JP2004306297A - 木材の燻煙乾燥方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造簡単で安価な設備で、高品質の処理を行う木材の燻煙乾燥方法及び装置を提供する。
【解決手段】この発明の方法は、高温の煙と水蒸気を乾燥室に供給して木材13を燻煙乾燥させる方法に関し、燻煙発生用の燃焼部21の温度で水を加熱して水蒸気を発生させ、該水蒸気を乾燥室1に供給するものである。
そして燃焼部21は乾燥室1の下方で燃焼作動させ、乾燥室1と燃焼部21の間に内部に水を収容した加熱用のタンク9を介在させ、加熱タンク9の加熱により水蒸気を発生させるとともに、乾燥室1内の加熱の少なくとも一部を担わせる。
またこの発明の装置は、燻煙を発生させる燃焼部21と、該燻煙を導入し内部で木材13を乾燥させる乾燥室1と、上記乾燥室1に供給する蒸気供給部9とを備え、前記蒸気供給部9を燃焼部21に隣接させて設置し、該燃焼部21からの加熱によって蒸気供給部9で蒸気を発生させる構造である。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明の方法は、高温の煙と水蒸気を乾燥室に供給して木材13を燻煙乾燥させる方法に関し、燻煙発生用の燃焼部21の温度で水を加熱して水蒸気を発生させ、該水蒸気を乾燥室1に供給するものである。
そして燃焼部21は乾燥室1の下方で燃焼作動させ、乾燥室1と燃焼部21の間に内部に水を収容した加熱用のタンク9を介在させ、加熱タンク9の加熱により水蒸気を発生させるとともに、乾燥室1内の加熱の少なくとも一部を担わせる。
またこの発明の装置は、燻煙を発生させる燃焼部21と、該燻煙を導入し内部で木材13を乾燥させる乾燥室1と、上記乾燥室1に供給する蒸気供給部9とを備え、前記蒸気供給部9を燃焼部21に隣接させて設置し、該燃焼部21からの加熱によって蒸気供給部9で蒸気を発生させる構造である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は木材の燻煙乾燥方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に木材の燻煙乾燥(処理)は、木材を加熱して水分を除去するだけの他の人工乾燥に比べ、低含水率への乾燥,木材の反りや狂い、割れ等の原因となる内部応力(成長応力)の緩和,除去又はコスト面等で優れていることが確認されている。
【0003】
しかし伝統的な木材の燻煙乾燥は単に密閉乾燥室内に木材を燃焼又は燻煙させて得た燻煙を供給又は循環させるだけのものであったため、乾燥割れや歪みを生じ易く、皮付きの丸太材に限定される等の問題があった。
この問題を解決するために燻煙中に乾燥炉内に水分(ミスト)を供給するもの(特許文献1参照)、又は水蒸気を供給するもの(特許文献2参照)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記の従来技術のうち引用文献1の発明では、ミスト発生のための高圧気体発生のためのコンプレッサーその他の装置が必要であり、また燃焼部が乾燥室の床下に固定的に形成されているために燃料補給時には乾燥木材を除去しなければならない等の問題がある。
【0005】
引用文献2の発明は、乾燥室外の燻煙発生機及びボイラで燻煙と蒸気を発生させて乾燥室に送り込むものであるため、燻煙と蒸気の発生に各別の熱源を必要とし、ボイラ等の高価な設備を必要とするほかエネルギーロスも大きい等の欠点がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−317911号公報
【特許文献2】
特開2001−260105号公報
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明の方法は、第1に高温の煙と水蒸気を乾燥室に供給して木材13を燻煙乾燥させる方法において、燻煙発生用の燃焼部21の温度で水を加熱して水蒸気を発生させ、該水蒸気を乾燥室1に供給することを特徴としている。
【0008】
第2に、燃焼部21を乾燥室1の下方で燃焼作動させ、乾燥室1と燃焼部21の間に内部に水を収容した加熱用のタンク9を介在させ、加熱タンク9の加熱により水蒸気を発生させるとともに、乾燥室1内の加熱の少なくとも一部を担わせることを特徴としている。
【0009】
第3に、木材13を長手方向に揃えて乾燥室1内に収容し、上記木材13の端部側より長手方向に沿って収容木材13間の間隙を通過するように燻煙を供給又は循環させることを特徴としている。
【0010】
また同様に本発明の装置は、第1に燻煙を発生させる燃焼部21と、該燻煙を導入し内部で木材13を乾燥させる乾燥室1と、上記乾燥室1に供給する蒸気供給部9とを備えた装置において、前記蒸気供給部9を燃焼部21に隣接させて設置し、該燃焼部21からの加熱によって蒸気供給部9で蒸気を発生させることを特徴としている。
