JP2004305240A - ティッシュペーパー収納箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】箱の中に二つ折りされて収納されているティッシュペーパーを広げながら水平に、かつ2枚1組に重ねられたものでも分離させずに取出すことを可能にし、しかもティッシュペーパーの取出し後、取出口から次のティッシュペーパーも突出させて取出しを容易にし、更に縦置きも可能にする。
【解決手段】ティッシュペーパーTを1枚ずつ、または2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ、幅を二分する線で二つ折りにし、その多数枚または多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容するようにしたティッシュペーパー収納箱10において、該収納箱10を紙製とし、ティッシュペーパーTの取出口15dを天板11の片側の側縁11aに沿って長孔状に、かつ天板11および片側の側板13にまたがって形成するための切断線15をミシン目状に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】ティッシュペーパーTを1枚ずつ、または2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ、幅を二分する線で二つ折りにし、その多数枚または多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容するようにしたティッシュペーパー収納箱10において、該収納箱10を紙製とし、ティッシュペーパーTの取出口15dを天板11の片側の側縁11aに沿って長孔状に、かつ天板11および片側の側板13にまたがって形成するための切断線15をミシン目状に設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数枚のティッシュペーパーを重ねて収容するようにしたティッシュペーパー収納箱に関し、箱に収容されたティッシュペーパーを上のものから順に水平に引出して取り出せるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
長方形または正方形に裁断されたティッシュペーパーの2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ幅を二分する線で二つ折りにし、その多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように重ね、かつ上下に隣接するものを噛合い状に組合せて直方体形状の紙箱に収容し、この紙箱の天板中央部に開けた長手方向と平行な長孔から上記のティッシュペーパーを上のものから1組ずつ順に上方へ引き出すようにしたものが広く使用されている。しかし、この場合は、1組のティッシュペーパーを取り出すと、続く1組のティッシュペーパーの端部が上記の長孔から突出して次の取出しが容易になる反面、上向きに引き出す必要があり、水平方向に引き出すことができないため、上記の箱を就寝時の枕元に置いている場合、特に病人にとって使い難いという問題があった。
【0003】
一方、上記直方体形状の紙箱において、天板の長さ方向一端に取出口を設け、水平方向の引き出しを可能にしたものが知られている(特開2001−225881号公報および実開昭52−34726号公報等参照)。しかしながら、特開2001−225881号公報に記載のように、多数組のティッシュペーパーを前記のように組合せて収容した場合は、ティッシュペーパーの折り目が引出し方向に対して左右交互に並ぶため、引出しに伴ってティッシュペーパーが捩じられ、2枚1組に重ねられたティッシュペーパーが横にずれて分離する結果になり、また実開昭52−34726号公報に記載のように、二つ折りすることなく1枚ずつに分離し、単に重ねて収容した場合は、1枚目のティッシュペーパーを取出すと、2枚目の先端が取出口から突出することなく箱の中に残るため、箱の中で最上層のティッシュペーパーを指先で選択する必要があり、取出しが困難になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の第1の課題は、箱の中に二つ折りされて収納されているティッシュペーパーを広げながら水平に、かつ2枚1組に重ねられたものでも分離させずに水平方向に引っ張って取出すことができ、しかも2枚1組または1枚のティッシュペーパーを取出した後、取出口から次の1組または1枚のティッシュペーパーを突出させて、その取出しを容易にすると共に、必要に応じて本立て等を利用することにより上記の箱の縦置きができるようにすることである。