JP2007199992A - 計算機システム - Google Patents

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Abstract

【課題】家庭などの個人的な領域などへ広くネットワークコンピュータの概念を安全に導入する。
【解決手段】計算機101と、記憶イメージ格納装置102と、更新サーバ装置103と、からなる計算機システム100であり、計算機101は、プログラムを含む記憶イメージを要求し、この要求に応じて返信される記憶イメージを展開し、記憶イメージ格納装置102は、記憶イメージを格納し、記憶イメージの要求に応じて記憶イメージを返信し、また、記憶イメージの差分情報を受信し、差分情報に基づいて記憶イメージを更新し、更新サーバ装置103は、差分情報を送信する計算機システムを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、計算機で実行するべきオペレーティングシステムやプログラムなどの記憶イメージを格納し、その計算機によりその記憶イメージを展開・実行可能とするとともに、その記憶イメージを更新するための差分情報を更新サーバ装置より受信してその記憶イメージを更新する記憶イメージ格納装置を有する計算機システムに関する。
従来から、ネットワークを介してオペレーティングシステムなどの記憶イメージを取得して、計算機をブートなどして記憶イメージを展開・実行することが行なわれている。例えば、1990年代半ばに、ネットワークコンピュータという概念に基づいて、ローカルストレージを持たず、ネットワークを介して接続されたファイルサーバなどからオペレーティングシステムの記憶イメージを取得し、ブートを行ない、そのオペレーティングシステムを実行する計算機が登場してきた(例えば、非特許文献1参照。)。ネットワークコンピュータの概念の利点としては、計算機の管理コストを引き下げられ得ることが挙げられる。
"PC View : Solution : IT技術の新常識:第4シリーズ「リッチクライアントとWebサービス」−第1回 ネットワークコンピュータの誕生と衰退、そしてTCOとWebアプリケーション",[online],加畑健志,[検索日:2005.10.24]、インターネット<URL:http://www.pc-view.net/Solution/050201/>
一方で、オペレーティングシステムなどのバグにより、使用している計算機がコンピュータウィルスの標的になるなどの事件が発生している。このため、オペレーティングシステムを最新の状態にしておく必要がある。この点においては、ネットワークコンピュータではファイルサーバに格納されているオペレーティングシステムなどの記憶イメージの更新を随時行なうことで、最新のものが使用できる。ただし、このようなことが現実に行なえるのは、事実上、一定規模以上の会社などの組織である。なぜならば、そのような組織では、ファイルサーバの管理者を選任することができ、その管理者にオペレーティングシステムなどの記憶イメージの更新を行なわせることができるからである。
しかし、計算機が一般の個人家庭など広範な領域にも使用されるようになっている今日の状況において、既知のネットワークコンピュータの概念は、個人や一般の個人家庭などの小規模な組織においても有用であるとはいい難い。その理由は、ネットワークコンピュータを利用可能とするには、ファイルサーバを設置しなければならず、専門知識を持つ管理者がファイルサーバを管理運用する必要性があるためである。このため、個人家庭などの小規模な組織では管理運用が困難であるか、できたとしても、管理コストを引き下げる点からも、安全なコンピューティング環境を維持する点からも、その効果が小さくなってしまうという問題が生じる。
つまり、ネットワークコンピュータを安全に適用し、その利点を享受できるのは、一定規模以上の組織であり、それ以外の個人的あるいは小規模な組織の領域においては、ネットワークコンピュータの利用は、事実上困難であり、その効果も小さいと言える。
また、一般の消費者はパーソナルコンピュータを普通の家電製品のように扱う傾向があり、シャットダウンの手順を踏まずに不用意に電源を切断してしまうことが多い。このため、オペレーティングシステムなどが破損してしまうことが発生する。
そこで本発明は、家庭などの個人的な領域などでの管理者の業務を遠隔センターなどで代行などして、記憶イメージを随時更新可能とすることにより、広くネットワークコンピュータの概念を安全に導入し、また、電源を不用意に切断してもオペレーティングシステムなどが破損しないシステムを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明は、計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置と、からなる計算機システムであり、計算機は、プログラムを含む記憶イメージを要求し、この要求に応じて返信される記憶イメージを展開し、記憶イメージ格納装置は、記憶イメージを格納し、記憶イメージの要求に応じて記憶イメージを返信し、また、記憶イメージの差分情報を受信し、差分情報に基づいて記憶イメージを更新し、更新サーバ装置は、差分情報を送信する計算機システムを提供する。
このような計算機システムにより、記憶イメージ格納装置に格納される記憶イメージは更新サーバ装置から送信される差分情報により随時更新可能となる。更新サーバ装置は、例えば、上述の遠隔センターに配置され、遠隔センターが記憶イメージ格納装置の記憶イメージの更新などの管理者の業務を行なうようにできる。これにより、計算機をネットワークコンピュータとして動作させつつ、記憶イメージの更新を随時行なうことができる。また、オペレーティングシステムの実行イメージは記憶イメージとして記憶イメージ格納装置に格納されており、計算機の電源を不用意に切断しても、記憶イメージ格納装置に格納されている記憶イメージが破損することがない。よって課題が解決される。
また、上記の構成において、計算機が記憶イメージを要求して記憶イメージを展開するかわりに、計算機が記憶イメージの展開要求を送信し、この展開要求に応じて記憶イメージ格納装置が記憶イメージを展開するようになっていてもよい。
これにより、記憶イメージの展開を高速に行なえるという効果が発生する。また、計算機にRAMDISKなどの領域を設定する必要がなくなり、計算機に搭載されるべきメモリ量を小さくすることができ、計算機の費用の低減をもたらすなどの効果が生ずる。
また、記憶イメージ格納装置は、格納している記憶イメージに含まれないプログラムを前記計算機で実行可能とするために必要な差分情報を要求し、更新サーバ装置は、この要求に応じて差分情報を送信するようになっていてもよい。
これにより、計算機の利用者がプログラムを入手してインストールする手間を省くことができる。結果として、計算機の操作に慣れていない利用者でも種々のプログラムを利用することができるようになるなどの効果が発生する。
また、記憶イメージ格納装置の地理的位置に応じてプログラムを決定し、そのプログラムを前記計算機で実行可能とするために必要な差分情報が要求されるようになっていてもよい。
これにより、記憶イメージ格納装置が携帯可能である場合、その利用者の居場所に応じた情報の提供などが可能となる。例えば、カーナビゲーション装置などの車載の計算機や衣服などに設置されるウェアラブルコンピュータが用いられている場合に、その車載の計算機やウェアラブルコンピュータに地理的位置に応じたプログラムや情報などを提供するのに好適な構成となる。
また、計算機は、記憶イメージに含まれるプログラムの実行により参照されるユーザデータを要求し、記憶イメージ格納装置は、格納しているユーザデータをその要求に応じて返信し、計算機は、返信されるユーザデータを展開するようになっていてもよい。
これにより、プログラムの実行などに必要なユーザデータを記憶イメージ格納装置に保持させることが可能となる。
また、計算機は、記憶イメージに含まれるプログラムの実行により参照されるユーザデータの展開要求を送信し、記憶イメージ格納装置は、格納しているユーザデータをその要求に応じて展開し、記憶イメージに含まれるプログラムが参照できるようにしてもよい。
これにより、ユーザデータの展開を高速に行なうことができる。また、暗号化されたユーザデータを記憶イメージ格納装置内でハードウェア的にあるいはソフトウェア的に復号することができるので、ユーザデータの漏洩などを防止することができる。
また、計算機は、ユーザデータの更新を示す情報を送信し、記憶イメージ格納装置は、格納しているユーザデータをその情報に応じて更新するようになっていてもよい。
これにより、計算機における操作により変更されたユーザデータを記憶イメージ格納装置に保持させることができる。
また、記憶イメージ格納装置に保持されたユーザデータをユーザデータバックアップ装置に格納するようになっていてもよい。
これにより、バックアップの信頼性を上げることができる。すなわち、ユーザデータのバックアアップがデータセンター側で行なわれ、また、データセンターにおいては、容易にRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)などの技術を用いることができるので、それぞれの家庭などの小規模な組織でバックアップを行なうよりも信頼性を上げることが容易にできる。
また、記憶イメージ格納装置は、識別情報と認証情報とを送信し、更新サーバ装置は、受信した識別情報と認証情報とに基づいて認証を行ない、認証の成功を条件に差分情報を送信するようになっていてもよい。
これにより、記憶イメージ格納装置による成りすましなどを防止することができる。また、記憶イメージ格納装置のIPアドレスなどを追跡することも可能となるので、記憶イメージ格納装置を家庭用などのホームサーバなどとして使用し、外出先から家庭内の機器の操作が可能となる。
また、記憶イメージ格納装置と更新サーバとがネットワークを介して接続されている場合、記憶イメージ格納装置は、計算機がそのネットワークを利用可能とするようになっていてもよい。
これにより、記憶イメージ格納装置を家庭内ネットワーク用のルータなどとして使用することができる。
また、記憶イメージ格納装置が計算機と通信するためのインターフェースと更新サーバ装置と通信するためのインターフェースとが異なっていてもよい。
これにより、記憶イメージ格納装置と計算機との間を高速な通信インターフェースとすることができ、記憶イメージの展開を短時間に行なうことができるようになる。
本発明によれば、計算機をネットワークコンピュータなどとして動作させつつ、記憶イメージの更新を行なうことができるので、最新の記憶イメージを利用することができるようになる。また、計算機の電源を不用意に切断しても記憶イメージ格納装置に格納された記憶イメージが破損することがない。このため、一般の消費者が計算機を普通の家電製品のようにいつでも電源を切断できるようになるなどの効果を生ずる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、実施形態として図を用いて説明する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
(実施形態1)
実施形態1として、計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置と、からなる計算機システムであり、計算機は、プログラムを含む記憶イメージを要求し、この要求に応じて返信される記憶イメージを展開し、記憶イメージ格納装置は、記憶イメージを格納し、記憶イメージの要求に応じて記憶イメージを返信し、また、記憶イメージの差分情報を受信し、差分情報に基づいて記憶イメージを更新し、更新サーバ装置は、差分情報を送信する計算機システムについて説明する。
(実施形態1:計算機システムの構成)
図1は、実施形態1に係る計算機システムの機能ブロック図を例示する。計算機システム100は、計算機101と、記憶イメージ格納装置102と、更新サーバ装置103とからなる。計算機、記憶イメージ格納装置、更新サーバ装置のそれぞれの構成、動作などについては後述する。なお、図1は、代表的な例を示している。このため、記憶イメージ格納装置は複数台存在していてもよい。また、計算機も複数台存在していてもよく、更新サーバ装置も複数台存在していてもよい。
図2は、計算機101と、記憶イメージ格納装置102と、更新サーバ装置103との接続の態様に主に着目した図である。記憶イメージ格納装置102と更新サーバ装置103とは、インターネットに代表されるネットワーク201に接続されることが主に想定される。また、記憶イメージ格納装置102と計算機101とは、近距離で行なわれる通信媒体202により接続されることが主に想定される。「近距離」とは、ネットワーク201を用いて通信を行なう端末やサーバの間の地理的な平均距離よりも、記憶イメージ格納装置102と計算機101との間の地理的な距離が小さいことを主に意味している。例えば、ネットワーク201がインターネットに代表される広域の通信網であり、通信媒体202は、ローカルエリアネットワーク、イントラネットワークである。また、IP通信に限定されることはない。通信媒体は、有線通信で実現されたり無線通信(例えば、赤外線通信、ブルートゥース(登録商標)、ウルトラワイドバンド通信)で実現されたりする。また、通信距離が小さいことにより、通信媒体202により高速な通信を実現することもできる。通信の高速化のためには、記憶イメージ格納装置102は、計算機101の筐体などの内部に設置され、通信媒体202としてはバスなどを介した接続が用いられてもよい。
