JP2004313596A - ゴルフボール及びゴルフボールのディンプル形成方法 - Google Patents
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Abstract
【効果】本発明のゴルフボールはディンプルの配置効果を増大させて空力特性を向上させ、またボールに対する打撃位置によらず優れた飛距離及び方向性を安定して得ることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空力的等方性が高く、飛び性能に優れ、均一な飛距離を実現し得るゴルフボール及びディンプル形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴルフボール表面にディンプルを配置する場合、均一な配置という観点から球面8面体や球面20面体等の球面多面体配列や、ランダム配列が利用されてきた(例えば、特許文献1参照)。これらは球面を、例えば正多面体に分割することによって形成されるユニット三角形にディンプルをバランスよく配置し、このユニット三角形を、例えば正八面体の場合には球面上の8つの分割面に配置したものである。このような配置方法は、ディンプルの設計やゴルフボール成形金型の作成を容易にし、また、良好な空力特性を得る方法として効果的である。
【0003】
しかし、上記ユニット三角形が互いに接合する各辺上に相当する部分や、ゴルフボール金型の分割面に一致するゴルフボール赤道部分、又はその近傍においては、ディンプル配置において連続性が欠如しやすい。ディンプル配置において連続性が欠如し、ディンプル配置のバランスを欠いたゴルフボールは、回転軸の位置によって異なる空力特性を発現する場合があり、ゴルフボールの打撃位置によって飛距離がばらつく場合がある。即ち、打球が上記ユニット三角形の辺又はゴルフボールの上記赤道部分と平行に回転する場合と、これらユニット三角形の辺又は赤道に対し、所定の角度をもって回転する場合とでは、異なる空力特性を発現して打球の回転数が異なることとなり、そのため打球軌道の上下及び左右方向にばらつきが発生し、飛距離及び方向性にばらつきが生じる場合がある。
ゴルフボールの飛び性能を確保するためには、ボールの空気力学特性の向上が不可欠であるが、ディンプルの配置の最適化によって飛びのばらつきが減り、空力性能の向上にもつながるものと考えられる。
このため、空力特性に優れ、打球の回転軸によらず飛距離及び方向性にばらつきのないゴルフボールが求められていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平2001−212260号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、隣接ディンプルの大きさや配置に関する特定のパラメータを最適化することにより、ディンプルの効果を増大させて空力性能を向上させると共に、打撃位置によらず一定の飛距離及び方向性を安定して実現し得るゴルフボール、及びゴルフボールに対するディンプル形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討の結果、外周面に平面視円形又はほぼ円形のディンプルを多数設けたゴルフボールにおいて、上記ディンプルの中から任意に選択した基準ディンプルと、この基準ディンプルに隣接するディンプルとの関係として、隣接ディンプルの中心から基準ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度αと、基準ディンプルの中心から隣接ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度βとが、|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプルの個数を、ディンプル総数の60%以上とすることにより、空力特性に優れ、打球の回転軸によらず飛距離及び方向性にばらつきのないゴルフボールとなり得ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0007】
即ち、本発明は下記のゴルフボール及びゴルフボールのディンプル形成方法を提供するものである。
請求項1:
外周面に平面視円形又はほぼ円形のディンプルを多数設けたゴルフボールにおいて、上記ディンプルの中から任意に選択した基準ディンプルと、この基準ディンプルに隣接するディンプルとの関係として、隣接ディンプルの中心から基準ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度αと、基準ディンプルの中心から隣接ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度βとが、|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプルの個数が、ディンプル総数の60%以上であることを特徴とするゴルフボール。
請求項2:
基準ディンプルの中心と隣接ディンプルの中心との直線距離が4mm以上である隣接関係を有するディンプルの個数が、ディンプル総数の80%以上である請求項1記載のゴルフボール。
請求項3:
大きさが異なる3種以上のディンプルを設けた請求項1又は2記載のゴルフボール。
請求項4:
ディンプル縁部の周長が13mm以上であるディンプルの個数が、ディンプル総数の70%以上である請求項1、2又は3記載のゴルフボール。
請求項5:
ゴルフボールの外周面に平面視円形又はほぼ円形のディンプルを多数形成するに際し、上記ディンプルの中から任意に選択した基準ディンプルと、この基準ディンプルに隣接するディンプルとの関係として、隣接ディンプルの中心から基準ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度αと、基準ディンプルの中心から隣接ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度βとが、|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプルの個数を、ディンプル総数の60%以上とするようにディンプルを配置、設計することを特徴とするゴルフボールのディンプル形成方法。
請求項6:
基準ディンプルの中心と隣接ディンプルの中心との直線距離が4mm以上である隣接関係を有するディンプルの個数を、ディンプル総数の80%以上とするようにディンプルを配置、設計する請求項5記載の形成方法。
請求項7:
大きさが異なる3種以上のディンプルを設けた請求項5又は6記載の形成方法。
請求項8:
ディンプル縁部の周長が13mm以上であるディンプルの個数を、ディンプル総数の70%以上とするようにディンプルを配置、設計する請求項5、6又は7記載の形成方法。
【0008】
以下、本発明につき、更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールは、外周面に平面視円形又はほぼ円形のディンプルを多数設けたものである。ここで、平面視ほぼ円形のディンプルとしては、平面視楕円形、レーストラック形、卵形、ティアドロップ形等のディンプルが挙げられる。
【0009】
本発明においては、上記ディンプルの中から任意に選択した基準ディンプルと、この基準ディンプルに隣接するディンプルとの関係として、隣接ディンプルの中心から基準ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度αと、基準ディンプルの中心から隣接ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度βとが、|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプルの個数が、ディンプル総数の60%以上とするものである。
【0010】
この場合、本発明において、「隣接するディンプル」とは、任意に選択した基準ディンプルと、これを取り囲むように配置された複数の周辺ディンプルとの関係において、基準ディンプルの中心と各周辺ディンプルの中心とを結んだ線分の各垂直二等分線により囲まれて形成される多角形領域のうち、基準ディンプルを取り囲む最小の多角形領域を形成するのに用いた垂直二等分線が由来する周辺ディンプルが、上記基準ディンプルに対して隣接ディンプルと定義する。
【0011】
図1は、これを示すもので、ゴルフボール外周面に多数設けられたディンプルの中から任意に選択された1つの基準ディンプルと、その周辺のディンプルとの隣接関係を説明するための図であり、任意に選択された基準ディンプルD0と、この基準ディンプルを取り囲むように設けられた複数の周辺ディンプルD1,D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8の配置例を示すものである。基準ディンプルの中心と、周辺ディンプルD1,D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8の中心とを結ぶ各線分(図1中、点線で示す)の各垂直二等分線(図1中、二点鎖線で示す)により囲まれて形成される多角形領域のうち、基準ディンプルD0を取り囲む最小の多角形領域を、最小多角筒状領域DP(図1中、太線の鎖線で示す)とする。
この最小多角筒状領域DPを形成するのに用いた垂直二等分線が由来する各ディンプル(図1において、ディンプルD1,D2,D3,D4,D5がこれに相当する。)を、基準ディンプルに対して「隣接するディンプル」と定義する。図1において、ディンプルD6,D7,D8は、その垂直二等分線が、上記最小多角筒状領域DPを形成しないため、ディンプルD6,D7,D8は、基準ディンプルに対する隣接ディンプルとはならない。
【0012】
また、本発明において、「ディンプルの縁部」とは、ゴルフボールの陸部(ディンプルが形成されていない部分)に連なるディンプルの最も高い位置である。
【0013】
