JP2004312181A - 無線ネットワークシステムの接続方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に備える場合に、それぞれの機能部に誤って接続されることを防止する。
【解決手段】無線ネットワークのアクセスポイント機能部102、103と、ステーション機能部107とを同じ筐体内101に有する無線ネットワークシステムにおいて、ステーション機能部107がアクセスポイント110への接続を行う際に、無線ネットワークシステムのネットワーク識別情報を検索し、検索したネットワーク識別情報のうち、同じ筐体内のアクセスポイント機能部101、103が使用しているネットワーク識別情報以外のネットワーク識別情報を使用しているアクセスポイント110へ接続する。
【選択図】 図1
【解決手段】無線ネットワークのアクセスポイント機能部102、103と、ステーション機能部107とを同じ筐体内101に有する無線ネットワークシステムにおいて、ステーション機能部107がアクセスポイント110への接続を行う際に、無線ネットワークシステムのネットワーク識別情報を検索し、検索したネットワーク識別情報のうち、同じ筐体内のアクセスポイント機能部101、103が使用しているネットワーク識別情報以外のネットワーク識別情報を使用しているアクセスポイント110へ接続する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有する無線ネットワークシステムの接続技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ローカルエリアネットワーク(LAN)の一部或いは全部を無線化した無線LANシステムにおけるアクセスポイント(AP)は、使用するチャネルやネットワーク識別IDであるESS(Extended Service Set)IDを手動で設定し、運用していた。
【0003】
図9〜図11を用いて一般的な無線LANシステムにおけるアクセスポイント及びノート型パソコン(PC)などに搭載されるステーション(STA)の設定及び動作について説明する。
【0004】
図9は、一般的な無線LANシステムの構成を示す図である。図9において、PC901にはステーション902が搭載されている。また、アクセスポイント903−1乃至アクセスポイント903−mは基幹LAN905にそれぞれ接続されており、その基幹LAN905にはPC904も接続されている。
【0005】
尚、複数のアクセスポイント903−1〜903−mの構成は同様であるため、以下では任意のアクセスポイントについては「903」とする。
【0006】
図10は、一般的なアクセスポイントの設定及び動作を示すフローチャートである。尚、このフローチャートで示される処理は、アクセスポイント903内のCPUによって行われる。
【0007】
まず、ステップS1001において、アクセスポイントを動作させるために、使用するチャネルを設定する。次に、ステップS1002において、ESSIDを設定する。そして、ステップS1003において、アクセスを許可するステーション(図9に示す例ではステーション902)のMACアドレスを設定する。これらの設定は、基幹LAN905に接続されているPC904において、専用のアプリケーションを用いて行われる処理である。
【0008】
尚、MACアドレスの設定は、必要が無ければ行わなくて良く、行わない場合は、接続台数制限などの条件に合わない場合を除き、アクセスポイント903にリンク確立要求を行ったステーションに対してリンク確立応答が送信される。
【0009】
そして、ステップS1004において、アクセスポイント903が起動されると、ステップS1005において、ステーション902からのリンク確立要求を待つ。その後、ステーション902からのリンク確立要求を受信するとステップS1006へ進み、そのリンク確立要求に含まれるステーション902のMACアドレスを、ステップS1003で設定したアクセス許可MACアドレスと比較する。その結果、アクセスを許可したステーションであればステップS1007へ進み、リンク確立応答をそのステーションに送信する。また、アクセスを許可していないステーションであればステップS1008へ進み、リンク確立拒否をそのステーションに送信する。
【0010】
図11は、一般的なステーション902の動作を示すフローチャートである。また、このフローチャートで示される処理は、ステーション902内のCPUによって行われる。
【0011】
ステーション902が起動されると、ステップS1101において、まず受信可能な無線LANシステムで使用されているESSIDをサーチし、ステップS1102において、そのESSIDを表示する。そして、ステップS1103において、ユーザが接続したいESSIDを選択するのを待ち、ESSIDが選択されるとステップS1104へ進み、その選択されたESSIDを使用しているアクセスポイントに対してリンク確立要求を送信する。
【0012】
次に、ステップS1105において、アクセスポイントからリンク確立応答を受信するとステップS1108へ進み、リンクを確立する。またリンク確立拒否を受信するとステップS1106へ進み、リンク確立が失敗したことを表示する。そして、ステップS1107において、サーチした全てのESSIDでリンク確立が失敗したか判断し、まだリンク確立要求をしていないアクセスポイントがあるならばステップS1102に戻り、ユーザが他のESSIDを選択する処理を繰り返す。また、全てのESSIDでリンク確立が失敗したならば、この処理を終了する。
【0013】
このように、一般的な無線LANシステムにおいては、無線LANで使用する無線チャネルやESSIDなどは手動によって設定されていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、無線LANシステムにおけるステーションとして機能するステーション機能部と、基幹LANと接続するアクセスポイントとして機能する複数のアクセスポイント機能部とを同じ筐体内に有する無線LANシステムを構築しようとすると、ステーション機能部の設定において、同じ筐体内のアクセスポイント機能部にリンク確立してしまうという誤った操作を行ってしまう可能性があった。