図3は、記憶イメージ格納装置102が計算機101の筐体の内部に設置されている場合の機能ブロック図を例示している。図2に示した通信媒体202は、計算機101のバスとして実現されてもよい。この場合、そのバスに記憶イメージ格納装置が直接接続される。例えば、ペリフェラルコンポーネンツインターコネクトバスに記憶イメージ格納装置が接続される。また、記憶イメージ格納装置が着脱可能なICカードなどとして構成され、通信媒体202がICカード用の通信(例えば、パーソナルコンピュータメモリカードインターナショナルアソシエーションにて規定されたもの)を用いて実現される場合もある。その他、通信媒体202は、ユニバーサルシリアルバスやスモールコンピュータシステムインターフェースなどで実現されてもよい。
(実施形態1:計算機の構成)
図4は、実施形態1に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図を例示する。図4において計算機400は、記憶イメージ要求送信部401と、記憶イメージ展開部402とを有する。なお、図4の機能ブロック図は、主に、ハードウェアとしての存在である計算機上でそのハードウェア資源を用いるプログラムを実行することにより実現される装置の構成を例示している。
図5は、ハードウェアとしての存在としての計算機101の構成の機能ブロック図を例示する。ハードウェアとしての存在としての計算機500は、CPU501、ROM502、RAM503、入出力I/F504を有し、これらがバスで相互に接続されている。このほかにハードディスクなどの記憶装置が備わっていてもよい。ROM502にはプログラムなどが記憶され、そのプログラムは、計算機500の電源が投入されたり計算機がリセットされたりしたときに呼び出される。RAM503は、その他のプログラムをCPU501で実行するために記憶したり、プログラムの作業領域を提供する。入出力I/Fは、ディスプレイなどの出力装置やキーボードなどの入力装置との入出力を行なうI/Fである。また、通信媒体202による通信を担当する場合もある。
図6は、図3のように記憶イメージ格納装置が計算機101の筐体の内部に設置される場合のハードウェアとしての存在である計算機の機能ブロック図を例示する。図5と同様に、CPU601、ROM602、RAM603、入出力I/F604があり、さらに記憶イメージ格納装置605がバス606に接続されている。多くの構成では、記憶イメージ格納装置605は、CPU601で実行されるプログラムからは、ハードディスクなどの記憶装置としてアクセスが可能である。また別の構成としては、記憶イメージ格納装置605は、RAM603とは別のアドレスが割り当てられたランダムアクセスメモリとしてアクセスすることもできるようになっていてもよい。
「記憶イメージ要求送信部」401は、記憶イメージ要求を送信する。記憶イメージ要求の送信先としては、記憶イメージ格納装置が主に想定される。ここで、「記憶イメージ要求」とは、記憶イメージの要求を表現する情報であり、「記憶イメージ」とはプログラムを展開可能な状態に含む情報である。「展開可能」とは、展開を行なうことにより、プログラムが計算機でそのまま実行され得る状態に命令やデータなどがメモリのアドレスと関連付けられた状態にすることができることをいう。また、「プログラム」とは、計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わされたもの、その他計算機による処理に供する情報であってプログラムに順ずるものをいう。「プログラムに順ずるもの」には、例えば、プログラムの設定情報などのデータがある。例を挙げると、プログラムの実行時に参照されるデータ、より具体的には、ブラウザの起動時に表示されるウェブページのURLのデータなどがある。
また、記憶イメージとしては、オペレーティングシステムの実行イメージを用いることができる。オペレーティングシステムの実行イメージとは、オペレーティングシステムが計算機で動作しているときのメモリやハードディスクに記憶されている状態を再現可能な情報である。すなわち、オペレーティングシステムが計算機で動作する場合に、どのメモリのアドレスやディスクなどの格納装置のアドレスにどのような情報が格納されているかを示す情報である。実行イメージは、"スナップショット"と呼ばれる場合もある。
記憶イメージとして実行イメージが用いられる場合には、記憶イメージ要求送信部401は、ネットワークなどからブートを行なうブートローダが該当し、例えば、tftpなどのプロトコルによる実行イメージの要求を送信することを行なう。なお、この場合のブートローダは、例えば、入出力I/F504や記憶イメージ格納装置605に記憶されている。計算機の電源が投入されたり、計算機がリセットされたりしたときにROM502の所定のアドレスから格納されているプログラム(初期プログラム)が実行され、初期プログラムの実行により入出力I/F504や記憶イメージ格納装置605などからブートローダが読み出され、RAM503などに展開されて実行される。なお、記憶イメージ格納装置605がハードディスクなどの二次記憶として、あるいは、RAM603とは別の領域のランダムアクセスメモリとしてアクセスすることもできる場合には、初期プログラムから直接ブートローダが呼び出されて実行されることもある。
オペレーティングシステムなどが既に動作している状態で、所定のコマンドを実行することにより、そのコマンドが記憶イメージ要求送信部401などとして動作を行なうようになっていてもよい。例えば、所定のコマンドが、オペレーティングシステムのエミュレータとなっており、そのようなエミュレータが実行イメージを要求する情報を送信する。
「記憶イメージ展開部」402は、記憶イメージ要求に応じて受信される記憶イメージを実行可能に展開する。記憶イメージ要求送信部401は、記憶イメージ格納装置へ記憶イメージ要求を送信することが主に想定されるので、この場合には、その記憶イメージ格納装置から記憶イメージを受信する。もちろん、記憶イメージ要求を受信した記憶イメージ格納装置が別の装置に、記憶イメージを返信するよう命令などを行なってもよい。記憶イメージ展開部402は、記憶イメージを受信すると、プログラムが計算機で実行され得る状態に命令やデータなどがアドレスと関連付けられた状態にすることで、記憶イメージを実行可能な状態してRAM503などに展開する。また、記憶イメージ格納装置605がハードディスクなどの二次記憶として、あるいは、RAM603とは別の領域のランダムアクセスメモリとして、アクセスすることもできる場合には、記憶イメージ格納装置605に記憶イメージを実行可能な状態に展開してもよい。
また、エミュレータが計算機で動作している場合には、エミュレータは、実行イメージを受信すると、エミュレータの管理するメモリ領域に実行イメージを実行可能な状態に格納する。
図7は、記憶イメージがメモリ領域に展開された状態のメモリマップを例示する。領域701には、記憶イメージ要求送信部401に相当する動作をCPU501に実行させるための記憶イメージ要求モジュールが格納され、領域702には、記憶イメージ展開部402に相当する動作をCPU501に実行させるための記憶イメージ展開モジュールが格納される。領域703には、展開された記憶イメージが格納される。
(実施形態1:計算機の処理)
図8は、実施形態1に係る計算機システムの計算機の処理を説明するフローチャートを例示する。まず、計算機の電源が投入されたり、計算機がリセットされたりして初期プログラムが起動され、その後ブートプログラムが起動されたり、あるいは、所定のコマンドが起動されたりすると、記憶イメージ要求送信部401またはそれに相当するモジュールなどが動作して、記憶イメージ要求が送信される(ステップS801)。次に、記憶イメージ要求に対する返事があるまで待ち(ステップS802)、返事があれば、ステップS803へ処理を移行させる。また、所定の時間が経過しても記憶イメージ要求に対する返事がなかったり、受信などの処理のエラーが検出された場合には、処理を終了する。ステップS803では、記憶イメージ展開部402またはそれに相当するモジュールが動作して、記憶イメージが展開される。
(実施形態1:記憶イメージ格納装置の構成)
図9は、実施形態1に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置900は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904とを有する。
「記憶イメージ格納部」901は、記憶イメージを格納する。例えば、記憶イメージ格納部901はメモリにより構成される。また、ハードディスクなどの記憶媒体を用いて構成されていてもよい。記憶イメージ格納装置900を小型、可搬型の装置として実現などする場合には、フラッシュメモリなどの不揮発性のメモリにより構成されるのが好ましい。ここに、「小型、可搬型」とは、例えば、人に装着させても大きな違和感を生じさせなかったり、全く違和感を所持させない程度の形状、大きさ、重量を有することをいう。
「記憶イメージ返信部」902は、前記記憶イメージ要求に応じて記憶イメージ格納部901に格納されている記憶イメージを返信する。「前記記憶イメージ要求」とは、記憶イメージ要求送信部401により送信された記憶イメージ要求である。記憶イメージ返信部902は、記憶イメージ要求を受信すると、その記憶イメージ要求に応じて、記憶イメージ格納部901に格納された記憶イメージを返信する。なお、記憶イメージ要求に、要求される記憶イメージの指定があれば、その指定に応じた記憶イメージが記憶イメージ格納部901から読み出されて返信される。
「差分情報受信部」903は、記憶イメージ格納部901に格納された記憶イメージの差分情報を受信する。「差分情報」とは、記憶イメージを更新するために、情報の挿入、変更、削除、追加をどのように実行すればよいかの指示を示す情報である。例えば、記憶イメージがオペレーティングシステムの実行イメージであれば、オペレーティングシステムのバージョンアップなどにより、記憶イメージ格納部901に格納されている記憶イメージのどの部分を変更し、また、削除し、あるいはどのような情報を挿入したり追加したりするべきかを示す情報である。例えば、差分情報は、記憶イメージの位置を開始位置からのバイトなどの単位で指定するとともに挿入するべき情報を示す。また、バイトなどの単位で区間を示すとともに、その区間の記憶イメージの変更後の情報を示す。また、バイトなどの単位で区間を示し、その区間の情報を削除することを示す。また、追加するべき情報を示す。
このように差分情報を用いることにより、記憶イメージそのものを受信するよりも受信するべき情報のサイズを小さくすることができ、通信量を減らすことができる。
なお、記憶イメージ格納部901に複数の記憶イメージが格納されている場合には、どの記憶イメージを更新するべきかの指定が差分情報に含まれる。
また、差分情報受信部903による差分情報の受信は、例えば、更新サーバ装置や第三のサーバ装置から送信される差分情報の受信命令に基づいて行なわれるようになっていてもよい。また、記憶イメージ格納装置900から更新サーバ装置へ差分情報の有無を問い合わせ、差分情報が有れば、記憶イメージ格納装置900が更新サーバ装置へ差分情報の要求や差分情報の受信が可能であることを示す情報などを送信し、差分情報の受信を行なうようになっていてもよい。
「記憶イメージ更新部」904は、前記差分情報に基づいて、記憶イメージ格納部901に格納された記憶イメージを更新する。「前記差分情報」とは、差分情報受信部903で受信された差分情報である。記憶イメージ更新部904は、差分情報の示す挿入、変更、削除、追加の指示にしたがって、記憶イメージの更新を行なう。なお、差分情報の受信から記憶イメージの更新までは、人の操作が介在せずに自動的に処理されるようになっているのが好ましい。
図10は、記憶イメージ格納装置の構成の一例図である。図10では、記憶イメージ格納装置1000は、ハードウェアの存在としての計算機の一種として構成されている。記憶イメージ格納装置1000は、第一のインターフェース1001と、第二のインターフェース1002と、ローカルストレージ1003と、CPU1004とを有し、これらがバス1005を介して接続されている。
ローカルストレージ1003には、記憶装置1006、1007とキャッシュ装置1008とがある。記憶装置1006は、主に書き換え可能な記憶装置である。記憶装置1006は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリなどにより構成され、記憶イメージを格納する。したがって、記憶装置1006が記憶イメージ格納部901に相当する。記憶装置1007は、CPU1004により実行されるプログラムや、必要であれば、更新サーバ装置から更新情報を受信するのに必要な認証情報などを格納する。なお、記憶装置1006と記憶装置1007とは一体に構成されていてもよい。あるいは、記憶装置1006は書き換え可能な記憶装置であり、記憶装置1007は書き換えが不可能か書き換えの頻度が低い場合に適した記憶装置となっていてもよい。キャッシュ装置1008は、記憶装置1006、1007のアクセスを高速化するための装置である。ただし、キャッシュ装置1008は、必須ではない。
