JP3123943U - 写し絵玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原板同士の連結等に工夫を施して遊戯パターンを顕著に多くすることができた新規の写し絵玩具を提供する。
【解決手段】 凹み部を有するトレイと凹み部にセットする正方形擦り絵用原板と用紙押え具とから構成され、各擦り絵用原板の4辺及び凹み部の周囲各立上り壁には連結凸部及び連結凹部が設けられ、これら連結凸部、連結凹部は立上り壁と擦り絵用原板の連結機能及び擦り絵用原板同士の連結機能を果たすようにされ、これら全連結機能は各擦り絵用原板にあってはその対角線を対称軸として対称になり且つ隅角の先端までの距離が同じになる構成にすることにより、また各立上り壁にあっては凹み部の対角線を対称軸として対称になり且つ各擦り絵用原板の嵌着域の隅角の先端までの距離が同じになる構成にすることにより可能にされている。
【選択図】図1

Description

本考案は、原板同士の連結等に工夫を施して遊戯パターンを顕著に多くすることができた写し絵玩具に関するものである。
従来、絵柄、文字等を転写する場合、原画を横に置き、それを見ながら用紙にその絵を転写するか、原画の上にトレーシングペーパー等用紙を乗せ置いて、その絵をなぞって当該トレーシングペーパー等用紙にその絵を転写する方法を行っていた。
ところが、子供、特に小学校の低学年以下の子供にあっては、曲線はもとより、直線を書くのもおぼつかないのに、たとえトレーシングペーパー等用紙を用いて転写する場合であっては、トレーシングペーパー等用紙がズレ動くなどして上手に転写ができないという問題(1)があった。
上記問題(1)の解決には、例えば上・下の窓状枠に当該枠と同じ形に裁断された用紙を挟み込んで動かないようにする手段(特許文献1の「0003」参照)が知られているが、これには同じ形に裁断された特定の用紙しか利用できないという問題(2)があった。
他方、左右両辺に連結凸部を設けたカード(特許文献2中、符号16a)と左右両辺に連結凹部を設けたカード(特許文献2中、符号16b)を交互配置で連結するように構成された形式が「特許文献2」に開示されている。しかしながら、この形式によるときには、カード16a同士またはカード同士16bは連結できないのみならずカード16aの上下に同種のカード16a若しくは他のカード16bを、またはカード16bの上下に同種のカード16b若しくは他のカード16aを連結できない弱点があり、少ない連結パターンでしか遊戯できないという問題(3)があった。
実開平7−34456号公報 特開2004−20891号公報
本考案は、上記のような問題(1)〜問題(3)を解決する工夫及びその他の作用効果を得る工夫を施した新規の写し絵玩具を提供することを課題とする。
請求項1に本考案係る写し絵玩具にあっては、正方形主版の4辺各辺に当該正方形の一本の対角線を対称軸として対称になり且つ隅角の先端までの距離が同じになる構成で連結凸部及び連結凹部が設けられた擦り絵用原板を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る写し絵玩具にあっては、外周内面が立上り壁により囲繞された浅い矩形の凹み部を上面に有する薄型のトレイと、上記凹み部に並べて嵌着する多数枚の請求項1記載の擦り絵用原板とにより構成され、凹み部の立上り壁の4辺各辺には、上記擦り絵用原板の連結凸部及び連結凹部が嵌合・離脱しうる連結凹部及び連結凸部が上記凹み部の一本の対角線を対称軸として対称になり且つ各擦り絵用原板の嵌着域の隅角の先端までの距離が同じになる構成で設けられていることを特徴とする。