【0015】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に備える場合に、それぞれの機能部に誤って接続されることを防止することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有し、前記ステーション機能部がアクセスポイントへの接続を行う無線ネットワークシステムの接続方法であって、無線ネットワークシステムのネットワーク識別情報を検索する工程と、検索したネットワーク識別情報のうち同じ筐体内のアクセスポイント機能部が使用しているネットワーク識別情報以外のネットワーク識別情報を使用しているアクセスポイントへ接続する工程とを有することを特徴とする。
【0017】
また、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有し、前記アクセスポイント機能部がステーションとの接続を行う無線ネットワークシステムの接続方法であって、ステーション機能部がアクセスポイントへの接続を確立した後、アクセスポイント機能部は、前記ステーション機能部が使用している無線チャネル及びネットワーク識別情報と異なる無線チャネル及びネットワーク識別情報を使用することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、PCに搭載されるステーションの内部に、ステーションを管理するステーション機能部と、基幹LANと接続するアクセスポイントとして機能するアクセスポイント機能部とを有し、ステーション機能部でリンク確立を行う場合に、同じ筐体内のアクセスポイント機能部で使用しているESSIDを表示しないで、ステーション機能部がアクセスポイント機能部にリンク確立することを防止するものである。
【0020】
図1は、第1の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。第1の実施形態におけるステーション101は、1以上のアクセスポイント機能部(図1に示す例では2つのアクセスポイント機能部102、103)と、1以上のステーション機能部(図1に示す例では1つのステーション機能部107)とを有する。これらのアクセスポイント機能部、ステーション機能部はそれぞれ内部にCPUを搭載しており、基本的な無線リンク確立は各CPUを用いて行うものとする。また、各機能部の動作は、ステーション101内のCPU105によって制御され、その制御に必要なプログラムやデータはROM104、RAM106に格納されている。更に、PCインタフェース108を介してPC121(図9に示した901に相当)が接続され、ステーション101での各種設定はPC121のアプリケーションで行う。また、複数のアクセスポイント110−1〜110−m(図9に示した903−1〜903−mに相当)は、有線の基幹LAN111(図9に示した905に相当)に接続されている。
【0021】
図2は、第1の実施形態におけるステーション機能部107の動作を示すフローチャートである。ここで、アクセスポイント機能部102、103とアクセスポイント110−1〜アクセスポイント110−mの動作は、従来例で説明したフローチャート(図10)と同様である。この図2に示す処理は、ステーション101において、アクセスポイント機能部102、103が立ち上がった後に、PC121上のアプリケーションによってステーション機能部107を立ち上げた場合、そのリンク先はアクセスポイント110−1〜110−mの何れかとし、アクセスポイント機能部102、103にリンクすることがないように制御を行うものである。
【0022】
ステップS201において、ステーション機能部107は、従来例と同様に、まず近くに存在するESSIDを検索し、ステップS202において、筐体内のアクセスポイント機能部102、103が使用しているESSID以外のESSIDを表示する。ここで、ステーション機能部107のCPUが、筐体内のアクセスポイント機能部102、103が使用しているESSIDを知る方法としては、直接アクセスポイント機能部102、103のCPUに問い合わせても構わないし、或いはCPU105がRAM106内にESSIDを格納しているならば、CPU105に問い合わせても構わない。
【0023】
次に、ステップS203において、ユーザが接続したいESSIDを選択するのを待ち、ESSIDが選択されるとステップS204へ進み、そのESSIDを使用しているアクセスポイント(110−1〜110−mの何れか)に対してリンク確立要求を送信する。そして、ステップS205において、そのアクセスポイントからリンク確立応答を受信するとステップS208へ進み、リンクを確立する。また、リンク確立拒否を受信するとステップS206へ進み、リンク確立が失敗したことを表示する。そして、サーチした全てのESSIDでリンク確立が失敗したか判断し、失敗したならば、リンク確立しないで終了する。しかし、リンク確立要求をしていないアクセスポイントがあるならば、ESSID表示を行うステップS202に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0024】
このように、第1の実施形態においては、ステーション機能部107でリンク確立を行う場合に、同じ筐体内のアクセスポイント機能部102、103で使用しているESSIDを表示しないので、ステーション機能部107がアクセスポイント機能部102、103にリンク確立することを防止できる。
【0025】
また、アクセスポイント機能部102、103及びステーション機能部107の制御をそれぞれ内蔵のCPUで行うとしたが、全体の制御をステーション内部のCPU105で統括して行うようなシステムも容易に実現可能である。
【0026】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
