JP2006045636A - 高周波直接通電焼入装置による連続焼入焼戻方法 - Google Patents

高周波直接通電焼入装置による連続焼入焼戻方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高周波熱処理対象物(ワーク)を高周波直接通電焼入装置から取り外すことなく高周波直接通電焼入装置に高周波熱処理対象物を保持した状態のままで焼入処理及び焼戻処理を順次に連続して行うことができ、しかも、所望の焼入れ硬さの焼入硬化層を形成することができるような高周波直接通電焼入装置による連続焼入焼戻方法を提供する。
【解決手段】 高周波熱処理対象物(例えば、ラックシャフト1)を高周波直接通電焼入装置20に保持した状態のままで、高周波直接通電焼入装置20の一対の接触電極9,10及び近接導体11からなる直接通電加熱部に、同時に又は時間差をもって、異なる周波数の複数の高周波電力を供給することにより焼入処理及び焼戻処理を順次に連続して行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、ラックシャフトのような熱処理対象物(ワーク)の歯部やその背面部を高周波焼入及び高周波焼戻(熱処理)を行う場合に適用される高周波直接通電焼入装置を用いて高周波焼入及び高周波焼戻を順次に連続して行うための方法に係り、特に、高周波熱処理対象物(ワーク)を高周波直接通電焼入装置から取り外すことなく連続して焼入処理及び焼戻処理を施行することが可能な連続焼入焼戻方法に関するものである。
図3に示すようなラックシャフト1の歯部2やこの歯部2の反対側の背面部3などを高周波焼入する場合には、図2〜図4に示すような高周波直接通電焼入装置4が用いられる場合が多い。
この高周波直接通電焼入装置4は、図3〜図5に示すように、電気的絶縁材5を介して重ね合わされている第一導体6及び第二導体7と、第一導体6に連結されると共に第二導体7側に連結されている(すなわち、第一導体6の一端部から両側に分岐して第二導体7の他端部に接続されている)分岐導体8(図4及び図5参照)と、電気的絶縁材5が介在されている位置において第一導体6上に載置されて固定されている第一接触電極9と、第二導体7上に載置されて固定されている第二接触電極10と、第二導体7上に載置されて固定されている近接導体11と、近接導体11に設けられている冷却手段12(図5参照)と、第一接触電極9及び第二接触電極10間に接続されている高周波電源部13(図3参照)と、第一接触電極9及び第二接触電極10にそれぞれ対応する位置に配設されている一対のラックシャフト押圧用の油圧シリンダ14とを備えている。
かくして、ラックシャフト1は、図3及び図4に示すように第一接触電極9及び第二接触電極10の頂部α,β上に載置されてその歯部2が前記頂部α,βに当接せしめられた状態で支持されると共に、油圧シリンダ14により第一接触電極9及び第二接触電極10の側に押圧されて前記歯部2と前記頂部α,βとの電気的接触状態が確保されるようになっている。また、このようにしてラックシャフト1が第一接触電極9及び第二接触電極10上に配置されると、このラックシャフト1の歯部2と近接導体11との間には図3及び図5に示すように隙間Sが形成され、歯部2が近接導体11に近接配置されるように構成されている。
このような構成の高周波直接通電焼入装置4を用いてラックシャフト1の歯部2を焼入する際の動作について述べると、次の通りである、まず、高周波電源部13を通電状態にすると、高周波電流I1が第一導体6から第一接触電極9及び分岐導体8に流れ、ラックシャフト1内を通り、第二接触電極10及び近接導体11を通り、高周波電源部13に戻るように流れるか、またはその逆の経路で交互に流れる。すなわち、ある時点では、図3において矢印で示すようにラックシャフト1に高周波電流I1'が流れると共に、近接導体1に流れる電流の誘導作用にて誘導電流(うず電流)I1''が流れ、従ってラックシャフト1の歯部2の表面には(I1'+I1'')の電流が流れる。この際、高周波電源部13への戻る電流はI2となるが、それについての詳細な説明は省略する。かくして、ラックシャフト1の歯部2の表面は、(I1'+I1'')の電流が流れるのに伴って所要の焼入温度まで加熱され、しかる後に冷却手段12に供給された冷却液が禁札導体11に設けられた多数の噴射孔15からラックシャフト1に噴射され、これによりラックシャフト1の歯部2或いは背面部3に焼入硬化層が形成される。
なお、図3に示した高周波直接通電焼入装置4の電源部12は単一のものからなるが、後に説明する本発明の方法において使用される電源部と近似するような複数の電源部としては、例えば特開2003-342633号公報(特許文献1)に開示されているものが公知技術として挙げられる。
