JP2004308111A - 伸縮風管 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伸縮風管1は、可とう性を有する伸縮可能な風管本体2を有している。風管本体2は、可とう性を有する可とう風管3を備えており、可とう風管3同士は、非変形性の接続管4によって接続されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばトンネルに設置される換気装置に用いられる伸縮風管に関する。
【0002】
【従来の技術】
大規模な地下構造物の構築工事や山岳トンネルの掘削工事などを行う際には、掘削作業に伴い大量の粉塵が生じる。このような粉塵がトンネル内に残存していると、塵肺など作業者の健康を害する恐れがあるので、特に、切羽面近傍の作業領域(以下「切羽作業領域」という)における粉塵をトンネルの外部に排出するために、換気装置が用いられている。この換気装置では、トンネルの掘削の進行等に合わせて、粉塵を含む空気の導入位置を変えることが容易となるように、可とう性を有する伸縮可能な伸縮風管が用いられている。そして、たとえば風管の後端部に送風機を設け、伸縮風管の前端部から後端部に向けて空気を流すことにより、前端部から粉塵を含む空気を導入して、切羽作業領域等における粉塵除去を目的とする換気を行っている。
【0003】
この換気装置などに用いられる伸縮風管として、たとえば特開2000−146272号公報に開示されたファスナー接続風管ものがある。この接続風管は、たとえば10〜100m程度の風道管を複数備えている。この複数の風道管をファスナーで閉じて接続し、たとえば1〜5kmなど長距離の風管を形成するというものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−146272号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に開示された接続風管では、風道管を単にファスナーで接続しているに過ぎないものであり、風管全体が可とう性を有するものとなってため、風管内に空気を送る際に、風管が変形しやすいものであった。風管が変形すると、風管が閉塞し、さらにはサージングによる送風機の故障の原因になるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の課題は、風管に空気を流す際に、風管の変形による閉塞を好適に防止することができる伸縮風管を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明に係る伸縮風管は、可とう性を有する伸縮可能な風管本体を有し、風管本体を介して風管本体の一端から空気を導入する伸縮風管において、風管本体が、可とう性を有する伸縮可能な複数の可とう風管と、可とう風管同士を接続する非変形性を有する接続管と、を備えるものである。
【0008】
本発明に係る伸縮風管は、可とう性を有する複数の可とう風管と、可とう風管同士を接続する非変形性を有する接続風管と、を備えている。このため、風管に空気を流す際、可とう風管が変形して閉塞しそうになったとしても、非変形性である接続風管が可とう風管の変形を防止する。したがって、風管の変形による閉塞を防止することができる。また、接続管の径を風管本体の径とほぼ同一とすることにより、風管本体を収縮させた際にも、接続管の部分で風管本体の径が変わらないようにすることができる。したがって、風管本体の径の変化による圧力損失を低減することができる。
【0009】
ここで、接続管が鋼管であるのが好適である。接続管として鋼管を用いることにより、伸縮風管の変形をより確実に防止することができる。
【0010】
また、風管本体の開口形状を保形する複数の保形部材が、風管本体の伸縮方向に離間して伸縮風管に取り付けられている態様とするのが好適である。このような保形部材が設けられていることにより、風管本体の開口形状を保形することができるので、風管本体が閉口して空気の流れを止めてしまうことを防止することができる。
【0011】
さらに、収縮した可とう風管を接続管に案内する案内部材が接続管に設けられているのが好適である。このような案内部材が設けられていることにより、伸縮風管が収縮した際に、伸縮風管における収縮部分の変形を小さなものとすることができる。そのため、換気を行う際の圧力損失を小さくすることができる。
【0012】
また、案内部材が、接続管の外周部に沿って離間し、かつそれぞれ風管本体の伸縮方向に沿って配置された複数の棒材を備えるのが好適である。
【0013】
