JP2004304534A - 音声データの伝送装置および音声データの受信装置 - Google Patents

音声データの伝送装置および音声データの受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】狭い伝送帯域における音声データの伝送においても、発生エラーの影響を回避し、ノイズや遅延の少ない良好な再生音声品質を得る。
【解決手段】所定時間分ごとのデジタル音声信号を、1/M(M>2)にデータ圧縮する。データ圧縮された所定時間分ごとのデジタル音声信号に、エラー検出用符号を生成付加して、圧縮音声単位ブロックを形成する。圧縮音声単位ブロックの連続するK(Kは2以上の整数であって、K<M)個に対して、ヘッダおよびモジュロKのモジュロデータを付加してフレームデータを生成する。連続するK個の前記圧縮音声単位ブロックのうちの時間的にもっとも古いものを破棄して、最新のものを追加するようにして、フレームデータを所定時間ごとに順次に更新するようにする。順次に更新されたフレームデータを伝送する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば通話音声データなどの音声データの伝送装置および音声データの受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、FH(Frequency Hopping;周波数ホッピング)変調方式を使用したBluetoothを用いた無線通信などのように、狭い帯域のデータ伝送路で通話音声などの音声データを伝送する場合、伝送路で、他の伝送データとの衝突などにより伝送データにエラーが発生し、これが再生音声のノイズとなって現れるという問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、従来は、エラー発生時に音声データを再送するようにするプロトコルを採用するなどの方策がなされている(例えば、特開平11−340956号公報(特許文献1)参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−340956号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エラー発生時に再送処理を行なう場合には、一定時間以上の通話音声などの音声情報を、予めメモリなどに蓄積しておく必要があると共に、比較的大きな遅延が発生してしまうため、通話音声の伝送方式としては不向きであるという欠点がある。
【0006】
この発明は、以上の点にかんがみ、狭い伝送帯域における音声データの伝送においても、発生エラーの影響を回避し、ノイズや遅延の少ない良好な再生音声品質を得ることができる装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明においては、
所定時間分ごとの前記デジタル音声信号を、1/M(M>2)にデータ圧縮するデータ圧縮手段と、
前記データ圧縮手段によりデータ圧縮された前記所定時間分ごとのデジタル音声信号に、エラー検出用符号を生成付加して、圧縮音声単位ブロックを形成するエラー検出用符号生成付加手段と、
前記圧縮音声単位ブロックの連続するK(Kは2以上の整数であって、K<M)個に対して、ヘッダおよび前記圧縮音声単位ブロックのデータの配置情報を付加してデータ伝送単位のフレームデータを生成するものであって、前記連続するK個の前記圧縮音声単位ブロックのうちの時間的にもっとも古いものを破棄して、最新のものを追加するようにして、前記フレームデータを前記所定時間ごとに順次に更新するようにするフレーム合成部と、
を備え、前記フレーム合成部からの前記順次に更新された前記フレームデータを伝送するようにしたことを特徴とする音声データの伝送装置を提供する。
【0008】
【作用】
上述の構成の請求項1の発明によれば、デジタル音声信号は、所定時間ごとに1/Mにデータ圧縮され、その圧縮された音声データにエラー検出用符号が生成付加されて、圧縮音声単位ブロックが形成される。そして、その圧縮音声単位ブロックの連続するK個にヘッダおよび配置情報が付加されてフレームデータが生成される。
【0009】