以上のようにラックシャフト1の焼入処理が行われるが、ラックシャフト1を焼入した後には靭性などの向上のために焼戻処理を行う必要がある。図6は、従来の連続焼入焼戻方法の1つの例を示すものであって、この従来方法では、まず焼入加熱用発振器を有する高周波直接通電焼入装置によってラックシャフト1を焼入処理し(ステップS1参照)、次いで、焼入処理されたラックシャフト1を焼戻加熱用発振器に接続された図外のソレノイド状炉体内に導入して誘導加熱によって焼戻加熱を行うか(ステップS2参照)、或いは、図外の電気炉による焼戻加熱を行い(ステップS3参照)、しかる後に冷却することにより一連の熱処理(焼入・焼戻処理)を完了するようにしている(ステップS4参照)。
特開2003-342633号公報
上述の如く、従来の連続焼入焼戻方法にあっては、焼入処理後の焼戻処理に際してソレノイド状炉体或いは電気炉による焼戻加熱を行う必要があるが、ソレノイド状炉体或いは電気炉は高周波直接通電焼入装置4とは別の位置にあるので、焼入処理後にラックシャフト1を高周波直接通電焼入装置4から取り外してソレノイド状炉体或いは電気炉に搬送しなければならず、その搬送の分だけ作業効率が低下するという不具合がある。また、高周波直接通電焼入装置4とは別の位置にソレノイド状炉体或いは電気炉を設置しているので、全体としての設備の設置(配置)スペースが大きくなり、省スペース化を図ることができないという問題点がある。さらに、従来方法では加熱用発振器の発振周波数が固定されているため、焼入深さの仕様やモジールが異なるワーク(例えば、ラックシャフト1)に対しての熱処理が困難であるという不具合があった。
また、上述の特開2003−342633号公報に開示されている「高周波誘導加熱における加熱深さ調整方法」によれば、電源部は2つのものからなる。しかしながら、この方法の場合には、高低2種類の周波数の高周波加熱電力を高周波誘導加熱コイルに同時に供給して、ワークの加熱深さを任意に調整するためのものであり、焼入・焼戻処理を連続して行うもの、すなわち、焼入処理を行った後にこれに引き続いて焼戻処理を連続して行うものではない。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、高周波熱処理対象物(ワーク)を高周波直接通電焼入装置から取り外すことなく高周波直接通電焼入装置に高周波熱処理対象物を保持した状態のままで焼入処理及び焼戻処理を順次に連続して行うことができ、しかも、所望の焼入れ硬さの焼入硬化層を形成することができるような高周波直接通電焼入装置による連続焼入焼戻方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明では、高周波熱処理対象物を一対の接触電極により支持して、前記一対の接触電極を介して高周波電流を前記高周波熱処理対象物の熱処理対象部に直接流すと共に、前記高周波熱処理対象物に近接して配置される近接導体に流れる高周波電流の誘導作用により前記熱処理対象部に誘導電流を流して、前記熱処理対象部を加熱し、次いで所要の焼入温度に加熱された前記熱処理対象部を冷却することにより前記熱処理対象部に焼入硬化層を形成するように構成した高周波直接通電焼入装置を用いて、前記高周波熱処理対象物の焼入処理及び焼戻処理を連続的に行う連続焼入焼戻方法において、前記高周波熱処理対象物を前記高周波直接通電焼入装置に保持した状態のままで、異なる周波数の複数の高周波電力を前記高周波直接通電焼入装置に同時に又は時間差をもって供給することにより、焼入処理及び焼戻処理を順次に連続して行うようにしている。
また、本発明では、前記異なる周波数の複数の高周波電力を高周波電力及び低周波電力として高周波電力及び低周波電力のとりうる最大電力をそれぞれ100%とした場合、焼入加熱時には、高周波電力と低周波電力とをそれぞれ0〜100%の範囲で任意に設定して組み合わせて焼入加熱を行い、焼戻加熱時には、高周波電力と低周波電力との合計が焼入加熱時における高周波電力と低周波電力との合計よりも低電力の状態の下で、高周波電力と低周波電力とをそれぞれ0〜100%の範囲で任意に設定して組み合わせて焼戻加熱を行うようにしている。
請求項1に記載の本発明は、高周波熱処理対象物を前記高周波直接通電焼入装置に保持した状態のままで、異なる周波数の複数の高周波電力を高周波直接通電焼入装置に同時に又は時間差をもって供給することにより、焼入処理及び焼戻処理を順次に連続して行うようにしたものであるから、周波数の異なる複数の高周波電力をその電力比を調整しながら供給することにより所望の深さの焼入・焼戻硬化層を形成することができると共に、焼入処理後には、焼入処理が施された高周波熱処理対象物を高周波直接通電焼入装置から取り外すことなく焼入処理時と同じ状態すなわち高周波直接通電焼入装置に取り付けた状態のままで、電力比を調整した複数の高周波電力を高周波直接通電焼入装置に供給して焼戻処理を行うことができる。従って、従来において用いていたような焼戻処理用のソレノイド状炉体或いは電気炉を別途に設ける必要がないため、設備の占める設置スペースを大幅に小さくし得て省スペース化を図ることが可能となる上に、高周波熱処理対象物を搬送移動する必要がないため、その分だけ作業効率を向上させることができる。さらに、多様な熱処理仕様やモジールの異なる高周波熱処理対象物について適宜に対応することができ、従って高周波直接通電焼入装置の機能の向上を図ることができる。
