JP2004307967A - 高周波焼入焼戻装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼入工程および焼戻工程に関し、製造コストを低減し、かつ、焼戻工程が飛ばされてしまうことを防止する。
【解決手段】本高周波焼入焼戻装置1は、焼入および焼戻のための共通の加熱コイル4と、高周波電力を加熱コイル4に供給してラック軸2を焼入加熱または焼戻加熱する高周波電源5とを備える。高周波電源5は、発振周波数および出力が可変となっている。発振周波数、出力、電力の供給時間等を変更して、焼入加熱および焼戻加熱をそれぞれ行う。焼入装置と焼戻装置とを別々に設ける必要はなく、コストを格段に低減することができる。また、共通の加熱コイル4で焼入および焼戻を行うことができるため、焼入と焼戻の間にラック軸2を移動する必要がない。したがって、焼入を終えたラック軸2が焼戻工程を飛ばして次の工程に送られてしまうことを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】本高周波焼入焼戻装置1は、焼入および焼戻のための共通の加熱コイル4と、高周波電力を加熱コイル4に供給してラック軸2を焼入加熱または焼戻加熱する高周波電源5とを備える。高周波電源5は、発振周波数および出力が可変となっている。発振周波数、出力、電力の供給時間等を変更して、焼入加熱および焼戻加熱をそれぞれ行う。焼入装置と焼戻装置とを別々に設ける必要はなく、コストを格段に低減することができる。また、共通の加熱コイル4で焼入および焼戻を行うことができるため、焼入と焼戻の間にラック軸2を移動する必要がない。したがって、焼入を終えたラック軸2が焼戻工程を飛ばして次の工程に送られてしまうことを防止できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波焼入焼戻装置に関するものであり、例えば、自動車用のステアリング装置に用いられる軸等の高周波焼入焼戻装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のステアリング装置には、ラック軸を有するラックアンドピニオン式のものがある。通常、このラック軸は、焼入および焼戻が行われ、十分な強度および靭性が確保されている(例えば、特許文献1参照)。
上記焼入を行う装置として、高周波電流を上記ラック軸に通電してこのラック軸を焼入加熱する高周波直接通電焼入装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
また、予め焼入れされた焼入表面層を備えた焼入品の、当該焼入表面層の一部分を所定の温度以上に加熱し、上記一部分に隣接する部分を上記所定の温度未満に加熱し、その後冷却することにより、高周波焼入層と焼戻層とを形成する高周波焼入焼戻方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−8136号公報。
【特許文献2】
特開平10−183234号公報。
【特許文献3】
特開2001−323319号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、焼入および焼戻はそれぞれ、別体の装置で行われていた。このため、焼入装置と焼戻装置の両方を用意しなければならず、設備コストが高くつき、製造コストが高くついていた。
また、焼入の後に焼戻が既に行われたラック軸と、焼入の後に焼戻が未だ行われていないラック軸とは外観上の差異がほとんどなく、焼入の後に焼戻が行われたか否かを目視で検査することは略不可能である。このため、焼入を終えたラック軸が焼戻工程を経ることなく次の工程に送られ、焼戻工程が飛ばされてしまう虞があった。これを防ぐため、焼戻工程飛ばし防止機能の追加等を行う必要があり、さらに製造コストが高くついていた。
【0006】