【0011】
第2に、燃焼部21を構成する燃焼炉19上に蒸気供給部を構成する加熱タンク9を設置してなることを特徴としている。
【0012】
第3に、加熱タンク9を乾燥室1の底部側に設けてなることを特徴としている。
【0013】
第4に、乾燥室1を床面上に設置し、燃焼炉19を床面下に形成してなることを特徴としている。
【0014】
第5に、燃焼部21が燃焼炉19と、該燃焼炉19内に出し入れ可能に配置され、内部に燻煙発生用の燃料28を載置して燃焼させる燃焼台18とを備えてなることを特徴としている。
【0015】
第6に、燃焼部21から乾燥室1に燻煙を供給する供給路中に、燻煙の量又は温度を調節する燻煙調整部32を設けてなることを特徴としている。
【0016】
第7に、燻煙調整部32が燻煙中の火粉を除去する機能を備えたことを特徴としている。
【0017】
第8に、木材13を長手方向に揃えて収容できるように乾燥室1を左右長手方向に形成し、上記木材13の長手方向に沿った側面側に木材13の出し入れ口を設け、該出し入れ口を外部と遮蔽する開閉部4を出し入れ口に設置してなることを特徴としている。
【0018】
第9に、木材13を長手方向に揃えて収容できるように乾燥室1を形成し、上記木材13の長手方向の端部側に、木材13の長手方向に沿って燻煙を供給又は循環させるダクト33,43の吐出口と吸気口を開口させて設けたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図示する実施形態につき詳述すると、図面はいずれも本発明の一実施例を示すもので、乾燥室1は屋根2付の建物として構成され、正面,底面を除く周壁3a〜3dはすべてグラスウール等からなる耐熱性の断熱材で構成されその内面側は耐水性も備えている。
【0020】
乾燥室1の正面側には両開き又は左右動式もしくは図示するような耐熱性の昇降型スチールシャッター等からなる開閉部4が略全面にわたって設けられ、シャッターの場合は必要に応じ左右方向に2分割又は3分割して設置することができる。
上記開閉部4の内面側には燻煙が外部に漏れるのを防止するための耐熱性のシート6が巻き上げ繰り出し可能に設けられている。
【0021】
乾燥室1の床部7の一部には、水8を収容し上部開放型の箱状又は角皿状の蒸気発生用のタンク9が床部7と略同一高さ位置に設けられている。また乾燥室1の床面上及び上記タンク9上には左右方向と前後方向の梁状材11,12が交差状に重ねて配置されており、その上部には乾燥用木材13を整列積載するためのパレット14が載置されている。
【0022】
木材13はその軸(繊維)方向が左右方向を向くようにパレット14上に複数段、複数列に整列して配置されるが、各段毎に下側のパレット14又は上下隣接木材と適度な通風隙間を形成するように、梁状のスペーサー16が前後方向に介挿されている。また木材13は左右方向にも隣接間隔をとり、上下左右の通風が可能になっている。
【0023】
上記パレット14とスペーサー16及び前後方向の梁状材12には、図4に示すようにそれぞれ左右方向の通風を自由に行わせるための通風孔17が形成されている。
【0024】
上記床部7の下方には、トンネル状の燃焼炉19とその内部に長手方向に沿って出し入れ可能に設置される燃焼台18とからなる燃焼部21が設けられている。燃焼台18は箱状に形成された台車からなり、燃焼炉19の床面に長手方向に沿って外部に通じるように敷設されたレール22上を出し入れ移動可能に設置されている。燃焼炉19はその入口の開閉扉23を介して外部の燃料詰め込み等の作業スペース24に接続されている。開閉扉23には燃焼炉19への空気導入調節窓25が設置されている。
【0025】
燃焼台18は上記スペース24で燻煙発生用の燃料28を積み込み、バーナー等により又は単に石油等を散布した状態で着火した後燃焼炉19内に挿入し、燃焼させ、燻煙を発生させる。26は燃焼台出し入れ用のロープ、27はロープ操作用の滑車である。作業スペース24は乾燥室1の屋根の延長下等の屋内であることが望ましく、30は屋内作業スペース24の出入口用の扉である。
【0026】
燃焼炉19の先端部は燃焼台18上で燃焼発生した燻煙を外部へ導くダクト29が開口して接続され、該ダクト29開口部と燃焼台18との間には適宜間隔を介して燃焼炉19の天井部又は床部より下向き又は上向きに突出した消煙板31が設けられ、ダクト29より外部に火粉が運ばれるのを防止している。
【0027】
上記ダクト29の先端側は内部に水8bを収容した水槽よりなる燻煙の調整部32が接続して設置されている。この調整部32内底部には水8bが所定の水位で収容され、ダクト29はその水面上に開口して燻煙を導入し通過させる。