また、請求項2に記載の本発明は、異なる周波数の複数の高周波電力を高周波電力及び低周波電力として高周波電力及び低周波電力のとりうる最大電力をそれぞれ100%とした場合、焼入加熱時には、高周波電力と低周波電力とをそれぞれ0〜100%の範囲で任意に設定して組み合わせて焼入加熱を行い、焼戻加熱時には、高周波電力と低周波電力との合計が焼入加熱時における高周波電力と低周波電力との合計よりも低電力の状態の下で、高周波電力と低周波電力とをそれぞれ0〜100%の範囲で任意に設定して組み合わせて焼戻加熱を行うようにしたものであるから、電力比を必要に応じて自由に調整でき、熱処理仕様やモジールの異なる任意の高周波熱処理対象物の焼入・焼戻を良好にしかも効率的に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態に係る高周波直接通電焼入装置による連続焼入焼戻方法について図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る連続焼入焼戻方法を施行するために用いられる高周波直接通電焼入装置20を示している。なお、本装置20は、電源部以外の構造が図3〜図5に示した高周波直接通電焼入装置4と同様であるため、図1においては図3〜図5と同様の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に示すように、高周波直接通電焼入装置20の電源部21は、第一の高周波電源部21Aと第二の高周波電源部21Bとからなるが、これに限定するものではない。なお、本実施形態において、第一の高周波電源部21Aの電源周波数は31〜400kHzであり、第二の高周波電源部21Bの電源周波数は0.5〜30kHzである。そして、これ等の第一の高周波電源部21A及び第二の高周波電源部21Bには、電力値をコントロールするための制御部22A及び22Bが付設されている。第一の高周波電源部21Aからは高周波電力が出力され、第二の高周波電源部21Bからは低周波電力が出力されるように構成されている。かくして、制御部22a,22bを適宜に操作することによって、第一の高周波電源部21Aから供給される高周波電力と、第二の高周波電源部21Bから供給される低周波電力との電力比(出力比)が、所定の範囲内において任意に調整し得るようになっている。すなわち、例えば、第一の高周波電源部21Aから供給される高周波電力が100kWでありかつ第二の高周波電源部21Bから供給される高周波電力が50kWである場合には、高周波直接通電焼入装置20に供給される電力が100kW+50kW=150kWであり、既述の第一の高周波電源部21Aから供給される電力と第二の高周波電源部21Bから供給される電力との比(電力比)は、2:1となる。
焼入・焼戻処理に際しては、まず、一対の接触電極9,10上に支持されたラックシャフト1を例えば上述の如き電力比(2:1)により加熱した後に、ラックシャフト1をそのままの状態に保持して冷却し、これによりラックシャフト1の歯部2又は背面部3に所要の焼入硬化層を形成せしめる。次いで、このようにして焼入処理を施したラックシャフト1を引続きそのままの状態で焼戻加熱を行ない、その後に冷却せしめてラックシャフト1の熱処理を完了する。なお、焼戻加熱時においても第一の高周波電源部21A及び第二の高周波電源部21Bから所定の電力比による電力を供給する。但し、焼戻加熱時における高周波電力と低周波電力の合計は、焼入加熱時における高周波電力と低周波電力の合計よりも相対的に低く設定する。
ここで、高周波電力と低周波電力との電力比についてさらに具体的に述べると、高周波電力及び低周波電力のとりうる最大電力をそれぞれ100%とした場合、焼入加熱時には、高周波電力と低周波電力とをそれぞれ0〜100%の範囲で任意に設定して組み合わせて焼入加熱を行い、焼戻加熱時には、高周波電力と低周波電力との合計が焼入加熱時における高周波電力と低周波電力との合計よりも低電力の状態の下で、高周波電力と低周波電力とをそれぞれ0〜100%の範囲で任意に設定して組み合わせて焼戻加熱を行う。すなわち、高周波電力及び低周波電力の最大電力をそれぞれ100%とした場合、設定しうる高周波電力と低周波電力との電力比は、(100%:0%)〜(100%:100%)〜(0%:100%)の範囲内で任意の割合に設定される。