図2は、本発明における上記基準ディンプルと隣接ディンプルとの関係を説明するもので、隣接ディンプルDnの中心Cnを通り、基準ディンプルD0の縁部に接する2本の正接線D0t1,D0t2のなす角度α、及び基準ディンプルD0の中心C0を通り、隣接ディンプルDnの縁部に接する2本の正接線Dnt1,Dnt2のなす角度βを示す。
【0014】
本発明において、上記の角度αと角度βとの差の絶対値|α−β|の値としては15°以上である。
本発明において、上記|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプル個数の、ゴルフボール表面に設けられた全ディンプル個数に占める比率としては、60%以上、好ましくは65%以上、上限としては通常100%以下、好ましくは90%以下である。|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプル個数が、ゴルフボール表面に設けられた全ディンプル個数の60%未満であると、類似の大きさのディンプルが多くなり過ぎ、空力特性の面から本発明の目的を達成することができない。なお、上記|α−β|の値の最大値としては特に制限は無いが、実用上約45°である。
【0015】
図2において、基準ディンプルD0の縁部及び隣接ディンプルDnの縁部は共に実線で、平面視円形状を有するものとして記載されているが、ディンプルの縁部形状としては、本発明における上記α,β値を決定し得る形状であれば特に制限はなく、例えば図2に二点鎖線で描かれた、ほぼ円形のディンプルの縁部形状としてのティアドロップ(teardrop)形状であってもよい。縁部形状としてティアドロップ形状を有するディンプルDteにおいて、二点鎖線に連なる実線の部分がほぼ円弧形状を呈しているので、その円弧形状部分の中心C0が、同ディンプルの実質上の中心と見なすことができるため、上記と同様にα,β、|α−β|の各値を測定し算出することができる。
【0016】
本発明において、任意に選択した基準ディンプルの中心と、上記のように定義された隣接ディンプルの中心との直線距離としては、特に限定されるものではないが、基準ディンプルの中心と隣接ディンプルの中心との直線距離が4mm以上ある隣接関係を有するディンプル個数の、全ディンプルに占める比率としては、通常80%以上、好ましくは90%以上であることが推奨される。本発明において、更に基準ディンプルと隣接ディンプルとの中心間の直線距離が4mm以上であるディンプルの個数を全ディンプルの80%以上に設定することによって、大きさが異なる、例えば3種以上の大きさが異なるディンプルが並置されたとき、ディンプルの大きさの差がより明確になり、換言すれば、隣接関係にあるディンプルの大きさにメリハリがつき、且つ、使用ディンプルの総数を比較的少なく用いてボール表面上に密度高く均一に配置することができる。ここで、ディンプルの大きさが異なるとは、円形ディンプルの例では、直径が異なることを意味する。もし、上記隣接ディンプルが少なくとも重ならない状態において両者の中心間距離が4mm以上ある隣接関係を有するディンプルの個数の、全ディンプルに占める比率が80%に満たなかったり、上記隣接ディンプルの中心間距離が4mm未満の隣接関係を有するディンプルを多く使用する場合、例えば、全ディンプルの数の80%以上使用した場合、小径ディンプル同士が隣接配置された状態となり、使用ディンプルの総数が増加し、従来のタイプと区別がつき難くなり、本発明の目的を達成することができない場合がある。なお、隣接ディンプルの中心間距離の最大値は実用上6mmである。
【0017】
上記ディンプルの深さとしては、通常0.1mm以上、好ましくは0.15mm以上、上限として0.5mm以下、好ましくは0.35mm以下である。ディンプル深さが0.1mm未満であると、ディンプルとしての効果が得られない場合があり、一方、0.5mmを超えると、空気抵抗が生じる場合がある。
なお、ここでいうディンプル深さとは、カバー表面にディンプルがないと仮定した仮想球の表面と、ディンプル最深部までの放射方向距離を意味するものである。
【0018】
本発明のゴルフボール表面に設けられるディンプル種数としては直径または周の長さが相違する3〜6種が好ましく、これらディンプルは、ディンプルの縁部の周の長さとして少なくとも13mm有するディンプル個数が、全ディンプル数の70%以上を占めることが好ましい。ディンプルの縁部の周の長さが13mm以上であるディンプルの個数の、全ディンプル個数に占める比率が70%未満であると、小形または小径ディンプルの使用が増加し、その結果密度高くディンプルを配置しようとすると、ディンプルの総数も増加することとなり、従来のゴルフボールと区別がつき難くなる。なお、周長の上限は通常19mm以下である。
【0019】
また、本発明のゴルフボール表面に設けられるディンプルの総数としては、通常350個以下、好ましくは300個以下であり、下限として通常200個以上、好ましくは250個以上である。ディンプルの総数が350個を超えると、従来のタイプと区別がつき難くなり、一方、200個未満であると、使用ディンプルの大きさ如何によっては、ボールの真球度を損なったり、ディンプルを有さない陸部面積が増加して、何れの場合も本発明の目的を達成できない場合がある。