そして、上記各擦り絵用原板の表面及び裏面には、異なる絵、文字等を表わす凹・凸の線若しくは面が設けられ、これら各擦り絵用原板の凹・凸が相互に関連する意味を表出する若しくは絵合等物合を形成するようにされている。
また、上記写し絵玩具にあっては、上記トレイの外辺には、上記用紙押え具とで用紙を挟み止める用紙受け部が設けられ、これら用紙押え具、用紙受け部には用紙を挟み止めるための磁石が設けられている。
そして、上記磁石は、外面に露呈しないようにされ且つその吸着機能は用紙押え具にあってはその表裏で、または用紙受け部にあってもその表裏で果たすようにされている。
さらに、上記トレイの裏面は、スケッチ板として機能する構成にされている。
また、トレイの片隅には、上記擦り絵用原板が凹み部に嵌着された満杯の状況にあるときに、その中の1枚の擦り絵用原板を手指で押し出して残りの擦り絵用原板を外し易くするための原板押出し用孔が設けられている。
そして、上記指用挿し込み孔は、1枚の擦り絵用原板の嵌着域の中心ではない個所を押圧するために偏倚した位置に設けられている。
請求項1に係る写し絵玩具は、正方形主版の4辺各辺に当該正方形の一本の対角線を対称軸として対称になり且つ隅角の先端までの距離が同じになる構成で連結凸部及び連結凹部が設けられた擦り絵用原板を備えているので、後述するように、上記全擦り絵用原板は、相互に上・下・左・右側に連結替えを行って遊戯することができ、しかも、当該連結替えは表裏反転してもできる。そして、これら表裏反転による連結替えによれば、90度回転した向きに変えることができる。したがって、数多くの連結パターンを任意に形成して遊戯しうる形式の写し絵玩具を提供可能にできる。また、擦り絵用原板同士は、連結凸部と連結凹部との連結が4辺において行う構成にしてあるので、上記問題(1)を解決できる。
請求項2に係る写し絵玩具にあっては、外周内面が立上り壁により囲繞された浅い矩形の凹み部を上面に有する薄型のトレイと、上記凹み部に並べて嵌着する多数枚の請求項1記載の擦り絵用原板とにより構成され、凹み部の立上り壁の4辺各辺には、上記擦り絵用原板の連結凸部及び連結凹部が嵌合・離脱しうる連結凹部及び連結凸部が上記凹み部の一本の対角線を対称軸として対称になり且つ各擦り絵用原板の嵌着域の隅角の先端までの距離が同じになる構成で設けられているので、上記全擦り絵用原板は、トレイの凹み部内において相互に上・下・左・右側に連結替えを行って遊戯することができ、しかも、当該連結替えは表裏反転してもできる。そして、これら表裏反転による連結替えによれば、90度回転した向きに変えることができる。したがって、トレイの凹み部内において数多くの連結パターンを形成して遊戯しうる形式の写し絵玩具を容易に提供できる。
そして、請求項3に係る写し絵玩具にあっては、上記各擦り絵用原板の表面及び裏面には異なる絵、文字等を表わす凹・凸の線若しくは面が設けられ、これら各擦り絵用原板の凹・凸が相互に関連する意味を表出する若しくは絵合等物合を形成するようにされたことを特徴とするので、凹み部に全擦り絵用原板を嵌めてから、その上に用紙を載せ止めてセットすると共に当該用紙の上を鉛筆、色鉛筆、マーカーペン、クレヨン等筆記用具により擦りることで同用紙の上に擦り絵を転写する場合にあっては、擦り絵用原板の連結を任意に変えて各擦り絵用原板の配列を変更すれば、容易に異なる擦り絵(写し絵)を得ることができる。
また、上記トレイの外辺には、上記用紙押え具とで用紙を挟み止める用紙受け部が設けられ、これら用紙押え具、用紙受け部には用紙を挟み止めるための磁石が設けられているので、全擦り絵用原板を凹み部に嵌めたのちにその上に用紙を載せると共に当該用紙の上辺個所に用紙押え具を載せることにより、当該用紙押え具と用紙受け部11との間に用紙を挟み止めることができる。つまり、特定サイズの用紙でなくともセットでき、上記問題(2)の解決を達成できる。
