JP2004308183A - 自動車用ドアハンドル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作部14aを操作することによってドアの上下部に装着されたロック装置を駆動して車体側の上下部に設けられたストライカとの係合を解除して、ドアの開扉を可能とするようにした自動車用ドアハンドル装置において、操作部材14の操作に応動して一方側が上方に回動し他方側が下方に回動するレバー22を設け、該レバー22の一方側に下部のロック装置と接続される下部ケーブル40を取り付け、他方側に上部のロック装置と接続される上部ケーブル30を取り付け、レバー22の回動に応じて前記上下部のケーブル30,40を介して上下部のロック装置5,5が駆動するようにした。
【選択図】 図15
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作部を操作することによってドアの上下部に装着されたロック装置を駆動して車体側の上下部に設けられたストライカとの係合を解除し、ドアの開扉を可能とするようにした自動車用ドアハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2002−266524号公報
【0003】
図16,図17は、従来のドアの上下部に装着されたロック装置を駆動して車体側の上下部に設けられたストライカとの係合を解除し、ドアの開扉を可能とするようにした自動車用ドアハンドル装置の図であり、図16は自動車用ドアハンドル装置の操作部側の図で、図17は被操作部側の図である。この自動車用ハンドル装置は、ハンドルベース50の裏面側に支持部51,51を突出して形成し、長軸52で回転自在に取り付けられる一対の回転アーム53,53が形成されるハンドルレバー54を設け、ハンドルベース50の前面側に形成した凹部55に収納したハンドルレバー54のオープニングハンドル56(操作部)を操作すると前記一対の回転アーム53,53が回動するようになっている。
そして、裏面側には、ハンドルベース50とは別体のレバープレート60を形成し、このレバープレート60には共通軸61でレバープレート60に軸支される対称的形状の2つのラッチレバー62、63を設け、前記ラッチレバー62、63には、前記ハンドルレバー54の回転アーム53,53の先端当接部53a,53aが当接係合する係合部64,65が設けられる。66はラッチバネであり、ラッチバネ66によりラッチレバー62は時計回り方向にラッチレバー63は反時計回り方向に付勢されて、それぞれレバープレート60のストッパ部67に当接停止している。70,71は前記上下部のロック装置に至るワイヤー(又はロッド)であり、アウター72,73とインナー74,75で構成されインナー74,75の先端に係止球76,77を備え、前記ラッチレバー62,63の係止凹部62a、63aに連結されている。そしてワイヤー70,71が外れないように覆い片62b,63b(63bは図示せず)が設けられている。
【0004】
そして、ハンドルレバー54を操作すると、回転アーム53,53が回動し、その先端当接部53a,53aが前記ラッチレバー62,63の係合部64,65に当接して、ラッチレバー62を反時計回り方向にラッチレバー63を時計回りに回動する。これによって、ワイヤ70,71のインナー74,75は引き出されて、上下部のロック装置を駆動し、ストライカとの係合を解除してドアの開放を可能とするようになっている。そしてドアの開放後はロック装置側スプリングの戻し作用によってワイヤ74,75はアウター72,73内に引き込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1のドアハンドル装置は、2枚のラッチレバーを設けそれぞれのラッチレバーに連結されたワイヤがロック装置を駆動するようになっているものであり、部品点数が多くなり構造が複雑なものになっていた。
【0006】
また、ワイヤの先端の係止球がレバーに係合しているだけであるため、ラッチレバーの係止部はワイヤの引っ張り方向にのみ係合して作用するもので、ラッチレバーが戻り回動したときには、非係合状態となるためロック装置側でワイヤを元の位置に戻さなければならないものであった。そして、ロック装置側の引っ張り速度よりもレバーの戻り回動が早かった場合には、ワイヤが撓んで覆い片から外れレバーとの係合が外れるおそれがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記問題を解決するために本発明は、操作部材の操作に応動して一方側が上方に回動し他方側が下方に回動するレバーを設け、該レバーの一方側に下部のロック装置と接続される下部ケーブルを取り付け、他方側に上部のロック装置と接続される上部ケーブルを取り付け、レバーの回動に応じて前記上下部のケーブルを介して上下部のロック装置が駆動するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