また、第2の課題は、ティッシュペーパー収納箱の天板上に薬品、体温計、眼鏡その他の小物を置けるようにし、就寝時の枕元、特に病人の枕元をきれいに整理できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るティッシュペーパー収納箱は、上記第1の課題を解決するものであり、長方形または正方形に裁断されたティッシュペーパーを1枚ずつ、またはその2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ、幅を二分する線で二つ折りにし、その多数枚または多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容するようにした直方体形状のティッシュペーパー収納箱において、該収納箱を紙製とし、上記ティッシュペーパーの取出口を上記天板の片側の側縁に沿って長孔状に、かつ天板および片側の側板の両者にまたがって形成するための切断線をミシン目状に設けたことを特徴とするティッシュペーパー収納箱である。
【0006】
上記請求項1のティッシュペーパー収納箱では、多数枚のティッシュペーパーが従来の汎用品と同様に、1枚ずつまたは1組ずつ二つ折りにされ、その折り目が交互に反対側を向くように、かつ上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容される。そして、上記の収納箱を、天板の片側の側縁に沿って設けたミシン目状の切断線に沿って破断することにより、上記の側縁に沿ってティッシュペーパーの取出口が天板と側板の両者にまたがって形成される。したがって、天板側の開口部分を利用して1層目のティッシュペーパーを摘み取ると、側板側の開口部分を利用して上記のティッシュペーパーを天板の幅方向に、水平方向に引き出すことができる。すなわち、天板の幅方向に引き出すことができるので、本立て等で収納箱を立てた場合もティッシュペーパーを水平方向に引出すことができる。
【0007】
そして、1層目のティッシュペーパーを引出すと、このティッシュペーパーの引出し方向と平行な両側部分(収納箱の前後の端板に面する部分)が取出口の両端に接して集束され、この集束によるしわは、折り目の後続部分に波及する。この後続部分の上面または下面には2層目のティッシュペーパーの一部、すなわち折り目に対して引出し方向前側部分が重なっているため、上記のしわは2層目のティッシュペーパーにも波及する。したがって、2層目のティッシュペーパーの引出し方向前端部分が1層目の引出し方向後端部分の上面または下面のいずれに重なっている場合であっても、2層目のティッシュペーパーは、1層目のティッシュペーパーの引出しに伴って1層目との摩擦力で引出されて上記の取出口から突出し、1層目の取出し完了と共に、2層目の先端側一部が取出口から突出した状態でその引出しが停止し、以下それが繰返される。したがって、常に次のティッシュペーパーが取出口から取出し可能な状態で待機する。
【0008】
なお、上記の取出口は、ティッシュペーパーの取出しが可能なものであれば、その形状および大きさは任意である。例えば、形状は、長方形(四隅を面取りしたものを含む)、長方形の両端を半円形に丸めた小判形または菱形等の任意の形状を選択することができる。また、取出口の長さは、ティッシュペーパーの長さよりも短く、かつ引出しの際にティッシュペーパーが破れない程度に設定する必要があるが、実験によれば、ティッシュペーパーの長さが約230mmの場合、取出口の形状を長方形にすると、長さは130〜170mmが、また幅は、天板側部分および側板側部分のいずれにおいても10〜20mmが好ましい。なおまた、上記取出口の形成に際し、天板側の上縁または側板側の下縁のいずれか一方をヒンジとする開閉自在の蓋板として残し、塵埃の侵入を防ぐことができ、また上記の天板側縁に沿った水平方向取出口と従来の天板中央の上向き取出口とを併設し、両者を使い分けできるようにしてもよい。
【0009】
請求項2に係るティッシュペーパー収納箱は、上記第1の課題における水平引出し(ただし、収納箱の縦置きは除かれる。)に加えて第2の課題を解決するものであり、長方形または正方形に裁断されたティッシュペーパーを1枚ずつ、またはその2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ、幅を二分する線で二つ折りにし、その多数枚または多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容するようにした直方体形状のティッシュペーパー収納箱において、該収納箱を木材や合成樹脂等の剛性材料製とし、上記ティッシュペーパーの取出口を上記天板の片側の側縁に沿って長孔状に、かつ天板および片側の側板の両者にまたがって形成し、上記天板の周縁に沿って囲い壁を立設したことを特徴とするティッシュペーパー収納箱である。
【0010】