【0028】
上記調整部32にはさらに、先端が乾燥室1の右側壁3a内に挿入開口している燻煙供給用のダクト33の下端が挿入されるほか、調節ダンパ34付の排煙筒36(図2,図3参照)の基端部が開口接続されている。37は調整部32内の燻煙を吸引して乾燥室1内に送り込むブロワである。
【0029】
上記構成によりダクト29より導出された燻煙は、調整部32内で供給ダクト33の基端部側に吸入されるが、水8bの水位の高低によりダクト33の下端の開口面積が変動し、水位が高い程燻煙の供給量が減少し、且つ燻煙が水に接することによる温度低下が大きくなり、水位が低い程これらとは逆に作用する。
【0030】
ダクト33の下端が水8bによって塞がれた状態では燻煙成分は水に接触することにより著しく減少し或いは殆どゼロになる。この時ダンパ34を開くと排煙筒36より排煙が行われる。また乾燥室1への高温ガスと燻煙の供給量はブロワ37の送風量(回転数)によっても調節できる。
【0031】
またダクト33の乾燥室1内への挿入端の下流側には、室内に残存する火粉が飛散するのを防止するためのプレート状の火粉止め38が遮蔽方向に設置されており、火粉による乾燥木材への着火が防止される。
【0032】
さらに供給ダクト33のブロワ37の上流側には、一端が乾燥室1の側壁3aに挿入開口される燻煙の返送用ダクト41の他方の端部が接続され、供給ダクト33とともに乾燥室1の燻煙の循環駆動路を兼ねている。
【0033】
この他乾燥室1の左右両側壁3a,3bには、上下端が壁3a又は3b内に挿入開口し、途中にブロワ42を介設したガス循環駆動路43と、開度調節用のダンパ44付の排煙筒46とがそれぞれ設置されており、供給ダクト33によって導入された燻煙及び加熱タンク9で作られた水蒸気が乾燥室1内を繰り返し循環させられて木材13の燻煙乾燥に関与し、不要な煙等は必要に応じ排煙筒46により外部に放出される。実験的には煙の排出は殆ど行われず且つ概ね必要ないケースが多い。
【0034】
乾燥室1内の適所には室温を検出する温度センサ47a,47bや水温センサ48,タンク9の水位センサ51等が設けられ、タンク9には水道等の給水部49が接続されている。また乾燥室1の屋根や周壁3a〜3dの外周には火災予防等のための散水ノズル又はスプリンクラー等からなる散水手段52が設置されている。
【0035】
上記の計測機器類やアクチュエータを用いた各部の駆動機器類はすべて乾燥室外に設置された制御装置53に接続されて操作又は制御される。
【0036】
次に本実施例による作業手順等につき説明すると、木材13の積み込み作業は、予めパレット14上に整列積載された状態でフォークリフト等を用いて正面側より搬入載置して行うことができる。
【0037】
この時パレット14への積み込みは乾燥場へ運び込まれる前のユーザーサイドでコンテナやトラックへの積み込み時に予め整列積載しておくことが可能であり、この場合はトラックやコンテナ等からの荷降ろしが乾燥室1への収納になる。
【0038】
木材収納後は乾燥室1のシート6を繰り出し下降させた後開閉部4を下降させて乾燥室1を略密閉状態にする。蒸気発生用のタンク9への給水と燃焼台18への燃料の投入順序は特に限定されないが、図示する例ではタンク9は複数に分割されており、全体として連通していてもそれぞれ独立させてもよい。
【0039】
そして分割された例えば中央部に近い分割タンクの水を他のタンクより少量又は低水位にしておき、そのタンク部分を短時間で沸騰させて早期に水蒸気を発生させる等の操作が可能であり、このような操作は水位センサ51を当該タンク位置と他のタンク位置に設けることにより、予め水位設定して自動制御することによっても実現できる。水位は70〜200mm位の範囲に保たれ、この範囲を越えると水位センサ51の作動により給水し又は給水を停止する。
【0040】
また燃焼台18に投入する燃料は、木工所や製材作業、建築解体作業等により排出される廃木の利用が可能であり、これらの灰化されたものは土壌改良材に炭化されたものはそれ以外に吸湿材その他の材料としても有効利用できる。
【0041】
燃料28への着火は通常の石油等を添加した着火でもバーナー等による着火でもよい。着火後の燃焼台18は燃焼炉19内の所定位置まで挿入されて燃焼を続け、ダクト29,調整部32,ダクト33を介して燻煙が乾燥室1内に送られてダクト33,41及び同43等の作動により循環するとともに、タンク9の水が加熱されて乾燥室1内に水蒸気が発生し、燻煙とともに循環し、このことにより木材13が燻煙乾燥される。乾燥室1及び燃焼炉19を密閉した状態でも燃焼中の燃焼炉19内への空気供給は殆ど必要ないが、燃焼のためのエアの過不足が発生したときは、空気調整窓25を開閉調整することによって対応できる。
【0042】