第2の実施形態は、PCに接続するステーションに対してはアクセスポイントとして機能し、基幹LANと接続するアクセスポイントに対してはステーションとして機能する接続装置において、ステーション機能部がアクセスポイント機能部にリンク確立することを防止するものである。
【0028】
図3は、第2の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。図3に示す302〜307、310、311は、図1に示した102〜107、110、111にそれぞれ相当する。ここで、接続装置301は、図1に示したステーション101とその構成はほぼ同じであるが、PCインタフェース108が無くなり、ステーション322、アクセスポイント機能部302又は303を介してPC321と接続される。
【0029】
図4は、第2の実施形態におけるステーション機能部307の動作を示すフローチャートである。まずステップS401において、ステーション機能部307が起動されると、受信可能なESSIDを検索し、ステップS402において、検索されたESSIDを表示する。次に、ステップS403において、ユーザが接続したいESSIDを選択するのを待ち、ESSIDが選択されるとステップS404へ進み、そのESSIDが筐体内のアクセスポイント機能部302、303で使用されているものかどうかをチェックする。ここで、筐体内のアクセスポイント機能部302、303のESSIDであったならばステップS405へ進み、そのESSIDは使用できないことを示すエラーメッセージ表示を行う。また、そうでなければステップS406へ進み、そのESSIDを使用しているアクセスポイントに対してリンク確立要求を送信する。
【0030】
尚、上述の筐体内のアクセスポイント機能部302、303で使用されているESSIDを確認する方法としては、ステーション機能部307から、アクセスポイント機能部302、303へ直接問い合わせても構わないし、或いはCPU305に問い合わせるようにしても良い。
【0031】
その後、ステップS407において、アクセスポイントからリンク確立応答を受信するとステップS410へ進み、リンクを確立する。また、リンク確立拒否を受信するとステップS408へ進み、リンク確立が失敗したことを表示する。そして、サーチした全てのESSIDでリンク確立が失敗したか判断し、失敗したならば、リンク確立しないで終了する。しかし、リンク確立要求をしていないアクセスポイントがあるならば、ESSID表示を行うステップS402に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0032】
このように、第2の実施形態においては、ステーション機能部307でリンク確立を行う場合に、同じ筐体内のアクセスポイント機能部302、303で使用しているESSIDが選択されると、エラー表示としているので、ステーション機能部307がアクセスポイント機能部302、303にリンク確立することを防止できる。
【0033】
また、アクセスポイント機能部302、303及びステーション機能部307の制御をそれぞれ内蔵のCPUで行うとしたが、全体の制御を内部CPU305で統括して行うようなシステムも容易に実現可能である。
【0034】
[第3の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第3の実施形態を詳細に説明する。
【0035】
第3の実施形態は、ステーション機能部の設定を行う表示・設定部を筐体内部に設け、その表示・設定部からステーション機能部のリンク確立を行った後に、アクセスポイント機能部の起動を行うものである。
【0036】
図5は、第3の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。図5に示す502〜507、510、511は、図1に示した102〜107、110、111にそれぞれ相当する。ここで、接続装置501は、図1に示したステーション101とその構成はほぼ同じであるが、PCインタフェース108が無くなり、ESSIDの設定は表示・操作部508によって行われる。
【0037】
図6は、第3の実施形態におけるCPU505の制御を示すフローチャートである。まずステップS601において、CPU505はアクセスポイント機能部502、503を起動する前に、従来例と同様の方法(図11)でステーション機能部507の無線リンクを確立する。ここで、まだ、アクセスポイント機能部502、503は立ち上がってないので、ステーション機能部507がアクセスポイント機能部502、503にリンクを確立することは無い。
【0038】
次に、ステップS602において、ステーション機能部507で使用しているチャネルと異なるチャネルをアクセスポイント機能部502、503に設定し、ステップS603では、ステーション機能部507で使用しているESSIDと異なるESSIDをアクセスポイント機能部502、503に設定し、ステップS604において、アクセスポイント機能部502、503を起動する。
【0039】
このように、第3の実施形態では、ステーション機能部507でリンク確立を行った後に、アクセスポイント機能部502、503の起動を行っているので、ステーション機能部507がアクセスポイント機能部502、503にリンク確立することを防止できる。
【0040】
[第4の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第4の実施形態を詳細に説明する。
【0041】
第4の実施形態は、第3の実施形態におけるアクセスポイント機能部の制御により、誤ったリンク確立を防止するものである。
【0042】
第4の実施形態における無線LANシステムの構成は、第3の実施形態で説明した図5に示す構成と同様であり、その説明は省略する。
【0043】
