマンドである。
【0039】
次に、スイッチ読込処理が行われる(S11)。このスイッチ読込処理は、普通図柄始動ゲート12、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、普通入賞口17,18,19,20等への遊技球の入賞を検出するものである。具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16のVゾーンに設けられているVスイッチ74、大入賞口16に設けられているカウントスイッチ75、普通入賞口17,18,19,20等の入賞口からの遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ76が用いられる。入賞と判断された場合には、RAM52に記憶された各スイッチに対応したフラグに「1」が記憶されて「ON」とされる。
【0040】
なお、スイッチ読込処理を行っているメインルーチン処理はCPU51が割込信号を受信する間隔、すなわち2ms毎に実行されている。そこで、遊技球がスイッチを通過する速度と遊技球の大きさを考慮すると、1球の遊技球がスイッチを通過する間にスイッチ読込処理は複数回実施される。よって、1球の遊技球の入賞が連続した複数回のスイッチ読込処理で検出されることになる。そこで、例えばスイッチ読込処理の連続した3回の実行において「非検出」・「検出」・「検出」の状態となった場合に初めて遊技球が通過したと判断する。なお、スイッチ読込処理の開始時には、各ゲートに遊技球が通過したか否かや各入賞口に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶するRAM52の入賞球フラグ記憶エリア(図示外)の全てのフラグがリセットされる。
【0041】
スイッチ読込処理が終了すると、次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。このカウンタ更新処理では、本メインルーチン処理で使用される種々のカウンタ、例えば、普通当たり判定カウンタ、大当たり判定カウンタ、特別図柄選択カウンタ、変動パターン決定カウンタ等の値が更新される。大当たり判定カウンタは、大当たりとなるか否かを判定するための乱数を取得するために使用される。大当たりカウンタLC2の最大値は「314」、最小値は「0」であり、1割込毎(2ms毎)に「1」加算され「315」以上となった際に「0」へ戻る。
【0042】
カウンタ更新処理が終了すると、特別電動役物処理が行われる(S13)。この特別電動役物処理では、大入賞口16の開閉、特別図柄表示画面28への図柄の表示、各種ランプの点滅、効果音の出力等の大当たり遊技状態の動作の制御が行われる。この特別電動役物処理は、RAM52に記憶されている大当たり遊技状態フラグに「1」が記憶されて「ON」となっている場合に実行される。この大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技状態中であるか否かを示しており、大当たりの報知が終了した際にS14の特別図柄処理でセットされる。そして、次のメインルーチン処理の実施時にこの特別電動役物処理で大当たり遊技状態の動作が開始される。また、大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技状態の動作を終了させる際に「0」が記憶されて「OFF」となる。
【0043】
特別電動役物処理が終了すると、特別図柄処理(S14)が行われる。特別図柄処理では、大当たりの判定、特別図柄表示部L1〜L3を用いた大当たり判定結果の報知の制御が行われる。大当たり判定では、スイッチ読込処理(S11)において特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の入賞を検出した場合に、まず、大当たり判定カウンタの値が大当たり乱数として、RAM52の大当たり関係情報記憶エリア(図示外)に記憶される(乱数取得処理)。そして、その大当たり乱数の値が大当たりとして決められている特定の値、例えば「7」であれば、大当たりと判定される(大当たり判定処理)。そして、大当たり判定処理で行われた判定結果を特別図柄表示部L1〜L3を用いて遊技者に報知するために、サブ統合基板58へ、特別図柄表示画面でのキャラクターの動きや図柄変動の制御、効果音や各種ランプの制御のパターンを示す変動パターンの指定(変動パターン指定コマンド)、特別図柄表示部L1〜L3へ表示する図柄の指定(図柄指定コマンド)、特別図柄表示部L1〜L3の全図柄停止の指示(全図柄停止コマンド)が行われる(特別図柄制御処理)。なお、サブ統合基板58ではこれらのコマンドを受信すると、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与えて、様々な演出を行いながら、大当たり判定結果の報知を行う。
【0044】
特別図柄処理が終了すると、次いで普通電動役物処理が行われる(S15)。この普通電動役物処理では、普通当たりとなり、その結果が普通図柄表示部24に表示された後に、遊技球が特別図柄始動電動役物15へ入賞しやすくなるように、特別図柄始動電動役物15に設けられた一対の開閉部材(いわゆるチューリップ)の開閉(普通当たり状態の動作)の制御が行われる。次の普通図柄処理(S16)では、普通図柄当たりの判定、普通図柄当たりの判定結果の普通図柄表示部24への報知の指示等が行われる。
【0045】
普通図柄処理が終了すると、賞品球の払い出しを行う払出制御が行われ(S17)、次いでエラーチェックが行われる(S18)。パチンコ機1にエラーが発生している場合には、特別図柄表示装置8にエラー表示を行わせたり、電飾ランプ63にエラー時の点灯・点滅パターンを行わせたり、スピーカー48からエラー音を発音させたりするため、S10のコマンド出力処理にてサブ統合基板58送信するためのエラーコマンドがコマンド関係情報記憶エリアに記憶される。次いで、情報出力処理が行われる(S19)。この情報出力処理では、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報、確率変動情報、時間短縮情報等の各種の情報が出力ポート55を介して出力される。情報出力処理が終わるとメインルーチンの処理は終了する。そして、割込信号発生回路57から割込信号を受信すると、繰り返しメインルーチン処理が実行される。
【0046】
ある遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞し、大当たりと判定された場合のパチンコ機1の動作を例に挙げて、メインルーチン処理の一連の流れを説明する。遊技者が、遊技盤2の下側に設けられた発射ハンドル7を操作して遊技球を遊技領域4に発射すると、遊技球は遊技領域4を流下する。そして、その遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞すると、スイッチ読込処理において、遊技球の特別図柄始動電動役物15への入賞が検出され、特別図柄始動電動役物15に対応するフラグが「ON」とされる(S11)。そして、特別図柄処理(S14)にて大当たり判定が行われ、特別図柄表示部L1〜L3の図柄の変動が開始される。そして、メインルーチン処理が繰り返し実施される中で、特別図柄表示部L1〜L3が順次停止し、大当たり図柄が表示される。この際に、大当たり遊技状態フラグに「1」が記憶され、「ON」とされるので(S14)、次に実施されるメインルーチン処理の特別電動役物処理(S13)で、大入賞口16の開放を行い、大当たり遊技状態の動作を開始する。そして、メインルーチン処理が繰り返し実施される中で、特別電動役物処理(S13)で所定条件にしたがって大当たり遊技状態の動作が実施される。そして、大当たり遊技状態が終了する際には、大当たり遊技状態フラグに「0」を記憶して「OFF」とされ、この遊技球に係る一連の動作が終了する。
【0047】
本発明では、遊技者が表示ボタン77を押下することにより、押下時に報知中である大当たり判定の結果が大当たりとなるかの信頼度が表示される。表示ボタン77の押下による信頼度表示の制御は、サブ統合基板58のCPU581において、大当たり判定の結果報知の制御と一緒に行われている。大当たり判定の結果報知の制御は、CPU581においてサブ統合基板処理にて行われており、主基板41から送信される制御コマンドを受けて、さらに種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与える。尚、本発明の信頼度表示の実施には様々な様態が考えられる。そこで、本発明の実施の形態を「第1の実施の形態」「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」、「第5の実施の形態」、「第6の実施の形態」として説明する。
【0048】
まず、各実施の形態に共通するサブ統合基板58のRAM582およびROM583の記憶エリアについて説明する。図5は、サブ統合基板58のROM583の記憶エリアを示す概念図である。図6は、サブ統合基板58のRAM582の記憶エリアを示す概念図である。
【0049】
図5を参照して、ROM583の記憶エリアについて説明する。図5に示すように、ROM583には、パチンコ機1のリセットが行われる際に各記憶エリアに記憶される初期値を記憶する初期設定記憶エリア5831、CPU581がパチンコ機1を制御するための各種制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア5832、サブ統合基板58から音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア5833、大当たり判定の結果報知の演出を決めている変動パターンに関する情報が記憶されている変動パターン記憶エリア5834、信頼度表示のための種々のテーブル等が記憶されている信頼度表示用記憶エリア5835等が設けられている。さらに、ROM583には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
【0050】
次に、図6を参照してRAM582の記憶エリアについて説明する。図6に示すように、RAM582には、サブ統合基板処理の中で使用される各種カウンタを記憶するカウンタ記憶エリア5821、サブ統合基板処理の中で使用される各種フラグを記憶するフラグ記憶エリア5822、大当たり判明の結果報知を行うために主基板から受け取った制御コマンド等を記憶しておく特別図柄関係記憶エリア5823等が設けられている。さらに、RAM582には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
【0051】
次に、「第1の実施の形態」について説明する。第1の実施の形態では、リーチ状態である時に表示ボタン77が押下された場合に、大当たり判定の結果が「大当たり」であれば、表示ランプ78が点灯する。具体的には、図7及び図8のフローチャートを用いて以下に詳述する。図7は、サブ統合基板処理のCPU581で実施されるサブ統合基板処理のフローチャートである。図8は、サブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【0052】
図7に示すサブ統合基板処理では、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与える。ここでは、大当たり判定の結果報知に関する特別図柄表示画面28の制御を中心に説明し、普通当たりの判定結果を報知する際に使用されるコマンド、大当たり遊技状態の際に使用されるコマンド等についての説明は、発明の要部に深く関らないので省略する。
【0053】