このように、案内部材が風管本体の伸縮方向に沿って配置された複数の棒材を備えることにより、案内部材を設けることによって風管本体の径を小さくする必要がなくなる。このため、案内部材を設けた位置における圧力損失を小さくすることができ、その分風管本体における圧力損失を小さくすることができる。なお、ここでいう棒材とは、長尺の部材であり、断面形状が円形であるものや矩形のものがあり、スキー板のような平たい板状のものも含まれる。
【0014】
このとき、棒材の先端部が、風管本体の中心方向を向いて折曲しているのが好適である。このように、棒材の先端部が風管本体の中心方向を向いて折曲していることにより、収縮した可とう風管を案内部材に容易に挿入することができる。
【0015】
さらに、案内部材が、棒材を支持するフレーム部材を備え、フレーム部材が、風管本体内を流れる空気を整流する整流板であるのが好適である。このようなフレーム部材を設けることにより、棒材を支持して棒材の折損などを防止することができる。しかも、このフレ−ム部材として整流板を用いることにより、風管本体内における空気の流れを整流して乱流を防ぎ、もって圧力損失の低減に寄与することができる。
【0016】
また、上記課題を解決した本発明に係る伸縮風管は、可とう性を有する伸縮可能な風管本体を有し、風管本体を介して風管本体の一端から空気を導入する伸縮風管において、風管本体が、可とう性を有する伸縮可能な可とう風管を複数接続されて形成され、風管本体の開口形状を保形する複数の保形部材が、風管本体の伸縮方向に離間して伸縮風管に取り付けられており、保形部材が設けられた風管本体の外側に、風管変形防止用ベルトが、風管本体の伸縮方向に離間して複数設けられているものである。
【0017】
本発明に係る伸縮風管においては、風管本体の伸縮方向に離間して複数の風管変形防止用ベルトが設けられている。このため、保形部材が捩れたり巻き上がったりすることを防止しているので、これらに起因する圧力損失の低減を防止することができる。したがって、風管の変形による閉塞を好適に防止することができる。
【0018】
さらに、風管本体における空気の流れ方向の下流側に設けられる複数の風管変形防止用ベルトが、風管本体における空気の流れ方向の上流側に設けられる複数の風管変形防止用ベルトよりも密に配置されている態様とするのが好適である。
【0019】
風管本体における空気の流れ方向下流側は、上流側よりも風管本体に高い圧力が掛かっているので、変形しやすい状態にある。そこで、下流側に風管変形防止用ベルトを密に配置することにより、さらに好適に風管の変形を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0021】
図1は、本発明に係る伸縮風管を示す図であり、(a)は伸縮風管が伸長した状態を示す側面図、(b)は伸縮風管が収縮した状態を示す側面図、図2は、本発明に係る伸縮風管の要部斜視図、図3は、本発明に係る伸縮風管を設けたトンネルの正面図である。
【0022】
図1に示すように、本実施形態に係る伸縮風管1は、風管本体2を備えている。風管本体2は、ビニル製であり、可とう性を有し、伸縮可能な可とう風管3と、可とう風管3同士を接続する鋼製の接続管4と、を備えている。このうちの可とう風管3が伸縮することにより、風管本体2が伸縮するように構成されている。可とう風管3は、たとえば10mから50mの長さを有しており、この複数の可とう風管3をそれぞれ接続管4で接続することにより、たとえば伸長した状態で1km程度の長さの伸縮風管1が形成される。これが収縮すると、たとえば400m程度の長さとなる。また、可とう風管3と接続管4との接続部分は、バンド部材4Aで固定されて気密状態を維持するようにシールされている。
【0023】
可とう風管3の内側には、図2にも示すように、本発明の保形部材である金属製または樹脂製のリング部材5が複数取り付けられている。これらの複数のリング部材5は、可とう風管3の伸縮方向(延在方向)に一定の間隔をおいて離間して取り付けられている。リング部材5は、非変形性(硬性)を有し、図示しない粘着シートの加熱粘着部によって表面側から可とう風管3の表面に固定されている。こうして、可とう風管3がつぶれてその通路が塞がれることがないように、それらの開口形状を保形し、開口形状を保っている。また、粘着テープにより、リング部材5および可とう風管3の劣化を防止している。
【0024】
