JP4771091B2 - ゴルフボール及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、ディンプルが適正化され、飛び特性に優れたゴルフボール及びその製造方法に関するものである。
ゴルフボールの表面には、通常多数のディンプルが配置されているが、ゴルフボールの飛び特性の向上、即ち、打ち出されたゴルフボールが上下方向又は左右方向に曲がることなく、飛距離を可及的に増大させるために、種々のディンプルの形状や配置方法が試みられている。通常、1種類の平面視円形のディンプル又は直径及び/又は深さが異なる複数種類のディンプルが採用されるものであり、場合によっては、円形ディンプルに多角形、楕円形等の非円形ディンプルを適宜組合せて用い、ボール表面全体に亘って多面体配列等の手法を利用することによってディンプルをボール表面に可及的に均一配置している。
また、ゴルフボールの成形に際しては、内壁面にディンプルを型付けるための突起を多数具備した球状キャビティを有し、キャビティの赤道に相当する位置で分割される2分割タイプ金型が通常用いられている。そして、金型の分割位置には、金型工作の便宜上、通常はディンプル型付け突起が設けられていない。このため、ゴルフボールの赤道上はディンプルを有しないエンドレスの陸部が形成されており、この結果、ゴルフボールの一半球と他半球間のディンプル配置は赤道上のエンドレス陸部によって連続性を損なうことになる。このようなゴルフボールは、打球の回転方向の相違によって曲がらずに飛ぶという均一な飛び特性を損なうことになる。
なお、特開2001−321460号公報等に記載されているように、ボールの赤道上にディンプルを配置して飛び均一性を改善したゴルフボールが提案されているが、このような従来技術のゴルフボールでは、金型製作の複雑化を避けるために、金型のパーティングラインに一致するボールの赤道上に配置されるディンプルを円形なものに限定し、その上、赤道上に配置されるディンプルの個数を最小限にしなければならない。従って、ボールの赤道上にディンプルが配置されたゴルフボールを更に改善しようと試みること、即ち、ディンプルを更に均一にすると共に、配置密度を更に高くしようとすると、金型製作の複雑化に伴う製作コストが増加してしまい、この不都合により、現状のゴルフボールでは、金型製作の容易性を考慮してディンプル配列の自由度が制約されたものが多い。
特開2001−321460号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ディンプル配置の自由度を大きくしてディンプル配列を可及的に適正化することにより、飛び均一性及び飛び性能を更に改善したゴルフボール及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、鋭意検討を行った結果、表面に複数のディンプルが形成されたゴルフボールを2分割上下型金型により成形する場合に、該金型のパーティングラインに一致するボールの赤道上に配置されるディンプルの形状及びその配置態様に着目すると共に、ボール表面全体に形成されるディンプルに非円形ディンプルを採り入れて円形,非円形ディンプルの構成比率及び配置態様を考慮することにより、ディンプル総個数の7%以上を非円形のディンプルで構成すると共に、ディンプルと交差しない大円線が1本も存在せず、かつボールを成型する分割金型の分割面の位置と実質上一致するボールの赤道に対して上記非円形ディンプルの少なくとも1個が交差するようにディンプルをボール表面に配置することにより、ディンプルを可及的に均一かつ高密度に配置することができ、かかるディンプル配置態様を具備したゴルフボールの飛び均一性及び飛び性能の更なる向上をなし得たものである。
従って、本発明は、下記のゴルフボール及びその製造方法を提供するものである。
請求項1:表面に円形ディンプルと非円形ディンプルとを組み合わせて配置したゴルフボールにおいて、直径が2〜5mm、深さが0.07〜0.40mmの円形ディンプルを用い、非円形ディンプルには、円弧状曲線と該円弧状曲線以外の曲線又は直線の組合せからなる特定形状のディンプルを含み該特定形状のディンプルの個数がディンプル総数の7%以上であり、かつボールを成型する分割金型の分割面の位置と実質上一致するボールの赤道に対しては、上記特定形状のディンプルの円弧状曲線が赤道から0.1〜2.0mmの範囲内ではみ出すようにボール表面に配置されることを特徴とするゴルフボール。
請求項:赤道と交差する全てのディンプルが上記特定形状のディンプルである請求項1記載のゴルフボール。
請求項上記特定形状のディンプルの形状がデュードロップ型である請求項1又は2記載のゴルフボール。
請求項:上記円形ディンプルとして、直径及び/又は深さが異なる2〜6種のディンプルを配置する請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール。