図7は、第4の実施形態におけるアクセスポイント機能部の制御を示すフローチャートである。アクセスポイント機能部502又は503は、起動されると、ステップS701において、まず筐体内に存在するステーション機能部507のMACアドレスを読み込む。そして、ステップS702において、ステーションからのリンク確立要求を待ち、リンク確立要求を受信するとステップS703へ進み、そのメッセージに含まれるMACアドレスと、同じ筐体内のステーション機能部507のMACアドレスとを比較する。ここで、MACアドレスが同じであればステップS705へ進み、リンク確立拒否を送信する。また、同じでなければステップS704へ進み、リンク確立応答を送信する。
【0044】
このように、第4の実施形態では、アクセスポイント機能部502又は503でリンク確立要求を受信した時に、その要求に含まれるMACアドレスと、同じ筐体内のステーション機能部507のMACアドレスとを比較することで、そのステーション機能部507がアクセスポイント機能部502又は503にリンク確立することを防止できる。
【0045】
[第5の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第5の実施形態を詳細に説明する。
【0046】
第5の実施形態は、
第5の実施形態における無線LANシステムの構成は、第3の実施形態で説明した図5に示す構成と同様であり、その説明は省略する。
【0047】
図8は、第5の実施形態におけるステーション機能部の制御を示すフローチャートである。まずステップS801において、ステーション機能部507は受信可能なESSIDをサーチする。次に、ステップS802において、まだリンク確立要求を出していないESSIDが存在するかどうかをチェックし、なければ処理を終了する。また、存在すればステップS803へ進み、筐体内のアクセスポイント機能部502、503で使用しているESSIDと比較する。ここで、アクセスポイント機能部502、503のESSIDと一致しなければステップS804へ進み、そのESSIDを使用しているアクセスポイントにリンク確立要求を送信する。そして、ステップS805において、そのアクセスポイントからリンク確立応答を受信するとステップS805へ進み、無線リンクを確立し、またリンク確立拒否を受信するとステップS801に戻り、新たなESSIDのサーチを行う。
【0048】
このように、第5の実施形態によれば、ステーション機能部507でリンク確立要求を送信する際に、筐体内のアクセスポイント機能部502、503で使用しているESSIDとの比較を行うことで、ステーション機能部507がアクセスポイント機能部502、503にリンク確立することを防止できる。
【0049】
以上説明した実施形態によれば、ステーション機能部が同じ筐体内のアクセスポイント機能部で使用しているESSID以外のESSIDを使用しているアクセスポイントへ接続処理を行うことにより、誤った接続を行うことを回避でき、また、ステーション機能部が無線リンクを確立した後に、アクセスポイント機能部が、ステーション機能部が使用している無線チャネルと異なる無線チャネルを使用する処理、もしくは、ステーション機能部が使用しているESSIDと異なるESSIDを使用する処理を行うことで、誤った接続を行うことを回避でき、また、アクセスポイント機能部は、ステーションからの無線リンク確立要求に含まれているMACアドレスが同じ筐体内のステーション機能部のMACアドレスと同じ場合に、無線リンク確立を拒否することにより、誤った接続を行うことを回避することができる。
【0050】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0051】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0052】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0053】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0054】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0055】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に備える場合に、それぞれの機能部に誤って接続されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるステーション機能部107の動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。
【図4】第2の実施形態におけるステーション機能部307の動作を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。
【図6】第3の実施形態におけるCPU505の制御を示すフローチャートである。
【図7】第4の実施形態におけるアクセスポイント機能部の制御を示すフローチャートである。
【図8】第5の実施形態におけるステーション機能部の制御を示すフローチャートである。
【図9】一般的な無線LANシステムの構成を示す図である。
【図10】一般的なアクセスポイントの設定及び動作を示すフローチャートである。
【図11】一般的なステーション902の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 ステーション
102 アクセスポイント機能部
103 アクセスポイント機能部
104 ROM
105 CPU
106 RAM
107 ステーション機能部
108 PCインタフェース
110 アクセスポイント
111 基幹LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有する無線ネットワークシステムの接続技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ローカルエリアネットワーク(LAN)の一部或いは全部を無線化した無線LANシステムにおけるアクセスポイント(AP)は、使用するチャネルやネットワーク識別IDであるESS(Extended Service Set)IDを手動で設定し、運用していた。