そして、フレームデータは、連続するK個の前記圧縮音声単位ブロックのうちの時間的にもっとも古いものを破棄して、最新のものを追加するようにして、所定時間ごとに更新するようにする。
【0010】
したがって、同じ圧縮音声単位ブロックの音声データは、連続するK個のフレームデータに含まれることになる。つまり、同じ圧縮音声単位ブロックの音声データは、K回伝送されることになる。
【0011】
このため、伝送データの受信側では、それらK回送られてくる圧縮音声単位ブロックの音声データのうちの、エラー検出用符号によりエラーが検出されなかったものを抽出することにより、エラーの無い音声データを得ることができる。エラーが無かった圧縮音声単位ブロックが、フレームデータのどの位置に配置されているかは、配置情報を参照することにより判別することができる。
【0012】
そして、この場合に、音声データは圧縮されて一つのフレームにK個の圧縮音声単位ブロックとして含められるようにしているので、遅延は固定のKフレーム分とすることができ、少ない遅延量でよいという効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による音声データの伝送装置および音声データの受信装置の実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0014】
[音声データの伝送装置の実施形態]
図1は、この発明による音声データの伝送装置の実施形態を示すブロック図である。この例は、通話音声データを無線送信により伝送する場合である。
【0015】
例えば、マイクロホンなどにより収音されて得られたアナログ音声信号Saは、タイミング信号発生部11からのサンプリングクロック信号に基づいて、A/D変換機1によりデジタル音声信号に変換された後、符号化部2に供給されて、例えば64KbpsのPCM信号に変換される。
【0016】
そして、符号化部2からのPCM信号は、データ圧縮部3に供給されて、所定時間T分、例えばT=3.75msec分の音声データブロックごとに、1/M(M>2)にデータ圧縮されて、1/M時間分のデータに時間圧縮される。この例では、M=4とされる。
【0017】
所定時間Tは、後述するように、この例の場合の伝送単位データであるフレームデータの送出周期に等しい。そこで、以下の説明においては、所定時間Tは、フレーム周期と呼ぶことにする。
【0018】
データ圧縮部3からの圧縮された音声ブロックデータは、エラー検出用符号生成付加部4に供給されて、圧縮された音声ブロックデータのそれぞれについて、エラー検出用符号が生成され、付加される。この圧縮された音声ブロックデータにエラー検出用符号が付加されたものを、圧縮音声単位ブロックと称することとする。エラー検出用符号としては、この例では、CRC(Cyclic Redundancy Check)コードが用いられる。
【0019】
なお、図示は省略したが、符号化部2、データ圧縮部3、エラー検出用符号生成付加部4にもタイミング信号発生部11から処理用クロックが供給される。
【0020】
この実施形態では、後述するように、圧縮音声単位ブロックのK個(Kは2以上の整数であって、K<Mである)を含んで、データ伝送単位である1フレームのデータを形成するようにする。この例では、K=3とされる。そのため、この実施形態では、3個の圧縮音声単位ブロックを蓄積しておく必要がある。
【0021】
そこで、図1の伝送装置においては、3個の圧縮音声単位ブロック蓄積部50,51,52が設けられる。これら3個の圧縮音声単位ブロック蓄積部50,51,52は、直列に接続されており、タイミング信号発生部11からのフレーム周期Tに同期したタイミング信号により、その入力側に接続されている圧縮音声単位ブロック蓄積部に蓄積されていた圧縮音声単位ブロックのデータが、当該圧縮音声単位ブロック蓄積部に転送されるように構成されている。
【0022】
すなわち、図1の例においては、エラー検出用符号生成付加部4からの圧縮音声単位ブロックのデータは、圧縮音声単位ブロック蓄積部50に供給され、圧縮音声単位ブロック蓄積部50からの圧縮音声単位ブロックのデータは、圧縮音声単位ブロック蓄積部51に供給され、また、圧縮音声単位ブロック蓄積部51からの圧縮音声単位ブロックのデータは、圧縮音声単位ブロック蓄積部52に供給されるように構成される。