この構成によれば、レバーが一枚であるのでそれだけ部品点数が少なく構造が簡単なものとなる。
【0009】
また、レバーには両側に連結孔を形成して一方側の連結孔に連結用のクリップを装着し、上部ケーブルの下方端部には下方に延びた基部と該基部から水平方向に折れ曲がった胴体部と胴体部から下方に折れ曲がった係合部を形成し、前記下部ケーブルの上方端部には上方に延びた基部と該基部から水平に折れ曲がった胴体部を形成し、前記上部ケーブルの下方端部を他方の連結孔に取り付け、前記下部ケーブルの上方端部を連結用のクリップに取り付けるようにすることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、上部ケーブルにハンドルを組み付ける際には、下方側は自由になっているので、ハンドルの位置を変えながら上部ケーブルの下方端部とレバーの連結孔を接続できるので、クリップが不要となりそれだけ部品数が少なくなる。また、上部ケーブルを先に接続するのでハンドルが下方にぶら下がった状態となり、保持する必要がないので下部ケーブルの組み付け性が容易である。
【0011】
さらに、前記上部ケーブルを取り付けるレバーの他方側は、ドアハンドル装置の中心よりも上方に位置し、略中央付近に配置されていることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、上部ケーブルにハンドルを組み付けた後、ハンドルが回転したり位置がずれたりすることなく下方にぶら下がった状態となり、下部ケーブルの組み付け性がより容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例のドアハンドル装置を装着した自動車の右側ドアを開扉した状態を上方から見た図であり、図2は左側ドアの正面から見た図である。
【0014】
1は自動車の前側の左右に装着され蝶番2で開閉可能に軸支された前部ドア1で、該前部ドア1は自動車の外側の面であるアウターパネル1aと、車室内側のインナーパネル1bと接続部分である半露出パネル1cで主要部分が形成されている。そして、アウターパネル1aには前部ドアハンドル3が取り付けられ、インナーパネル1bにはインナーハンドル4が取り付けられ、インナーパネル1bと半露出パネル1c間には前記前部ドアハンドル3とインナーハンドル4のいずれかの操作に応動して、後述するストライカ9と係脱するロック装置5が取り付けられている。
【0015】
6は自動車の後部の左右に装着され蝶番7で軸支された後部ドアで、該後部ドア6は自動車の外側の面であるアウターパネル6aと、車室内側のインナーパネル6b(車室内側パネル)と接続部分である半露出パネル6cで主要部分が形成されている。そして、インナーパネル6bの前端部には後部ドアハンドル8が取り付けられ、半露出パネル6cには前記ロック装置5が係合するストライカ9が取り付けられている。更に後部ドア6の前側上下端には、車体に設けられたストライカ10,10と係脱するロック装置11,11が取り付けられている。
【0016】
ドアが閉じられた状態では、後部ドア6に取り付けられたロック装置11,11が車体に設けられたストライカ10,10と係合して後部ドア6を閉じた状態に維持し、前部ドア1に取り付けられたロック装置5は後部ドア6の半露出パネル6cに取り付けられたストライカ9と係合して前部ドア1を閉じた状態に維持している。そして、前部ドアハンドル3若しくはインナーハンドル4を操作するとロック装置5が応動してストライカ9との係合を解除して前部ドア1が開扉する。次に後部ドアハンドルを後部ドアハンドル8を操作すると後述するケーブル30,40を介してロック装置11,11が応動して車体に設けられたストライカ10,10との係合を解除し、後部ドア6が開扉するようになっている。
【0017】
次に後部ドアハンドル8を詳細に説明する。なお、便宜上、図4乃至図8はケーブル30,40を省略している。
図3において、12はハンドルベースであり、該ハンドルベース12は後述するブラケットにネジ13で固定され、正面側にはオープニングハンドル14が収納される凹部15が形成されている。
【0018】
オープニングハンドル14は、後述する長軸20を中心に回動可能となっており、操作部14aは図4において長軸20の真下付近から前方に向かって長軸20を中心とした円弧状態に形成されている。従って、操作部14aの後端14bを、後側から前側への操作すると前端14c(阻止部材)は車室内から車室外(図4においてA方向)へ向かって回動する。また、車室内または車室外から操作する場合、人の位置からすると斜め前方(図4においてB方向)に向かって操作することになり、後部ドア6を開扉する方向へ作用することになる。なお、後端14bは回動すると斜めの傾斜がより大きくなり(図6においてC方向)、後部ドア6を開扉する方向へ、より大きく作用が働くことになる。
【0019】
