JP2004309715A - ボード - Google Patents

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Nobuki Matsuzaki
伸樹 松崎
Masaaki Masuyama
正明 増山
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

【課題】使用者の好みに応じて簡単に作成可能なボードBを提供する。
【解決手段】基盤となるボード本体1と、このボード本体1の掲示面側に設けられる透明なシート部材2と、このシート部材2を前記ボード本体1に対して保持する保持手段3とを具備するボードBであって、前記保持手段3が、前記ボード本体1に設けられた差込溝を有し、この差込溝に前記シート部材2の差込縁部22を差し込ませて着脱可能に保持すると共に、この保持手段3を用いて前記シート部材2をボード本体1に取り付けた状態で両者間に掲示物Kを収納可能に保持する構成とした。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者が独自でアレンジ可能なボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭やオフィス等で用途に応じて作成されるオリジナルのボードとして、ホワイトボード等と称されるものがある。この種のホワイトボードとしては、水性ペンやイレーザーなどにより書き込み及び消去可能なホウロウ製のボード本体を具備し、このボード本体に必要に応じた情報を書き込んだりしてオリジナルなボードを作成できるようにしているものが一般的である。
(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開2003−72288号公報(第3頁、段落番号0002等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ホワイトボードでは情報を逐次筆記具等にて記載する必要があり面倒である。また、印刷可能な面を有するボード本体を具備するボードを利用して、掲示したい内容を直接ボード本体に印刷することも考えられるが、他の内容を掲示したい場合には、逐次ボード本体を取り替えなければならず大掛かりな手間がかかっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたものであり、基盤となるボード本体と、このボード本体の掲示面側に設けられる透明なシート部材と、このシート部材を前記ボード本体に対して保持する保持手段とを具備するボードであって、前記保持手段が、前記ボード本体に設けられた差込溝を有し、この差込溝に前記シート部材の差込縁部を差し込ませて着脱可能に保持すると共に、この保持手段を用いて前記シート部材をボード本体に取り付けた状態で両者間に掲示物を収納可能に保持していることを特徴とする。
【0006】
このような構成のものであると、前記掲示物を前記シート部材とボード本体間に収納するだけで簡単にオリジナルボードを作成することができる。従って、例えばパーソナルコンピュータなどで作成して印刷した表などを収納し、間単にオリジナルボードを作成することも可能である。しかも、シート部材を前記差込溝へ差し込むことにより着脱可能に保持しているため、例えばボードを壁面などに取り付けたまま、ボードの前面側から容易に掲示物を入れ替えることができる。更には、透明なシート部材の上から適時追加情報等を書き込むこともでき、使用用途が飛躍的に向上する。
【0007】
また、けんどん方式により容易にシート部材を取付可能とするためには、差込方向に対する前記差込溝の寸法を、差込方向に対する前記差込縁部の寸法の略2倍に設定することが望ましい。
【0008】
更に、前記差込溝を前記ボード本体の上下左右位置に設けることで、シート部材の差込方向の自由度を増すことができると共に、例えば全ての差込溝に差し込んだ際にはしっかりとシート部材をボード本体に対して保持させることが可能となる。
【0009】
加えて、適切な位置にシート部材を保持させるためには、前記差込溝に前記シート部材の保持位置を決める位置決め手段を設けることが望ましい。具体的には、前記位置決め手段を前記差込溝に設けた段差部により構成することが考えられる。
【0010】
また、前記ボード本体の枠体に前記差込溝を設けることで、差込溝を作るための余分な部材を必要とせず簡易な構成にてボードを製造することができる。
【0011】
更に、より強固にシート部材を保持するためには、前記シート部材を前記ボード本体側に押圧する押圧部を設けることが望ましい。
【0012】