請求項:ボール球面全体の表面積に対するディンプル占有面積の割合が75〜85%である請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール。
請求項:内部に球状キャビティを有すると共に、該キャビティの赤道部に沿って分割面を有する金型を用いて、コア又は中間層で被覆されたコアからなる内層部と外表面に多数のディンプルを具備するカバー部とを具備した請求項1記載のゴルフボールを製造する方法において、上記金型の分割面は、上記赤道と交差する上記特定形状のディンプルのはみ出し形状に相応して部分的に凹凸部を有するものであると共に、上記金型のキャビティの極部に上記分割面と直交する方向に進退可能に配置された断面円形状のサポートピンの先端部によって略円形のディンプルをボール表面に形成することを特徴とするゴルフボールの製造方法。
本発明のゴルフボールによれば、非円形ディンプルと、ディンプルと交差しない大円線を1本も設けないシームレス設計にすることにより、より大きな面積を、しかも均一にディンプルで覆うことが可能となり、空気抵抗を低減することができるものであり、その上、赤道と交差するディンプルにも非円形ディンプルを用いることにより、より一層ディンプル設計の自由度を大きくし、さらに飛距離の増大を図ることを可能にしたものである。
以下、本発明について図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の第1実施例を示すものであり、極側からみたゴルフボールGの平面図であり、図2は、図1のゴルフボールGを赤道側からみた側面図である。
上記第1実施例のゴルフボールGにおいては、平面視上での円形状のディンプル2(以下、「円形ディンプル」という。)と平面視上での非円形状のディンプル1(以下、「非円形ディンプル」という。)とを組合せてディンプルを配置したものである。なお、上記の「平面視」の形状とは、二次元平面上で見たときの形状を意味する。
上記実施例では、全ディンプル個数が360個であり、全ディンプル個数に占める非円形ディンプル1の比率が50%(180個)であると共に、ボールの大円線全てに上記円形及び/又は非円形のディンプルが配置され、ディンプルと交差しない大円線が1本も存在しない。そして、上記実施例では、図2に示されるように、ボールの赤道X上に非円形ディンプル1が24個交差して配置されている。
また、本発明のゴルフボールで用いる非円形ディンプル1は、平面形状が円形ディンプルに代表される真円以外の形状を意味するものであり、具体的には、正三角形、四角形、六角形等の多種多角形、楕円形、小判形、花びら形、ハート形、星形、長円形、菱形、デュードロップ型等の形状を挙げることができる。また、本発明においては、非円形ディンプルには、円弧状曲線と該円弧状曲線以外の曲線又は直線の組合せからなる特定形状のディンプルを含むものであり、この特定形状のディンプルの具体的態様として第1実施例ではデュードロップ型を採用する。このデュードロップ型の形状は円弧状部分1bとその両端から角部1cに向かって延びる一対の直線状部1aとから構成されたものである。

上記第1実施例では、正20面体配列によるディンプル配列を採用している。即ち、図1の一点鎖線で示したように、球面上に20個のユニット正三角形Tを配置し、該三角形の3個の頂点近傍にデュードロップ型の非円形ディンプル1をそれぞれ配置すると共に、三角形Tの各辺の中央部分に沿って且つ近接させてデュードロップ型の非円形ディンプル1を2個ずつ配置してなる。なお、図1に示すように、上記デュードロップ型ディンプル1の角部分1cをユニット三角形Tの頂点方向に向け、直線状部分1aがユニット三角形Tの内角にほぼ合致するようにディンプルが配置されると共に、三角形Tの各辺の中央部分に沿って配置されたデュードロップ型ディンプル1については、該ディンプルの円弧状部分1bを三角形Tの各辺側に向け、角部分1cを三角形の中央部に向けてそれぞれ配置するものである。なお、図1では全てのデュードロップ型ディンプル1を斜線部分で示している。
また、デュードロップ型ディンプル1以外には1種類の円形ディンプル2が配置されており、三角形Tの中央部付近に6個、三角形Tの各辺上が円形ディンプル2を2等分して横断するように円形ディンプル2が各辺上に2個ずつ配置されている。なお、本実施例では、円形ディンプル2とデュードロップ型ディンプル1の1個当たりの面積が同じように構成されている。
更に、図2に示されるように、ボールの赤道Xには、デュードロップ型ディンプル1(斜線部分で示したディンプル)が部分的に配置されている。即ち、デュードロップ型ディンプル1の円弧状部分1bに赤道Xが横断するようにデュードロップ型ディンプルが配置されており、換言すれば、一半球上に配置されたデュードロップ型ディンプルのうち円弧状部分1bが赤道を越えて他半球側にはみ出してディンプルが配置されたものである。