また、オープニングハンドル14には、ハンドルベース12に形成した開口12aを介してハンドルベース12の裏面側に突出するアーム16,17が形成され、一方のアーム16には、図4において右側に突出した押圧部18が突設されている。
【0020】
19は後部ドア6のインナーパネル6bの前端部(図4において左側)に取り付けられるブラケットであり、このブラケット19は金属板をプレス加工して形成され、取付部19aと19bが設けられている。そして、この取付部19aと19bと図示していない他の取付部の3箇所でインナーパネル6bに図示しないネジ止めにより固定されるようになっている。
【0021】
このブラケット19には、長軸20、支軸21に回動可能に軸支されたレバー22、長軸20に装着されたリターンスプリング23、前記オープニングハンドル14の戻し操作時の衝撃音を和らげるゴム部材で形成されたストップラバー24,25が装着されている。
【0022】
長軸20は前記オープニング14のアーム16,17に穿設された軸孔(図示せず)に貫入してオープニングハンドル14を回動可能に支持する棒状であって、その一端部20aが鍔部となっており、前記アーム16,17間にリターンスプリング23を配設した状態で他端部20bを加締によってブラケット19に固定されている。
【0023】
レバー22は前記オープニングハンドル14のアーム16の突設された押圧部18に当接している押圧受部22a、回動したとき前記一方のストップラバー24に接触しないように設けられた逃がし孔22b、前記リターンスプリング23の一端部23aに係合する凹部22c、後述する上方のケーブル30に連結する連結孔22d、下方のケーブル40に連結する連結孔22eが形成され、リターンスプリング23によって支軸21を中心に図5において、時計回り方向に付勢されている。そして、連結孔22eには下方のケーブル40を保持するクリップ26が嵌入されている。
【0024】
クリップ26は図9(a)乃至(d)に示すように板状の基部26a、円筒状の胴体部26b、弾性係合部26c、弾性保持部26dで形成されており、基部26aと弾性保持部26dとの開口部26eに傾斜面26fが形成されており、弾性係合部26cを上記レバー22の連結孔22eに挿入して押し込むことにより弾性係合部26cが係合した状態で胴体部26bが連結孔22eに嵌合してクリップ26がレバー22に回動可能に装着されるようになっている。
【0025】
ストップラバー24,25は同一の形状でありストッパ部24a(図示せず),25aと係止部24b,25bで形成されている。そしてストッパ部24aはオープニングハンドルに形成された当接部(図示せず)に当接し、ストッパ部25aはアーム17に形成した当接部17aに当接している。
【0026】
また、上記ブラケット19には後述する上方のケーブル30と下方のケーブル40を取り付ける取付片27,28が折り曲げて形成されている。この取付片27,28にはそれぞれU字状の取付凹部27a,28aが設けられている。
【0027】
上方のケーブル30は、図10に示すようにインナーケーブル31、該インナーケーブル31の先端に取り付けられた連結部32、インナーケーブル31を摺動自在に収容しているアウター33、該アウター33の下方端部に固定された取付部材34で概略が構成され、上方端部は上方のロック装置11に接続され、インナーケーブル31の作動に応動するようになっている。連結部32は基部32aと該基部32aから直角に折れ曲がった胴体部32bと胴体部32bから下方に折れ曲がった係合部32cとでコテ状に形成されている。また、取付部材34には、前記ブラケット19に形成された取付片27の取付凹部27aに嵌入する溝部34aが形成され、下方先端部が円錐状に形成されている。
【0028】
一方、下方のケーブル40は、図11に示すようにインナーケーブル41、該インナーケーブル41の先端に取り付けられた連結部42、インナーケーブル41を摺動自在に収容しているアウター43、該アウター43の上方端部に固定された取付部材44で概略が構成され、下方端部は下方のロック装置11に接続され、インナーケーブル41の作動に応動するようになっている。連結部42は基部42aと該基部42aから直角に折れ曲がった胴体部42bとでL字形に形成されている。取付部材44は、前記取付部材34と同じ形状に形成されており、前記ブラケット19に形成された取付片28の取付凹部28aに嵌入する溝部44aを設け、上方先端部が円錐状に形成されている。
【0029】
次に、上記構成からなる後部ドアハンドル8の後部ドア6への取付方法について説明する。
予め、後部ドアハンドル8には上下方向にそれぞれロック装置11,11が装着されており、該ロック装置11,11に上方のケーブル30と下方のケーブル40は接続されている。従って、上方のケーブル30の連結部32と下方のケーブル40の連結部42間は所定の間隔に位置している。
【0030】