図7に示すサブ統合基板処理は、サブ統合基板58に電源が投入されて、RAM582やROM583の動作確認や各種フラグやカウンタ等の初期値設定等の初期処理が終了した後に実行される。まず、主基板41から変動パターン指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S201)。
【0054】
変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S201:YES)、指定された変動パターンに従い、大当たり判定の結果を報知する。そこで、当該変動パターンで指定されている特別図柄変動時間やリーチ動作を行うか否か等の演出条件に加えて、特定のキャラクターを特別図柄表示画面28に表示させるか、キャラクターにどのような動きをさせるか等の付加演出条件を抽選により決定し、変動パターンコマンドに付加する後続コマンドを作成する(S202)。そして、変動パターンコマンドを音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に送信し(S203)、後続コマンドを音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S204)。そして、特別図柄表示部L1〜L3の変動を開始してからの特別図柄表示部L2が停止するまでの時間(特別図柄表示部L1及びL2の2図柄が停止している状態となるまでの時間)を計測するために、変動パターン毎に決められている時間を変動時間カウンタに記憶する(S205)。なお、この変動時間カウンタは、特別図柄表示部L1〜L3がリーチ状態であるか否かを後に判断するためのに使用され、図示外の時間管理プログラムにおいて、所定時間毎(例えば、1ms毎)に減算されている。そして、S215へ進む。
【0055】
変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S201:NO)、第1特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S206)。この第1特別図柄指定コマンドは、変動パターン指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第1特別図柄指定コマンドを受信したら(S206:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S207)。そして、S215へ進む。
【0056】
また、第1特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S206:NO)、第2特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S208)。この第2特別図柄指定コマンドは、第1特別図柄指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第2特別図柄指定コマンドを受信したら(S208:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S209)。そして、S215へ進む。
【0057】
また、第2特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S208:NO)、第3特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S210)。この第3特別図柄指定コマンドは、変動パターン指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第3特別図柄指定コマンドを受信したら(S210:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S211)。そして、S215へ進む。
【0058】
また、第3特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S210:NO)、全図柄停止コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S212)。この全図柄停止コマンドは、特別図柄表示部L1〜L3を停止させる際に主基板41から送信されてくる。そこで、全図柄停止コマンドを受信したら(S212:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S213)。そして、S215へ進む。
【0059】
また、全図柄停止コマンドを受信していない場合には(S212:NO)、その他のコマンド処理を行う(S214)。主基板41からは、上記の変動パターン指定コマンド、第1特別図柄指定コマンド、第2特別図柄指定コマンド、第3特別図柄指定コマンド、全図柄指定コマンドの他に、特別図柄作動保留コマンド、普通図柄作動保留コマンド、普通図柄変動パターン指定コマンド、普通図柄指定コマンド、普通図柄全図柄停止コマンド、大入賞口開放表示コマンド、大入賞口閉鎖表示コマンド、大当たり開始画面表示コマンド、大当たり終了画面表示コマンドが送信されてくる。ここでは、これらのコマンドを受信した際に行われる処理、例えば音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へのコマンド送信等が実施され、S215へ進む。
【0060】
S215では、本発明の要部である信頼度表示処理が行われる(S215)。この信頼度表示処理について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。まず、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S301)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S301:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理のS201へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S301:YES)、リーチ状態であるか否かの判断が行われる(S302)。この判断は、変動時間カウンタの値が「0」となっており、全図柄停止コマンドをまだ受信していないか(特別図柄表示部L1及びL2のみ停止していること)、及び、特別図柄表示部L1及びL2の図柄が同じかにより判断される。リーチ状態でなければ(S302:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理のS201へ戻る。
【0061】
リーチ状態であれば(S302:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S303)。大当たりでなければ信頼度表示は行わないので(S303:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理のS201へ戻る。大当たりであれば(S303:YES)、信頼度表示を行うので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S304)、サブ統合基板処理のS201へ戻る。
【0062】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77が押下され、そのリーチが大当たりとなる場合には、表示ランプ78が点灯する。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際(図7、S212:YES)に消灯される。
【0063】
次に、「第2の実施の形態」について説明する。第2の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「ボタンを押せ!」等の表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば、5秒間の間に表示ボタン77が押下された場合に、大当たりであれば表示ランプ78を点灯させる。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段とを備えている。具体的には、図9乃至図11のフローチャートを用いて以下に詳述する。図9は、サブ統合基板処理のCPU581で実施されるサブ統合基板処理のフローチャートである。図10は、サブ統合基板処理の中で行われるメッセージ処理のフローチャートである。図11は、サブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【0064】
図9に示すサブ統合基板処理では、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与える。ここでは、大当たり判定の結果報知に関する特別図柄表示画面28の制御を中心に説明し、普通当たりの判定結果を報知する際に使用されるコマンド、大当たり遊技状態の際に使用されるコマンド等についての説明は、発明の要部に深く関らないので省略する。
【0065】
図9に示すサブ統合基板処理は、サブ統合基板58に電源が投入されて、RAM582やROM583の動作確認や各種フラグやカウンタ等の初期値設定等の初期処理が終了した後に実行される。まず、主基板41から変動パターン指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S221)。S221〜S234までのコマンド受信に対する処理は、「第1の実施の形態」のサブ統合基板処理のS201〜S214の処理と同様の流れである(図7参照)。
【0066】
変動パターン指定コマンドを受信した場合には(S221:YES)、指定された変動パターンに従い、大当たり判定の結果を報知する。そこで、当該変動パターンで指定されている特別図柄変動時間やリーチ動作を行うか否か等の演出条件に加えて、特定のキャラクターを特別図柄表示画面28に表示させるか、キャラクターにどのような動きをさせるか等の付加演出条件を抽選により決定し、変動パターンコマンドに付加する後続コマンドを作成する(S222)。そして、変動パターンコマンドを音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に送信し(S223)、後続コマンドを音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S224)。そして、特別図柄表示部L1〜L3の変動を開始してからの特別図柄表示部L2が停止するまでの時間(特別図柄表示部L1及びL2の2図柄が停止している状態となるまでの時間)を計測するために、変動パターン毎に決められている時間を変動時間カウンタに記憶する(S225)。なお、この変動時間カウンタは、特別図柄表示部L1〜L3がリーチ状態であるか否かを後に判断するためのに使用される。そして、S235へ進む。
【0067】
変動パターン指定コマンドを受信していない場合には(S221:NO)、第1特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S226)。この第1特別図柄指定コマンドは、変動パターン指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第1特別図柄指定コマンドを受信したら(S226:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S227)。そして、S235へ進む。
【0068】
また、第1特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S226:NO)、第2特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S228)。この第2特別図柄指定コマンドは、第1特別図柄指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第2特別図柄指定コマンドを受信したら(S228:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S229)。そして、S235へ進む。