燃焼時の内部温度は100℃に近いことが望ましいが、現実にはタンク9内に十分に水がある場合は80℃〜95℃程度の加熱範囲であり、例えば水分不足等により室温が150℃前後に至ると制御装置53を介して外部に警報を発し、180℃に至るとブロワ47を停止させて燃焼ガスの供給を停止させるとともに散水手段52を作動させて乾燥室1の外周壁に散水を行い、内部冷却及び火災発生の防止を行わせる。燃料は乾燥処理途中で燃焼台18を作業スペース24側へ引き出して補給することができる。
【0043】
上記のような作業においては作業時間の調節、調整部や燃焼量による温度の調節等により材質やその性情に応じた乾燥、希望する含水率に応じた乾燥等が可能となる。既述のようにこれらの作業中、燻煙の殆どは乾燥室循環中に木材や壁面等に付着するので、排煙筒46から排出する必要性は殆どなく、排出しても概ね水蒸気のみである。
【0044】
このような燻煙処理作業は有人管理時間帯である昼間の8〜10時間かけて行われ、無人となる夜間は各ブロワを停止し、乾燥室1及び燃焼炉19を略密閉し、翌朝前記同様な作業を繰り返す。
【0045】
この処理は、材料により例えば軟質材の板材で2〜3日、硬質材の厚物で7〜10日間程度行えば足り、燃焼を停止させた夜間単純な薫蒸に近い状態となり、翌朝には燃焼材は炭化して消化されており、室温は30℃〜40℃になっているが、結果としてこのような断続的な作業が乾燥の品質を高めることも確認された。
【0046】
また木材13はその木材の長手方向(軸又は繊維方向)に揃え、上下左右適宜な間隔を保っているので、燻煙は主としてその長手方向に循環通風され全体に均一に燻煙がまわる利点がある。
【0047】
また乾燥室1内は常に高温で100%に近い高湿度、高比熱の燻煙が流通しているため、室内の黒体輻射熱も加わり高い加熱効果と加熱による成長応力の緩和・除去効果を生じるものである。
【0048】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の方法及び装置によれば、燻煙発生用の燃焼部の加熱により水分を加熱して乾燥室内に水蒸気を供給するので、単一のエネルギー源で熱源をまかなうことができ、ボイラその他の高価な熱源設備やコンプレッサー等を必要とせず、簡単な装置で且つ低コストな乾燥が実現できる。
【0049】
特に燻煙と水蒸気を同時供給することにより、木材に対する燻煙成分の含浸性,狂いや反り、亀裂の発生防止等高い処理品質を得ることができる。
【0050】
ちなみに従来の火力乾燥による含水率が18〜40%の範囲のバラつきがあったのに対し、本発明によれば15〜20%の範囲で均質な乾燥が可能であり、板材の場合は11%程度の含水率迄均一乾燥が可能で、これらの数値は高機能でボイラ等の高価な設備による特許文献2の含水率と略一致するものである。
【0051】
乾燥室の下方に燃焼部を設け、乾燥室と燃焼部との間に加熱用のタンクを設けているので、加熱と水蒸気の発生をエネルギーロスなく実現できる利点がある。
【0052】
また燃焼台を燃焼炉から出し入れ可能に構成しているので、燃料補給や燃料投入調節が容易であり、燃焼火力調節による品質管理も容易になる。
【0053】
乾燥室の長手方向側面(又は正面)から木材の出し入れが可能なので、リフト等を用いた出し入れ作業が簡単であり、乾燥途中の乾燥度合のチェック、適度な乾燥品質での乾燥の実現等が可能となる。また木材の長手方向に通風させて乾燥させることにより、全体の均一な乾燥が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾燥装置の正面断面図である。
【図2】同じく乾燥装置の概要平面図である。
【図3】乾燥装置の左側面図である。
【図4】乾燥装置の右側面図である。
【符号の簡単な説明】
1 乾燥室
4 開閉部(シャッター)
9 タンク(水蒸気供給部)
13 木材
18 燃焼台
19 燃焼炉
21 燃焼部
28 燃料
32 調整部
33,43 ダクト
【発明の属する技術分野】
この発明は木材の燻煙乾燥方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に木材の燻煙乾燥(処理)は、木材を加熱して水分を除去するだけの他の人工乾燥に比べ、低含水率への乾燥,木材の反りや狂い、割れ等の原因となる内部応力(成長応力)の緩和,除去又はコスト面等で優れていることが確認されている。
【0003】
しかし伝統的な木材の燻煙乾燥は単に密閉乾燥室内に木材を燃焼又は燻煙させて得た燻煙を供給又は循環させるだけのものであったため、乾燥割れや歪みを生じ易く、皮付きの丸太材に限定される等の問題があった。