加えて、前記シート部材のコーナー部に切欠部を設けることで、差込溝を設けにくいコーナー部に差込み溝を設けない構成とすることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施形態のボードBを示す斜視図であり、図2は、前記ボードBの分解斜視図を表している。
【0015】
本実施形態におけるボードBは、図2に示すように、基盤となるボード本体1と、このボード本体1の掲示面側に設けられる透明なシート部材2と、このシート部材2を前記ボード本体1に対して着脱可能に保持する保持手段3とを具備している。そして、前記シート部材2を前記ボード本体1に対して取り付けた状態で両者間に自らパーソナルコンピュータ等により作成した表などを印刷した掲示物Kを収納すると共に、この掲示物Kの表面側に位置する前記シート部材2の上から水性ペンなどにより追加情報を記入して、簡易にオリジナルボードを作成可能としたものである。
【0016】
以下、各構成について詳述する。
【0017】
ボード本体1は、図2、図3に示すように、平面視矩形形状を成すものであり、基板となる面板11とこの面板11の周縁に嵌合させて取り付けられた枠体12とから構成されている。
【0018】
面板11は、図7に示すように、平板状の段ボールやコルクボードやポリプロピレンのボード等により構成した基台層11bと、この基台層11bの表面に貼り付けられた平滑な薄板状の鉄板により構成した表面層11aとからなる二層構造を有しており、図10に示すように、この鉄板により表面にマグネットM等を磁着可能な磁着面を形成している。
【0019】
枠体12は、図3に示すように、前記面板11の左右側縁部に嵌合される左右一対の縦フレーム121a、121bと、前記面板11の上下縁部に嵌合される上下一対の横フレーム122a、122bと、この縦フレーム121a、121b及び横フレーム122a、122bを連結するコーナー部材123とを具備している。
【0020】
また、前記縦フレーム121a、121bの長手寸法は、前記面板11の縦幅寸法と略同様であり、横フレーム122a、122bの長手寸法は、前記面板11の横幅寸法と略同様である。ここで、両者はその長さ寸法が異なるのみであるため、以下縦フレーム121a、121bを例にとって説明する。
【0021】
この縦フレーム121a、121bは、図7に示すように、側断面略コの字形状を成すものであり、その内側に前記面板11の縁部を挟みこむ取付部124を設けている。また、図7の想像線にて表したように、この縦フレーム121a、121bはシート部材2と当接する表側片部125を面板11側に湾曲させた形状を成すように押出成型されたもので、弾性を有する合成樹脂にて形成されている。
【0022】
コーナー部材123は、前記縦フレーム121a、121b及び横フレーム122a、122bを外側から挟みこんで両者を連結するもので、その二面にフレーム取付部123aを開口して前記縦フレーム121a、121b及び横フレーム122a、122bを直交させた状態で連結するものである。
【0023】
シート部材2は、ポリエステル系樹脂等を素材とする可撓性を備えた略均等厚の無色透明シートであり、このシート部材2を通してその表面側から裏面側に設けた掲示物Kを視認可能に構成されている。
【0024】
その表面は、平滑な面にて構成されており水性ペン等により記入可能な記入領域21を具備している。尚、イレーザー等により記入した情報を簡単に消去可能な素材にて構成されている。また、図4に示すように、四隅のコーナー部には、隣接する二辺に跨って切り欠いた切欠部23が形成され、更にその左右上下縁部には、前記枠体12に設けた差込溝31、32に差し込まれる差込縁部22を有している。尚、このシート部材2の縦幅寸法は、ボード本体1に取り付けた状態でシート部材2がボード本体1の表面に表出する寸法、つまり上下横フレーム122a、122bの内側端距離寸法に、シート部材2の上下に設けた前記差込縁部22の寸法Aを足した寸法L1+2Aを有している。また同様に、このシート部材2の横幅寸法は、ボード本体1に取り付けた状態でシート部材2がボード本体1の表面に表出する寸法、つまり左右縦フレーム121a、121bの内側端距離寸法に、シート部材2の左右に設けた前記差込縁部22の寸法Aを足した寸法L2+2Aを有している。
【0025】
このシート部材2を前記ボード本体1に保持する保持手段3は、前記ボード本体1に設けられた差込溝31、32を具備し、けんどん方式によりこの差込溝31、32に前記シート部材2の差込縁部22を差し込ませて着脱可能に保持するものである。加えて、本実施形態においては、前記シート部材2をボード本体1に対して適切な位置に位置決めする位置決め手段4を備えると共に、前記シート部材2を前記ボード本体1側に押圧する押圧部5を具備しシート部材2をボード本体1に近接させて保持している。