【0069】
また、第2特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S228:NO)、第3特別図柄指定コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S230)。この第3特別図柄指定コマンドは、変動パターン指定コマンドの次に主基板41から送信されてくる。第3特別図柄指定コマンドを受信したら(S230:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S231)。そして、S235へ進む。
【0070】
また、第3特別図柄指定コマンドを受信していない場合には(S230:NO)、全図柄停止コマンドを受信したか否かの判断が行われる(S232)。この全図柄停止コマンドは、特別図柄表示部L1〜L3を停止させる際に主基板41から送信されてくる。そこで、全図柄停止コマンドを受信したら(S232:YES)、そのコマンドをさらに音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へ送信する(S233)。そして、S235へ進む。
【0071】
また、全図柄停止コマンドを受信していない場合には(S232:NO)、その他のコマンド処理を行う(S234)。主基板41からは、上記の変動パターン指定コマンド、第1特別図柄指定コマンド、第2特別図柄指定コマンド、第3特別図柄指定コマンド、全図柄指定コマンドの他に、特別図柄作動保留コマンド、普通図柄作動保留コマンド、普通図柄変動パターン指定コマンド、普通図柄指定コマンド、普通図柄全図柄停止コマンド、大入賞口開放表示コマンド、大入賞口閉鎖表示コマンド、大当たり開始画面表示コマンド、大当たり終了画面表示コマンドが送信されてくる。ここでは、これらのコマンドを受信した際に行われる処理、例えば音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46へのコマンド送信等が実施され、S235へ進む。
【0072】
S235では、本発明の要部であるメッセージ処理が行われ(S235)、信頼度表示処理が行われる(S236)。このメッセージ処理については、図10に示すフローチャートを参照し、信頼度表示処理については、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0073】
まず、メッセージ処理では、特別図柄表示画面28に表示ボタン77の押下を促すメッセージの表示や、表示ボタン77の押下が有効となる有効時間の管理が行われる。ここでは、表示フラグ、有効フラグ、有効時間カウンタが使用される。表示フラグは、表示ボタン77の押下を促すメッセージを表示したか否かの情報が記憶される。メッセージが表示されると、「1」が記憶されて「ON」となる。まだメッセージの表示がなされていない場合には「0」が記憶されて「OFF」となっている。なお、表示フラグが「ON」とされた場合には、サブ統合基板処理において、その大当たり判定結果の報知の全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)、「OFF」される。有効時間カウンタは、メッセージ表示後に表示ボタン77の押下を有効とする時間を計測するために使用する時間カウンタである。有効フラグは、有効時間中である場合には「1」が記憶されて「ON」となっており、有効時間外では「0」が記憶されて「OFF」となっている。
【0074】
まず、図10に示すように、表示フラグが「ON」であるか否かにより、すでにメッセージを表示したか否かの判断が行われる(S401)。表示フラグが「OFF」であり、メッセージがまだ表示されていない場合には(S401:NO)、リーチ状態であるか否かの判断が行われる(S402)。メッセージを表示するのはリーチ状態である場合なので、変動時間カウンタの値が「0」となっており、全図柄停止コマンドをまだ受信しておらず(特別図柄表示部L1及びL2のみ停止している)、さらに、特別図柄表示部L1及びL2の図柄が同じとなり、リーチ状態となっていれば(S402:YES)、図柄表示基板44へメッセージ表示を指示するコマンドを送信して(S403)、有効時間カウンタに所定の有効時間(例えば、5秒)を記憶し(S404)、有効フラグを「ON」とし(S405)、表示フラグを「ON」とする(S406)。そして、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。リーチ状態でない場合には(S402:NO)、メッセージ表示を行わないので、なにもせずにそのままサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。なお、有効時間カウンタは図示外の時間管理プログラムにおいて、所定時間毎(例えば、1ms毎)に減算されている。なお、負の値は取らないように、「0」となった場合には、それ以上の減算はなされないように制御されている。
【0075】
また、S401において、表示フラグが「ON」であった場合には(S401:YES)、有効時間が終了したか否かの判断が行われる(S407)。S404でセットされた有効時間カウンタの値が「0」となっている場合には、有効時間は終了しているので(S407:YES)、有効フラグを「OFF」して(S408)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。また、有効時間カウンタの値が「0」より大きく、有効時間中である場合には(S407:NO)、なにもせずにそのままサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0076】
次に、信頼度表示処理では、図11に示すように、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S311)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S311:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S311:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S312)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S312:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0077】
有効フラグが「ON」であり有効中であれば(S312:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S313)。大当たりでなければ信頼度表示は行わないので(S313:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。大当たりであれば(S313:YES)、信頼度表示を行うので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S314)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0078】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に表示ボタン77が押下されると、そのリーチが大当たりとなる場合には、表示ランプ78が点灯する。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際(図9、S232:YES)に消灯される。
【0079】
次に、「第3の実施の形態」について説明する。第3の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「ボタンを押せ!」等の表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば、5秒間の間に表示ボタン77が押下された場合に、抽選により表示ランプ78を点灯させるか否かが決定され、点灯させると決定された場合に表示ランプ78が点灯する。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段とを備えている。
【0080】
本実施の形態においても、図9に示す「第2の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様に、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与え、メッセージ処理及び信頼度表示処理が行われる。そこで、サブ統合基板処理の全体の流れは、図9に示す「第2の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様なので説明を省略し、「第2の実施の形態」と異なる処理を行っているメッセージ処理及び信頼度表示処理について図14及び図15のフローチャート、図12及び図13の表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選で使用するテーブルの概念図を参照して詳述する。
【0081】
図12は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、はずれの場合に表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選を行うためのはずれ時表示決定テーブル5835aの概念図である。図13は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、大当たりの場合に表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選を行うための大当たり時表示決定テーブル5835bの概念図である。図14は、サブ統合基板処理の中で行われるメッセージ処理のフローチャートである。図15は、サブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【0082】
まず、図12及び図13に示す表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選で使用するテーブルについて説明する。図12は、はずれの場合に表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選を行うためのはずれ時表示決定テーブル5835aの概念図であり、図13は、大当たりの場合に表示ランプ78を点灯させるか否かの抽選を行うための大当たり時表示決定テーブル5835bの概念図である。はずれ時表示決定テーブル5835a、大当たり時表示決定テーブル5835b共に、表示カウンタ欄及び表示欄を設けており、表示カウンタ欄の「0」〜「99」の値に対応して、表示欄に「1」又は「0」が記憶されている。表示欄の「1」は表示ランプ78を点灯させることを示し、「0」は表示ランプ78を点灯させないことを示している。図示外のカウンタ更新プログラムでは、表示カウンタの値が所定時間毎(例えば、1ms毎)に「1」ずつ加算されて更新され、「99」以上となった場合には、「0」へ戻り、「0」〜「99」の値を取るように制御されている。そして、信頼度表示処理において、この表示カウンタの値に対応した表示欄の値が参照され、表示ランプ78を点灯させるか否かの判断が行われる。
【0083】