同様の課題は、ラック軸の高周波焼入装置に限らず、高周波加熱を行う一般の高周波焼入装置においても存在する。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、製造コストを低減することができ、かつ、焼戻工程が飛ばされてしまうことを防止できる高周波焼入焼戻装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、第1の発明は、焼入および焼戻のための共通の加熱コイルと、周波数の相異なる高周波電力を択一的に上記加熱コイルに供給して被処理体を焼入加熱または焼戻加熱可能な高周波電源とを備えることを特徴とする高周波焼入焼戻装置を提供する。
本発明によれば、焼入装置と焼戻装置とを別々に設ける必要はなく、設備コストの低減を通じて製造コストを格段に低減することができる。
【0008】
また、共通の加熱コイルで焼入および焼戻を行うことができるため、焼入と焼戻の間に被処理体を移動する必要がない。したがって、焼入を終えた被処理体が焼戻工程を飛ばして次の工程に送られてしまうことを防止できる。
さらに、焼戻工程が飛ばされることを防ぐために焼戻工程飛ばし防止機能の追加等を行う必要はなく、よりコスト安価である。
第2の発明は、第1の発明において、上記高周波電源は、周波数可変の共通の発振器を用いて上記周波数の相異なる高周波電力を発生することを特徴とする。本発明によれば、共通の発振器で焼入加熱と焼戻加熱の両方を行うことができ、より一層コスト安価である。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、焼戻加熱のときの上記加熱コイルへの高周波電力の供給時間は、焼入加熱のときの加熱コイルへの高周波電力の供給時間よりも長いことを特徴とする。本発明によれば、焼戻の際、被処理体の内部まで十分に熱を伝えることができ、焼戻を十分に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる高周波焼入焼戻装置1の概略構成を示す一部断面側面図である。なお、図1では、被加工体としてのステアリング装置用ラック軸2が、歯面3を下向きにしてセットされた状態を示している。
図1を参照して、本高周波焼入焼戻装置1は、焼入可能な材料を含む材料で形成されたラック軸2の焼入および焼戻を行うためのものである。本高周波焼入焼戻装置1は、焼入および焼戻のための共通の加熱コイル4と、周波数の相異なる高周波電力を択一的に上記加熱コイル4に供給してラック軸2を焼入加熱または焼戻加熱可能な高周波電源5と、高周波電源5を操作する操作手段としての電源操作部Cと、ラック軸2を上記加熱コイル4に押圧するための一組の押圧装置6とを備える。以下では、本高周波焼入焼戻装置1にラック軸2がセットされた状態の、このラック軸2の軸方向を「軸方向」という(矢印X参照)。
【0011】
加熱コイル4は、高周波電源5の一方の端子に接続される第1の導体7と、第1の導体7に接続される第1の電極8と、高周波電源5の他方の端子に接続される第2の導体9と、第2の導体9に接続される第2の電極10と、第2の電極10と離隔して第2の導体9に接続される近接導体11と、第1の導体7および第1の電極8、ならびに第2の導体9および近接導体11の間に介在する、電気的絶縁性を有する絶縁部材12とを含む。
【0012】
第1の導体7は、軸方向に関して、比較的短尺に形成されており、軸方向一端部13には、高周波電源5の一方の端子が接続され、軸方向他端部14の例えば上面には、第1の電極8が固定されている。第1の電極8は、円弧状の先端部(上端部)15を有しており、ラック軸2の円弧面と当接して、このラック軸2の軸方向一端部16を支持するとともに、電気的な接続を達成する。
第2の導体9は、軸方向に関して、比較的長尺に形成されており、軸方向一端部17には、高周波電源5の他方の端子が接続され、軸方向他端部18の例えば上面には、第2の電極10が固定されている。第2の電極10は、円弧状の先端部(上端部)19を有しており、ラック軸2の円弧面と当接して、このラック軸2の軸方向他端部20を支持するとともに、電気的な接続を達成する。
【0013】
第1の導体7は、絶縁部材12を介して第2の導体9に固定されている。具体的には、第2の導体9の軸方向一端部17の上面に絶縁部材12が固定され、この絶縁部材12の上面に第1の導体7が固定されている。