【0023】
さらに、3個の圧縮音声単位ブロック蓄積部50,51,52の圧縮音声単位ブロックのデータXT0,XT1,XT2は、フレーム合成部6に同時に供給されるように構成されている。
【0024】
そして、図2に示すように、フレーム周期T分の音声ブロックのデータが、データ圧縮部3においてデータ圧縮され、その圧縮結果の音声ブロックにエラー検出用符号生成付加部4で、エラー検出用符号が付加された圧縮音声単位ブロックのデータは、タイミング信号発生部11からのフレーム周期T分ごとのタイミング信号により、圧縮音声単位ブロック蓄積部50に書き込まれる。
【0025】
なお、図2において、N,N+1,N+2・・・は、1フレーム周期分の音声ブロックのデータに順番に番号を振ったときの当該番号を示すものである。後述の図3および図5においても同様である。
【0026】
この圧縮音声単位ブロック蓄積部50への圧縮音声単位ブロックのデータの書き込みに先立ち、タイミング信号発生部11からのタイミング信号により、圧縮音声単位ブロック蓄積部50に蓄積されていた圧縮音声単位ブロックのデータは、圧縮音声単位ブロック蓄積部51に転送され、また、圧縮音声単位ブロック蓄積部51に蓄積されていた圧縮音声単位ブロックのデータは、圧縮音声単位ブロック蓄積部52に転送される。この際に、圧縮音声単位ブロック蓄積部52にそれまでに蓄積されていたデータは廃棄される。
【0027】
したがって、図2に示すように、圧縮音声単位ブロック蓄積部50には最新の圧縮音声単位ブロックのデータTX0が蓄積され、圧縮音声単位ブロック蓄積部51にはその1フレーム周期T前の圧縮音声単位ブロックのデータTX1が蓄積され、圧縮音声単位ブロック蓄積部52にはその2フレーム周期T前の圧縮音声単位ブロックのデータTX2が蓄積される。
【0028】
そして、圧縮音声単位ブロック蓄積部50に最新の圧縮音声単位ブロックのデータTX0が蓄積されると、3個の圧縮音声単位ブロック蓄積部50〜52の蓄積データTX0,TX1,TX2は、フレーム合成部6に転送される。
【0029】
また、タイミング信号発生部11からのフレーム周期Tのタイミング信号に基づいて、ヘッダおよびモジュロデータ作成部7では、伝送単位データであるフレームデータ用のヘッダ情報およびモジュロデータを作成し、当該作成したヘッダ情報及びモジュロデータをフレーム合成部6に供給する。
【0030】
ヘッダおよびモジュロデータ作成部7では、タイミング信号発生部11からのフレーム周期Tのタイミング信号によりモジュロK、この例では、モジュロ3のモジュロデータを生成する。このモジュロデータは、蓄積データTX0,TX1,TX2と、圧縮音声単位ブロックのデータの遅延関係とを示す情報となる。つまり、モジュロデータは、ある圧縮音声単位ブロックのデータが、蓄積データTX0,TX1,TX2のいずれであるかの対応関係を示す情報となる。
【0031】
フレーム合成部6は、タイミング信号発生部11からのフレーム周期Tのタイミング信号に基づいて、フレーム周期Tごとに、3個の圧縮音声単位ブロック蓄積部50〜52からの蓄積データTX0,TX1,TX2に、ヘッダおよびモジュロデータを付加してフレームデータを生成する。
【0032】
フレームデータの構成例を図3に示す。すなわち、この例のフレームデータは、図3(A)に示すように、先頭にヘッダおよびモジュロデータを配置し、その後に、蓄積データTX2,TX1,TX0の順に配置される。
【0033】
フレームデータは、フレーム周期Tで作成されるが、連続するK=3個の圧縮音声単位ブロックである蓄積データTX2,TX1,TX0は、前述したように、フレーム周期Tごとに、時間的にもっとも古い圧縮音声単位ブロックが破棄されると共に、最新の圧縮音声単位ブロックが追加されるように変化するので、フレーム周期Tで発生するフレームデータの内容は、蓄積データTX2,TX1,TX0の変化に応じて更新されるものである。
【0034】
したがって、図2及び図3からも分かるように、圧縮音声単位ブロックのそれぞれは、1フレーム周期で一回であるが、3フレーム周期に渡って3回伝送されることになる。
【0035】