【0003】
図9〜図11を用いて一般的な無線LANシステムにおけるアクセスポイント及びノート型パソコン(PC)などに搭載されるステーション(STA)の設定及び動作について説明する。
【0004】
図9は、一般的な無線LANシステムの構成を示す図である。図9において、PC901にはステーション902が搭載されている。また、アクセスポイント903−1乃至アクセスポイント903−mは基幹LAN905にそれぞれ接続されており、その基幹LAN905にはPC904も接続されている。
【0005】
尚、複数のアクセスポイント903−1〜903−mの構成は同様であるため、以下では任意のアクセスポイントについては「903」とする。
【0006】
図10は、一般的なアクセスポイントの設定及び動作を示すフローチャートである。尚、このフローチャートで示される処理は、アクセスポイント903内のCPUによって行われる。
【0007】
まず、ステップS1001において、アクセスポイントを動作させるために、使用するチャネルを設定する。次に、ステップS1002において、ESSIDを設定する。そして、ステップS1003において、アクセスを許可するステーション(図9に示す例ではステーション902)のMACアドレスを設定する。これらの設定は、基幹LAN905に接続されているPC904において、専用のアプリケーションを用いて行われる処理である。
【0008】
尚、MACアドレスの設定は、必要が無ければ行わなくて良く、行わない場合は、接続台数制限などの条件に合わない場合を除き、アクセスポイント903にリンク確立要求を行ったステーションに対してリンク確立応答が送信される。
【0009】
そして、ステップS1004において、アクセスポイント903が起動されると、ステップS1005において、ステーション902からのリンク確立要求を待つ。その後、ステーション902からのリンク確立要求を受信するとステップS1006へ進み、そのリンク確立要求に含まれるステーション902のMACアドレスを、ステップS1003で設定したアクセス許可MACアドレスと比較する。その結果、アクセスを許可したステーションであればステップS1007へ進み、リンク確立応答をそのステーションに送信する。また、アクセスを許可していないステーションであればステップS1008へ進み、リンク確立拒否をそのステーションに送信する。
【0010】
図11は、一般的なステーション902の動作を示すフローチャートである。また、このフローチャートで示される処理は、ステーション902内のCPUによって行われる。
【0011】
ステーション902が起動されると、ステップS1101において、まず受信可能な無線LANシステムで使用されているESSIDをサーチし、ステップS1102において、そのESSIDを表示する。そして、ステップS1103において、ユーザが接続したいESSIDを選択するのを待ち、ESSIDが選択されるとステップS1104へ進み、その選択されたESSIDを使用しているアクセスポイントに対してリンク確立要求を送信する。
【0012】
次に、ステップS1105において、アクセスポイントからリンク確立応答を受信するとステップS1108へ進み、リンクを確立する。またリンク確立拒否を受信するとステップS1106へ進み、リンク確立が失敗したことを表示する。そして、ステップS1107において、サーチした全てのESSIDでリンク確立が失敗したか判断し、まだリンク確立要求をしていないアクセスポイントがあるならばステップS1102に戻り、ユーザが他のESSIDを選択する処理を繰り返す。また、全てのESSIDでリンク確立が失敗したならば、この処理を終了する。
【0013】
このように、一般的な無線LANシステムにおいては、無線LANで使用する無線チャネルやESSIDなどは手動によって設定されていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、無線LANシステムにおけるステーションとして機能するステーション機能部と、基幹LANと接続するアクセスポイントとして機能する複数のアクセスポイント機能部とを同じ筐体内に有する無線LANシステムを構築しようとすると、ステーション機能部の設定において、同じ筐体内のアクセスポイント機能部にリンク確立してしまうという誤った操作を行ってしまう可能性があった。
【0015】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に備える場合に、それぞれの機能部に誤って接続されることを防止することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有し、前記ステーション機能部がアクセスポイントへの接続を行う無線ネットワークシステムの接続方法であって、無線ネットワークシステムのネットワーク識別情報を検索する工程と、検索したネットワーク識別情報のうち同じ筐体内のアクセスポイント機能部が使用しているネットワーク識別情報以外のネットワーク識別情報を使用しているアクセスポイントへ接続する工程とを有することを特徴とする。
【0017】
また、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有し、前記アクセスポイント機能部がステーションとの接続を行う無線ネットワークシステムの接続方法であって、ステーション機能部がアクセスポイントへの接続を確立した後、アクセスポイント機能部は、前記ステーション機能部が使用している無線チャネル及びネットワーク識別情報と異なる無線チャネル及びネットワーク識別情報を使用することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、PCに搭載されるステーションの内部に、ステーションを管理するステーション機能部と、基幹LANと接続するアクセスポイントとして機能するアクセスポイント機能部とを有し、ステーション機能部でリンク確立を行う場合に、同じ筐体内のアクセスポイント機能部で使用しているESSIDを表示しないで、ステーション機能部がアクセスポイント機能部にリンク確立することを防止するものである。