近接導体11は、中空の箱状に形成されており、第1および第2の電極8,10の対向部間において、第2の導体9に固定されている。近接導体11の上面21は、焼入および焼戻が行われる部位の形状、具体的には、ラック軸2の歯面3の形状に略対応する形状(平面状)に形成されている。
【0014】
上記の構成により、近接導体11とラック軸2とは近接して配置され、近接導体11の上面21とラック軸2の歯面3とは、比較的狭い間隔を開けて対向するようになっている。
また、近接導体11と、第1の導体7および第1の電極8との間は、絶縁部材12により絶縁されている。具体的には、絶縁部材12の軸方向一端部22が上方に延びており、近接導体11と、第1の導体7および第1の電極8との間に介在している。
【0015】
近接導体11は、さらに、加熱されたラック軸2を冷却する冷却手段としての機能を有する。具体的には、近接導体11の上面21に、例えば冷却水などの冷却流体をラック軸2に向けて噴射するための噴射孔23がラック歯の歯底全てに対応して形成されており、近接導体11内の空間Sと近接導体11の上面21の外方とを連通している。また、加熱コイル4の下面には、冷却流体を近接導体11内の空間Sに導入するための導入孔管25,26が形成されている。
【0016】
これにより、冷却流体は、導入孔管25,26を通って近接導体11の空間S内に導入され、噴射孔23からラック軸2の歯面3に向けて噴射される。
高周波電源5は、焼入および焼戻において共通して用いられるようになっており、1つの(共通の)発振器5Aを含む。高周波電源5は、発振周波数Fが可変であり、例えば10kHz〜60kHzの範囲内で発振器5Aの発振周波数Fを変更して、周波数の相異なる高周波電力を発生することができる。
【0017】
この高周波電源5は、さらに、出力Pが可変であり、例えば3kW〜100kWの範囲内で出力Pを変更することができる。
電源操作部Cは、高周波電源5に接続されており、この電源操作部Cを操作することで、高周波電源5のオン/オフ、ならびに、発振周波数Fおよび出力Pの設定を行うことができるようになっている。
各押圧装置6はそれぞれ、ラック軸2の上方において、ラック軸2の対応する軸方向一端部16および他端部20に対応する押圧部27を含む。各押圧部27はそれぞれ、ラック軸2を押圧する押圧位置(下側位置)とラック軸2の押圧を解除する解除位置(上側位置)との間を上下方向(矢印V参照)に移動できるようになっている。
【0018】
各押圧部27をそれぞれ押圧位置に移動することで、ラック軸2の対応する軸方向一端部16および他端部20は、第1の電極8および第2の電極10に圧接される。これにより、ラック軸2と、第1および第2の電極8,10との接触(電気的接続)を確実なものにできる。
上記の構成により、電源操作部Cを操作することで、高周波電源5は高周波電流I1,I2を発生する。高周波電流I1は、第1の導体7および第1の電極8を介してラック軸2へ流れ、さらに、第2の電極10、第2の導体9、および、近接導体11を介して高周波電源5へと流れる。高周波電流I2は、高周波電流I1と交互に発生され、高周波電流I1と逆の経路を通る。
【0019】
ここで、高周波電流I1,I2は、表皮効果(周波数が高くなるにしたがい、高周波電流が導体の表面寄りに集中して流れる性質)により、発振周波数Fが高くなるほど、第1の導体7、第1の電極8、ラック軸2、第2の電極10、第2の導体9および近接導体11の表面寄りを通るようになっている。
また、ラック軸2に流れる高周波電流I1,I2と、近接導体11に流れる高周波電流I1,I2とはそれぞれ、発生する磁束が最小(電気インピーダンスが最小)になるように、互いに接近して流れる。すなわち、ラック軸2の高周波電流I1,I2は、歯面3側に流れ、近接導体11の高周波電流I1,I2は、上面21側を流れる。これにより、ラック軸2の高周波電流I1,I2は、発振周波数Fが高いほど、歯面3側に集中して流れ、歯面3側のみを加熱する。
【0020】
図2は、本高周波焼入焼戻装置1におけるラック軸2の焼入および焼戻の工程の流れについて説明するためのフローチャートである。図2を参照して、まず、ラック軸2を本高周波焼入焼戻装置1にセットする(ステップS1)。