風管本体2の先端部(図1の左方端部)には、ベルマウス6が取り付けられている。トンネルT内における切羽Kの近傍における切羽作業領域などから発生した粉塵は、空気とともにベルマウス6を介して風管本体2の内部に導入される。また、風管本体2の後端部(基端部)には、集塵機7が取り付けられている。集塵機7は、図示しない送風機を備えており、この送風機を駆動させることにより、吸引力を発生し、風管本体2内に空気を風管本体2の先端部から後端部側に流すようになっている。そして、ベルマウス6を介して切羽作業領域の近傍で発生した塵埃が空気とともに吸引され、風管本体2を介して集塵機7に送られる。集塵機7は、送られてきた塵埃を集塵する。この集塵機7は、車両8に搭載されており、車両8を移動させることによって、集塵機7を移動させることができる。この集塵機7と伸縮風管1によって、トンネル内の換気装置が構成される。この伸縮風管1は、図3に示すように、トンネルTにおける幅方向の中心位置よりもやや側方において、上部から吊設されている。
【0025】
また、風管本体2の上方には、図4および図5にも示すように、伸縮駆動装置9が設けられている。伸縮駆動装置9は、トンネルTの斜め上方位置に設けられた第1レール10および第1レール10の下方に設けられた第2レール11を備えている。第1レール10には、リング支持部材12および下部トロッコ13が設けられている。リング支持部材12には、リング部材5が吊設されている。また、リング支持部材12には、図示しない回転防止機構が設けられており、リング支持部材12およびリング部材5の鉛直軸方回りの回転を防止している。リング支持部材12にはリング部材5がすべてに設けられており、リング部材5には、リング支持部材12に吊設されたものとリング支持部材12には吊設されていないものとがある。リング支持部材12に吊設されたリング部材5の数は、リング部材5の数全体の80%である。このように、リング支持部材12によって約80%のリング部材5の回転を防止することにより、風管本体2のよじれなどを防止している。
【0026】
リング支持部材12は、ある程度の数が並んで設けられるが、所定間隔で風管本体2の延在方向に離間して配置され、それらの間に適宜の間隔ごとに下部トロッコ13が設けられる。下部トロッコ13は、図示しない駆動装置によって駆動され、第2レール11上に載置されたローラ14を有しており、ローラ14が第2レール11の上を走行することにより、風管本体2を全体的に伸縮させることができる。これらの下部トロッコ13が所定の間隔を空けて等間隔で配置されていることから、風管本体2を収縮させる際に、風管本体2が全体的に均等に収縮するようになる。
【0027】
また、第1レール10は、上部トロッコ15に吊持されている。上部トロッコ15は、トンネルTの上部に吊り下げられたターンバックル16に吊設されている。さらに、上部トロッコ15はローラ17を有しており、ローラ17を転動させることにより、第1レール10と第2レール11とをトンネルTに対して相対的に移動させる。
【0028】
また、接続管4の内部には、本発明の案内部材であるステイ20が設けられている。ステイ20は、図6に示すように、前後位置にそれぞれ4本の棒材21を合計2組備えている。これらの棒材21は、接続管4を正面視したときの円を一回り小さくした円の上に等間隔で配置されており、その長手方向が風管本体2の伸縮方向に沿うように配設されている。さらに、ステイ20は、棒材21を支持するフレーム部材22を備えている。フレーム部材22は、中央部に設けられた矩形部22Aと、この矩形部22Aの対角線上に配置され、矩形部22Aの角部をそれぞれ通り抜けて棒材21にまで延在する略X字形状をなす十字部22Bを備えている。この十字部22Bによって棒材21の折損等を防止するように、棒材21を支持している。また、矩形部22Aおよび十字部22Bは、いずれも風管本体2の伸縮方向から見て薄い形状の整流板によって形成されている。このため、風管本体2内における空気の流れを整流させて乱流を防ぐ機能を有している。この矩形部22Aおよび十字部22Bを備えるフレーム部材22は、接続管4の内側にも設けられ、1つの接続管4に合計3つのフレーム部材22が設けられている。
【0029】
さらに、棒材21の先端部は、風管本体2の中央方向に向けてわずかに折曲した折曲部21Aとされている。この折曲部21Aが形成されていることにより、風管本体2が収縮したときに、可とう風管3の内側に棒材21がスムーズに入るようになり、可とう風管3を接続管4に案内することが容易となる。
【0030】
可とう風管3同士を接続する接続管4には、図6に示すステイ20が用いられるが、風管本体2の両端に設けられる接続管4には、図7に示すステイ25が用いられる。このステイ25は、接続管4の一方側にのみ棒材21が設けられているものであり、棒材21およびフレーム部材22の構成は、図6に示すステイ20と同一のものである。この接続管4には、4本の棒材21が1組と2つのフレーム部材22とが設けられている。
【0031】