【0026】
前記差込溝31、32は、前記ボード本体1の上下左右に位置するものであり、枠体12を構成する縦フレーム121a、121b及び横フレーム122a、122bに設けられている。
【0027】
具体的には、図7に示すように、この各フレーム121a、121b、122a、122bの内側には、前記シート部材2の差込方向に対する寸法が異なる第1の差込溝31と第2の差込溝32とが形成されている。
【0028】
第1の差込溝31は、前記シート部材1を取り付ける際に利用されるものであり、前記シート部材2の差込方向に対する寸法2Aが、差込方向に対する前記差込縁部22の寸法Aの略2倍に設定されている。また、その厚み寸法を前記シート部材2と略同様の寸法としているものである。
【0029】
第2の差込溝32は、この第1の差込溝31の上部に連通して形成された溝であって、前記シート部材2の差込方向に対する寸法が、差込方向に対する前記差込縁部22の寸法Aと略同様に設定されている。
【0030】
位置決め手段4は、この第1の差込溝31と第2の差込溝32との段差部により構成されており、この段差部にシート部材2の端部を当接させて位置決めを実現している。尚、前記段差部は、前記シート部材2の厚み寸法と略同様の段差を有している。
【0031】
押圧部5は、前記シート部材2を保持する縦フレーム121a、121b及び横フレーム122a、122bの弾性を利用して構成されているもので、前記表側片部125の下面により当該シート部材2をボード本体1の面板11に向けて押圧する。
【0032】
ここで、掲示物Kとしては、例えばパーソナルコンピュータなどで作成した表などを印刷した用紙などが考えられる。
【0033】
次に、掲示物Kを挟みこみオリジナルボードBを作成する工程について説明する。
【0034】
まず、ボード本体1の掲示面側に表などを印刷した掲示物Kを位置させた状態でこの掲示物Kの表面側からシート部材2をけんどん方式でボード本体1に取り付ける。具体的には、図8に示すように、上横フレーム122a及び左縦フレーム121aを表面側に弾性変形させて差込溝31、32の挿入口を広げ、この上横フレーム122a及び左縦フレーム121aに設けた第1の差込溝31の奥までシート部材2の上縁部及び左側縁部を差し込む。その後当該シート部材2を右下方へ落とし込んで下横フレーム122b及び右縦フレーム121bの第2の差し込み溝32にシート部材2の下縁部及び右側縁部を差し込む。
【0035】
そして、図9に示すように、前記第1の差込溝31と第2の差込溝32との段差部にシート部材2の端部を当接させて位置決めし、シート部材2の差込縁部22を第2の差込溝32に差し込むと同時に押圧部5によりシート部材2を面板11側に押圧して保持する。尚、前記保持手段3を用いて前記シート部材2をボード本体1に取り付けた状態で掲示物Kは、その表面をシート部材2の裏面に略密着させた状態で両者間に挟持されている。
【0036】
以上のような構成のものであると、前記掲示物Kを前記シート部材2とボード本体1間に収納するだけで簡単にオリジナルボードBを作成することができる。従って、例えばパーソナルコンピュータなどで作成して印刷した表などを収納し、間単にオリジナルボードBを作成することも可能である。しかも、シート部材2を前記差込溝へ差し込むことにより着脱可能に保持しているため、例えばボードBを壁面などに取り付けたまま、ボードBの前面側から容易に掲示物Kを入れ替えることができる。更には、透明なシート部材2の上から適時追加情報等を書き込むこともでき、使用用途が飛躍的に向上する。
【0037】
また、差込方向に対する前記差込溝の寸法を、差込方向に対する前記差込縁部22の寸法の略2倍に設定しているため、けんどん方式により容易にシート部材2を取付することができる。
【0038】
更に、前記差込溝を前記ボード本体1の上下左右位置に設けているため、シート部材2の差込方向の自由度を増すことができると共に、例えば全ての差込溝に差し込んだ際にはしっかりとシート部材2をボード本体1に対して保持させることが可能となる。
【0039】
加えて、前記差込溝に前記シート部材2の保持位置を決める位置決め手段4を設けることで、適切な位置にシート部材2を保持させることができる。しかも、前記位置決め手段4を前記差込溝に設けた段差部により構成しているため、簡易な構成にて実現できる。
【0040】
また、前記ボード本体1の枠体12に前記差込溝を設けることで、差込溝を作るための余分な部材を必要とせず簡易な構成にてボードBを製造することができる。
【0041】