【0020】
本発明のゴルフボールにおいて、カバー表面にディンプルがないと仮定した仮想球の体積に対して、各ディンプルの凹部と前記仮想球の表面とによって囲まれるディンプル空間の体積の総和が占める比率を示す、ディンプル空間体積占有率VR(%)の値としては、特に限定されるものではないが、通常0.6%以上、好ましくは0.7%以上、上限として通常0.9%以下、好ましくは0.85%以下の範囲で適用することができる。
【0021】
本発明のディンプル形成方法は、外周面に平面視円形又はほぼ円形のディンプルを多数設けたゴルフボールを、空力特性に優れ、打球の回転軸によらず飛距離及び方向性にばらつきのないゴルフボールとするためのディンプル形成方法であって、何れか任意の基準ディンプルの縁部に接し、隣接ディンプルの中心を通る2本の正接線のなす角度αと、当該隣接ディンプルの縁部に接し、基準ディンプルの中心を通る2本の正接線のなす角度βとが|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプル個数を、全ディンプル個数に占める比率が60%以上とするようにディンプルを設計、配置するものである。
このようにディンプルをゴルフボールの外周面に設けることにより、使用ディンプルの総数を比較的少なく抑えて密度高くバランスよくディンプルを配置することができ、空力特性に優れ、打球の回転軸によらず飛距離及び方向性にばらつきのないゴルフボールとすることができる。
なお、本発明を用いてディンプルを球面に展開するにあたっては、20面体、12面体、8面体等の球面多面体配置を利用することができる。
【0022】
本発明のゴルフボールの内部構成としては特に限定されず、周知のゴルフボール内部構成を用いることができ、例えば、コアとカバー層とからなるツーピースゴルフボールとしてもよいし、コアと中間層と1層又は複数層からなるカバーとからなるマルチピースゴルフボールとすることができる。コアとしては、糸巻きコア、ソリッドコアの何れも採用することが可能である。
【0023】
【発明の効果】
本発明のゴルフボールはディンプルの配置効果を増大させて空力特性を向上させ、またボールに対する打撃位置によらず優れた飛距離及び方向性を安定して得ることができる。
【0024】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0025】
[実施例1〜3、比較例1]
実施例1〜3及び比較例1のゴルフボールでは、いずれも単一層のゴム製コア、中間層としてアイオノマー樹脂にオレフィン系エラストマーを加えた組成物を用いた。また、実施例1〜3及び比較例1のカバー材としては、いずれもポリウレタンエラストマーを使用し、全体として3層構造のソリッドゴルフボールを製造した。なお、全ての実施例及び比較例では、中間層の厚さは1.65mm、ボール球面上で測定した中間層のショアD硬度は61であり、カバーの厚さは1.5mm、ボール球面の陸部で測定したカバーのショアD硬度は58であった。
実施例1〜3、比較例1のゴルフボール外周面に設けられたディンプルに関する各種データを表1に示した。また、これら各実施例及び比較例のゴルフボール外周面に設けられたディンプル種の配置図は、それぞれ図3〜6の通りである。
【0026】
図3〜5は、本発明の実施形態を示す極側から見たゴルフボールの概略平面図で、図6は比較例を示す同様の概略平面図である。図3〜6及び表1を参照し、ディンプルは何れも円形ディンプルを使用しているので、大きさ(この場合直径)が小さいほうから順に符号p、q、r、s、tが付され、実施例1(図3)は直径が異なる5種類のディンプル、実施例2,3及び比較例1(図4,5及び6)は、同様に4種類のディンプルが使用されている。図3において上記ディンプル種p〜tの5種が、また図4において上記ディンプル種p〜sの4種が使用され、夫々ゴルフボールの極1a,2aを重心位置としたユニット三角形1b,2bの内部及びユニット三角形の辺1c,2c上にバランスよく所定の大きさをもって配置されている。ディンプルが配置されていない部分がゴルフボール外周面の陸部1d,2dである。図5においては、各ディンプル種はゴルフボールの極3aを頂点位置としたユニット三角形3bの内部及びユニット三角形の辺3c上にバランスよく所定の大きさをもって配置されている。
【0027】
【表1】
直径(mm)
ディンプルの縁部により形成される円形状の直径。
| α−β | ≧15°であるディンプルが占める比率(%)
任意の基準ディンプルの縁に接し、隣接ディンプルの中心を通る2本の正接線のなす角度αと、上記隣接ディンプルの縁に接し、基準ディンプルの中心を通る2本の正接線のなす角度βとが|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプル個数の、ゴルフボール外周面に設けられた全ディンプル個数に占める比率(%)。