この状態で、後部ドアハンドル8を取付位置の状態から90°傾けてレバー22と上方のケーブル30が直角方向になるようにして、レバー22の連結孔22dに上方のケーブル30の連結部32の先端部の係合部32cを挿入すると、上方のケーブル30とレバー22の関係は図12(a)のようになる。そして、係合部32cを挿入した状態でドアハンドル8を取付位置の状態に戻すと、胴体部32bが連結孔22dに嵌り込み係合部32cにより抜脱不能な状態となり、図12(b)のようになる。それから、取付部材34の溝部34aを前記ブラケット19に形成された取付片27の取付凹部27aに嵌入すると上方のケーブル30とレバー22が回動自在に連結された状態となる。
【0031】
次に、下方のケーブル40の連結部42の胴体部42bを図13(a)においてD方向に移動させてレバー22に装着されているクリップ26の筒状孔26gに差し込むと図13(b)及び(c)の状態となる。そして、クリップ26を図13(c)において時計回りに回動させると基部42aがクリップ26の開口部26e(図9(c)参照)から進入し傾斜面26fによって弾性保持部26dを押し上げて更に進出して保持孔26hに嵌入する。そして弾性保持部26dによって連結部42は抜脱不能に保持され、取付部材44の溝部44aを前記ブラケット19に形成された取付片28の取付凹部28aに嵌入すると下方のケーブル40とレバー22が連結され、図15に示す状態となる。そして、ブラケット19の3箇所の取付部19a、19bと図示していない他の取付部をネジでインナーパネル6bに固定し、後部ドアハンドル8の後部ドア6への取付が完了する。
【0032】
なお、上記構成の上方と下方のケーブルを入れ替えると、下方のケーブルから後部ドアハンドル8を組み付けなければならず、後部ドアハンドル8を保持した状態で上方のケーブルを組み付けることになり、組付性が悪いものであるが、本発明の構成では、上方から組み付けることになるため、後部ハンドル8がぶら下がった状態で下方のケーブル40を組み付けることができるので、組み付け易いものである。
【0033】
また、上記レバー22の連結孔22dは、図5において、ドアハンドル8の中心よりも上方に位置し、略中央付近に配置されている。これは、上方のケーブル30とレバー22が連結された後、上方のケーブル30のみでドアハンドル8を保持させた場合でも、ほぼ図5の位置を保ち、ドアハンドル8が回転したり位置がずれたりすることがないので、下方のケーブル40の組付けがより容易となる。
【0034】
次に、上記構成からなる自動車用ドアハンドル装置の動作につい説明する。
前部ドア1と後部ドア6が閉じられた状態では、後部ドア6の上下方向に取り付けらているロック装置11,11は車体に固定されているストライカ10,10と係合して、後部ドア6は閉じた位置に保持されている。この状態では、後部ドアハンドル8のリターンスプリング23の作用でレバー22が図5において支軸21を中心に時計回りに付勢されている。そしてレバー22の押圧受部22aに当接しているアーム16の押圧部18がこれを受けて、右側に押圧され、オープニングハンドル14は図4において長軸20を中心に反時計回りに付勢された状態で、ストップラバー24,25によって非操作位置に保持されている。
【0035】
そして、後部ドア6を開扉するためには、まず前部ドア1の前部ドアハンドル3若しくはインナーハンドル4を操作してロック装置5を作動し、後部ドア6の半露出パネル6cに取り付けられたストライカ9との係合を解除して、前部ドア1を開扉することができる。
【0036】
この状態で、車両の外側から後部ドアハンドル8のオープニングハンドル14を引き操作または車室内から押し操作するとオープニングハンドル14はリターンスプリング23の付勢力に抗して図6に示すように長軸20を中心に時計回りに回動する。このときオープニングハンドル14のアーム16に突設された押圧部18も時計回りに回動して、レバー22の押圧受部22aを押し下げ、図7に示すようにレバー22は反時計回りに回動する。これにより、レバー22の連結孔22dは下方に下がり上方のケーブル30のインナーケーブル31が引かれて、上方のロック装置11が作動し上方のストライカ10との係合が外れる一方、連結孔22eは上方に上がり下方のケーブル30のインナーケーブル31が引かれて、下方のロック装置11が作動し下方のストライカ10との係合も外れ、後部ドア6は開扉可能となる。
【0037】
前部ドア1が閉じた状態で後部ドア6を開扉しようとして前記オープニングハンドル14の操作部14aの後端14bを押し操作すると、オープニングハンドル14は長軸20を中心に図4において時計回りに回動し、回動阻止部である前端14cは車室内から車室外(図4においてA方向)に向かって回動し始める。しかし、前部ドア1が閉じられているため、前端14cは前部ドア1のインナーパネル1bに当接しそれ以上の回動が阻止される。従って、後部座席の者が誤ってオープニングハンドル14を操作しても、ロック装置11,11が作動することはなく、後部ドアが単独で開くことはない。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明は、操作部材の操作に応動して一方側が上方に回動し他方側が下方に回動するレバーを設け、該レバーの一方側に下部のロック装置と接続される下部ケーブルを取り付け、他方側に上部のロック装置と接続される上部ケーブルを取り付け、レバーの回動に応じて前記上下部のケーブルを介して上下部のロック装置が駆動するようにしたので、レバーは一枚でよく、それだけ部品点数が少なく構造が簡単なものとなる。