図12に示す例では、はずれ時表示決定テーブル5835aの表示カウンタ欄の値「0」〜「98」に対応して、表示欄に「0」が記憶されており、表示カウンタ欄の値「99」に対応して、表示欄に「1」が記憶されている。すなわち、はずれの場合であっても1%の割合で表示ランプ78が点灯することになる。
【0084】
図13に示す例では、大当たり時表示決定テーブル5835bの表示カウンタ欄の値「0」〜「2」に対応して、表示欄に「0」が記憶されており、表示カウンタ欄「3」から「99」に対応して、表示欄に「1」が記憶されている。即ち、大当たりの場合であっても3%の割合で表示ランプ78が点灯しないことがある。
【0085】
次に、「第3の実施の形態」のメッセージ処理について図14のフローチャートを参照して説明する。メッセージ処理では、特別図柄表示画面28に表示ボタン77の押下を促すメッセージの表示や、表示ボタン77の押下が有効となる状態(有効状態)の管理が行われる。「第3の実施の形態」では、有効状態が何回生起されるかが決められており、複数回繰り返されることもある。
【0086】
ここでは、表示フラグ、有効フラグ、有効時間カウンタ、実施回数カウンタが使用される。表示フラグは、表示ボタン77の押下を促すメッセージの表示状態についての情報が記憶される。まだ1度も有効状態となっていない場合には「0」が記憶されている。有効状態中である場合には「1」が記憶されている。変動パターンにより決められた有効状態の回数、全ての実施が終了した場合には「9」が記憶される。有効状態が終了し、まだ全ての有効状態の実施が終了していない場合には、有効状態待ちとして「2」が記憶される。なお、表示フラグは、サブ統合基板処理において、その大当たり判定結果の報知の全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)、「0」に初期化される。有効時間カウンタは、メッセージ表示後に表示ボタン77の押下を有効とする時間を計測するために使用する時間カウンタである。次回待ち時間カウンタは、次回の有効状態を生起させるまでの時間を計測するために使用する時間カウンタである。有効フラグは、有効状態中である場合には「1」が記憶されて「ON」となっており、有効状態でない場合には「0」が記憶されて「OFF」となっている。実施回数カウンタは、有効状態が実施された回数を計数するカウンタであり、サブ統合基板処理において、変動パターンコマンドを受信した際に(図9、S221:YES)、「0」に初期化される。
【0087】
まず、図14に示すように、リーチ状態であるか否かの判断が行われる(S421)。この判断は、変動時間カウンタの値が「0」となっており、全図柄停止コマンドをまだ受信していないか(特別図柄表示部L1及びL2のみ停止していること)、及び、特別図柄表示部L1及びL2の図柄が同じかにより判断される。リーチ状態でなければ(S421:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0088】
リーチ状態であれば(S421:YES)、表示ボタン77の押下が有効となる有効状態を変動パターンにより決められている回数実施し、終了したか否かの判断が行われる(S422)。表示フラグが「9」でなければ、有効状態の実施は終了していないので(S422:NO)、次いで、有効状態中であるか否かの判断が行われる(S423)。表示フラグが「1」でなければ、有効状態中でないので(S423:NO)、表示フラグが「2」であるか否かにより、有効状態待ちであるか否かの判断が行われる(S424)。表示フラグが「2」でなく、有効状態待ちでなければ(S424:NO)、変動パターンから有効状態実施回数を決定し(S425)、図柄表示基板44へメッセージ表示を指示するコマンドを送信して(S426)、実施回数カウンタに「1」を加算して(S427)、有効時間カウンタに所定の有効時間(例えば、5秒)を記憶し(S428)、有効フラグを「ON」とし(S429)、表示フラグを「1」とする(S430)。そして、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0089】
また、S423において実施状態中である場合には(S423:YES)、有効時間が終了したか否かの判断が行われる(S431)。S428又はS440でセットされた有効時間カウンタの値が「0」となっている場合には、有効時間は終了しているので(S431:YES)、有効フラグを「OFF」する(S432)。そして、有効状態を変動パターンにより決められている回数実施したかの判断が、実施回数カウンタの値により行われる(S433)。実施回数カウンタの値が変動パターンにより決められている回数となった場合には(S433:YES)、表示フラグに所定回数の実施が終了したことを示す「9」を記憶する(S436)。実施回数カウンタの値が変動パターンにより決められている回数となっていない場合には(S433:NO)、次回待ち時間カウンタに所定時間(例えば、10秒)を記憶し(S434)、表示フラグに「2」を記憶する(S435)。そして、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。また、S431において、有効時間カウンタの値が「0」となっておらず、有効時間が終了していない場合には(S431:NO)、そのままサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0090】
S424において、表示フラグが「2」であり、有効状態待ちであると判断された場合には(S424:YES)、次回待ち時間カウンタの値が「0」であるか否かにより、メッセージを表示し、有効状態とするか否かの判断が行われる(S437)。次回待ち時間カウンタが「0」となっていない場合には(S437:NO)、メッセージを表示しないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。次回待ち時間カウンタが「0」となっている場合には(S437:YES)、図柄表示基板44へメッセージ表示を指示するコマンドを送信して(S438)、実施回数カウンタに「1」を加算して(S439)、有効時間カウンタに所定の有効時間(例えば、5秒)を記憶し(S440)、有効フラグを「ON」とし(S441)、表示フラグを「1」とする(S442)。そして、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0091】
また、S422において、表示フラグが「9」であり、実施終了となっている場合には(S422:YES)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0092】
次に、信頼度表示処理について図15のフローチャートを参照して説明する。まず、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S321)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S321:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S321:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S322)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S322:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。有効フラグが「ON」であり、有効中であれば(S322:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S323)。
【0093】
大当たりでない場合には(S323:NO)、はずれ時表示決定テーブル5835a及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S324)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S324:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S324:YES)、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S325)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0094】
大当たりである場合には(S323:YES)、大当たり時表示決定テーブル5835b及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S326)。具体的には、表示カウンタの値に対応して大当たり時表示決定テーブル5835bに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S326:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S326:YES)、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S327)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0095】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に表示ボタン77が押下されると、そのリーチが大当たりとなる場合には、表示ランプ78が点灯する。また、メッセージ表示は変動パターンにより予め決定されている回数行われる。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)消灯される。
【0096】
次に、「第4の実施の形態」について説明する。第4の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「これから5秒の間にボタンを10回押せ!」等の表示ボタン77の連続押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば5秒間の間に表示ボタン77が所定回数(例えば、10回)押下された場合に、抽選により表示ランプ78を点灯させるか否かが決定され、点灯させると決定された場合に表示ランプ78が点灯する。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段と、所定時間内に所定回数の操作が行われたか否かを判定する操作判定手段とを備えている。
【0097】
本実施の形態においても、図9に示す「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様に、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与え、メッセージ処理及び信頼度表示処理が行われる。また、図14に示す「第3の実施の形態」のメッセージ処理と同様に有効状態の管理が行われる。そこで、サブ統合基板処理の全体の流れは、図9に示す「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様なので説明を省略し、メッセージ処理の全体の流れは、図14に示す「第3の実施の形態」のメッセージ処理と同様なので説明を省略し、「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」と異なる処理を行っている信頼度表示処理について図16のフローチャートを参照して詳述する。
【0098】