例えば、ラック軸2の歯面3を焼入する場合、ラック軸2の歯面3を下側に向けた状態で、軸方向一端部16および軸方向他端部20を、対応する第1および第2の電極8,10にそれぞれ載置する。次に、各押圧装置6の押圧部27をそれぞれ押圧位置へ移動して、ラック軸2を第1および第2の電極8,10に圧接する。
【0021】
次に、電源操作部Cを操作して、高周波電源5に高周波電力を発生させて加熱コイル4に高周波電力を与え、ラック軸2の歯面3を焼入加熱する(ステップS2)。
この場合、高周波電源5の出力P1は、例えば80kW、発振周波数F1は、例えば60kHzに設定され、高周波電源5の電力の供給時間(焼入加熱時間)T1は、例えば10秒である。
【0022】
焼入加熱を終えた後、噴射孔23を介してラック軸2に冷却流体を噴射して、ラック軸2を急冷する(ステップS3)。これにより、ラック軸2の歯面3に焼入硬化層が形成され、十分な強度が確保される。
ステップS3でラック軸2を急冷した後、電源操作部Cを操作して、高周波電源5に再び高周波電力を発生させて加熱コイル4に高周波電力を与え、ラック軸2を焼戻加熱する(ステップS4)。
【0023】
この場合、高周波電源5の出力P2は、例えば3.5kW、発振周波数F2は、例えば10kHzに設定され、高周波電源5の電力の供給時間(焼戻加熱時間)T2は、例えば20秒である。
すなわち、焼戻加熱のときの加熱コイル4への高周波電力の供給時間T2は、焼入加熱のときの加熱コイル4への高周波電力の供給時間T1よりも長い(T2>T1)。
【0024】
また、ラック軸2の内部に十分な量の高周波電流を通すために、すなわち、加熱深さを十分に確保するために、焼戻加熱のときの高周波電源5の発振周波数F2は、焼入加熱のときの発振周波数F1よりも低く(F2<F1)設定される。
焼戻加熱を終えた後、噴射孔23を介して再びラック軸2に冷却水を噴射して、ラック軸2を冷却する(ステップS5)。これにより、ラック軸2は、十分な靭性が確保される。
【0025】
次に、各押圧装置6の押圧部27をそれぞれ解除位置まで移動してラック軸2のセットを解除する(ステップS6)。
このように、本実施の形態によれば、焼入装置と焼戻装置とを別々に設ける必要はなく、設備コストの低減を通じて、製造コストを格段に低減することができる。
また、共通の加熱コイル4で焼入および焼戻を行うことができるため、焼入と焼戻の間にラック軸2を移動する必要がない。したがって、焼入を終えたラック軸2が焼戻工程を飛ばして次の工程に送られてしまうことを防止できる。
【0026】
さらに、焼戻工程が飛ばされることを防ぐために焼戻工程飛ばし防止機能の追加等を行う必はなく、よりコスト安価である。
また、1つの(共通の)発振器5Aで焼入加熱と焼戻加熱の両方を行うことができ、より一層コスト安価である。
さらに、焼戻の際、ラック軸2の内部まで十分に熱を伝えることができ、焼戻を十分に行うことができる。
【0027】
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、焼入加熱の場合の高周波電源5の出力P1を50kW〜100kW、発振周波数F1を60kHz〜200kHz、電力の供給時間T1を5秒〜20秒の範囲で設定してもよい。
また、焼戻加熱の場合の高周波電源5の出力P2を1kW〜10kW、発振周波数F2を1kHz〜30kHz、電力の供給時間T2を5秒〜30秒の範囲で設定してもよい。
【0028】
また、高周波電源5に代えて、図3に示すように、複数(例えば、2つ)の発振器(第1および第2の発振器28A,28B)を備える高周波電源28を用いてもよい。この場合、例えば第1の発振器28Aを焼入加熱用に用い、例えば第2の発振器28Bを焼戻加熱用に用いることができる。
さらに、第1および第2の発振器28A,28Bのそれぞれについて、発振周波数Fを可変にすれば、より広範囲の周波数に亘って、高周波電力を発生することができる。
【0029】
また、本発明は、ラック軸の高周波焼入焼戻装置に限らず、例えば、自動車用のピニオン軸、インプット軸、メイン軸、トーションバー、バルブボディ等の、他の一般の高周波焼入焼戻装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる高周波焼入焼戻装置の概略構成を示す一部断面側面図である。