また、図4および図5に示すように、可とう風管3におけるリング部材5が設けられている位置の一部の外側には、可とう風管3の変形を防止する風管変形防止用ベルト(以下「ベルト」という)30が設けられている。ベルト30は、図5に示すように、可とう風管3の径よりも一回り大きい径を有しており、可とう風管3とベルト30との間には隙間が形成されている。また、ベルト30に対応する位置のリング部材5とベルト30とは、フランジ部材31によって上部で固定され、また図示しない固定部材によって下部で固定されており、ベルト30に対応するリング部材5は、ベルト30とともに移動する。
【0032】
さらに、図1に示すように、ベルト30は、風管本体2の伸縮方向に離間して複数設けられている。このベルト30は、風管本体2の内部を流れる空気の流れ方向下流側の方が、上流側よりも密となるように配置されている。具体的には、空気の流れの最も下流側である集塵機7が設けられている側ではベルト30が密に配置されており、接続管4,4の間に4つのベルト30が設けられている。一方、空気の流れのもっとも上流側であるベルマウス6が設けられている側の接続管4,4の間には、2つのベルト30が設けられている。2つの接続管4,4の間には、同じ長さの可とう風管3が設けられているので、空気の流れ方向下流側に設けられるベルト30が、上流側に設けられるベルト30よりも密に配置されることになる。
【0033】
以上の構成を有する本発明に係る伸縮風管1の動作について説明する。
【0034】
トンネルTの掘削作業を行う際には、切羽Kの近傍における切羽作業領域で大量の粉塵等が発生する。この粉塵等を集塵機7に設けられた送風機により、伸縮風管1を介して吸気圧をかけて吸引し、除塵して換気を行う。いま、トンネルTの掘削が進んで、切羽Kが車両8から遠い位置にあるときには、図1(a)に示すように、伸縮風管1における風管本体2を伸長させた状態で使用する。
【0035】
ここで、風管本体2は、複数のリング部材5によって保形されているので、負圧による閉口が防止され、開口形状を維持することができる。また、風管本体2が伸長した状態にあるときには、風管本体2はその表面が緊張した状態にあるので、集塵機7の送風機によって空気を吸引する際に、圧力損失を小さなものとすることができる。
【0036】
さらに、本実施形態に係る風管本体2には、リング部材5が設けられた外側にベルト30が複数設けられている。風管本体2に設けられた複数のリング部材5に捩れや巻き上がりが生じると、風管本体2(可とう風管3)に変形が生じる。このような変形が生じると、風管本体2における圧力損失を増長させる原因となる。この点、本実施形態おいては、ベルト30が設けられていることにより、リング部材5の捩れや巻き上がりなどを防止しており、これらに起因する圧力損失を低減することができる。特に、本実施形態に係る伸縮風管1では、風管本体2を流れる空気の下流側でベルト30が密に配置され、上流側で粗に配置されている。このため、可とう風管3で比較的変形が起こりやすい空気の下流側で可とう風管3の変形を好適に防止することができる。
【0037】
続いて、トンネルTの掘削が進行して、伸縮風管1の先端部が切羽作業領域から遠くなると、車両8を切羽Kの方向に移動させる。そして、なるべく車両8の移動回数を少なくするために、車両8を切羽Kに近づけ、図1(b)に示すように、伸縮風管1を収縮させた状態で換気を行う。そして、トンネルTの掘削が進むにつれて、伸縮風管1を徐々に伸長させて、車両8を移動させることなく換気を行うようにする。
【0038】
ここで、風管本体2を収縮させると、接続管4に設けられたステイ20の棒材21に可とう風管3が畳まれて、可とう風管3の内部に棒材21が入り込んで、可とう風管3が接続管4の方向に案内される。このとき、棒材21の先端部には、折曲部21Aが形成されているので、棒材21が可とう風管3の内部にスムーズに入り込み、可とう風管3を損傷させないようにすることができる。
【0039】
また、本実施形態に係る風管本体2では、可とう風管3が非変形性の接続管4によって接続されている。可とう風管3は、可とう性を有することから、収縮することによって変形しようとするが、可とう風管3が非変形性の接続管4で接続されていることから、変形しようとする可とう風管3自体の長さが短いので、可とう風管3の変形を抑制することができる。したがって、風管本体2全体としての変形を抑制することができるので、風管本体2の変形に起因する閉塞を防止することができる。また、風管本体2が弛むと、風管本体2内で乱流が生じて圧力損失の増加につながる。これに対して、本実施形態に係る風管本体2では、可とう風管3が弛もうとしても、非変形性の接続管4で可とう風管3が接続されていることから、可とう風管3の弛みが抑制される。したがって、風管本体2の弛みに起因する圧力損失の増加を防止することができる。
【0040】