第一のインターフェース1001は、記憶イメージ格納装置1000が計算機101と通信を行なうためのインターフェースである。また、第二のインターフェース1002は、記憶イメージ格納装置1000が更新サーバ装置103と通信を行なうためのインターフェースである。第一のインターフェース1001と第二のインターフェース1002とは同じインターフェースである場合もあり得るが、図2などを用いて説明したように、記憶イメージ格納装置102と計算機101、更新サーバ装置103との通信の媒体などが異なる場合には、異なるインターフェースとなる。また、第一のインターフェース1001と第二のインターフェース1002とが異なる場合には、後述するように、CPU1004で動作するプログラムが、第一のインターフェース1001と第二のインターフェース1002との間をブリッジあるいはルーティングするように動作し、計算機101が、更新サーバ装置103の接続されているネットワーク201を利用できるようになっていてもよい。記憶イメージ格納装置1000は、記憶装置1007に格納されたプログラムをCPU1004で実行することにより、記憶イメージ返信部902、差分情報受信部903、記憶イメージ更新部904を実現する。
(実施形態1:記憶イメージ格納装置の処理)
図11は、実施形態1に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。このフローチャートの処理は、例えば、記憶装置1007に記憶されたプログラムをCPU1004で実行することにより実現される。
まず、ステップS1101において、SELECTシステムコールの実行などにより、何らかの情報が受信可能になるまで待つ。何らかの情報が受信可能になると、受信可能となったファイルディスクリプタを検査などして、記憶イメージ要求が受信可能になったかどうかを判断し、もしそうならば、ステップS1102へ処理を移行させ、そうでなければ、ステップS1106へ処理を移行させる。
ステップS1102において、記憶イメージ要求を記憶イメージ返信部902により受信する。次に、ステップS1103においては、受信された記憶イメージ要求に応じて、記憶イメージ格納部901に格納された記憶イメージを読み出す。ステップS1104においては、読み出された記憶イメージを返信する。
その後、ステップS1105へ処理を移行させ、処理全体を終了するべきかどうかを判断し、そうでなければステップS1101へ戻る。
ステップS1106では、差分情報が受信可能になったかどうかを判断する。もしそうならば、ステップS1107へ処理を移行させる。もしそうでなければ、ステップS1109へ処理を移行させる。
ステップS1107では、差分情報を差分情報受信部903により受信する。その後ステップS1108において、記憶イメージ更新部904により、記憶イメージを更新する。その後、ステップS1105へ処理を移行させる。
ステップS1109では、受信可能になった他の情報に応じて、適宜処理を行なう。例えば、記憶イメージ格納装置のボタン操作などが行なわれたことに応じた処理を行なう。その後、ステップS1105へ処理を移行させる。
(実施形態1:記憶イメージ格納装置による記憶イメージの更新)
図12は、記憶イメージの更新の処理を説明する図である。記憶イメージ格納装置102は、計算機101からの記憶イメージ要求に随時応答できるのが好ましい。特に、更新サーバ装置103から受信した更新情報による記憶イメージの更新が行なわれているために、計算機101からの記憶イメージ要求に対して記憶イメージを返信できない時間の長さが短いか全く無いのが好ましい。そこで、例えば、記憶イメージ格納装置102は、差分情報受信部903で受信した差分情報1202を一時的に記憶装置1006などに蓄積する。全ての差分情報が蓄積されると、差分情報1202と、記憶イメージ格納部901に格納されている記憶イメージ1201とから、新しい記憶イメージ1203を記憶イメージ1201とは別に生成する。新しい記憶イメージ1203が生成されると、計算機からの記憶イメージ要求に応じて記憶イメージの返信の処理がされていないことを確認して、記憶イメージ1201を新しい記憶イメージ1203により置換する。あるいは、記憶イメージ1201を格納するファイルをアンリンクして、新しい記憶イメージ1203を格納するファイルの名前を、記憶イメージ1201を格納するファイルの名前に変更する。
(実施形態1:更新サーバ装置の構成)
図13は、実施形態1に係る計算機システムの更新サーバ装置の機能ブロック図を例示する。更新サーバ装置1300は、差分情報送信部1301を有する。
「差分情報送信部」1301は、差分情報を送信する。差分情報の送信は、新たな差分情報が送信可能になったときに行なわれたり、記憶イメージ格納装置からの要求に応じて行なわれるようになっていたりしてもよい。
図14は、更新サーバ装置の構成の一例図である。更新サーバ装置1400は、CPU1401、RAM1402、ハードディスク1403、入出力I/F1404などから構成されてもよい。ハードディスク1403には、差分情報送信部1301などを実現するためのプログラムが格納される。また、差分情報そのものが格納される。あるいは差分情報を格納するかわりに、記憶イメージ格納装置102に格納されている記憶イメージを更新サーバ装置でも格納しておき、また、新たな記憶イメージを取得して、これらの記憶イメージから差分情報を生成して、RAM1402などに差分情報を一時的に格納するようになっていてもよい。差分情報送信部1301は、ハードディスク1403やRAM1402に格納された差分情報を送信する。
(実施形態1:更新サーバ装置の処理)
図15は、実施形態1に係る計算機システムの更新サーバ装置の処理の流れを説明する機能ブロック図を例示する。ステップS1501において、差分情報を取得する。例えば、入出力I/F1404から入力された差分情報を取得したり、記憶イメージ格納装置102に格納されている記憶イメージと、新たな記憶イメージとから差分情報を生成して取得する。
ステップS1502において、差分情報が送信可能になるまで待つ。例えば、記憶イメージ格納装置102と通信が可能な状態になったり、記憶イメージ格納装置102より差分情報の有無を問い合わせなどの後に差分情報の要求が受信されたりするまで待つ。
ステップS1503において、差分情報を、差分情報送信部1301により送信する。
(実施形態1:更新サーバ装置での記憶イメージの管理)
更新サーバ装置が、複数の記憶イメージ格納装置に更新情報を送信可能となっている場合には、それら複数の記憶イメージ格納装置に格納されている記憶イメージ全てが同じであるとは限らない。このため、更新サーバ装置は、どの記憶イメージ格納装置にどのような記憶イメージが格納されているかを管理する必要がある。一般に記憶イメージの更新を行なうことにより、記憶イメージの識別番号(例えば、バージョン番号など)をノードとするグラフ構造が生成される。ノードAからノードBへ矢印がある場合には、ノードAにより識別される記憶イメージに対して更新情報に基づく更新を適用することにより、ノードBにより識別される記憶イメージが得られることが表現される。
図16(A)は、このようなグラフ構造を例示する。V3.0.0で識別される記憶イメージに、第一の更新情報に基づく更新を適用することによりV3.1.0が得られる。また、第二の更新情報に基づく更新をV3.1.0に適用することにより、V3.1.1が得られ、第三の更新情報に基づく更新をV3.1.0に適用することにより、V3.2.0が得られる。以下同様である。
図16(B)は、更新サーバ装置がどの記憶イメージ格納装置にどのバージョンの記憶イメージが格納されているかを管理するために更新サーバ装置が用いるテーブルを例示する。このテーブルには、記憶イメージ格納装置の識別情報(例えば、記憶イメージ格納装置の製造番号や第二のインターフェース1002のメディアアクセスコントロールアドレスや認証情報など)と、その記憶イメージ格納装置に格納されている記憶イメージの識別番号とを関連付けて格納されている。例えば、1234という識別情報の記憶イメージ格納装置には、V3.2.2により識別される記憶イメージが格納されている。
例えば、V3.2.2の記憶イメージが、V3.2.3へバージョンアップ(もしくはリビジョンアップ)にされた場合には、更新サーバ装置は、図16(B)のテーブルを参照して、現在V3.2.2を格納している記憶イメージ格納装置の識別情報を検索し、その識別情報で識別される記憶イメージ格納装置へ向けて、V3.2.2からV3.2.3へ更新するための更新情報を送信する。
なお、別のテーブルとして、記憶イメージの有するプログラムや機能などを、記憶イメージの識別番号と関連付けて保持するテーブルを、更新サーバ装置が管理していてもよい。例えば、V3.2.0には、文書作成プログラムが含まれ、V3.2.1には、さらに表計算プログラムが含まれるということを管理するテーブルが更新サーバ装置により管理されていてもよい。また、このような記憶イメージの有するプログラムや機能などを、記憶イメージの識別番号と関連付けて保持するテーブルの内容が更新サーバ装置から送信可能となっていて、計算機101や記憶イメージ格納装置102などから閲覧可能となっていてもよい。
(実施形態1:計算機システム全体の動作)
図17と図18は、本実施形態に係る計算機システム全体の動作の一例を説明する。図17において、記憶イメージ格納装置1702に記憶イメージV3.2.2が格納されているとする。この状態で、計算機1701から記憶イメージ要求が送信されると、記憶イメージ格納装置1702は、記憶イメージV3.2.2を読み出し、記憶イメージ1705として計算機へ返信する。その結果、記憶イメージ1705が計算機1701などのメモリに展開されて、実行される。
図18は、記憶イメージの更新を説明する。V3.2.2の識別番号の記憶イメージがV3.2.3へ何らかの理由でバージョンアップされたとすると、更新サーバ装置1703から、差分情報として、V3.2.2からV3.2.3へ更新するための差分情報1801が送信される。記憶イメージ格納装置1702は、この差分情報を用いて、格納している記憶イメージをV3.2.2からV3.2.3の記憶イメージ1802へ更新する。
このような更新がされても計算機1701で実行される記憶イメージがただちに更新するのではなく、その後、計算機1701から記憶イメージ要求が送信されたときに、V3.2.3の記憶イメージが返信され、計算機でその記憶イメージが動作する。なお、図18では、記憶イメージ格納装置1702で記憶イメージの更新がされる際には、計算機で記憶イメージが実行されているように示されているが、計算機1701の電源が切断されるなどして動作していない間に、記憶イメージ格納装置1702に格納されている記憶イメージが更新されるようになっていてもよい。例えば、記憶イメージ格納装置1702は一日のうちほぼ24時間動作し続け、夜間において一般の家庭などで人が就寝などし、あるいは、オフィスなどが無人になるなどにより計算機1701が動作していない間でも記憶イメージが更新され得るようになっているのが好ましい。
(実施形態1:記憶イメージ要求の送信から記憶イメージの実行までの処理)
図19と図20は、計算機101から記憶イメージ要求が送信されてから記憶イメージが実行されるまでのシーケンス図を例示する。
図19は、記憶イメージが計算機101の有するメモリなどの記憶装置に展開される場合におけるシーケンス図、すなわち、主に図2、図5の場合を想定したシーケンス図を例示する。ステップS1901として、記憶イメージ要求送信部401の動作が行なわれ、ステップS1902として、記憶イメージ要求の送信が行なわれる。これに応じて、記憶イメージ格納装置102では、ステップS1903として、記憶イメージ返信部902の動作が行なわれ、ステップS1904として、記憶イメージの返信が行なわれる。ステップS1905として、計算機101では、記憶イメージ展開部402が動作を開始し、RAM502などへ展開することが行なわれる。
図20は、記憶イメージが記憶イメージ格納装置102のメモリなどの記憶装置(あるいはローカルストレージ)に展開される場合におけるシーケンス図、すなわち、主に図3、図6の場合を想定したシーケンス図を例示する。ステップS2001として、記憶イメージ要求送信部401の動作の開始が行なわれ、ステップS2002として、記憶イメージ要求の送信が行なわれる。これに応じて、記憶イメージ格納装置102では、ステップS2003として、記憶イメージ返信部902の動作の開始が行なわれ、ステップS2004として、記憶イメージの返信が行なわれる。ステップS2005として、記憶イメージ展開部402の動作が開始し、ステップS2006として、記憶イメージが記憶イメージ格納装置に送信される。これに応じて、記憶イメージ格納装置では、ステップS2007として、記憶イメージ格納装置102のローカルストレージ1003などへの展開が行なわれる。記憶イメージの展開が完了すると、ステップS2008として、記憶イメージの実行可を示す情報などが計算機101へ送信されるなどして、ステップS2009として、記憶イメージの実行が開始される。
(実施形態1:主な効果)
本実施形態では、更新サーバ装置が格納される記憶イメージは更新サーバ装置から送信される差分情報により更新され、最新の状態になり、このような記憶イメージが計算機の記憶部に展開され実行されることになる。これにより、計算機をネットワークコンピュータとして動作させつつ、記憶イメージの更新を随時行なうことが可能となる。また、記憶イメージは記憶イメージ格納装置に格納されているので、計算機の電源を不用意に切断などしても記憶イメージ格納装置に格納されている記憶イメージが破損することはない。
(実施形態2)
実施形態2として、実施形態1において計算機が記憶イメージを要求して記憶イメージを展開するかわりに、計算機が記憶イメージの展開要求を送信し、この展開要求に応じて記憶イメージ格納装置が記憶イメージを展開する計算機システムについて説明する。
(実施形態2:計算機システム構成)