【0039】
また、レバーには両側に連結孔を形成して一方側の連結孔に連結用のクリップを装着し、上部ケーブルの下方端部には下方に延びた基部と該基部から水平方向に折れ曲がった胴体部と胴体部から下方に折れ曲がった係合部を形成し、前記下部ケーブルの上方端部には上方に延びた基部と該基部から水平に折れ曲がった胴体部を形成し、前記上部ケーブルの下方端部を他方の連結孔に取り付け、前記下部ケーブルの上方端部を連結用のクリップに取り付けるようにすれば、上部ケーブルにハンドルを組み付ける際には、下方側は自由になっているので、ハンドルの位置を変えながら上部ケーブルの下方端部とレバーの連結孔を接続できるので、クリップが不要となりそれだけ部品数が少なくなる。また、上部ケーブルを先に接続するのでハンドルが下方にぶら下がった状態となり、保持する必要がないので下部ケーブルを組み付け易くすることができる。
【0040】
さらに、前記上部ケーブルを取り付けるレバーの他方側を、ドアハンドル装置の中心よりも上方に位置し、略中央付近に配置すれば、上部ケーブルにハンドルを組み付けた後、ハンドルが回転したり位置がずれたりすることなく下方にぶら下がった状態となり、下部ケーブルの組み付け性がより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のドアハンドル装置を装着した自動車の右側ドアを開扉した状態を上方から見た図。
【図2】図1の自動車を左側ドアの正面から見た図である。
【図3】本発明の後部ドアハンドルを車室内側から見た正面図。
【図4】ケーブルを省略した図3の一部断面平面図。
【図5】ケーブルを省略した図3の右側面図。
【図6】図4のオープニングハンドルを操作した状態を示す図。
【図7】図5のオープニングハンドルを操作してレバーが回動した状態を示す図。
【図8】図4のオープニングハンドルを操作して前部ドアに当接した状態を示す図。
【図9】(a)はクリップの平面図、(b)は(a)の正面図、(c)は(b)の右側面図、(d)は(b)の断面図。
【図10】上方側のケーブルの要部正面図。
【図11】下方側のケーブルの要部正面図。
【図12】上方側のケーブルのレバーへの取付を示す図で、(a)は組付開始状態、(b)は組付後の図。
【図13】下方側のケーブルのクリップへの取付を示す図で、(a)は組付前、(b)は組付途中の図、(c)は(b)の右側面図。
【図14】(a)は下方側のケーブルのクリップへの取付後を示す図、(b)は(a)の右側面図。
【図15】図5のケーブルを組付けた状態の図。
【図16】従来の自動車用ドアハンドル装置の操作部側の図。
【図17】従来の自動車用ドアハンドル装置の被操作部側の図。
【符号の説明】
1…前部ドア、6…後部ドア、8…後部ドアハンドル、14…オープニングハンドル、14a…操作部、14c…前端(阻止部材)。
Claims (3)
- 操作部を操作することによってドアの上下部に装着されたロック装置を駆動して車体側の上下部に設けられたストライカとの係合を解除し、ドアの開扉を可能とするようにした自動車用ドアハンドル装置において、
操作部材の操作に応動して一方側が上方に回動し他方側が下方に回動するレバーを設け、該レバーの一方側に下部のロック装置と接続される下部ケーブルを取り付け、他方側に上部のロック装置と接続される上部ケーブルを取り付け、レバーの回動に応じて前記上下部のケーブルを介して上下部のロック装置が駆動するようにしたことを特徴とする自動車用ドアハンドル装置。 - 前記レバーには両側に連結孔を形成して一方側の連結孔には連結用のクリップを装着し、前記上部ケーブルの下方端部には下方に延びた基部と該基部から水平方向に折れ曲がった胴体部と胴体部から下方に折れ曲がった係合部を形成し、前記下部ケーブルの上方端部には上方に延びた基部と該基部から水平に折れ曲がった胴体部を形成し、前記上部ケーブルの下方端部を他方の連結孔に取り付け、前記下部ケーブルの上方端部を連結用のクリップに取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアハンドル装置。
- 前記上部ケーブルを取り付けるレバーの他方側は、ドアハンドル装置の中心よりも上方に位置し、略中央付近に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車用ドアハンドル装置。
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