【図2】本高周波焼入焼戻装置におけるラック軸の焼入および焼戻の工程の流れについて説明するためのフローチャートである。
【図3】高周波電源の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波焼入焼戻装置
2 ラック軸(被処理体)
4 加熱コイル
5 高周波電源
5A 発振器
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波焼入焼戻装置に関するものであり、例えば、自動車用のステアリング装置に用いられる軸等の高周波焼入焼戻装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のステアリング装置には、ラック軸を有するラックアンドピニオン式のものがある。通常、このラック軸は、焼入および焼戻が行われ、十分な強度および靭性が確保されている(例えば、特許文献1参照)。
上記焼入を行う装置として、高周波電流を上記ラック軸に通電してこのラック軸を焼入加熱する高周波直接通電焼入装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
また、予め焼入れされた焼入表面層を備えた焼入品の、当該焼入表面層の一部分を所定の温度以上に加熱し、上記一部分に隣接する部分を上記所定の温度未満に加熱し、その後冷却することにより、高周波焼入層と焼戻層とを形成する高周波焼入焼戻方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−8136号公報。
【特許文献2】
特開平10−183234号公報。
【特許文献3】
特開2001−323319号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、焼入および焼戻はそれぞれ、別体の装置で行われていた。このため、焼入装置と焼戻装置の両方を用意しなければならず、設備コストが高くつき、製造コストが高くついていた。
また、焼入の後に焼戻が既に行われたラック軸と、焼入の後に焼戻が未だ行われていないラック軸とは外観上の差異がほとんどなく、焼入の後に焼戻が行われたか否かを目視で検査することは略不可能である。このため、焼入を終えたラック軸が焼戻工程を経ることなく次の工程に送られ、焼戻工程が飛ばされてしまう虞があった。これを防ぐため、焼戻工程飛ばし防止機能の追加等を行う必要があり、さらに製造コストが高くついていた。
【0006】
同様の課題は、ラック軸の高周波焼入装置に限らず、高周波加熱を行う一般の高周波焼入装置においても存在する。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、製造コストを低減することができ、かつ、焼戻工程が飛ばされてしまうことを防止できる高周波焼入焼戻装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、第1の発明は、焼入および焼戻のための共通の加熱コイルと、周波数の相異なる高周波電力を択一的に上記加熱コイルに供給して被処理体を焼入加熱または焼戻加熱可能な高周波電源とを備えることを特徴とする高周波焼入焼戻装置を提供する。
本発明によれば、焼入装置と焼戻装置とを別々に設ける必要はなく、設備コストの低減を通じて製造コストを格段に低減することができる。
【0008】
また、共通の加熱コイルで焼入および焼戻を行うことができるため、焼入と焼戻の間に被処理体を移動する必要がない。したがって、焼入を終えた被処理体が焼戻工程を飛ばして次の工程に送られてしまうことを防止できる。
さらに、焼戻工程が飛ばされることを防ぐために焼戻工程飛ばし防止機能の追加等を行う必要はなく、よりコスト安価である。