この問題を解決するために燻煙中に乾燥炉内に水分(ミスト)を供給するもの(特許文献1参照)、又は水蒸気を供給するもの(特許文献2参照)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記の従来技術のうち引用文献1の発明では、ミスト発生のための高圧気体発生のためのコンプレッサーその他の装置が必要であり、また燃焼部が乾燥室の床下に固定的に形成されているために燃料補給時には乾燥木材を除去しなければならない等の問題がある。
【0005】
引用文献2の発明は、乾燥室外の燻煙発生機及びボイラで燻煙と蒸気を発生させて乾燥室に送り込むものであるため、燻煙と蒸気の発生に各別の熱源を必要とし、ボイラ等の高価な設備を必要とするほかエネルギーロスも大きい等の欠点がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−317911号公報
【特許文献2】
特開2001−260105号公報
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するための本発明の方法は、第1に高温の煙と水蒸気を乾燥室に供給して木材13を燻煙乾燥させる方法において、燻煙発生用の燃焼部21の温度で水を加熱して水蒸気を発生させ、該水蒸気を乾燥室1に供給することを特徴としている。
【0008】
第2に、燃焼部21を乾燥室1の下方で燃焼作動させ、乾燥室1と燃焼部21の間に内部に水を収容した加熱用のタンク9を介在させ、加熱タンク9の加熱により水蒸気を発生させるとともに、乾燥室1内の加熱の少なくとも一部を担わせることを特徴としている。
【0009】
第3に、木材13を長手方向に揃えて乾燥室1内に収容し、上記木材13の端部側より長手方向に沿って収容木材13間の間隙を通過するように燻煙を供給又は循環させることを特徴としている。
【0010】
また同様に本発明の装置は、第1に燻煙を発生させる燃焼部21と、該燻煙を導入し内部で木材13を乾燥させる乾燥室1と、上記乾燥室1に供給する蒸気供給部9とを備えた装置において、前記蒸気供給部9を燃焼部21に隣接させて設置し、該燃焼部21からの加熱によって蒸気供給部9で蒸気を発生させることを特徴としている。
【0011】
第2に、燃焼部21を構成する燃焼炉19上に蒸気供給部を構成する加熱タンク9を設置してなることを特徴としている。
【0012】
第3に、加熱タンク9を乾燥室1の底部側に設けてなることを特徴としている。
【0013】
第4に、乾燥室1を床面上に設置し、燃焼炉19を床面下に形成してなることを特徴としている。
【0014】
第5に、燃焼部21が燃焼炉19と、該燃焼炉19内に出し入れ可能に配置され、内部に燻煙発生用の燃料28を載置して燃焼させる燃焼台18とを備えてなることを特徴としている。
【0015】
第6に、燃焼部21から乾燥室1に燻煙を供給する供給路中に、燻煙の量又は温度を調節する燻煙調整部32を設けてなることを特徴としている。
【0016】
第7に、燻煙調整部32が燻煙中の火粉を除去する機能を備えたことを特徴としている。
【0017】
第8に、木材13を長手方向に揃えて収容できるように乾燥室1を左右長手方向に形成し、上記木材13の長手方向に沿った側面側に木材13の出し入れ口を設け、該出し入れ口を外部と遮蔽する開閉部4を出し入れ口に設置してなることを特徴としている。
【0018】
第9に、木材13を長手方向に揃えて収容できるように乾燥室1を形成し、上記木材13の長手方向の端部側に、木材13の長手方向に沿って燻煙を供給又は循環させるダクト33,43の吐出口と吸気口を開口させて設けたことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図示する実施形態につき詳述すると、図面はいずれも本発明の一実施例を示すもので、乾燥室1は屋根2付の建物として構成され、正面,底面を除く周壁3a〜3dはすべてグラスウール等からなる耐熱性の断熱材で構成されその内面側は耐水性も備えている。
【0020】
乾燥室1の正面側には両開き又は左右動式もしくは図示するような耐熱性の昇降型スチールシャッター等からなる開閉部4が略全面にわたって設けられ、シャッターの場合は必要に応じ左右方向に2分割又は3分割して設置することができる。
上記開閉部4の内面側には燻煙が外部に漏れるのを防止するための耐熱性のシート6が巻き上げ繰り出し可能に設けられている。
【0021】
乾燥室1の床部7の一部には、水8を収容し上部開放型の箱状又は角皿状の蒸気発生用のタンク9が床部7と略同一高さ位置に設けられている。また乾燥室1の床面上及び上記タンク9上には左右方向と前後方向の梁状材11,12が交差状に重ねて配置されており、その上部には乾燥用木材13を整列積載するためのパレット14が載置されている。
【0022】