なお、本発明では、ボールの赤道線X上に配置される非円形ディンプルの個数については、上記実施例等に限定されるものではないが、特に、6〜30個の範囲とすることが好ましい。
本発明で用いられる円形ディンプルの種類については、特に制限はないが、直径2〜5mm、深さ0.07〜0.40mmの範囲内において、1種類又は直径及び/又は深さが異なる2〜6種のディンプルを用いることが好適である。一方、非円形ディンプルの場合は円形ディンプルの面積及び深さに準じて適宜1種類又は複数種類を用いることができる。
また、ボール表面にディンプルが存在しないと仮定したときのボール球面全体の表面積に対するデインプル占有面積(ディンプルの総面積)の割合は、75〜85%の範囲とすることが好ましく、この範囲設定により、飛距離を十分に大きくすることができる。なお、上記ディンプル占有面積は、1個のディンプルが陸部と交わる位置(ディンプルの陵)で囲まれた円の面積を1個あたりのディンプル面積とし、これにディンプル総数を掛け合わせたものである。
本発明のゴルフボールは、上述したように、ボール表面に形成されるディンプの配置態様に特徴があるが、ゴルフボールの種類,構造及び材料等については、特に制限はない。例えば、ボール全体が単一の弾性材料からなる1ピースソリッドゴルフボール、中心部にゴム等の弾性材料を備えたコアを用い、該コアにアイオノマー樹脂やポリウレタン等からなる樹脂カバーを被覆した2ピースソリッドゴルフボール、更には、コアとカバーとの間に、カバー材料とは物性の異なる樹脂材料にて形成された単層又は2以上の複合層からなる中間層を介在させて3層構造以上となるマルチピースソリッドゴルフボール、その他糸巻きゴルフボール等として本発明ゴルフボールは構成される。具体的には、図3に示されるように、ゴム製のコア31に樹脂材料からなる中間層32を被覆した内層部30と、該内層部30を被覆し、表面に多数のディンプル41が型付けられたカバー40からなるスリーピースソリッドゴルフボールG´が例示される。
また、本発明のゴルフボールを製造する際、特にカバー材料の射出成形に際しては公知の2分割上下型金型を使用することができる。この2分割上下型金型は、図4に示されるように、ディンプルをボール表面に型付けるための多数のディンプル形成用突起が内壁面16に設けられた球状キャビティ15を有し、この球状キャビティの赤道面(特に図示せず)が金型の分割面PLに相当するものである。金型分割面PLの位置には、キャビティ15を取り囲むように配置されたカバー材料を供給するためのランナー部18と、このランナー部18からキャビティ15に向かって放射状に開口したゲート13が周上に複数個,通常は4〜12個均等に設けられている。そして、キャビティ15の内壁面には、特に図示していないが、円形、非円形ディンプルを型付けるための突起が設けられている。このディンプル形成用突起については、非円形ディンプル(上記実施例ではデュードロップ型ディンプル1)がボールの一半球側から他半球側にはみ出したディンプルに相応したものである。金型の製作の便宜上、上記実施例のように、赤道からはみだす部分の形状が直線形状よりも円弧形状となるように非円形ディンプルを赤道に沿って配置することが好ましい。即ち、金型分割面を赤道と一致する直線部と非円形ディンプルの円弧状部分の連なりによって形成することにより、金型工作が著しく容易なものとなる。ボールの赤道からはみ出た非円形ディンプルの部分が直線部又は角部である場合には、金型分割面の形状もこれに相応した形状となるので金型の製作が複雑かつ煩雑なものになりコスト高となると共に、金型の繰り返しの使用により、角部がへたり、バリが発生する可能性があり、好ましく採用することはできないものである。
このように、本願発明のゴルフボールを成形する際に用いる金型の分割面PLは、非円形ディンプルのはみ出し形状に相応して部分的に凹凸部を有するものであり、それ以外の部分はボールの赤道線に沿って直線状に形成されているものである。ディンプル形成用突起のはみ出し量は赤道面を基準として0.1〜2.0mmの範囲内にすることが好ましく、この範囲内の設定により、ゴルフボール成形後の金型の脱型を容易に行うことができる。
なお、図4中符号14はサポートピン、符号17はガス抜き手段を示すものである。このサポートピン14は、キャビティ内壁面16に球状キャビティの極を中心に描いた円上に沿って120°の間隔で3個配置されるものであり、サポートピンの断面は円形であり、先端部はほぼ円形のディンプルを型付けるための突起を有している。このサポートピン14は、上下割型の断面円形の孔内を進退可能に配置され、図4に示されるように、進の状態の時に内層部30を保持した後に、キャビティ15内にカバー材料を充填後、サポートピン14をキャビティ内壁面16の位置まで後退させ、サポートピン14の先端部で円形ディンプル2を型付けるようにする。この実施例では、上記サポートピン14によって型付られたディンプルは、サポートピン先端面が球状キャビティ表面と一致せず一定の傾きがあるためにやや楕円気味の円形となって形成される。