この場合も、従来の汎用品や前記請求項1に係る発明と同様に、多数枚のティッシュペーパーが1枚ずつまたは1組ずつ二つ折りにされ、その折り目が交互に反対側を向くように、かつ上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容される。そして、上記収納箱の側縁に沿ってティッシュペーパーの取出口が天板と側板の両者にまたがって開口するので、請求項1に係る発明と同様に天板側の開口部分を利用して1層目のティッシュペーパーを摘み取ると、側板側の開口部分を利用して上記のティッシュペーパーを天板の幅方向に、水平方向に引き出すことができる。そして、この収納箱では、天板の上面に囲い壁が立設されているので、就寝時の枕元に置くことにより、天板上面の囲い壁内側に薬品、体温計、眼鏡その他の小物を置くことができる。
【0011】
なお、取出口の形状および大きさは、請求項1に係る発明と同様に形成されるが、収納箱の材料は、請求項1に係る発明とは異なり、木材や合成樹脂、金属、陶磁器等、紙に比べて高剛性の材料によって形成される。したがって、収納箱の重量が増大し、ティッシュペーパーを取出す際に収納箱を手で支える必要がなく、それだけ取出しが容易になる。
【0012】
上記剛性材料製の収納箱には、請求項1に係る発明と同様に、多数枚のティッシュペーパーの積層体を直接収納してもよく、その収納のための挿入口が任意の位置に設けられるが、請求項3に記載のように、長手方向一端の端板に開口を設け、この開口から請求項1に記載された紙製のティッシュペーパー収納箱を出し入れできるようにすることができ、この場合は剛性材料製の収納箱を半永久的に使用することができる。なお、汎用の紙製収納箱は、ティッシュペーパーの圧縮率や容量によって高さが異なるので、上記剛性材料製の収納箱の高さを最大高さの紙箱用に設定し、その高さが低い場合はスペーサで高さ調節をしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1において、10は紙製のティッシュペーパー収納箱であり、1枚の紙を組立てて直方体形状に形成されており、11は天板、12は底板、13は側板、14は前板である。天板11の手前の側縁11aに沿って取出口形成用の切断線15がミシン目状に、かつ天板11および手前の側板13の両者にまたがる長方形状に設けられている。なお、上記の切断線15は、天板11に設けた部分15aと側板13に設けた部分15bとからなり、この切断線15で囲まれた部分15cを鎖線(15c)のように除去することにより、除去跡に取出口15dが長方形の長孔状に開口する。
【0014】
上記収納箱10の内側には、長方形のティッシュペーパーTが多数枚、積層状態で収納されている。詳しくは図2に示すように、2枚を1組とする多数組のティッシュペーパーT(ただし、図2では2枚が1本の線で表わされている。)が、1組ずつ幅を二分する線で二つ折りにし、その多数組を、その折り目Taが交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収納される。
【0015】
したがって、上記取出口15dの長さをティッシュペーパーTの長さよりも若干小さく設定して上記のティッシュペーパーTを上のものから順に引出すと、上のティッシュペーパーTが取出口15dを通過する際に絞られて集束されるため、次のティッシュペーパーTが上のティッシュペーパーTに摩擦で引きずられて取出口15dに向かい、上のティッシュペーパーTが取出口15dから脱出する際は、次のティッシュペーパーTの先端が取出口15dから突出する。
【0016】
2枚1組のティッシュペーパーT(幅が約197mm、長さが約229mm)が200組収納された市販のティッシュペーパー収納箱10(幅115mm、長さ242mm、高さ50mm)を用い、その側縁11aに沿って取出口15dを開口し、その長さLを150mm、天板11における水平幅Bと側板13における垂直幅Dをそれぞれ20mmに設定して実験した場合、上記200組のティッシュペーパーを全数支障なく取出すことができた。
【0017】
実施形態2
図3において、20は木製のティッシュペーパー収納箱であり、天板21、底板22、側板23および後板24によって直方体形状に形成され、前端面(図3の右端)に開口部25を有する直方体に形成されている。そして、天板21の手前側の側縁に沿ってティッシュペーパーの取出口26が実施形態1の取出口15dと同様に天板21および側板23の両者にまたがる長孔状に形成されている。また、上記の天板21の上には、その周縁に沿って囲い壁27が立設され、小物入れの整理箱が形成されている。なお、上記の囲い壁27は、取出口26が天板21上に開口する部分では、取出口26の水平幅(図1のB参照)の分だけ図示のように後退して立設される。
【0018】