木材13はその軸(繊維)方向が左右方向を向くようにパレット14上に複数段、複数列に整列して配置されるが、各段毎に下側のパレット14又は上下隣接木材と適度な通風隙間を形成するように、梁状のスペーサー16が前後方向に介挿されている。また木材13は左右方向にも隣接間隔をとり、上下左右の通風が可能になっている。
【0023】
上記パレット14とスペーサー16及び前後方向の梁状材12には、図4に示すようにそれぞれ左右方向の通風を自由に行わせるための通風孔17が形成されている。
【0024】
上記床部7の下方には、トンネル状の燃焼炉19とその内部に長手方向に沿って出し入れ可能に設置される燃焼台18とからなる燃焼部21が設けられている。燃焼台18は箱状に形成された台車からなり、燃焼炉19の床面に長手方向に沿って外部に通じるように敷設されたレール22上を出し入れ移動可能に設置されている。燃焼炉19はその入口の開閉扉23を介して外部の燃料詰め込み等の作業スペース24に接続されている。開閉扉23には燃焼炉19への空気導入調節窓25が設置されている。
【0025】
燃焼台18は上記スペース24で燻煙発生用の燃料28を積み込み、バーナー等により又は単に石油等を散布した状態で着火した後燃焼炉19内に挿入し、燃焼させ、燻煙を発生させる。26は燃焼台出し入れ用のロープ、27はロープ操作用の滑車である。作業スペース24は乾燥室1の屋根の延長下等の屋内であることが望ましく、30は屋内作業スペース24の出入口用の扉である。
【0026】
燃焼炉19の先端部は燃焼台18上で燃焼発生した燻煙を外部へ導くダクト29が開口して接続され、該ダクト29開口部と燃焼台18との間には適宜間隔を介して燃焼炉19の天井部又は床部より下向き又は上向きに突出した消煙板31が設けられ、ダクト29より外部に火粉が運ばれるのを防止している。
【0027】
上記ダクト29の先端側は内部に水8bを収容した水槽よりなる燻煙の調整部32が接続して設置されている。この調整部32内底部には水8bが所定の水位で収容され、ダクト29はその水面上に開口して燻煙を導入し通過させる。
【0028】
上記調整部32にはさらに、先端が乾燥室1の右側壁3a内に挿入開口している燻煙供給用のダクト33の下端が挿入されるほか、調節ダンパ34付の排煙筒36(図2,図3参照)の基端部が開口接続されている。37は調整部32内の燻煙を吸引して乾燥室1内に送り込むブロワである。
【0029】
上記構成によりダクト29より導出された燻煙は、調整部32内で供給ダクト33の基端部側に吸入されるが、水8bの水位の高低によりダクト33の下端の開口面積が変動し、水位が高い程燻煙の供給量が減少し、且つ燻煙が水に接することによる温度低下が大きくなり、水位が低い程これらとは逆に作用する。
【0030】
ダクト33の下端が水8bによって塞がれた状態では燻煙成分は水に接触することにより著しく減少し或いは殆どゼロになる。この時ダンパ34を開くと排煙筒36より排煙が行われる。また乾燥室1への高温ガスと燻煙の供給量はブロワ37の送風量(回転数)によっても調節できる。
【0031】
またダクト33の乾燥室1内への挿入端の下流側には、室内に残存する火粉が飛散するのを防止するためのプレート状の火粉止め38が遮蔽方向に設置されており、火粉による乾燥木材への着火が防止される。
【0032】
さらに供給ダクト33のブロワ37の上流側には、一端が乾燥室1の側壁3aに挿入開口される燻煙の返送用ダクト41の他方の端部が接続され、供給ダクト33とともに乾燥室1の燻煙の循環駆動路を兼ねている。
【0033】
この他乾燥室1の左右両側壁3a,3bには、上下端が壁3a又は3b内に挿入開口し、途中にブロワ42を介設したガス循環駆動路43と、開度調節用のダンパ44付の排煙筒46とがそれぞれ設置されており、供給ダクト33によって導入された燻煙及び加熱タンク9で作られた水蒸気が乾燥室1内を繰り返し循環させられて木材13の燻煙乾燥に関与し、不要な煙等は必要に応じ排煙筒46により外部に放出される。実験的には煙の排出は殆ど行われず且つ概ね必要ないケースが多い。
【0034】
乾燥室1内の適所には室温を検出する温度センサ47a,47bや水温センサ48,タンク9の水位センサ51等が設けられ、タンク9には水道等の給水部49が接続されている。また乾燥室1の屋根や周壁3a〜3dの外周には火災予防等のための散水ノズル又はスプリンクラー等からなる散水手段52が設置されている。
【0035】
上記の計測機器類やアクチュエータを用いた各部の駆動機器類はすべて乾燥室外に設置された制御装置53に接続されて操作又は制御される。
【0036】
次に本実施例による作業手順等につき説明すると、木材13の積み込み作業は、予めパレット14上に整列積載された状態でフォークリフト等を用いて正面側より搬入載置して行うことができる。
【0037】
この時パレット14への積み込みは乾燥場へ運び込まれる前のユーザーサイドでコンテナやトラックへの積み込み時に予め整列積載しておくことが可能であり、この場合はトラックやコンテナ等からの荷降ろしが乾燥室1への収納になる。