そして、用紙への転写後には、用紙押え具による用紙の挟み止め状態のまま磁性を備えた黒板や冷蔵庫、スチール製ロッカー等鉄板製家具の壁面に用紙受け部の裏面を吸着させて展示したり、用紙押え具を外して用紙を解放してから当該用紙を上記の黒板や鉄板製家具の壁面に重ねると共にその上から用紙押え具で挟み止めて展示したりすることを可能にできる。このようにすれば展示がスムースに行えるから利便である。
請求項5に係る写し絵玩具にあっては、上記磁石が、外面に露呈しないようにされていることを特徴とするので、例えば幼児が無意識若しくは故意に舐めるようなことがあるとしても当該磁石には直接接触することがなく衛生的にも安全であるのみならず上記磁石の吸着機能は用紙押え具にあってはその表裏で、または用紙受け部にあってもその表裏で果たすようにされているので、上記展示を行うなどの場合には、用紙押え具及び用紙受け部の両端に設けられた磁石の両面使用が可能であるから、トレイに対する用紙の固定機能及び壁面への展示機能を一品で果たすことができる。特に用紙押え具は自由に表裏反転して使用可能であるから便利である。
請求項6に係る写し絵玩具は、トレイの裏面は、スケッチ板として機能する構成にされているので、任意にスケッチ板として使用できる重宝さがある。
請求項7に係る写し絵玩具は、上記擦り絵用原板が凹み部に嵌着された満杯の状況にあるときに、その中の1枚の擦り絵用原板を手指で押し出す原板押出し用孔がトレイの底壁の片隅に設けられていることを特徴とするので、残りの擦り絵用原板の外し操作が容易且つスピーディ行うことができる。
請求項8に係る写し絵玩具にあっては、指用挿し込み孔が、1枚の擦り絵用原板の嵌着域の中心ではない個所を押圧するために偏倚した位置に設けられていることを特徴とするので、上記1枚目の擦り絵用原板を手指で押し出すときには、結果として、当該1枚目の擦り絵用原板が斜めに立ち上がる方向の力を受けることになるから外れ易く、誰でも簡単に上記の連結替え操作を難無く行いうるようにできる。
以下、図面に基づいて、本考案の実施の形態に係る写し絵玩具を説明する。なお、図1は全体を示す一部分解斜視図であり、図2は全体を示す正面図であり、図3は同じく擦り絵用原板を除いた状態で示す正面図であり、図4は同じく背面図であり、図5は図1A−A線に沿う分解断面図であり、図6は図1B−B線に沿う断面図であり、図7は擦り絵用原板を示す正面図であり、図8は擦り絵用原板の連結例を示す説明図であり、図9及び図10はそれぞれ用例を示す断面図である。
この実施の形態に係る写し絵玩具1は、外周内面が立上り壁2により囲繞された矩形の浅い凹み部3を上面に有する薄型のトレイ4と、このトレイ4の凹み部3にセット可能な6枚の正方形擦り絵用原板5a〜5fと、用紙6を保持する平板棒状の用紙押え具7とから構成されている。これらトレイ4、擦り絵用原板5a〜5f、用紙押え具7は、硬質プラスチックにより成形されている。
上記トレイ4の凹み部3は、その中に上記6枚の擦り絵用原板5a〜5fを縦2枚、横3枚の配列に並べて嵌着したときには、擦り絵用原板5a〜5fと立上り壁2との間および擦り絵用原板5a〜5f同士の間に必要以上の隙間を形成しないサイズにされ、擦り絵用原板5a〜5fが何らかの外力を受けた濫りに遊び動いて擦り絵にズレを生起しないようにしてある。また、同凹み部3の底面には、嵌着状態にされた上記6枚の各原版5a〜5fの中央部が載架する円形線状部及び4隅部分が載架する放射線状部より形成されたリブ8a〜8fが設けられている。なお、トレイ4の凹み部3の大きさ、擦り絵用原板の大きさ、枚数を増減すること、凹み部3の形、擦り絵用原板は形の変更は任意である。