第2の発明は、第1の発明において、上記高周波電源は、周波数可変の共通の発振器を用いて上記周波数の相異なる高周波電力を発生することを特徴とする。本発明によれば、共通の発振器で焼入加熱と焼戻加熱の両方を行うことができ、より一層コスト安価である。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、焼戻加熱のときの上記加熱コイルへの高周波電力の供給時間は、焼入加熱のときの加熱コイルへの高周波電力の供給時間よりも長いことを特徴とする。本発明によれば、焼戻の際、被処理体の内部まで十分に熱を伝えることができ、焼戻を十分に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる高周波焼入焼戻装置1の概略構成を示す一部断面側面図である。なお、図1では、被加工体としてのステアリング装置用ラック軸2が、歯面3を下向きにしてセットされた状態を示している。
図1を参照して、本高周波焼入焼戻装置1は、焼入可能な材料を含む材料で形成されたラック軸2の焼入および焼戻を行うためのものである。本高周波焼入焼戻装置1は、焼入および焼戻のための共通の加熱コイル4と、周波数の相異なる高周波電力を択一的に上記加熱コイル4に供給してラック軸2を焼入加熱または焼戻加熱可能な高周波電源5と、高周波電源5を操作する操作手段としての電源操作部Cと、ラック軸2を上記加熱コイル4に押圧するための一組の押圧装置6とを備える。以下では、本高周波焼入焼戻装置1にラック軸2がセットされた状態の、このラック軸2の軸方向を「軸方向」という(矢印X参照)。
【0011】
加熱コイル4は、高周波電源5の一方の端子に接続される第1の導体7と、第1の導体7に接続される第1の電極8と、高周波電源5の他方の端子に接続される第2の導体9と、第2の導体9に接続される第2の電極10と、第2の電極10と離隔して第2の導体9に接続される近接導体11と、第1の導体7および第1の電極8、ならびに第2の導体9および近接導体11の間に介在する、電気的絶縁性を有する絶縁部材12とを含む。
【0012】
第1の導体7は、軸方向に関して、比較的短尺に形成されており、軸方向一端部13には、高周波電源5の一方の端子が接続され、軸方向他端部14の例えば上面には、第1の電極8が固定されている。第1の電極8は、円弧状の先端部(上端部)15を有しており、ラック軸2の円弧面と当接して、このラック軸2の軸方向一端部16を支持するとともに、電気的な接続を達成する。
第2の導体9は、軸方向に関して、比較的長尺に形成されており、軸方向一端部17には、高周波電源5の他方の端子が接続され、軸方向他端部18の例えば上面には、第2の電極10が固定されている。第2の電極10は、円弧状の先端部(上端部)19を有しており、ラック軸2の円弧面と当接して、このラック軸2の軸方向他端部20を支持するとともに、電気的な接続を達成する。
【0013】
第1の導体7は、絶縁部材12を介して第2の導体9に固定されている。具体的には、第2の導体9の軸方向一端部17の上面に絶縁部材12が固定され、この絶縁部材12の上面に第1の導体7が固定されている。
近接導体11は、中空の箱状に形成されており、第1および第2の電極8,10の対向部間において、第2の導体9に固定されている。近接導体11の上面21は、焼入および焼戻が行われる部位の形状、具体的には、ラック軸2の歯面3の形状に略対応する形状(平面状)に形成されている。
【0014】
上記の構成により、近接導体11とラック軸2とは近接して配置され、近接導体11の上面21とラック軸2の歯面3とは、比較的狭い間隔を開けて対向するようになっている。
また、近接導体11と、第1の導体7および第1の電極8との間は、絶縁部材12により絶縁されている。具体的には、絶縁部材12の軸方向一端部22が上方に延びており、近接導体11と、第1の導体7および第1の電極8との間に介在している。
【0015】
近接導体11は、さらに、加熱されたラック軸2を冷却する冷却手段としての機能を有する。具体的には、近接導体11の上面21に、例えば冷却水などの冷却流体をラック軸2に向けて噴射するための噴射孔23がラック歯の歯底全てに対応して形成されており、近接導体11内の空間Sと近接導体11の上面21の外方とを連通している。また、加熱コイル4の下面には、冷却流体を近接導体11内の空間Sに導入するための導入孔管25,26が形成されている。
【0016】