まず、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S341)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S341:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S341:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S342)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S342:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。有効フラグが「ON」であり、有効中であれば(S342:YES)、押下カウンタに「1」が加算され(S343)、押下カウンタが所定回数(例えば、10回)以上となったか否かの判断が行われる(S344)。この押下カウンタは、有効フラグが「ON」となった際(図14、S429、S441参照)に「0」が記憶されてクリアされる。所定回数以上押下されていない場合には(S344:NO)、信頼度を表示しないので、何もせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。所定回数以上押下された場合には(S344:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S345)。
【0099】
大当たりでない場合には(S345:NO)、図12に示すはずれ時表示決定テーブル5835a及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S346)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S346:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S346:YES)、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S347)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0100】
大当たりである場合には(S345:YES)、図13に示す大当たり時表示決定テーブル5835b及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S348)。具体的には、表示カウンタの値に対応して大当たり時表示決定テーブル5835bに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S348:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S348:YES)、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S349)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0101】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の連続押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に所定回数以上表示ボタン77が押下されると、そのリーチが大当たりとなる場合には、表示ランプ78が点灯する。また、メッセージ表示は変動パターンにより予め決定されている回数行われる。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)消灯される。遊技者は所定時間内に所定回数表示ボタン77を押下しないと表示ランプ78が点灯しないので、所定時間内に何度も表示ボタン77を押下する。これにより、遊技者は遊技への参加を体感し、楽しみが増す。
【0102】
次に、「第5の実施の形態」について説明する。第5の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「ボタンを押せ!」等の表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば5秒間の間に表示ボタン77が押下された場合に、抽選により表示ランプ78を点灯させるか否かが決定され、点灯させると決定された場合に大当たりとなる信頼度が表示される。この信頼度の表示は、「第1の実施の形態」〜「第4の実施の形態」のように表示ランプ78の点灯又は消灯のみにより行われるのではなく、信頼度が高いか低いかを遊技者が識別できるように行う。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段と、信頼度が高いか低いかの程度を識別可能に報知する信頼度程度表示手段とを備えている。
【0103】
具体的には、図17に示すように、表示ランプ78を10個設け(表示ランプ78a〜表示ランプ78j)、表示ランプ78aのみが点灯していたら10%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78bが点灯していたら20%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78cの3つが点灯していたら30%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78dの4つが点灯していたら40%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78eの5つが点灯していたら50%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78fの6つが点灯していたら60%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78f、78gの7つが点灯していたら70%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78f、78g、78hの8つが点灯していたら80%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78f、78g、78h、78iの9つが点灯していたら90%の信頼度で大当たりとなり、表示ランプ78a、78b、78c、78d、78e、78f、78g、78h、78i、78jの全てが点灯していたら100%の信頼度で大当たりとなるというように、表示ランプ78の点灯数により、信頼度が高いか低いかを識別させる。
【0104】
本実施の形態においても、図9に示す「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様に、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与え、メッセージ処理及び信頼度表示処理が行われる。また、図10に示す「第2の実施の形態」のメッセージ処理と同様に有効状態の管理が行われる。そこで、サブ統合基板処理の全体の流れは、図9に示す「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様なので説明を省略し、メッセージ処理の全体の流れは、図10に示す「第2の実施の形態」のメッセージ処理と同様なので説明を省略し、「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」及び「第4の実施の形態」と異なる処理を行っている信頼度表示処理について図20のフローチャート、図18及び図19の信頼度の値を決定するためのテーブルの概念図を参照して詳述する。
【0105】
図18は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、はずれの場合に信頼度の値を決定するためのはずれ時信頼度テーブル5835cの概念図である。図19は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835dに記憶されている、大当たりの場合に0信頼度の値を決定するための大当たり時信頼度テーブル5835dの概念図である。図20は、サブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【0106】
まず、図18及び図19に示す信頼度の値を決定するためのテーブルについて説明する。図18は、はずれの場合に信頼度の値を決定するためのはずれ時信頼度テーブル5835cの概念図であり、図19は、大当たりの場合に信頼度の値を決定するための大当たり時信頼度テーブル5835dの概念図である。はずれ時信頼度テーブル5835c、大当たり時信頼度テーブル5835d共に、信頼度カウンタ欄及び信頼度欄を設けており、信頼度カウンタ欄の「0」〜「9」までの値に対応して、表信頼度欄に信頼度の値が記憶されている。図示外のカウンタ更新プログラムでは、信頼度カウンタの値が所定時間毎(例えば、1ms毎)に「1」ずつ加算されて更新され、「9」以上となった場合には、「0」へ戻り、「0」〜「9」までの値を取るように制御されている。そして、信頼度表示処理において、この信頼度カウンタの値に対応した信頼度欄の値が参照される。
【0107】
図18に示す例では、はずれ時信頼度テーブル5835cの信頼度カウンタ欄の値「0」に対応して、信頼度欄に「0%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「1」に対応して、信頼度欄に「10%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「2」に対応して、信頼度欄に「20%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「3」に対応して、信頼度欄に「30%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「4」に対応して、信頼度欄に「40%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「5」に対応して、信頼度欄に「50%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「6」に対応して、信頼度欄に「60%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「7」に対応して、信頼度欄に「70%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「8」に対応して、信頼度欄に「80%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「9」に対応して、信頼度欄に「90%」が記憶されている。したがって、はずれであるにもかかわらず「100%」で信頼度が表示されることはない。
【0108】
図19に示す例では、大当たり時信頼度テーブル5835dの信頼度カウンタ欄の値「0」に対応して、信頼度欄に「50%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「1」に対応して、信頼度欄に「60%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「2」に対応して、信頼度欄に「70%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「3」に対応して、信頼度欄に「80%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「4」に対応して、信頼度欄に「80%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「5」に対応して、信頼度欄に「90%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「6」に対応して、信頼度欄に「90%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「7」に対応して、信頼度欄に「100%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「8」に対応して、信頼度欄に「100%」が記憶されており、信頼度カウンタ欄の値「9」に対応して、信頼度欄に「100%」が記憶されている。したがって、はずれの場合よりも高い信頼度で信頼度が表示されることが多い。