このように、この実施形態の場合には、同じ圧縮音声単位ブロックは、3フレーム周期に渡って伝送されるが、その圧縮音声単位ブロックが、フレームデータ中のいずれの配置位置に存在するかは、モジュロデータに対応している。したがって、モジュロデータは、フレームデータ中における、一つの圧縮音声単位ブロックの配置情報となる。
【0036】
モジュロデータは、この例ではモジュロ3であるので、[0]、[1]、[2]の3通りのデータを取り得る。そして、これら3通りのモジュロデータに対する圧縮音声単位ブロックのデータとの対応関係は、図3(B),(C),(D)に示す通りである。
【0037】
例えば、N番目の圧縮音声単位ブロックに注目すると、図3(B)に示すように、それが圧縮音声単位ブロックTX0に含まれていて、フレームデータの最後に配置されているときには、モジュロデータは、[0]である。
【0038】
また、図3(C)に示すように、N番目の圧縮音声単位ブロックが圧縮音声単位ブロックTX1に含まれていて、フレームデータの中央に配置されているときには、モジュロデータは、[1]である。そして、図3(D)に示すように、N番目の圧縮音声単位ブロックが圧縮音声単位ブロックTX2に含まれていて、フレームデータの最初に配置されているときには、モジュロデータは、[2]である。したがって、モジュロデータを参照することにより、フレームデータ中の圧縮音声単位ブロックの配置位置を判別することができる。
【0039】
以上のようにして生成されるフレームデータは、フレーム合成部6から変調部8に供給され、例えば周波数ホッピング変調方式により変調される。そして、その変調されたフレームデータが送信部9から送信アンテナ10を通じて送出される。
【0040】
[音声データの受信装置の実施形態]
図4は、この発明による音声データの受信装置の実施形態を示すブロック図である。この例は、図1の構成の音声データの伝送装置から無線送信されてきた通話音声データを受信して再生する場合である。
【0041】
アンテナ21にて受信されたフレームデータは、受信部22を通じて復調部23に供給されて、復調された後、フレーム分解部24に供給される。
【0042】
フレーム分解部24では、フレームデータから、3個の圧縮音声単位ブロックのそれぞれと、モジュロデータとを分離し、3個の圧縮音声単位ブロックのデータのそれぞれは、圧縮音声単位ブロックメモリ250,251,252に書き込み、モジュロデータは、モジュロデータメモリ26に書き込む。
【0043】
この例の場合、圧縮音声単位ブロックメモリ252には、フレームデータのヘッダの直後の圧縮音声単位ブロックを書き込み、圧縮音声単位ブロックメモリ251には、フレームデータの中央に配置されていた圧縮音声単位ブロックを書き込み、圧縮音声単位ブロックメモリ250には、フレームデータの最後に配置されていた圧縮音声単位ブロックを書き込むようにする。
【0044】
圧縮音声単位ブロックメモリ250,251,252に圧縮音声単位ブロックのデータがそれぞれ書き込まれると、それぞれの圧縮音声単位ブロックは、圧縮音声単位ブロックメモリ250,251,252から読み出されてエラー検出部270,271,272にそれぞれ供給される。
【0045】
エラー検出部270,271,272のそれぞれにおいては、この例においては、圧縮音声単位ブロックに含まれるCRCコードを用いて、圧縮音声データにエラーがあるかどうかのエラーチェックを行なう。そして、エラー検出部270,271,272のそれぞれは、圧縮音声単位ブロックに含まれる圧縮音声データRX0,RX1,RX2と、前記CRCコードによるエラーチェック結果ED0,ED1,ED2とをバッファメモリ制御部28に供給する。
【0046】
バッファメモリ制御部28には、モジュロデータメモリ26に記憶されているモジュロデータも供給される。
【0047】
バッファメモリ制御部28は、モジュロデータにより、圧縮音声単位ブロックのデータのフレームデータ上における配置位置を判別すると共に、圧縮音声データRX0,RX1,RX2のそれぞれが、いずれの遅延タイミングの圧縮音声データであるかを判別する。すなわち、例えば、モジュロデータが[0]の時に、フレームデータの最後に配置されている圧縮音声単位ブロックのデータは、モジュロデータが[1]の時には、フレームデータの中央に配置されており、モジュロデータが[2]の時には、フレームデータのヘッダの直後に配置されていると判別する。