実施形態2に係る計算機システムの構成は、計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置とからなる。すなわち、実施形態1と同じであり、図1、図2、図3がそのまま適用できるので、説明は省略する。ただし、実施形態2においては、計算機と記憶イメージ格納装置との構成が実施形態1と異なる。このため、実施形態2においては、図2の構成よりも、図3の構成のほうが好ましい。なぜならば、後述するように、記憶イメージ格納装置の中で記憶イメージが展開されることが主に想定されるからである。
(実施形態2:計算機の構成)
図21は、実施形態2に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図を例示する。計算機2100は、記憶イメージ展開要求送信部2101を有する。
「記憶イメージ展開要求送信部」2101は、記憶イメージの展開要求を送信する。「記憶イメージ」とは、実施形態1と同じく、プログラムを展開可能な状態に含む情報であり、「記憶イメージの展開要求」とは、記憶イメージをメモリなどに展開して、実行可能とする要求を示す情報である。
例えば、計算機2100で、所定のプログラムを実行すると、そのプログラムが記憶イメージ展開要求送信部2101として動作して、記憶イメージ展開要求がバスなどを介して送信される。送信先は、主に記憶イメージ格納装置が想定される。
(実施形態2:記憶イメージ格納装置の構成)
図22は、実施形態2に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置2200は、記憶イメージ格納部901と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、第二記憶イメージ展開部2201とを有する。すなわち、本実施形態に係る記憶イメージ格納装置は、実施形態1に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置が、記憶イメージ返信部の代わりに、第二記憶イメージ展開部を有する構成となっている。したがって、本実施形態に係る記憶イメージ格納装置は、例えば、図10に例示されるハードウェア構成をそのまま有することができ、記憶装置1007に格納されたプログラムが、記憶イメージ返信部の代わりに、第二記憶イメージ展開部を実現するように動作する。
「第二記憶イメージ展開部」2201は、前記展開要求に応じて、記憶イメージ格納部901に格納されている記憶イメージを展開する。「前記展開要求」とは、記憶イメージ展開要求送信部2101により送信された記憶イメージの展開要求である。
第二記憶イメージ展開部2201は、記憶イメージを記憶イメージ格納装置からアクセス可能なメモリなどに展開する。例えば、計算機の有する記憶領域(メモリやハードディスクなど)に展開する。メモリに展開する場合には、ダイレクトメモリアクセスの機能が用いられてもよい。あるいは、記憶イメージは、記憶イメージ格納装置のローカルストレージ1003に展開される。ローカルストレージに展開された格納イメージは、例えば、計算機2100からは、ハードディスクやメモリに展開された記憶イメージとしてアクセスすることが可能となる。したがって、計算機のCPUから記憶イメージ格納装置がバスを介してアクセスできるように、図6の構成となっていることが好ましい。
(実施形態2:更新サーバ装置の構成と処理)
実施形態2に係る計算機システムの更新サーバ装置の構成は、実施形態1に係る計算機システムの更新サーバ装置の構成と同じである。すなわち、更新サーバ装置は、差分情報送信部を有する。このため、構成と処理の説明を省略する。
(実施形態2:記憶イメージ格納装置の処理)
図23は、実施形態2に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。基本的には、図11に例示された実施形態1に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理の流れを説明するフローチャートと同じである。ただし、ステップS1102に相当するステップS2302において、記憶イメージの展開要求を受信し、ステップS1104に相当するステップS2304において、読み出した記憶イメージを展開する点が異なる。
(実施形態2:展開要求の送信から記憶イメージの実行までの処理)
図24は、計算機101から展開要求が送信されてから記憶イメージが実行されるまでのシーケンス図を例示する。
ステップS2401として、記憶イメージ展開要求送信部2101の動作が行なわれ、ステップS2402として、展開要求の送信が行なわれる。これに応じて、記憶イメージ格納装置102では、ステップS2403として、第二記憶イメージ展開部2201の動作が行なわれ、記憶イメージの展開が行なわれる。この展開は、上述したように、記憶イメージ格納部901に格納された記憶イメージを読み出し、記憶イメージ格納装置からアクセスが可能なメモリなどに展開することにより実行される。展開が終了すると、ステップS2404として、記憶イメージの実行可を示す情報が記憶イメージ格納装置から計算機へ伝えられ、ステップS2405として、計算機により記憶イメージの実行が開始される。
(実施形態2:主な効果)
本実施形態では、実施形態1の主な効果に加え、記憶イメージを格納する記憶イメージ格納装置が記憶イメージを実行可能に展開するので、展開を高速に実行可能となり、記憶イメージの実行までの所要時間を短縮することができる効果が生じる。また、計算機にRAMDISKなどの領域を設定する必要がなくなり、計算機に搭載されるべきメモリ量を小さくすることができ、計算機の費用の低減をもたらすなどの効果が生ずる。
(実施形態3)
実施形態3として、記憶イメージ格納装置が、その格納している記憶イメージに含まれないプログラムを計算機で実行可能とするために必要な差分情報を要求し、更新サーバ装置は、この要求に応じて差分情報を送信する計算機システムについて説明する。
(実施形態3:計算機システムの構成)
実施形態3に係る計算機システムは、実施形態1または2のように、計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置とからなる。本実施形態と実施形態1と2との違いは、本実施形態では、記憶イメージ格納装置がさらに差分情報要求送信部を有し、更新サーバ装置が、さらに差分情報要求受信部を有する構成となっている点である。
(実施形態3:記憶イメージ更新装置の構成)
図25は、実施形態3に係る計算機システムの記憶イメージ更新装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置2500は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、差分情報要求送信部2501とを有する。ただし、図25は、実施形態1を基礎とした機能ブロック図である。実施形態2を基礎とする場合には、図26のように、記憶イメージ格納装置2600は、記憶イメージ返信部902に代えて、第二記憶イメージ展開部2201を有する。
「差分情報要求送信部」2501は、差分情報要求を送信する。「差分情報要求」とは、差分情報が要求されていることを示す情報である。ここでいう差分情報とは、(A)記憶イメージ格納部901に格納されている記憶イメージである既格納記憶イメージと、(B)その既格納記憶イメージに含まれないプログラムを計算機で実行可能とするために必要な記憶イメージである新記憶イメージと、の差分を示す差分情報である。差分情報要求は、例えば、計算機101や記憶イメージ格納装置102の利用者の操作に基づいて生成することが可能である。
図27は、計算機101や記憶イメージ格納装置102の利用者が操作して、差分情報要求を生成するための画面例を示す。このような画面は、例えば、計算機101に接続されたディスプレイで行なう。また、記憶イメージ格納装置102に接続されたディスプレイにより行なうことも可能である。画面例2701では、文書作成プログラムを選択するチェックボックス2702、表計算プログラムを選択するチェックボックス2703、プレゼンテーションプログラムを選択するチェックボックス2704が表示されている。利用者は、これらのチェックボックスに対してマウスなどを用いてチェックすることにより、新記憶イメージに含まれるべきプログラムを指定することができる。
なお、画面例2701は、(1)既格納記憶イメージに含まれるデータに基づいて、計算機101で動作するプログラムによって表示されてもよいし、(2)記憶イメージ格納装置102が既格納記憶イメージと関連付けて保持するデータに基づいて表示されてもよい。いずれの場合も、計算機101や記憶イメージ格納装置102で動作するプログラムの処理は、以下の通りとなる。まず、導入可能なプログラムのリストを取得する。この取得は、上述したようなデータに基づいて生成ないし読み出す場合と、更新サーバ装置などの他の装置に既格納記憶イメージのバージョン番号などを含む問合せを行なうことによりなされる。次に、既格納記憶イメージに導入されているプログラムのリストを生成ないし読み出して、導入可能なプログラムのリストから既格納記憶イメージに導入されているプログラムを削除して、画面表示を行なう。
上記(2)の場合、チェックボックスへの入力の結果は、(3)計算機101で動作するプログラムへ渡される場合と、(4)記憶イメージ格納装置102で動作するプログラムへ渡される場合がある。
上記(3)の場合には、さらに(5)計算機101でチェックボックスへの入力の結果から差分情報要求が生成される場合と、(6)チェックボックスへの入力の結果が記憶イメージ格納装置102に出力され、記憶イメージ格納装置102で差分情報要求が生成される場合とがある。
(実施形態3:更新サーバ装置の構成)
図28は、実施形態3に係る計算機システムの更新サーバ装置の機能ブロック図を例示する。更新サーバ装置2800は、差分情報要求受信部2801と、差分情報送信部1301とを有する。すなわち、実施形態1または2に係る計算機システムの更新サーバ装置が、さらに差分情報要求受信部2801を有する構成となっている。
「差分情報要求受信部」2801は、前記差分情報要求を受信する。「前記差分情報要求」とは、上述したように、差分情報要求送信部2501により送信された差分情報要求である。
差分情報送信部1301については実施形態1で説明を行なったが、本実施形態では、差分情報要求受信部2801で受信された差分要求情報に応じて差分情報を送信する。例えば、差分情報要求に関連付けて差分情報が格納されている場合には、差分情報要求受信部2801で受信された差分要求情報に関連付けて格納されている差分情報を読み出して送信する。
あるいは、更新サーバ装置103などにおいて、記憶イメージ格納装置102に格納されている既格納記憶イメージを読み出す。あるいは、図16(A)のように管理されている記憶イメージのバージョン情報と差分情報に基づいて、特定のバージョンの記憶イメージに差分情報を適用することにより、既格納記憶イメージを再現する。その後、差分情報要求で示されるプログラムのインストールを行なって得られる記憶イメージとの差分である差分情報を求めて送信する。
(実施形態3:主な効果)
本実施形態では、実施形態1または2の主な効果に加えて、既格納記憶イメージを新しいプログラムを含む新記憶イメージにする更新情報が更新サーバ装置より送信されるので、計算機の利用者が新しいプログラムを入手してインストールする手間を省くことができる。結果として、計算機の操作に慣れていない利用者でも種々のプログラムを利用することができるようになる。
(実施形態4)
実施形態4として、実施形態3の計算機システムであって、記憶イメージ格納装置が位置情報を取得し、その位置情報に応じて差分情報要求する計算機システムについて説明する。
(実施形態4:計算機システムの構成)
実施形態4に係る計算機システムは、実施形態3のように、計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置とからなる。本実施形態と実施形態3との違いは、本実施形態では、記憶イメージ格納装置がさらに位置情報取得部と有し、また、差分情報要求送信部が、プログラム決定手段と位置由来差分情報要求送信手段とを有する構成となっている点である。
(実施形態4:記憶イメージ格納装置の構成)
図29は、実施形態4に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置2900は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、差分情報要求送信部2501と、位置情報取得部2901とを有し、差分情報要求送信部2501は、プログラム決定手段2902と、位置由来差分情報要求送信手段2903とを有している。なお、記憶イメージ格納装置2900は、記憶イメージ返信部902の代わりに第二記憶イメージ展開部2201を有していてもよい。
「位置情報取得部」2901は、位置情報を取得する。「位置情報」とは、現在の位置を示す情報である。位置としては、地理的な位置、ネットワーク的な位置などがある。地理的な位置は、例えば、経度緯度や、行政区画、近隣に存在する施設の名称、屋内の部屋の種類などにより表現される。ネットワーク的な位置は、記憶イメージ格納装置2900に与えられたIPアドレスやFully Qualified Domain Name、ゲートウェイのアドレス、通信を行なう基地局の識別子などにより表現される。位置情報の取得の方法としては、例えば、全地球測位システムの受信機が記憶イメージ格納装置などに設けられ、その受信機から経度緯度など取得したり、経度緯度と行政区画との対応関係を示すテーブルから行政区画を取得したり、第二のインターフェース1002に割り振られたアドレスや、第二のインターフェース1002が無線通信を行なうためのインターフェースであれば、基地局との通信信号の中から基地局の識別子を取得する。また、基地局の識別子と基地局が設置された施設との対応関係を示すテーブルから、近隣の施設を取得したりしてもよい。また、施設や屋内などに設置されたRFIDタグなどにより、施設内の位置や部屋の種類などを取得してもよい。