そして、上記収納箱20の内側には、前端の開口部25から平板状のスペーサ28および前記実施形態1の紙製収納箱10が挿入され、図4に示すように、底板22上にスペーサ28および紙製収納箱10が順に、かつ紙製収納箱10の取出口15dが上記木製収納箱20の取出口26の下に位置するように重ねられる。したがって、紙製収納箱10のティッシュペーパーTは、紙製収納箱10の取出口15dおよび木製収納箱20の取出口26を介して矢印P方向に引き出して取出すことができ、その際に木製収納箱20を手で支える必要がなく、また天板21上の囲い壁27内には、薬瓶や眼鏡等の小物を置くことができる。
【0019】
【発明の効果】
上記のとおり、この発明によれば、ティッシュペーパーをその収納箱から天板と平行に、すなわち水平方向に引っ張って取出すことができ、従来のように上向きに引張る必要がないため、蒲団上に横になった状態でも容易にティッシュペーパーを取出すことができる。特に請求項1に係る発明は、本立て等を用いて収納箱を立てた状態で使用することができ、ティッシュペーパー収納箱の設置面積を狭くすることができる。また、請求項2に係る発明は、収納箱の天板上に薬品、体温計、眼鏡その他の小物を置くことができ、就寝時の枕元、特に病人の枕元をきれいに整理することができ、かつティッシュペーパーを取出す際、収納箱を手で支える必要がなく、上記の取出しが片手で可能になる。また、請求項3に係る発明によれば、紙製のティッシュペーパー収納箱をそのまま使用することができるので、ティッシュペーパーの詰め替えが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の斜視図である。
【図2】実施形態1の使用時の断面図である。
【図3】実施形態2の斜視図である。
【図4】実施形態2の使用時の断面図である。
【符号の説明】
10、20:ティッシュペーパー収納箱、11、21:天板
12、22:底板、13、23:側板、14:前板
15:ミシン目状の切断線、15d:取出口
T:ティッシュペーパー、Ta:折り目
24:後板、25:前端開口、26:取出口、27:囲い壁、28:スペーサ
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数枚のティッシュペーパーを重ねて収容するようにしたティッシュペーパー収納箱に関し、箱に収容されたティッシュペーパーを上のものから順に水平に引出して取り出せるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
長方形または正方形に裁断されたティッシュペーパーの2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ幅を二分する線で二つ折りにし、その多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように重ね、かつ上下に隣接するものを噛合い状に組合せて直方体形状の紙箱に収容し、この紙箱の天板中央部に開けた長手方向と平行な長孔から上記のティッシュペーパーを上のものから1組ずつ順に上方へ引き出すようにしたものが広く使用されている。しかし、この場合は、1組のティッシュペーパーを取り出すと、続く1組のティッシュペーパーの端部が上記の長孔から突出して次の取出しが容易になる反面、上向きに引き出す必要があり、水平方向に引き出すことができないため、上記の箱を就寝時の枕元に置いている場合、特に病人にとって使い難いという問題があった。
【0003】
一方、上記直方体形状の紙箱において、天板の長さ方向一端に取出口を設け、水平方向の引き出しを可能にしたものが知られている(特開2001−225881号公報および実開昭52−34726号公報等参照)。しかしながら、特開2001−225881号公報に記載のように、多数組のティッシュペーパーを前記のように組合せて収容した場合は、ティッシュペーパーの折り目が引出し方向に対して左右交互に並ぶため、引出しに伴ってティッシュペーパーが捩じられ、2枚1組に重ねられたティッシュペーパーが横にずれて分離する結果になり、また実開昭52−34726号公報に記載のように、二つ折りすることなく1枚ずつに分離し、単に重ねて収容した場合は、1枚目のティッシュペーパーを取出すと、2枚目の先端が取出口から突出することなく箱の中に残るため、箱の中で最上層のティッシュペーパーを指先で選択する必要があり、取出しが困難になるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の第1の課題は、箱の中に二つ折りされて収納されているティッシュペーパーを広げながら水平に、かつ2枚1組に重ねられたものでも分離させずに水平方向に引っ張って取出すことができ、しかも2枚1組または1枚のティッシュペーパーを取出した後、取出口から次の1組または1枚のティッシュペーパーを突出させて、その取出しを容易にすると共に、必要に応じて本立て等を利用することにより上記の箱の縦置きができるようにすることである。