【0048】
そして、3回送られてくる圧縮音声データのうちで、CRCチェックにより、エラーがないと判別された圧縮音声データをバッファメモリ29に転送すると共に、当該バッファメモリ29に書き込んだ圧縮音声データが読み出しの順番になったら当該バッファメモリ29から読み出して、データ伸長部30に転送するようにする。
【0049】
この例の場合、バッファメモリ制御部28では、3回送られてくる同一の圧縮音声データのうちで、最初にエラーがないと判別された圧縮音声データをバッファメモリ29に書き込み、その後に到来する同一の圧縮音声データのバッファメモリ29への書き込みは停止(禁止)するようにする。
【0050】
この場合、バッファメモリ制御部28は、圧縮音声単位ブロックのデータのバッファメモリ29への転送時のモジュロデータを監視することにより、何番目までの圧縮音声単位ブロックのデータをバッファメモリ29に転送したかを認識して、次にバッファメモリ29に書き込むべき圧縮音声データが何番目のものかを認識し、当該圧縮音声データについてのエラーチェック結果を参照して、エラーの無いものをバッファメモリ29に書き込むようにする。
【0051】
例えば、N番目の圧縮音声データブロックについて、バッファメモリ制御部28での処理について説明すると、図5に示すようなものとなる。
【0052】
図5に示すように、N番目の圧縮音声データブロックは、最初は、フレームデータの最後の位置に現れ、そのときには、エラー検出部270からの圧縮音声データRX0としてバッファメモリ制御部28に供給される。このときのモジュロデータは、[0]である。
【0053】
このときにバッファメモリ28に合わせて入力されるエラーチェック結果ED0を参照した結果、圧縮音声データRX0にエラーが無いと判別したときには、バッファメモリ制御部28は、当該圧縮音声データRX0をバッファメモリ29に転送すると共に、その後の同じ圧縮音声データのバッファメモリ29への書き込みは停止する。
【0054】
そして、図5において、破線で示すように、バッファメモリ制御部28は、当該圧縮音声データRX0は、3フレーム周期後の時点で読み出してデータ伸長部30に転送するようにする。
【0055】
また、当該圧縮音声データRX0は、エラーチェック結果ED0によりエラーが含まれていると判別したときには、バッファメモリ制御部28は、次のフレーム周期における圧縮音声データRX1についてのエラーチェック結果ED1を参照する。このときのモジュロデータは、[1]である。
【0056】
そして、そのエラーチェック結果ED1を参照した結果、圧縮音声データRX1にエラーが無いと判別したときには、バッファメモリ制御部28は、当該圧縮音声データRX1をバッファメモリ29に転送すると共に、その後の同じ圧縮音声データのバッファメモリ29への書き込みは停止する。
【0057】
そして、図5において、実線で示すように、バッファメモリ制御部28は、当該圧縮音声データRX1は、2フレーム周期後の時点で読み出してデータ伸長部30に転送するようにする。なお、このときに使用される圧縮音声データRX1は、送信側で既に1フレーム周期遅延されているので、本来の音声データから見ると、圧縮音声データRX0の場合と同様に、3フレーム周期遅れて再生されるのに等しい。
【0058】
また、圧縮音声データRX1は、エラーチェック結果ED1によりエラーが含まれていると判別したときには、バッファメモリ制御部28は、次のフレーム周期における圧縮音声データRX2についてのエラーチェック結果ED2を参照する。このときのモジュロデータは、[2]である。
【0059】
そして、そのエラーチェック結果ED2を参照した結果、圧縮音声データRX2にエラーが無いと判別したときには、バッファメモリ制御部28は、当該圧縮音声データRX2をバッファメモリ29に転送する。
【0060】
そして、図5において、一点鎖線で示すように、バッファメモリ制御部28は、当該圧縮音声データRX2は、1フレーム周期後の時点で読み出してデータ伸長部30に転送するようにする。なお、このときに使用される圧縮音声データRX2は、送信側で既に2フレーム周期遅延されているので、本来の音声データから見ると、圧縮音声データRX0の場合と同様に、3フレーム周期遅れて再生されるのに等しい。