【0038】
木材収納後は乾燥室1のシート6を繰り出し下降させた後開閉部4を下降させて乾燥室1を略密閉状態にする。蒸気発生用のタンク9への給水と燃焼台18への燃料の投入順序は特に限定されないが、図示する例ではタンク9は複数に分割されており、全体として連通していてもそれぞれ独立させてもよい。
【0039】
そして分割された例えば中央部に近い分割タンクの水を他のタンクより少量又は低水位にしておき、そのタンク部分を短時間で沸騰させて早期に水蒸気を発生させる等の操作が可能であり、このような操作は水位センサ51を当該タンク位置と他のタンク位置に設けることにより、予め水位設定して自動制御することによっても実現できる。水位は70〜200mm位の範囲に保たれ、この範囲を越えると水位センサ51の作動により給水し又は給水を停止する。
【0040】
また燃焼台18に投入する燃料は、木工所や製材作業、建築解体作業等により排出される廃木の利用が可能であり、これらの灰化されたものは土壌改良材に炭化されたものはそれ以外に吸湿材その他の材料としても有効利用できる。
【0041】
燃料28への着火は通常の石油等を添加した着火でもバーナー等による着火でもよい。着火後の燃焼台18は燃焼炉19内の所定位置まで挿入されて燃焼を続け、ダクト29,調整部32,ダクト33を介して燻煙が乾燥室1内に送られてダクト33,41及び同43等の作動により循環するとともに、タンク9の水が加熱されて乾燥室1内に水蒸気が発生し、燻煙とともに循環し、このことにより木材13が燻煙乾燥される。乾燥室1及び燃焼炉19を密閉した状態でも燃焼中の燃焼炉19内への空気供給は殆ど必要ないが、燃焼のためのエアの過不足が発生したときは、空気調整窓25を開閉調整することによって対応できる。
【0042】
燃焼時の内部温度は100℃に近いことが望ましいが、現実にはタンク9内に十分に水がある場合は80℃〜95℃程度の加熱範囲であり、例えば水分不足等により室温が150℃前後に至ると制御装置53を介して外部に警報を発し、180℃に至るとブロワ47を停止させて燃焼ガスの供給を停止させるとともに散水手段52を作動させて乾燥室1の外周壁に散水を行い、内部冷却及び火災発生の防止を行わせる。燃料は乾燥処理途中で燃焼台18を作業スペース24側へ引き出して補給することができる。
【0043】
上記のような作業においては作業時間の調節、調整部や燃焼量による温度の調節等により材質やその性情に応じた乾燥、希望する含水率に応じた乾燥等が可能となる。既述のようにこれらの作業中、燻煙の殆どは乾燥室循環中に木材や壁面等に付着するので、排煙筒46から排出する必要性は殆どなく、排出しても概ね水蒸気のみである。
【0044】
このような燻煙処理作業は有人管理時間帯である昼間の8〜10時間かけて行われ、無人となる夜間は各ブロワを停止し、乾燥室1及び燃焼炉19を略密閉し、翌朝前記同様な作業を繰り返す。
【0045】
この処理は、材料により例えば軟質材の板材で2〜3日、硬質材の厚物で7〜10日間程度行えば足り、燃焼を停止させた夜間単純な薫蒸に近い状態となり、翌朝には燃焼材は炭化して消化されており、室温は30℃〜40℃になっているが、結果としてこのような断続的な作業が乾燥の品質を高めることも確認された。
【0046】
また木材13はその木材の長手方向(軸又は繊維方向)に揃え、上下左右適宜な間隔を保っているので、燻煙は主としてその長手方向に循環通風され全体に均一に燻煙がまわる利点がある。
【0047】
また乾燥室1内は常に高温で100%に近い高湿度、高比熱の燻煙が流通しているため、室内の黒体輻射熱も加わり高い加熱効果と加熱による成長応力の緩和・除去効果を生じるものである。
【0048】
【発明の効果】
以上のように構成される本発明の方法及び装置によれば、燻煙発生用の燃焼部の加熱により水分を加熱して乾燥室内に水蒸気を供給するので、単一のエネルギー源で熱源をまかなうことができ、ボイラその他の高価な熱源設備やコンプレッサー等を必要とせず、簡単な装置で且つ低コストな乾燥が実現できる。
【0049】
特に燻煙と水蒸気を同時供給することにより、木材に対する燻煙成分の含浸性,狂いや反り、亀裂の発生防止等高い処理品質を得ることができる。
【0050】
ちなみに従来の火力乾燥による含水率が18〜40%の範囲のバラつきがあったのに対し、本発明によれば15〜20%の範囲で均質な乾燥が可能であり、板材の場合は11%程度の含水率迄均一乾燥が可能で、これらの数値は高機能でボイラ等の高価な設備による特許文献2の含水率と略一致するものである。
【0051】
乾燥室の下方に燃焼部を設け、乾燥室と燃焼部との間に加熱用のタンクを設けているので、加熱と水蒸気の発生をエネルギーロスなく実現できる利点がある。