【0020】
図1は、第1の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。第1の実施形態におけるステーション101は、1以上のアクセスポイント機能部(図1に示す例では2つのアクセスポイント機能部102、103)と、1以上のステーション機能部(図1に示す例では1つのステーション機能部107)とを有する。これらのアクセスポイント機能部、ステーション機能部はそれぞれ内部にCPUを搭載しており、基本的な無線リンク確立は各CPUを用いて行うものとする。また、各機能部の動作は、ステーション101内のCPU105によって制御され、その制御に必要なプログラムやデータはROM104、RAM106に格納されている。更に、PCインタフェース108を介してPC121(図9に示した901に相当)が接続され、ステーション101での各種設定はPC121のアプリケーションで行う。また、複数のアクセスポイント110−1〜110−m(図9に示した903−1〜903−mに相当)は、有線の基幹LAN111(図9に示した905に相当)に接続されている。
【0021】
図2は、第1の実施形態におけるステーション機能部107の動作を示すフローチャートである。ここで、アクセスポイント機能部102、103とアクセスポイント110−1〜アクセスポイント110−mの動作は、従来例で説明したフローチャート(図10)と同様である。この図2に示す処理は、ステーション101において、アクセスポイント機能部102、103が立ち上がった後に、PC121上のアプリケーションによってステーション機能部107を立ち上げた場合、そのリンク先はアクセスポイント110−1〜110−mの何れかとし、アクセスポイント機能部102、103にリンクすることがないように制御を行うものである。
【0022】
ステップS201において、ステーション機能部107は、従来例と同様に、まず近くに存在するESSIDを検索し、ステップS202において、筐体内のアクセスポイント機能部102、103が使用しているESSID以外のESSIDを表示する。ここで、ステーション機能部107のCPUが、筐体内のアクセスポイント機能部102、103が使用しているESSIDを知る方法としては、直接アクセスポイント機能部102、103のCPUに問い合わせても構わないし、或いはCPU105がRAM106内にESSIDを格納しているならば、CPU105に問い合わせても構わない。
【0023】
次に、ステップS203において、ユーザが接続したいESSIDを選択するのを待ち、ESSIDが選択されるとステップS204へ進み、そのESSIDを使用しているアクセスポイント(110−1〜110−mの何れか)に対してリンク確立要求を送信する。そして、ステップS205において、そのアクセスポイントからリンク確立応答を受信するとステップS208へ進み、リンクを確立する。また、リンク確立拒否を受信するとステップS206へ進み、リンク確立が失敗したことを表示する。そして、サーチした全てのESSIDでリンク確立が失敗したか判断し、失敗したならば、リンク確立しないで終了する。しかし、リンク確立要求をしていないアクセスポイントがあるならば、ESSID表示を行うステップS202に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0024】
このように、第1の実施形態においては、ステーション機能部107でリンク確立を行う場合に、同じ筐体内のアクセスポイント機能部102、103で使用しているESSIDを表示しないので、ステーション機能部107がアクセスポイント機能部102、103にリンク確立することを防止できる。
【0025】
また、アクセスポイント機能部102、103及びステーション機能部107の制御をそれぞれ内蔵のCPUで行うとしたが、全体の制御をステーション内部のCPU105で統括して行うようなシステムも容易に実現可能である。
【0026】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
第2の実施形態は、PCに接続するステーションに対してはアクセスポイントとして機能し、基幹LANと接続するアクセスポイントに対してはステーションとして機能する接続装置において、ステーション機能部がアクセスポイント機能部にリンク確立することを防止するものである。
【0028】
図3は、第2の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。図3に示す302〜307、310、311は、図1に示した102〜107、110、111にそれぞれ相当する。ここで、接続装置301は、図1に示したステーション101とその構成はほぼ同じであるが、PCインタフェース108が無くなり、ステーション322、アクセスポイント機能部302又は303を介してPC321と接続される。
【0029】
図4は、第2の実施形態におけるステーション機能部307の動作を示すフローチャートである。まずステップS401において、ステーション機能部307が起動されると、受信可能なESSIDを検索し、ステップS402において、検索されたESSIDを表示する。次に、ステップS403において、ユーザが接続したいESSIDを選択するのを待ち、ESSIDが選択されるとステップS404へ進み、そのESSIDが筐体内のアクセスポイント機能部302、303で使用されているものかどうかをチェックする。ここで、筐体内のアクセスポイント機能部302、303のESSIDであったならばステップS405へ進み、そのESSIDは使用できないことを示すエラーメッセージ表示を行う。また、そうでなければステップS406へ進み、そのESSIDを使用しているアクセスポイントに対してリンク確立要求を送信する。
【0030】
尚、上述の筐体内のアクセスポイント機能部302、303で使用されているESSIDを確認する方法としては、ステーション機能部307から、アクセスポイント機能部302、303へ直接問い合わせても構わないし、或いはCPU305に問い合わせるようにしても良い。
