JP2014009448A - ドアロック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ストライカを係脱可能なラッチ機構と、ラッチ機構によるストライカの係止を保持するロック機構と、ラッチ機構及びロック機構を設けた第1ケースと、第2ケースとからなるハウジングとよりなる車両用ドアロック装置において、ラッチ機構をラッチを、車両ドアに設けられた操作部材の操作に連動して解除するための連動レバーとしてのインナーレバー30を備え、インナーレバー30を第2ケース22の窓孔22aから差し入れた状態で、第2ケース22を第1ケースに取り付け、インナーレバー30の回転軸を第1ケースの支持軸に軸支させる構成とした。
【選択図】図5
Description
この車両用ロック装置は、一般に、ラッチ機構とロック機構とを備えた第1ケースと、この第1ケースの開口側を覆うように取り付けた第2ケースとでハウジングを形成している。
そのため、ラッチ機構のラッチ係止を解除させる各連動レバーを部分的にハウジング外に張り出させ、これら連動レバーをケーブルを介してアウターハンドルやインナーハンドルに連結し、同様に、ラッチとラッチ解除を行う連動レバーを部分的にハウジング外に張り出させ、その連動レバーをケーブルを介して車内のロックノブに連結させる構成となっている。
したがって、インナーハンドルの操作にしたがってインナーレバー10が回動し、ラッチ機構のラッチ係止を解除させる。
その上、連動レバーを差し入れる第2レバーの窓孔を小さい開口孔として形成することができるので、水や塵埃の浸入を極力防ぐができる。
この結果、連動レバーの組付性が更に向上する。
本実施形態のドアロック装置は、図1に示す分解図から分かるように、第1ケース21に第2ケース22を固着してハウジングを形成し、そのハウジング内には、ロック機構が収容されると共に、その側面に形成された図示しない第1ケース21から垂直方向(図1において左側面奥側)に形成されたラッチ機構カバー部21cに装着され、ラッチ機構が収容されたサブケース21A(図2)が備えられている。
ラッチ機構とロック機構が備えてある。
また、この実施形態では、第2ケース22に設けた窓孔22aとインナーレバー30とを覆うようにしたカバー23が第2ケース22の外表面(図1において右側表面)に固着するようにしてある。
なお、この図1では、図示するインナーレバー30、チャイルドレバー31、インナー連動レバー32以外のラッチ機構部品やロック機構部品につては省略してある。
フォーク24とクローレバー25は図示する位置では、車両ドアが開放された状態(ドア開放可能状態)となっている。
なお、フォーク24は、ドア開放位置に図示しないスプリングで時計方向に付勢されており、クローレバー25は図示の状態で、フォーク24と係合可能に反時計方向にスプリング25cによって付勢されている。
そのため、車両ドアを閉めると、ストライカ挿入部26から侵入するストライカがストライカ保持溝24aに突入することで、フォーク24がスプリングの付勢力に抗して反時計方向に回転し、クローレバー25の係止受部25bがフォーク24に当接して時計方向に揺動し、スプリング25cの付勢力によって復動してフォーク24の係止部24bに係合し、その回転位置を係止することから、ストライカが係止状態(ラッチ状態)となる。
なお、図示するように、サブケース21Aの底面には、クローレバー25の動作連動部25aを第1ケース内に突出させて、後述するロック機構を構成するリンクラバー27と連動するための開口部21aが形成してある。
なお、図3は第1ケース21から第2ケース22を取り外した状態を示している。
すなわち、上下方向に移動するリンクレバー27が設けてあり、このリンクレバー27の一部分となっている押動部27aがクローレバー25の動作連動部25aを押動することで、上記したように、クローレバー25がフォーク24の係止を解除し、ラッチ解除となる。
したがって、リンクレバー27は、アウターレバー28の動作にしたがって上方向に移動し、ラッチ解除する他に、インナーレバー30の動作に応動して同様にラッチ解除する。
なお、アウターレバー28は、図3において紙面に対し垂直方向に延設し、旋回自在に軸支してあり、ケーブルを介してアウターハンドルに連結してある。
つまり、インナーハンドルの操作に応動してインナーレバー30が旋回する。
また、インナーレバー30の一方端部は動作部30cとなっており、この動作部30cがチャイルドレバー31に対し当接可能となっている。
なお、インナー連動レバー32は、インナーレバー30の回転軸30aと同軸に軸支したレバーで、その先端の起立部32aでリンクレバー27を押し上げる。
つまり、チャイルドレバー31を移動させれば、インナーハンドルの操作に係わらず、ラッチ状態が保たれる。
以上のように、フォーク24及びクローレバー25でストライカを係止するラッチ機構が構成してある。
すなわち、ロックプレート33に一方腕33aに設けたブッシュ34をリンクレバー27の長孔27bに突入させ連動させることにより、ロックプレート33の回転にしたがってリンクレバー27を旋回させ、ロック解除である図示アンロック位置と、この位置から左旋回させたロック位置に旋回させる。
したがって、リンクレバー27が図4の点線の如く旋回してロック位置となっているときは、アウターハンドルまたはインナーハンドルの操作に係わらずラッチ係止が保持される。
すなわち、ノブレバー35は、支軸部35aが第1ケース21に軸支して旋回可能としてあり、その一端部のピンがロックプレート33の他方腕33bに設けた切欠溝に突入して連結している。