なお、上記金型にて射出成形する際のカバー材料としては、公知のカバー樹脂材料を用いることができ、また、金型に使用される射出ゲート13は、断面積が1個あたり0.2〜2.0mmのものを計4〜20個の範囲内で設けると共に、キャビティの赤道線上に位置する部位に連結してキャビティーの中心に向かって放射状に設置することができる。
図5は、本発明の第2実施例を示すものであり、極側から見たゴルフボールGの平面図であり、図6は、図5のゴルフボールGを赤道側から見た側面図である。
この第2実施例では、上記第1実施例と同様、正20面体配列によるディンプル配列を採用しており、一点鎖線で示したように、球面上に20個のユニット正三角形Tを配置し、該三角形の3個の頂点近傍にデュードロップ型の非円形ディンプル1をそれぞれ配置すると共に、該デュードロップ型ディンプル1に近接して三角形の中央側に配置した小判形の非円形ディンプル3が1個のユニット三角形T当たり計3個配置されている。そして、1個のユニット三角形T内では、デュードロップ型ディンプル1(3個)及び小判形ディンプル3(3個)以外の配置領域に円形ディンプル2が密に配置されたものである。
この第2実施例では、全ディンプル個数が360個であり、全ディンプル個数に占める非円形ディンプルの比率は、33.3%(デュードロップ型ディンプル1が60個、小判形ディンプルが60個)である。この実施例も実施例1と同様に、ディンプルを交差しない大円線が1本も存在しない。なお、図5では全ての非円形ディンプル(デュードロップ型ディンプル1及び小判形ディンプル3)に斜線部分が施されている。
第2実施例では、図6に示されるように、ボールの赤道X上に非円形ディンプル(デュードロップ型ディンプル1)がボール1個当り12個交差して配置されている。本実施例では、上記実施例1と同様、ボールの赤道X上に配置される非円形ディンプルはデュードロップ型ディンプル1のみであり、該デュードロップ型ディンプル1の円弧状部分1bが赤道から若干はみ出して配置されている。また、上記実施例では、円形ディンプル2´の一部分もボールの赤道上に交差しており、この交差した円形ディンプル2´の個数はボール1個当たり12個である。
図7は、本発明の第3実施例を示し、極側から見たゴルフボールGの平面図であり、図8は、図7のゴルフボールGを赤道側から見た側面図である。
本第3実施例では、上記実施例1,2と同様、正20面体配列によるディンプル配列を採用しており、図7の一点鎖線で示したように、球面上に20個のユニット正三角形Tを配置し、該三角形の3個の頂点近傍にデュードロップ型の非円形ディンプル1をそれぞれ配置すると共に、ユニット正三角形Tの中央部に上記デュードロップ型ディンプル1よりもある程度大きい菱形状ディンプル4(非円形ディンプル)が3個配置されている。
本第3実施例では、全ディンプル個数が360個であり、全ディンプル個数に占める非円形ディンプルの比率は33.3%(デュードロップ型ディンプル1が60個、菱形ディンプル4が60個)である。この実施例も実施例1,2と同様に、ディンプルと交差しない大円線が1本も存在しない。なお、図7では全ての非円形ディンプル(デュードロップ型ディンプル1及び菱形ディンプル4)に斜線部分が施されている。
上記実施例3では、図8に示されるように、ボールの赤道X上に非円形ディンプルが12個交差して配置されている。本実施例では、上記実施例1又は実施例2と同様、ボールの赤道X上に配置される非円形ディンプルはデュードロップ型ディンプル1のみであり、該デュードロップ型ディンプル1の円弧状部分1bが赤道Xから若干はみ出して配置されていると共に、円形ディンプル2´の一部分もボールの赤道X上に12個交差している。
以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〜3、比較例1〕
実施例1〜3及び比較例1のゴルフボールでは、いずれも単一層のゴム製コア、中間層としてアイオノマー樹脂にオレフィン系エラストマーとを加えた組成物を用いた。また、上記実施例及び比較例のカバー材としては、いずれもポリウレタンエラストマーを使用し、図3に示すように、全体として3層構造のソリッドゴルフボールを製造した。なお、全ての実施例及び比較例では、中間層の厚さは1.65mm、ボール球面上で測定した中間層のショアD硬度は61であり、カバーの厚さは1.5mm、ボール球面の陸部で測定したカバーのショアD硬度は58であった。