【0061】
なお、圧縮音声データRX0,RX1,RX2のいずれも、エラーチェックの結果、エラーがあると判別したときには、例えば、そのフレーム分としては、無音のデータとするようにする。
【0062】
以上のようにして、バッファメモリ制御部28により制御されて、エラーの無い圧縮音声データが転送されるデータ伸長部30では、当該圧縮音声データを伸長して、もとの時間長のデジタル音声データを復元し、復号部31に供給する。復号部では、PCMデータが復号された後、D/A変換器32においてアナログ音声信号に戻され、通話音声が再生される。再生された通話音声は、図示しないスピーカに供給されて、音響再生される。
【0063】
なお、この受信装置側においても、タイミング信号発生部33からの各種のタイミング信号が、各部に供給されている。そして、タイミング信号発生部33は、図示を省略したが、受信されたフレームデータとの同期が取られて、フレーム周期Tの単位で、前述のフレームデータのデコード処理がなされると共に、ビット単位の同期が取られて、フレーム分解部で、前述したフレームデータの分解処理がなされるものである。
【0064】
以上のようにして、上述の実施形態によれば、同じ圧縮音声単位ブロックの音声データは、3回伝送され、その3回伝送される圧縮音声単位ブロックの音声データのうちの、エラーが存在しない音声データのみがデコード対象とされて、圧縮が解凍され、デコードされて音声が再生される。したがって、エラーによるノイズの少ない再生音声が得られる。しかも、遅延量も、3フレーム周期分でよいので、少なくて済むという効果がある。
【0065】
[変形例]
なお、以上の実施形態では、M=4、K=3としたが、これは一例であり、M>2、かつ、K<Mを満足する値であればよい。なお、Kは整数値である必要があるが、Mは、少数値であってもよい。
【0066】
また、以上の例では、周波数ホッピング変調を用いる無線通信の場合にこの発明を適用したが、この発明は、狭い帯域のデータ伝送路で音声データを伝送する場合のすべてに適用可能であり、伝送路は無線、有線を問わない。また、音声データは、通話音声に限らないこともいうまでもない。
【0067】
また、フレームデータは、1フレーム周期T以下の時間長のデータであれば良く、パケットデータということもできる。
【0068】
また、上述の例では、エラー検出用符号は、エラー検出符号であるCRCコードを用いたが、その他のエラー検出符号を用いることもできるし、エラー検出訂正符号を用いることもできる。エラー検出訂正符号を用いる場合には、エラー検出してエラー訂正できた圧縮音声単位ブロックは、正しく受信したとして、それをデコード用とするようにすることができる。
【0069】
また、圧縮音声単位ブロックのデータのフレームデータ中の配置情報は、モジュロデータに限られるものではなく、K個の圧縮音声単位ブロックのフレームデータ中における配置関係を特定できる識別用情報であれば、どのような情報であってもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、同じ圧縮音声単位ブロックの音声データは、連続するK個のフレームデータに含まれ、K回伝送されることになる。このため、伝送データの受信側では、それらK回送られてくる圧縮音声単位ブロックの音声データのうちの、エラー検出用符号によりエラーが検出されなかったものを抽出することにより、エラーの無い音声データを得ることができる。
【0071】
そして、この場合に、音声データは圧縮されて一つのフレームにK個の圧縮音声単位ブロックとして含められるようにしているので、遅延は固定のKフレーム分とすることができ、少ない遅延量でよいという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による音声データの伝送装置の実施形態を示すブロック図である。
【図2】この発明による音声データの伝送装置の実施形態の説明のための図である。
【図3】この発明による音声データの伝送装置の実施形態において用いるフレームデータの構造の一例を示す図である。
【図4】この発明による音声データの受信装置の実施形態を示すブロック図である。