例えば、高周波電力の最大値が100kWであり、低周波電力の最大値が50kWである場合には、下記のような例が挙げられる。
(a) 100%(高周波電力):0%(低周波電力)→100kW:0kW
加熱電力の合計=100kW+0kW=100kW
(b) 50%(高周波電力):20%(低周波電力)→50kW:10kW
加熱電力の合計=50kW+10kW=60kW
(c) 100%(高周波電力):100%(低周波電力)→100kW:50kW
加熱電力の合計=100kW+50kW=150kW
(d) 20%(高周波電力):50%(低周波電力)→20kW:25kW
加熱電力の合計=20kW+25kW=45kW
(e) 0%(高周波電力):100%(低周波電力)→0kW:50kW
加熱電力の合計=0kW+50kW=50kW
図2は、上述の連続焼入焼戻方法を時系列的に表示したものである。図2に示すように、高周波電力と低周波電力の電力比を上述の如く例えば2:1として2種類の電力を投入して焼入を行う。次に、空冷時間をおき、焼入冷却を行い、その後に空冷を行う。次いで、既述のようにラックシャフト1を高周波直接通電焼入装置20の一対の接触電極9,10上から取り外すことなく、焼入処理時の状態のままで、高周波電力と低周波電力との電力比を適宜に設定して焼戻加熱を行う。しかる後に、空冷にて冷却することにより一連の焼入・焼戻の熱処理を完了する。
上述の如き連続焼入焼戻方法によりラックシャフト1の歯部2について焼入・焼戻を行ったところ、歯部2に形成された焼入硬化層の焼入硬度は779Hv(ビッカース硬度)であり、焼戻後の硬度が706Hvであり、十分な焼戻が行われたことが確認された。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、述の実施形態では、電力比を2:1に設定しているが、これに限定されるものではない。また、既述の実施形態では、第一の高周波電源部21Aからの高周波電力と第二の高周波電源部21Bからの低周波電力を同時に供給するようにしているが、これに限らず、これらの電力を時間差をつけて供給するようにしてもよい。すなわち、ラックシャフト1の仕様やモジュール等に応じて最適な供給方法が選択されてよい。また、本発明に係る連続焼入焼戻方法は、ラックシャフト1に限らず、高周波直接通電焼入装置を用いて熱処理を行うような各種の全ての高周波熱処理対象物に対しても適用可能であることは言う迄もない。
本発明の焼入焼戻方法が行われる高周波直接通電焼入装置の全体構造を示す側面図である。 本発明による焼入焼戻のフローを示す工程図である。 従来の高周波直接通電焼入装1置の全体構造を示す側面図である。 図3におけるA−A線断面図であるである。 図3におけるB−B線断面図である。 従来の焼入焼戻方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 ラックシャフト(高周波熱処理対象物;ワーク)
9 第一接触電極
10 第二接触電極
11 近接導体
12 冷却手段
20 高周波直接通電焼入装置
21 電源部
21A 第一の高周波電源部
21B 第二の高周波電源部
22A,22B 制御部


Claims (2)

  1. 高周波熱処理対象物を一対の接触電極により支持して、前記一対の接触電極を介して高周波電流を前記高周波熱処理対象物の熱処理対象部に直接流すと共に、前記高周波熱処理対象物に近接して配置される近接導体に流れる高周波電流の誘導作用により前記熱処理対象部に誘導電流を流して、前記熱処理対象部を加熱し、次いで所要の焼入温度に加熱された前記熱処理対象部を冷却することにより前記熱処理対象部に焼入硬化層を形成するように構成した高周波直接通電焼入装置を用いて、前記高周波熱処理対象物の焼入処理及び焼戻処理を連続的に行う連続焼入焼戻方法であって、前記高周波熱処理対象物を前記高周波直接通電焼入装置に保持した状態のままで、異なる周波数の複数の高周波電力を前記高周波直接通電焼入装置に同時に又は時間差をもって供給することにより、焼入処理及び焼戻処理を順次に連続して行うことを特徴とする高周波直接通電焼入装置による連続焼入焼戻方法。
  2. 前記異なる周波数の複数の高周波電力を高周波電力及び低周波電力として高周波電力及び低周波電力のとりうる最大電力をそれぞれ100%とした場合、焼入加熱時には、高周波電力と低周波電力とをそれぞれ0〜100%の範囲で任意に設定して組み合わせて焼入加熱を行い、焼戻加熱時には、高周波電力と低周波電力との合計が焼入加熱時における高周波電力と低周波電力との合計よりも低電力の状態の下で、高周波電力と低周波電力とをそれぞれ0〜100%の範囲で任意に設定して組み合わせて焼戻加熱を行うことを特徴とする請求項1に記載の高周波直接通電焼入装置による連続焼入焼戻方法。



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