【0052】
また燃焼台を燃焼炉から出し入れ可能に構成しているので、燃料補給や燃料投入調節が容易であり、燃焼火力調節による品質管理も容易になる。
【0053】
乾燥室の長手方向側面(又は正面)から木材の出し入れが可能なので、リフト等を用いた出し入れ作業が簡単であり、乾燥途中の乾燥度合のチェック、適度な乾燥品質での乾燥の実現等が可能となる。また木材の長手方向に通風させて乾燥させることにより、全体の均一な乾燥が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾燥装置の正面断面図である。
【図2】同じく乾燥装置の概要平面図である。
【図3】乾燥装置の左側面図である。
【図4】乾燥装置の右側面図である。
【符号の簡単な説明】
1 乾燥室
4 開閉部(シャッター)
9 タンク(水蒸気供給部)
13 木材
18 燃焼台
19 燃焼炉
21 燃焼部
28 燃料
32 調整部
33,43 ダクト
Claims (12)
- 高温の煙と水蒸気を乾燥室に供給して木材(13)を燻煙乾燥させる方法において、燻煙発生用の燃焼部(21)の温度で水を加熱して水蒸気を発生させ、該水蒸気を乾燥室(1)に供給する木材の燻煙乾燥方法。
- 燃焼部(21)を乾燥室(1)の下方で燃焼作動させ、乾燥室(1)と燃焼部(21)の間に内部に水を収容した加熱用のタンク(9)を介在させ、加熱タンク(9)の加熱により水蒸気を発生させるとともに、乾燥室(1)内の加熱の少なくとも一部を担わせる請求項1の木材の燻煙乾燥方法。
- 木材(13)を長手方向に揃えて乾燥室(1)内に収容し、上記木材(13)の端部側より長手方向に沿って収容木材(13)間の間隙を通過するように燻煙を供給又は循環させる請求項1又は2の木材の燻煙乾燥方法。
- 燻煙を発生させる燃焼部(21)と、該燻煙を導入し内部で木材(13)を乾燥させる乾燥室(1)と、上記乾燥室(1)に供給する蒸気供給部(9)とを備えた装置において、前記蒸気供給部(9)を燃焼部(21)に隣接させて設置し、該燃焼部(21)からの加熱によって蒸気供給部(9)で蒸気を発生させる木材の燻煙乾燥装置。
- 燃焼部(21)を構成する燃焼炉(19)上に蒸気供給部を構成する加熱タンク(9)を設置してなる請求項4の木材の燻煙乾燥装置。
- 加熱タンク(9)を乾燥室(1)の底部側に設けてなる請求項5の木材の燻煙乾燥装置。
- 乾燥室(1)を床面上に設置し、燃焼炉(19)を床面下に形成してなる請求項5又は6の木材の燻煙乾燥装置。
- 燃焼部(21)が燃焼炉(19)と、該燃焼炉(19)内に出し入れ可能に配置され、内部に燻煙発生用の燃料(28)を載置して燃焼させる燃焼台(18)とを備えてなる請求項4,5,6又は7の木材の燻煙乾燥装置。
- 燃焼部(21)から乾燥室(1)に燻煙を供給する供給路中に、燻煙の量又は温度を調節する燻煙調整部(32)を設けてなる請求項4,5,6,7又は8の木材の燻煙乾燥装置。
- 燻煙調整部(32)が燻煙中の火粉を除去する機能を備えた請求項9の木材の燻煙乾燥装置。
- 木材(13)を長手方向に揃えて収容できるように乾燥室(1)を形成し、上記木材(13)の長手方向の側面側に木材(13)の出し入れ口を設け、該出し入れ口を外部と遮蔽する開閉部(4)を出し入れ口に設置してなる請求項4,5,6,7,8,9又は10の木材の燻煙乾燥装置。
- 木材(13)を長手方向に揃えて収容できるように乾燥室(1)を形成し、上記木材(13)の長手方向の端部側に、木材(13)の長手方向に沿って燻煙を供給又は循環させるダクト(33),(43)を開口させて設けた請求項4,5,6,7,8,9,10又は11の木材の燻煙乾燥装置。
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JP2003099865A JP2004306297A (ja) | 2003-04-03 | 2003-04-03 | 木材の燻煙乾燥方法及び装置 |
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JP2009522144A (ja) * | 2006-01-10 | 2009-06-11 | ビオ トロワデ アプリカシオン | 木材を乾燥させるシステム及び方法 |
JP2013141742A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-22 | Kita Kenzai:Kk | 木材の燻煙処理装置 |
-
2003
- 2003-04-03 JP JP2003099865A patent/JP2004306297A/ja active Pending
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