【0031】
その後、ステップS407において、アクセスポイントからリンク確立応答を受信するとステップS410へ進み、リンクを確立する。また、リンク確立拒否を受信するとステップS408へ進み、リンク確立が失敗したことを表示する。そして、サーチした全てのESSIDでリンク確立が失敗したか判断し、失敗したならば、リンク確立しないで終了する。しかし、リンク確立要求をしていないアクセスポイントがあるならば、ESSID表示を行うステップS402に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0032】
このように、第2の実施形態においては、ステーション機能部307でリンク確立を行う場合に、同じ筐体内のアクセスポイント機能部302、303で使用しているESSIDが選択されると、エラー表示としているので、ステーション機能部307がアクセスポイント機能部302、303にリンク確立することを防止できる。
【0033】
また、アクセスポイント機能部302、303及びステーション機能部307の制御をそれぞれ内蔵のCPUで行うとしたが、全体の制御を内部CPU305で統括して行うようなシステムも容易に実現可能である。
【0034】
[第3の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第3の実施形態を詳細に説明する。
【0035】
第3の実施形態は、ステーション機能部の設定を行う表示・設定部を筐体内部に設け、その表示・設定部からステーション機能部のリンク確立を行った後に、アクセスポイント機能部の起動を行うものである。
【0036】
図5は、第3の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。図5に示す502〜507、510、511は、図1に示した102〜107、110、111にそれぞれ相当する。ここで、接続装置501は、図1に示したステーション101とその構成はほぼ同じであるが、PCインタフェース108が無くなり、ESSIDの設定は表示・操作部508によって行われる。
【0037】
図6は、第3の実施形態におけるCPU505の制御を示すフローチャートである。まずステップS601において、CPU505はアクセスポイント機能部502、503を起動する前に、従来例と同様の方法(図11)でステーション機能部507の無線リンクを確立する。ここで、まだ、アクセスポイント機能部502、503は立ち上がってないので、ステーション機能部507がアクセスポイント機能部502、503にリンクを確立することは無い。
【0038】
次に、ステップS602において、ステーション機能部507で使用しているチャネルと異なるチャネルをアクセスポイント機能部502、503に設定し、ステップS603では、ステーション機能部507で使用しているESSIDと異なるESSIDをアクセスポイント機能部502、503に設定し、ステップS604において、アクセスポイント機能部502、503を起動する。
【0039】
このように、第3の実施形態では、ステーション機能部507でリンク確立を行った後に、アクセスポイント機能部502、503の起動を行っているので、ステーション機能部507がアクセスポイント機能部502、503にリンク確立することを防止できる。
【0040】
[第4の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第4の実施形態を詳細に説明する。
【0041】
第4の実施形態は、第3の実施形態におけるアクセスポイント機能部の制御により、誤ったリンク確立を防止するものである。
【0042】
第4の実施形態における無線LANシステムの構成は、第3の実施形態で説明した図5に示す構成と同様であり、その説明は省略する。
【0043】
図7は、第4の実施形態におけるアクセスポイント機能部の制御を示すフローチャートである。アクセスポイント機能部502又は503は、起動されると、ステップS701において、まず筐体内に存在するステーション機能部507のMACアドレスを読み込む。そして、ステップS702において、ステーションからのリンク確立要求を待ち、リンク確立要求を受信するとステップS703へ進み、そのメッセージに含まれるMACアドレスと、同じ筐体内のステーション機能部507のMACアドレスとを比較する。ここで、MACアドレスが同じであればステップS705へ進み、リンク確立拒否を送信する。また、同じでなければステップS704へ進み、リンク確立応答を送信する。
【0044】
このように、第4の実施形態では、アクセスポイント機能部502又は503でリンク確立要求を受信した時に、その要求に含まれるMACアドレスと、同じ筐体内のステーション機能部507のMACアドレスとを比較することで、そのステーション機能部507がアクセスポイント機能部502又は503にリンク確立することを防止できる。
【0045】
[第5の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第5の実施形態を詳細に説明する。
【0046】
第5の実施形態は、
第5の実施形態における無線LANシステムの構成は、第3の実施形態で説明した図5に示す構成と同様であり、その説明は省略する。
【0047】
図8は、第5の実施形態におけるステーション機能部の制御を示すフローチャートである。まずステップS801において、ステーション機能部507は受信可能なESSIDをサーチする。次に、ステップS802において、まだリンク確立要求を出していないESSIDが存在するかどうかをチェックし、なければ処理を終了する。また、存在すればステップS803へ進み、筐体内のアクセスポイント機能部502、503で使用しているESSIDと比較する。ここで、アクセスポイント機能部502、503のESSIDと一致しなければステップS804へ進み、そのESSIDを使用しているアクセスポイントにリンク確立要求を送信する。そして、ステップS805において、そのアクセスポイントからリンク確立応答を受信するとステップS805へ進み、無線リンクを確立し、またリンク確立拒否を受信するとステップS801に戻り、新たなESSIDのサーチを行う。