【0109】
次に、「第5の実施の形態」の信頼度表示処理について図20のフローチャートを参照して説明する。まず、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S361)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S361:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S361:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S362)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S362:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。有効フラグが「ON」であり有効中であれば(S362:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S363)。
【0110】
大当たりでない場合には(S363:NO)、はずれ時表示決定テーブル5835a及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S364)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S364:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S364:YES)、信頼度の値が決定される(S365)。具体的には、信頼度カウンタの値に対応してはずれ時信頼度テーブル5835cに記憶されている値にしたがって、表示ランプ78a〜78jを点灯させる。そして、表示ランプ78a〜78jを点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S366)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0111】
大当たりである場合には(S363:YES)、大当たり時表示決定テーブル5835b及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S367)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S367:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S367:YES)、信頼度の値が決定される(S368)。具体的には、信頼度カウンタの値に対応して大当たり時信頼度テーブル5835dに記憶されている値にしたがって、表示ランプ78a〜78jを点灯させる。そして、表示ランプ78a〜78jを点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S369)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0112】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に表示ボタン77が押下されると、抽選により信頼度の数値が決定され、表示ランプ78a〜78jが信頼度の数値にしたがって点灯する。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)消灯される。
【0113】
次に、「第6の実施の形態」について説明する。第6の実施の形態では、リーチ状態である時に、例えば、「ボタンを押せ!」等の表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示される。そして、このメッセージが表示されてから所定時間、例えば5秒間の間に表示ボタン77が押下された場合に、抽選により表示ランプ78を点灯させるか否かが決定され、点灯させると決定された場合に表示ランプ78が点灯する。なお、本実施の形態では、ディップスイッチ79により表示ランプ78を点灯させるタイミングを設定できる。設定1では、表示ボタン77の押下後すぐに信頼度を表示し、設定2では、表示ボタン77の押下後所定時間(例えば、3秒)経過後に信頼度を表示するものとする。つまり、スイッチの操作を促す情報を報知する操作タイミング報知手段と、操作タイミング報知後所定時間内にスイッチの操作を有効とする有効制御手段とを備えている。
【0114】
なお、本実施の形態においても、図9に示す「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」、「第5の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様に、主基板41から送られる制御コマンドを受けて、種々の制御コマンドを付加して音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46に詳細な指示を与え、メッセージ処理及び信頼度表示処理が行われる。また、図10に示す「第2の実施の形態」及び「第5の実施の形態」のメッセージ処理と同様に有効状態の管理が行われる。そこで、サブ統合基板処理の全体の流れは、図9に示す「第2の実施の形態」及び「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理と同様なので説明を省略し、メッセージ処理の全体の流れは、図10に示す「第2の実施の形態」のメッセージ処理と同様なので説明を省略し、「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」及び「第5の実施の形態」と異なる処理を行っている信頼度表示処理について図21のフローチャートを参照して詳述する。
【0115】
信頼度表示処理では、信頼度表示待ちフラグ及び信頼度表示待ち時間カウンタが使用される。信頼度表示待ちフラグは、初期値では「0」が記憶されて「OFF」となっており、設定2であり表示ボタン77の押下後所定時間経過後に信頼度を表示するために経過時間を計測している間、「1」が記憶されて「ON」となり、信頼度が表示された際に「0」が記憶されて「OFF」となる。信頼度表示待ち時間カウンタは、設定2である場合に、表示ボタン77が押下されてからの経過時間を計測するための時間カウンタであり、図示外のカウンタ更新プログラムにおいて、所定時間毎(例えば1ms毎)に減算される。。
【0116】
まず、図21に示すように、信頼度表示待ち状態であるか否かの判断が、信頼度表示待ちフラグが「ON」であるか否かにより行われる(S381)。信頼度表示待ちフラグが「OFF」であり、信頼度表示待ちでなければ(S381:NO)、表示ボタン77が押下されているか否かの判断が行われる(S382)。表示ボタン77が押下されていない場合には(S382:NO)、信頼度表示を行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。表示ボタン77が押下されている場合には(S382:YES)、有効フラグにより表示ボタン77の押下が有効中であるか否かの判断が行われる(S383)。有効フラグが「OFF」であり、有効中でなければ(S383:NO)、信頼度表示は行わないので、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。有効フラグが「ON」であり有効中であれば(S383:YES)、大当たりであるか否かの判断が行われる(S384)。
【0117】
大当たりでない場合には(S384:NO)、図12に示すはずれ時表示決定テーブル5835a及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S385)。具体的には、表示カウンタの値に対応してはずれ時表示決定テーブル5835aに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S385:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S385:YES)、設定が2であるか否かの判断が行われる(S386)。設定が2でなければ(S386:NO)、すぐに信頼度を表示するので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S389)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。設定が2であれば(S386:YES)、すぐには信頼度を表示せず、所定時間経過後に表示するので、信頼度表示待ち時間カウンタに所定時間(例えば、3秒)を記憶し(S387)、信頼度表示待ちフラグに「1」を記憶して「ON」として(S388)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0118】
大当たりである場合には(S384:YES)、図13に示す大当たり時表示決定テーブル5835b及び表示カウンタの値により信頼度を表示するか否かの判断が行われる(S390)。具体的には、表示カウンタの値に対応して大当たり時表示決定テーブル5835bに記憶されている表示欄の値が「1」であれば、信頼度を表示すると判断され、表示欄の値が「0」であれば、信頼度を表示しないと判断される。信頼度を表示しないと判断された場合には(S390:NO)、なにもせずにサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度を表示すると判断された場合には(S390:YES)、設定が2であるか否かの判断が行われる(S391)。設定が2でなければ(S391:NO)、すぐに信頼度を表示するので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S394)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。設定が2であれば(S391:YES)、すぐには信頼度を表示せず、所定時間経過後に表示するので、信頼度表示待ち時間カウンタに所定時間(例えば、3秒)を記憶し(S392)、信頼度表示待ちフラグに「1」を記憶して「ON」として(S393)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0119】
これらの処理を繰り返すことにより、サブ統合基板58では主基板41から送られた制御コマンドを処理して、音基板43、図柄表示基板44、電飾基板46への指示を行い、リーチ状態である時に表示ボタン77の押下を促すメッセージが特別図柄表示画面28に表示されて、メッセージ表示から所定時間の間に表示ボタン77が押下されると、ディップスイッチの設定に従い、押下後すぐに、又は所定時間経過後に抽選により信頼度の数値が決定され、表示ランプ78が点灯する。なお、この表示ランプ78は、電飾基板46において、全図柄停止コマンドを受信した際に(図9、S232:YES)消灯される。
【0120】