なお、このノブレバー35の他端部はケーブルを介して車内のロックノブに接続してあり、ロックノブの操作にしたがってロックプレート33を回転させ、リンクレバー27をロック位置とアンロック位置とに旋回させる。
すなわち、モータ36の駆動によりウォームギア37に連動してウォームホイール38を回動させ、このウォームホイール38に設けたカム部38aによってノブレバー35を旋回させるようになっている。
したがって、ロックプレート33、リンクレバー27,ノブレバー35、アウターレバー28、インナーレバー30、インナー連動レバー32、チャイルドレバー31及びモータ駆動のウォームホイール38などでロック機構を構成している。
なお、チャイルドロック機構を必要としない場合には、インナーレバー30とインナー連動レバー32を一体的に構成し、チャイルドレバー31を設ける必要がない。
この図に示す如く、インナーレバー30は、動作部30cを設けた一方側がハウジング内に張出し、連結部30bを設けた他方側が窓孔22aから第2ケース22の外面に張出すように組み込まれる。
そして、このように組み込んだインナーレバー30の連結部30bには、第2ケース22の外面方向でケーブル39を接続し、このケーブル39を介してインナーハンドルを連結させてある。
なお、第2ケース22の外面には、インナーレバー30の旋回初期位置を決めるストッパー22cが設けてある。
また、第2ケース22の外面には、窓孔22aやインナーレバー30の連結部30bなどを覆うように形成したカバー23(図1参照)を取り付ける。
図6は外面から見た第2ケース22の外面図で、図7は同図のA−A線の拡大部分断面図、図8は同図のB−B線拡大部分断面図である。
図7、図8から分かるように、第2ケース22の裏面側には、窓孔22aの近く位置に凹状形成した軸穴22dが設けてある。
そして、この軸穴22dには孔縁に沿って突出させた筒状部22eが設けてある。
これらの図面より分かる通り、このインナーレバー30は、動作部30cを有する一方側が下位板部30d、連結部30bを有する他方側が上位板部30uとしたクランク形状の板体として形成してあり、下位板部30dには筒状の回転軸30aが設けてある。
すなわち、インナーレバー30の動作部30c側から窓孔22aに差し入れ、その回転軸30aを第2ケース22の軸穴22dに嵌合させるように差し入れる。
したがって、インナーレバー30の下位板部30dが軸穴22dの筒状部22eに当接し、上位板部30uが第2ケース22の外面のガイド部22bに当接するようになる。
また、このとき、第1ケース21に設けた支持軸22b(図1参照)がインナーレバー30の回転軸30a内を通って軸穴22dに突入するようにする。
このように組付けたインナーレバー30は、支持軸21bを支軸として旋回可能となる。
その後、第2ケース22の外方において、インナーレバー30の連結部30bにケーブル39を接続する。
また、インナーレバー30は長手方向を差し入れ方向として第2ケース22の窓孔22aに差し入れるので、窓孔22aは開口径を最小とした孔部として形成することができる。
例えば、インナーレバー30の長手方向に直交する板幅と、表裏面側のエバー幅とよりやや大きい開口径の窓孔22aとして形成することができる。
この結果、窓孔22aから浸入する水や塵埃を可能なるかぎり防ぐことができる。
さらに、インナーレバー30を第2ケース22に仮保持させ、このインナーレバー30をストッパー22cに当接させて組み込むことがでるので、インナーレバー30を組み込みながらその回転初期位置を決めることができる。
21b 支持軸
22 第2ケース
22a 窓孔
22c ストッパー
22d 軸穴
23 カバー
27 リンクレバー
30 インナーレバー
30a 回転軸
30b 連結部
30c 動作部
31 チャイルドレバー
32 インナー連動レバー
33 ロックレバー
35 ノブレバー
Claims (3)
- ストライカを係脱可能なラッチ機構と、
当該ラッチ機構によるストライカの係止を保持するロックと、その係止を解除可能状態にするアンロックとに切り換え可能なロック機構と、
前記ラッチ機構及びロック機構を設けた第1ケースと、この第1ケースの開口側を覆う第2ケースとからなるハウジングと、
よりなる車両用ドアロック装置において、
前記ロック機構がアンロック状態で、前記ラッチ機構におけるストライカの係止を、車内ドアに設けられた操作部材の操作に連動して解除するための連動レバーを備え、
前記第2ケースには窓孔を設け、前記連動レバーを前記の窓孔から差し入れた状態で、当該第2ケースを第1ケースに取り付け、前記連動レバーの回転軸を第1ケースの支持軸に軸支させる構成としたことを特徴とするドアロック装置。 - 請求項1に記載したドアロック装置において、
前記連動レバーは、一方側に前記ラッチ機構の動作部を設けた下位板部、他方側に前記操作部材との連結部を設けた上位板部として長形に形成したクランク状の板状体とし、
前記連動レバーの一方側には筒状の回転軸を、前記第2ケースには前記窓孔近くのケース内面に軸穴を各々設け、
一方側から前記窓孔に差し入れた前記連動レバーの回転軸を第2ケースの前記軸穴に回転自在に嵌合させた状態で、第2ケースを第1ケースに取り付け、
前記連動レバーの回転軸に第1ケースの支持軸を軸挿させ、連動レバーを軸支させる構成としたことを特徴とするドアロック装置。 - 請求項2に記載したドアロック装置において、
第2ケースの外面には、前記連動レバーの旋回初期位置を決めるストッパーを設けたことを特徴とするドアロック装置。
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