これにより、冷却流体は、導入孔管25,26を通って近接導体11の空間S内に導入され、噴射孔23からラック軸2の歯面3に向けて噴射される。
高周波電源5は、焼入および焼戻において共通して用いられるようになっており、1つの(共通の)発振器5Aを含む。高周波電源5は、発振周波数Fが可変であり、例えば10kHz〜60kHzの範囲内で発振器5Aの発振周波数Fを変更して、周波数の相異なる高周波電力を発生することができる。
【0017】
この高周波電源5は、さらに、出力Pが可変であり、例えば3kW〜100kWの範囲内で出力Pを変更することができる。
電源操作部Cは、高周波電源5に接続されており、この電源操作部Cを操作することで、高周波電源5のオン/オフ、ならびに、発振周波数Fおよび出力Pの設定を行うことができるようになっている。
各押圧装置6はそれぞれ、ラック軸2の上方において、ラック軸2の対応する軸方向一端部16および他端部20に対応する押圧部27を含む。各押圧部27はそれぞれ、ラック軸2を押圧する押圧位置(下側位置)とラック軸2の押圧を解除する解除位置(上側位置)との間を上下方向(矢印V参照)に移動できるようになっている。
【0018】
各押圧部27をそれぞれ押圧位置に移動することで、ラック軸2の対応する軸方向一端部16および他端部20は、第1の電極8および第2の電極10に圧接される。これにより、ラック軸2と、第1および第2の電極8,10との接触(電気的接続)を確実なものにできる。
上記の構成により、電源操作部Cを操作することで、高周波電源5は高周波電流I1,I2を発生する。高周波電流I1は、第1の導体7および第1の電極8を介してラック軸2へ流れ、さらに、第2の電極10、第2の導体9、および、近接導体11を介して高周波電源5へと流れる。高周波電流I2は、高周波電流I1と交互に発生され、高周波電流I1と逆の経路を通る。
【0019】
ここで、高周波電流I1,I2は、表皮効果(周波数が高くなるにしたがい、高周波電流が導体の表面寄りに集中して流れる性質)により、発振周波数Fが高くなるほど、第1の導体7、第1の電極8、ラック軸2、第2の電極10、第2の導体9および近接導体11の表面寄りを通るようになっている。
また、ラック軸2に流れる高周波電流I1,I2と、近接導体11に流れる高周波電流I1,I2とはそれぞれ、発生する磁束が最小(電気インピーダンスが最小)になるように、互いに接近して流れる。すなわち、ラック軸2の高周波電流I1,I2は、歯面3側に流れ、近接導体11の高周波電流I1,I2は、上面21側を流れる。これにより、ラック軸2の高周波電流I1,I2は、発振周波数Fが高いほど、歯面3側に集中して流れ、歯面3側のみを加熱する。
【0020】
図2は、本高周波焼入焼戻装置1におけるラック軸2の焼入および焼戻の工程の流れについて説明するためのフローチャートである。図2を参照して、まず、ラック軸2を本高周波焼入焼戻装置1にセットする(ステップS1)。
例えば、ラック軸2の歯面3を焼入する場合、ラック軸2の歯面3を下側に向けた状態で、軸方向一端部16および軸方向他端部20を、対応する第1および第2の電極8,10にそれぞれ載置する。次に、各押圧装置6の押圧部27をそれぞれ押圧位置へ移動して、ラック軸2を第1および第2の電極8,10に圧接する。
【0021】
次に、電源操作部Cを操作して、高周波電源5に高周波電力を発生させて加熱コイル4に高周波電力を与え、ラック軸2の歯面3を焼入加熱する(ステップS2)。
この場合、高周波電源5の出力P1は、例えば80kW、発振周波数F1は、例えば60kHzに設定され、高周波電源5の電力の供給時間(焼入加熱時間)T1は、例えば10秒である。
【0022】
焼入加熱を終えた後、噴射孔23を介してラック軸2に冷却流体を噴射して、ラック軸2を急冷する(ステップS3)。これにより、ラック軸2の歯面3に焼入硬化層が形成され、十分な強度が確保される。
ステップS3でラック軸2を急冷した後、電源操作部Cを操作して、高周波電源5に再び高周波電力を発生させて加熱コイル4に高周波電力を与え、ラック軸2を焼戻加熱する(ステップS4)。
【0023】
この場合、高周波電源5の出力P2は、例えば3.5kW、発振周波数F2は、例えば10kHzに設定され、高周波電源5の電力の供給時間(焼戻加熱時間)T2は、例えば20秒である。