更に、前記シート部材2を前記ボード本体1側に押圧する押圧部5を設けているため、より強固にシート部材2を保持することが可能となる。
【0042】
加えて、前記シート部材2の裏面側に位置する磁着面を前記ボード本体1に設けることで、マグネット等を貼り付けられるようにしてボードBの使用態様を広げることが可能となる。
【0043】
また、前記シート部材2のコーナー部に切欠部23を設けることで、差込溝を設けにくいコーナー部に差込み溝を設けない構成とすることもできる。
【0044】
なお、本発明における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論である。例えば、本実施の形態においては、ボード本体1の上下左右に差込溝31、32を設けているが、上下一対や左右一対など任意の組み合わせにて差込溝31、32を設けても良い。また、本実施形態のシート部材2は、無色透明にて構成しているが、このシート部材2を通して掲示物Kが視認可能なものであれば有色透明なものとすることも考えられる。更に、掲示物Kとしては印刷物に拘らず写真等であっても良い。また、図10に示すように、サッカーのコートなどを印刷した掲示物Kを前記ボード本体1とシート部材2との間に挟みこみ、マグネットMを選手にみたててボードBに磁着させてオリジナルボードを作成し、例えばサッカー作戦用ボードとして利用することも考えられる。その他の構成も本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構成とすることで、前記掲示物を前記シート部材とボード本体間に収納するだけで簡単にオリジナルボードを作成することができる。従って、例えばパーソナルコンピュータなどで作成して印刷した表などを収納し、間単にオリジナルボードを作成することも可能である。しかも、シート部材を前記差込溝へ差し込むことにより着脱可能に保持しているため、例えばボードを壁面などに取り付けたまま、ボードの前面側から容易に掲示物を入れ替えることができる。更には、透明なシート部材の上から適時追加情報等を書き込むこともでき、使用用途が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるボードを示す斜視図。
【図2】同実施形態におけるボードを示す分解斜視図。
【図3】同実施形態におけるボード本体を示す正面図。
【図4】同実施形態におけるシート部材を示す正面図。
【図5】同実施形態における掲示物を示す正面図。
【図6】同実施形態におけるボードを示す正面図。
【図7】同実施形態におけるA−A線部分拡大図。
【図8】同実施形態におけるA−A線部分拡大図。
【図9】同実施形態におけるA−A線部分拡大図。
【図10】他の実施形態におけるボードの正面図。
【符号の説明】
B・・・ボード
K・・・掲示物
1・・・ボード本体
2・・・シート部材
3・・・保持手段
4・・・位置決め手段
5・・・押圧部
12・・・枠体
22・・・差込縁部
23・・・切欠部
31・・・差込溝(第1の差込溝)
32・・・差込溝(第2の差込溝)

Claims (8)

  1. 基盤となるボード本体と、このボード本体の掲示面側に設けられる透明なシート部材と、このシート部材を前記ボード本体に対して保持する保持手段とを具備するボードであって、
    前記保持手段が、前記ボード本体に設けられた差込溝を有し、この差込溝に前記シート部材の差込縁部を差し込ませて着脱可能に保持すると共に、この保持手段を用いて前記シート部材をボード本体に取り付けた状態で両者間に掲示物を収納可能に保持していることを特徴とするボード。
  2. 差込方向に対する前記差込溝の寸法が、差込方向に対する前記差込縁部の寸法の略2倍であることを特徴とする請求項1記載のボード。
  3. 前記差込溝を前記ボード本体の上下左右位置に設けたことを特徴とする請求項1または2記載のボード。
  4. 前記差込溝に前記シート部材の保持位置を決める位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3記載のボード。
  5. 前記位置決め手段を前記差込溝に設けた段差部により構成していることを特徴とする請求項4記載のボード。
  6. 前記ボード本体の枠体に前記差込溝を設けたことを特徴とする請求項1乃至5記載のボード。
  7. 前記シート部材を前記ボード本体側に押圧する押圧部を設けたことを特徴とする請求項1乃至6記載のボード。
  8. 前記シート部材のコーナー部に切欠部を設けたことを特徴とする請求項1乃至7記載のボード。
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