また、各擦り絵用原板5a〜5fにおける4辺の各辺及び凹み部3における4辺の各立上り壁2には、連結凸部9及び連結凹部10が設けられている。これら連結凸部9、連結凹部10は、各擦り絵用原板5a〜5fがトレイ4の凹み部3に嵌着されたときには、立上り壁2と擦り絵用原板5a〜5fとの連結機能及び擦り絵用原板5a〜5f同士の連結機能を果たすようにされ且つ両連結機能は各擦り絵用原板5a〜5fが表裏反転された場合にも果たすようにされている。なお、具体的には、これら全連結機能は、連結凸部9及び連結凹部10を図に示すように各擦り絵用原板5a〜5fにあってはその対角線を対称軸として対称になり且つ隅角の先端までの距離が同じになる構成にすることにより、また各立上り壁2にあっては凹み部3の対角線を対称軸として対称になり且つ各擦り絵用原板5a〜5fの嵌着域の隅角の先端までの距離が同じになる構成にすることにより可能にされている。
連結凸部9は、その先端部が広い幅に構成され、他方、連結凹部10は、その間口が狭い構成にされていて所謂横嵌め形式になっているので、後述する筆記用具の移動につられて擦り絵用原板5a〜5fが横ズレを生起するような惧れがなく、連結が外れるようなことはなく、快適に筆記用具の移動ができる。
さらに、上記トレイ4の奥側の外辺には、用紙6を上記用紙押え具7とで挟み止める用紙受け部11が一体に延設され、これら用紙押え具7、用紙受け部11の両端部には用紙6を強く挟み止めるための磁石7a、7b、11a、11bが埋め込まれている。なお、これら磁石7a、7b、11a、11bは、幼児の安全性を確保するために外面に露呈しないようにされ且つその吸着機能は用紙押え具7にあってはその表裏で、また用紙受け部11にあってもその表裏で果たすようにされている。
また、上記擦り絵用原板5a〜5fのそれぞれには、その表面及び裏面に適宜の絵や文字等を表わす擦り絵用版面が設けられている。ここではその表示を省略しているが、各擦り絵用原板5a〜5fの擦り絵用版面が、相互に関連して一つの内容若パターンを形成するようにしたり、漫画・アニメなどの登場人物の絵柄を形成するようにしたり、複数枚若しくは全部が所謂合体して大きな絵を形成する割符のような分割絵にしたり、知育機能や学習機能をもつ絵や文字にしたり、塗り絵の下絵を形成するようにしたりして実施される。結果として、本考案によれば、多種多様の製品が適宜提供できる。
さらに、上記トレイ4の下面(裏面)は、スケッチ板12として機能する構成にされている。また、このスケッチ板12の片隅には、上記擦り絵用原板5a〜5fのすべてが凹み部3に嵌着された満杯の状況にあるときに、その中の1枚の擦り絵用原板を手指で押し出して残りの擦り絵用原板を外し易くするための原板押出し用孔13が設けられている。なお、この指用挿し込み孔13は、上記1枚の擦り絵用原板の中心ではない個所を押圧して同原板を斜めに起し外すようにするために偏倚した位置に設けられている。この実施の形態例では、当該偏倚に伴ってリブ8dもその円形線状部が原板押出し用孔13の切縁に偏倚させて当該切縁を補強するようにしてある。なお、原板押出し用孔13は上記の偏倚により角に近付けてあるので、その分上記スケッチ板12の有効面積が広くなるから、使い勝手が好く便利である。