ところで、たとえば風管本体における可とう風管の接続部位の内部に小径の内管を設け、風管本体2が収縮した際には、この内管が連続して風管を形成するようにすれば、弛みによる乱流が生じず、圧力損失の低減に寄与するものとなる。ところが、このように内管を設ける態様とすると、風管本体の容積が低減し、圧力損失を増長させる原因となりかねない。その点、本実施形態に係る伸縮風管1では、可とう風管3を単に接続管4に接続するだけであるので、風管本体2内の容積を低減させないようにすることができる。また、風管本体2を収縮させる際に、接続管4に設けられたステイ20を用いているが、ステイ20は、棒材21と整流板からなるフレーム部材22より構成されているので、風管本体2内の容積をほとんど減少させないようにすることができる。また、整流板であるフレーム部材22の作用により、風管本体2内における乱流を防止し、を空気がスムーズに流れるようにすることができるので、圧力損失をさらに低減することができる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態では、ステイ20の棒材21を4本で1組としているが、これを3本あるいは5本以上とすることができる。また、上記実施形態では、トンネルの入り口側に設けた吸引式の集塵機を用いているが、切羽側に送風機を設けた形式の集塵排気方式にも対応させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、風管に空気を流す際に、風管の変形による閉塞を好適に防止することができる伸縮風管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮風管を示す図であり、(a)は伸縮風管が伸長した状態を示す側面図、(b)は伸縮風管が収縮した状態を示す側面図である。
【図2】本発明に係る伸縮風管の要部斜視図である。
【図3】本発明に係る伸縮風管を設けたトンネルの正面図である。
【図4】本発明に係る伸縮風管の拡大側断面図である。
【図5】本発明に係る伸縮風管の拡大正断面図である。
【図6】接続管の斜視図である。
【図7】風管本体の端部に用いる接続管の斜視図である。
【符号の説明】
1…伸縮風管
2…風管本体
3…可とう風管
4…接続管
5…リング部材
6…ベルマウス
7…集塵機
8…車両
9…伸縮駆動装置
10…第1レール
11…第2レール
12…リング支持部材
13…下部トロッコ
14…ローラ
15…上部トロッコ
16…ターンバックル
17…ローラ
20,25…ステイ
21…棒材
22…フレーム部材
30…ベルト
31…フランジ部材
K…切羽
T…トンネル
Claims (9)
- 可とう性を有する伸縮可能な風管本体を有し、前記風管本体を介して前記風管本体の一端から空気を導入する伸縮風管において、
前記風管本体が、可とう性を有する伸縮可能な複数の可とう風管と、前記可とう風管同士を接続する非変形性を有する接続管と、を備えることを特徴とする伸縮風管。 - 前記接続管が鋼管である請求項1に記載の伸縮風管。
- 前記風管本体の開口形状を保形する複数の保形部材が、前記風管本体の伸縮方向に離間して前記伸縮風管に取り付けられている請求項1または請求項2に記載の伸縮風管。
- 収縮した前記可とう風管を前記接続管に案内する案内部材が前記接続管に設けられている請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の伸縮風管。
- 前記案内部材が、前記接続管の外周部に沿って離間し、かつそれぞれ前記風管本体の伸縮方向に沿って配置された複数の棒材を備える請求項4に記載の伸縮風管。
- 前記棒材の先端部が、前記風管本体の中心方向を向いて折曲している請求項5に記載の伸縮風管。
- 前記案内部材が、前記棒材を支持するフレーム部材を備え、
前記フレーム部材が、前記風管本体内を流れる空気を整流する整流板である請求項5または請求項6に記載の伸縮風管 - 可とう性を有する伸縮可能な風管本体を有し、前記風管本体を介して前記風管本体の一端から空気を導入する伸縮風管において、
前記風管本体が、可とう性を有する伸縮可能な可とう風管を複数接続されて形成され、
前記風管本体の開口形状を保形する複数の保形部材が、前記風管本体の伸縮方向に離間して前記伸縮風管に取り付けられており、
前記保形部材が設けられた前記風管本体の外側に、風管変形防止用ベルトが、前記風管本体の伸縮方向に離間して複数設けられていることを特徴とする伸縮風管。 - 前記風管本体における空気の流れ方向の下流側に設けられる複数の風管変形防止用ベルトが、前記風管本体における空気の流れ方向の上流側に設けられる複数の風管変形防止用ベルトよりも密に配置されている請求項8に記載の伸縮風管。
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