「プログラム決定手段」2902は、位置情報取得部2901で取得された位置情報に基づいてプログラムを決定する。例えば、部屋の種類とプログラムとの対応関係を示すテーブルが記憶イメージ格納装置2900に格納されているテーブルに基づいてプログラムを決定する。例えば、リビングルームと音楽などを楽しむプレーヤーとをテーブルに関連付け、また、作業部屋と文書作成プログラムとをテーブルに関連付けておく。RFIDタグなどにより現在いる部屋がリビングルームであれば、テーブルを参照してプレーヤーを決定し、作業部屋であれば、文書作成プログラムを決定する。また、第二のインターフェース1002などに割り当てられたIPアドレスなどから、ブラウザなどのスタートページに使用するべきウェブページを配信するサーバ装置のアドレスを決定し、そのウェブページのURLを示す情報を決定してもよい。例えば、IPアドレスが123.45.67.89であり、ネットマスクが255.255.0.0であれば、ネットマスクが0に対応するIPアドレスのオクテット部分を1に置き換えた123.45.1.1を生成し、http://123.45.1.1/というURLを生成して決定する。
「位置由来差分情報要求送信手段」2903は、プログラム決定手段2902により決定されたプログラムが既格納記憶イメージに含まれなければ、差分情報であって、既格納記憶イメージとそのプログラムを含む新記憶イメージとの差分情報を要求する。すなわち、位置由来差分情報要求送信手段2903は、記憶イメージ格納部901に現在格納されている既格納記憶イメージに、プログラム決定手段2902により決定されたプログラムが含まれているかどうかを判断する。例えば、既格納記憶イメージのバージョン番号を取得し、更新サーバ装置などに問合せを行ない、既格納記憶イメージに格納されているプログラムのリストを取得し、そのリストの中に、プログラム決定手段2902により決定されたプログラムが含まれているかどうかを判断する。もし、含まれていなければ、既格納記憶イメージとそのプログラムを含む新記憶イメージとの差分情報を要求する。また、プログラム決定手段2902により、複数のプログラムが決定された場合には、それら複数のプログラムから既格納記憶イメージに格納されているプログラムを削除して、未だ導入されていないプログラムを決定して、差分情報を要求する。
(実施形態4:記憶イメージ格納装置の処理)
図30は、実施形態4に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の本実施形態において特徴的な処理の流れを説明するフローチャートである。ステップS3001において、位置情報取得部2901により位置情報を取得する。ステップS3002において、ステップS3001で取得された位置情報に基づいて、プログラムの決定をプログラム決定手段2902により行なう。続いて、ステップS3003において、未だに導入されていないプログラムを決定する。ステップS3004において、もし未だ導入されていないプログラムがあれば、位置由来差分情報要求送信手段2903により、差分情報要求を送信する。
なお、以上では、既格納記憶イメージに新たに導入するプログラムの決定などについて説明したが、既格納記憶イメージから削除するプログラムについて決定して、決定されたプログラムを削除するための差分情報を送信することもできる。また、既格納記憶イメージに対して置換するべきプログラムについて決定して、決定されたプログラムを置換するための差分情報を送信することもできる。
(実施形態4:主な効果)
本実施形態により、実施形態1から3の主な効果に加えて、位置に応じたプログラムが導入できる。例えば、部屋の種類に応じたプログラムを導入して快適性や作業効率を上げることができる。また、地域の観光案内などを行なうプログラムを導入することにより地域振興などを図ることもできる。
(実施形態5)
実施形態5として、プログラムの実行により参照されるユーザデータが計算機から記憶イメージ格納装置に要求され展開がされる計算機システムについて説明する。
(実施形態5:計算機システムの構成)
実施形態5に係る計算機システムは、実施形態1から4のように計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置とからなる。本実施形態とこれらの実施形態との違いは、本実施形態では、計算機がユーザデータ要求を行ない、ユーザデータの展開を行なうようになっている点である。
(実施形態5:計算機の構成)
図31は、実施形態5に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図を例示する。計算機3100は、記憶イメージ要求送信部401と、記憶イメージ展開部402と、ユーザデータ要求送信部3101と、ユーザデータ展開部3102とを有する。なお、記憶イメージ要求送信部401、記憶イメージ展開部402に代えて、記憶イメージ展開要求送信部を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの計算機は、実施形態1から4のいずれかの実施形態に係る計算機システムの計算機が、さらにユーザデータ要求送信部3101と、ユーザデータ展開部3102とを有する構成となっている。
「ユーザデータ要求送信部」3101は、ユーザデータ要求を送信する。「ユーザデータ」とは、記憶イメージに含まれるプログラムの実行により参照されるデータである。したがって、「ユーザデータ要求」とは、ユーザデータを要求する旨の情報である。計算機3100の利用者が識別できれば、その利用者を識別する情報がユーザデータに含まれていてもよい。ユーザデータの例としては、テキストファイル、ワードプロセッサなどにより作成された文書を含むファイル、静止画、動画、音楽ファイル、データベース管理システムが管理するデータ、ゲームの途中経過を示すファイルなどがある。また、ユーザデータはこれらの個々のファイルに区別されることなく、ファイルシステムの全部または一部となっていてもよい。ユーザデータは、例えば、展開されることにより「/usr/foo」というマウントポイントの下に配置されるファイルシステムとなるデータであってもよい。
「ユーザデータ展開部」3102は、ユーザデータ要求に応じて受信されるユーザデータを展開する部である。例えば、計算機3100のRAMやハードディスクなどに展開する。また、実施形態2において、記憶イメージが記憶イメージ格納装置の内部に展開され得るように、ユーザデータも、記憶イメージ格納装置のローカルストレージなど、記憶イメージ格納装置の内部の記憶を行なうための装置に展開されるようになっていてもよい。
図32は、記憶イメージとユーザデータが同じ記憶を行なうための装置に展開された場合のメモリマップを例示する。領域701、702には、記憶イメージ要求送信部401、記憶イメージ展開部402に相当する動作を実行させるための記憶イメージ要求モジュール、記憶イメージ展開モジュールが格納され、領域703には、記憶イメージが展開され、領域3201にユーザデータが展開されている。なお、記憶イメージとユーザデータは同じ記憶を行なうための装置に展開される必要はない。例えば、記憶イメージは、実施形態2のように記憶イメージ格納装置102に展開され、ユーザデータは、計算機101のRAMなどに展開されるようになっていてもよい。
(実施形態5:計算機の処理)
図33は、本実施形態に係る計算機システムの計算機の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。なお、図33のフローチャートでは、ユーザデータに関する処理を例示している。ステップS3301において、ユーザデータ要求送信部3101により、ユーザデータ要求を送信する。ステップS3302において、ユーザデータ要求に対する返信があるまで待つ。返信があれば、ステップS3303に移行して、ユーザデータの受信がされたかどうかを判断する。ユーザデータの受信がされたと判断されると、ステップS3304へ処理を移行させ、ユーザデータ展開部3102により、ユーザデータを展開する。続くステップS3305において、ユーザデータを、展開された記憶イメージのプログラムから参照可能とする。例えば、マウントの操作を行なう。なお、ステップS3302で所定の時間内に返信がなかったり、ステップS3303でユーザデータの受信ができなれば、エラーメッセージなどを出力して処理を終了などする。
(実施形態5:記憶イメージ格納装置の構成)
図34は、実施形態5に係る記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置3400は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、ユーザデータ格納部3401と、ユーザデータ返信部3402とを有する。また、差分情報要求送信部をさらに有していてもよい。また、記憶イメージ返信部902に代えて、第二記憶イメージ展開部を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置は、実施形態1から4のいずれかに係る計算機システムの記憶イメージ格納装置が、ユーザデータ格納部3401と、ユーザデータ返信部3402とを有する構成となっている。
「ユーザデータ格納部」3401は、ユーザデータを格納する。例えば、ローカルストレージ1003により実現される。
「ユーザデータ返信部」3402は、前記ユーザデータ要求に応じて前記ユーザデータを返信する。「前記ユーザデータ要求」とは、ユーザデータ要求送信部3101により送信されたユーザデータである。また、「前記ユーザデータ」は、ユーザデータ格納部3401により格納されたユーザデータである。なお、ユーザデータ格納部にユーザデータが複数格納されている場合には、ユーザデータ要求に含まれる識別情報などに基づいて、ユーザデータを決定して、返信を行なう。例えば、計算機101の利用者が複数人である場合には、利用者の認証情報などがユーザデータ要求に含まれ、その認証情報に応じたユーザデータを決定して返信を行なう。
(実施形態5:記憶イメージ格納装置の処理)
図35は、本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。このフローチャートは、図11のステップS1109、図23のステップS2309をより詳細に説明する。ステップS3501において、ユーザデータ要求が受信可能となったかどうかを判断する。もし受信可能になっていれば、ステップS3502へ処理を移行させる。そうでなければ、ステップS3505へ処理を移行させ、他の処理を行なう。
ステップS3502において、ユーザデータ返信部3402などにより、ユーザデータ要求を受信し、ステップS3503において、ユーザデータをユーザデータ格納部3401より読み出す。このように読み出されたユーザデータは、ステップS3504において返信される。
(実施形態5:主な効果)
本実施形態では、実施形態1から4の主な効果に加えて、ユーザデータが展開され、記憶イメージに含まれるプログラムから参照が可能となるので、プログラムの実行などに必要なユーザデータを記憶イメージ格納装置に保持させることが可能となる。このため計算機101が故障などしても、計算機を交換することにより作業を継続することができるなどの効果が発生する。
(実施形態6)
実施形態6として、プログラムの実行により参照されるユーザデータの展開要求が計算機から記憶イメージ格納装置に送信され、記憶イメージ格納装置でそのユーザデータが展開される計算機システムについて説明する。実施形態1においては、計算機で記憶イメージが展開されていたのに対し、実施形態2では、記憶イメージ格納装置で記憶イメージが展開されるという対応関係を、ユーザデータについて実施形態5に適用して実施形態6としている。
(実施形態6:計算機システムの構成)
実施形態6に係る計算機システムは、実施形態1から5のように、計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置とからなる。本実施形態とこれらの実施形態との違いは、本実施形態では、まず、計算機がユーザデータの展開要求を行なう。次に、記憶イメージ格納装置がユーザデータの展開要求に応じてユーザデータの展開を行ない、展開したユーザデータを計算機で動作するプログラムに参照可能とする点である。
(実施形態6:計算機の構成)
図36は、実施形態6に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図を例示する。計算機は、すくなくとも、記憶イメージ展開要求送信部401と、記憶イメージ展開部402と、ユーザデータ展開要求送信部3601とを有する。なお、記憶イメージ要求送信部401、記憶イメージ展開部402に代えて、記憶イメージ展開要求送信部を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの計算機は、実施形態1から4のいずれかの実施形態に係る計算機システムの計算機が、ユーザデータ展開要求送信部3601を有する構成となっている。