なお、図8の(a)(b)(c)(d)は、擦り絵用原板5aに対する擦り絵用原板5bの連結の様子を示している。すなわち、擦り絵用原板5aを固定した状態にしてある場合には、その周りに仮想線で示しているように例えば当該擦り絵用原板5aに対して擦り絵用原板5bを連結することができる。この連結の状態の場合、上下に位置する擦り絵用原板5b同士または左右に位置する擦り絵用原板5b同士は、表裏の向きをそのままにした状態で入れ替えても擦り絵用原板5aには連結できる。また同様に上と右、上と左、下と右若しくは下と左も表裏の向きをそのままにした状態で入れ替える等ができる。なお、同図8の中に描画した白抜きの矢印は各原板5a、5bの表側の版面の向きを意味し、線の矢印は裏側の版面の向きを意味している。
要するに、上記図8の(a)によれば、擦り絵用原板5a及び擦り絵用原板5bの両方が表面にあるときには、擦り絵用原板5aの上・下・左・右側に対して擦り絵用原板5bの表裏向きを変えずに自由に連結できる。図8の(b)によれば、擦り絵用原板5a及び擦り絵用原板5bの両方が裏面にあるときには、擦り絵用原板5bの上・下・左・右側に対して擦り絵用原板5bが擦り絵用原板5bの表裏向きを変えずに自由に連結できることが分かる。また、図8の(c)によれば、擦り絵用原板5aが裏側になっているときにおいてこれに擦り絵用原板5bを表側向きのままで連結した場合には、当該擦り絵用原板5bが90度回転して横向きになった状態で連結が可能になり、図8の(d)によれば、擦り絵用原板5aが表側になっているときにおいてこれに擦り絵用原板5bを裏側向きの状態で連結した場合には、当該擦り絵用原板5bが反対の横向きになった状態での連結が可能であることが分かる。つまり、これらのことから、上記全擦り絵用原板5a〜5fは、相互に上・下・左・右側に連結可能であることが分かる。そして、表裏反転して連結したときには、90度回転した向きに変わることが分かる。
してみると、向きが変わる点、変わらない点を考慮(加味)して版面を形成することが可能になるから、例えば上記の内容パターンの形成や上記の合体手段の形成等にあっては、難易度をつけて実施するのに有利である。
上記のようなことから、擦り絵用原板5a〜5fよる可能な連結パターンは、上記「特許文献2」に開示されている学習用教材に比べて格段に多くなることが理解できる。なお、上記した連結の仕方は、単に例に過ぎず、遊戯者の工夫次第で他の連結が勿論可能であるが、その説明はここでは省略する。このように、多くの連結パターンで遊戯ができるから、今までに無かった興趣を備えている写し絵玩具を容易に提供できる。
なお、上記擦り絵用原板を範にすれば、同様の構成、作用、効果を備えた形のカード等小片は、同様にして得ることができる。そして、当該カード等小片はこれを例えば学習用教材、教材セット、知育玩具、その他の玩具の構成に利用しうるようにすることができる。このようなことから、本考案は当該カード等小片を備えた玩具にも及ぶものとする。
次に、上記のように構成された写し絵玩具1の使用方法を説明する。
先ず、全擦り絵用原板5a〜5fを例えば図1に示すような配列で凹み部3に嵌める。その後、その上に用紙6を載せると共に当該用紙6の上辺個所に用紙押え具7を載せて当該用紙押え具7と用紙受け部11とにより用紙6を挟み止める。このようにして用紙6のセットが終了したなら、鉛筆、色鉛筆、マーカーペン、クレヨン等筆記用具により用紙6の上を擦りることで同用紙6の上に擦り絵(写し絵)を転写する。
そして、転写後には、用紙押え具7による用紙6の挟み止め状態のまま磁性を備えた黒板や冷蔵庫、スチール製ロッカー等鉄板製家具の壁面14に用紙受け部11の裏面を吸着させて展示したり、用紙押え具7を外して用紙6を解放してから当該用紙6を上記の黒板や鉄板製家具の壁面14に重ねると共にその上から用紙押え具7で挟み止めて展示したりする。このようにすれば展示がスムースに行えるから利便である。この場合、用紙押え具7及び用紙受け部11の各々は、その両端の磁石7a、7b、11a、11bが両面使用可能に固定されているから、トレイ4に対する用紙6の固定機能及び壁面への展示機能を一品で果たすことができる。