【0048】
このように、第5の実施形態によれば、ステーション機能部507でリンク確立要求を送信する際に、筐体内のアクセスポイント機能部502、503で使用しているESSIDとの比較を行うことで、ステーション機能部507がアクセスポイント機能部502、503にリンク確立することを防止できる。
【0049】
以上説明した実施形態によれば、ステーション機能部が同じ筐体内のアクセスポイント機能部で使用しているESSID以外のESSIDを使用しているアクセスポイントへ接続処理を行うことにより、誤った接続を行うことを回避でき、また、ステーション機能部が無線リンクを確立した後に、アクセスポイント機能部が、ステーション機能部が使用している無線チャネルと異なる無線チャネルを使用する処理、もしくは、ステーション機能部が使用しているESSIDと異なるESSIDを使用する処理を行うことで、誤った接続を行うことを回避でき、また、アクセスポイント機能部は、ステーションからの無線リンク確立要求に含まれているMACアドレスが同じ筐体内のステーション機能部のMACアドレスと同じ場合に、無線リンク確立を拒否することにより、誤った接続を行うことを回避することができる。
【0050】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0051】
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0052】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0053】
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0054】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0055】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に備える場合に、それぞれの機能部に誤って接続されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるステーション機能部107の動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。
【図4】第2の実施形態におけるステーション機能部307の動作を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施形態における無線LANシステムの構成を示す図である。
【図6】第3の実施形態におけるCPU505の制御を示すフローチャートである。
【図7】第4の実施形態におけるアクセスポイント機能部の制御を示すフローチャートである。
【図8】第5の実施形態におけるステーション機能部の制御を示すフローチャートである。
【図9】一般的な無線LANシステムの構成を示す図である。
【図10】一般的なアクセスポイントの設定及び動作を示すフローチャートである。
【図11】一般的なステーション902の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 ステーション
102 アクセスポイント機能部
103 アクセスポイント機能部
104 ROM
105 CPU
106 RAM
107 ステーション機能部
108 PCインタフェース
110 アクセスポイント
111 基幹LAN
Claims (3)
- 無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有し、前記ステーション機能部がアクセスポイントへの接続を行う無線ネットワークシステムの接続方法であって、
無線ネットワークシステムのネットワーク識別情報を検索する工程と、
検索したネットワーク識別情報のうち同じ筐体内のアクセスポイント機能部が使用しているネットワーク識別情報以外のネットワーク識別情報を使用しているアクセスポイントへ接続する工程とを有することを特徴とする無線ネットワークシステムの接続方法。 - 無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有し、前記アクセスポイント機能部がステーションとの接続を行う無線ネットワークシステムの接続方法であって、
ステーション機能部がアクセスポイントへの接続を確立すると、アクセスポイント機能部は、前記ステーション機能部が使用している無線チャネル及びネットワーク識別情報と異なる無線チャネル及びネットワーク識別情報を使用することを特徴とする無線ネットワークシステムの接続方法。 - 無線ネットワークのアクセスポイント機能部とステーション機能部とを同じ筐体内に有し、前記アクセスポイント機能部がステーションとの接続を行う無線ネットワークシステムの接続方法であって、
前記アクセスポイント機能部に接続を要求してきたステーションのアドレスが、前記ステーション機能部のアドレスと同じ場合は、前記接続要求に対する接続を拒否することを特徴とする無線ネットワークシステムの接続方法。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018182658A (ja) * | 2017-04-20 | 2018-11-15 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、画像処理装置及びプログラム |
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-
2003
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Cited By (4)
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