「ユーザデータ展開要求送信部」3601は、ユーザデータ展開要求を送信する。「ユーザデータ展開要求」とは、記憶イメージに含まれるプログラムの実行により参照されるユーザデータの展開の要求を示す情報である。実施形態5のように、ユーザデータの例には、テキストファイルなどを含む。実施形態5では、計算機が、ユーザデータを記憶イメージ格納装置より受け取って、ユーザデータを展開していたが、本実施形態では、記憶イメージ格納装置がユーザデータを展開し、計算機3600で動作するプログラムがそのユーザデータを参照できるようにする。
本実施形態において、計算機は、例えば、プログラムがユーザデータの参照を行おうとしたことを、例えばページフォルトによって検出し、この検出に応じて、ユーザデータ展開要求を送信する。
(実施形態6:記憶イメージ格納装置の構成)
図37は、実施形態6に係る記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置3600は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、第二ユーザデータ格納部3701と、第一ユーザデータ展開部3702とを有する。また、差分情報要求送信部をさらに有していてもよい。また、記憶イメージ返信部902に代えて、第二記憶イメージ展開部を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置は、実施形態1から4のいずれかに係る計算機システムの記憶イメージ格納装置が、ユーザデータ第二ユーザデータ格納部3701と、第一ユーザデータ展開部3702とを有する構成となっている。
「第二ユーザデータ格納部」3701は、ユーザデータを格納する。したがって、ユーザデータ格納部3401と同じ定義である。よって、説明は省略する。
「第一ユーザデータ展開部」3702は、前記ユーザデータ展開要求に応じて前記ユーザデータを展開する。「前記ユーザデータ展開要求」とは、ユーザデータ展開要求送信部3601が送信したユーザデータ展開要求である。第一ユーザデータ展開部3702は、ユーザデータ展開要求を受信ないし取得を行ない、そのユーザデータ展開要求で示されるユーザデータを展開する。ユーザデータの展開は、第二ユーザデータ格納部3701より指定されたユーザデータを読み込み、そのユーザデータを、計算機3600がアクセス可能な、記憶イメージ格納装置3700の有するメモリなどに書き込んだり、計算機3600がアクセス可能となるように、メモリマップを変更したりすることで実現される。あるいは、記憶イメージ格納装置3700が、ユーザデータ展開要求で示されるユーザデータを第二ユーザデータ格納部3701より読み込み、計算機3800に送信し、計算機3800のメモリに書き込むよう命令してもよい。
(実施形態6:主な効果)
本実施形態では、記憶イメージ格納装置に格納されたユーザデータを、主に、記憶イメージ格納装置の中で展開するので、実施形態2のように、高速に展開することが可能となる。
(実施形態7)
実施形態7として、計算機で展開されたユーザデータが更新された場合に、その更新の情報を記憶イメージ格納装置へ送信し、格納されたユーザデータを更新する計算機システムについて説明する。
(実施形態7:計算機システムの構成)
実施形態7に係る計算機システムは、実施形態5、6のように計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置とからなる。実施形態5、6と本実施形態との違いは、上述したように計算機や記憶イメージ格納装置で展開されたユーザデータが更新された場合に、その更新の情報を記憶イメージ格納装置が受信ないし取得を行ない、格納しているユーザデータを更新する点である。
(実施形態7:計算機の構成)
図38は、実施形態7に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図を例示する。計算機3800は、記憶イメージ要求送信部401と、記憶イメージ展開部402と、ユーザデータ要求送信部3101と、ユーザデータ展開部3102と、ユーザデータ更新情報送信部3801とを有する。なお、記憶イメージ要求送信部401、記憶イメージ展開部402に代えて、記憶イメージ展開要求送信部を有していてもよい。また、計算機3800は、ユーザデータ要求送信部3101とユーザデータ展開部3102との代わりに、ユーザデータ展開要求送信部を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの計算機は、実施形態5または6に係る計算機システムの計算機がさらにユーザデータ更新情報送信部3801を有する構成となっている。以下では、主に実施形態5を基本とした場合について説明する。
「ユーザデータ更新情報送信部」3801は、ユーザデータ更新情報を送信する。「ユーザデータ更新情報」とは、ユーザデータ展開部3102で展開されたユーザデータの更新を示す情報である。例えば、更新されたファイルのパス及び更新後のファイルの内容を示す情報又は更新前との差分を示す情報である。ユーザデータ更新情報送信部3801は、ユーザデータに更新操作が行なわれるごとにユーザデータ更新情報を送信する。あるいは、更新されたユーザデータの部分を定期的に特定して、その特定されたユーザデータの部分についてのユーザデータ更新情報を送信する。また、ユーザデータがデータベース管理システムなどのプログラムにより更新されるデータである場合には、データベース管理システムでコミット操作が行なわれたときに、ユーザデータ更新情報がジャーナルやログなどを参照して生成され、送信されるようになっていてもよい。
(実施形態7:計算機の処理)
図39は、本実施形態に係る計算機システムの計算機の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。なお、図39のフローチャートでは、ユーザデータ更新情報に関する処理を例示している。ステップS3901において、ユーザデータが更新されるまで待つ。上述したように、ユーザデータが更新されるまで待つ必要は必ずしもなく、一定時間の経過やコミットなどの操作が行なわれるまで待つようになっていてもよい。ステップS3902において、ユーザデータ更新情報の生成を行なう。例えば、どのファイルが変更されたか、あるいは削除されたか、あるいは追加されたかなどを特定し、その特定に基づいてユーザデータ更新情報を生成する。生成されたユーザデータ更新情報は、ステップS3903において、送信される。
(実施形態7:記憶イメージ格納装置の構成)
図40は、実施形態7に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置4000は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、ユーザデータ格納部3401と、ユーザデータ返信部3402と、ユーザデータ更新情報受信部4001と、ユーザデータ更新部4002とを有する。また、差分情報要求送信部をさらに有していてもよい。また、記憶イメージ返信部902に代えて、第二記憶イメージ展開部を有していてもよい。また、ユーザデータ格納部3401の代わりに、第二ユーザデータ格納部を有し、ユーザデータ返信部3402の代わりに第一ユーザデータ展開部3702を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置は、実施形態5、6に係る記憶イメージ格納装置が、さらにユーザデータ更新情報受信部4001と、ユーザデータ更新部4002とを有する構成となっている。いかでは、主に実施形態5を基礎とした場合について説明する。
「ユーザデータ更新情報受信部」4001は、ユーザデータ更新情報を受信する。ここでいうユーザデータ更新情報は、ユーザデータ更新情報送信部3801により送信された情報である。したがって、ユーザデータ更新情報送信部3801の用いるプロトコルに対応したプロトコルにより受信を行なう。
「ユーザデータ更新部」4002は、ユーザデータ更新情報受信部4001で受信されたユーザデータ更新情報に応じてユーザデータ格納部3401に保持されているユーザデータを更新する。例えば、ユーザデータ更新情報が、ファイルの内容の変更を示す情報であれば、その示された変更をユーザデータ格納部3401に格納されたユーザデータに対して行なう。また、ユーザデータ更新情報がファイルの追加を示す情報であれば、ユーザデータ格納部3401に格納されたユーザデータにファイルの追加を行なう。
(実施形態7:記憶イメージ格納装置の処理の流れ)
図41は、実施形態7に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。このフローチャートは、図35のステップS3505をより詳細に説明する。ステップS4101において、ユーザデータ更新情報が受信可能になったかどうかを判断する。もし受信可能になっていれば、ステップS4102へ処理を移行させる。そうでなければ、ステップS4104へ処理を移行させ、その他の処理を行なう。
ステップS4102において、ユーザデータ更新情報を、ユーザデータ更新情報受信部4001により、受信する。ステップS4103において、ユーザデータ更新部4002により、ユーザデータ格納部3401に格納されているユーザデータを更新する。
(実施形態7:主な効果)
本実施形態は、実施形態1から6の主な効果に加えて、以下の効果を有する。すなわち、計算機101における操作により変更されたユーザデータを記憶イメージ格納装置に保持させることができる。特に、計算機101の電源を不用意に切断してしまうと、ファイルシステムのデータが破損してしまうことがあるが、本実施形態の構成では、ユーザデータの更新を示すユーザデータが計算機101から記憶イメージ格納装置102に送信され、記憶イメージ格納装置102でユーザデータが更新されるので、計算機101の電源を不用意に切断しても、ユーザデータの破損が生じない。
(実施形態8)
実施形態8として、ユーザデータをバックアップするユーザデータバックアップ装置をさらに有する計算機システムについて説明する。
(実施形態8:計算機システムの構成)
図42は、実施形態8に係る計算機システムの機能ブロック図を例示する。計算機システム4200は、計算機4201と、記憶イメージ格納装置4202と、更新サーバ装置4203と、ユーザデータバックアップ装置4204とを有する。したがって、本実施形態に係る計算機システムは、実施形態5から7のいずれかに係る計算機システムがさらにユーザデータバックアップ装置を有する構成となっている。ただし、ユーザデータバックアップ装置は、更新サーバ装置と同一の装置になっていてもよいものとする。
(実施形態8:計算機と更新サーバ装置の構成と処理)
実施形態8に係る計算機と更新サーバ装置の構成処理は、実施形態5から7のいずれかの構成と同じであるので、説明は省略する。ただし、上述したように、ユーザデータバックアップ装置が更新サーバ装置と同一の装置である場合には、下記に説明するユーザデータバックアップ装置の構成と処理が、更新サーバ装置の構成と処理に追加される。
(実施形態8:記憶イメージ格納装置の構成)
図43は、実施形態8に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置4300は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、ユーザデータ格納部3401と、ユーザデータ返信部3402と、ユーザデータ送信部4301とを有する。なお、記憶イメージ返信部902に代えて、第二記憶イメージ展開部を有していてもよい。また、ユーザデータ更新情報受信部とユーザデータ更新部とをさらに有していてもよい。また、ユーザデータ格納部3401の代わりに、第二ユーザデータ格納部を有し、ユーザデータ返信部3402の代わりに第一ユーザデータ展開部3702を有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置は、実施形態5から7のいずれかに係る計算機システムの記憶イメージ格納装置が、ユーザデータ送信部4301を有する構成となっている。
「ユーザデータ送信部」4301は、ユーザデータ格納部3401に格納されたユーザデータをユーザデータバックアップ装置4204へ送信する。送信は、定期的に行なわれてもよい。あるいは、計算機4201などからの操作に応じて行なわれるようになっていてもよい。特に、計算機4201の電源が切断されたことを検出し、この検出に応じてユーザデータの送信が行なわれると、ユーザデータ全体の整合性が取れた状態でバックアップがされる。
(実施形態8:記憶イメージ格納装置の処理)
本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理は、図41のステップS4104において、一定時間の経過や、計算機4201からの電源の切断などの信号が受信可能になったかどうかを検出し、その検出に応じて、ユーザデータ送信部4301により、ユーザデータを送信する。
(実施形態8:ユーザデータバックアップ装置の構成)
図44は、実施形態8に係るユーザデータバックアップ装置の機能ブロック図を例示する。ユーザデータバックアップ装置4400は、ユーザデータ受信部4401と、ユーザデータ格納部4402とを有する。
「ユーザデータ受信部」4401は、記憶イメージ格納装置4202よりユーザデータを受信する。受信は、ユーザデータ送信部4301によるユーザデータの送信のプロトコルに対応したプロトコルで行なわれる。
「ユーザデータ格納部」4402は、ユーザデータ受信部4401で受信されたユーザデータを格納する。例えば、ユーザデータバックアップ装置がCPU、ROM、RAM、ハードディスクなどで構成される場合には、ユーザデータを永続的に格納するためにハードディスクなどに格納する。また、磁気テープ記録装置などを介して磁気テープなどに記録されるようになっていてもよい。また、ユーザデータバックアップ装置は複数台存在し、冗長性を持って格納されるようになっていてもよい。