なお、上記の擦り絵(写し絵)には、写し絵に色付けをしたり、写し絵の周囲に手書きの絵を追加したり、背景を追加したりして絵を完成する等ができ、所謂お絵描き用玩具としても使用できる。
以上、本考案の実施の形態について説明したが、本考案は、上記実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。また、転写体の例として用紙6を用いたが、布その他のシート状転写体を用いても良い。
全体を示す一部分解斜視図である。 全体を示す正面図である。 同じく擦り絵用原板を除いた状態で示す正面図である。 同じく背面図である。 図1A−A線に沿う分解断面図である。 図1B−B線に沿う断面図である。 一枚の擦り絵用原板を示す正面図である。 擦り絵用原板の連結例を示す説明図である。 用例を示す断面図である。 他の用例を示す断面図である。
符号の説明
1 写し絵玩具
2 立上り壁
3 凹み部
4 トレイ
5a〜5f 擦り絵用原板
6 用紙
7 用紙押え具
7a、7b 磁石
8a〜8f リブ
9 連結凸部
10 連結凹部
11 用紙受け部
11a、11b 磁石
12 スケッチ板
13 原板押出し用孔
14 壁面

Claims (8)

  1. 正方形主版の4辺各辺に当該正方形の一本の対角線を対称軸として対称になり且つ隅角の先端までの距離が同じになる構成で連結凸部及び連結凹部が設けられた擦り絵用原板を備えていることを特徴とする写し絵玩具。
  2. 外周内面が立上り壁により囲繞された浅い矩形の凹み部を上面に有する薄型のトレイと、上記凹み部に並べて嵌着する多数枚の請求項1記載の擦り絵用原板とにより構成され、凹み部の立上り壁の4辺各辺には、上記擦り絵用原板の連結凸部及び連結凹部が嵌合・離脱しうる連結凹部及び連結凸部が上記凹み部の一本の対角線を対称軸として対称になり且つ各擦り絵用原板の嵌着域の隅角の先端までの距離が同じになる構成で設けられていることを特徴とする請求項1記載の写し絵玩具。
  3. 上記各擦り絵用原板の表面及び裏面には異なる絵、文字等を表わす凹・凸の線若しくは面が設けられ、これら各擦り絵用原板の凹・凸が相互に関連する意味を表出する若しくは絵合等物合を形成するようにされたことを特徴とする請求項2記載の写し絵玩具。
  4. 上記トレイの外辺には、上記用紙押え具とで用紙を挟み止める用紙受け部が設けられ、これら用紙押え具、用紙受け部には用紙を挟み止めるための磁石が設けられていることを特徴とする請求項2または3記載の写し絵玩具。
  5. 上記磁石は、外面に露呈しないようにされ且つその吸着機能は用紙押え具にあってはその表裏で、または用紙受け部にあってもその表裏で果たすようにされていることを特徴とする請求項4記載の写し絵玩具。
  6. トレイの裏面は、スケッチ板として機能する構成にされていることを特徴とする請求項2〜5いずれか一つに記載の写し絵玩具。
  7. トレイの片隅には、上記擦り絵用原板が凹み部に嵌着された満杯の状況にあるときに、その中の1枚の擦り絵用原板を手指で押し出して残りの擦り絵用原板を外し易くするための原板押出し用孔が設けられていることを特徴とする請求項2〜6いずれか一つに記載の写し絵玩具。
  8. 指用挿し込み孔は、1枚の擦り絵用原板の嵌着域の中心ではない個所を押圧するために偏倚した位置に設けられていることを特徴とする請求項2〜7いずれか一つに記載の写し絵玩具。
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