また、第2の課題は、ティッシュペーパー収納箱の天板上に薬品、体温計、眼鏡その他の小物を置けるようにし、就寝時の枕元、特に病人の枕元をきれいに整理できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るティッシュペーパー収納箱は、上記第1の課題を解決するものであり、長方形または正方形に裁断されたティッシュペーパーを1枚ずつ、またはその2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ、幅を二分する線で二つ折りにし、その多数枚または多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容するようにした直方体形状のティッシュペーパー収納箱において、該収納箱を紙製とし、上記ティッシュペーパーの取出口を上記天板の片側の側縁に沿って長孔状に、かつ天板および片側の側板の両者にまたがって形成するための切断線をミシン目状に設けたことを特徴とするティッシュペーパー収納箱である。
【0006】
上記請求項1のティッシュペーパー収納箱では、多数枚のティッシュペーパーが従来の汎用品と同様に、1枚ずつまたは1組ずつ二つ折りにされ、その折り目が交互に反対側を向くように、かつ上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容される。そして、上記の収納箱を、天板の片側の側縁に沿って設けたミシン目状の切断線に沿って破断することにより、上記の側縁に沿ってティッシュペーパーの取出口が天板と側板の両者にまたがって形成される。したがって、天板側の開口部分を利用して1層目のティッシュペーパーを摘み取ると、側板側の開口部分を利用して上記のティッシュペーパーを天板の幅方向に、水平方向に引き出すことができる。すなわち、天板の幅方向に引き出すことができるので、本立て等で収納箱を立てた場合もティッシュペーパーを水平方向に引出すことができる。
【0007】
そして、1層目のティッシュペーパーを引出すと、このティッシュペーパーの引出し方向と平行な両側部分(収納箱の前後の端板に面する部分)が取出口の両端に接して集束され、この集束によるしわは、折り目の後続部分に波及する。この後続部分の上面または下面には2層目のティッシュペーパーの一部、すなわち折り目に対して引出し方向前側部分が重なっているため、上記のしわは2層目のティッシュペーパーにも波及する。したがって、2層目のティッシュペーパーの引出し方向前端部分が1層目の引出し方向後端部分の上面または下面のいずれに重なっている場合であっても、2層目のティッシュペーパーは、1層目のティッシュペーパーの引出しに伴って1層目との摩擦力で引出されて上記の取出口から突出し、1層目の取出し完了と共に、2層目の先端側一部が取出口から突出した状態でその引出しが停止し、以下それが繰返される。したがって、常に次のティッシュペーパーが取出口から取出し可能な状態で待機する。
【0008】
なお、上記の取出口は、ティッシュペーパーの取出しが可能なものであれば、その形状および大きさは任意である。例えば、形状は、長方形(四隅を面取りしたものを含む)、長方形の両端を半円形に丸めた小判形または菱形等の任意の形状を選択することができる。また、取出口の長さは、ティッシュペーパーの長さよりも短く、かつ引出しの際にティッシュペーパーが破れない程度に設定する必要があるが、実験によれば、ティッシュペーパーの長さが約230mmの場合、取出口の形状を長方形にすると、長さは130〜170mmが、また幅は、天板側部分および側板側部分のいずれにおいても10〜20mmが好ましい。なおまた、上記取出口の形成に際し、天板側の上縁または側板側の下縁のいずれか一方をヒンジとする開閉自在の蓋板として残し、塵埃の侵入を防ぐことができ、また上記の天板側縁に沿った水平方向取出口と従来の天板中央の上向き取出口とを併設し、両者を使い分けできるようにしてもよい。
【0009】
請求項2に係るティッシュペーパー収納箱は、上記第1の課題における水平引出し(ただし、収納箱の縦置きは除かれる。)に加えて第2の課題を解決するものであり、長方形または正方形に裁断されたティッシュペーパーを1枚ずつ、またはその2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ、幅を二分する線で二つ折りにし、その多数枚または多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容するようにした直方体形状のティッシュペーパー収納箱において、該収納箱を木材や合成樹脂等の剛性材料製とし、上記ティッシュペーパーの取出口を上記天板の片側の側縁に沿って長孔状に、かつ天板および片側の側板の両者にまたがって形成し、上記天板の周縁に沿って囲い壁を立設したことを特徴とするティッシュペーパー収納箱である。
【0010】