また、複数の記憶イメージ格納装置が存在する場合には、記憶イメージ格納装置を識別する識別情報と関連付けてユーザデータが格納される。
(実施形態8:ユーザデータバックアップ装置の処理)
図45は、本実施形態に係る計算機システムのユーザデータバックアップ装置の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。ステップS4501において、ユーザデータが、ユーザデータ受信部4401により受信されるまで待つ。受信がされれば、ステップS4502へ処理を移行させ、受信したユーザデータをユーザデータ格納部4402により格納する。
(実施形態8:主な効果)
本実施形態では、実施形態1から7の主な効果に加えて、ユーザデータが、記憶イメージ格納装置以外の装置にバックアップされるため、バックアップを確実に行なうことができる。特に、更新サーバ装置とユーザデータバックアップ装置とを連携させることにより、更新サーバ装置でユーザデータに含まれるバージョン番号などやファイルの形式を取得して、差分情報により記憶イメージの更新が可能かどうかを判断することにより、不用意に記憶イメージを更新してしまったために、プログラムがユーザデータを扱えなくなるという不具合を回避することができる。
(実施形態9)
実施形態9として、記憶イメージ格納装置は、識別情報と認証情報とを送信し、更新サーバ装置は、受信した識別情報と認証情報とに基づいて認証を行ない、認証の成功を条件に差分情報を送信する計算機システムについて説明する。
(実施形態9:計算機システムの構成)
本実施形態に係る計算機システムの構成は、実施形態1から6に係る計算機システムのように、計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置とからなる。また、実施形態8のようにさらにユーザデータバックアップ装置が備えられていてもよい。
(実施形態9:計算機の構成と処理)
実施形態9に係る計算機システムの構成と処理とは、実施形態1から7に係る計算機システムの構成と処理と同じであるので、説明は省略する。
(実施形態9:記憶イメージ格納装置の構成)
図46は、実施形態9に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置4600は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、識別情報記憶部4601と、認証情報記憶部4602と、識別認証情報送信部4603とを有する。なお、記憶イメージ返信部に代えて、第二記憶イメージ展開部2201を有していてもよい。また、ユーザデータ格納部、ユーザデータ返信部、ユーザデータ更新情報受信部、ユーザデータ更新部、ユーザデータ送信部を更に有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置は、実施形態1から7のいずれかに係る計算機システムの記憶イメージ格納装置が、さらに識別情報記憶部4601と、認証情報記憶部4602と、識別認証情報送信部4603とを有する構成となっている。
「識別情報記憶部」4601は、識別情報を記憶する。「識別情報」とは、自身を識別する情報であり、ここでいう「自身」とは、記憶イメージ格納装置4600を意味する。識別情報としては、記憶イメージ格納装置の製造番号や、Media Access Control(MAC)アドレスなどの記憶イメージ格納装置4600に固有の情報を用いるのが好ましい。もちろん、記憶イメージ格納装置4600の利用者により変えられるようになっていてもよい。識別情報記憶部4601は、図10におけるローカルストレージ1003により実現され、例えば、記憶装置1007により実現される。識別情報が記憶イメージ格納装置4600の固有の情報であり、変化することがなければ、ROMなどの書き換ができない領域に格納されるのがよい。
「認証情報記憶部」4602は、認証情報を記憶する。「認証情報」は認証のための情報であり、例えば、パスワードである。また、Public Key Infrastructureにおける秘密鍵や電子証明書などであってもよい。認証情報も変化することがなければ、ROMなどに格納されるのがよい。
「識別認証情報送信部」4603は、識別情報記憶部4601で記憶された識別情報と認証情報記憶部4602で記憶された認証情報を送信する。この送信は、後述するように、差分情報の受信に先立って行なわれる。また、認証情報が秘密鍵である場合には、認証情報そのものを送信するのではなく、秘密鍵により暗号化された情報を送信するものとする。例えば、更新サーバ装置などから送信されてきた乱数を秘密鍵により暗号化して、その暗号化の結果を送信する。
(実施形態9:更新サーバ装置の構成)
図47は、実施形態9に係る計算機システムの機能ブロック図を例示する。更新サーバ装置4700は、差分情報送信部1301と、識別認証情報受信部4701と、認証部4702とを有する。また、差分情報要求受信部を有していてもよい。従って、本実施形態に係る更新サーバ装置は、実施形態1から7に係る計算機システムの更新サーバ装置がさらに識別認証情報受信部4701と、認証部4702とを有する構成となっている。
「識別認証情報受信部」4701は、記憶イメージ格納装置より送信された識別情報と認証情報とを受信する。
「認証部」4702は、識別認証情報受信部で受信された識別情報と認証情報とに基づいて、記憶イメージ格納装置を認証する。「認証」とは、識別情報と認証情報とが適合しているかどうかを判断することである。例えば、認証部4702が記憶イメージ格納装置ごとに識別情報と認証情報とを関連付けて一行に保持するテーブルを管理している場合には、識別認証情報受信部4701で受信された識別情報と認証情報とを関連付けて保持する行がそのテーブルに存在するかどうかを確認することにより、適合しているかどうかを判断する。また、記憶イメージ格納装置の識別情報と公開鍵とを関連付けて保持しておき、受信された認証情報を公開鍵により復号して、あらかじめ記憶イメージ格納装置へ送信しておいた乱数と一致するかどうかを判断する。
本実施形態では、差分情報送信部は、認証部4702での認証の成功を条件として差分情報を送信する。
(実施形態9:記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置との処理)
図48は、本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置との処理を説明するシーケンス図である。ステップS4801において、記憶イメージ格納装置から更新サーバ装置へ識別情報と認証情報が、識別認証情報送信部4603により、送信される。更新サーバ装置では、識別認証情報受信部4701により、識別情報と認証情報とを受信し、認証部4702により認証を行なう。認証が成功すれば、ステップS4802において、差分情報を記憶イメージ格納装置へ送信する。認証が成功しなければ、エラーメッセージなどを返信し、処理を終了する。
図49も本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置との処理を説明するシーケンス図である。図49では、認証情報を更新する場合の処理の流れを中心に表現されている。
ステップS4901、S4902は、記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置が最初に通信を行なう場合に実行されるステップである。まず、更新サーバ装置には、記憶イメージ格納装置のROM内などに格納されている初期の認証情報である初期認証情報を、その識別情報(例えばMACアドレス)等と関連付けて保持しておく。ステップS4901では、初期認証情報を記憶イメージ格納装置から更新サーバ装置へ送信する。更新サーバ装置では、識別情報としてのMACアドレス等をもとに、記憶イメージ格納装置を特定し、初期認証情報が更新サーバ装置に記録されているものと同一であれば、認証成功とする。ステップS4902では、更新サーバ装置から次回に使用するべき認証情報である次回認証情報を生成して、送信する。更新サーバ装置では、送信された次回認証情報を記録する。例えば、ローカルストレージ1003の記憶ができる部分に記憶する。
その後、記憶イメージ格納装置が更新サーバ装置から更新情報を受信するためには、ステップS4903として、記録された次回認証情報の送信を行ない、更新サーバ装置では、MACアドレス等をもとに、記憶イメージ格納装置を特定し、前回送信した認証情報と同じであれば、認証成功とする。そして、ステップS4904として、更新サーバ装置は、次回認証情報を生成して送信し、記憶イメージ格納装置では、その次回認証情報を記録する。
(実施形態9:主な効果)
本実施形態では、実施形態1から7の主な効果に加えて、次の効果が生ずる。すなわち、以上説明したように認証を条件に差分情報を送信することにより、記憶イメージ格納装置の成りすましを防止することができる。また、記憶イメージ格納装置による差分情報の受信が、識別情報と認証情報との送信を条件として行なわれるので、記憶イメージ格納装置のアドレスが変化したとしても、更新サーバ装置のアドレスが変化していなければ、差分情報の受信を行なうことができる。また、更新サーバ装置4700で、識別情報と認証情報を受信し、認証が成功した場合に、その識別情報と記憶イメージ格納装置のアドレスとを関連付けて保持することにより、更新サーバ装置をDynamic Domain Name Serverとして動作させることも可能となる。すなわち、記憶イメージ格納装置の識別情報を更新サーバ装置に送信して、その記憶イメージ格納装置の現在のアドレスを問い合わせることもできる。これにより、記憶イメージ格納装置を家庭などに設置することにより、ホームサーバなどとして動作させることができ、外部から記憶イメージ格納装置を介して、家庭内などに設置された機器の操作を行なうことができる。
(実施形態10)
実施形態10として、記憶イメージ格納装置がルータなどとして動作することができる計算機システムについて説明する。
(実施形態10:計算機システムの構成)
本実施形態に係る計算機システムは、実施形態1から8のいずれかに係る計算機システムのように、計算機と記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置とからなる。また、ユーザデータバックアップ装置が備えられていてもよい。なお、本実施形態では、記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置とは、ネットワークを介して接続される。例えば、インターネットを介して接続される。
(実施形態10:計算機、更新サーバ装置、ユーザデータバックアップ装置の構成と処理)
実施形態10に係る計算機システムの計算機、更新サーバ装置、ユーザデータバックアップ装置の構成と処理は、実施形態1から8(ユーザデータバックアップ装置については、実施形態8など)のいずれかに係る計算機システムと同じであるので、説明を省略する。
(実施形態10:記憶イメージ格納装置の構成)
図50は、実施形態10に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図を例示する。記憶イメージ格納装置5000は、記憶イメージ格納部901と、記憶イメージ返信部902と、差分情報受信部903と、記憶イメージ更新部904と、中継部5001とを有する。記憶イメージ返信部に代えて、第二記憶イメージ展開部を有していてもよい。また、ユーザデータ格納部、ユーザデータ返信部、ユーザデータ更新情報受信部、ユーザデータ更新部、ユーザデータ送信部を更に有していてもよい。したがって、本実施形態に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置は、実施形態1から8のいずれかに係る計算機システムの記憶イメージ格納装置が、さらに中継部5001を有する構成となっている。
「中継部」5001は、計算機101が前記ネットワークを介した通信を可能とする部である。「前記ネットワーク」とは、記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置との接続に用いられるネットワークである。「前記ネットワークを介した通信」とは、前記ネットワークから到達可能なサーバ装置などの通信機器との通信である。したがって、中継部は、計算機から送信され、前記ネットワークに接続された装置宛てのパケットを前記ネットワークへ向けて転送する。このとき、IPマスカレードなどのように、パケットに含まれる送信元のアドレスを書き換えることを行なってもよい。また、中継部は、前記ネットワークから受信され、計算機宛てのパケットを計算機へ向けて転送する。IPマスカレードなどのように、宛て先のアドレスを計算機のアドレスに変更してもよい。
(実施形態10:記憶イメージ格納装置の処理)
実施形態10に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理は、例えば、図11におけるステップS1109において、計算機から前記ネットワーク宛てのパケットを受信した場合には、そのパケットを前記ネットワークへ転送する。また、前記ネットワークから計算機宛てのパケットを受信した場合には、そのパケットを計算機に向けて転送することを行なう。このような処理は、図10に例示された構成において、CPU1004でパケット転送を行なうプログラムを実行することにより実行が可能である。