【図5】この発明による音声データの受信装置の実施形態の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
3 データ圧縮部
4 エラー検出用符号生成付加部
50,51,52 圧縮音声単位ブロック蓄積部
6 フレーム合成部
7 ヘッダおよびモジュロデータ作成部
24 フレーム分解部
250,251,252 圧縮音声単位ブロックメモリ
26 モジュロデータメモリ
270,271,272 エラー検出部
28 バッファメモリ制御部
29 バッファメモリ
30 データ伸長部

Claims (4)

  1. 所定時間分ごとの前記デジタル音声信号を、1/M(M>2)にデータ圧縮するデータ圧縮手段と、
    前記データ圧縮手段によりデータ圧縮された前記所定時間分ごとのデジタル音声信号に、エラー検出用符号を生成付加して、圧縮音声単位ブロックを形成するエラー検出用符号生成付加手段と、
    前記圧縮音声単位ブロックの連続するK(Kは2以上の整数であって、K<M)個に対して、ヘッダおよび前記圧縮音声単位ブロックのデータの配置情報を付加してデータ伝送単位のフレームデータを生成するものであって、前記連続するK個の前記圧縮音声単位ブロックのうちの時間的にもっとも古いものを破棄して、最新のものを追加するようにして、前記フレームデータを前記所定時間ごとに順次に更新するようにするフレーム合成部と、
    を備え、前記フレーム合成部からの前記順次に更新された前記フレームデータを伝送するようにしたことを特徴とする音声データの伝送装置。
  2. 1/M(M>2)にデータ圧縮された所定時間分ごとのデジタル音声信号に、エラー検出用符号が生成付加されて形成された圧縮音声単位ブロックの連続するK個(Kは2以上の整数であって、K<M)に対して、ヘッダおよび前記圧縮音声単位ブロックのデータの配置情報が付加されたフレームデータであって、前記連続するK個の前記圧縮音声単位ブロックのうちの時間的にもっとも古いものが破棄され、最新のものが追加されるようにして、順次に前記所定時間ごとに更新された前記フレームデータを受信する音声データの受信装置において、
    前記フレームデータから前記連続するK個の前記圧縮音声単位ブロックのそれぞれと、前記配置情報とを分離する分離手段と、
    前記分離手段で分離された前記圧縮音声単位ブロックのそれぞれを蓄積するK個の蓄積部と、
    前記K個の蓄積部に蓄積された前記圧縮音声単位ブロックのそれぞれに付加されている前記エラー検出用符号により、前記圧縮音声単位ブロックについてのエラー検出を行なうK個のエラー検出手段と、
    前記圧縮音声単位ブロックの音声データの圧縮を解凍するためのデータ伸長手段と、
    前記K個のエラー検出手段からのエラー検出結果と、前記分離された配置情報とに基づいて、エラーのない前記圧縮音声単位ブロックの音声データをバッファメモリに、同じ音声データの書き込みは禁止しつつ一時記憶すると共に、前記バッファメモリから前記圧縮音声単位ブロックの音声データを元の時間順に順次に、前記データ伸長手段に供給するようにするバッファメモリ制御手段と、
    を備えることを特徴とする音声データの受信装置。
  3. 前記配置情報は、モジュロKのモジュロデータである
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声データの伝送装置。
  4. 前記配置情報は、モジュロKのモジュロデータである
    ことを特徴とする請求項2に記載の音声データの受信装置。
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JP2010045775A (ja) * 2008-07-28 2010-02-25 Thomson Licensing Rtpパケットを含むデータ・ストリームならびにそのようなデータ・ストリームをエンコード/デコードする方法および装置
JP2010171858A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Fujitsu Semiconductor Ltd データの通信方法及び通信装置
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