この場合も、従来の汎用品や前記請求項1に係る発明と同様に、多数枚のティッシュペーパーが1枚ずつまたは1組ずつ二つ折りにされ、その折り目が交互に反対側を向くように、かつ上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容される。そして、上記収納箱の側縁に沿ってティッシュペーパーの取出口が天板と側板の両者にまたがって開口するので、請求項1に係る発明と同様に天板側の開口部分を利用して1層目のティッシュペーパーを摘み取ると、側板側の開口部分を利用して上記のティッシュペーパーを天板の幅方向に、水平方向に引き出すことができる。そして、この収納箱では、天板の上面に囲い壁が立設されているので、就寝時の枕元に置くことにより、天板上面の囲い壁内側に薬品、体温計、眼鏡その他の小物を置くことができる。
【0011】
なお、取出口の形状および大きさは、請求項1に係る発明と同様に形成されるが、収納箱の材料は、請求項1に係る発明とは異なり、木材や合成樹脂、金属、陶磁器等、紙に比べて高剛性の材料によって形成される。したがって、収納箱の重量が増大し、ティッシュペーパーを取出す際に収納箱を手で支える必要がなく、それだけ取出しが容易になる。
【0012】
上記剛性材料製の収納箱には、請求項1に係る発明と同様に、多数枚のティッシュペーパーの積層体を直接収納してもよく、その収納のための挿入口が任意の位置に設けられるが、請求項3に記載のように、長手方向一端の端板に開口を設け、この開口から請求項1に記載された紙製のティッシュペーパー収納箱を出し入れできるようにすることができ、この場合は剛性材料製の収納箱を半永久的に使用することができる。なお、汎用の紙製収納箱は、ティッシュペーパーの圧縮率や容量によって高さが異なるので、上記剛性材料製の収納箱の高さを最大高さの紙箱用に設定し、その高さが低い場合はスペーサで高さ調節をしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1において、10は紙製のティッシュペーパー収納箱であり、1枚の紙を組立てて直方体形状に形成されており、11は天板、12は底板、13は側板、14は前板である。天板11の手前の側縁11aに沿って取出口形成用の切断線15がミシン目状に、かつ天板11および手前の側板13の両者にまたがる長方形状に設けられている。なお、上記の切断線15は、天板11に設けた部分15aと側板13に設けた部分15bとからなり、この切断線15で囲まれた部分15cを鎖線(15c)のように除去することにより、除去跡に取出口15dが長方形の長孔状に開口する。
【0014】
上記収納箱10の内側には、長方形のティッシュペーパーTが多数枚、積層状態で収納されている。詳しくは図2に示すように、2枚を1組とする多数組のティッシュペーパーT(ただし、図2では2枚が1本の線で表わされている。)が、1組ずつ幅を二分する線で二つ折りにし、その多数組を、その折り目Taが交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収納される。
【0015】
したがって、上記取出口15dの長さをティッシュペーパーTの長さよりも若干小さく設定して上記のティッシュペーパーTを上のものから順に引出すと、上のティッシュペーパーTが取出口15dを通過する際に絞られて集束されるため、次のティッシュペーパーTが上のティッシュペーパーTに摩擦で引きずられて取出口15dに向かい、上のティッシュペーパーTが取出口15dから脱出する際は、次のティッシュペーパーTの先端が取出口15dから突出する。
【0016】
2枚1組のティッシュペーパーT(幅が約197mm、長さが約229mm)が200組収納された市販のティッシュペーパー収納箱10(幅115mm、長さ242mm、高さ50mm)を用い、その側縁11aに沿って取出口15dを開口し、その長さLを150mm、天板11における水平幅Bと側板13における垂直幅Dをそれぞれ20mmに設定して実験した場合、上記200組のティッシュペーパーを全数支障なく取出すことができた。
【0017】
実施形態2
図3において、20は木製のティッシュペーパー収納箱であり、天板21、底板22、側板23および後板24によって直方体形状に形成され、前端面(図3の右端)に開口部25を有する直方体に形成されている。そして、天板21の手前側の側縁に沿ってティッシュペーパーの取出口26が実施形態1の取出口15dと同様に天板21および側板23の両者にまたがる長孔状に形成されている。また、上記の天板21の上には、その周縁に沿って囲い壁27が立設され、小物入れの整理箱が形成されている。なお、上記の囲い壁27は、取出口26が天板21上に開口する部分では、取出口26の水平幅(図1のB参照)の分だけ図示のように後退して立設される。
【0018】