また、S381において、信頼度表示待ちフラグが「ON」であり、信頼度表示待ちである場合には(S381:YES)、信頼度を表示するタイミングであるか否かの判断が行われる(S395)。信頼度表示待ち時間カウンタの値が「0」であり、信頼度を表示するタイミングである場合には(S395:YES)、信頼度を表示するので、表示ランプ78を点灯させるためのコマンドを電飾基板46へ送信して(S396)、信頼度表示待ちフラグに「0」を記憶し、「OFF」とされ(S397)、サブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。信頼度表示待ち時間カウンタの値がまだ「0」となっておらず、信頼度を表示するタイミングでない場合には(S395:NO)、そのままサブ統合基板処理へ戻り、S221へ戻る。
【0121】
なお、特別図柄表示装置8の特別図柄表示画面28が、本発明の「図柄表示手段」に相当し、始動口スイッチ75が「遊技球検出手段」に相当し、表示ボタン77が「スイッチ」に相当し、表示ランプ78が「表示手段」に相当し、「第6の実施の形態」におけるディップスイッチ79が「報知タイミング設定手段」に相当する。
【0122】
また、メインルーチン処理のS14の特別図柄処理において実施される乱数取得処理を行う主基板41のCPU51が、本発明の「乱数取得手段」をして機能し、大当たり判定処理を行う主基板41のCPU51が、本発明の「当たり判定手段」をして機能し、特別図柄制御処理を行う主基板41のCPU51が、本発明の「図柄表示制御手段」として機能する。また、図8の信頼度表示処理のS304の処理、図11の信頼度表示処理のS314の処理、図15の信頼度表示処理のS325及びS327の処理、図16の信頼度表示処理のS347及びS349の処理、図20の信頼度表示処理のS366及びS369の処理、図21の信頼度表示処理のS396、S389及びS394の処理を行うサブ統合基板58のCPU581が、本発明の「報知制御手段」として機能する。
【0123】
以上説明したように、遊技者が表示ボタン77を押下されることにより大当たりとなる信頼度を表示ランプ78に報知している。このようにして、信頼度を知りたい遊技者は、表示ボタン77を押下することにより信頼度を知ることができ、知りたくない遊技者は、表示ボタン77を押下しないので、知りたくもないのに信頼度を報知されてしまうことはない。したがって、遊技機側が一方的に信頼度を報知する従来の信頼度報知とは異なり、表示ボタン77の操作により、信頼度を表示させるか否かを選択することができる。
【0124】
尚、本発明は、以上詳述した「第1の実施の形態」〜「第6の実施の形態」に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、上記実施形態では遊技機として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、遊技機はパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。
【0125】
上記実施の形態では、「報知手段」として表示ランプ78を使用しているが、報知手段はこれに限らず、電飾用のLED62、電飾ランプ63等の他のLEDや電飾ランプを使用しても良い。また、特別図柄表示画面28内に表示したり、特別図柄表示装置8とは別に液晶画面を設けてそこに表示してもよい。また、「第5の実施の形態」において、表示ランプ78a〜78jを使用して信頼度の高低を識別できるようにしたが、特別図柄表示画面28に具体的な数値、例えば10%、20%、30%といった割合を表示したりしてもよい。また、特別図柄表示画面とは別の液晶画面を遊技領域4に設けて、そこに表示してもよい。また、、表示ランプ78の点灯色を白、黄色、オレンジ、赤というように段階を持たせて表現したり、表示ランプ78の光の強さに変化を持たせて表現したり、表示ランプ78を点滅させて、信頼度が高いほど点滅速度が速くなるようにして表現したりしてもよい。
【0126】
また、上記実施の形態では、全図柄停止コマンドを受信した際に表示ランプ78を消灯させているが、表示ランプ78を消灯させるタイミングはこれに限らず、大当たり遊技状態が終了する際や点灯後所定時間経過後であってもよく、また、長時間点灯させるのではなく、表示ランプ78を瞬間的に点灯又は点滅させるだけにしてもよい。
【0127】
また、「スイッチ」として押しボタン形式の表示ボタン77を使用しているが、スイッチはこれに限らず、触れることによりOFF−ONの切換が行われるタッチスイッチ等他のスイッチでもよい。また、設置場所も図1に示すようなハンドルの左上でなくてもよく、遊技者が操作できる位置であればよい。また、遊技機に固定されている必要はなく、赤外線通信等により遊技機本体と通信するスイッチや、遊技機本体とケーブルで繋がれているスイッチであってもよい。
【0128】
また、上記「第1の実施の形態」では、リーチ状態である時のみ、表示ボタン77の押下を有効としたが、これはリーチ状態である場合に限らず、報知すべき大当たり判定の結果が存在する際にはいつでも有効としてもよい。また、報知すべき大当たり判定の結果が存在しない場合には、「今は抽選中のものはありません。」等のメッセージを表示するようにしてもよい。また、特別図柄表示部L1のみが停止しており、特定の図柄、例えば「1」又は「9」が表示されている場合に有効としてもよい。または、大当たり判定の結果報知中に所定の入賞口に遊技球が入賞した場合に有効としてもよい。
【0129】
また、「第2の実施の形態」〜「第6の実施の形態」では、リーチ状態である場合に、表示ボタン77の押下を促すメッセージを表示したが、メッセージ表示のタイミングは、リーチ状態である場合に限らない。特別図柄表示部L1〜L3の変動開始後すぐにメッセージを表示してもよい。また、特別図柄表示部L1のみが停止しており、特定の図柄、例えば「3」又は「5」が表示されている場合にメッセージを表示するようにしてもよい。または、大当たり判定の結果報知中に所定の入賞口に遊技球が入賞した場合にメッセージを表示するようにしてもよい。
【0130】
また、「第2の実施の形態」〜「第6の実施の形態」では、メッセージ処理において、表示ボタン77の押下が有効となるタイミングは、メッセージを表示したと同時である(メッセージの表示をした後、すぐに有効時間カウンタのセット及び有効フラグの「ON」が行われている)が、表示ボタン77の押下を有効とするタイミングはこれに限らず、メッセージ表示後所定時間(例えば、3秒)経過後に、有効状態としてもよい。また、特定のキャラクターが特別図柄表示画面28に出現したら有効状態としたり、特定のキャラクターが特別図柄表示画面28に表示されている間を有効状態としたり、特定のランプが点灯している間を有効状態としたり、所定の入賞口に遊技球が入賞したら有効状態としたりしてもよい。
【0131】
また、「第1の実施の形態」〜「第5の実施の形態」において、表示ボタン77押下後すぐに信頼度を表示しているが、信頼度表示のタイミングはこれに限らず、表示ボタン77押下後、所定時間経過後に表示したり、特定のキャラクターが特別図柄表示画面28に出現したら評したり、ボタン押下後初めて所定の入賞口に遊技球が入賞したら表示したりしてもよい。
【0132】
また、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」のメッセージ処理において、有効状態を実施する回数は変動パターン毎に決定されているが、実施回数の決定は、変動パターンに拠るものに限らず、抽選により決定してもよい。また、リーチ状態となり、初めてメッセージ処理が実施された際に(S421:YES、S422:NO、S423:NO、S424:NO)、すぐに1回目のメッセージ表示を行っているが、ここではメッセージ表示を行わずに次回待ち時間カウンタに待ち時間をセットして、所定時間経過後に1回目のメッセージ表示を行ってもよい。また、「第2の実施の形態」〜「第6の実施の形態」において、有効時間や信頼度表示待ち時間は、固定の時間としているが、変動パターン毎に決めてもよいし、メッセージ表示時に抽選により決定してもよい。
【0133】
また、「第3の実施の形態」〜「第6の実施の形態」において、はずれ時表示決定テーブル5835a及び大当たり時表示決定テーブル5835bにおける表示欄の「1」の割合は図12、図13に示す例に限らない。また、表示カウンタの値も「0」〜「99」に限らず、これ以上であっても以下であってもよい。また、「第6の実施の形態」において、はずれ時信頼度テーブル5835c及び大当たり時信頼度テーブル5835dにおける信頼度の数値は図18、図19に示す例に限らない。さらに、これらのテーブルを複数設け、ディップスイッチ79によりどのテーブルを使用するかを設定するようにしてもよい。
【0134】
また、「第6の実施の形態」では、ディップスイッチ79により行う設定を設定1(ボタン押下後すぐに信頼度表示)と設定2(ボタン押下後3秒経過後に信頼度表示)の2種類設けているが、設定の数や内容はこれに限らず、1秒後、2秒後、8秒後というように所定時間を複数設けてもよい。また、所定時間後に限らず、特定のキャラクターが特別図柄表示画面28に出現したら信頼度を表示する設定や、ボタン押下後初めて所定の入賞口に遊技球が入賞したら信頼度を表示するような設定を設けてもよい。
【0135】
また、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」、「第5の実施の形態」、「第6の実施の形態」においては、「第1の実施の形態」のように表示ボタン77の押下を促すメッセージを表示しない形態で実施してもよい。また、「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」、「第6の実施の形態」においては、「第5の実施の形態」のように信頼度の高低を識別できる形で表示してもよい。また、「第2の実施の形態」、「第3の実施の形態」、「第6の実施の形態」においては、「第4の実施の形態」のように表示ボタン77を所定時間内に所定回数押下させるようにしてもよい。
【0136】
尚、上記実施の形態では、スイッチが操作された場合に信頼度を報知しているが、スイッチの操作が行われない場合に信頼度を報知するようにしてもよい。つまり、通常は信頼度の報知を行い、スイッチの操作が行われた場合には信頼度の報知を行わないようにしてもよい。すなわち、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる報知制御手段に替えて、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知しない非報知制御手段を設けてもよい。その場合には、「信頼度を出すぞ!見たくなければ、ボタンを押せ!」というような、表示ボタン77の押下を促すメッセージを表示するようにしてもよい。
【0137】
また、上記実施の形態では、信頼度の報知は遊技者がスイッチを操作することによってのみ行われているが、遊技者の意思に拠らない遊技機側の一方的な報知と、スイッチの操作による信頼度の報知とを混在させてもよい。