本実施例及び比較例で用いられたディンプルの構造については表1に示した。いずれのゴルフボールにおいてもディンプルの配列は正20面体配列であり、ディンプルと交差しない大円線は1本も存在しないものである。このうち、実施例1は図1,2、実施例2は図5,6及び実施例3は図7,8に相当するゴルフボールであり、これらのディンプルについては上述した通りの構成を有している。
また、比較例のゴルフボールは、図9,10に示したディンプル配置を有する。この比較例では、1個のユニット三角形Tの各頂点部に1個ずつのハート型ディンプルを配置すると共に、該ユニット三角形Tの中央部に配置された1個の円形ディンプル2の周りに3個のハート型ディンプル5及び爪型ディンプル6を交互に配置したものである。比較例のゴルフボールでは、円形ディンプル2´の一部分が赤道Xを超えて他半球側にはみ出しており、非円形ディンプルは赤道Xと全く交差していない。上記のはみ出した円形ディンプル2´の個数は24個である。
上記実施例1〜3及び比較例1のテスト及び結果を表2に示した。
飛び性能テストにあたっては、打撃マシンにドライバー(W#1)を装着し、打出し時において初速67m/s、打出角10°の条件でボールを10回打撃したときのキャリー及びトータル(m)の平均値を測定した。
また、飛び均一性のテストでは、上記飛び性能テストと同じ条件で10回打撃し、その場合の弾道の均一性として仰角のばらつき(最大と最小の角度差)を測定し、0.3°以内のばらつきを均一性があるものとして○印の評価をした。結果を表3に示した。
Figure 0004771091
Figure 0004771091
上記表2のテスト結果より、本実施例1〜3は、飛距離が大きく、飛びの均一性も良好に得られることが分かる。これに対して、比較例1のゴルフボールでは、飛距離がキャリー,トータル共に実施例1〜3に及ばず、飛び均一性も十分に得られないことが分かる。
本発明の第1実施例に係るゴルフボールを極側からみた平面図である。 図1のゴルフボールを赤道側からみた側面図である。 ゴルフボールの内部構造の一例を示す断面図である。 ゴルフボールの成型用金型(2分割金型)の概略断面図である。 本発明の第2実施例に係るゴルフボールを極側からみた平面図である。 図5のゴルフボールを赤道側からみた側面図である。 本発明の第3実施例に係るゴルフボールを極側からみた平面図である。 図7のゴルフボールを赤道側からみた側面図である。 比較例1に係るゴルフボールを極側からみた平面図である。 図9のゴルフボールを赤道側からみた側面図である。
符号の説明
1 非円形ディンプル(デュードロップ型)
2 円形ディンプル
3 非円形ディンプル(小判形)
4 非円形ディンプル(菱形)
10 二分割金型
11 上型
12 下型
X 赤道
G ゴルフボール
P 極
T ユニット三角形
PL 金型分割面

Claims (6)

  1. 表面に円形ディンプルと非円形ディンプルとを組み合わせて配置したゴルフボールにおいて、直径が2〜5mm、深さが0.07〜0.40mmの円形ディンプルを用い、非円形ディンプルには、円弧状曲線と該円弧状曲線以外の曲線又は直線の組合せからなる特定形状のディンプルを含み該特定形状のディンプルの個数がディンプル総数の7%以上であり、かつボールを成型する分割金型の分割面の位置と実質上一致するボールの赤道に対しては、上記特定形状のディンプルの円弧状曲線が赤道から0.1〜2.0mmの範囲内ではみ出すようにボール表面に配置されることを特徴とするゴルフボール。
  2. 赤道と交差する全てのディンプルが上記特定形状のディンプルである請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記特定形状のディンプルの形状がデュードロップ型である請求項1又は2記載のゴルフボール。
  4. 上記円形ディンプルとして、直径及び/又は深さが異なる2〜6種のディンプルを配置する請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール。
  5. ボール球面全体の表面積に対するディンプル占有面積の割合が75〜85%である請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール。
  6. 内部に球状キャビティを有すると共に、該キャビティの赤道部に沿って分割面を有する金型を用いて、コア又は中間層で被覆されたコアからなる内層部と外表面に多数のディンプルを具備するカバー部とを具備した請求項1記載のゴルフボールを製造する方法において、上記金型の分割面は、上記赤道と交差する上記特定形状のディンプルのはみ出し形状に相応して部分的に凹凸部を有するものであると共に、上記金型のキャビティの極部に上記分割面と直交する方向に進退可能に配置された断面円形状のサポートピンの先端部によって略円形のディンプルをボール表面に形成することを特徴とするゴルフボールの製造方法。
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