そして、上記収納箱20の内側には、前端の開口部25から平板状のスペーサ28および前記実施形態1の紙製収納箱10が挿入され、図4に示すように、底板22上にスペーサ28および紙製収納箱10が順に、かつ紙製収納箱10の取出口15dが上記木製収納箱20の取出口26の下に位置するように重ねられる。したがって、紙製収納箱10のティッシュペーパーTは、紙製収納箱10の取出口15dおよび木製収納箱20の取出口26を介して矢印P方向に引き出して取出すことができ、その際に木製収納箱20を手で支える必要がなく、また天板21上の囲い壁27内には、薬瓶や眼鏡等の小物を置くことができる。
【0019】
【発明の効果】
上記のとおり、この発明によれば、ティッシュペーパーをその収納箱から天板と平行に、すなわち水平方向に引っ張って取出すことができ、従来のように上向きに引張る必要がないため、蒲団上に横になった状態でも容易にティッシュペーパーを取出すことができる。特に請求項1に係る発明は、本立て等を用いて収納箱を立てた状態で使用することができ、ティッシュペーパー収納箱の設置面積を狭くすることができる。また、請求項2に係る発明は、収納箱の天板上に薬品、体温計、眼鏡その他の小物を置くことができ、就寝時の枕元、特に病人の枕元をきれいに整理することができ、かつティッシュペーパーを取出す際、収納箱を手で支える必要がなく、上記の取出しが片手で可能になる。また、請求項3に係る発明によれば、紙製のティッシュペーパー収納箱をそのまま使用することができるので、ティッシュペーパーの詰め替えが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の斜視図である。
【図2】実施形態1の使用時の断面図である。
【図3】実施形態2の斜視図である。
【図4】実施形態2の使用時の断面図である。
【符号の説明】
10、20:ティッシュペーパー収納箱、11、21:天板
12、22:底板、13、23:側板、14:前板
15:ミシン目状の切断線、15d:取出口
T:ティッシュペーパー、Ta:折り目
24:後板、25:前端開口、26:取出口、27:囲い壁、28:スペーサ
Claims (3)
- 長方形または正方形に裁断されたティッシュペーパーを1枚ずつ、またはその2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ、幅を二分する線で二つ折りにし、その多数枚または多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容するようにした直方体形状のティッシュペーパー収納箱において、該収納箱を紙製とし、上記ティッシュペーパーの取出口を上記天板の片側の側縁に沿って長孔状に、かつ天板および片側の側板の両者にまたがって形成するための切断線をミシン目状に設けたことを特徴とするティッシュペーパー収納箱。
- 長方形または正方形に裁断されたティッシュペーパーを1枚ずつ、またはその2枚を重ねて1組としたものを1組ずつ、幅を二分する線で二つ折りにし、その多数枚または多数組を、その折り目が交互に反対側を向くように積み重ね、その積み重ねに際して上下に隣接するものを噛合い状に組合せて収容するようにした直方体形状のティッシュペーパー収納箱において、該収納箱を木材や合成樹脂等の剛性材料製とし、上記ティッシュペーパーの取出口を上記天板の片側の側縁に沿って長孔状に、かつ天板および片側の側板の両者にまたがって形成し、上記天板の周縁に沿って囲い壁を立設したことを特徴とするティッシュペーパー収納箱。
- 請求項2に記載されたティッシュペーパー収納箱において、長手方向一端の端板に開口を設け、この開口から上記の収納箱に対して請求項1に記載された紙製のティッシュペーパー収納箱を出し入れできるようにしたティッシュペーパー収納箱。
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Cited By (2)
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JP2016506813A (ja) * | 2013-02-08 | 2016-03-07 | ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー | 掃除用品を毛羽立たせるためのキット |
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-
2003
- 2003-04-02 JP JP2003098758A patent/JP2004305240A/ja active Pending
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JP2016506813A (ja) * | 2013-02-08 | 2016-03-07 | ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー | 掃除用品を毛羽立たせるためのキット |
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