(実施形態10:主な効果)
本実施形態においては、実施形態1から8の効果に加えて、記憶イメージ格納装置を家庭内ネットワーク用のルータなどとして使用することができ、通信を行なうために必要な装置を増加させる必要がなくなる効果を有する。
実施形態1に係る計算機システムの機能ブロック図 実施形態1に係る計算機システムの別の機能ブロック図 実施形態1に係る計算機システムの別の機能ブロック図 実施形態1に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図 ハードウェアとしての存在である計算機の構成の機能ブロック図 ハードウェアとしての存在である計算機の構成の別の機能ブロック図 記憶イメージがメモリ領域に展開された状態のメモリマップの一例図 実施形態1に係る計算機システムの計算機の処理のフローチャート 実施形態1に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図 記憶イメージ格納装置の構成の一例図 実施形態1に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理のフローチャート 記憶イメージの更新の処理を説明する図 実施形態1に係る計算機システムの更新サーバ装置の機能ブロック図 更新サーバ装置の構成の一例図 実施形態1に係る計算機システムの更新サーバ装置の処理のフローチャート 更新サーバ装置が管理するグラフとテーブルの一例図 実施形態1に係る計算機システム全体の動作の一例図 実施形態1に係る計算機システム全体の動作の一例図 計算機101から記憶イメージ要求が送信されてから記憶イメージが実行されるまでの処理のシーケンス図 計算機101から記憶イメージ要求が送信されてから記憶イメージが実行されるまでの処理のシーケンス図 実施形態2に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図 実施形態2に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図 実施形態2に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理のフローチャート 展開要求が送信されてから記憶イメージが実行されるまでの処理のシーケンス図 実施形態3に係る計算機システムの記憶イメージ更新装置の機能ブロック図 実施形態3に係る計算機システムの記憶イメージ更新装置の機能ブロック図 差分情報要求を生成するための画面の一例図 実施形態3に係る計算機システムの更新サーバ装置の機能ブロック図 実施形態4に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図 実施形態4に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理のフローチャート 実施形態5に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図 記憶イメージとユーザデータとが、記憶を行なうための同一の装置に展開された場合のメモリマップの一例図 実施形態5に係る計算機システムの計算機の処理のフローチャート 実施形態5に係る記憶イメージ格納装置の機能ブロック図 実施形態5に係る記憶イメージ格納装置の処理のフローチャート 実施形態6に係る計算機の機能ブロック図 実施形態6に係る記憶イメージ格納装置の機能ブロック図 実施形態7に係る計算機システムの計算機の機能ブロック図 実施形態7に係る計算機システムの計算機の処理のフローチャート 実施形態7に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図 実施形態7に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の処理のフローチャート 実施形態8に係る計算機システムの機能ブロック図 実施形態8に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図 施形態7に係るユーザデータバックアップ装置の機能ブロック図 実施形態8に係る計算機システムのユーザデータバックアップ装置の処理のフローチャート 実施形態9に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図 実施形態9に係る計算機システムの機能ブロック図 実施形態9に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置との処理のシーケンス図 実施形態9に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置と更新サーバ装置との処理のシーケンス図 実施形態10に係る計算機システムの記憶イメージ格納装置の機能ブロック図
符号の説明
100 計算機システム
101 計算機
102 記憶イメージ格納装置
103 更新サーバ装置

Claims (14)

  1. 計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置と、からなる計算機システムであって、
    前記計算機は、
    プログラムを展開可能な状態に含む記憶イメージを要求する記憶イメージ要求を送信する記憶イメージ要求送信部と、
    記憶イメージ要求に応じて返信される記憶イメージを実行可能に展開する記憶イメージ展開部と、
    を有し、
    前記記憶イメージ格納装置は、
    記憶イメージを格納する記憶イメージ格納部と、
    前記記憶イメージ要求に応じて前記記憶イメージ格納部に格納されている記憶イメージを返信する記憶イメージ返信部と、
    前記記憶イメージ格納部に格納された記憶イメージの差分情報を受信する差分情報受信部と、
    前記差分情報に基づいて、前記記憶イメージ格納部に格納された記憶イメージを更新する記憶イメージ更新部と、
    を有し、
    前記更新サーバ装置は、
    差分情報を送信する差分情報送信部
    を有する計算機システム。
  2. 計算機と、記憶イメージ格納装置と、更新サーバ装置と、からなる計算機システムであって、
    前記計算機は、
    プログラムを展開可能な状態に含む記憶イメージの展開要求を送信する記憶イメージ展開要求送信部
    を有し、
    前記記憶イメージ格納装置は、
    記憶イメージを格納する記憶イメージ格納部と、
    前記展開要求に応じて前記記憶イメージ格納部に格納されている記憶イメージを展開する第二記憶イメージ展開部と、
    前記記憶イメージ格納部に格納された記憶イメージの差分情報を受信する差分情報受信部と、
    前記差分情報に基づいて、前記記憶イメージ格納部に格納された記憶イメージを更新する記憶イメージ更新部と、
    を有し、
    前記更新サーバ装置は、
    差分情報を送信する差分情報送信部
    を有する計算機システム。
  3. 前記記憶イメージ格納装置は、
    前記記憶イメージ格納部に格納されている記憶イメージである既格納記憶イメージと、前記既格納記憶イメージに含まれないプログラムを前記計算機で実行可能とするために必要な記憶イメージである新記憶イメージと、の差分情報を要求する差分情報要求を送信する差分情報要求送信部と、
    をさらに有し、
    前記更新サーバ装置は、
    差分情報要求を受信する差分情報要求受信部をさらに有し、
    前記差分情報送信部は、前記差分情報要求受信部で受信された差分要求情報に応じて差分情報を送信する請求項1または2に記載の計算機システム。
  4. 前記記憶イメージ格納装置は、
    位置情報を取得する位置情報取得部、
    をさらに有し、
    前記差分情報要求送信部は、
    前記位置情報取得部で取得された位置情報に基づいてプログラムを決定するプログラム決定手段と、
    前記プログラム決定手段により決定されたプログラムが既格納記憶イメージに含まれなければ、既格納記憶イメージとそのプログラムを含む新記憶イメージとの差分情報を要求する位置由来差分情報要求送信手段と、
    を有する請求項3に記載の計算機システム。
  5. 前記計算機は、
    記憶イメージに含まれるプログラムの実行により参照されるユーザデータを要求するユーザデータ要求を送信するユーザデータ要求送信部と、
    ユーザデータ要求に応じて受信されるユーザデータを展開するユーザデータ展開部と、
    を有し、
    前記記憶イメージ格納装置は、
    ユーザデータを格納するユーザデータ格納部と、
    前記ユーザデータ要求に応じて前記ユーザデータを返信するユーザデータ返信部と、
    を有する請求項1または2のいずれか一に記載の計算機システム。
  6. 前記計算機は、
    記憶イメージに含まれるプログラムの実行により参照されるユーザデータの展開を要求するユーザデータ展開要求を送信するユーザデータ展開要求送信部を有し、
    前記記憶イメージ格納装置は、
    ユーザデータを格納する第二ユーザデータ格納部と、
    前記ユーザデータ展開要求に応じて前記ユーザデータを展開する第一ユーザデータ展開部と、
    を有する請求項1または2のいずれか一に記載の計算機システム。
  7. 前記計算機は、
    前記ユーザデータ展開部で展開されたユーザデータの更新を示すユーザデータ更新情報を送信するユーザデータ更新情報送信部
    を有し、
    前記記憶イメージ格納装置は、
    ユーザデータ更新情報を受信するユーザデータ更新情報受信部と、
    前記ユーザデータ更新情報受信部で受信されたユーザデータ更新情報に応じて前記ユーザデータ格納部に格納されているユーザデータを更新するユーザデータ更新部と、
    を有する請求項5または6に記載の計算機システム。
  8. ユーザデータバックアップ装置をさらに有し、
    前記記憶イメージ格納装置は、
    前記ユーザデータ格納部に格納されたユーザデータを前記ユーザデータバックアップ装置へ送信するユーザデータ送信部
    をさらに有し、
    前記ユーザデータバックアップ装置は、
    前記記憶イメージ格納装置よりユーザデータを受信するユーザデータ受信部と、
    前記ユーザデータ受信部で受信されたユーザデータを格納するユーザデータ格納部と、
    を有する請求項5から7のいずれか一に記載の計算機システム。
  9. 前記記憶イメージ格納装置は、
    自身を識別する識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
    認証のための認証情報を記憶する認証情報記憶部と、
    前記識別情報記憶部で記憶された識別情報と前記認証情報記憶部で記憶された認証情報を送信する識別認証情報送信部と、
    を有し、
    前記更新サーバ装置は、
    記憶イメージ格納装置より送信された識別情報と認証情報とを受信する識別認証情報受信部と、
    前記識別認証情報受信部で受信された識別情報と認証情報とに基づいて、前記記憶イメージ格納装置を認証する認証部と、
    を有し、
    前記差分情報送信部は、前記認証部での認証の成功を条件として差分情報を送信する請求項1または2のいずれか一に記載の計算機システム。
  10. 前記記憶イメージ格納装置と前記更新サーバ装置とはネットワークを介して接続され、
    前記記憶イメージ格納装置は、
    前記計算機による前記ネットワークを介した通信を可能とする中継部
    を有する請求項1または2のいずれか一に記載の計算機システム。
  11. 前記記憶イメージ格納装置は、
    前記計算機と通信するために使用される第一のインターフェースと、
    前記更新サーバ装置と通信するために使用される第二のインターフェースと、
    を有する請求項1または2に記載の計算機システム。
  12. 請求項1から11のいずれか一に記載の記憶イメージ格納装置。
  13. 記憶イメージを格納する記憶イメージ格納部を有する記憶イメージ格納装置の動作方法であって、
    記憶イメージ要求に応じて前記記憶イメージ格納部に格納されている記憶イメージを返信する記憶イメージ返信ステップと、
    前記記憶イメージ格納部に格納された記憶イメージの差分情報を受信する差分情報受信ステップと、
    前記差分情報に基づいて、前記記憶イメージ格納部に格納された記憶イメージを更新する記憶イメージ更新ステップと、
    を含む記憶イメージ格納装置の動作方法。
  14. 記憶イメージを格納する記憶イメージ格納部を有する記憶イメージ格納装置の動作方法であって、
    記憶イメージの展開要求を受信する展開要求受信ステップと、
    前記展開要求受信ステップにて受信された展開要求に応じて前記記憶イメージ格納部に格納されている記憶イメージを展開する記憶イメージ展開ステップと、
    前記記憶イメージ格納部に格納された記憶イメージの差分情報を受信する差分情報受信ステップと、
    前記差分情報に基づいて、前記記憶イメージ格納部に格納された記憶イメージを更新する記憶イメージ更新ステップと、
    を含む記憶イメージ格納装置の動作方法。
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WO2009145274A1 (ja) * 2008-05-29 2009-12-03 株式会社シー・オー・コンヴ ネットワークブートシステム

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