【0138】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1に係る発明の遊技機では、発射ハンドルは遊技球の発射を調整し、図柄表示手段は、発射ハンドルを操作することにより発射された遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示され、遊技球検出手段は、遊技盤上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞を検出し、乱数取得手段は、遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して乱数値を取得し、当たり判定手段は、乱数取得手段により取得された乱数値に基づいて当たり外れを判定し、図柄表示制御手段は、図柄表示手段に、図柄を変動表示した後に当たり判定手段の判定結果を示す図柄を確定表示し、スイッチは遊技者が操作可能であり、報知手段は、当たりとなる信頼度を報知し、報知制御手段は、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させることができる。したがって、遊技者がスイッチを操作することにより当たりとなる信頼度を知ることができる。よって、遊技者は、信頼度を知りたい場合にスイッチを操作し、信頼度を知りたくない場合には、スイッチを操作しないようにすればよいので、遊技者は自らの意思で信頼度を知るか知らないかの選択をすることができる。
【0139】
また、請求項2に係る発明の遊技機では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、報知制御手段は、図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、スイッチが操作されると、報知手段に当たりとなる信頼度を報知させることができる。したがって、遊技者は図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、スイッチを操作することにより、当たりとなる信頼度を知ることができる。
【0140】
また、請求項3に係る発明の遊技機では、請求項2に記載の発明の効果に加えて、所定の図柄は、当たりを示す図柄と予め定められている所定の組み合わせの図柄の内、最後の図柄が揃っていないリーチ状態を示す図柄とすることができる。したがって、遊技者は図柄表示手段に表示されている図柄がリーチ状態である場合に、スイッチを操作することにより、当たりとなる信頼度を知ることができる。
【0141】
また、請求項4に係る発明の遊技機では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、報知タイミング設定手段は、報知手段による当たりとなる信頼度の報知を、スイッチが操作された後に、どのタイミングで行うかの設定をすることができる。したがって、スイッチが操作されて後にすぐに信頼度を表示したり、所定時間経過後に信頼度を表示したり、図柄表示手段に所定の図柄が表示されたら信頼度を表示したり、所定数の遊技球が所定の入賞口に入賞したら信頼度を表示したりというように信頼度の報知のタイミングを複数設け、どのタイミングで行うかの設定をすることができる。
【0142】
また、請求項5に係る発明の遊技機では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加えて、当たり判定手段が当たりと判定している場合には、報知制御手段は、必ず当たりとなることを報知手段に報知させることができる。したがって、当たりであるのに当たりとならないと報知されることはないので、当たりとならないと報知された場合には、当たりとなることはない。
【0143】
また、請求項6に係る発明の遊技機では、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされないようにすることができる。したがって、スイッチが操作されても、信頼度の報知がされないことがあり、遊技者はスイッチを操作しても信頼度が報知されたり、報知されなかったりするので、信頼度の報知がされると、当たりへの期待感が高まる。
【0144】
また、請求項7に係る発明の遊技機では、請求項6に記載の発明の効果に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされた場合には、必ず当たりとすることができる。したがって、当たりとなる信頼度の報知がされたにもかかわらず、はずれとなり、遊技者の当たりへの期待感を損なうことはない。
【0145】
また、請求項8に係る発明の遊技機では、請求項6又は7に記載の発明の効果に加えて、スイッチが操作された場合に、報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合にも、当たりとすることができる。遊技者は、スイッチを操作しても当たりとなる信頼度が報知されていない場合には、当たりへの期待感を大きくは持たない。しかし、信頼度が報知されなくても当たりとなる場合があるので、当たりとなる信頼度が報知されない場合であっても、小さいながらも最後まで当たりへの期待を持ち続けることができる。また、当たりとなる信頼度が報知されずに、当たりへの期待感が小さい場合に当たりとなると、遊技者の当たりへの期待感はよい方向に裏切られ、当たりとなったことの喜びが一層大きく感じられる効果がある。
【0146】
また、請求項9に係る発明の遊技機では、請求項1乃至8の何れかに記載の発明の効果に加えて、報知手段は、図柄表示手段及び発光手段の少なくとも一つを用いることができる。したがって、図柄表示手段又は発行手段に信頼度を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、パチンコ機1の正面図である。
【図2】図2は、遊技盤2の正面図である。
【図3】図3は、特別図柄表示装置8の正面図である。
【図4】図4は、メインルーチン処理のフローチャートである。
【図5】図5は、サブ統合基板58のROM583の記憶エリアを示す概念図である。
【図6】図6は、サブ統合基板58のRAM582の記憶エリアを示す概念図である。
【図7】図7は、「第1の実施の形態」のサブ統合基板処理のフローチャートである。
【図8】図8は、「第1の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図9】図9は、「第2の実施の形態」〜「第6の実施の形態」のサブ統合基板処理のフローチャートである。
【図10】図10は、「第2の実施の形態」、「第5の実施の形態」、「第6の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われるメッージ処理のフローチャートである。
【図11】図11は、「第2の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図12】図12は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、はずれ時表示決定テーブル5835aの概念図である。
【図13】図13は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、大当たり時表示決定テーブル5835bの概念図である。
【図14】図14は、「第3の実施の形態」、「第4の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われるメッセージ処理のフローチートである。
【図15】図15は、「第3の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図16】図16は、「第4の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図17】図17は、「第5の実施の形態」の遊技盤2の正面図である。
【図18】図18は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、はずれ時信頼度テーブル5835c概念図である。
【図19】図19は、ROM583の信頼度表示用記憶エリア5835に記憶されている、大当たり時信頼度テーブル5835dの概念図である。
【図20】図20は、「第5の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【図21】図21は、「第6の実施の形態」のサブ統合基板処理の中で行われる信頼度表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
4 遊技領域
8 特別図柄表示装置
28 特別図柄表示画面
41 主基板
44 図柄表示基板
58 サブ統合基板
77 表示ボタン
78 表示ランプ
581 CPU
582 RAM
583 ROM
5835 信頼度表示用記憶エリア
5835a はずれ時表示決定テーブル
5835b 大当たり時表示決定テーブル
5835c はずれ時信頼度テーブル
5835d 大当たり時信頼度テーブル
L1 特別図柄表示部
L2 特別図柄表示部
L3 特別図柄表示部
Claims (9)
- 遊技球の発射を調整する発射ハンドルと、
当該発射ハンドルを操作することにより発射された遊技球が流下する遊技盤上に設けられ、図柄が表示される図柄表示手段と、
前記遊技盤上に設けられた特定の入賞口への遊技球の入賞を検出する遊技球検出手段と、
当該遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して乱数値を取得する乱数取得手段と、
当該乱数取得手段により取得された乱数値に基づいて当たり外れを判定する当たり判定手段と、
前記図柄表示手段に、図柄を変動表示した後に前記当たり判定手段の判定結果を示す図柄を確定表示する図柄表示制御手段と、
遊技者が操作可能なスイッチと、
当たりとなる信頼度を報知する報知手段と、
前記スイッチが操作されると、前記報知手段に当たりとなる信頼度を報知させる報知制御手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記報知制御手段は、前記図柄表示手段に所定の図柄が表示されている場合に、前記スイッチが操作されると、前記報知手段に当たりとなる信頼度を報知させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記所定の図柄は、当たりを示す図柄と予め定められている所定の組み合わせの図柄の内、最後の図柄が揃っていないリーチ状態を示す図柄であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記報知手段による当たりとなる信頼度の報知を、前記スイッチが操作された後に、どのタイミングで行うかの設定をする報知タイミング設定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
- 前記当たり判定手段が当たりと判定している場合には、前記報知制御手段は、必ず当たりとなることを前記報知手段に報知させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機。
- 前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合もあることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機。
- 前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされた場合には、必ず当たりとなることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
- 前記スイッチが操作された場合に、前記報知手段に当たりとなる信頼度の報知がなされない場合にも、当たりとなる場合があることを特徴とする請求項6又は7に記載の遊技機。
- 前記報知手段は、前記図柄表示手段及び発光手段の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の遊技機。
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-
2003
- 2003-04-21 JP JP2003115356A patent/JP2004313653A/ja active Pending
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