すなわち、焼戻加熱のときの加熱コイル4への高周波電力の供給時間T2は、焼入加熱のときの加熱コイル4への高周波電力の供給時間T1よりも長い(T2>T1)。
【0024】
また、ラック軸2の内部に十分な量の高周波電流を通すために、すなわち、加熱深さを十分に確保するために、焼戻加熱のときの高周波電源5の発振周波数F2は、焼入加熱のときの発振周波数F1よりも低く(F2<F1)設定される。
焼戻加熱を終えた後、噴射孔23を介して再びラック軸2に冷却水を噴射して、ラック軸2を冷却する(ステップS5)。これにより、ラック軸2は、十分な靭性が確保される。
【0025】
次に、各押圧装置6の押圧部27をそれぞれ解除位置まで移動してラック軸2のセットを解除する(ステップS6)。
このように、本実施の形態によれば、焼入装置と焼戻装置とを別々に設ける必要はなく、設備コストの低減を通じて、製造コストを格段に低減することができる。
また、共通の加熱コイル4で焼入および焼戻を行うことができるため、焼入と焼戻の間にラック軸2を移動する必要がない。したがって、焼入を終えたラック軸2が焼戻工程を飛ばして次の工程に送られてしまうことを防止できる。
【0026】
さらに、焼戻工程が飛ばされることを防ぐために焼戻工程飛ばし防止機能の追加等を行う必はなく、よりコスト安価である。
また、1つの(共通の)発振器5Aで焼入加熱と焼戻加熱の両方を行うことができ、より一層コスト安価である。
さらに、焼戻の際、ラック軸2の内部まで十分に熱を伝えることができ、焼戻を十分に行うことができる。
【0027】
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、焼入加熱の場合の高周波電源5の出力P1を50kW〜100kW、発振周波数F1を60kHz〜200kHz、電力の供給時間T1を5秒〜20秒の範囲で設定してもよい。
また、焼戻加熱の場合の高周波電源5の出力P2を1kW〜10kW、発振周波数F2を1kHz〜30kHz、電力の供給時間T2を5秒〜30秒の範囲で設定してもよい。
【0028】
また、高周波電源5に代えて、図3に示すように、複数(例えば、2つ)の発振器(第1および第2の発振器28A,28B)を備える高周波電源28を用いてもよい。この場合、例えば第1の発振器28Aを焼入加熱用に用い、例えば第2の発振器28Bを焼戻加熱用に用いることができる。
さらに、第1および第2の発振器28A,28Bのそれぞれについて、発振周波数Fを可変にすれば、より広範囲の周波数に亘って、高周波電力を発生することができる。
【0029】
また、本発明は、ラック軸の高周波焼入焼戻装置に限らず、例えば、自動車用のピニオン軸、インプット軸、メイン軸、トーションバー、バルブボディ等の、他の一般の高周波焼入焼戻装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる高周波焼入焼戻装置の概略構成を示す一部断面側面図である。
【図2】本高周波焼入焼戻装置におけるラック軸の焼入および焼戻の工程の流れについて説明するためのフローチャートである。
【図3】高周波電源の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波焼入焼戻装置
2 ラック軸(被処理体)
4 加熱コイル
5 高周波電源
5A 発振器
Claims (3)
- 焼入および焼戻のための共通の加熱コイルと、
周波数の相異なる高周波電力を択一的に上記加熱コイルに供給して被処理体を焼入加熱または焼戻加熱可能な高周波電源とを備えることを特徴とする高周波焼入焼戻装置。 - 請求項1において、上記高周波電源は、周波数可変の共通の発振器を用いて上記周波数の相異なる高周波電力を発生することを特徴とする高周波焼入焼戻装置。
- 請求項1において、焼戻加熱のときの上記加熱コイルへの高周波電力の供給時間は、焼入加熱のときの加熱コイルへの高周波電力の供給時間よりも長いことを特徴とする高周波焼入焼戻装置。
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