中心間直線距離≧4mmであるディンプルが占める比率(%)
何れか任意の基準ディンプルの中心と隣接ディンプルの中心との直線距離が4mm以上である隣接関係を有するディンプル個数の、全ディンプル個数に占める比率(%)。
VR(%)
カバー表面にディンプルがないと仮定した仮想球の体積に対して、各ディンプルの凹部と前記仮想球の表面とによって囲まれるディンプル空間の体積の総和が占める比率を示す、ディンプル空間体積占有率(%)。
【0028】
得られた各ゴルフボールを打撃した際のキャリー(m)、トータル(m)の測定を行った。テストにあたっては、打撃マシンにドライバー(W#1)を装着し、ヘッドスピード45m/s、打ち出し角10°に調節した。
ボールは各実施例、及び比較例共、5個のボールを試打し、キャリー(m)及びトータル(m)は、5回の試打により測定されたキャリー(m)及びトータル(m)の各々の平均値とした。結果を表2に示した。なお、打撃マシンとしてはツルー・テンパー(True Temper)社製の打撃マシンを用い、使用したクラブとしては、「Tour Stage V700」(ブリヂストンスポーツ(株)製)、ロフト11度、シャフトハーモテックライト HM50J(HK)、硬度S、バランスD2を用いた。
【0029】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】任意に選択された1つのディンプル(基準ディンプル)と、その周辺のディンプルとの隣接関係を説明するための図である。
【図2】互いに隣接する一組のディンプルの角度α,βの関係の説明図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すゴルフボールの概略平面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示すゴルフボールの概略平面図である。
【図5】本発明の別の実施形態を示すゴルフボールの概略平面図である。
【図6】従来のゴルフボールの一形態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1〜4 ゴルフボール
1a ゴルフボールの極
1b ユニット三角形
1c ユニット三角形の辺
1d ゴルフボール外周面の陸部
p,q,r,s,t ディンプル種
D0 基準ディンプル
Dn 隣接ディンプル
D0t1,D0t2 正接線
Dnt1,Dnt2 正接線
Dte 縁部形状としてティアドロップ形状を有するディンプル
DP 最小多角筒状領域
Claims (8)
- 外周面に平面視円形又はほぼ円形のディンプルを多数設けたゴルフボールにおいて、上記ディンプルの中から任意に選択した基準ディンプルと、この基準ディンプルに隣接するディンプルとの関係として、隣接ディンプルの中心から基準ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度αと、基準ディンプルの中心から隣接ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度βとが、|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプルの個数が、ディンプル総数の60%以上であることを特徴とするゴルフボール。
- 基準ディンプルの中心と隣接ディンプルの中心との直線距離が4mm以上である隣接関係を有するディンプルの個数が、ディンプル総数の80%以上である請求項1記載のゴルフボール。
- 大きさが異なる3種以上のディンプルを設けた請求項1又は2記載のゴルフボール。
- ディンプル縁部の周長が13mm以上であるディンプルの個数が、ディンプル総数の70%以上である請求項1、2又は3記載のゴルフボール。
- ゴルフボールの外周面に平面視円形又はほぼ円形のディンプルを多数形成するに際し、上記ディンプルの中から任意に選択した基準ディンプルと、この基準ディンプルに隣接するディンプルとの関係として、隣接ディンプルの中心から基準ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度αと、基準ディンプルの中心から隣接ディンプルの縁部に接するように引いた2本の線分のなす角度βとが、|α−β|≧15°である隣接関係を有するディンプルの個数を、ディンプル総数の60%以上とするようにディンプルを配置、設計することを特徴とするゴルフボールのディンプル形成方法。
- 基準ディンプルの中心と隣接ディンプルの中心との直線距離が4mm以上である隣接関係を有するディンプルの個数を、ディンプル総数の80%以上とするようにディンプルを配置、設計する請求項5記載の形成方法。
- 大きさが異なる3種以上のディンプルを設けた請求項5又は6記載の形成方法。
- ディンプル縁部の周長が13mm以上であるディンプルの個数を、ディンプル総数の70%以上とするようにディンプルを配置、設計する請求項5、6又は7記載の形成方法。
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